JP4008735B2 - 盗難防止支援装置及び盗難防止支援システム - Google Patents

盗難防止支援装置及び盗難防止支援システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の盗難の防止を支援するための装置及びシステムに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両の盗難事故に関しては、警視庁の調べによると、車両盗難認知件数は、過去35000件前後で推移していたが、1999年は43000件台(対前年比20.1%増)に、2000年はさらに56205件(対前年比30.4%)となり、急激な増加傾向にある。また、盗難事故の被害者が盗難を補償する自動車保険に加入している場合には保険金が支払われるため、上述したような自動車の盗難事故の急増に伴い、保険会社の受ける損害も急激に増加しており、2000年度には、保険会社が支払う保険金の総額は500億円を突破するといわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
自動車の盗難の手口は、近年高度化、多様化し、プロによる被害も増えている。一方で、盗難防止の対策技術も大幅に進歩してはいるものの、依然として盗難事故の発生を減少させるような効果が得られていないのが現状である。そのため、盗難を未然に防ぐ技術の更なる開発や、不幸にして盗難が発生しても速やかに対処したり車両を取り戻したりするための技術の開発が望まれていた。
【0004】
また、盗難防止の技術としてイモビライザーが効果的であるといわれている。イモビライザーは、自動車側でキーのIDを電子的に照合することによって、不正なキーや不正な侵入によるエンジン始動を防ぐ技術である。しかし、自動車の盗難事故全体の40%弱は、車両にキーを付けた状態で発生しており、これでは、イモビライザーが効果を発揮することもできない。2000年11月に実施された第2回の車両盗難事故実態調査では、車両の最終確認から盗難に気づくまでの時間が30分未満の場合が全体の8.5%を占め、キーを付けたまま短時間の買い物の間に盗難される等のケースが含まれていると考えられる。そのため、このようなキー付け放しで発生する盗難に対して、運転者への注意を喚起するのはもちろんのことながら、何らかの対策が要望されていた。
【0005】
また、車両の盗難が発生する場所としては、前記車両盗難事故実態調査では、屋外の契約駐車場が最も多く全体の44.5%、自宅の駐車場(屋内・外)で20.5%、コンビニ・スーパの駐車場が4.3%であった。さらに車両の最終確認から盗難に気づくまでの時間は、6時間から12時間未満が最も多く31%で、次いで12時間以上24時間未満が28%で、これらを合わせると全体の60%になる。そのためこのような現状では、自宅や所定の駐車場であっても長時間の駐車では決して盗難に対しては安心とは言えず、その対策が要望されていた。
【0006】
このような課題を考慮して、本発明では、車両の盗難を未然に防止すること、また不幸にして盗難が発生した場合にも、盗難の発生を速やかに発見すること、あるいは車両を取り戻すために的確に対処することを目的とするものである。
【0007】
【発明を解決するための課題】
上記課題を解決するために本発明の盗難防止支援システムでは次のような手段を採用する。
【0008】
すなわち請求項1では、車両に備えられる装置であって、車両内にあるエンジンキーがキーシリンダに差し込まれた状態で降車により車両の扉が閉塞されたことを検知すると、扉を施錠させる扉施錠手段と、車両の運転を許可された運転者を、運転者識別情報と関連付けて記憶する運転者記憶手段と、扉施錠手段で扉が施錠されているときに、扉開錠の要求者の運転者識別情報を取得する運転者識別情報取得手段と、運転者識別情報取得手段で取得した運転者識別情報を運転者記憶手段に記憶されている運転者識別情報と照合し、一致した場合に認証する認証手段と、認証手段で認証された場合に、扉を開錠させる扉開錠手段とが備えられる。
【0009】
この手段では、車両内にあるエンジンキーがキーシリンダに差し込まれた状態で運転者が車両を離れると、そのまま車両を乗り逃げされる可能性が極めて高いため、扉が開いている状態では自動的に扉を閉めて施錠し、また扉が閉まっている状態ではそのまま施錠し、そして、認証された運転者でないと扉を開錠できないようにすることで、車両の盗難が未然に防止される。
【0012】
また、請求項では、請求項1記載の盗難防止支援装置において、扉施錠手段では、降車により扉が閉塞されたことを検知すると、一定時間経過後に扉を施錠させることを特徴とする。
【0013】
この手段では、一定時間後に扉を施錠することで、降車した直後の運転者の不便が解消される。
【0024】
また、上記課題を解決するために本発明の盗難防止支援システムでは次のような手段を採用する。
【0025】
すなわち、請求項では、車両に備えられる車載端末と車両を管理するセンタ端末とがネットワークを介して接続され、車載端末には、車両内にエンジンキーがある状態での降車を検知すると、扉を施錠させる扉施錠手段が備えられ、センタ端末には、車両の運転を許可された運転者を、運転者識別情報と関連付けて車両毎に記憶する運転者記憶手段と、扉施錠手段で扉が施錠されているときに、扉開錠の要求者の運転者識別情報を受信する運転者識別情報受信手段と、運転者識別情報受信手段で受信した運転者識別情報を運転者記憶手段に記憶されている運転者識別情報と照合し、一致した場合に認証する認証手段と、認証手段で認証された場合に、該当車両の扉を開錠させる扉開錠情報を車載端末に送信する扉開錠情報送信手段とが備えられ、車載端末には、扉開錠情報の受信に応じて、扉を開錠させる扉開錠手段が備えられる。
【0026】
この手段では、エンジンキーを車内に置いた状態で運転者が車両を離れると、そのまま車両を乗り逃げされる可能性が極めて高いため、扉が開いている状態では自動的に扉を閉めて施錠し、また扉が閉まっている状態ではそのまま施錠し、そして、認証された運転者でないと扉を開錠できないようにすることで、車両の盗難が未然に防止される。
【0035】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の実施の形態(1)として盗難防止支援装置について図面に基づいて説明する。図1は実施の形態(1)の盗難防止支援装置の構成図、図2は実施の形態(1)の盗難防止支援装置の動作のフローチャートである。
【0036】
実施の形態(1)の盗難防止支援装置11では、車両に備えられ、車両の盗難の防止を支援する装置である。
【0037】
盗難防止支援装置11が備えられる車両としては、乗用車だけでなく、バス、トラック等も含まれる。そして、盗難防止支援装置11は、基本的な機能として、入力機能、出力機能、移動体通信機能(省略される場合もある)、記憶機能、演算機能、制御機能、位置検知機能(省略される場合もある)等を備えている。入力機能には、例えばボタン、タッチパネル、キーボード、音声認識マイク等が適用でき、出力機能には、例えばLCD(画面)、LED、スピーカ(音、音声、合成音声を出力)等が適用できる。移動体通信機能は、ネットワーク接続する場合もある。もし圏外で通信の必要が生じた場合には、情報は蓄積され、通信が繋がった瞬間に過去の情報がまとめて送信される。また、移動体通信機能は、携帯電話やPHS等を装着することで付加するよう構成しても良い。記憶機能や演算機能、制御機能等はCPU等で構成される。位置検知機能にはGPS(Global Positioning System:全地球航空測位システム)及びPHSや携帯電話の基地局を利用したシステム等を、単独または組み合わせて適用できる。この盗難防止支援装置11は、予め車両に備えられていても、後付で備えられても、着脱自在に備えられても、カーナビゲーション装置と一体化されていても、いずれの形態でもよい。この盗難防止装置11は、車両のエンジンが停止している状態では、バッテリーもしくは補助バッテリーによって動作する。
