JPH11190109A - 折板屋根上構造物の取付け装置と取付け金具、折板の補強材、バルコニー床の取付け構造 - Google Patents

折板屋根上構造物の取付け装置と取付け金具、折板の補強材、バルコニー床の取付け構造

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JPH11190109A
JPH11190109A JP35992997A JP35992997A JPH11190109A JP H11190109 A JPH11190109 A JP H11190109A JP 35992997 A JP35992997 A JP 35992997A JP 35992997 A JP35992997 A JP 35992997A JP H11190109 A JPH11190109 A JP H11190109A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料費と組み立て工数を少なくでき、歩行感
を損なうことなく、バルコニーと出入り口との間に段差
のない設計ができる折板屋根上構造物の取付け装置を提
供することを第1の課題とする。 【解決手段】 本発明は、縦枠41と横枠42とからな
る下部枠体4を備えた折板屋根上構造物を、折板5の上
部に取り付ける折板屋根上構造物の取付け装置1であっ
て、折板5の山部51間に沿って設置される支持梁2と
固定金具3とからなり、支持梁2の両端部が折板5に固
定金具3を介して取り付け可能になされているものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルコニー等の折
板屋根上構造物を取り付ける際に使用される折板屋根上
構造物の取付け装置と取付け金具、折板屋根の補強材、
並びに、バルコニー床の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バルコニー等の折板屋根上構造物
を取り付ける際に使用される折板屋根上構造物の取付け
装置としては、実開昭57−56902号公報、特開昭
62−258030号公報等が知られている。上記実開
昭57−56902号公報に記載のものは、折板屋根の
山部に圧入係合する取付け装置とし、折板に穴をあける
ことなく取り付けることができる。上記特開昭62−2
58030号公報に記載のものは、折板屋根上に設置す
るバルコニーのフレームへ土台を取り付け、土台の冠状
の嵌合部材を折板山部に嵌合させて段部へ係合させるこ
とにより、水平方向に対して強固にバルコニーを支持す
るものである。
【0003】従来から、折板屋根にバルコニー等の折板
屋根上構造物を取り付けるには屋根に穴をあけることな
く安全に固定するための取付け金具が使用され、提案さ
れている。例えば、この一例としては、実開昭60−6
3618号公報に記載の取付け金具(架台)がある。こ
れによれば、折板屋根の山部に支持部が乗り、この支持
部の両側に脚部が設けられ、一方の脚部は山部の側方へ
の膨出部に係合し、他方の脚部はボルトで押しつけなが
ら山部の膨出部に係合して固定する取付け金具が示され
ている。そして、この取付け金具の支持部には、バルコ
ニーの足等を載せている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開昭57−56902号公報、特開昭62−25803
0号公報に記載の折板屋根上構造物の取付け装置には、
以下の問題がある。 (1)取り付け装置の構造が複雑であるので、材料費が
高価で、組み立て施工に多くの工数がかかる。 (2)折板の山部に圧入係合する取り付け装置とした
り、バルコニーのフレームへ土台を取り付け、土台の冠
状の嵌合部材を折板山部に嵌合させているので、バルコ
ニー床面が高くなる。そのため、室内から出入り口を設
けると、段差が生じ、この段差でつまずいたり、転倒し
易いという問題がある。 (3)上記段差が無いように高さの低いバルコニーの床
フレームにすると、床フレームの剛性が低下し、バルコ
ニーの歩行感が悪くなるという問題が生じる。
【0005】また、前記実開昭60−63618号公報
に記載の取付け金具には、以下の問題がある。 (4)折板屋根の山部に取り付け金具の支持部が乗り、
この取付け金具の支持部には、バルコニーのフレーム等
を載せているので、取付け金具部分の折板が集中荷重に
