JP7101734B2 - トリガー式液体噴出器 - Google Patents

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Description

本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
従来、住居用洗剤、カビ取り剤、整髪剤、芳香剤及び消臭剤等の液体を霧状又は泡状にして噴出させるよう構成されたトリガー式スプレー容器が知られている(特許文献1等)。従来のトリガー式スプレー容器は、液体を収容する容器本体と、該容器本体の口部に取り付けられるトリガー式液体噴出器とを備えている。トリガー式液体噴出器は、操作レバーの牽引操作によって作動するポンプにより、容器本体内の液体をノズルから霧状又は泡状にして噴出させるよう構成されている。
特開2008-200572号公報
しかしながら、特許文献1に記載のトリガー式スプレー容器は、使用者の引き方や他の外力等によって、操作レバーの牽引方向とは異なる方向(例えば斜め方向)の負荷がかかり、これにより、ピストンとシリンダとの間のシール性が低下して部材相互間からの液漏れを引き起こすおそれがある。
本発明は、操作レバーにかかる負荷による液漏れを防止することが可能なトリガー式液体噴出器に関する。
本発明は、容器本体内の液体を吸引及び圧送可能なポンプが内蔵された本体部と、前記本体部に対して牽引されることで前記ポンプを作動させる操作レバーと、前記ポンプの作動によって液体を噴出させるノズルとを備えるトリガー式液体噴出器であって、前記操作レバーは、前記本体部に対する牽引方向に沿って延出する一対のガイド部を備え、前記一対のガイド部は、前記本体部の一部を挟むように配されているトリガー式液体噴出器に関する。
本発明に係るトリガー式液体噴出器は、操作レバーにかかる負荷による液漏れを防止することが可能である。
第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器の切り欠き断面図である。 図1AのA-A´線に沿った拡大断面図である。 第1実施形態に係る操作レバー及びポンプを示す切り欠き断面図で図ある。 第1実施形態に係る操作レバーを牽引させた状態を示す切り欠き断面図である。 第2実施形態に係るトリガー式液体噴出器を示す図である。 図4AのB-B´線に沿った拡大断面図である。 第3実施形態に係るトリガー式液体噴出器を示す切り欠き断面図である。 図5AのC-C´線に沿った拡大断面図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、図面は、本発明を示すために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。
まず、第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器20について、図1A~図3を用いて説明する。第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器20は、図1Aに示すように、液体を収容可能な容器本体10に装着可能に構成され、使用者の手動操作によって容器本体10内の液体を噴出させることが可能である。
トリガー式液体噴出器20は、図1Aに示すように、概略的には、容器本体10内の液体を吸引及び圧送することが可能なポンプ40が内蔵された本体部30と、本体部30の前方側に設けられ、本体部30に対して牽引されることでポンプ40を作動させる操作レバー26(トリガー)と、本体部30の前方端部に設けられ、ポンプ40の作動によって液体を外部に向けて噴出させるノズル24とを備えている。
本明細書では、後述するノズル24からの液体の噴出方向を「前方」とし、その反対方向を「後方」として説明する。また、容器本体10からトリガー式液体噴出器20に向かう方向(トリガー式液体噴出器20から見た場合における、容器本体10とは反対側)を「上方」とし、その反対方向(トリガー式液体噴出器20から見た場合における、容器本体10側)を「下方」として説明する。ただし、ここでいう上下方向は、説明の便宜上定めた方向に過ぎず、実際の使用状況における上下方向とは限らない。
容器本体10は、図1Aに示すように、上部に小径円筒状の口筒部12を有する有底筒状に形成された容器本体10であり、その内部空間において、液体を収容可能に構成されている。なお、このような容器本体10は、種々の公知の構成を採用可能であるため、その詳細な説明を省略する。
第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器20において、操作レバー26に関連する構成以外の構成については、種々の公知のトリガー式液体噴出器の構成を採用可能であるため、以下では一例に関する簡略的な説明にとどめ、その詳細な説明は省略する。
