JP2022170645A - スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】実装時における接続信頼性が低下することを抑制するスイッチを提供する。【解決手段】スイッチ1は、ケース10と、ケース10に配置された可動接点部材20と、一部がケース10に埋設された固定接点部材30と、固定接点部材30に設けられた半田部材40と、を備える。固定接点部材30は、可動接点部材20と接触可能に設けられた接点部31と、接点部31に導通し、ケース10から露出する端子部33と、を有する。半田部材40は、端子部33に接合されている接合部位jと、端子部33に接合されていない非接合部位njとを有する。【選択図】図1

Description

本開示は、電子機器に用いられるスイッチに関する。
例えば、スイッチなどの電子部品は、半田(はんだ)付けによって回路基板等に実装される。この種の電子部品の一例として、特許文献1には、外部端子に予備半田が形成された電子部品が開示されている。この電子部品によれば、外部端子と回路基板とを接合する際に、半田の量が不足することを抑制できる。
特開平9-69680号公報
しかしながら、特許文献1に記載された電子部品では、外部端子に予備半田を形成する際に、半田材料の全体を溶融して予備半田を形成している。半田材料の全体が溶融されると、半田材料の全体の品質が変わってしまい、実装時における接続信頼性が低下することがある。
本開示は、上記に鑑みて、実装時における接続信頼性が低下することを抑制するスイッチを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るスイッチは、ケースと、前記ケースに配置された可動接点部材と、一部が前記ケースに埋設された固定接点部材と、前記固定接点部材に設けられた半田部材と、を備え、前記固定接点部材は、前記可動接点部材と接触可能に設けられた接点部と、前記接点部に導通し、前記ケースから露出する端子部と、を有し、前記半田部材は、前記端子部に接合されている接合部位と、前記端子部に接合されていない非接合部位とを有する。
本開示のスイッチによれば、実装時における接続信頼性が低下することを抑制できる。
実施の形態に係るスイッチの分解斜視図である。 実施の形態に係るスイッチの天面図である。 実施の形態に係るスイッチの底面図である。 実施の形態に係るスイッチの一部を底面側の斜め方向から見た断面斜視図である。 実施の形態に係るスイッチの一部を側方から見た拡大図である。 実施の形態に係るスイッチの半田部材の拡大図である。 半田部材の他の例を示す図である。 実施の形態に係るスイッチの製造方法を示すフローチャートである。 半田部材を接合するステップを示す図である。 実施の形態の変形例に係るスイッチの半田部材の拡大図である。
(本開示に至る経緯)
電子機器に用いられるスイッチは、半田材料を用いて回路基板等に実装される。昨今、事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)に応じて、サプライチェーンの再構築が行われているが、スイッチにおいても、半田材料を含めたサプライチェーンの再構築が検討されている。
回路基板等に実装される電子部品の一例として、外部端子に予備半田が形成された電子部品が知られている。この電子部品によれば、外部端子と回路基板とを接合する際に必要とされる半田の量を補うことができる。しかしながら、この電子部品では、外部端子に予備半田を形成する際に、半田材料の全体に大きな熱を加えて半田材料を溶融する必要がある。半田材料の全体が溶融すると、凝固後の半田材料の全体の品質が変わってしまい、実装時における接続信頼性が低下することがある。
それに対し、本開示のスイッチは、実装時における接続信頼性が低下することを抑制するため、以下に示す構成を有している。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置、接続形態、ステップ及びステップの順序等は一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図には、互いに直交する3方向を意味するX軸、Y軸、及びZ軸を示し、必要に応じてこれらの軸を説明のために用いる。各軸は、説明のために付されたものであり、スイッチの方向及び姿勢を限定するものではない。
(実施の形態)
[スイッチの構成]
実施の形態に係るスイッチについて、図1~図7を参照しながら説明する。
