JP2003285720A - 盗難防止支援装置及び盗難防止支援システム - Google Patents

盗難防止支援装置及び盗難防止支援システム

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JP2003285720A
JP2003285720A JP2002095453A JP2002095453A JP2003285720A JP 2003285720 A JP2003285720 A JP 2003285720A JP 2002095453 A JP2002095453 A JP 2002095453A JP 2002095453 A JP2002095453 A JP 2002095453A JP 2003285720 A JP2003285720 A JP 2003285720A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の盗難を未然に防止すること、また不幸
にして盗難が発生した場合にも、盗難の発生を速やかに
発見すること、あるいは車両を取り戻すために的確に対
処することを目的とするものである。 【解決手段】 盗難防止支援装置11では、車両内にエ
ンジンキーがある状態での運転者の降車を検知すると扉
を施錠させ、車両の運転を許可された運転者をその運転
者識別情報に基づいて認証することにより扉を開錠させ
るよう構成することで、エンジンキーを車内に残した状
態で発生する盗難を未然に防ぐことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の盗難の防止
を支援するための装置及びシステムに関する技術分野に
属する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両の盗難事故に関しては、
警視庁の調べによると、車両盗難認知件数は、過去35
000件前後で推移していたが、1999年は4300
0件台(対前年比20.1%増)に、2000年はさら
に56205件(対前年比30.4%)となり、急激な
増加傾向にある。また、盗難事故の被害者が盗難を補償
する自動車保険に加入している場合には保険金が支払わ
れるため、上述したような自動車の盗難事故の急増に伴
い、保険会社の受ける損害も急激に増加しており、20
00年度には、保険会社が支払う保険金の総額は500
億円を突破するといわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動車の盗難の手口
は、近年高度化、多様化し、プロによる被害も増えてい
る。一方で、盗難防止の対策技術も大幅に進歩してはい
るものの、依然として盗難事故の発生を減少させるよう
な効果が得られていないのが現状である。そのため、盗
難を未然に防ぐ技術の更なる開発や、不幸にして盗難が
発生しても速やかに対処したり車両を取り戻したりする
ための技術の開発が望まれていた。
【0004】また、盗難防止の技術としてイモビライザ
ーが効果的であるといわれている。イモビライザーは、
自動車側でキーのIDを電子的に照合することによっ
て、不正なキーや不正な侵入によるエンジン始動を防ぐ
技術である。しかし、自動車の盗難事故全体の40%弱
は、車両にキーを付けた状態で発生しており、これで
は、イモビライザーが効果を発揮することもできない。
2000年11月に実施された第2回の車両盗難事故実
態調査では、車両の最終確認から盗難に気づくまでの時
間が30分未満の場合が全体の8.5%を占め、キーを
付けたまま短時間の買い物の間に盗難される等のケース
が含まれていると考えられる。そのため、このようなキ
ー付け放しで発生する盗難に対して、運転者への注意を
喚起するのはもちろんのことながら、何らかの対策が要
望されていた。
【0005】また、車両の盗難が発生する場所として
は、前記車両盗難事故実態調査では、屋外の契約駐車場
が最も多く全体の44.5%、自宅の駐車場(屋内・
外)で20.5%、コンビニ・スーパの駐車場が4.3
%であった。さらに車両の最終確認から盗難に気づくま
での時間は、6時間から12時間未満が最も多く31%
で、次いで12時間以上24時間未満が28%で、これ
らを合わせると全体の60%になる。そのためこのよう
な現状では、自宅や所定の駐車場であっても長時間の駐
車では決して盗難に対しては安心とは言えず、その対策
が要望されていた。
【0006】このような課題を考慮して、本発明では、
車両の盗難を未然に防止すること、また不幸にして盗難
が発生した場合にも、盗難の発生を速やかに発見するこ
と、あるいは車両を取り戻すために的確に対処すること
を目的とするものである。
【0007】
【発明を解決するための課題】上記課題を解決するため
に本発明の盗難防止支援システムでは次のような手段を
採用する。
【0008】すなわち請求項1では、車両に備えられる
装置であって、車両内にエンジンキーがある状態での降
車を検知すると、扉を施錠させる扉施錠手段と、車両の
運転を許可された運転者を、運転者識別情報と関連付け
て記憶する運転者記憶手段と、扉施錠手段で扉が施錠さ
れているときに、扉開錠の要求者の運転者識別情報を取
得する運転者識別情報取得手段と、運転者識別情報取得
手段で取得した運転者識別情報を運転者記憶手段に記憶
されている運転者識別情報と照合し、一致した場合に認
証する認証手段と、認証手段で認証された場合に、扉を
開錠させる扉開錠手段とが備えられる。
【0009】この手段では、エンジンキーを車内に置い
た状態で運転者が車両を離れると、そのまま車両を乗り
逃げされる可能性が極めて高いため、扉が開いている状
態では自動的に扉を閉めて施錠し、また扉が閉まってい
る状態ではそのまま施錠し、そして、認証された運転者
でないと扉を開錠できないようにすることで、車両の盗
難が未然に防止される。
【0010】また、請求項2では、請求項1記載の盗難
防止支援装置において、扉施錠手段では、車両内にある
エンジンキーがキーシリンダに差し込まれた状態で降車
により車両の扉が閉塞されたことを検知すると、扉を施
錠させることを特徴とする。
【0011】この手段では、エンジンキーの付け放し状
態での盗難が、扉が施錠されることで未然に防止され
る。
【0012】また、請求項3では、請求項1または2記
載の盗難防止支援装置において、扉施錠手段では、降車
により扉が閉塞されたことを検知すると、一定時間経過
後に扉を施錠させることを特徴とする。
【0013】この手段では、一定時間後に扉を施錠する
ことで、降車した直後の運転者の不便が解消される。
【0014】また、請求項4では、車両に備えられる装
置であって、1または複数の特定の駐車位置を車両の駐
車位置情報として記憶する駐車位置情報記憶手段と、車
両の位置情報を取得する位置情報取得手段と、車両の駐
車時にその位置情報が駐車位置情報記憶手段に記憶され
ている駐車位置情報と一致するか否かを判定する駐車位
置判定手段と、駐車位置での駐車が判定された場合に、
車両の位置情報の変化を監視する車両位置監視手段が備
えられる。
【0015】この手段では、特定の駐車位置に駐車した
場合に、車両の位置情報により、車両が不正に移動され
るかどうかが見張られる。
【0016】また、請求項5では、請求項4記載の盗難
防止支援装置において、車両位置監視手段で車両の位置
情報の変化が検知された場合に警報する警報手段と、車
両位置監視手段を解除するための解除指令を取得する解
除指令取得手段とが備えられることを特徴とする。
【0017】この手段では、監視されている車両が移動
されると警報されることで、盗難の事後に素早く処理す
ることが可能となる。また、解除指令で解除することに
より正式な運転者の車両の移動が認められる。
【0018】また、請求項6では、請求項4または5記
載の盗難防止支援装置において、車両位置監視手段で
は、駐車位置での駐車が判定されると、一定時間後に監
視を開始することを特徴とする。
【0019】この手段では、一定時間後に監視を開始す
ることで、駐車した直後の運転者の不便が解消される。
【0020】また、請求項7では、請求項5または6記
載の盗難防止支援装置において、解除指令取得手段で
は、あらかじめ許可されたキーによる扉開錠動作及びエ
ンジン始動動作のいずれか一方または双方を解除指令と
することを特徴とする
【0021】この手段では、運転者が正式に乗車する動
作を解除指令とすることで、解除のために運転者が煩わ
されることがない。
【0022】また、請求項8では、請求項5または6記
載の盗難防止支援装置において、車両の運転を許可され
た運転者を、運転者識別情報と関連付けて記憶する運転
者記憶手段と、車両位置監視手段による監視時に、運転
を希望する者の運転者識別情報を取得する運転者識別情
報取得手段と、運転者識別情報取得手段で取得した運転
者識別情報を運転者識別情報記憶手段に記憶されている
運転者識別情報と照合し、一致した場合に認証する認証
手段とを備え、解除指令取得手段では、認証手段による
認証を解除指令とすることを特徴とする。
【0023】この手段では、運転者の認証を解除指令と
することで、位置情報の監視を解除する際のセキュリテ
ィを高めることが可能となる。
【0024】また、上記課題を解決するために本発明の
盗難防止支援システムでは次のような手段を採用する。
【0025】すなわち、請求項9では、車両に備えられ
る車載端末と車両を管理するセンタ端末とがネットワー
クを介して接続され、車載端末には、車両内にエンジン
キーがある状態での降車を検知すると、扉を施錠させる
扉施錠手段が備えられ、センタ端末には、車両の運転を
許可された運転者を、運転者識別情報と関連付けて車両
毎に記憶する運転者記憶手段と、扉施錠手段で扉が施錠
されているときに、扉開錠の要求者の運転者識別情報を
