JP4029686B2 - 播種施設 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、田植機等の苗移植機に用いる苗を育成するため育苗箱に播種する播種施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
播種施設では、播種された育苗箱を所定段数に段積みし、それを空調管理された出芽室内に収容して出芽させる。その際、最上段の育苗箱だけ受光量や蒸散量が異なるのを避けるため、最上段の育苗箱の上に空の育苗箱を載せている。従来、この空の育苗箱を載せる作業は一般に人手で行っていた。しかしながら、この方法は作業能率が悪く、改善の必要があった。
【0003】
その解決策として、播種ライン上に通過する育苗箱の数をカウントし、所定の段積み数だけ育苗箱に播種をすると次の育苗箱には播種しないように播種設備を停止することにより、所定段数だけ段積みされた播種育苗箱の上に空の育苗箱を自動的に段積みする方法が特開2000−44058公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に記載の方法は、空の育苗箱を段積みする作業については自動化されて能率が向上する反面、播種作業を断続的に停止させるので播種作業の効率が低下するという難点がある。そこで、播種作業の効率を低下させることなく、空の育苗箱を段積みする作業の能率を向上させることが本発明の課題である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は次のように構成した。すなわち、請求項1に記載の播種施設は、育苗箱に播種する播種装置と、播種された育苗箱を供給する播種育苗箱供給コンベヤと、該播種育苗箱供給コンベヤによって供給される播種された育苗箱を段積みする播種育苗箱段積みロボットと、該播種育苗箱段積みロボットによって段積みされた育苗箱群の最上段に段積みされる空の育苗箱を前記播種装置を介さずに供給する空育苗箱供給コンベヤと、該空育苗箱供給コンベヤによって供給される空の育苗箱を前記播種育苗箱段積みロボットによって段積みされた育苗箱群の最上段に段積みする空育苗段積みロボットと、育苗箱搬出コンベヤとを具備し、前記育苗箱搬出コンベヤは育苗箱段積み用のパレットを搬送し、前記播種育苗箱供給コンベヤと空育苗箱供給コンベヤとは互いに突き合わせて配置され、両コンベヤに隣接してこれらと平行に前記育苗箱搬出コンベヤが配置され、育苗箱搬出コンベヤ上の播種育苗箱段積み位置にあるパレットに播種育苗箱段積みロボットが育苗箱を段積みし、育苗箱が所定段数段積みされたパレットには、育苗箱搬出コンベヤ上の空育苗箱段積み位置で、空育苗箱段積みロボットが、その段積みされている育苗箱の上に空の育苗箱を段積みすることを特徴としている。
【0006】
播種育苗箱供給装置である播種育苗箱供給コンベヤで供給される播種された育苗箱を播種育苗箱段積み装置である播種育苗箱段積みロボットが段積みする。そして、所定段数に段積みされると、空育苗箱供給装置である空育苗箱供給コンベヤが空の育苗箱を供給し、これを空育苗箱段積み装置である空育苗箱段積みロボットが所定段数だけ段積みされている播種された育苗箱群の最上段に段積みする。この構成であると、播種作業を停止させずに播種された育苗箱の段積み及び空箱の段積みを行えるとともに、播種された育苗箱の段積みと空箱の段積みとをそれぞれ専用の段積み装置で行うので、能率が良く作業が確実である。
【0007】
