JPH11180254A - 所在監視システム - Google Patents

所在監視システム

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JPH11180254A
JPH11180254A JP33039697A JP33039697A JPH11180254A JP H11180254 A JPH11180254 A JP H11180254A JP 33039697 A JP33039697 A JP 33039697A JP 33039697 A JP33039697 A JP 33039697A JP H11180254 A JPH11180254 A JP H11180254A
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JP
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identification signal
unit
cpu
transmitted
signal
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JP33039697A
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Toshiharu Enmei
年晴 延命
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駐車場等に駐車されていた自動車が盗まれた
場合に、当該自動車の所在地等の情報を収集する。 【解決手段】 本所在監視システムは、自動車1に備え
られた車載ユニット10、駐車場3に備えられた駐車場
ユニット30、道路5沿いに所定の間隔で備えられた道
路ユニット50、中央ユニット70、指令センタ80等
により構成される。駐車場3に駐車してあった自動車1
が無断で移動させられると、車載ユニット10がその旨
を検出し、盗難信号を外部へ送出する。駐車場ユニット
30が盗難信号を検出すると、ゲート39Aを閉鎖状態
にする。また、道路ユニット50が盗難信号を検出する
と、カメラ61で自動車1を撮影する。中央ユニット7
0は、駐車場ユニット30及び道路ユニット50が取得
した情報を整理し、警察署等に設けられる指令センタ8
0へ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品や人間等の所
在を監視する所在監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
自動車、特に高級車が駐車中に盗まれる事件が多発して
いる。そこで、自動車メーカー等では、例えば自動車に
信頼性の高い施錠装置を設置し、自動車の所有者以外に
は動かすことができない様にするという対策を採ってい
る。
【0003】しかし、最近では、自動車をキャリアカー
等に載せ、自動車販売業者が自動車を運搬している様に
装って盗む者も現れている。この様にキャリアカー等で
運搬されると、自動車自体が動かなくても容易に盗まれ
てしまう。このため、盗まれなくする技術の他に、盗ま
れた場合に当該自動車を取り戻すための技術が要望され
ている。
【0004】また、近年、所謂はいかい老人問題が深刻
化している。はいかい老人は、身体的にはあまり障害が
なく、自由に散歩等をすることができるが、自分の名前
や住所について尋ねられても何も応答することができ
ず、また、他人に助けを求めることもできないので、家
族に知られることなく外出した場合には、帰宅すること
ができなくなることがある。このため、はいかい老人等
が付添いなしに外出して帰って来なくなった場合に、所
在をつきとめるための技術が要望されている。
【0005】また、家庭で飼われている犬や猫等のペッ
トが帰って来なくなると、飼い主は、多額の費用を負担
してまで捜索することがある。このため、家族同様のペ
ットを見つけ出すことができる技術が要望されている。
そこで、本発明は、管理者(例えば、自動車の所有者、
保護を必要とする人間の保護者、ペットの飼い主等)の
意図に反して移動した自動車、人間、ペット等の所在を
把握することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】この様な
目的を達成するため、本発明にかかる所在監視システム
は、移動可能な物体に設置され、該物体の移動を検出す
る変位検出手段と、該変位検出手段により前記物体の移
動が検出された場合に前記物体を識別可能な識別信号を
送信する識別信号送信手段とを備える送信装置と、前記
物体が移動可能な領域に分散して配置され、前記識別信
号送信手段から送信される識別信号を受信する識別信号
受信手段を備える複数の受信装置と、該各受信装置の前
記識別信号受信手段が受信した識別信号を収集して前記
物体の位置を監視する中央装置とによって構成されるこ
とを特徴とする。
【0007】本発明にかかる所在監視システムでは、物
体が移動すると、送信装置の変位検出手段がその旨を検
出し、識別信号送信手段が外部に識別信号を送信する。
送信装置の識別信号送信手段から送信された識別信号
は、受信装置の識別信号受信手段が受信する。そして、
受信装置の識別信号受信手段により受信された識別信号
は、中央装置に収集される。中央装置は、識別信号を受
信した受信装置の設置場所等から、物体のおおよその所
在を把握する。
【0008】この様に、本発明にかかる所在監視システ
ムにおいては、物体が管理者に無断で移動した場合、あ
るいは移動させられた場合であっても、物体の所在を把
握することができる。そして、例えば、自動車に送信装
置を設置した場合には、当該自動車が盗まれても、その
所在を把握することができるので、当該自動車を取り戻
すことができる。また、保護が必要な人間に送信装置を
持たせた場合には、当該人間が保護者等に知られること
なく外出しても、その所在を把握することができるの
で、当該人間の身柄を保護し、保護者等に引き渡すこと
ができる。また、ペットの体に取り付けた場合にも、同
様に身柄を保護し、飼い主に引き渡すことができる。
【0009】また、請求項2に記載した様に、本発明に
かかる所在監視システムにおいて、前記物体は4輪や2
輪等の自動車であり、前記変位検出手段は、前記自動車
の加速度を検出し、前記識別信号送信手段は、前記自動
車の加速度が検出された場合に前記識別信号を送信する
様に構成されていてもよい。
【0010】自動車の移動を検出する方法の1つとし
て、自動車の速度を車速センサによって検出する方法も
あるが、自動車の車輪が回転しない様に持ち上げ、キャ
リアカー等に載せて盗む者も存在するので、自動車の移
動を確実に検出することはできない。しかし、この様
に、自動車の加速度を検出する様に構成されている場合
には、自動車の車輪を回転させない様に持ち上げて移動
させたとしても、確実に検出することができる。従っ
て、識別信号送信手段も確実に作動するので、たとえ自
動車を盗まれたとしても、非常に高い確率で取り戻すこ
とができる。
【0011】また、請求項3に記載した様に、本発明に
かかる所在監視システムは、前記変位検出手段が前記自
動車の加速度を検出した際に、前記自動車の動力源が作
動していれば前記識別信号送信手段による前記識別信号
の送信を禁止し、前記自動車の動力源が停止していれば
前記識別信号送信手段による前記識別信号の送信を許可
する送信許可手段を備えていてもよい。
【0012】この様に構成されている場合には、動力
源、例えばガソリンエンジン、ディーゼルエンジンある
いは電気モータ等が作動している間は、識別信号送信手
段による識別信号の送信は行われない。従って、所有者
が自動車を運転している場合には、不要な識別信号を発
生させることがない無駄な電力を消費することなく、自
動車の所在を監視することができる。
【0013】また、請求項4に記載した様に、本発明に
かかる所在監視システムにおいて、前記物体は動物であ
り、前記変位検出手段は、前記動物と当該動物の管理者
との距離を検出し、前記識別信号送信手段は、前記距離
が所定距離を越えた場合に前記動物を識別可能な識別信
号を送信する様に構成されていてもよい。
【0014】ここで、動物とは、例えば前述した保護を
必要とする人間、ペット等をいう。そして、保護を必要
とする人間には送信装置が組み込まれたネックレス、ペ
ンダントあるいはブレスレット等を装着し、ペットには
送信装置が組み込まれた首輪等を装着する。この様に構
成されている場合には、動物と管理者との距離が所定距
離を越えると、識別信号送信手段により識別信号の送信
