JPH11175183A - 半導体集積回路におけるクロック分配回路 - Google Patents

半導体集積回路におけるクロック分配回路

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JPH11175183A
JPH11175183A JP9342785A JP34278597A JPH11175183A JP H11175183 A JPH11175183 A JP H11175183A JP 9342785 A JP9342785 A JP 9342785A JP 34278597 A JP34278597 A JP 34278597A JP H11175183 A JPH11175183 A JP H11175183A
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JP
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clock
buffer
buffers
wiring
chip
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JP9342785A
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Akihiro Yoshitake
昭博 吉竹
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • H01L23/522Arrangements for conducting electric current within the device in operation from one component to another, i.e. interconnections, e.g. wires, lead frames including external interconnections consisting of a multilayer structure of conductive and insulating layers inseparably formed on the semiconductor body
    • H01L23/5222Capacitive arrangements or effects of, or between wiring layers
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビルディングブロック方式のチップ(半導体
集積回路)に対して、容易に適用でき、且つ、低スキュ
ーを実現できるようにする。 【解決手段】 チップ10の中央部に配置され入力ドライ
バ11の出力を受ける第1バッファ12と、チップ10の4辺
中央にそれぞれ配置され第1バッファ12の出力を受ける
第2バッファ13A 〜13D と、各第2バッファ13A 〜13D
の出力を受ける複数の第3バッファ14A-1,14A-2,14B-3,
14B-4,14C-1 〜14C-4,14D-1 〜14D-4 と、これらの複数
の第3バッファの出力を全て接続しクロック端子に供給
すべきクロック信号を導き出す最終段接続配線16-1〜16
-4,18 とをそなえ、複数の第3バッファを上下2辺に平
行な直線上に配置しこれらの第3バッファの出力を直線
状配線16-1〜16-4により接続するとともに、第1バッフ
ァ12および第2バッファ13A〜13D の少なくとも一方に
対する負荷を調整する負荷調整構造をそなえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図4,図5) 発明が解決しようとする課題(図4,図5) 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図3) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、矩形(正方形を含
む)のチップ上に多数のセルを配置して成るLSI等の
半導体集積回路において、クロック端子を有するセルに
クロック信号を分配するクロック分配回路に関し、特
に、RAMや巨大なマクロブロックなどが多数存在する
ビルディングブロック方式のチップに用いて好適のクロ
ック分配回路に関する。
【0003】
【従来の技術】一般に、半導体集積回路、例えばLSI
においては、1つのクロック信号あるいは位相の異なる
複数のクロック信号に同期してLSI全体を動作させ
る。このような場合、外部から供給されたクロック信号
をLSI内の各部のフリップフロップ等(クロック端子
を有するセル)に分配することにより、デコードやメモ
リのリード/ライト,各種演算等の動作を行なうが、ク
ロックの分配元から供給先までの配線長が異なっている
と、クロック信号の到達タイミングにズレ(クロックス
キュー)が発生する。クロックスキューが生じると、フ
リップフロップでは誤った信号を取り込んだり、論理ゲ
ートでは出力に不所望のひげ状パルスが発生したりし
て、回路が誤動作するおそれがある。従って、クロック
スキューの大小がLSIの性能(動作速度)を決定する
要因となる。
【0004】そこで、従来、LSI等の半導体集積回路
では、図4に示すようなH型のクロック分配方式が用い
られている。このH型のクロック分配方式では、図4に
示すように、矩形(正方形)のチップ100上におい
て、複数段(図4では3段)のバッファ102〜104
をそなえ、これらのバッファ102〜104間をH型の
クロック配線106,107によりツリー状に接続して
いる。
【0005】より詳細に説明すると、チップ100の周
縁領域である1辺(図4の左側の辺)の中央には、外部
からのクロック信号を受ける入力ドライバ101がそな
えられ、この入力ドライバ101の出力は、クロック配
線105により、チップ100の中央に配置された第1
バッファ102に入力される。そして、第1バッファ1
02の出力は、この第1バッファ102を中心とするH