本体部30は、図1Aに示すように、容器本体10の口筒部12に装着可能に構成された装着キャップ22(装着部)と、装着キャップ22から上方(容器本体10とは反対側)に向けて延出した縦筒部34と、縦筒部34の上端部(装着キャップ22とは反対側の端部)から前方(液体の噴出方向)に向けて延出してノズル24に接続された横筒部36と、縦筒部34の中途部から前方に向けて延在する円筒状の保持部38と、保持部38内に保持されたポンプ40と、本体部30(縦筒部34、横筒部36及び保持部38)を覆うヘッドカバー28とを備えている。
縦筒部34は、図1Aに示すように、装着キャップ22の上部開口(図示せず)に挿通される円筒状のネック部32を下端に有している。ネック部32は、装着キャップ22に比して、操作レバー26の揺動方向に対して交差する方向の幅(すなわち、径)が小さい。また、縦筒部34は、円筒状のインテイク35をその内部に有している。インテイク35は、その下端が容器本体10内に延在するパイプ37に連通されると共に、その上端が横筒部36の後端に連通されており、これにより、パイプ37、インテイク35及び横筒部36によって容器本体10からノズル24に至る送給経路が形成されている。インテイク35には、後述するポンプ室46に連通する連通孔35aが形成されると共に、連通孔35aの上流側及び下流側にそれぞれ吸入弁35b及び吐出弁35cが配されており、ポンプ40の作動によって、容器本体10からポンプ室46内への液体の吸引と、ポンプ室46からノズル24への圧送を行うことが可能に構成されている。
ポンプ40は、図1Aに示すように、保持部38に嵌合保持される円筒状のシリンダ42と、シリンダ42の内側において往復動可能に収容されたピストン44とを備えている。ピストン44は、シリンダ42よりも小径に形成されており、これにより、ピストン44外周面とシリンダ42の内周面との間に隙間が形成されている。ピストン44の後端部には、シリンダ42の内周面に対して摺動可能に液密に当接する環状のシール部45が突設されており、該シール部45によってシリンダ42の内側を封止することにより、シール部45よりも後方側にポンプ室46を形成するよう構成されている。ピストン44は、その前端部が操作レバー26に係合されると共に、その内部に設けられたコイルスプリング47によって操作レバー26を押し戻す方向(ポンプ室46の拡張方向)に向けて付勢されている。
操作レバー26は、図1A及び図1Bに示すように、本体部30の横筒部36から容器本体10側に向けて延出するよう、その基端部が横筒部36に揺動可能に支持されたレバー本体部26Aと、本体部30の一部(本実施形態ではシリンダ42)を挟むようにレバー本体部26Aから縦筒部34に向けて突出して形成された一対のガイド部26B(図1Aでは一方のガイド部26Bのみを図示)とを有する。
レバー本体部26Aは、図1Aに示すように、その上端部(基端部)が本体部30の横筒部36の先端部側において揺動可能に枢着され、縦筒部34、保持部38及び装着キャップ22と対向するよう、該横筒部36から下方(容器本体10側)に向けて垂下して設けられている。レバー本体部26Aの後面は、上述のとおりピストン44の前端部に係合されており、レバー本体部26Aの往復動によってピストン44を往復動させるよう構成されている。
一対のガイド部26Bは、図1Aに示すように、レバー本体部26Aの後面から縦筒部34に向けて略三角形状に突出している。具体的には、図1Bに示すように、一方のガイド部26Bは、レバー本体部26Aの幅方向(図1Bの紙面上下方向)の一方側の縁部から後方(牽引方向)に向けて延出しており、他方のガイド部26Bは、該幅方向の他方側の縁部から後方(牽引方向)に向けて延出している。なお、一対のガイド部26Bの形状は、図示した略三角形状に限定されるものではなく、レバー本体部26Aの牽引操作を阻害しない形状であれば、例えば円形状、楕円形状、多角形状等の種々の任意の形状を採用可能である。本実施形態では、一対のガイド部26Bは、同じ形状であるが、互いに異なる形状であっても良い。例えば、一対のガイド部26Bの形状に関する組み合わせについて、一方のガイド部26Bは、略三角形状であり、他方のガイド部26Bは、円形状である組み合わせでも良く、種々の形状の組み合わせによる一対のガイド部26Bであっても良い。
一対のガイド部26Bは、図2に示すように、操作レバー26が縦筒部34から離間した非動作位置(コイルスプリング47によって付勢された初期位置)において、シリンダ42を挟む位置に至る突出方向の長さを有する。具体的には、各ガイド部26Bの突出方向の先端が、シリンダ42と重なる位置に位置している。なお、安定して操作レバー26をガイドする観点から、一対のガイド部26Bは、レバー本体部26Aの後端部から縦筒部34に至る突出方向の長さを有することが好ましい。また、本実施形態において、一対のガイド部26Bのレバー本体部26Aの後端部から縦筒部34に至る突出方向の長さは、同じであるが、その長さが異なっていても良い。