が行われる。即ち、保護を必要とする人間が保護者から
離れて散歩等を行い、保護者との距離が所定距離を越え
ると、識別信号の送信が行われる。また、ペットとして
家庭で飼われている犬等が逃げ出し、飼い主との距離が
所定距離を越えると、識別信号の送信が行われる。従っ
て、保護者の監視範囲外に出た人間やペット等の所在を
監視することができ、はいかい老人問題やペットの野生
化問題を解決する有効な手段として用いることができ
る。
【0015】また、前記物体が動物である場合には、請
求項5に記載した様に、前記管理者が携帯可能であり、
前記管理者を識別可能な第2識別信号を送信する第2送
信装置を備え、前記変位検出手段は、前記第2送信装置
により送信される第2識別信号を検出し、前記識別信号
送信手段は、前記第2識別信号が検出されなくなった場
合に前記識別信号を送信する様に構成されていてもよ
い。
【0016】この様に構成されている場合には、第2送
信装置を携帯した管理者と、送信装置を装着した動物と
の距離が所定距離を越えているか否かを、変位検出手段
が第2識別信号を検出することができるか否かによって
判断し、第2識別信号を検出することができなくなる
と、識別信号の送信が行われる。このため、動物が管理
者から離れたことを容易に検出することができる。
【0017】さらに、請求項6に記載した様に、前記変
位検出手段が前記第2識別信号を検出することができな
くなった後、予め設定された待機時間が経過するまでは
前記識別信号送信手段による前記識別信号の送信を禁止
し、前記待機時間が経過しても前記第2識別信号を検出
することができない場合に前記識別信号送信手段による
前記識別信号の送信を許可する第2送信許可手段を備え
ていてもよい。
【0018】この様に構成されている場合には、動物と
管理者との距離が一時的に所定距離を越えても、待機時
間が経過するまでに再び所定距離以下となれば、識別信
号の送信は行われない。また、障害物によって一時的に
第2識別信号を検出することができなくなっても、待機
時間が経過するまでに第2識別信号を検出することがで
きれば、識別信号の送信を行わない。この様に待機時間
をとっているので、誤動作を防止することができる。ま
た、待機時間を適宜調節すれば、様々な環境及び動物に
対して本発明にかかる所在監視システムを適用すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 [実施例1]ここでは、本発明にかかる所在監視システ
ムを、駐車場等に駐車しておいた自動車が盗まれた場合
に、当該盗まれた自動車の所在を探索するシステムとし
て適用した例について説明する。
【0020】最初に、本実施例の所在監視システムの構
成を図面に基づいて説明する。図1は、所在監視システ
ムのブロック図であり、図2は、車載ユニットのブロッ
ク図であり、図3は、駐車場ユニットのブロック図であ
り、図4は、道路ユニットのブロック図であり、図5
は、中央ユニットのブロック図である。
【0021】本実施例の所在監視システムは、図1に示
す様に、前述した物体としての自動車1に備えられた送
信装置としての車載ユニット10と、駐車場3に備えら
れた受信装置としての駐車場ユニット30と、道路5沿
いに所定の間隔で備えられた受信装置としての道路ユニ
ット50と、駐車場ユニット30及び道路ユニット50
において得られた情報を収集する中央装置としての中央
ユニット70と、指令センタ80等により構成される。
【0022】車載ユニット10は、図2に示す様に、イ
グニッションシリンダセンサ17及び加速度センサ19
からの入力等に応じて各種の処理・制御を行い、また前
述した送信許可手段としても機能するCPU11と、C
PU11の処理手順や前述した識別信号としてのIDデ
ータ等を記録するROM13と、CPU11の処理結果
等を一時的に記録するRAM15と、周知のイグニッシ
ョンシリンダがLOCK、ACC、ON、STARTの
何れの状態にあるかを検出するイグニッションシリンダ
センサ17と、自動車1の加速度を検出することにより
変位を検出する変位検出手段としての加速度センサ19
と、CPU11の指令に従って、盗難が発生した旨を知
らせるための盗難信号及びIDデータを外部に送信する
識別信号送信手段としての発信機21と、自動車1本体
の図示しない主電源装置とは別系統で予備的に車載ユニ
ット10内の各部に電力を供給する電源装置23とを備
える。この発信機21のアンテナは、漏洩同軸ケーブル
型アンテナであり、自動車1の座席内、床下、天井等の
様に隠蔽可能な箇所に分散して配置される。
【0023】駐車場ユニット30は、図3に示す様に、
探知機37からの入力等に応じて各種の処理を行うCP
U31と、CPU31の処理手順等を記録するROM3
3と、CPU31の処理結果等を一時的に記録するRA
M35と、発信機21から送信される盗難信号及びID
データを受信する識別信号受信手段としての探知機37
と、閉鎖することによって自動車1の退出を禁止する周
知のゲート39Aを開閉動作させるゲート駆動装置39
と、警報ランプや警報ブザー等を有する警報装置41
と、盗難信号及びIDデータを中央ユニット70へ送信
する無線通信機43とを備える。そして、探知機37
は、駐車場3内、かつゲート39Aの近傍を検知範囲と
するアンテナを備える。
【0024】道路ユニット50は、図4に示す様に、探
知機57及びカメラ61からの入力等に応じて各種の処
理を行うCPU51と、CPU51の処理手順等を記録
するROM53と、CPU51の処理結果等を一時的に
記録するRAM55と、発信機21から送信される盗難
信号及びIDデータを受信する識別信号受信手段として
の探知機57と、盗難信号、IDデータ及びCPU51
の処理等によって得られた情報を中央ユニット70へ送
信する無線通信機59と、自動車1を撮影するカメラ6
1とを備える。そして、探知機57は、カメラ61の撮
影領域の近傍を検知範囲とするアンテナを備える。
【0025】中央ユニット70は、図5に示す様に、無
線通信機79からの入力等に応じて各種の処理を行うC
PU71と、CPU71の処理手順等を記録するROM
73と、CPU71の処理結果等を一時的に記録するR
AM75と、自動車1のIDデータ、登録番号、車種、
年式、所有者、使用者、盗難届提出の有無等を対応させ
て記録するデータベース77と、駐車場ユニット30の
無線通信機43及び道路ユニット50の無線通信機59
から送信される盗難信号及びIDデータ等を受信すると
共に、受信内容及びデータベース77の記録内容を用い
てCPU71が取得した情報(以下「盗難車探索デー
タ」ということもある。)を指令センタ80へ送信する
無線通信機79とを備える。
【0026】指令センタ80は、警察署等に設けられて
おり、中央ユニット70の無線通信機79から送信され
る盗難車探索データに基づいて、自動車1の追跡や犯人
の潜伏場所の特定等を行う。次に、本実施例の所在監視
システムの作用をフローチャートに基づいて説明する。
【0027】まず、図6に示す車載ユニットの処理につ
いて説明する。この処理は、車載ユニット10が自動車
1に設置され、車載ユニット10の各部に電力が供給さ
れることによって開始される。この処理が開始される
と、CPU11は、イグニッションシリンダセンサ17
による検出結果を取得し、イグニッションシリンダがL
OCK状態にあるか否かを判断する(S10)。そし
て、CPU11が、イグニッションシリンダはLOCK
状態にないと判断した場合には(S10で「NO」)、
何も行わずに処理を終了する。逆に、CPU11が、イ
グニッションシリンダはLOCK状態にあると判断した
場合には(S10で「YES」)、加速度センサ19に
よる検出結果を取得し、自動車1が変位しているか否か
を判断する(S20)。そして、CPU11が、自動車
1は変位していないと判断した場合には(S20で「N
O」)、処理を終了する。逆に、CPU11が、自動車
1は変位していると判断した場合には(S20で「YE
S」)、同一方向の加速度が1秒継続しているか否かを
判断する(S30)。そして、CPU11が、1秒継続
していないと判断した場合には(S30で「NO」)、
処理を終了する。逆に、CPU11が、1秒継続してい
ると判断した場合には(S30で「YES」)、自動車
1が盗まれる虞があるとして、発信機21から盗難信号
及びIDデータを外部に送信させる(S40)。そし
て、処理を終了する。
【0028】次に、図7に示す駐車場ユニットの処理に
ついて説明する。この処理は、駐車場ユニット30が駐
車場3に設置され、駐車場ユニット30の各部に電力が
