JPH11197563A - 内容物噴出機構 - Google Patents

内容物噴出機構

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JPH11197563A
JPH11197563A JP10020520A JP2052098A JPH11197563A JP H11197563 A JPH11197563 A JP H11197563A JP 10020520 A JP10020520 A JP 10020520A JP 2052098 A JP2052098 A JP 2052098A JP H11197563 A JPH11197563 A JP H11197563A
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trigger lever
container
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cylindrical piston
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Ikunori Ando
育紀 安藤
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1001Piston pumps
    • B05B11/1009Piston pumps actuated by a lever

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  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯留空間の内容物と外気を個々に容器内部へ
取り入れて使い勝手の良い内容物噴出機構にする。また
トリガレバーの取付け、取外しを簡単化する。 【解決手段】 貯留空間の残留内容物を容器22に排出し
て貯留空間を減圧するための孔部13g、縦孔11e、およ
び外気を容器22に取り入れるための孔部13f、縦孔11d
を設けて、貯留空間15から容器22内部までの貯留空間減
圧用通路と、外部空間から容器22内部までの吸気用通路
とを完全に分離した。トリガレバー10を引いて筒状ピス
トン14の半球状凸部14cに貯留空間減圧弁13cが乗り上
げると、貯留空間減圧用通路が形成される。このとき、
筒状ピストン14の後端部14eは外筒部13eの吸気用孔部
13fより後方に位置して、吸気用通路が形成される。ト
リガレバー10に着脱用片部10dや係合用凸部10cを設
け、筐体部11にはトリガレバー保持部11fやトリガレバ
ー係合用孔部11gを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯留空間の入口側
の吸込弁および出口側の吐出弁の作用により、容器本体
内部の内容物をいったん当該貯留空間に取り込んだ上で
それを外部空間に噴出する蓄圧方式の内容物噴出機構に
関し、特に貯留空間から容器本体内部までの貯留空間減
圧用通路と外部空間から容器本体内部までの吸気用通路
とを完全に分離し、また、内容物を噴出させるための操
作部材を筐体部に対して着脱自在なかたちで取り付ける
ようにした内容物噴出機構に関する。
【0002】内容物噴出機構の操作部材としては、 ・操作時に回動するトリガレバー形式のもの ・操作時に直線移動する押しボタン形式のもの ・操作時に傾斜するティルト形式のもの などがある。
【0003】本発明は、このような各種の操作部材を用
いるものに適用できるが、以下の記載では、説明の便宜
上、トリガレバー形式の操作部材を用いた蓄圧方式の内
容物噴出機構を前提とする。
【0004】
【従来の技術】図5は、一般的な、トリガレバー形式の
内容物噴出機構の概要を示す説明図であり、ここでは噴
出口側の吐出弁が閉じた状態の非操作モードになってい
る。
【0005】この内容物噴出機構は、 ・トリガレバ−31 ・筐体部32 ・トリガレバ−31の回動操作により、筐体部32に案内さ
れて図示の右方向に移動する大径シリンダ33、ノズル孔
部材34 ・大径シリンダ33の内部に設けた筒状ピストン35、吐出
し弁35c ・筒状ピストン35と連動する吸気弁36、貯留空間減圧弁