型のクロック配線106により、4つの第2バッファ1
03に入力される。これらの第2バッファ103は、H
型のクロック配線106の4つの先端位置にそれぞれ配
置されており、第1バッファ102から4つの第2バッ
ファ103までの配線長は等しくなっている。
【0006】各第2バッファ103の出力は、その第2
バッファ103を中心とするH型のクロック配線107
により、さらに4つの第3バッファ104に入力され
る。これらの第3バッファ104は、H型のクロック配
線107の4つの先端位置にそれぞれ配置されており、
第2バッファ103から4つの第3バッファ104まで
の配線長は等しくなっている。
【0007】このようにバッファ102〜104をクロ
ック配線106,107により接続することで、クロッ
ク信号は、チップ100のセル配置領域内に略均一な密
度で配置された16個の第3バッファ104へ分配さ
れ、各第3バッファ104からフリップフロップ等のク
ロック端子へ供給される。このとき、第1バッファ10
2から第3バッファ104までの配線長は全て等しくな
り、最終段のバッファ104でのクロックスキューを均
一にすることができる。なお、第3バッファ104をH
型のクロック配線によりバッファに接続し、クロック信
号をさらに分配してもよい。
【0008】一方、例えば特開平4−373160号公
報に開示されたクロック分配方式では、図5に示すよう
に、正方形のチップ200上において、複数段(図5で
は3段)のバッファ202〜204をそなえ、これらの
バッファ202〜204間をクロック配線206,20
7によりツリー状に接続するとともに、4つの第3バッ
ファ204の出力を配線208により全て接続してい
る。
【0009】より詳細に説明すると、チップ200の周
縁領域である1辺(図5の左側の辺)には、外部からの
クロック信号を受ける入力ドライバ201がそなえら
れ、この入力ドライバ201の出力は、クロック配線2
05により、チップ200の周縁領域における一コーナ
ー部(図5の左下コーナー部)に配置された第1バッフ
ァ202に入力される。
【0010】この第1バッファ202の出力は、クロッ
ク配線206により、チップ200の周縁領域における
左上コーナー部および右下コーナー部にそれぞれ配置さ
れた2つの第2バッファ203に入力される。ここで、
第1バッファ202から各第2バッファ203までの配
線長は等しくなっている。そして、左上コーナー部の第
2バッファ203の出力は、クロック配線207によ
り、チップ200の周縁領域である上辺中央および左辺
中央にそれぞれ配置された2つの第3バッファ204に
入力されるとともに、右下コーナー部の第2バッファ2
03の出力は、クロック配線207により、チップ20
0の周縁領域である下辺中央および右辺中央にそれぞれ
配置された2つの第3バッファ204に入力される。こ
こでも、第2バッファ203から各第3バッファ204
までの配線長は等しくなっている。
【0011】さらに、4つの第3バッファ204の出力
は、チップ200上のセル配置領域209を囲むように
形成された配線208により全て接続されており、この
配線208から、セル配置領域209内のクロック端子
に供給すべきクロック信号が導き出されるようになって
いる。上述した図5に示すクロック分配方式では、バッ
ファ202〜204間の配線長が同一であり、且つ、最
終段のバッファ204の出力を配線208により接続し
て1つの出力を導き出すようにしているので、最終段の
バッファ204でのクロックスキューを均一にすること
ができ、また、回路全体の駆動能力を高めることもでき
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、クロ
ック周波数の高速化が進み、例えば数百MHzの周波数の
クロック信号で動作するチップでは、クロックスキュー
を数十ピコ秒のレベルまで抑えることが要求されてく
る。このような低スキューの要求に、図4に示すH型の
クロック分配方式を用いて答えるためには、ほぼ完璧な
H型のクロック配線を行なって、最終段のバッファ(図
4では第3バッファ104)を、チップのセル配置領域
内に均一な密度で配置しなければならない。
【0013】また、近年、LSI等の半導体集積回路の
高密度化および大規模化が進み、チップ上のゲート数は
百万ゲートに及ぶ場合もある。このような場合、設計者
がこれらのゲートを全て均一に取り扱うのは困難である
ため、チップ上の構成をブロック化し、階層設計を行な
っている。つまり、大きさや形状の異なる種々のマクロ
ブロックを個々に設計してから、そのマクロブロックや
元々サイズの大きいRAMなどのマクロをチップ上に配
置し、半導体集積回路を設計している。このような設計
方式をビルディングブロック方式と呼ぶ。
【0014】しかしながら、ビルディングブロック方式
のチップでは、サイズの異なる多数のブロック(例えば
RAMや巨大なマクロブロックなど)が存在するため、
例えばH型のクロック分配用バッファを配置すべき領域
にマクロブロックが存在してしまう等の状況が生じやす
く、完璧なH型のクロック配線を行なうことは困難であ
り、H型のクロック分配方式を適用すると、どうしても
クロック分配系のバランス(配線長の均一化)がくず
れ、クロックスキューが大きくなってしまう。チップ上
に様々なサイズのブロックが配置されている場合、そこ
に最終段のバッファを均一な密度で配置すると同時に各
クロック端子へ至るクロック配線の長さを均一にするこ
とは、チップ設計上の大きな制約となる。
【0015】一方、図5に示すクロック分配方式では、
第3バッファ204の出力端におけるクロックスキュー
は均一にすることが可能であるが、第3バッファ204
の出力端からセル配置領域209内のフリップフロップ
等のクロック端子へクロック信号を分配することによっ
て生じるスキューに対し、どのうように対処するかが明
示されておらず、セル配置領域209内に配置されたF
Fやマクロブロックの各クロック端子ではスキューが生
じてしまう。クロックスキューの発生を確実に回避する
