JPH0445950Y2 - - Google Patents

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JPH0445950Y2
JPH0445950Y2 JP1986061687U JP6168786U JPH0445950Y2 JP H0445950 Y2 JPH0445950 Y2 JP H0445950Y2 JP 1986061687 U JP1986061687 U JP 1986061687U JP 6168786 U JP6168786 U JP 6168786U JP H0445950 Y2 JPH0445950 Y2 JP H0445950Y2
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transmission
sound insulating
insulating cover
cover
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、車室の前方に位置するエンジンル
ーム内にトランスミツシヨンがエンジンに付帯し
て設置されている自動車において、トランスミツ
シヨンからの騒音が車室内に及ぶのを防止するた
めの防音装置に関する。
《従来の技術》 特開昭57−77026号公報にはキヤブオーバート
ラツクにおけるトランスミツシヨンの防音装置が
開示されている。この例にも見られるように、ト
ランスミツシヨンから周囲に放射される騒音を低
減させるには、トランスミツシヨンケースの周囲
を適当な遮音カバーで覆えばよい。
《考案が解決しようとする問題点》 トランスミツシヨンケースの周囲を遮音カバー
で覆う構造では、当然ながらケースのより多くの
部分を遮音カバーで覆うほど防音効果は高くな
る。しかし、トランスミツシヨンケースを遮音カ
バーで覆うとトランスミツシヨンの放熱性能も損
われるので、遮音カバーを設けるにあたつては放
熱の面にも十分な配慮が必要である。
従来例として挙げたキヤブオーバートラツクの
場合、トランスミツシヨンはキヤビン後方の外部
空間に配置されているので、走行風を直接的に受
けて冷却されやすい。従つて、その分だけ遮音カ
バーの設計は容易である。しかし一般の乗用車な
どでは車室前方のエンジンルーム内にトランスミ
ツシヨンが配置されており、キヤブオーバートラ
ツクの場合よりトランスミツシヨンは走行風を受
けにくい。そのため、これを遮音カバーで大きく
覆うと、放熱不良による過熱が生じやすくなる。
この考案は上述した従来の問題点に鑑みなされ
たもので、車室前方のエンジンルーム内にトラン
スミツシヨンも配置される自動車において、トラ
ンスミツシヨンの放熱効果を損わずに、これから
発生する騒音が車室内に伝達されるのを効果的に
防止できるようにしたトランスミツシヨンの防音
装置を提供することを目的としている。
《問題点を解決するための手段》 そこでこの考案では、トランスミツシヨンケー
スの表面と所定間隔を保持した状態で該ケースの
車室寄りの表面部分を覆うように遮音カバーを該
ケースに固着するとともに、この遮音カバーと上
記ケースとの間隔部分の空間に自動車の走行風を
導入するように上記ケースの前方寄りの表面部分
に導風フインを突出形成した。
《作用》 上記遮音カバーは上記トランスミツシヨンから
車室寄りに放射される騒音を吸収あるいは反射
し、車室内に伝わる騒音を低減させる。上記導風
フインは、上記遮音カバーと上記ケースとの隙間
に自動車の走行風を導き、上記遮音カバーを設け
たことによる放熱性の低下を補う。また、上記導
風フインはそれ自体で冷却フインとして作用し、
トランスミツシヨンケースの表面積を増大させて
放熱効果を高める。また更に、上記導風フインを
設けることで上記ケースの表面剛性が高まり、面
振動が抑制される。
《実施例》 第1図〜第5図にこの考案の一実施例を示して
いる。図において、10はエンジン本体、12は
エンジン本体10の側部に取付けられたトランス
ミツシヨンケース(以下、ケースあるいはミツシ
ヨンケースと称する)で、ケース12にはトラン
スミツシヨンのほかクラツチなども内蔵されてい
る。
第2図に示すように、ミツシヨンケース12や
その他の付帯物を取付けたエンジン本体10は、
自動車前部のエンジンルーム14内にマウントさ
れる。この例はいわゆる横置きで、エンジン出力
軸が自動車の幅方向に配置されている。周知のよ
うに、このエンジンルーム14の後方に車室があ
る。
16はこの考案に係る遮音カバーで、適当な遮
音材からなり、ミツシヨンケース12の車室寄り
のほぼ半分を後方から覆う形態に成形されてい
る。遮音カバー16には、後述するように多数の
取付孔18が配列形成されている。この取付孔1
8に対応し、ミツシヨンケース12には多数のネ
ジ孔20が設けられている。
