JPH11189435A - 透光性着色膜付きガラス基板の製造方法 - Google Patents

透光性着色膜付きガラス基板の製造方法

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JPH11189435A
JPH11189435A JP9356748A JP35674897A JPH11189435A JP H11189435 A JPH11189435 A JP H11189435A JP 9356748 A JP9356748 A JP 9356748A JP 35674897 A JP35674897 A JP 35674897A JP H11189435 A JPH11189435 A JP H11189435A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属塩と金属アルコキシドを含む塗布溶液を
用いた透光性着色膜付きガラス基板の製造方法におい
て、金属アルコキシドの添加量を増加させても、金属酸
化物による着色効果を損なうことなく、耐摩耗性や耐薬
品性の強い透光性着色膜付きガラス基板の製造方法を提
供する。 【解決手段】 金属アルコキシドを加水分解重合し、得
られた加水分解重合物を時効保持し、前記加水分解重合
物の重量平均分子量を、ポリスチレン換算で3000以
上の重合体とし、前記分解重合物と着色成分である金属
塩および溶媒を塗布溶液とし、ガラス基板の表面に塗布
し、前記分解重合物を多孔質ゲル化するために予備焼成
し、さらに前記ガラス基板上の前記ゲルをガラス化し、
かつ前記金属塩を熱分解し酸化物とするために本焼成を
行う透光性着色膜付きガラス基板の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視光領域に吸収
特性を有する透光性着色膜付きガラス基板の製造方法に
関する。さらに詳しくは、特に自動車用窓ガラスとして
有用な、反射率と反射色調を有する透光性着色膜付きガ
ラス基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】可視光領域に特徴的な吸収を持つ無機材
料として、遷移金属の酸化物が知られている。この吸収
の原理は、遷移金属に酸素が配位したとき、遷移金属の
d軌道がいくつかのエネルギー準位に分裂する。このと
き、軌道内の電子遷移エネルギーは1〜3eVであり、
これがちょうど可視光領域の光エネルギーと重なること
から、可視光領域に特徴的な着色が生じる。また、2種
類以上の遷移金属からなる複合酸化物も、同様の原理か
ら可視光領域の光の吸収が生じると考えられている。
【0003】これらを用いた着色膜の工業的応用例とし
ては、例えば透明なガラス板に被覆することにより可視
光の透過率を下げ、自動車や住宅の窓におけるプライバ
シー保護機能を持たせたガラス物品や、太陽光線を遮断
し熱線や紫外線の遮蔽機能を持たせるガラス物品がよく
知られている。これらのガラスは住宅やビル、自動車の
窓として使用されるために、膜の耐摩耗性や耐薬品性等
の高い耐久性能が必要である。
【0004】このような膜の作製方法としては、真空蒸
着法やスパッタリング法等が挙げられる。これら乾式法
は、高価な真空装置を必要とする。また自動車用窓ガラ
スは、デザイン上の要請から、その多くは曲げ加工を施
されて用いられる。工業的製造において、このようなガ
ラス板を、乾式法の基板に適用するには不適当である。
【0005】一方成膜方法が簡便で、また高価な装置を
必要とせず、安価に薄膜を作製する方法としては、金属
塩等の原料を溶媒に溶解して、これを基材に塗布後、高
温で熱処理し、金属酸化物膜を得る熱分解法が知られて
いる。この方法は安価な着色膜の作製は可能であるが、
前述したような実用性を考えたとき、膜の耐摩耗性や耐
薬品性等の点で十分とは言えなかった。
【0006】そこで、熱分解法における金属塩の溶液
に、ゾルゲル法によってガラス化される金属アルコキシ
ドを添加した着色膜の製造用塗布溶液や、着色膜の製造
方法が提案されている(J.Non-Crystalline Solids,82,
(1986),p378-p390)。
【0007】すなわち、高い耐摩耗性や耐薬品性を有す
る、例えばSiの酸化物膜をゾルゲル法で作製するとと
