JPH11171330A - 苗箱搬送装置 - Google Patents

苗箱搬送装置

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JPH11171330A
JPH11171330A JP9363618A JP36361897A JPH11171330A JP H11171330 A JPH11171330 A JP H11171330A JP 9363618 A JP9363618 A JP 9363618A JP 36361897 A JP36361897 A JP 36361897A JP H11171330 A JPH11171330 A JP H11171330A
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seedling box
conveyor
transfer
seedling
seedling culture
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Hiroichi Muta
博一 牟田
Shozo Yano
省三 矢野
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 育苗施設内で苗箱を搬送する際に苗箱の土が
片寄らないようにする。 【解決手段】 苗箱供給手段29にて第一搬送コンベヤ
23に苗箱Cを供給し、その苗箱を第一搬送コンベヤ2
3から第二搬送コンベヤ24に引き継ぐ苗箱搬送装置に
おいて、前記苗箱供給手段29にて前記第一搬送コンベ
ヤ23に苗箱Cを供給する時は当該第一搬送コンベヤ2
3の苗箱搬送速度が苗箱供給手段29による苗箱供給速
度以上であり、且つ前記第一搬送コンベヤ23から前記
第二搬送コンベヤ24に苗箱Cを引き継ぐ時は当該第一
搬送コンベヤ23の苗箱搬送速度と第二搬送コンベヤ2
4の苗箱搬送速度が等しくなるように、第一搬送コンベ
ヤ23の苗箱搬送速度を制御する制御手段33を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、育苗施設内に設け
られる苗箱の搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7乃至図11は育苗施設に設けられる
苗箱の段積装置を表している。この段積装置20は、播
種工程で苗箱に床土詰め、播種、覆土等を施された苗箱
を出芽処理のため所定個数づつ段積み状に積み重ねる装
置であって、播種工程のコンベヤ5で搬送されてくる播
種後の苗箱Cを、苗箱リフト22によって所定の高さま
で上昇させ、次いで苗箱供給手段としての引出しシリン
ダ29によって苗箱リフト22から第一搬送コンベヤ2
3の上に引き出し、さらに第一搬送コンベヤ23から第
二搬送コンベヤ24に引き継ぎ、その第二搬送コンベヤ
24から1個づつ落下させて、昇降台25A,25Bの
上に段積み状に積み重ねるように構成されている。
【0003】前記引出しシリンダ29はエアシリンダで
あるので、その引出し速度を調節することができず、ま
た前記第二搬送コンベヤ24は一対の挟持ベルト24
a,24aで苗箱を左右両側から挟み付けた状態で搬送
する構成であるので、その構造上、苗箱搬送速度をあま
り速くすることができない。このため、第二搬送コンベ
ヤ24の苗箱搬送速度は引出しシリンダ29による苗箱
引出し速度よりも遅くなっている。従来、第一搬送コン
ベヤ23から第二搬送コンベヤ24へ苗箱が円滑に引き
継がれるように、第一搬送コンベヤ23の苗箱搬送速度
を第二搬送コンベヤ24の苗箱搬送速度と同じに設定し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成にすれば、第一搬送コンベヤ23から第二搬送コンベ
ヤ24へは苗箱Cが円滑に引き継がれる反面、引出しシ
リンダ29の苗箱引出し速度よりも第一搬送コンベヤ2
3の苗箱搬送速度が遅いので、引出しシリンダ29で第
一搬送コンベヤ23に苗箱Cが引き出される時に第一搬
送コンベヤ23と苗箱Cがスリップして苗箱Cに衝撃が
あり、苗箱内の土が片寄るという障害が発生していた。