ためには、前述した通り、チップ内部(実際のセル配置
領域209内)にも、できるだけ均一な密度でバッファ
を配置し、且つ、各クロック端子へ至るクロック配線の
長さを均一にしなければならないが、このような設計に
ついて、特開平4−373160号公報では一切開示さ
れていない。
【0016】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、RAMやその他の巨大なマクロブロックが多
数存在するようなビルディングブロック方式のチップ
(半導体集積回路)に対しても、容易に適用でき、且
つ、低スキューを実現できるようにした、半導体集積回
路におけるクロック分配回路を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体集積回路におけるクロック分配回路
(請求項1)は、矩形のチップ上に多数のセルを配置し
て成る半導体集積回路において、クロック端子を有する
セルにクロック信号を分配するものであって、外部から
のクロック信号を受ける入力ドライバと、チップの中央
部に配置され該入力ドライバの出力を受ける第1バッフ
ァと、チップの周縁領域である4辺の中央にそれぞれ配
置され第1バッファの出力を受ける第2バッファと、各
第2バッファの出力を受ける複数の第3バッファと、こ
れらの第3バッファの出力を全て接続しクロック端子に
供給すべきクロック信号を導き出す最終段接続配線とを
そなえ、複数の第3バッファを、チップの2組の平行な
2辺のうちの一方の組の2辺に平行な直線上に配置し、
これらの第3バッファの出力を、最終段接続配線の一部
を成し且つ前記直線に沿う直線状配線により接続すると
ともに、第1バッファおよび第2バッファの少なくとも
一方に対する負荷を調整するための負荷調整構造をそな
えたことを特徴としている。このとき、チップを、前記
一方の組の2辺に平行な複数の帯状領域に区画し、これ
らの帯状領域のそれぞれにおいて、複数の第3バッファ
を前記一方の組の2辺に平行な直線上に配置してもよい
(請求項2)。
【0018】また、本発明の半導体集積回路におけるク
ロック分配回路(請求項3)は、矩形のチップ上に多数
のセルを配置して成る半導体集積回路においてクロック
端子を有するセルにクロック信号を分配するものであっ
て、外部からのクロック信号を受ける入力ドライバと、
チップの中央部に配置され入力ドライバの出力を受ける
第1バッファと、チップ周縁領域である4辺の中央にそ
れぞれ配置され第1バッファの出力を受ける第2バッフ
ァと、各第2バッファの出力を受ける複数の第3バッフ
ァと、これらの複数の第3バッファの出力を全て接続し
クロック端子に供給すべきクロック信号を導き出す最終
段接続配線とをそなえ、チップを、このチップの2組の
平行な2辺のうちの一方の組に平行な複数の帯状領域に
区画し、これらの複数の帯状領域のそれぞれにおいて、
複数の第3バッファを前記一方の組の2辺に平行な直線
上に配置するとともに、これらの第3バッファの出力
を、最終段接続配線の一部を成し且つ前記直線に沿う直
線状配線により接続したことを特徴としている。
【0019】なお、第1バッファおよび第2バッファの
少なくとも一方に対する負荷を調整するための負荷調整
構造をそなえてもよいし(請求項4)、最終段接続配線
は、前記直線状配線の配線層とは異なる配線層において
チップ内のクロック端子を全て接続するように形成され
たクロック端子接続配線と、前記直線状配線とを、これ
らの配線の交点で接続することにより構成してもよい
(請求項5)。
【0020】また、複数の帯状領域のそれぞれにおい
て、第3バッファを、チップ周縁領域である他方の組の
2辺上に1つずつ配置するとともに、チップ内部領域上
に複数配置し、前記他方の組の2辺の中央にそれぞれ配
置された第2バッファを、各辺上に配置された第3バッ
ファに接続するとともに、前記一方の組の2辺の中央に
それぞれ配置された第2バッファを、チップの各辺側の
半部における前記内部領域上に配置された第3バッファ
に接続してもよい(請求項6)。
【0021】さらに、第2バッファの出力側のクロック
配線に、少なくとも1つの負荷調整用のダミーゲートを
負荷調整構造としてそなえてもよいし(請求項7)、第
3バッファの出力側のクロック配線に、少なくとも1つ
の負荷調整用のダミーゲートを負荷調整構造としてそな
えてもよい(請求項8)。またさらに、第1バッファと
第2バッファとを接続するクロック配線の配線層におい
てこのクロック配線の両側にシールド配線を形成し(請
求項9)、そのクロック配線にテーパリングを施すこと
により負荷調整構造を構成してもよい(請求項11)。
同様に、第2バッファと第3バッファとを接続するクロ
ック配線の配線層においてこのクロック配線の両側にシ
ールド配線を形成し(請求項10)、そのクロック配線
にテーパリングを施すことにより負荷調整構造を構成し
てもよい(請求項12)。
【0022】上述のごとく構成された本発明のクロック
分配回路では、チップ中央部に配置された第1バッファ
から、チップ周縁領域である4辺中央の第2バッファ
へ、クロック配線を介してクロック信号が供給される。
このとき、チップ周縁領域においてはマクロブロック等
が配置されることがないので、第2バッファは、問題な
く各辺の中央に配置される。
【0023】従って、第1バッファをチップ中央部に配
置できれば、第1バッファから各第2バッファまでのク
ロック配線の長さが均一になり、4つの第2バッファで
のクロックスキューを均一化することができる。また、
第1バッファをチップ中央部に配置できず中央部から若
干ずれたとしても、そのずれ分によるクロックディレイ
は最終段接続配線により、もしくは、負荷調整構造を用
いて各バッファに対する負荷を調整することにより吸収
されるので、クロックスキューを均一化することができ
る。
【0024】さらに、第3バッファを直線上に配置しそ
の出力を直線状配線により接続する構成になっているの
で、チップ内部領域に配置される第3バッファを直線状
配線に沿って容易にスライド移動させることにより、マ
クロブロック等の配置状況に対応することができる。こ