【0038】
構成としては、錠処理部111と認証部112に大別される。錠処理部111には、車両内にエンジンキーがある状態で降車したことを検知すると扉を施錠させる扉施錠手段1111と、後述する認証手段1123で認証された場合に扉を開錠させる扉開錠手段1112とが備えられている。認証部112には、車両の運転を許可された1または複数の運転者を運転者識別情報と関連付けて記憶する運転者記憶手段1121と、扉施錠手段1111で扉が施錠されているときに扉開錠の要求者の運転者識別情報を取得する運転者識別情報取得手段1122と、運転者識別情報取得手段1122で取得した運転者識別情報を運転者記憶手段1121に記憶されている運転者識別情報と照合し一致した場合に認証する認証手段1123とが備えられている。
【0039】
扉施錠手段1111は、実施の形態(1)ではエンジンキーがキーシリンダに差し込まれた状態を検知するキー検知手段と、運転者の降車を検知する降車検知手段と、扉の閉塞を検知する扉閉塞検知手段と、閉塞された扉のロック機構をロックさせるロック手段とを含んでいる。そして、エンジンキーがキーシリンダに差し込まれた状態と、運転者が降車した状態と、車両の扉が閉塞された状態を重ねて検知することにより、扉を施錠させている。エンジンキーがキーシリンダに差し込まれた状態とはいわゆるキーを付けたままの状態であり、キーシリンダのキー着脱感知センサ等で検知することができる。また、運転者の降車は、運転席の感圧センサや感温センサ等で検知することができる。また扉の閉塞はドア開閉感知センサ等で検知することができる。これらが検知された後、比較的短い一定時間、望ましくは30秒〜10分程度さらに望ましくは30秒〜3分程度に設定された時間が経過すると、扉を施錠するように扉のロック機構を動作させ、自動的に施錠する。この扉施錠手段1111は、エンジンキーをつけた状態で車両が盗難に遭うのを未然に防ぐことができ、許可された車両の正式な運転者であっても後述する手段を実行しないと扉を開錠できないよう構成されている。なお、この実施の形態では、エンジンキーはキーシリンダに差し込まれている状態を検知しているが、エンジンキーが単に車両の中にある場合でも、盗難に利用されることがあるので、この状態をキー検知手段で検知するように構成してもよい。この場合の車両内にエンジンキーがあるか否かの検知は、エンジンキーに取り付けた発信器からの信号やICチップ、ITタグによる情報を車両内の受信装置あるいは認証装置で検知する、またはドアに取り付けたセンサでエンジンキーのドアの通過を検知する、またはエンジンキーの形状を記憶して車内の画像センサで発見する等の技術を利用することができる。また、ドアが開けられた状態で運転者が降車した場合にも扉を施錠するよう構成する場合には、上述した扉閉塞検知手段で扉の開放が検知された場合に、扉を開放状態から閉塞させる扉閉塞手段を備え、エンジンキーを車内に残したまま運転者が扉を開けて降車すると、自動で機械的に扉を閉めて施錠するように構成してもよい。
【0040】
運転者記憶手段1121は、許可された運転者か否かを識別するための運転者識別情報を運転者毎に記憶している。運転者識別情報は、あらかじめ付与されたID番号やパスワードの他、声紋、指紋等でもよい。
【0041】
運転者識別情報取得手段1122では、扉施錠手段1111が実行されて運転者が締め出された状態で、扉の開錠を要求する要求者が、あらかじめ許可された運転者なのかどうかを確認するために、運転者識別情報を取得する。この手段は、車両の外側に配置された、例えばID番号やパスワードの入力が可能な手段や、声紋確認のための声の入力が可能な手段や、指紋確認のための指紋の読み取りが可能な手段等でもよい。あるいは、後述する外部端末14(携帯電話や携帯型端末、固定電話、公衆電話等)からネットワーク9を介して盗難防止支援装置11に接続し、電話や電子メール、インターネットで送信された運転者識別情報を、車両の内部に備えられた運転者識別情報取得手段113で受信して取得できるようにしてもよい。
【0042】
認証手段1123では、運転者識別情報を基に照合した結果、扉の開錠を要求する要求者が許可された運転者であると判明した場合に認証を行う。そして認証された場合や認証されなかった場合に、その旨を音声または表示等で出力してもよい。
【0043】
扉開錠手段1112では、認証手段1123の認証により、扉施錠手段1111で施錠された扉を開錠するように扉のロック機構を動作させる手段である。
【0044】
このように構成された実施の形態(1)の盗難防止支援装置11の動作について図2を用いて説明する。まず、運転者がその運転者識別情報と関連付けられて運転者記憶手段1121にあらかじめ記憶されている(S101)。そして、車両を運転していた運転者が運転の途中で、短時間の用事を処理しようと車両内のキーシリンダにエンジンキーを付けたまま降車し、扉を閉じたとする。すると、キーシリンダ、運転席、ドアに設けられて盗難防止支援装置11に接続されている各種のセンサによりエンジンキーの装着、運転者の降車、扉の閉塞が重ねて検知される(S102)。そして、一定時間(例えば3分)後に、扉施錠手段1111により車両の扉が施錠された状態となる(S103)。この状態では、運転者記憶手段1121に記憶されている運転者であっても、このままでは車両の扉を開けて乗車することができないので、運転者識別情報取得手段1122で運転者識別情報が取得される(S104)。例えば、運転者識別情報がパスワードである場合には、扉を開けようとすると車両の外側に設けられた小型の画面で「パスワードを入力してください」のメッセージが表示されて入力が促され、併設されたボタンによりパスワードが打ち込まれる。
【0045】
取得された運転者識別情報は、認証手段1123で運転者記憶手段1121に記憶されている運転者識別情報と照合され(S105)、一致している場合(S106でYes)には、扉開錠手段1112により車両の扉の施錠を解いて開錠し(S107)、運転者の乗車を可能にする。もし、一致していない場合(S106でNo)には、正しい運転者識別情報が取得されるまで扉は施錠が維持されたままであり、例えば車両の外側に設けられた小型の画面に「開錠できません」等のメッセージが表示される。
【0046】
このように実施の形態(1)の盗難防止支援装置11では、キーを付けたままで運転者が降車するという盗難の可能性のきわめて高い状況を検知し、扉を自動的に施錠することによって盗難の発生を予防することが可能となる。また、許可された運転者であっても、このような手段を経ないと乗車できないよう構成することで、キーを抜いて施錠して降車する習慣を運転者に促すこともできる。
【0047】
次に、本発明の実施の形態(2)として盗難防止支援システムについて説明する。図3は実施の形態(2)の盗難防止支援システムの概念図、図4は実施の形態(2)の盗難防止支援システムの構成図、図5、図6は実施の形態(2)の盗難防止支援システムの動作のフローチャートである。
【0048】
実施の形態(2)の盗難防止支援システム1は、車両の盗難の防止を支援するシステムであって、車両に備えられる車載端末12と車両を管理するセンタ端末13とがネットワーク9を介して接続されている。
【0049】
車載端末12は、実施の形態(1)の盗難防止支援装置11を応用したものであり、その基本的な機能は同様である。
【0050】