【0005】上記事情に鑑み、本発明は、引出しシリン
ダで第一搬送コンベヤに苗箱を引き出す時及び第一搬送
コンベヤから第二搬送コンベヤへ苗箱を引きぐ時のいず
れについても、苗箱に衝撃が与えられず、苗箱内の土が
片寄らないようにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成した。すなわち、本発明に
かかる苗箱搬送装置は、苗箱供給手段にて第一搬送コン
ベヤに苗箱を供給し、その苗箱を第一搬送コンベヤから
第二搬送コンベヤに引き継ぐ苗箱搬送装置において、前
記苗箱供給手段にて前記第一搬送コンベヤに苗箱を供給
する時は当該第一搬送コンベヤの苗箱搬送速度が苗箱供
給手段による苗箱供給速度以上であり、且つ前記第一搬
送コンベヤから前記第二搬送コンベヤに苗箱を引き継ぐ
時は当該第一搬送コンベヤの苗箱搬送速度と第二搬送コ
ンベヤの苗箱搬送速度が等しくなるように、第一搬送コ
ンベヤの苗箱搬送速度を制御する制御手段を設けたこと
を特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の苗箱搬送装置が設
置された育苗施設の1階の平面図、図2はその中2階の
平面図、図3は育苗施設全体の作業の流れを示す図であ
る。
【0008】この育苗施設は、中2階が苗箱置場となっ
ており、その苗箱置場の苗箱C,…が苗箱コンベヤ1に
よって苗箱供給装置2まで運ばれ、該苗箱供給装置によ
って、1階に設置した播種機3に苗箱が1枚づつ順次供
給される。
【0009】播種機3は、播種コンベヤ5で苗箱を一定
方向に搬送しつつ、その搬送中の苗箱に床土詰め装置6
にて床土を詰めて鎮圧・均平し、その床土の上に第一播
種装置7A及び第二播種装置7Bにて種籾を播種し、そ
の上から覆土装置8にて覆土し、そして最後に灌水を施
す構成となっている。
【0010】播種装置7A,7Bは、図4に示すよう
に、播種コンベヤ5の上方に苗箱1個分の間隔をおいて
直列に配置されている。各播種装置7A(7B)は、外
周部に幅方向の播種溝7a,…が等間隔で形成された播
種ロール7bを備え、この播種ロール7bが図の矢印方
向に回転することにより、種籾ホッパ7c内の種籾を播
種溝7a,…が保持して下方へ搬送し、播種ロール7b
の下側を通過する苗箱Cの床土の上に左右方向に条播す
る。7d,7eは、播種溝7a,…に適正量の種籾が入
るようにするための回転ブラシである。
【0011】両播種装置7A,7Bの播種ロール7b,
7bは、播種溝7a,…の位相が1/2ピッチずらして
あり、モータ7fに駆動されて互いに同期して回転する
ようになっている。7g,7hは伝動用チエンである。
まず第一播種装置7Aによって目標とする条間dの2倍
の間隔で播種を行い、次いで第二播種装置7Bによって
上記第一播種装置7Aによる播種位置の中間部に播種を
行う。このように直列に配した二つの播種装置7A,7
Bで一箱の苗箱に播種を行うことにより、播種ロール7
bの回転を高くすることなく播種機全体の播種能力を向
上させられる。播種ロール7bを高回転にすると苗箱の
隅部の播種精度が低下するが、本構成はこれを防止でき
る。
【0012】播種装置7A,7Bで播種される種籾は、
水を張った浸種槽11に浸した後、催芽室12で催芽処
理したものが使用される。13は浸種及び催芽処理のた
めに種籾を容れるコンテナ、13aはコンテナ13を浸
種槽11に没入させながら移動させる浸種リフト装置、
13bはコンテナ13を運搬するコンテナ台車、14は
浸種及び催芽処理後の種籾を播種装置7A,7Bの種籾
ホッパ7c,7cに投入する種籾供給コンベヤである。
【0013】図5は床土タンク6a及び覆土タンク8a
に土を供給する土供給装置の構成を表している。1階に
設置した投入ホッパ16に投入される土が、コンベヤ1
6aによってエレベータ16bの下部に搬送され、次い
でエレベータ16bによって中2階へ上げられ、そこか
ら正逆回転可能なコンベヤ16cによって床土タンク6
a及び覆土タンク8aに供給される。また、床土詰め時
に苗箱からこぼれ落ちた土は、播種コンベヤ5の下方に
設置した回収ホッパ16dの中に回収され、該回収ホッ