37 ・貯留空間38 ・内容物を収納した容器40 ・吸上管41 ・吸込弁42 ・蓋部43 などに大別される。
【0006】筐体部32は、内容物の流入通路32a、貯留
空間減圧用の孔部32b、吸気用の孔部32c、貯留空間減
圧用の環状溝部32d、大径シリンダ案内部32e、吸気用
の凹部32fを有している。
【0007】筐体部32は蓋部43と嵌合し、これら両部材
はパッキン44を介してネジキャップ45により容器40に装
着されている。
【0008】大径シリンダ33の内部には大径部35aおよ
び小径部35bからなる筒状ピストン35を設け、また大径
シリンダ33の内周面には筒状の吸気弁36を、筒状ピスト
ン35の外周面には貯留空間減圧弁37をそれぞれ取り付け
ている。これらの外側端部36a、37aは筐体部32の内周
面に強く当接している。
【0009】貯留空間減圧弁37と筐体部32の間にはスプ
リング39が設けてあり、このスプリングの作用で筒状ピ
ストン35および大径シリンダ33が噴出口34aの方付勢さ
れ、筒状ピストン35と一体の吐出し弁35cは閉状態にな
っている。
【0010】筒状ピストン35が後方に移動して貯留空間
減圧弁37の端部37aが貯留空間減圧用の環状溝部32dに
入り込むと、それまで遮断していた貯留空間38と容器40
の内部とが環状溝部32d−孔部32b−蓋部43に設けた共
通縦孔43aを介して連通し、これにより貯留空間が減圧
される。
【0011】同じように吸気弁36の端部36aが吸気用の
凹部32fに達すると、それまで遮断していた外部空間と
容器40の内部とが、大径シリンダ33と筐体部32との隙間
33b−凹部32f−吸気用の孔部32c−蓋部43と筐体部32
との間の隙間43b−蓋部43の共通縦孔43aを介して連通
し、これにより容器内部の減圧が防止される。
【0012】トリガレバー31の回動軸31bは筐体部32に
ネジなどで取り付けられており、トリガレバー31を反時
計方向に引くと大径シリンダ33、筒状ピストン35、吸気
弁36および貯留空間減圧弁37が後方に移動する。
【0013】そして、貯留空間38の圧力が所定値まで高
くなるとそれまで閉じていた吐出弁35cが開いて貯留空
間38や筒状ピストンの内部35dの内容物は噴出通路33a
を通り、噴出口34aから外部空間に放出される。なお、
この間、吸込弁42は閉じたままである。
【0014】続いて、この放出により貯留空間38の圧力
が低くなり、またトリガレバー31の引き操作を止める
と、筒状ピストン35はスプリング39の作用で噴出口34a
側の方に移動する。その結果、吐出弁35cが閉じるとと
もに吸込弁42が開いて吸上管41から貯留空間38に次の噴
出対象の内容物が流入し、その終了後に吸込弁42が閉じ
る。内容物の流入ルートは、容器40−吸上管41−流入通
路32a−貯留空間38−筒状ピストン内部35dである。
【0015】なお、トリガレバー31を引いて貯留空間38
の圧力が高まることにより吐出弁35cが開くのは、筒状
ピストン35に対して後方側の方に働く当該圧力がスプリ
ング20に基づく噴出口34a側への力よりも勝るからであ
る。
【0016】すなわち、貯留空間38からの筒状ピストン
35に対する後方側および前方側への力は、 ・後方側に、大径部35aの貯留空間側の実効表面積S1
に貯留空間38の単位圧力fを掛けた大きさ ・前方側に、小径部35bや貯留空間減圧弁37などの貯留
空間側の実効表面積S2に貯留空間38の単位圧力fを掛
けた大きさ であり、筒状ピストン35には両者の合成力Fとしての
(S1 −S2 )×fが働くことになる。
【0017】このときS1 >S2 であり、合成力Fの
(S1 −S2 )の部分は定数であるが、fは大径シリン
ダ33および筒状ピストン35が後方に移動して貯留空間38
の容積が小さくなるにつれて大きくなるので、この(S
1 −S2 )×fの力も増大していき、やがては当該力が
スプリング39のそれを越えて吐出弁35cが開き内容物が
噴出する。
【0018】噴出が進み、筒状ピストン35が後方に移動
して貯留空間減圧弁37の端部37aが環状溝部32dに入り
込むと、前述のように貯留空間38と容器40の内部とが連
通し、その時点での当該貯留空間の残留物は環状溝部32
d−孔部32b−蓋部43と筐体部32との間の隙間43b−共
