JP2004130854A - セキュリティ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両Mの正規の運転者が所持すべきICカード9が挿入手段7へ未挿入であり、かつ車両Mのエンジンが始動している場合、車両Mが盗難などの緊急事態に陥っていると判断してセキュリティセンター31への通報などの緊急事態発生時に行うべき緊急処理を行うようにする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はセキュリティ装置に関し、より詳細には、車両盗難を防止するためのセキュリティ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両盗難、車中荒しなどの事件は発生件数、発生率とも増加の傾向にあり、このため近年、車両盗難を防止するためのセキュリティ装置が種々提案されている。例えば、セキュリティモードが設定されているときに、車両のドアロックが壊されたり、フロントウィンドウガラス、リヤウィンドウガラスなどの窓ガラスが壊され、前記車両に異常事態が生じていると判断されると、サイレンなどの警報を鳴らしたり、ランプなどを光らせたりするセキュリティ装置がある。
前記セキュリティモードが設定されるのは、通常、前記車両を運転すべき正規の運転者が前記車両から離れているときであり、上記したようなセキュリティ装置は、駐車車両の乗り逃げに対するセキュリティとして非常に効果的である。
【0003】
また、「課題を解決するための手段及びその効果」の項目でも説明するが、従来のセキュリティ技術としては、ETC車載機への挿脱が可能なICカードを用いてエンジンの始動に制限を加えるようにしたものや(例えば、特許文献1参照)、セキュリティが主たる目的ではないが、DSRC(Dedicated Short Range Communications:狭域無線通信)を用いて車両の運行状況などを管理するといったものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−7561号公報
【特許文献2】
特開2000−231691号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両盗難としては、正規の運転者に気付かれないようにして、駐車している車両をこっそりと盗んでいくというのが一般的であるが、車両盗難にはこのような場合の他にも、前記正規の運転者を脅すことによって、正規の手順で前記セキュリティモードを解除させて、駐車している車両を盗んでいくといった場合や、車両運転中の運転者を脅して車両へ乗り込んで、そのまま該車両を盗んでいくといった場合(例えば、現金輸送車強盗)などがある。
【0006】
しかしながら、正規の手順で前記セキュリティモードが解除されて車両が盗難された場合や、車両運転中、すなわち前記セキュリティモードが設定されていないときに車両が盗難された場合には、従来のセキュリティ装置では車両盗難に遭っているにも拘らず、前記車両が緊急事態に陥っていると判断することができないといった問題がある。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、単なる窃盗の場合だけでなく強盗の場合にも、車両に緊急事態(例えば、車両盗難)が生じていると判断することのできるセキュリティ装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するために本発明に係るセキュリティ装置(1)は、車両の運転者が前記車両を運転すべき正規の運転者であるか否かを判断する運転者判断手段と、前記車両が走行状態、又は走行開始状態にあるか否かを判断する走行状態判断手段と、前記運転者判断手段による判断結果、及び前記走行状態判断手段による判断結果に基づく第1の所定条件が満たされると、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると判断する第1の緊急事態判断手段と、該第1の緊急事態判断手段により前記車両が緊急事態に陥っていると判断された場合に、第1の所定処理を行う第1の処理手段とを備えたセキュリティ装置であって、前記第1の所定条件に、前記車両の運転者が前記正規の運転者でないこと、かつ前記車両が走行状態、又は走行開始状態にあることが含まれていることを特徴としている。
【0009】
上記セキュリティ装置(1)によれば、前記第1の所定条件が満たされ、前記車両が緊急事態(例えば、車両盗難)に陥っていると判断されると、前記第1の所定処理(例えば、セキュリティセンターや警察などへの通報)が行われる。また、前記第1の所定条件に、前記車両の運転者が前記正規の運転者でないことが含まれているため、セキュリティモード(「従来の技術」の項目で説明したように、通常、駐車時に設定されるモード)が設定されていないときの強盗などによる車両盗難についても検知してセキュリティセンターなどへの通報が可能となる。
【0010】
ところで、強盗による車両盗難の場合には前記正規の運転者が強盗犯人の傍にいるため、車両盗難の検知が素早く行われて車両盗難に対する対抗処置(例えば、エンジン始動の禁止)が行われると、セキュリティ装置の存在が強盗犯人の知れるところとなり、前記正規の運転者に危険が及ぶ虞がある。
【0011】
しかしながら、上記セキュリティ装置(1)によれば、前記車両が走行状態、又は走行開始状態(例えば、エンジンは起動しているが、車両は発進していない状態)にあることが、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると判断する要件とされ、強盗犯人による前記車両の乗り逃げが容認されている。これにより、前記正規の運転者に危険が及ぶ可能性を低くすることができる。
【0012】
また、本発明に係るセキュリティ装置(2)は、上記セキュリティ装置(1)において、前記第1の処理手段が、前記第1の所定条件が満たされてから所定の時間が経過すると、前記第1の所定処理を行うものであることを特徴としている。
【0013】
上記セキュリティ装置(2)によれば、前記第1の所定条件が満たされてから前記所定の時間が経過すると前記第1の所定処理が行われる。すなわち、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると判断されてから、前記所定の時間が経過してはじめて前記第1の所定処理が行われる。
従って、強盗などが盗難現場から離れてから、警報音を発生させたり、エンジンを停止させたりするので、前記正規の運転者に危険が及ぶ可能性を低くすることができる。
【0014】
また、本発明に係るセキュリティ装置(3)は、上記セキュリティ装置(1)において、前記第1の所定条件に、前記車両が走行状態、又は走行開始状態になってから所定の時間が経過したことが含まれていることを特徴としている。
【0015】
上記セキュリティ装置(3)によれば、前記第1の所定条件に、前記車両が走行状態、又は走行開始状態になってから前記所定の時間が経過したことが含まれているため、強盗などが盗難現場から離れてから、前記車両が緊急事態に陥っていると判断される。
従って、強盗などが盗難現場にいる時点では、車両盗難への対抗処置はとられないため、前記正規の運転者に危険が及ぶ可能性を低くすることができる。
【0016】
また、本発明に係るセキュリティ装置(4)は、上記セキュリティ装置(1)〜(3)のいずれかにおいて、鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報が記録されているICカードなどの携帯可能な第1の記憶装置が挿脱可能な挿入手段に、前記第1の記憶装置が挿入されているか否かを検出するための挿入検出手段から得られる信号に基づいて前記第1の記憶装置が前記挿入手段に挿入されているか否かを判断する挿入判断手段を備え、該挿入判断手段により前記第1の記憶装置が前記挿入手段に挿入されていないと判断された場合、前記車両の運転者が前記正規の運転者でないと前記運転者判断手段が判断するものであることを特徴としている。
【0017】
ところで、現在、車両と路側に設置された機器とのコミュニケーションによって自動的に通行料金を徴収するシステム(ETCシステム)がある。ETCの主要機器は、路側ビーコンと車両との間の路車間通信機器であり、車両に搭載される通信機器には、通信と料金決済の両機能を一体化した1ピース型のものと、決済機能を本体から分離してICカードに受けもたせる2ピース型のものとがある。
【0018】
上記セキュリティ装置(4)は、このような携帯可能な記憶装置(例えば、ICカード)を利用した発明であり、上記セキュリティ装置(4)によれば、前記第1の記憶装置(例えば、ICカード)が前記挿入手段(例えば、ETCに利用される2ピース型の車載器本体)に挿入されていない場合に、前記車両の運転者が前記正規の運転者でないと判断される。
従って、前記第1の記憶装置を携帯していない者(例えば、強盗)が、前記車両を運転している場合、前記車両の運転者を前記正規の運転者でないと判断することができる。
【0019】
また、本発明に係るセキュリティ装置(5)は、上記セキュリティ装置(1)〜(3)のいずれかにおいて、ICカードなどの携帯可能な第1の記憶装置に記録されている鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報を読み取るための第1の読取手段と、該第1の読取手段により読み取られた前記鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報と、認証判定に利用するための鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報とを認証する第1の認証手段とを備え、該第1の認証手段により認証が正常になされなかった場合、前記車両の運転者が前記正規の運転者でないと前記第1の判断手段が判断するものであることを特徴としている。
【0020】
上記したように、ETCに利用される車載器には、通信と料金決済の両機能を一体化した1ピース型のものと、決済機能を本体から分離してICカードに受けもたせる2ピース型のものとがある。
また、ICカードには各車両を特定するための車両固有データが登録されるようになっており、この車両固有データを鍵情報として利用し、エンジンの始動に制限を加えるようにした発明もある(例えば、特許文献1参照)。また、最近では、ICカードに利用者固有データを登録し、ICカードを各利用者専用として車両の利用者を特定しようという考えもある。
【0021】
上記セキュリティ装置(5)は、利用者固有データなどの鍵情報が記録されている携帯可能な記憶装置(例えば、ICカード)を利用した発明であり、上記セキュリティ装置(5)によれば、前記第1の記憶装置(例えば、ICカード)に記録されている鍵情報(例えば、車両固有データや、利用者固有データ)、又は前記鍵情報となり得る情報(例えば、前記車両が現金輸送車である場合、前記車両の走行ルートに関する情報)と、認証判定に利用するための鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報とが認証され、認証が正常になされなかった場合に、前記車両の運転者が前記正規の運転者でないと判断される。
従って、前記正規の運転者が携帯する前記第1の記憶装置と同タイプの記憶装置が車載器へ挿入されたとしても、認証が正常になされることはないため、前記車両の運転者が前記正規の運転者であるか否かの判断を適切に行うことができる。
【0022】
また、本発明に係るセキュリティ装置(6)は、上記セキュリティ装置(5)において、前記認証判定に利用するための鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報が記録された第1の記憶手段を備え、前記第1の認証手段が、前記第1の記憶手段に記録されている前記鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報に基づいて前記認証判定を行うものであることを特徴としている。
【0023】