より変形してバルコニー上での振動が大きくなる。その
ため、歩行感が悪くなるという問題がある。
【0006】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされたものであって、上記(1)〜(3)の
問題を解決し、材料費と組み立て工数を少なくでき、歩
行感を損なうことなく、バルコニーと出入り口との間に
段差のない設計ができる折板屋根上構造物の取付け装置
を提供することを第1の課題とする。また、上記(4)
の問題を解決し、バルコニーの歩行感を改善する折板屋
根上構造物の取付け金具、折板屋根の補強材、バルコニ
ー床の取付け構造を提供することを第2の課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1〜3記載の本発
明は、上記第1課題を達成するためになされたものであ
り、請求項4〜6記載の本発明は、上記第2課題を達成
するためになされたものである。請求項1記載の本発明
は、山部と谷部とを交互に折り曲げ形成した折板の上部
に取り付けられ、2本の平行な縦枠とこの縦枠の両端部
間に架け渡された横枠とからなる下部枠体を備えた折板
屋根上構造物の取付け装置であって、折板の山部間に沿
って設置される支持梁と固定金具とからなり、支持梁の
両端部が折板に固定金具を介して取り付け可能になさ
れ、支持梁の下部が折板の山部間の中に挿入され、支持
梁の上部が折板の山部高さより上に突出せしめられ、支
持梁の上部が縦枠の側面に当接され取付け可能になされ
ているものである。
【0008】請求項2記載の本発明は、折板の山部の左
右両側に膨出部が設けられ、固定金具が膨出部に嵌合状
態で取り付けられていることを特徴とする請求項1記載
の折板屋根上構造物の取付け装置である。
【0009】請求項3記載の本発明は、固定金具が、隣
接する複数の山部間に架け渡され、支持梁の端部に取り
付けられる取付け部材と、取付け部材の両側部に設けら
れ、山部の膨出部に嵌合状態で取り付けられる二つの嵌
合部材とからなることを特徴とする請求項2記載の折板
屋根上構造物の取付け装置である。
【0010】請求項4記載の本発明は、山部と谷部とを
交互に折り曲げ形成し、山部の左右両側に膨出部を設け
た折板の上部に折板屋根上構造物を取り付ける折板屋根
上構造物の取付け金具であって、隣接する複数の山部間
に架け渡され、折板屋根上構造物の下部構造体を載置し
て取り付ける高剛性取付け板と、取付け板の裏面側に固
定され、山部の膨出部を嵌入して嵌合状態で取り付けら
れる複数の嵌合部材とからなるものである。
【0011】請求項5記載の本発明は、山部と谷部とを
交互に折り曲げ形成した折板の山部間に挿入して取り付
けられる折板の補強材であって、谷底面に当接される底
板部と、底板部の両側から立設され山部の傾斜面に押圧
状態で当接される傾斜板部とからなるものである。
【0012】請求項6記載の本発明は、山部と谷部とを
交互に折り曲げ形成し、山部の左右両側に膨出部を設け
た折板の上部に、バルコニー床が嵌合部材を介して取り
付けられてなるバルコニー床の取付け構造であって、バ
ルコニー床が、複数の床材を並列配置して構成され、床
材の平面形状寸法が、折板の流れ方向に対しては山部の
ピッチ間隔の2倍以下になされ、折板の流れ方向と直角
の方向に対しては山部のピッチ間隔の略2倍になされ、
嵌合部材が、山部の左右両側に設けられた膨出部と符合
する形状になされた嵌合片を備え、膨出部が嵌合片の間
に嵌入されて取り付けられているものである。
【0013】(作用)請求項1記載の折板屋根上構造物
の取付け装置は、折板の山部間に沿って設置される支持
梁と固定金具とからなる簡易な構造であるから、材料費
と組み立て工数を少なくできる。また、支持梁の下部が
折板の山部間の中に挿入され、支持梁の上部が折板の山
部高さより上に突出せしめられ、支持梁の上部が縦枠の
側面に当接され取付け可能になされている。従って、下
部枠体を折板の直上に設置できると同時に、支持梁で縦
枠が補強され、これにより、下部枠体の剛性が向上す
る。従って、歩行感を損なうことなく、折板屋根上構造
物(バルコニーの床面)と出入り口との間に段差のない
設計ができる。
【0014】請求項2記載の折板屋根上構造物の取付け
装置は、折板の山部の左右両側に膨出部が設けられ、固
定金具が膨出部に嵌合状態で取り付けられているので、
