JPH11182576A - ストップピン及びダンパーディスク組立体 - Google Patents

ストップピン及びダンパーディスク組立体

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JPH11182576A
JPH11182576A JP35332397A JP35332397A JPH11182576A JP H11182576 A JPH11182576 A JP H11182576A JP 35332397 A JP35332397 A JP 35332397A JP 35332397 A JP35332397 A JP 35332397A JP H11182576 A JPH11182576 A JP H11182576A
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plates
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JP35332397A
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Kazuhiko Yoneda
一彦 米田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストップピンの強度を確保しつつ、径方向の
ストップピンの寸法を小さくする。 【解決手段】 ストップピン8は、対向する1対のプレ
ート6,7とフランジ部3との間に設けられ、両者の相
対回転角度を規制するものであって、胴部21と、足部
22とを備える。フランジ部3は、プレート6,7に対
して回転可能である。胴部21は、断面が楕円形状であ
って、両プレート6,7の間に配置されて両プレート
6,7間を所定の距離に保持する。また、胴部21はフ
ランジ部3と当接し得る。足部22は、胴部21の両端
面から外方に延び、それぞれプレート6,7にかしめら
れる部分であって、断面が楕円形状であり、胴部21よ
りも断面積が小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対向する1対の入
力プレートを有する入力側回転体と出力側回転体との間
に設けられ両回転体の相対回転角度を規制するためのス
トップピン、及びそのストップピンを有するダンパーデ
ィスク組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンとトランスミッションとの間で
トルクを伝達するダンパーディスク組立体として、クラ
ッチディスク組立体がある。このクラッチディスク組立
体は、一般に、クラッチプレート等の入力プレートと、
スプラインハブ等の出力側回転体と、これらを円周方向
に連結するダンパー部とを備えている。
【0003】クラッチディスク組立体では、エンジンか
らのトルクがクラッチディスク(摩擦フェーシング,ク
ッショニングプレート等)を介して入力プレートに入力
される。このトルクは、ダンパー部を介して出力側回転
体に伝達され、出力側回転体に連結されているトランス
ミッションに出力される。また、クラッチディスク組立
体はトルクを伝達するとともに捩り振動を軽減する役割
を果たす。すなわち、捩り振動が入力プレートに伝わる
と、入力プレートは出力側回転体に対して相対回転を繰
り返す。このとき、ダンパー部により捩り振動が吸収さ
れる。
【0004】このようなクラッチディスク組立体の多く
では、クラッチプレート及びリティニングプレートの両
入力プレートが、出力側回転体の一部とダンパー部とを
挟み込むように、対向して配置されている。ここでは、
ダンパー部を支持するために、両入力プレート間の間隔
を所定の距離に保持しつつ両入力プレートを連結する必
要がある。このため、中央部分に両端部よりも径の大き
な胴部(保持部)を有する段差のついた円柱状のストッ
プピンによって両入力プレートの連結が行われている。
ストップピンの両端部(締結部)は、それぞれ両入力プ
レートの外周部に設けられた孔を貫通して、リベット打
ちによってかしめられる。これにより、両入力プレート
は軸方向及び回転方向に相対移動不能に連結される。こ
こでは、ストップピンの胴部(保持部)の長さ分だけ両
入力プレート間にスペースが確保される。
【0005】また、このストップピンは入力プレートと
出力側回転体との相対回転を所定の角度範囲内に規制す
る機能も有している。すなわち、出力側回転体の外周部
には所定幅の複数の切欠きが設けられており、この切欠
きをストップピンの胴部が貫通した状態となっている。
