JPH11170340A - シームレスチューブの製造方法 - Google Patents

シームレスチューブの製造方法

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JPH11170340A
JPH11170340A JP9346729A JP34672997A JPH11170340A JP H11170340 A JPH11170340 A JP H11170340A JP 9346729 A JP9346729 A JP 9346729A JP 34672997 A JP34672997 A JP 34672997A JP H11170340 A JPH11170340 A JP H11170340A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円周方向に均一な電気抵抗分布を有するシー
ムレスチューブを、低コストで且つ大量に製造する方法
を提供すること。 【解決手段】 所定の導電性を有する熱可塑性樹脂塑性
物を押出機11に装着した環状ダイ12よりチューブ状
に溶融押出して冷却固化させた後、チューブ状を維持し
た状態で連続的に引き取ってシームレスチューブを成形
する方法において、冷却固化後のチューブ状体Tの引き
取り方向に直交する円周上の体積電気抵抗又は表面電気
抵抗を測定し、この測定値に基づいて溶融押出しチュー
ブの少なくとも2以上の円周方向位置における温度を部
分的に制御すべく配設した温度制御装置(15a〜15
L)、(25a〜25L)、(31、32a、32
b)、又は(41)により調整することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシームレスチューブ
の製造方法に関し、更に詳細には例えば複写機等の電子
機器における導電性、半導電性の無端ベルト等に使用す
るのに好適なシームレスチューブを製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】マイクロコンピューター、ワードプロセ
ッサー、プリンター、複写機などの電子機器には、導電
性、半導電性の無端ベルト、スリーブ、ローラー被覆筒
状体などが使用されていることは既によく知られてい
る。
【0003】これら無端ベルト、スリーブ、ローラー被
覆筒状体などを製造する方法としては、ディッピング成
形、コーティング成形、ブロー成形、押し出し成形等の
多数の方法が既に知られている。本出願人も前述した用
途に用いるシームレスベルトを提案(特開平4−255
332号公報)し、高い評価を得ている。
【0004】この特開平4−255332号公報に開示
されたシームレスベルトの製造方法は、要するには、所
定の電気抵抗を示すように導電性フィラーを配合した熱
可塑性合成樹脂組成物をチューブ状に溶融押出し成形
し、所定の幅で切断することによって継ぎ目や折り目の
ないシームレスベルトを形成するもので、この方法によ
ると生産コストや品質などの点から転写ベルト等の筒状
体として極めて優れたものを提供することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、半導電
といわれる電気抵抗が101〜1014(Ω・cm)の領
域は、僅かな押し出し変動、引き取り変動、導電性フィ
ラー配合変動などにより抵抗値が大きく変動する領域で
ある。そのため、安定した生産ができないばかりか、電
子写真式の複写機、プリンター等に用いる転写ベルトの
機能を満足させるために必要な約1オーダー以内の抵抗
均一性が得られにくいという問題があった。
【0006】そこで、均一な抵抗値を得るために、ギヤ
ポンプで溶融樹脂を定量押し出しする方法、ダイス内の
温度を均一にする方法、又は溶融樹脂温度を均一にする
方法など種々の方法を試みたが、十分な抵抗均一性を得
ることができなかった。
【0007】発明者等は研究の結果、抵抗値がバラツク
原因は、固定ペレット形状の材料が溶融中にチューブ状
になる過程において導電性フィラーが受けるせん断力が
