JPH11189600A - ルテニウム錯体とこれを触媒とするアルコール化合物 の製造方法 - Google Patents

ルテニウム錯体とこれを触媒とするアルコール化合物 の製造方法

Info

Publication number
JPH11189600A
JPH11189600A JP9359654A JP35965497A JPH11189600A JP H11189600 A JPH11189600 A JP H11189600A JP 9359654 A JP9359654 A JP 9359654A JP 35965497 A JP35965497 A JP 35965497A JP H11189600 A JPH11189600 A JP H11189600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
optically active
hydrogen
ruthenium complex
alcohol compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9359654A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4004123B2 (ja
Inventor
Takao Ikariya
隆雄 碇屋
Hideyuki Ikehira
秀行 池平
Kunihiko Murata
邦彦 村田
Nobuo Kiyofuji
信夫 清藤
Hirohito Oooka
浩仁 大岡
Shohei Hashiguchi
昌平 橋口
Takeshi Okuma
毅 大熊
Ryoji Noyori
良治 野依
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Chemical Co Inc
Takasago International Corp
Japan Science and Technology Agency
JFE Engineering Corp
Nippon Soda Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kanto Chemical Co Inc
Takasago International Corp
Nippon Soda Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Takeda Chemical Industries Ltd
Japan Science and Technology Corp
Takasago Perfumery Industry Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanto Chemical Co Inc, Takasago International Corp, Nippon Soda Co Ltd, Sumitomo Chemical Co Ltd, NKK Corp, Nippon Kokan Ltd, Takeda Chemical Industries Ltd, Japan Science and Technology Corp, Takasago Perfumery Industry Co filed Critical Kanto Chemical Co Inc
Priority to JP35965497A priority Critical patent/JP4004123B2/ja
Publication of JPH11189600A publication Critical patent/JPH11189600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4004123B2 publication Critical patent/JP4004123B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高収率で選択性良く光学活性アルコール化合
物等を製造する。 【解決手段】 カルボニル化合物の水素還元触媒用の、
単座または二座のホスフィン配位子とともに単座または
二座アミン配位子をもつ一般式1の新規光学活性ルテニ
ウム錯体、およびこれを用いたカルボニル化合物の水素
還元による光学活性ないしアキラルなアルコール化合物
の製造方法。 RuXY(PR)n(NR)m
(1) (X、Yは同じでも異なってもよく、水素、ハロゲンや
カルボキシル基又は他のアニオン基、R、R、R
は同じでも異なってもよく、置換基を有してもよい炭化
水素基であり、RとRが一緒に置換基を有してもよ
い炭素鎖環を形成してもよく、nは0〜4の整数、
、R、Rは同じでも異なってもよく、水素又は
置換基を有してもよい炭化水素基、mは0〜4の整数で
ある。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願の発明は、新規ルテニウ
ム錯体とこれを触媒とするアルコール化合物の製造方法
に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明
は、医薬、農薬、あるいは多くの汎用化学品の合成中間
体等としてのアルコール化合物、そしてまた、アキラル
及び光学活性アルコール化合物を製造するのに有用な高
効率触媒である新規ルテニウム錯体と、このルテニウム
錯体を触媒とするアルコール化合物、アキラル及び光学
活性アルコール化合物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】これまで、遷移金属錯体
は、様々な均一系或いは不均系触媒反応の有効な触媒と
しての実績を有しているが、カルボニル化合物の高効率
かつ高選択的な水素化ないし還元反応のための触媒は開
発されていない。均一系触媒を使用してカルボニル化合
物類の水素化により対応するアルコール類を製造する方
法はこれまでによく知られている。例えば(1)Compre
hensiveOrganometallic Chemistry, Vol.4,931頁
(1982)、Eds.G.Wilkinson,F.G.A.Stone and E.W.
Abel に記載されたルテニウム錯体を用いるた方法や、
(2)Inorg.Nucl.Chem.Letters, Vol. 12,865頁
(1976);J.Organomet.Chem., Vol. 129,23
9頁(1977);Chem. Letters,261頁(198
2)およびTetrahedron Letters, Vol. 35,4963
頁(1994)に記載されたロジウム錯体を用いる方
法、(3)J.Am.Chem.Soc., Vol.115,3318頁
(1993)に記載されたイリジウム錯体を用いる方法
等が知られている。
【0003】しかしながらこれらの従来の方法は、触媒
として用いる金属が比較的高価なロジウム、イリジウ
ム、パラジウム、白金などのいわゆる貴金属錯体触媒で
あり、しかも水素化活性が低く比較的高温あるいは高い
水素圧を必要とするため実用には必ずしも適さないとい
う問題点があった。一方、光学活性アルコールの取得に
着目した場合、1)パン酵母などの酵素を用いる方法
や、2)金属錯体触媒を用いてカルボニル化合物を不斉
水素化する方法などが知られている。とくに後者の方法
においては、これまでにも多くの不斉触媒反応の例が報
告されている。例えば、(1)Asymmetric Catalysis i
n Organic Synthesis,56−82頁(1994)Ed.R.N
oyori に詳細に記載されている光学活性ルテニウム触媒
による官能基を有するカルボニル化合物の不斉水素化方
法や、(2)Chem.Rev.,Vol.92,1051−1069
頁(1992)に記載されているルテニウム、ロジウ
ム、イリジウムの不斉錯体触媒による水素移動型還元反
応による方法、(3)油化学822−831頁(198
0)およびAdvancesin Catalysis,Vol.32,215頁
(1983)Ed.Y.Izumiに記載されている酒石酸を修飾
したニッケル触媒を用いて不斉水素化する方法、(4)
Asymmetric Synthesis,Vol. 5,Chap. 4(1985)
Ed.J.D.Morrison およびJ.Organomet,Chem, Vol.34
6,413−424頁(1988)に記載されている不
斉ヒドロシリル化による方法、(5)J.Chem.Soc.,Perk
in Trans, 1,2039−2044頁(1985)およ
びJ.Am.Chem.Soc., Vol.109,5551−5553頁
(1987)に記載されている不斉配位子の存在下にボ
ラン還元する方法、(6)J.Am.Chem.Soc., Vol.11
7,2675−2676頁(1995)に記載されてい
るホスフィンおよびジアミン不斉配位子の存在下に不斉
水素化する方法などが知られている。
【0004】しかしながら、酵素を用いる方法は比較的
高い光学純度のアルコール類を得ることができるものの
反応基質の種類に制約があり、しかも得られるアルコー
ル類の絶対配置も特定のものに限られるという欠点があ
る。また、遷移金属の不斉水素化触媒による従来の方法
の場合には、分子内に官能基を含む、例えばケト酸のよ
うな基質に対しては高い選択性で光学活性アルコール類
は製造できるものの、官能基を持たない単純構造のカル
ボニル化合物の水素化においては反応速度に難点があっ
た。さらに、前記(6)文献記載の方法は、選択性およ
び活性の点で優れているものの、ルテニウムホスフィン
錯体、ジアミン、及び塩基の3成分を混合して用いてお
り、操作が煩雑であるという難点があった。
【0005】このため、従来より、アルコール化合物を
製造するための、一般性が高く、しかも高活性、かつ、
高選択的な触媒と、これを用いてアルコール化合物、ア
ラルキル及び光学活性アルコール化合物を製造するため
の方法が求められていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
のとおりの課題を解決するものとして、次のとおりの新
規ルテニウム錯体を提供する。 <1>一般式(1)
【0007】
【化9】
【0008】(式中X、Yは、同じであっても異なって
いてもよく、水素原子、ハロゲン原子や、カルボキシル
基または他のアニオン基を示し、R1 ,R2 ,R3 は、
同じであっても互いに異なってもよく、置換基を有して
もよい炭化水素基であり、R1とR2 が一緒になって置
換基を有してもよい炭素鎖環を形成してもよいことを示
し、nは0から4の整数であり、R6 ,R7 ,R8 は、
同じかもしくは異なっていてもよく、水素原子、または
置換基を有してもよい炭化水素基を示し、mは0から4
