JPH11189508A - 殺菌剤組成物 - Google Patents

殺菌剤組成物

Info

Publication number
JPH11189508A
JPH11189508A JP35795497A JP35795497A JPH11189508A JP H11189508 A JPH11189508 A JP H11189508A JP 35795497 A JP35795497 A JP 35795497A JP 35795497 A JP35795497 A JP 35795497A JP H11189508 A JPH11189508 A JP H11189508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
weight
parts
isothiazolone
bromocyano
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP35795497A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimasa Oonishi
敏聖 大西
Takayuki Morita
貴之 森田
Yoshi Yamamoto
嘉 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagase Kasei Kogyo KK
Original Assignee
Nagase Kasei Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagase Kasei Kogyo KK filed Critical Nagase Kasei Kogyo KK
Priority to JP35795497A priority Critical patent/JPH11189508A/ja
Publication of JPH11189508A publication Critical patent/JPH11189508A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 保存安定性が向上し、水系、有機溶剤系およ
び水−有機溶剤混合系のいずれにおいても長期の保存安
定性を示す殺菌剤組成物を提供すること。 【解決手段】 一般式(I)で表されるイソチアゾロン
化合物:あるいは一般式(II)で表されるイソチアゾロ
ン化合物錯体:と、一般式(III)で表されるブロモニ
トロ化合物またはブロモシアノ化合物:と、尿素とを含
有する、殺菌剤組成物。 1は水素原子、アルキル基、低級アルケニル基、等で
あり、XおよびYは水素原子またはハロゲン原子であ
る;Mは陽イオンであり、Zは水に対して十分な溶解度
を有するMとの化合物を形成する陰イオンであり、m1
は1または2であり、m2はZがMの原子価を満たす整
数である;R2およびR3は水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基等であるか、あるいはR2とR3とは結合して環
を形成し得る;

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として工業用途
に有用な殺菌剤組成物に関し、より詳細には、尿素を含
有させることにより保存安定性を飛躍的に向上させた、
イソチアゾロン化合物またはイソチアゾロン化合物錯体
と、ブロモニトロ化合物またはブロモシアノ化合物とを
含有する殺菌剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、工業製品または工業用原材料
の殺菌剤として、主として水銀、錫、銅などの重金属を
含有する無機化合物または有機化合物(以下、「重金属
化合物」という)が広範に使用されてきた。しかし、こ
れらの重金属化合物は毒性が強いため、人体に悪影響を
及ぼす危険性があり、かつ、環境汚染を発生する恐れが
ある。従って、これらの重金属化合物を殺菌剤として使
用することは適切ではない。
【0003】このような重金属化合物の問題点を解決す
るために、多くの非金属系殺菌剤が開発されている。例
えば、イソチアゾロン化合物を含有する殺菌剤組成物
が、特公昭58-4682号、特公昭60-54281号、特開昭63-31
6702号、特開平03-184904号、および特公平06-60083号
に開示されている。
【0004】そのなかで、例えば、特公昭58-4682号
は、イソチアゾロン錯化合物とブロモニトロ系化合物で
ある2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオー
ルとを含有する防菌防藻剤、特公昭60-54281号は、イソ
チアゾロン誘導体とハロゲン化脂肪族ニトロアルコール
とを含有する殺菌剤、特公平06-60083号は、5−クロロ
−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンとブロモ
シアノ系化合物である2−ブロモ−2−ブロモメチルグ
ルタロニトリル(別名:1,2−ジブロモ−2,4−ジ
シアノブテン)とを含有する工業用殺菌剤組成物を開示
している。これらの殺菌剤組成物は、各有効成分をそれ
