JPH1117326A - 電子部品のハンダ付け方法 - Google Patents

電子部品のハンダ付け方法

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JPH1117326A
JPH1117326A JP16768297A JP16768297A JPH1117326A JP H1117326 A JPH1117326 A JP H1117326A JP 16768297 A JP16768297 A JP 16768297A JP 16768297 A JP16768297 A JP 16768297A JP H1117326 A JPH1117326 A JP H1117326A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に対する電子部品の位置ずれや移動を簡
単かつ確実に防止して、品質性能に優れたハンダ付けを
実現する。 【解決手段】 以下の工程を含む電子部品のハンダ付け
方法。 (a) 電子部品が係合される凹部と、凹部内で電子部品の
電極に対応する個所に配置された回路とを備えた基板を
準備する工程 (b) 電子部品の電極と基板の回路との間にハンダを配し
て電子部品を基板の凹部に係合させる工程 (c) ハンダを非酸化性雰囲気中で加熱し、ハンダで電極
と回路とを接合する工程

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品のハンダ
付け方法に関し、抵抗やコンデンサ等の小さな電子部品
を基板に配置された回路にハンダで接合する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】各種電子装置を製造する際に、抵抗やコ
ンデンサ等の微小な電子部品を基板の回路上に実装する
方法として、ハンダ付け方法が採用されている。特開平
6−326448号公報には、基板の所定位置に電子部
品を配置し、電子部品の電極と基板の回路との間にハン
ダを配置した状態で、非酸化性雰囲気でハンダを加熱溶
融させることで、電極と回路をハンダ付けする方法が示
されている。特に、電極をハンダを介して回路に加圧し
ておくことで、加熱溶融したハンダの表面に新生面が露
出して良好な濡れ性を確保でき、フラックス剤を用いな
くても、良好なハンダ付けが可能であるとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来方
法では、ハンダを加熱溶融させたあと冷却固化するまで
の間、基板の回路に対して電子部品の電極を加圧したま
までずれないように固定しておく必要がある。しかし、
多数の小さな電子部品をいちいち加圧部材で加圧したま
までずれないように固定しておくのは極めて面倒であ
る。基板に対する電子部品の取付位置は部品毎に違って
おり、設計変更などで頻繁に変更されるものであるか
ら、加圧部材の配置構造や作動装置の準備あるいは加圧
作業は非常に手間のかかる作業となる。
【0004】電子部品を基板に固定しておかないと、溶
融したハンダの上に浮かんだ状態の電子部品は簡単に移
動してしまう。溶融したハンダは強い表面張力を有する
ために、ハンダの表面張力によって電子部品の姿勢が変
えられてしまうことも起こる。そこで、本発明は、従来
技術の問題点を解消し、基板に対する電子部品の位置ず
れや移動を簡単かつ確実に防止して、品質性能に優れた
ハンダ付けを実現することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる電子部品
のハンダ付け方法のうち、請求項1の方法は、基板の回
路に電子部品の電極をハンダ付けする方法であって、以
下の工程を含む。 (a) 電子部品が係合する凹部と、凹部内で電子部品の電
極に対応する個所に配置された回路とを備えた基板を準
備する工程 (b) 電子部品の電極と基板の回路との間にハンダを配し
て電子部品を基板の凹部に係合させる工程 (c) ハンダを非酸化性雰囲気中で加熱し、ハンダで電極
と回路とを接合する工程 各構成要件について説明する。
【0006】〔電子部品〕抵抗やコンデンサ、ICチッ
プ、各種センサ部品その他、通常の電子部品が利用され
る。電子部品は、合成樹脂やセラミックス、ガラス、金
属その他の構造材料で構成されている。電子部品の形状
は、直方体、円柱その他の形状を有する。電極は、電子
部品の表面に配置されていたり、電子部品の表面に突出
する突起や脚状の端子であったりする。電極は通常2個
所に設けられるが、1個所であったり3個所以上であっ
てもよい。
【0007】〔基板〕基本的には、通常の材料および構
造を有する回路基板が用いられる。合成樹脂、繊維強化
樹脂、ガラス、セラミックなどが用いられる。 〔凹 部〕凹部は、平坦な基板の表面に、切削加工やプ
レス加工などの機械的加工手段で形成することができ
る。基板を射出成形するのと同時に凹部を形成すること
もできる。複数の加工手段を組み合わせて凹部を形成し
てもよい。射出成形によれば、複雑な形状の凹部が比較
的容易に形成できる。
【0008】凹部は、電子部品を挿入したときに、電子
部品を係合できる形状であれば、電子部品の外形に正確
に一致している必要はない。ここで係合とは、凹部に挿
入された電子部品が凹部の外にはみ出したり大きく移動
したりしない程度に位置決めできている状態を意味す
る。凹部の中で電子部品が前後左右に少し移動したりす
ることは許容される。凹部の内側壁の少なくとも一部を
電子部品の外形に当接させれば、電子部品の位置決めが
果たされる。電子部品よりも大きな凹部の内面に電子部
品の外形に当接する突起などを備えていてもよい。
【0009】凹部の内側壁は、垂直であってもよいし、
底側から開口側へと広がるテーパ状であってもよい。内
側壁あるいは底面に段差を付けることもできる。凹部の
深さは、電子部品を位置決めできる程度の深さがあれば
よく、電子部品の高さの1/4以上程度あれば、ハンダ
の表面張力などによる電子部品の移動を阻止することも
可能であり、好ましい。凹部の深さが、電子部品の深さ
よりも深ければ、電子部品を凹部で保護しておくことが
できる。また、凹部内に電子部品を収容した上で、基板
の表面に別の電子部品を実装することも可能になる。
【0010】〔凸 部〕凹部の代わりに凸部を形成して
おいてもよい。凸部の場合、電子部品の全周を囲む周壁
状に配置しておくことができる。周壁状の凸部は、その
内側形状が凹部になる。凸部を、電子部品の外周のうち
複数個所に分割して配置しておいてもよい。柱状の凸部
を間隔をあけて配置しておいてもよい。凸部の高さは前
記凹部の深さと同様に設定できる。
【0011】凸部の加工は、凹部と同じ手段で加工でき
る。また、基板とは別に作製された凸部を基板の表面に
接合して凸部を配置することもできる。この場合、凸部
の材料を基板とは別の材料で構成することができる。凸
部の一部または全体が導電性材料であれば、回路と兼用
することも可能になる。凹部と凸部の両方を配置してお
いて電子部品を凹部と凸部の両方に係合させることもで