の整数である。)で表わされるルテニウム錯体。 <2>一般式(2)
【0009】
【化10】
【0010】(式中、X,Yは、同じであっても異なっ
ていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシル
基または他のアニオン基を示し、R1 ,R2 ,R3 は、
同じであっても異なっていてもよく、置換基を有しても
よい炭化水素基であり、R1 とR2 が一緒になって置換
基を有してもよい炭素鎖環を形成してもよいことを示
し、nは0から4の整数であり、R6 ,R7 ,R9 ,R
10は、同じかもしくは異なっていてもよく、水素原子、
または置換基を有してもよい炭化水素基を示し、Zは、
炭化水素基を示し、mは、0から4の整数である。)で
表わされるルテニウム錯体。 <3>一般式(3)
【0011】
【化11】
【0012】(式中、X,Yは、同じであっても異なっ
ていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシル
基または他のアニオン基を示し、R1 ,R2 ,R4 ,R
5 は、同じであっても互いに異なってもよく、置換基を
有してもよい炭化水素基であり、R1 とR2 が一緒にな
って置換基を有してもよい炭素鎖環を形成してもよいこ
とを示し、またR4 とR5 が一緒になって置換基を有し
てもよい炭素鎖環を形成してもよいことを示し、Wは、
置換基を有してもよい、炭化水素基を示し、nは、0か
ら4の整数であり、R6 ,R7 ,R8 は、同じかもしく
は異なっていてもよく、水素原子または置換基を有して
もよい炭化水素基を示し、mは、0から4の整数であ
る。)で表わされるルテニウム錯体。 <4>一般式(4)
【0013】
【化12】
【0014】(式中、X,Yは、同じであっても異なっ
ていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシル
基または他のアニオン基を示し、R1 ,R2 ,R4 ,R
5 は、同じであっても互いに異なってもよく、置換基を
有してもよい炭化水素基であり、R1 とR2 が一緒にな
って置換基を有してもよい炭素鎖環を形成してもよいこ
とを示し、またR4 とR5 が一緒になって置換基を有し
てもよい炭素鎖環を形成してもよいことを示し、Wは、
置換基を有してもよい炭化水素基を示し、nは0から4
の整数であり、R6 ,R7 ,R9 ,R10は、同じかもし
くは異なっていてもよく、水素原子、または置換基を有
してもよい炭化水素基を示し、Zは、置換基を有しても
よい炭化水素基を示し、mは、0から4の整数であ
る。)で表わされるルテニウム錯体。
【0015】そしてまた、この出願の発明は、以上のル
テニウム錯体、なかでも、一般式(1)(2)(3)
(4)において、ホスフィン配位子およびアミン配位子
の少くとも一方が光学活性基であるルテニウム錯体を触
媒に用いて、カルボニル化合物を水素あるいは水素を供
与する化合物の存在下に還元してアルコール化合物を製
造する方法、特に光学活性アルコール化合物を製造する
方法をも提供する。
【0016】さらには、この出願の発明は、以上のルテ
ニウム触媒と、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の
塩、ないしは四級アンモニウム塩とからなる二成分系の
触媒によりアルコール化合物、光学活性アルコール化合
物を製造する方法も提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】この出願の発明は以上のとおりの
特徴をもつものであるが、以下に詳しくその実施の形態
について説明する。まず、この発明の新規ルテニウム錯
体を表わす一般式(1)(2)(3)(4)において、
符号XおよびYは、同じであっても異なっていてもよ
く、水素原子、ハロゲン原子やカルボキシル基またはそ
の他のアニオン基を示すが、この場合の、その他のアニ
オン基としては各種のものであってよく、たとえばアル
コキシ基、ヒドロキシ基等が例示される。
【0018】そして、一般式(1)(2)(3)(4)
で表わされるこの発明のルテニウム錯体は、ホスフィン
配位子とアミン配位子を持つが、このうちのホスフィン
配位子は、PR1 2 3 、およびR1 2 P−W−P
4 5 で示されている。PR1 2 3 においては、
1 ,R2 ,R3 は、同じであっても互いに異なっても
よく、置換基を有してもよい炭化水素基であり、R1
2 が一緒になって置換基を有してもよい炭素鎖環を形
成してもよいことを示し、R1 2 P−W−PR4 5
においては、R1 ,R2 ,R4 ,R5 は、同じであって
も互いに異なってもよく、置換基を有してもよい炭化水
素基であり、R1 とR2 が一緒になって置換基を有して
もよい炭素鎖環を形成してもよいことを示し、またR4
とR5 が一緒になって置換基を有してもよい炭素鎖環を
形成してもよいことを示し、Wは、置換基を有してもよ
い炭化水素基を示す。
【0019】ここで、R1 ,R2 ,R3 ,R4 およびR
5 の置換基を有してもよい炭化水素基は、脂肪族、脂環
族の飽和または不飽和の炭化水素基、単環または多環の
芳香族もしくは芳香脂肪族の炭化水素、あるいは置換基
をもつこれら炭化水素基の各種のものであってよい。た
とえばアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロ
アルケニル、フェニル、ナフチル、フェニルアルキル等
の炭化水素基と、これら炭化水素基に、さらにアルキ
ル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、アルコキ
シ、エステル、アシルオキシ、ハロゲン原子、ニトロ、
シアノ基等の許容される各種の置換基を有するもののう
ちから選択されるものである。
【0020】そして、R1 とR2 ,R4 とR5 が環を形
成する場合には、R1 とR2 ,R4とR5 は、結合して
炭素鎖を形成し、この炭素鎖上にアルキル、アルケニ
ル、シクロアルキル、アリール、アルコキシ、エステ
ル、アシルオキシ、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ基等
の許容される各種の置換基をもつものから選択される。
Wについては、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 の各種の
炭化水素基のうちから2価基を構成するものとして適宜
に選ばれて2座ホスフィン配位子を形成する。
【0021】一般式PR1 2 3 で表される単座ホス
フィン配位子の例としては、たとえば、トリメチルホス
フィン、トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィ
ン、トリフェニルホスフィン、トリシクロヘキシルホス
フィン、トリ(p−トリル)ホスフィン、ジフェニルメ
チルホスフィン、ジメチルフェニルホスフィンなどの三
級ホスフィンが好適なものとして例示される。さらにR
1 2 3 が三種とも異なる置換基からなる光学活性ホ
スフィン配位子、もしくは少なくとも一つの基が光学活
性基である光学活性ホスフィン配位子を用いてもよい。
【0022】一般式R1 2 P−W−PR4 5 で表さ
れる2座ホスフィン配位子の例としては、ビスジフェニ
ルホスフィノメタン、ビスジフェニルホスフィノエタ
ン、ビスジフェニルホスフィノプロパン、ビスジフェニ
ルホスフィノブタン、ビスジメチルホスフィノエタン、
ビスジメチルホスフィノプロパンなどの2座配位の3級
ホスフィン化合物等が好適なものとして例示される。さ
らに、光学活性2座ホスフィン配位子の例としては、例
えば、BINAP:2,2′−ビス−(ジフェニルホス
フィノ)−1,1′−ビナフチル、およびBINAPの
ナフチル環にアルキル基やアリール基等の置換基をもつ
BINAP誘導体、たとえばH8 BINAP、BINA
Pのリン原子上の1個のベンゼン環にアルキル基置換基
を1〜5個有するBINAP誘導体、たとえば、Tol
−BINAP:2,2′−ビス−(ジ−p−トリルホス
フィノ)−1,1′−ビナフチル、キシリル−BINA
P:2,2′−ビス〔ビス(3,5−ジメチルフェニ
ル)ホスフィノ〕−1,1′−ビナフチルさらにフッ素
置換基をもつBINAP誘導体、BICHEP:2,
2′−ビス−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−6,
6′−ジメチル−1,1′−ビフェニル、BPPFA:
1−〔1′,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロ
セニル〕エチルジアミン、CHIRAPHOS:2,3
−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ブタン、CYCPH
OS:1−シクロヘキシル−1,2−ビス−(ジフェニ
ルホスフィノ)エタン、DEGPHOS:1−置換−
3,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ピロリジン、
DIOP:2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジ
ヒドロキシ−1,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)
ブタン、DIPAMP:1,2−ビス〔(O−メトキシ
フェニル)フェニルホスフィノ〕エタン、DuPHO
S:(置換−1,2−ビス(ホスホラノ)ベンゼン)、
NORPHOS:5,6−ビス−(ジフェニルホスフィ
ノ)−2−ノルボルネン、PNNP:N,N′−ビス−
(ジフェニルホスフィノ)−N,N′−ビス〔1−フェ
ニルエチル〕エチレンジアミン、PROPHOS:1,
2−ビス−(ジフェニルホスフィノ)プロパン、SKE
WPHOS:2,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)
ペンタンなどが挙げられる。もちろんこの発明に用いる
ことのできるホスフィン配位子はこれらに何ら限定され
るものではない。
【0023】一般式(1)、(2)、(3)、(4)で
表されるルテニウム錯体のアミン配位子においては、R
6 ,R7 ,R8 ,R9 ,R10は、同じかもしくは異なっ
ていてもよく、水素原子、または置換基を有してもよい
炭化水素基を示し、Zは、置換基を有してもよい炭化水
素基から選ばれる基を示す。ここで、置換基を有しても
よい炭化水素基は、前記のR1 ,R2 ,R3 ,R4,R
5 と同様のもののうちから適宜に選択されたものであっ
てよい。
【0024】一般式NR6 7 8 で表されるモノアミ
ン配位子としては、メチルアミン、エチルアミン、プロ
ピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシル
アミン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、ベンジルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミ
ン、ジプロピルアミン、ジヘキシルアミン、ジシクロペ
ンチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジベンジルア
ミン、ジフェニルアミン、フェニルエチルアミン、ピペ
リジン、ピペラジンなどのモノアミン化合物が例示さ
れ、さらに、光学活性モノアミン配位子としては、光学
活性フェニルエチルアミン、ナフチルエチルアミン、シ
クロヘキシルエチルアミン、シクロヘプチルエチレンジ
アミン等の光学活性モノアミン化合物を例示することが
できる。
【0025】また、次式
【0026】
【化13】
【0027】で表わされるジアミン配位子としては、メ
チレンジアミン、エチレンジアミン、1,2−ジアミノ
プロパン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミ
ノブタン、2,3−ジアミノブタン、1,2−シクロペ
ンタンジアミン、1,2−シクロヘキサンジアミン、N
−メチルエチレンジアミン、N,N′−ジメチルエチレ
ンジアミン、N,N,N′−トリメチルエチレンジアミ
ン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミ
ン、o−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン
などが例示される。また、光学活性ジアミン化合物も用
いることもできる。例えば光学活性1,2−ジフェニル
エチレンジアミン、1,2−シクロヘキサンジアミン、
1,2−シクロヘプタンジアミン、2,3−ジメチルブ
タンジアミン、1−メチル−2,2−ジフェニルエチレ
ンジアミン、1−イソブチル−2,2−ジフェニルエチ
レンジアミン、1−イソプロピル−2,2−ジフェニル
エチレンジアミン、1−メチル−2,2−ジ(p−メト
キシフェニル)エチレンジアミン、1−イソブチル−
2,2−ジ(p−メトキシフェニル)エチレンジアミ
ン、1−イソプロピル−2,2−ジ(p−メトキシフェ
ニル)エチレンジアミン、1−ベンジル−2,2−ジ
(p−メトキシフェニル)エチレンジアミン、1−メチ
ル−2,2−ジナフチルエチレンジアミン、1−イソブ
チル−2,2−ジナフチルエチレンジアミン、1−イソ
プロピル−2,2−ジナフチルエチレンジアミン、など
の光学活性ジアミン化合物を例示することができる。
【0028】さらに用いることのできる光学活性ジアミ
ン化合物は例示した光学活性エチレンジアミン誘導体に
限るものでなく光学活性なプロパンジアミン、ブタンジ
アミン、フェニレンジアミン、シクロヘキサンジアミン
誘導体等を用いることができる。一般式(1)、
(2)、(3)、(4)で表されるルテニウム錯体の合
成は、ホスフィン配位子、およびアミン配位子を順に、
もしくは逆の順で、または、同時に、原料であるルテニ
ウム錯体と反応することにより合成することができる。
【0029】錯体合成のための出発物質であるルテニウ
ム錯体には、0価、1価、2価、3価及び、さらに高原
子価の錯体を用いることができる。0価、及び1価のル
テニウム錯体を用いた場合には、最終段階までにルテニ
ウムの酸化が必要である。2価の錯体を用いた場合に
は、ルテニウム錯体とホスフィン配位子、及び、アミン
配位子を順次もしくは逆の順で、または、同時に反応す
ることにより合成できる。3価、及び4価以上のルテニ
ウム錯体を出発原料に用いた場合には、最終段階まで
に、ルテニウム原子の還元が必要である。
【0030】出発原料となるルテニウム錯体としては、
塩化ルテニウム(III) 水和物、臭化ルテニウム(III) 水
和物、沃化ルテニウム(III) 水和物等の無機ルテニウム
化合物、〔2塩化ルテニウム(ノルボルナジエン)〕多
核体、〔2塩化ルテニウム(シクロオクタジエン)〕多
核体、ビス(メチルアリル)ルテニウム)シクロオクタ
ジエン)等のジエンが配位したルテニウム化合物、〔2
塩化ルテニウム(ベンゼン)〕二核体、〔2塩化ルテニ
ウム(p−シメン)〕二核体、〔2塩化ルテニウム(ト
リメチルベンゼン)〕二核体、〔2塩化ルテニウム(ヘ
キサメチルベンゼン)〕二核体等の芳香族化合物が配位
したルテニウム錯体、また、シクロロトリス(トリフェ
ニルホスフィン)ルテニウム等のホスフィンが配位した
錯体等が用いられる。さらには、上記の中性ルテニウム
錯体以外にも、〔クロロルテニウム(BINAP)(ベ
ンゼン)〕クロライド、(クロロルテニウム(BINA
P)(p−シメン)〕クロライド等のカチオン性ルテニ
ウム錯体〔J.Org.Chem.,59,3064(199
4)〕、また、アニオン性錯体も用いることができる。
この他、ホスフィン配位子、アミン配位子と置換可能な
配位子を有するルテニウム錯体であれば、特に、上記に
限定されるものではない。例えば、COMPREHENSIVEORGAN
OMETALLIC CHEMISTRY II 7巻 294−296ページ
(PERGAMON)に示された、種々のルテニウム錯体を出発原
料として用いることができる。
【0031】3価のルテニウム錯体を出発原料として用
いる場合には、たとえば、ハロゲン化ルテニウム(III)
を過剰のホスフィンと反応することにより、ホスフィン
−ルテニウムハライド錯体を合成することができる。次
いで、得られたホスフィン−ルテニウムハライド錯体
を、アミンと反応する事により、目的とするアミン−ホ
スフィン−ルテニウムハライド錯体を得ることができ
る。例えば、この合成については一例だけ文献(J.Mol.C
at.,15,297(1982))に記述がある。
【0032】すなわち、Inorg.Synth.,vol12,237
(1970)記載の方法により合成されたRuCl
2 (PPh3 3 を、ベンゼン中、エチレンジアミンと
反応させて、RuCl2 (PPh3 2 (en)が得ら
れている(ただし、収率の記載はない)。ただ、この方
法では、反応系が不均一系であり、未反応の原料が残存
する傾向が見られる。一方、反応溶媒を塩化メチレン、
クロロホルム等の溶媒に変更する場合には、反応を均一
状態で行うことができ、操作性が向上する。
【0033】ハロゲン化ルテニウムとホスフィン配位子
との反応は、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素
溶媒、ペンタン、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素溶媒、
塩化メチレンなどのハロゲン含有炭化水素溶媒、エーテ
ル、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、メタノ
ール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール、ベ
ンジルアルコールなどのアルコール系溶媒、アセトニト
リル、DMF、N−メチルピロリドン、DMSOなどヘ
テロ原子を含む有機溶媒中、反応温度−100℃から2
00℃の間で行われ、ホスフィン−ルテニウムハライド
錯体を得ることができる。
【0034】得られたホスフィン−ルテニウムハライド
錯体とアミン配位子との反応は、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素溶媒、ペンタン、ヘキサンなどの脂
肪族炭化水素溶媒、塩化メチレンなどのハロゲン含有炭
化水素溶媒、エーテル、テトラヒドロフランなどのエー
テル系溶媒、メタノール、エタノール、2−プロパノー
ル、ブタノール、ベンジルアルコールなどのアルコール
系溶媒、アセトニトリル、DMF、N−メチルピロリド
ン、DMSOなどヘテロ原子を含む有機溶媒中、反応温
度−100℃から200℃の間で行われアミン−ホスフ
ィン−ルテニウムハライド錯体を得ることができる。
【0035】さらに、得られたアミン−ホスフィン−ル
テニウムハライド錯体を、水素化、または、水素移動型
還元反応条件にて水素化することにより、アミン−ホス
フィン−ルテニウムヒドリド錯体を得ることができる。
たとえば、アミン−ホスフィン−ルテニウムハライド錯
体を、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶媒、
ペンタン、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素溶媒、塩化メ
チレンなどのハロゲン含有炭化水素溶媒、エーテル、テ
トラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、メタノール、
エタノール、2−プロパノール、ブタノール、ベンジル
アルコールなどのアルコール系溶媒、アセトニトリル、
DMF、N−メチルピロリドン、DMSOなどヘテロ原
子を含む有機溶媒中、反応温度−100℃から200℃
の間で、水素、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウ
ムアルミニウム等の金属水素化物、臭化メチルマグネシ
ウム、臭化エチルマグネシウム、臭化プロピルマグネシ
ウム、メチルリチウム、エチルリチウム、プロピルリチ
ウム等の有機金属化合物または、KOH、KOCH3
KOCH(CH3 2 、KC108 、LiOH、LiO
CH3 、LiOCH(CH3 2 等のアルカリ、アルカ
リ土類金属の塩あるいは4級アンモニウム塩等と反応す
ることで、アミン−ホスフィン−ルテニウムヒドリド錯
体を得ることができる。
【0036】また、最初に、ホスフィン−ルテニウムハ
ライド錯体を、ホスフィン−ルテニウムヒドリド錯体に
変換した後、アミンと反応してアミン−ホスフィン−ル
テニウムハライド錯体を得ることができる。たとえば、
RuCl2 (PPh3 3 を、RuH2 (PPh3 3
に変換後、enと反応しRuH2 (en)(PPh3
3 を得ることができる。ホスフィン−ルテニウムハライ
ド錯体を、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶
媒、ペンタン、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素溶媒、塩
化メチレンなどのハロゲン含有炭化水素溶媒、エーテ
ル、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、メタノ
ール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール、ベ