チューブ状体の各場所により異なるためではないかと推
測した。換言すれば、ダイス内の各場所においてカーボ
ン粒子間の距離が部分的に異なるか、又はダイス内の各
場所ごとにカーボン粒子が連続的に連なった状態のスト
ラクチャーの破壊程度が異なるため、結果としてチュー
ブ状体の円周方向に電気抵抗バラツキが発生するものと
推測した。
【0008】そこで、発明者等は、鋭意研究の結果、溶
融押出しチューブにおける各場所でのせん断量を個別に
温度によりコントロールすることで電気抵抗バラツキを
少なくすることが可能であることを突き止め、本発明に
至った。すなわち、チューブ状体の円周方向における細
分化された部分について個別に電気抵抗を制御する手段
を配設してチューブ状体を形成すると、円周方向に均一
な抵抗分布を有するチューブが連続的に押し出されるこ
とになり、その結果低コストで且つ大量に、安定したシ
ームレスチューブを得ることができた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はシームレスチュ
ーブの製造方法であり、前述の技術的課題を解決するた
めに以下のような構成とされている。すなわち、本発明
は、所定の導電性を有する熱可塑性樹脂塑性物を押出機
に装着した環状ダイよりチューブ状に溶融押出して冷却
固化させた後、チューブ状を維持した状態で連続的に引
き取ってシームレスチューブを成形する方法において、
冷却固化後のチューブ状体の引き取り方向に直交する円
周上の体積電気抵抗又は表面電気抵抗を測定し、この測
定値に基づいて溶融押出しチューブの少なくとも2以上
の円周方向位置における温度を部分的に制御すべく配設
された温度制御装置により調整することを特徴とする。
【0010】<本発明における具体的構成>本発明のシ
ームレスチューブの製造方法は、前述した必須の構成要
素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような場
合であっても成立する。その具体的構成要素とは、温度
制御装置を、溶融樹脂の前記環状ダイ中での円周方向流
れが終了した後から溶融押出しチューブが冷却固化され
るまでの間に配設したことを特徴とする。
【0011】また、本発明におけるシームレスチューブ
の製造方法では、温度制御装置を、環状ダイの円周方向
に少なくとも2箇所以上配設することも好ましい。更
に、本発明におけるシームレスチューブの製造方法で
は、前述した温度制御装置を、加熱器又は冷却器で構成
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明におけるシームレス
チューブの製造方法の実施形態を図に示される製造装置
を参考にして更に詳細に説明する。図1には本発明の一
実施形態に係るシームレスチューブの製造方法を実施す
る、冷却用マンドレルをチューブ内側に配設したインサ
イドマンドレル方式のチューブ状体製造装置10の一例
が示されている。
【0013】このチューブ状体製造装置10は、押出機
11に装着した環状ダイ12を含む。この環状ダイ12
の中心部にはこれを貫通するように中空の支持棒13の
上部が同軸状に固定され、この支持棒13の下方側は、
冷却用マンドレル14の中心部を貫通して当該冷却用マ
ンドレル14を固定支持し、更にその下方部へ伸長して
いる。
【0014】環状ダイ12は、下端面に環状のスリット
12aが形成され、且つ内部には上方から下端面のスリ
ット12aに向かう環状の流路12bが形成され、この
環状流路12bを区画する内側ダイ部分12cの外周面
には複数条のスパイラル溝12dが形成されて構成され
ている。この環状流路12bは、上方部で前述した押出
機11の出口に接続されている。
【0015】環状ダイ12には、図1〜図3に示される
ように、その周方向に亘って等間隔に12個のカートリ
ッジタイプの電気ヒータ15a〜15Lと測温センサー
16a〜16Lが内部に埋め込むような形式で取り付け
られている。すなわち、12個のカートリッジ形電気ヒ
ータ15a〜15Lと測温センサー16a〜16Lは、
