JPH11198664A - センタメンバ内排気系配管一体構造 - Google Patents

センタメンバ内排気系配管一体構造

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JPH11198664A
JPH11198664A JP10002906A JP290698A JPH11198664A JP H11198664 A JPH11198664 A JP H11198664A JP 10002906 A JP10002906 A JP 10002906A JP 290698 A JP290698 A JP 290698A JP H11198664 A JPH11198664 A JP H11198664A
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JP
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center member
exhaust pipe
exhaust
center
exhaust system
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JP10002906A
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Tomomi Tagawa
智美 田川
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンルーム下面側を略全面に渡って覆うこ
とが出来るフルアンダーカバーを設けることが出来る音
振及び放熱性の良好なセンタメンバ内排気系配管一体構
造を提供する。 【解決手段】エンジンルーム3下面側3aに車両前後方
向に沿って設けられるセンタメンバ17の前部上面17
cから、車両後方へ向けて排気を行う排気系配管24の
エクゾーストパイプ28を挿入する。このセンタメンバ
後部側面17dからこのエクゾーストパイプ28を導出
すると共に、このセンタメンバ17の下面側に沿って配
設される樹脂製のフルアンダーカバー部材29が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の前部構
造で、主にフルアンダーカバーを設けたセンタメンバ内
エクゾーストパイプ一体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動車の排気系配管支持
構造としては、図5乃至図7に示す様な特開平6−25
5381号公報等に記載されているようなものが知られ
ている。
【0003】このようなものでは、車両1の前部2に
は、エンジンルーム3が設けられている。このエンジン
ルーム3の両側縁部には、一対のフロントサイドメンバ
4,4が車両前後方向に沿って延設されている。このフ
ロントサイドメンバ4,4の前端縁4a,4aには、車
幅方向に長手方向を沿わせてフロントクロスメンバ5が
接続されている。
【0004】また、このフロントサイドメンバ4,4間
には、フロントサスペンションメンバ6が掛け渡されて
いて、このフロントクロスメンバ5と共に、エンジン搭
載用のセンタメンバ7の前,後端部7a,7bを支持す
るように構成されている。
【0005】このセンタメンバ7には、図示省略のエン
ジンマウントインシュレータを介してエンジン本体8が
搭載されている。
【0006】このエンジン本体8からは、エクゾースト
マニホールド8aを介して車両後方へ向けて排気を行う
排気系配管13が、前記センタメンバ7延設方向に沿っ
て所定間隔を置いて配置されている。この排気系配管1
3には、エンジン本体8側面に設けられた前記エクゾー
ストマニホールド8aに接続される縦管部9a及び水平
管部9bからなるL字状排気管9が設けられている。
【0007】このL字状排気管9には、エンジン本体8
の振動を吸収するフレキシブルチューブ10が接続され
ている。このフレキシブルチューブ10には、前記セン
タメンバ7と接続されるソフトマウント部材14を介し
て触媒11が接続されている。
【0008】更に、この触媒11からは、図示省略のチ
ャンバを介在させてメインマフラを接続するチャンバ接
続用排気管12等が車両後方方向へ向けて延設されてい
る。
【0009】次に、この従来例の作用について説明す
る。
【0010】このように構成された従来のものでは、前
記排気系配管13のうち、エクゾーストマニホールド8
a及びL字状排気管9まで伝達されたエンジン本体8の
振動は、前記フレキシブルチューブ10によって吸収さ
れて、このフレキシブルチューブ10よりも車両後方に
配置される前記触媒11及びメインマフラ等の振動を低
減させる。