受信する運転者識別情報受信手段と、運転者識別情報受
信手段で受信した運転者識別情報を運転者記憶手段に記
憶されている運転者識別情報と照合し、一致した場合に
認証する認証手段と、認証手段で認証された場合に、該
当車両の扉を開錠させる扉開錠情報を車載端末に送信す
る扉開錠情報送信手段とが備えられ、車載端末には、扉
開錠情報の受信に応じて、扉を開錠させる扉開錠手段が
備えられる。
【0026】この手段では、エンジンキーを車内に置い
た状態で運転者が車両を離れると、そのまま車両を乗り
逃げされる可能性が極めて高いため、扉が開いている状
態では自動的に扉を閉めて施錠し、また扉が閉まってい
る状態ではそのまま施錠し、そして、認証された運転者
でないと扉を開錠できないようにすることで、車両の盗
難が未然に防止される。
【0027】また、請求項10では、車両に備えられる
車載端末と車両を管理するセンタ端末とがネットワーク
を介して接続され、車載端末には、車両が駐車したこと
を駐車情報として送信する駐車情報送信手段が備えら
れ、センタ端末には、1または複数の特定の駐車位置を
車両の駐車位置情報として車両毎に記憶する駐車位置情
報記憶手段と、車両の位置情報を取得する位置情報取得
手段と、駐車情報の受信に応じて、該当する車両の位置
情報が駐車位置情報記憶手段に記憶されている駐車位置
であるか否かを判定する駐車位置判定手段と、駐車位置
での駐車が判定された場合に、該当する車両の位置情報
の変化を監視する車両位置監視手段とが備えられる。
【0028】この手段では、特定の駐車位置に駐車した
場合に、車両の位置情報により、車両が不正に移動され
るかどうかが見張られる。
【0029】また、請求項11では、請求項10記載の
盗難防止支援システムにおいて、センタ端末には、車両
位置監視手段で車両の位置情報の変化が検知された場合
に、車両の管理者の緊急連絡先及び警察のいずれか一方
または双方に通報する通報手段が備えられることを特徴
とする。
【0030】この手段では、駐車位置から車両が盗難さ
れたことを車両の管理者や警察に速やかに通報し、盗難
の真偽を確認したり、対処したりすることが可能とな
る。
【0031】また、請求項12では、車両に備えられる
車載端末と車両を管理するセンタ端末とがネットワーク
を介して接続され、車載端末には、車両に備えられたセ
ンサで検知した当該車両の異常の発生に関する異常情報
に、車両を識別する車両識別情報を含んでセンタ端末に
送信する異常情報送信手段と、センタ端末には、前記車
両識別情報と、車両の管理者の緊急連絡先を含む車両情
報をあらかじめ記憶する車両情報記憶手段と、異常情報
の受信とともに、車両の位置情報を取得する位置情報取
得手段と、異常情報の受信に応じて、車両情報記憶手段
から当該車両の車両情報を検索する車両情報検索手段
と、検索された車両情報に基づいて、車両の異常の発生
に関して車両の管理者の緊急連絡先に通知する通知手段
と、警察または消防への通報が必要な場合に、車両の異
常の発生に関して警察または消防へ通報する通報手段
と、車両の追跡が必要な場合に、車両の位置情報を追跡
する車両追跡手段と、車両の強制停止が必要な場合に、
車両のエンジンを停止させる停止情報を車載端末に送信
する停止情報送信手段とが備えられる。
【0032】この手段では、盗難や故障等により車両に
発生した異常を、センタ端末で把握し、車両の管理者に
速やかに伝えられる。そして、警察や消防への通報や、
車両に追跡、また盗難を阻止するための車両の遠隔操作
による強制停止は、自動的に実行されるのではなく、必
要に応じて行われるため、状況に応じて適切な処理が可
能となる。
【0033】また、請求項13では、請求項12記載の
盗難防止支援システムにおいて、前記通知手段は、通話
により実行されることを特徴とする。
【0034】この手段では、通話によることで、適切な
状況判断が加えられる。
【0035】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施の形態(1)
として盗難防止支援装置について図面に基づいて説明す
る。図1は実施の形態(1)の盗難防止支援装置の構成
図、図2は実施の形態(1)の盗難防止支援装置の動作
のフローチャートである。
【0036】実施の形態(1)の盗難防止支援装置11
では、車両に備えられ、車両の盗難の防止を支援する装
置である。
【0037】盗難防止支援装置11が備えられる車両と
しては、乗用車だけでなく、バス、トラック等も含まれ
る。そして、盗難防止支援装置11は、基本的な機能と
して、入力機能、出力機能、移動体通信機能(省略され
る場合もある)、記憶機能、演算機能、制御機能、位置
検知機能(省略される場合もある)等を備えている。入
力機能には、例えばボタン、タッチパネル、キーボー
ド、音声認識マイク等が適用でき、出力機能には、例え
ばLCD(画面)、LED、スピーカ(音、音声、合成
音声を出力)等が適用できる。移動体通信機能は、ネッ
トワーク接続する場合もある。もし圏外で通信の必要が
生じた場合には、情報は蓄積され、通信が繋がった瞬間
に過去の情報がまとめて送信される。また、移動体通信
機能は、携帯電話やPHS等を装着することで付加する
よう構成しても良い。記憶機能や演算機能、制御機能等
はCPU等で構成される。位置検知機能にはGPS(G
lobal Positioning System:
全地球航空測位システム)及びPHSや携帯電話の基地
局を利用したシステム等を、単独または組み合わせて適
用できる。この盗難防止支援装置11は、予め車両に備
えられていても、後付で備えられても、着脱自在に備え
られても、カーナビゲーション装置と一体化されていて
も、いずれの形態でもよい。この盗難防止装置11は、
車両のエンジンが停止している状態では、バッテリーも
しくは補助バッテリーによって動作する。
【0038】構成としては、錠処理部111と認証部1
12に大別される。錠処理部111には、車両内にエン
ジンキーがある状態で降車したことを検知すると扉を施
錠させる扉施錠手段1111と、後述する認証手段11
23で認証された場合に扉を開錠させる扉開錠手段11
12とが備えられている。認証部112には、車両の運
転を許可された1または複数の運転者を運転者識別情報
と関連付けて記憶する運転者記憶手段1121と、扉施
錠手段1111で扉が施錠されているときに扉開錠の要
求者の運転者識別情報を取得する運転者識別情報取得手
段1122と、運転者識別情報取得手段1122で取得
した運転者識別情報を運転者記憶手段1121に記憶さ
れている運転者識別情報と照合し一致した場合に認証す
る認証手段1123とが備えられている。
【0039】扉施錠手段1111は、実施の形態(1)
ではエンジンキーがキーシリンダに差し込まれた状態を
検知するキー検知手段と、運転者の降車を検知する降車
検知手段と、扉の閉塞を検知する扉閉塞検知手段と、閉
塞された扉のロック機構をロックさせるロック手段とを
含んでいる。そして、エンジンキーがキーシリンダに差
し込まれた状態と、運転者が降車した状態と、車両の扉
が閉塞された状態を重ねて検知することにより、扉を施
錠させている。エンジンキーがキーシリンダに差し込ま
れた状態とはいわゆるキーを付けたままの状態であり、
キーシリンダのキー着脱感知センサ等で検知することが
できる。また、運転者の降車は、運転席の感圧センサや
感温センサ等で検知することができる。また扉の閉塞は
ドア開閉感知センサ等で検知することができる。これら
が検知された後、比較的短い一定時間、望ましくは30
秒〜10分程度さらに望ましくは30秒〜3分程度に設
定された時間が経過すると、扉を施錠するように扉のロ
ック機構を動作させ、自動的に施錠する。この扉施錠手
段1111は、エンジンキーをつけた状態で車両が盗難
に遭うのを未然に防ぐことができ、許可された車両の正
式な運転者であっても後述する手段を実行しないと扉を
開錠できないよう構成されている。なお、この実施の形
態では、エンジンキーはキーシリンダに差し込まれてい
る状態を検知しているが、エンジンキーが単に車両の中
にある場合でも、盗難に利用されることがあるので、こ
の状態をキー検知手段で検知するように構成してもよ
い。この場合の車両内にエンジンキーがあるか否かの検
知は、エンジンキーに取り付けた発信器からの信号やI
Cチップ、ITタグによる情報を車両内の受信装置ある
いは認証装置で検知する、またはドアに取り付けたセン
サでエンジンキーのドアの通過を検知する、またはエン
ジンキーの形状を記憶して車内の画像センサで発見する
等の技術を利用することができる。また、ドアが開けら
れた状態で運転者が降車した場合にも扉を施錠するよう
構成する場合には、上述した扉閉塞検知手段で扉の開放
が検知された場合に、扉を開放状態から閉塞させる扉閉
塞手段を備え、エンジンキーを車内に残したまま運転者
が扉を開けて降車すると、自動で機械的に扉を閉めて施
錠するように構成してもよい。
【0040】運転者記憶手段1121は、許可された運
転者か否かを識別するための運転者識別情報を運転者毎
に記憶している。運転者識別情報は、あらかじめ付与さ
れたID番号やパスワードの他、声紋、指紋等でもよ
い。
【0041】運転者識別情報取得手段1122では、扉
施錠手段1111が実行されて運転者が締め出された状
態で、扉の開錠を要求する要求者が、あらかじめ許可さ
れた運転者なのかどうかを確認するために、運転者識別
情報を取得する。この手段は、車両の外側に配置され
た、例えばID番号やパスワードの入力が可能な手段
や、声紋確認のための声の入力が可能な手段や、指紋確
認のための指紋の読み取りが可能な手段等でもよい。あ
るいは、後述する外部端末14(携帯電話や携帯型端
末、固定電話、公衆電話等)からネットワーク9を介し
て盗難防止支援装置11に接続し、電話や電子メール、