きる。
【0012】〔支持凸部〕凸部として、電子部品の寸法
よりも短い間隔をあけて配置され、弾力的に変形可能な
支持凸部を用いることができる。この場合、電子部品を
支持凸部の間に配置したときに電極に対応する個所に回
路を配置しておく。電子部品を支持凸部の間に嵌入すれ
ば、支持凸部の反発力で電子部品が基板に確実強固に仮
固定される。仮固定とは、大きな力を加えない限り、電
子部品がみだりに移動しない程度に固定することを意味
する。前述した係合は、電子部品が移動可能であっても
よいが、仮固定された電子部品は移動しない。
【0013】支持凸部を、前記凹部の中に凹部の内壁と
の間に隙間をあけて配置しておけば、支持凸部による電
子部品の仮固定と、電子部品を囲む凹部による保護やハ
ンダのはみ出し防止などの機能を果たすことができる。
支持凸部は、弾力的な変形性に優れた金属等、基板とは
別の材料で構成することもできる。
【0014】〔回 路〕回路は、凹部や凸部に係合して
配置された電子部品の電極との間をハンダで接合できる
位置に配置されている必要がある。具体的には、凹部の
底面、凹部の内側壁、凸部の側壁、電子部品を囲む複数
の凸部の中間で凸部と隣接する基板の表面などに配置し
ておけばよい。
【0015】回路の表面を構成する材料を適切に選択す
ることで、ハンダ付けの接合性能を向上させたり、使用
時の電気的性能を向上させたりすることができる。具体
的には、Au、Ag、Ptまたはこれらの元素の合金あ
るいは化合物は、回路表面の濡れ性を向上させる。Su
およびその合金は、ハンダの加熱溶融時に溶融して、回
路の濡れ性を向上させたり、ハンダと融合一体化されて
接合性を向上させることができる。これらの回路の表面
層は、めっきのほか、クリームハンダやディップ等の溶
融めっきでも形成できる。
【0016】回路は、基板の表面に配置される表層回路
だけでなく、基板の内層に配置される内層回路であって
もよい。この場合、凹部を基板の表面から内層回路が露
出する深さまで形成しておく。 〔電子部品の配置〕電子部品を基板に取り付けるには、
基板の凹部または凸部に電子部品を係合させるだけであ
ってもよいし、仮固定手段を採用することもできる。前
記した支持凸部は仮固定の1手段となり得る。仮固定手
段として接着剤や粘着剤を用いることができる。
【0017】電子部品は適宜の搬送手段を用いて、基板
の所定位置に供給することができる。電子部品を基板の
上に供給したあと、電子部品を基板とともに振動または
揺動させることで、凹部または凸部との係合位置に電子
部品を配置させることができる。この方法は、多数の細
かな電子部品を所定の位置に確実かつ効率的に配置する
ことができる。
【0018】〔ハンダ〕ハンダの材料は、通常の電子部
品のハンダ付けと同様の材料が用いられる。固形のハン
ダあるいはクリームハンダ、ハンダめっき用のハンダな
どが用いられる。ハンダは、電子部品の電極あるいは基
板の回路の何れかの表面に配置しておき、電子部品を基
板の凹部や凸部に係合させたときに、電極と回路の間に
ハンダが配されるようにすることができる。この場合、
ハンダを、電極または回路の表面に一定の厚みで膜状を
なすように形成しておくことができる。
【0019】電子部品の電極または基板の回路にハンダ
を配しておく場合、相手側の回路または電極と接合する
個所のみにハンダを配しておけば、溶融したハンダが、
周辺を汚したり別の導体部分と短絡したりする問題が防
げる。また、基板上に電子部品を高密度に配置しても、
前記した短絡などの問題が生じにくくなる。基板にハン
ダを配しておく場合、凹部の底面、凹部の内壁面、凸部
の側壁面のみに配して、その他の基板表面にはハンダを
配置しないようにすることができる。
【0020】電極または回路の表面にハンダ膜を形成す
る方法として、電極または回路にクリームはんだを配し
た後、クリームハンダを加熱溶融させてハンダ膜を形成
させ、ハンダ膜の形成個所を洗浄してフラックス除去を
行う方法が採用できる。この方法は、取扱い易いクリー
ムハンダを用いて、均一で十分な厚みを有するハンダ膜
を簡単に形成できる。ハンダ膜の厚みとしては、0.0
5mm以上あれば、電子部品の良好なハンダ付けが可能で
ある。フラックス除去は、通常のハンダ付け技術におけ
るフラックス除去手段が採用される。
【0021】基板にハンダ収容凹部が設けられている場
合は、電子部品を基板に係合させるのと同時またはその
後で、ハンダ収容凹部に固形のハンダを供給することが
できる。固形のハンダは、球状、棒状、板状その他の任
意の形状からなるものが用いられる。基板に電子部品を
配置する際に、電子部品と基板の凹部または凸部との間
に、ある程度の隙間が生じるようにしておき、この隙間
に固形のハンダを圧入して、ハンダの供給を行うことが
できる。ハンダの圧入によって、基板に対する電子部品
の位置決めおよび固定を果たすことができる。
【0022】圧入するハンダとして、バネ状に成形され
たハンダを用いれば、基板に対する電子部品の固定が確
実に行える。 〔シート状ハンダ〕ハンダとして、接合部がくびれ部の
みを介して外周部に連設されたシート状ハンダを用いる
ことができる。基板の凹部または凸部にシート状ハンダ
を配置した後、電子部品を基板の凹部内または凸部で囲
まれた個所に挿入することで、電子部品でシート状ハン
ダのくびれ部を切断し、接合部のみを電子部品の電極と
基板の回路との間に配して電子部品を基板の凹部または
凸部に係合させることができる。この方法では、ハンダ
を所定の位置に容易かつ確実に配することができ、作業
能率を向上させることができる。
【0023】シート状ハンダの接合部は、電極と回路と
のハンダ付けに必要な面積形状および位置に設けられ
る。くびれ部は、容易に切断される程度の細いものが好
ましい。接合部と外周部は1個所のくびれ部で連結され
てあってもよいし、複数個所のくびれ部で連結されてあ
ってもよい。 〔ハンダめっき〕ハンダとして、ハンダめっきを利用す
ることができる。この場合、電子部品を基板の凹部また
は凸部に係合するとともに、電子部品を基板に仮固定し
ておいてから、電極と回路とを、ハンダめっきにより接
合すればよい。
【0024】電子部品の仮固定は、嵌合や係合による機
械的な固定であってもよいし、接着剤や粘着剤を用いた
固定であってもよい。接着剤等の仮固定材料には、絶縁
性の材料を用いるのが好ましい。仮固定は、電子部品の
電極以外の個所で行うのが好ましい。ハンダめっきは、
基板に配置された電子部品の上から、電極と回路とがハ
ンダめっきで接合される範囲に行えばよい。電気メッキ
を採用すれば、導電材料である電極と回路とに容易にハ
ンダめっきが形成される。
【0025】〔接 合〕ハンダめっきによる接合を採用
する場合には、ハンダの形成と同時に電極と回路との接
合が果たされる。電極と回路との間にハンダを配した後
で、ハンダを非酸化性雰囲気中で加熱して、電極と回路
とを接合することができる。非酸化性雰囲気であれば、
フラックス剤等を使用しなくても、ハンダの酸化が防
げ、ハンダの濡れ性も良好になり、電極と回路との接合
