JPH11198237A - ゲルコート付きfrp成形品の製造方法 - Google Patents

ゲルコート付きfrp成形品の製造方法

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JPH11198237A
JPH11198237A JP10004212A JP421298A JPH11198237A JP H11198237 A JPH11198237 A JP H11198237A JP 10004212 A JP10004212 A JP 10004212A JP 421298 A JP421298 A JP 421298A JP H11198237 A JPH11198237 A JP H11198237A
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JP
Japan
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resin composition
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unsaturated polyester
polyester resin
weight
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JP10004212A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Suzuki
康弘 鈴木
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】幅広い分野におけるゲルコート付きFRP成形
品の製造に適した製造方法を実現する。 【解決手段】ゲルコート層1とこのゲルコート層の表面
に繊維強化材を存在させて樹脂組成物を硬化させた中間
層2および補強層3を順に形成するゲルコート付きFR
P成形品の製造方法において、前記中間層2を形成する
樹脂組成物として、不飽和ポリエステル樹脂組成物と多
官能(メタ)アクリレート系不飽和単量体および中温成
形用硬化剤を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲルコート付きF
RP(繊維強化プラスチック)成形品の製造方法に関
し、更に詳しくは、表面が平滑で美麗な外観を必要とす
る住宅機器、自動車、船舶等に使用するのに好適なゲル
コート付きFRP成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲルコート付きFRP成形品は、FRP
層のガラス繊維の影響によりゲルコート表面に凹凸が発
生する欠点がある。
【0003】この欠点を解消するには、FRP層に低収
縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物を使用することが有
効であるが、低収縮剤の分離、成形品の厚みむらおよび
成形温度のばらつきによってゲルコート表面の平滑性に
むらが発生する場合があり、一部の形成品への適用に限
られている。また、靱性のあるビニルエステル樹脂を用
いる方法も提案されているが、若干の改善に止まってお
り、安定して美麗なゲルコート表面を形成することがで
き、幅広い分野のゲルコート付きFRP成形品の製造に
適する製造方法の出現が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した従
来の欠点を解消し、剛性の低下がなく、積層作業性およ
び硬化性に優れ、幅広い分野の成形品の製造に用いるこ
とができるゲルコート付きFRP成形品の製造方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゲルコート層
とこのゲルコート層の表面に繊維強化材を存在させて樹
脂組成物を硬化させた中間層および補強層を順に形成す
るゲルコート付きFRP成形品の製造方法において、前
記中間層を形成する樹脂組成物として、不飽和ポリエス
テル樹脂と多官能(メタ)アクリレート系不飽和単量体
および中温成形用硬化剤を含有する不飽和ポリエステル
樹脂組成物を使用することを特徴とするゲルコート付き
FRP成形品の製造方法である。
【0006】本発明は、また、前記ゲルコート付FRP
成形品の製造方法において、不飽和ポリエステル樹脂組
成物が、不飽和ポリエステル樹脂80〜95重量部、多
官能(メタ)アクリレート系不飽和単量体20〜5重量
部及びこれらの総量100重量部に対して0.3〜3重
量部の中温成形用硬化剤を含有させたものであることを
特徴とする。
【0007】また、本発明は、前記ゲルコート付FRP
成形品の製造方法において、前記中間層を成形するため
の樹脂組成物の硬化時の温度を190〜230℃の範囲
とすることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明になるゲルコート付きFR
P成形品の製造方法によって成形する成形品の一例は、