パに接続した回収シュート16eを通ってエレベータ1
6bの下部へ戻される。なお、覆土時に苗箱からこぼれ
落ちる土の量は少ないので、床に回収容器を置いて回収
する。
【0014】図5は水稲用の苗箱に土詰めする場合の構
成であって、比重が異なる複数種の土が配合されている
野菜培土を野菜用の苗箱に土詰めする場合は、投入時や
搬送時に土が分離するのを防止するために、図6のよう
に構成する。すなわち、可搬式の野菜培土用エレベータ
17を1階に設置し、投入ホッパ17aに投入される土
をこのエレベータ17によって床土タンク6a或は覆土
タンク8aの下部に供給する。また、前記水稲用回収ホ
ッパ16dを取り外し、そこに野菜培土用回収ホッパ1
7bとベルトコンベヤ17cを設置し、野菜培土の土詰
め時に苗箱からこぼれ落ちた土をエレベータ17の下部
へ戻す。このように土供給装置の構成を変えられるよう
にすることにより、水稲用苗箱、野菜用苗箱のいずれに
ついても土詰めを良好に行える。
【0015】播種された苗箱Cは、段積装置20によっ
て所定枚数(30枚程度)づつ段積み状に積み重ねて出
芽室搬入用移動台車21の上に載置される。図7乃至図
11にこの段積装置20の構成を示す。段積装置20
は、苗箱リフト22、第一搬送コンベヤ23、第二搬送
コンベヤ24、昇降台25A,25B等で構成されてい
る。
【0016】苗箱リフト22は、左右一対の無端チェー
ン27a,27aに断面L型のラグ27b,…を等間隔
で取り付けたリフトチェーン27が播種コンベヤ5の終
端部を挟んで前後両側に設けられており、モータ28で
上記前後のリフトチェーン27,27を対向する側が上
向きに移動するように作動させることにより、播種コン
ベヤ5の終端部に搬送されてきた苗箱Cをラグ27b,
…が保持して所定の高さまで上昇させるようになってい
る。
【0017】苗箱リフト22の上部には、ピストンロッ
ド29aの先端にプレート29bを取り付けた引出しシ
リンダ29が設けられている。苗箱Cが所定高さまで上
昇させられると、引出しシリンダ29のピストンロッド
29aが引っ込み作動し、プレート29bが当該苗箱を
第一搬送コンベヤ23の上へ引き出す。この引出しシリ
ンダ29は、第一搬送コンベヤ23に苗箱を供給する苗
箱供給手段である。
【0018】ベルトコンベヤ式の第一搬送コンベヤ23
は、モータ30によって駆動され、前記引出しシリンダ
29によって供給される苗箱を水平に搬送し、第二搬送
コンベヤ24に引き継ぐ。第二搬送コンベヤ24は、一
対の挟持ベルト24a,24aで苗箱を挟持して水平に
搬送する構成で、モータ31によって駆動される。
【0019】図12に示すように、苗箱供給手段である
引出しシリンダ29と、第一搬送コンベヤ23と、第二
搬送コンベヤ24とで苗箱Cを水平に搬送する苗箱搬送
装置が構成されている。引出しシリンダ29は、苗箱が
所定高さまで上昇したことをセンサ32が検出すると作
動するように制御手段33で制御されている。この引出
しシリンダ29による苗箱供給速度V1 は一定である。
また、モータ31は常時一定速度で回転するため、第二
搬送コンベヤ24の苗箱搬送速度V3 は一定で、V1
3 となっている。これに対し、モータ30はマイコン
等の制御手段33によって制御され、第一搬送コンベヤ
23の苗箱搬送速度V2 は次のように変動する。すなわ
ち、通常はV1 >V2 =V3 であるが、引出しシリンダ
29が作動開始するとV1 ≦V2 となるように第一搬送
コンベヤ23の苗箱搬送速度V2が増速されるのであ
る。
【0020】図13は制御手段33の制御回路を表し、
引出しシリンダ29を作動させる信号があると、開閉ス
イッチ33aが閉じてソレノイド33bに通電されるこ
とにより切替スイッチ33cが切り替わり、インバータ
33dによってモータ30に流れる電流量が増加するよ
うになっている。
【0021】上記のように第一搬送コンベヤ23の苗箱
搬送速度V2 を制御すると、苗箱供給手段29にて第一
搬送コンベヤ23に苗箱Cを供給する時は当該第一搬送
コンベヤの苗箱搬送速度V2 が苗箱供給速度V1 以上で
あるので、第一搬送コンベヤ23と苗箱Cがスリップす
