JP2770529B2 - 育苗箱の搬送装置 - Google Patents

育苗箱の搬送装置

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JP2770529B2
JP2770529B2 JP3710490A JP3710490A JP2770529B2 JP 2770529 B2 JP2770529 B2 JP 2770529B2 JP 3710490 A JP3710490 A JP 3710490A JP 3710490 A JP3710490 A JP 3710490A JP 2770529 B2 JP2770529 B2 JP 2770529B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば各農家が共同で苗を育成する共同作
業場において、階上部(2F)に設けられた育苗箱の保管
場所から階下部(1F)に設置された播種機まで空の育苗
箱を搬送するために使用するに適した搬送装置に関す
る。
[従来の技術] 上記作業場には、苗箱の収納庫である階上部と播種作
業場である階下部とを結ぶ例えばチェーンリフト式の下
降装置が設けられている。収納庫内の育苗箱は、20箱程
度整然と積み重ねた状態でコンベヤ等によって下降装置
の位置まで運ばれ、該下降装置によって積み重ねた状態
のまま所定の高さまで降ろされる。そして、この育苗箱
群を供給装置が受止めて保持し、下側の育苗箱から順に
1個づつ播種機のコンベヤ上に供給するようになってい
る。
さらに、播種機のコンベヤ上に育苗箱が隙間なく供給
されるように、供給装置が保持する育苗箱の残量が所定
数以下になると下降装置が作動して育苗箱群を供給装置
に補給するように制御するものが考えられている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の搬送装置は、下降装置で供
給装置に育苗箱群を補給する際、供給装置に残されてい
る育苗箱の上に新たに1山分の育苗箱群を載せていたの
で、この部分で育苗箱相互の位置ずれが生じ、供給装置
による育苗箱のコンベヤへの供給がうまく行なわれない
ということがあった。また、従来の搬送装置は、供給装
置に残されている育苗箱を避けるために、チェーンリフ
トの下部の進路を曲げなければならず、構造が複雑にな
っていた。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、本発明は次のような構成
とした。
すなわち、本発明にかかる育苗箱の搬送装置は、上方
の保管場所から下方の播種機に育苗箱を搬送供給する搬
送装置であって、育苗箱を複数個重ね合わせた育苗箱群
を前記保管場所の高さから所定の高さまで降ろす下降装
置と、該所定の高さまで降ろされた育苗箱群を受止めて
保持し、下側の育苗箱から順に1個づつ前記播種機のコ
ンベヤ上に供給する供給装置と、該供給装置が保持する
育苗箱の残量を検出するセンサと、該センサの検出結果
に基づき育苗箱群を段階的に下降させるとともに、前記
供給装置が保持する育苗箱が皆無になってから該供給装
置に育苗箱群を受け渡すように前記下降装置を制御する
制御装置とが設けられていることを特徴としている。
[作用] 供給装置が保持する育苗箱が皆無になってから下降装
置から供給装置へ育苗箱群を受け渡すようになっている
ので、育苗箱の位置ずれが生じず、播種機のコンベヤへ
育苗箱を良好な状態で供給できる。また、供給装置が保
持する育苗箱の残量を検出するセンサの検出結果に基づ
いて育苗箱群を段階的に下降させるようになっているの
で、供給装置が保持する育苗箱が皆無になった時に次の
育苗箱群を供給装置の近傍に位置させておくことがで
き、下降装置から供給装置への育苗箱群の受渡しを迅速
に行なわせることができる。これによって、播種機の搬
送コンベヤ上へ育苗箱を隙間なく供給することが可能と
なる。
[実施例] 以下、図面にあらわされた実施例について説明する。
第1図は育苗用共同屋舎内部の要部をあらわす図で、
階上部(2F)が育苗箱の収納庫、階下部(1F)が播種作