また、請求項2に記載の播種施設は、育苗箱に播種する播種装置と、播種された育苗箱を供給する播種育苗箱供給コンベヤと、該播種育苗箱供給コンベヤによって供給される播種された育苗箱を段積みする播種育苗箱段積みロボットと、該播種育苗箱段積みロボットによって段積みされた育苗箱群の最上段に段積みされる空の育苗箱を前記播種装置を介さずに供給する空育苗箱供給コンベヤと、該空育苗箱供給コンベヤによって供給される空の育苗箱を前記播種育苗箱段積みロボットによって段積みされた育苗箱群の最上段に段積みする空育苗段積みロボットと、育苗箱搬出コンベヤとを具備し、前記育苗箱搬出コンベヤは育苗箱段積み用のパレットを搬送し、前記播種育苗箱供給コンベヤと空育苗箱供給コンベヤとは互いに突き合わせて配置され、両コンベヤに隣接してこれらと平行に前記育苗箱搬出コンベヤが配置され、育苗箱搬出コンベヤ上の播種育苗箱段積み位置にあるパレットに播種育苗箱段積みロボットが育苗箱を段積みし、育苗箱が所定段数段積みされたパレットには、育苗箱搬出コンベヤ上の空育苗箱段積み位置で、空育苗箱段積みロボットが、その段積みされている育苗箱の上に空の育苗箱を段積みし、さらに、育苗箱Cを一定方向に搬送する育苗箱搬送コンベヤに沿って、育苗箱に床土を入れて鎮圧・均平する床土供給装置と、床土の上に播種する播種装置と、覆土を施す覆土供給装置を備えた播種設備を備え、該播種設備によって播種等が施された育苗箱が播種育苗箱段積みロボットで段積みされ、前記床土供給装置は、土を収容するホッパと、該ホッパ内の床土を水平方向に繰り出すベルトコンベヤと、該ベルトコンベヤによって繰り出される土の量を調節するシャッタとを備え、該シャッタは、両側ほど土が多く繰り出されるようV字形に配置され、このV字の角度が調節可能となっていることを特徴としている。
【0008】
請求項1と同様に、播種育苗箱供給装置で供給される播種された育苗箱を播種育苗箱段積み装置が段積みする。そして、所定段数に段積みされると、空育苗箱供給装置が空の育苗箱を供給し、これを空育苗箱段積み装置が所定段数だけ段積みされている播種された育苗箱群の最上段に段積みする。一方、上記播種装置では、育苗箱に供給された床土を鎮圧・均平するので、育苗箱の隅部まで土が行き渡り、育苗箱の床土が均等になる。
【0009】
【発明の効果】
したがって、請求項1及び2の場合、所定段数に段積みされる播種された育苗箱の上に段積みする空の育苗箱の供給が容易になるとともに、播種作業を停止させずに播種された育苗箱の段積み及び空箱の段積みを行うことができ、播種作業能率の向上が図れるという効果を奏する。
【0010】
上記効果に加えて、播種された育苗箱の段積みと空箱の段積みとをそれぞれ専用の段積み装置で行うので、能率が良く作業が確実になるという効果を奏する。さらに、請求項2に係る発明では、播種装置が、育苗箱に供給された床土を鎮圧・均平するので、育苗箱の隅部まで土が行き渡り、育苗箱の床土が均等になるという効果が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に表された本発明の実施の形態について説明する。
図1は播種施設の一部である段積み設備の斜視図、図2はその平面図である。この段積み設備1は、播種された育苗箱を供給する播種育苗箱供給装置としての播種育苗箱供給コンベヤ2と、空の育苗箱を供給する空育苗箱供給装置としての空育苗箱供給コンベヤ3とが互いに突き合わせて配置され、さらに、これら両コンベヤ2,3に隣接してこれらと平行に育苗箱搬出コンベヤ4が配置されている。
【0012】