【0011】更に、前記触媒11部分にこれらの排気系
配管13を支持するソフトマウント部材14を接続して
いるので、前記センタメンバ7を介して車体にエンジン
本体8の振動が伝達されることが回避される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車の排気系配管支持構造では、前記排気
系配管13が、熱を有する熱源であると共に、エンジン
本体8の振動が、エクゾーストマニホールド8a及びL
字状排気管9まで伝達されて、大きく揺動する。
【0013】このため、図7に示すように、これらの排
気系配管13への近接をさけて、音振及び空力性能を向
上させるための樹脂製のアンダーカバー15を、エンジ
ンルーム3下面側3aに配設する場合、前記排気系配管
13が配設されたエンジンルーム下面側3aでは、排気
系配管から発生する熱及び排気系配管13の揺動隙、更
には、ロードクリアランスを考慮すると、図7中実線で
示すようにフロントサイドメンバ4から、前記L字状排
気管9の水平管部9bの手前にまでしか延設出来ない。
【0014】従って、図7中二点鎖線に示すような、前
記フロントサイドメンバ4からセンタメンバ7までに渡
り、車両1のエンジンルーム3下面側3a略全面を覆う
いわゆるフルアンダーカバーを配設することができなか
った。
【0015】そこで、この発明は、エンジンルーム下面
側を略全面に渡って覆うことが出来るフルアンダーカバ
ーを設けることが出来る音振及び放熱性の良好なセンタ
メンバ内排気系配管一体構造を提供することを課題とし
ている。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、エンジンル
ーム下面側に車両前後方向に沿って設けられるセンタメ
ンバの前部上面から、車両後方へ向けて排気を行う排気
系配管を挿入して、該センタメンバ後部から該排気系配
管を導出すると共に、該センタメンバの下面側に沿って
配設される樹脂製アンダーカバーを有するセンタメンバ
内排気系配管一体構造を特徴としている。
【0017】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記センタメンバ内に排気系配管が挿入されて、
該排気系配管が前記センタメンバ後部から導出されてい
るので、該センタメンバによって、該排気系配管がエン
ジンルーム空間から略遮蔽される。このため、該排気系
配管の発生する熱及び振動は、該センタメンバの遮蔽に
より遮熱及び吸振されて、該排気系配管の熱源及び振動
源としての影響が、低減される。
【0018】従って、該センタメンバの下面側に沿って
配設される樹脂製アンダーカバーを、前記センタメンバ
下面側に近接する位置まで延設出来、エンジンルーム下
面側を略全面に渡って覆うことが出来るいわゆるフルア
ンダーカバーとする事が出来る。
【0019】また、エンジン本体をエンジンルーム略中
央寄りに配設できるので、エンジンマウントを前記セン
タメンバに近接させて音振性能を向上させることが出来
る。
【0020】また、請求項2に記載されたものでは、前
記センタメンバには、蓋体が設けられている請求項1記
載のセンタメンバ内排気系配管一体構造を特徴としてい
る。
【0021】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記蓋体によって、例えば、下面側が開放された
前記センタメンバ等であっても、開放状態で、前記排気
系配管の配設を行ってから、該蓋体によって該開放側を
略密閉することが出来るので、良好な組み付け性を維持
しつつ、該排気系配管をエンジンルーム空間から略遮蔽
出来る。
【0022】このため、更に、該排気系配管の熱源及び
振動源としての影響が、低減される。
【0023】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記センタメンバの前部上面の前記排気系配管突出部分
には、フレキシブルチューブが設けられている請求項1
又は2記載のセンタメンバ内エクゾーストパイプ一体構
造を特徴としている。
【0024】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記センタメンバの前部上面の前記排気系配管突
出部分に設けられているフレキシブルチューブが、エン
ジンからの振動を吸収するので、前記センタメンバに振
動が伝達されない。
【0025】このため、更に、車体に与えられるエンジ
ンの振動の低減を図ることが出来る。
【0026】また、請求項4に記載されたものでは、前
記センタメンバ内を、前記排気系配管を冷却する冷却風
の通路とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のセン