性能が向上する。非酸化性雰囲気とは、ハンダを酸化さ
せることのない雰囲気を意味し、酸素等の酸化成分が極
めて少ない雰囲気、あるいは、還元性雰囲気である。真
空雰囲気であれば、還元性雰囲気でなくても非酸化性雰
囲気となる。
【0026】非酸化性雰囲気が酸素濃度1000ppm 以
下であれば、溶融したハンダが酸化されることが防げ、
ハンダの濡れ拡がりが良好に行われる。加熱室にN2
スを送りこんで酸素濃度を調整することができる。非酸
化性雰囲気として、真空度0.1torr以下、もしくは、
2 を3%以上を含んだN2 からなる非酸化性雰囲気が
好ましい。このような雰囲気であれば、回路の表面材料
がCuやNiなどの酸化皮膜を形成し易い金属を含んで
いても、酸化皮膜の形成を抑制したり、酸化皮膜を除去
することができ、はんだの濡れ性を向上させることがで
きる。真空度の管理は酸化防止に有効であり、H2 は酸
化皮膜の還元反応を促進させる。
【0027】非酸化性雰囲気中での加熱は、ヒータ、熱
風などの通常の加熱手段が採用できる。レーザ光や放射
線などのエネルギービームの照射で加熱を行えば、ハン
ダの存在個所あるいは加熱の必要な個所のみを効率的に
加熱することができる。エネルギービームとして、YA
GレーザやCO2 レーザ、キセノンランプ等が用いられ
る。
【0028】
【発明の実施形態】
〔実施形態1〕図1は、本発明の実施形態となる電子部
品のハンダ付け方法を工程順に示している。工程(A)
で、電子部品40の電極42を膜状に覆うハンダ50を
形成する。電子部品40は、棒状をなし、両端に電極4
2を備えている。ハンダ50の形成方法は、通常のハン
ダめっき法で電極42の全面に厚み50μm以上になる
ようにハンダ50を形成する。
【0029】工程(B) で、基板10の表面に凹部20を
形成する。凹部20の深さは、電子部品40の高さの半
分程度に設定されている。工程(C) で、基板10の凹部
20の外周側の底面から内側壁および基板の表面にかけ
て回路30を形成する。回路30の形成は、通常のメッ
キ法等が採用される。
【0030】工程(D) で、電子部品40を基板10の凹
部20に落とし込む。電子部品40は、凹部20に形成
された回路30の内側に嵌まり込む。電極42がハンダ
50を介して回路30と隣接して配置される。工程(E)
で、基板10を加熱装置(図示せず)に収容し、加熱装
置内の雰囲気を非酸化性雰囲気にして基板10およびハ
ンダ50を加熱する。ハンダ50は加熱溶融し、表面張
力や流動作用によって、電極42と回路30との間を埋
める。ハンダ50が冷却固化すれば、電極42と回路3
0がハンダ50で電気的かつ機械的に接合される。
【0031】図2(A) 〜図2(B) に示すように、電子部
品40の電極42と凹部20の内側壁の回路30との間
に隙間があいている場合、ハンダ50が加熱溶融して冷
却固化する際に発生する応力で、電子部品40が凹部2
0の内側壁側に引っ張られる作用が生じる。しかし、電
子部品40は、凹部20の内部で移動するだけであるか
ら、電子部品40が過剰に浮き上がったり傾いたりする
ことが防がれる。電極42と回路30との電気的かつ機
械的な接合には全く支障は生じない。なお、前記実施形
態では、電子部品40の両端でハンダ50による引張力
が発生するので、両方の引張力が釣り合った位置で電子
部品40は固定される。
【0032】上記実施形態では、フラックスレスでハン
ダ付けが行われるため、ハンダ付け後に残留したフラッ
クスの洗浄作業が不要になり、ハンダ付けの信頼性も高
まる。ハンダ50は、電極42と回路30との接合位置
のみに配置され、外部に漏れたり、はみ出したりするこ
とが防止されるので、溶融したハンダ50が流れ過ぎ
て、外部の回路と短絡することが防げる。ハンダの形成
位置を規制するハンダレジストも不要である。
【0033】〔実施形態2〕図3(A) 〜図3(B) に示す
ように、回路30を凹部20の底面のみに形成しておく
こともできる。このとき、ハンダ50の引張力は、電子
部品40の電極42を底面の回路30に引き付けるか、
電極42の端面を凹部20の内側壁に引き付ける作用を
生じる。この場合も、電子部品40が凹部20から過剰
に浮き上がったり傾いたりすることはない。
【0034】〔実施形態3〕図4に示す実施形態は、基
板に凸部を形成しておく。工程(A) で、基板10の表面
に、上端に向けて細くなるテーパー柱状の凸部60を形
成する。凸部60は間隔をあけて2個所に形成される。
したがって、凸部60、60で挟まれた空間には凹所が
生じることになる。
【0035】工程(B) で、凸部60の周辺の基板10の
表面から凸部60の側壁面および凸部60の上端面にか
けて回路30が形成される。工程(C) で、対向する凸部
60、60の中央に、電極42にハンダ50が形成され
た電子部品40を挿入し、電子部品40の両端が凸部6
0、60の内側に嵌まり込むようにする。
【0036】その後、前記実施形態と同様に、非酸化性
雰囲気中でハンダ50を加熱溶融させれば、電極42と
回路30とがハンダ50で接合される。 〔実施形態4〕図5に示す実施形態は、電子部品40の
構造が異なる。工程(A) で、基板10の表面に、上端に
向けて細くなるテーパー柱状の凸部60を1本だけ形成
する。
【0037】工程(B) で、凸部60の両側壁面から基板
10の表面にかけて回路30が形成される。工程(C) で
は、電子部品40として、両端にL字形に屈曲した脚状
の電極42を有する電子部品40を用いる。脚状の電極
42には全面にハンダ50が形成される。
【0038】上記構造の電子部品40を、一対の脚状を
なす電極42、42で凸部60を挟み込むようにして、
基板10に取り付ける。電極42の内側面が凸部60の
側壁面で回路30と隣接し、電極42の下端が凸部60
に隣接する基板10表面の回路30と隣接する状態にな
る。その後、前記実施形態と同様に、非酸化性雰囲気中
でハンダ50を加熱溶融させれば、電極42と回路30
とがハンダ50で接合される。
【0039】上記実施形態では、1本の凸部60で電子
部品40のハンダ付けが出来るので、基板10の加工の
手間が省ける。 〔実施形態5〕図6に示す実施形態は、前記各実施形態
で使用される電子部品40へのハンダ50の形成方法を
示す。
【0040】工程(A) で、セラミックスや合成樹脂から
なる非金属板材Pの表面に、スクリーン印刷やディスペ
ンサー供給などの手段でクリームハンダ50を塗布す
る。クリームハンダ50の塗布位置は、電子部品40の
電極42に対応する位置である。工程(B) で、クリーム
ハンダ50の上に電極42が配置されるようにして、電
子部品40を板材Pに載せた後、リフロー処理を行う。
リフロー処理は、板材Pおよび電子部品40の全体を加
熱してハンダ50を溶融させる。
【0041】非金属材料からなる板材Pはハンダ50で
濡れないので、ハンダ50が濡れ易い電極42の表面を
覆うようにハンダ50が吸い上げられて移行する。この
とき、電極42の表面を覆うハンダ50の厚みtが0.
