JPH1117490A - 弾性表面波デバイスと弾性表面波チップの実装方法 - Google Patents

弾性表面波デバイスと弾性表面波チップの実装方法

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JPH1117490A
JPH1117490A JP17205397A JP17205397A JPH1117490A JP H1117490 A JPH1117490 A JP H1117490A JP 17205397 A JP17205397 A JP 17205397A JP 17205397 A JP17205397 A JP 17205397A JP H1117490 A JPH1117490 A JP H1117490A
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saw chip
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  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料コスト及び組み立てコストがかからず、
さらに小型化したSAWデバイスおよびSAWチップの
基板への実装方法を提供することにある。 【解決手段】 本発明による弾性表面波(SAW)デバ
イスは、SAWチップ3のSAW電極が形成された電極
面3bが基板6の配線パターンが形成された面に対面し
て配置され、SAW電極と基板上の配線パターンとを接
続するバンプ3aを有し、対面配置によりSAWチップ
3がそのバンプ3aの高さ分、基板6から離れて配置さ
れ、SAWチップ3の電極面3bの反対側の面から基板
表面に掛けてフィルム9で覆われ、さらにそのフィルム
上が基板6の表面に掛けて樹脂10によって覆われたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波(以
下、SAWと称す)デバイスの実装技術に関し、特に回
路基板にSAWチップを実装する方法及びSAWデバイ
スに関する。
【0001】
【従来の技術】一般に、半導体集積回路(IC)では、
ICチップをセラミックなどの回路基板に実装する場合
に、ICチップのリードを回路基板の配線パターンに接
続するためにボンディング技術が使用される。ICチッ
プのボンディング方法としては、ICチップを回路基板
に載せ、ICチップの電極バンプを回路基板の電極パッ
ドに熱圧着方法によって接続するフェイスダウン・ボン
ディング方法が特開昭64−68935号公報に開示さ
れている。通常、ボンディング後には、ICチップの保
護及び気密性を保つために樹脂で覆われる。
【0002】一方、SAWチップをセラミックの回路基
板に実装してSAWデバイスを製造する場合には、IC
チップを回路基板に実装するときのように、ボンディン
グによる実装後に樹脂で覆うことができない。なぜな
ら、SAWチップでは、水晶などの表面弾性波を伝搬す
る基板上に弾性表面波を発生するためのSAW電極が形
成され、そのSAW電極が形成される面(電極面)が樹
脂などの他の部材に接触すると、正常な弾性表面波の発
生及び伝搬が阻害されるからである。すなわち、SAW
チップの電極面上には、空間が形成されなければなら
ず、従来のICチップの実装技術をそのまま適用してS
AWチップを実装後に樹脂封止することができなかっ
た。このため、次のような特定の実装方法が使用されて
いる。
【0003】図8は従来のSAWチップのセラミック基
板への搭載及びボンディングプロセスを示す工程図、図
9は図8に続く封止プロセスを示す工程図である。図8
において、キャビティ(窪み)構造を有するセラミック
基板1を用意し(ステップS1)、セラミック基板1の
キャビティ部分にシリコン系接着剤2を塗布する(ステ
ップS2)。塗布後、SAWチップ3を電極面を上に向
けて載せる(ステップS3)。次に、セラミック基板1
の配線パターンの電極部分とSAWチップの電極部分と