図1は、実施の形態に係るスイッチ1の分解斜視図である。図2は、スイッチ1の天面図である。図3は、スイッチ1の底面図である。図4は、スイッチ1の一部を底面12側の斜め方向から見た断面斜視図である。
なお、図1には、ケース10、第1の固定接点部材30aおよび第2の固定接点部材30bが、一体化されている状態が示されている。図2の(a)には、スイッチ1を天面11から見た図が示されている。図2の(b)には、図2の(a)から保護シート60、押圧用部材50および可動接点部材20が除去された状態が示されている。図2の(c)は、第1の固定接点部材30aおよび第2の固定接点部材30bを示す図であり、図2の(b)からケース10が除去された状態が示されている。また、図4では、可動接点部材20の図示を省略している。
図1および図2に示すように、スイッチ1は、ケース10と、可動接点部材20と、第1の固定接点部材30aおよび第2の固定接点部材30bと、保護シート60と、押圧用部材50と、を備えている。また、図1および図3に示すように、スイッチ1は、半田部材40を備えている。
ケース10は、スイッチ1のベースとなる部材であり、例えば絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。ケース10は、直方体状のケース本体16と、環状の突出部17と、を有している。
また、ケース10は、天面11、底面12および複数の側面13を有している。天面11は、突出部17の突出端面に位置している。底面12は、ケース本体16の端面であって、突出部17が設けられている面とは反対側の端面に位置している。側面13は、ケース本体16の側方の端面に位置している。
図3および図4に示すように、ケース10は、底面12から天面11に向かって窪む複数の窪み部14を有している。各窪み部14は、底面12に平行な窪み底面14aと、側面13に平行な窪み側面14bとによって形成されている。
図1に示すように、突出部17は、ケース本体16の底面12に背向する面から突出している。突出部17の突出端面には、開口が形成されている。すなわちケース10は、突出部17の突出端面から底面12側に窪む、凹部18を有している。
可動接点部材20は、ケース10の凹部18に配置される。可動接点部材20は、ドーム状の湾曲形状を有し、例えば弾性を有する複数の金属薄板によって形成されている。可動接点部材20の底面には、導電率の高い金属材料層が形成されていてもよい。図1には、可動接点部材20が3層の金属薄板によって構成されている例が示されているが、可動接点部材20は1層の金属薄板によって構成されていてもよい。
可動接点部材20は、第1の固定接点部材30aおよび第2の固定接点部材30bを電気的に接続状態または非接続状態にするための部材である。例えば、可動接点部材20の外側端部は、第1の固定接点部材30aに導通接触し、中央部は、可動接点部材20が底面12側に向かって押圧されている状態において、第2の固定接点部材30bと導通接触する。なお、可動接点部材20が押圧されていない状態では、中央部と第2の固定接点部材30bとは接触せず、中央部と第2の固定接点部材30bと間に空間が形成される。
保護シート60は、可動接点部材20を覆うように、ケース10の突出部17に設けられる。保護シート60は、例えば可撓性を有する絶縁性フィルムによって形成されている。押圧用部材50は、可動接点部材20の中央部に配置され、可動接点部材20および保護シート60に挟まれている。押圧用部材50は、例えば絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。
図2の(b)および(c)に示す第1の固定接点部材30aは、可動接点部材20の外側端部と導通接触する部材である。第2の固定接点部材30bは、可動接点部材20の中央部と導通接触する部材である。第1の固定接点部材30aおよび第2の固定接点部材30bは、例えば金属材料で形成され、ケース10とともにインサート成形されている。以降において、第1の固定接点部材30aおよび第2の固定接点部材30bの両方または片方を指して、固定接点部材30と呼ぶ場合がある。
図4に示すように、固定接点部材30は、接点部31と、埋設部32と、複数の端子部33と、を有している。接点部31、埋設部32および複数の端子部33は、1つの金属材料によって構成され、互いに導通している。
接点部31は、ケース10の凹部18に露出し、可動接点部材20と接触可能になっている。埋設部32は、ケース10に埋設されている。