05mm以上になるように、板材Pに塗布するクリームハ
ンダ50の量を設定しておく。その結果、電子部品40
の基板10へのはんだ付けに必要な量のハンダ50が確
実に供給でき、はんだ付けが良好に行える。
【0042】工程(C) で、板材Pから電子部品10とと
もにハンダ50を取り上げ、ハンダ50が冷却固化すれ
ば、電極42が膜状のハンダ50で覆われた電子部品4
0が得られる。その後、電子部品40にフラックス除去
のための洗浄処理を施せば、電子部品40を基板10に
ハンダ付けする際に、ハンダ50の形成工程で残留した
フラックスの悪影響を防ぐことができる。
【0043】上記実施形態では、クリームハンダ50の
塗布とリフローという比較的簡単な処理で、電子部品4
0の電極42に十分な厚みのハンダ50を形成すること
ができる。例えば、ハンダめっきでハンダ50を形成す
るのに比べて、作業時間が短くて済む。但し、ハンダめ
っきのほうが、ハンダ50の厚みを正確に管理できると
いう利点がある。
【0044】〔実施形態6〕図7に示す実施形態は、電
子部品40ではなく基板10にハンダ50を形成してお
く。工程(A) で、基板10に凹部20を形成し、凹部2
0の両端近くの底面から内側壁さらには基板10の表面
にかけて回路30を形成する。回路30のうち、凹部2
0の底面に配置された個所にクリームハンダ50を供給
する。
【0045】工程(B) で、リフロー処理を行う。溶融し
たハンダ50は、回路30の底面部分を一様な厚みtで
覆う。ハンダ50の厚みtは前記同様に0.05mm以上
に設定する。その後、フラックス除去のための洗浄処理
を行う。工程(C) で、基板10の凹部20に電子部品4
0を落とし込む。この電子部品40の電極42にはハン
ダ50は形成されていない。電子部品40は、回路30
の上のハンダ50に載る形になる。前記実施形態と同様
に、非酸化性雰囲気による加熱処理を行えば、回路30
と電極42がハンダ50で接合される。
【0046】〔実施形態7〕図8に示す実施形態は、ハ
ンダめっきで電子部品のハンダ付けを行う。工程(A) で
は、基板10に凹部20が形成され、凹部20内から基
板10の表面にかけて回路30が形成される。凹部20
の底部中央には、絶縁性材料からなる接着剤70が配置
される。電子部品40の電極42、42および基板10
の回路30にはハンダは形成されていない。
【0047】工程(B) では、基板10の凹部20に電子
部品40を落とし込む。電子部品40の底面が接着剤7
0を介して凹部20の底面に仮固定される。電極42と
回路30とは直に当接している。工程(C) では、基板1
0の上方から電気めっき法によりハンダめっき52を形
成する。ハンダめっき52は、導電性材料である回路3
0から電極42の表面にかけて形成される。ハンダめっ
き52の厚みは、50μm以上に設定する。回路30か
ら電極42にかけて一体形成されたハンダめっき52が
回路30と電極42とを接合する。
【0048】なお、基板10および電子部品40の表面
のうちハンダめっき52を付着させたくない個所は、レ
ジスト材などで覆っておくことが好ましい。上記実施形
態では、接着剤70で電子部品40を基板10に仮固定
しておくので、電気めっきによる処理などの際に、電子
部品40が凹部20から浮き上がったり姿勢が変わった
りすることが防げる。ハンダめっき52によるハンダ付
けは、フラックスレスであり、フラックスの問題が生じ
ない。ハンダめっき52は、強固な接合が実現できる。
ハンダめっき52は、非導電性の基板10表面などに付
着することがないので、短絡が起き難い。高温に加熱す
る必要がないので、基板10や電子部品40に熱ダメー
ジを与えることが少ない。
【0049】〔実施形態8〕図9に示す実施形態は、ハ
ンダ収容凹部を利用する。図9(A) に示すように、基板
10の表面に、平面矩形状の凹部20を形成するととも
に、凹部20の長手方向の両端に小さなハンダ収容凹部
22、22を形成する。図9(C) にも示すように、凹部
20の両端近くの底面からハンダ収容凹部22、22の
底面にかけて回路30が形成される。
【0050】電子部品40を吸着搬送具m1で支持する
とともに、球状ハンダ54を別の吸着搬送具m2で支持
した状態で電子部品40の両端の電極42、42に隣接
させて保持しておく。この状態で、電子部品40は凹部
20に球状ハンダ54はハンダ収容凹部22にそれぞれ
送り込む。
【0051】図9(B) (C) に示すように、電子部品40
は凹部20にぴったりと嵌まり込み位置決めされる。電
子部品40の上部は凹部20から上方に少し突き出てい
る。球状ハンダ54は、ハンダ収容凹部22内で、電子
部品40の電極42とハンダ収容凹部22の内側壁で挟
まれた状態になる。基板10の全体を非酸化性雰囲気中
で加熱すると、球状ハンダ54は加熱溶融して、電極4
2と回路30との間に入り込み、両者を接合する。
【0052】上記実施形態では、電子部品40とハンダ
54の供給が一度の工程で簡単に行え、しかも、基板1
0に配置された電子部品40およびハンダ54は所定の
位置に確実に位置決めされる。ハンダ54を予め、電子
部品40や基板10に形成しておく手間がかからない。
接着剤等の仮固定手段も不要である。加熱溶融した球状
ハンダ54は凹部20およびハンダ収容凹部22から外
部に漏れることはないので、基板10の他の部分にハン
ダが付着するのを防ぐソルダーレジストなしでも、加熱
溶融時に、別の電子部品と接触したり短絡を起こしたり
することがなく、作業の歩留りが向上する。
【0053】〔実施形態9〕図10に示す実施形態は、
球状ハンダ54を圧入して電子部品10を仮固定する。
工程(A) では、基板10に凹部20を形成する。凹部2
0の底面で両端近くには回路30が形成される。
【0054】工程(B) では、吸着搬送具m1で電子部品
40を凹部20の中央に配置し、回路30の上に電極4
2を載せる。凹部20の長さが電子部品40の長さより
も大きいので、電子部品40の両端面と凹部20の内側
壁との間には隙間があいている。工程(C) では、吸着搬
送具m2に支持された球状ハンダ54を、電子部品40
と凹部20の内側壁との間の隙間に圧入する。したがっ
て、球状ハンダ54の直径は、電子部品40と凹部20
との隙間よりも少し大き目に設定されている。
【0055】球状ハンダ54の圧入で、電子部品40お
よび球状ハンダ54は凹部20の内部に固定される。こ
のとき、電子部品40を吸着搬送具m1で抑えておけ
ば、電子部品40が浮き上がることが防げる。その後、
非酸化性雰囲気中での球状ハンダ54の加熱溶融を行
い、電極42と回路30とを接合する。
【0056】上記実施形態では、球状ハンダ54の圧入
によって電子部品40を基板10に固定するので、その
後の取扱いで外力や振動が加わっても、電子部品40が
外れたりずれたりすることが確実に防げる。しかも、接