インターネットで送信された運転者識別情報を、車両の
内部に備えられた運転者識別情報取得手段113で受信
して取得できるようにしてもよい。
【0042】認証手段1123では、運転者識別情報を
基に照合した結果、扉の開錠を要求する要求者が許可さ
れた運転者であると判明した場合に認証を行う。そして
認証された場合や認証されなかった場合に、その旨を音
声または表示等で出力してもよい。
【0043】扉開錠手段1112では、認証手段112
3の認証により、扉施錠手段1111で施錠された扉を
開錠するように扉のロック機構を動作させる手段であ
る。
【0044】このように構成された実施の形態(1)の
盗難防止支援装置11の動作について図2を用いて説明
する。まず、運転者がその運転者識別情報と関連付けら
れて運転者記憶手段1121にあらかじめ記憶されてい
る(S101)。そして、車両を運転していた運転者が
運転の途中で、短時間の用事を処理しようと車両内のキ
ーシリンダにエンジンキーを付けたまま降車し、扉を閉
じたとする。すると、キーシリンダ、運転席、ドアに設
けられて盗難防止支援装置11に接続されている各種の
センサによりエンジンキーの装着、運転者の降車、扉の
閉塞が重ねて検知される(S102)。そして、一定時
間(例えば3分)後に、扉施錠手段1111により車両
の扉が施錠された状態となる(S103)。この状態で
は、運転者記憶手段1121に記憶されている運転者で
あっても、このままでは車両の扉を開けて乗車すること
ができないので、運転者識別情報取得手段1122で運
転者識別情報が取得される(S104)。例えば、運転
者識別情報がパスワードである場合には、扉を開けよう
とすると車両の外側に設けられた小型の画面で「パスワ
ードを入力してください」のメッセージが表示されて入
力が促され、併設されたボタンによりパスワードが打ち
込まれる。
【0045】取得された運転者識別情報は、認証手段1
123で運転者記憶手段1121に記憶されている運転
者識別情報と照合され(S105)、一致している場合
(S106でYes)には、扉開錠手段1112により
車両の扉の施錠を解いて開錠し(S107)、運転者の
乗車を可能にする。もし、一致していない場合(S10
6でNo)には、正しい運転者識別情報が取得されるま
で扉は施錠が維持されたままであり、例えば車両の外側
に設けられた小型の画面に「開錠できません」等のメッ
セージが表示される。
【0046】このように実施の形態(1)の盗難防止支
援装置11では、キーを付けたままで運転者が降車する
という盗難の可能性のきわめて高い状況を検知し、扉を
自動的に施錠することによって盗難の発生を予防するこ
とが可能となる。また、許可された運転者であっても、
このような手段を経ないと乗車できないよう構成するこ
とで、キーを抜いて施錠して降車する習慣を運転者に促
すこともできる。
【0047】次に、本発明の実施の形態(2)として盗
難防止支援システムについて説明する。図3は実施の形
態(2)の盗難防止支援システムの概念図、図4は実施
の形態(2)の盗難防止支援システムの構成図、図5、
図6は実施の形態(2)の盗難防止支援システムの動作
のフローチャートである。
【0048】実施の形態(2)の盗難防止支援システム
1は、車両の盗難の防止を支援するシステムであって、
車両に備えられる車載端末12と車両を管理するセンタ
端末13とがネットワーク9を介して接続されている。
【0049】車載端末12は、実施の形態(1)の盗難
防止支援装置11を応用したものであり、その基本的な
機能は同様である。
【0050】センタ端末13は、基本的な機能として、
入力機能、出力機能、通信機能、記憶機能、演算機能、
制御機能等を備えている装置である。入力機能には、例
えばタッチパネル、キーボード、マウス、ボタン、音声
認識マイク等が適用でき、出力機能には、例えばLC
D、CRT、スピーカ等が適用できる。また通信機能は
通話もしくはモデム等を用いてインターネットや電子メ
ールにより行われる場合もある。記憶機能や演算機能、
制御機能等はCPU等で構成される。センタ端末13は
具体的にはコンピュータであり、複数のコンピュータを
組み合わせて構成したり、外部の記憶手段と接続したり
してもよい。このセンタ端末13はサーバとして機能さ
せても、あるいはオペレータの業務をサポートする端末
として機能させてもよい。
【0051】また、センタ端末13には、ネットワーク
9を介して外部端末14が接続されている。この外部端
末14は、センタ端末13との間で情報の送受信が可能
な端末で、固定電話、公衆電話、携帯電話、通信機能を
有するコンピュータ、通信機能を有する携帯型端末(P
DA)等である。
【0052】ネットワーク9は、インターネットや通信
回線、無線、有線、衛星またはその他の通信システム等
を含むネットワークである。
【0053】まず、車載端末12の構成から説明する。
車載端末12には、錠処理部121として、車両内にエ
ンジンキーがある状態で降車により車両の扉が閉塞され
たことを検知すると扉を施錠させる扉施錠手段1211
と、扉開錠情報の受信に応じて扉を開錠させる扉開錠手
段1212が備えられる。
【0054】扉施錠手段1211は、実施の形態(1)
の扉施錠手段1111と同様であるため説明を省略す
る。扉開錠手段1212は、センタ端末13から送信さ
れた扉開錠情報を受信することにより、扉施錠手段11
11で施錠されている扉を開錠するように扉のロック機
構を動作させる手段である。車載端末12では、扉施錠
手段1111で施錠された後は、扉開錠情報を受信しな
ければ扉は施錠されたままである。
【0055】センタ端末13には、車載端末12が備え
られた車両の錠の開閉を管理する錠管理部131と、運
転者の認証を行う認証管理部132とに大別される。錠
管理部131には、車両の扉の開錠要求を受信する開錠
要求受信手段1311と、後述する認証手段1324で
認証された場合に該当車両の扉を開錠させる扉開錠情報
を車載端末12に送信する扉開錠情報送信手段1312
とが備えられる。認証管理部132には、車両の運転を
許可された1または複数の運転者を運転者識別情報と関
連付けて車両毎に記憶する運転者記憶手段1321と、
開錠要求の受信に応じて運転者識別情報の送信を要求す
る運転者識別情報要求手段1322と、扉施錠手段12
11で扉が施錠されているときに扉開錠の要求者の運転
者識別情報を受信する運転者識別情報受信手段1323
と、運転者識別情報受信手段1323で受信した運転者
識別情報を運転者記憶手段1321に記憶されている運
転者識別情報と照合し一致した場合に認証する認証手段
1324とが備えられている。
【0056】運転者記憶手段1321では、どの車両に
どの運転者が許可されているかを記憶している手段であ
る。運転者識別情報は、あらかじめ付与された運転者の
ID番号やパスワード、声紋、指紋でもよい。また、こ
の他に、運転者名、運転者の連絡先、車種、車両番号、
あらかじめ付与されている車両の識別情報等を記憶して
もよい。
【0057】開錠要求受信手段1311は、外部端末1
4から開錠要求を受信する。車両の運転者は車両から締
め出された状態にあるため、車載端末12を使用してセ
ンタ端末13に連絡することができない。従って、携帯
電話や公衆電話等の外部端末14からセンタ端末13に
扉の開錠が要求される。開錠要求として、どの車両の開
錠を要求しているかを識別するために車両の識別情報
(車両のID番号等)も外部端末14から送信される。
この要求は、例えばあらかじめこのようなトラブル時に
備えて指定されているセンタ端末13の電話番号に電話
をする、または指定されているセンタ端末13の電子メ
ールのメールアドレスにメールを送る、またはセンタ端
末13の関連するホームページに接続することで実行さ
れる。運転者記憶手段1321に記憶されている運転者
であっても、扉の開錠は、この手段で要求しないと開け
ることができない。なお、センタ端末13では不正な開
錠要求に応じることを防ぐために、開錠要求を受信した
ときに、車載端末12で扉施錠手段1211が本当に実
行されているか否か(エンジンキーを運転者が持って降
車している場合には、扉施錠手段1211は実行されな
いため)を確認してもよい。
【0058】運転者識別情報要求手段1322は、開錠
要求が送信された外部端末14に運転者識別情報の送信
を要求する。運転者識別情報としてパスワード、ID番
号が記憶されている場合には、その入力、送信が要求さ
れる。また声紋の場合には、運転者の声の入力、送信が
要求される。また指紋の場合には、画像情報が送信でき
る端末が必要であるが、この場合に運転者の指紋の入
力、送信が要求される。また、この要求は、電話の場合
では音声メッセージやオペレータとの通話、電子メール
の場合ではメールの返信、ホームページの場合では画面
による案内等で実行される。
【0059】運転者識別情報受信手段1323は、外部
端末14から送信された運転者識別情報を受信する。認
証手段1324では、外部端末14から受信した運転者
識別情報を基に認証を行う。運転者識別情報が一致して
いない場合には、開錠できない旨を、開錠要求を送信し
てきた外部端末14に送信する。なお、許可された運転
者が公衆電話等で開錠要求をしている場合に、認証後に
即座に開錠すると、許可された運転者が車両に戻るまで
に時間がかかり、盗難の可能性のある時間が生じてしま
う。そのため、センタ端末13から「3分後に開錠しま
す」等のメッセージを出力しながら時間をおいて開錠す
ることで、許可された運転者が立ち会った状態で開錠す
るように構成することが望ましい。
【0060】このように構成された実施の形態(2)の
盗難防止支援システム1の動作について図5、図6を用
いて説明する。まず、車両毎に運転者がその運転者識別
情報と関連付けられてセンタ端末13の運転者記憶手段