複数の端子部33のそれぞれは、ケース10の窪み部14が設けられた領域に露出している。具体的には、端子部33は、窪み側面14bから側方に突出し、窪み底面14aに接する状態で、ケース10から露出している。端子部33の厚みは、窪み底面14aの深さよりも寸法が小さく、端子部33の底面である端子底面33aは、底面12よりも天面11側(すなわち窪み底面14a側)の方向に位置している。端子底面33aは、半田部材40と向き合う面であり、Auめっきなどの金属めっき層が形成されている。
本実施の形態のスイッチ1は、上記の端子部33に半田部材40が固定された構造を有している。
図5は、スイッチ1の一部を側方から見た拡大図である。図6は、スイッチ1の半田部材40の拡大図である。
なお、図6では、半田部材40のみにハッチングを入れている。図6の(b)には、半田部材40を底面12側から見た図が示されている。図6の(a)には、図6の(b)のVIa-VIa線から見た断面図が示されている。また、図6の(a)には、後述する領域41a、41bが矢印の範囲で示され、後述する第1領域42a、第2領域42bが波括弧の範囲で示されている。
図5および図6に示すように、半田部材40は、固定接点部材30の端子部33に設けられている。半田部材40は、所定の厚みを有する板状またはシート状の部材である。半田部材40の厚みは、例えば、0.05mm以上0.1mm以下である。また、狭い領域に多く設ける場合には、例えば、0.5mm以上1mm以下であってもよい。半田部材40は、底面12側から見た場合、長方形状の形状を有している。半田部材40は、Sn、AgおよびCuなどの材料によって形成されている。なお、半田部材40には、他の材料が添加されていてもよい。
図6の(a)に示すように、半田部材40は、半田部材40の一部が端子部33に、半田接合されている。すなわち半田部材40は、端子部33に接合されている接合部位jと、端子部33に接合されていない非接合部位njと、を有している。図6には、4つの円形状の接合部位jがハッチングドットで示され、非接合部位njが斜線ハッチングで示されている。図6には、半田部材40が複数の接合部位jを有する例が示されているが、接合部位jは、複数に限られず1つであってもよい。この接合部位jは、例えば、レーザ加工によって形成される。
図6の(b)に示すように、半田部材40は、端子部33よりも面積が小さい。また、半田部材40は、端子部33よりも外側に出ないように、半田部材40の側面が端子部33の側面よりも内側に位置するように配置されている。
また、半田部材40の非接合部位njの面積は、複数の接合部位jの面積よりも大きくなっている。言い換えると、複数の接合部位jの面積は、非接合部位njの面積よりも小さくなっている。複数の接合部位jの合計の面積は、例えば、非接合部位njの面積の0.05倍以上0.5倍以下である。
図6の(a)に示すように、接合部位jは、端子部33に接する合金層jaを有している。図6の(a)には、合金層jaがクロスハッチングで示されている。合金層jaは、半田部材40の金属材料と端子部33の金属材料とで形成されている。例えば半田部材40がSnを含み、端子部33の表面がAuめっきで構成されている場合、合金層jaは、AuSn合金を含む。なお、接合部位jにおいて、合金層ja以外の領域は、AuSn合金を含まない領域である。合金層jaの厚みは、AuSn合金を含まない領域の厚みよりも十分に薄く、例えば10μm以上100μm以下である。
半田部材40は、端子部33と向かい合う第1面41と、第1面41の反対に位置する第2面42と、を有している。半田部材40は、第1面41がケース10の底面12よりも天面11側の方向に位置するように、かつ、第2面42がケース10の底面12よりも突出する方向に位置するように配置されている。すなわち半田部材40の一部は、ケース10の底面12よりも外側に突出している。
第1面41のうち、接合部位jに含まれる領域41aは、端子部33に接合され、非接合部位njに含まれる領域41bは、端子部33に接合されていない。非接合部位njに含まれる領域41bと端子部33との間には、間隙gが形成されている。間隙gの寸法は、例えば1μm以上100μm以上である。なお、間隙gは、領域41bの全部に設けられている必要はなく、領域41bの一部に設けられていてもよい。つまり非接合部位njは、端子部33に接合していなければ、非接合部位njの一部が端子部33に接触していてもよい。