もに、前記酸化物膜中の存在する着色成分である遷移金
属を、熱分解法によって酸化物とする方法である。この
場合塗布溶液中には、着色成分として目的に応じて数種
の遷移金属の硝酸塩や硫酸塩を溶媒に溶解させた溶液
に、例えばSiアルコキシドを添加し混合する。この金
属塩溶液とアルコキシド加水分解物の混合溶液を基体に
塗布後加熱すると、まずSi−O−Siの分子構造を持
つ多孔質のゲルが生成する。これをさらに加熱すると、
ゲルの多孔質中に存在する前記遷移金属イオンは、熱に
より結晶化して析出し酸化物となり、着色成分として機
能する。このとき、前記ゲルはさらに焼き締められて、
強固なシリカ質の膜を形成する。この結果、前記遷移金
属酸化物で着色されたシリカガラス膜となり、耐摩耗性
や耐薬品性を有する着色膜を得ることができる。
【0008】さらに、特開平9−169546号には、
以下の技術が開示されている。まずその課題として、上
述した提案において、「着色成分以外のシリコンアルコ
キシド等が、皮膜が十分な耐久性を有するほどに添加さ
れると、吸光度が低下し、必要な透過率低下を得るため
に、厚膜化する必要があるという問題があった。」を指
摘している。
【0009】そこでまず、その請求項1において、C
o,Cr,Mn,Fe,Ni,Cu,Znおよびランタ
ノイドからなる群から選ばれる1種類以上の金属塩と、
エチレングリコールオリゴマーを含む酸化物皮膜形成用
塗布液を開示している。
【0010】さらに、その請求項3において、上記塗布
液にSi,TiおよびZrからなる群から選ばれる1種
以上の金属のアルコキシドまたはキレートを含ませるこ
とを開示している。
【0011】また、その実施例14にはCo,MnとS
iORからなる塗布液が、実施例15にはCo,Feと
ZrORからなる塗布液が、実施例16にはCo,Ni
とTiORからなる塗布液が、それぞれ示されている。
それらの実施例から得られる膜は、いずれもハーフミラ
ー状の褐色透明な皮膜外観を有し、その反射率は20%
ないし35%である。また、得られた膜のヘイズ率、密
着性、耐薬品性は良好と記載されている。
【0012】またさらに、その実施例21にはCu,M
nとSiORからなる塗布液が、実施例22にはCu,
Mn,CoとSiORからなる塗布液が、実施例24に
はCu,Mn,Co,CrとSiORからなる塗布液
が、それぞれ示されている。それらの実施例から得られ
る膜は、いずれも黒色透明な皮膜外観を有し、その反射
率は8%である。また、得られた膜のヘイズ率、密着
性、耐薬品性は良好と記載されている。
【0013】なおここで、ゾルゲル法によるガラスの製
造は以下のようである。まず、金属アルコキシドを加水
分解させ、さらにそれらを重合させることにより、金属
原子と酸素原子の3次元的なネットワークを形成させ
る。この反応をさらに進めることでゲル化させ、できた
多孔質のゲルを加熱して、ガラスや酸化物多結晶体を作
る方法である。
【0014】このゾルゲル法の特徴の1つは、低温合成
が可能な点であり、特にSiのアルコキシドを用いたシ
リカガラスの低温合成は、プラスチック等の表面のハー
ドコート膜として広く実用化されている。
【0015】また、このゾルゲル法を用いた着色膜がい
くつか提案されている。例えば、特開平5−9406号
には、金属アルコキシドおよび金属アルコキシドの縮合
多量体と、色素とアルコール溶媒と、相溶性のある分散
剤とを含有する着色ガラスゲル薄膜が提案されている。
ここで前記色素は、その粒径が300〜20000nm
としており、材料的には無機顔料である金属の酸化物が
挙げられている。しかし、特開平5−9406号では、
着色ガラスゲル薄膜の透明性を保つために、色素の粒径
を調整する必要がある。
【0016】また遷移金属のアルコキシドを用いて、直
接的に着色膜を形成する方法も考えられる。しかし、一
般的なSiや、Ti,Al,Zr等のアルコキシドは、
安価でかつ比較的取り扱いやすいが、遷移金属のアルコ
キシドは高価であり、またその取り扱い難しいものが多
い。したがって、遷移金属のアルコキシドを用いて直接
的に着色膜を形成するのは、汎用性のある一般的な方法
とは言えない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したJ.