通縦孔43aを経て容器40にいわば吐き出されるので、噴
出終了時の液切れが良くなる。
【0019】トリガレバー31の回動操作をやめると、ス
プリング39の弾性力によって筒状ピストン35は前方に戻
り、それに伴って大径シリンダ33も前方に移動し、貯留
空間減圧弁37の端部37aは再び筐体部32の内周面に強く
当接し、貯留空間38と容器40の内部とは遮断される。
【0020】このとき、吐出弁35cが閉じ、貯留空間38
は減圧状態となるので、それまで閉じていた吸込弁42が
開き、容器40の内容物が吸上管41から貯留空間38や筒状
ピストン内部35dに流入する。
【0021】この流入動作により減圧状態となる容器40
内には、前述のように、外気が、大径シリンダ33と筐体
部32との隙間33b−凹部32f−孔部32c−蓋部43と筐体
部32との間の隙間43b−共通縦孔43aを経て入り込み、
当該容器の内部を大気圧に戻している。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の内
容物噴出機構では、トリガレバ−を所定状態まで操作し
たときに確保される貯留空間減圧用通路および外気取込
み用通路それぞれの容器側出口部分を共通縦孔としてい
るので、 ・残留内容物と外気との混合により気泡などが発生して
共通縦孔を塞ぎ、 ・共通縦孔の部分で残留内容物および外気が乱流状態と
なって、残留内容物などがこの共通縦孔をスム−ズに通
過しない、 ・内容物の噴出後に長時間不使用状態にしておくと、共
通縦孔の内周面やその入口部分などに付着した残留内容
物が固まり、外気や新たな残留内容物の流入の妨げとな
る、 などの問題点があった。
【0023】また、トリガレバーがネジなどを介して筐
体部に取り付けられているので、部品点数が多くなり、
その組み立てに手間がかかるという問題点があった。
【0024】そこで、本発明では、貯留空間から容器本
体内部までの貯留空間減圧用通路と、外部空間から容器
本体内部までの吸気用通路とを最後まで別々の経路にし
て、残留内容物および外気を個々に、かつ確実に容器内
部へ取り入れることができる、使い勝手の良い内容物噴
出機構を提供することを目的とする。
【0025】さらには、トリガレバーを筐体部に着脱自
在に取り付けられるようにして、トリガレバーの取付け
・取外し作業の簡単化を図ることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】これを達成するために、
本発明では次の構成からなる内容物噴出機構を用いてい
る。 吸込弁の下流側の貯留空間容積を減じる方向への筒状
ピストンの移動によって吐出弁が開くとともに、所定位
置まで移動した前記筒状ピストンとその相手側シール部
との間に生じる連通用空間部を介して貯留空間および外
部空間のそれぞれと容器本体内部との間に通路が確保さ
れる内容物噴出機構において、前記貯留空間から前記容
器本体内部までの貯留空間減圧用通路と、前記外部空間
から前記容器本体内部までの吸気用通路とを最後まで別
々の経路にしたこと 筐体部に設けた筒状ピストンの、吸込弁の下流側の貯
留空間容積を減じる方向への移動によって吐出弁が開く
内容物噴出機構において、前記筒状ピストンを移動させ
るための操作部材を前記筐体部に対して着脱自在なかた
ちで取り付けたこと
【0027】本発明は、このような構成をとっているの
で、貯留空間からの残留内容物の流れと外部空間からの
外気の流れとが容器本体への通路部分で混合されること
はなく、両者は完全に分離されたかたちで容器本体へと
入っていく。
【0028】また、操作部材や筐体部を構成する部品点
数を少なくして、両者の取付けや取外しの作業が簡単な
ものになる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1乃至図4を用いて、本発明の
実施の形態を説明する。図1は内容物噴出機構の非操作
モードを示す説明図、図2はトリガレバー(操作部材)
と筐体部との関係を示す斜視図、図3は内容物噴出機構
の操作モードを示す説明図、図4は図3の操作モードに
おける貯留空間減圧用通路および吸気用通路を示す拡大
図である。
【0030】これらの図において、1は内容物噴出機
構、10はトリガレバー(操作部材)、10aはトリガレバ