各ガイド部26Bは、図1Bに示すように、シリンダ42の周面と接触又は僅かな隙間を置いて離間するよう配されている。具体的には、各ガイド部26Bとシリンダ42の周面との間隔は、操作性や使用性の観点から、0mm以上であることが好ましく、1mm以上であることがより好ましく、2mm以上であることが更に好ましく、また、操作レバー26の牽引不良を抑制して液漏れを防ぐ観点及びシリンダ42の周面によって安定して操作レバー26をガイドする観点から、7mm以下であることが好ましく、5mm以下であることがより好ましく、2mm以下であることが更に好ましい。なお、各ガイド部26Bがシリンダ42の周面と接触する場合においては、シリンダ42の周面に対する各ガイド部26Bの接触圧が、レバー本体部26Aの牽引操作を阻害しない範囲に設定されることが好ましい。
一対のガイド部26Bは、それぞれヘッドカバー28とシリンダ42との間に位置するように構成されている。具体的には、ヘッドカバー28とシリンダ42の間には隙間が形成され、該隙間を一対のガイド部26Bが揺動可能に構成されている。より具体的には、一方のガイド部26Bと他方のガイド部26Bが離間する方向の幅は、ヘッドカバー28の噴出方向と直交する方向の幅よりも僅かに小さく形成され、シリンダ42の径よりも僅かに大きく形成されている。
各ガイド部26Bは、図1Bに示すように、ヘッドカバー28の内面と接触又は僅かな隙間を置いて離間するよう配されている。具体的には、各ガイド部26Bとヘッドカバー28の内面との間隔は、ヘッドカバー28の内面によって安定して操作レバー26をガイドする観点から、0mm以上であることが好ましく、1mm以上であることがより好ましく、2mm以上であることが更に好ましく、また、操作レバー26の牽引不良を抑制して液漏れを防ぐ観点から、7mm以下であることが好ましく、5mm以下であることがより好ましく、2mm以下であることが更に好ましい。なお、各ガイド部26Bがヘッドカバー28の内面と接触する場合においては、ヘッドカバー28の内面に対する各ガイド部26Bの接触圧が、レバー本体部26Aの牽引操作を阻害しない範囲に設定されることが好ましい。
一対のガイド部26Bは、操作レバー26の牽引方向とは異なる方向(例えば斜め方向)に外力が負荷された場合において、シリンダ42の周面及び/又はヘッドカバー28の内面に当接し、操作レバー26の牽引方向を正しい牽引方向に矯正することが可能な剛性を有している。このような剛性は、一対のガイド部26Bの材質や厚み等を調整することにより実現可能である、例えば、一対のガイド部26Bは、金属、木材又は合成樹脂等から形成される。合成樹脂は、例えばPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)等を好適に用いることが可能であるが、これらに限定されるものではない。なお、ガイド部26Bは、レバー本体部26Aに一体として設けられる構成に限定されず、レバー本体部26Aに対して後付け可能な別部材であっても良い。
以上説明したとおり、一対のガイド部26Bは、図2に示すように、非動作位置において一対のガイド部26Bの突出方向側の先端が、シリンダ42の噴出方向側の先端と重なって位置している。また、一対のガイド部26Bは、操作レバー26の牽引操作によってシリンダ42を挟みながら揺動し、図3に示すように、操作レバー26の作動位置(操作レバー26を牽引させた位置。牽引限位置)において、一対のガイド部26Bの突出方向の先端が、非動作位置における位置よりも、シリンダ42の後方に位置する。すなわち、一対のガイド部26Bのシリンダ42を挟む範囲が、非動作位置における範囲より大きくなる。これにより、より安定して操作レバー26の牽引をガイドすることが可能となるため、液体の噴出途中においても、ポンプ40のピストン44とシリンダ42とのシール性を維持することができ、液漏れを防止することが可能となる。
第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器20は、以上の構成を備えることにより、操作レバー26を本体部30に接近させるよう牽引してピストン44をシリンダ42内に進入させることで、ポンプ室46内の液体を加圧し、該加圧力によって吸入弁35bを弁座に押し付けて閉状態を維持しつつ吐出弁35cを弁座から離間させて開状態に変位させることで、ポンプ室46内の液体を送給経路を介してノズル24から外部に噴射させることが可能である。