のスライド移動で生じるずれ分によるクロックディレイ
は、最終段接続配線により、もしくは、負荷調整構造を
用いて各バッファに対する負荷を調整することにより吸
収されるので、クロックスキューを均一化することがで
きる(請求項1〜5)。
【0025】また、辺上の第3バッファには同じ辺上の
第2バッファを接続し、チップ内部領域の第3バッファ
にはその第3バッファに近い辺上の第2バッファを接続
することにより、第2バッファから各第3バッファまで
のクロック配線の長さが略均一になり、第3バッファで
のクロックスキューを均一化することができる(請求項
6)。
【0026】さらに、第2バッファもしくは第3バッフ
ァの出力側のクロック配線にダミーゲートを接続した
り、そのクロック配線からダミーゲートを切り離したり
して第2バッファもしくは第3バッファの負荷を調整す
ることにより、クロックディレイ(クロックスキュー)
を調整することができる(請求項7,8)。またさら
に、クロック配線の両側にシールド配線を形成すること
により、クロック配線の容量が他の信号線の影響を受け
て変動するのを防止でき、設計者は、その容量を常に把
握することができる(請求項9,10)。このとき、ク
ロック配線にテーパリングを施してクロック配線とシー
ルド配線との間に生じる容量を調整することにより、ク
ロックディレイ(クロックスキュー)を調整することが
できる(請求項11,12)。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態として
のクロック分配回路をそなえた半導体集積回路(チッ
プ)を示す図であり、この図1に示すように、本実施形
態では、正方形のチップ(半導体集積回路)10上に、
外部からのクロック信号を受ける入力ドライバ11と、
この入力ドライバ11の出力を受ける第1バッファ12
と、この第1バッファ12の出力を受ける4個の第2バ
ッファ13A,13B,13C,13Dと、これらの第
2バッファ13A〜13Dの出力を受ける16個の第3
バッファ14A−1,14A−2,14B−3,14B
−4,14C−1〜14C−4,14D−1〜14D−
4とがそなえられている。
【0028】ここで、入力ドライバ11は、チップ10
の周縁領域である1辺(図1の左側の辺)に配置されて
いる。この入力ドライバ11はクロック配線19により
第1バッファ12に接続され、入力ドライバ11の出力
がクロック配線19を介して第1バッファ12に入力さ
れるようになっている。第1バッファ12は、チップ1
0の中央部に配置されている。この第1バッファ12
は、4本のクロック配線15A,15B,15C,15
Dによりそれぞれ第2バッファ13A,13B,13
C,13Dに接続され、第1バッファ12の出力が、そ
れぞれクロック配線15A〜15Dを介して第2バッフ
ァ13A〜13Dに入力されるようになっている。
【0029】第2バッファ13A,13B,13C,1
3Dは、それぞれ、チップ周縁領域である4辺(図1の
上下左右の辺)の中央にそれぞれ配置されている。そし
て、本実施形態においては、図1に示すように、チップ
10を、このチップ10の上下2辺(2組の平行な2辺
のうちの一方の組)に平行な4つの帯状領域10−1〜
10−4に区画し、これらの帯状領域10−1〜10−
4のそれぞれにおいて、後述のごとく、第3バッファを
4個ずつ配置している。
【0030】帯状領域10−1では、チップ周縁領域で
ある左右2辺(他方の組の2辺)上に第3バッファ14
C−1および14D−1がそれぞれ配置されるととも
に、チップ内部領域上に2個の第3バッファ14A−1
が配置されている。これら4個の第3バッファ14C−
1,14D−1および14A−1は、上下2辺に平行な
直線上に並ぶように配置されるとともに、これら4個の
第3バッファ14C−1,14D−1および14A−1
の出力は、前記直線に沿う直線状配線16−1により接
続されている。
【0031】同様に、帯状領域10−2では、チップ周
縁領域である左右2辺(他方の組の2辺)上に第3バッ
ファ14C−2および14D−2がそれぞれ配置される
とともに、チップ内部領域上に2個の第3バッファ14
A−2が配置されている。これら4個の第3バッファ1
4C−2,14D−2および14A−2は、上下2辺に
平行な直線上に並ぶように配置されるとともに、これら
4個の第3バッファ14C−2,14D−2および14
A−2の出力は、前記直線に沿う直線状配線16−2に
より接続されている。
【0032】帯状領域10−3では、チップ周縁領域で
ある左右2辺(他方の組の2辺)上に第3バッファ14
C−3および14D−3がそれぞれ配置されるととも
に、チップ内部領域上に2個の第3バッファ14B−3
が配置されている。これら4個の第3バッファ14C−
3,14D−3および14B−3は、上下2辺に平行な
直線上に並ぶように配置されるとともに、これら4個の
第3バッファ14C−3,14D−3および14B−3
の出力は、前記直線に沿う直線状配線16−3により接
続されている。
【0033】帯状領域10−4では、チップ周縁領域で
ある左右2辺(他方の組の2辺)上に第3バッファ14
C−4および14D−4がそれぞれ配置されるととも
に、チップ内部領域上に2個の第3バッファ14B−4
が配置されている。これら4個の第3バッファ14C−
4,14D−4および14B−4は、上下2辺に平行な
直線上に並ぶように配置されるとともに、これら4個の
第3バッファ14C−4,14D−4および14B−4
の出力は、前記直線に沿う直線状配線16−4により接
続されている。
【0034】そして、左辺の中央に配置された第2バッ
ファ13Cは、クロック配線17Cにより、左辺上に配
置された4個の第3バッファ14C−1〜14C−4に
接続され、第2バッファ13Cの出力が、クロック配線
17Cを介して第3バッファ14C−1〜14C−4に
入力されるようになっている。同様に、右辺の中央に配
置された第2バッファ13Dは、クロック配線17Dに
より、右辺上に配置された4個の第3バッファ14D−