上記セキュリティ装置(6)によれば、前記認証判定に利用するための鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報が記録された前記第1の記憶手段が装備されている。すなわち、予めセキュリティ装置に登録されている情報に基づいて、前記認証判定を行うことができる。
従って、例えば、このセキュリティ装置を現金輸送車に利用する場合、該現金輸送車の運転者が携帯すべきICカードに登録されている運転者固有データと同一のデータを、前記セキュリティ装置へ予め登録しておくことによって、前記認証判定を行うことができる。
【0024】
また、本発明に係るセキュリティ装置(7)は、上記セキュリティ装置(5)において、第2の記憶装置に記録されている前記認証判定に利用するための鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報を読み取るための第2の読取手段を備え、前記第1の認証手段が、前記第2の読取手段により読み取られた前記鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報に基づいて前記認証判定を行うものであることを特徴としている。
【0025】
上記セキュリティ装置(7)によれば、前記第2の記憶装置(例えば、ICカード)に記録されている前記認証判定に利用するための鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報に基づいて前記認証判定が行われる。すなわち、結果として2枚のカードキーによって前記認証判定が行われるため、セキュリティ性の向上が図られる。
【0026】
また、本発明に係るセキュリティ装置(8)は、上記セキュリティ装置(5)において、前記認証判定に利用するための鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報が、セキュリティセンターなどの外部の機関から通信手段を介して送信されてくるものであることを特徴としている。
【0027】
上記セキュリティ装置(8)によれば、セキュリティセンターなどの外部の機関から通信手段を介して送信されてくる情報に基づいて、前記認証判定が行われるため、該認証判定に利用するための鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報の変更を柔軟に行うことができる。
【0028】
また、本発明に係るセキュリティ装置(9)は、少なくとも1以上の設置場所に設置され、設置場所に基づいた情報を送信する通信装置との間で、情報のやり取りを行うための狭域無線通信手段と、該狭域無線通信手段を用いての通信に異常が生じているか否かを判断する通信異常判断手段と、車両が走行状態、又は走行開始状態にあるか否かを判断する走行状態判断手段と、前記通信異常判断手段による判断結果、及び前記走行状態判断手段による判断結果に基づく第2の所定条件が満たされると、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると判断する第2の緊急事態判断手段と、該第2の緊急事態判断手段により前記車両が緊急事態に陥っていると判断された場合に、第2の所定処理を行う第2の処理手段とを備えたセキュリティ装置であって、前記第2の所定条件に、前記通信に異常が生じていること、かつ前記車両が走行状態、又は走行開始状態にあることが含まれていることを特徴としている。
【0029】
特許文献2には、DSRC(Dedicated Short Range Communications:狭域無線通信)を用いた物流情報管理システムが開示され、物流センターや倉庫の出入口ゲートに設けられた物流DSRCビーコン装置を介して車両(トラック)との情報の交換を行うことにより、物流の効率化を図ることが記載されている。
【0030】
ところで、現在、車両の運行管理は前記車両から送信される位置情報に基づいて行うのが主流であるが、上記したように、所どころに設けられたDSRCビーコン装置を用いて、物流の管理だけでなく、前記車両の運行管理を行うことができる。
【0031】
上記セキュリティ装置(9)は、狭域無線通信を利用したものであり、上記セキュリティ装置(9)によれば、前記狭域無線通信手段と各設置場所に設置されている前記通信装置との情報のやり取りを実現することができるので、狭域無線通信を利用して前記車両の運行を管理することができる。
【0032】
また、上記セキュリティ装置(9)によれば、前記第2の所定条件が満たされ、前記車両が緊急事態(例えば、車両盗難)に陥っていると判断されると、前記第2の所定処理(例えば、セキュリティセンターや警察などへの通報)が行われる。また、前記第2の所定条件に前記狭域無線通信手段による通信に異常が生じていることが含まれているため、巧妙な泥棒に前記狭域無線通信手段に接続されているケーブルを接続された場合などについても、確実に検知してセキュリティセンターなどへ通報することができる。
【0033】
ところで、強盗による車両盗難の場合には前記正規の運転者が強盗犯人の傍にいるため、車両盗難の検知が素早く行われて車両盗難に対する対抗処置(例えば、エンジン始動の禁止)が行われると、セキュリティ装置の存在が強盗犯人の知れるところとなり、前記正規の運転者に危険が生じる虞がある。
【0034】
しかしながら、上記セキュリティ装置(9)によれば、前記車両が走行状態、又は走行開始状態(例えば、エンジンは起動しているが、車両は発進していない状態)にあることが、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると判断する必須要件とされ、強盗犯人による前記車両の乗り逃げが容認されている。これにより、前記正規の運転者に危険が及ぶ可能性を低くすることができる。
【0035】
また、本発明に係るセキュリティ装置(10)は、少なくとも2以上の設置場所に設置され、設置場所に基づいた情報を送信する通信装置との間で、情報のやり取りを行うための狭域無線通信手段と、エンジン始動などの第3の所定条件が満たされた後、最初に行われる前記狭域無線通信手段による情報通信に基づいて前記車両が正常な状態にあるか否かを判断する正常状態判断手段と、該正常状態判断手段により前記車両が正常な状態にないと判断された場合、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると看做して第3の所定処理を行う第3の処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0036】
上記したように、所どころに設けられたビーコン装置を用い、狭域無線通信によって車両の運行管理を実現することができる。上記セキュリティ装置(10)も、この狭域無線通信を利用したものであり、上記セキュリティ装置(10)によれば、前記狭域無線通信手段と各設置場所に設置されている前記通信装置との情報のやり取りを実現することができるので、狭域無線通信を利用して前記車両の運行を管理することができる。
【0037】
ところで、現金輸送車の場合には、どのルートを走行して、どこを経由してどこへ向かうか、そしてエンジンを停止したり、始動する場所についても予め決められているのが通常である。換言すれば、エンジン始動後、最初に行われる前記狭域無線通信手段による情報通信がどのようなものであるかは予め決められていることとなる。
従って、エンジン始動後、最初に行われる前記狭域無線通信手段による情報通信に基づいて、前記車両が正常な状態にあるか否かといったことを判断することができる。
【0038】
上記セキュリティ装置(10)によれば、エンジン始動などの第3の所定条件(エンジン始動以外としては、例えば、所定の期間以上、停止した後の発進などが挙げられる)が満たされた後、最初に行われる前記狭域無線通信手段による情報通信に基づいて前記車両が正常な状態にあるか否かが判断され、前記車両が正常な状態にないと判断された場合、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると看做され、前記第3の所定処理(例えば、警報音の発生)が行われる。このように、前記狭域無線通信手段による情報のやり取りに基づいて、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っているか否かが判断されるため、強盗による車両盗難についても検知することができる。
【0039】
ところで、強盗による車両盗難の場合には前記正規の運転者が強盗犯人の傍にいるため、車両盗難の検知が素早く行われて車両盗難に対する対抗処置(例えば、エンジン始動の禁止)が行われると、セキュリティ装置の存在が強盗犯人の知れるところとなり、前記正規の運転者に危険が及ぶ虞がある。
【0040】
しかしながら、上記セキュリティ装置(10)によれば、前記第3の所定条件にエンジン始動を含めることによって、強盗犯人による前記車両の乗り逃げを容認することができ、これにより、前記正規の運転者に危険が及ぶ可能性を低くすることができる。
【0041】
また、本発明に係るセキュリティ装置(11)は、上記セキュリティ装置(10)において、前記第3の所定条件が満たされた後、最初に前記狭域無線通信手段を通じて受信される前記通信装置から送信されてくる情報と、認証判定に利用する情報であって、前記第3の所定条件が満たされた後、最初に前記狭域無線通信手段を通じて受信されるべき前記通信装置から送信されてくる情報とを認証する第2の認証手段を備え、該第2の認証手段により認証が正常になされなかった場合、前記車両が正常な状態にないと前記正常状態判断手段が判断するものであることを特徴としている。
【0042】
上記セキュリティ装置(11)によれば、前記第3の所定条件(例えば、エンジン始動)が満たされた後、最初に前記狭域無線通信手段を通じて受信される前記通信装置から送信されてくる情報(例えば、前記通信装置が設置されている場所に関する情報)と、前記認証判定に利用する情報であって、前記第3の所定条件が満たされた後、最初に前記狭域無線通信手段を通じて受信されるべき前記通信装置から送信されてくる情報とが認証され、認証が正常になされなかった場合に前記車両が正常な状態にないと判断される。
従って、前記車両を予定外のところで停止させて、エンジンを停止させた場合には、認証が正常になされることはないため、前記車両が正常な状態にあるか否かの判断を適切に行うことができる。
【0043】
また、本発明に係るセキュリティ装置(12)は、上記セキュリティ装置(11)において、前記認証判定に利用する情報が記録された第2の記憶手段を備え、前記第2の認証手段が、前記第2の記憶手段に記録されている情報に基づいて前記認証判定を行うものであることを特徴としている。
【0044】
上記セキュリティ装置(12)によれば、前記認証判定に利用する情報が記録された前記第2の記憶手段が装備されている。すなわち、予めセキュリティ装置に登録されている情報に基づいて前記認証判定を行うことができる。
従って、認証に必要となるデータを前記セキュリティ装置へ予め登録しておくことによって、前記認証判定を行うことができる。
【0045】
また、本発明に係るセキュリティ装置(13)は、上記セキュリティ装置(11)において、第3の記憶装置に記録されている前記認証判定に利用するための情報を読み取るための第3の読取手段を備え、前記第2の認証手段が、前記第3の読取手段により読み取られた前記情報に基づいて前記認証判定を行うものであることを特徴としている。
【0046】
上記セキュリティ装置(13)によれば、前記第3の記憶装置(例えば、ICカード)に記録されている前記認証判定に利用するための情報に基づいて前記認証判定が行われる。すなわち、カードキーなどによって前記認証判定が行われるためセキュリティ性の向上が図られる。
【0047】
また、本発明に係るセキュリティ装置(14)は、上記セキュリティ装置(11)において、前記認証判定に利用するための情報が、セキュリティセンターなどの外部の機関から通信手段を介して送信されてくるものであることを特徴としている。
【0048】
上記セキュリティ装置(14)によれば、セキュリティセンターなどの外部の機関から通信手段を介して送信されてくる情報に基づいて前記認証判定が行われるため、該認証判定に利用するための情報の変更を柔軟に行うことができる。
【0049】