業場となっている。階上部にはL形に搬送コンベヤ1
(a,b)が支架され、平面視で該搬送コンベヤの終端部
の近傍に形成された床面の開口部2に階上部と階下部を
結ぶ下降リフタ3が設けられている。搬送コンベヤ1bは
通常のスラットコンベヤであるが、搬送コンベヤ1aは、
育苗箱5よりも幅広に設けた2条のチェーン6,6の上に
直接搬送物を載せるようにしたラインコンベヤである。
なお、両コンベヤ1a,1bの接続部には、コンベヤ1aの終
端部に送られてきた育苗箱群を向きを変えてコンベヤ1b
上に送り出す方向変換装置7が設けられている。
搬送コンベヤ1aの適数個所(図示例では2個所)に
は、第7図にあらわされる育苗箱の積込装置10,10が設
置されている。この積込装置10は、前記2条のチェーン
6,6の間隔部に育苗箱載置棒11,11を設け、これをチェー
ン6,6の上面よりも上位にある上げ位置(同図(b)に
おいて実線で示す)と下位にある下げ位置(同図(b)
において鎖線で示す)とにエアシリンダ12で昇降させる
ようになっている。このエアシリンダ12は、床面に設置
したフットスイッチ13等のように、足で操作できるスイ
ッチで制御するようにしておくと便利である。コンベヤ
1aの機枠の片側には、育苗箱載置棒11,11の位置に対応
させて位置決め用の育苗箱規制板15が立設されている。
育苗箱の積込みに際しては、育苗箱規制板15の反対側に
作業者が立ち、上げ位置に上昇させた育苗箱載置棒11,1
1の上に所定個数(20個程度)の育苗箱5,…を手積みす
る。そして、育苗箱載置棒11,11を下降させると、育苗
箱の山はチェーン6,6の上に移し替えられ矢印方向に送
られる。このように、静止している育苗箱載置棒11,11
の上に育苗箱5,…を積むことができるので、積込みを楽
に行なうことができるとともに、積込みミスによるトラ
ブルが防止される。
また、第8図に示すように、コンベヤ1bの終端部には
押込装置20が設けられている。この押込装置20は、リミ
ットスイッチ21が取り付けられたストッパ22と、コンベ
ヤ1bの送り方向に対し垂直に設けられた押込シリンダ23
とを備え、ストッパ22に育苗箱群5,…が当接するとリミ
ットスイッチ21がオンになり、コンベヤ1bを停止させる
とともに、押込シリンダ23のロッドが突出して育苗箱群
5,…を下降リフタ3に押し込むようになっている。な
お、押込みシリンダ23にはロッドの伸縮状態を検出する
検出スイッチRS1,RS2(同図では図示を省略)が取り付
けられている。また、育苗箱の停止位置より若干後方
(コンベヤ1bの送り方向の上手側)にフォトセンサ式の
位置ずれ検出センサ25が設けられており、第8図に図示
する如く育苗箱群5,…にずれが生じ、位置ずれ検出セン
サ25が育苗箱を検出している場合には、リミットスイッ
チ21がオンになっても押込シリンダ23が作動しないよう
になっている。
下降リフタ3は、第2図および第3図に示すように、
前記開口部2を上下に貫通する機枠30が階下部に立設さ
れ、該機枠の内部に昇降装置(下降装置)31および供給
装置32が設けられているとともに、これらの下方に後記
播種コンベヤ51に接続された早送りコンベヤ33が設置さ
れている。昇降装置31および供給装置32は、前記押込み
装置20とともに後記制御装置40によって制御される。
昇降装置31は、育苗箱の経路3aを挾んで一定距離を隔
てて設けられた一対のリフトチェーン34,34を備え、モ
ータ35によってそれぞれのリフトチェーンが第3図の矢
印方向に循環移動するようになっている。これら一対の
リフトチェーン34,34の互いに対応する位置に、育苗箱
5の底面部を支持するラグ36,…が所定ピッチpで取り
付けられている。図示例装置のピッチpは、育苗箱の受
取位置Iから開放位置IVまでの距離に等しい。場合によ
っては、ピッチpの倍数が受取位置から開放位置までの
距離となるようにしてもよい。この昇降装置31の制御ス
イッチとして、ラグ36が当接することによりオンになり
リフトチェーン34,34を停止させるリミットスイッチLS