また、第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器20は、液体の噴射後、操作レバー26を解放すると、コイルスプリング47の付勢力によってピストン44及び操作レバー26が前方に押し戻され、これによってポンプ室46内が負圧となり、該負圧によって吸入弁35bを弁座から離間させて開状態に変位させつつ吐出弁35cを弁座に押し付けて閉状態とすることで、容器本体10内の液体をパイプ37を介してポンプ室46内に流入させることが可能である。このような操作レバー26の牽引と解放を繰り返すことにより、容器本体10内の液体をノズル24から連続的に噴射することが可能である。
以上説明したとおり、第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器20は、操作レバー26が、本体部30に対する牽引方向に沿って延出する一対のガイド部26Bを備え、一対のガイド部26Bが、本体部30の一部(シリンダ42)を挟むように配されている。
このような構成を備える第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器20によれば、操作レバー26を牽引したときに、操作レバー26の牽引方向とは異なる方向(例えば斜め方向)に力が負荷された場合であっても、ガイド部26Bによって操作レバー26の牽引をガイドすることが可能となるため、操作レバー26が斜め方向に牽引されることを防止することが可能となる。これにより、ポンプ40のピストン44とシリンダ42とのシール性を維持することが可能となるため、液漏れを防止することが可能となる。また、操作レバー26やポンプ40等の破損を防止できる。さらに、製品の輸送時や購入後の移動時等の非動作時に牽引方向と異なる方向(例えば横方向)に力が加わったとしても、ピストン44とシリンダ42とのシール性を維持することが可能であり、液漏れを防止することが可能になる。
また、第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器20は、一対のガイド部26Bが、操作レバー26が縦筒部34から離間した非動作位置において、シリンダ42を挟む位置に至る突出方向の長さを有するように構成されている。このような構成によれば、操作レバー26の牽引開始時から操作レバー26の牽引をガイドすることが可能となるため、操作レバー26のガイドをより安定したものとすることができ、より一層、液漏れを防止することが可能となる。また、製品の輸送時や購入後の移動時等の非動作時に牽引方向と異なる方向(例えば横方向)に力が加わったとしても、ピストン44とシリンダ42とのシール性を維持することが可能であり、より一層、液漏れを防止することが可能になる。
さらに、第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器20は、本体部30を覆うヘッドカバー28を更に備え、一対のガイド部26Bは、それぞれヘッドカバー28とシリンダ42との間に位置するように構成されている。このような構成によれば、ヘッドカバー28とシリンダ42によって各ガイド部26Bの移動経路を画定することが可能となるため、各ガイド部26Bによるガイドをより一層安定させることが可能となる。また、製品の輸送時や購入後の移動時等の非動作時に牽引方向と異なる方向(例えば横方向)に力が加わったとしても、ピストン44とシリンダ42とのシール性を維持することが可能であり、より一層、液漏れを防止することが可能になる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るトリガー式液体噴出器20´について、図4A及び図4Bを用いて説明する。なお、第2実施形態に係るトリガー式液体噴出器20´において、ヘッドカバー28´以外の構成については、第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器20と同一の構成を採用可能であるため、同一の符号を用いることでその説明を省略する。
第2実施形態に係るトリガー式液体噴出器20´は、図4A及び図4Bに示すように、各ガイド部26Bとシリンダ42との間に、各ガイド部26Bを案内する補助ガイド部29´が設けられている。
第2実施形態に係るトリガー式液体噴出器20´において、補助ガイド部29´は、ヘッドカバー28´に設けられている。具体的には、第2実施形態に係るヘッドカバー28´は、本体部30を覆う外壁と、該外壁の内側に離間して設けられた一対の内壁とを有する二重壁構造を有しており、該一対の内壁が補助ガイド部29´として機能するよう構成されている。一対の補助ガイド部29´(内壁)は、互いに対向するよう配されると共に、それぞれヘッドカバー28´の外壁と一体となっている。ただし、一対の補助ガイド部29´(内壁)は、ヘッドカバー28´の外壁に一体として設けられる構成に限定されず、該外壁に対して後付け可能な別部材であっても良い。