また、本発明に係るセキュリティ装置(15)は、1又は2以上の設置場所に設置され、設置場所に基づいた情報を送信する通信装置との間で情報のやり取りを行うための狭域無線通信手段と、所定のタイミングで、前記狭域無線通信手段と前記通信装置との間で正しく情報のやり取りが行われているか否かを判断する第1の通信状況判断手段と、該第1の通信状況判断手段により前記所定のタイミングで前記情報のやり取りが行われていない、あるいは正しく前記情報のやり取りが行われていないと判断された場合、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると看做して第4の所定処理を行う第4の処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0050】
上記セキュリティ装置(15)によれば、上記セキュリティ装置(10)〜(14)のように、エンジン始動後、最初に行われる前記狭域無線通信手段による情報通信が正しく行われたか否かだけでなく、前記所定のタイミングで情報通信が正しく行われたか否かが判断される。
【0051】
例えば、現金輸送車の場合には、どのルートを走行してどこを経由してどこへ向かうか、そしてエンジンを停止したり、始動する場所についても予め決められているのが通常である。換言すれば、どのタイミングでどの前記通信装置とどのような情報通信が行われるかが予め決められていることとなる。
従って、前記所定のタイミングで情報通信が正しく行われたか否かを判断することによって、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っているか否かといったことを判断することができる。
【0052】
また、本発明に係るセキュリティ装置(16)は、上記セキュリティ装置(15)において、前記狭域無線通信手段を通じて受信される前記通信装置から送信されてくる情報と、認証判定に利用する情報であって、前記狭域無線通信手段を通じて受信されるべき前記通信装置から送信されてくる情報とを認証する第3の認証手段を備え、該第3の認証手段により認証が正常になされなかった場合、前記狭域無線通信手段と前記通信装置との間で正しく情報のやり取りは行われていないと前記第1の通信状況判断手段が判断するものであることを特徴としている。
【0053】
上記セキュリティ装置(16)によれば、前記狭域無線通信手段を通じて受信される前記通信装置から送信されてくる情報(例えば、前記通信装置が設置されている場所に関する情報)と、前記認証判定に利用する情報であって、前記狭域無線通信手段を通じて受信されるべき前記通信装置から送信されてくる情報とが認証され、認証が正常になされなかった場合に、前記狭域無線通信手段と前記通信装置との間で正しく情報のやり取りが行われていないと判断される。
従って、前記車両を予定外のところで停止させたり、予定の走行ルートを外れたりした場合には認証が正常になされることはないため、前記車両が正常な状態にあるか否かの判断を適切に行うことができる。
【0054】
また、本発明に係るセキュリティ装置(17)は、2以上の設置場所に設置され、設置場所に基づいた情報を送信する通信装置との間で、情報のやり取りを行うための狭域無線通信手段と、2以上の通信装置との間で情報のやり取りを行う順序が設定されており、その順序通りに前記通信装置との情報のやり取りが行われたか否かを判断する第2の通信状況判断手段と、該第2の通信状況判断手段により順序通りに情報のやり取りが行われていないと判断された場合、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると看做し、第5の所定処理を行う第5の処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0055】
ところで、運送トラックなどが物流センターと倉庫とを往復する場合、まず、物流センターの出口に設置された通信装置から送信される「運行開始」を示した情報を受信し、次に倉庫の入口に設置された通信装置から送信される「到着」を示した情報を受信し、その次に倉庫の出口に設置された通信装置から送信される「出発」を示した情報を受信し、最後に物流センターの入口に設置された通信装置から送信される「運行終了」を示した情報を受信するはずである。
【0056】
上記セキュリティ装置(17)によれば、予め設定された順序通りに、前記通信装置との情報のやり取りが行われたか否かが判断され、順序通りに情報のやり取りが行われなかった場合、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると判断されて前記第5の所定処理(例えば、警報音の発生)が行われる。
【0057】
従って、例えば、前記運送トラックにおいて「運送開始」、「到着」、「出発」、「運行終了」を示した情報を順序通りに受信することができなくなった場合、前記運送トラックが運行途中に何らかのトラブルに巻き込まれたと判断することができる。
【0058】
また、本発明に係るセキュリティ装置(18)は、少なくとも1以上の設置場所に設置され、設置場所に基づいた情報を送信する通信装置との間で、情報のやり取りを行うための狭域無線通信手段と、前記狭域無線通信手段と前記通信装置との間で情報のやり取りが行われたか否かを判断する第3の通信状況判断手段と、前記狭域無線通信手段による前記通信装置との情報のやり取りを行うべき所定のタイミングから、所定の時間が経過したか否かを判断する時間経過判断手段と、前記第3の通信状況手段手段による判断結果、及び前記時間経過判断手段による判断結果に基づいて前記所定のタイミングから前記所定の時間が経過しているにも拘らず、前記狭域無線通信手段と前記通信装置との間で情報のやり取りが行われていない場合、車両が盗難などの緊急事態に陥っていると判断して第6の所定処理を行う第6の処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0059】
上記セキュリティ装置(18)によれば、前記狭域無線通信手段による前記通信装置との情報のやり取りを行うべき前記所定のタイミングから、前記所定の時間が経過しているにも拘らず、前記狭域無線通信手段と前記通信装置との間で情報のやり取りが行われていない場合、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると判断されて前記第6の所定処理(例えば、セキュリティセンターや警察などへの通報)が行われる。
従って、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っているとの判断が、前記所定のタイミングから遅延され、強盗犯人による前記車両の乗り逃げが容認されているので、前記車両を運転すべき正規の運転者に危険が及ぶ可能性を低くすることができる。
【0060】
また、本発明に係るセキュリティ装置(19)は、上記セキュリティ装置(1)〜(18)において、前記第1〜前記第6の処理手段により行われる前記第1〜前記第6の所定処理が、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていることを前記車両の内部、及び/又は外部にいる者に伝えるための警報装置を稼働させるものであることを特徴としている。
【0061】
上記セキュリティ装置(19)によれば、前記車両が盗難などの緊急事態に陥った場合、前記警報装置(例えば、警報音を発生する装置や、ランプを点灯させる装置)が稼働され、前記車両の内部にいる者(例えば、強盗犯)や前記車両の外部にいる者に、前記車両が緊急事態に陥っていることを知らせることができる。
【0062】
また、本発明に係るセキュリティ装置(20)は、上記セキュリティ装置(1)〜(18)において、前記第1〜前記第6の処理手段により行われる前記第1〜前記第6の所定処理が、セキュリティセンターなどの外部の機関へ通報するものであることを特徴としている。
【0063】
上記セキュリティ装置(20)によれば、前記車両が盗難などの緊急事態に陥った場合、セキュリティセンターなどの外部の機関へ通報されるので、事件に対する処置をスムースに行うことができる。
【0064】
また、本発明に係るセキュリティ装置(21)は、上記セキュリティ装置(9)〜(18)において、前記第2〜前記第6の処理手段により行われる前記第2〜前記第6の所定処理が、セキュリティセンターなどの外部の機関へ前記狭域無線通信手段を用いて通報するものであることを特徴としている。
【0065】
上記セキュリティ装置(21)によれば、前記車両が盗難などの緊急事態に陥った場合、セキュリティセンターなどの外部の機関への通報が前記狭域無線通信手段を用いて行われるので、前記通報用に別の通信手段(例えば、携帯電話などの移動体通信装置)を設ける必要がない。これによりコストの削減を図ることができる。
【0066】
また、本発明に係るセキュリティ装置(22)は、上記セキュリティ装置(1)〜(21)において、前記第1〜前記第6の処理手段による前記第1〜前記第6の所定処理をある特定の操作により禁止させるための第1の禁止制御手段を備えていることを特徴としている。
【0067】
前記第1の記憶装置(例えば、ICカード)が破損したり、前記狭域無線通信手段が故障したりすると、盗難などの被害に遭っていないのに装置が盗難に遭ったと誤って判断し、前記第1の所定処理を行ってしまう虞があるが、上記セキュリティ装置(22)によれば、前記特定の操作により前記第1〜前記第6の所定処理が禁止されるため、上記した問題が生じるのを防ぐことができる。
【0068】
また、本発明に係るセキュリティ装置(23)は、上記セキュリティ装置(22)において、前記特定の操作による処理の禁止に制限が設けれられており、前記特定の操作が制限を超えて行われた場合、前記第1の禁止制御手段が禁止制御を行わないものであることを特徴としている。
【0069】
強盗犯に前記特定の操作が知られてしまうとセキュリティ装置が意味のないものとなってしまうが、上記セキュリティ装置(23)によれば、前記特定の操作による処理の禁止に制限が設けられているので上記した問題を解決することができる。
【0070】
また、本発明に係るセキュリティ装置(24)は、上記セキュリティ装置(1)〜(23)において、前記車両が緊急事態に陥っていると判断された後、所定のタイミングから所定の期間が経過し、又は所定の距離の移動があり、かつ前記車両が停止していると判断すると、前記車両の走行を禁止する第2の禁止制御手段を備えていることを特徴としている。
【0071】
上記セキュリティ装置(24)によれば、前記車両が盗難などの緊急事態に陥った場合、前記車両の走行が禁止されるようになっているので犯人の逃走を防止することができる。また、前記車両の走行が禁止されるのは、前記所定のタイミング(例えば、盗難現場からの出発時)から前記所定の期間が経過した後、又は前記盗難現場から前記所定の距離だけ離れた後なので、前記盗難現場にいる正規の運転者に危険が及ぶ可能性を低くすることができる。さらには、前記車両の走行が禁止されるのは前記車両が停止してからなので、前記車両の周囲を走行中の別の車両への安全性も確保することができる。
【0072】
また、本発明に係るセキュリティ装置(25)は、上記セキュリティ装置(24)において、前記第2の禁止制御手段が、エンジンを停止させると共に、エンジンの再起動を許可しないようにすることによって前記車両の走行を禁止するものであることを特徴としている。
【0073】
上記セキュリティ装置(25)によれば、エンジンの再起動を許可しないようにすることによって前記車両の走行が禁止されるので、前記車両の走行の禁止を確実に実現することができる。
【0074】
また、本発明に係るセキュリティ装置(26)は、上記セキュリティ装置(24)又は(25)において、セキュリティセンターなどの外部の機関から通信手段を介して送信されてくる前記車両の走行禁止の許可/不許可を示す情報に基づいて、前記第2の禁止制御手段の稼働を制御する稼働制御手段を備えていることを特徴としている。
【0075】
上記セキュリティ装置(26)によれば、前記車両の走行を禁止させるか否かをセキュリティセンターなどの外部の機関から指示することができるので、より安全な状況下で前記車両の走行を禁止させることが可能となる。
【0076】