支持梁を折板に確実に取り付けることができ、これによ
り折板屋根上構造物の取付けが強固になる。
【0015】請求項3記載の折板屋根上構造物の取付け
装置は、固定金具が、隣接する複数の山部間に架け渡さ
れ、支持梁の端部に取り付けられる取付け部材と、取付
け部材の両側部に設けられ、山部の膨出部に嵌合状態で
取り付けられる二つの嵌合部材とからなるものである。
従って、支持梁を折板に一層確実に取り付けることがで
き、これにより折板屋根上構造物の取付けがさらに強固
となる。
【0016】請求項4記載の折板屋根上構造物の取付け
金具は、隣接する複数の山部間に架け渡され、折板屋根
上構造物の下部構造体を載置して取り付ける高剛性取付
け板と、取付け板の裏面側に固定され、山部の膨出部を
嵌入して嵌合状態で取り付けられる複数の嵌合部材とか
らなるものである。従って、折板の曲げ変形の主因とな
る折板屋根上構造物の荷重が、高剛性取付け板を介して
複数の山部に分散されて支持されるので、折板の変形が
少なくなる。折板屋根上構造物がバルコニーであると
き、バルコニー床面の歩行感を改善する。
【0017】請求項5記載の折板の補強材は、折板の山
部間に挿入して取り付けられるものであって、谷底面に
当接される底板部と、底板部の両側から立設され山部の
傾斜面に押圧状態で当接される傾斜板部とからなるもの
であるから、折板の変形が少なくなる。これにより、折
板屋根上構造物がバルコニーであるとき、バルコニー床
面の振動が抑制され、歩行感を改善する。
【0018】請求項6記載のバルコニー床の取付け構造
は、バルコニー床が、複数の床材を並列配置して構成さ
れ、床材の平面形状寸法が、折板の流れ方向に対しては
山部のピッチ間隔の2倍以下になされ、折板の流れ方向
と直角の方向に対しては山部のピッチ間隔の略2倍にな
されているので、折板の変形を受ける部分が歩行等の振
動を加えられた部分に限定され、局部的振動は残るもの
の、バルコニー全体に及ぶことがないので、バルコニー
床面全体での振動が抑制される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1〜図5は請求項1〜3に
係る本発明の一実施例であって、図1は下部枠体と共に
示す折板屋根上構造物の平面図、図2は図1のA−A線
における断面図を折板と共に示した説明図、図3は図1
のB−B線における切断端面図、図4は支持梁の斜視
図、図5は固定金具の斜視図である。
【0020】図において、1は折板屋根上構造物の取付
け装置であって、本実施例の折板屋根上構造物1は折板
屋根上に設置されるバルコニーである。以下、折板屋根
上構造物は、バルコニーとして記載し説明することとす
る。本実施例のバルコニーの取付け装置1は、一対の平
行な縦枠41、41と、この一対の縦枠41間に架け渡
された一対の横枠42、42とからなる方形の下部枠体
4を備えたバルコニーを、山部51と谷部52とを交互
に折り曲げ形成した折板5の上部に取り付けるものであ
る。上記下部枠体4は、断面コ字形状の型鋼で形成さ
れ、43は横桟であって、この横桟43は縦枠41間に
架け渡されている。
【0021】上記バルコニーの取付け装置1は、各縦枠
41、41の側面に取り付けられる一対の支持梁2、2
と、固定金具3とからなっている。支持梁2は折板5の
山部51、51間に沿って設置されている。支持梁2
は、外周断面形状が矩形状の鋼製の角筒であって、その
長手方向が略水平方向に向けて設置されている。上記支
持梁2の両端部は横枠42より突出し、突出する支持梁
2の両端部が折板5に固定金具3を介して取り付け可能
になされている。また、図2に示すように、支持梁2の
下部は、折板5の山部51、51間の中に挿入され、支
持梁2の上部は、折板5の山部51の高さより上に突出
せしめられている。そして、図3に示すように、突出す
る支持梁2の上部は、縦枠41の側面に当接して、ボル
ト、ナット等の固定具により取付け可能になされてい
る。
【0022】また、上記折板5の山部51は、図2に示
すように、その頂上が平坦面になされ、山部51の左右
両側に半円弧状の膨出部53、53が設けられている。
前記固定金具3は、この膨出部53に嵌合状態で取り付
けできるようになされている。また、図4に示すよう
に、支持梁2の両端には、固定金具3と接続するための
接続板21が長手方向両端面上部に設けられている。