播種育苗箱供給コンベヤ2の始端部には後述する播種設備41の播種コンベヤ42の終端部が接続されており、播種コンベヤ42から播種育苗箱供給コンベヤ2に播種された育苗箱が1枚ずつ供給される。播種育苗箱供給コンベヤ2は、播種された育苗箱をその長手方向が搬送方向を向く状態で搬送する。播種育苗箱供給コンベヤ2の中間部には、1枚ずつ搬送されてくる育苗箱を2段に積み重ねる第一育苗箱積重ね装置6と、2段になって搬送されてくる育苗箱を4段に積み重ねる第二育苗箱積重ね装置7とが設けられている。
【0013】
第一育苗箱積重ね装置6は、図3に示すように、播種育苗箱供給コンベヤ2の育苗箱搬送路を挟んで両側に配置された上、下リフトスプロケット6a,6b,6a,bにリフトチエン6c,6cを巻き掛け、このリフトチエン6c,6cに所定間隔でリフト爪6d,…,6d,…を取り付けている。また、育苗箱搬送路の上方には、前、後送出しスプロケット6e,6f,6e,6fに送出しチエン6g,6gを巻き掛け、この送出しチエン6g,6gに所定間隔で送出し爪6h,…,6h,…を取り付けている。
【0014】
1枚目の育苗箱Cが所定位置にくると、リフト爪6d,6dが育苗箱の底部を支持して1ピッチ持ち上げ、次いで2枚目の育苗箱が所定位置にくると、これを次のリフト爪6d,6dが1ピッチ持ち上げ、リフト爪6d,6dで支持した状態で育苗箱を積み重ねる。このようにして育苗箱が2段に積み重ねられると、送出しチエン6g,6gが作動して、送出し爪6h,6hで押して搬送下手側に送り出す。
【0015】
第二育苗箱積重ね装置7も、基本構成は第一育苗箱積重ね装置6と同じであるので、その構成および動作の説明を省略する。しかして、播種育苗箱供給コンベヤ2の終端部には4段重ねになった播種された育苗箱が供給されることとなる。
【0016】
播種育苗箱供給コンベヤ2の終端部には、播種育苗箱取上げ位置A1,A2が設定されている。この播種育苗箱取上げ位置に対応して、育苗箱搬出コンベヤ4には播種育苗箱段積み位置B1−1,B1−2,B1−3,B2−1,B2−2,B2−3が設定されている。そして、播種育苗箱段積み装置である播種育苗箱段積みロボット8によって、播種育苗箱取上げ位置の育苗箱を播種育苗箱段積み位置に段積みする。
【0017】
空育苗箱供給コンベヤ3は、人手により空の育苗箱をその長手方向が搬送方向を向くように1枚ずつ供給するようになっている。空育苗箱供給コンベヤ3の終端部には、空育苗箱取上げ位置C1,C2が設定されている。この空育苗箱取上げ位置に対応して、育苗箱搬出コンベヤ4には空育苗箱段積み位置D1−1,D1−2,D1−3,D2−1,D2−2,D2−3が設定されている。そして、空育苗箱段積み装置である空育苗箱段積みロボット9によって、空育苗箱取上げ位置の育苗箱を空育苗箱段積み位置に段積みする。
【0018】
播種育苗箱段積みロボット8は、中間部で折り曲げ可能なロボットアーム8aの先端部に、4段重ねした育苗箱の長手方向両端をつかんで保持することのできる2組の育苗箱チャック8b,8bが設けられている。ロボットアーム8a全体を上下に回動、及びロボットアーム8aの折り曲げ角度を変更することにより、各育苗箱チャック8b,8bを播種育苗箱取上げ位置と播種育苗段積み位置との間を移動させるとともに上下位置を調節するようになっている。
【0019】
図4及び図5に示すように、育苗箱チャック8bは、チャック開閉シリンダ30で開閉させられる一対の把持爪31,31を備え、この一対の把持爪で4段重ねになった育苗箱の短辺部を両側から挟み付けて把持する。把持爪31の下端部は鉤状になっていて、把持の際にはこの鉤状部31aが最下段の育苗箱の底部に引っ掛かるようになっている。また、前後駆動手段32で前後方向に移動させられる前後位置規制体33と左右駆動手段34で左右方向に移動させられる左右位置規制体35とが各2対ずつ設けられ、把持爪31,31による把持に先行して育苗箱の前後位置及び左右位置を適正になるよう修正するようになっている。このため、把持爪31,31が育苗箱Cを正確に把持できる。