ることなく円滑に供給され、且つ第一搬送コンベヤ23
から第二搬送コンベヤ24に苗箱を引き継ぐ時は当該第
一搬送コンベヤの苗箱搬送速度V2 と第二搬送コンベヤ
の苗箱搬送速度V1 が等しいので、苗箱に衝撃を与える
ことなく円滑に引き継がれる。このため、苗箱内の土の
片寄りが生じない。
【0022】挟持ベルト24a,24aの間に形成され
る苗箱搬送路には、苗箱Cを停止させるストッパ40
A,40Bが設けられている。上手側のストッパ40A
はソレノイド40aによって上下動可能で、ストッパ4
0Aが下降位置にある場合はストッパ40Aの位置に苗
箱Cが停止され、ストッパ40Aが上昇位置にある場合
はストッパ40Bの位置に苗箱Cが停止される。
【0023】挟持ベルト24a,24aはテンションロ
ーラ42,…によってテンションを付与されている。こ
れらテンションローラ42,…が取り付けられている支
持部材43,43をソレノイド44,…で苗箱搬送路の
外側方向に位置調節すると、挟持ベルト24a,24a
の間隔が広がり、該挟持ベルトが苗箱Cを開放するよう
になっている。
【0024】また、両ストッパ40A,40Bによる苗
箱停止位置の下側には、側面視L形の受板46,46が
設けられている。これら受板46,46は開閉シリンダ
47,47によって互いの間隔を拡縮するようになって
いる。受板46,46の間隔が狭い閉じた状態では、受
板46,46の内端部が苗箱搬送路の下側に突出し、停
止位置にある苗箱Cが落下するのを防止する。受板4
6,46の間隔が広い開いた状態では、受板46,46
の内端部が苗箱搬送路よりも外側に位置するようにな
り、停止位置にある苗箱が落下可能となる。
【0025】第二搬送コンベヤ24の下方に昇降台25
A,25Bが並列に設けられている。この昇降台25A
(25B)を昇降させる機構は、案内支柱52,52の
内部に昇降体53,53が摺動自在に嵌合し、該昇降体
に一体の挟持枠54,54に上下に対向する挟持ローラ
55,…を取り付け、これら挟持ローラ55,…によっ
て挟持された状態で昇降台25(25B)を支持してい
る。昇降体53は、モータ57で駆動される回転軸58
に止着したスプロケット59に巻き掛けたチエン60の
一方の端部に取り付けられており、モータ57を回転さ
せることにより昇降する。図中の61はチエンの他方の
端部に取り付けられているバランスウエイトである。
【0026】また、昇降台25A(25B)の下方には
水平移動用エアシリンダ63が設けられている。昇降台
25A(25B)が最下位に下降した時、該昇降台の下
面後端部に設けた係合部25aがこのエアシリンダ63
のピストンロッド先端部に設けた係合部63aに係合す
るようになっており、その状態でエアシリンダ63を伸
縮させると昇降台25A(25B)が図10の左右方向
に水平移動する。
【0027】段積装置20は以下に示す動作を行う。第
一搬送コンベヤ23によって供給される苗箱Cは、第二
搬送コンベヤ24に引き継がれ搬送される。このとき、
一対の受板46,46は互いの間隔が狭くなった状態に
あり、搬送中の苗箱Cが下方に落下しないようになって
いる。
【0028】最初の工程では、苗箱Cがストッパ40A
によって停止される。1枚目の苗箱Cが停止すると、受
板46,46が開くと共に、挟持ベルト24a,24a
のテンションが弱まり、該挟持ベルトが苗箱Cを開放す
る。開放された苗箱Cは落下し、上限位置で待機してい
る昇降台25Aの上に載置される。次いで、昇降台25
Aが苗箱1枚の厚み分だけ下降する。この動作中に受板
46,46及び挟持ベルト24a,24aは元の状態に
戻る。これらの動作を繰り返し、2枚目以下の苗箱は前
回の苗箱の上に積み重ねられる。
【0029】所定枚数(30枚)の苗箱C,…が積み重
ねられて昇降台25Aが下限位置まで下降すると、スト
ッパ40Aが上昇し、苗箱Cがストッパ40Bの位置で
停止するように切り替わる。そして、搬送されてくる苗
箱C,…が、昇降台25Bの上に積み重ねられる。
【0030】昇降台25Bに苗箱が積み重ねられている
間、昇降台25Aが前方へ移動し、次いで若干量だけ下
降することにより、当該昇降台25Aが保持している苗