図1に示すように、ゲルコート層1を表面にして、その
内側(下層)に繊維強化材を含ませた状態で硬化した樹
脂の中間層2および補強層3を設けた3層構造のゲルコ
ート付きFRP成形品4である。
【0009】この成形品4は、図2に示すように、FR
P製成形型5の外側表面に公知の方法でゲルコート層1
を形成した後に、このゲルコート層1の外側表面に繊維
強化材と中温硬化剤を含有した樹脂組成物をハンドアッ
プ法やスプレーアップ法等の公知の方法で層状に形成し
て十分に脱泡した後にゲル化させて中間層2を形成し、
更にこの中間層2の外側表面に繊維強化材と不飽和ポリ
エステル樹脂組成物によって中間層2と同様な方法で層
を形成し、脱泡した後に硬化させて補強層3を形成し、
その後、脱型することにより得られる。
【0010】中間層2および補強層3のために不飽和ポ
リエステル樹脂組成物を硬化させるときには、この反応
が発熱反応であるので、温度が170〜230℃(望ま
しくは180〜220℃)の範囲となるように中間層2
のための中温成形用硬化剤の使用量を調節することが望
ましい。この温度範囲外で硬化させると、ゲルコート層
1の表面が美麗にならない場合がある。
【0011】ゲルコート層1の形成に用いる樹脂組成物
としては、不飽和ポリエステル樹脂組成物、ビニルエス
テル樹脂組成物、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等があ
る。
【0012】中間層2の形成に用いる樹脂組成物は、前
記不飽和ポリエステル樹脂組成物、多官能(メタ)アク
リレート系不飽和単量体と中温成形用硬化剤を含む。前
記不飽和ポリエステル樹脂組成物は、不飽和ポリエステ
ル樹脂とエチレン性不飽和単体を含む。不飽和ポリエス
テル樹脂組成物に含まれている不飽和ポリエステル樹脂
は、不飽和二塩基酸および/またはその酸無水物と多価
アルコール成分とを反応させて得ることができる。
【0013】不飽和二塩基酸および/またはその酸無水
物としては、例えば、マレイン酸、フマール酸、イタコ
ン酸、シトラコン酸、無水マレイン酸などを用いること
ができる。これらは、2種類以上を併用することもでき
る。更に、必要に応じて、飽和二塩基酸および/または
その酸無水物を用いることもでき、これらの例として
は、例えば、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、
こはく酸、アゼライン酸、アジピン酸、テトラヒドロフ
タル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロフタ
ル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ロジン−無水マレイ
ン酸付加物、クロレンディック酸、無水クロレンディッ
ク酸、テトラクロロフタル酸、テトラクロロ無水フタル
酸、テトラブロモフタル酸、テトラブロモ無水フタル酸
などを挙げることができる。この不飽和二塩基酸および
/またはその酸無水物は、反応性および物性の観点か
ら、全酸成分の30モル%以上を用いることが好まし
い。
【0014】前記多価アルコールとしては、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、トリエチレングリコール、イソペンチルグリコー
ル、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2
−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ジシクロペ
ンタジエン、ペンタエリトリット、ビスフェノールAア
ルキレンオキシド、水添加ビスフェノールAなどを使用
することができる。
【0015】不飽和ポリエステル樹脂は、このような不
飽和二塩基酸および/またはその酸無水物と多価アルコ
ールを使用して公知の方法で製造することがでる。不飽
和二塩基酸および/またはその酸無水物を含む酸成分と
多価アルコールの配合割合は、全カルボキシル基数/全
ヒドロキシル基数で1.0/1.0〜1.0/1.3の
範囲とすることが望ましい。
【0016】更に、場合によっては、ジシクロペンタジ
エンを原料として使用することができる。その使用量
は、前記酸成分1モルに対して0.7モル以下が望まし
い。
【0017】また、エチレン性不飽和単量体としては、
例えば、スチレンまたはビニルトルエン、α−メチルス
チレン等のスチレン誘導体、ジアリルフタレート、トリ
アリルシアヌレート、アクリロニトリル、酢酸ビニルな
どを使用することができる。
【0018】不飽和ポリエステル樹脂とエチレン性不飽
和単量体の配合割合は、機械強度や組成物の流動性の観
点から、重量比(不飽和ポリエステル樹脂/エチレン性
不飽和単量体)で、30/70〜60/40の範囲が好
ましい。
【0019】本発明の成形品の製造において使用する樹
脂組成物は、不飽和ポリエステル樹脂80〜95重量
部、多官能(メタ)アクリレート系不飽和単量体20〜
5重量部とその総量100重量部に対して0.3〜3.