1321にあらかじめ記憶されている(S201)。そ
して、車両を運転していた運転者が、短時間の用事を処
理しようと車両内のキーシリンダにエンジンキーを付け
たまま降車し、扉を閉じたとする。すると、キーシリン
ダ、運転席、ドアに設けられて車載端末12に接続され
ている各種のセンサによりエンジンキーの装着、運転者
の降車、扉の閉塞が重ねて検知される(S202)。そ
して、一定時間(例えば3分)後に、扉施錠手段121
1により車両の扉が施錠された状態となる(S20
3)。この状態では、運転者は車両の扉を開けて乗車す
ることができず、車載端末12も使用できない。そのた
め、運転者は外部端末14により、センタ端末13に開
錠要求を送信する(S204)。ここでは携帯電話が外
部端末14として使用され、センタ端末13に電話がか
けられたとする。センタ端末13では開錠要求を外部端
末14から受信する(S205)と、これに応じて運転
者識別情報要求手段1322により、開錠要求を送信し
た外部端末13に運転者識別情報の送信を要求する(S
206)。ここでは、外部端末14である携帯電話に音
声メッセージにより「パスワードを入力してください」
と運転者識別情報の送信が要求された。
【0061】外部端末14で、パスワードがボタン操作
で入力され、運転者識別情報が送信される(S207)
と、センタ端末13の運転者識別情報受信手段1323
で受信される(S208)。そして、受信された運転者
識別情報は、認証手段1324で運転者記憶手段132
1に記憶されている運転者識別情報のパスワードと照合
され(S209)、一致している場合(S210のYe
s)には、扉開錠情報送信手段1312により扉開錠情
報が該当する車載端末12に送信される(S211)。
車載端末12の扉開錠手段1212で扉開錠情報の受信
する(S212)と、受信に応じて車両の扉の施錠を解
いて開錠し(S213)、運転者の乗車を可能にする。
このとき、外部端末13には「3分後に開錠します」の
音声メッセージが送信され、運転者が車両の傍に戻る時
間が確保される。もし、一致していない場合(S210
でNo)には、正しい運転者識別情報が取得されるまで
扉は施錠が維持されたままであり、外部端末14に「開
錠できません」の音声メッセージが送信される。
【0062】このように実施の形態(2)の盗難防止支
援システム1では、実施の形態(1)の盗難防止支援装
置11を応用し、車載端末12で施錠された扉を、セン
タ端末13を介して開錠するように構成している。これ
により実施の形態(1)と同様の効果に加えて、センタ
端末13による車両の集中管理が可能となり、複数の車
両を複数の運転者で共有している場合に適している。
【0063】次に、本発明の実施の形態(3)として盗
難防止支援装置について図面に基づいて説明する。図7
は実施の形態(3)の盗難防止支援装置の構成図、図8
は実施の形態(3)の盗難防止支援装置の応用例の構成
図、図9は実施の形態(3)の盗難防止支援装置の動作
のフローチャートである。
【0064】実施の形態(3)の盗難防止支援装置21
は、車両に備えられ、車両の盗難の防止を支援する装置
である。そして、基本的な機能は実施の形態(1)と同
様であるが、この場合車両としては二輪車も含まれる。
【0065】構成としては、駐車処理部211と監視部
212に大別される。駐車処理部211して、1または
複数の特定の駐車位置を車両の駐車位置情報として記憶
する駐車位置情報記憶手段2111と、車両の現在の位
置情報を取得する位置情報取得手段2112とが備えら
れる。監視部212には、車両の駐車時にその位置情報
が駐車位置情報記憶手段2111に記憶されている駐車
位置情報と一致するか否かを判定する駐車位置判定手段
2121と、駐車位置での駐車が判定された場合に車両
の位置情報の変化を監視する車両位置監視手段2122
と、車両位置監視手段2122を解除するための解除指
令を取得する解除指令取得手段2123と、車両位置監
視手段2122で車両の位置情報の変化が検知された場
合に警報する警報手段2124とが備えられる。
【0066】駐車位置情報記憶手段2111は、特定の
駐車位置として、自宅の駐車場、契約駐車場(自宅近
辺、会社近辺)、会社や営業所の駐車場、レンタカー営
業所の駐車場、工場の駐車場、比較的頻繁に利用するコ
ンビニ、スーパの駐車場等である。この駐車位置は、車
両の運転者の希望により任意に選択され、任意の数が登
録により記憶される。駐車位置は、比較的長時間駐車す
る位置が盗難に遭いやすいため、ほぼ日常的に長時間駐
車する場所が記憶されることが望ましい。1台の車両に
対する運転者は1人でなくても複数でもよく、複数の場
合には、各運転者の希望する全ての駐車位置が記憶され
る。また、この駐車位置情報は、駐車場の面積等を考慮
して、駐車可能領域の大きさの幅を持たせて記憶され
る。
【0067】位置情報取得手段2112は、盗難防止支
援装置21の位置検知機能を用いて車両の現在ある位置
を把握する。位置情報は緯度、経度で取得される。
【0068】駐車位置判定手段2121では、駐車検知
手段と、駐車位置取得手段と、判定手段が含まれる。ま
ず駐車検知手段で車両が駐車したことが判断される。こ
こでは、車両がエンジンを停止し、運転者が降車により
扉を閉塞し、一定時間(30秒〜3分程度)経過した状
態を、盗難防止支援装置21に接続された各種センサで
検知し、駐車として検知する。この状態が検知される
と、駐車位置取得手段で、位置情報取得手段2112で
車両の現在の位置情報が取得され、次に判定手段で取得
された位置情報が駐車位置情報記憶手段2111に記憶
されている駐車位置情報のいずれかと一致するかどうか
が判定される。これにより、車両があらかじめ登録され
た駐車位置に駐車したかどうかが判定される。
【0069】車両位置監視手段2122では、あらかじ
め記憶された駐車位置から車両が移動されるかどうかを
監視し続ける手段である。駐車中の車両の位置情報は位
置情報取得手段2112により短時間の間隔で定期的に
取得が続けられる。この監視は、駐車後比較的短い一定
時間経過して(望ましくは30秒〜10分程度、さらに
望ましくは30秒〜3分程度、但し、駐車位置判定手段
2121で判定された後)から開始され、解除指令を取
得するまで続けられる。一定時間経過後に開始するの
は、降車した運転者の便宜を図るためである。車両の運
転者による解除指定が取得されない状態で、車両の位置
情報が変化する場合は、盗難等の不正な理由で車両が移
動、運搬されたと判断できるため、位置情報の監視が行
われる。
【0070】警報手段2124では警報として、音や光
による威嚇手段の実行を指示する。具体的には車両に備
えられているハザードランプを点滅させたり、クラクシ
ョンやサイレンを鳴動させたりする。これにより車両を
盗もうとする者を威嚇し、盗難を防止する。また、警報
手段2124で実行する警報としては、この他に、あら
かじめ登録された車両の運転者(運転者と所有者が異な
る場合には、所有者でもよい)や、警察等に電話や電子
メールで通報することを含んでもよい。
【0071】解除指令取得手段2123は、車両の運転
者の乗車に際し取得されるものである。解除指令は、あ
らかじめ許可されたキー(複数ある場合もある)による
扉開錠動作及びエンジン始動動作のいずれか一方または
双方を解除指令としている。すなわち、運転者が車両の
駐車をやめて、運転を開始しようとするときに、乗車の
ために扉を開錠する動作を行い、続けてエンジンを始動
させるためにキーシリンダにキーを入れる動作を行うの
で、これらを任意に組み合わせて解除指令としている。
この解除指令が取得されると、車両の位置情報の監視が
終了する。なお、不正なキーにより開錠されたり、エン
ジンが始動されたりした場合には、解除指令とはならな
い。この手段には、イモビライザーによる動作を適用し
てもよい。
【0072】また、この他に、盗難防止支援装置21に
実施の形態(1)の盗難防止装置11を任意に組み合わ
せてもよい。例えば、図8に示すように錠処理部111
の扉施錠手段1111により扉が施錠されると、車両位
置監視手段2122による車両の監視を開始し、あらか
じめ許可された運転者が認証された場合を解除指令とす
るよう構成してもよい。図8では実施の形態(1)と同
様の構成には同一符号を付し説明を省略する。なお、運
転者の認証による解除指令と上述のあらかじめ許可され
たキーによる解除指令を組み合わせて、セキュリティを
向上させてもよい。
【0073】このように構成された実施の形態(3)の
盗難防止支援装置21の動作について、図9を用いて説
明する。まず、車両の駐車位置が運転者の希望する数だ
けあらかじめ駐車位置情報記憶手段2111に登録によ
り記憶される(S301)。例えば、運転者の自宅近く
の契約駐車場と、会社内の駐車場、またよく利用するス
ーパの駐車場が登録される。そして、駐車位置判定手段
2121により運転者が運転の途中または最後に車両を
停車させ、エンジンを停止し、降車により扉が閉塞さ
れ、いずれかの位置に駐車させて、一定時間が経過する
と、駐車として検知し(S302)、その駐車位置の位
置情報が位置情報取得手段2112により取得される
(S303)。そして、駐車位置情報記憶手段2111
が照合され、取得された位置情報が記憶されている駐車
位置情報であるかどうかが判定される(S304)。
【0074】判定の結果、取得した位置情報が記憶され
ている駐車位置情報である場合(S305のYes)に
は、車両位置監視手段2122による車両の位置情報の
変化の監視が開始される(S306)。取得した位置情
報が記憶されている駐車位置情報でない場合(S305
のNo)には、駐車していても監視は行われない。そし
て、監視中に位置情報取得手段2112で取得される車
両の位置情報に変化が生じた場合(S307のYes)