第2面42は、接合部位jに含まれる第1領域42aと、非接合部位njに含まれる第2領域42bと、を有している。第1領域42aは、複数の接合部位jの数に応じて複数設けられる。第1領域42aは、レーザ光が照射される領域であり、接合痕が形成される。第2領域42bは、レーザ光が照射されない領域であり、接合痕が形成されない。第2領域42bは、第1領域42aよりも平坦であり、例えば、第2領域42bの表面粗さは、第1領域42aの表面粗さよりも小さくなっている。
図7は、半田部材40の他の例を示す図である。図7では、半田部材40のみにハッチングを入れている。図7の(b)には、半田部材40を底面12側から見た図が示されている。図7の(a)には、図7の(b)のVIIa-VIIa線から見た断面図が示されている。
図7の(b)に示すように、複数の第1領域42aのそれぞれは、楕円状または長穴状の形状を有している。例えば、半田部材40を第2面42に垂直な方向から見た場合、複数の第1領域42aのそれぞれは、長方形状の半田部材40の短辺に沿って設けられている。複数の第1領域42aの間には、第2領域42bの一部が設けられている。この場合においても、第2領域42bの面積は、複数の第1領域42aの面積よりも大きいことが望ましい。
このように、本実施の形態のスイッチ1では、半田部材40が、端子部33に接合されている接合部位jと、端子部33に接合されていない非接合部位njとを有している。この構成によれば、端子部33に半田部材40を設ける際に、半田材料の全体を溶融する必要が無く、一部を溶融するだけでよいので、半田材料の全体の品質が変わることを抑制できる。これにより、実装時における接続信頼性が低下することを抑制できる。
[スイッチの製造方法]
上記の構成を有するスイッチ1の製造方法について、図8および図9を参照しながら説明する。
図8は、スイッチ1の製造方法を示すフローチャートである。図9は、半田部材40を接合するステップを示す図である。
図8に示すように、スイッチ1の製造方法は、固定接点部材30を形成するステップS11と、ケース10を樹脂成形するステップS12と、可動接点部材20を取り付けるステップS13と、半田部材40を接合するステップS14と、を含む。
ステップS11では、金属板に対し、打ち抜き加工および折り曲げ加工を行うことで、固定接点部材30を形成する。なお、打ち抜き加工および折り曲げ加工を行う前に、金属板の表面および裏面に、金属めっき処理が施されていてもよい。また、固定接点部材30の端子部33となる部分の表側の面、すなわちケース10の窪み底面14aと接する面には、ブラスト加工が施されていてもよい。
ステップS12では、ケース10を樹脂成形する。具体的には、金型の中に固定接点部材30を挿入した後、金型内に樹脂を充填することでインサート成形を行う。これにより、ケース10と、接点部31、埋設部32および端子部33を有する固定接点部材30と、を備える中間生成品が形成される。
ステップS13では、上記の中間生成品に可動接点部材20を取り付ける。具体的には、ケース10の凹部18に、可動接点部材20および押圧用部材50を入れ、これらを覆うように突出部17に保護シート60を設ける。保護シート60は、接着剤によってケース10の天面11に接着される。
ステップS14では、半田部材40を端子部33に接合する。例えば図9に示すように、ケース10の底面12を上側、天面11を下側にした状態で、圧延材である半田部材40を端子部33上に配置する。そして、端子部33に半田部材40が当接した状態で、半田部材40の一部の領域にレーザ光Lを照射し、半田部材40を端子部33に半田接合する。この半田接合は、例えば赤外線レーザによって瞬間的に行われる。そのため、半田部材40には、半田部材40が溶融して端子部33と接合する接合部位jと、半田部材40が溶融せずに端子部33に接合されない非接合部位njとが形成される。接合部位jは、例えば、レーザ光Lを走査することで形成される。また、接合部位jは、半田部材40に対して複数形成される。
なお、複数の接合部位jは、複数の領域に同時にレーザ光Lを照射することで形成されてもよいし、異なる時刻に個別にレーザ光Lを照射することで形成されてもよい。図9では、レーザ光LがX方向に走査される例を示しているが、レーザ光LはY方向に走査されてもよい。ステップS14は、ステップS12の後であれば、ステップS13の前に実行されてもよい。