着剤などの別の材料を用いる必要もない。〔実施形態1
0〕図11に示す実施形態は、バネ状ハンダを利用す
る。
【0057】工程(A) から工程(B) までは、前記した実
施形態9と同様である。工程(C) では、バネ状ハンダ5
6を用いる。バネ状ハンダ54は、テープ状のハンダ材
料をΩ形に屈曲成形することで、両側から圧縮すると弾
力的な反発力が生じるようにしている。吸着搬送具m2
に支持されたバネ状ハンダ56を、電子部品40と凹部
20の内側壁との間の隙間に圧入すると、バネ状ハンダ
56が弾力的に圧縮された状態で入り込む。バネ状ハン
ダ56の反発力で、電子部品40および球状ハンダ54
は凹部20の内部に固定される。このときも、電子部品
40を吸着搬送具m1で抑え、浮き上がりを防ぐことが
好ましい。
【0058】その後、非酸化性雰囲気中でバネ状ハンダ
56を加熱溶融させれば、バネ状ハンダ56は形状を失
い、電極42と回路30との間に流れ込んで両者を接合
する。上記実施形態では、弾力的な変形性に優れた形状
のバネ状ハンダ56を用いるので、電子部品40の固定
が確実である。バネ状ハンダ56の形状設計によって、
適度な固定力を電子部品40に加えることができるの
で、電子部品40に無理や負荷が加わらない。
【0059】〔実施形態11〕図12に示す実施形態
は、シート状ハンダを利用する。工程(A) では、薄いシ
ート状をなすハンダを成形してシート状ハンダ58を作
製する。シート状ハンダ58は、全体が矩形状をなし、
中央に対称形状でC形および逆C形の切り抜きがされ、
切り抜きの内側には矩形状の接合部58bが形成され、
外周部58aとの間が狭いくびれ部58cで連結されて
いる。
【0060】工程(B) では、基板10に凹部20が形成
され、凹部20の底面には回路30が形成される。基板
10の上にシート状ハンダ58を載せ、その上から、吸
着搬送具m1で支持された電子部品40を凹部20内に
押し込む。工程(C) では、電子部品40で押さえられた
シート状ハンダ58が、細いくびれ部58cで切断さ
れ、接合部58bが凹部20の内部に押し込まれる。く
びれ部58cは凹部20の内周角部に当たると容易に切
断される。外周部58aは基板10の上方に残る。接合
部58bは、電子部品40の電極42と回路30との間
に挟み込まれるとともに、凹部20の内壁形状に沿って
折り曲げられる。接合部58bが変形させられたときの
反発力で、電子部品40は凹部20の内部に固定され
る。
【0061】工程(D) では、シート状ハンダ58の外周
部58aを取り除いた後、非酸化性雰囲気中での加熱を
行う。シート状ハンダ58の接合部58bは溶融して、
電極42と回路30とを接合する。上記実施形態では、
ハンダ58bおよび電子部品40の供給配置が1動作で
簡単かつ確実に完了する。ハンダと電子部品とを別々に
供給する手間が省ける。シート状ハンダ58は、クリー
ムハンダ等に比べてハンダ以外の不要成分の含有が少な
いので、それに起因する不良が起こり難い。
【0062】〔実施形態12〕図13に示す実施形態
は、電子部品40の上に別の部品を取り付ける。工程
(A) では、前記した各実施形態と同様にして、基板10
の凹部20内に電子部品40を挿入し、電極42と回路
30をハンダ50で接合する。このとき、凹部20の上
端すなわち基板10の表面と電子部品40の上端との間
に隙間gをあける。
【0063】工程(B1)では、凹部20の上方をまたい
で、基板10の表面に別の電子部品100を実装する。
この電子部品100のハンダ付けは、通常のハンダ付け
方法を適用すればよい。なお、基板10の表面に前記凸
部60を形成すれば、本発明によるハンダ付け方法も適
用できる。工程(B2)では、基板10の表面に、LCD等
の大型のフラット部品102を取り付けている。フラッ
ト部品102の取付手段は通常の方法が適用される。
【0064】上記実施形態では、複数の電子部品を重ね
て取り付けることができるため、部品の実装密度が向上
する。大型のフラット部品102やケース等のスペース
を取る部品を取り付けるために利用できなかった基板1
0のスペースを、電子部品40の取付スペースとして効
率的に利用できる。従来、フラット部品102を電子部
品40や回路30の上方に取り付けるためには、スペー
サ部材などが必要であったが、このような部材が必要な
くなるので、部品点数および工数が削減される。
【0065】〔実施形態13〕図14に示す実施形態
は、基板10に内層回路を設けておく。工程(A) では、
基板10の内部に内層回路32、32を形成しておく。
基板10の表面から内層回路32、32に到達する深さ
の凹部20を形成する。工程(B) では、電極42にハン
ダ50が形成された電子部品40を、基板10の凹部2
0に落とし込む。電子部品40は縦方向の姿勢で凹部2
0に嵌まり込む。電極42およびハンダ50が、内層回
路32、32の位置に配置される。
【0066】この状態で、前記同様に、非酸化性雰囲気
中における加熱を行い、ハンダ50を溶融させれば、ハ
ンダ50で内層回路32、32と電極42とが接合され
ることになる。上記実施形態では、従来の方法のよう
に、内層回路32から基板10の表面までスルーホール
やビアホールで回路を引き出して表面で電子部品40を
ハンダ付けするという手間が不要になる。内層回路32
に対して直接に電子部品40をハンダ付けできるので、
接続の信頼性が向上し、部品の実装密度も高めることが
できる。
【0067】〔実施形態14〕図15に示す実施形態
も、上記実施形態と同様に内層回路を利用する。工程
(A) では、基板10の内部に配置された内層回路32に
到達する凹部20を形成するとともに、さらに凹部20
の底面から内側壁および基板10の表面に至る回路30
も形成しておく。内層回路32の一部は凹部20の底面
に沿って延びている。
【0068】工程(B) では、凹部20の中に、電極42
にハンダ50が形成された電子部品40を落とし込む。
電子部品40の片側の電極42はハンダ50を介して内
層回路32の上に配置され、反対側の電極42はハンダ
50を介して後から形成された回路30の上に配置され
る。その後のハンダ50の加熱溶融は前記実施形態と同
様に行われ、ハンダ50で内層回路32および30と電
極42とが接合される。
【0069】〔実施形態15〕図16に示す実施形態
は、回路30の表面に接合性を向上させる処理を施して
おく。工程(A) では、基板10の凹部20に形成する回
路30として、その表面にAu層30aを0.1μm以
上の厚みで形成しておく。この厚みは、下地となる回路
30の金属が拡散して表面に露出してくるのを防ぐこと
ができる程度に設定されている。表面層30aは、メッ
キで形成され、回路30の酸化を抑え、電子部品40の
電極42に形成されたハンダ50の濡れ性を向上させる
作用がある。Auの代わりに、Ag、Ptであっても良
く、各元素の合金や化合物を用いても同様の機能が発揮
