JP2008079033A - 圧電振動子の製造方法、圧電振動子及び電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】エッチングにより、水晶振動子のマスクである金属膜に対して水晶振動子の溝部に対応する開口部を形成するにあたり、金属膜の外周縁が波打ったようにエッチングされるため、水晶振動子へ溝部を形成する際、水晶振動子は、前記金属膜に倣って形成されて、外観不良や寸法不良となってしまうこと。
【解決手段】金属膜に対して水晶振動子の溝部に対応する開口部を形成する前に、金属膜の外形を水晶振動子の外形よりも小さく形成しておき、その後金属膜のエッチングと水晶振動子のエッチングとを行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば水晶等からなる圧電振動子を製造する技術に関する。
音叉型の水晶振動子は、小型、安価で低消費電力であることから、従来から腕時計の歩度を刻む信号源として採用され、更にその用途が広がろうとしている。また、最近では、CI値(クリスタルインピーダンス)をより小さくする要求が強く、水晶振動子に溝部を形成したものが用いられている。
音叉型の水晶振動子100は、図7に示すように、基部1と基部1に設けられた一対の振動腕部2a及び2bとからなっている。振動腕部2a、2bにおける両主面には、溝部31、32が各々設けられており、これらの溝部31、32及び振動腕部2a、2bには、屈曲振動に基づいた音叉振動を励起するための図示しない励振電極が形成されている。この励振電極に電流を流すことによって、水晶振動子100に振動が生じる。
この水晶振動子100は、以下の工程によって製造される(特許文献1参照)。尚、図8、9及び11は、水晶振動子100の図7におけるA−A’線に沿った断面を示す図である。先ず、切り出された水晶ウェハ10の研磨加工及び洗浄を行った後に、スパッタ法により金属膜11を形成する(図8(a))。この金属膜11は、例えばクロム(Cr)の下地膜上に金(Au)が成膜されている膜である。
続いて金属膜11の表面にレジスト膜12を形成した後(図8(b))、露光、現像処理を行い、レジスト膜12に水晶振動子100の形状、即ち音叉形状のパターンを形成する(図8(c))。そしてヨウ化カリウム(KI)溶液などに浸漬して、エッチングを行い金属膜11にレジスト膜12のパターンに対応したパターンを形成した後、レジスト膜12を剥離する(図8(d))。
次に、水晶ウェハ10の全面にレジスト膜13を形成して(図8(e))、金属膜11のパターンの開口部及び図7に示す溝部31、32に対応する部分のレジスト膜13を剥離する(図9(f))。
しかる後、水晶ウェハ10をフッ酸に浸漬して、金属膜11をマスクとして水晶片17の外形を形成する(図9(g))。この時、水晶片17が金属膜11の外形よりも僅かに小さくなるようにエッチングされて、金属膜11の端部が露出する。続いて、図7の溝部31に対応する部分の金属膜11をエッチングする(図9(h))。このエッチングによって、前述の水晶ウェハ10のエッチングにより露出した金属膜11の端部は、水晶片17側からエッチングされて、水晶片17の外形とほぼ同じ大きさとなる。そして、水晶片17をフッ酸に浸漬して、水晶片17の両主面に溝部31を形成する(図9(i))。前述の金属膜11のエッチングによって、金属膜11の外形が水晶片17の外形とはほぼ等しい寸法に形成されているため、水晶片17の外形は、上述の図9(g)における水晶ウェハ10のエッチングと同様に、金属膜11の外形よりも僅かに小さくなるようにエッチングされる。
上述の製法によって水晶振動子100が製造されるが、この製法には次のような問題がある。つまり、図9(i)において形成された水晶振動子100は、図10に示すように、外形の角部のラインが波打った状態となってしまい、外観不良及び寸法不良の原因となり、更に水晶振動子100の外形と密接な関係を持つCI値が増加することが分かった。これは、以下の原因によるものではないかと推察される。