センタ端末13は、基本的な機能として、入力機能、出力機能、通信機能、記憶機能、演算機能、制御機能等を備えている装置である。入力機能には、例えばタッチパネル、キーボード、マウス、ボタン、音声認識マイク等が適用でき、出力機能には、例えばLCD、CRT、スピーカ等が適用できる。また通信機能は通話もしくはモデム等を用いてインターネットや電子メールにより行われる場合もある。記憶機能や演算機能、制御機能等はCPU等で構成される。センタ端末13は具体的にはコンピュータであり、複数のコンピュータを組み合わせて構成したり、外部の記憶手段と接続したりしてもよい。このセンタ端末13はサーバとして機能させても、あるいはオペレータの業務をサポートする端末として機能させてもよい。
【0051】
また、センタ端末13には、ネットワーク9を介して外部端末14が接続されている。この外部端末14は、センタ端末13との間で情報の送受信が可能な端末で、固定電話、公衆電話、携帯電話、通信機能を有するコンピュータ、通信機能を有する携帯型端末(PDA)等である。
【0052】
ネットワーク9は、インターネットや通信回線、無線、有線、衛星またはその他の通信システム等を含むネットワークである。
【0053】
まず、車載端末12の構成から説明する。車載端末12には、錠処理部121として、車両内にエンジンキーがある状態で降車により車両の扉が閉塞されたことを検知すると扉を施錠させる扉施錠手段1211と、扉開錠情報の受信に応じて扉を開錠させる扉開錠手段1212が備えられる。
【0054】
扉施錠手段1211は、実施の形態(1)の扉施錠手段1111と同様であるため説明を省略する。扉開錠手段1212は、センタ端末13から送信された扉開錠情報を受信することにより、扉施錠手段1111で施錠されている扉を開錠するように扉のロック機構を動作させる手段である。車載端末12では、扉施錠手段1111で施錠された後は、扉開錠情報を受信しなければ扉は施錠されたままである。
【0055】
センタ端末13には、車載端末12が備えられた車両の錠の開閉を管理する錠管理部131と、運転者の認証を行う認証管理部132とに大別される。錠管理部131には、車両の扉の開錠要求を受信する開錠要求受信手段1311と、後述する認証手段1324で認証された場合に該当車両の扉を開錠させる扉開錠情報を車載端末12に送信する扉開錠情報送信手段1312とが備えられる。認証管理部132には、車両の運転を許可された1または複数の運転者を運転者識別情報と関連付けて車両毎に記憶する運転者記憶手段1321と、開錠要求の受信に応じて運転者識別情報の送信を要求する運転者識別情報要求手段1322と、扉施錠手段1211で扉が施錠されているときに扉開錠の要求者の運転者識別情報を受信する運転者識別情報受信手段1323と、運転者識別情報受信手段1323で受信した運転者識別情報を運転者記憶手段1321に記憶されている運転者識別情報と照合し一致した場合に認証する認証手段1324とが備えられている。
【0056】
運転者記憶手段1321では、どの車両にどの運転者が許可されているかを記憶している手段である。運転者識別情報は、あらかじめ付与された運転者のID番号やパスワード、声紋、指紋でもよい。また、この他に、運転者名、運転者の連絡先、車種、車両番号、あらかじめ付与されている車両の識別情報等を記憶してもよい。
【0057】
開錠要求受信手段1311は、外部端末14から開錠要求を受信する。車両の運転者は車両から締め出された状態にあるため、車載端末12を使用してセンタ端末13に連絡することができない。従って、携帯電話や公衆電話等の外部端末14からセンタ端末13に扉の開錠が要求される。開錠要求として、どの車両の開錠を要求しているかを識別するために車両の識別情報(車両のID番号等)も外部端末14から送信される。この要求は、例えばあらかじめこのようなトラブル時に備えて指定されているセンタ端末13の電話番号に電話をする、または指定されているセンタ端末13の電子メールのメールアドレスにメールを送る、またはセンタ端末13の関連するホームページに接続することで実行される。運転者記憶手段1321に記憶されている運転者であっても、扉の開錠は、この手段で要求しないと開けることができない。なお、センタ端末13では不正な開錠要求に応じることを防ぐために、開錠要求を受信したときに、車載端末12で扉施錠手段1211が本当に実行されているか否か(エンジンキーを運転者が持って降車している場合には、扉施錠手段1211は実行されないため)を確認してもよい。
【0058】
運転者識別情報要求手段1322は、開錠要求が送信された外部端末14に運転者識別情報の送信を要求する。運転者識別情報としてパスワード、ID番号が記憶されている場合には、その入力、送信が要求される。また声紋の場合には、運転者の声の入力、送信が要求される。また指紋の場合には、画像情報が送信できる端末が必要であるが、この場合に運転者の指紋の入力、送信が要求される。また、この要求は、電話の場合では音声メッセージやオペレータとの通話、電子メールの場合ではメールの返信、ホームページの場合では画面による案内等で実行される。
【0059】
運転者識別情報受信手段1323は、外部端末14から送信された運転者識別情報を受信する。認証手段1324では、外部端末14から受信した運転者識別情報を基に認証を行う。運転者識別情報が一致していない場合には、開錠できない旨を、開錠要求を送信してきた外部端末14に送信する。なお、許可された運転者が公衆電話等で開錠要求をしている場合に、認証後に即座に開錠すると、許可された運転者が車両に戻るまでに時間がかかり、盗難の可能性のある時間が生じてしまう。そのため、センタ端末13から「3分後に開錠します」等のメッセージを出力しながら時間をおいて開錠することで、許可された運転者が立ち会った状態で開錠するように構成することが望ましい。
【0060】
このように構成された実施の形態(2)の盗難防止支援システム1の動作について図5、図6を用いて説明する。まず、車両毎に運転者がその運転者識別情報と関連付けられてセンタ端末13の運転者記憶手段1321にあらかじめ記憶されている(S201)。そして、車両を運転していた運転者が、短時間の用事を処理しようと車両内のキーシリンダにエンジンキーを付けたまま降車し、扉を閉じたとする。すると、キーシリンダ、運転席、ドアに設けられて車載端末12に接続されている各種のセンサによりエンジンキーの装着、運転者の降車、扉の閉塞が重ねて検知される(S202)。そして、一定時間(例えば3分)後に、扉施錠手段1211により車両の扉が施錠された状態となる(S203)。この状態では、運転者は車両の扉を開けて乗車することができず、車載端末12も使用できない。そのため、運転者は外部端末14により、センタ端末13に開錠要求を送信する(S204)。ここでは携帯電話が外部端末14として使用され、センタ端末13に電話がかけられたとする。センタ端末13では開錠要求を外部端末14から受信する(S205)と、これに応じて運転者識別情報要求手段1322により、開錠要求を送信した外部端末13に運転者識別情報の送信を要求する(S206)。ここでは、外部端末14である携帯電話に音声メッセージにより「パスワードを入力してください」と運転者識別情報の送信が要求された。
【0061】
外部端末14で、パスワードがボタン操作で入力され、運転者識別情報が送信される(S207)と、センタ端末13の運転者識別情報受信手段1323で受信される(S208)。そして、受信された運転者識別情報は、認証手段1324で運転者記憶手段1321に記憶されている運転者識別情報のパスワードと照合され(S209)、一致している場合(S210のYes)には、扉開錠情報送信手段1312により扉開錠情報が該当する車載端末12に送信される(S211)。車載端末12の扉開錠手段1212で扉開錠情報の受信する(S212)と、受信に応じて車両の扉の施錠を解いて開錠し(S213)、運転者の乗車を可能にする。このとき、外部端末13には「3分後に開錠します」の音声メッセージが送信され、運転者が車両の傍に戻る時間が確保される。もし、一致していない場合(S210でNo)には、正しい運転者識別情報が取得されるまで扉は施錠が維持されたままであり、外部端末14に「開錠できません」の音声メッセージが送信される。
