JPH0323010Y2

JPH0323010Y2 -

Info

Publication number: JPH0323010Y2
Application number: JP4830785U
Authority: JP
Priority date: 1985-04-01
Filing date: 1985-04-01
Publication date: 1991-05-20
Also published as: JPS61166063U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、手摺り、フエンスあるいは格子戸等
に用いる格子状体に関する。

［従来技術と解決すべき問題点］従来、手摺り、フエンスあるいは格子戸等に用
いる格子状体は、ビスによつて横桟と格子部材を
止着し格子組みするのが一般的であつた。そのた
め、格子組みに多数のビスを必要とし、種々の弊
害を生じるといつた問題があつた。また、一部に
おいて、ビスを用いることなく格子組みするもの
もあるが、これらは強固な止着を行なえないとい
つた問題を有していた。

［問題点の解決手段］本考案は、上記問題点を解決すべくなされたも
ので、上下桟に複数の縦長部材を止着してなる格
子状体であつて、上下桟の長手方向に係止片を連
続して形成するとともに、該係止片に切込み溝を
設け、且つ縦長部材に、切込み溝に係合して変形
可能な係止突条を形成し、さらに、上下桟の一方
もしくは双方の、係止片より縦長部材の端部側長
手方向に、縦長部材の端部と嵌合する嵌合溝条を
形成した構成としてある。そして、本考案は、こ
のように構成することにより、ビスを使用せずに
強固な止着格子組みを可能としている。

［実施例］以下、本考案の実施例を図面にもとづいて詳細
に説明する。

第１図は第一実施例の正面図、第２図は要部縦
截断面図第３図は要部横截断図、第４図は第二実
施例の要部縦截断図を示す。これら図面におい
て、１０ａは上桟、１０ｂは下桟、２０は縦長部
材、３０は支柱である。

上桟１０ａは中空の長尺状に形成してあり、そ
の表側下部には係止片１１が長手方向に連続して
形成してある。この係止片１１には適当な間隔で
縦方向に二本づつ切込み溝１２が設けてある。ま
た、上桟１０ａの表側上半分を前方に突出した形
状とするとともに、その突出した部分の下部長手
方向に嵌合溝条１３を形成してある。さらに上桟
１０ａは、笠木をも兼ねるもので、その上面は笠
木用に形成してある。

一方、下桟１０ｂも中空の長尺状に形成してあ
り、表側の上部及び下部に係止片１４，１５が長
手方向に連続して形成してある。そして、これら
係止片１４，１５にも、上桟１０ａの係止片１１
に設けた切込み溝１２と同じ二本の切込み溝１
６，１７が同じ間隔で縦方向に設けてある。

これら上桟１０ａと下桟１０ｂは、それぞれの
係止片１１，１４，１５に設けた切込み溝１２，
１６，１７が同一垂直線上に位置するよう後述の
態様で支柱３０に取付けられる。

縦長部材２０は、適宜の幅を有する縦長の格子
部２１を複数本縦方向に形成するとともに、その
裏面には、各係止片１１，１４，１５の切込み溝
１２，１６，１７と同じ間隔で二本づつの係止突
条２２が縦方向の二箇所に設けてある。この係止
突条２２は切込み溝１２，１６，１７に係合可能
な厚味を有し、且つ強い力を加えた場合には変形
可能としてある。この縦長部材２０は、格子部２
１を種々の幅、本数、形状とすることができ、係
止突条２２も一箇所あるいは三箇所以上に設けて
もよい。また、縦長部材２０は、使用目的によ
り、全体形状の横幅が縦幅より大きくなる場合が
あり、本考案における縦長部材２０はこれらをも
含むものである。

支柱３０は適宜の間隔で垂直に配設されてい
る。この支柱３０への上桟１０ａと下桟１０ｂの
取付けは、それぞれ取付部材３１，３２とねじ３
３，３４によつて行なわれる。３５は補強部材
で、支柱３０と当接する上桟１０ａと下桟１０ｂ
の内部に配置してあり、上桟１０ａと下桟１０ｂ
の変形を防止している。

上桟１０ａと下桟１０ｂに縦長部材２０を止着
して格子組みする場合は次のようにして行なう。

上桟１０ａと下桟１０ｂの係止片１１，１４，
１５に設けた切込み溝１２，１６，１７に、縦長
部材２０に設けた係止突条２２を係合する。この
とき、縦長部材２０の上端が上桟１０ａの嵌合溝
条１３と嵌合するようにする。このようにして、
係止片１１，１４，１５の切込み溝１２，１６，
１７に縦長部材２０の係止突条２２を係合させた
状態において、係止突条２２の切込み溝１２，１
６，１７と係合している部分２２ｔを変形させて
係止片１１，１４，１５の内側に位置させ、係止
片１１，１４，１５と係止突条２２、すなわち上
桟１０ａ、下桟１０ｂと縦長部材２０を止着す
る。

第４図に示す第二実施例のものは、下桟１０ｂ
を上桟１０ａとほぼ同様の形状とし、縦長部材２
０の下端を覆うようにしたものである。すなわ
ち、本実施例の下桟１０ｂは表側上部に係止片１
６を設けるとともに、表側下半分を突出した形状
とし、その突出した部分の上部長手方向に嵌合溝
条１８を形成してある。本実施例によれば、縦長
部材２０の上下両端部を上桟１０ａと下桟１０ｂ
で覆うことができる。

なお、下桟１０ｂのみに嵌合溝条１８を形成
し、上桟１０ａには嵌合溝条を形成しないように
してもよい。また、縦長部材２０は板状でなく、
棒状としてもよい。

上述の上桟１０ａ、下桟１０ｂ、縦長部材２０
等は、主にアルミニウム等の押出型材にて形成し
てある。

［考案の効果］以上のように本考案によれば、ビスを用いるこ
となく桟に縦長部材を止着して格子組みすること
ができる。また、係止片による止着とともに端部
の桟への嵌合により縦長部材を堅固に止着でき
る。さらに、桟を縦長部材の端部カバーとして兼
用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は第一実
施例の正面図、第２図は要部縦截断図、第３図は
要部横截断図、第４図は第二実施例の要部縦截断
図を示す。１０ａ……上桟、１０ｂ……下桟、１１，１
４，１５……係止片、１２，１６，１７……切込
み溝、１３，１８……嵌合溝条、２０……縦長部
材、２２……係止突条。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】上下桟に複数の縦長部材を止着してなる下記要
件を備えた格子状体。 (イ) 上下桟に、長手方向に連続する係止片を形成
し、該係止片に設けた切込み溝に、縦長部材の
係止突条を係合して変形させ係止する。 (ロ) 上下桟の一方もしくは双方に、係止片より縦
長部材の端部側に位置する長手方向に嵌合溝条
を設け、該嵌合溝条に縦長部材の端部を嵌合す
る。