には、警報手段2124によりサイレンやハザードラン
プによる警報が出力され、盗難しようとする者を威嚇す
る(S308)。そして、監視中に(S307でNo)
指定された正式なキーにより車両の扉が開錠され、エン
ジンが始動されると、解除指令が解除指令取得手段21
23に取得され(S309のYes)、車両の監視が終
了する(S310)。解除指令が取得されない場合(S
309のNo)は、車両位置監視手段2122による監
視が続けられる。
【0075】このように構成された実施の形態(3)の
盗難防止支援装置21では、あらかじめ定めた特定の駐
車位置での駐車時に、車両が不正に移動させられるかど
うかを監視することで、盗難事故に多い長時間駐車中の
ケースや、自宅や契約駐車場でのケースに対応し、盗難
を防止することができる。
【0076】次に本発明の実施の形態(4)の盗難防止
支援システムについて説明する。図10は実施の形態
(4)の盗難防止支援システムの概念図、図11は実施
の形態(4)の盗難防止支援システムの構成図、図1
2、13は実施の形態(4)の盗難防止支援システムの
動作のフローチャートである。
【0077】実施の形態(4)の盗難防止支援システム
2は、車両の盗難の防止を支援するシステムであって、
車両に備えられる車載端末22と車両を管理するセンタ
端末23とがネットワーク9を介して接続されている。
【0078】車載端末22は、実施の形態(3)の盗難
防止支援装置21を応用したものであり、その基本的な
機能は同様である。またセンタ端末23は、実施の形態
(2)のセンタ端末13とその基本的な機能は同様であ
る。
【0079】まず、車載端末22の構成から説明する。
車載端末22には、駐車処理部221と監視部222に
大別される。駐車処理部221としては、車両が駐車し
たことを駐車情報として送信する駐車情報送信手段22
11と、車両の位置情報をセンタ端末23に送信する位
置情報送信手段2212と、車両の位置情報の監視を終
了させるための解除指令をセンタ端末23に送信する解
除指令送信手段2213とが備えられる。監視部222
には、センタ端末23から警報指示情報を受信して実施
の形態(3)の警報手段2124と同様の警報を実行す
る警報手段2221が備えられている。
【0080】駐車情報送信手段2211は、車両がエン
ジンを停止し、運転者が降車により扉を閉塞し、所定時
間(数分程度)経過した状態を駐車として判断した場合
に、これを駐車情報として、センタ端末23に送信す
る。駐車情報にはセンタ端末23で車両を識別するため
の車両識別情報も含まれている。これと同時に、位置情
報送信手段2212では、車載端末22の位置検知機能
で得られた位置情報をセンタ端末に送信する。また位置
情報送信手段2212では、後述するセンタ端末23に
より監視されているときに、定期的に位置情報をセンタ
端末23に送信する。解除指令送信手段2213では、
監視を終了させるための解除指令をセンタ端末23の送
信する。この解除指令は実施の形態(3)の解除指令取
得手段2123で取得する解除指令と同様である。
【0081】次に、センタ端末23の構成について説明
する。センタ端末23には、駐車管理部231と監視管
理部232とに大別される。駐車管理部231として、
1または複数の特定の駐車位置を車両の駐車位置情報と
して車両毎に記憶する駐車位置情報記憶手段2311
と、車載端末22から送信された駐車情報を受信する駐
車情報受信手段2312と、車両の現在の位置情報を取
得する位置情報取得手段2313とが備えられる。監視
管理部232としては、駐車情報の受信に応じて該当す
る車両の位置情報が駐車位置情報記憶手段2311に記
憶されている駐車位置であるか否かを判定する駐車位置
判定手段2321と、駐車位置での駐車が判定された場
合に該当する車両の位置情報の変化を監視する車両位置
監視手段2322と、車両位置監視手段2322で車両
の位置情報の変化が検知された場合に、運転者の緊急連
絡先及び警察のいずれか一方または双方に通報する通報
手段2323と、車両位置監視手段2322で車両の位
置情報の変化が検知された場合に車載端末22に警報を
出力させるための警報指示情報を送信する警報指示情報
送信手段2324と、車両位置監視手段2322を解除
するための解除指令を受信する解除指令受信手段232
5とが備えられる。なお、解除指令は前述の外部端末1
4から送信したり、運転者の認証を解除指令としたりし
てもよい。
【0082】駐車位置情報記憶手段2311、駐車位置
判定手段2321、車両位置監視手段2322は、実施
の形態(3)の駐車位置情報記憶手段2111、駐車位
置判定手段2121、車両位置監視手段2122をセン
タ端末23に置き替えたものである。駐車位置情報記憶
手段2311では、センタ端末23が管理している車両
毎に記憶されている。駐車位置判定手段2321は、駐
車位置情報と位置情報を受信して判定を行っている。車
両位置監視手段2322では、実施の形態(3)の車両
位置監視手段2122の内容に加え、監視を開始する際
に位置情報の送信を車載端末22に促す通知を送信す
る。位置情報取得手段2313は、ここでは車載端末2
2から送信された位置情報を受信することで取得してい
るが、その他にセンタ端末23側から送信した信号に対
する返信により位置情報を取得するようにしてもよい。
通報手段2323は、車両が移動されたことを車両の運
転者に通報することで、盗難事故の発生を速やかに運転
者に伝えるとともに、盗難事故の発生が間違いでないこ
との確認が行われる。また必要に応じて警察に盗難事故
の発生を通報する。警報指示情報送信手段2324は、
車載端末22の警報手段2221を実行させるための警
報指示情報を送信し、車両の威嚇手段等を実行させる。
解除指令受信手段2325は、車載端末22から解除指
令を受信し、受信に応じて車両位置監視手段2322に
よる監視を終了する。
【0083】このように構成された実施の形態(4)の
盗難防止支援システム2の動作について図12,13を
用いて説明する。まず、車両の駐車位置が運転者の希望
する数だけあらかじめ駐車位置情報記憶手段2311に
登録により記憶される(S401)。そして、運転者が
運転の途中または最後に車両を停車させ、エンジンを停
止し、降車により扉が閉塞され、いずれかの位置に駐車
させて、一定時間が経過すると、駐車としてを検知し
(S402)、駐車情報送信手段2211によりセンタ
端末23に車両が駐車したことを示す駐車情報が送信さ
れる(S403)。同時にそのときの位置情報が位置情
報送信手段2212によりセンタ端末23に送信される
(S404)。センタ端末23では、駐車情報が駐車情
報受信手段2312に、位置情報が位置情報取得手段2
313に受信され(S405、406)、駐車位置判定
手段2321により駐車している位置が、駐車位置情報
記憶手段2311に記憶されている該当車両の駐車位置
情報であるかどうかが照合され判定される(S40
7)。
【0084】判定の結果、取得した位置情報が記憶され
ている駐車位置情報である場合(S408のYes)に
は、車両位置監視手段2322により、車両の位置情報
の変化の監視が開始され、開始したことが車載端末22
に送信される(S409)。取得した位置情報が記憶さ
れている駐車位置情報でない場合(S408のNo)に
は、駐車していても監視は行われない。そして、車載端
末22からは通知に基づいて定期的に位置情報が送信さ
れ(S410)、センタ端末23の位置情報取得手段2
313に取得される(S411)。そして、監視中に位
置情報取得手段2313で取得される車両の位置情報に
変化が生じた場合(S412のYes)には、センタ端
末23の警報指示情報送信手段2324から警報指示情
報が該当する車載端末22に送信される(S413)。
この警報指示情報を受信した警報手段2221では、サ
イレンやハザードランプによる警報を出力させ(S41
4)、盗難しようとする者を威嚇する。また、センタ端
末23では通報手段2323により車両の運転者に、車
両の位置情報が変化したことが通報され、盗難事故の発
生が確認される。また盗難事故の発生が確認されると、
必要に応じて警察に通報される(S415)。
【0085】そして、監視中(S412でNo)に、指
定された正式なキーにより車両の扉が開錠され、エンジ
ンが始動されると、車載端末22の解除指令送信手段2
213により解除指令が送信され(S416)、センタ
端末23の解除指令受信手段2325に受信される(S
417のYes)と、車両の監視が終了する(S41
8)。解除指令が受信されない場合(S417のNo)
は、センタ端末23の車両位置監視手段2322による
監視が続けられる。
【0086】このように構成された実施の形態(4)の
盗難防止支援システム2では、実施の形態(3)の盗難
防止支援装置21を応用し、車載端末22から車両の駐
車をセンタ端末23に伝えると、センタ端末23では、
判定の結果、あらかじめ記憶された駐車位置に駐車して
いた場合には車両の位置情報の変化を監視するように構
成している。これにより実施の形態(3)と同様の効果
に加えて、センタ端末23により車両の集中管理が可能
になる。
【0087】次に、本発明の実施の形態(5)として盗
難防止支援システムについて説明する。図14は実施の
形態(5)の盗難防止支援システムの概念図、図15は
実施の形態(5)の盗難防止支援システムの構成図、図
16、17は実施の形態(5)の盗難防止支援システム
の動作のフローチャートである。
【0088】実施の形態(5)の盗難防止支援システム
3は、車両の盗難の防止や車両の異常の発見により車両
や運転者を支援するシステムであって、車両に備えられ
る車載端末32と車両を管理するセンタ端末33とがネ
ットワーク9を介して接続されている。
