JPH0421392Y2 - - Google Patents

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JPH0421392Y2
JPH0421392Y2 JP1986082356U JP8235686U JPH0421392Y2 JP H0421392 Y2 JPH0421392 Y2 JP H0421392Y2 JP 1986082356 U JP1986082356 U JP 1986082356U JP 8235686 U JP8235686 U JP 8235686U JP H0421392 Y2 JPH0421392 Y2 JP H0421392Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は手摺笠木の取付け構造に関する。
(従来技術) 一般に、建物躯体のパラペツト等に設けた笠木
の上部に手摺を取付けてなる手摺笠木において
は、手摺柱を笠木の上部天板部上に取付ける場
合、手摺柱を天板部を貫通させてその基部をパラ
ペツトに固定させる場合と、天板部の基部を直接
に笠木天板部上に当接させる一方、天板部の裏側
に支持板を重合配設し、該支持板の裏側からから
挿通したネジを天板部を貫通させて手摺柱に螺着
させることによつて固定させる場合とがある。と
ころで、このような手摺笠木において手摺に対し
笠木の長手方向に力を加えるときは各手摺に荷重
負担が分散するから変形しにくいが、これに対
し、笠木の幅方向に押圧力を加える場合には、そ
の両側の手摺柱にのみ荷重負荷が加わるので、笠
木の天板部も手摺柱の取付部分を中心として変形
する。ところで、笠木の天板部が一様に変形する
のであれば、変形してもその固有構造によつても
との状態に戻るが、しかし笠木の裏側に手摺柱を
支持する支持板が設けられている場合は、その荷
重負荷の一部は支持板が負担することになる。そ
して、支持板が重合している部分と重合していな
い部分とにおける笠木に対する荷重負荷は大きく
異なり、支持板が重合している部分の変形に比べ
て笠木の変形が大きいため、笠木において支持部
材によつて支持されている部分と支持されていな
い部分との境界は変形度合が大きくなり、押圧力
を解除しても笠木の変形が元にもどらないことが
ある。このような場合、笠木の外観体裁が劣化し
てしまい、部材を換えてやりなおしをしなければ
ならず、材料が無駄になるほか、手数もよけいに
かかつてしまうので、工期も遅滞する欠点があつ
た。
(考案の技術的課題) 本考案は上記欠点を解消、特に笠木の取付け作
業において笠木に変形が残ることがなく、しかも
強度も向上させることができる笠木の取付け構造
を提供することをその技術的課題とする。
(課題を解決するための手段) 本考案に係る手摺笠木の取付け構造は、建物躯
体のパラペツト上面に一定間隔をおいて複数のホ
ルダを取付け、これらホルダ上に上記パラペツト
上面及びホルダに対して建物躯体の内側に下り傾
斜する天板部を有する笠木を設け、上記ホルダの
両側片に笠木の両側縁を係止するとともに、笠木
の上部に所定間隔で手摺柱を配設してなる手摺笠
木において、前記ホルダの上部に笠木天板部の傾
斜に対応する傾斜面を有する支持部を形成し、該
支持部上に手摺用支持部材を載置し、さらに該支
持部材と笠木の裏面との間に上記支持部材よりも
大きい補強板を配置するとともに、上記支持部材
に上記笠木上の手摺柱の基部を固定させることを
特徴とする。
(考案の作用、効果) 上述のように、本考案によれば、手摺用支持部
材と笠木の裏面との間に上記支持部材よりも大き
い補強板が配置されているので、手摺柱に対し笠
木の幅方向の外力が加えられた場合には、笠木に
加えられた荷重負担の一部は補強板が負担する。
このため、上記外力よる笠木の変形は補強板のな
い部分から補強板と重合した部分へ、さらに補強
板と支持部材とが重合した部分へゆくにつれて小
さくなる。したがつて、笠木には急激な変形が生
じないので、手摺柱に加えられた外力が解除され
た後は元の状態に復帰する。
また、笠木の裏側には補強板と支持部材とが重
合して配設されることになるため、手摺柱及び笠
木の強度も大幅に向上する。