【0020】
なお、外面部に段Caが形成された育苗箱C(図11参照)については、この段の下側を把持爪31の鉤状下端部で支えるようにするため、一旦把持爪31,31が育苗箱を把持してから把持爪31,31を少しだけ上昇させて、鉤状部31a,31aを段Caの下面に係合させる。これに対し、外面部に段が形成されていない育苗箱C′(図12参照)については、鉤状部31aの水平長を長くし、把持爪31,31が閉じるときに鉤状部31a,31aが育苗箱の底面に差し込まれるように作動させる。制御プログラムを変更するだけで、いずれの育苗箱C,C′にも対応できる。
【0021】
空育苗箱段積みロボット9も播種育苗箱段積みロボット8と同じ基本構成であるが、空育苗箱段積みロボット9の育苗箱チャックは育苗箱を1枚だけつかんで保持するようになっている。
【0022】
播種育苗箱供給コンベヤ2の前記播種育苗箱取上げ位置A1,A2には、それぞれの位置に育苗箱を停止させる第一、第二育苗箱ストッパ11,12が設けられている。第一育苗箱ストッパ11は固定状態で設けられ、第二育苗箱ストッパ12は播種育苗箱供給コンベヤ2の搬送面よりも下方に引っ込み可能に構成されている。
【0023】
同様に、空育苗箱供給コンベヤ3の前記空育苗箱取上げ位置C1,C2には、それぞれの位置に育苗箱を停止させる第三、第四育苗箱ストッパ13,14が設けられている。第三育苗箱ストッパ13は固定状態で設けられ、第四育苗箱ストッパ14は空育苗箱供給コンベヤ3の搬送面よりも下方に引っ込み可能に構成されている。
【0024】
育苗箱搬出コンベヤ4は、パレット供給装置16にて供給される育苗箱段積み用のパレットPを一対のベルトの上に載せて搬送するようになっている。パレットPは、長手方向を搬送方向に向けて育苗箱を横に3列、縦に2列、計6枚並べられるスペースを有している。育苗箱搬出コンベヤ4の終端部には、パレットPの向きを90度変換させる方向変換装置17が設けられている。この方向変換装置17は、育苗箱搬出コンベヤ4の搬送面よりもパレットPを持ち上げ、そのまま90度回動するようになっている。
【0025】
育苗箱搬出コンベヤ4には、パレットPの各育苗箱を並べる位置が前記播種育苗箱段積み位置B1−1,B1−2,B1−3,B2−1,B2−2,B2−3と合致するパレット停止位置でパレットPを停止させる第一パレットストッパ18と、パレットPの各育苗箱を並べる位置が前記空育苗箱段積み位置D1−1,D1−2,D1−3,D2−1,D2−2,D2−3と合致するパレット停止位置でパレットPを停止させる第二パレットストッパ19と、方向変換装置17の最奥部でパレットPを停止させる第三パレットストッパ20とが設けられている。第一、第二パレットストッパ18,19は育苗箱搬出コンベヤ4の搬送面よりも下方に引っ込み可能に構成され、第三パレットストッパ20は固定状態に設けられている。
【0026】
この段積み設備1は、育苗箱の有無を検出するフォトセンサPH1〜11が適所に設けられており、その検出結果に基づき各部の作動を制御する。以下、その動作を説明する。
【0027】