ぞれ単独で使用した場合と比較して、抗菌効果およびス
ライム形成の抑制効果において、2種の有効成分の組み
合わせによる相乗効果が得られる。
【0005】しかし、上記のような殺菌剤組成物の長期
安定性は、必ずしも十分でなく、長期保存した場合、分
解を引き起こし、それにより抗菌効果が低下する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題の
解決を課題とするものであり、その目的とするところ
は、保存安定性が飛躍的に向上し、そして水系、有機溶
剤系および水−有機溶剤混合系のいずれにおいても長期
の保存安定性を示す殺菌剤組成物を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の殺菌剤組成物
は、以下の一般式(I)で表されるイソチアゾロン化合
物:
【0008】
【化4】
【0009】ここで、R1は水素原子、アルキル基、低
級アルケニル基、低級アルキニル基またはベンジル基で
あり、XおよびYはそれぞれ独立して水素原子またはハ
ロゲン原子である;あるいは以下の一般式(II)で表さ
れるイソチアゾロン化合物錯体:
【0010】
【化5】
【0011】ここで、R1、XおよびYは上記で定義し
た通りであり、Mはアンモニウム、アルカリ土類金属ま
たは重金属の陽イオンであり、Zは水に対して十分な溶
解度を有するMとの化合物を形成する陰イオンであり、
1は1または2であり、m2はZがMの原子価を満たす
整数である;と、以下の一般式(III)で表されるブロ
モニトロ化合物またはブロモシアノ化合物:
【0012】
【化6】
【0013】ここで、R2およびR3はそれぞれ独立して
水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、またはヒド
ロキシル低級アルキル基であるか、あるいはR2とR3
は結合して環を形成し得る;と、尿素とを含有し、その
ことにより、上記目的が達成される。
【0014】好適な実施態様においては、上記一般式
(III)で表されるブロモニトロ化合物またはブロモシ
アノ化合物および尿素の含有量は、それぞれイソチアゾ
ロン化合物またはイソチアゾロン化合物錯体100重量
部に対して10重量部〜1000重量部および1重量部
〜1000重量部である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明者らは、特定の化学物質を
上記殺菌剤組成物に添加することにより、殺菌剤組成物
の安定性が飛躍的に向上することを発見した。すなわ
ち、本発明は、イソチアゾロン化合物またはイソチアゾ
ロン化合物錯体およびブロモニトロ化合物またはブロモ
シアノ化合物よりなる相乗性殺菌剤と、尿素とを含有す
る殺菌剤組成物を提供することである。
【0016】本発明の殺菌剤組成物に使用されるイソチ
アゾロン化合物は、以下の一般式(I):
【0017】
【化7】
【0018】(ここで、R1は水素原子、アルキル基、
低級アルケニル基、低級アルキニル基またはベンジル基
であり、XおよびYはそれぞれ独立して水素原子または
ハロゲン原子である)で表される。好ましいR1、Xお
よびYの組み合わせとしては、R1=Me、X=Hおよ
びY=Cl(2−メチル−5−クロル−4−イソチアゾ
リン−3−オン)ならびにR1=MeおよびX=Y=H
(2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン)が挙げ
られ、これら化合物の混合物もまた好ましい。
【0019】本発明の殺菌剤組成物に使用されるイソチ
アゾロン化合物錯体は、以下の一般式(II):
【0020】
【化8】
【0021】(ここで、R1、XおよびYは上記で定義
した通りであり、Mはアンモニウム、アルカリ土類金属
または重金属の陽イオンであり、Zは水に対して十分な
溶解度を有するMとの化合物を形成する陰イオンであ
り、m1は1または2であり、m2はZがMの原子価を満
たす整数である)で表される。好ましいMZm2として
は、MgCl2およびZnCl2が挙げられる。
【0022】本発明の殺菌剤組成物に使用されるブロモ
ニトロ化合物またはブロモシアノ化合物は、以下の一般
式(III):
【0023】
【化9】
【0024】(ここで、R2およびR3はそれぞれ独立し
て水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、またはヒ
ドロキシル低級アルキル基であるか、あるいはR2とR3
とは結合して環を形成し得る)で表される。好ましいブ
ロモニトロ化合物またはブロモシアノ化合物としては、
2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、
2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール、5−ブロモ
−5−ニトロ−1,3−ジオキサン、1,1−ジブロモ
−1−ニトロ−2−プロパノール、2,2−ジブロモニ
トリロプロピオンアミド、1,2−ジブロモ−2,4−
ジシアノブテン、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−ジ
アセトキシプロパンおよびトリブロモニトロメタンが挙
げられる。