タメンバ内排気系配管一体構造を特徴としている。
【0027】具体的には、センタメンバの前端部及び後
端部に、通気開口を形成するものである。
【0028】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記センタメンバ内が、前記排気系配管を冷却す
る冷却風の通路とされているので、該センタメンバに沿
って、該冷却風を流すことにより、該排気系配管の発す
る熱を、前記エンジンルーム後端部から車両後方へ排出
することが出来る。
【0029】このため、更に、該エンジンルーム内に、
該排気系配管の熱を発散させることなく、熱源としての
影響を低減させることが出来る。
【0030】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施の形態1に
ついて、図面を参照しつつ説明する。なお、従来例と同
一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明す
る。
【0031】図1乃至図4は、この発明の実施の形態1
のセンタメンバ内排気系配管一体構造を示すもので、車
両16の前部2には、エンジンルーム3が設けられてい
る。このエンジンルーム3の両側縁部には、一対のフロ
ントサイドメンバ4,4が車両前後方向に沿って延設さ
れている。このフロントサイドメンバ4,4の前端縁4
a,4aには、車幅方向に長手方向を沿わせてフロント
クロスメンバ5が接続されている。
【0032】また、このフロントサイドメンバ4,4間
には、フロントサスペンションメンバ6が掛け渡されて
いて、このフロントクロスメンバ5と共に、エンジン搭
載用のセンタメンバ17の前,後端部17a,17b
が、ボルト18…等によって連結されて支持されるよう
に構成されている。
【0033】このセンタメンバ17は、エンジンルーム
下面側略中央に車両前後方向に長手方向を沿わせて設け
られている。このセンタメンバ17の前端部17a上面
には、エンジン本体8を装着するエンジンマウント19
が設けられていると共に、図4に示すように、長手方向
略全長に渡って断面略ハット状を呈するメンバ本体20
と、このメンバ本体20の下方に向けて開放された開口
部20aを閉塞する蓋体21とから主に構成されてい
る。そして、このメンバ本体20両側縁部に形成された
フランジ部20b,20bと、前記蓋体21両側縁部に
形成されたフランジ部21a,21aとが、対向されて
接続されることにより、これらのメンバ本体20及び蓋
体21によって、車幅方向断面略ロ字状の閉断面構造が
構成されている。
【0034】また、このセンタメンバ17の前端部17
a及び後端部17bには、前,後部通気開口22,23
が形成されている。そして、センタメンバ7内が、車両
前方から、この前部通気開口22を介して取り入れた冷
却風を挿通すると共に、この後部通気開口23を介して
排気することにより、排気系配管24を冷却する冷却風
の通路25となるように構成されている。
【0035】この排気系配管24には、前記エンジン本
体8側面に設けられたエクゾーストマニホールド8aの
フランジ部8bに上側フランジ部26aを接続するキャ
タライザ26が設けられている。このキャタライザ26
は、排気挿通方向を略鉛直方向とすると共に、下側フラ
ンジ26bに、フレキシブルチューブ27の上端縁部2
7aが接続されている。
【0036】このフレキシブルチューブ27は、エンジ
ン本体8の振動を吸収ために設けられて、チューブ本体
27cから主に構成されて、排気挿通方向を略鉛直方向
として、排気系配管24のうちエンジンルーム3内に突
出される部分に縦方向に設けられている。
【0037】このフレキシブルチューブ27の下端縁部
27bには、前記センタメンバ17のメンバ本体20の
前部上面17cから突設されるエクゾーストパイプ28
の前側フランジ部28aが接続されている。
【0038】このエクゾーストパイプ28では、金属製
で長筒状のパイプ本体28bが、前記メンバ本体20上
面部に形成された挿入口17fから挿入されている。そ
して、前記前側フランジ部28aには、上方方向に開口
するエンジン側管口が略中央に形成されると共に、この
前側フランジ部28a裏面側が、図2に示すように、前
記挿入口17fの周縁上面に当接されて固定されてい
る。この前側フランジ部28aから下方に延設されるパ
イプ本体28bは、前記センタメンバ17内に形成され
た通風路25へ、周囲の内壁面に略非接触の状態を保持
して配置されると共に、この前側フランジ部28a近傍
で直ちに略水平方向(車両後方方向)へ折曲されて、こ
の通風路25に沿って、エンジンルーム3内を車両後方
へ向けて延設されている。
【0039】そして、このエクゾーストパイプ28は、