既述の通り、図9(g)において、水晶ウェハ10は、金属膜11のパターン及びレジスト膜13の端部が図11(a)に示すように、水晶片17の端部から独立して起立する(水晶片17の端部に保持されない)ようにエッチングされる。このため、金属膜11のパターン及びレジスト膜13の端部は、エッチング液の撹拌や水晶片17の揺動によって、図11(b)に示すように、部分的に水晶片17側に折れ曲がり、水晶片17に張り付いてしまうことがある。このように金属膜11及びレジスト膜13が水晶片17側に折れ曲がった部位と、水晶片17の端部から起立している部位と、では、金属膜11とエッチング液との接触面積が異なる(折れ曲がった部位における接触面積が小さい)ため、図11(c)に示すように、図9(h)の金属膜11のエッチング後において、金属膜11の寸法にばらつきが生じてしまう。その後、図9(i)において、水晶片17がこの金属膜11の外形に倣ってエッチングされるため、水晶振動子100の外形のラインが波打った形状となると考えられる。
特許文献2には、水晶ウェハに形成された金属膜の寸法よりも小さな寸法のレジスト膜を形成する技術が記載されているが、上述の水晶片の寸法不良については何ら思慮されていない。
特開2002−76806((0094)〜(0113)、図9〜図13) 特開2004−120351((0020)〜(0023)、図1、図2)
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、圧電振動子の外形について良好な形状を得ることができる圧電振動子の製造方法、その方法により製造された圧電振動子及びこの圧電振動子を備えた電子部品を提供することにある。
本発明の圧電振動子の製造方法は、
基部から伸び出している複数の振動腕部の各々に溝部が形成されている圧電振動子の製造方法において、
圧電基板である基板の表面に金属膜を形成する工程と、
この金属膜の表面に、圧電振動子の形状部分が残るようにパターニングされたレジスト膜を形成して、金属膜に対してエッチングによりパターンを形成する工程と、
前記レジスト膜を全て剥離する工程と、
前記金属膜の表面に、前記金属膜のパターンの外形よりも片側3μm〜12μm小さい外形と、振動腕部の溝部に相当する部分が開口した開口部と、を有するパターンのレジスト膜を形成する工程と、
前記基板をエッチング液に接触させて、前記金属膜をマスクとして圧電振動子の外形を形成する工程と、
前記レジスト膜をマスクとして、前記振動部の溝部に相当する部分の金属膜を除去すると共に、前記レジスト膜の外形よりも外側の金属膜を除去するエッチング工程と、
前記基板をエッチング液に接触させて、前記金属膜をマスクとして、前記複数の振動腕部に各々溝部を形成すると共に振動腕部における金属膜の外縁よりも外側にはみ出ている部分を除去することにより、当該振動腕部の外形を前記金属膜の外形に応じた形状にエッチングする工程と、を含むことを特徴とする。
前記レジスト膜において、前記金属膜のパターンの外形よりも片側3μm〜12μm小さい外形とは、このレジスト膜の形状が片側だけでなく、周縁部全体に亘って前記金属膜の外形より3μm〜12μm小さい(内側に狭まっている)ことを意味している。
また、本発明の圧電振動子の製造方法は、
前記複数の振動腕部に各々溝部を形成すると共に振動腕部の外形を前記金属膜の外形に応じた形状にエッチングする工程の後に、
前記レジスト膜及び金属膜を除去する工程と、
次いで、前記複数の振動腕部に形成された溝部を含む領域に電極となる金属膜を形成する工程と、
この金属膜の表面にパターニングされたレジスト膜を形成して、金属膜をエッチングし、電極パターンを形成する工程と、
前記レジスト膜を全て剥離する工程と、を含むことが好ましい。
前記圧電振動子が音叉型水晶片により形成されていても良い。
本発明の圧電振動子は、上記の製造方法によって製造されたことを特徴とする。
本発明の電子部品は、
前記圧電振動子と、前記圧電振動子を収納するための容器と、前記容器の外面に形成され、前記圧電振動子の電極に電気的に接続された外部電極と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、圧電振動子に溝部を形成するにあたり、マスクとして用いられる金属膜の外形を圧電振動子の外形の寸法よりも小さくなるように形成しているため、パターンの稜線が直線的になるように金属膜をエッチングすることができるので、圧電振動子の外形がこの金属膜の外形に倣って形成されて、圧電振動子の外形の寸法不良を抑えることができる。
次に、図1を参照して本発明の実施の形態について説明する。尚、この実施の形態に係る水晶振動子5は、図7に示した既述の水晶振動子100と同一の構造であるため、重複する部分についての説明を省略する。