ンジルアルコールなどのアルコール系溶媒、アセトニト
リル、DMF、N−メチルピロリドン、DMSOなどヘ
テロ原子を含む有機溶媒中、反応温度−100℃から2
00℃の間で、水素、水素化ホウ素ナトリウム、水素化
リチウムアルミニウム等の金属水素化物、臭化メチルマ
グネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭化プロピルマ
グネシウム、メチルリチウム、エチルリチウム、プロピ
ルリチウム等の有機金属化合物または、KOH、KOC
3 、KOCH(CH 3 2 、KC108 、LiOH、
LiOCH3 、LiOCH(CH3 2 等のアルカリ、
アルカリ土類金属の塩あるいは4級アンモニウム塩等と
反応することで、ホスフィン−ルテニウムヒドリド錯体
を得ることができる。
【0037】得られたホスフィン−ルテニウムヒドリド
錯体とアミン配位子の反応は、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素溶媒、ペンタン、ヘキサンなどの脂肪
族炭化水素溶媒、塩化メチレンなどのハロゲン含有炭化
水素溶媒、エーテル、テトラヒドロフランなどのエーテ
ル系溶媒、メタノール、エタノール、2−プロパノー
ル、ブタノール、ベンジルアルコールなどのアルコール
系溶媒、アセトニトリル、DMF、N−メチルピロリド
ン、DMSOなどヘテロ原子を含む有機溶媒中、反応温
度−100℃から200℃の間で行われ、アミン−ホス
フィン−ルテニウムヒドリド錯体を得ることができる。
【0038】一方、最初から2価のルテニウム錯体を用
い、これと、ホスフィン配位子、アミン配位子を順次、
もしくは逆の順で、又は、同時に、反応する方法も用い
られる。一例として、〔2塩化ルテニウム(ノルボルナ
ジエン)〕多核体、〔2塩化ルテニウム(シクロオクタ
ジエン)〕多核体、ビス(メチルアリル)ルテニウム
(シクロオクタジエン)等のジエンが配位したルテニウ
ム化合物、または、〔2塩化ルテニウム(ベンゼン)〕
二核体、〔2塩化ルテニウム(p−シメン)〕二核体、
〔2塩化ルテニウム(トリメチルベンゼン)〕二核体、
〔2塩化ルテニウム(ヘキサメチルベンゼン)〕二核体
等の芳香族化合物が配位したルテニウム錯体、また、ジ
クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム等
のホスフィンが配位した錯体を、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素溶媒、ペンタン、ヘキサンなどの脂
肪族炭化水素溶媒、塩化メチレンなどのハロゲン含有炭
化水素溶媒、エーテル、テトラヒドロフランなどのエー
テル系溶媒、メタノール、エタノール、2−プロパノー
ル、ブタノール、ベンジルアルコールなどのアルコール
系溶媒、アセトニトリル、DMF、N−メチルピロリド
ン、DMSOなどヘテロ原子を含む有機溶媒中、反応温
度−100℃から200℃の間で、ホスフィン配位子と
反応し、ホスフィン−ルテニウムハライド錯体を得るこ
とができる。
【0039】得られたホスフィン−ルテニウムハライド
錯体とアミン配位子の反応は、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素溶媒、ペンタン、ヘキサンなどの脂肪
族炭化水素溶媒、塩化メチレンなどのハロゲン含有炭化
水素溶媒、エーテル、テトラヒドロフランなどのエーテ
ル系溶媒、メタノール、エタノール、2−プロパノー
ル、ブタノール、ベンジルアルコールなどのアルコール
系溶媒、アセトニトリル、DMF、N−メチルピロリド
ン、DMSOなどヘテロ原子を含む有機溶媒中、反応温
度−100℃から200℃の間で反応し、アミン−ホス
フィン−ルテニウムハライド錯体を得ることができる。
また、同様の条件で、〔クロロルテニウム(BINA
P)(ベンゼン)〕クロライド等のカチオン性ルテニウ
ム錯体をアミン配位子と反応させてアミン−ホスフィン
−ルテニウムハライド錯体を得ることができる。
【0040】得られたアミン−ホスフィン−ルテニウム
ハライド錯体は、前記の方法と同様にして、アミン−ホ
スフィン−ルテニウムヒドリド錯体に変換することがで
きる。たとえば以上のようにして合成される一般式
(1)(2)(3)(4)で表されるルテニウム錯体を
水素化触媒として用いる場合、その使用量は反応容器や
経済性によって異なるが反応基質であるカルボニル化合
物に対して1/100〜1/1,000,000用いる
ことができ、好ましくは1/500〜1/100,00
0の範囲でとする。一般式(1)(2)(3)(4)で
表されるルテニウム錯体は、X,Yが水素の場合は、塩
基を添加することなしに、カルボニル化合物と混合後、
水素圧をかけるか、または、水素供与体の存在下に攪拌
する。これにより、カルボニル化合物の水素化を行うこ
とができる。触媒に対してカルボニル化合物を大過剰に
用いた場合には、塩基を展開した方が望ましい場合もあ
る。一方、X,Yが、水素以外の基である場合には、塩
基存在下、カルボニル化合物と混合後、水素圧をかける
か、または、水素供与剤の存在下に攪拌することによ
り、カルボニル化合物の水素化を行うことが有効でもあ
る。
【0041】添加する塩基の量は、アミン−ホスフィン
−ルテニウム錯体に対し、0.5−100当量、好まし
くは、2−40当量である。塩基の種類としては、KO
H、KOCH3 、KOCH(CH3 2 、KC108
LiOH、LiOCH3 、LiOCH(CH3 2 等の
アルカリ、アルカリ土類金属の塩あるいは4級アンモニ
ウム塩等が用いられる。また、アミン−ホスフィンルテ
ニウムヒドリド体を発生させるものであれば、塩基に限
定されることはなく、例えば、水素、水素化ホウ素ナト
リウム、水素化リチウムアルミニウム等の金属水素化
物、臭化メチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウ
ム、臭化プロピルマグネシウム、メチルリチウム、エチ
ルリチウム、プロピルリチウム等の有機金属化合物も用
いることができる。
【0042】溶媒としては、反応原料、触媒系を可溶化
するものであれば適宜なものを用いることができる。例
としてトルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶媒、
ペンタン、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素溶媒、塩化メ
チレンなどのハロゲン含有炭化水素溶媒、エーテル、テ
トラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、メタノール、
エタノール、2−プロパノール、ブタノール、ベンジル
アルコールなどのアルコール系溶媒、アセトニトリル、
DMF、N−メチルピロリドン、DMSOなどヘテロ原
子を含む有機溶媒を用いることができる。反応生成物が
アルコール化合物であることから、アルコール系溶媒が
より好適でもある。反応基質が溶媒に可溶化しにくい場
合は上記溶媒から選択して混合溶媒として用いることが
できる。溶媒の量は反応基質の溶解度および経済性によ
り判断される。たとえば、2−プロパノールの場合、基
質濃度は、基質によっては1%以下の低濃度から無溶媒
に近い状態で反応を行うことができ、通常は、20〜5
0重量%で用いることが望ましい。
【0043】そして、この発明における水素の圧力は、
本触媒系が極めて高活性であることから1気圧で十分で
あるが、経済性を考慮すると1〜200気圧の範囲で、
好ましくは3〜100気圧の範囲が望ましいが、プロセ
ス全体の経済性を考慮して50気圧以下でも高い活性を
維持することも可能である。反応温度は経済性を考慮し
て15℃から100℃で行うことが好ましいが、25〜
40℃の室温付近で反応を実施することもできる。た
だ、発明においては、−30〜0℃の低温でも反応が進
行することを特徴としてもいる。反応時間は反応基質濃
度、温度、圧力等の反応条件によって異なるが数分から
1日で反応は完結する。実施例で具体的に例示する。
【0044】この発明におけるカルボニル化合物の水素
化反応は反応形式がバッチ式においても連続式において
も実施することができる。以下実施例を示し、さらに詳
しくこの発明の方法について説明する。もちろん、この
発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
なお、下記の実施例においては、反応はすべてアルゴン
ガスまたは窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下で行った。
また、反応に使用した溶媒は乾燥、脱気したものを用い
た。カルボニル化合物の水素化の反応は、オートクレー
ブ中、水素を加圧して行った。
【0045】
【実施例】実施例1 実験化学講座18巻 261ページ(日本化学会編 丸
善株式会社発行)の方法に従い、RuCl2 (PP
3 3 を合成した。塩化メチレン中、RuCl2(P
Ph3 3 とエチレンジアミン(enと略記)を反応さ
せて、RuCl2 (PPh3 2 (en)を得た。収率
63% 次いで、アルゴン置換した50mlシュレンクに、Ru
Cl2 (PPh3 2(en)(225mg,0.30
mmol)、KOt−Bu(66mg,0.59mmo
l)、2−プロパノール5ml、トルエン5mlを仕込
んだ。脱気後、2時間攪拌、次いで、濃縮した。トルエ
ン10mlで抽出、トルエン層を濾過した後、濃縮し、
オレンジ−赤色の化合物53mgを得た。この化合物は
2種の異性体からなり、それぞれのH−NMR,31P
−NMRスペクトルは、以下の様である。それぞれは、
ジヒドリド錯体RuH2 (PPh3 2 (en)の構造
異性体であった。 異性体1:H−NMR(C6 6 )δ−15.81(d
t,J=5.8Hz,23.9Hz),−6.22(d
dd,J=5.9Hz,33.7Hz,8.7Hz),
1.35,1.49,1.54,1.78,2.02,
2.36,6.96,7.05,7.7631 P−NMR(C6 6 )δ56.4,57.7,8
4.2 異性体1は、cis−ジヒドリド−cis−ビス(トリ
フェニルホスフィン)(エチレンジアミン)ルテニウム
であることが、推定された。 異性体2:H−NMR(C6 6 )δ−18.36
(t,J=26.9Hz),1.35,1.50,1.
75,2.00,2.30,7.03,7.15,8.
08, 31 P−NMR(C6 6 )δ66,6ppm 異性体2は、X線構造解析の結果から、cis−ジヒド
リド−trans−ビス(トリフェニルホスフィン)
(エチレンジアミン)ルテニウムであることが確認され
た。実施例2 Org.Synth., 71,1(1993)の方法に従い、〔R
uCl2 (S)−Binap〕(dmf)n (dmf