Non-Crystalline Solidsによる提案において、さらに耐
摩耗性や耐薬品性を向上させるためには、金属アルコキ
シドの添加量を増加させることが必要となってくる。た
だ単に、金属アルコキシドの添加量を増加させると、薄
膜の金属酸化物による着色が極端に弱まり、さらに透過
率が高くなるとともに、その色調が黄色みを帯びるな
ど、着色成分本来の色調が実現されないという問題点が
あった。
【0018】また、上述した特開平9−169546号
においては、実施例14,15,16と実施例21,2
2,24では、それぞれ金属塩と、エチレングリコール
オリゴマーを含む酸化物皮膜形成用塗布溶液に、Si,
TiおよびZrからなる群から選ばれる1種以上の金属
のアルコキシドを、同様に含ませている。
【0019】しかし、その実施例14,15,16で
は、ハーフミラー状の褐色透明な皮膜外観を有する膜が
得られている一方、実施例21,22,24では、黒色
透明な皮膜外観を有する膜が得られている。
【0020】上述したような皮膜外観の異なる理由や、
詳細な成膜条件については、上記特開平9−16954
6号では何ら開示されていない。
【0021】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めのもので、金属塩を用いた熱分解法による溶液に、金
属アルコキシドを添加した塗布溶液を用いた、透光性着
色膜付きガラス基板の製造方法において、金属アルコキ
シドの添加量を増加させても、金属酸化物による着色効
果を損なうことなく、耐摩耗性や耐薬品性の強い透光性
着色膜付きガラス基板の製造方法の提供を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記従来の
問題点を解決するため、塗布溶液の構成成分である金属
アルコキシドの加水分解条件や重合度に着目した。種々
実験検証の結果、アルコキシド含有量を増やしても十分
な着色力が得られ、耐摩耗性や耐薬品性のさらに優れた
透光性着色膜付きガラス基板の製造方法を発明するに至
った。
【0023】すなわち、請求項1に記載の発明では、
(1)金属アルコキシドを加水分解重合させる工程、
(2)前記工程で得られた加水分解重合物を時効保持
し、前記加水分解重合物の重量平均分子量を、ポリスチ
レン換算で3000以上の重合体とする工程、(3)前
記分解重合物と、着色成分である金属塩および溶媒を含
む塗布溶液を調整する工程、(4)前記塗布溶液をガラ
ス基板の表面に塗布する工程、(5)前記ガラス基板上
の前記分解重合物を多孔質ゲル化する予備焼成工程、
(6)前記ガラス基板上の前記ゲルをガラス化し、かつ
前記金属塩を熱分解し酸化物とする本焼成工程、を含む
ことを特徴とする透光性着色膜付きガラス基板の製造方
法である。
【0024】さらに請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の透光性着色膜付きガラス基板の製造方法にお
いて、前記予備焼成工程は、300℃以下の温度域で行
う製造方法である。
【0025】さらに請求項3に記載の発明では、請求項
1に記載の透光性着色膜付きガラス基板の製造方法にお
いて、前記本焼成工程は、前記ガラスの軟化点以下で温
度域で行う製造方法である。
【0026】さらに請求項4に記載の発明では、請求項
1に記載の透光性着色膜付きガラス基板の製造方法にお
いて、前記金属アルコキシドは、Si,Ti,Alおよ
びZrの群から選ばれる1種類以上からなり、前記金属
塩は、CuおよびMnの塩と、Fe,Ru,Co,Ni
およびAlの群から選ばれる1種類以上の金属の塩とか
らなる製造方法である。
【0027】さらに請求項5に記載の発明では、請求項
1に記載の透光性着色膜付きガラス基板の製造方法にお
いて、 前記塗布溶液を塗布したのちに、さらにSi,
Ti,AlおよびZrの群から選ばれる1種類以上の金
属アルコキシドを含み、着色成分を実質的に含まない溶
液を塗布乾燥させ、その後焼成する製造方法である。
【0028】本発明の着目点は、遷移金属塩と金属アル
コキシドを含む塗布溶液を用いて、耐久性の高い着色膜
を得るために、ゾルゲル成分を構成する金属アルコキシ
ドの加水分解重合物の重合度を制御することにある。重