したがって、切欠きとストップピンとの円周方向の隙間
分だけ入力プレートと出力側回転体とは相対回転が可能
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなクラッチ
ディスク組立体の出力側回転体には、ダンパー部を構成
するスプリング等を配置するために開口が複数設けられ
る。このような開口は、必要不可欠なものであるが、出
力側回転体の強度を低下させる。したがって、ストップ
ピンの胴部が貫通する出力側回転体の外周部の切欠きの
大きさは小さく抑えることが望ましい。特に切欠きの径
方向の長さについては、この切欠きの内周側に配置され
るダンパー部のスプリングの大きさを制限する要因とな
るため、できるだけ小さく抑えることが望ましい。この
ためには、切欠きを貫通するストップピンの径方向の寸
法を小さくしなければならない。
【0007】しかし、上記のようなストップピンは、入
力プレートと出力側回転体との相対回転を規制するため
に所定の強度が必要である。また、ストップピンの胴部
と両端部との段差部分が両入力プレートに当接して両入
力プレートの間隔を保持するため、所定の段差部分の面
積が必要となる。このため、円柱状のストップピンにつ
いて径方向の寸法を小さくしようとすると、材質を向上
させるか、あるいは熱処理を加えるなどの方策が考えら
れるが、これではコストの増大が伴う。
【0008】また、ストップピンの断面積を大きくする
ために断面を長方形状にする方法を採ると応力集中によ
ってクラックが発生し易くなり、入力側の一方のプレー
トの外周部を折り曲げて他方のプレートの外周部に溶接
させる方法を採ると溶接が必要になるとともに両入力プ
レート間の間隔の寸法精度を確保することが困難とな
る。
【0009】本発明の課題は、ストップピンの強度を確
保しつつ、径方向のストップピンの寸法を小さくして、
安価にストップピンが貫通する切欠きの径方向寸法を抑
えることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のストッ
プピンは、対向する1対の入力プレートを有する入力側
回転体と出力側回転体との間に設けられ、両回転体の相
対回転角度を規制するためのストップピンであって、保
持部と、締結部とを備えている。出力側回転体は、入力
側回転体に対して回転可能なものである。保持部は、断
面が長円形状あるいは楕円形状であって、1対の入力プ
レートの間に配置されて両入力プレート間を所定の距離
に保持する。また、保持部は出力側回転体と当接し得
る。締結部は、保持部の両端面から外方に延び、それぞ
れ入力プレートにかしめられる部分であって、断面が長
円形状あるいは楕円形状であり、保持部の断面積よりも
断面積が小さい。
【0011】ここでは、ストップピンの保持部及び締結
部を従来の円形状から長円形状あるいは楕円形状として
いる。これにより、保持部と締結部との段差部分の面積
や入力側回転体と出力側回転体との相対回転を規制する
ための締結部の断面2次モーメントや有効せん断面積を
確保しつつ、入力側回転体及び出力側回転体の径方向に
沿ったストップピンの寸法を小さくすることができる。
【0012】本発明を採用した場合、形状に関する発明
であり従来のものと同様の材質で足りるためコストも増
大せず、応力集中の起こりにくい断面形状であるためク
ラック等の発生が抑制され、溶接の必要がないため寸法
精度を確保し易い。請求項2に記載のダンパーディスク
組立体は、入力側部材と出力側部材との間でトルクを伝
達するダンパーディスク組立体であって、入力側回転体
と、出力側回転体と、ダンパー部とを備えている。入力
側回転体は、対向する一対の入力プレートと、請求項1
に記載のストップピンとを有している。この入力側回転
体には、入力側部材からトルクが入力される。出力側回
転体は、ストップピンの保持部に対して円周方向から係
止し得る係止部を有している。また、出力側回転体は、
入力側回転体に対して所定の角度範囲内で相対回転可能
なものであり、出力側部材にトルクを出力する。ダンパ
ー部は、入力側回転体と出力側回転体とを円周方向に弾
性的に連結する。
【0013】入力側部材から入力側回転体に入力された
トルクは、ダンパー部を介して、出力側回転体に伝達さ
れ、さらに出力側部材に出力される。このトルク伝達時
において、本ダンパーディスク組立体は、捩り振動を軽
減する。捩り振動が入力側回転体に伝わると、ダンパー
部により、入力側回転体と出力側回転体とが相対回転を
繰り返す。このとき、ダンパー部によって捩り振動が減
衰される。
【0014】また、入力側回転体と出力側回転体との相