後述する播種設備41によって播種された育苗箱Cは、播種設備のコンベヤから播種育苗箱供給コンベヤ2に引き継がれる。1枚目の育苗箱が第一育苗箱積重ね装置6まで搬送されてPH1がONになると、第一育苗箱積重ね装置6のリフトチエンが作動して当該育苗箱を持ち上げる。2枚目の育苗箱が第一育苗箱積重ね装置6の下方まできてPH1が再度ONになると、次のリフト爪が2個目の育苗箱を持ち上げて2枚の育苗箱を積み重ねる。第一育苗箱積重ね装置6は、上記動作を繰り返して育苗箱を2段に積み重ねていく。
【0028】
2段重ねの育苗箱が第二育苗箱積重ね装置7まで搬送されてPH2がONになると、第二育苗箱積重ね装置7のリフトチエンが作動して当該育苗箱を持ち上げる。次の2段重ねの育苗箱が第二育苗箱積重ね装置7の下方まできてPH2が再度ONになると、それを次のリフト爪が持ち上げて2段重ねの育苗箱の上に2段重ねの育苗箱を積み重ねる。第二育苗箱積重ね装置7は、上記動作を繰り返して育苗箱を4段に積み重ねていく。
【0029】
4段重ねの育苗箱は、播種育苗箱取上げ位置A1,A2に向けて搬送される。初期状態では、第二育苗箱ストッパ12は播種育苗箱供給コンベヤ2の搬送面よりも下方に引っ込んだ状態となっており、1組目の育苗箱は取上げ位置A1まで搬送され、第一育苗箱ストッパ11によって停止される。これによりフォトセンサPH3がONになると、第二育苗箱ストッパ12が播種育苗箱供給コンベヤ2の搬送面よりも上方に突出する。このため、2組目の育苗箱は取上げ位置A2まで搬送され、第二育苗箱ストッパ12によって停止される。
【0030】
上記のようにして各取上げ位置A1,A2に4段重ねの育苗箱が供給されてフォトセンサPH3,4がONになると、段積みロボット8が所定の動作を行い、各取上げ位置の育苗箱を後述する育苗箱搬出コンベヤ4上の適正位置へ段積みする。具体的には、2組の育苗箱チャック8b,8bが開いた状態で取上げ位置へ移動し、そこで育苗箱チャックが閉じて育苗箱をつかみ、次いで育苗箱をつかんだ育苗箱チャックが育苗箱搬出コンベヤ4上の適正位置まで移動し、そこで育苗箱チャック8b,8bが開いて育苗箱を解放するように作動する。
【0031】
育苗箱チャック8b,8bを播種育苗箱供給コンベヤ2の取上げ位置から育苗箱搬出コンベヤ4上の適正位置へ移動させるためにロボットアーム8aが作動した時点において、フォトセンサPH3,4のいずれかがONである場合は、「異常」として育苗箱段積み装置全体を停止させる。
【0032】
フォトセンサPH3,4のいずれもがOFFである場合は、「正常」であると判断し、第二育苗箱ストッパ11を播種育苗箱供給コンベヤ2の搬送面よりも下方に引っ込ませる。これにて播種育苗箱供給コンベヤ2は初期状態となり、前記と同様に、各取上げ位置A1,A2に4段重ねの育苗箱がそれぞれ供給される。
【0033】
パレット供給装置16は、フォトセンサPH7がOFFであるとき育苗箱搬出コンベヤ4にパレットPを供給する。そのパレットPがパレット停止位置まで移動すると、育苗箱搬出コンベヤ4の搬送面よりも上方に突出した状態にある第一パレットストッパ18によって受け止められて停止する。これにより、フォトセンサPH7,8がONになり、育苗箱搬出コンベヤ4が停止し、段積みロボット8が播種育苗箱段積み位置にあるパレットPに育苗箱の段積みを開始する。段積みロボット8による育苗箱の段積みは、次のように実行される。
【0034】
1組目の育苗箱は播種育苗箱供給コンベヤ2から最も遠い段積み位置B1−1,B2−1に載置する。2組目の育苗箱は1組目の育苗箱の上に載置する。以下同様に、所定段数になるまで育苗箱を段積みする。最も遠い段積み位置B1−1,B2−1に育苗箱が所定段数だけ載置されると、次は真ん中の段積み位置B1−2,B2−2に育苗箱を段積みする。そして最後に、一番手前の段積み位置B3−1,B3−2に育苗箱を段積みする。