ーの開口部、10bはトリガレバーの回動軸となる薄肉片
部、10cは筐体部11のトリガレバー係合用孔部11gと係
合する係合用凸部、10dはテ−パ面、10eは筐体部11に
着脱自在な着脱用片部、10fは吐出弁側の可動シリンダ
16を押圧する突部、11は筐体部、11aは内容物流入用通
路(貯留空間)、11bは水平筒状部、11cは蓋部に嵌合
する垂下筒状部、11dは外気を容器内に取り入れるため
の吸気用縦孔、11eは貯留空間の残留内容物を容器内に
排出するための貯留空間減圧用縦孔、11fはトリガレバ
ーを取り付けるためのトリガレバー保持部、11gはトリ
ガレバー係合用孔部、12は吸込弁、13は吸込弁12の側の
固定シリンダ、13aは内筒部(相手側シール部)、13b
は内容物通過用孔部、13cは内筒前端の貯留空間減圧
弁、13dは棒状部、13eは外筒部(相手側シール部)、
13fは外気を取り入れるための吸気用孔部、13gは貯留
空間の残留内容物を容器内に排出するための貯留空間減
圧用孔部、14は筒状ピストン、14aは内容物通過用孔
部、14bは吐出弁、14cは半球状凸部(リブ)、14dは
吐出弁作動用凸部、14eは後端部、15は貯留空間、15a
は吐出口17a側に付勢されているスプリング、16は吐出
弁14bの側の可動シリンダ、16aは吐出弁受け部、16b
は吐出弁作動用凹部、17はノズル、17aは吐出口、18は
筐体部に嵌合する蓋部、18aは垂下部、19は蓋部に取り
付けられる吸上管、20はパッキン、21はネジキャップ、
22は容器本体、Aは貯留空間15から容器本体22の内部へ
の貯留空間減圧用通路、Bは外気を容器本体22の内部に
取り入れるための吸気用通路、をそれぞれ示している。
【0031】本発明の特徴は、 ・貯留空間15から容器本体22までの貯留空間減圧用通路
Aと、外部空間から容器本体22までの吸気用通路Bとを
最後まで別々の経路にした、すなわち筐体部11に、外気
を容器22の内部に取り入れるための吸気用縦孔11dと、
貯留空間の残留内容物を容器内に排出するための貯留空
間減圧用縦孔11eとを別々に設けたこと ・トリガレバー10を筐体部11に着脱自在にしたこと ・蓋部18の垂下部18aの外周面と、筐体部11の垂下筒状
部11cの吸気用縦孔11dに続く下側部分との接触範囲を
長く設定したこと などである。
【0032】図1に示すように、筐体部11には固定シリ
ンダ13が嵌められており、当該固定シリンダの外筒部13
eの内周面に筒状ピストン14の後端部14eが強く当接
し、また、当該筒状ピストンの内周面には固定シリンダ
13の貯留空間減圧弁13cが強く当接している。
【0033】可動シリンダ16は筐体部11の水平筒状部11
bに案内され、当該可動シリンダの吐出弁作動用凹部16
bには筒状ピストン14の吐出弁作動用凸部14dが当該凹
部16bの左端側に接する状態で設定されている。
【0034】トリガレバー10はその開口部10aに噴出口
17aが位置するように筐体部11に取り付けられ、可動シ
リンダ16はスプリング15aによって吐出弁14bが吐出弁
受け部16aに当接する方向に付勢されている。
【0035】トリガレバー10の反時計方向への回動操作
にともない、可動シリンダ16と筒状ピストン14とは一緒
に移動する。なお、貯留空間15の圧力が所定値になると
筒状ピストン14が可動シリンダ16に対して後方に移動し
て吐出弁14bが開くように、吐出弁作動用凹部16bの前
後方向の幅(図示の左右方向の幅)は吐出弁作動用凸部
14dのそれよりも長く形成している。
【0036】筐体部11の垂下筒状部11cが蓋部18を挟み
込み、これらをパッキン20を介してネジキャップ21で容
器本体22に取り付けている。
【0037】図3の、筒状ピストン14の半球状凸部14c
に内筒部前端の貯留空間減圧弁13cが乗り上げた開状態
のとき、貯留空間15−貯留空間減圧弁13c−内筒部13a
の外周面と筒状ピストン14の内周面との隙間−固定シリ
ンダ13の貯留空間減圧用孔部13g−筐体部11の貯留空間
減圧用縦孔11e、からなる貯留空間減圧用通路Aが形成
される(図4参照)。なお、半球状凸部14cの代わりに
凹部を設け、当該凹部に貯留空間減圧弁13cが入り込ん
だときに開状態となるようにしてもよい。
【0038】また、このとき筒状ピストン14の後端部14