対回転可能な角度は、ストップピンの保持部と出力側回
転体の係止部との間の円周方向の隙間により決まる。出
力側回転体の係止部がストップピンの保持部に係止する
と、それ以上の入力プレートと出力側回転体との相対回
転が規制される。ここでは、従来の円形断面のストップ
ピンに代えて、ダンパーディスク組立体に楕円又は長円
断面のストップピンを採用している。このため、ダンパ
ーディスク組立体の径方向に沿ったストップピンの寸法
を小さくすることが可能となり、出力側回転体の係止部
の径方向の寸法も小さくすることができる。これによ
り、出力側回転体に対する構造的な制約が少なくなり、
出力側回転体の軽量化や強度向上を図ることができる。
【0015】請求項3に記載のダンパーディスク組立体
は、請求項2に記載のものにおいて、ストップピンの保
持部及び締結部は、ダンパーディスク組立体の円周方向
に沿った方向の幅がダンパーディスク組立体の径方向に
沿った方向の幅よりも大きくなるように配置される。こ
こでは、ダンパーディスク組立体の円周方向に沿った方
向の幅がダンパーディスク組立体の径方向に沿った方向
の幅よりも大きくなるようにストップピンの保持部及び
締結部を配置している。このため、入力側回転体と出力
側回転体との相対回転を規制するときにストップピンに
負荷される荷重に対するストップピンの断面2次モーメ
ントや有効せん断面積が、同等の断面積を有する円形断
面のストップピンに較べて大きくなる。また、同等の強
度を有する円形断面のストップピンに較べてダンパーデ
ィスク組立体の径方向に沿ったストップピンの寸法が小
さくなるため、出力側回転体に対する構造的な制約が少
なくなり、出力側回転体の軽量化や強度向上が図れる。
【0016】請求項4に記載のダンパーディスク組立体
は、請求項2又は3に記載のダンパーディスク組立体に
おいて、ストップピンの保持部及び締結部の断面形状
は、最大の幅寸法と最小の幅寸法との比が2以上の長円
あるいは楕円である。ここでは、同等の断面積を有する
円形断面のストップピンに較べて、ダンパーディスク組
立体の径方向に沿ったストップピンの寸法を少なくとも
3割程度小さくすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の一実施
形態によるダンパーディスク組立体であるクラッチディ
スク組立体1を示している。このクラッチディスク組立
体1は、自動車のクラッチに使用されるもので、エンジ
ン側のフライホイール(入力側部材)31からトランス
ミッション側のメインドライブシャフト(出力側部材)
32にトルクを伝達するための装置である。図1におい
て、O−Oはクラッチディスク組立体1の回転軸線であ
る。
【0018】このクラッチディスク組立体1の中心に
は、メインドライブシャフト32に連結されるスプライ
ンハブ(出力側回転体)2が配置されている。スプライ
ンハブ2は、その中心部に、メインドライブシャフト3
2の図示しないスプライン歯に噛み合うスプライン孔2
aを有している。また、スプラインハブ2には、外周側
に突出するフランジ部(出力側回転体)3が一体に形成
されている。
【0019】フランジ部3には、図2に示すように、外
周部に所定の間隔で4つのストップピン用切欠き3aが
形成されており、これらの切欠き3aの内周側に窓孔3
bが配置されている。各窓孔3bには、トーションスプ
リング(ダンパー部)4が収容されている。切欠き3a
の寸法は、図3の拡大図に示すように、ダンパーディス
ク組立体1の径方向に沿った寸法がS2、円周方向に沿
った寸法がW1である。なお、切欠き3aとその内周側
の窓孔3bとは、径方向に距離S1だけ離れている。
【0020】スプラインハブ2の外周側には、概ね円板
状の1対のリティニングプレート(入力プレート)6及
びクラッチプレート(入力プレート)7が、フランジ部
3を挟んで対向して配置されている。両プレート6,7
は、内周部において、スプラインハブ2に対して相対回
転自在に嵌合している。リティニングプレート6とクラ
ッチプレート7とは、その外周部において後述するスト
ップピン8によって一体的に連結されている。
【0021】クラッチプレート7の外周部には、リベッ
ト9により複数のクッショニングプレート16が固定さ
れている。このクッショニングプレート16の両側面に
は、1対の摩擦フェーシング15が装着されている。摩
擦フェーシング15はリベット17によりクッショニン
グプレート16に固着される。フランジ部3の窓孔3b
に対応して、リティニングプレート6には窓孔6aが、
クラッチプレート7には窓孔7aが形成されている。こ