供給されることによって開始される。この処理が開始さ
れると、CPU31は、探知機37が発信機21から送
信される盗難信号及びIDデータを受信したか否かを判
断する(S110)。そして、CPU31が、探知機3
7は盗難信号及びIDデータを受信していないと判断し
た場合には(S110で「NO」)、何も行わずに処理
を終了する。逆に、CPU31が、探知機37は盗難信
号及びIDデータを受信したと判断した場合には(S1
10で「YES」)、警報装置41に指令を出して警報
ランプや警報ブザーを作動させることにより、盗難発生
を報知させる(S120)。また、無線通信機43から
盗難信号及びIDデータを中央ユニット70へ送信させ
る(S130)。次に、CPU31は、発信機21即ち
自動車1がゲート39Aに接近しているか否かを、探知
機37の受信強度の変化状態に基づいて判断する(S1
40)。ゲート39Aに接近しているとの判断は、具体
的には、受信強度が7秒間以上増大した場合、あるいは
所定値以上に増大した場合に行われる。そして、CPU
31が、発信機21即ち自動車1はゲート39Aに接近
していないと判断した場合には(S140で「N
O」)、処理を終了する。逆に、CPU31が、発信機
21即ち自動車1はゲート39Aに接近していると判断
した場合には(S140で「YES」)、ゲート駆動装
置39に指令を出し、ゲート39Aを閉鎖させる(S1
50)。そして、処理を終了する。
【0029】次に、図8に示す道路ユニットの処理につ
いて説明する。この処理は、道路ユニット50が道路5
沿いに設置され、道路ユニット50の各部に電力が供給
されることによって開始される。この処理が開始される
と、CPU51は、探知機57が発信機21から送信さ
れる盗難信号及びIDデータを受信したか否かを判断す
る(S210)。そして、CPU51が、探知機57は
盗難信号及びIDデータを受信していないと判断した場
合には(S210で「NO」)、何も行わずに処理を終
了する。逆に、CPU51が、探知機57は盗難信号及
びIDデータを受信したと判断した場合には(S210
で「YES」)、盗難信号及びIDデータを送信してい
る発信機21即ち自動車1が、カメラ61の撮影可能範
囲に存在するか否かを、探知機57の受信強度に基づい
て判断する(S220)。そして、CPU51が、自動
車1はカメラ61の撮影可能範囲に存在しないと判断し
た場合には(S220で「NO」)、処理を終了する。
逆に、CPU51が、自動車1はカメラ61の撮影可能
範囲に存在すると判断した場合には(S220で「YE
S」)、カメラ61に指令を出し、自動車1を撮影させ
る(S230)。次に、CPU51は、カメラ61が自
動車1を撮影することによって得られた画像情報から、
自動車1のナンバープレートに記載されている文字及び
数字(以下「登録番号」ということもある。)を、周知
の画像認識技術によって抽出する(S240)。そし
て、無線通信機59から盗難信号、IDデータ、登録番
号及び画像情報を中央ユニット70へ送信させる(S2
50)。そして、処理を終了する。
【0030】次に、図9に示す中央ユニットの処理につ
いて説明する。この処理は、中央ユニット70の図示し
ない電源スイッチをON状態にすることによって開始さ
れる。この処理が開始されると、CPU71は、無線通
信機79が無線通信機43あるいは無線通信機59から
送信されるIDデータ等を受信したか否かを判断する
(S310)。そして、CPU71が、無線通信機79
はIDデータ等を受信していないと判断した場合には
(S310で「NO」)、何も行わずに処理を終了す
る。逆に、CPU71が、無線通信機79はIDデータ
等を受信したと判断した場合には(S310で「YE
S」)、駐車場ユニット30及び道路ユニット50の所
在地に基づいて、自動車1が移動した軌跡のデータ(以
下「軌跡データ」ということもある。)を作成する(S
320)。次に、CPU71は、IDデータと登録番号
との対応がデータベース77の記録内容と一致するか否
かを判断する(S330)。そして、CPU71が、I
Dデータと登録番号との対応はデータベース77の記録
内容と一致しないと判断した場合、即ち盗難信号を発し
ている自動車と撮影された自動車とが一致しない場合に
は(S330で「NO」)、撮影された自動車はキャリ
アカーであり、盗難信号を発している自動車はこのキャ
リアカーによって運搬されていると判断し、その旨を表
すキャリアフラグをセットする(S340)。また、撮
影された自動車の登録番号に対応する車種、年式、所有
者、使用者、盗難届提出の有無等をデータベース77か
ら取得する(S350)。次に、IDデータに対応する
車種、年式、所有者、使用者、盗難届提出の有無等をデ
ータベース77から取得する(S360)。なお、S3
30において、CPU71が、IDデータと登録番号と
の対応はデータベース77の記録内容と一致すると判断
した場合には(S330で「YES」)、S340、S
350の処理を行わずにS360の処理を行う。そし
て、軌跡データ、車種、年式、所有者、使用者、盗難届
提出の有無及びキャリアフラグの有無等を盗難車探索デ
ータとしてまとめ(S370)、指令センタ80へ送信
する(S380)。そして、処理を終了する。
【0031】次に、各ユニットが行う処理の相互の関連
を明確にするため、一例として、駐車場3に駐車してあ
った自動車1がキャリアカーに載置されて盗まれた場合
の対処方法について説明する。まず、施錠状態(イグニ
ッションシリンダがLOCK状態)にある自動車1が、
何等かの方法によってキャリアカーに載置され、駐車場
3内を移動すると、車載ユニット10のイグニッション
シリンダセンサ17及び加速度センサ19によって、施
錠状態である旨及び変位している旨が検出される。そし
て、同一方向への加速度が1秒継続している場合には、
盗難信号及びIDデータが発信機21から自動車1の外
部へ送出される。
【0032】そして、駐車場3内において盗難信号及び
IDデータが送出されると、駐車場ユニット30の探知
機37によって盗難信号及びIDデータが検出される。
すると、警報装置41が作動すると共に、盗難信号及び
IDデータが中央ユニット70へ送信される。また、こ
の自動車1がゲート39Aに接近すると、ゲート駆動装
置39がゲート39Aを閉鎖する。
【0033】車載ユニット10の故障等によって、駐車
場3内において盗難信号及びIDデータが送出されなか
った場合や、ゲート39Aが突破された場合等には、道
路5沿いに設けられた道路ユニット50の探知機37に
よって盗難信号及びIDデータが検出される。その後、
この自動車1がカメラ61の撮影可能範囲まで接近する
と、カメラ61が自動車1を撮影する。なお、この場合
には、自動車1はキャリアカーに載置されているため、
キャリアカーが撮影されることになる。そして、撮影し
た画像からナンバープレートに記録されている登録番号
が抽出され、盗難信号、IDデータ、登録番号及び画像
情報が中央ユニット70へ送信される。
【0034】中央ユニット70では、駐車場ユニット3
0及び道路ユニット50から送信される情報を収集し、
詳細な情報を作成する。まず、駐車場ユニット30及び
道路ユニット50の所在地に基づいて、自動車1の軌跡
データを作成する。そして、自動車1のIDデータと撮
影によって得られた登録番号との対応が適正か否かを判
断する。この登録番号はキャリアカーのものであるた
め、この場合には、IDデータと登録番号との対応が適
正でないと判断される。そして、自動車1がキャリアカ
ーで運搬されている旨を表すキャリアフラグがセットさ
れる。また、データベース77の記録内容を検索するこ
とによって、この登録番号から、キャリアカーの車種、
年式、所有者、使用者、盗難届提出の有無等が得られ、
同様に、IDデータから、自動車1の車種、年式、所有
者、使用者、盗難届提出の有無等が得られる。そして、
これらの情報が盗難車探索データとして指令センタ80
へ送信される。
【0035】指令センタ80では、中央ユニット70か
ら送信される盗難車探索データの内容に応じて、パトカ
ーや派出所等に指示を出し、自動車1の確保等を行う。
最後に、本実施例の所在監視システムの効果について説
明する。本実施例の所在監視システムは、上記の様な構
成であり、上記の様に作用するので、次の(A)〜(I)の様
な効果が得られる。
【0036】(A) 車載ユニット10は、自動車1が施錠
状態で変位させられた場合に盗難信号を送信するので、
キャリアカー等に載置して運搬しても盗難信号を送信す
ることができる。このため、自動車1の所在を把握し、
