JPH11195952A - 音叉型水晶振動子およびその周波数調整方法 - Google Patents

音叉型水晶振動子およびその周波数調整方法

Info

Publication number
JPH11195952A
JPH11195952A JP36130897A JP36130897A JPH11195952A JP H11195952 A JPH11195952 A JP H11195952A JP 36130897 A JP36130897 A JP 36130897A JP 36130897 A JP36130897 A JP 36130897A JP H11195952 A JPH11195952 A JP H11195952A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
frequency
vibrating
tuning
side electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36130897A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Shiraishi
嘉孝 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SII Quartz Techno Ltd
Original Assignee
SII Quartz Techno Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SII Quartz Techno Ltd filed Critical SII Quartz Techno Ltd
Priority to JP36130897A priority Critical patent/JPH11195952A/ja
Publication of JPH11195952A publication Critical patent/JPH11195952A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数調整パターンの微調整部の側面電極に
接する部分が破壊されることがなく、側面電極に金属カ
スが付着して電気的ショートを生じることもなく、安全
確実に周波数調整をおこなうことができる音叉型水晶振
動子の周波数調整方法を提供する。 【解決手段】 周波数調整用のレーザーを、周波数調整
パターンの微調整部の端部、すなわち、側面電極と接す
る部分にマージンを設けて照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時計、時刻表示、タイ
マー用クロック、マイコンのサブクロックなどに用いら
れる音叉型水晶振動子の周波数調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の水晶振動子として用いる
音叉型水晶振動片(以下PEQという)は、シリンダー等
のケースに機密封止する前に、図4に示すように、発振
周波数の調整を行っていた。即ち、 (1) 周波数調整用の付加質量として作用するCr,A
g,Au等の金属皮膜を蒸着やスパッタでPEQ1の1対の振動
部2に周波数調整パターン3として形成する。 (2) このPEQ1を共振回路で発振させ周波数を測定す
る。 (3) 測定値をもとにYAGレーザーなど低出力のレー
ザー9で操作し、PEQの付加質量としての周波数調整パタ
ーン3を除去して付加質量を減じると周波数が高くなる
ことを利用して周波数を調整する。 (4) この周波数調整は、PEQ1の振動部2に形成した
周波数調整パターンの質量減少効果の大きい部分を粗調
整部4とし、さらに、微調整部5でねらい値まで周波数を
合わせ込む。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかし、このような
従来の周波数調整法には、次のような問題があった。 (1) 側面電極の破壊 図3に示すように、PEQ1の側面には、表および裏に形
成された励振電極7を導通するための電極(以下側面電
極という)8が形成してある。周波数調整をするには、P
EG1の振動部2に形成した粗調整部4および微調整部5より
なる周波数調整パターン3を横切るようにレーザ9を走査
するが、微調整部5の両端部にレーザー9が照射されると
これと接する側面電極8も一部破壊を引き起こす。レー
ザー9のPEQ1上への照射スポットが径60μm程度であり、
PEQの位置ずれがあると側面電極8をキズ付ける危険
がある。 (2) ショート また、周波数調整パターン3の溶融の際生じる金属カス
(レーザー照射により飛散する金属)が側面電極に付着
してショートする恐れがある。
【0004】以上の原因のため、PEQが発振不良また
は発振停止して、不良率を高める原因となった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、周波数の微調整においてレーザーを側面
電極に対してマージンを設けて照射をする。
【0006】
【作用】このように構成した本発明では、周波数調整パ
ターンの端部、すなわち側面電極に接する部分はレーザ
ーが照射されないので、従来のように側面電極を破壊す
ることがない。また、側面電極に金属カスが付着せずシ
ョートを確実に防止することができる。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。 (1) PEQの構成 図3は、本発明の一実施例を説明するための図である。
本発明の実施例であるPEQ1は、音叉型水晶振動片で
あって、水晶ウエハーにフォトリソグラフィーで外形と
電極をエッチングにより形成する。外形寸法は、図1に
示すように、一方の振動部2の幅は、240μmであり、12
0μmの間隔で、他の振動部2と連結されている。周波数
調整パターン3は、振動部2の先端より振動部2の長手
方向に600μmの粗調整部分4およびそこから300μmの微
調整部5で構成される。PEQ1の発振周波数のねらい
値は、32.768KHzである。 (2) 粗調整工程 YAGレーザーのスポットを径60μmに制御して、周波
数調整での質量減少効果の大きい振動部の先端に形成し
た粗調整部4のレーザー照射部分9でトリミングを行