できる。
【0070】工程(B) で、ハンダ50を加熱溶融させれ
ば、ハンダ50が回路30の表面層30aに対して良好
な濡れ性を示し、回路30と電極42とを良好に接合さ
せる。濡れ性を向上させるためのフラックスは不要であ
る。さらに、回路30の表面に形成する表面層30aと
して、SuあるいはSu合金を1μm以上の厚みで用い
ることができる。SuやSu合金からなる表面層30a
は、ハンダめっき等の手段で形成される。これらの表面
層30aは、非酸化性雰囲気中における加熱溶融処理に
よってハンダ50とともに溶融し、回路30の表面の濡
れ性を向上させるとともにハンダ50と融合一体化され
て、電極42と回路30との接合性を向上させる。
【0071】〔実施形態16〕図17に示す実施形態
は、基板10の凹部20への電子部品40の装着方法を
表す。図17(A) に示すように、基板10には、予め、
凹部20が多数形成され、凹部20の内部から基板10
の表面にかけて回路30が形成されている。電子部品4
0の電極42または回路30の表面にはハンダ(図示せ
ず)を配置しておく。
【0072】基板10の上部に多数の電子部品40を載
せる。このとき、電子部品40は所定の凹部20に入っ
ていなくてもよい。ここで、基板10を振動させたり揺
動させたりする。そうすると、各電子部品40は、基板
10の表面に沿って移動する。電子部品40が凹部20
の位置にくると、電子部品40は凹部20の中に落ち込
んで所定の位置に収まる。
【0073】図17(B) に示すように、基板10を一定
時間の振動あるいは揺動させれば、全ての電子部品40
が所定の凹部20に正しく収容されることになる。その
後の、ハンダの加熱溶融処理などは前記した実施形態と
同様である。図18(A) に示すように、凹部20の内周
角部に面取り12を施しておけば、電子部品40の凹部
20への落ち込みがスムーズに行われる。図18(B) に
示すように、電子部品40の外周角部に面取り44を形
成しても同様の作用が達成される。なお、図18(A)
(B) では、回路30およびハンダ50の図示を省略して
いる。
【0074】〔実施形態17〕図19に示す実施形態
は、加熱をエネルギービームで行う。基板10の凹部2
0に形成された回路30の上に電子部品40を配置し、
電子部品40と回路30の間に球状ハンダ54を配置す
る。ここまでの作業は、前記した実施形態と同様であ
る。
【0075】基板10を、非酸化性雰囲気に調整された
加熱室に収容する。基板10の上方から、レンズLで集
光されたYAGレーザ等のレーザ光rを照射する。レー
ザ光rは、ハンダ54を加熱溶融させて、電極42と回
路30とを接合する。レーザ光rが、ハンダ54や電極
42あるいは回路30などのハンダ付け時に加熱してお
きたい材料に選択的に吸収されて昇温させることのでき
る波長成分を含むものであれば、加熱を効率的に行うこ
とができる。
【0076】上記実施形態では、基板10の全体を加熱
雰囲気に入れるのに比べて、ハンダ54や電極42を迅
速かつ効率的に加熱することができる。基板10のその
他の部分を加熱して熱ストレスを発生させる問題が起こ
り難い。 〔実施形態18〕図20および図21に示す実施形態
は、前記した図13の実施形態と同様に、電子部品40
の上に別の電子部品を実装する。
【0077】図20の実施形態では、図20(A) に示す
ように、回路30を、基板10の凹部20の底面から内
側壁を経て基板10の表面にまで形成している。凹部2
0に収容され、ハンダ50で電極42が回路30に接合
された電子部品40の上端は、基板10の表面とほぼ同
じに配置されていて、基板10の表面の回路30はその
厚み分だけ電子部品40の上端よりも上方に配置されて
いる。
【0078】図20(B) に示すように、別の電子部品1
00は両端に脚状の電極104を備えている。この電子
部品100の脚状電極104を、基板10の表面の回路
30にハンダ110で接合する。この部分のハンダ付け
は、従来と同様のハンダ付け方法が適用される。図21
の実施形態では、図21(A) に示すように、基板10
に、内層回路32に到達する凹部20を形成している。
基板10の表面にも別の回路すなわち表面回路34を形
成している。凹部20に挿入された電子部品40は、電
極42をハンダ50で内層回路32に接合する。
【0079】図21(B) に示すように、基板10の表面
回路34に別の電子部品100の脚状電極104をハン
ダ100で接合する。 〔実施形態19〕図22に示す実施形態は、電子部品4
0の実装密度を高める。図22(A) に示すように、基板
10に複数の凹部20を形成している。各凹部20に
は、凹部20の底面両端から内側壁にかけて回路30を
形成している。回路30は基板10の表面までは形成さ
れていない。
【0080】このような凹部20に電子部品40を挿入
し、ハンダ50で電極42を回路30と接合する。ハン
ダ50を加熱溶融したときに、溶融したハンダ50は凹
部20の内部で回路30に沿って移動することはあって
も、凹部20の外側にはみ出すことはない。したがっ
て、複数の凹部20を近接して配置していても、隣の凹
部20の回路30同士が短絡を起こすことがない。その
結果、凹部20の配置間隔Xを短く設定でき、電子部品
40の実装密度を高めることができる。
【0081】図22(B) では、回路30を凹部20の底
面のみに形成しており、上記同様に、電子部品40の実
装密度が高められる。図22(C) では、基板10に対向
する凸部60、60を形成し、各凸部60の対向する側
壁とそれに隣接する基板10の表面のみに回路30を形
成している。電子部品40は基板10の表面の回路30
に載せられて、電極42と回路30がハンダ50で接合
される。凸部60の外側には回路30がなく、ハンダ5
0が凸部60の外側にはみ出すこともないので、前記同
様に、電子部品の実装密度を高めることができる。
【0082】図22(D) では、基板10に1個の凸部6
0を形成し、その両側壁のみに回路30を形成してい
る。電子部品40にはL字状に屈曲した脚状の電極42
を形成しておき、一対の電極42、42で凸部60を挟
むようにして電子部品40を取り付け、ハンダ50で電
極42と回路30とを接合する。この実施形態では、複
数の電子部品40を並べて実装する場合、隣接する電子
部品40の電極42同士が短絡を起こさない程度に間隔
をあけておけばよく、電極42よりも外側には何の構造
も存在しないので、やはり電子部品40の実装密度を高
めることができる。
【0083】〔実施形態20〕図23に示す実施形態
は、弾力的に変形可能な支持凸部を用いる。図23(A)
に示すように、基板10に凹部20を形成するととも
に、凹部20の内部で凹部20の両側の内側壁よりも少
し内側に入った位置に、比較的薄い板状をなす支持凸部
64、64を形成している。対向して配置された支持凸
部64、64は前後に傾くように弾力的に変形させるこ