取り戻すことができるという効果が得られる。
【0037】(B) 車載ユニット10は、同一方向への加
速度が1秒以上継続したか否かによって盗難信号を送信
するか否かを判断するので、判断を非常に容易に行うこ
とができるという効果が得られる。 (C) 車載ユニット10は、自動車1が施錠状態で1秒以
上同一方向への加速度を生じたと判断されるまでは盗難
信号を送信しないので、人が自動車1に触れただけ、あ
るいは自動車1を押しただけでは誤動作することがない
という効果に加え、盗難信号の送信による電力消費量を
低減することができるという効果が得られる。
【0038】(D) 車載ユニット10の発信機21のアン
テナは、漏洩同軸ケーブル型アンテナであり、自動車1
の座席内、床下、天井等の様に隠蔽可能な箇所に分散し
て配置されているため、アンテナを断線することによっ
て盗難信号の発信を阻止することは非常に困難である。
このため、盗難の発生を確実に検出することができると
いう効果が得られる。
【0039】(E) 車載ユニット10の電源装置23は、
自動車1本体の図示しない主電源装置とは別系統で電力
を供給するので、主電源装置を取り外しても車載ユニッ
ト10の動作を停止させることはできない。このため、
より確実に盗難の発生を検出することができるという効
果が得られる。
【0040】(F) 駐車場ユニット30は、探知機37に
よって盗難信号を受信するとゲート39Aを閉鎖状態に
するので、自動車1を駐車場30外に移動させることは
非常に困難である。このため、確実に盗難を防止するこ
とができるという効果が得られる。
【0041】(G) 駐車場ユニット30は、盗難信号を送
信している自動車1がゲート39Aに接近した場合にゲ
ート39Aを閉鎖状態にするので、他の自動車が駐車場
3から出ることを妨げないという効果が得られる。 (H) 道路ユニット50は、探知機57によって盗難信号
を受信するとカメラ61によって盗難信号を送信してい
る自動車1を撮影し、盗まれた自動車1であることを視
覚的に確認することができるので、盗難信号受信の誤認
による情報の混乱を防止することができる。このため、
盗まれた自動車1の所在を確実に把握することができる
という効果が得られる。
【0042】(I) 中央ユニット70は、駐車場ユニット
30及び道路ユニット50から送信される情報を収集
し、盗まれた自動車1についての詳細な情報を指令セン
タ80へ送信するので、指令センタ80は、パトカーや
派出所等に詳細な指示を与えることができる。このた
め、盗まれた自動車1を確実に捕捉することができると
いう効果が得られる。そのうえ、自動車1を捕捉したこ
とが露見しないので、所謂おとり捜査を行って、犯行グ
ループの潜伏場所を探ることもできる。
【0043】[実施例2]ここでは、本発明の所在監視
システムを、はいかい老人の様な保護者の付き添いを必
要とする人間(以下「被監視者」という。)の所在を監
視するシステムとして適用した例について説明する。な
お、ペットの所在を監視するシステムとしても適用する
ことができる。
【0044】まず、本実施例の所在監視システムの構成
を図面に基づいて説明する。図10は、所在監視システ
ムのブロック図であり、図11は、管理客体カードのブ
ロック図であり、図12は、管理主体カードのブロック
図であり、図13は、家屋のブロック図であり、図14
は、家屋ユニットのブロック図であり、図15は、地域
ユニットのブロック図であり、図16は、中央ユニット
のブロック図である。
【0045】本実施例の所在監視システムは、図10及
び13に示す様に、被監視者101が所持する送信装置
としての管理客体カード110、保護者103が所持す
る第2送信装置としての管理主体カード130、家屋1
05に備えられた受信装置としての家屋ユニット15
0、区や町等の小地域107毎に備えられた受信装置と
しての地域ユニット170、複数の小地域107によっ
て構成される市や都道府県等の大地域109毎に備えら
れた中央装置としての中央ユニット190等により構成
される。
【0046】管理客体カード110は、図11に示す様
に、無線通信機119及び入力釦121からの入力等に
応じて各種の処理を行い、また前述した第2送信許可手
段としても機能するCPU111と、CPU111の処
理手順や前述した識別信号としての被監視者101のI
Dデータ(以下「管理客体ID」という。)等を記録す
るROM113と、CPU111の処理結果等を一時的
に記録するRAM115と、前述した第2識別信号とし
ての保護者103のIDデータ(以下「管理主体ID」
という。)及び設定された処理内容等を記録するフラッ
シュメモリ117と、管理主体カード130の無線通信
機139から送信される管理主体IDを受信する変位検
出手段として機能すると共に、管理主体カード130の
無線通信機139へ応答としての確認信号を送信する無
線通信機119と、CPU111が行う処理の内容の設
定等を行うための入力釦121と、設定された処理内容
等を表示する表示ランプ123と、CPU111の指令
に従って、被監視者101が保護者103から離れてい
る旨を知らせるための警戒信号及び管理客体IDを外部
に送信する識別信号送信手段としての発信機125と、
管理客体カード110内の各部に電力を供給する電源装
置127とを備える。この電源装置127は、一般的な
二次電池の他に、太陽電池と大静電容量を有するゴール
デンキャパシタを併用する構成となっている。
【0047】管理主体カード130は、図12に示す様
に、無線通信機139及び入力釦141からの入力等に
応じて各種の処理を行うCPU131と、CPU131
の処理手順や管理主体ID等を記録するROM133
と、CPU131の処理結果等を一時的に記録するRA
M135と、設定された処理内容等を記録するフラッシ
ュメモリ137と、CPU131の指令に従って、管理
主体IDを管理客体カード110の無線通信機119へ
送信する無線通信機139と、管理主体カード130が
行う処理の内容の設定等を行うための入力釦141と、
設定された処理内容等を表示する表示ランプ143と、
管理主体カード130内の各部に電力を供給する電源装
置145とを備える。この電源装置145は、管理客体
カード110の電源装置127と同様の構成となってい
る。
【0048】家屋ユニット150は、図14に示す様
に、探知機157、無線通信機159及び操作パネル1
61からの入力等に応じて各種の処理を行うCPU15
1と、CPU151の処理手順等を記録するROM15
3と、CPU151の処理結果等を一時的に記録するR
AM155と、管理客体カード110の発信機125か
ら送信される警戒信号及び管理客体IDを受信する識別
信号受信手段としての探知機157(家屋105内の部
屋105Aの出入口付近に設けられる探知機157A及
び家屋105の出入口付近に設けられる探知機157
B)と、被監視者101即ち管理客体カード110の探
索を要求するための探索要求信号を地域ユニット170
の無線通信機181及び中央ユニット190の無線通信
機197へ送信すると共に、探索要求信号に対する応答
として無線通信機181及び無線通信機197から送信
される管理客体ID等(以下「応答信号」ということも
ある。)を受信する無線通信機159と、操作者がCP
U151に指令を出すための操作パネル161と、CP
U151の処理結果等を表示するモニタ163と、ラン
プやブザー等を有する報知装置165とを備える。
【0049】地域ユニット170は、図15に示す様
に、探知機177及び無線通信機181からの入力等に
応じて各種の処理を行うCPU171と、CPU171
の処理手順等を記録するROM173と、CPU171
の処理結果等を一時的に記録するRAM175と、探知
機179の受信結果から得られる管理客体ID、所在地
等を対応させて記録するデータベース177、管理客体
カード110の発信機125から送信される警戒信号及
び管理客体IDを受信する探知手段としての探知機17
9と、家屋ユニット150の無線通信機159及び中央
ユニット190の無線通信機197との間で探索要求信
号及び応答信号を送受信する無線通信機181とを備え
る。この探知機179は、小地域107内に分散して多
数設置されている。
【0050】中央ユニット190は、図16に示す様
に、無線通信機197からの入力等に応じて各種の処理
を行うCPU191と、CPU191の処理手順等を記
録するROM193と、CPU191の処理結果等を一
時的に記録するRAM195と、家屋ユニット150の
無線通信機159及び地域ユニット170の無線通信機