は、ジメチルホルムアミドの略である。)を合成した。
【0046】次いで、アルゴン置換した100mlシュ
レンクに、〔RuCl2 (S)−Binap〕(dm
f)n (524mg,0.52mmol),(S,
S)−ジフェニルエチレンジアミン(以下、DPENと
略記する)(0.117mg,0.55mmol)、ジ
メチルホルムアミド15mlを仕込んだ。脱気後、一
晩、室温で攪拌した。−50℃に冷却し、析出した固体
を、トルエン/ヘキサンから再結晶し、(S)−Bin
ap RuCl2 (S,S)−DPEN 361mgを
得た。
【0047】この化合物はP31−NMR(C6 6
上、47.4ppmにシングレットが観測された。実施例3 アルゴン置換した50mlシュレンクに、(S)−Bi
nap RuCl2 (S,S)−DPEN(229m
g,0.227mmol)、KOt−Bu(80mg,
0.713mmol)、2−プロパノール10ml、ト
ルエン10mlを仕込んだ。脱気後、一晩攪拌、次い
で、濃縮した。トルエン20mlで抽出、液層を濾過し
た後、濃縮し、濃赤色の化合物130mgを得た。この
粉末は、H−NMR(C6 6 )上、−11.9pp
m、−12.6ppm、及び−15.3ppmにヒドリ
ドに帰属されるシグナルを与えた。実施例4 〔RuCl2 (S)−Binap〕(dmf)nに変え
て〔RuCl2 (R)−Binap〕(dmf)nを、
(S,S)−DPENに変えて(R,R)−DPENを
用いた以外は、実施例2と同様に反応を行い、(R)−
Binap RuCl2 (R,R)−DEPNを350
mg得た。
【0048】この化合物は、P31−NMR(C6 6
上、47.4ppmにシングレットが観測された。実施例5 アルゴン置換した50mlシュレンクに、(R)−Bi
nap RuCl2 (R,R)−DPEN(300m
g,0.298mmol)、KOt−Bu(85mg,
0.745mmol)、2−プロパノール10ml、ト
ルエン10mlを仕込んだ。脱気後、一晩攪拌、次い
で、濃縮した。トルエン20mlで抽出、液層を濾過し
た後、濃縮し、濃赤色の化合物100mgを得た。実施例6 (S,S)−DPENに変えて(R,R)−DPENを
用いた以外は、実施例2と同様に反応を行い、(S)−
Binap RuCl2 (R,R)−DPEN320m
gを得た。
【0049】H−NMR(C6 6 )δ 3.03
(d,2H),4.40(m,2H),4.70(m,
2H),6.4−7.7(m),7.43,7.72,
8.20,8.47,8.70 この化合物は、P31−NMR(C6 6 )上、46.9
ppmにシングレットが観測された。実施例7 アルゴン置換した50mlシュレンクに、(S)−Bi
nap RuCl2 (R,R)−DPEN(381m
g,0.378mmol)、KOt−Bu(112m
g,0.998mmol)、2−プロパノール10m
l、トルエン30mlを仕込んだ。脱気後、一晩攪拌、
次いで、濃縮した。ヘキサン ml、トルエン60m
lで抽出、液層を濾過した後、濃縮し、濃赤色の化合物
190mgを得た。この化合物は、H−NMR(C6
6 )上、−14.2ppm、−14.5ppm、及び−
19.0ppmにヒドリドに帰属されるシグナルを与え
た。実施例8 〔RuCl2 (S)−Binap〕(dmf)nに変え
て〔RuCl2 (R)−tol−Binap〕(dm
f)nを、また、(S,S)−DPENに変えて(R,
R)−DPENを用いた以外は、実施例2と同様に反応
を行い、(R)−tol−Binap RuCl
2 (R,R)−DPENを360mg得た。
【0050】H−NMR(C6 6 )δ0.54,1.
69,1.86,3.30,3.46,4.55,6.
39,6.72,6.96,7.40,7.75,8.
37,8.67,8.77,31 P(C6 6 )δ46.21ppm この錯体は、X線構造解析から、目的とする錯体であ
り、塩素基がトランスに配位した構造であることが確認
された。実施例9 〔RuCl2 (S)−Binap〕(dmf)nに変え
て〔RuCl2 (R)−tol−Binap〕(dm
f)nを用いた以外は、実施例2と同様に反応を行い、
(R)−tol−Binap RuCl2 (S,S)−
DPEN 370mgを得た。
【0051】H−NMR(C6 6 )δ0.47,1.
69,1.80,3.10,4.40,6.44,6.
62,6.74,6.93,7.38,7.72,8.
09,8.44,8.53,31 P(C6 6 )δ45.51 この錯体は、X線構造解析から、目的とする錯体であ
り、塩素基がトランスに配位した構造であることが確認
された。実施例10 J.Chem.Soc.,Chem.Commun., 992(1985)の方法
に従い、〔RuCl2(COD)〕n(CODは、1,
5−シクロオクタジエンの略である。)と(S)−Bi
napを反応させ、〔(S)−Binap〕2 Ru2
4 ・Et3 Nのトルエン溶液を得た。これを精製せず
に、このまま、次の反応に用いた。
【0052】すなわち、アルゴン置換した200mlシ
ュレンク中に〔(S)−Binap〕2 Ru2 Cl4
Et3 Nのトルエン溶液 80ml(1.98mmo
l)を仕込み、これに、トルエン10mlに溶解した
(R,R)−DPEN(462mg,2.718mmo
l)を添加した。80℃で2時間攪拌した後、室温まで
冷却した。濃縮後、トルエン/ヘキサンから再結晶し、
(S)−Binap RuCl2 (R,R)−DPEN
1200mgを得た。
【0053】H−NMR、P−NMRは、実施例6で得
られた錯体のスペクトルと一致した。実施例11 RuCl2 (PPh3 2 (en)(7.6mg,0.
01mmol)とKOH(0.02mmol)とアセト
フェノン(60mg,5.0mmol)を3mlの2−
プロパノールに溶解させ脱気し、アルゴン置換した後1
00mlのガラス製オートクレーブに全量を移した後水
素を所定圧(3気圧)まで仕込み反応を開始した。反応
液を30分間攪拌の後、反応圧力を常圧にもどした。反
応液のガスクロマトグラフィーおよびNMRにより生成
物であるフェネチルアルコールの同定と定量を行った。
反応基質はすべて消費され、生成物の収率は99%以上
であった。実施例12 RuH2 (PPh3 2 (en)(17.2mg,0.
025mmol)とアセトフェノン(600mg,5.
0mmol)を3mlの2−プロパノールに溶解させ脱
気しアルゴン置換した後100mlのガラス製オートク
レーブに全量を移した後水素を所定圧(3気圧)まで仕
込み反応を開始した。反応液を30分間攪拌の後、反応
圧力を常圧にもどし反応液のガスクロマトグラフィーお
よびNMRにより生成物であるフェネチルアルコールの
同定と定量を行った。反応基質はすべて消費され、生成
物の収率は99%以上であった。実施例13 (S)−Binap RuCl2 (S,S)−DPEN
(12.2mg,0.0121mmol)、KO−t−
Bu(11.5mg,0.102mmol)を5mlの
2−プロパノールに溶解、脱気アルゴン置換した後、1
00mlのガラス製オートクレーブに全量を移した。3
0分攪拌した後、2−プロパノール5mlに溶解したア
セトフェノン(600mg,5.0mmol)を添加
し、脱気後、水素を所定圧(3気圧)まで仕込み反応を
開始した。反応液を50分間攪拌の後、反応圧力を常圧
にもどし反応液のガスクロマトグラフィーおよびNMR
により生成物であるフェネチルアルコールの同定と定量
を行った。反応基質はすべて消費され、生成物の収率は
99%以上であった。また、光学活性カラムを用いる生
成物の分析から、得られたフェネチルアルコルは、
(R)−体が81.7%eeで生成していた。実施例14 実施例3で得た(S)−Binap RuH2 (S,
S)−DPEN(25.9mg,0.0276mmo
l)とアセトフェノン(600mg,5.0mmol)
を3mlの2−プロパノールに溶解させて脱気し、アル
ゴン置換した後100mlのガラス製オートクレーブに
全量を移した後水素を所定圧(3気圧)まで仕込み反応
を開始した。反応液を40分間攪拌の後、反応圧力を常
圧にもどした。反応液のガスクロマトグラフィーおよび
NMRにより生成物であるフェネチルアルコールの同定
と定量を行った。反応基質はすべて消費され、生成物の
収率は99%以上であった。また、光学活性カラムを用
いる生成物の分析から、得られたフェネチルアルコール
は、(R)−体が81.3%eeで生成していた。実施例15 実施例5で得た(R)−Binap RuH2 (R,
R)−DPEN(23.0mg,0.0245mmo
l)、KO−t−Bu(82mg,0.73mmo
l)、アセトフェノン(16.86g,0.140mo
l)を35mlの2−プロパノールに溶解させて脱気
し、アルゴン置換した後200mlのガラス製オートク
レーブに全量を移した後水素を所定圧(3気圧)まで仕
込み反応を開始した。水素圧が常時3気圧になる様に、
水素を供給した。反応液を1日攪拌した後、反応圧力を
常圧にもどした。反応液のガスクロマトグラフィーおよ
びNMRにより生成物であるフェネチルアルコールの同
定と定量を行った。反応基質はすべて消費され、生成物
の収率は99%以上であった。また、光学活性カラムを
用いる生成物の分析から、得られたフェネチルアルコー
ルは、(S)−体が83.3%eeで生成していた。
【0054】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この出願の
発明のルテニウム錯体を触媒とすることによって、高収
率、高選択率でアルコール化合物を得ることができる。
特に、この発明の方法で、高効率で光学活性アルコール
化合物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07M 7:00 (71)出願人 000169466 高砂香料工業株式会社 東京都大田区蒲田五丁目37番1号 (71)出願人 000004307 日本曹達株式会社 東京都千代田区大手町2丁目2番1号 (71)出願人 000002934 武田薬品工業株式会社 大阪府大阪市中央区道修町四丁目1番1号 (72)発明者 碇屋 隆雄 東京都北区田端4−5−5−602 (72)発明者 池平 秀行 京都府向日市上植野町菱田1−5 (72)発明者 村田 邦彦 愛知県豊田市八草町釜ノ前551−2 KS マンションD−20 (72)発明者 清藤 信夫 神奈川県横浜市旭区本村町95−14 第3コ ーポ篠崎202 (72)発明者 大岡 浩仁 神奈川県小田原市国府津2107 ベルヴェデ ーレ302 (72)発明者 橋口 昌平 大阪府豊中市中桜塚1−10−17 (72)発明者 大熊 毅 愛知県愛知郡長久手町戸田谷1505 ハビテ ーション3−B (72)発明者 野依 良治 愛知県日進市梅森町新田135−417