1〜14D−4に接続され、第2バッファ13Dの出力
が、クロック配線17Dを介して第3バッファ14D−
1〜14D−4に入力されるようになっている。
【0035】また、上辺の中央に配置された第2バッフ
ァ13Aは、クロック配線17Aにより、チップ10の
上辺側半部における内部領域上に配置された4個の第3
バッファ14A−1および14A−2に接続され、第2
バッファ13Aの出力が、クロック配線17Aを介して
第3バッファ14A−1および14A−2に入力される
ようになっている。
【0036】同様に、下辺の中央に配置された第2バッ
ファ13Bは、クロック配線17Bにより、チップ10
の下辺側半部における内部領域上に配置された4個の第
3バッファ14B−3および14B−4に接続され、第
2バッファ13Bの出力が、クロック配線17Bを介し
て第3バッファ14B−3および14B−4に入力され
るようになっている。
【0037】さらに、16個の第3バッファ14A−
1,14A−2,14B−3,14B−4,14C−1
〜14C−4,14D−1〜14D−4の出力は、前述
した直線状配線16−1〜16−4と後述するクロック
端子接続配線18とからなる最終段接続配線により全て
接続され、クロック端子に供給すべきクロック信号が、
その最終段接続配線から導き出されるようになってい
る。
【0038】つまり、本実施形態では、上述のごとく3
段のバッファと各種配線とからなるクロック分配回路を
形成される配線層とは異なる配線層(下層,マクロ配置
層)において、クロック端子接続配線18が、チップ1
0内のクロック端子を全て接続するように形成されてい
る。この下層では、例えば9つのマクロブロック(RA
Mを含む)21〜29が配置されており、これらのマク
ロブロック21〜29のクロック端子(図示省略)を全
て接続するクロック端子接続配線18が、図1に太破線
で示すごとく、各マクロブロック21〜29の外周を矩
形状に囲むように形成されている。
【0039】そして、上層において左右方向に走る直線
状配線16−1〜16−4と、下層におけるクロック端
子接続配線18のうち上下方向に走る部分との交点32
で、直線状配線16−1〜16−4とクロック端子接続
配線18とが接続することにより、前記最終段接続配線
が構成されている。また、クロック端子接続配線18と
各マクロブロック21〜29のクロック端子とは図示省
略のクロック配線により接続され、クロック端子接続配
線18から導き出されたクロック信号が、最終的に各マ
クロブロック21〜29のクロック端子に入力されるよ
うになっている。
【0040】一方、図1では図示しないが、本実施形態
のクロック分配回路においては、図2に示すように、第
2バッファ13A〜13Dや第3バッファ14A−1,
14A−2,14B−3,14B−4,14C−1〜1
4C−4,14D−1〜14D−4の出力側のクロック
配線に、少なくとも1つ(図2では2つ)の負荷調整用
のダミー負荷(ダミーゲート)31がそなえられてい
る。
【0041】ダミー負荷31としては、例えばFET
(電界効果トランジスタ)が用いられ、このダミー負荷
31は、クロック配線毎に適当な数だけ、チップ10に
予め作り込まれるものである。そして、ダミー負荷31
をクロック配線に接続したり、そのクロック配線からダ
ミー負荷31を適当な数だけ切り離したりすることによ
り、第2バッファ13A〜13Dや第3バッファ14A
−1,14A−2,14B−3,14B−4,14C−
1〜14C−4,14D−1〜14D−4の負荷が調整
されるようになっている。つまり、クロックディレイ
が、ダミー負荷31とクロック配線との間におけるメタ
ルの配線パターンにより制御できるようになっている。
【0042】また、図1では図示しないが、本実施形態
のクロック分配回路においては、図3に示すように、第
1バッファ12と第2バッファ13A〜13Dとを接続
するクロック配線15A〜15Dの両側にはシールド配
線20,20が形成されている。そして、必要に応じ、
各クロック配線15A〜15Dにテーパリングを施すこ
とが可能になっている、つまり、各クロック配線15A
〜15Dの幅が可変になっている。
【0043】同様に、第2バッファ13A〜13Dと第
3バッファ14A−1,14A−2,14B−3,14
B−4,14C−1〜14C−4,14D−1〜14D
−4とを接続するクロック配線17A〜17Dの両側に
もシールド配線20,20が形成されている。そして、
必要に応じて、各クロック配線17A〜17Dにテーパ
リングを施すことが可能になっている、つまり、各クロ
ック配線17A〜17Dの幅が可変になっている。
【0044】上述のごとく構成された本実施形態のクロ
ック分配回路では、第1バッファ12が、チップ10の
中央部に配置され、この第1バッファ12から、チップ
周縁領域である4辺中央の4個の第2バッファ13A〜
13Dへ、クロック配線15A〜15Dを介してクロッ
ク信号が供給される。チップ周縁領域は、通常、I/O
パッド(図示省略)の配置領域(パッド領域)となる
が、このパッド領域を利用して第2バッファ13A〜1
3Dが作り込まれる。このパッド領域にはマクロブロッ
ク等が配置されることがないので、第2バッファ13A
〜13Dを、問題なく各辺の中央に配置することができ
る。
【0045】従って、第1バッファ12をチップ10の
中央部に配置できれば、第1バッファ12から第2バッ
ファ13A〜13Dまでのクロック配線15A〜15D
の長さが均一になり、4つの第2バッファ13A〜13
Dでのクロックスキューを均一化することができる。ま
た、第1バッファ12をチップ10の中央部に配置でき
ず中央部から若干ずれたとしても、そのずれ分によって
生じるクロックディレイは、第3バッファ14A−1,
14A−2,14B−3,14B−4,14C−1〜1
4C−4,14D−1〜14D−4の出力とクロック端
子とを全てワイヤードした最終段接続配線(直線状配線
16−1〜16−4およびクロック端子接続配線)で吸
収されるほか、本実施形態では、そのクロックディレイ