図1に示すように、この水晶振動子5には、一対をなす一方の励振電極41と他方の励振電極51とが形成されている。振動腕部2aの2つの溝部31、32の内面全体及びこれら溝部31、32の間のいわば橋部と、振動腕部2bの両側面21、21及び主面22、22(表側及び裏側)における溝部31よりも上方部位と、には、一方の励振電極41が形成されている。また、振動腕部2bの2つの溝部31、32の内面全体及びこれら溝部31、32の間と、振動腕部2aの両側面21、21及び主面22、22(表側及び裏側)における溝部31よりも上方部位と、には、他方の励振電極51が形成されている。
基部1の表面には、これらの一方の励振電極41同士が電気的に接続されるように引き出し電極42からなる電極パターンが形成されていると共に、他方の励振電極51同士が電気的に接続されるように引き出し電極52からなる電極パターンが形成されている。
また、振動腕部2a、2bの先端部にはそれぞれ金属膜からなる調整用錘50、40が形成されており、その重量を調整することによって、水晶振動子5の発振周波数を調整することができる。この調整用錘50、40は、励振電極51、41の一部をなすものであるが、他の部位の電極とは例えば膜厚や材料が異なっている。つまり、振動腕部2a、2bは、引き出し電極42、52の配置と、励振電極41、51が互いに逆の配置であることと、以外は同じ構成となっている。尚、図1中の斜線の領域は、電極パターンを見やすくするために用いた区分けであり、断面を表しているものではない。
次に、図1に示した水晶振動子5の製造方法について図2〜4を参照して説明する。尚、図2〜4は、図1において、x−z平面に平行な溝部31を通る平面Aにおける水晶振動子5の切断面に対応した面を表している。
まず、切り出された基板である水晶ウェハ60の研磨加工及び洗浄を行った後、スパッタ法によって金属膜61を形成する(図2(a))。この金属膜61は、例えばクロム(Cr)の下地膜に金(Au)が成膜されている膜である。
続いて金属膜61の上にフォトレジスト層であるレジスト膜62を例えばスプレー法で形成した後(図2(b))、露光、現像処理を行って、このレジスト膜62を水晶片65の形状、即ち音叉形状となるようにパターニングする(図2(c))。図2(c)におけるレジスト膜62に形成されたパターンの寸法d1は、振動腕部2a、2bのx方向の寸法に対応している。そしてこの後、水晶ウェハ60をメタルエッチング液であるヨウ化カリウム(KI)溶液に浸漬して、金属膜61をレジスト膜62に対応したパターンとなるようにエッチングした後(図2(d))、レジスト膜62を全て剥離する(図2(e))。
そして、再度例えばスプレー法によって水晶ウェハ60の表面にレジスト膜63を形成した後(図3(f))、露光、現像処理を行い、溝部31と金属膜61に形成された開口部とに対応したパターンをレジスト膜63に形成する(図3(g))。金属膜61に形成された開口部に対応したレジスト膜63のパターンの寸法d2は、金属膜61のパターンの寸法d1よりも例えば片側7.5μmずつ小さく、更に後述の水晶片65の外形の寸法d3よりも例えば片側2.5μmずつ小さな寸法となるように形成されている。
次いでこの水晶ウェハ60をエッチング液であるフッ酸に浸漬して、水晶片65の外形を形成する(図3(h))。水晶片65の外形の寸法d3は、金属膜61のパターンに倣って形成されるが、このエッチングがx方向(図中左右方向)にも進行するため、同図に示すように、金属膜61のパターンの寸法d1よりも例えば片側5μmずつ小さい寸法となる。
そして、水晶ウェハ60をヨウ化カリウム(KI)溶液に浸漬して、溝部31に対応した開口部を金属膜61に形成する(図3(i))。このエッチングによって、金属膜61のパターンの端部も同様に侵食されるため、金属膜61のパターンの寸法は、既述の図2(e)におけるエッチングによって形成されていたd1から、レジスト膜63のパターンの寸法とほぼ等しいd4に減少する。この時、金属膜61の端部は、直線的に形成されたレジスト膜63のパターンに倣ってエッチングされるため、直線的となり、凹凸や波打ちなどがほとんどない状態となっている。また、金属膜61及びレジスト膜63の端部は、水晶片65上に保持されているため、エッチング液の撹拌や水晶片65の揺動などによってほとんど上下動せず、レジスト膜63の寸法d2が金属膜61に転写される。