【0025】一般式(III)で表されるブロモニトロ化
合物またはブロモシアノ化合物の含有量は、組成物の剤
型および使用目的などにより変化し得る。通常、その含
有量は、イソチアゾロン化合物またはイソチアゾロン化
合物錯体100重量部に対して好ましくは10重量部〜
1000重量部、より好ましくは40重量部〜400重
量部である。
【0026】本発明の殺菌剤組成物には、イソチアゾロ
ン化合物またはイソチアゾロン化合物錯体およびブロモ
ニトロ化合物またはブロモシアノ化合物よりなる相乗性
殺菌剤に対する安定化剤として尿素が含有される。その
含有量は、イソチアゾロン化合物またはイソチアゾロン
化合物錯体100重量部に対して好ましくは1重量部〜
1000重量部、より好ましくは3重量部〜200重量
部である。
【0027】本発明の殺菌剤組成物は、種々の剤型に調
製され得る。例えば、懸濁剤、乳剤、水和剤、粉剤、粒
剤、微粒剤、錠剤、ペースト剤、噴霧剤などの剤型とさ
れ得る。本発明の組成物は、その剤型に応じて適切な液
体担体または固体担体を含有し得る。
【0028】本発明の殺菌剤組成物に使用される液体担
体としては、イソチアゾロン化合物またはイソチアゾロ
ン化合物錯体およびブロモニトロ化合物またはブロモシ
アノ化合物の抗菌活性を阻害しない任意の液体、例え
ば、水、アルコール類(メチルアルコール、エチルアル
コール、グリコール、グリセリンなど)、ケトン類(ア
セトン、メチルエチルケトンなど)、脂肪族炭化水素類
(ヘキサン、流動パラフィンなど)、芳香族炭化水素類
(ベンゼン、キシレンなど)、ハロゲン化炭化水素類
(ジクロロメタン、クロロホルムなど)、酸アミド類
(アセトアミドなど)、エステル類(酢酸エチル、酢酸
ブチルなど)、ニトリル類(アセトニトリルなど)など
が挙げられる。好ましい液体担体としては、1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコール、ジエ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、トリプロピレングリコールおよび
トリプロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグ
リコール類が挙げられる。これらの液体担体は、単独で
あるいは2種類以上が組み合わされて使用され得る。
【0029】本発明の殺菌剤組成物に使用される固体担
体としては、イソチアゾロン化合物またはイソチアゾロ
ン化合物錯体およびブロモニトロ化合物またはブロモシ
アノ化合物の抗菌活性を阻害しない任意の固体、例え
ば、クレー類(カオリン、ベントナイト、酸性白土な
ど)、タルク類(滑石粉、ロウ石粉など)、シリカ類
(珪藻土、無水ケイ酸、雲母粉など)、アルミナ、硫黄
粉末、活性炭などが挙げられる。これらの固体担体は、
単独であるいは2種類以上が組み合わされて使用され得
る。
【0030】本発明の組成物中の液体担体または固体担
体の含有量は、組成物の剤型および使用目的などにより
変化し得る。
【0031】さらに、本発明の殺菌剤組成物には、必要
に応じて、分散剤(例えば、懸濁化剤、乳化剤など)、
展着剤、浸透剤、潤滑剤、粘漿剤、安定剤などが添加さ
れ得る。懸濁剤、乳剤、水和剤のような液体ベースの製
剤の場合には、好ましくは、分散剤が本発明の殺菌剤組
成物に添加される。
【0032】上記分散剤としては、界面活性剤が好まし
い。このような界面活性剤としては、石けん類、高級ア
ルコールの硫酸エステル、アルキルスルホン酸、アルキ
ルアリールスルホン酸、第4級アンモニウム塩、オキシ
アルキルアミン、脂肪酸エステル、ポリアルキレンオキ
サイド系化合物、アンヒドロソルビトール系化合物など
が挙げられる。また、上記界面活性剤の代わりに、また
はその補助剤として、必要に応じてカゼイン、ゼラチ
ン、澱粉、アルギン酸、寒天、カルボキシメチルセルロ
ース、ポリビニルアルコール、松根油、糖油、ベントナ
イト、クレゾール石けんなどが使用され得る。組成物中
の上記界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1重量%
〜4重量%、より好ましくは0.1重量%〜1重量%で
ある。
【0033】本発明の殺菌剤組成物は、他の殺菌剤組成
物、殺虫剤、劣化防止剤などと配合され得る。
【0034】本発明の殺菌剤組成物は各種の工業製品ま
たは工業用原材料に適用され得る。このような例とし
て、繊維、塗料、接着剤、木材、皮革、紙加工品、電子
部品、壁装材、樹脂成形品などが挙げられる。
【0035】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されない。なお、表1、2、
3および4中、各成分の数字は全て重量部を示す。
【0036】また、相乗性を示す2種の殺菌剤成分(以
下相乗性殺菌剤という)のうち、5−クロロ−2−メチ
ル−4−イソチアゾリン−3−オンと2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オンとの混合物(重量比9:1、
以下MITという)を第1成分とし、これに組み合わさ
れるブロモニトロ化合物またはブロモシアノ化合物を第
2成分とする。
【0037】なお、実施例中の略号は、以下の化合物を