をワイヤボンド4で接続する(ステップS4)。図9に
おいて、ボンディング後(ステップS5)は、金属キャ
ップ5がシーム溶接によってセラミック基板1に固定さ
れ、気密封止される(ステップS6)。
【0004】以上のように、図8及び図9の工程を経る
ことによって、SAWデバイスが形成され、SAWチッ
プ3をその電極面が他の部材に触れることなく気密封止
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
SAWデバイスでは、材料コスト及び組み立てコストの
低減に限界があった。その理由は、SAWチップをセラ
ミック基板にワイヤボンドで接続するためおよび金属キ
ャップで封止するため、セラミック基板の構造がキャビ
ティ構造でなければならず、その分、基板の構造が複雑
になり、高価となるからである。
【0006】また、SAWチップをセラミック基板のキ
ャビディの中に入れなければならず、また、SAWチッ
プの電極面を上に向けた状態で実装するので、機械的に
SAWチップの表面を吸着して実装することはSAW電
極を傷つけることにつながり不可能であった。このため
に、実装の自動化が困難で、SAWチップの側面部分を
複雑なハンドリング機構によってつかみ、セラミック基
板のキャビディの中に慎重に入れて実装しなければなら
ず、製造装置が高価になっていた。
【0007】さらに、従来のSAWデバイスは、小型化
に限界があった。その理由は、ワイヤボンディングによ
りSAWチップとセラミック基板とを接続しさらにキャ
ップで封止するするために、セラミック基板がキャビテ
ィ構造でなければならず、キャビティ形成幅、ワイヤボ
ンディングのためのパッド面積分による実装面積が増大
し、結果としてSAWデバイスの全体のサイズを大きく
しているからである。しかし、セラミック基板のキャビ
ティ構造及びワイヤボンディングは、従来のSAWデバ
イス構造では必要不可欠であり、小型化を困難にしてい
た。
【0008】本発明の目的は、材料コスト及び組み立て
コストがかからず、さらに小型化したSAWデバイスお
よびSAWチップの基板への実装方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるSAWデバ
イスは、SAWチップのSAW電極が形成された電極面
が基板の配線パターンが形成された面に対面して配置さ
れ、SAW電極と基板上の配線パターンとを接続するバ
ンプを有し、対面配置によりSAWチップがそのバンプ
の高さの分、基板から離れて配置され、SAWチップの
電極面の反対側の面から基板表面に掛けてフィルムで覆
われ、さらにそのフィルム上が基板の表面に掛けて樹脂
によって覆われたものである。
【0010】また、本発明による実装方法は、SAWチ
ップを配線パターンが形成された基板上に実装する方法
であって、SAW電極が形成された電極面にSAW電極
に接続する所定の高さのバンプを有するSAWチップを
使用し、そのSAWチップと基板とを加熱しながら、S
AWチップの電極面を基板の配線パターンが形成された
面に対面させて加圧し、その加熱及び加圧によりSAW
チップのバンプを基板上の配線パターンに接続及び固定
し、SAWチップがバンプの高さ分、基板から離れて配
置された状態とし、その後、SAWチップの電極面の反
対側の面から前記基板表面に掛けてフィルムで覆い、さ
らにそのフィルム上を基板の表面に掛けて樹脂によって
覆うものである。本発明では、SAWチップがバンプの
高さ分、基板から離れて接続される。したがって、電極
面が基板に接触しない。また、SAWチップの電極面と
反対側の面からフィルムと樹脂により封止されるので、
気密が保たれ、樹脂の電極面への侵入がなく、特性が安
定する。
【0011】また、キャビティ構造の基板でなく、フラ
ットな基板を使用し樹脂封止するから小型化できる。ま
た、SAWチップを持ち上げるときにSAWチップの電
極面と反対側の面を吸着して基板上に搭載できるので、
吸着による自動搭載が可能となり、製造装置が安価とな