また、本発明に係るセキュリティ装置(27)は、上記セキュリティ装置(24)〜(26)において、ある特定の操作により前記車両の走行の禁止を解除する第1の解除制御手段を備えていることを特徴としている。
【0077】
前記第1の記憶装置(例えば、ICカード)が破損したり、前記狭域無線通信手段が故障したりすると、盗難などの被害に遭っていないのに、装置が盗難に遭ったと誤って判断し、前記車両の走行が禁止されてしまう虞があるが、上記セキュリティ装置(27)によれば、前記特定の操作により前記車両の走行の禁止が解除されるため、上記した問題が生じるのを防ぐことができる。また、前記車両が正規の運転者に戻ってきた場合、速やかに通常の走行を実現することができる。
【0078】
また、本発明に係るセキュリティ装置(28)は、上記セキュリティ装置(24)〜(26)において、セキュリティセンターなどの外部の機関から通信手段を介して送信されてくる前記車両の走行禁止の解除を示す情報に基づいて、前記車両の走行の禁止を解除する第2の解除制御手段を備えていることを特徴としている。
【0079】
上記セキュリティ装置(28)によれば、上記セキュリティ装置(27)のようにある特定の操作により、前記車両の走行禁止を解除するのではなく、セキュリティセンターなどの外部の機関からの指示によって前記走行禁止の解除が行われるので、セキュリティ性の向上が図られる。
【0080】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るセキュリティ装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態(1)に係るセキュリティ装置が採用されたセキュリティシステムの要部を概略的に示したブロック図である。
【0081】
図中1はセキュリティ装置を示しており、セキュリティ装置1は制御手段2と、路側に設置される外部通信装置21との間で情報のやり取りを行うための通信手段3及びアンテナ4と、表示手段5と、操作手段6と、セキュリティ装置1が搭載される車両Mを運転すべき正規の運転者が携帯するためのICカード9の挿脱が可能であり、挿入状態でデータの読み取りが可能な挿入手段7と、挿入手段7に挿入されているICカード9に登録されている利用者固有データと同一のデータが登録されている記憶手段8とを含んで構成されている。また、通信手段3としてはDSRC無線機が採用されている。
【0082】
制御手段2には移動体通信装置10(例えば、携帯電話)が接続されており、この移動体通信装置10を用いてセキュリティセンター31との間で情報のやり取りを行うことができるようになっている。また、制御手段2には車両Mの乗員に聞こえるような警報音を発生させるための車内用警報音発生装置11と、車両Mの乗員には聞こえないように車両Mの外部へ警報音を発生させるための車外用警報音発生装置12と、インパネ照明を制御するためのインパネ照明制御装置13と、テールランプの点灯を制御するためのテールランプ制御装置14と、エンジン制御装置15と、車室内に設置され、車両Mの正規の乗員だけが知り得る隠しスイッチ16とが接続されている。
【0083】
さらに、制御装置2はACCスイッチのON/OFFを示す信号や、エンジンが起動しているか否かを示す信号や、車速を検出する車速センサから出力される信号を取り込むことができるようになっている。また、セキュリティ装置1との間で情報のやり取りを行う外部通信装置21はDSRC無線機が採用された通信手段22と、アンテナ25と、制御手段(図示せず)とを含んで構成されている。
【0084】
次に、実施の形態(1)に係るセキュリティ装置1における制御手段2の行う処理動作▲1▼を図2〜図4に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、処理動作▲1▼はACCスイッチがONされたときに行われる動作である。
【0085】
ACCスイッチがONされると、まず、車両Mが盗難などの緊急事態に陥っているか否かを示すためのフラグf1が1であるか否かを判断し(ステップS1)、フラグf1が1でない、すなわち車両Mが緊急事態に陥っていないと判断すれば、次に、ICカード9が挿入手段7に挿入されているか否かを判断する(ステップS2)。
【0086】
ICカード9が挿入手段7に挿入されていない(すなわち、車両Mの正規の運転者が乗車していない虞がある)と判断すれば、次に、エンジンが始動されたか否かを判断する(ステップS3)。エンジンが始動された(すなわち、車両Mの正規の運転者が乗車していないにも拘らず、エンジンが始動された)と判断すれば、車両Mが盗難などの緊急事態に陥ったと看做し、まず、タイマt1を0にしてスタートさせ(ステップS4)、次に、タイマt1 が所定の期間t1’(例えば、3分間)を経過したか否かを判断する(ステップS5)。
【0087】
タイマt1が所定の期間t1’を経過したと判断すれば、ステップS11(図3参照)へ進んで、車両Mが緊急事態に陥ったときに行うべき緊急処理(例えば、警報音の発生や、テールランプの点滅)を行う。一方、タイマt1が所定の期間t1’を経過していないと判断すれば、ステップS5へ戻る。なお、ここで緊急事態発生の検知後、すぐに前記緊急処理を行わないのは、強盗による車両盗難の場合、車両Mの正規の乗員が強盗犯人の傍にいるため、盗難現場で前記緊急処理(すなわち、車両盗難に対する対抗処置)を行ってしまうと、セキュリティ装置1の存在が強盗犯人に知られることとなり、前記正規の乗員に危険が及ぶ虞があるからである。
【0088】
ステップS3において、エンジンが始動されていないと判断すれば、ACCスイッチがOFFされたか否かを判断し(ステップS6)、ACCスイッチがOFFされたと判断すれば、そのまま処理動作▲1▼を終了する。一方、ACCスイッチがOFFされていないと判断すれば、ステップS3へ戻り、再び、エンジンが始動されたか否かを判断する。
【0089】
また、ステップS2において、ICカード9が挿入手段7に挿入されていると判断すれば、ステップS3以降の処理動作を行う必要がないので、そのまま処理動作▲1▼を終了する。また、ステップS1において、フラグf1が1である、すなわち車両Mが既に緊急事態に陥っていると判断すれば、ステップS2〜S5の処理動作を飛ばして、前記緊急処理を行うために、ステップS11(図3参照)へ進む。
【0090】
前記緊急処理を行うにあたって、まず、車両Mの正規の乗員だけが知り得る隠しスイッチ16がON状態であるか否かを判断し(ステップS11)、隠しスイッチ16がON状態である、すなわち車両Mの正規の乗員が隠しスイッチ16を押下したと判断すれば、盗難された車両Mに強盗犯人と一緒に車両Mの正規の乗員が同乗していると看做し、強盗犯人に気付かれないように、盗難に対する対抗処置を講じる。
【0091】
まず、車外用警報音発生装置12を制御することによって、車両Mの外部に対して警報音を発生させると共に(ステップS12)、テールランプ制御装置14を制御することによって、テールランプを点滅させ(ステップS13)、次に、移動体通信装置10を用いて、セキュリティセンター31へ車両Mが緊急事態に陥ったことを知らせ(ステップS14)、その後、フラグf1を1にする(ステップS15)。なお、セキュリティセンター31へは前記正規の乗員が同乗していることを伝えた方が望ましい。また、セキュリティセンター31への通報を移動体通信装置10を用いて行っているが、別の実施の形態では、前記通報を通信手段3を用いて行うようにしても良い。
【0092】
続いて、操作手段6を通じて入力操作が行われたか否かを判断し(ステップS16)、入力操作が行われたと判断すれば、次に、その入力操作が予め設定された特定の操作であるか否かを判断する(ステップS17)。前記入力操作が前記特定の操作である(すなわち、車両Mの正規の乗員によって緊急処理モードの解除指示が行われた)と判断すれば、まず、カウンタcに1を加算し(ステップS18)、次に、1を加算したカウンタcが所定回数c’(例えば、5回)以上であるか否かを判断する(ステップS19)。
【0093】
カウンタcが所定回数c’以上ではない(すなわち、前記解除指示が行われた回数が所定回数c’未満である)と判断すれば、車外用警報音発生装置12を制御することによって、警報音の発生を停止させると共に(ステップS20)、テールランプ制御装置14を制御することによって、テールランプの点滅を中止させ(ステップS21)、フラグf1を0にして(ステップS22)、処理動作▲1▼を終了する。
【0094】
一方、カウンタcが所定値c’以上である(すなわち、前記解除指示が行われた回数が所定回数c’以上である)と判断すれば、車両Mの正規の乗員の意思による正規の解除指示ではないと看做し、警報音の発生の停止などの処理動作を行わない。次に、ACCスイッチがOFFされたか否かを判断し(ステップS23)、ACCスイッチがOFFされたと判断すれば、処理動作▲1▼を終了し、ACCスイッチがOFFされていないと判断すれば、ステップS16へ戻り、操作手段6を通じて入力操作が行われたか否かを判断する。
【0095】
また、ステップS16において、操作手段6を通じて入力操作が行われていないと判断したり、ステップS17において、前記入力操作が前記特定の操作でないと判断した場合には、ステップS23へ進んで、ACCスイッチがOFFされたか否かを判断する。
【0096】
ところで、ステップS11において、隠しスイッチ16がON状態でない、すなわち車両Mの正規の乗員が隠しスイッチ16を押下していないと判断すれば、盗難された車両Mに強盗犯人と一緒に車両Mの正規の乗員は同乗していないと看做し、盗難に対する対抗処置を講じる。
【0097】
まず、車内用警報音発生装置11、及び車外用警報音発生装置12を制御することによって、車両Mの内外部それぞれに対して警報音を発生させると共に(ステップS24)、テールランプ制御装置14を制御することによって、テールランプを点滅させ(ステップS25)、インパネ照明制御装置13を制御することによって、インパネ照明を点滅させ(ステップS26)、次に、移動体通信装置10を用いて、セキュリティセンター31へ車両Mが緊急事態に陥ったことを知らせ(ステップS27)、その後、フラグf1を1にする(ステップS28)。なお、ここではセキュリティセンター31への通報を移動体通信装置10を用いて行っているが、別の実施の形態では、前記通報を通信手段3を用いて行うようにしても良い。
【0098】
次に、車両Mのエンジン始動が禁止されているか否かを示すためのフラグf2が1であるか否かを判断し(ステップS29)、フラグf2が1でない、すなわち車両Mのエンジン始動が禁止されていないと判断すれば、次に、車両Mが停止しているか否かを判断し(ステップS30)、車両Mが停止していると判断すれば、エンジン制御装置15を制御することによって、車両Mのエンジンを停止させると共に(ステップS31)、エンジンの始動を禁止する(ステップS32)。次に、フラグf2を1にして(ステップS33)、その後、ステップS41(図4参照)へ進む。
【0099】
一方、ステップS29において、フラグf2が1である、すなわち車両Mのエンジン始動が既に禁止されていると判断すれば、ステップS30〜S33の処理動作を行う必要がないので、そのままステップS41へ進む。また、ステップS30において、車両Mが停止していないと判断した場合にも、そのままステップS41へ進む。
【0100】
ステップS41へ進むと、まず、操作手段6を通じて入力操作が行われたか否かを判断し(ステップS41)、入力操作が行われたと判断すれば、次に、その入力操作が予め設定された特定の操作であるか否かを判断する(ステップS42)。前記入力操作が前記特定の操作である(すなわち、車両Mの正規の乗員によって緊急処理モードの解除指示が行われた)と判断すれば、まず、カウンタcに1を加算し(ステップS43)、次に、1を加算したカウンタcが所定回数c’以上であるか否かを判断する(ステップS44)。
【0101】
カウンタcが所定回数c’以上でない(すなわち、前記解除指示が行われた回数が所定回数c’未満である)と判断すれば、次に、車両Mのエンジン始動が禁止されているか否かを示すためのフラグf2が1であるか否かを判断し(ステップS45)、フラグf2が1である、すなわち車両Mのエンジン始動が禁止されていると判断すれば、エンジン制御装置15を制御することによって、エンジン始動禁止を解除し(ステップS46)、フラグf2を0にして(ステップS47)、その後、ステップS48へ進む。