181との間で探索要求信号及び応答信号を送受信する
無線通信機197とを備える。
【0051】次に、本実施例の所在監視システムの作用
をフローチャートに基づいて説明する。まず、図17に
示す管理客体カードの処理について説明する。この処理
は、電源装置127から管理客体カード110各部に電
力が供給されることによって開始される。
【0052】この処理が開始されると、CPU111
は、入力釦121から入力状態を取得し、管理客体カー
ド110の処理内容を設定する旨の入力が為されている
か否かを判断する(S410)。そして、CPU111
が、管理客体カード110の処理内容を設定する旨の入
力が為されていると判断した場合には(S410で「Y
ES」)、無線通信機119が管理主体カード130の
無線通信機139から送信される管理主体IDを受信し
たか否かを判断する(S420)。そして、CPU11
1が、無線通信機119は管理主体カード130の無線
通信機139から送信される管理主体IDを受信してい
ないと判断した場合には(S420で「NO」)、処理
を終了する。逆に、CPU111が、無線通信機119
は管理主体カード130の無線通信機139から送信さ
れる管理主体IDを受信したと判断した場合には(S4
20で「YES」)、受信した管理主体IDがフラッシ
ュメモリ117に記録されている管理主体IDと一致す
るか否かを判断する(S430)。そして、CPU11
1が、受信した管理主体IDはフラッシュメモリ117
に記録されている管理主体IDと一致しないと判断した
場合には(S430で「NO」)、処理を終了する。逆
に、CPU111が、受信した管理主体IDはフラッシ
ュメモリ117に記録されている管理主体IDと一致す
ると判断した場合には(S430で「YES」)、入力
釦121からの入力状態を取得し、後述の通常処理に設
定する旨の入力が為されているか否かを判断する(S4
40)。そして、CPU111が、通常処理に設定する
旨の入力が為されていると判断した場合には(S440
で「YES」)、フラッシュメモリ117の通常処理選
択フラグNFをセット(NF←1)する(S445)。
そして、処理を終了する。逆に、CPU111が、通常
処理に設定する旨の入力が為されていないと判断した場
合には(S440で「NO」)、後述の警戒処理を設定
する旨の入力が為されているか否かを判断する(S45
0)。そして、CPU111が、警戒処理を設定する旨
の入力が為されていると判断した場合には(S450で
「YES」)、フラッシュメモリ117の通常処理選択
フラグNFをリセット(NF←0)し(S453)、入
力釦121によって入力される待機時間(ここでは、5
秒、10秒、20秒、30秒、1分、2分、3分、4
分、5分、10分、20分、30分、1時間)をフラッ
シュメモリ117に記録する(S456)。そして、処
理を終了する。逆に、CPU111が、警戒処理に設定
する旨の入力が為されていないと判断した場合には(S
450で「NO」)、管理主体IDを追加する旨の入力
が為されているか否かを判断する(S460)。そし
て、CPU111が、管理主体IDを追加する旨の入力
が為されていると判断した場合には(S460で「YE
S」)、管理主体カード130から送信される管理主体
IDを受信し、フラッシュメモリ117に記録する(S
465)。そして、処理を終了する。逆に、CPU11
1が、管理主体IDを追加する旨の入力が為されていな
いと判断した場合には(S460で「NO」)、管理主
体IDを削除する旨の入力が為されているか否かを判断
する(S470)。そして、CPU111が、管理主体
IDを削除する旨の入力が為されていると判断した場合
には(S470で「YES」)、入力釦121の入力に
よって指定された管理主体IDをフラッシュメモリ11
7から削除する(S475)。そして、処理を終了す
る。逆に、CPU111が、管理主体IDを削除する旨
の入力が為されていないと判断した場合には(S470
で「NO」)、処理を終了する。
【0053】S410において、CPU111が、管理
客体カード110の処理内容を設定する旨の入力が為さ
れていないと判断した場合には(S410で「N
O」)、フラッシュメモリ117の通常処理選択フラグ
NFがセットされているか否かを判断する(S48
0)。そして、CPU111が、通常処理選択フラグN
Fはセットされていると判断した場合には(S480で
「YES」)、通常処理を実行し(S483)、処理を
終了する。逆に、CPU111が、通常処理選択フラグ
NFはセットされていないと判断した場合には(S48
0で「NO」)、警戒処理を実行し(S486)、処理
を終了する。なお、初期状態、即ちフラッシュメモリ1
17に管理主体IDが一つも記録されていない状態にお
いては、S430で「YES」、S440で「NO」、
S450で「NO」、S460で「YES」と判断され
る様に構成されており、管理主体IDが登録される。ま
た、初期状態においては、通常処理選択フラグNFはセ
ット状態(NF=1)になっている。
【0054】次に、図18に示す通常処理について説明
する。この処理が開始されると、CPU111は、無線
通信機119が管理主体カード130の無線通信機13
9から送信される管理主体IDを受信したか否かを判断
する(S510)。そして、CPU111が、無線通信
機119は管理主体カード130の無線通信機139か
ら送信される管理主体IDを受信していないと判断した
場合には(S510で「NO」)、何も行わずに処理を
終了する。逆に、CPU111が、無線通信機119は
管理主体カード130の無線通信機139から送信され
る管理主体IDを受信したと判断した場合には(S51
0で「YES」)、受信した管理主体IDがフラッシュ
メモリ117に記録されている管理主体IDと一致する
か否かを判断する(S520)。そして、CPU111
が、受信した管理主体IDはフラッシュメモリ117に
記録されている管理主体IDと一致しないと判断した場
合には(S520で「NO」)、処理を終了する。逆
に、CPU111が、受信した管理主体IDはフラッシ
ュメモリ117に記録されている管理主体IDと一致す
ると判断した場合には(S520で「YES」)、無線
通信機119から確認信号及び管理客体IDを管理主体
カード130へ送信させる(S530)。そして、処理
を終了する。
【0055】次に、図19に示す警戒処理について説明
する。この処理が開始されると、CPU111は、無線
通信機119が管理主体カード130の無線通信機13
9から送信される管理主体IDを受信したか否かを判断
する(S610)。そして、CPU111が、無線通信
機119は管理主体カード130の無線通信機139か
ら送信される管理主体IDを受信したと判断した場合に
は(S610で「YES」)、受信した管理主体IDが
フラッシュメモリ117に記録されている管理主体ID
と一致するか否かを判断する(S620)。そして、C
PU111が、受信した管理主体IDはフラッシュメモ
リ117に記録されている管理主体IDと一致すると判
断した場合には(S615で「YES」)、何も行わず
に処理を終了する。逆に、CPU111が、無線通信機
119は管理主体カード130の無線通信機139から
送信される管理主体IDを受信していないと判断した場
合(S610で「NO」)、あるいはCPU111が、
受信した管理主体IDはフラッシュメモリ117に記録
されている管理主体IDと一致しないと判断した場合に
は(S615で「NO」)、前回管理主体IDの一致が
確認された時点から、待機時間が経過したか否かを判断
する(S620)。そして、CPU111が、待機時間
は経過していないと判断した場合には(S620で「N
O」)、処理を終了する。逆に、CPU111が、待機
時間は経過したと判断した場合には(S620で「YE
S」)、発信機125から警戒信号及び管理客体IDを
外部へ送信させる(S630)。そして、処理を終了す
る。
【0056】次に、図20に示す管理主体カードの処理
について説明する。この処理は、電源装置145から管
理主体カード130各部に電力が供給されることによっ
て開始される。この処理が開始されると、CPU131
は、入力釦141からの入力状態を取得し、管理主体I
Dを送信する旨の入力が為されているか否かを判断する
(S710)。そして、CPU151が、管理主体ID
の送信を要求する旨の入力が為されていると判断した場
合には(S710で「YES」)、無線通信機139か
ら管理主体IDを管理客体カード110へ送信させる
(S720)。逆に、CPU131が、管理主体IDの