図示省略のメインマフラを接続する後縁部28cが、前
記センタメンバ17の後部側面17dに形成された挿通
開口部17eから導出されて、この挿通開口周縁に接続
固定されると共に、更に、車両後方方向へ向けて延設さ
れている。
【0040】更に、図3及び図4に示すように、前記セ
ンタメンバ17の下面側に沿って配設される樹脂製アン
ダーカバーとしてのフルアンダーカバー部材29が設け
られている。このフルアンダーカバー部材29は、樹脂
製材料で一体成形されることにより、車幅方向断面略L
字形状を呈するカバーパネル本体29bの車外側側縁2
9aを、前記フロントサイドメンバ4の下面側4aに接
続するように上方へ向けて延設すると共に、このカバー
パネル本体29bの車両中央寄り側縁29cが、所定間
隔をおいて配設される複数のボルト18…及びナット3
0…で、前記フランジ部20b,21aと共に共締めす
ることにより、直接、センタメンバ17へ接続されてい
る。
【0041】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0042】この実施の形態1では、前記センタメンバ
17の前部上面17cの前記前側フランジ部28a突出
部分に設けられているフレキシブルチューブ27によっ
て、エンジン本体8から前記エクゾーストパイプ28を
伝わってくるエンジンの振動が吸収されるので、前記前
側フランジ部28aを前記挿入口17fの周縁上面に当
接させて固定しても、前記センタメンバ17に振動が伝
達されない。
【0043】このエクゾーストパイプ28の後縁部28
cは、前記後部側面17dに形成された挿通開口17e
から導出されてこの挿通開口17e周縁に当接固定され
ているので、前後2箇所で安定して支持され、通風路2
5における周囲の内壁面に略非接触の状態を保持して配
置されている。
【0044】このように、前記センタメンバ17内のエ
クゾーストパイプ28が、前部上面17cに形成された
挿入口17fから挿入されると共に、このエクゾースト
パイプ28の後縁部28cが前記センタメンバ後部側面
17dに形成された挿通開口17eから導出されている
ので、このセンタメンバ17によって、これらの排気系
配管24のうちエクゾーストパイプ本体28b部分が、
エンジンルーム3内空間から略遮蔽される。しかも、こ
の実施の形態1では、前記挿入口17f周縁上面及び前
記挿通開口17eの周縁以外は、エクゾーストパイプ本
体28bは、センタメンバ17に対して非接触である。
【0045】このため、エクゾーストパイプ本体28b
の発生する熱及び振動は、このセンタメンバ17の遮蔽
により遮熱及び吸振されて、このエクゾーストパイプ本
体28bの熱源及び振動源としての影響が、低減され
る。しかも、この実施の形態1では、メンバ本体20の
下方に向けて開放された開口20aも、図4に示すよう
に、前記蓋体21によって略閉塞されているので、車体
下方へ向けての熱源及び振動源としての影響は更に低減
される。
【0046】従って、前記センタメンバ17の下面側に
沿って配設される前記フルアンダーカバー部材29を、
図4に示すように、直接センタメンバ17のフランジ部
21aに接続して、センタメンバ下面側に近接する位置
まで延設出来、前記フルアンダーカバー部材29が熱に
弱い樹脂製材料で構成されていても、エンジンルーム下
面側3aを略全面に渡って、覆うことが出来る。
【0047】また、このフルアンダーカバー部材29の
カバーパネル部材29bをセンタメンバ17の蓋体21
下面側と略面一位置に設けることが出来るので、所定の
ロードクリアランスを確保することが出来る。
【0048】樹脂製材料で一体成形されたフルアンダー
カバー部材29は、比較的安価で、製造コストの増大を
抑制しつつ、エンジン本体8下方に配設されるオイルパ
ン8b等へのチッピング防止が図られると共に、車外へ
のエンジン本体8が発生する騒音を低下させることが出
来る。また、このフルアンダーカバー部材29を配設す
ることにより、エンジンルーム下面側3aをフラット化
し、空力性能を向上させることができる。
【0049】更に、このフルアンダーカバー部材29の
車両中央寄り側縁29cは、前記蓋体21をメンバ本体
20へ装着する際に、フランジ部20b,20bへフラ
ンジ部21a,21aへボルト18,ナット30によっ
て共締めされている。このため、ボルト18,ナット3
0の数量の増大が抑制されると共に、取付性が良好であ
る。しかも、このフルアンダーカバー部材29を設ける
ことによる重量増は僅かである。
【0050】また、前記排気系配管24をセンタメンバ
17内に配設できるので、前記エクゾーストマニホール
ド8aをこのセンタメンバ17の真上に位置させて、前
記エンジン本体8を図1中二点差線で示すエンジンルー