【0089】車載端末32及びセンタ端末33の基本的
な機能は、実施の形態(4)と同様である。
【0090】まず、車載端末32の構成は、異常処理部
321として、車両に備えられた各種センサに接続され
該当する車両の盗難を検知する異常検知手段3211
と、車両の盗難の発生を示す異常情報をセンタ端末33
に送信する異常情報送信手段3212と、車両の位置検
知機能で得られた車両の位置情報をセンサ端末33に送
信する位置情報送信手段3213と、威嚇等のための警
報を実行する警報手段3214と、センタ端末33から
の停止情報を受信し車両を強制停止させる停止情報受信
手段3215が備えられている。
【0091】異常検知手段3211は、車両の各部に設
けられたセンサから車両に異常が発生していないかどう
かを検知する手段である。センサは、エンジン回転セン
サ、ドア開閉センサ、キー装着検知センサ、ガラス破損
検知センサ、衝撃センサ、電流検知センサ、傾斜検知セ
ンサ、音感センサ、超音波侵入検知センサ等である。異
常の検知は、1つのセンサだけで検知する場合と複数の
センサを組み合わせて検知する場合がある。異常は盗難
による場合も、故障による場合も含まれる。
【0092】異常情報送信手段3212は、異常検知手
段3211で異常の発生が検知されると、異常情報とし
てセンタ端末33に送信する手段である。異常情報に
は、異常が発生した車両をセンタ端末33で識別するた
めの車両識別情報も含まれて送信される。また、異常情
報にはどの車両から送信されたかを識別するために、車
両にあらかじめ付与されているID番号が車両識別情報
として含まれている。
【0093】位置情報送信手段3213は、位置検知機
能で取得した位置情報をセンタ端末3に送信するが、こ
の送信は異常情報の送信時に実行される。また、位置情
報の送信は、異常を検知したら、自動的かつ継続的にセ
ンタ端末33への位置情報の送信を続けるようにコマン
ド設定されており、センタ端末33からの指示を受ける
ことで停止する。これは後述するセンタ端末33での車
両の追跡に利用される。
【0094】警報手段3214では、実施の形態(3)
の警報手段2124と同様の内容を、異常検知手段32
11での異常の検知に応じて実行する。ただし、警報手
段3214の実行は、異常の種類が、盗難(車上荒らし
も含む)を示す場合のみ行われる。なお、意図的な場合
として例えば運転者や後述する警備員が車両の位置を確
認、発見したいときに、リモコン操作またはセンタ端末
33からの指示で、警報手段3214を実行させてもよ
い。
【0095】停止情報受信手段3215は、停止情報を
センタ端末33から受信することにより、エンジンを停
止するための指示を車両に与え、走行中の車両を強制停
止させる。この場合の強制停止は、車速制御や燃料制御
により段階的に行い、急激な停止は二次災害防止のため
に行わない。
【0096】次に、センタ端末33の構成について説明
する。センタ端末33は、異常情報を受信しその処理を
支援する異常管理部331と、必要に応じて車両を追跡
する追跡部332と、車両の運転者の要望に応じた手配
を実行する手配部333とに大別される。
【0097】異常管理部331には、車載端末32から
送信された異常情報を受信する異常情報受信手段331
1と、車載端末32から送信された位置情報を受信する
位置情報受信手段3312と、車両識別情報、緊急連絡
先を含む車両情報をあらかじめ記憶する車両情報記憶手
段3313と、異常情報の受信に応じて車両情報記憶手
段3313から当該車両の車両情報を検索する車両情報
検索手段3314と、検索された車両情報に基づいて車
両の盗難の発生を緊急連絡先に通知する通知手段331
5と、警察または消防への通報が必要な場合に車両の異
常の発生に関して警察または消防へ通報する通報手段3
316と、異常情報に含まれる車両の異常の発生箇所を
表示する異常表示手段3317と、車両の位置情報を地
図として表示する位置情報表示手段3318とが備えら
れている。
【0098】異常情報受信手段3311は、異常が発生
した車両から異常情報を受信する。受信したことは、画
面に表示されるとともに、画面の点滅や、警報音の発生
等で確実に認識される。異常情報とあわせて車両識別情
報も受信する。
【0099】異常表示手段3317では、異常情報を基
に、異常が車両のどの場所で、どのように発生した異常
であるかを具体的な箇所名を示して表示する手段で、例
えば「ガラス破損」「ドア開閉」の表示が、画面に示さ
れる。また故障による異常か、盗難による異常かが識別
できるように表示される。
【0100】位置情報受信手段3312では、異常情報
とともに送信された車両の位置情報を受信する。そして
位置情報表示手段3318では、位置情報を判りやすく
表示するために、画面に表示された地図に、異常情報を
送信した車両の位置がマーク等で重ねられて表示する。
【0101】車両情報記憶手段3313では、車両情報
として、車両識別情報としての車両のID番号、車種、
車両番号、車両の管理者名、管理者の緊急連絡先、管理
者の住所、管理者に付与されたID番号やパスワード等
が記憶されている。なお、緊急連絡先は携帯電話番号や
自宅の電話番号等、優先順位を付けて複数記憶されてい
る。なお、管理者は車両の運転者と一致している場合が
多いが、異なる場合もあるのでここでは管理者として記
載する。
【0102】車両情報検索手段3314は、車両識別情
報を基に車両情報を検索し、検索された車両情報を出力
機能の画面に表示させる。オペレータは画面を見ること
で、車両の管理者の緊急連絡先を確認することができ
る。
【0103】通知手段3315は、車両の管理者に、車
両に異常が発生したことが通知される。この通知は、オ
ペレータと管理者との通話により行われる。これによ
り、異常の発生が、管理者が把握している異常なのか、
管理者が降車中で知らない間に発生している異常(事故
や事件)なのか、あるいは管理者が乗車しているものの
発生に気づいていない異常なのかが速やかに把握され
る。なお通話には、オペレータとの通話だけでなく、合
成音声による通話を含んでもよく、緊急度の高くない異
常の内容には合成音声を用いるように使い分けてもよ
い。
【0104】通報手段3316は、異常の発生が盗難等
によるもので、さらに通知手段3315により発生が確
認されると、管理者が警察への通報を希望する場合にセ
ンタ端末33により実行される。この通報もオペレータ
の通話により実行され、異常の状況や発生した位置情報
等が適切に通報される。この通報手段3316は、管理
者が自らが警察への通報を希望する場合や、異常が警察
への通報を必要としない異常であった場合には実行され
ない。また、異常の発生が救急車もしくは消火を要する
場合には、消防に通報する。なお、異常の発生に伴って
自動的に通報しないように構成しているのは、誤報によ
る通報を防ぐためである。
【0105】次に、追跡部332は、車両の追跡が必要
な場合に、車両の位置情報を追跡する車両追跡手段33
21と、車両の強制停止が必要な場合に、車両のエンジ
ンを停止させる停止情報を車載端末に送信する停止情報
送信手段3322とを備えている。
【0106】車両追跡手段3321は、車両から逐次受
信する位置情報を基に、車両の進行経路を把握し、追跡
する。追跡の結果は、画面に表示された地図に、車両の
通過地点と、現在の位置が重ねて表示され、これにより
車両の進行方向や進行速度等が確認される。
【0107】停止情報送信手段3322は、車両のエン
ジンの停止を外部制御する手段であり、停止情報を送信
することで強制的に車両を停止させることができる。こ
の停止情報送信手段3322は、車両がどの位置にある
かを確認し、停止しても周囲に悪影響を与えない安全な
地点で実行されることが望ましい。
【0108】次に、手配部333では、警備員をあらか
じめ登録して記憶する警備員記憶手段3331と、取得
された車両の位置情報に基づいて、盗難された車両の位
置に派遣する警備員を警備員記憶手段から検索する警備
員検索手段3332と、車両の輸送業者をあらかじめ登
録して記憶する輸送業者記憶手段3333と、発見され
た車両の位置情報、車両情報等に適合する輸送業者を検
索する輸送業者検索手段3334と、車両の整備業者を
あらかじめ登録して記憶する整備業者記憶手段3335
と、発見された車両の位置情報、車両情報等に適合する
整備業者を検索する整備業者検索手段3336とが備え
られている。
【0109】警備員記憶手段3331では、あらかじめ
担当地域と関連付けて複数の警備員を登録している。こ
の警備員は車両の確認等のために現場に急行し車両を探
索したり、車両の管理者とともに、あるいは車両の管理
者に代わって車両の位置や被害状況を確認したりする。
警備員検索手段3332では、通知手段3315の結
果、車両の管理者が警備員の派遣を希望する場合に、車
両の位置情報や警備員の業務状況(すぐ現場に行けるか
どうか)に応じて警備員を検索する。検索された警備員
には、センタ端末33により現場への派遣が要請され
る。
【0110】輸送業者記憶手段3333では、あらかじ
め業務地域や、輸送可能な車種等と関連付けて輸送業者
を登録している。輸送業者は、車両が盗難にあって自走
不能になった場合等に、レッカー車等で適切な場所まで
牽引する業者である。輸送業者検索手段3334は、通
知手段3315の結果、車両の管理者が輸送業者の派遣
を希望する場合に、車両の位置情報(高速道か一般道か
も考慮)、車両の車種等に基づいて、該当する車両を輸
送可能な最寄りの輸送業者が検索される。検索された輸
送業者には、センタ端末33から現場への派遣が要請さ
れる。
【0111】整備業者記憶手段3335では、あらかじ
め所在地等と関連付けて整備業者を登録している。整備
業者は車両が盗難にあって、故障等の被害を受けていた
り、車内が汚されていたりした場合に、修理やクリーニ