合度を制御することにより、遷移金属酸化物の着色力を
低下させることなく、アルコキシドの加水分解重合物の
添加量を増加させることが可能となり、耐久性の向上し
た透光性着色膜付きガラス基板が得られるに至った。
【0029】本発明に用いる塗布溶液において、Cu、
Mn、Fe、Ru、Co、NiあるいはAlの金属塩
は、塗布溶液とする溶媒成分に溶解するものであれば特
に限定されないが、取り扱い易さや価格の面から硝酸塩
が適当である。
【0030】金属塩は予め溶媒中に溶解して金属塩溶液
とするが、このとき塩の溶解を促進させるために加熱し
てもよい。
【0031】本発明における塗布溶液の溶媒および濃度
調整に用いる希釈液は、金属アルコキシドの加水分解物
の溶液や金属塩溶解液と相溶性があり、均一に塗布可能
な溶媒であればどんなものでもよい。加熱時にむらのな
い膜質に仕上げるためには、低級アルコールのような低
沸点の溶媒よりも、やや沸点の高い溶媒を用いることが
好ましい。
【0032】具体的には、ジアセトンアルコール、N−
メチル−2−ピロリドン(NMP)、N,N−ジメチル
フォルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、エ
チルセロソルブ、エチレングリコール、エチレングリコ
ールオリゴマー、ポリエチレングリコール#300(平
均分子量300)、ポリエチレングリコール#400
(平均分子量400)(これ以上の平均分子量をもつポ
リエチレングリコールも使用可能である)、プロピレン
グリコール、プロピレングリコールエチルエーテル、プ
ロピレングリコールメチルエーテルアセテートなどが挙
げられる。これらは、単独もしくは2種類以上混合して
用いることができる。
【0033】以上に示した溶媒以外の使用も可能であ
り、上記に限定されるものではない。また、エチレング
リコールオリゴマーは、平均分子量で規定したポリエチ
レングリコールが市販されており、平均分子量400以
上のオリゴマーを用いても十分効果は得られる。
【0034】膜の耐摩耗性や耐薬品性を上げるために添
加する金属アルコキシドは、その取り扱いやすさや、コ
スト、耐摩耗性や耐薬品性から考えて、Si、Ti、A
lあるいはZrのアルコキシドが適当である。これら
は、1種類単独であるいは2種類以上を混合して用いて
もよい。
【0035】アルコキシドの加水分解および縮重合方法
は、以下のようである。金属アルコキシドとアルコール
を混合し、加水分解に必要な水を添加してさらに、触媒
としての酸(またはアンモニア)をアルコール溶液もし
くは水溶液として添加して混合し、加水分解および縮合
反応を進める。ここで、加水分解に必要な水の量は、ア
ルコキシドのアルキル基と同モル以上の水が存在するこ
とが好ましい。また、触媒に使用する酸の添加量はアル
コキシド1モルに対して0.001〜0.1モルが好ま
しい。触媒をあまり多量に添加すると反応が急激に進行
してゲル化してしまう恐れがあり、少なすぎると反応が
遅く完全な加水分解が行われない。
【0036】また、一部のアルコキシドを加水分解せず
に塗布溶液に添加することも可能であるが、塗布したと
きにハジキやスジむらを生ずるなど一般的に塗布状態に
悪影響を及ぼすことが多く、加水分解を進めた状態で使
用することが好ましい。
【0037】このようにして得られたアルコキシドの加
水分解重合物と、金属塩溶液を混合し塗布溶液とする。
このとき、塗布溶液中の金属イオン(金属塩からのイオ
ン)に対するアルコキシドの加水分解物(以下、バイン
ダーという)量が多いほど塗膜の耐摩耗性や耐薬品性は
向上する。またバインダー量が多いほど、同量の金属イ
オン濃度に対する膜厚が増加するので、膜の反射光の干
渉色制御等が容易となる。
【0038】しかし金属塩溶液に対して、バインダーを
そのまま多量に添加すると、上述したように膜の着色力
が極端に低下し、また色調も黄色みを帯びるなど不安定
となる。多量にバインダーを添加し安定な発色を得るた
めには、バインダーの重合度を増加させればよい。例え
ば、シリケートをバインダーに用いた場合、発色が安定
な領域のバインダー添加量は、ポリスチレン換算の重量
平均分子量(以下Mw)2500のシリケート加水分解