【0023】上記固定金具3は、図5に示すように、立
片と水平片とからなるL字形状の型鋼でなる取付け部材
31と、この取付け部材31の水平片の下部の両側部に
設けられ、山部51の膨出部53に嵌合状態で取り付け
られる冠形状の二つの嵌合部材32、32とからなって
いる。上記取付け部材31は、その両側部に設けられて
いる二つの嵌合部材32を隣接する山部51、51に嵌
入すると、隣接する複数の山部51、51間に架け渡さ
れるようになっている。また、取付け部材31は、L字
型鋼の垂直辺を支持梁2の端部に設けられている接続板
21に当接し、ボルト、ナットで固定して取り付けられ
るようになっている。
【0024】つぎに、上記バルコニーの取付け装置1の
使用方法について説明する。まず、固定金具3を所定の
間隔を設けて折板5の山部51の4ヵ所に、所定の間隔
を設けて固定金具3を取り付ける。この際、固定金具3
の嵌合部材32、32を押し広げるようにして、隣接す
る山部51の膨出部53に嵌入する。
【0025】ついで、上記固定金具3、3間に2本の支
持梁2、2を折板5の山部51、51間に落とし込んで
取り付ける。この際、支持梁2は、折板5の谷部52と
接触しないようになされている。接触すると、バルコニ
ー床面へ折板5の振動が伝搬し、その結果バルコニーの
歩行感を損なうこととなる。
【0026】ついで、上記支持梁2、2間にバルコニー
の下部枠体4をボルト、ナット等の固定具を使用して取
り付ける。この際、固定金具3の取付け部材31に設け
られているボルト孔を縦長の長孔にしておくと、支持梁
2を傾斜を付けて取り付けることができ、これによっ
て、バルコニーの下部枠体4に水勾配をつけることがで
きる。そのため、スペーサー等を使用せずに簡易にバル
コニー床面の排水用水勾配に対応できる。
【0027】本実施例において、上記固定金具3の取付
け間隔は、耐風圧などの強度確保の点から、折板5の流
れ方向では約2.4mに、また、折板5の流れと直角方
向では約90cmにして取り付けるのがよい。この際、
バルコニーの下部枠体4は上記の間隔に対応する大きさ
になされる。
【0028】(実施例の作用)上述してきたように、本
実施例のバルコニーの取付け装置1は、一対の支持梁2
と固定金具3とからなり、支持梁2の両端部が折板5に
固定金具3を介して取り付け可能になされたものである
から、簡易な構造となり、材料費と組み立て工数を少な
くできる。また、支持梁2の下部が折板5の山部51、
51間の中に挿入され、支持梁2の上部が折板5の山部
51頂点より突出せしめられ、突出する支持梁2の上部
が縦枠41の側面に当接して取付け可能になされてい
る。従って、下部枠体4を折板5の直上に設置できると
同時に、2本の支持梁2、2で縦枠41が補強され、こ
れにより、下部枠体4の剛性が向上する。従って、歩行
感を損なうことなく、バルコニーの床面と出入り口との
間に段差のない設計ができる。
【0029】また、本実施例のバルコニーの取付け装置
1は、折板5の山部51の左右両側に膨出部53が設け
られ、固定金具3が膨出部53に嵌合状態で取り付けら
れているので、支持梁2を折板5に確実に取り付けるこ
とができ、これによりバルコニーの取付けが強固にな
る。
【0030】さらにまた、本実施例のバルコニーの取付
け装置1において、固定金具3が、隣接する複数の山部
51、51間に架け渡され、支持梁2の端部に取り付け
られる取付け部材31と、取付け部材31の両側部に設
けられ、山部51の膨出部53に嵌合状態で取り付けら
れる二つの嵌合部材32、32とからなるものである。
従って、支持梁2を折板5に一層確実に取り付けること
ができ、これによりバルコニーの取付けがさらに強固と
なる。
【0031】つぎに、図6と図7は請求項4記載の本発
明に係る一実施例であって、図6は折板屋根に取り付け
られた取付け金具の斜視図、図7は図6の取付け金具の
使用状態を示す説明図である。以下の実施例において、
前記第1実施例と同じものは同符号を付けて説明を省略
し、異なるものは別符号を付けて説明する。
【0032】図において、6は取付け金具であって、こ
の取付け金具6は、折板5の上部に折板屋根上構造物を
取り付ける折板屋根上構造物の取付け金具である。本実
施例における折板屋根上構造物は、前記実施例と同様、
バルコニーである。上記取付け金具6は、図6に示すよ
うに、隣接する複数の山部51、51間に架け渡され、