【0102】
一方、ステップS45において、フラグf2が1でない、すなわち車両Mのエンジン始動は禁止されていないと判断すれば、ステップS46、S47の処理動作を行う必要がないので、ステップS46、S47を飛ばして、そのままステップS48へ進む。
【0103】
次に、車内用警報音発生装置11、及び車外用警報音発生装置12を制御することによって、警報音の発生を停止させると共に(ステップS48)、テールランプ制御装置14を制御することによって、テールランプの点滅を中止させ(ステップS49)、インパネ照明制御装置13を制御することによって、インパネ照明の点滅を中止させ(ステップS50)、次に、フラグf1を0にして(ステップS51)、処理動作▲1▼を終了する。
【0104】
ところで、ステップS44において、カウンタcが所定値c’以上である(すなわち、前記解除指示が行われた回数が所定回数c’以上である)と判断すれば、車両Mの正規の乗員の意思による正規の解除指示ではないと看做し、警報音の発生の停止などの処理動作を行わない。
【0105】
次に、ACCスイッチがOFFされたか否かを判断し(ステップS52)、ACCスイッチがOFFされたと判断すれば、処理動作▲1▼を終了する。一方、ACCスイッチがOFFされていないと判断すれば、次に、フラグf2が1であるか否かを判断し(ステップS53)、フラグf2が1であると判断すれば、ステップS41へ戻り、操作手段6を通じて入力操作が行われたか否かを判断する。他方、フラグf2が1でないと判断すれば、ステップS30(図3参照)へ戻り、車両Mが停止したか否かを判断する。
【0106】
また、ステップS41において、操作手段6を通じて入力操作が行われていないと判断したり、ステップS42において、前記入力操作が前記特定の操作でないと判断した場合には、ステップS52へ進んで、ACCスイッチがOFFされたか否かを判断する。
【0107】
上記実施の形態(1)に係るセキュリティ装置1によれば、挿入手段7へのICカード9の挿入がないにも拘らず、車両Mのエンジンが始動した場合には、車両Mが緊急事態(例えば、車両盗難)に陥っていると判断され、緊急事態発生時に行うべき緊急処理(例えば、セキュリティセンター31への通報)が行われる。また、車両Mが緊急事態に陥っているとの判断条件に、ICカード9が挿入手段7へ挿入されているか否かの判断結果が含まれているため、セキュリティモード(「従来の技術」の項目で説明したように、通常、駐車時に設定されるモード)が設定されていないときの強盗などによる車両盗難についても検知してセキュリティセンター31へ通報することなどができる。
【0108】
ところで、強盗による車両盗難の場合には車両Mの正規の乗員が強盗犯人の傍にいるため、車両盗難の検知が素早く行われて車両盗難に対する対抗処置(例えば、エンジン始動の禁止)が行われると、セキュリティ装置1の存在が強盗犯人の知れるところとなり、前記正規の乗員に危険が及ぶ虞がある。
【0109】
しかしながら、上記実施の形態(1)に係るセキュリティ装置1によれば、車両Mのエンジンが始動することが、車両Mが盗難などの緊急事態に陥っていると判断する要件とされ、強盗犯人による車両Mの乗り逃げが容認されている。これにより、前記正規の乗員に危険が及ぶ可能性を低くすることができる。
さらに、盗難された車両Mに前記正規の乗員が強盗犯人と一緒に同乗しているか否かに基づき、それぞれに適した処理が行われるので、セキュリティ性に非常に優れた装置を実現することができる。
【0110】
また、上記実施の形態(1)に係るセキュリティ装置1では、強盗犯人に車両Mの乗り逃げを容認するために、盗難検知から所定の期間t1’が経過してから緊急処理を行うようにしているが、別の実施の形態では、車速センサからの情報などに基づいて、盗難現場から車両Mが所定の距離、離れてから前記緊急処理を行うようにしても良い。
【0111】
また、上記実施の形態(1)に係るセキュリティ装置1では、盗難検知から所定の期間t1’が経過した後、車両Mが停止すると、車両Mの走行を禁止するようにしているが、車両Mの走行禁止の許可/不許可をセキュリティセンター31などの外部から指示できるようにして、より適切な場所での禁止制御を行うようにしても良い。なお、これを実現する方法としては、例えば、セキュリティセンター31から許可信号を受けることを、車両Mの走行禁止実施の条件とするといった方法が挙げられる。
【0112】
また、上記実施の形態(1)に係るセキュリティ装置1では、操作手段6を通じてある特定の操作が行われると、警報音発生が停止されたり、エンジン始動禁止が解除されるようになっているが、別の実施の形態に係るセキュリティ装置ではセキュリティセンター31などの外部からの指示に基づいて、前記停止や前記解除などが行われるようにしても良い。
【0113】
次に、実施の形態(2)に係るセキュリティ装置が採用されたセキュリティシステムについて説明する。但し、前記セキュリティシステムについては、セキュリティ装置1、及びセキュリティ装置1を構成する制御手段2を除いて、図1に示したセキュリティシステムの構成と同様であるため、セキュリティ装置、及び制御手段には異なる符号を付し、その他の説明をここでは省略する。
【0114】
実施の形態(2)に係るセキュリティ装置1Aにおける制御手段2Aの行う処理動作▲2▼を図5に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、処理動作▲2▼はACCスイッチがONされたときに行われる動作である。
【0115】
ACCスイッチがONされると、まず、車両Mが盗難などの緊急事態に陥っているか否かを示すためのフラグf1が1であるか否かを判断し(ステップS61)、フラグf1が1でない、すなわち車両Mが緊急事態に陥っていないと判断すれば、次に、ICカード9が挿入手段7に挿入されているか否かを判断する(ステップS62)。
【0116】
ICカード9が挿入手段7に挿入されていると判断すれば、挿入手段7を介してICカード9に登録されている利用者固有データを読み取り(ステップS63)、次に、記憶手段8に登録されている認証判定に利用するための利用者固有データを読み込み(ステップS64)、これらデータに基づいて認証判定を行う(ステップS65)。
【0117】
認証が正常になされず、ICカード9を挿入手段7へ挿入した者(例えば、車両Mの運転者)が車両Mの正規の運転者でないと判断すれば、ステップS66へ進んで、エンジンが始動されたか否かを判断する。また、ステップS62において、ICカード9が挿入手段7に挿入されていない(すなわち、車両Mの正規の運転者が乗車していない虞がある)と判断した場合にも、ステップS66へ進んで、エンジンが始動されたか否かを判断する。
【0118】
ステップS66において、エンジンが始動された(すなわち、車両Mの正規の運転者が乗車していないにも拘らず、エンジンが始動された)と判断すれば、車両Mが盗難などの緊急事態に陥ったと看做し、まず、タイマt1を0にしてスタートさせ(ステップS67)、次に、タイマt1が所定の期間t1’(例えば、3分間)を経過したか否かを判断する(ステップS68)。
【0119】
タイマt1が所定の期間t1’を経過したと判断すれば、ステップS11(図3参照)へ進んで、車両Mが緊急事態に陥ったときに行うべき緊急処理(例えば、警報音の発生や、テールランプの点滅)を行う。一方、タイマt1が所定の期間t1’を経過していないと判断すれば、ステップS68へ戻る。なお、ここで緊急事態発生の検知後、すぐに前記緊急処理を行わないのは、強盗による車両盗難の場合、車両Mの正規の乗員が強盗犯人の傍にいるため、盗難現場で前記緊急処理(すなわち、車両盗難に対する対抗処置)を行ってしまうと、セキュリティ装置1Aの存在が強盗犯人に知られることとなり、前記正規の乗員に危険が及ぶ虞があるからである。また、前記緊急処理(ステップS11以降の処理)については、実施の形態(1)に係るセキュリティ装置1における制御手段2と同様の処理動作であるため、ここではその説明を省略する。
【0120】
ステップS66において、エンジンが始動されていないと判断すれば、ACCスイッチがOFFされたか否かを判断し(ステップS69)、ACCスイッチがOFFされたと判断すれば、そのまま処理動作▲2▼を終了する。一方、ACCスイッチがOFFされていないと判断すれば、ステップS66へ戻り、再び、エンジンが始動されたか否かを判断する。
【0121】
また、ステップS65において、認証が正常になされ、ICカード9を挿入手段7へ挿入した者(例えば、車両Mの運転者)が車両Mの正規の運転者であると判断すれば、ステップS66以降の処理動作を行う必要がないので、そのまま処理動作▲2▼を終了する。また、ステップS61において、フラグf1が1である、すなわち車両Mが既に緊急事態に陥っていると判断すれば、ステップS62〜S69の処理動作を飛ばして、前記緊急処理を行うために、ステップS11(図3参照)へ進む。
【0122】
上記実施の形態(2)に係るセキュリティ装置1Aによれば、ICカード9に記録されている鍵情報となる利用者固有データと、認証判定に利用するための鍵情報となる利用者固有データとが認証され、認証が正常になされなかった場合に、車両Mの運転者が正規の運転者でないと判断される。
従って、前記正規の運転者が携帯するICカード9と同タイプのICカードが挿入手段7へ挿入されたとしても、認証が正常になされることはないため、車両Mの運転者が正規の運転者であるか否かの判断を適切に行うことができる。
【0123】
さらに、上記実施の形態(2)に係るセキュリティ装置1Aによれば、車両Mの運転者が正規の運転者でないにも拘らず、車両Mのエンジンが始動した場合には、車両Mが緊急事態(例えば、車両盗難)に陥っていると判断され、緊急事態発生時に行うべき緊急処理(例えば、セキュリティセンター31への通報)が行われる。すなわち、車両Mが緊急事態に陥っているとの判断条件に、車両Mの運転者が正規の運転者であるか否かの判断結果が含まれているため、セキュリティモードが設定されていないときの強盗による車両盗難などについても検知してセキュリティセンター31へ通報することなどができる。
【0124】
また、上記実施の形態(2)に係るセキュリティ装置1Aでは、前記認証判定の鍵情報として、利用者固有データを採用しているが、前記鍵情報としてはこれに限定されるものではなく、車両固有データなどであっても良く、また前記鍵情報そのものでなくても、例えば、車両Mが現金輸送車である場合には車両Mの走行ルートに関する情報など、前記鍵情報となり得る情報であっても良い。
【0125】
また、上記実施の形態(2)に係るセキュリティ装置1Aでは、記憶手段8に登録されたデータを用いて、前記認証判定を行うようにしているが、別の実施の形態に係るセキュリティ装置41(制御手段42)では、図6に示したように、車両Mの正規の運転者が携帯すべきICカード9とは別のICカード44の挿脱が可能であり、挿入状態でデータの読み取りが可能な挿入手段43を設け、ICカード44に認証判定に利用するためのデータを登録しておき、ICカード44に登録されているデータを用いて、前記認証判定を行うようにしても良い。
【0126】
また、さらに別の実施の形態に係るセキュリティ装置では、前記認証判定に利用するためのデータを、セキュリティセンター31などの外部の機関から通信手段3や移動体通信装置10を介して受信するようにし、受信したデータを記憶手段8へ登録しておくようにしても良い。
【0127】
また、上記実施の形態(1)又は(2)に係るセキュリティ装置1、1Aでは、ICカード9の挿入手段7への挿入/未挿入や、挿入手段7に挿入されているICカード9に登録されているデータ内容と、車両Mのエンジンが始動しているか否かといった内容に基づいて、車両Mが緊急事態に陥っているか否かを判断するようにしているが、別の実施の形態に係るセキュリティ装置では、通信手段3を用いて通信が可能な状態になっているかといった内容(例えば、接続ケーブルが切断されることにより通信不能)と、車両Mのエンジンが始動しているか否かといった内容とに基づいて、前記判断を行うようにしても良い。