箱C,…を段積ステーションS1の昇降台25Aの前方
位置に停車している出芽室搬入用移動台車21に載せ替
える。空になった昇降台25Aは、元の位置に水平移動
し、更に上限位置まで上昇する。
【0031】昇降台25Bに所定数の苗箱C,…が積み
重ねられると、ストッパ40Aが下降し、再び苗箱C,
…が昇降台25Aに積み重ねられるようになる。この間
に、昇降台25Bは、保持している苗箱C,…を段積ス
テーションS1の昇降台25Bの前方位置に停車してい
る出芽室搬入用移動台車21に載せ替える。
【0032】出芽室搬入用移動台車21は、上面部に駆
動回転可能なローラコンベヤ21aが設けられており、
そのローラコンベヤ21aの上に載置した平面視コ字形
のパレット65に上記段積み状の苗箱(以下、「苗箱段
積体」とする)が載置されるようになっている。苗箱段
積体を受け取った出芽室搬入用移動台車21は、磁気誘
導式の誘導路66に沿って自動走行し、出芽室70内の
出芽室ステーションS2まで移動する。
【0033】図14及び図15に示すように、出芽室7
0内には、平行に配した一対の架台単体71a,71a
で最下段の苗箱の下面両端を支持させて苗箱段積体を載
置する架台71が、出芽室70,…の並び方向と平行に
複数列設けられている。また、各架台71の一方の端部
には、前記架台単体71a,71aの延長上に配した一
対のローラコンベヤ72a,72aからなる移載コンベ
ヤ72が設けられている。このローラコンベヤ72a,
72aは前記出芽室搬入用移動台車のローラコンベヤ2
1aと同一高さになっており、かつ両ローラコンベヤ2
1a,72aの上端部は架台単体71a,71aの上面
よりも低くなっている。図の施設にはこのような出芽室
が直列に計3室設けられており、各出芽室70,…の架
台71,…及び移載コンベヤ72,…の列がほぼ一直線
上に並んでいる。
【0034】さらに、各架台71の架台単体71a,7
1aの間隔部、及び各移載コンベヤ72のローラコンベ
ヤ72a,72aの間隔部には案内レール74が敷設さ
れており、そのレール上に、架台71よりも若干高い位
置と若干低い位置に昇降するテーブル75aを備えたシ
ャトルカート75が配備されている。各出芽室70,…
の互いに対応する架台及び移載コンベヤに敷設されてい
る案内レール74,…はつながっており、出芽室70と
出芽室70の隔壁に開けられているシャトルカートの出
入口76,…には開閉自在な扉77,…が取り付けられ
ている。
【0035】次に、搬入作業の順序について説明する。
パレット65の上に苗箱段積体を積載した出芽室搬入用
移動台車21が誘導路66の出芽室ステーションS2に
停車すると、移動台車21と移載コンベヤ72のローラ
コンベヤ21a,72a,72aが正転方向に回転し、
移動台車21上の苗箱段積体がパレット65ごと移載コ
ンベヤ72上に移載する。移載が完了すると、ローラコ
ンベヤ21a,72a,72aの回転が停止する。
【0036】次いで、移載コンベヤ72の位置で待機し
ていたシャトルカート75のテーブル75aが上昇し、
苗箱段積体のみを持ち上げる。苗箱段積体を受け取った
シャトルカート75は架台71の所定位置まで移動し、
そこでテーブル75aが下降し、苗箱段積体を架台71
の上に載置する。
【0037】シャトルカート75が苗箱段積体を受け取
ると、ローラコンベヤ21a,72a,72aが逆転方
向に回転し、移載コンベヤ72上のパレット65を移動
台車21に移載する。移載が完了すると、ローラコンベ
ヤ21a,72a,72aの回転が停止する。空のパレ
ット65を受け取った移動台車21は段積ステーション
S1へ戻る。
【0038】このようにして出芽室搬入用移動台車21
にて搬入される苗箱段積体は、架台71の上に一定間隔
で載置される。そして、温度・湿度・明度管理下で適当
日数(水稲の場合は通常3日)保管し、苗箱の種籾を発
芽させる。種籾が発芽したならば、誘導路66に沿って
自動走行する出芽室搬出用移動台車78で苗箱段積体を
出芽室70から搬出する。
【0039】出芽室搬出用移動台車78は、上面部に駆
動回転可能なローラコンベヤ78aが設けられており、
そのローラコンベヤ78aの上に載置した平面視コ字形