送信を要求する旨の入力が為されていないと判断した場
合には(S710で「NO」)、S720の処理は行わ
ない。次に、CPU131は、待機時間を設定する旨の
入力が為されているか否かを判断する(S730)。そ
して、CPU131が、待機時間を設定する旨の入力が
為されていると判断した場合には(S730で「YE
S」)、入力釦141によって入力される待機時間をフ
ラッシュメモリ137に記録する(S740)。逆に、
CPU131が、待機時間を設定する旨の入力が為され
ていないと判断した場合には(S730で「NO」)、
S740の処理は行わない。次に、CPU131は、前
回管理客体カード110へ管理主体IDを送信した時点
から、待機時間が経過したか否かを判断する(S75
0)。そして、CPU131が、待機時間は経過したと
判断した場合には(S750で「YES」)、無線通信
機139から管理客体カード110へ管理主体IDを送
信させる(S760)。逆に、CPU131が、待機時
間は経過していないと判断した場合には(S750で
「NO」)、S760の処理は行わない。次に、CPU
131は、無線通信機139が管理客体カード110の
無線通信機119から送信される確認信号及び管理客体
IDを受信したか否かを判断する(S770)。そし
て、CPU131が、無線通信機139は管理客体カー
ド110の無線通信機119から送信される確認信号及
び管理客体IDを受信したと判断した場合には(S77
0で「YES」)、表示ランプ143により、確認信号
及び管理客体IDを受信した旨を表示し(S780)、
処理を終了する。逆に、CPU131が、無線通信機1
39は管理客体カード110の無線通信機119から送
信される確認信号及び管理客体IDを受信していないと
判断した場合には(S770で「NO」)、処理を終了
する。
【0057】次に、図21に示す家屋ユニットの処理に
ついて説明する。この処理は、家屋ユニット150が家
屋105に設置され、家屋ユニット150の各部に電力
が供給されることによって開始される。この処理が開始
されると、CPU151は、部屋105Aの出入口付近
に設けられる探知機157Aが管理客体カード110の
無線通信機119から送信される警戒信号及び管理客体
IDを受信したか否かを判断する(S810)。そし
て、CPU151が、探知機157Aは管理客体カード
110の無線通信機119から送信される警戒信号及び
管理客体IDを受信したと判断した場合には(S810
で「YES」)、操作パネル161からの入力状態を取
得し、第1次警報(警戒信号が部屋105Aの出入口で
検出された旨を報知する警報)を出力する旨の入力が為
されているか否かを判断する(S820)。そして、C
PU151が、第1次警報を出力する旨の入力が為され
ていると判断した場合には(S820で「YES」)、
報知装置165に第1次警報を出力させる(S83
0)。逆に、S810において、CPU151が、探知
機157Aは管理客体カード110の無線通信機119
から送信される警戒信号及び管理客体IDを受信してい
ないと判断した場合(S810で「NO」)、あるいは
S820において、第1次警報を出力する旨の入力が為
されていないと判断した場合には(S820で「N
O」)、S830の処理を行わない。次に、CPU15
1は、家屋105の出入口付近に設けられる探知機15
7Bが管理客体カード110の無線通信機119から送
信される警戒信号及び管理客体IDを受信したか否かを
判断する(S840)。そして、CPU151が、探知
機157Bは管理客体カード110の無線通信機119
から送信される警戒信号及び管理客体IDを受信してい
ないと判断した場合には(S840で「NO」)、処理
を終了する。逆に、CPU151が、探知機157Bは
管理客体カード110の無線通信機119から送信され
る警戒信号及び管理客体IDを受信したと判断した場合
には(S840で「YES」)、操作パネル161から
の入力状態を取得し、第2次警報(警戒信号が家屋10
5の出入口で検出された旨を報知する警報)を出力する
旨の入力が為されているか否かを判断する(S85
0)。そして、CPU151が、第2次警報を出力する
旨の入力が為されていると判断した場合には(S850
で「YES」)、報知装置165に第2次警報を出力さ
せる(S860)。逆に、CPU151が、第2次警報
を出力する旨の入力が為されていないと判断した場合に
は(S850で「NO」)、S860の処理を行わな
い。次に、CPU151は、操作パネル161からの入
力状態を取得し、被監視者101の所在について家屋1
05外を探索する旨の入力が為されているか否かを判断
する(S870)。そして、CPU151が、家屋10
5外を探索する旨の入力が為されていると判断した場合
には(S870で「YES」)、後述の広域探索処理を
行い(S880)、処理を終了する。逆に、CPU15
1が、家屋105外を探索する旨の入力が為されていな
いと判断した場合には(S870で「NO」)、広域探
索処理を行わずに処理を終了する。
【0058】次に、図22に示す広域探索処理について
説明する。この処理が開始されると、CPU151は、
無線通信機159から地域ユニット170へ探索要求信
号(被監視者101の探索を要求するための信号)及び
管理客体IDを送信させ(S910)、地域ユニット1
70から送信される応答信号(小地域107内について
被監視者101を探索して得られた情報を含む信号)を
無線通信機159によって受信する(S920)。次
に、CPU151は、応答信号の内容をモニタ163に
表示する(S930)と共に、当該家屋105が所属す
る小地域107内において被監視者101の存在が確認
されたか否かを判断する(S940)。そして、CPU
151が、小地域107内において被監視者101の存
在が確認されたと判断した場合には(S940で「YE
S」)、処理を終了する。逆に、CPU151が、小地
域107内において被監視者101の存在が確認されな
かったと判断した場合には(S940で「NO」)、無
線通信機159から中央ユニット190へ探索要求信号
及び管理客体IDを送信させ(S950)、中央ユニッ
ト190から送信される応答信号を無線通信機159に
よって受信する(S960)。次に、CPU151は、
応答信号の内容をモニタ163に表示し(S970)、
処理を終了する。
【0059】次に、図23に示す地域ユニットの処理に
ついて説明する。この処理は、地域ユニット170の図
示しない電源スイッチをON状態にすることによって開
始される。この処理が開始されると、CPU171は、
探知機179が発信機125から送信される警戒信号及
び管理客体IDを受信したか否かを判断する(S101
0)。そして、CPU171が、探知機179は警戒信
号及び管理客体IDを受信したと判断した場合には(S
1010で「YES」)、受信した探知機179の所在
地及び警戒信号の強度等から管理客体カード110のお
およその所在を把握する(S1020)。そして、管理
客体IDと所在とを対応させてデータベース177に記
録する(S1030)。逆に、S1010において、C
PU171が、探知機179は警戒信号及び管理客体I
Dを受信していないと判断した場合には(S1010で
「NO」)、S1020及びS1030の処理は行わな
い。次に、CPU171は、無線通信機181が家屋ユ
ニット150の無線通信機159あるいは中央ユニット
190の無線通信機197から送信される探索要求信号
及び管理客体IDを受信したか否かを判断する(S10
40)。そして、CPU171が、探索要求信号及び管
理客体IDを受信していないと判断した場合には(S1
040で「NO」)、処理を終了する。逆に、CPU1
71が、探索要求信号及び管理客体IDを受信したと判
断した場合には(S1040で「YES」)、当該管理
客体IDについてデータベース177内を検索し(S1
050)、検索して得られた情報から応答信号を作成す
る(S1060)。次に、CPU171は、探索要求信
号及び管理客体IDを送信した家屋ユニット150ある
いは中央ユニット190へ無線通信機181から応答信
号を送信させる(S1070)。そして処理を終了す
る。
【0060】次に、図24に示す中央ユニットの処理に
ついて説明する。この処理は、中央ユニット190の図
示しない電源スイッチをON状態にすることによって開
始される。この処理が開始されると、CPU191は、
無線通信機197が家屋ユニット150の無線通信機1
59から送信される探索要求信号及び管理客体IDを受