【0128】
次に、実施の形態(3)に係るセキュリティ装置が採用されたセキュリティシステムについて説明する。但し、前記セキュリティシステムについては、セキュリティ装置1と、セキュリティ装置1を構成する制御手段2及び記憶手段8とを除いて、図1に示したセキュリティシステムの構成と同様であるため、セキュリティ装置、制御手段、及び記憶手段には異なる符号を付し、その他の説明をここでは省略する。
【0129】
図7は、セキュリティ装置1Bを搭載した車両Mの走行予定ルート等を説明するための説明図である。図中45a〜45iは交差点を示しており、交差点45a〜45i付近にはそれぞれ外部通信装置21a〜21iが設置されている。また、図7に示したように、車両Mは地点Aを出発して、地点Bを経由し、地点Cへ向かうようになっている。また、地点A〜C付近にもそれぞれ外部通信装置21A〜21Cが設置されている。
【0130】
車両Mが地点Aを出発して、地点Cへ到達するまでの車両動態について簡単に説明する。
1.エンジン始動後、地点Aを出発する。
2.交差点45aを左折、交差点45gを右折して地点Bへ向かう。
3.地点Bに到達するとエンジンを一旦停止する。
4.エンジン始動後、地点Bを出発する。
5.交差点45hを右折、交差点45eを左折、交差点45fを右折して地点Cへ向かう。
6.地点Cに到達するとエンジンを停止する。
【0131】
上記したように、車両Mが地点Aを出発した後、地点Cへ到達するまでにエンジン始動が行われるのは地点Bのところだけである。従って、地点Aを出発して予定通りの走行が行われた場合、エンジン始動後、最初に行われるDSRC通信は外部通信装置21Bとの通信ということになる。換言すれば、エンジン始動後、最初に行われるDSRC通信が外部通信装置21B以外の通信装置との通信である場合には、車両Mが盗難などの緊急事態に陥っていると判断することができる。なお、外部通信装置21a〜21i、21A〜21Cは、それぞれが設置された場所に関する情報を外部へ送信するようになっている。
また、記憶手段8Bには、車両Mのエンジン始動後、最初に行われるDSRC通信の相手方となる外部通信装置21が、地点B付近に設置されている外部通信装置21Bであることを示す情報が登録されている。
【0132】
実施の形態(3)に係るセキュリティ装置1Bにおける制御手段2Bの行う処理動作▲3▼を図8に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、処理動作▲3▼はACCスイッチがONされたときに行われる動作である。
【0133】
ACCスイッチがONされると、まず、車両Mが盗難などの緊急事態に陥っているか否かを示すためのフラグf1が1であるか否かを判断し(ステップS71)、フラグf1が1でない、すなわち車両Mが緊急事態に陥っていないと判断すれば、次に、エンジンが始動されたか否かを判断する(ステップS72)。
【0134】
エンジンが始動されたと判断すれば、通信手段3を通じて外部通信装置21から送信されてくる情報を受信したか否かを判断し(ステップS73)、前記情報の受信があったと判断すれば、次に、記憶手段8Bに登録されている認証判定に利用するためのデータ(すなわち、車両Mのエンジン始動後、最初に行われるDSRC通信の相手方となる外部通信装置21が外部通信装置21Bであることを示す情報)を読み込み(ステップS74)、ステップS73で受信したデータとステップS74で読み込んだデータとに基づいて認証判定を行う(ステップS75)。
【0135】
認証が正常になされず、車両Mが盗難などの緊急事態に陥っていると判断すれば、まず、タイマt2を0にしてスタートさせ(ステップS76)、次に、タイマt2が所定の期間t2’(例えば、3分間)を経過したか否かを判断する(ステップS77)。
【0136】
タイマt2が所定の期間t2’を経過したと判断すれば、ステップS11(図3参照)へ進んで、車両Mが緊急事態に陥ったときに行うべき緊急処理(例えば、警報音の発生や、テールランプの点滅)を行う。一方、タイマt2が所定の期間t2’を経過していないと判断すれば、ステップS77へ戻る。なお、ここで緊急事態発生の検知後、すぐに前記緊急処理を行わないのは、強盗による車両盗難の場合、車両Mの正規の乗員が強盗犯人の傍にいるため、盗難現場で前記緊急処理(すなわち、車両盗難に対する対抗処置)を行ってしまうと、セキュリティ装置1Bの存在が強盗犯人に知られることとなり、前記正規の乗員に危険が及ぶ虞があるからである。また、前記緊急処理(ステップS11以降の処理)については、実施の形態(1)に係るセキュリティ装置1における制御手段2と同様の処理動作であるため、ここではその説明を省略する。なお、ステップS75において、認証が正常になされたと判断すれば、ステップS76、S77の処理動作を行う必要がないので、そのまま処理動作▲3▼を終了する。
【0137】
ステップS73において、通信手段3を通じて外部通信装置21から送信されてくる情報を受信していないと判断すれば、まず、タイマt3を0にしてスタートさせ(ステップS78)、次に、タイマt3が所定の期間t3’(例えば、1分間)を経過したか否かを判断する(ステップS79)。
【0138】
車両Mが正常な状態にあれば、外部通信装置21から何らかの情報を受信することができるはずであるため、タイマt3が所定の期間t3’を経過したと判断すれば、車両Mが盗難などの緊急事態に陥っていると看做し、ステップS76へ進む。一方、タイマt3が所定の期間t3’を経過していないと判断すれば、ステップS73へ戻り、再び外部通信装置21から送信されてくる情報の受信を待つ。
【0139】
また、ステップS72において、エンジンが始動されていないと判断すれば、ACCスイッチがOFFされたか否かを判断し(ステップS80)、ACCスイッチがOFFされたと判断すれば、そのまま処理動作▲3▼を終了し、他方、ACCスイッチがOFFされていないと判断すれば、ステップS72へ戻る。また、ステップS71において、フラグf1が1である、すなわち車両Mが既に緊急事態に陥っていると判断すれば、前記緊急処理を行うために、ステップS11(図3参照)へ進む。
【0140】
上記実施の形態(3)に係るセキュリティ装置1Bによれば、エンジン始動後、最初に行われるDSRC通信による情報通信に基づき、車両Mが正常な状態にあるか否かが判断され、車両Mが正常な状態にないと判断された場合、車両Mが緊急事態(例えば、車両盗難)に陥っていると看做され、緊急自体発生時に行うべき緊急処理(例えば、セキュリティセンター31への通報)が行われる。このように、DSRC通信による情報のやり取りに基づいて、車両Mが前記緊急事態に陥っているか否かが判断されるため、セキュリティモードが設定されていないときの強盗による車両盗難などについても検知してセキュリティセンター31へ通報することなどができる。
【0141】
また、上記実施の形態(3)に係るセキュリティ装置1Bでは、記憶手段8Bに登録されたデータを用いて、前記認証判定を行うようにしているが、別の実施の形態に係るセキュリティ装置では、図6に示したように、車両Mの正規の運転者が携帯すべきICカード9とは別のICカード44の挿脱が可能であり、挿入状態でデータの読み取りが可能な挿入手段43を設け、ICカード44に認証判定に利用するためのデータを登録しておき、ICカード44に登録されているデータを用いて、前記認証判定を行うようにしても良い。
【0142】
また、さらに別の実施の形態に係るセキュリティ装置では、前記認証判定に利用するためのデータを、セキュリティセンター31などの外部の機関から通信手段3や移動体通信装置10を介して受信するようにし、受信したデータを記憶手段8Bへ登録しておくようにしても良い。
【0143】
次に、実施の形態(4)に係るセキュリティ装置が採用されたセキュリティシステムについて説明する。但し、前記セキュリティシステムについては、セキュリティ装置1と、セキュリティ装置1を構成する制御手段2及び記憶手段8とを除いて、図1に示したセキュリティシステムの構成と同様であるため、セキュリティ装置、制御手段、及び記憶手段には異なる符号を付し、その他の説明をここでは省略する。
【0144】
また、実施の形態(4)に係るセキュリティ装置1Cを搭載した車両Mの走行予定ルートは、図7に示したように、実施の形態(3)に係るセキュリティ装置1Bを搭載した車両Mと同じとする。なお、各地点間の走行予定時間については以下の通りである。
【0145】
1.地点A(出発地)と交差点45aとの間:6分
2.交差点45aと交差点45dとの間:10分
3.交差点45dと交差点45gとの間:10分
4.交差点45gと地点B(中継地)との間:3分
5.地点Bでの停止時間:12分
6.地点Bと交差点45hとの間:5分
7.交差点45hと交差点45eとの間:10分
8.交差点45eと交差点45fとの間:8分
9.交差点45fと地点C(目的地)との間:6分
【0146】
上記したように、車両Mはまず外部通信装置21Aとの間で通信を行い、それから6分後に、交差点45a付近に設置されている外部通信装置21aとの間で通信を行い、それから10分後に、交差点45d付近に設置されている外部通信装置21dとの間で通信を行い、最終的には地点Aを出発してから70分後に、地点C付近に設置されている外部通信装置21Cとの間で通信を行うようになっている。従って、これら通信が所定のタイミングで正常に行われない場合には、車両Mが盗難などの緊急事態に陥っていると判断することができる。なお、外部通信装置21a〜21i、21A〜21Cは、それぞれが設置された場所に関する情報を外部へ送信するようになっている。
【0147】
また、記憶手段8Cには、図9(a)に示したように、車両Mの出発地が地点Aであることを示した情報が登録され、また、図9(b)に示したように、車両Mが目的地となる地点Cへ到達するまでに通過する地点(中継地となる地点Bと、目的地となる地点Cとを含む)を示す情報と、各地点間の走行予定時間に関する情報とが登録されている。
【0148】
実施の形態(4)に係るセキュリティ装置1Cにおける制御手段2Cの行う処理動作▲4▼を図10に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、カウンタcのクリヤ(0にする)や、所定の期間t4’の設定などといった初期設定を行い(ステップS81)、次に、タイマt4を0にしてスタートさせる(ステップS82)。
【0149】
次に、通信手段3を通じて外部通信装置21から送信されてくる情報を受信したか否かを判断し(ステップS83)、前記情報の受信があったと判断すれば、カウンタcが0であるか否かを判断し(ステップS84)、カウンタcが0であると判断すれば、認証判定に利用するためのデータとして、記憶手段8Cから車両Mの出発地(ここでは、地点A)付近に設置されている外部通信装置21(ここでは、外部通信装置21A)を示す情報を読み込み(ステップS85)、さらに、記憶手段8Cに登録されている情報に基づいて、車両Mが目的地となる地点Cへ到達するまでに通過する地点(目的地も含む)の数を算出し(ステップS86)、算出した通過地点数(ここでは、8)を所定値c’とする(ステップS87)。
【0150】
次に、ステップS83で受信したデータと、ステップS85で読み込んだデータとに基づいて認証判定を行い(ステップS88)、認証が正常になされず、車両Mが盗難などの緊急事態に陥っていると判断すれば、タイマt5を0にしてスタートさせ(ステップS89)、次に、タイマt5が所定の期間t5’(例えば、3分間)を経過したか否かを判断する(ステップS90)。
【0151】
タイマt5が所定の期間t5’を経過したと判断すれば、ステップS11(図3参照)へ進んで、車両Mが緊急事態に陥ったときに行うべき緊急処理(例えば、警報音の発生や、テールランプの点滅)を行う。一方、タイマt5が所定の期間t5’を経過していないと判断すれば、ステップS90へ戻る。なお、ここで緊急事態発生の検知後、すぐに前記緊急処理を行わないのは、強盗による車両盗難の場合、車両Mの正規の乗員が強盗犯人の傍にいるため、盗難現場で前記緊急処理(すなわち、車両盗難に対する対抗処置)を行ってしまうと、セキュリティ装置1Cの存在が強盗犯人に知られることとなり、前記正規の乗員に危険が及ぶ虞があるからである。また、前記緊急処理(ステップS11以降の処理)については、実施の形態(1)に係るセキュリティ装置1における制御手段2と同様の処理動作であるため、ここではその説明を省略する。