意味する: BNPD:2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパン
ジオール;BND:5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−
ジオキサン;DBNE:2,2−ジブロモ−2−ニトロ
エタノール;DBNP:1,1−ジブロモ−1−ニトロ
−2−プロパノール;DBNPA:2,2−ジブロモニ
トリロプロピオンアミド;DDB:1,2−ジブロモ−
2,4−ジシアノブテン;MAC:2−ブロモ−2−ニ
トロ−1,3−ジアセトキシプロパン;TBNM:トリ
ブロモニトロメタン;1,4−BD:1,4−ブタンジ
オール;1,5−PD:1,5−ペンタンジオール;D
EG:ジエチレングリコール;DPG:ジプロピレング
リコール;EDG:ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル;EG:エチレングリコール;MDG:ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル;MEG:エチレング
リコールモノメチルエーテル;PEG:ポリエチレング
リコール;PG:プロピレングリコール;TPG:トリ
プロピレングリコール;TPM:トリプロピレングリコ
ールモノメチルエーテル。
【0038】<実施例1>第1成分として、MIT2.
4重量部、第2成分として、BNPD8.0重量部およ
び尿素0.2重量部を水道水89.4重量部に添加して
溶解させ、製剤を得た。得られた製剤の保存安定性を後
述の方法により測定した。その結果を表1に示す。
【0039】<実施例2〜25>表1および2に示す重
量部の各成分を各種溶剤に添加して溶解させ、実施例2
〜25の製剤を得た。得られた各製剤の保存安定性を後
述の方法により測定した。その結果を表1および2に示
す。
【0040】<比較例1および2>尿素を使用しなかっ
たこと以外はそれぞれ実施例1および11と同様にして
製剤を得た。得られた各製剤の保存安定性を後述の方法
により測定した。その結果を表2に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】表1および2に示されるように、相乗性殺
菌剤は、尿素を添加することにより、安定性が飛躍的に
向上していることが判明した。
【0044】<実施例26〜36>第2成分として、B
NPDの代わりにBND、DBNE、DBNPA、DD
B、TBNMまたはMACを使用したこと以外は実施例
2〜25と同様にして、製剤を得た。得られた製剤の保
存安定性を後述の方法により測定した。その結果を表3
に示す。
【0045】<比較例3〜6>尿素を使用しなかったこ
と以外はそれぞれ実施例27、30、29および33と
同様にして製剤を得た。得られた各製剤の保存安定性を
後述の方法により測定した。その結果を表3に示す。
【0046】
【表3】
【0047】第2成分としてBNPD以外のブロモニト
ロ化合物またはブロモシアノ化合物を使用した場合で
も、安定剤として尿素を添加することにより、相乗性殺
菌剤の安定性が向上していることが判明した。
【0048】<実施例37〜44>MITの重量部を増
加させたこと以外は実施例26〜36と同様にして各製
剤を得た。得られた各製剤の保存安定性を後述の方法に
より測定した。その結果を表4に示す。
【0049】<比較例7〜10>尿素を使用しなかった
こと以外はそれぞれ実施例37および40〜42と同様
にして製剤を得た。得られた各製剤の保存安定性を後述
の方法により測定した。その結果を表4に示す。
【0050】
【表4】
【0051】第1成分として、MITを高濃度含有した
場合においても、安定剤として尿素を添加することによ
り、相乗性殺菌剤の安定性が向上した。
【0052】<保存安定性試験>上記実施例および比較
例で得られた各製剤をガラス容器に入れ、50℃にて放
置した。各製剤中の第1成分および第2成分の分解を高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)により経日的に
測定し、両成分の総量の10%が分解するまでの日数を
保存安定性として表1〜4に示した。HPLCの測定条
件は以下の通りであった。
【0053】カラム:Cica−Merck製、Lic
hrospher 100RP−18(e) 5μm
4mm×250mm; 溶離液:アセトニトリル/0.2%リン酸水=1/2; 流速:0.5mL/分; サンプル量:5μL; 検出器:UV計; 波長:273nm(第1成分測定時)、215nm(第
2成分測定時)。
【0054】ここで、上記保存安定性試験において、5
0℃にて30日の保存安定性は、室温にて6ヶ月以上の
保存安定性に相当することが当該分野での試験結果から
知られている。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、保存安定性が飛躍的に
向上し、そして水系、有機溶剤系および水−有機溶剤混
合系のいずれにおいても長期の保存安定性を示す、イソ
チアゾロン化合物またはイソチアゾロン化合物錯体およ
びブロモニトロ化合物またはブロモシアノ化合物含有殺
菌剤組成物が得られる。本発明の殺菌剤組成物は、各種