バルコニーの下部構造体4を載置して取り付ける高剛性
(鋼製厚肉)の取付け板61と、取付け板61の裏面側
に固定され、山部51の膨出部53を嵌入して嵌合状態
で取り付けられる2個一組の嵌合部材62、62とから
なっている。
【0033】上記取付け金具6の使用方法は、まず、折
板5の流れ方向と流れと直角方向のそれぞれの方向に、
所定の間隔で2個一組の嵌合部材62、62を山部51
に嵌入して取り付ける。つぎに、上記2個一組の嵌合部
材62、62の上に取付け板61を固定する。固定の方
法は、溶接でなされるが、ボルトやビス等の固定具を使
用するものでもよい。そして、上記取付け板61の上に
バルコニーの下部構造体4を設置して固定する。尚、嵌
合部材62、62を取付け板61と予め一体に固定した
後に折板5の山部51に嵌合するようにしてもよい。
【0034】(実施例の作用)本実施例のバルコニーの
取付け金具6は、折板5の曲げ変形の主因となるバルコ
ニーの荷重を、厚肉の取付け板61を介して複数の山部
51に分散して支持するものであるから、折板5の変形
が少なくなり、バルコニー床面の歩行感を改善する。
【0035】図8〜図10は、請求項5記載の本発明に
係る実施例であって、図8は補強材が取り付けられた折
板の斜視図、図9は補強材の取付け方法を示す説明図、
図10は図8の補強材の変形例であって、その断面図で
ある。図において、7は折板5の補強材であって、この
補強材7は、折板5の山部間に挿入して取り付けられる
ものであって、鋼製の薄板を折り曲げて形成されてい
る。上記補強材7は、谷部52の底面に当接される底板
部71と、底板部71の両側から立設され山部51の傾
斜面と、膨出部53とに押圧状態で当接される傾斜板部
72とからなっている。上記補強材7は、折板5の流れ
方向に複数個並列状態で設置されるが、一つの長尺体で
形成されていてもよい。
【0036】上記補強板7の取付け方法は、図9に示す
ように、傾斜板部72の両側を内側に変形させ、折板5
の山部51間に挿入して取り付ける。すると、傾斜板部
72が山部51の傾斜面に押圧されて密着する。
【0037】なお、図10に示すように、傾斜板部7
2、72の間に圧縮状態のバネを取り付けるようにして
もよい。すると、傾斜板部72が山部51の傾斜面に押
圧されて密着する。
【0038】(実施例の作用)本実施例の折板5の補強
材7は、谷部52の底面に当接される底板部71と、底
板部71の両側から立設され山部51の傾斜面に押圧状
態で当接される傾斜板部72とからなるものであるか
ら、この補強材7ヲ折板5の山部51間に挿入して使用
すると、折板5の剛性が高められ変形が少なくなる。こ
れにより、バルコニー床面の振動が抑制され、歩行感を
改善する。
【0039】図11〜図13は、請求項6記載の本発明
に係る実施例であって、図11はバルコニー床の一部を
示す平面図、図12はバルコニー床の取付け構造を示す
断面図、図13は嵌合部材の斜視図である。8はバルコ
ニー床であって、本実施例は、折板5の上部に嵌合部材
62を介して取り付けられるこのバルコニー床8の取付
け構造を示すものである。
【0040】上記バルコニー床8は、図11に示すよう
に、複数の床材81、81、・・を、紙面上でみて、左
右方向と上下方向に並列配置して構成されている。床材
81は、合成樹脂、木材、金属、無機材等のいずれの材
料であってもよいが、不燃材料が好ましい。上記床材8
1の平面形状の寸法は、折板5の流れ方向に対しては山
部51のピッチP間隔より僅かに小になされ、折板5の
流れ方向と直角の方向に対しては山部51のピッチP間
隔の略2倍になされている。具体的には、折板5のピッ
チPが約50cmであり、床材の寸法は50×100c
mになされている。
【0041】上記嵌合部材62は、床材81の裏面側に
当接して取り付けられる板材621と、板材621の両
側部が折り曲げられ、山部51の左右両側に設けられた
膨出部53と符合する形状になされた嵌合片622とか
らなっている。図11に示すように、4個の上記嵌合部
材62が、隣り合う山部51のそれぞれに嵌合するよう
に、床材81の裏面に山部51のピッチP間隔で取り付
けられ、折板5の一つの山部に勘合する2個の嵌合部材
62間のピッチは、山部51のピッチPより小になされ
ている。そして、折板5の膨出部53が嵌合片622の
間に嵌入されて取り付けられている。