遮音カバー16をミツシヨンケース12の後半
分側に被せるようにセツトすると、カバー16の
取付孔18とケース12のネジ孔20の位置が揃
う。
第3図および第4図に示すように、ミツシヨン
ケース12を覆うようにセツトした遮音カバー1
6をボルト22でケース12に固定する。その際
に、ケース12と遮音カバー16との間にスペー
サ24を介在させ、ケース12とカバー16との
間に一定の間隔が保たれるようにしている。ま
た、ボルト22による締付け部分にはゴムパツキ
ング26を挟み込み、カバー16の振動を防止し
ている。
上記のようにミツシヨンケース12の車室寄り
の後半分を遮音カバー16で覆うことにより、ミ
ツシヨンケース12から車室方向に放射される騒
音をこれで遮断し、車室への騒音伝達を大幅に低
減することができる。
また第1図に詳細に示すように、この実施例に
おいては、ミツシヨンケース12の前半分、すな
わち遮音カバー16で覆われない前方寄りの表面
部分に、多数の導風フイン28をケース12と一
体的に突出形成している。
これら導風フイン28は、車体の前後方向とほ
ぼ平行なほぼ垂直平面をなすように形成されてい
る。この導風フイン28はミツシヨンケース12
の表面積を増大させ、それ自体で冷却フインとし
て作用し、ミツシヨンケース12の放熱性を高め
ている。
また導風フイン28は、自動車の走行風をミツ
シヨンケース12の後半分の表面と遮音カバー1
6との間隔部分の空間に導く作用を果たす。
つまり、、フイン28のない通常のミツシヨン
ケース12では、自動車の走行風はケースの周囲
に散逸するが、ケース12の前半分に導風フイン
28を設けることで風の散逸を防ぎ、走行風をフ
イン28に沿つて導き、遮音カバー16の前端縁
から上記空間に効率良く風を侵入させる。この侵
入した風は、遮音カバー16で覆うことによつて
低下したミツシヨンケース12の放熱性能を補
い、ケース12の後半分からの放熱を促進させ
る。また更に導風フイン28は補強リブとしても
機能し、ミツシヨンケース12の表面剛性を高め
てその面振動を抑制する。
なお第5図に示すように、ボルト22によるカ
バー16の止着点が導風フイン28と28との中
間点に位置するように設計している。遮音カバー
18には導風フイン28によつて導かれる走行風
による大きな風圧が作用するが、フインとフイン
の中間部分似てボルト22で止着することによ
り、遮音カバー16の取付強度を大きくすること
ができる。
《考案の効果》 以上詳細に説明したように、この考案に係るト
ランスミツシヨンの防音装置によれば、トランス
ミツシヨンから発生する騒音がエンジンルームか
ら車室内へ伝わるのを効果的に低減できるととも
に、遮音カバーの取付けによるトランスミツシヨ
ンケースの放熱性能の低下を上記導風フインで補
い、総合的な放熱性能を低下させないですむ。ま
た、上記導風フインを設けることでミツシヨンケ
ースの表面剛性が高まり、その面振動を可及的に
防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例によるトランスミ
ツシヨンケースと遮音カバーとの分解斜視図、第
2図は同上実施例におけるエンジンルームとエン
ジンおよびトランスミツシヨンの関係を示す斜視
図、第3図は同上実施例におけるトランスミツシ
ヨンケースを遮音カバーで覆つた状態を示す図、
第4図は同上実施例における遮音カバーをトラン
スミツシヨンケースに固着する取付構造を示す
図、第5図は同上実施例における導風フインとボ
ルト配列位置関係を示す図である。 10……エンジン本体、12……トランスミツ
シヨンケース、14……エンジンルーム、16…
…遮音カバー、28……導風フイン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車室の前方に位置するエンジンルーム内にトラ
    ンスミツシヨンがエンジンに付帯して設置されて
    いる自動車において、上記トランスミツシヨンケ
    ースの表面と所定間隔を保持した状態で該ケース
    の車室寄りの表面部分を覆うように該ケースに固
    着された遮音カバーと、この遮音カバーと上記ケ
    ースとの間隔部分の空間に自動車の走行風を導入
    するように上記ケースの前方寄りの表面部分に突
    出形成された導風フインとを備えたトランスミツ
    シヨン防音装置。
JP1986061687U 1986-04-25 1986-04-25 Expired JPH0445950Y2 (ja)

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JPS62173226U (ja) 1987-11-04

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