を、ダミー負荷31や、クロック配線15A〜15Dお
よび17A〜17Dに対するテーパリングにより、積極
的に吸収することもできる。
【0046】さらに、各帯状領域10−1〜10−4に
おいて、第3バッファ14A−1,14A−2,14B
−3,14B−4,14C−1〜14C−4,14D−
1〜14D−4を直線上に並べて配置し、その出力を直
線状配線16−1〜16−4により接続する構成になっ
ている。このような構成により、チップ内部領域に配置
される第3バッファ14A−1,14A−2,14B−
3,14B−4を各帯状領域10−1〜10−4内で直
線状配線16−1〜16−4に沿って容易にスライド移
動でき、チップ10内のマクロブロック21〜29の配
置状況に容易に対応することができる。
【0047】このスライド移動で生じるずれ分に伴うク
ロックディレイは、前述と同様、第3バッファ14A−
1,14A−2,14B−3,14B−4,14C−1
〜14C−4,14D−1〜14D−4の出力とクロッ
ク端子とを全てワイヤードした最終段接続配線(直線状
配線16−1〜16−4およびクロック端子接続配線)
で吸収されるほか、本実施形態では、そのクロックディ
レイを、ダミー負荷31や、クロック配線15A〜15
Dおよび17A〜17Dに対するテーパリングにより、
積極的に吸収することもできる。
【0048】また、本実施形態では、第2バッファ13
A〜13Dから第3バッファ14A−1,14A−2,
14B−3,14B−4,14C−1〜14C−4,1
4D−1〜14D−4までのクロック配線17A〜17
Dの長さを略均一にすることができるので、より確実に
第3バッファ14A−1,14A−2,14B−3,1
4B−4,14C−1〜14C−4,14D−1〜14
D−4でのクロックスキューを均一化できる。
【0049】次に、ダミー負荷31によるクロックスキ
ューの調整について説明する。第2バッファ13A〜1
3Dや第3バッファ14A−1,14A−2,14B−
3,14B−4,14C−1〜14C−4,14D−1
〜14D−4の出力側のクロック配線に負荷調整用のダ
ミー負荷31が接続されている状態では、各バッファの
負荷が大きくなりそのドライブ能力は低下する。逆に、
各バッファの出力側のクロック配線に負荷調整用のダミ
ー負荷31が接続されていなければ(もしくは接続され
ているダミー負荷31の数を少なくすれば)、各バッフ
ァの負荷が小さくなりそのドライブ能力は高まる。
【0050】従って、ダミー負荷31をクロック配線に
接続したり、そのクロック配線とダミー負荷31との間
のメタル配線を切断したりして、各バッファの出力側の
クロック配線に接続されるダミー負荷31の数を調整す
ることにより、第2バッファ13A〜13Dや第3バッ
ファ14A−1,14A−2,14B−3,14B−
4,14C−1〜14C−4,14D−1〜14D−4
の負荷(ドライブ能力)を調整でき、クロックディレイ
(クロックスキュー)を積極的に調整することができ
る。
【0051】そこで、クロック分配系を設計する最後の
段階でシミュレーションを行ない、各点(第2バッファ
13A〜13Dや第3バッファ14A−1,14A−
2,14B−3,14B−4,14C−1〜14C−
4,14D−1〜14D−4の出力側)でのクロックス
キューを求める。そして、そのクロックスキューの分布
が均一になる方向に、ダミー負荷31の接続/切断を行
なうことで、より確実にクロックスキューを均一化で
き、極めて容易に低スキューのバッファ配置を実現でき
る。
【0052】次に、本実施形態におけるシールド配線2
0およびクロック配線のテーパリングについて説明す
る。本実施形態のクロック分配回路においては、図3に
示すように、クロック配線15A〜15Dおよび17A
〜17Dの両側にシールド配線20,20を形成するこ
とにより、クロック配線15A〜15Dおよび17A〜
17Dの配線容量が他の信号線の影響を受けて変動する
のを防止できる。従って、設計者はその容量を常に把握
でき、初期の設計の段階でその容量を考慮した計算を行
なえ、より確実にクロックスキューを均一化することが
できる。
【0053】ところで、通常、クロック配線の幅は、あ
るバッファから次段のバッファまで同じであるが、図3
に示すように、シールド配線20,20に挟まれたクロ
ック配線15A〜15Dおよび17A〜17Dの幅を変
更することにより、これらのクロック配線15A〜15
Dおよび17A〜17Dとシールド配線20との間の容
量を調整することができる。
【0054】例えば図3に示すように、クロック配線1
5A〜15Dおよび17A〜17Dの幅を先端に向かっ
て3段階で細くしてゆくと、各幅での容量C1,C2,
C3は、先端に行く程、小さくなる(C1>C2>C
3)。このようにして容量を調整することにより配線負
荷が調整され、第1バッファ12や第2バッファ13A
〜13Dの負荷(ドライブ能力)を調整でき、クロック
ディレイ(クロックスキュー)を積極的に調整すること
ができる。従って、クロック配線15A〜15Dおよび
17A〜17Dにテーパリングを施すことにより、より
確実にクロックスキューを均一化でき、極めて容易に低
スキューのバッファ配置を実現できる。
【0055】ビルディングブロック方式のチップでは、
通常、チップ内部に巨大なマクロブロックが多数存在す
るため、チップ内部に配置するクロックバッファを自由
に配置できない。本発明の一実施形態としてのクロック
分配回路において、マクロブロック21〜29の配置に
よる制約を受けるものは、チップ内部領域に配置される
第3バッファ14A−1,14A−2,14B−3,1
4B−4である。
【0056】これらのバッファ14A−1,14A−
2,14B−3,14B−4は、前述のごとくスライド
移動可能であり、そのスライド移動によるずれ分に伴う
クロックディレイは、最終段接続配線16−1〜16−
4,18や、ダミー負荷31の調整や、クロック配線1
5A〜15D,17A〜17Dの幅調整により、確実に
吸収することができる。つまり、本実施形態のクロック
分配回路では、クロック配線15A〜15D,17A〜