の窓孔6a,7aはトーションスプリング4を外側から
覆うように切り起こされており、その内部にトーション
スプリング4が収納される。トーションスプリング4
は、両端が両プレート6,7及びフランジ部3の窓孔3
bの両端部に当接して、両プレート6,7とフランジ部
3との間でトルクの伝達を行う。
【0022】フランジ部3の内周部とクラッチプレート
7の内周部との間には、エンジン側から環状のコーンス
プリング11、フリクションプレート12およびフリク
ションワッシャー13が配置されている。フランジ部3
とリティニングプレート6の内周部との間には、フリク
ションワッシャー14が配置されている。これらのフリ
クションワッシャー13,14がフランジ部3と両プレ
ート7,6との間で摺動することによって、所定の摩擦
力(ヒステリシストルク)が生じる。
【0023】ストップピン8は、図4に示すように、断
面が楕円形状である胴部(保持部)21及び足部(締結
部)22から構成され、胴部21と足部22との間には
段差及び段差面23が存在する。胴部21は、リティニ
ングプレート6及びクラッチプレート7の間に配置され
て、両プレート6,7間をその軸方向の長さに保持する
(図1参照)。この胴部21の周面は、両プレート6,
7とフランジ部3とが所定の範囲の越えて相対回転した
ときにフランジ部3の切欠き3aの円周方向両端部(係
止部)3cに当接する。
【0024】足部22は、胴部21よりも断面積が小さ
く、胴部21の両端面から外方に延び、それぞれリティ
ニングプレート6及びクラッチプレート7にかしめられ
る。これにより、リティニングプレート6とクラッチプ
レート7とが相対的に軸O−O方向に離反することが規
制される。段差面23は、胴部21の両端面のうち足部
22の外周側の部分であり、リティニングプレート6及
びクラッチプレート7に面接触する。これにより、両プ
レート6,7が相対的に軸O−O方向に接近することが
規制される。
【0025】なお、胴部21及び足部22の断面は相似
形である。また、ストップピン8の胴部21及び足部2
2の断面形状は、最大の幅寸法と最小の幅寸法との比が
2となっている。胴部21では、幅D2は幅D1の2倍
である。ストップピン8は、両足部22をリティニング
プレート6及びクラッチプレート7の外周部に設けられ
たストップピン用の孔に通した後、両足部22の先端部
分をたたいて締め付け頭を作る(図1参照)。また、胴
部21のダンパーディスク組立体1の円周方向に沿った
方向の幅D2がダンパーディスク組立体1の径方向に沿
った方向の幅D1よりも大きくなるように、ストップピ
ン8は配置される。
【0026】次に、動作について説明する。クラッチ操
作により、図示しないクラッチカバー組立体のプレッシ
ャープレートが摩擦フェーシング15をフライホイール
31側に押圧すると、摩擦フェーシング15がフライホ
イール31に圧接され、フライホイール31のトルクが
摩擦フェーシング15に入力される。トルクは、摩擦フ
ェーシング15からクッショニングプレート16を介し
て、クラッチプレート7及びリティニングプレート6に
伝達される。このトルクは、トーションスプリング4等
を介してフランジ部3に伝達され、さらにスプラインハ
ブ2からメインドライブシャフト32へと出力される。
【0027】クラッチディスク組立体1は、トルクを伝
達するとともに、捩り振動を軽減する。捩り振動がクラ
ッチプレート7及びリティニングプレート6に伝わる
と、トーションスプリング4が伸縮を繰り返し、両プレ
ート6,7はスプラインハブ2に対して相対回転を繰り
返す。このとき、フリクションワッシャー13,14と
フランジ部3との摺動部分でヒステリシストルクが発生
して、捩り振動が減衰される。
【0028】ここでは、ストップピン8の胴部21及び
足部22を従来の円形状から楕円形状としている。これ
により、必要な段差面23の面積、ダンパーディスク組
立体1の径方向に延びる軸周りの足部22の断面2次モ
ーメント、ダンパーディスク組立体1の円周方向に沿っ
た向きのせん断力に対する足部22の有効せん断面積な
どが確保され、且つ、ダンパーディスク組立体1の径方
向に沿ったストップピン8の寸法が小さく抑えられてい
る。
【0029】参考に、従来の円形断面のストップピン8
0を採用する場合のクラッチディスク組立体のフランジ
部90の構造を図5に示す。フランジ部90には、外周
部に所定の間隔で4つのストップピン用切欠き90aが
形成されており、これらの切欠き90aの内周側に窓孔
3bと同じ大きさの窓孔90bが配置されている。各窓