重合物に比べて、Mw=80000に重合度を増加され
たものは、金属イオンに対して1.5倍程度の添加が可
能であった。
【0039】バインダーを多量に添加したときの、発色
安定性および吸光度が低下する原因について、詳しいこ
とは明らかではないが、以下のように解釈できる。塗布
膜の加熱に際しては、バインダーのアルコキシド加水分
解重合物の重合がさらに進んで行く。このとき着色成分
の金属イオンは、バインダーの加水分解重合物のネット
ワーク中に、部分的に取り込まれると考えられる。バイ
ンダーのネットワークに取り込まれた金属イオンは、加
熱しても酸化物として結晶化・析出しないので、その
分、膜の吸光度は低減すると考えられる。
【0040】またネットワーク中に取り込まれた金属イ
オンは、加熱処理後もアモルファスネットワーク中で結
晶化せず存在し、結晶化状態と異なるイオン状態をとる
ために、その発色が変化し、膜全体の発色安定性および
吸光度が低下すると考えられる。また、複数の金属から
なる複合酸化物を生成しようとしたとき、上述したよう
に金属イオンが取り込まれると、組成ずれも生じ、さら
に安定した特性が得られにくい。
【0041】したがって、金属塩溶液に対してバインダ
ーの添加を増加させ、しかも安定した発色成分酸化物を
生成させるためには、バインダーの加水分解重合物の重
合度を増加させる操作をするとよい。この場合、ネット
ワークの末端基数が減少するためにネットワークに取り
込まれる金属イオンの量が減少すると考えられる。その
ためにバインダー量を増加しても、安定な吸光度と発色
性をもつ膜が、得られるものと考えられる。
【0042】ここで、バインダーの重合度を増加させる
方法としては、どのような方法でも差し支えなく、特に
限定するものではないが、重合反応時の反応温度を上げ
たり、反応時間を延ばしたり、触媒の添加量を増やすと
いった操作が一般的に挙げられる。
【0043】本発明における塗布溶液の塗布方法は、特
に限定されるものではなく、スピンコート法、スプレー
コート法、ディップコート法、スクリーン印刷法、グラ
ビアコート法等、塗布溶液を平坦にかつ薄く均一に塗布
できる方法であればいかなる方法でもよい。
【0044】基体上に塗布された塗膜は、400℃以上
の温度で加熱することにより着色成分である金属イオン
の結晶化がおこり、酸化物として生成することで着色膜
となる。バインダーについても、400℃以上の温度は
重合完結温度を超えており、十分に緻密なマトリクスを
形成して耐摩耗性や耐薬品性の高いバインダーとなる。
400℃以下の温度では、金属イオンの結晶化が不十分
であり安定した着色膜は得にくい。加熱温度の上限は、
基材の耐熱温度により決定され、例えば、ソーダライム
ガラスであれば、650℃〜700℃まで加熱すること
ができ、より高温で加熱することで、バインダーの緻密
化も進行し、耐摩耗性や耐薬品性も向上する。
【0045】本塗布溶液を、基体上に塗膜し200℃〜
300℃の温度で予備焼成し、さらに同種類もしくは多
種類の塗布溶液を塗布する、これを繰り返すことで多層
膜構造とした透光性着色膜付きガラス基板を得ることも
可能である。また、本塗布溶液を塗布・加熱して着色膜
を形成した後で、バインダーのみの塗布溶液を最表面に
コートし、バインダーの重合完了温度以上の温度で加熱
することで、耐摩耗性や耐薬品性のさらに優れた透光性
着色膜付きガラス基板を作製することも可能である。
【0046】
【発明の実施の形態】以下に実施例を示し本発明を具体
的に説明するが、本発明の範囲はこれに限定されるもの
ではない。
【0047】(実施例)下表1に実施例1〜実施例1
2、比較例1〜比較例4の塗布溶液組成と、スピン塗布
時の回転数を示す。塗布溶液の調合は、以下の手順によ
り行なった。
【0048】テトラエトキシシラン(TEOS)(多摩
化学工業株式会社製)50gとエタノール5gの混合溶
液に、水25gとエタノール8gと5%の硝酸水溶液1
2gの混合液を添加し撹拌した。得られたシリケートの
分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィーによって測定し
たところ、ポリスチレン分子量換算で、Mw=2523
であった(A液)。
【0049】この液を時効保持することによって、シリ