ヘッドカバー28´の外壁と各補助ガイド部29´との間には、各ガイド部26Bを配置可能な隙間が形成されている。すなわち、ヘッドカバー28´の外壁及び各補助ガイド部29´は、各ガイド部26Bを挟むよう配置されている。具体的には、ヘッドカバー28´の外壁の噴出方向と直交する方向の幅は、一対のガイド部26Bの離間する方向の幅よりも僅かに大きく形成され、一対の補助ガイド部29´の離間する方向の幅は、一対のガイド部26Bの離間する方向の幅よりも僅かに小さく形成されている。
また、一対の補助ガイド部29´(内壁)は、操作レバー26の非作動位置と作動位置において、一対のガイド部26Bの少なくとも一部を、ヘッドカバー28´の外壁と各補助ガイド部29´(内壁)との間に位置させることができる大きさを有する。これにより、ヘッドカバー28´の外壁と各補助ガイド部29´によって各ガイド部26Bの移動経路を画定することが可能となるため、各ガイド部26Bによるガイドをより一層安定させることが可能となる。
各ガイド部26Bは、ヘッドカバー28´の外壁と各補助ガイド部29´との間において、これら外壁及び各補助ガイド部29´と接触又は僅かな隙間を置いて離間するよう配されている。具体的には、各ガイド部26Bとヘッドカバー28´の外壁及び/又は各補助ガイド部29´との間隔は、安定して操作レバー26をガイドする観点から、0mm以上であることが好ましく、1mm以上であることがより好ましく、2mm以上であることが更に好ましく、また、操作レバー26の牽引不良を抑制して液漏れを防ぐ観点から、7mm以下であることが好ましく、5mm以下であることがより好ましく、2mm以下であることが更に好ましい。なお、各ガイド部26Bがヘッドカバー28´の外壁及び/又は各補助ガイド部29´と接触する場合においては、これらに対する各ガイド部26Bの接触圧が、レバー本体部26Aの牽引操作を阻害しない範囲に設定されることが好ましい。
以上説明したとおり、第2実施形態に係るトリガー式液体噴出器20´は、ヘッドカバー28´の外壁との間において各ガイド部26Bを挟むように、各ガイド部26Bを案内する補助ガイド部29´が設けられている。このような第2実施形態に係るトリガー式液体噴出器20´によれば、上述した第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器20の利点に加え、各補助ガイド部29´によって各ガイド部26Bによるガイドをより一層安定させることが可能となるという更なる利点を有する。また、シリンダ42の大きさによらず、操作レバー26のデザインが可能になるため、ヘッドカバー28´と操作レバー26のデザイン自由度を向上させることも可能になる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るトリガー式液体噴出器20´´について、図5A及び図5Bを用いて説明する。なお、第3実施形態に係るトリガー式液体噴出器20´´において、シリンダ42´´以外の構成については、第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器20と同一の構成を採用可能であるため、同一の符号を用いることでその説明を省略する。
第3実施形態に係るトリガー式液体噴出器は、図5A及び図5Bに示すように、各ガイド部26Bとヘッドカバー28との間に、各ガイド部26Bを案内する補助ガイド部29´´が設けられている。
第3実施形態に係るトリガー式液体噴出器20´´において、補助ガイド部29´´は、シリンダ42´´に設けられている。具体的には、第3実施形態に係るシリンダ42´´は、ピストン44を収容する内壁と、該内壁の外側に離間して設けられた一対の外壁とを有する二重壁構造を有しており、該一対の外壁が補助ガイド部29´´として機能するよう構成されている。一対の補助ガイド部29´´(外壁)は、互いに対向するよう配されると共に、それぞれシリンダ42´´の内壁と一体となっている。ただし、一対の補助ガイド部29´´(外壁)は、シリンダ42´´の内壁に一体として設けられる構成に限定されず、該内壁に対して後付け可能な別部材であっても良い。
シリンダ42´´の内壁と各補助ガイド部29´´(外壁)との間には、各ガイド部26Bを配置可能な隙間が形成されている。すなわち、シリンダ42´´の内壁及び各補助ガイド部29´´は、各ガイド部26Bを挟むよう配置されている。具体的には、一対の補助ガイド部29´´(外壁)の離間する方向の幅は、一対のガイド部26Bの離間する方向の幅よりも僅かに大きく形成され、シリンダ42´´の内壁の径は、一対のガイド部26Bの離間する方向の幅よりも僅かに小さく形成されている。
また、一対の補助ガイド部29´´は、操作レバー26の非作動位置と作動位置において、一対のガイド部26Bの少なくとも一部を、シリンダ42´´の内壁と各補助ガイド部29´´(外壁)との間に位置させることができる大きさを有する。これにより、シリンダ42´´の内壁と各補助ガイド部29´´によって各ガイド部26Bの移動経路を画定することが可能となるため、各ガイド部26Bによるガイドをより一層安定させることが可能となる。