孔90bには、トーションスプリング4と同じトーショ
ンスプリング40が収容されている。切欠き90aの寸
法は、ダンパーディスク組立体の径方向に沿った寸法が
S3、円周方向に沿った寸法がW2である。なお、切欠
き90aとその内周側の窓孔90bとは、径方向に距離
S4だけ離れている。
【0030】図3の本発明を採用したダンパーディスク
組立体1と図5の従来のダンパーディスク組立体とを比
較すると、まず、本発明ではストップピン8の胴部21
及び足部22を従来の円形状から楕円形状としている。
そして、ストップピン8に負荷される荷重が主として円
周方向の沿っていることから、楕円断面の幅D2を従来
の円断面の直径D3よりも大きく、楕円断面の幅D1を
従来の円断面の直径D3よりも小さくして、同等の断面
積でストップピン8の強度を向上させている。また、楕
円断面の幅D1が従来の円断面の直径D3よりも小さい
ため、切欠き3aの径方向の深さS2が従来の切欠き9
0aの径方向の深さS4よりも小さくなっている。この
ため、切欠き3aと窓孔3bとの径方向の距離S1が従
来の切欠き90aと窓孔90bとの径方向の距離S3よ
りも大きくなっている。したがって、従来よりもフラン
ジ部3を軽量化したり、窓孔3bを大きくしたりするこ
とが可能となる。
【0031】[他の実施形態]上記実施形態では、スト
ップピン8の断面形状として楕円形を採用しているが、
応力集中を緩和できる形状であれば長円形等の他の形状
を採用しても良い。
【0032】
【発明の効果】本発明では、ストップピンの保持部及び
締結部を長円形状あるいは楕円形状としたことにより、
ストップピンの強度を確保しつつストップピンの寸法を
小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に一実施形態におけるクラッチディスク
組立体の縦断面図。
【図2】クラッチディスク組立体の部分断面図。
【図3】図2の一部拡大図。
【図4】ストップピンの斜視図。
【図5】従来のストップピン周りの構造図。
【符号の説明】
1 クラッチディスク組立体 2 スプラインハブ(出力側回転体) 3 フランジ部(出力側回転体) 4 トーションスプリング(ダンパー部) 6 リティニングプレート(入力プレート) 7 クラッチプレート(入力プレート) 8 ストップピン 21 胴部(保持部) 22 足部(締結部) 23 段差面 31 フライホイール(入力側部材) 32 メインドライブシャフト(出力側部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する1対の入力プレートを有する入力
    側回転体と前記入力側回転体に対して回転可能な出力側
    回転体との間に設けられ、前記両回転体の相対回転角度
    を規制するためのストップピンであって、 断面が長円形状あるいは楕円形状であり、前記1対の入
    力プレートの間に配置され両入力プレート間を所定の距
    離に保持し、前記出力側回転体と当接し得る保持部と、 断面が長円形状あるいは楕円形状であり、前記保持部の
    断面積よりも断面積が小さく、前記保持部の両端面から
    外方に延び、それぞれ前記入力プレートにかしめられる
    締結部と、を備えたストップピン。
  2. 【請求項2】入力側部材と出力側部材との間でトルクを
    伝達するダンパーディスク組立体であって、 対向する一対の入力プレートと、請求項1に記載のスト
    ップピンとを有しており、前記入力側部材からトルクが
    入力される入力側回転体と、 前記ストップピンの保持部と円周方向に係止し得る係止
    部を有し、前記入力側回転体に対して所定の角度範囲内
    で相対回転可能であり、前記出力側部材にトルクを出力
    する出力側回転体と、 前記入力側回転体と前記出力側回転体とを円周方向に弾
    性的に連結するダンパー部と、を備えたダンパーディス
    ク組立体。
  3. 【請求項3】前記ストップピンの保持部及び締結部は、
    ダンパーディスク組立体の円周方向に沿った方向の幅が
    ダンパーディスク組立体の径方向に沿った方向の幅より
    も大きくなるように配置される、請求項2に記載のダン
    パーディスク組立体。
  4. 【請求項4】前記ストップピンの保持部及び締結部の断
    面形状は、最大の幅寸法と最小の幅寸法との比が2以上
    の長円あるいは楕円である、請求項2又は3に記載のダ
    ンパーディスク組立体。
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