ケートの重合反応を促進させた。得られたシリケートの
分子量は、ポリスチレン分子量換算で、Mw=8526
4であった( B液)。
【0050】表1の組成比になるように、着色成分であ
る金属塩(硝酸塩)を秤量し、この金属イオン濃度(着
色成分の金属イオン濃度)が、7重量%となるように表
1中の溶媒1に溶解した。これに表1の組成比となるよ
うにバインダー(A液もしくはB液)を添加し、さらに
表1中に示した塗布溶液の着色成分の金属イオン濃度と
なるように溶媒2で希釈した。これを十分撹拌して塗布
溶液とした。
【0051】
【表1】 =================================== ハ゛イン 着色金属の 金属 溶媒1 溶媒2 着色 回転数 例 タ゛ー イオン比 イオン比 イオン (rpm) 液 (重量比) (重量%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実1 B Cu:Mn:Co= 0.25 DMF1)DMF 3.8 1000 3.0:2.2:1.1 実2 B Cu:Mn:Co= 0.36 DMF DMF 3.8 1000 3.0:2.2:1.1 実3 B Cu:Mn:Co= 0.50 DMF DMF 3.8 1000 3.0:2.2:1.1 実4 B Cu:Mn:Co= 0.36 NMP2)NMP 3.6 1500 3.0:2.2:1.1 実5 B Cu:Mn:Co= 0.36 PEG#4003)PEG#400 3.6 2000 3.5:1.8:1.5 実6 B Cu:Mn:Co= 0.36 DAA4)DAA 3.1 1000 4.5:1.8:1.5 実7 B Cu:Mn:Co= 0.36 TEG5)TEG 3.6 1000 3.0:2.2:1.1 実8 B Cu:Mn:Co= 0.36 PG6) DMF 3.6 1000 3.0:2.2:1.1 =================================== (表1続き) =================================== ハ゛イン 着色金属の 金属 溶媒1 溶媒2 着色 回転数 例 タ゛ー イオン比 イオン比 イオン (rpm) 液 (重量比) (重量%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実9 B Cu:Mn:Fe= 0.36 PEG#400 PEG#400 3.6 1500 5.0:2.0:1.0 実10 B Cu:Mn:Ru= 0.36 PEG#400 PEG#400 3.6 1500 5.0:2.0:0.5 実11 B Cu:Mn:Ni= 0.36 PEG#400 PEG#400 3.6 1500 3.0:3.0:0.8 実12 B Cu:Mn:Fe:Al= 0.36 PEG#400 PEG#400 3.6 1500 3.0:1.5:0.5:0.5 実13 B Cu:Mn:Co= 0.25 DMF DMF 3.8 1000 3.0:2.2:1.1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比1 A Cu:Mn:Co= 0.12 DMF DMF 3.8 1000 3.0:2.2:1.1 比2 A Cu:Mn:Co= 0.36 DMF DMF 3.8 1000 3.0:2.2:1.1 比3 A Cu:Mn:Co= 0.50 DMF DMF 3.8 1000 3.0:2.2:1.1 比4 無 Cu:Mn:Co= 0.36 DMF DMF 3.8 1000 3.0:2.2:1.1 =================================== 1)DMF:N,N−ジメチルフォルムアミド、 2)NMP:N−メチル−2−ピロリドン、 3)PEG#400:ポリエチレングリコール(平均分子量400)、 4)DAA:ジアセトンアルコール、 5)TEG:テトラエチレングリコール、 6)PG:プロピレングリコール
【0052】この溶液15gを、表1に示された回転数
で回転する150×150×2mmのソーダライムガラ
ス基板上にビーカーから滴下し、そのまま1分間振り切
った後回転を止めた。これを300℃で30分間予備焼
成し、その後650℃で2分間焼成し目的とする着色膜