17Dの配線長を均一にしなくても、最終段接続配線1
6−1〜16−4,18や、ダミー負荷31の調整や、
クロック配線15A〜15D,17A〜17Dの幅調整
により、クロックスキューを均一化することができる。
【0057】従って、RAMやその他の巨大なマクロブ
ロックが多数存在するようなビルディングブロック方式
のチップ10を設計する際、各ブロック21〜29のチ
ップ10上での配置位置によって引き起こされるバッフ
ァ挿入の問題に煩わされることがない。また、設計中に
生じた各ブロック21〜29の形状変更や移動にも対応
でき、低スキューのバッファ配置を容易に実現すること
ができる。
【0058】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。例えば、上述した実
施形態では、チップ10を4つの帯状領域の数は4に区
画し、各帯状領域に4個の第3バッファを配置する場合
について説明したが、本発明は、これらの数値に限定さ
れるものではない。
【0059】また、上述した実施形態では、各第2バッ
ファにより4つの第3バッファを駆動する場合について
説明しているが、本発明はこれに限定されるものではな
い。さらに、1つのバッファにより駆動されるバッファ
の数は、バッファ毎に異なるように構成してもよい。こ
の場合、例えばあるバッファが他のバッファの2倍の数
のバッファを駆動する場合には、そのバッファのドライ
ブ能力を他のバッファの2倍にすればよい。
【0060】また、上述した実施形態では、クロック配
線に2つのダミー負荷(ダミーゲート)31をそなえた
場合について説明しているが、本発明はこれに限定され
るものではなく、前述した通り、クロック配線毎に適当
な数のダミー負荷31をそなえてもよい。さらに、上述
した実施形態では、第1バッファ12と4個の第2バッ
ファ13A〜13Dとの間は、それぞれ、クロック配線
15A〜15Dにより1対1で接続されているが、チッ
プ周縁領域において、これらの第2バッファ13A〜1
3Dを接続するリング状のクロック配線をそなえてもよ
い。これにより、第2バッファ13A〜13Dでのクロ
ックスキューを均一化することができる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の半導体集
積回路におけるクロック分配回路によれば、チップ内部
領域における第3バッファの配置自由度が大きく、第3
バッファの配置位置を適宜ずらすことができ、そのずれ
分によって生じるクロックディレイは、最終段接続配線
によって、あるいは、負荷調整構造を用いて各バッファ
に対する負荷を調整することによって吸収される。
【0062】従って、RAMやその他の巨大なマクロブ
ロックが多数存在するようなビルディングブロック方式
のチップを設計する際、各ブロックのチップ上での配置
位置によって引き起こされるバッファ挿入の問題に煩わ
されることがない。また、設計中に生じたブロックの形
状変更や移動にも対応でき、低スキューのバッファ配置
を容易に実現することができる(請求項1〜5)。
【0063】また、第2バッファから各第3バッファま
でのクロック配線の長さを略均一にすることができるの
で、より確実に第3バッファでのクロックスキューを均
一化することができる(請求項6)。さらに、ダミーゲ
ートにより第2バッファもしくは第3バッファの負荷を
調整することにより、クロックディレイを積極的に調整
することができ、より確実にクロックスキューを均一化
でき、極めて容易に低スキューのバッファ配置を実現で
きる(請求項7,8)。
【0064】またさらに、クロック配線の両側にシール
ド配線を形成することにより、クロック配線の容量が他
の信号線の影響を受けて変動するのを防止でき、設計者
はその容量を常に把握でき、初期の設計の段階でその容
量を考慮した計算を行なえ、より確実にクロックスキュ
ーを均一化することができる(請求項9,10)。この
とき、クロック配線にテーパリングを施して配線容量を
調整することにより、クロックディレイを積極的に調整
することができ、より確実にクロックスキューを均一化
でき、極めて容易に低スキューのバッファ配置を実現で
きる(請求項11,12)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのクロック分配回路
をそなえた半導体集積回路(チップ)を示す図である。
【図2】本実施形態における負荷調整用ダミーゲートに
ついて説明するための図である。
【図3】本実施形態におけるシールド配線およびテーパ
リングについて説明するための図である。
【図4】従来のH型のクロック分配方式を適用された半
導体集積回路(チップ)を示す図である。
【図5】他の従来のクロック分配方式を適用された半導
体集積回路(チップ)を示す図である。
【符号の説明】
10 チップ(半導体集積回路) 10−1〜10−4 帯状領域 11 入力ドライバ 12 第1バッファ 13A,13B,13C,13D 第2バッファ 14A−1,14A−2,14B−3,14B−4,1
4C−1〜14C−4,14D−1〜14D−4 第3
バッファ 15A,15B,15C,15D クロック配線 16−1〜16−4 直線状配線(最終段接続配線) 17A,17B,17C,17D クロック配線 18 クロック端子接続配線(最終段接続配線) 19 クロック配線 20 シールド配線 21〜29 マクロブロック 31 ダミー負荷(ダミーゲート,FET) 32 交点

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形のチップ上に多数のセルを配置して
    成る半導体集積回路において、クロック端子を有するセ
    ルにクロック信号を分配するクロック分配回路であっ
    て、 外部からのクロック信号を受ける入力ドライバと、 該チップの中央部に配置され該入力ドライバの出力を受
    ける第1バッファと、 該チップの周縁領域である4辺の中央にそれぞれ配置さ