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中X、Yは、同じであっても異なっていてもよく、
    水素原子、ハロゲン原子やカルボキシル基または他のア
    ニオン基を示し、R1 ,R2 ,R3 は、同じであっても
    異なっていてもよく、置換基を有してもよい炭化水素基
    であり、R1 とR 2 が一緒になって置換基を有してもよ
    い炭素鎖環を形成してもよいことを示し、nは0から4
    の整数であり、R6 ,R7 ,R8 は、同じかもしくは異
    なっていてもよく、水素原子または置換基を有してもよ
    い炭化水素基を示し、mは0から4の整数である。)で
    表わされるルテニウム錯体。
  2. 【請求項2】 一般式(2) 【化2】 (式中、X,Yは、同じであっても異なっていてもよ
    く、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシル基または他
    のアニオン基を示し、R1 ,R2 ,R3 は、同じであっ
    ても異なっていてもよく、置換基を有してもよい炭化水
    素基であり、R1 とR2 が一緒になって置換基を有して
    もよい炭素鎖環を形成してもよいことを示し、nは0か
    ら4の整数であり、R6 ,R7 ,R9 ,R10は、同じか
    もしくは異なっていてもよく、水素原子または置換基を
    有してもよい炭化水素基を示し、Zは、置換基を有して
    もよい炭化水素基を示し、mは、0から4の整数であ
    る。)で表わされるルテニウム錯体。
  3. 【請求項3】 一般式(3) 【化3】 (式中、X,Yは、同じであっても異なっていてもよ
    く、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシル基または他
    のアニオン基を示し、R1 ,R2 ,R4 ,R5 は、同じ
    であっても互いに異なってもよく、置換基を有してもよ
    い炭化水素基であり、R1 とR2 が一緒になって置換基
    を有してもよい炭素鎖環を形成してもよいことを示し、
    またR4 とR5 が一緒になって置換基有してもよい炭素
    鎖環を形成してもよいことを示し、Wは、置換基を有し
    てもよい炭化水素基であり、nは0から4の整数を示
    し、R6 ,R7 ,R8 は、同じかもしくは異なっていて
    もよく、水素原子または置換基を有してもよい炭化水素
    基を示し、mは、0から4の整数である。で表わされる
    ルテニウム錯体。
  4. 【請求項4】 一般式(4) 【化4】 (式中、X,Yは、同じであっても異なっていてもよ
    く、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシル基または他
    のアニオン基を示し、R1 ,R2 ,R4 ,R5 は、同じ
    であっても互いに異なってもよく、置換基を有してもよ
    い炭化水素基であり、R1 とR2 が一緒になって置換基
    を有してもよい炭素環を形成してもよいことを示し、ま
    たR4 とR5 が一緒になって置換基を有してもよい炭素
    環を形成してもよいすることを示し、Wは、置換基を有
    してもよい炭化水素基を示し、nは0から4の整数であ
    り、R6 ,R7 ,R9 ,R10は、同じかもしくは異なっ
    ていてもよく、水素原子または置換基を有してもよい炭
    化水素基を示し、Zは、置換基を有してもよい炭化水素
    基を示し、mは、0から4の整数である。)で表される
    ルテニウム錯体。
  5. 【請求項5】 PR1 2 3 が、光学活性基である請
    求項1記載のルテニウム錯体。
  6. 【請求項6】 NR6 7 8 が、光学活性基である請
    求項1記載のルテニウム錯体。
  7. 【請求項7】 PR1 2 3 並びにNR6 7 R8
    が、共に光学活性基である請求項1記載のルテニウム錯
    体。
  8. 【請求項8】 PR1 2 3 が、光学活性基である請
    求項2記載のルテニウム錯体。
  9. 【請求項9】 次式の基が、光学活性基である請求項2
    記載のルテニウム錯体。 【化5】
  10. 【請求項10】 PR1 2 3 と次式の基が、共に光
    学活性である請求項2記載のルテニウム錯体 【化6】
  11. 【請求項11】 PR1 2 −W−PR4 5 が、光学
    活性基である請求項3記載のルテニウム錯体
  12. 【請求項12】 NR6 7 8 が、光学活性基である
    請求項3記載のルテニウム錯体
  13. 【請求項13】 PR1 2 −W−PR4 5 並びにN
    6 7 8 が、共に光学活性基である請求項3記載の
    ルテニウム錯体
  14. 【請求項14】 PR1 2 −W−PR4 5 が、光学
    活性基である請求項4記載のルテニウム錯体
  15. 【請求項15】 次式の基が、光学活性基である請求項
    4記載のルテニウム錯体 【化7】
  16. 【請求項16】 PR1 2 −W−PR4 5 と次式の
    基が、共に光学活性基である請求項4記載のルテニウム
    錯体 【化8】
  17. 【請求項17】 請求項1記載のルテニウム錯体を触媒
    としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与する
    化合物の存在下に還元してアルコール化合物を製造する
    ことを特徴とするアルコール化合物の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項2記載のルテニウム錯体を触媒
    としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与する
    化合物の存在下に還元してアルコール化合物を製造する
    ことを特徴とするアルコール化合物の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項3記載のルテニウム錯体を触媒
    としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与する
    化合物の存在下に還元してアルコール化合物を製造する
    ことを特徴とするアルコール化合物の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項4記載のルテニウム錯体を触媒
    としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与する
    化合物の存在下に還元してアルコール化合物を製造する
    ことを特徴とするアルコール化合物の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項5記載のルテニウム錯体を触媒
    としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与する
    化合物の存在下に還元して光学活性アルコール化合物を
    製造することを特徴とする光学活性アルコール化合物の
    製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項6記載のルテニウム錯体を触媒
    としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与する
    化合物の存在下に還元して光学活性アルコール化合物を
    製造することを特徴とする光学活性アルコール化合物の
    製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項7記載のルテニウム錯体を触媒
    としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与する
    化合物の存在下に還元して光学活性アルコール化合物を
    製造することを特徴とする光学活性アルコール化合物の
    製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項8記載のルテニウム錯体を触媒
    としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与する
    化合物の存在下に還元して光学活性アルコール化合物を
    製造することを特徴とする光学活性アルコール化合物の
    製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項9記載のルテニウム錯体を触媒
    としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与する
    化合物の存在下に還元して光学活性アルコール化合物を
    製造することを特徴とする光学活性アルコール化合物の
    製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項10記載のルテニウム錯体を触
    媒としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与す
    る化合物の存在下に還元して光学活性アルコール化合物
    を製造することを特徴とする光学活性アルコール化合物
    の製造方法。
  27. 【請求項27】 請求項11記載のルテニウム錯体を触
    媒としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与す
    る化合物の存在下に還元して光学活性アルコール化合物
    を製造することを特徴とする光学活性アルコール化合物
    の製造方法。
  28. 【請求項28】 請求項12記載のルテニウム錯体を触
    媒としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与す
    る化合物の存在下に還元して光学活性アルコール化合物
    を製造することを特徴とする光学活性アルコール化合物
    の製造方法。
  29. 【請求項29】 請求項13記載のルテニウム錯体を触
    媒としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与す
    る化合物の存在下に還元して光学活性アルコール化合物
    を製造することを特徴とする光学活性アルコール化合物
    の製造方法。
  30. 【請求項30】 請求項14記載のルテニウム錯体を触
    媒としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与す
    る化合物の存在下に還元して光学活性アルコール化合物
    を製造することを特徴とする光学活性アルコール化合物
    の製造方法。
  31. 【請求項31】 請求項15記載のルテニウム錯体を触
    媒としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与す
    る化合物の存在下に還元して光学活性アルコール化合物
    を製造することを特徴とする光学活性アルコール化合物
    の製造方法。
  32. 【請求項32】 請求項16記載のルテニウム錯体を触
    媒としてカルボニル化合物を水素あるいは水素を供与す
    る化合物の存在下に還元して光学活性アルコール化合物
    を製造することを特徴とする光学活性アルコール化合物
    の製造方法。
  33. 【請求項33】 請求項17ないし20のいずれかの方
    法において、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩
    もしくは四級アンモニウム塩との二成分触媒系により還
    元するアルコール化合物の製造方法。
  34. 【請求項34】 請求項21ないし32のいずれかの方
    法において、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩
    もしくは四級アンモニウム塩との二成分触媒系により還
    元するアルコール化合物の製造方法。
JP35965497A 1997-12-26 1997-12-26 ルテニウム錯体を触媒とするアルコール化合物の製造方法 Expired - Lifetime JP4004123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35965497A JP4004123B2 (ja) 1997-12-26 1997-12-26 ルテニウム錯体を触媒とするアルコール化合物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35965497A JP4004123B2 (ja) 1997-12-26 1997-12-26 ルテニウム錯体を触媒とするアルコール化合物の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007165566A Division JP4637876B2 (ja) 2007-06-22 2007-06-22 光学活性アルコール化合物合成用触媒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11189600A true JPH11189600A (ja) 1999-07-13
JP4004123B2 JP4004123B2 (ja) 2007-11-07