0重量部の中温成形用硬化剤を含むことが好ましい。
【0020】多官能(メタ)アクリレート系不飽和単量
体としは、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌ
ル酸アクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート、1.9ノナンジオール
アクリレート等の多価アルコールのアクリル酸エステ
ル、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌル酸ア
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエ
リスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレート、1.9ノナンジオールアクリ
レート等の多価アルコールのメチクリル酸エステルなど
を使用することができる。
【0021】樹脂組成物中の多官能(メタ)アクリレー
ト系不飽和単量体が少なすぎると(不飽和ポリエステル
樹脂が多すぎると)ゲルコート表面の凹凸発生を十分に
改善して美麗なゲルコート付きのFRP成形品を得るこ
とが困難となる傾向がある。また、多官能(メタ)アク
リレート系不飽和単量体の含有量が多すぎると(不飽和
ポリエステル樹脂が少なすぎると)、凹凸の発生は改善
することができるものの、ゲルコート表面にひけが発生
して美麗なゲルコート付き成形品を得ることが困難にな
る傾向がある。
【0022】樹脂組成物を硬化させる中温成形用硬化剤
としては、活性酸素量が10時間で半分の量に分解する
温度(半減期温度)が30〜80℃の有機過酸化物があ
る。このような有機過酸化物としては、t−ヘキシルパ
ーオキシヘキサネート、t−ブチルパーオキシ2−エチ
ルヘキサネート、1,1,3,3−テトラメチルブチル
パーオキシ2−エチルヘキシルヘキサネート等のパーオ
キシエステル系有機過酸化物、ビス(4−t−ブチルシ
クロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ−2−メ
トキシブチルパーオキシジカーボネート、ジ(2−メチ
ル−3−メトキシブチル)パーオキシジカーボネート等
のパーオキシジカーボネート系有機過酸化物、3,5,
5−トリメチルヘキサノイルパーオキシド、オクタノイ
ルパーオキシド等のジアシルパーオキサイド系有機過酸
化物等がある。
【0023】このような中温成形用硬化剤の添加量は、
前述したように、樹脂組成物100重量部に対して0.
3〜3.0重量部の範囲が好ましい。中温成形用硬化剤
が少なすぎると、硬化時の温度が170℃未満となって
ゲルコート表面の凹凸の発生防止効果が不十分となる傾
向がある。また、中温成形用硬化剤が多すぎると硬化時
の温度が230℃を超え易くなり、この場合、ひけが発
生して美麗なゲルコート付きFRP成形品が得られなく
なる傾向がある。中温成形用硬化剤の添加量が3.0重
量部以内であっても硬化時の温度が230℃を超える場
合には、ひけが発生して美麗なゲルコート付きFRP成
形品が得られない場合がある。このようなときには、硬
化時の温度が230℃を超えないように、中温成形用硬
化剤の添加量を少なくすることが望ましい。
【0024】樹脂組成物を硬化させるためには、更に、
常温硬化剤を使用することが望ましい。この常温硬化剤
は、樹脂組成物100重量部に対して0.3〜3.0重
量部の範囲で添加するのが好ましい。更に、硬化促進剤
として、金属石鹸類を使用する場合には、樹脂組成物1
00重量部に対して金属量で0.05〜0.1重量部の
範囲で使用することが好ましい。他の硬化促進剤を使用
する場合にも0.01〜0.3重量部の範囲で使用する
ことが望ましい。
【0025】常温硬化剤としては、メチルエチルケトン
パーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド等の
ケトンパーオキサイド系硬化剤、ハイドロパーオキサイ
ド等があり硬化促進剤との組み合わせにより、不飽和ポ
リエステル樹脂組成物を5〜40℃の温度で硬化させる
ことができる硬化剤を使用する。
【0026】硬化促進剤としては、ナフテン酸コバルト