これらのステップS11~S14によって、前述した構成を有するスイッチ1が作製される。これによれば、半田部材40が仮固定されたスイッチ1を提供することができる。例えば、従来では、スイッチ1を回路基板に実装する際に、回路基板に予めクリーム半田を形成する必要があるが、本実施の形態のスイッチ1では、回路基板上のクリーム半田を無くした状態、または、回路基板に形成するクリーム半田の量を減らした状態で、実装を行うことが可能となる。
(実施の形態の変形例)
実施の形態の変形例に係るスイッチ1について説明する。変形例では、半田部材40Aの非接合部位njが、端子部33に接している例について説明する。
図10は、変形例に係るスイッチ1の半田部材40Aの拡大図である。
半田部材40Aは、固定接点部材30の端子部33に設けられている。半田部材40Aは、所定の厚みを有する板状またはシート状の部材である。半田部材40Aは、底面12側から見た場合、長方形状の形状を有している。
半田部材40Aは、半田部材40Aの一部が端子部33に、半田接合されている。すなわち半田部材40Aは、端子部33に接合されている接合部位jと、端子部33に接合されていない非接合部位njと、を有している。半田部材40Aの非接合部位njの面積は、複数の接合部位jの面積よりも大きくなっている。
接合部位jは、端子部33に接する合金層jaを有している。合金層jaは、半田部材40Aの金属材料と端子部33の金属材料とで形成されている。合金層jaの厚みは、例えば10μm以上100μm以下である。
半田部材40Aは、端子部33と向かい合う第1面41と、第1面41の反対に位置する第2面42と、を有している。第1面41のうち、接合部位jに含まれる領域41aは、端子部33に接合され、非接合部位njに含まれる領域41bは、端子部33に接合されていない。変形例では、非接合部位njに含まれる領域41bが、端子部33に接した状態となっている。なお、領域41bと端子部33との間の一部の領域に間隙gが形成されていてもよい。
第2面42は、接合部位jに含まれる第1領域42aと、非接合部位njに含まれる第2領域42bと、を有している。第1領域42aは、レーザ光Lが照射される領域であり、接合痕が形成される。第2領域42bは、レーザ光Lが照射されない領域であり、接合痕が形成されない。第2面42上において、第1領域42aは、第2領域42bよりも、第1面41とは反対方向に膨らんでいる。言い換えると、第1領域42aは、天面11とは反対方向に膨らんでいる。
このように、変形例のスイッチ1でも、半田部材40Aが、端子部33に接合されている接合部位jと、端子部33に接合されていない非接合部位njとを有している。この構成によれば、端子部33に半田部材40Aを設ける際に、半田材料の全体を溶融する必要が無く、一部を溶融するだけでよいので、半田材料の全体の品質が変わることを抑制できる。これにより、実装時における接続信頼性が低下することを抑制できる。
(まとめ)
以上説明したように、本実施の形態に係るスイッチ1は、ケース10と、ケース10に配置された可動接点部材20と、一部がケース10に埋設された固定接点部材30と、固定接点部材30に設けられた半田部材40と、を備える。固定接点部材30は、可動接点部材20と接触可能に設けられた接点部31と、接点部31に導通し、ケース10から露出する端子部33と、を有する。半田部材40は、端子部33に接合されている接合部位jと、端子部33に接合されていない非接合部位njとを有する。
このように、接合部位jおよび非接合部位njを有するように半田部材40を構成することで、端子部33に半田部材40を設ける際に、半田材料の全体を溶融する必要が無くなる。そのため、半田材料の全体の品質が変わることを抑制できる。これにより、実装時における接続信頼性が低下することを抑制できる。
また、非接合部位njの面積は、接合部位jの面積よりも大きくてもよい。
これによれば、端子部33に半田部材40を設ける際に、半田材料が溶融する部分よりも半田材料が溶融しない部分を増やすことができる。そのため、半田部材40のうち、半田材料の品質が変わらない部分を増やすことができる。これにより、実装時における接続信頼性が低下することを抑制できる。
また、非接合部位njと端子部33との間には、間隙gが形成されていてもよい。
このように間隙gが形成されることで、半田材料が溶融しない非接合部位njを確実に形成することができる。そのため、半田材料の全体の品質が変わることを抑制できる。これにより、実装時における接続信頼性が低下することを抑制できる。
また、接合部位jは、端子部33に接する合金層jaを有し、合金層jaは、半田部材40の金属材料と端子部33の金属材料とで形成されていてもよい。