【0062】
このように実施の形態(2)の盗難防止支援システム1では、実施の形態(1)の盗難防止支援装置11を応用し、車載端末12で施錠された扉を、センタ端末13を介して開錠するように構成している。これにより実施の形態(1)と同様の効果に加えて、センタ端末13による車両の集中管理が可能となり、複数の車両を複数の運転者で共有している場合に適している。
【0063】
次に、本発明の実施の形態(3)として盗難防止支援装置について図面に基づいて説明する。図7は実施の形態(3)の盗難防止支援装置の構成図、図8は実施の形態(3)の盗難防止支援装置の応用例の構成図、図9は実施の形態(3)の盗難防止支援装置の動作のフローチャートである。
【0064】
実施の形態(3)の盗難防止支援装置21は、車両に備えられ、車両の盗難の防止を支援する装置である。そして、基本的な機能は実施の形態(1)と同様であるが、この場合車両としては二輪車も含まれる。
【0065】
構成としては、駐車処理部211と監視部212に大別される。駐車処理部211して、1または複数の特定の駐車位置を車両の駐車位置情報として記憶する駐車位置情報記憶手段2111と、車両の現在の位置情報を取得する位置情報取得手段2112とが備えられる。監視部212には、車両の駐車時にその位置情報が駐車位置情報記憶手段2111に記憶されている駐車位置情報と一致するか否かを判定する駐車位置判定手段2121と、駐車位置での駐車が判定された場合に車両の位置情報の変化を監視する車両位置監視手段2122と、車両位置監視手段2122を解除するための解除指令を取得する解除指令取得手段2123と、車両位置監視手段2122で車両の位置情報の変化が検知された場合に警報する警報手段2124とが備えられる。
【0066】
駐車位置情報記憶手段2111は、特定の駐車位置として、自宅の駐車場、契約駐車場(自宅近辺、会社近辺)、会社や営業所の駐車場、レンタカー営業所の駐車場、工場の駐車場、比較的頻繁に利用するコンビニ、スーパの駐車場等である。この駐車位置は、車両の運転者の希望により任意に選択され、任意の数が登録により記憶される。駐車位置は、比較的長時間駐車する位置が盗難に遭いやすいため、ほぼ日常的に長時間駐車する場所が記憶されることが望ましい。1台の車両に対する運転者は1人でなくても複数でもよく、複数の場合には、各運転者の希望する全ての駐車位置が記憶される。また、この駐車位置情報は、駐車場の面積等を考慮して、駐車可能領域の大きさの幅を持たせて記憶される。
【0067】
位置情報取得手段2112は、盗難防止支援装置21の位置検知機能を用いて車両の現在ある位置を把握する。位置情報は緯度、経度で取得される。
【0068】
駐車位置判定手段2121では、駐車検知手段と、駐車位置取得手段と、判定手段が含まれる。まず駐車検知手段で車両が駐車したことが判断される。ここでは、車両がエンジンを停止し、運転者が降車により扉を閉塞し、一定時間(30秒〜3分程度)経過した状態を、盗難防止支援装置21に接続された各種センサで検知し、駐車として検知する。この状態が検知されると、駐車位置取得手段で、位置情報取得手段2112で車両の現在の位置情報が取得され、次に判定手段で取得された位置情報が駐車位置情報記憶手段2111に記憶されている駐車位置情報のいずれかと一致するかどうかが判定される。これにより、車両があらかじめ登録された駐車位置に駐車したかどうかが判定される。
【0069】
車両位置監視手段2122では、あらかじめ記憶された駐車位置から車両が移動されるかどうかを監視し続ける手段である。駐車中の車両の位置情報は位置情報取得手段2112により短時間の間隔で定期的に取得が続けられる。この監視は、駐車後比較的短い一定時間経過して(望ましくは30秒〜10分程度、さらに望ましくは30秒〜3分程度、但し、駐車位置判定手段2121で判定された後)から開始され、解除指令を取得するまで続けられる。一定時間経過後に開始するのは、降車した運転者の便宜を図るためである。車両の運転者による解除指定が取得されない状態で、車両の位置情報が変化する場合は、盗難等の不正な理由で車両が移動、運搬されたと判断できるため、位置情報の監視が行われる。
【0070】
警報手段2124では警報として、音や光による威嚇手段の実行を指示する。具体的には車両に備えられているハザードランプを点滅させたり、クラクションやサイレンを鳴動させたりする。これにより車両を盗もうとする者を威嚇し、盗難を防止する。また、警報手段2124で実行する警報としては、この他に、あらかじめ登録された車両の運転者(運転者と所有者が異なる場合には、所有者でもよい)や、警察等に電話や電子メールで通報することを含んでもよい。
【0071】
解除指令取得手段2123は、車両の運転者の乗車に際し取得されるものである。解除指令は、あらかじめ許可されたキー(複数ある場合もある)による扉開錠動作及びエンジン始動動作のいずれか一方または双方を解除指令としている。すなわち、運転者が車両の駐車をやめて、運転を開始しようとするときに、乗車のために扉を開錠する動作を行い、続けてエンジンを始動させるためにキーシリンダにキーを入れる動作を行うので、これらを任意に組み合わせて解除指令としている。この解除指令が取得されると、車両の位置情報の監視が終了する。なお、不正なキーにより開錠されたり、エンジンが始動されたりした場合には、解除指令とはならない。この手段には、イモビライザーによる動作を適用してもよい。
【0072】
また、この他に、盗難防止支援装置21に実施の形態(1)の盗難防止装置11を任意に組み合わせてもよい。例えば、図8に示すように錠処理部111の扉施錠手段1111により扉が施錠されると、車両位置監視手段2122による車両の監視を開始し、あらかじめ許可された運転者が認証された場合を解除指令とするよう構成してもよい。図8では実施の形態(1)と同様の構成には同一符号を付し説明を省略する。なお、運転者の認証による解除指令と上述のあらかじめ許可されたキーによる解除指令を組み合わせて、セキュリティを向上させてもよい。
【0073】
このように構成された実施の形態(3)の盗難防止支援装置21の動作について、図9を用いて説明する。まず、車両の駐車位置が運転者の希望する数だけあらかじめ駐車位置情報記憶手段2111に登録により記憶される(S301)。例えば、運転者の自宅近くの契約駐車場と、会社内の駐車場、またよく利用するスーパの駐車場が登録される。そして、駐車位置判定手段2121により運転者が運転の途中または最後に車両を停車させ、エンジンを停止し、降車により扉が閉塞され、いずれかの位置に駐車させて、一定時間が経過すると、駐車として検知し(S302)、その駐車位置の位置情報が位置情報取得手段2112により取得される(S303)。そして、駐車位置情報記憶手段2111が照合され、取得された位置情報が記憶されている駐車位置情報であるかどうかが判定される(S304)。
【0074】
判定の結果、取得した位置情報が記憶されている駐車位置情報である場合(S305のYes)には、車両位置監視手段2122による車両の位置情報の変化の監視が開始される(S306)。取得した位置情報が記憶されている駐車位置情報でない場合(S305のNo)には、駐車していても監視は行われない。そして、監視中に位置情報取得手段2112で取得される車両の位置情報に変化が生じた場合(S307のYes)には、警報手段2124によりサイレンやハザードランプによる警報が出力され、盗難しようとする者を威嚇する(S308)。そして、監視中に(S307でNo)指定された正式なキーにより車両の扉が開錠され、エンジンが始動されると、解除指令が解除指令取得手段2123に取得され(S309のYes)、車両の監視が終了する(S310)。解除指令が取得されない場合(S309のNo)は、車両位置監視手段2122による監視が続けられる。