(実施例) 以下、図面によつて本考案の実施例について説
明する。
第1図において符号Aは手摺笠木を示す。この
手摺笠木は、建物躯体のパラペツト1の上面に一
定間隔をおいて複数のホルダ2を取付け、これら
ホルダ2上に上記パラペツト1上面及びホルダ2
に対して建物躯体の内側に下り傾斜する天板部3
aを有する笠木3を設け、上記ホルダ2に笠木3
を係着するとともに、笠木3の上部に一定の間隔
で中空の手摺柱4を配設してなるもので、手摺柱
4の上端には手摺5が設けられている。
ホルダ2は短尺の部材で、パラペツト1上面上
に配置される基片2aと、基片2aの両側から斜
め下方に突出された側片2b,2bと、基片2a
の上部に形成された一対の支持部6,6とから構
成され、基片2aはパラペツト1上に固定されて
いる。上記支持部6の上面6aは、次に述べる笠
木3の天板部3aの傾斜面と平行な面と同一にな
るように形成されている。なお、上記両支持部
6,6の外側端には位置決め用の突部7,7が形
成されている。
笠木3は、水平なパラペツト1に対し建物躯体
側に下り傾斜した天板部3aと天板部3aの両側
から垂下形成された側縁3b,3bとから成り、
側縁3b,3bの下端には屈曲部3c,3cが形
成されている。
支持部材9は、第2図に示すように、金属板状
材をコの字形に折曲げ、中央片9aの両側に対向
する側片9b,9bの中央を切欠形成したもの
で、上記中央片9aのネジ孔9cに手摺柱4を固
定するためのネジ12を挿通させる。
次に、補強板13は第2図に示すように、上記
支持部材9よりも大きい寸法を有し、上記ネジ孔
9cに対応するネジ孔13aを設けたものであ
る。なお、補強板13は支持部材9よりも薄肉
で、弾靱性に富む材料から構成するのが好まし
い。また、通常の場合、支持部材9と補強板13
とはスポツト溶接等によつて一体に形成しておけ
ばよい。
次に、手摺柱4は金属押出材等からなる筒状の
中空部材で、内部には長手方向にビスホール10
が形成されている。そして、上記手摺柱4は支持
部材9のねじ孔9cと笠木3の裏側と支持部材9
との間に配置された補強板13のネジ孔13aと
を挿通させ、さらに笠木3を貫通させて笠木3の
表側に突出させたネジ12をビスホール10に螺
着させることによつて固定されている。
上述のようにして手摺柱4を固定した笠木3を
ホルダ2に係着するにあたつては、作業員が笠木
3上に乗るなどして上記笠木3をパラペツト2上
に配設されたホルダ2の上から下方に押圧し、ホ
ルダ2の両側片2b,2bの外面に沿つて摺動さ
せながらその両側縁3b,3bの下端屈曲部3
c,3cをホルダ2の両側片2b,2bに弾性的
に係止させればよい。このとき、手摺柱4の支持
部材9の側片9b,9bがホルダ2の支持部6,
6の上面6a,6aに載置されて支持されるよう
に設定されている。
次に、手摺柱4の上端には手摺5を固定させる
ことによつて手摺笠木Aが完成する。
上述のように、支持部材9と笠木3の裏面との
間に上記支持部材9よりも大きい補強板13が配
置されているので、手摺柱4に対し笠木3の幅方
向の外力が加えられた場合には、笠木3に加えら
れた荷重負担の一部は補強板13が負担する。こ
のため、上記外力による笠木3の変形は補強板1
3のない部分から補強板13と重合した部分へ、
さらに補強板13と支持部材9とが重合した部分
へゆくにつれて小さくなる。したがつて、笠木3
には急激な変形が生じないので、手摺柱4に加え
られた外力が解除された後は元の状態に戻る。
なお、笠木3を取付けるためのホルダ2は幅が
小さいので、その上部に載置支持される支持部材
9もホルダ2に比べてそう大きく形成することは
できない。なぜならば、支持部材9を大きくする
と支持部分(ホルダ2)が小さいのでかえつて不
安定となるからである。これに対し、補強板13
は支持部材9と笠木3裏側との間に挟着されるも
のであるから支持部材9よりもさらに大きくする
ことができる。これに関連して、支持部材9は弾
性を有するものであれば笠木3の変形に追従して
適度に変形することがでるが、支持部材は手摺柱
4を支持するものであるから、有弾性部材では手
摺柱の支持強度が劣化してしまう。しかし、補強
板13を弾靱性材料から構成すると、笠木3の変
形に対応する変形適応性が特によくなる。