Family

ID=18465610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35965497A Expired - Lifetime JP4004123B2 (ja) 1997-12-26 1997-12-26 ルテニウム錯体を触媒とするアルコール化合物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4004123B2 (ja)

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001040162A1 (fr) * 1999-11-30 2001-06-07 Takeda Chemical Industries, Ltd. Procede de production de benzhydrols optiquement actifs
JP2001220371A (ja) * 1999-11-30 2001-08-14 Takeda Chem Ind Ltd 光学活性ベンズヒドロール類の製造法
WO2001058843A1 (fr) * 2000-02-08 2001-08-16 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Procede de preparation d'alcools secondaires optiquement actifs possedant des groupes fonctionnels azote ou oxygene
WO2002062809A1 (fr) * 2001-02-06 2002-08-15 Nagoya Industrial Science Research Institute Complexe de ruthenium et procede de production de compose alcool
JP2003104993A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Nagoya Industrial Science Research Inst ルテニウムヒドリド錯体、アルコール化合物の製造方法およびラセミ体カルボニル化合物の分割方法
US6686505B2 (en) 2001-10-31 2004-02-03 Kanto Kaguku Kabushiki Kaisha Process for producing optically active amino alcohols and intermediates therefore
EP1411045A1 (en) * 2002-10-18 2004-04-21 Tohru Yokozawa Process for production of optically active amino alcohols
US6790973B2 (en) 2001-12-28 2004-09-14 Kanto Kagaku Kabushiki Kaisha Ruthenium complexes and process for preparing alcoholic compounds using these
JP2005525426A (ja) * 2002-05-15 2005-08-25 カマルディン アブドゥール−ラシッド ルテニウム錯体を触媒として用いた不活性イミンの水素添加法
WO2005092825A1 (ja) * 2004-03-29 2005-10-06 Nagoya Industrial Science Research Institute 光学活性アルコールの製法
WO2006046508A1 (ja) 2004-10-25 2006-05-04 Kanto Kagaku Kabushiki Kaisha ルテニウム錯体及びこれを用いるtert-アルキルアルコールの製造方法
WO2006054644A1 (ja) * 2004-11-17 2006-05-26 Nippon Soda Co., Ltd. 光学活性アルコールの製造方法
WO2007082928A2 (de) * 2006-01-23 2007-07-26 Basf Se Verfahren zur herstellung eines ruthenium-katalysators
JP2007536338A (ja) * 2004-05-04 2007-12-13 ユニヴァーシタ’デグリ ステュディ ディ ウーディネ 2−(アミノメチル)ピリジン及びフォスフィンを有するルテニウムの複合体、その調製方法、並びに触媒としての使用
JP2008031132A (ja) * 2006-08-01 2008-02-14 Hokkaido Univ β,β―ビスへテロ置換光学活性アルコールの製造方法
EP1970360A1 (en) 2007-03-16 2008-09-17 Takasago International Corporation Method for producing alcohols
JP2009096752A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Takasago Internatl Corp アルコール類の製造方法
EP2060559A1 (en) 2007-11-19 2009-05-20 Cadila Pharmaceuticals Limited Process for the preparation of enantiomerically pure 3-hydroxy-3-arylpropylamines and their optical stereoisomers
WO2009125565A1 (ja) 2008-04-07 2009-10-15 日本曹達株式会社 ルテニウム化合物及び光学活性アミノアルコール化合物の製造方法
US7687630B2 (en) 2006-09-29 2010-03-30 Kanto Kagaku Kabushiki Kaisha Method for producing optically active quinuclidinols having one or more substituted groups at the 2-position
JP2010285443A (ja) * 2010-07-26 2010-12-24 Kanto Chem Co Inc 光学活性アルコールの製法
JP2012056969A (ja) * 2011-12-22 2012-03-22 Nippon Soda Co Ltd ルテニウムヒドリド錯体
JP2012087138A (ja) * 2000-09-13 2012-05-10 Firmenich Sa 接触水素化法
WO2012137460A1 (ja) 2011-04-06 2012-10-11 高砂香料工業株式会社 新規ルテニウム錯体及びこれを触媒とする光学活性アルコール化合物の製造方法
WO2013120860A1 (en) 2012-02-15 2013-08-22 Syngenta Participations Ag Process for the stereoselective preparation of a pyrazole carboxamide
WO2014077323A1 (ja) 2012-11-15 2014-05-22 高砂香料工業株式会社 光学活性イソプレゴールおよび光学活性メントールの製造方法
US8759524B2 (en) 2007-09-06 2014-06-24 Nippon Soda Co., Ltd. Production process of optically active 3-quinuclidinol derivative
WO2014136868A1 (ja) 2013-03-06 2014-09-12 高砂香料工業株式会社 光学活性アルデヒドの製造方法
EP2865446A1 (en) 2013-07-26 2015-04-29 Kanto Kagaku Kabushiki Kaisha Process for producing optically active secondary alcohol
US9079931B2 (en) 2010-04-28 2015-07-14 Takasago International Corporation Ruthenium complex and method for preparing optically active alcohol compound