信したか否かを判断する(S1110)。そして、CP
U191が、探索要求信号及び管理客体IDを受信して
いないと判断した場合には(S1110で「NO」)、
処理を終了する。逆に、CPU191が、探索要求信号
及び管理客体IDを受信したと判断した場合には(S1
110で「YES」)、無線通信機197から探索要求
信号及び管理客体IDを大地域109内の各小地域10
7の地域ユニット170へ送信させる(S1120)。
次に、CPU191は、各地域ユニット170から送信
される応答信号を無線通信機197によって受信する
(S1130)。次に、CPU191は、無線通信機1
97から応答信号を家屋ユニット150へ送信させる
(S1140)。そして処理を終了する。
【0061】次に、各ユニットが行う処理の相互の関連
を明確にするため、管理客体カード110の処理内容
が、通常処理及び警戒処理に設定されている場合につい
てそれぞれ説明する。まず、通常処理に設定されている
場合について説明する。
【0062】この場合には、管理客体カード110と管
理主体カード130との間でだけ通信が行われる。保護
者103が、管理主体カード130の入力釦141によ
って管理主体IDを送信する様に入力すると、無線通信
機139から管理客体カード110へ管理主体IDが送
信される。
【0063】管理客体カード110は、無線通信機11
9によって管理主体IDを受信すると、この管理主体I
Dがフラッシュメモリ117に記録されている管理主体
IDと一致するか否かを判断する。そして、一致すると
判断した場合には、無線通信機119から確認信号及び
管理客体IDを管理主体カード130へ送信させる。
【0064】管理主体カード130は、無線通信機13
9によって確認信号及び管理客体IDを受信すると、確
認信号を受信した旨を表示ランプ143によって知らせ
る。保護者103は、確認信号を受信した旨の表示を確
認することによって、被監視者101が保護者103の
付近(無線通信を行うことができる範囲)に存在するこ
とを把握する。
【0065】次に、警戒処理が設定されている場合につ
いて説明する。なお、管理客体カード110及び管理主
体カード130の待機時間がそれぞれ2分及び1分に設
定されており、また、被監視者101及び保護者103
は部屋105Aの中にいることとする。
【0066】管理主体カード130の無線通信機139
からは、1分間隔で管理主体IDが送信されるので、被
監視者101と保護者103とが行動を共にしている場
合、即ち管理客体カード110と管理主体カード130
とが接近している場合には、管理客体カード110の待
機時間である2分が経過する前に必ず管理主体IDを受
信する。従って、管理客体カード110からは、警戒信
号は送信されない。また、偶発的な通信誤りによって管
理主体IDを受信することができなかったとしても、待
機時間である2分が経過するまでにもう一度管理主体I
Dが送信されるので、このときに受信することができれ
ば、警戒信号は送信されない。
【0067】しかし、何等かの理由で被監視者101が
保護者103から離れ、管理客体カード110が管理主
体IDを受信することができなくなり、その状態のまま
管理客体カード110の待機時間である2分が経過する
と、管理客体カード110は、発信機125から警戒信
号及び管理客体IDを外部へ送信する。
【0068】そして、被監視者101が部屋105Aか
ら出ると、警戒信号及び管理客体IDは家屋ユニット1
50の探知機157Aによって受信される。さらに、被
監視者101が家屋105から出ると、警戒信号及び管
理客体IDは家屋ユニット150の探知機157Bによ
って受信される。
【0069】家屋ユニット150は、探知機157A及
び探知機157Bによって警戒信号及び管理客体IDを
受信すると、報知装置165によって警報を出力する。
また、探知機157Bによって警戒信号が受信された場
合、即ち被監視者101が家屋105の外へ移動した場
合には、操作パネル161から入力することにより、家
屋105外の探索を行う広域探索処理が行われる。な
お、例えば部屋105Aの出入りについての警報が不要
である場合には、操作パネル161から入力することに
より、報知装置165を作動させない様に設定すること
ができる。
【0070】広域探索処理が開始されると、家屋ユニッ
ト150は、まず、当該家屋105が所属する小地域1
07の地域ユニット170へ探索要求信号及び管理客体
IDを送信する。地域ユニット170は、管理客体カー
ド110から送信される警戒信号を探知機179によっ
て受信し、管理客体カード110のおおよその所在をデ
ータベース177に記録しており、家屋ユニット150
からの探索要求信号及び管理客体IDを受信すると、デ
ータベース177内を検索し、検索結果を応答信号とし
て家屋ユニット150へ送信する。
【0071】家屋ユニット150は、この応答信号を受
信し、応答信号の内容即ち被監視者101が当該小地域
107内のどの辺りに存在するかあるいは存在しないか
を取得し、モニタ163に表示する。そして、被監視者
101が当該小地域107内に存在しない場合には、中
央ユニット190へ探索要求信号及び管理客体IDを送
信する。
【0072】中央ユニット190は、家屋ユニット15
0からの探索要求信号及び管理客体IDを受信すると、
大地域109内の小地域107であって当該家屋105
が所属する小地域107以外の小地域107の地域ユニ
ット170へ順次あるいは同時に探索要求信号及び管理
客体IDを送信する。
【0073】各地域ユニット170は、中央ユニット1
90からの探索要求信号及び管理客体IDを受信する
と、データベース177内を検索し、検索結果を応答信
号として中央ユニット190へ送信する。中央ユニット
190は、各地域ユニット170からこの応答信号を受
信し、家屋ユニット150へ送信する。
【0074】家屋ユニット150は、この応答信号を受
信し、応答信号の内容即ち被監視者101が何れの小地
域107のどの辺りに存在するかあるいは大地域109
内の何れの小地域107にも存在しないかを取得し、モ
ニタ163に表示する。そして、保護者103等は、モ
ニタ163の表示に従って、被監視者101の確保や警
察への連絡等を行う。
【0075】最後に、本実施例の所在監視システムの効
果について説明する。本実施例の所在監視システムは、
上記の様な構成であり、上記の様に作用するので、次の
(J)〜(S)の様な効果が得られる。 (J) 本所在監視システムにおいては、被監視者101が
保護者103に無断で外出しても、その所在を把握する
ことができるので、被監視者101の身柄を確保し、保
護者103に引き渡すことができるという効果が得られ
る。
【0076】(K) 管理客体カード110の電源装置12
7及び管理主体カード130の電源装置145は、一般
的な二次電池の他に、太陽電池、ゴールデンキャパシタ
を併用しているので、安定的な電力の供給を保障するこ
とができるという効果が得られる。
【0077】(L) 本所在監視システムにおいて行われる
処理には、通常処理と警戒処理の2通りがあるので、被
監視者101の症状や状況に応じて使い分けることがで
きるという効果が得られる。 (M) 管理客体カード110は、通常処理においては、管
理主体カード130から送信される管理主体IDを受信
した場合にのみ確認信号及び管理客体IDを送信するの
で、電力の消費を低減することができるという効果が得
られる。
【0078】(N) 管理客体カード110は、警戒処理に
おいては、管理主体IDを受信することができなくなる
と警戒信号及び管理客体IDを送信するので、被監視者
101が保護者103から離れたことを容易に検出する
ことができるという効果が得られる。
【0079】(O) 管理客体カード110は、警戒処理に
おいては、管理主体IDを受信することができなくなる
までは、警戒信号及び管理客体IDを送信しないので、
警戒信号及び管理客体IDの送信による電力消費量を低
減することができるという効果が得られる。
【0080】(P) 管理客体カード110は、警戒処理に
おいては、偶発的な通信誤り等によって管理主体IDを
正しく受信することができないことがあっても、待機時
間が経過するまでに正しく受信することができた場合に
は、警戒信号及び管理客体IDを送信しないので、無意
味な警戒信号によって家屋ユニット150や地域ユニッ
ト170等が作動させられることは少ない。従って、本
所在監視システムの機能を効率的に用いることができる
という効果が得られる。
【0081】(Q) 警戒処理における管理客体カード11
0及び管理主体カード130の待機時間の長さは、被監