(1〜3)が育苗箱経路3aに沿って3個所に設けられて
いる。LS1は、受取位置Iにラグが到達するとリフトチ
ェーンを停止させる。また、LS2およびLS3は、受取位置
Iと開放位置IVの中間部に設けた待機位置II,IIIにラグ
が到達するとリフトチェーンを停止させる。
供給装置32は、ロッド先端部に育苗箱保持板38a,39a,
…が固着された上下2組のシリンダ38,39,…からなり、
これらがリフトチェーン34,34の下端部の高さに経路3a
を挾んで対向して設けられている。
また、育苗箱の経路3aに沿って育苗箱の有無を検出す
るフォトセンサPH(1〜4)が設けられている。PH1は
受取位置Iにおける任意段数目の育苗箱の高さに、PH2
は開放位置IVにおける所定段数目の育苗箱の高さに、PH
3は開放IVにおける下から1段目と2段目の育苗箱の両
方に重なる高さに、またPH4は早送りコンベヤ33の高さ
にそれぞれ設けられている。
第4図のブロック図に示す如く、制御スイッチRS(1,
2)、リミットスイッチLS(1〜39およびフォトセンサP
H(1〜4)等の検出結果が制御装置40に入力され、そ
れに基づいて制御装置40から押込装置20の押込シリンダ
23、下降装置31のモータ33、および供給装置32の上下シ
リンダ38,38,39,39等に出力指令が出され、第5図およ
び第6図に示す制御が行なわれる。
まず、供給装置32の動作について説明すると、供給装
置32の2組のシリンダは、ロッドが突出した「閉」状態
とロッドが後退した「開」状態とを繰り返す。すなわ
ち、最初に上シリンダ38,38が「閉」となり、開放位置I
Vに下降してきた一対のラグ36,36から1山分の育苗箱群
5,…を受け取る。つぎに、下シリンダ39,39が「閉」と
なるとともに上シリンダ38,38が「開」となり、上シリ
ンダ38,38に保持されていた育苗箱群が下シリンダ39,39
に移し替えられる。さらに、上シリンダ38,38が「閉」
となり、下から2段目以上の育苗箱群が再び上シリンダ
38,38に保持される。この状態において、PH4がオフとな
って早送りコンベヤ33上に育苗箱が無いことが確認され
ると、下シリンダ39,39が「閉」となり、下シリンダに
保持されていた最下段の育苗箱が早送りコンベヤ33上に
落下する。同様の動作が繰り返され、育苗箱が順次1個
づつ早送りコンベヤに供給されるのである。
つぎに、下降装置31の動作について説明する。押込装
置20によって育苗箱群5,…がLS1の位置(受取位置I)
で待機中のラグ36,36に押し込まれ、それがPH1によって
確認(オン)されると、該ラグがLS2の位置へ下降する
までチェーンリフト34,34が移動し、ここでチェーンリ
フト34,34は一旦停止する。供給装置32に保持されてい
る育苗箱の残量が所定数以下になってPH2がオフになる
と、ラグ36,36がLS3の位置へ下降するまでチェーンリフ
ト34,34が移動し、ここでチェーンリフト34,34は再度停
止する。このとき、育苗箱群を保持したラグ36,36は、
供給装置32の近傍の高さまで下降している。そして、供
給装置32が保持している育苗箱が皆無になってPH3がオ
フになると、次のラグがLS1の位置に到達するまで、言
い換えれば育苗箱群を保持したラグが上シリンダ38,38
の高さへ下降するまでチェーンリフト34,34が移動し、
保持していた育苗箱群を上シリンダ38,38の支持板37,37
に受け渡す。
このように、供給装置32が保持する育苗箱の残量に応
じて育苗箱群を段階的に下降させるように下降装置31が
制御されているので、供給装置32が保持する育苗箱が無
くなったとき補給を迅速に行なえる。このため、早送り
コンベヤ33に隙間なく育苗箱を供給できるのである。ま
た、供給装置32が保持する育苗箱が皆無になってから補
給を行なうようになっているので、従来装置のように乗
継ぎ部で育苗箱相互のずれが生じる心配がなくなり、育
苗箱の供給不良による事故を未然に防止できるようにな
った。さらに、上記構成とすることにより、リフトチェ
ーン34,34を真直に設けることが可能となり、全体の構