【0042】上記構成になされたバルコニー床8の取付
け方法は、多数の嵌合部材62を折板5の山部51に嵌
入して取り付け、この嵌合部材62の板材621上に床
材81を次々と並列配置して敷設し、これを固定する。
固定方法は、ビス等の固定具、掛具、接着剤等適宜のも
のを使用する。上記床材81、81間は、突き合わせた
ままとし、特に接着処理等は行わない。なお、床材81
の寸法は、施工性の観点から、一辺が80cm〜100
cmの四角形であってもよい。
【0043】(実施例の作用)本実施例のバルコニー床
8の取付け構造は、バルコニー床8が、複数の床材81
を並列配置して構成され、床材81の平面形状の寸法
は、折板5の流れ方向に対しては山部51のピッチP間
隔より僅かに小になされ、折板5の流れ方向と直角の方
向に対しては山部51のピッチP間隔の略2倍になされ
ているので、折板5の変形を受ける部分が歩行等の振動
を加えられた部分に限定され、局部的振動は残るもの
の、バルコニー全体に及ぶことがないので、バルコニー
床面全体での振動が抑制される。また、嵌合部材62の
4個が床材81の裏面に山部のピッチP間隔で取り付け
られているので、折板5にかかるバルコニーの荷重が分
散され、これによって折板5の変形が少なくなり、その
結果、バルコニー床面の振動が抑制され、歩行感を改善
できる。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の折板屋根上構造物の取付
け装置は、折板の山部間に沿って設置される支持梁と固
定金具とからなる簡易な構造であるから、材料費と組み
立て工数を少なくできる。また、下部枠体を折板の直上
に設置できると同時に、支持梁で縦枠が補強され、これ
により、下部枠体の剛性が向上するので、歩行感を損な
うことなく、折板屋根上構造物(バルコニーの床面)と
出入り口との間に段差のない設計ができる。
【0045】請求項2記載の折板屋根上構造物の取付け
装置は、折板の山部の左右両側に膨出部が設けられ、固
定金具が膨出部に嵌合状態で取り付けられているので、
支持梁を折板に確実に取り付けることができ、これによ
り折板屋根上構造物の取付けが強固になる。
【0046】請求項3記載の折板屋根上構造物の取付け
装置は、固定金具が、隣接する複数の山部間に架け渡さ
れ、支持梁の端部に取り付けられる取付け部材と、取付
け部材の両側部に設けられ、山部の膨出部に嵌合状態で
取り付けられる二つの嵌合部材とからなるものである。
従って、支持梁を折板に一層確実に取り付けることがで
き、これにより折板屋根上構造物の取付けがさらに強固
となる。
【0047】請求項4記載の折板屋根上構造物の取付け
金具は、隣接する複数の山部間に架け渡され、折板屋根
上構造物の下部構造体を載置して取り付ける高剛性取付
け板と、取付け板の裏面側に固定され、山部の膨出部を
嵌入して嵌合状態で取り付けられる複数の嵌合部材とか
らなるものである。従って、折板の曲げ変形の主因とな
る折板屋根上構造物の荷重が、高剛性取付け板を介して
複数の山部に分散されて支持されるので、折板の変形が
少なくなる。折板屋根上構造物がバルコニーであると
き、バルコニー床面の歩行感を改善する。
【0048】請求項5記載の折板の補強材は、折板の山
部間に挿入して取り付けられるものであって、谷底面に
当接される底板部と、底板部の両側から立設され山部の
傾斜面に押圧状態で当接される傾斜板部とからなるもの
であるから、折板の変形が少なくなる。これにより、折
板屋根上構造物がバルコニーであるとき、バルコニー床
面の振動が抑制され、歩行感を改善する。
【0049】請求項6記載のバルコニー床の取付け構造
は、バルコニー床が、複数の床材を並列配置して構成さ
れ、床材の平面形状寸法が、折板の流れ方向に対しては
山部のピッチ間隔の2倍以下になされ、折板の流れ方向
と直角の方向に対しては山部のピッチ間隔の略2倍にな
されているので、折板の変形を受ける部分が歩行等の振
動を加えられた部分に限定され、局部的振動は残るもの
の、バルコニー全体に及ぶことがないので、バルコニー
床面全体での振動が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であって、下部枠体と共に
示す折板屋根上構造物の平面図である。
【図2】 図1のA−A線における断面を折板と共に示
した説明図である。
【図3】 図1のB−B線における切断端面図である。