【0075】
このように構成された実施の形態(3)の盗難防止支援装置21では、あらかじめ定めた特定の駐車位置での駐車時に、車両が不正に移動させられるかどうかを監視することで、盗難事故に多い長時間駐車中のケースや、自宅や契約駐車場でのケースに対応し、盗難を防止することができる。
【0076】
次に本発明の実施の形態(4)の盗難防止支援システムについて説明する。図10は実施の形態(4)の盗難防止支援システムの概念図、図11は実施の形態(4)の盗難防止支援システムの構成図、図12、13は実施の形態(4)の盗難防止支援システムの動作のフローチャートである。
【0077】
実施の形態(4)の盗難防止支援システム2は、車両の盗難の防止を支援するシステムであって、車両に備えられる車載端末22と車両を管理するセンタ端末23とがネットワーク9を介して接続されている。
【0078】
車載端末22は、実施の形態(3)の盗難防止支援装置21を応用したものであり、その基本的な機能は同様である。またセンタ端末23は、実施の形態(2)のセンタ端末13とその基本的な機能は同様である。
【0079】
まず、車載端末22の構成から説明する。車載端末22には、駐車処理部221と監視部222に大別される。駐車処理部221としては、車両が駐車したことを駐車情報として送信する駐車情報送信手段2211と、車両の位置情報をセンタ端末23に送信する位置情報送信手段2212と、車両の位置情報の監視を終了させるための解除指令をセンタ端末23に送信する解除指令送信手段2213とが備えられる。監視部222には、センタ端末23から警報指示情報を受信して実施の形態(3)の警報手段2124と同様の警報を実行する警報手段2221が備えられている。
【0080】
駐車情報送信手段2211は、車両がエンジンを停止し、運転者が降車により扉を閉塞し、所定時間(数分程度)経過した状態を駐車として判断した場合に、これを駐車情報として、センタ端末23に送信する。駐車情報にはセンタ端末23で車両を識別するための車両識別情報も含まれている。これと同時に、位置情報送信手段2212では、車載端末22の位置検知機能で得られた位置情報をセンタ端末に送信する。また位置情報送信手段2212では、後述するセンタ端末23により監視されているときに、定期的に位置情報をセンタ端末23に送信する。解除指令送信手段2213では、監視を終了させるための解除指令をセンタ端末23の送信する。この解除指令は実施の形態(3)の解除指令取得手段2123で取得する解除指令と同様である。
【0081】
次に、センタ端末23の構成について説明する。センタ端末23には、駐車管理部231と監視管理部232とに大別される。駐車管理部231として、1または複数の特定の駐車位置を車両の駐車位置情報として車両毎に記憶する駐車位置情報記憶手段2311と、車載端末22から送信された駐車情報を受信する駐車情報受信手段2312と、車両の現在の位置情報を取得する位置情報取得手段2313とが備えられる。監視管理部232としては、駐車情報の受信に応じて該当する車両の位置情報が駐車位置情報記憶手段2311に記憶されている駐車位置であるか否かを判定する駐車位置判定手段2321と、駐車位置での駐車が判定された場合に該当する車両の位置情報の変化を監視する車両位置監視手段2322と、車両位置監視手段2322で車両の位置情報の変化が検知された場合に、運転者の緊急連絡先及び警察のいずれか一方または双方に通報する通報手段2323と、車両位置監視手段2322で車両の位置情報の変化が検知された場合に車載端末22に警報を出力させるための警報指示情報を送信する警報指示情報送信手段2324と、車両位置監視手段2322を解除するための解除指令を受信する解除指令受信手段2325とが備えられる。なお、解除指令は前述の外部端末14から送信したり、運転者の認証を解除指令としたりしてもよい。
【0082】
駐車位置情報記憶手段2311、駐車位置判定手段2321、車両位置監視手段2322は、実施の形態(3)の駐車位置情報記憶手段2111、駐車位置判定手段2121、車両位置監視手段2122をセンタ端末23に置き替えたものである。駐車位置情報記憶手段2311では、センタ端末23が管理している車両毎に記憶されている。駐車位置判定手段2321は、駐車位置情報と位置情報を受信して判定を行っている。車両位置監視手段2322では、実施の形態(3)の車両位置監視手段2122の内容に加え、監視を開始する際に位置情報の送信を車載端末22に促す通知を送信する。位置情報取得手段2313は、ここでは車載端末22から送信された位置情報を受信することで取得しているが、その他にセンタ端末23側から送信した信号に対する返信により位置情報を取得するようにしてもよい。通報手段2323は、車両が移動されたことを車両の運転者に通報することで、盗難事故の発生を速やかに運転者に伝えるとともに、盗難事故の発生が間違いでないことの確認が行われる。また必要に応じて警察に盗難事故の発生を通報する。警報指示情報送信手段2324は、車載端末22の警報手段2221を実行させるための警報指示情報を送信し、車両の威嚇手段等を実行させる。解除指令受信手段2325は、車載端末22から解除指令を受信し、受信に応じて車両位置監視手段2322による監視を終了する。
【0083】
このように構成された実施の形態(4)の盗難防止支援システム2の動作について図12,13を用いて説明する。まず、車両の駐車位置が運転者の希望する数だけあらかじめ駐車位置情報記憶手段2311に登録により記憶される(S401)。そして、運転者が運転の途中または最後に車両を停車させ、エンジンを停止し、降車により扉が閉塞され、いずれかの位置に駐車させて、一定時間が経過すると、駐車としてを検知し(S402)、駐車情報送信手段2211によりセンタ端末23に車両が駐車したことを示す駐車情報が送信される(S403)。同時にそのときの位置情報が位置情報送信手段2212によりセンタ端末23に送信される(S404)。センタ端末23では、駐車情報が駐車情報受信手段2312に、位置情報が位置情報取得手段2313に受信され(S405、406)、駐車位置判定手段2321により駐車している位置が、駐車位置情報記憶手段2311に記憶されている該当車両の駐車位置情報であるかどうかが照合され判定される(S407)。
【0084】
判定の結果、取得した位置情報が記憶されている駐車位置情報である場合(S408のYes)には、車両位置監視手段2322により、車両の位置情報の変化の監視が開始され、開始したことが車載端末22に送信される(S409)。取得した位置情報が記憶されている駐車位置情報でない場合(S408のNo)には、駐車していても監視は行われない。そして、車載端末22からは通知に基づいて定期的に位置情報が送信され(S410)、センタ端末23の位置情報取得手段2313に取得される(S411)。そして、監視中に位置情報取得手段2313で取得される車両の位置情報に変化が生じた場合(S412のYes)には、センタ端末23の警報指示情報送信手段2324から警報指示情報が該当する車載端末22に送信される(S413)。この警報指示情報を受信した警報手段2221では、サイレンやハザードランプによる警報を出力させ(S414)、盗難しようとする者を威嚇する。また、センタ端末23では通報手段2323により車両の運転者に、車両の位置情報が変化したことが通報され、盗難事故の発生が確認される。また盗難事故の発生が確認されると、必要に応じて警察に通報される(S415)。
【0085】
そして、監視中(S412でNo)に、指定された正式なキーにより車両の扉が開錠され、エンジンが始動されると、車載端末22の解除指令送信手段2213により解除指令が送信され(S416)、センタ端末23の解除指令受信手段2325に受信される(S417のYes)と、車両の監視が終了する(S418)。解除指令が受信されない場合(S417のNo)は、センタ端末23の車両位置監視手段2322による監視が続けられる。