それぞれ環状ダイ12を構成する外側ダイ部分12eに
おいて溶融樹脂が環状流路12b全体に行き渡る位置、
換言すれば環状流路12b内で円周方向への流動が終了
する位置からダイリップ部までの間の位置に、周方向に
30度間隔で埋設されている。
【0016】環状ダイ12と冷却用マンドレル14との
間であってチューブ状体Tの外周には、支持棒13と同
軸状に温調リング17が配置されている。この温調リン
グ17は、環状ダイ12から押し出される溶融状態のチ
ューブ全体を冷却するもので、溶融押出しチューブの外
周面ほぼ全周に冷風を吹き付けるようにその内周部に吹
出口が形成されている。この温調リング17は、冷却用
マンドレル14と同じ目的で設けられているものであ
り、従って冷却効率が低下しなければ設ける必要はな
い。
【0017】更に、支持棒13の下端付近には周方向に
90度間隔で4組のニップロール18が配置されてい
る。この各ニップロール18は、冷却用マンドレル14
より下方に位置する支持棒13の外周に固定された内側
ロール18aとこの内側ロールに対峙して支持された外
側ロール18bとから構成されている。
【0018】外側ロール18bは、その外周にゴム弾性
体で被覆され、且つ駆動ローラとして機能する。そし
て、内側ローラ18aと外側ローラ18bとによりチュ
ーブ状体Tを挟み付けることによってチューブ状体Tを
連続的に引き取る。このようなニップロール18は、固
化したチューブ状体Tに折り目を付けずにチューブ状を
維持したままで連続的に引取る手段として有効である。
【0019】チューブ状体Tが小径で、このチューブ状
体T内に内側ロールを設けることができない時、又はチ
ューブ状体Tが剛性を有する時には、この内側ロールを
省略しても差し支えない。なお、このようなニップロー
ル18は、支持棒13の周囲に少なくとも2ヶ所以上設
けることが好ましい。
【0020】支持棒13には圧力・流量制御気体供給装
置19及び冷却用マンドレル14に冷媒を供給する機構
20が付設されている。前者の圧力・流量制御気体供給
装置19は、一端が圧力・流量制御気体供給源(図示せ
ず)に接続され且つ支持棒13内を通る供給管21及び
排出管22を備え、この供給管21の他端である吹出口
21aは環状ダイ12と冷却用マンドレル14との間で
あって冷却用マンドレル14に近接した位置の支持棒1
3に形成された開口から僅かに突出して固定されてい
る。
【0021】この供給管21の吹出口21aは、環状ダ
イ12の下端面スリット12aから下方に向かって押し
出されるチューブ状体Tの内部に位置し、これにより、
圧力・流量制御気体は、供給源から供給管21を通って
その吹出口21aからチューブ状体T内に導入できる。
また、排出管22の他端である吸込口22aは、環状ダ
イ12と冷却用マンドレル14との間であって環状ダイ
12に近接した位置の支持棒13に形成された開口から
僅かに突出して固定されている。
【0022】他方、冷却用マンドレル14に冷媒を供給
する機構20は、一端が冷媒供給源(図示せず)に接続
され且つ支持棒13内を通って他端である開口部23
a、24aがそれぞれ冷却用マンドレル14内に位置す
る流入管23及び排出管24から構成されている。
【0023】次に、前述したチューブ状体製造装置10
を用いて本発明のシームレスチューブの製造方法におけ
る一実施形態について説明する。導電性フィラーが配合
された熱可塑性樹脂塑性物は押出機11から環状ダイ1
2のスパイラル溝12dに送り込まれ、このスパイラル
溝12dを通って環状ダイ12の全周に回り込むと同時
にこのスパイラル溝12dから溢れた溶融樹脂は環状流
路12bを真っ直ぐ下方向へ流れ、これにより溶融樹脂
は環状流路12b全体に行き渡る。
【0024】そして、溶融樹脂は、環状のスリット12
aからチューブ状に押出され、温調リング17から吹き
出される冷却エアーカーテンを通過し且つ冷却用マンド
レル14の外周囲面に摺接しながら下方向へ移動する間
に冷却され、ニップロール18で引き取られ、所定の長
さで切断される。このようにして得られたシームレスチ