【0035】
全播種育苗箱段積み位置B1−1,B1−2,B1−3,B2−1,B2−2,B2−3,B3−1,B3−2,B3−3に育苗箱が所定段数ずつ段積みされた時点で、フォトセンサPH8がOFFである場合は、第一パレットストッパ18が下降するとともに、育苗箱搬出コンベヤ4が作動する。その時点でフォトセンサPH8がONである場合は、そのままの状態を保持する。
【0036】
以上の動作中に、人手により空育苗箱供給コンベヤ3に空の育苗箱が供給される。供給された空の育苗箱は、空育苗箱取上げ位置C1,C2に向けて搬送される。初期状態では、第四育苗箱ストッパ14は空育苗箱供給コンベヤ3の搬送面よりも下方に引っ込んだ状態となっており、1枚目の育苗箱は取上げ位置C1まで搬送され、第三育苗箱ストッパ13によって停止される。これによりフォトセンサPH5がONになると、第四育苗箱ストッパ14が空育苗箱供給コンベヤ3の搬送面よりも上方に突出する。このため、2枚目の育苗箱は取上げ位置C2まで搬送され、第四育苗箱ストッパ14によって停止される。
【0037】
育苗箱が所定段数ずつ段積みされたパレットPは、育苗箱搬出コンベヤ4の搬送面よりも上方に突出した状態にある第二パレットストッパ19によって受け止められて停止する。これにより、フォトセンサPH9,10がONになり、育苗箱搬出コンベヤ4が停止し、段積みロボット9が空育苗箱段積み位置にあるパレットPに段積みされている育苗箱の上に空の育苗箱(空箱)を段積みする。段積みロボット9は次の順で段積みする。
【0038】
まず、始めに播種育苗箱供給コンベヤ2から最も遠い空育苗箱段積み位置D1−1,D2−1の育苗箱群に空箱を載置し、次いで真ん中の空育苗箱段積み位置B1−2,B2−2の育苗箱群に空箱を載置し、最後に一番手前の空箱育苗箱段積み位置B3−1,B3−2の育苗箱群に載置する。
【0039】
このように所定段数の播種された育苗箱と上に空の育苗箱とが段積みされたパレットPは、フォトセンPH11がOFFで方向変換装置17の上にパレットが存在せず、かつ該方向変換装置17が回動位置にないという条件を満たす場合、パレットPが方向変換装置17まで送り込まれ第三パレットストッパ20によって停止させられる。上記条件を満たさない場合は、空育苗箱段積み位置で待機する。
【0040】
育苗箱群を載せたパレットPが方向変換装置17に送り込まれると、方向変換装置17は90度回動する。この方向変換装置17の上に載置されている育苗箱群を載せたパレットPを、フォークリフトですくい上げて育苗箱搬出コンベヤ4の延長方向に取り出し、出芽室まで運搬する。方向変換装置17の上にパレットが存在しなくなると、方向変換装置17は元の状態に復帰する。
【0041】
図示の段積み設備1は、播種された育苗箱を段積みする播種育苗箱段積み装置8と空の育苗箱を段積みする空育苗箱段積み装置9と別々に設けられている。このため、段積みの能率が良く作業が確実である。場合によっては、播種された育苗箱を段積みと空の育苗箱を段積みとを同じ育苗箱段積み装置で行ってもよい。
【0042】
図6は上記段積み設備1を設置した播種施設のレイアウト図である。この育苗施設は、2階が育苗箱置場となっており、その育苗箱置場の育苗箱C,…が育苗箱供給装置40によって1階に設置した播種設備41に1枚ずつ順次供給される。播種設備41は図7に示す構成で、育苗箱Cを一定方向に搬送する育苗箱搬送コンベヤ42に沿って、育苗箱に床土を入れて鎮圧・均平する床土供給装置43、野菜用の灌水装置44、床土の上に種籾を播種する播種装置45、覆土を施す覆土供給装置46、水稲用の灌水装置47が設けられている。播種設備41によって播種等を施された育苗箱は、段積み設備1によってパレットPの上に所定段数ずつ段積みされるとともに、その上に空の育苗箱が載せられる。そして、それをフォークリフトによって出芽室48に搬入して出芽させる。