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1は本発明のSAWデバイスの実施の形
態を示す断面図である。図1において、配線パターンが
形成されたセラミックまたはアルミナ製の基板6の上に
SAWチップ3が実装されている。SAWチップ3の表
面(電極面3bと反対側の表面)から基板6の上面にか
けてエポキシ系樹脂フィルム9で覆われ、さらにエポキ
シ系フィルム9全体が基板6の上面にかけて変成アクリ
レート系紫外線硬化型樹脂10によって覆われている。
【0013】SAWチップ3の電極面3bは、基板6の
配線パターンに対面しており、弾性表面波を発生させる
SAW電極が形成される。また、電極面3bにはSAW
電極に接続されるバンプ3aが形成され、基板6の配線
パターンの電極パッド(図示せず)と互いに熱圧着によ
って接続される。SAWチップ3の基板6への実装後
は、バンプ3aの高さによって電極面3bと基板6との
間に隙間が形成され、電極面3bが基板6に触れないよ
うになっている。エポキシ系樹脂フィルム9は、変成ア
クリルレート系紫外線硬化型樹脂10のSAWチップ3
の電極面3bへの侵入を防止し、変成アクリルレート系
紫外線硬化型樹脂10と相まってSAWチップの気密を
保持する。
【0014】図2は図1のSAWデバイスに実装されて
いるSAWチップの拡大平面図である。図2に示すよう
に、SAWチップ3は、水晶(SiO2)の弾性表面波
基板30と、その表面(電極面3b)に形成されたパッ
ド32と、パット32上に形成されたSAW電極31
と、バンプ31aとから構成される。なお、図2では、
SAW電極31の形状は、簡略化して示されている。バ
ンプ3aはSAW電極31に接続された外部電極端子で
ある。このバンプ3aは、SAW電極31のアルミパッ
ド端子にボンディングされたAu(金)バンプであり、
10〜30(μm)の高さを有する。SAWチップ3の
チップサイズは、6.5(横)×1.5(縦)×0.3
7(高さ)(mm)である。
【0015】バンプ3aの数は、図2では8個、図1で
は2個のみを示しているが、これは図面簡略化のために
省略しただけで、本実施の形態は、40個のバンプ3a
が形成されているSAWチップを使用する。バンプ3a
の高さは、実装時に多少潰れるが大きくは変化しない。
したがって、図1において、基板5とSAWチップ3の
電極面3bとの間のギャップは、10〜20μmであ
る。
【0016】基板6は、ガラス基板上にSAWチップの
バンプ3aに接続する電極パッド及び配線パターンが構
成される。配線パターンは、厚さ2.0〜5.0(m
m)のAgペーストおよびニッケル(Ni)に厚さ0.
5〜1.0(mm)の金(Au)メッキを施したもので
ある。
【0017】本実施の形態によれば、SAWデバイスの
構造が簡単になり、コストを削減できる。その理由は、
キャビティ構造の基板でなく、フラットな基板6を使用
するからである。また、基板6への実装時にSAWチッ
プ3を持ち上げることを考えれば、SAWチップ3の電
極面3bと反対側の面を吸着して基板6の配線パターン
上に搭載できるので、吸着による自動搭載が可能とな
り、製造装置が安価となるからである。
【0018】また本発明によれば、SAWデバイスを小
型化できる。その理由は、SAWチップをキャビティ構
造の基板にいれて基板をキャップ封止するのでなく、平
面状の基板6の上に固定したSAWチップ3を直接にフ
ィルム及び樹脂で封止されているからである。
【0019】次に、図1のSAWデバイスを製造すると
きのSAWチップ3の基板6への実装方法について説明
する。
【0020】図3は図1のSAWチップ3の基板6への
実装に使用する実装装置を示す概略斜視図である。図に
おいて、基板6は、基板ステージ7の上に搭載される。
SAWチップ3は、ボンディングツール8にエア吸着さ
れる。ボンディングツール8は、エア吸着機構とSAW
チップ3を加熱するためのヒート機構とを備えている。
また、基板ステージ7は、基板6を加熱するためのヒー
ト機構を備えている。つぎに、図3に示す実装装置によ