ューブは、テストピースとして使用されるもので、従っ
て12個のカートリッジタイプの電気ヒータ15a〜1
5Lは不作動状態とされている。
【0025】その後、このテストピースとして形成され
たシームレスチューブにおける軸線方向に直交する円周
上の電気抵抗が測定される。図4において実線で示され
る曲線Kはテストピースにおける電気抵抗分布を示して
おり、図5において同様に実線で示される曲線Mは環状
ダイ12の温度分布を示している。
【0026】これにより得られたテストピースの電気抵
抗分布即ちデータに基づいてシームレスチューブの円周
方向における電気抵抗を調整する部分に対応する環状ダ
イ12における周方向部分の温度を、12個のカートリ
ッジタイプの電気ヒータ15a〜15Lの個々の通電量
を細かく変更することにより調整する。
【0027】次いで、製品としてのシームレスチューブ
を形成すべく、導電性フィラーが配合された熱可塑性樹
脂塑性物を押出機11から環状ダイ12のスパイラル溝
12dに送り込み、環状のスリット12aからチューブ
状に押出し、温調リング17から吹き出される冷却エア
ーカーテン内を通過し且つ冷却用マンドレル14の外周
囲面に摺接させながら下方向へ移動する間に冷却し、ニ
ップロール18で引き取る。
【0028】その後、このチューブ状体を所定の長さで
順次切断して所望のシームレスチューブが形成される。
このシームレスチューブにおける軸線方向に直交する円
周上の電気抵抗を測定すると、図4に点線で示される曲
線Lのように相当に均一な電気抵抗分布を示しているこ
とが分かる。なお、図5に点線で示される曲線Nは、電
気ヒータ15により環状ダイ12の周方向部分における
温度を制御した時の温度分布を示している。
【0029】このチューブ状体製造装置10において、
環状ダイ12のダイリップと、溶融状態のチューブ状体
Tが最初に冷却用マンドレル14に接する位置との距離
は、通常、20mm以上500mm以下とされる。この
理由は、20mm未満であるとダイリップと冷却用マン
ドレル14との間でチューブ状体Tが急激に変形するた
め切断し易くなって連続生産が困難となり、他方500
mm以上とすると溶融張力の小さい溶融チューブの占め
る割合が大となるためチューブ状体Tの形状が不安定と
なって安定的連続生産が困難となるためである。
【0030】環状ダイ12については、スパイダーダ
イ、サイドフィードダイ、マンドレルサポートダイ、リ
ングスパイラルダイ、スクリーンパックダイと称するも
のでもよく、要するには環状のスリット12aがダイ出
口として形成されていればよい。しかし、環状方向のせ
ん断速度分布、せん断応力分布がより均一になるように
設計された4条から10条のスパイラル溝12dを備え
た所謂スパイラルダイを用いることが好ましい。
【0031】また、環状ダイの材質は、特に制限はない
が、JIS規格、S45Cに硬質クロームメッキや無電
解ニッケルメッキ、或いはチタンコートしたものが熱伝
導性がよく好ましい。なお、腐食を防止する目的で、ハ
ステロイ、各種ニッケル又はチタン等の合金やセラミッ
ク製であってもよい。
【0032】環状ダイ12におけるダイリップの直径D
1と冷却用マンドレル14の直径D2との関係は、通常、
3D1≧D2≧0.3D1とされる。冷却用マンドレル1
4の直径D2が3D1より大きいと、溶融状態のチューブ
状体Tが冷却用マンドレル14に接する位置でスティッ
クスリップによる垂みが発生し、長手方向に肉厚の均一
なチューブ状体Tが得られなくなり、他方D2が0.3
1未満であると、溶融状態のチューブ状体Tが円周方
向に同時に冷却用マンドレル14に接触しなくなり、肉
厚の均一なチューブ状体Tが得られにくい傾向にある。
【0033】冷却用マンドレル14における軸方向長さ
は、通常、10mm以上且つダイリップの直径D1の3
倍以下とされる。この長さが10mm未満であると、ダ
イリップと冷却用マンドレル14と溶融状態のチューブ
状体Tとで囲まれた空間内の圧力制御が不安定となる傾
向にある。
【0034】また、この長さがダイリップの直径D1