【0043】
なお、床土供給装置43は、育苗ポットの隅まで床土が確実に充填されるように、図8に示す構成が採用されている。43aは土を収容するホッパ、43bは該ホッパ内の床土を水平方向に繰り出すベルトコンベヤ、43cは該ベルトコンベヤによって繰り出される土の量を調節するシャッタであり、シャッタ43cをV字形に配置して両側ほど土が多く繰り出されるようにしている。これにより、床土は図9に示すように育苗箱Cに供給される。これを鎮圧・均平すると、育苗箱の隅部まで土が行き渡り育苗箱の床土が均等になる。シャッタ43cはV字の角度を調節できる構成にしておくのが好ましい。
【0044】
この播種施設では、育苗箱搬出コンベヤ4の終端部に方向変換装置17を設けることにより、段積み設備1で育苗箱が段積みされたパレットPを育苗箱搬出コンベヤ4の延長方向に取り出すようになっている。このため、図示の播種施設のように播種設備41及び段積設備1のラインを平行に複数本設ける場合、各ラインの間にフォークリフトを移動させるスペースをとる必要がなく、各ラインの間隔を狭くすることが可能である。
【0045】
また、出芽室48で出芽させた育苗箱はビニールハウスで緑化させる。このビニールハウスがトンネル型の簡易なタイプである場合、図10に示す構造にするとよい。図で50は地面に水平に敷設されたベンチパイプ、51はベンチパイプ50の上に載置されたベンチ、52はベンチ51の上に被せられたビニールシート、53はベンチパイプに取り付けたアーチパイプ止め具、54はアーチパイプ止め具53によって両端が支持されアーチ状に湾曲させられたアーチパイプである。
【0046】
図示のように、アーチパイプ止め具53のベンチパイプ側の端部をベンチパイプ50の中心よりも上位に位置させることにより、アーチパイプ止め具53のベンチパイプ50への取り付けが強固になり、アーチパイプ54の弾発力でアーチパイプ止め具53が外れにくくなる。また、アーチパイプ止め具53のアーチパイプ受け部53aを底付きにすることにより、アーチパイプ54の下端が正確に位置決めされ、アーチパイプ54を適正なアーチ状に保持することができる。さらに、ビニールシート52の端部をベンチ51とアーチパイプ止め具53の間、及びベンチパイプ50とアーチパイプ止め具53の間に挟み込むことにより、ビニールシート52を外れにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】段積み設備の平面図である。
【図2】播種育苗箱段積みロボットの斜視図である。
【図3】第一育苗箱積重ね装置の(a)正面図、及び(b)側面図である。
【図4】育苗箱チャックの(a)正面図、及び(b)側面図である。
【図5】育苗箱チャックの平面図である。
【図6】播種施設のレイアウト図である。
【図7】播種設備の全体図である。
【図8】床土供給装置の(a)正面断面図、及び(b)側面断面図である。
【図9】育苗箱に土詰めした状態を示す図である。
【図10】トンネル型ビニールハウスの要部の断面図である。
【図11】外面部に段が形成された育苗箱の形態を示す図である。
【図12】外面部に段が形成されていない育苗箱の形態を示す図である。
【符号の説明】
C 育苗箱
1 段積み設備