【0086】
このように構成された実施の形態(4)の盗難防止支援システム2では、実施の形態(3)の盗難防止支援装置21を応用し、車載端末22から車両の駐車をセンタ端末23に伝えると、センタ端末23では、判定の結果、あらかじめ記憶された駐車位置に駐車していた場合には車両の位置情報の変化を監視するように構成している。これにより実施の形態(3)と同様の効果に加えて、センタ端末23により車両の集中管理が可能になる。
【0087】
次に、本発明の実施の形態(5)として盗難防止支援システムについて説明する。図14は実施の形態(5)の盗難防止支援システムの概念図、図15は実施の形態(5)の盗難防止支援システムの構成図、図16、17は実施の形態(5)の盗難防止支援システムの動作のフローチャートである。
【0088】
実施の形態(5)の盗難防止支援システム3は、車両の盗難の防止や車両の異常の発見により車両や運転者を支援するシステムであって、車両に備えられる車載端末32と車両を管理するセンタ端末33とがネットワーク9を介して接続されている。
【0089】
車載端末32及びセンタ端末33の基本的な機能は、実施の形態(4)と同様である。
【0090】
まず、車載端末32の構成は、異常処理部321として、車両に備えられた各種センサに接続され該当する車両の盗難を検知する異常検知手段3211と、車両の盗難の発生を示す異常情報をセンタ端末33に送信する異常情報送信手段3212と、車両の位置検知機能で得られた車両の位置情報をセンサ端末33に送信する位置情報送信手段3213と、威嚇等のための警報を実行する警報手段3214と、センタ端末33からの停止情報を受信し車両を強制停止させる停止情報受信手段3215が備えられている。
【0091】
異常検知手段3211は、車両の各部に設けられたセンサから車両に異常が発生していないかどうかを検知する手段である。センサは、エンジン回転センサ、ドア開閉センサ、キー装着検知センサ、ガラス破損検知センサ、衝撃センサ、電流検知センサ、傾斜検知センサ、音感センサ、超音波侵入検知センサ等である。異常の検知は、1つのセンサだけで検知する場合と複数のセンサを組み合わせて検知する場合がある。異常は盗難による場合も、故障による場合も含まれる。
【0092】
異常情報送信手段3212は、異常検知手段3211で異常の発生が検知されると、異常情報としてセンタ端末33に送信する手段である。異常情報には、異常が発生した車両をセンタ端末33で識別するための車両識別情報も含まれて送信される。また、異常情報にはどの車両から送信されたかを識別するために、車両にあらかじめ付与されているID番号が車両識別情報として含まれている。
【0093】
位置情報送信手段3213は、位置検知機能で取得した位置情報をセンタ端末3に送信するが、この送信は異常情報の送信時に実行される。また、位置情報の送信は、異常を検知したら、自動的かつ継続的にセンタ端末33への位置情報の送信を続けるようにコマンド設定されており、センタ端末33からの指示を受けることで停止する。これは後述するセンタ端末33での車両の追跡に利用される。
【0094】
警報手段3214では、実施の形態(3)の警報手段2124と同様の内容を、異常検知手段3211での異常の検知に応じて実行する。ただし、警報手段3214の実行は、異常の種類が、盗難(車上荒らしも含む)を示す場合のみ行われる。なお、意図的な場合として例えば運転者や後述する警備員が車両の位置を確認、発見したいときに、リモコン操作またはセンタ端末33からの指示で、警報手段3214を実行させてもよい。
【0095】
停止情報受信手段3215は、停止情報をセンタ端末33から受信することにより、エンジンを停止するための指示を車両に与え、走行中の車両を強制停止させる。この場合の強制停止は、車速制御や燃料制御により段階的に行い、急激な停止は二次災害防止のために行わない。
【0096】
次に、センタ端末33の構成について説明する。センタ端末33は、異常情報を受信しその処理を支援する異常管理部331と、必要に応じて車両を追跡する追跡部332と、車両の運転者の要望に応じた手配を実行する手配部333とに大別される。
【0097】
異常管理部331には、車載端末32から送信された異常情報を受信する異常情報受信手段3311と、車載端末32から送信された位置情報を受信する位置情報受信手段3312と、車両識別情報、緊急連絡先を含む車両情報をあらかじめ記憶する車両情報記憶手段3313と、異常情報の受信に応じて車両情報記憶手段3313から当該車両の車両情報を検索する車両情報検索手段3314と、検索された車両情報に基づいて車両の盗難の発生を緊急連絡先に通知する通知手段3315と、警察または消防への通報が必要な場合に車両の異常の発生に関して警察または消防へ通報する通報手段3316と、異常情報に含まれる車両の異常の発生箇所を表示する異常表示手段3317と、車両の位置情報を地図として表示する位置情報表示手段3318とが備えられている。
【0098】
異常情報受信手段3311は、異常が発生した車両から異常情報を受信する。受信したことは、画面に表示されるとともに、画面の点滅や、警報音の発生等で確実に認識される。異常情報とあわせて車両識別情報も受信する。
【0099】
異常表示手段3317では、異常情報を基に、異常が車両のどの場所で、どのように発生した異常であるかを具体的な箇所名を示して表示する手段で、例えば「ガラス破損」「ドア開閉」の表示が、画面に示される。また故障による異常か、盗難による異常かが識別できるように表示される。
【0100】
位置情報受信手段3312では、異常情報とともに送信された車両の位置情報を受信する。そして位置情報表示手段3318では、位置情報を判りやすく表示するために、画面に表示された地図に、異常情報を送信した車両の位置がマーク等で重ねられて表示する。
【0101】
車両情報記憶手段3313では、車両情報として、車両識別情報としての車両のID番号、車種、車両番号、車両の管理者名、管理者の緊急連絡先、管理者の住所、管理者に付与されたID番号やパスワード等が記憶されている。なお、緊急連絡先は携帯電話番号や自宅の電話番号等、優先順位を付けて複数記憶されている。なお、管理者は車両の運転者と一致している場合が多いが、異なる場合もあるのでここでは管理者として記載する。
【0102】
車両情報検索手段3314は、車両識別情報を基に車両情報を検索し、検索された車両情報を出力機能の画面に表示させる。オペレータは画面を見ることで、車両の管理者の緊急連絡先を確認することができる。
【0103】
通知手段3315は、車両の管理者に、車両に異常が発生したことが通知される。この通知は、オペレータと管理者との通話により行われる。これにより、異常の発生が、管理者が把握している異常なのか、管理者が降車中で知らない間に発生している異常(事故や事件)なのか、あるいは管理者が乗車しているものの発生に気づいていない異常なのかが速やかに把握される。なお通話には、オペレータとの通話だけでなく、合成音声による通話を含んでもよく、緊急度の高くない異常の内容には合成音声を用いるように使い分けてもよい。
【0104】
通報手段3316は、異常の発生が盗難等によるもので、さらに通知手段3315により発生が確認されると、管理者が警察への通報を希望する場合にセンタ端末33により実行される。この通報もオペレータの通話により実行され、異常の状況や発生した位置情報等が適切に通報される。この通報手段3316は、管理者が自らが警察への通報を希望する場合や、異常が警察への通報を必要としない異常であった場合には実行されない。また、異常の発生が救急車もしくは消火を要する場合には、消防に通報する。なお、異常の発生に伴って自動的に通報しないように構成しているのは、誤報による通報を防ぐためである。