い、32.7KHz前後まで調整する。 (3) 微調整工程 粗調整後、レーザーのスポットを径20μmに絞り、ね
らい値まで調整する。本発明では、図2に示すように、
振動部2の幅方向に側面電極に対してマージン6を設け
てレーザーを走査するが、その方法を以下に説明する。 (a) レーザーショット数(加工パルス数)設定 加工パルス数は、一般的に、周波数測定値により次式に
より設定する。
【0008】加工パルス数={(測定値―ねらい値)÷
1ショットの周波数変化量}×係数 例えば、側面電極8に少なくとも60μmのマージンを
設けると、振動部2における加工幅(すなはち、レーザ
ートリミングを行う幅)は120μmとなる。加工パル
ス数は、上記の式によれば、8ショット必要になる。 (b) 加工停止点の決定 本実施例の場合、上記加工開始点(本実施例では、上記
加工幅の一方の端、すなわち、微調整部5の一方の側面
電極からマージン6だけ内側に入った点)から、8ショ
ットだけレーザーを照射し、加工幅が120μmを超え
た時点で停止し、図2に示すように、もう一方の振動部
2の加工点までレーザー照射部を移動後、再びレーザー
照射を行って、周波数がねらい値に達するまで加工す
る。 (c) サイクルタイムの制御 本発明によれば、加工幅が、従来、240μmあったと
ころが、上記側面電極に対するマージン分(60×2μ
m)だけ減少して120μmに制限されるが、振動部2
の長手方向のレーザーの移動量を、従来の20μmから
30μmに変更し、加工条件をデータモニタリングして
最適値にすることにより、サイクルタイムの低下を防ぐ
事が出来る。
【0009】以上の工程によれば、図2に示すように、
レーザー加工幅は、PEQ1の振動部2の両端部から振
動部2の幅方向内側に、それぞれ幅60μmのマージン
をもたせて設定することができる。よって、側面電極8
に、レーザー9が照射されたり、溶融金属カスが付着す
ることがない。なお、本実施例では、レーザーにYAG
レーザーを用いた周波数調整方法を説明したが、レーザ
ーにエキシマレーザーなど他のレーザーを用いた周波数
調整方法にも本発明が有効であることは、上記説明から
も明らかである。
【0010】さらに、量産における製造工程で、周波数
調整装置内における前記振動部2の中心線の位置は、振
動部2の加工誤差および位置検出誤差、周波数調整工程
の前工程での半田付け位置誤差など、いくつかの誤差要
因によってばらつく(変動する)が、レーザーで照射し
ない部分としての前記マージン6の値として、レーザー
のスポット径に上記振動部2の中心位置の製造公差(製
造上の許容差)の2倍以上の値を加えて設定することに
より、本発明の効果をいっそう確実なものにすることが
できる。この観点から、上記実施例において、マージン
6を60μmにすることが好ましい。
【0011】
【発明の効果】このように、本発明による音叉型水晶振
動子では、周波数調整パターンの微調整部の端部、すな
わち、側面電極に接する部分にレーザーが照査されるこ
とがないので、周波数調整によって側面電極が破壊され
ることはない。また、側面電極に金属カスが付着するこ
ともないので、ショートの発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工程を説明する図である。
【図2】本発明による周波数調整をしたPEQを説明す
る図である。
【図3】PEQの外形と電極を説明する図である。
【図4】従来の方法により周波数調整したPEQを説明
する図である。
【符号の説明】
1 PEQ 2 振動部 3 周波数調整パターン 4 粗調整部 5 微調整部 6 マージン 7 励振電極 8 側面電極 9 レーザー照射部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励振電極と側面電極と周波数調整パター
    ンを有する音叉型水晶振動子において、周波数調整パタ
    ーンの質量除去部分とその直近の側面電極との間に質量
    を除去されていない部分すなわちマージンを設けたこと
    を特徴とする音叉型水晶振動子。
  2. 【請求項2】 マージンの振動部2の幅方向における寸
    法値が、周波数調整パターンに照射するレーザーのスポ
    ット径に振動部2の幅方向中心位置の製造公差の2倍以
    上の値を加えた値であることを特徴とする請求項1記載
    の音叉型水晶振動子。
  3. 【請求項3】 励振電極とこれを導通する側面電極と付
    加質量である周波数調整パターンとを有する音叉型水晶
    振動子の周波数調整方法において、少なくとも振動部に
    形成した周波数調整パターンの粗調整部にレーザーを照
    射することにより周波数調整する工程と、周波数調整パ
    ターンの側面電極に接する部分に形成した微調整部で、
    側面電極に対してレーザーが照射されない部分、すなわ
    ちマージンを設けながらレーザーを照射することにより
    周波数調整する工程を有することを特徴とする音叉型水
    晶振動子の周波数調整方法。
  4. 【請求項4】 マージンの振動部2の幅方向における値
    が、レーザーのスポット径に振動部2の幅方向中心位置
    の製造公差の2倍以上の値を加えた値であることを特徴
    とする請求項3記載の音叉型水晶振動子の周波数調整方
    法。
JP36130897A 1997-12-26 1997-12-26 音叉型水晶振動子およびその周波数調整方法 Pending JPH11195952A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36130897A JPH11195952A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 音叉型水晶振動子およびその周波数調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36130897A JPH11195952A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 音叉型水晶振動子およびその周波数調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11195952A true JPH11195952A (ja) 1999-07-21