ってSAWチップ3を基板6の上に搭載するまでの工程
について図4を参照して説明する。
【0021】図4のステップAは、実装装置に何も搭載
していない状態を表している。ステップBに示すよう
に、基板6を基板ステージ7に搭載し、SAWチップ3
をボンディングツール8によって吸着し、基板6上に移
動する。このとき、ボンディングツール8により吸着さ
れるSAWチップ3の面は、電極面3bと反対側の面で
ある。次にステップCに示すように、ボンディングツー
ル8を基板側に移動し、圧力4.8(kgf)(各バン
プ3aには、120(gf)の圧力)をかけてSAWチ
ップ3を基板6に加圧し、同時にボンディングツール8
(SAWチップ3)を加熱温度250(゜C)、基板ス
テージ7(基板6)を加熱温度450(゜C)で加熱す
ることによって熱圧着する。この熱圧着は、20秒続け
られ、その後、ステップDに示すようにSAWチップ3
の基板6への固定およびバンプ3aと基板6の電極パッ
ドとの接続が終了する。
【0022】次に図5に示す工程によって、樹脂封止が
行われる。ステップEに示すように、基板6の上に熱圧
着によってボンディング固定されたSAWチップ3は、
ステップFに示すように、エポキシ系樹脂フィルム9に
よってSAWチップ全体を基板6の表面に掛けて覆う。
エポキシ系樹脂フィルム9の縁は、基板6に達するよう
にする。さらに、図示しない恒温槽によって160〜1
80(゜C)、たとえば170(゜C)に1〜1.5時
間加熱され、エポキシ系樹脂フィルム9を硬化する。硬
化後、ステップGに示すように、エポキシ系樹脂フィル
ム9の上に変成アクリレート系紫外線硬化型樹脂10を
ディスペンサによって塗布し、365(nm)の波長の
紫外線によって硬化する。
【0023】本発明の実施の形態において、熱圧着時に
図4のボンディングツール8から基板側に加わる圧力
は、各バンプ3aに対して100〜120(gf)が望
ましく、図4のステップCにおけるボンディングパッド
8(SAWチップ3)の加熱温度は、200〜250
(゜C)、基板ステージ7(基板6)の加熱温度は、4
00〜450(゜C)、熱圧着時間は10〜20秒であ
るのがよい。しかしながら、圧力、加熱温度、時間の条
件は、バンプ3aの材質によって多少変動する。
【0024】図6は基板6にSAWチップ3を各条件で
実装した後のダイシェア(SAWチップ3と基板6との
接続強度)を測定した結果である。図6に示すように、
基板温度がSAWチップ3の温度より低い加熱条件で
は、ダイシェアが低くなり、逆に基板温度がSAWチッ
プ3の温度より高い加熱条件では、ダイシェアが高くな
る。
【0025】これは、熱膨張係数が基板6が4.3(p
pm)、SAWチップ3が13.74(ppm)とSA
Wチップ3の方が2倍以上大きく、熱圧着時に、もし基
板6の加熱温度がSAWチップ3の加熱温度が低いと、
それだけ、熱膨張の差が激しくなり、基板よりもSAW
チップ3の方が熱で延びる量が多くなるので、実装後常
温に戻したときに熱で延びたSAWチップ3が基板6よ
りも急激に縮むために、その歪で基板6とSAWチップ
3との接合面が破断してしまうからである。そのため、
ダイシェア強度は接合面が破断している分低くなる。
【0026】逆に、熱圧着時に本発明の実施の形態のよ
うに基板の加熱温度がSAWチップの加熱温度より2倍
近く高いと、熱膨張の差がなくなってくるので、基板と
SAWチップとの加熱による延び量と常温に戻したとき
の縮み量とがほぼ等しくなり、歪が少なく、接合面での
破断がなくなるので、高いダイシェアを確保できる。
【0027】以上のように、SAWチップ3の熱膨張係
数が、基板6のそれよりも大きい場合には、熱圧着時に
基板温度をSAWチップ温度より高くするのが良いが、
基板6とSAWチップ3の材質により逆に基板の熱膨張
係数が、SAWチップのそれよりも大きい場合には、熱
圧着時にSAWチップの加熱温度を基板の加熱温度より
高くすることがダイシェア確保のために望ましい。
【0028】図7は熱圧着によって基板上に固定したS
AWチップを各条件で樹脂封止した試験結果を示す図で