Cited By (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001220371A (ja) * 1999-11-30 2001-08-14 Takeda Chem Ind Ltd 光学活性ベンズヒドロール類の製造法
WO2001040162A1 (fr) * 1999-11-30 2001-06-07 Takeda Chemical Industries, Ltd. Procede de production de benzhydrols optiquement actifs
WO2001058843A1 (fr) * 2000-02-08 2001-08-16 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Procede de preparation d'alcools secondaires optiquement actifs possedant des groupes fonctionnels azote ou oxygene
JP2012087138A (ja) * 2000-09-13 2012-05-10 Firmenich Sa 接触水素化法
WO2002062809A1 (fr) * 2001-02-06 2002-08-15 Nagoya Industrial Science Research Institute Complexe de ruthenium et procede de production de compose alcool
JP2003104993A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Nagoya Industrial Science Research Inst ルテニウムヒドリド錯体、アルコール化合物の製造方法およびラセミ体カルボニル化合物の分割方法
US6720439B1 (en) 2001-09-28 2004-04-13 Nagoya Industrial Science Research Institute Synthesis of ruthenium-hydride complexes and preparation procedures of chiral alcohols and ketones
US6686505B2 (en) 2001-10-31 2004-02-03 Kanto Kaguku Kabushiki Kaisha Process for producing optically active amino alcohols and intermediates therefore
US6790973B2 (en) 2001-12-28 2004-09-14 Kanto Kagaku Kabushiki Kaisha Ruthenium complexes and process for preparing alcoholic compounds using these
JP2005525426A (ja) * 2002-05-15 2005-08-25 カマルディン アブドゥール−ラシッド ルテニウム錯体を触媒として用いた不活性イミンの水素添加法
EP1411045A1 (en) * 2002-10-18 2004-04-21 Tohru Yokozawa Process for production of optically active amino alcohols
US6984738B2 (en) 2002-10-18 2006-01-10 Tohru Yokozawa Process for production of optically active amino alcohols
WO2005092825A1 (ja) * 2004-03-29 2005-10-06 Nagoya Industrial Science Research Institute 光学活性アルコールの製法
JPWO2005092825A1 (ja) * 2004-03-29 2008-02-14 財団法人名古屋産業科学研究所 光学活性アルコールの製法
JP4722037B2 (ja) * 2004-03-29 2011-07-13 関東化学株式会社 光学活性アルコールの製法
US7638628B2 (en) 2004-05-04 2009-12-29 Universita' Degli Studi Di Udine Complexes of ruthenium with 2-(aminomethyl)pyridines and phosphines, their preparation and use as catalysts
JP2007536338A (ja) * 2004-05-04 2007-12-13 ユニヴァーシタ’デグリ ステュディ ディ ウーディネ 2−(アミノメチル)ピリジン及びフォスフィンを有するルテニウムの複合体、その調製方法、並びに触媒としての使用
US7378560B2 (en) 2004-10-25 2008-05-27 Kanto Kangaku Kabushiki Kaisha Ruthenium complex and process for producing tert-alkyl alcohol therewith
WO2006046508A1 (ja) 2004-10-25 2006-05-04 Kanto Kagaku Kabushiki Kaisha ルテニウム錯体及びこれを用いるtert-アルキルアルコールの製造方法
WO2006054644A1 (ja) * 2004-11-17 2006-05-26 Nippon Soda Co., Ltd. 光学活性アルコールの製造方法
WO2007082928A3 (de) * 2006-01-23 2008-04-10 Basf Ag Verfahren zur herstellung eines ruthenium-katalysators
WO2007082928A2 (de) * 2006-01-23 2007-07-26 Basf Se Verfahren zur herstellung eines ruthenium-katalysators
JP2008031132A (ja) * 2006-08-01 2008-02-14 Hokkaido Univ β,β―ビスへテロ置換光学活性アルコールの製造方法
US7687630B2 (en) 2006-09-29 2010-03-30 Kanto Kagaku Kabushiki Kaisha Method for producing optically active quinuclidinols having one or more substituted groups at the 2-position
EP1970360A1 (en) 2007-03-16 2008-09-17 Takasago International Corporation Method for producing alcohols
US7569735B2 (en) 2007-03-16 2009-08-04 Takasago International Method for producing alcohols
US8759524B2 (en) 2007-09-06 2014-06-24 Nippon Soda Co., Ltd. Production process of optically active 3-quinuclidinol derivative
JP2009096752A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Takasago Internatl Corp アルコール類の製造方法
EP2060559A1 (en) 2007-11-19 2009-05-20 Cadila Pharmaceuticals Limited Process for the preparation of enantiomerically pure 3-hydroxy-3-arylpropylamines and their optical stereoisomers
WO2009125565A1 (ja) 2008-04-07 2009-10-15 日本曹達株式会社 ルテニウム化合物及び光学活性アミノアルコール化合物の製造方法
US8207379B2 (en) 2008-04-07 2012-06-26 Nippon Soda Co., Ltd. Ruthenium compound and method for producing optically active aminoalcohol compound
US9079931B2 (en) 2010-04-28 2015-07-14 Takasago International Corporation Ruthenium complex and method for preparing optically active alcohol compound
JP2010285443A (ja) * 2010-07-26 2010-12-24 Kanto Chem Co Inc 光学活性アルコールの製法
WO2012137460A1 (ja) 2011-04-06 2012-10-11 高砂香料工業株式会社 新規ルテニウム錯体及びこれを触媒とする光学活性アルコール化合物の製造方法
US9255049B2 (en) 2011-04-06 2016-02-09 Takasago International Corporation Ruthenium complex and method for preparing optically active alcohol compounds using the same as a catalyst
JP2012056969A (ja) * 2011-12-22 2012-03-22 Nippon Soda Co Ltd ルテニウムヒドリド錯体
WO2013120860A1 (en) 2012-02-15 2013-08-22 Syngenta Participations Ag Process for the stereoselective preparation of a pyrazole carboxamide
WO2014077323A1 (ja) 2012-11-15 2014-05-22 高砂香料工業株式会社 光学活性イソプレゴールおよび光学活性メントールの製造方法
WO2014136868A1 (ja) 2013-03-06 2014-09-12 高砂香料工業株式会社 光学活性アルデヒドの製造方法
EP2865446A1 (en) 2013-07-26 2015-04-29 Kanto Kagaku Kabushiki Kaisha Process for producing optically active secondary alcohol
US9174906B2 (en) 2013-07-26 2015-11-03 Kanto Kagaku Kabushiki Kaisha Process for producing optically active secondary alcohol

Also Published As

Publication number Publication date
JP4004123B2 (ja) 2007-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4004123B2 (ja) ルテニウム錯体を触媒とするアルコール化合物の製造方法
US5763688A (en) Method for producing an alcohol
JPWO2006046508A1 (ja) ルテニウム錯体及びこれを用いるtert−アルキルアルコールの製造方法
JP3566955B2 (ja) 新規ルテニウム錯体およびこれを触媒として用いるアルコール化合物の製造方法
Akotsi et al. Versatile precursor to ruthenium‐bis (phosphine) hydrogenation catalysts
JP2736947B2 (ja) 水溶性なスルホン酸アルカリ金属塩置換ビナフチルホスフイン遷移金属錯体及びこれを用いた不斉水素化法
JP3549390B2 (ja) ルテニウム−ホスフィン錯体及びその製造方法
US8455671B2 (en) Ruthenium complexes with (P—P)-coordinated ferrocenyldiphosphine ligands, process for preparing them and their use in homogeneous catalysis
WO2005092825A1 (ja) 光学活性アルコールの製法
JPH08225466A (ja) 光学活性アルコール類の製造方法
JP2000256384A (ja) 新規な不斉配位子
JP3720235B2 (ja) 光学活性ルテニウムホスフィン錯体の製造方法及び該錯体を用いた光学活性アルコールの製造方法
JP5244158B2 (ja) 光学活性アルコールの製法
JP3771615B2 (ja) 光学活性ベンズヒドロール化合物の製造方法
JP2002003441A (ja) 光学活性トリメチル乳酸およびそのエステル類の製造方法
JP4052702B2 (ja) 光学活性アルコール類の製造方法
WO2014077323A1 (ja) 光学活性イソプレゴールおよび光学活性メントールの製造方法
JP3445074B2 (ja) ルテニウム−ホスフィン錯体の製造方法
JP4637876B2 (ja) 光学活性アルコール化合物合成用触媒
JP4795559B2 (ja) l−メントールの製造方法
JP4562736B2 (ja) 光学活性アルコールの製造方法
JP5009613B2 (ja) 不斉合成における使用のためのキラル配位子
JP4713134B2 (ja) 光学活性アルキルフタリド類の製造方法
WO2002062809A1 (fr) Complexe de ruthenium et procede de production de compose alcool
JPH10273456A (ja) 光学活性アルコール類の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20031031

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040129

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070402

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070622

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130831

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term