やオクテン酸コバルト等の金属石鹸類、ジメチルベンジ
ルアンモニウムクロライド等の第4級アンモニウム塩、
アセチルアセトン等のβ−ジケトン類、ジメチルアニリ
ン、N−エチル−メタトルイジン、トリエタノールアミ
ン等のアミン類などがある。
【0027】硬化剤としては、ケトンパーオキサイド系
硬化剤が好ましく、硬化促進剤としては、特に、ナフテ
ン酸コバルト、オクテン酸コバルト等の金属石鹸類が好
ましい。
【0028】前記樹脂組成物には、必要に応じて、ハイ
ドロキノン等の重合禁止剤[不飽和ポリエステル樹脂お
よび多官能(メタ)アクリレート系不飽和単量体の総量
に対して0.0001〜0.1重量%の範囲で使用する
ことが好ましい]を添加することができる。また、成形
品を着色する場合には、市販の有機または無機の染料ま
たは顔料(不飽和ポリエステル樹脂組成物および多官能
(メタ)アクリレート系不飽和単量体の総量に対して1
〜10重量%の範囲で使用することが使用することが好
ましい)などを使用することができる。
【0029】本発明におけるゲルコート付きFRP成形
品の製造方法において、成形品の表面となるゲルコート
層1は、所望の成形型5の表面に形成する。このゲルコ
ート層1の厚さは、0.1〜1mmの範囲が好ましく、
特に0.15〜0.5mmの範囲が良い。
【0030】ゲルコート層1の上(成形品としては内側
になる)に繊維強化材を配置して樹脂組成物を硬化させ
ることにより該ゲルコート層1の内側に中間層2を形成
し、更にその上(成形品としては最内側になる)に繊維
強化材を配置して不飽和ポリエステル樹脂組成物を硬化
させて補強層3を形成することにより、3層の成形品を
得る。
【0031】ここで使用する繊維強化材には特別な制約
はなく、例えば、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド
繊維などを使用することができる。そして、これらの繊
維の使用形態にも特別な制約はなく、例えば、チョプド
ストランドマット、コンテニアスマット等のマット状形
態、ガラスロービングクロル等のクロス状連続繊維形
態、ガラスロービング等のロービン状形態で使用するこ
とが可能である。
【0032】中間層2における繊維強化材の割合は、1
5〜50重量%であることが好ましく、特に20〜40
重量%が良い。そして、この中間層2の厚さは、0.3
〜3mmが好ましく、特に0.5〜2mmが良い。
【0033】補強層3における繊維強化材の割合は、1
5〜60重量%であることが好ましく、特に20〜50
重量%が良い。そして、この補強層3の厚さは、0.5
〜10mmが好ましく、特に1〜7mmが良い。
【0034】
【実施例】以下の実施例の説明において、「部」は、特
に断りがないときには「重量部」を意味する。
【0035】(実施例1)マレイン酸6モル、イソソフ
タル酸4モルおよびプロピレングリコール1.1モル
を、撹拌機とコンデンサと温度計および不活性ガス導入
口を有する2リットルの四つ口フラスコに仕込み、窒素
ガスを通しながら210℃で15時間反応させて不飽和
ポリエステルを得た。この不飽和ポリエステル60部
に、スチレンモノマ40部と、この不飽和ポリエステル
およびスチレンモノマの総量100重量部に対してハイ
ドロキノン0.01部を配合した不飽和ポリエステル樹
脂組成物A100部に対して、揺変剤(エロジール20
0 日本アエロジル社商品名)2部、ナフテン酸コバル
ト(コバルト含有量6重量%)0.5部を加えて不飽和
ポリエステル樹脂組成物Bを得た。
【0036】この不飽和ポリエステル樹脂組成物B10
0部に顔料[ST2374White 大日精化(株)
商品名]15部、常温硬化剤としてパーメックN[55
%メチルエチルケトンパーオキサイド溶液 日本油脂
(株)商品名]1.0部を添加し、カップガン[ワイダ
ー77 イワタ(株)商品名]を用いてFRP製成形型
5(図2参照)の表面に0.3mmの厚さに吹き付け塗
布し、50℃で1時間硬化させてゲルコート1を成形し
た。
【0037】また、不飽和ポリエステル樹脂組成物A8
7部に対して、多官能アクリレート系不飽和単量体FA