ム3内略中央寄りに配設できる。
【0051】このため、エンジンマウント19を前記セ
ンタメンバ17に近接させて、音振性能を向上させるこ
とが出来る。この実施の形態1では、センタメンバ前部
上面17aに直接配置して位置させることにより、更
に、車両左右方向のバランスを良好なものとして音振性
能を向上させることが出来る。
【0052】また、前記蓋体21によって、例えば、下
面側が開口部20aのように開放された前記センタメン
バ17等であっても、開放状態で、前記排気系配管24
のうち、エクゾーストパイプ28等の配設を行ってか
ら、この蓋体21によって、開放側の開口部20aを略
密閉することが出来るので、良好な組み付け性を維持し
つつ、この排気系配管24をエンジンルーム3空間から
略遮蔽出来る。しかも、蓋体21装着後は、センタメン
バ17が断面略ロ字状となるので、車体剛性を向上させ
ることが出来る。
【0053】そして、前記センタメンバ17の前部上面
17cの前記前側フランジ部28a突出部分に接続され
て、排気挿通方向を略鉛直方向とするように縦に設けら
れているフレキシブルチューブ27が、エンジン本体8
aからの振動を、エンジン本体8前面部近傍のエクゾー
ストマニホールド8a近傍で、前記チャンバ26を介在
させるだけで、直ちに吸収するので、前記センタメンバ
17に振動が伝達されない。
【0054】このため、更に、車体に与えられるエンジ
ン本体8の振動の低減を図ることが出来る。
【0055】また、前記センタメンバ17の前端部17
a及び後端部17bに、前,後部通気開口22,23が
形成されている。このため、前記センタメンバ17内
が、前記エクゾーストパイプ28を冷却する冷却風の通
路24を呈して、このセンタメンバ17に沿って、冷却
風が流れることにより、前記エクゾーストパイプ28の
発する熱が、前記エンジンルーム後端部から車両後方へ
排出される。
【0056】このため、更に、このエンジンルーム3内
に、この排気系配管24の熱が発散されることなく、熱
源としての影響が低減される。
【0057】以上、この発明の実施の形態1を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明に含まれる。
【0058】例えば、前記実施の形態1では、フルアン
ダーカバー29として、エンジンルーム右側方の下面側
3a略全面を覆うものを示して説明してきたが、特にこ
れに限らず、例えば、エンジンルーム右側方の下面側を
含む略全面を一枚のフルアンダーカバーで覆うような構
成としても良い。
【0059】また、実施の形態1では、エクゾーストパ
イプ28後端部28cが導出される挿通開口17eをセ
ンタメンバ17の後部側面17dに形成しているが、特
にこれに限らず、例えば、センタメンバ17の後部下面
や或いは後端面にこの挿通開口17eを形成してエクゾ
ーストパイプ28後端部28cを導出するように構成し
ても良い。
【0060】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、前記センタメンバ内に排気
系配管が挿入されて、該排気系配管が前記センタメンバ
後部から導出されているので、該センタメンバによっ
て、該排気系配管がエンジンルーム空間から略遮蔽され
る。このため、該排気系配管の発生する熱及び振動は、
該センタメンバの遮蔽により遮熱及び吸振されて、該排
気系配管の熱源及び振動源としての影響が、低減され
る。
【0061】従って、該センタメンバの下面側に沿って
配設される樹脂製アンダーカバーを、前記センタメンバ
下面側に近接する位置まで延設出来、エンジンルーム下
面側を略全面に渡って覆うことが出来るいわゆるフルア
ンダーカバーとする事が出来る。
【0062】また、エンジン本体をエンジンルーム略中
央寄りに配設できるので、エンジンマウントを前記セン
タメンバに近接させて音振性能を向上させることが出来
る。
【0063】また、請求項2に記載されたものでは、前
記蓋体によって、例えば、下面側が開放された前記セン
タメンバ等であっても、開放状態で、前記排気系配管の
配設を行ってから、該蓋体によって該開放側を略密閉す
ることが出来るので、良好な組み付け性を維持しつつ、
該排気系配管をエンジンルーム空間から略遮蔽出来る。
【0064】このため、更に、該排気系配管の熱源及び
振動源としての影響が、低減される。
【0065】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記センタメンバの前部上面の前記排気系配管突出部分
に設けられているフレキシブルチューブが、エンジンか
らの振動を吸収するので、前記センタメンバに振動が伝
達されない。
【0066】このため、更に、車体に与えられるエンジ