【図4】 支持梁の斜視図である。
【図5】 固定金具の斜視図である。
【図6】 本発明の別の実施例であって、折板屋根に取
り付けられた取付け金具の斜視図である。
【図7】 図6の取付け金具の使用状態を示す説明図で
ある。
【図8】 本発明の他の実施例であって、補強材が取り
付けられた折板の斜視図である。
【図9】 補強材の取付け方法を示す説明図である。
【図10】 図8の補強材の変形例であって、その断面
図である。
【図11】 本発明の他の実施例であって、バルコニー
床の一部を示す平面図である。
【図12】 バルコニー床の取付け構造を示す断面図で
ある。
【図13】 嵌合部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 取付け装置 2 支持梁 3 固定金具 31 取付け部材 32 嵌合部材 4 下部枠体 41 縦枠 42 横枠 5 折板 51 山部 52 谷部 53 膨出部 6 取付け金具 61 取付け板 62 嵌合部材 7 補強材 71 底板部 72 傾斜板部 8 バルコニー床 81 床材 621 板材 622 嵌合片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山部と谷部とを交互に折り曲げ形成した
    折板の上部に取り付けられ、2本の平行な縦枠とこの縦
    枠の両端部間に架け渡された横枠とからなる下部枠体を
    備えた折板屋根上構造物の取付け装置であって、 折板の山部間に沿って設置される支持梁と固定金具とか
    らなり、支持梁の両端部が折板に固定金具を介して取り
    付け可能になされ、支持梁の下部が折板の山部間の中に
    挿入され、支持梁の上部が折板の山部高さより上に突出
    せしめられ、支持梁の上部が縦枠の側面に当接され取付
    け可能になされていることを特徴とする折板屋根上構造
    物の取付け装置。
  2. 【請求項2】 折板の山部の左右両側に膨出部が設けら
    れ、固定金具が膨出部に嵌合状態で取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の折板屋根上構造物の取
    付け装置。
  3. 【請求項3】 固定金具が、隣接する複数の山部間に架
    け渡され、支持梁の端部に取り付けられる取付け部材
    と、取付け部材の両側部に設けられ、山部の膨出部に嵌
    合状態で取り付けられる二つの嵌合部材とからなること
    を特徴とする請求項2記載の折板屋根上構造物の取付け
    装置。
  4. 【請求項4】 山部と谷部とを交互に折り曲げ形成し、
    山部の左右両側に膨出部を設けた折板の上部に折板屋根
    上構造物を取り付ける折板屋根上構造物の取付け金具で
    あって、隣接する複数の山部間に架け渡され、折板屋根
    上構造物の下部構造体を載置して取り付ける高剛性の取
    付け板と、取付け板の裏面側に固定され、山部の膨出部
    を嵌入して嵌合状態で取り付けられる複数の嵌合部材と
    からなることを特徴とする折板屋根上構造物の取付け金
    具。
  5. 【請求項5】 山部と谷部とを交互に折り曲げ形成した
    折板の山部間に挿入して取り付けられる折板の補強材で
    あって、谷底面に当接される底板部と、底板部の両側か
    ら立設され山部の傾斜面に押圧状態で当接される傾斜板
    部とからなることを特徴とする折板の補強材。
  6. 【請求項6】 山部と谷部とを交互に折り曲げ形成し、
    山部の左右両側に膨出部を設けた折板の上部に、バルコ
    ニー床が嵌合部材を介して取り付けられてなるバルコニ
    ー床の取付け構造であって、 バルコニー床が、複数の床材を並列配置して構成され、
    床材の平面形状寸法が、折板の流れ方向に対しては山部
    のピッチ間隔の2倍以下になされ、折板の流れ方向と直
    角の方向に対しては山部のピッチ間隔の略2倍になさ
    れ、嵌合部材が、山部の左右両側に設けられた膨出部と
    符合する形状になされた嵌合片を備え、膨出部が嵌合片
    の間に嵌入されて取り付けられていることを特徴とする
    バルコニー床の取付け構造。
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