造が簡略なものとなっている。
早送りコンベヤ33に供給された育苗箱5は、播種機50
に送られる。播種機50は、播種コンベヤ51に沿って床土
供給装置52、灌水装置53、播種装置54および覆土装置55
が設けられており、空の育苗箱5に床土供給、灌水、播
種、覆土の順に処理が行なわれる。
播種機50によって処理が施された播種後の育苗箱5
は、上昇リフタ60と段積装置70を経て後記出芽台車135
に積み込まれる。
上昇リフタ60は播種コンベヤ51の終端部に搬送されて
きた播種後の育苗箱を所定の高さまで上昇させる装置で
あって、第9図に示すように、前記下降リフタ3のリフ
トチェーン34,34と同様に所定ピッチでラグ61,…が取り
付けられた一対のリフトチェーン62,62を有する。この
リフトチェーン62,62は1回転モータ63でリフトチェー
ン34,34とは逆方向に間歇的に循環移動させられる。こ
の上昇リフタ60には播種コンベヤ51の終端部に光電スイ
ッチ65が設けられており、該光電スイッチによって育苗
箱が検出されると、1回転モータ63が起動してリフトチ
ェーン62,62が1ピッチ分だけ移動するようになってい
る。したがって、播種コンベヤ51による搬送を停止させ
ることなくラグ61,61で育苗箱5を持ち上げることがで
きる。これに対し従来の上昇リフタ60′は、例えば第10
図に示すように、光電スイッチ65の代りにストッパを兼
ねるリミットスイッチ66,66が設けられており、該リミ
ットスイッチに育苗箱5が当接することにより、育苗箱
5の進行が停止されるとともに、1回転モータ63が起動
するようになっていた。このため、リミットスイッチ6
6,66に衝突する際の衝撃で、育苗箱内部の土が第10図
(a)に示す如く片寄ってしまうという問題があった。
本実施例の上昇リフタ60では、育苗箱内部の土が片寄る
のおそれがない。上昇リフタ60の上部と段積装置70とは
コンベヤ67によって連絡されており、リフトチェーン6
2,62によってリフトされた育苗箱をコンベヤ67上に引き
出す引出シリンダ68が機枠の上部に設けられている。ま
た、上昇リフタ60の適所には、作業終了時に使用する作
業終了ボタン69が取り付けられている。
段積装置70は、第11図乃至第16図に示すように、機枠
72の上部に移送装置74が設けられ、該移送装置の下方に
育苗箱載台75(A,B)と該育苗箱載台の昇降装置76(A,
B)の組合せが並列にそれぞれ1組づつ設けられてい
る。
移送装置74は、機枠72の両側部に垂下状態で取り付け
たプーリ80,…に移送ベルト81,81をそれぞれ張架してな
り、これをモータ82で互いに逆方向に回転させるように
なっている。図中の83は伝動用の反転ベルトである。両
移送ベルトの間隔部に形成される育苗箱移送路84の前後
2個所に停止位置A,Bが設定され、両停止位置に移送ベ
ルトの張圧装置85(A,B)が設けられている。張圧装置8
5はテンションローラ86,…を取り付けたローラ支持部材
87,87をソレノイド88,…等で前記移送路84と直交する方
向に位置調節することによって、移送ベルト81,81の対
向面の間隔およびベルトの張り具合を調節するものであ
る。
さらに、育苗箱移送路84の下側には、育苗箱5の落下
を防止する受体95(A,B)がそれぞれ停止位置A,Bに設け
られている。受体95は、剛体の薄い板材をL字形に屈曲
形成した一対の受板96,96が育苗箱移送路84の両側に設
けられており、これを開閉シリンダ97,97で移送路84と
直交する方向に移動させて両者の間隔を拡縮するように
なっている。受板96,96が閉じたときは、その内側端部
が平面視で育苗箱5と重なるように位置するので、移送
路84から育苗箱が落下しないが、開いたときは内側端部
が平面視で育苗箱5から外れるので、移送路84から育苗
箱が落下可能となる。
移送路84に沿って移送されてくる育苗箱5を停止位置
AまたはBに停止させるための装置として、ストッパ装
置100(A,B)が設けられている。両ストッパ装置100
(A,B)は、移送されてくる育苗箱5の前端部を受け止