ング等を行う業者である。整備業者検索手段3336
は、通知手段3315に結果、車両の管理者が整備業者
への手配を希望する場合に、車両の位置情報や管理者の
希望に基づいて検索される。検索された整備業者には、
センタ端末33から修理等の要請がなされる。また、上
述した輸送業者へはこの整備業者への輸送が依頼され
る。
【0112】このように構成された実施の形態(5)の
盗難防止支援システム1の動作について図16、17を
用いて説明する。まず、車両情報記憶手段3313に、
車両毎に車両識別情報を含む車両情報が記憶されている
(S501)。そして、車載端末32の異常検知手段3
211で、接続されている各種センサに基づき異常が検
知される(S502)と、異常情報送信手段3212に
よりセンタ端末33に異常情報と車両識別情報が送信さ
れる(S503)。これと同時に、異常が発生した時点
での車両の位置情報が位置情報送信手段3213により
センタ端末33に送信される(S504)。
【0113】センタ端末33では、異常情報受信手段3
311により異常情報を受信し(S505)、受信した
ことを出力機能の画面に表示させる。画面の前で待機し
ているオペレータに対し、例えば、「異常通報受信」の
表示が点滅され、異常情報を受信したことが速やかにオ
ペレータに通知される。そしてオペレータによりタッチ
パネルの画面のボタンが押されることで、画面が切り替
えられ、異常表示手段3317により、異常の発生箇所
を示す表示、例えば「ガラス破損」「ドア開閉」「傾
斜」「電流」の表示が、画面に示される。
【0114】またセンタ端末33では位置情報受信手段
3312により位置情報を受信しており(S506)、
オペレータによりタッチパネルの画面で「地図表示」の
ボタンが選択され、画面の切り替えが操作されると、位
置情報表示手段3318により、受信された位置情報が
地図と重ねて画面に表示され、オペレータに車両の位置
が認識される。
【0115】次にオペレータによりタッチパネルの画面
で「検索」と表示されたボタンが選択されると、異常情
報に含まれている車両識別情報に基づいて、車両情報検
索手段3314が実行される。車両情報記憶手段331
3に記憶されている車両情報の中から、異常情報を送信
した車載端末32の車両情報が検索され(S507)、
画面に車両の管理者名や管理者の緊急連絡先等が表示さ
れる。そして、通知手段3315では、表示された緊急
連絡先の優先順位に従って電話がかけられ、車両に発生
した異常が通知される(S508)。この電話もタッチ
パネルの画面に表示された電話番号の表示のボタンが選
択されることで、直ちに実行される。この通知手段33
15では、オペレータによる通話で実行されるため、管
理者の状況等が的確に素早く把握され、管理者がもし慌
てている場合には、管理者と問答しながら丁寧に事情を
聞き出すことが可能であり、もし管理者が会話不能の場
合には、状況に応じた次の対応を素早く講じることもで
きる。
【0116】次に、通知手段3315による応答の結
果、車両の異常が盗難によるものであると判断された場
合に、管理者が警察への通報を希望すると、通報手段3
316によりセンタ端末33から警察への通報が実行さ
れる(S509)。この場合、タッチパネルの画面の
「警察通報」のボタンが選択されることで、警察に電話
をかけることができ、そのままオペレータが車両の位
置、車両の状況等を説明し、警察の出動を依頼すること
ができる。また、異常の内容によっては消防に通報され
る場合もある。
【0117】次に、車両の異常が盗難よるものであると
確認された場合で、さらに管理者が車両の追跡を希望す
ると(S510でYes)、オペレータによりタッチパ
ネルの画面で「追跡」のボタンが選択され、車両追跡手
段3321が実行される(S511)。車両追跡手段3
321では、車両の位置情報の変化を追跡し、センタ端
末33の画面に表示する。そして、車両の盗難が自走に
より行われており、車両の強制停止が必要であると判断
された場合には(S512でYes)、オペレータによ
りタッチパネルの画面で「エンジン停止」のボタンが選
択されると、センタ端末33から該当する車載端末32
に停止情報を送信する(S513)。車載端末32では
停止情報受信手段3215で停止情報を受信すると、エ
ンジンを停止するよう車両に指示し、車両の走行が段階
的に不可能な状態とする(S514)。
【0118】また図16、17には示していないが、車
両の管理者の希望により、警備員や輸送業者の派遣、整
備業者への手配がセンタ端末33により行われる。車両
の現場へ管理者に代わってまた管理者とともに警備員を
派遣することを希望する場合に、タッチパネルの画面で
「警備員」のボタンが選択されると、警備員検索手段3
332により警備員記憶手段3331を検索し、最適な
警備員が選択される。また、車両が放置されたり、停止
させられたりした地点からの車両の輸送を管理者が希望
する場合には、タッチパネルの画面で「輸送業者」のボ
タンが選択されると、輸送業者検索手段3334により
輸送業者記憶手段3333が検索され、最適な輸送業者
が選択される。また、車両の整備やクリーニングを管理
者が希望する場合には、タッチパネルの画面で「整備業
者」のボタンが選択されると、整備業者検索手段333
6により整備業者記憶手段3335を検索し、最適な整
備業者が選択される。選択された警備員や、輸送業者、
整備業者には、センタ端末33から手配が実行される。
【0119】このように構成された実施の形態(5)の
盗難防止支援システム3では、車両に発生した異常をセ
ンタ端末33で速やかに把握し、センタ端末33から車
両の管理者に通知するよう構成しているため、車両の管
理者が乗車していて異常に気づかない場合でも、また降
車し車両から離れた位置にいる場合でも、確実に異常が
把握される。また、異常が盗難であるか否かが、管理者
への通話による通知で把握されるため、自動的に警察に
通報し必要のない警察の出動要請をすることも防ぐこと
ができる。また、必要に応じて車両を追跡し、強制停止
させることができるため、車両が行方不明になることも
ない。さらに、必要に応じて、警備員や輸送業者、整備
業者等の手配もセンタ端末33から行われるため、盗難
後に車両の管理者が煩わされる処理が大幅に軽減され
る。また、センタ端末33では、上述したような多岐に
渡る操作を見やすく、使いやすく画面に表示することで
オペレータの作業の効率化やミスの防止を防ぐことも可
能である。
【0120】上述してきた実施の形態(1)(3)の盗
難防止支援装置、また実施の形態(2)(4)(5)の
盗難防止支援システムは、それぞれに含まれる内容を任
意に組み合わせて実施してもよい。
【0121】
【発明の効果】以上詳述してきたように、本発明の盗難
防止支援装置及び盗難防止支援システムでは、様々な角
度から車両の盗難を未然に防止したり、盗難後に速やか
に対処したりすることで、車両の運転者や管理者の盗難
による被害を大幅に軽減することが可能で、運転者や管
理者または車両を、精神的、経済的、物理的に支援する
ことができる。
【0122】また、盗難事故の件数を減らすことで、保
険会社が支払う自動車保険の保険金をも削減することが
可能で、保険会社を経済的に支援することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態(1)の盗難防止支援装置の構成
図である。
【図2】 実施の形態(1)の盗難防止支援装置の動作
のフローチャートである。
【図3】 実施の形態(2)の盗難防止支援システムの
概念図である。
【図4】 実施の形態(2)の盗難防止支援システムの
構成図である。
【図5】 実施の形態(2)の盗難防止支援システムの
動作のフローチャートである。
【図6】 実施の形態(2)の盗難防止支援システムの
動作のフローチャートである。
【図7】 実施の形態(3)の盗難防止支援装置の構成
図である。
【図8】 実施の形態(3)の盗難防止支援装置の応用
例の構成図である。
【図9】 実施の形態(3)の盗難防止支援装置の動作
のフローチャートである。
【図10】 実施の形態(4)の盗難防止支援システム
の概念図である。
【図11】 実施の形態(4)の盗難防止支援システム
の構成図である。
【図12】 実施の形態(4)の盗難防止支援システム
の動作のフローチャートである。
【図13】 実施の形態(4)の盗難防止支援システム
の動作のフローチャートである。
【図14】 実施の形態(5)の盗難防止支援システム
の概念図である。
【図15】 実施の形態(5)の盗難防止支援システム
の構成図である。
【図16】 実施の形態(5)の盗難防止支援システム
の動作のフローチャートである。
【図17】 実施の形態(5)の盗難防止支援システム