ある。図において、特性試験では図1のSAWチップ3
の電極面3bへの樹脂の回り込みの有無を確認してお
り、もし、樹脂の電極面3bへの回り込みがなければ、
SAWデバイスへの入力に対して所定の出力信号が発生
し、良品かどうかを判断できる。気密試験では、樹脂封
止でどの程度気密性が保たれているかを試験している
(気密が保持できないと、隙間から湿気が入りSAWチ
ップ3の電極面を破壊してしまい、信頼性を保つことが
できない)。各樹脂封止条件での試験のサンプル数は1
0個である。
【0029】樹脂封止条件において、エポキシ樹脂フィ
ルム9のみの場合、特性試験では10個全てが良品であ
ったが、気密性についてはほとんど保たれていない(良
品は1個のみ)。したがって、エポキシ樹脂フィルムを
かぶせて硬化したのみでは、信頼性に問題がある。
【0030】樹脂封止条件において、変成アクリレート
系紫外線硬化型樹脂10のみでは、気密性はある程度保
たれたが(良品は8個)、特性試験での良品はなかっ
た。これは、変成アクリレート系紫外線硬化型樹脂がS
AWチップ3の電極面3bに入り込み、特性を劣化させ
たためである。
【0031】最後に、樹脂封止条件において、エポキシ
樹脂フィルム9と変成アクリレート系紫外線硬化型樹脂
10で封止した場合、特性試験と気密試験の両方で、1
00%の良品率が得られた。
【0032】以上のように、SAWチップ3は、SAW
電極が形成された電極面3bを基板6に対面させて配置
され、電極面上に形成されたバンプ3aを基板上の配線
パターン(電極パッド)に熱圧着することで、SAWチ
ップ3がバンプの高さ分、基板6から離れて接続され
る。したがって、電極面3bが基板に接触しない。ま
た、SAWチップ3の電極面3bと反対側の面からエポ
キシ樹脂フィルム9と変成アクリレート系紫外線硬化型
樹脂10により樹脂封止したので、気密が保たれ、樹脂
の電極面3bへの侵入がないので、特性が安定してい
る。
【0033】また、SAWチップ3の熱膨張係数が、基
板6のそれよりも大きい場合には、熱圧着時に基板温度
をSAWチップ温度より高く設定し、逆に基板6の熱膨
張係数が、SAWチップ3のそれよりも大きい場合に
は、熱圧着時にSAWチップ温度を基板温度より高く設
定することで、ダイシェアを確保し、信頼性を一層向上
できる。
【0034】本発明は、以上説明した実施の形態に限定
されるものではない。例えば、樹脂封止に使用されるエ
ポキシ系樹脂フィルム9は、ほかの樹脂フィルムあるい
は樹脂以外のフィルムであっても良い。ただし、フィル
ムの硬化性とSAWチップ3への密着性を考慮すると、
現時点ではエポキシ系樹脂フィルムが最適である。
【0035】また、変成アクリレート系紫外線硬化型樹
脂10の変わりに他の紫外線硬化型樹脂や、熱硬化型樹
脂を使用しても良い。ただし、現時点では変成アクリレ
ート系紫外線硬化型樹脂が、硬化時間が短く、硬化後の
硬度が高く、気密性が高いことから適切である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
SAWデバイスの構造が簡単になり、コストを削減でき
る。その理由は、キャビティ構造の基板でなく、フラッ
トな基板を使用するからである。また、SAWチップを
持ち上げるときにSAWチップの電極面と反対側の面を
吸着して基板上に搭載できるので、吸着による自動搭載
が可能となり、製造装置が安価となるからである。
【0037】また本発明によれば、SAWデバイスを小
型化できる。その理由は、SAWチップをキャビティ構
造の基板にいれて基板をキャップ封止するのでなく、平
面状の基板上に固定したSAWチップを直接にフィルム
及び樹脂で封止するからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSAWデバイスの実施の形態を示す断
面図である。
【図2】図1のSAWデバイス中に実装されるSAWチ
ップを示す平面図である。
【図3】図1のSAWチップの基板への実装に使用する
実装装置を示す概略斜視図である。