−731A[トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシア
ヌル酸トリアクリレート 日立化成工業(株)商品名]
13部を配合した樹脂組成物Cを作り、この樹脂組成物
C100部に対して、揺変剤(エロジール200 日本
アエロジル社商品名)1.0部、ナフテン酸コバルト
(コバルト含有量6重量%)0.5部を添加して樹脂組
成物Dを得た。更に、この樹脂組成物D100部に対し
て、中温成形用硬化剤としてパーキュアHO[50%t
−ヘキシルパーオキシ2−エチルーキサネート 日本油
脂(株)商品名]を10部添加して樹脂組成物Eを得
た。そして、更に、この樹脂組成物E100部にパーメ
ックN1.0部を添加した樹脂組成物と、繊維補強材と
してガラスマット[FEM−230日東紡績(株)商品
名]を使用して、ガラスマットの含有量が25重量%と
なるように、ロールを使用したハンドレイアップ法によ
って、前記ゲルコート層1の上に繊維強化材入りの1m
mの厚さの中間層2を成形し、十分に脱泡した後にゲル
化させた。
【0038】次に、不飽和ポリエステル樹脂組成物B1
00部にパーメックNを1.0部添加した組成物と、ガ
ラスマット[FEM−230 日東紡績(株)商品名]
とを使用して、ガラスマットの含有量が30重量%とな
るように、ロールを使用したハンドレイアップ法によ
り、前記中間層2の上に繊維強化材入りの3mmの厚さ
の補強層3を成形し、十分に脱泡した後に50℃で1時
間硬化させ、脱型してゲルコート付きFRP成形品4を
得た。
【0039】その特性を表1の実施例1の欄に示してい
る。
【0040】(実施例2)実施例1と同一条件でFRP
製成形型5の表面に0.3mmの厚さのゲルコート層1
を成形した。
【0041】次に、実施例1で説明した樹脂組成物C1
00部に中温成形用硬化剤としてパーキュアHOを0.
5部添加して得た樹脂組成物Fを使用し、実施例1と同
様に、1mmの厚さの中間層2を成形した。
【0042】次に、実施例1で説明した不飽和ポリエス
テル樹脂組成物Bを使用し、実施例1と同様にして補強
層3を成形し、ゲルコート付きFRP成形品4を得た。
【0043】その特性を表1の実施例2の欄に示す。
【0044】(実施例3)実施例1と同一条件で成形型
5の表面に0.3mmの厚さのゲルコート層1を成形し
た。
【0045】次に、実施例1で説明した樹脂組成物C1
00部に中温成形用硬化剤としてパーキュアHOを3.
0部添加して得た樹脂組成物Gを使用し、実施例1と同
様に、1mmの厚さの中間層2を成形した。
【0046】次に、実施例1で説明した不飽和ポリエス
テル樹脂組成物Bを使用し、実施例1と同様にして補強
層3を成形し、ゲルコート付きFRP成形品4を得た。
【0047】その特性を表1の実施例3の欄に示す。
【0048】(実施例4)実施例1と同一条件で成形型
5の表面に0.3mmの厚さのゲルコート層1を成形し
た。
【0049】次に、実施例1で説明した不飽和ポリエス
テル樹脂組成物A80部に対して、多官能アクリレート
系不飽和単量体FA−731Aを20部配合した樹脂組
成物Hを作り、この樹脂組成物H100部に対して揺変
剤1.0部とナフテン酸コバルト0.5部を添加した樹
脂組成物Iを得た。そして、この樹脂組成物I100部
に中温成形用硬化剤としてパーキュアHOを1.0部添
加して得た樹脂組成物Jを使用し、実施例1と同様にし
て、1mmの厚さの中間層2を成形した。
【0050】次に、実施例1で説明した不飽和ポリエス
テル樹脂組成物Bを使用して、実施例1と同様にして補
強層3を成形してゲルコート付きFRP成形品4を得
た。
【0051】その特性を表1の実施例4の欄に示す。
【0052】(実施例5)実施例1と同一条件で成形型
5の表面に0.3mmの厚さのゲルコート層1を成形し
た。
【0053】次に、実施例1で説明した不飽和ポリエス
テル樹脂組成物A95部に対して、多官能アクリレート
系不飽和単量体FA−731Aを5部配合した樹脂組成
物Kを作り、この樹脂組成物K100部に対して揺変剤
1.0部とナフテン酸コバルト0.5部を添加した樹脂
組成物Lを得た。そして、この樹脂組成物L100部に
中温成形用硬化剤としてパーキュアHOを1.0部添加
して得た樹脂組成物Mを使用し、実施例1と同様にし