2 播種育苗箱供給コンベヤ(播種育苗箱供給施設)
3 空育苗箱供給コンベヤ(空育苗箱供給施設)
4 育苗箱搬出コンベヤ
6 第一育苗箱積重ね装置
7 第二育苗箱積重ね装置
8 播種育苗箱段積みロボット(播種育苗箱段積み装置)
8c 育苗箱チャック
9 空育苗箱段積みロボット(空育苗箱段積み装置)
16 パレット供給装置
17 方向変換装置
31 把持爪
33 前後位置規制体
34 左右位置規制体
41 播種設備
42 播種コンベヤ
43 床土供給装置
43c シャッタ
Claims (2)
- 育苗箱に播種する播種装置と、播種された育苗箱を供給する播種育苗箱供給コンベヤと、該播種育苗箱供給コンベヤによって供給される播種された育苗箱を段積みする播種育苗箱段積みロボットと、該播種育苗箱段積みロボットによって段積みされた育苗箱群の最上段に段積みされる空の育苗箱を前記播種装置を介さずに供給する空育苗箱供給コンベヤと、該空育苗箱供給コンベヤによって供給される空の育苗箱を前記播種育苗箱段積みロボットによって段積みされた育苗箱群の最上段に段積みする空育苗段積みロボットと、育苗箱搬出コンベヤとを具備し、前記育苗箱搬出コンベヤは育苗箱段積み用のパレットを搬送し、前記播種育苗箱供給コンベヤと空育苗箱供給コンベヤとは互いに突き合わせて配置され、両コンベヤに隣接してこれらと平行に前記育苗箱搬出コンベヤが配置され、育苗箱搬出コンベヤ上の播種育苗箱段積み位置にあるパレットに播種育苗箱段積みロボットが育苗箱を段積みし、育苗箱が所定段数段積みされたパレットには、育苗箱搬出コンベヤ上の空育苗箱段積み位置で、空育苗箱段積みロボットが、その段積みされている育苗箱の上に空の育苗箱を段積みすることを特徴とする播種施設。
- 育苗箱に播種する播種装置と、播種された育苗箱を供給する播種育苗箱供給コンベヤと、該播種育苗箱供給コンベヤによって供給される播種された育苗箱を段積みする播種育苗箱段積みロボットと、該播種育苗箱段積みロボットによって段積みされた育苗箱群の最上段に段積みされる空の育苗箱を前記播種装置を介さずに供給する空育苗箱供給コンベヤと、該空育苗箱供給コンベヤによって供給される空の育苗箱を前記播種育苗箱段積みロボットによって段積みされた育苗箱群の最上段に段積みする空育苗段積みロボットと、育苗箱搬出コンベヤとを具備し、前記育苗箱搬出コンベヤは育苗箱段積み用のパレットを搬送し、前記播種育苗箱供給コンベヤと空育苗箱供給コンベヤとは互いに突き合わせて配置され、両コンベヤに隣接してこれらと平行に前記育苗箱搬出コンベヤが配置され、育苗箱搬出コンベヤ上の播種育苗箱段積み位置にあるパレットに播種育苗箱段積みロボットが育苗箱を段積みし、育苗箱が所定段数段積みされたパレットには、育苗箱搬出コンベヤ上の空育苗箱段積み位置で、空育苗箱段積みロボットが、その段積みされている育苗箱の上に空の育苗箱を段積みし、さらに、育苗箱Cを一定方向に搬送する育苗箱搬送コンベヤに沿って、育苗箱に床土を入れて鎮圧・均平する床土供給装置と、床土の上に播種する播種装置と、覆土を施す覆土供給装置を備えた播種設備を備え、該播種設備によって播種等が施された育苗箱が播種育苗箱段積みロボットで段積みされ、前記床土供給装置は、土を収容するホッパと、該ホッパ内の床土を水平方向に繰り出すベルトコンベヤと、該ベルトコンベヤによって繰り出される土の量を調節するシャッタとを備え、該シャッタは、両側ほど土が多く繰り出されるようV字形に配置され、このV字の角度が調節可能となっていることを特徴とする播種施設。
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