を得た。
【0053】実施例13については、表1実施例13の
塗布溶液を用いて上記の方法により成膜乾燥を行い、室
温まで冷却し、さらにこの乾燥塗膜上に、上記A液をD
AAで希釈してSiO2濃度1.5%とした塗布溶液1
5gを、1000回転で回転する乾燥塗膜上にスピンコ
ートし、300℃で30分乾燥させ、その後650℃で
2分間焼成し目的とする膜を得た。
【0054】得られた膜の評価結果を表2に示した。以
下にその評価方法の詳細を説明する。得られた試料の可
視光透過率、可視光反射率はJIS R 3106に従
って算出した。試料のヘイズをヘイズメーターで測定し
た。透過色、発色の均一性(色むら、変色傾向)を目視
により観察した。膜の摩耗強度を、テーバー摩耗テスト
(摩耗輪 CS10−F,荷重500g、回転回数50
0回)により試験し、摩耗前後のヘイズ差、可視光透過
率差を測定し、±3以下を◎、±15以下を○、±16
以上を×とした。膜の耐薬品性については、0.1Nの
2SO4、および0.1NのNaOHに2時間浸漬さ
せ、前後の可視光透過率差を測定し、±2%以下を◎、
±3%以上を×とした。
【0055】
【表2】 =================================== 発色均一性 耐薬品性 例 透過 反射 ヘイ 透過色 −−−−−− 摩耗 −−−−− 率(%) 率(%) ズ(%) 色むら 変色 強度 H2SO4 NaOH −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実1 29 21 0.3 黒色系 なし なし ○ ◎ ◎ 実2 31 8 0.1 黒色系 なし なし ◎ ◎ ◎ 実3 36 6 0.2 黒色系 なし なし ◎ ◎ ◎ 実4 38 8 0.2 黒色系 なし なし ◎ ◎ ◎ 実5 36 8 0.2 黒色系 なし なし ◎ ◎ ◎ 実6 35 7 0.3 黒色系 なし なし ◎ ◎ ◎ 実7 34 7 0.1 黒色系 なし なし ◎ ◎ ◎ 実8 30 7 0.3 黒色系 なし なし ◎ ◎ ◎ 実9 32 8 0.3 黒色系 なし なし ◎ ◎ ◎ 実10 36 9 0.2 黒色系 なし なし ◎ ◎ ◎ 実11 43 9 0.3 黒色系 なし なし ◎ ◎ ◎ 実12 40 8 0.2 ブラウン系 なし なし ◎ ◎ ◎ 実13 30 12 0.2 黒色系 なし なし ◎ ◎ ◎ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比1 31 18 0.2 黒色系 なし なし × ◎ ◎ 比2 58 11 0.3 黄褐色/黒色 大 黄色味増加 − − − 比3 62 14 0.3 黄褐色/黒色 大 黄色味増加 − − − 比4 29 28 0.1 黒色系 なし なし × × × ===================================
【0056】表2の実施例1〜13の結果から、Cuお
よびMnの塩と、さらにFe、Ru、Co、Ni、Al
の群から選ばれる1種類以上の金属の塩と、溶媒と、バ
インダーを混合した塗布溶液を基体に塗布することで、
簡易に着色膜を作製できることがわかった。
【0057】表2の実施例1、2、3、4の結果が示す
ように、バインダー濃度を増加させることで膜の摩耗強
度が向上することがわかった。また、比較例1のように
バインダー濃度が低いときや、比較例4のようにバイン
ダーが全く添加されていないときには、膜の摩耗強度お
よび耐薬品性は弱いことがわかった。
【0058】実施例1、2、3および比較例2、3の結
果より、バインダーの分子量を上げることで、バインダ
ー濃度を増加させても安定した発色が得られ、耐久性の
向上に大きく役立つことがわかった。
【0059】実施例13の結果より、着色膜の上にSi
2膜を被覆することで、膜の摩耗強度および耐薬品性
はさらに向上した。
【0060】本発明における請求項4の方法によって得
られる、透光性着色膜付きガラス基板は、以下のような
構造を有している。前記着色膜は、Si,Ti,Alお
よびZrの群から選ばれる1種類以上からなる金属アル
コキシドを出発原料とするゾルゲル法よりなるガラス化
質の膜中に、着色成分である金属酸化物が分散している