とが可能になっている。支持凸部64、64の間隔W1
は、電子部品40の両電極42、42およびハンダ50
を含む全長W2 よりも少し狭く設定されている。
【0084】図23(B) に示すように、電子部品40を
一対の支持凸部64、64の間に押し込む。支持凸部6
4、64は外側に傾くように変形させられ、その反発力
で電子部品40を挟み付けて固定する。この状態で、前
記同様にハンダ50による電極42と回路30との接合
を行う。
【0085】上記実施形態では、支持凸部64、64の
弾性力で電子部品40を簡単かつ確実に固定でき、続く
ハンダ付け工程が行い易くなる。また、基板10の下面
側に電子部品40を装着したり、基板10を立てた状態
で電子部品40を装着したりすることも可能になる。 〔実施形態21〕図24に示す実施形態は、支持凸部6
4を別部材で構成する。
【0086】図24(A) では、金属材料などで構成され
た板片状の支持凸部64を、基板10の凹部20に埋め
込んで取り付けている。この実施形態では、支持凸部6
4の作製が容易であり、基板10の材料よりも弾力性に
優れた材料を用いることもできる。図24(B) では、導
体材料からなる支持凸部66を、基板10の凹部20に
埋め込んで取り付けている。支持凸部66には、水平方
向に突出する回路部66aが形成されており、この回路
部66aを回路30として利用する。回路部66aは基
板10に配置された外部の回路と電気的に接続される。
【0087】この実施形態では、支持凸部66と回路6
6aとが一体形成されているで、部品点数が減り、支持
凸部66と回路66aを別々に作製する手間が省ける。
【0088】
【発明の効果】本発明にかかる電子部品のはんだ付け方
法は、電子部品を基板の所定位置に配置して位置決めさ
れた状態で、非酸化性雰囲気中における加熱、あるい
は、はんだメッキでハンダ付けを行うので、電子部品が
正確な位置で確実にハンダ付けされる。電子部品のハン
ダ付けにフラックスを用いる必要がないので、フラック
スに起因する不良が起こらず、フラックス除去の手間も
省ける。電子部品が正確に位置決めされた状態でハンダ
付けされれば、電気的および機械的な接合性能も向上す
るとともに、基板に複数の電子部品を近接させて実装し
ても短絡や干渉等の問題が生じないので、電子部品の実
装密度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を表す電子部品のハンダ付け
方法を工程順に示す概略工程図
【図2】ハンダ付け時に生じる現象を示す説明図
【図3】別の実施形態におけるハンダ付けの現象を示す
説明図
【図4】別の実施形態を表す概略工程図
【図5】別の実施形態を表す概略工程図
【図6】電子部品へのハンダ形成方法を工程順に示す概
略工程図
【図7】基板へのハンダ形成方法を工程順に示す概略工
程図
【図8】別の実施形態を表す概略工程図
【図9】別の実施形態を表す概略工程図
【図10】別の実施形態を表す概略工程図
【図11】別の実施形態を表す概略工程図
【図12】別の実施形態を表す概略工程図
【図13】別の実施形態を表す概略工程図
【図14】別の実施形態を表す概略工程図
【図15】別の実施形態を表す概略工程図
【図16】別の実施形態を表す概略工程図
【図17】別の実施形態を表す概略工程図
【図18】基板および電子部品との詳細構造を示す概略
断面図
【図19】別の実施形態を表す断面図
【図20】別の実施形態を表す概略工程図
【図21】別の実施形態を表す概略工程図
【図22】別の実施形態を表す断面図
【図23】別の実施形態を表す概略工程図
【図24】別の実施形態を表す断面図
【符号の説明】
10 基板 20 凹部 30 回路 30a 表面層 32 内層回路 40 電子部品 42 電極 50 ハンダ 52 ハンダめっき 54 球状ハンダ 56 バネ状ハンダ 58 シート状ハンダ 60 凸部 64 支持凸部 70 接着剤

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の回路に電子部品の電極をハンダ付け
    する方法であって、以下の工程を含む電子部品のハンダ
    付け方法。 (a) 前記電子部品が係合される凹部と、凹部内で電子部
    品の前記電極に対応する個所に配置された前記回路とを
    備えた前記基板を準備する工程 (b) 前記電子部品の電極と前記基板の回路との間に前記
    ハンダを配して前記電子部品を前記基板の凹部に係合さ
    せる工程 (c) 前記ハンダを非酸化性雰囲気中で加熱し、ハンダで
    前記電極と前記回路とを接合する工程
  2. 【請求項2】基板の回路に電子部品の電極をハンダ付け
    する方法であって、以下の工程を含む電子部品のハンダ
    付け方法。 (a) 前記電子部品が係合される凸部と、凸部またはその
    隣接個所で電子部品の前記電極に対応する個所に配置さ
    れた前記回路とを備えた前記基板を準備する工程 (b) 前記電子部品の電極と前記基板の回路との間に前記
    ハンダを配して前記電子部品を前記基板の凸部に係合さ
    せる工程 (c) 前記ハンダを非酸化性雰囲気中で加熱し、ハンダで
    前記電極と前記回路とを接合する工程
  3. 【請求項3】基板の回路に電子部品の電極をハンダ付け
    する方法であって、以下の工程を含む電子部品のハンダ
    付け方法。 (a) 前記電子部品が係合される凹部および凸部と、凹部
    内または凸部またはその隣接個所で電子部品の前記電極
    に対応する個所に配置された前記回路とを備えた前記基
    板を準備する工程 (b) 前記電子部品の電極と前記基板の回路との間に前記
    ハンダを配して前記電子部品を前記基板の凹部および凸
    部に係合させる工程 (c) 前記ハンダを非酸化性雰囲気中で加熱し、ハンダで
    前記電極と前記回路とを接合する工程
  4. 【請求項4】前記基板を準備する工程(a) が、前記凹部
    および/または凸部を切削加工により前記基板に形成す
    る請求項1〜3の何れかに記載の電子部品のハンダ付け
    方法。
  5. 【請求項5】前記基板を準備する工程(a) が、前記凹部
    および/または凸部をプレス加工により前記基板に形成
    する請求項1〜3の何れかに記載の電子部品のハンダ付
    け方法。
  6. 【請求項6】前記基板を準備する工程(a) が、前記凹部
    および/または凸部を射出成形により前記基板に形成す
    る請求項1〜3の何れかに記載の電子部品のハンダ付け
    方法。
  7. 【請求項7】前記ハンダを配して電子部品と基板とを係
    合させる工程(b) が、 (b-1) 前記電子部品の電極または前記基板の回路にクリ
    ームハンダを配する工程と、 (b-2) 前記クリームハンダを加熱溶融させて、厚さ0.