各ガイド部26Bは、シリンダ42´´の内壁と各補助ガイド部29´´との間において、これら内壁及び各補助ガイド部29´´と接触又は僅かな隙間を置いて離間するよう配されている。具体的には、各ガイド部26Bとシリンダ42´´の内壁及び/又は各補助ガイド部29´´との間隔は、安定して操作レバー26をガイドする観点から、0mm以上であることが好ましく、1mm以上であることがより好ましく、2mm以上であることが更に好ましく、また、操作レバー26の牽引不良を抑制して液漏れを防ぐ観点から、7mm以下であることが好ましく、5mm以下であることがより好ましく、2mm以下であることが更に好ましい。なお、各ガイド部26Bがシリンダ42´´の内壁及び/又は各補助ガイド部29´´と接触する場合においては、これらに対する各ガイド部26Bの接触圧が、レバー本体部26Aの牽引操作を阻害しない範囲に設定されることが好ましい。
以上説明したとおり、第3実施形態に係るトリガー式液体噴出器20´´は、シリンダ42´´の内壁との間において各ガイド部26Bを挟むように、各ガイド部26Bを案内する補助ガイド部29´´が設けられている。このような第3実施形態に係るトリガー式液体噴出器20´´によれば、上述した第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器20の利点に加え、各補助ガイド部29´´によって各ガイド部26Bによるガイドをより一層安定させることが可能となるという更なる利点を有する。
以上、本発明の好適な実施形態を例示して説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した第2及び第3実施形態では、補助ガイド部29´,29´´は、ヘッドカバー28´又はシリンダ42´´に設けられるものとして説明したが、これに限定されず、これらヘッドカバー28´及びシリンダ42´´とは独立した単独部材として設けられても良い。
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 :容器本体
12 :口筒部
20,20´,20´´:トリガー式液体噴出器
22 :装着キャップ
24 :ノズル
26 :操作レバー
26A :レバー本体部
26B :ガイド部
28,28´ :ヘッドカバー
29´,29´´ :補助ガイド部
30 :本体部
32 :ネック部
34 :縦筒部
35 :インテイク
35a :連通孔
35b :吸入弁
35c :吐出弁
36 :横筒部
37 :パイプ
38 :保持部
40 :ポンプ
42,42´´ :シリンダ
44 :ピストン
45 :シール部
46 :ポンプ室
47 :コイルスプリング

Claims (5)

  1. 容器本体内の液体を吸引及び圧送可能なポンプが内蔵された本体部と、前記本体部に対して牽引されることで前記ポンプを作動させる操作レバーと、前記ポンプの作動によって液体を噴出させるノズルとを備えるトリガー式液体噴出器であって、
    前記操作レバーは、前記本体部に対する牽引方向に沿って延出する一対のガイド部を備え、
    前記一対のガイド部は、前記本体部の一部を挟むように配されている
    トリガー式液体噴出器。
  2. 前記本体部は、
    前記容器本体に装着可能に構成された装着部と、
    前記装着部から前記容器本体とは反対側に向けて延出した縦筒部と、
    前記縦筒部の前記装着部とは反対側の端部から前記液体の噴出方向に向けて延出した横筒部とを備え、
    前記ポンプは、円筒状のシリンダと、前記操作レバーの往復動により該シリンダ内を往復動するピストンと
    を備え、
    前記操作レバーは、前記本体部の前記横筒部から前記容器本体側に向けて延出するよう、その基端部が該横筒部に揺動可能に支持されたレバー本体部を備え、
    前記一対のガイド部は、前記シリンダを挟むように前記レバー本体部から前記縦筒部に向けて突出して形成されている
    請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
  3. 前記一対のガイド部は、前記操作レバーが前記縦筒部から離間した非動作位置において、前記シリンダを挟む位置に至る突出方向の長さを有する
    請求項2に記載のトリガー式液体噴出器。
  4. 前記本体部を覆うヘッドカバーを更に備え、
    前記一対のガイド部は、それぞれ前記ヘッドカバーと前記シリンダとの間に位置するように構成されている
    請求項2又は3に記載のトリガー式液体噴出器。
  5. 前記一対のガイド部を案内する補助ガイド部を備える
    請求項1~4のいずれか1項に記載のトリガー式液体噴出器。
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