める受部材101と、これに取り付けた検出スイッチ102と
からなる。後側のストッパ装置100(B)が機枠に固定
して設けられているのに対し、前側のストッパ装置100
(A)はソレノイド103で上下動可能に設けられてい
る。
育苗箱載台75およびその昇降装置76は次のような構成
となっている。
移送路84の方向に所定の間隔をおいて溝形断面の一対
の案内支柱110,110が立設され、各案内支柱110の内部に
昇降体111,111が摺動自在に嵌合している。これら昇降
体111,111には、上下に対向する挾持ローラ112,…を有
する挾持枠113,113がそれぞれ一体に設けられている。
昇降体111は、モータ115で駆動される回転軸116に止着
したスプロケット117に巻き掛けたチェーン119の一方の
端部に取り付けられており、モータ115を回転させるこ
とにより昇降する。図中の120はチェーンの他方の端部
に取り付けられている釣合用の重錘である。
育苗箱載台75は先端側の載置部75aがフォーク状に先
割れした板状の台で、前記一対の挾持枠113,113の上下
のローラ112,…によって挾持された状態で支持されてい
る。また、育苗箱載台75の下方には水平移動用のエアシ
リンダ122が横設されている。育苗箱載台75が最下位に
下降した時、該育苗箱載台の下面後端部に設けられてい
る係合部123がこのエアシリンダのピストンロッド先端
部に係合するようになっている。このエアシリンダ122
は、育苗箱載台75の下面に設けられている突起125が当
接したことを検知してバルブ切替用ソレノイドを作動す
る停止スイッチ126,127によって収縮が2段階に制御さ
れる。
昇降装置76は育苗箱積替え用の下降装置を兼ね、次の
各スイッチによって昇降制御が行なわれる。上限スイッ
チ130は、育苗箱載台75の上限位置を決めるもので、前
記昇降体111の上端部が当接すると前記モータ115の回転
が停止される。下限スイッチ131は、育苗箱載台75の下
限位置を決めるもので、所定数の育苗箱が積み重ねられ
て育苗箱載台75の下端部が当接すると前記と同様にモー
タ115の回転が停止される。また、積替えスイッチ132
は、育苗箱載台75に積み重ねられた育苗箱を出芽台車13
5に積み替えるためのもので、出芽台車135の積込み位置
まで水平移動させた育苗箱載台75をこのスイッチに当接
するまで若干量下降させる。
なお、出芽台車135は段積装置70の側部に敷設したレ
ール136上の所定位置に停車されている。出芽台車135は
育苗箱を前後および左右に2列づつ積み込むことのでき
るスペースを有し、上面には支持台137がレール方向の
前後に2列づつ設けられている。
第17図は上昇リフタ60および段積装置70の動作をあら
わすフローチャートで、以下これに基づいて両装置の動
作を説明する。
播種コンベヤ51の終端部に搬送されてくる播種後の育
苗箱5,…は、間歇的に移動するリフトチェーン34,34に
よって順次リフトされる。リフトが完了すると、引出シ
リンダ68が作動してリフトされた育苗箱5はローラコン
ベヤ67上に引き出さる。そして、育苗箱5はローラコン
ベヤ67によって段積装置70に搬送される。
ローラコンベヤ68で搬送されてきた育苗箱5は移送装
置74に引き継がれる。育苗箱5は張圧装置85(A)によ
って互いの間隔が狭められた一対の移送ベルト81(A,
B)に挾持されながら矢印で示す移送方向に移送され
る。なお、このとき育苗箱5の下面左右両端部は受体95
(A)の一対の受板96,96によって保持されている。最
初の工程では、ソレノイド103が励磁されておらずスト
ッパ装置100(A)が下降しているので、移送中の育苗
箱5は受部材101によって停止位置Aに停止される。同
時に検出スイッチ102が入って、スライドシリンダ97,97
が伸長することにより受板96,96が開くとともに、張圧
装置85(A)のソレノイド88,…が縮んで移送ベルト81,
81が育苗箱5を開放する。このとき、昇降装置76(A)
は昇降体101,101が最上部に上昇した状態にあり、育苗