着色膜である。
【0061】前記金属酸化物は、複合酸化物を形成して
おり、前記複合酸化物は実質的に、Cu・Mnx・My・
Oz(ただしMは、Ru,Fe,Ni,Alから選ばれ
る、少なくとも1種類以上の金属を表す)で表され、前
記x,y,zは、0.8≦x≦1.2、0.8≦y≦
1.2、3≦z≦5の範囲である。
【0062】さらに、前記複合酸化物は実質的に、Cu
1.5(Mn,M)1.54(ただしMは、Fe,Ru,C
o,Ni,Alの群から選ばれる金属)で表されるスピ
ネル型酸化物である。
【0063】またさらに、前記複合酸化物は実質的に、
Cu・Mnx・Coy・Ozで表され、前記x,y,z
は、0.3≦x≦1.2、0.3≦y≦1.2、2≦z
≦4の範囲であってもよい。
【0064】さらに、前記膜はSiO2からなり、前記
複合酸化物に対するSiO2の重量比は、20〜90%
の範囲である。
【0065】また前記膜の膜厚が100〜300nmで
ある。
【0066】さらに前記膜のシート抵抗は、10MΩ/
□以上である。
【0067】上述した透光性着色膜付きガラス基板は、
以下のような光学特性を持つことが好ましい。
【0068】すなわち、前記ガラス基板の可視光透過率
は50%以下であり、前記ガラス基板の前記薄膜形成面
の可視光反射率は15%以下であり、前記ガラス基板の
前記薄膜形成面の反射色調は、Labハンター色度座標
で表示したとき、a,b値とも−5〜5の範囲内であ
る。
【0069】
【発明の効果】上述した実施例に示されるように、本発
明の製造方法により、簡便で安価に透光性着色膜付きガ
ラス基板の製造が可能である。前記透光性着色膜付きガ
ラス基板は、優れた耐久性を有することから、工業的に
その有用性が高い。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)金属アルコキシドを加水分解重合
    させる工程、(2)前記工程で得られた加水分解重合物
    を時効保持し、前記加水分解重合物の重量平均分子量
    を、ポリスチレン換算で3000以上の重合体とする工
    程、(3)前記分解重合物と、着色成分である金属塩お
    よび溶媒を含む塗布溶液を調整する工程、(4)前記塗
    布溶液をガラス基板の表面に塗布する工程、(5)前記
    ガラス基板上の前記分解重合物を多孔質ゲル化する予備
    焼成工程、(6)前記ガラス基板上の前記ゲルをガラス
    化し、かつ前記金属塩を熱分解し酸化物とする本焼成工
    程、を含むことを特徴とする透光性着色膜付きガラス基
    板の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の透光性着色膜付きガラ
    ス基板の製造方法において、 前記予備焼成工程は、300℃以下の温度域で行う透光
    性着色膜付きガラス基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の透光性着色膜付きガラ
    ス基板の製造方法において、 前記本焼成工程は、前記ガラスの軟化点以下で温度域で
    行う透光性着色膜付きガラス基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の透光性着色膜付きガラ
    ス基板の製造方法において、 前記金属アルコキシドは、Si,Ti,AlおよびZr
    の群から選ばれる1種類以上からなり、 前記金属塩は、CuおよびMnの塩と、Fe,Ru,C
    o,NiおよびAlの群から選ばれる1種類以上の金属
    の塩とからなる透光性着色膜付きガラス基板の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の透光性着色膜付きガラ
    ス基板の製造方法において、 前記塗布溶液を塗布したのちに、さらにSi,Ti,A
    lおよびZrの群から選ばれる1種類以上の金属アルコ
    キシドを含み、着色成分を実質的に含まない溶液を塗布
    乾燥させ、その後焼成する透光性着色膜付きガラス基板
    の製造方法。
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