eは外筒部13eの吸気用孔部13fより後方(図示の右方
向)に位置するので、外部空間−可動シリンダ16の外周
面と筐体部11の水平筒状部11bの内周面との隙間−筒状
ピストン14の外周面と固定シリンダ13の外筒部13eの内
周面との隙間−外筒部13eの吸気用孔部13f−固定シリ
ンダ13の外筒部13eの外周面と筐体部11の水平筒状部11
bの内周面との隙間−筐体部11の吸気用縦孔11d−蓋部
18の垂下部18aの内周面と筐体部11の貯留空間減圧用縦
孔11eの形成部分の外周面との隙間、からなる吸気用通
路Bが形成される(図4参照)。なお、吸気用縦孔11d
を、貯留空間減圧用縦孔11eと同じように、その出口が
容器内部に直接通じるような縦孔にしてもよい。
【0039】図2に示すように、トリガレバー10の着脱
用片部10eが筐体部11のトリガレバー保持部11fに案内
され、またトリガレバー10のトリガレバー係合用凸部10
cのテーパ面10dが筐体部11の縁を乗り越えてトリガレ
バー係合用孔部11gに入り込み、これによりトリガレバ
ー10は筐体部11に取り付けられる。
【0040】さらに、貯留空間15の内容物が外部に漏れ
ることなく確実に容器本体22内に排出されるために、筐
体部11の垂下筒状部11cが嵌合する蓋部18の垂下部18a
を長く設定している。
【0041】次に内容物噴出機構の動作を説明する。図
1に示すように、トリガレバー10を操作していない状態
では、筒状ピストン14はスプリング15aにより前方に付
勢されて吐出弁作動用凸部14dが吐出弁作動用凹部16b
の前端に当接し、吐出弁14bが弁受け部16aに当接して
噴出口17aを塞いでいる。なお、貯留空間15には前回の
操作によって吸い上げられた内容物が入っている。
【0042】図3に示すように、トリガレバー10を引く
と、これの突起10fが可動シリンダ16を押圧して可動シ
リンダ16および筒状ピストン14がスプリング15aの付勢
に抗して後方へ移動する。貯留空間15の圧力が所定値ま
で高くなると、筒状ピストン14が可動シリンダ16に対し
て、吐出弁作動用凸部14dが吐出弁作動用凹部16bの後
端に当接するまで後方に移動してそれまで吐出弁受け部
16aに当接していた吐出弁14bが開く。
【0041】これにより、貯留空間15の内容物はノズル
17の噴出口17aから噴出する。なお、この間吸込弁12は
閉じたままである。
【0042】前述のように、筒状ピストン14が図示の右
方向に移動してその後端部14eが固定シリンダ13に形成
した吸気用孔部13fを越えると吸気用通路Bが確保され
て外気が容器内部に取り込まれ、また、筒状ピストン14
の半球状凸部14cに固定シリンダ13の貯留空間減圧弁13
cが乗り上げた状態になると貯留空間減圧用通路Aが確
保されて貯留空間15の残留内容物が容器内部に取り込ま
れる。
【0045】その結果、貯留空間15内の圧力は一気に下
がり、スプリング15aの弾性力によって吐出弁14bが吐
出弁受け部16aに瞬時に当接するので、噴出口17aの液
切れが良くなる。
【0046】なお、貯留空間減圧用通路Aが確保される
とき、筒状ピストン14の後端部14eは固定シリンダ13の
吸気用孔部13fを越えて外筒部13eの内周面に強く当接
した状態になっているので、貯留空間15の残留内容物が
吸気用孔部13fの方に入り込むことはない。
【0047】また、蓋部18の垂下部18aの外周面と、筐
体部11の垂下筒状部11cの吸気用縦孔11dに続く下側部
分との接触範囲を長く設定設定しているので、取り込ん
だ外気などが垂下筒状部11cと垂下部18aとの隙間から
外部に漏れることはない。
【0048】トリガレバー10の回動操作を止めると、吐
出弁14bが閉じたままの筒状ピストン14がスプリング15
aの弾性力によって前進して図1の状態に復帰し、この
とき、筒状ピストン14の後端部14eが固定シリンダ13の
吸気用孔部13fを通過するまでの間、吸気用通路Bは確
保されたままである。
【0049】また、この復帰動作にともない、吸込弁12
が開き、容器本体22の内容物が吸上管19−内容物流入用
通路11a−内容物通過用孔部13bを通って貯留空間15に
流入する。
【0050】
【発明の効果】本発明では、このように、貯留空間から
容器本体内部までの貯留空間減圧用通路と、外部空間か