箱載台75(A)は停止位置Aの直下の前記上限位置に位
置しているので、育苗箱5は育苗箱載台75(A)の上に
載置される。次いで、モータ115(A)が一定量回転
し、育苗箱載台75(A)を育苗箱の厚み(上下幅)分だ
け下降させる。この動作中にスライドシリンダ97,97が
伸長して受体95(A)は元の閉じた状態に戻る。
引き続き送られてくる第2番目の育苗箱も同様に移送
ベルト81,81で停止位置Aまで移送され、育苗箱載台75
(A)に移し替えられるが、育苗箱載台75(A)にはす
でに第1番目の育苗箱が載置されているので、第2番目
の育苗箱は第1番目の育苗箱の上に積み重ねられる。以
下同様にして順次育苗箱が積み重ねられてゆく。
所定数の育苗箱が積み重ねられて育苗箱載台75(A)
が下限位置まで下降すると、これが下限スイッチ131
(A)に検出され、ストッパ装置100(A)のソレノイ
ド103が励磁される。今度はストッパ装置100(A)が上
昇した状態となるので、以後送られてくる育苗箱は停止
位置Aを通過して停止位置Bまで移送される。以下、前
回の場合と同様に、ストッパ装置100(B)の働きで育
苗箱を停止位置Bに停止させるとともに、受体95
(B)、張圧装置85(B)、昇降装置76(B)が前記所
定の動作を行ない、育苗箱載台75(B)に育苗箱5,…が
積み重ねられてゆく。
後側の育苗箱載台75(B)に育苗箱が積み重ねられて
いる間に、前側の育苗箱載台75(A)は次の動作を行な
う。すなわち、下限スイッチ131(A)の検出信号によ
って水平移動用エアシリンダ122(A)が収縮を行な
い、該エアシリンダのピストンロッドと係合部123で係
合した育苗箱載台75(A)は出芽台車135の方向に移動
する。出芽台車135が空のときは停止スイッチ126が作用
するようになっているので、育苗箱載台75(A)は台車
135の後部左側の積込み位置(図においてで示す)ま
で移動させられ、ここで停止する。つぎにモータ105
(A)が起動して、育苗箱載台75(A)を積替えスイッ
チ132(A)に当接するまで若干量だけ下限させ、段積
み状態の育苗箱5,…を支持台137に載せ替える。この後
エアシリンダ122(A)が伸長し、育苗箱載台75(A)
は元の位置に戻る。
後側の育苗箱載台75(B)に所定数の育苗箱5,…が積
み重ねられると、下限スイッチ131(B)がこれを検出
し、張圧装置85(A)が閉じて張圧装置88(B)が開く
よう切り替わる。したがって、以後送られてくる育苗箱
は停止位置Aに停止され、再び前側の育苗箱載台75
(A)に積み重ねられてゆく。この間に、エアシリンダ
122(B)および昇降装置76(B)が作動して、育苗箱
育苗箱載台75(B)に積み重ねられた育苗箱5,…を出芽
台車135の前部左側の積込み位置(図においてで示
す)に載せ替える。
引き続き育苗箱は前後の各育苗箱載台75(A,B)に順
次積み重ねられるが、今度は停止スイッチ136が作用す
るようになっているので、積み重ねられた育苗箱5,…は
出芽台車135の右側の積込み位置,に積み込まれ
る。
所定数づつの育苗箱が出芽台車135に前後左右に2列
づつ積み込まれると出芽台車135は出芽室に運ばれ、代
りに空の出芽台車が定位置に運ばれてくる。
上昇リフタ60および段積装置70は互いに連係して作動
するよう制御されているので、播種作業が完了して播種
コンベヤ51で搬送されてくる育苗箱が途絶えると、両装
置60,70は自動的に停止し、両装置内に育苗箱が残され
たままとなる。このような場合に作業終了ボタン69を押
すと、両装置が再び作動し、育苗箱載台75上に段積みさ
れた育苗箱の数が規定数に達していなくても出芽台車13
5への積み込みが行なわれる。
育苗箱を段積みした出芽台車135は第18図に示す出芽
室140に運ばれ、ここで適当日数の間保管される。適当
日数が経過して育苗箱内の種が出芽すると、育苗箱は緑
化台車141に積み替えられ、緑化室142で苗が適当な大き
さになるまで置かれる。なお、図中の143は積替室、144
は育苗箱を出芽台車135から緑化台車141に積み替えるた
めの積替装置である。