3倍より大きいと、固化したチューブ状体Tと冷却用マ
ンドレル14の側面との摩擦力が増大し、冷却用マンド
レル14とこの下方に位置するニップロール18との間
で固化したチューブ状体Tが塑性変形し、チューブの肉
厚が不均一になる傾向にある。
【0035】冷却用マンドレル14は、一般には金属又
はセラミックが使用され、その表面は通常0.3μ以上
25μ以下の凹凸を形成した所謂梨地加工処理表面が好
ましい。この凹凸が0.3μ未満であると、溶融状態の
チューブが冷却用マンドレル14に接する位置でスティ
ックスリップを発生し、長手方向に均一な肉厚のチュー
ブ状体Tが得られにくい傾向にあり、凹凸が25μより
大きいと、チューブ状体Tの内面に引掻き傷が発生する
と共に、ダイリップ部と冷却用マンドレル14と溶融状
態のチューブ状体Tとで囲まれた空間内の圧力制御が不
安定となる傾向にある。
【0036】更に、冷却用マンドレル14には冷媒供給
機構20によって内部に温度調整された冷媒が送られ且
つ循環されて、その表面が所定温度に冷却される。冷却
用マンドレル14の表面温度は、非結晶樹脂の成形にお
いてはガラス転移点(Tg)+20℃以下、結晶性樹脂
の成形においては融点(Tm)以下、好ましくは、Tg
又はTm−10℃以下とされる。
【0037】Tg+20℃或いはTm以上となる冷却用
マンドレル14上でスティックスリップが発生し、長手
方向に肉厚の均一なチューブ状体Tが得られなくなる。
ダイリップ部と冷却用マンドレル14と溶融状態のチュ
ーブ状体Tとで囲まれた空間には、圧力・流量制御気体
供給機構19によって供給圧力と供給量を制御した空
気、窒素等の気体を連続的に供給し且つ排出される。
【0038】この空間が密閉状態にあると、微小な引取
りむらを起こし、或いはダイリップ部と冷却用マンドレ
ル14との間の溶融状態にあるチューブ状体Tが周方向
において同時に接触しなくなり、肉厚の均一なチューブ
状体Tを得ることができ難くなる。
【0039】前述した実施形態に係るシームレスチュー
ブの製造方法を実施するチューブ状体製造装置10で
は、それぞれ12個の電気ヒータ15a〜15Lと測温
センサー16a〜16Lを、環状ダイ12下面側から内
部に埋設した例について説明したが、本発明のシームレ
スチューブの製造方法はこのような構成の装置に限定さ
れるものではない。例えば、図6に示されるように12
個の電気ヒータ15a〜15Lを環状ダイ12の外周面
から埋設するようにしてもよい。なお、電気ヒータ15
a〜15L及び測温センサー16a〜16Lの数につい
ても12個でなければならない理由はなく、その数は適
宜選択可能である。
【0040】また、前述したチューブ状体製造装置10
において、測温センサー16a〜16Lは、熱電対を用
いたものを使用しているが、白金抵抗対等公知の感温式
接触式温度センサーや、赤外線による公知の非接触式温
度センサーを用いることもできる。しかし、外気の影響
を受けにくい接触式の温度センサーを使用することが好
ましい。
【0041】また、前述したチューブ状体製造装置10
では、環状ダイ12における周方向部分の温度を複数の
電気ヒータ15a〜15Lで部分的に加熱することによ
って変更制御する例についてのものであったが、電気ヒ
ータに代えてオイルヒータを用いることもできる。しか
し、ダイス型への取り付けの容易さ、温度制御の応答性
の速さ等の点から電気ヒータを使用することが好まし
い。
【0042】更に、多点でダイスへ取り付けられる点か
ら、前述したようなカートリッジタイプの電気ヒータを
使用することが好ましい。更にまた、前述のチューブ状
体製造装置10では、環状ダイ12における周方向部分
の温度を複数の電気ヒータ15a〜15Lで部分的に加
熱することによって変更制御するものであったが、逆に
環状ダイ12における周方向部分を冷却することにより
温度制御するようにしてもよい。その装置の例は図7に
示されている。
【0043】図7に示されるチューブ状体製造装置30
は、環状ダイ12におけるダイリップ部近傍において周
方向に等間隔に複数の冷却媒体通路31を形成し、各通