【0152】
ところで、ステップS83において、通信手段3を通じて外部通信装置21から送信されてくる情報を受信していないと判断すれば、タイマt4が所定の期間t4’(初期値としては、例えば3分間)を経過したか否かを判断する(ステップS91)。
【0153】
車両Mが正常な状態にあれば、外部通信装置21から何らかの情報を受信することができるはずであるため、タイマt4が所定の期間t4’を経過したと判断すれば、車両Mが盗難などの緊急事態に陥っていると看做し、ステップS89へ進む。一方、タイマt4が所定の期間t4’を経過していないと判断すれば、ステップS83へ戻り、再び外部通信装置21から送信されてくる情報の受信を待つ。
【0154】
また、ステップS88において、認証が正常になされたと判断すれば、カウンタcに1を加算し(ステップS92)、次に、カウンタcが所定値c’を超過したか否かを判断する(ステップS93)。カウンタcが所定値c’を超過していないと判断すれば、記憶手段8Cからカウンタcに基づいて、次に通過する地点までの走行予定時間Tに関する情報を読み込む(ステップS94)。なお、カウンタcが所定値c’を超過するのは、車両Mが目的地(ここでは地点C)へ到達した場合である。
【0155】
次に、読み込んだ走行予定時間Tに係数α(α>1、例えば1.2)を乗算した値を所定の期間t4’とし(ステップS95)、その後、ステップS82へ戻り、タイマt4を0にしてスタートさせ、再び通信手段3を通じて外部通信装置21から送信されてくる情報の受信を待つ。
【0156】
また、ステップS84において、カウンタcが0でないと判断すれば、認証判定に利用するためのデータとして、カウンタcに基づいて、次に通過する予定地点付近に設置されている外部通信装置21(すなわち、次に行われるDSRC通信の相手方となる外部通信装置21)を示す情報を読み込む(ステップS96)。例えば、カウンタcが1である場合は、交差点45a付近に設置されている外部通信装置21aを示す情報を読み込み、カウンタcが4である場合は、地点B付近に設置されている外部通信装置21Bを示す情報を読み込む。
ステップS96で外部通信装置21を示す情報を読み込んだ後、ステップS88へ進んで、ステップS83で受信したデータと、ステップS96で読み込んだデータとに基づいて認証判定を行う。
【0157】
上記実施の形態(4)に係るセキュリティ装置1Cによれば、上記実施の形態(3)に係るセキュリティ装置1Bのように、エンジン始動後、最初に行われるDSRC通信による情報通信が正しく行われたか否かだけでなく、所定のタイミングで、前記情報通信が正しく行われたか否かが判断され、これら判断結果に基づいて、車両Mが盗難などの緊急事態に陥っているか否かが判断されるので、緊急事態発生検知力の非常に高い装置を実現することができる。
【0158】
また、上記実施の形態(4)に係るセキュリティ装置1Cでは、複数の地点について所定のタイミングで、情報通信が正しく行われたか否かを判断するようにしているが、別の実施の形態に係るセキュリティ装置では、1つの地点についてのみ前記判断を行うようにしても良い。
【0159】
次に、実施の形態(5)に係るセキュリティ装置が採用されたセキュリティシステムについて説明する。但し、前記セキュリティシステムについては、セキュリティ装置1、及びセキュリティ装置1を構成する制御手段2を除いて、図1に示したセキュリティシステムの構成と同様であるため、セキュリティ装置、及び制御手段には異なる符号を付し、その他の説明をここでは省略する。
【0160】
なお、ここでは車両Mとして運送トラックが採用され、車両Mが物流センターと倉庫とを往復する場合について説明する。また、物流センターの入口、出口、倉庫の入口、出口それぞれには外部通信装置21が設置されており、これら各場所に設置された外部通信装置21は外部に対して以下のような情報を送信するようになっている。
【0161】
・物流センターの入口:「運送終了」を示す情報
・物流センターの出口:「運行開始」を示す情報
・倉庫の入口:「到着」を示す情報
・倉庫の出口:「出発」を示す情報
これにより、車両Mが物流センターと倉庫とを正規のルートで正しく往復した場合には、まず、物流センターの出口に設置された外部通信装置21から送信される「運行開始」を示した情報を受信し、次に倉庫の入口に設置された外部通信装置21から送信される「到着」を示した情報を受信し、その次に倉庫の出口に設置された外部通信装置21から送信される「出発」を示した情報を受信し、最後に物流センターの入口に設置された外部通信装置21から送信される「運行終了」を示した情報を受信するようになる。
【0162】
実施の形態(5)に係るセキュリティ装置1Dにおける制御手段2Dの行う処理動作▲5▼を図11に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、カウンタcのクリヤ(0にする)などといった初期設定を行い(ステップS101)、次に、通信手段3を通じて外部通信装置21から送信されてくる情報を受信したか否かを判断する(ステップS102)。
【0163】
前記情報の受信があったと判断すれば、次に、カウンタcが0であるか否かを判断し(ステップS103)、カウンタcが0であると判断すれば、ステップS102で受信したデータに「運行開始」を示す情報が含まれているか否かを判断する(ステップS104)。一方、前記情報の受信がないと判断すれば、ステップS102へ戻り、再び通信手段3を通じて外部通信装置21から送信されてくる情報の受信を待つ。
【0164】
前記データに「運行開始」を示す情報が含まれていると判断すれば、次に、カウンタcに1を加算し(ステップS105)、1を加算したカウンタcが所定値c”(ここでは、4)であるか否かを判断し(ステップS106)、カウンタcが所定値c”である、すなわち車両Mが無事に物流センターへ戻ってきたと判断すれば、そのまま処理動作▲5▼を終了する。一方、カウンタcが所定値c”でないと判断すれば、ステップS102へ戻り、再び通信手段3を通じて外部通信装置21から送信されてくる情報の受信を待つ。
【0165】
また、ステップS104において、前記データに「運行開始」を示す情報が含まれていないと判断すれば、車両Mが盗難などの緊急事態に陥ったと看做し、ステップS11(図3参照)へ進んで、車両Mが緊急事態に陥ったときに行うべき緊急処理(例えば、警報音の発生や、テールランプの点滅)を行う。なお、前記緊急処理(ステップS11以降の処理)については、実施の形態(1)に係るセキュリティ装置1における制御手段2と同様の処理動作であるため、ここではその説明を省略する。
【0166】
また、ステップS103において、カウンタcが0でないと判断すれば、次に、カウンタcが1であるか否かを判断し(ステップS107)、カウンタcが1であると判断すれば、次に、ステップS102で受信したデータに「到着」を示す情報が含まれているか否かを判断する(ステップS108)。
【0167】
前記データに「到着」を示す情報が含まれている(すなわち、正しい順序で倉庫の入口へ到着している)と判断すれば、ステップS105へ進んで、カウンタcに1を加算する。一方、前記データに「到着」を示す情報が含まれていないと判断すれば、車両Mが盗難などの緊急事態に陥ったと看做し、ステップS11へ進む。
【0168】
また、ステップS107において、カウンタcが1でないと判断すれば、次に、カウンタcが2であるか否かを判断し(ステップS109)、カウンタcが2であると判断すれば、次に、ステップS102で受信したデータに「出発」を示す情報が含まれているか否かを判断する(ステップS110)。
【0169】
前記データに「出発」を示す情報が含まれている(すなわち、正しい順序で倉庫の出口へ到着している)と判断すれば、ステップS105へ進んで、カウンタcに1を加算する。一方、前記データに「出発」を示す情報が含まれていないと判断すれば、車両Mが盗難などの緊急事態に陥ったと看做し、ステップS11へ進む。
【0170】
また、ステップS109において、カウンタcが2でないと判断すれば、次に、ステップS102で受信したデータに「運行終了」を示す情報が含まれているか否かを判断し(ステップS111)、前記データに「運行終了」を示す情報が含まれている(すなわち、正しい順序で物流センターの入口へ到着している)と判断すれば、ステップS105へ進んで、カウンタcに1を加算する。一方、前記データに「運行終了」を示す情報が含まれていないと判断すれば、車両Mが盗難などの緊急事態に陥ったと看做し、ステップS11へ進む。
【0171】
上記実施の形態(5)に係るセキュリティ装置1Dによれば、予め設定された順序通りに、外部通信装置21との情報のやり取りが行われたか否かが判断され、順序通りに情報のやり取りが行われなかった場合、車両Mが盗難などの緊急事態に陥っていると判断され、緊急事態発生時に行うべき緊急処理(例えば、セキュリティセンター31への通報)が行われる。
従って、車両Mが「運送開始」、「到着」、「出発」、「運行終了」を示した情報を順序通りに受信することができなくなった場合、車両Mが運行途中に何らかのトラブルに巻き込まれたと判断することができる。
【0172】
また、上記実施の形態(1)〜(5)に係るセキュリティ装置では、移動体通信装置10やDSRC無線機が採用された通信手段3を用いて、車両Mが緊急事態に陥っていることをセキュリティセンター31へ連絡するようにしているが、別の実施の形態に係るセキュリティ装置では、GPS衛星からの信号を取得することができるようにし、車両Mの位置情報についてもセキュリティセンター31へ連絡するようにしても良く、また、連絡は一度だけではなく、2度以上行うことによって、車両Mの追跡が容易となる。また、前記位置情報については、路側などに設置されている外部通信装置21から取り込むようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)に係るセキュリティ装置が採用されたセキュリティシステムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図2】実施の形態(1)に係るセキュリティ装置における制御手段の行う処理動作を示したフローチャートである。
【図3】実施の形態(1)に係るセキュリティ装置における制御手段の行う処理動作を示したフローチャートである。
【図4】実施の形態(1)に係るセキュリティ装置における制御手段の行う処理動作を示したフローチャートである。
【図5】実施の形態(2)に係るセキュリティ装置における制御手段の行う処理動作を示したフローチャートである。
【図6】別の実施の形態に係るセキュリティ装置の要部を概略的に示したブロック図である。
【図7】実施の形態(3)に係るセキュリティ装置を搭載した車両の走行予定ルート等を説明するための説明図である。
【図8】実施の形態(3)に係るセキュリティ装置における制御手段の行う処理動作を示したフローチャートである。
【図9】(a)、(b)は実施の形態(4)に係るセキュリティ装置における制御手段に登録されているデータ内容を示した図である。
【図10】実施の形態(4)に係るセキュリティ装置における制御手段の行う処理動作を示したフローチャートである。
【図11】実施の形態(5)に係るセキュリティ装置における制御手段の行う処理動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1、1A〜1D、41 セキュリティ装置
2、2A〜2D、42 制御手段
3 通信手段
6 操作手段
7、43 挿入手段
8、8B、8C 記憶手段
9、44 ICカード
Claims (28)
- 車両の運転者が前記車両を運転すべき正規の運転者であるか否かを判断する運転者判断手段と、
前記車両が走行状態、又は走行開始状態にあるか否かを判断する走行状態判断手段と、
前記運転者判断手段による判断結果、及び前記走行状態判断手段による判断結果に基づく第1の所定条件が満たされると、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると判断する第1の緊急事態判断手段と、