のパレット79に苗箱段積体が当該移動台車の走行方に
対し並列に2組載置されるようになっている。
【0040】次に、搬出作業の順序について説明する。
パレット79のみを載せた出芽室搬出用移動台車78が
出芽室ステーションS2に停車すると、移動台車のロー
ラコンベヤ78aと移載コンベヤのローラコンベヤ72
a,72aが正転方向に回転し、出芽室搬出用移動台車
78上のパレット79を移載コンベヤ72に移載する。
移載が完了すると、ローラコンベヤ78a,72a,7
2aの回転が停止する。
【0041】次いで、シャトルカート75が架台71に
載置されている苗箱段積体の下方へ移動し、そこでテー
ブル75aが上昇して当該苗箱段積体を持ち上げる。苗
箱段積体を取り込んだシャトルカート75は移載コンベ
ヤ72まで移動し、そこでテーブル75aが下降して苗
箱段積体を移載コンベヤ72上のパレット79に移し替
える。空になったシャトルカート75は次の苗箱段積体
の取り出しにかかる。このようにして、パレット79の
上に2組の苗箱段積体を載置する。
【0042】パレット79の上に2組の苗箱段積体が載
置されると、移載コンベヤのローラコンベヤ72a,7
2aと移動台車のローラコンベヤ78aが逆転方向に回
転し、移載コンベヤ72の苗箱段積体をパレット79ご
と移動台車78に移載する。移載が完了すると、ローラ
コンベヤ72a,72a,78aの回転が停止する。パ
レット79に載った苗箱段積体を受け取った移動台車7
8は積替ステーションS3に向けて走行する。
【0043】シャトルカート用の案内レール74は各出
芽室70,…の互いに対応する架台71及び移載コンベ
ヤ72の列ごとにつながっているため、それぞれの出芽
室70,…についてシャトルカート75を共用すること
ができる。出芽室70と出芽室70の隔壁に開けられて
いるシャトルカートの出入口76には開閉自在な扉77
が取り付けられているため、シャトルカートが通る時だ
け出入口76を開き、それ以外の時は出入口76を閉じ
ておくことができ、各出芽室内の温度等の調整が容易で
ある。
【0044】出芽室70から搬出した苗箱段積体を載せ
た出芽室搬出用移動台車78は積替ステーションS3で
停止し、そこで苗箱段積体の各苗箱C,…を積替装置8
1によって棚状の緑化台車82に積み替える。積替装置
81の構成については説明を省略する。
【0045】苗箱が積み込まれた緑化台車82は緑化室
搬入用移動台車83に載せられる。そして、その移動台
車83が誘導路66に沿って緑化室85まで自動走行
し、該緑化室内に緑化台車82を列状に並べる。緑化室
85内の緑化台車82を降ろして空になった移動台車8
3は、出荷ステーションS4で空の緑化台車82を回収
してから、積替装置81へ戻る。これを繰り返すことに
より、緑化台車82,…を緑化室85に順次搬入する。
【0046】緑化台車82は緑化室85内で適当日数保
管され、苗が所定の大きさになるまで育成する。苗が所
定の大きさになったなら、緑化台車82を緑化室搬出用
移動台車83′に載せて緑化室85から搬出し、出荷ス
テーションS4まで運搬する。ここで緑化台車82から
苗箱が取り出され出荷される。空になった移動台車8
3′は、緑化室85内へ戻って搬出作業を繰り返す。な
お、緑化室搬入用移動台車83と緑化室搬出用移動台車
83′は同じ構成である。
【0047】出芽室搬入用移動台車21、出芽室搬出用
移動台車78、緑化室搬入用移動台車83及び緑化室搬
出用移動台車83′は、図示を省略したセンサ類の検出
結果に基づき、予め決められたブログラムに従って自動
走行する。例えば、 (1)出荷作業を開始して、緑化室85内に緑化台車8
2の空きスペースが1列以上できたなら、積替装置81
による積替作業を開始する。 (2)積替作業を開始して、出芽室70内に苗箱段積体
の空きスペースが1列以上できたなら、播種機3による
播種作業を開始する。 等のように制御すれば、各移動台車が停滞することな
く、最小数の移動台車で効率良く作業を行うことができ
る。
【0048】誘導路66の適所には、各移動台車21,
78,83,83′の待機場所P1,P2,P3,P4