【0105】
次に、追跡部332は、車両の追跡が必要な場合に、車両の位置情報を追跡する車両追跡手段3321と、車両の強制停止が必要な場合に、車両のエンジンを停止させる停止情報を車載端末に送信する停止情報送信手段3322とを備えている。
【0106】
車両追跡手段3321は、車両から逐次受信する位置情報を基に、車両の進行経路を把握し、追跡する。追跡の結果は、画面に表示された地図に、車両の通過地点と、現在の位置が重ねて表示され、これにより車両の進行方向や進行速度等が確認される。
【0107】
停止情報送信手段3322は、車両のエンジンの停止を外部制御する手段であり、停止情報を送信することで強制的に車両を停止させることができる。この停止情報送信手段3322は、車両がどの位置にあるかを確認し、停止しても周囲に悪影響を与えない安全な地点で実行されることが望ましい。
【0108】
次に、手配部333では、警備員をあらかじめ登録して記憶する警備員記憶手段3331と、取得された車両の位置情報に基づいて、盗難された車両の位置に派遣する警備員を警備員記憶手段から検索する警備員検索手段3332と、車両の輸送業者をあらかじめ登録して記憶する輸送業者記憶手段3333と、発見された車両の位置情報、車両情報等に適合する輸送業者を検索する輸送業者検索手段3334と、車両の整備業者をあらかじめ登録して記憶する整備業者記憶手段3335と、発見された車両の位置情報、車両情報等に適合する整備業者を検索する整備業者検索手段3336とが備えられている。
【0109】
警備員記憶手段3331では、あらかじめ担当地域と関連付けて複数の警備員を登録している。この警備員は車両の確認等のために現場に急行し車両を探索したり、車両の管理者とともに、あるいは車両の管理者に代わって車両の位置や被害状況を確認したりする。警備員検索手段3332では、通知手段3315の結果、車両の管理者が警備員の派遣を希望する場合に、車両の位置情報や警備員の業務状況(すぐ現場に行けるかどうか)に応じて警備員を検索する。検索された警備員には、センタ端末33により現場への派遣が要請される。
【0110】
輸送業者記憶手段3333では、あらかじめ業務地域や、輸送可能な車種等と関連付けて輸送業者を登録している。輸送業者は、車両が盗難にあって自走不能になった場合等に、レッカー車等で適切な場所まで牽引する業者である。輸送業者検索手段3334は、通知手段3315の結果、車両の管理者が輸送業者の派遣を希望する場合に、車両の位置情報(高速道か一般道かも考慮)、車両の車種等に基づいて、該当する車両を輸送可能な最寄りの輸送業者が検索される。検索された輸送業者には、センタ端末33から現場への派遣が要請される。
【0111】
整備業者記憶手段3335では、あらかじめ所在地等と関連付けて整備業者を登録している。整備業者は車両が盗難にあって、故障等の被害を受けていたり、車内が汚されていたりした場合に、修理やクリーニング等を行う業者である。整備業者検索手段3336は、通知手段3315に結果、車両の管理者が整備業者への手配を希望する場合に、車両の位置情報や管理者の希望に基づいて検索される。検索された整備業者には、センタ端末33から修理等の要請がなされる。また、上述した輸送業者へはこの整備業者への輸送が依頼される。
【0112】
このように構成された実施の形態(5)の盗難防止支援システム1の動作について図16、17を用いて説明する。まず、車両情報記憶手段3313に、車両毎に車両識別情報を含む車両情報が記憶されている(S501)。そして、車載端末32の異常検知手段3211で、接続されている各種センサに基づき異常が検知される(S502)と、異常情報送信手段3212によりセンタ端末33に異常情報と車両識別情報が送信される(S503)。これと同時に、異常が発生した時点での車両の位置情報が位置情報送信手段3213によりセンタ端末33に送信される(S504)。
【0113】
センタ端末33では、異常情報受信手段3311により異常情報を受信し(S505)、受信したことを出力機能の画面に表示させる。画面の前で待機しているオペレータに対し、例えば、「異常通報受信」の表示が点滅され、異常情報を受信したことが速やかにオペレータに通知される。そしてオペレータによりタッチパネルの画面のボタンが押されることで、画面が切り替えられ、異常表示手段3317により、異常の発生箇所を示す表示、例えば「ガラス破損」「ドア開閉」「傾斜」「電流」の表示が、画面に示される。
【0114】
またセンタ端末33では位置情報受信手段3312により位置情報を受信しており(S506)、オペレータによりタッチパネルの画面で「地図表示」のボタンが選択され、画面の切り替えが操作されると、位置情報表示手段3318により、受信された位置情報が地図と重ねて画面に表示され、オペレータに車両の位置が認識される。
【0115】
次にオペレータによりタッチパネルの画面で「検索」と表示されたボタンが選択されると、異常情報に含まれている車両識別情報に基づいて、車両情報検索手段3314が実行される。車両情報記憶手段3313に記憶されている車両情報の中から、異常情報を送信した車載端末32の車両情報が検索され(S507)、画面に車両の管理者名や管理者の緊急連絡先等が表示される。そして、通知手段3315では、表示された緊急連絡先の優先順位に従って電話がかけられ、車両に発生した異常が通知される(S508)。この電話もタッチパネルの画面に表示された電話番号の表示のボタンが選択されることで、直ちに実行される。この通知手段3315では、オペレータによる通話で実行されるため、管理者の状況等が的確に素早く把握され、管理者がもし慌てている場合には、管理者と問答しながら丁寧に事情を聞き出すことが可能であり、もし管理者が会話不能の場合には、状況に応じた次の対応を素早く講じることもできる。
【0116】
次に、通知手段3315による応答の結果、車両の異常が盗難によるものであると判断された場合に、管理者が警察への通報を希望すると、通報手段3316によりセンタ端末33から警察への通報が実行される(S509)。この場合、タッチパネルの画面の「警察通報」のボタンが選択されることで、警察に電話をかけることができ、そのままオペレータが車両の位置、車両の状況等を説明し、警察の出動を依頼することができる。また、異常の内容によっては消防に通報される場合もある。
【0117】
次に、車両の異常が盗難よるものであると確認された場合で、さらに管理者が車両の追跡を希望すると(S510でYes)、オペレータによりタッチパネルの画面で「追跡」のボタンが選択され、車両追跡手段3321が実行される(S511)。車両追跡手段3321では、車両の位置情報の変化を追跡し、センタ端末33の画面に表示する。そして、車両の盗難が自走により行われており、車両の強制停止が必要であると判断された場合には(S512でYes)、オペレータによりタッチパネルの画面で「エンジン停止」のボタンが選択されると、センタ端末33から該当する車載端末32に停止情報を送信する(S513)。車載端末32では停止情報受信手段3215で停止情報を受信すると、エンジンを停止するよう車両に指示し、車両の走行が段階的に不可能な状態とする(S514)。
【0118】
また図16、17には示していないが、車両の管理者の希望により、警備員や輸送業者の派遣、整備業者への手配がセンタ端末33により行われる。車両の現場へ管理者に代わってまた管理者とともに警備員を派遣することを希望する場合に、タッチパネルの画面で「警備員」のボタンが選択されると、警備員検索手段3332により警備員記憶手段3331を検索し、最適な警備員が選択される。また、車両が放置されたり、停止させられたりした地点からの車両の輸送を管理者が希望する場合には、タッチパネルの画面で「輸送業者」のボタンが選択されると、輸送業者検索手段3334により輸送業者記憶手段3333が検索され、最適な輸送業者が選択される。また、車両の整備やクリーニングを管理者が希望する場合には、タッチパネルの画面で「整備業者」のボタンが選択されると、整備業者検索手段3336により整備業者記憶手段3335を検索し、最適な整備業者が選択される。選択された警備員や、輸送業者、整備業者には、センタ端末33から手配が実行される。