該第1の緊急事態判断手段により前記車両が緊急事態に陥っていると判断された場合に、第1の所定処理を行う第1の処理手段とを備えたセキュリティ装置であって、
前記第1の所定条件に、前記車両の運転者が前記正規の運転者でないこと、かつ前記車両が走行状態、又は走行開始状態にあることが含まれていることを特徴とするセキュリティ装置。 - 前記第1の処理手段が、前記第1の所定条件が満たされてから所定の時間が経過すると、前記第1の所定処理を行うものであることを特徴とする請求項1記載のセキュリティ装置。
- 前記第1の所定条件に、前記車両が走行状態、又は走行開始状態になってから所定の時間が経過したことが含まれていることを特徴とする請求項1記載のセキュリティ装置。
- 鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報が記録されているICカードなどの携帯可能な第1の記憶装置が挿脱可能な挿入手段に、前記第1の記憶装置が挿入されているか否かを検出するための挿入検出手段から得られる信号に基づいて前記第1の記憶装置が前記挿入手段に挿入されているか否かを判断する挿入判断手段を備え、
該挿入判断手段により前記第1の記憶装置が前記挿入手段に挿入されていないと判断された場合、前記車両の運転者が前記正規の運転者でないと前記運転者判断手段が判断するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のセキュリティ装置。 - ICカードなどの携帯可能な第1の記憶装置に記録されている鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報を読み取るための第1の読取手段と、
該第1の読取手段により読み取られた前記鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報と、認証判定に利用するための鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報とを認証する第1の認証手段とを備え、
該第1の認証手段により認証が正常になされなかった場合、前記車両の運転者が前記正規の運転者でないと前記第1の判断手段が判断するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のセキュリティ装置。 - 前記認証判定に利用するための鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報が記録された第1の記憶手段を備え、
前記第1の認証手段が、前記第1の記憶手段に記録されている前記鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報に基づいて前記認証判定を行うものであることを特徴とする請求項5記載のセキュリティ装置。 - 第2の記憶装置に記録されている前記認証判定に利用するための鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報を読み取るための第2の読取手段を備え、
前記第1の認証手段が、前記第2の読取手段により読み取られた前記鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報に基づいて前記認証判定を行うものであることを特徴とする請求項5記載のセキュリティ装置。 - 前記認証判定に利用するための鍵情報、又は該鍵情報となり得る情報が、セキュリティセンターなどの外部の機関から通信手段を介して送信されてくるものであることを特徴とする請求項5記載のセキュリティ装置。
- 少なくとも1以上の設置場所に設置され、設置場所に基づいた情報を送信する通信装置との間で、情報のやり取りを行うための狭域無線通信手段と、
該狭域無線通信手段を用いての通信に異常が生じているか否かを判断する通信異常判断手段と、
車両が走行状態、又は走行開始状態にあるか否かを判断する走行状態判断手段と、
前記通信異常判断手段による判断結果、及び前記走行状態判断手段による判断結果に基づく第2の所定条件が満たされると、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると判断する第2の緊急事態判断手段と、
該第2の緊急事態判断手段により前記車両が緊急事態に陥っていると判断された場合に、第2の所定処理を行う第2の処理手段とを備えたセキュリティ装置であって、
前記第2の所定条件に、前記通信に異常が生じていること、かつ前記車両が走行状態、又は走行開始状態にあることが含まれていることを特徴とするセキュリティ装置。 - 少なくとも2以上の設置場所に設置され、設置場所に基づいた情報を送信する通信装置との間で、情報のやり取りを行うための狭域無線通信手段と、
エンジン始動などの第3の所定条件が満たされた後、最初に行われる前記狭域無線通信手段による情報通信に基づいて前記車両が正常な状態にあるか否かを判断する正常状態判断手段と、
該正常状態判断手段により前記車両が正常な状態にないと判断された場合、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると看做して第3の所定処理を行う第3の処理手段とを備えていることを特徴とするセキュリティ装置。 - 前記第3の所定条件が満たされた後、最初に前記狭域無線通信手段を通じて受信される前記通信装置から送信されてくる情報と、認証判定に利用する情報であって、前記第3の所定条件が満たされた後、最初に前記狭域無線通信手段を通じて受信されるべき前記通信装置から送信されてくる情報とを認証する第2の認証手段を備え、
該第2の認証手段により認証が正常になされなかった場合、前記車両が正常な状態にないと前記正常状態判断手段が判断するものであることを特徴とする請求項10記載のセキュリティ装置。 - 前記認証判定に利用する情報が記録された第2の記憶手段を備え、
前記第2の認証手段が、前記第2の記憶手段に記録されている情報に基づいて前記認証判定を行うものであることを特徴とする請求項11記載のセキュリティ装置。 - 第3の記憶装置に記録されている前記認証判定に利用するための情報を読み取るための第3の読取手段を備え、
前記第2の認証手段が、前記第3の読取手段により読み取られた前記情報に基づいて前記認証判定を行うものであることを特徴とする請求項11記載のセキュリティ装置。 - 前記認証判定に利用するための情報が、セキュリティセンターなどの外部の機関から通信手段を介して送信されてくるものであることを特徴とする請求項11記載のセキュリティ装置。
- 1又は2以上の設置場所に設置され、設置場所に基づいた情報を送信する通信装置との間で情報のやり取りを行うための狭域無線通信手段と、
所定のタイミングで、前記狭域無線通信手段と前記通信装置との間で正しく情報のやり取りが行われているか否かを判断する第1の通信状況判断手段と、
該第1の通信状況判断手段により前記所定のタイミングで前記情報のやり取りが行われていない、あるいは正しく前記情報のやり取りが行われていないと判断された場合、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると看做して第4の所定処理を行う第4の処理手段とを備えていることを特徴とするセキュリティ装置。 - 前記狭域無線通信手段を通じて受信される前記通信装置から送信されてくる情報と、認証判定に利用する情報であって、前記狭域無線通信手段を通じて受信されるべき前記通信装置から送信されてくる情報とを認証する第3の認証手段を備え、
該第3の認証手段により認証が正常になされなかった場合、前記狭域無線通信手段と前記通信装置との間で正しく情報のやり取りは行われていないと前記第1の通信状況判断手段が判断するものであることを特徴とする請求項15記載のセキュリティ装置。 - 2以上の設置場所に設置され、設置場所に基づいた情報を送信する通信装置との間で、情報のやり取りを行うための狭域無線通信手段と、
2以上の通信装置との間で情報のやり取りを行う順序が設定されており、その順序通りに前記通信装置との情報のやり取りが行われたか否かを判断する第2の通信状況判断手段と、
該第2の通信状況判断手段により順序通りに情報のやり取りが行われていないと判断された場合、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていると看做して第5の所定処理を行う第5の処理手段とを備えていることを特徴とするセキュリティ装置。 - 少なくとも1以上の設置場所に設置され、設置場所に基づいた情報を送信する通信装置との間で、情報のやり取りを行うための狭域無線通信手段と、
前記狭域無線通信手段と前記通信装置との間で情報のやり取りが行われたか否かを判断する第3の通信状況判断手段と、
前記狭域無線通信手段による前記通信装置との情報のやり取りを行うべき所定のタイミングから、所定の時間が経過したか否かを判断する時間経過判断手段と、
前記第3の通信状況手段手段による判断結果、及び前記時間経過判断手段による判断結果に基づいて前記所定のタイミングから前記所定の時間が経過しているにも拘らず、前記狭域無線通信手段と前記通信装置との間で情報のやり取りが行われていない場合、車両が盗難などの緊急事態に陥っていると判断して第6の所定処理を行う第6の処理手段とを備えていることを特徴とするセキュリティ装置。 - 前記第1〜前記第6の処理手段により行われる前記第1〜前記第6の所定処理が、前記車両が盗難などの緊急事態に陥っていることを前記車両の内部、及び/又は外部にいる者に伝えるための警報装置を稼働させるものであることを特徴とする請求項1〜18のいずれかの項に記載のセキュリティ装置。
- 前記第1〜前記第6の処理手段により行われる前記第1〜前記第6の所定処理が、セキュリティセンターなどの外部の機関へ通報するものであることを特徴とする請求項1〜18のいずれかの項に記載のセキュリティ装置。
- 前記第2〜前記第6の処理手段により行われる前記第2〜前記第6の所定処理が、セキュリティセンターなどの外部の機関へ前記狭域無線通信手段を用いて通報するものであることを特徴とする請求項9〜18のいずれかの項に記載のセキュリティ装置。
- 前記第1〜前記第6の処理手段による前記第1〜前記第6の所定処理をある特定の操作により禁止させるための第1の禁止制御手段を備えていることを特徴とする請求項1〜21のいずれかの項に記載のセキュリティ装置。
- 前記特定の操作による処理の禁止に制限が設けれられており、前記特定の操作が制限を超えて行われた場合、前記第1の禁止制御手段が禁止制御を行わないものであることを特徴とする請求項22記載のセキュリティ装置。
- 前記車両が緊急事態に陥っていると判断された後、所定のタイミングから所定の期間が経過し、又は所定の距離の移動があり、かつ前記車両が停止していると判断すると、前記車両の走行を禁止する第2の禁止制御手段を備えていることを特徴とする請求項1〜23のいずれかの項に記載のセキュリティ装置。
- 前記第2の禁止制御手段が、エンジンを停止させると共に、エンジンの再起動を許可しないようにすることによって前記車両の走行を禁止するものであることを特徴とする請求項24記載のセキュリティ装置。
- セキュリティセンターなどの外部の機関から通信手段を介して送信されてくる前記車両の走行禁止の許可/不許可を示す情報に基づいて、前記第2の禁止制御手段の稼働を制御する稼働制御手段を備えていることを特徴とする請求項24又は請求項25記載のセキュリティ装置。
- ある特定の操作により前記車両の走行の禁止を解除する第1の解除制御手段を備えていることを特徴とする請求項24〜26のいずれかの項に記載のセキュリティ装置。
- セキュリティセンターなどの外部の機関から通信手段を介して送信されてくる前記車両の走行禁止の解除を示す情報に基づいて、前記車両の走行の禁止を解除する第2の解除制御手段を備えていることを特徴とする請求項24〜26のいずれかの項に記載のセキュリティ装置。
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2002
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