路31に冷媒導入管32a及び導出管32bをそれぞれ
接続して、冷媒を循環する。各通路31ごとに流れる冷
媒の温度は、前述したと同様な趣旨で調整される。
【0044】すなわち、各通路31を流れるそれぞれの
冷媒温度は、テストピースで得られた電気抵抗分布即ち
データに基づいてシームレスチューブの円周方向におけ
る電気抵抗を調整する部分に対応する環状ダイ12にお
ける周方向部分の温度が所望の状態になるように調整さ
れる。なお、各通路31に流す冷媒は、温度調整された
液体であってもよいし、或いは空気又はその他の気体で
あってもよい。
【0045】前述した実施形態に係るチューブ状体製造
装置10では、温度制御装置である加熱器としての電気
ヒータ15a〜15Lや冷却器としての冷媒通路31
は、いずれも環状ダイ12に設けられていたが、この温
度制御装置は基本的には溶融樹脂の環状ダイ中での円周
方向流れが終了した後から溶融状態のチューブが冷却固
化されるまでの間に配設されているのが好ましい。
【0046】例えば、環状ダイ12より押出された後の
溶融押出しチューブの温度を制御する場合には、図8に
示される実施形態のチューブ状体製造装置40のように
環状ダイ12の下端面における環状のスリット12aか
ら押し出された溶融状態のチューブ状体が冷却用マンド
レル14に至るまでの間に、複数の温調空気吐出管41
を周方向に間隔をあけ、且つその吐出口をスリット12
aから押し出された溶融状態のチューブ状体Tに向ける
ように配置して構成することができる。
【0047】その際、各温調空気吐出管41について
は、前述した最初の実施形態と同じ趣旨で溶融押出しチ
ューブの周方向に設置される。すなわち、各温調空気吐
出管41の吐出口が、テストピースで得られた電気抵抗
分布即ちデータに基づいてシームレスチューブの円周方
向における電気抵抗を調整する部分に対応する溶融押出
しチューブにおける周方向部分に対峙するように設置さ
れる。
【0048】ところで、この種の導電性又は半導電性の
シームレスチューブでは、外層と内層とが異なった性質
を備えていることが必要とされる場合がある。例えば、
外層が内層より摩擦係数が小さいこと、外層と内層
が異なった電気抵抗を有するものであること、更にまた
外層がフッ素樹脂のような柔らかな材料では内層は高
剛性な材料から形成されていること等である。
【0049】このような要望を満足させるためには内層
と外層(場合には3層又は4層にすることもある)に用
いる材料の種類を変えることが多い。このように内外層
が異なる性質を備えるように異なる材料を使用する場合
には、特に両者の電気抵抗の絶対値も各々異なる。ま
た、成形時における樹脂流路が内外層で異なることから
せん断の履歴もそれぞれ相違し、従って各層における円
周方向の電気抵抗分布も異なる。
【0050】しかし、本発明におけるシームレスチュー
ブの製造方法では、前述したように溶融樹脂チューブに
おける周方向の温度を部分的にコントロールすることに
より周方向の電気抵抗値を変えることができるため、各
層が同一の樹脂材料であっても、或いは異なった材料で
あっても温度制御装置の配置によっては、各層の電気抵
抗を均一に制御できるのである。例えば、内層及び外層
の周方向電気抵抗分布を変えるチューブ状体製造装置の
一例が図9に示されている。
【0051】図9に示されるチューブ状体製造装置は、
2層ダイ金型を備えたものである。この2層ダイ金型を
備えたチューブ状体製造装置50は、ダイ金型51がほ
ぼ同心状に2つの環状流路51a、51bを備え、これ
ら2つの環状流路51a、51bは下方の下流側で合流
し、1つの環状流路51cとなってダイ金型の下端面に
形成された環状のスリット51dを出口とするように構
成されているものである。このような流路構成に従っ
て、外側の環状流路51aを流れる溶融樹脂が外層即ち
表面層を形成し且つ内側の環状流路51bを流れる溶融
樹脂が内層を形成し、内層と外層はダイ金型の下方部で
合流して1層となる。
【0052】このような2層ダイ金型を備えるチューブ
状体製造装置50を用いてチューブ状体を製造する場