これによれば、接合部位jを端子部33に強固に接合することができる。これにより、実装時における接続信頼性が低下することを抑制できる。
また、半田部材40は、端子部33と向かい合う第1面41と、第1面41の反対に位置する第2面42と、を有し、第2面42は、接合部位jに含まれる第1領域42aと、非接合部位njに含まれる第2領域42bと、を有し、第2面42上において、第2領域42bは、第1領域42aよりも平坦であってもよい。
このように、第2領域42bが平坦であることによって、例えば、実装時において半田部材40を回路基板に当接させた際に、スイッチ1を所定の姿勢に保つことが可能となる。これにより、実装時における接続信頼性が低下することを抑制できる。
また、半田部材40Aは、端子部33と向かい合う第1面41と、第1面41の反対に位置する第2面42と、を有し、第2面42は、接合部位jに含まれる第1領域42aと、非接合部位njに含まれる第2領域42bと、を有し、第2面42上において、第1領域42aは、第2領域42bよりも第1面41とは反対方向に膨らんでいてもよい。
このように、第1領域42aが膨らんでいることで、半田部材40Aが端子部33に固定されていることを、外観により確認することができる。これにより、実装時における接続信頼性が低下することを抑制できる。
また、半田部材40は、複数の接合部位jを有し、半田部材40の第2面42は、複数の第1領域42aを有していてもよい。
このように、半田部材40が複数の接合部位jを有することで、例えば半田部材40に回転方向の外力が付与されたときに、半田部材40が端子部33から脱落することを抑制できる。これにより、実装時における接続信頼性が低下することを抑制できる。
また、半田部材40は、第2面42に垂直な方向から見て長方形状であり、複数の第1領域42aのそれぞれは、長方形状の半田部材40の短辺に沿って設けられていてもよい。
このように、第1領域42aが半田部材40の短辺方向に沿って設けられることで、例えば半田部材40に回転方向の外力が付与されたときに、半田部材40が端子部33から脱落することを抑制できる。これにより、実装時における接続信頼性が低下することを抑制できる。
また、ケース10は、天面11と、底面12と、底面12よりも天面11側に位置する窪み底面14aと、を有し、端子部33は、窪み底面14aに接する状態でケース10から露出し、端子部33の底面である端子底面33aは、底面12よりも天面11側の方向に位置していてもよい。
これによれば、実装後において、ケース10の底面12が回路基板に当接した形態とすることができる。そのため、スイッチ1に押圧力が付与された場合であっても、端子部33と回路基板との間の半田接合箇所に負荷がかかることを抑制できる。これにより、実装後における接続信頼性が低下することを抑制できる。
また、半田部材40は、第1面41がケース10の底面12よりも天面11側の方向に位置するように、第2面42がケース10の底面12よりも突出する方向に位置するように配置されていてもよい。
このように、半田部材40の第2面42が底面12よりも突出していることで、実装時において、半田部材40を回路基板に当接させ、この当接させた状態で半田材料を溶融することができる。また、半田部材40の厚みを厚くすることができ、実装時に必要な半田の量を確保することができる。これにより、実装時における接続信頼性が低下することを抑制できる。
(その他の実施の形態等)
以上、本開示の実施の形態等に係るスイッチについて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。
上記の実施の形態では、端子部33が、窪み側面14bから側方に突出し、窪み底面14aに接する状態で、ケース10から露出している例を示したが、それに限られない。例えば、端子部33は、窪み底面14aから突出し、ケース10から露出していてもよい。
上記の実施の形態のスイッチ1は、以下に示す方法により製造されてもよい。例えば、スイッチの製造方法は、端子部33に半田部材40を当接させるステップと、半田部材40の一部の領域をレーザにより熱溶融させることで、端子部33に半田部材40を固定するステップと、を含んでいてもよい。
上記の実施の形態では、端子部33に半田部材40が固定されているスイッチ1を示したが、このスイッチ1は、以下に示す方法により回路基板に実装されてもよい。例えば、回路基板がフレキシブルプリント回路基板である場合、回路基板の表面にスイッチ1を配置した状態で、回路基板の裏面から半田ごてなどの熱工具を当てて半田部材40を溶融し、スイッチ1を回路基板に実装してもよい。