視者101の症状や状況に応じて適宜調節することがで
きるので汎用性が高いという効果が得られる。 (R) 家屋ユニット150は、家屋105内の部屋105
Aの出入口付近及び家屋105の出入口付近に探知機1
57(157A及び157B)を備えているので、部屋
105Aの出入りと家屋105の出入りとを監視するこ
とができるという効果が得られる。
【0082】(S) 本所在監視システムは、始め家屋10
5内において被監視者101を監視しており、被監視者
101が家屋105から出ると、まず当該家屋が所属す
る小地域107内を探索し、次に当該小地域107が所
属する大地域109内を探索するので、効率的に探索を
行うことができるという効果が得られる。
【0083】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでは
なく、さらに種々なる態様において実施してもよいこと
はもちろんである。例えば、実施例1及び2において
は、自動車及び人間を管理客体とした例を示したが、現
金運搬用ケースにユニットを備え、現金を管理客体とす
ることもできる。また、同様に、万引防止用の商品管理
タグとして用いることもできる。この場合にも、盗難を
防止することができるという効果が得られる。
【0084】また、実施例1及び2においては、自動車
や被監視者の所在を表すための情報として、郵便番号
(平成10年2月より採用される7桁の郵便番号)を用
いてもよい。また、実施例2においては、管理客体カー
ドの外観について特に述べなかったが、ネックレス、ペ
ンダントあるいはブレスレット等の装飾品に見える様に
形成してもよい。さらに、障害内容を表示したり、運転
免許証の様に本人の写真を添付してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の所在監視システムのブロック図で
ある。
【図2】 実施例1の車載ユニットのブロック図であ
る。
【図3】 実施例1の駐車場ユニットのブロック図であ
る。
【図4】 実施例1の道路ユニットのブロック図であ
る。
【図5】 実施例1の中央ユニットのブロック図であ
る。
【図6】 実施例1の車載ユニットの処理の流れを示す
フローチャートである。
【図7】 実施例1の駐車場ユニットの処理の流れを示
すフローチャートである。
【図8】 実施例1の道路ユニットの処理の流れを示す
フローチャートである。
【図9】 実施例1の中央ユニットの処理の流れを示す
フローチャートである。
【図10】 実施例2の所在監視システムのブロック図
である。
【図11】 実施例2の管理客体カードのブロック図で
ある。
【図12】 実施例2の管理主体カードのブロック図で
ある。
【図13】 実施例2の家屋のブロック図である。
【図14】 実施例2の家屋ユニットのブロック図であ
る。
【図15】 実施例2の地域ユニットのブロック図であ
る。
【図16】 実施例2の中央ユニットのブロック図であ
る。
【図17】 実施例2の管理客体カードの処理の流れを
示すフローチャートである。
【図18】 実施例2の通常処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図19】 実施例2の警戒処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図20】 実施例2の管理主体カードの処理の流れを
示すフローチャートである。
【図21】 実施例2の家屋ユニットの処理の流れを示
すフローチャートである。
【図22】 実施例2の広域探索処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図23】 実施例2の地域ユニットの処理の流れを示
すフローチャートである。
【図24】 実施例2の中央ユニットの処理の流れを示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1…自動車、3…駐車場、5…道路、10…車載ユニッ
ト、11…CPU、13…ROM、15…RAM、17
…イグニッションシリンダセンサ、19…加速度セン
サ、21…発信機、23…電源装置、30…駐車場ユニ
ット、31…CPU、33…ROM、35…RAM、3
7…探知機、39…ゲート駆動装置、39A…ゲート、
41…警報装置、43…無線通信機、50…道路ユニッ
ト、51…CPU、53…ROM、55…RAM、57
…探知機、59…無線通信機、61…カメラ、70…中
央ユニット、71…CPU、73…ROM、75…RA
M、77…データベース、79…無線通信機、80…指
令センタ、101…被監視者、103…保護者、105
…家屋、105A…部屋、107…小地域、109…大
地域、110…管理客体カード、111…CPU、11
3…ROM、115…RAM、117…フラッシュメモ
リ、119…無線通信機、121…入力釦、123…表
示ランプ、125…発信機、127…電源装置、130
…管理主体カード、131…CPU、133…ROM、
135…RAM、137…フラッシュメモリ、139…
無線通信機、141…入力釦、143…表示ランプ、1
45…電源装置、150…家屋ユニット、151…CP
U、153…ROM、155…RAM、157…探知
機、159…無線通信機、161…操作パネル、163
…モニタ、165…報知装置、170…地域ユニット、
171…CPU、173…ROM、175…RAM、1
77…データベース、179…探知機、181…無線通
信機、190…中央ユニット、191…CPU、193
…ROM、195…RAM、197…無線通信機。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な物体に設置され、該物体の移
    動を検出する変位検出手段と、該変位検出手段により前
    記物体の移動が検出された場合に前記物体を識別可能な
    識別信号を送信する識別信号送信手段とを備える送信装
    置と、 前記物体が移動可能な領域に分散して配置され、前記識
    別信号送信手段から送信される識別信号を受信する識別
    信号受信手段を備える複数の受信装置と、 該各受信装置の前記識別信号受信手段が受信した識別信
    号を収集して前記物体の位置を監視する中央装置とによ
    って構成されることを特徴とする所在監視システム。
  2. 【請求項2】 前記物体は4輪や2輪等の自動車であ
    り、 前記変位検出手段は、前記自動車の加速度を検出し、 前記識別信号送信手段は、前記自動車の加速度が検出さ
    れた場合に前記識別信号を送信することを特徴とする請
    求項1に記載の所在監視システム。
  3. 【請求項3】 前記変位検出手段が前記自動車の加速度
    を検出した際に、前記自動車の動力源が作動していれば
    前記識別信号送信手段による前記識別信号の送信を禁止
    し、前記自動車の動力源が停止していれば前記識別信号
    送信手段による前記識別信号の送信を許可する送信許可
    手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の所在監
    視システム。
  4. 【請求項4】 前記物体は動物であり、 前記変位検出手段は、前記動物と当該動物の管理者との
    距離を検出し、 前記識別信号送信手段は、前記距離が所定距離を越えた
    場合に前記動物を識別可能な識別信号を送信することを
    特徴とする請求項1に記載の所在監視システム。
  5. 【請求項5】 前記管理者が携帯可能であり、前記管理
    者を識別可能な第2識別信号を送信する第2送信装置を
    備え、 前記変位検出手段は、前記第2送信装置により送信され
    る第2識別信号を検出し、 前記識別信号送信手段は、前記第2識別信号が検出され
    なくなった場合に前記識別信号を送信することを特徴と
    する請求項4に記載の所在監視システム。
  6. 【請求項6】 前記変位検出手段が前記第2識別信号を
    検出することができなくなった後、予め設定された待機
    時間が経過するまでは前記識別信号送信手段による前記
    識別信号の送信を禁止し、前記待機時間が経過しても前
    記第2識別信号を検出することができない場合に前記識
    別信号送信手段による前記識別信号の送信を許可する第
    2送信許可手段を備えることを特徴とする請求項5に記
    載の所在監視システム。
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