次に、水晶ウェハ60をフッ酸に浸漬して、水晶片65の両主面22、22に溝部31を形成する(図3(j))。図3(h)のエッチングによって形成されていた水晶片65の外形の寸法d3は、金属膜61のパターンの寸法d4よりも大きいため、金属膜61のパターンの形状に倣ってd5まで小さくなる。水晶片65の稜線は、前述の通り、ほぼ直線状となっている金属膜61のパターンの稜線に倣うため、ほぼ直線的となり、結果として水晶振動子5の外形とCI値とはほぼ設計値に近い良好な状態となる。尚、この工程においても、エッチングがx方向(図中左右方向)にも進行するため、水晶片65は、金属膜61のパターンよりも細く形成される。
その後、レジスト膜63及び金属膜61を除去する(図4(k))。以上の工程により、電極パターンが形成されていない状態の水晶片65が製造される。
次に、電極パターンを形成する工程について説明する。先ず、水晶片65の両面に例えばスパッタ法を用いて電極となる金属膜71とレジスト膜72とをこの順番で積層する(図4(l))。この金属膜71は、例えばクロム(Cr)の下地膜の表面に金(Au)が成膜されている膜である。レジスト膜72は、既述の方法と同様に例えばスプレー法によって形成される。その後、振動腕部2a、2bの主面22、22の電極パターンに対応するように、レジスト膜72をパターニングする(図4(m))。そして、レジスト膜72をマスクとして用いて、エッチングにより金属膜71に電極パターンを形成した後(図4(n))、レジスト膜72を剥離する(図4(o))。しかる後、図5に示すように、複数の水晶振動子5が形成された基板から、水晶振動子5が切り出されることとなる。尚、図5における複数の水晶振動子5を囲むように形成された線は、基板とエッチングにより穿たれた凹部との境界を示している。
また、図1の振動腕部2a、2bの先端部に設けられた調整用錘50、40を形成する場合には、以下の工程を行う。先ず、図3(j)において水晶片65のエッチングを行った後、レジスト膜63を除去する。続いて水晶片65の表面にフォトレジストを例えばスプレー法によって形成した後、露光、現像処理によって振動腕部2a、2bの先端部以外のフォトレジストを除去する。次に水晶片65をヨウ化カリウム溶液に浸漬して、振動腕部2a、2bの先端部以外の金属膜61を除去した後、フォトレジストを剥離する。この工程の後、上述の図4(k)以降の電極パターンの形成工程が行われる。
上述の本発明の実施の形態によれば、水晶ウェハ60に対して溝部31、32を形成する際、レジスト膜63のパターンの寸法d2をその後に形成される水晶片65の寸法d3よりも小さくしているため、溝部31、32に対応する開口部を金属膜61に形成する時、金属膜61のパターンの寸法d1がレジスト膜63のパターンの寸法d2に倣ってd4と小さくなる。このことによって、図3(j)において水晶ウェハ60に溝部31を形成する際、水晶片65は、直線的な稜線を持つ金属膜61の外形に倣って小さくなるため、外観不良や寸法不良となることが抑えられる。また、水晶片65の寸法d5は、バッチ間においてばらつきを生じる可能性のある水晶片65の寸法d3ではなく、金属膜61のパターンの寸法d4を基準として形成されるため、バッチ間における水晶振動子5の寸法のばらつきが小さくなり、歩留まりが向上する。
図3(g)におけるレジスト膜63のパターンの寸法d2は、水晶振動子5の寸法の精度及び歩留まりなどと、水晶の原材料費及びエッチングに要する時間などと、の費用対効果から、金属膜61のパターンの寸法d1よりも片側3μm〜12μm程度小さいことが好ましく、更に水晶片65の外形の寸法d3よりも片側1μm〜4μm程度小さいことが好ましい。つまり、レジスト膜63のパターンの寸法d2が大きくなるにつれて、水晶片65の外形の稜線が直線的でなくなる一方、レジスト膜63のパターンの寸法d2が小さくなるにつれて、水晶ウェハ60の取り代が多くなり、原材料の無駄が多くなると共に、エッチングに要する時間が長くなって生産性が低下するためである。