Family

ID=18473049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36130897A Pending JPH11195952A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 音叉型水晶振動子およびその周波数調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11195952A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004100365A1 (ja) * 2003-03-28 2004-11-18 Daishinku Corporation 音叉型振動子の周波数調整方法並びにその方法によって周波数調整された音叉型振動子
JP2007043487A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Ngk Insulators Ltd 圧電振動子の振動周波数調整用の蓋材および圧電振動子収容構造
JP2007184752A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Seiko Instruments Inc 圧電振動子及びこれを備える電波時計、発振器、並びに電子機器
JP2007209000A (ja) * 2007-02-21 2007-08-16 Infineon Technologies Ag 所定の層の厚さ特性を有する層の製造方法
JP2019216320A (ja) * 2018-06-11 2019-12-19 リバーエレテック株式会社 水晶デバイス及び水晶デバイスの周波数調整方法
US11075611B2 (en) 2016-10-31 2021-07-27 Daishinku Corporation Frequency adjustment method for piezoelectric resonator device

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004100365A1 (ja) * 2003-03-28 2004-11-18 Daishinku Corporation 音叉型振動子の周波数調整方法並びにその方法によって周波数調整された音叉型振動子
US7417362B2 (en) 2003-03-28 2008-08-26 Daishinku Corporation Frequency regulating method for tuning fork type vibrator and tuning fork type vibrator frequency-regulated by the method
JP2007043487A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Ngk Insulators Ltd 圧電振動子の振動周波数調整用の蓋材および圧電振動子収容構造
JP2007184752A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Seiko Instruments Inc 圧電振動子及びこれを備える電波時計、発振器、並びに電子機器
JP2007209000A (ja) * 2007-02-21 2007-08-16 Infineon Technologies Ag 所定の層の厚さ特性を有する層の製造方法
US11075611B2 (en) 2016-10-31 2021-07-27 Daishinku Corporation Frequency adjustment method for piezoelectric resonator device
JP2019216320A (ja) * 2018-06-11 2019-12-19 リバーエレテック株式会社 水晶デバイス及び水晶デバイスの周波数調整方法
JP2022003823A (ja) * 2018-06-11 2022-01-11 リバーエレテック株式会社 水晶デバイスの周波数調整方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5089355B2 (ja) 圧電振動子、圧電振動子の製造方法及び電子部品
US8093787B2 (en) Tuning-fork-type piezoelectric vibrating piece with root portions having tapered surfaces in the thickness direction
JP4414987B2 (ja) 圧電振動子の製造方法、圧電振動子及び電子部品
JP2008079033A (ja) 圧電振動子の製造方法、圧電振動子及び電子部品
KR20060065507A (ko) 수정 디바이스의 제조 방법
JP2003133879A (ja) 圧電振動子及び圧電デバイスの製造方法
JP3460694B2 (ja) 音叉型振動子の周波数調整装置及び周波数調整方法並びにその方法によって周波数調整された音叉型振動子
JPH11195952A (ja) 音叉型水晶振動子およびその周波数調整方法
JP4502219B2 (ja) 音叉型水晶振動子素子の製造方法
JPH10163780A (ja) 圧電単結晶からなる振動子の製造方法
JP4509621B2 (ja) 角速度センサ用音叉型水晶振動子の製造方法
JP2008078869A (ja) 振動子の製造方法
US5032755A (en) Method and means for damping modes of piezoelectric vibrators
JPH10163779A (ja) 圧電部材の製造方法
JPH07212161A (ja) 水晶振動子の製造方法
US5078834A (en) Method and means for damping modes of piezoelectric vibrators
JP2006086702A (ja) 音叉型振動子の周波数調整装置及び周波数調整方法、並びにその方法によって周波数調整された音叉型振動子
JP4039230B2 (ja) 音叉型振動子の発振周波数調整方法、及びその方法によって発振周波数が調整された音叉型振動子
JP2009124310A (ja) 圧電振動子及びその製造方法
JP4874023B2 (ja) 圧電振動子の製造方法、圧電振動子及び電子部品
JP2004289217A (ja) 振動片の製造方法、振動片および振動子
JP6240531B2 (ja) 圧電振動子の製造方法
JP2004254174A (ja) 金属膜形成用マスク、水晶ウエハおよびそれらを用いて製造した水晶振動子
JP3998515B2 (ja) 振動片、振動子、振動型ジャイロスコープおよび振動片の製造方法
JP4864581B2 (ja) 圧電振動子の製造方法