緑化室142内には、育成中の苗に灌水を施すための灌
水装置150が設けられている。この灌水装置150は、第18
図および第19図に示すように、側壁沿い上方に配設した
レール151,151に走行枠152が架け渡して設けられてお
り、該走行枠から台車141と台車141の間隔部に垂設した
灌水パイプ153,…に各台車141,…に向けて散水ノズル15
4,…が取り付けられている。給水ポンプ156によって水
槽157の水が給水ホース158と給水パイプ159を通じて各
灌水パイプ153,…に供給される。なお、給水ホース158
は走行枠152側に取り付けたホースリール160に巻き取ら
れており、走行枠152の走行に応じてホースリール160か
ら繰り出される。
操作盤162のスイッチを入れると、給水ポンプ156が作
動するとともに走行枠152が走行を開始し、各緑化台車1
41,…の各段に収容されている全ての育苗箱5,…に向け
て散水ノズル154,…から水が放出される。この際、給水
ポンプ156が先に作動し、一定時間が経過後走行枠152が
走行を行なうように制御されている。その理由は、日照
等によってパイプ153,159やホース158内の水が熱せられ
て高温になっている場合があり、このような高温の水が
苗にかかるのを防止するため、予めパイプやホース内の
水を排出しておくのである。
[発明の効果] 以上に説明したように、本発明にかかる育苗箱の搬送
装置は、階上部の育苗箱を階下部に設置したコンベヤ等
に連続的に隙間なく供給できるものであり、搬送時に段
積みした育苗箱群がずれることがないので、良好な状態
で育苗箱をコンベヤ等に供給することができるようにな
った。しかも、下降装置であるリフトチェーン等を真直
に張ることができるので、構造が簡略化された。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例である搬送装置の平面図、第
2図(a)は下降リフタの正面図、同図(b)〜(e)
はそれぞれ異なる状態をあらわす下降リフタ要部の正面
図、第3図は下降リフタの側面図、第4図は搬送装置の
制御装置のブロック図、第5図は下降装置の動作をあら
わすフローチャート、第6図は供給装置の動作をあらわ
すフローチャート、第7図(a),(b)は積込装置の
正面図と平面図、第8図(a),(b)は押込装置の正
面図と平面図、第9図(a),(b),(c)は上昇リ
フタの正面図、平面図、側面図、第10図は従来の上昇リ
フタの正面図、平面図、第11図は段積装置の正面図、第
12図はその平面図、第13図はその側面図、第14図および
第15図はその要部の平面図と側面図、第16図(a),
(b)はストッパ装置の説明図、第17図は上昇リフタお
よび段積装置の動作をあらわすフローチャート、第18図
は出芽室および緑化室の平面図、第19図は緑化室の断面
図である。 1……搬送コンベヤ、3……下降リフタ、5……育苗
箱、31……昇降装置(下降装置)、32……供給装置、33
……早送りコンベヤ、34……リフトチェーン、38……上
シリンダ、39……下シリンダ、40……制御装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方の保管場所から下方の播種機に育苗箱
    を搬送供給する搬送装置であって、育苗箱を複数個重ね
    合わせた育苗箱群を前記保管場所の高さから所定の高さ
    まで降ろす下降装置と、該所定の高さまで降ろされた育
    苗箱群を受止めて保持し、下側の育苗箱から順に1個づ
    つ前記播種機のコンベヤ上に供給する供給装置と、該供
    給装置が保持する育苗箱の残量を検出するセンサと、該
    センサの検出結果に基づき育苗箱群を段階的に下降させ
    るとともに、前記供給装置が保持する育苗箱が皆無にな
    ってから該供給装置に育苗箱群を受け渡すように前記下
    降装置を制御する制御装置とが設けられていることを特
    徴とする育苗箱の搬送装置。
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