の工業製品または工業用原材料に適用され得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A01N 25/22 A01N 25/22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の一般式(I)で表されるイソチア
    ゾロン化合物: 【化1】 ここで、R1は水素原子、アルキル基、低級アルケニル
    基、低級アルキニル基またはベンジル基であり、Xおよ
    びYはそれぞれ独立して水素原子またはハロゲン原子で
    ある;あるいは以下の一般式(II)で表されるイソチア
    ゾロン化合物錯体: 【化2】 ここで、R1、XおよびYは上記で定義した通りであ
    り、Mはアンモニウム、アルカリ土類金属または重金属
    の陽イオンであり、Zは水に対して十分な溶解度を有す
    るMとの化合物を形成する陰イオンであり、m1は1ま
    たは2であり、m2はZがMの原子価を満たす整数であ
    る;と、 以下の一般式(III)で表されるブロモニトロ化合物ま
    たはブロモシアノ化合物: 【化3】 ここで、R2およびR3はそれぞれ独立して水素原子、ハ
    ロゲン原子、低級アルキル基、またはヒドロキシル低級
    アルキル基であるか、あるいはR2とR3とは結合して環
    を形成し得る;と、 尿素と、を含有する、殺菌剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記一般式(III)で表されるブロモニ
    トロ化合物またはブロモシアノ化合物および尿素の含有
    量が、それぞれイソチアゾロン化合物またはイソチアゾ
    ロン化合物錯体100重量部に対して10重量部〜10
    00重量部および1重量部〜1000重量部である、請
    求項1に記載の殺菌剤組成物。
JP35795497A 1997-12-25 1997-12-25 殺菌剤組成物 Withdrawn JPH11189508A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35795497A JPH11189508A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 殺菌剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35795497A JPH11189508A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 殺菌剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11189508A true JPH11189508A (ja) 1999-07-13

Family

ID=18456802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35795497A Withdrawn JPH11189508A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 殺菌剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11189508A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000067578A1 (fr) * 1999-05-10 2000-11-16 Somar Corporation Compositions bactericides composites
JP2002003307A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Takeda Chem Ind Ltd 工業用殺菌剤
JP2004346002A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Kureasutaa:Kk 持続性防腐剤
JP2006001850A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Permachem Asia Ltd 水性防腐剤
JP2006045246A (ja) * 2005-10-25 2006-02-16 Somar Corp 有害微生物撲滅剤
JP2007126408A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Kumiai Chem Ind Co Ltd 水性液状農薬組成物
JP2008056644A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Japan Organo Co Ltd 水処理剤
JP2010090081A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Sumika Enviro-Science Co Ltd 工業用抗菌組成物
JP2011126867A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Dow Italia Divisione Commerciale Srl 低温で液体のままである消毒剤配合物