    05mm以上のハンダ膜を形成させる工程と、 (b-3) 前記ハンダ膜の形成個所を洗浄してフラックスを
    除去する工程とを含む請求項1〜6の何れかに記載の電
    子部品のハンダ付け方法。
  8. 【請求項8】基板の回路に電子部品の電極をハンダ付け
    する方法であって、以下の工程を含む電子部品のハンダ
    付け方法。 (a) 前記電子部品が係合する凹部または凸部と、凹部ま
    たは凸部またはその隣接個所で電子部品の前記電極に対
    応する個所に配置された前記回路とを備えた基板を準備
    する工程 (b) 前記電子部品を前記基板の凹部または凸部に係合す
    るとともに、前記電子部品を前記基板に仮固定する工程 (c) 前記電子部品の電極と前記基板の回路とを、ハンダ
    めっきにより接合する工程
  9. 【請求項9】基板の回路に電子部品の電極をハンダ付け
    する方法であって、以下の工程を含む電子部品のハンダ
    付け方法。 (a) 前記電子部品が係合する凹部または凸部と、凹部ま
    たは凸部に隣接し前記ハンダが収容されるハンダ収容凹
    部と、前記凹部またはハンダ収容凹部または凸部または
    その隣接個所で電子部品の前記電極に対応する個所に前
    記回路とを備えた基板を準備する工程 (b) 前記電子部品を前記基板の凹部または凸部に係合す
    るとともに、前記ハンダ収容凹部に前記ハンダを配する
    工程 (c) 前記ハンダを非酸化性雰囲気中で加熱し、ハンダで
    前記電極と前記回路とを接合する工程
  10. 【請求項10】基板の回路に電子部品の電極をハンダ付
    けする方法であって、以下の工程を含む電子部品のハン
    ダ付け方法。 (a) 前記電子部品を収容する凹部または前記電子部品を
    囲む凸部と、凹部または凸部またはその隣接個所で電子
    部品の前記電極に対応する個所に配置された前記回路と
    を備えた基板を準備する工程 (b) 前記電子部品を前記基板の凹部内または凸部で囲ま
    れた個所に配置するとともに、前記凹部または凸部と電
    子部品との間に前記ハンダを圧入して電子部品を仮固定
    する工程 (c) 前記ハンダを非酸化性雰囲気中で加熱し、ハンダで
    前記電極と前記回路とを接合する工程
  11. 【請求項11】基板の回路に電子部品の電極をハンダ付
    けする方法であって、以下の工程を含む電子部品のハン
    ダ付け方法。 (a) 前記電子部品を収容する凹部または前記電子部品を
    囲む凸部と、凹部または凸部またはその隣接個所で電子
    部品の前記電極に対応する個所に配置された前記回路と
    を備えた基板を準備する工程 (b) 前記電子部品を前記基板の凹部内または凸部で囲ま
    れた個所に配置するとともに、前記凹部または凸部と電
    子部品との間に、バネ状に成形されたハンダを圧入して
    電子部品を仮固定する工程 (c) 前記ハンダを非酸化性雰囲気中で加熱し、ハンダで
    前記電極と前記回路とを接合する工程
  12. 【請求項12】基板の回路に電子部品の電極をハンダ付
    けする方法であって、以下の工程を含む電子部品のハン
    ダ付け方法。 (a) 前記電子部品を収容する凹部または前記電子部品を
    囲む凸部と、凹部または凸部またはその隣接個所で電子
    部品の前記電極に対応する個所に配置された前記回路と
    を備えた基板を準備する工程 (a-1) 接合部がくびれ部のみを介して外周部に連設され
    たシート状ハンダを準備する工程 (b) 前記基板の凹部または凸部に前記シート状ハンダを
    配置した後、前記電子部品を前記基板の凹部内または凸
    部で囲まれた個所に挿入することで、前記電子部品でシ
    ート状ハンダのくびれ部を切断し、接合部のみを前記電
    子部品の電極と前記基板の回路との間に配して前記電子
    部品を前記基板の凹部または凸部に係合させる工程 (c) 前記ハンダを非酸化性雰囲気中で加熱し、ハンダで
    前記電極と前記回路とを接合する工程
  13. 【請求項13】前記基板を準備する工程(a) が、 前記電子部品の高さよりも深い凹部、または、前記電子
    部品の高さよりも高い凸部を備えた基板を準備する請求
    項1〜12の何れかに記載の電子部品のハンダ付け方
    法。
  14. 【請求項14】前記基板を準備する工程(a) が、 前記電子部品が係合する凹部と、凹部内で電子部品の前
    記電極に対応する個所に配置された内層回路とを備えた
    基板を準備する請求項1、3〜13の何れかに記載の電
    子部品のハンダ付け方法。
  15. 【請求項15】前記基板を準備する工程(a) が、 前記電子回路の電極と対応する個所に配置された前記回
    路の表面を、Au、Ag、Ptまたはこれらの元素の合
    金あるいは化合物のうちの何れかで構成する請求項1〜
    14の何れかに記載の電子部品のハンダ付け方法。
  16. 【請求項16】前記基板を準備する工程(a) が、 前記電子回路の電極と対応する個所に配置された前記回
    路の表面を、Suまたはその合金のうちの何れかで構成
    する請求項1〜14の何れかに記載の電子部品のハンダ
    付け方法。
  17. 【請求項17】前記ハンダを加熱する非酸化性雰囲気
    が、酸素濃度1000ppm 以下である請求項1〜7、9
    〜16の何れかに記載の電子部品のハンダ付け方法。
  18. 【請求項18】前記電子部品を前記基板の凹部または凸
    部と係合させる工程(b) が、 前記基板の上に供給された電子部品を、基板とともに振
    動または揺動させることで、凹部または凸部との係合位
    置に電子部品を配置させる請求項1〜17の何れかに記
    載の電子部品のハンダ付け方法。
  19. 【請求項19】前記非酸化雰囲気中での加熱が、エネル
    ギービームの照射により行われる請求項1〜7、9〜1
    8の何れかに記載の電子部品のハンダ付け方法。
  20. 【請求項20】前記凹部内または凸部と隣接する個所に
    配置され、ハンダで前記電極と前記回路とが接合された
    電子部品の上に、別の電子部品を実装する工程をさらに
    含む請求項1〜19の何れかに記載の電子部品のハンダ
    付け方法。
  21. 【請求項21】前記基板を準備する工程(a) が、前記電
    子回路の電極と対応する個所に配置された前記回路の表
    面を、Cu、Niまたはこれらの元素の合金あるいは化
    合物のうちの何れかで構成し、 前記ハンダを加熱する非酸化性雰囲気が、真空度0.1
    torr以下、もしくは、H2 を3%以上を含んだN2 から
    なる非酸化性雰囲気である請求項1〜7、9〜20の何
    れかに記載の電子部品のハンダ付け方法。
  22. 【請求項22】前記基板を準備する工程(a) が、 前記回路を前記凹部の内部または前記凸部の側面のみに
    配置しておく請求項1〜21の何れかに記載の電子部品
    のハンダ付け方法。
  23. 【請求項23】基板の回路に電子部品の電極をハンダ付
    けする方法であって、以下の工程を含む電子部品のハン
    ダ付け方法。 (a) 前記電子部品の寸法よりも短い間隔をあけて配置さ
    れ、弾力的に変形可能な支持凸部と、電子部品を支持凸
    部の間に配置したときに前記電極に対応する個所に配置
    される前記回路とを備えた前記基板を準備する工程 (b) 前記電子部品の電極と前記基板の回路との間に前記
    ハンダを配して前記電子部品を前記基板の前記支持凸部
    の間に嵌入し、電子部品を基板に仮固定させる工程 (c) 前記ハンダを非酸化性雰囲気中で加熱し、ハンダで
    前記電極と前記回路とを接合する工程
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