の動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1、2、3盗難防止支援システム 9 ネットワーク 11、21 盗難防止支援装置 12、22、32 車載端末 13、23 33 センタ端末 14 外部端末 111 錠処理部 1111 扉施錠手段 1112 扉開錠手段 112 認証部 1121 運転者記憶手段 1122 運転者識別情報取得手段 1123 認証手段 121 錠処理部 1211 扉施錠手段 1212 扉開錠手段 131 錠管理部 1311 開錠要求受信手段 1312 扉開錠情報送信手段 132 認証管理部 1321 運転者記憶手段 1322 運転者識別情報要求手段 1323 運転者識別情報受信手段 1324 認証手段 211 駐車処理部 2111 駐車位置情報記憶手段 2112 位置情報取得手段 212 監視部 2121 駐車位置判定手段 2122 車両位置監視手段 2123 解除指令取得手段 2124 警報手段 221 駐車処理部 2211 駐車情報送信手段 2212 位置情報送信手段 2213 解除指令送信手段 222 監視部 2221 警報手段 231 駐車管理部 2311 駐車位置情報記憶手段 2312 駐車情報受信手段 2313 位置情報取得手段 232 監視管理部 2321 駐車位置判定手段 2322 車両位置監視手段 2323 通報手段 2324 警報指示情報送信手段 2325 解除指令受信手段 321 異常処理部 3211 異常検知手段 3212 異常情報送信手段 3213 位置情報送信手段 3214 警報手段 3215 停止情報受信手段 331 異常管理部 3311 異常情報受信手段 3312 位置情報受信手段 3313 車両情報記憶手段 3314 車両情報検索手段 3315 通知手段 3316 通報手段 3317 異常表示手段 3318 位置情報表示手段 332 追跡部 3321 車両追跡手段 3322 停止情報送信手段 333 手配部 3331 警備員記憶手段 3332 警備員検索手段 3333 輸送業者記憶手段 3334 輸送業者検索手段 3335 整備業者記憶手段 3336 整備業者検索手段
フロントページの続き (72)発明者 杉澤 登 東京都渋谷区恵比寿一丁目28番1号 あい おい損害保険株式会社内 Fターム(参考) 5C084 AA04 AA09 BB33 CC16 DD08 EE02 EE06 FF02 GG43 HH13 5C087 AA03 AA10 AA24 AA25 BB20 BB65 BB74 DD05 DD14 EE05 EE16 FF01 FF04 FF17 FF19 FF20 GG07 GG11 GG18 GG46 GG70 5K067 AA32 AA34 BB03 BB21 DD11 DD17 DD51 EE02 EE10 EE12 FF02 FF03 HH22 HH24 JJ52

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に備えられる装置であって、車両内
    にエンジンキーがある状態での降車を検知すると、扉を
    施錠させる扉施錠手段と、車両の運転を許可された運転
    者を、運転者識別情報と関連付けて記憶する運転者記憶
    手段と、扉施錠手段で扉が施錠されているときに、扉開
    錠の要求者の運転者識別情報を取得する運転者識別情報
    取得手段と、運転者識別情報取得手段で取得した運転者
    識別情報を運転者記憶手段に記憶されている運転者識別
    情報と照合し、一致した場合に認証する認証手段と、認
    証手段で認証された場合に、扉を開錠させる扉開錠手段
    とが備えられる盗難防止支援装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の盗難防止支援装置におい
    て、扉施錠手段では、車両内にあるエンジンキーがキー
    シリンダに差し込まれた状態で降車により車両の扉が閉
    塞されたことを検知すると、扉を施錠させることを特徴
    とする盗難防止支援装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の盗難防止支援装
    置において、扉施錠手段では、降車により扉が閉塞され
    たことを検知すると、一定時間経過後に扉を施錠させる
    ことを特徴とする盗難防止支援装置。
  4. 【請求項4】 車両に備えられる装置であって、1また
    は複数の特定の駐車位置を車両の駐車位置情報として記
    憶する駐車位置情報記憶手段と、車両の位置情報を取得
    する位置情報取得手段と、車両の駐車時にその位置情報
    が駐車位置情報記憶手段に記憶されている駐車位置情報
    と一致するか否かを判定する駐車位置判定手段と、駐車
    位置での駐車が判定された場合に、車両の位置情報の変
    化を監視する車両位置監視手段が備えられる盗難防止支
    援装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の盗難防止支援装置におい
    て、車両位置監視手段で車両の位置情報の変化が検知さ
    れた場合に警報する警報手段と、車両位置監視手段を解
    除するための解除指令を取得する解除指令取得手段とが
    備えられることを特徴とする盗難防止支援装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の盗難防止支援装
    置において、車両位置監視手段では、駐車位置での駐車
    が判定されると、一定時間後に監視を開始することを特
    徴とする盗難防止支援装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の盗難防止支援装
    置において、解除指令取得手段では、あらかじめ許可さ
    れたキーによる扉開錠動作及びエンジン始動動作のいず
    れか一方または双方を解除指令とすることを特徴とする
    盗難防止支援装置。
  8. 【請求項8】 請求項5または6記載の盗難防止支援装
    置において、車両の運転を許可された運転者を、運転者
    識別情報と関連付けて記憶する運転者記憶手段と、車両
    位置監視手段による監視時に、運転を希望する者の運転
    者識別情報を取得する運転者識別情報取得手段と、運転
    者識別情報取得手段で取得した運転者識別情報を運転者
    識別情報記憶手段に記憶されている運転者識別情報と照
    合し、一致した場合に認証する認証手段とを備え、解除
    指令取得手段では、認証手段による認証を解除指令とす
    ることを特徴とする盗難防止支援装置。
  9. 【請求項9】 車両に備えられる車載端末と車両を管理
    するセンタ端末とがネットワークを介して接続され、 車載端末には、車両内にエンジンキーがある状態での降
    車を検知すると、扉を施錠させる扉施錠手段が備えら
    れ、 センタ端末には、車両の運転を許可された運転者を、運
    転者識別情報と関連付けて車両毎に記憶する運転者記憶
    手段と、扉施錠手段で扉が施錠されているときに、扉開
    錠の要求者の運転者識別情報を受信する運転者識別情報
    受信手段と、運転者識別情報受信手段で受信した運転者
    識別情報を運転者記憶手段に記憶されている運転者識別
    情報と照合し、一致した場合に認証する認証手段と、認
    証手段で認証された場合に、該当車両の扉を開錠させる
    扉開錠情報を車載端末に送信する扉開錠情報送信手段と
    が備えられ、 車載端末には、扉開錠情報の受信に応じて、扉を開錠さ
    せる扉開錠手段が備えられる盗難防止支援システム。
  10. 【請求項10】 車両に備えられる車載端末と車両を管
    理するセンタ端末とがネットワークを介して接続され、 車載端末には、車両が駐車したことを駐車情報として送
    信する駐車情報送信手段が備えられ、 センタ端末には、1または複数の特定の駐車位置を車両
    の駐車位置情報として車両毎に記憶する駐車位置情報記
    憶手段と、車両の位置情報を取得する位置情報取得手段
    と、駐車情報の受信に応じて、該当する車両の位置情報
    が駐車位置情報記憶手段に記憶されている駐車位置であ
    るか否かを判定する駐車位置判定手段と、駐車位置での
    駐車が判定された場合に、該当する車両の位置情報の変
    化を監視する車両位置監視手段とが備えられる盗難防止
    支援システム。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の盗難防止支援システ
    ムにおいて、センタ端末には、車両位置監視手段で車両
    の位置情報の変化が検知された場合に、車両の管理者の
    緊急連絡先及び警察のいずれか一方または双方に通報す
    る通報手段が備えられることを特徴とする盗難防止支援
    システム。
  12. 【請求項12】 車両に備えられる車載端末と車両を管
    理するセンタ端末とがネットワークを介して接続され、 車載端末には、車両に備えられたセンサで検知した当該
    車両の異常の発生に関する異常情報に、車両を識別する
    車両識別情報を含んでセンタ端末に送信する異常情報送
    信手段と、 センタ端末には、前記車両識別情報と、車両の管理者の
    緊急連絡先を含む車両情報をあらかじめ記憶する車両情
    報記憶手段と、異常情報の受信とともに、車両の位置情
    報を取得する位置情報取得手段と、異常情報の受信に応
    じて、車両情報記憶手段から当該車両の車両情報を検索
    する車両情報検索手段と、検索された車両情報に基づい
    て、車両の異常の発生に関して車両の管理者の緊急連絡
    先に通知する通知手段と、警察または消防への通報が必
    要な場合に、車両の異常の発生に関して警察または消防
    へ通報する通報手段と、車両の追跡が必要な場合に、車
    両の位置情報を追跡する車両追跡手段と、車両の強制停
    止が必要な場合に、車両のエンジンを停止させる停止情
    報を車載端末に送信する停止情報送信手段とが備えられ
    る盗難防止支援システム。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の盗難防止支援システ
    ムにおいて、前記通知手段は、通話により実行されるこ
    とを特徴とする盗難防止支援システム。
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Cited By (13)

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