て、1mmの厚さの中間層2を成形した。
【0054】次に、実施例1で説明した不飽和ポリエス
テル樹脂組成物Bを使用して、実施例1と同様にして補
強層3を成形してゲルコート付きFRP成形品4を得
た。
【0055】その特性を表1の実施例5の欄に示す。
【0056】(比較例1)実施例1と同一条件で成形型
5の表面に0.3mmの厚さのゲルコート層1を成形し
た。
【0057】次に、実施例1で説明した樹脂組成物Dを
使用して1mmの厚さの中間層2を成形した。
【0058】次に、実施例1で説明した不飽和ポリエス
テル樹脂組成物Bを使用して、実施例1と同様にして補
強層3を成形して成形品4を得た。
【0059】その特性を表1に示す。
【0060】(比較例2)実施例1と同一条件で成形型
5の表面に0.3mmのゲルコート層1を成形した。
【0061】次に、実施例1で説明した不飽和ポリエス
テル樹脂組成物A75部に対して、多官能アクリレート
系不飽和単量体FA−731Aを25部配合した樹脂組
成物Nを作り、この樹脂組成物N100部に対して揺変
剤1.0部とナフテン酸コバルト0.5部を添加した樹
脂組成物Oを得た。そして、この樹脂組成物O100部
に中温成形用硬化剤としてパーキュアHOを0.5部添
加して得た樹脂組成物Pを使用し、実施例1と同様にし
て、1mmの厚さの中間層2を成形した。
【0062】次に、実施例1で説明した不飽和ポリエス
テル樹脂組成物Bを使用して、実施例1と同様にして補
強層3を成形して成形品4を得た。
【0063】その特性を表1に示す。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、積層作業性に優れ、幅
広い分野における各種のゲルコート付き成形品を製造す
ることができる。そして、本発明による製造方法によれ
ば、ゲルコート表面は平滑で美麗な商品活の高いゲルコ
ート付きFRP成形品とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるゲルコート付きFRP成形品の製
造方法によって成形した成形品の一例を示す縦断側面図
であり、その一部を拡大して示している。
【図2】図1に示したゲルコート付きFRP成形品を成
形型を使用して成形する状態を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1…ゲルコート層、2…中間層、3…補強層、4…ゲル
コート付きFRP成形品、5…FRP製成形型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 105:08 B29L 9:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲルコート層とこのゲルコート層の表面に
    繊維強化材を存在させて樹脂組成物を硬化させた中間層
    および補強層を順に形成するゲルコート付きFRP成形
    品の製造方法において、 前記中間層を形成する樹脂組成物として、不飽和ポリエ
    ステル樹脂と多官能(メタ)アクリレート系不飽和単量
    体および中温成形用硬化剤を含有する不飽和ポリエステ
    ル樹脂組成物を使用することを特徴とするゲルコート付
    きFRP成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】不飽和ポリエステル樹脂組成物が、不飽和
    ポリエステル樹脂80〜95重量部、多官能(メタ)ア
    クリレート系不飽和単量体20〜5重量部及びこれらの
    総量100重量部に対して0.3〜3重量部の中温成形
    用硬化剤を含有させたものである請求項1記載のゲルコ
    ート付きFRP成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】前記中間層を成形するための樹脂組成物の
    硬化時の温度を190〜230℃の範囲とすることを特
    徴とする請求項1または2記載のゲルコート付きFRP
    成形品の製造方法。
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