ら容器本体内部までの吸気用通路とを最後まで別々の経
路にしているので、残留内容物および外気が個々に、か
つ確実に容器内部へ取り入れられて、使い勝手の良い内
容物噴出機構を提供することができる。
【0051】さらには、トリガレバーを筐体部に着脱自
在に取り付けられるようにしているので、部品点数を少
なくして、トリガレバーの取付け・取外し作業の簡単化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、内容物噴出機構の非操作モードを示
す説明図である。
【図2】本発明の、内容物噴出機構のトリガレバーと筐
体部との関係を示す斜視図である。
【図3】本発明の、内容物噴出機構の操作モードを示す
説明図である。
【図4】本発明の、図3の操作モードにおける貯留空間
減圧用通路および吸気用通路を示す拡大図である
【図5】従来の、内容物噴出機構の非操作モードを示す
説明図である。
【符号の説明】
1 :内容物噴出機構 10 :トリガレバ− 10a:開口部 10b:薄肉部 10c:係合用凸部 10d:テ−パ面 10e:着脱用片部 10f:突起 11 :筐体部 11a:内容物流入用通路 11b:水平筒状部 11c:垂下筒状部 11d:吸気用縦孔 11e:貯留空間減圧用縦孔 11f:トリガレバー保持部 11g:トリガレバー係合用孔部 12 :吸込弁 12a:内容物通路 13 :固定シリンダ 13a:内筒部(相手側シール部) 13b:内容物通過用孔部 13c:貯留空間減圧弁 13d:棒状部 13e:外筒部(相手側シール部) 13f:吸気用孔部 13g:貯留空間減圧用孔部 14 :筒状ピストン 14a:内容物通過用孔部 14b:吐出弁 14c:半球状凸部 14d:吐出弁作動用凸部 14e:後端部 15 :貯留空間 15a:スプリング 16 :可動シリンダ 16a:吐出弁受け部 16b:吐出弁作動用凹部 17 :ノズル 17a:吐出口 18 :筐体部に嵌合する蓋部 18a:垂下部 19 :吸上管、 20 :パッキン 21 :ネジキャップ 22 :容器本体 A :貯留空間から容器本体内部への貯留空間減圧用通
路 B :外気を容器本体内部に取り入れるための吸気用通
路 30 :内容物噴出機構 31 :トリガレバー 31a:トリガレバー取付部 31b:回動軸 32 :筐体部 32a:内容物の流入通路 32b:貯留空間減圧用の孔部 32c:吸気用の孔部 32d:貯留空間減圧用の環状溝部 32e:大径シリンダ案内部 32f:貯留空間減圧用の凹部 33 :大径シリンダ 33a:噴出通路 33b:大径シリンダと筐体部との隙間 34 :ノズル孔部材 34a:噴出口 35 :筒状ピストン 35a:大径部 35b:小径部 35c:吐出弁 35d:筒状ピストンの内部 36 :吸気弁 36a:吸気弁の端部 36b:吸気弁と筐体部との隙間 37 :貯留空間減圧弁 37a:貯留空間減圧弁の端部 38 :貯留空間 39 :スプリング 40 :容器 41 :吸上管 42 :吸込弁 43 :蓋部 43a:共通縦孔 43b:蓋部と筐体部との隙間 44 :パッキン 45 :ネジキャップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込弁の下流側の貯留空間容積を減じる
    方向への筒状ピストンの移動によって吐出弁が開くとと
    もに、所定位置まで移動した前記筒状ピストンとその相
    手側シール部との間に生じる連通用空間部を介して貯留
    空間および外部空間のそれぞれと容器本体内部との間に
    通路が確保される内容物噴出機構において、 前記貯留空間から前記容器本体内部までの貯留空間減圧
    用通路と、前記外部空間から前記容器本体内部までの吸
    気用通路とを最後まで別々の経路にしたことを特徴とす
    る内容物噴出機構。
  2. 【請求項2】 筐体部に設けた筒状ピストンの、吸込弁
    の下流側の貯留空間容積を減じる方向への移動によって
    吐出弁が開く内容物噴出機構において、 前記筒状ピストンを移動させるための操作部材を前記筐
    体部に対して着脱自在なかたちで取り付けたことを特徴
    とする内容物噴出機構。
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