が設けられており、その待機場所に各移動台車に接続可
能な充電器90,…が設置されている。このため、充電
のため移動台車をわざわざ移動させる必要がなく、便利
である。待機場所P1,P2,P3,P4を各ステーシ
ョンS1,S2,S3,S4の手前至近位置に設けてお
くと、作業開始時に移動台車を迅速にステーションまで
移動させることができ、タイムロスを少なくできる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる苗箱搬送装置は、苗箱供給手段にて第一搬送コ
ンベヤに苗箱を供給する時は当該第一搬送コンベヤの苗
箱搬送速度が苗箱供給手段による苗箱供給速度以上であ
り、且つ第一搬送コンベヤから第二搬送コンベヤに苗箱
を引き継ぐ時は当該第一搬送コンベヤの苗箱搬送速度と
第二搬送コンベヤの苗箱搬送速度が等しくなるように、
第一搬送コンベヤの苗箱搬送速度を制御することによ
り、苗箱供給手段で第一搬送コンベヤに苗箱を供給する
時及び第一搬送コンベヤから第二搬送コンベヤへ苗箱を
引き継ぐ時のいずれについても、苗箱に衝撃が与えられ
ず、苗箱内の土が片寄らないないようにすることができ
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】育苗施設の1階の平面図である。
【図2】その中2階の平面図である。
【図3】作業の流れを示す側面図である。
【図4】(a)播種装置の側面断面図、及び(b)苗箱
の播種状態を表す平面図である。
【図5】水稲用苗箱に土詰めする場合における土供給装
置の(a)正面図、及び(b)側面図である。
【図6】野菜用苗箱に土詰めする場合における土供給装
置の(a)正面図、及び(b)側面図である。
【図7】段積装置の平面図である。
【図8】図7のA1矢視図である。
【図9】図7のA2矢視図である。
【図10】図7のA3矢視図である。
【図11】段積装置の要部の一部断面側面図である。
【図12】苗箱搬送装置の機構図である。
【図13】制御手段の制御回路図である。
【図14】出芽室の一部を拡大して表した平面図であ
る。
【図15】図14におけるX−X断面図である。
【符号の説明】
C 苗箱 P1,P2,P3,P4 移動台車の待機位置 S1,S2,S3,S4 移動台車のステーション 3 播種機 6 床土詰め装置 7A,7B 播種装置 8 覆土装置 20 段積装置 21 出芽室搬入用移動台車 22 苗箱リフト 23 第一搬送コンベヤ 24 第二搬送コンベヤ 24a 挟持ベルト 25A,25B 昇降台 29 引出しシリンダ(苗箱供給手段) 33 制御手段 70 出芽室 78 出芽室搬出用移動台車 81 積替装置 82 緑化台車 83 緑化室搬入用移動台車 83′ 緑化室搬出用移動台車 85 緑化室 90 充電器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗箱供給手段にて第一搬送コンベヤに苗
    箱を供給し、その苗箱を第一搬送コンベヤから第二搬送
    コンベヤに引き継ぐ苗箱搬送装置において、前記苗箱供
    給手段にて前記第一搬送コンベヤに苗箱を供給する時は
    当該第一搬送コンベヤの苗箱搬送速度が苗箱供給手段に
    よる苗箱供給速度以上であり、且つ前記第一搬送コンベ
    ヤから前記第二搬送コンベヤに苗箱を引き継ぐ時は当該
    第一搬送コンベヤの苗箱搬送速度と第二搬送コンベヤの
    苗箱搬送速度が等しくなるように、第一搬送コンベヤの
    苗箱搬送速度を制御する制御手段を設けたことを特徴と
    する苗箱搬送装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06305552A (ja) * 1993-01-29 1994-11-01 Pactec Dresden Gmbh 傷つき易い小片製品を導入する方法とその装置
JPH08242618A (ja) * 1995-03-13 1996-09-24 Seirei Ind Co Ltd 播種プラントの作業速度制御装置

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