【0119】
このように構成された実施の形態(5)の盗難防止支援システム3では、車両に発生した異常をセンタ端末33で速やかに把握し、センタ端末33から車両の管理者に通知するよう構成しているため、車両の管理者が乗車していて異常に気づかない場合でも、また降車し車両から離れた位置にいる場合でも、確実に異常が把握される。また、異常が盗難であるか否かが、管理者への通話による通知で把握されるため、自動的に警察に通報し必要のない警察の出動要請をすることも防ぐことができる。また、必要に応じて車両を追跡し、強制停止させることができるため、車両が行方不明になることもない。さらに、必要に応じて、警備員や輸送業者、整備業者等の手配もセンタ端末33から行われるため、盗難後に車両の管理者が煩わされる処理が大幅に軽減される。また、センタ端末33では、上述したような多岐に渡る操作を見やすく、使いやすく画面に表示することでオペレータの作業の効率化やミスの防止を防ぐことも可能である。
【0120】
上述してきた実施の形態(1)(3)の盗難防止支援装置、また実施の形態(2)(4)(5)の盗難防止支援システムは、それぞれに含まれる内容を任意に組み合わせて実施してもよい。
【0121】
【発明の効果】
以上詳述してきたように、本発明の盗難防止支援装置及び盗難防止支援システムでは、様々な角度から車両の盗難を未然に防止したり、盗難後に速やかに対処したりすることで、車両の運転者や管理者の盗難による被害を大幅に軽減することが可能で、運転者や管理者または車両を、精神的、経済的、物理的に支援することができる。
【0122】
また、盗難事故の件数を減らすことで、保険会社が支払う自動車保険の保険金をも削減することが可能で、保険会社を経済的に支援することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態(1)の盗難防止支援装置の構成図である。
【図2】 実施の形態(1)の盗難防止支援装置の動作のフローチャートである。
【図3】 実施の形態(2)の盗難防止支援システムの概念図である。
【図4】 実施の形態(2)の盗難防止支援システムの構成図である。
【図5】 実施の形態(2)の盗難防止支援システムの動作のフローチャート
である。
【図6】 実施の形態(2)の盗難防止支援システムの動作のフローチャートである。
【図7】 実施の形態(3)の盗難防止支援装置の構成図である。
【図8】 実施の形態(3)の盗難防止支援装置の応用例の構成図である。
【図9】 実施の形態(3)の盗難防止支援装置の動作のフローチャートである。
【図10】 実施の形態(4)の盗難防止支援システムの概念図である。
【図11】 実施の形態(4)の盗難防止支援システムの構成図である。
【図12】 実施の形態(4)の盗難防止支援システムの動作のフローチャートである。
【図13】 実施の形態(4)の盗難防止支援システムの動作のフローチャートである。
【図14】 実施の形態(5)の盗難防止支援システムの概念図である。
【図15】 実施の形態(5)の盗難防止支援システムの構成図である。
【図16】 実施の形態(5)の盗難防止支援システムの動作のフローチャートである。
【図17】 実施の形態(5)の盗難防止支援システムの動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1、2、3盗難防止支援システム
9 ネットワーク
11、21 盗難防止支援装置
12、22、32 車載端末
13、23 33 センタ端末
14 外部端末
111 錠処理部
1111 扉施錠手段
1112 扉開錠手段
112 認証部
1121 運転者記憶手段
1122 運転者識別情報取得手段
1123 認証手段
121 錠処理部
1211 扉施錠手段
1212 扉開錠手段
131 錠管理部
1311 開錠要求受信手段
1312 扉開錠情報送信手段
132 認証管理部
1321 運転者記憶手段
1322 運転者識別情報要求手段
1323 運転者識別情報受信手段
1324 認証手段
211 駐車処理部
2111 駐車位置情報記憶手段
2112 位置情報取得手段
212 監視部
2121 駐車位置判定手段
2122 車両位置監視手段
2123 解除指令取得手段
2124 警報手段
221 駐車処理部
2211 駐車情報送信手段
2212 位置情報送信手段
2213 解除指令送信手段
222 監視部
2221 警報手段
231 駐車管理部
2311 駐車位置情報記憶手段
2312 駐車情報受信手段
2313 位置情報取得手段
232 監視管理部
2321 駐車位置判定手段
2322 車両位置監視手段
2323 通報手段
2324 警報指示情報送信手段
2325 解除指令受信手段
321 異常処理部
3211 異常検知手段
3212 異常情報送信手段
3213 位置情報送信手段
3214 警報手段
3215 停止情報受信手段
331 異常管理部
3311 異常情報受信手段
3312 位置情報受信手段
3313 車両情報記憶手段
3314 車両情報検索手段
3315 通知手段
3316 通報手段
3317 異常表示手段
3318 位置情報表示手段
332 追跡部
3321 車両追跡手段
3322 停止情報送信手段
333 手配部
3331 警備員記憶手段
3332 警備員検索手段
3333 輸送業者記憶手段
3334 輸送業者検索手段
3335 整備業者記憶手段
3336 整備業者検索手段

Claims (3)

  1. 車両に備えられる装置であって、
    車両内にあるエンジンキーがキーシリンダに差し込まれた状態で降車により車両の扉が閉塞されたことを検知すると、扉を施錠させる扉施錠手段と、
    車両の運転を許可された運転者を、運転者識別情報と関連付けて記憶する運転者記憶手段と、
    扉施錠手段で扉が施錠されているときに、扉開錠の要求者の運転者識別情報を取得する運転者識別情報取得手段と、
    運転者識別情報取得手段で取得した運転者識別情報を運転者記憶手段に記憶されている運転者識別情報と照合し、一致した場合に認証する認証手段と、
    認証手段で認証された場合に、扉を開錠させる扉開錠手段とが備えられる盗難防止支援装置。
  2. 請求項1記載の盗難防止支援装置において、扉施錠手段では、降車により扉が閉塞されたことを検知すると、一定時間経過後に扉を施錠させることを特徴とする盗難防止支援装置。
  3. 車両に備えられる車載端末と車両を管理するセンタ端末とがネットワークを介して接続され、
    車載端末には、
    車両内にエンジンキーがある状態での降車を検知すると、扉を施錠させる扉施錠手段が備えられ、
    センタ端末には、
    車両の運転を許可された運転者を、運転者識別情報と関連付けて車両毎に記憶する運転者記憶手段と、
    扉施錠手段で扉が施錠されているときに、扉開錠の要求者の運転者識別情報を受信する運転者識別情報受信手段と、
    運転者識別情報受信手段で受信した運転者識別情報を運転者記憶手段に記憶されている運転者識別情報と照合し、一致した場合に認証する認証手段と、
    認証手段で認証された場合に、該当車両の扉を開錠させる扉開錠情報を車載端末に送信する扉開錠情報送信手段とが備えられ、
    車載端末には、
    扉開錠情報の受信に応じて、扉を開錠させる扉開錠手段が備えられる盗難防止支援システム。
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