ンの振動の低減を図ることが出来る。
【0067】また、請求項4に記載されたものでは、具
体的には、センタメンバの前端部及び後端部に、通気開
口を形成するものである。
【0068】このように、前記センタメンバ内が、前記
排気系配管を冷却する冷却風の通路とされているので、
該センタメンバに沿って、該冷却風を流すことにより、
該排気系配管の発する熱を、前記エンジンルーム後端部
から車両後方へ排出することが出来る。
【0069】このため、更に、該エンジンルーム内に、
該排気系配管の熱を発散させることなく、熱源としての
影響を低減させることが出来、音振及び放熱性の良好な
センタメンバ内排気系配管一体構造を提供できる、とい
う実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のセンタメンバ内エクゾ
ーストマニホールド一体構造を示し、車両前部のエンジ
ンルーム内で、センタメンバのうちメンバ本体を外した
状態での上面図である。
【図2】実施の形態1のセンタメンバ内エクゾーストマ
ニホールド一体構造を示し、図1のA−A線に沿った位
置で車両側方からエンジンルーム内を見た断面図であ
る。
【図3】実施の形態1のセンタメンバ内エクゾーストマ
ニホールド一体構造を示し、エンジンルームを車両前方
から見た正面図である。
【図4】実施の形態1のセンタメンバ内エクゾーストマ
ニホールド一体構造を示し、図1のB−B線に沿った位
置での断面図である。
【図5】従来例の排気系配管配設構造を示し、エンジン
ルーム内の構成を説明する上面図である。
【図6】従来例の排気系配管配設構造を示し、エンジン
ルーム内の構成を説明する側面図である。
【図7】従来例の排気系配管配設構造を示し、図5のC
−C線に沿った位置のエンジンルーム内下部の構成を説
明する断面図である。
【符号の説明】
3 エンジンルーム 3a 下面側 16 車体 17 センタメンバ 17c 前部上面 17d 後部側面(後部) 20 メンバ本体 21 蓋体 24 排気系配管 25 通風路 27 フレキシブルチューブ 28 エクゾーストパイプ 29 フルアンダーカバー部材(樹脂製アンダーカバ
ー)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F01N 3/02 F01N 3/02 K 7/08 7/08 F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンルーム下面側に車両前後方向に沿
    って設けられるセンタメンバの前部上面から、車両後方
    へ向けて排気を行う排気系配管を挿入して、該センタメ
    ンバ後部から該排気系配管を導出すると共に、該センタ
    メンバの下面側に沿って配設される樹脂製アンダーカバ
    ーを有することを特徴とするセンタメンバ内排気系配管
    一体構造。
  2. 【請求項2】前記センタメンバには、蓋体が設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載のセンタメンバ内排
    気系配管一体構造。
  3. 【請求項3】前記センタメンバの前部上面の前記排気系
    配管突出部分には、フレキシブルチューブが設けられて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載のセンタメン
    バ内エクゾーストパイプ一体構造。
  4. 【請求項4】前記センタメンバ内を、前記排気系配管を
    冷却する冷却風の通路とすることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1項に記載のセンタメンバ内排気系配管
    一体構造。
JP10002906A 1998-01-09 1998-01-09 センタメンバ内排気系配管一体構造 Pending JPH11198664A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2879134A1 (fr) * 2004-12-10 2006-06-16 Renault Sas Agencement pour le montage d'un dispositif de traitement des gaz d'echappement sur une face d'un moteur a combustion
JP2009156146A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Yamaha Motor Co Ltd 排気ガス再循環装置および車両

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