上述の水晶振動子5は、例えば図6に示すように、SMD(Surface Mounted Device)構造のセラミックスからなるパッケージ8内に格納されて、電子部品を構成する。このパッケージ8は、上面が開口している例えばセラミックス製のケース体8aと、例えば金属製の蓋体8bとから構成される。前記ケース体8aと蓋体8bとは、例えば溶接剤からなるシール材8cを介してシーム溶接され、その内部は真空状態となっている。水晶振動子5は、導電性接着剤8dによってパッケージ8内の台座81に基部1が固定されて、振動腕部2a、2bがパッケージ8内部の空間に伸び出した横向きの姿勢となる。また、基部1の引き出し電極42、52は、前述の導電性接着剤8dによって、台座81の表面に形成された導電路82、83(83は紙面奥側の導電路である)にそれぞれ接続されている。導電路82、83は、ケース体8aの外部底面の長手方向の両端に形成された電極84、85にそれぞれ接続されており、電極84、85、導電路82、83及び導電性接着剤8dを介して引き出し電極42、52に電流が流れることで、水晶振動子5が振動するように構成されている。この電子部品は、発振回路の回路部品が搭載されている図示しない配線基板に設置されることによって、水晶発振器が構成される。
本発明の実施の形態に係る音叉型水晶振動子の一例を示す斜視図である。 上述の音叉型水晶振動子の製造方法の一例を示す図である。 上述の音叉型水晶振動子の製造方法の一例を示す図である。 上述の音叉型水晶振動子の製造方法の一例を示す図である。 上述の音叉型水晶振動子の原型の一例を示す図である。 上述の音叉型水晶振動子を格納したパッケージの一例を示す図である。 音叉型水晶振動子の一例を示す概略平面図である。 従来の音叉型水晶振動子の製造方法を示す図である。 従来の音叉型水晶振動子の製造方法を示す図である。 従来の音叉型水晶振動子を示す図である。 従来の音叉型水晶振動子の振動腕部の断面図である。
符号の説明
1 基部
2a 振動腕部
2b 振動腕部
5 水晶振動子
60 水晶ウェハ
61 金属膜
62 レジスト膜
63 レジスト膜
65 水晶片
71 金属膜
72 レジスト膜

Claims (5)

  1. 基部から伸び出している複数の振動腕部の各々に溝部が形成されている圧電振動子の製造方法において、
    圧電基板である基板の表面に金属膜を形成する工程と、
    この金属膜の表面に、圧電振動子の形状部分が残るようにパターニングされたレジスト膜を形成して、金属膜に対してエッチングによりパターンを形成する工程と、
    前記レジスト膜を全て剥離する工程と、
    前記金属膜の表面に、前記金属膜のパターンの外形よりも片側3μm〜12μm小さい外形と、振動腕部の溝部に相当する部分が開口した開口部と、を有するパターンのレジスト膜を形成する工程と、
    前記基板をエッチング液に接触させて、前記金属膜をマスクとして圧電振動子の外形を形成する工程と、
    前記レジスト膜をマスクとして、前記振動部の溝部に相当する部分の金属膜を除去すると共に、前記レジスト膜の外形よりも外側の金属膜を除去するエッチング工程と、
    前記基板をエッチング液に接触させて、前記金属膜をマスクとして、前記複数の振動腕部に各々溝部を形成すると共に振動腕部における金属膜の外縁よりも外側にはみ出ている部分を除去することにより、当該振動腕部の外形を前記金属膜の外形に応じた形状にエッチングする工程と、を含むことを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  2. 前記複数の振動腕部に各々溝部を形成すると共に振動腕部の外形を前記金属膜の外形に応じた形状にエッチングする工程の後に、
    前記レジスト膜及び金属膜を除去する工程と、
    次いで、前記複数の振動腕部に形成された溝部を含む領域に電極となる金属膜を形成する工程と、
    この金属膜の表面にパターニングされたレジスト膜を形成して、金属膜をエッチングし、電極パターンを形成する工程と、
    前記レジスト膜を全て剥離する工程と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の圧電振動子の製造方法。
  3. 前記圧電振動子が音叉型水晶片により形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧電振動子の製造方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一に記載の方法によって製造された圧電振動子。
  5. 請求項4に記載された圧電振動子と、前記圧電振動子を収納するための容器と、前記容器の外面に形成され、前記圧電振動子の電極に電気的に接続された外部電極と、を備えたことを特徴とする電子部品。

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