JP2015193577A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 アクアス株式会社 微生物防除剤組成物

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000067578A1 (fr) * 1999-05-10 2000-11-16 Somar Corporation Compositions bactericides composites
JP2002003307A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Takeda Chem Ind Ltd 工業用殺菌剤
JP2004346002A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Kureasutaa:Kk 持続性防腐剤
JP2006001850A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Permachem Asia Ltd 水性防腐剤
JP2006045246A (ja) * 2005-10-25 2006-02-16 Somar Corp 有害微生物撲滅剤
JP2007126408A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Kumiai Chem Ind Co Ltd 水性液状農薬組成物
JP2008056644A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Japan Organo Co Ltd 水処理剤
JP2010090081A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Sumika Enviro-Science Co Ltd 工業用抗菌組成物
JP2011126867A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Dow Italia Divisione Commerciale Srl 低温で液体のままである消毒剤配合物
JP2015193577A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 アクアス株式会社 微生物防除剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW450786B (en) Solid biocidal compositions
KR100253529B1 (ko) 화학적으로 안정화된 제초성 오일 기재 현탁제
US4150026A (en) Metal salt complexes of 3-isothiazolones
JPH11189508A (ja) 殺菌剤組成物
HU213251B (en) Compositions comprising isothiazolone derivative stabilized with phenoxyalkanol and process for producing them
KR0179359B1 (ko) 안정화된 3-이소티아졸론 조성물
US4169949A (en) Isothiazolidin-3-ones
JP2001081004A (ja) 殺微生物剤組成物
FI95190B (fi) Mikrobeja tuhoavia seoksia
JP4914070B2 (ja) 工業用殺菌・防腐剤およびそれを用いた工業的殺菌・防腐方法
HU206958B (en) Stabilized microbicidal compositions comprising isothiazolone derivatives as active ingredient and process for stabilizing isothiazolone derivatives
JP2000191412A (ja) 抗微生物剤組成物
JPS6127365B2 (ja)
JP2000302601A (ja) 工業用殺菌剤
JP2003286118A (ja) イソチアゾロン系殺菌剤組成物
JP2981865B2 (ja) 安定化されたイソチアゾロン溶液
JP4776108B2 (ja) 工業用微生物防除剤
JP3604173B2 (ja) 殺菌剤およびそれを用いた殺菌方法
JPH07277911A (ja) 殺菌剤組成物およびそれを用いた殺菌方法
JP2003104801A (ja) 安定化された微生物増殖抑制組成物
JP4996136B2 (ja) 工業用殺菌剤組成物
JPS5839124B2 (ja) コウギヨウヨウサツキンソセイブツ
JPH0853314A (ja) 工業用殺菌剤及び工業用殺菌方法
KR100421127B1 (ko) 3-이소티아졸론및안정화제를함유한수성조성물
JP3260450B2 (ja) 工業用殺菌・殺黴剤及び工業用殺菌・殺黴方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301