また、補強板13は急激な変形度合を緩和する
だけでなく、手摺柱4及び笠木3の強度も大幅に
向上させる効果を有する。
さらに、ホルダ2の上部には笠木天板部3aの
傾斜に対応する傾斜面を有する支持部6,6を形
成しているので、天板部3aとホルダ2の支持部
6,6の支持面6a,6aとは平行な面をなすこ
とになる。したがつて、笠木天板部3aの裏側に
配置される手摺柱4の支持部材9を第3図のよう
に対称形状に形成することができるため、支持部
材9の加工が簡単になるほか、手摺柱4を上述の
ように笠木3に固定するときも支持部材9の向き
等を考慮する必要がないので、作業を簡単に行な
うことができる。
なお、ホルダ2の構成は上述の例に限定されな
い。例えば、ホルダ2の支持面6a,6aは天板
部3aと非平行であつてもよい。このとき、支持
部材9の形状も非平行となる。また、第4図のよ
うに基片2aの両側に設けられた支持部6,6の
端部の位置決め兼天板部受部7,7からさらに側
片2b,2bを斜め下方に延出する構成であつて
もよい。この場合、側片2bの弾性のききがよく
なる。あるいは第5図のように、ホルダ2を中央
部21と両側部22,22との三分割に形成し、
中央部ホルダ21を筒状又はチヤンネル状に形成
し、両側部ホルダ22,22にそれぞれ差込み部
23と支持部6と天板部受部7と側片2bとを形
成し、パラペツト1に固定した中央部ホルダ21
の両端に両側部ホルダ22の差込み部23を差込
んで一体的に形成する構成としてもよい。このよ
うな長大なホルダ2はパラペツト1幅が広い場合
に好適である。なお、この場合、第6図に示すよ
うに、両側部ホルダ22,22の差込み部23,
23を中央部ホルダ21に差込んで、中央部ホル
ダ2と一方の側部ホルダ22とをパラペツト1に
固定するとともに、上記中央部ホルダ21自体を
支持部材9の支持部6として構成してもよい。同
様に、第1図及び第2図の例においても、支持部
は二つに分割されている必要はなく、一体に形成
してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る取付構造による手摺笠木
の断面図、第2図は手摺柱用支持部材の斜視図、
第3図は補強板と支持部材による笠木の支持態様
説明図、第4図、第5図及び第6図はそれぞれ手
摺笠木の他の例の断面図である。 符号A……手摺笠木、1……パラペツト、2…
…ホルダ、2a……基片、2b……側片、3……
笠木、3a……天板部、3b……側縁、4……手
摺柱、5……手摺、6……支持部、9……支持部
材、13……補強板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 建物躯体のパラペツト上面に一定間隔をおいて
    複数のホルダを取付け、これらホルダ上に上記パ
    ラペツト上面及びホルダに対して建物躯体の内側
    に下がり傾斜する天板部を有する笠木を設け、上
    記ホルダの両側片に笠木の両側縁を係止するとと
    もに、笠木の上部に所定間隔で手摺柱を配設して
    なる手摺笠木において、前記ホルダの上部に笠木
    天板部の傾斜に対応する傾斜面を有する支持部を
    形成し、該支持部上に手摺用支持部材を載置し、
    さらに該支持部材と笠木の裏面との間に上記支持
    部材よりも大きい補強板を配置するとともに、上
    記支持部材に上記笠木上の手摺柱の基部を固定さ
    せることを特徴とする手摺笠木の取付け構造。
JP1986082356U 1986-05-30 1986-05-30 Expired JPH0421392Y2 (ja)

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JPS62194843U JPS62194843U (ja) 1987-12-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6097929U (ja) * 1983-12-13 1985-07-04 三洋工業株式会社 手摺用支柱の立設支持装置

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