【図4】図3の実装装置によるSAWチップの基板への
実装方法を示す概略断面図である。
【図5】図4による実装の後樹脂封止する方法を示す概
略断面図である。
【図6】基板にSAWチップを各条件で実装した後のダ
イシェアを測定した結果を示す図である。
【図7】熱圧着によって基板上に固定したSAWチップ
を各条件で樹脂封止した試験結果を示す図である。
【図8】従来のSAWチップのセラミック基板への搭載
及びボンディングプロセスを示す工程図である。
【図9】図8に続く封止プロセスを示す工程図である。
【符号の説明】
3 SAWチップ 3a バンプ 3b 電極面 6 基板 9 エポキシ系樹脂フィルム 10 変成アクリレート系紫外線硬化型樹脂

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性表面波(以下、SAWと称す)チッ
    プを配線パターンが形成された基板上に実装して構成さ
    れたSAWデバイスにおいて、 前記SAWチップのSAW電極が形成された電極面が前
    記基板の前記配線パターンが形成された面に対面して配
    置され、前記SAW電極と前記基板上の配線パターンと
    を接続するバンプを有し、前記SAWチップが前記バン
    プの高さの分、前記基板から離れて配置され、前記SA
    Wチップの電極面の反対側の面から前記基板表面に掛け
    てフィルムで覆われ、さらに前記フィルム上が前記基板
    の表面に掛けて樹脂によって覆われたことを特徴とする
    SAWデバイス。
  2. 【請求項2】 前記フィルムは、エポキシ系樹脂フィル
    ムであることを特徴とする請求項1に記載されたSAW
    デバイス。
  3. 【請求項3】 前記樹脂は、紫外線硬化型樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項2に記載されたSAWデバイス。
  4. 【請求項4】 弾性表面波(以下、SAWと称す)チッ
    プを配線パターンが形成された基板上に実装する実装方
    法において、 SAW電極が形成された電極面に前記SAW電極に接続
    する所定の高さのバンプを有するSAWチップを使用
    し、前記SAWチップと前記基板とを加熱しながら、前
    記SAWチップの前記電極面を前記基板の前記配線パタ
    ーンが形成された面に対面させて加圧し、その加熱及び
    加圧により前記バンプを前記基板上の配線パターンに接
    続及び固定し、前記SAWチップが前記バンプの高さ
    分、前記基板から離れて配置された状態とし、その後、
    前記SAWチップの電極面の反対側の面から前記基板表
    面に掛けてフィルムで覆い、さらに前記フィルム上を前
    記基板の表面に掛けて樹脂によって覆うSAWチップの
    実装方法。
  5. 【請求項5】 前記SAWチップの熱膨張係数が、前記
    基板のそれよりも大きい場合には、前記加熱及び加圧時
    に前記基板の加熱温度を前記SAWチップの加熱温度よ
    り高くし、逆に前記基板の熱膨張係数が、前記SAWチ
    ップのそれよりも大きい場合には、前記加熱及び加圧時
    に前記SAWチップの加熱温度を前記基板の加熱温度よ
    り高く設定することを特徴とする請求項4に記載された
    SAWチップの実装方法。
  6. 【請求項6】 前記基板を基板ステージ上に搭載し、前
    記SAWチップの電極面を基板ステージ上の前記基板の
    配線パターンが形成された面に対面するとき、前記SA
    Wチップの前記電極面の反対側の面をツールで吸着しな
    がら対面して加圧し、その加圧と同時に前記基板ステー
    ジの加熱及び前記ツールの加熱によって前記バンプを前
    記基板上の配線パターンに接続及び固定することを特徴
    とする請求項4に記載されたSAWチップの実装方法。
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