    れ該第1バッファの出力を受ける第2バッファと、 該第2バッファの出力を受ける複数の第3バッファと、 該複数の第3バッファの出力を全て接続し、該クロック
    端子に供給すべきクロック信号を導き出す最終段接続配
    線とをそなえ、 該複数の第3バッファを、該チップの2組の平行な2辺
    のうちの一方の組の2辺に平行な直線上に配置し、これ
    らの第3バッファの出力を、該最終段接続配線の一部を
    成し且つ前記直線に沿う直線状配線により接続するとと
    もに、 該第1バッファおよび該第2バッファの少なくとも一方
    に対する負荷を調整するための負荷調整構造をそなえた
    ことを特徴とする、半導体集積回路におけるクロック分
    配回路。
  2. 【請求項2】 該チップを、前記一方の組の2辺に平行
    な複数の帯状領域に区画し、 該複数の帯状領域のそれぞれにおいて、該複数の第3バ
    ッファを前記一方の組の2辺に平行な直線上に配置する
    ことを特徴とする、請求項1記載の半導体集積回路にお
    けるクロック分配回路。
  3. 【請求項3】 矩形のチップ上に多数のセルを配置して
    成る半導体集積回路において、クロック端子を有するセ
    ルにクロック信号を分配するクロック分配回路であっ
    て、 外部からのクロック信号を受ける入力ドライバと、 該チップの中央部に配置され該入力ドライバの出力を受
    ける第1バッファと、該チップの周縁領域である4辺の
    中央にそれぞれ配置され該第1バッファの出力を受ける
    第2バッファと、 該第2バッファの出力を受ける複数の第3バッファと、 該複数の第3バッファの出力を全て接続し、該クロック
    端子に供給すべきクロック信号を導き出す最終段接続配
    線とをそなえ、 該チップを、該チップの2組の平行な2辺のうちの一方
    の組に平行な複数の帯状領域に区画し、 該複数の帯状領域のそれぞれにおいて、該複数の第3バ
    ッファを前記一方の組の2辺に平行な直線上に配置する
    とともに、これらの第3バッファの出力を、該最終段接
    続配線の一部を成し且つ前記直線に沿う直線状配線によ
    り接続したことを特徴とする、半導体集積回路における
    クロック分配回路。
  4. 【請求項4】 該第1バッファおよび該第2バッファの
    少なくとも一方に対する負荷を調整するための負荷調整
    構造をそなえたことを特徴とする、請求項3記載の半導
    体集積回路におけるクロック分配回路。
  5. 【請求項5】 該最終段接続配線が、該直線状配線の配
    線層とは異なる配線層において該チップ内のクロック端
    子を全て接続するように形成されたクロック端子接続配
    線と、該直線状配線とを、これらの配線の交点で接続す
    ることにより構成されていることを特徴とする、請求項
    2〜請求項4のいずれかに記載の半導体集積回路におけ
    るクロック分配回路。
  6. 【請求項6】 該複数の帯状領域のそれぞれにおいて、
    該第3バッファを、該チップの周縁領域である他方の組
    の2辺上に1つずつ配置するとともに、該チップの内部
    領域上に複数配置し、 前記他方の組の2辺の中央にそれぞれ配置された該第2
    バッファは、各辺上に配置された該第3バッファに接続
    されるとともに、 前記一方の組の2辺の中央にそれぞれ配置された該第2
    バッファは、該チップの各辺側の半部における前記内部
    領域上に配置された該第3バッファに接続されているこ
    とを特徴とする、請求項2〜請求項5のいずれかに記載
    の半導体集積回路におけるクロック分配回路。
  7. 【請求項7】 該負荷調整構造が、該第2バッファの出
    力側のクロック配線にそなえた、少なくとも1つの負荷
    調整用のダミーゲートをそなえて構成されていることを
    特徴とする、請求項1または請求項4に記載の半導体集
    積回路におけるクロック分配回路。
  8. 【請求項8】 該負荷調整構造が、該第3バッファの出
    力側のクロック配線に、少なくとも1つの負荷調整用の
    ダミーゲートをそなえて構成されていることを特徴とす
    る、請求項1または請求項4に記載の半導体集積回路に
    おけるクロック分配回路。
  9. 【請求項9】 該第1バッファと該第2バッファとを接
    続するクロック配線の配線層において該クロック配線の
    両側にシールド配線が形成されていることを特徴とす
    る、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の半導体集積
    回路におけるクロック分配回路。
  10. 【請求項10】 該第2バッファと該第3バッファとを
    接続するクロック配線の配線層において該クロック配線
    の両側にシールド配線が形成されていることを特徴とす
    る、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の半導体集積
    回路におけるクロック分配回路。
  11. 【請求項11】 該負荷調整構造が、該第1バッファと
    該第2バッファとを接続するクロック配線の配線層にお
    いて該クロック配線の両側にシールド配線を形成すると
    ともにそのクロック配線にテーパリングを施すことによ
    り構成されていることを特徴とする、請求項1または請
    求項4に記載の半導体集積回路におけるクロック分配回
    路。
  12. 【請求項12】 該負荷調整構造が、該第2バッファと
    該第3バッファとを接続するクロック配線の配線層にお
    いて該クロック配線の両側にシールド配線を形成すると
    ともにそのクロック配線にテーパリングを施すことによ
    り構成されていることを特徴とする、請求項1または請
    求項4に記載の半導体集積回路におけるクロック分配回
    路。
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