例えば、本開示は、スイッチ1に限られず、半田材料を用いて回路基板等に実装される電子部品に適用されてもよい。例えば、電子部品は、能動素子または受動素子などの機能素子を有する電子部品本体と、機能素子に電気的に接続され、電子部品本体から外部に引き出された外部端子と、外部端子に設けられた半田部材と、を備え、半田部材は、外部端子に接合されている接合部位と、外部端子に接合されていない非接合部位とを有していてもよい。
また、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本開示に係るスイッチは、各種電子機器の操作部用のスイッチとして有用である。
1 スイッチ
10 ケース
11 天面
12 底面
13 側面
14 窪み部
14a 窪み底面
14b 窪み側面
16 ケース本体
17 突出部
18 凹部
20 可動接点部材
30、30a、30b 固定接点部材
31 接点部
32 埋設部
33 端子部
33a 端子底面
40、40A 半田部材
41 第1面
41a、41b 領域
42 第2面
42a 第1領域
42b 第2領域
50 押圧用部材
60 保護シート
g 間隙
j 接合部位
ja 合金層
nj 非接合部位
L レーザ光

Claims (10)

  1. ケースと、
    前記ケースに配置された可動接点部材と、
    一部が前記ケースに埋設された固定接点部材と、
    前記固定接点部材に設けられた半田部材と、
    を備え、
    前記固定接点部材は、前記可動接点部材と接触可能に設けられた接点部と、前記接点部に導通し、前記ケースから露出する端子部と、を有し、
    前記半田部材は、前記端子部に接合されている接合部位と、前記端子部に接合されていない非接合部位とを有する、
    スイッチ。
  2. 前記非接合部位の面積は、前記接合部位の面積よりも大きい、
    請求項1に記載のスイッチ。
  3. 前記非接合部位と前記端子部との間には、間隙が形成されている、
    請求項1または2に記載のスイッチ。
  4. 前記接合部位は、前記端子部に接する合金層を有し、
    前記合金層は、前記半田部材の金属材料と前記端子部の金属材料とで形成されている、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のスイッチ。
  5. 前記半田部材は、前記端子部と向かい合う第1面と、前記第1面の反対に位置する第2面と、を有し、
    前記第2面は、前記接合部位に含まれる第1領域と、前記非接合部位に含まれる第2領域と、を有し、
    前記第2面上において、前記第2領域は、前記第1領域よりも平坦である、
    請求項1~4のいずれか1項に記載のスイッチ。
  6. 前記半田部材は、前記端子部と向かい合う第1面と、前記第1面の反対に位置する第2面と、を有し、
    前記第2面は、前記接合部位に含まれる第1領域と、前記非接合部位に含まれる第2領域と、を有し、
    前記第2面上において、前記第1領域は、前記第2領域よりも前記第1面とは反対方向に膨らんでいる、
    請求項1~4のいずれか1項に記載のスイッチ。
  7. 前記半田部材は、複数の前記接合部位を有し、
    前記半田部材の前記第2面は、複数の前記第1領域を有している、
    請求項5または6に記載のスイッチ。
  8. 前記半田部材は、前記第2面に垂直な方向から見て長方形状であり、
    複数の前記第1領域のそれぞれは、長方形状の前記半田部材の短辺に沿って設けられている、
    請求項7に記載のスイッチ。
  9. 前記ケースは、天面と、底面と、前記底面よりも前記天面側に位置する窪み底面と、を有し、
    前記端子部は、前記窪み底面に接する状態で前記ケースから露出し、
    前記端子部の底面である端子底面は、前記底面よりも前記天面側の方向に位置している、
    請求項5~8のいずれか1項に記載のスイッチ。
  10. 前記半田部材は、前記第1面が前記ケースの前記底面よりも前記天面側の方向に位置するように、前記第2面が前記ケースの前記底面よりも突出する方向に位置するように配置されている、
    請求項9に記載のスイッチ。
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