合、溶融押出しチューブの内周側及び外周側におけるダ
イ金型51のダイリップ部近傍にそれぞれ、前述した実
施形態で説明されているように複数の温度制御装置であ
るカートリッジタイプの電気ヒータ15a〜15L、2
5a〜25Lを配置し且つ更にその近傍に測温センサー
16a〜16L、26a〜26Lをそれぞれ設置して、
チューブ状体の内層及び外層の表面電気抵抗率を制御す
ることにより、各層が同一の樹脂材料でも、或いは異な
った樹脂材料でも各層の電気抵抗がそれぞれ均一に制御
されたシームレスチューブを容易に製造することができ
る。
【0053】ただし、図9に示される2層ダイ金型を備
えるチューブ状体製造装置50では、温度制御装置を溶
融押出しチューブの内周側及び外周側の両方に設けたも
のであったが、この温度制御装置の配置は、溶融押出し
チューブの内周側又は外周側のいずれか一方でもよく、
このような配置は、得ようとするシームレスチューブの
用途等により適宜選択することができる。また、温度制
御装置として、電気ヒータに代えてオイルヒータ等種々
の形式のものを使用できるのみならず、前述した各実施
形態のように冷却器を種々の態様で配置してもよい。
【0054】なお、前述した各実施形態に係るチューブ
状体製造方法については、冷却用マンドレルをチューブ
内側に配設したインサイドマンドレル方式の製造装置を
例にして説明したが、本発明はこのような製造装置以外
にも、アウトサイドマンドレル等のサイジング方式の製
造装置を用いて実施することができる。特に、直径が3
0mm以下のシームレスチューブを製造する場合にはア
ウトサイドマンドレルやアウトサイドサイジング方式の
製造装置を用いることが望ましい。
【0055】前述した各実施形態に係るチューブ状体製
造方法を実施する製造装置において、冷却固化後のチュ
ーブ状体Tにおける表面電気抵抗の測定は、(株)ダイ
ヤインスツルメンツ製ハイレスタ(商品名)のHAプロ
ープを用い、測定電圧100V、測定時間10秒にてチ
ューブ円周方向20mmピッチで測定した。また、冷却
固化後のチューブ状体Tにおける体積電気抵抗の測定に
ついても、(株)ダイヤインスツルメンツ製ハイレスタ
(商品名)のHRSプロープを用い、測定電圧100
V、測定時間10秒にてチューブ円周方向20mmピッ
チで測定した。
【0056】ところで、本発明におけるシームレスチュ
ーブの製造方法において適用される熱可塑性樹脂組成物
は、基本的に熱可塑性樹脂を主原料とした樹脂組成物
で、ポリエチレン(高密度、中密度、低密度、直鎖状低
密度)、プロピレンエチレンブロックまたはランダム共
重合体、ゴムまたはラテックス成分例えばエチレン・プ
ロピレン共重合体ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ス
チレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体また
は、その水素添加誘導体、ポリブタジエン、ポリイソブ
チレン、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアセター
ル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリフェニレ
ンエーテル、変成ポリフエニレンエーテル、ポリイミ
ド、液晶性ポリエステル、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリスルフオン、ポリエーテルスルフォン、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリビスアミドトリアゾール、
ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルイミド、ポ
リエーテルエーテルケトン、アクリル、ポリフッ化ビニ
リデン、ポリフッ化ビニル、エチレンテトラフロロエチ
レン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、テト
ラフルオロエチレンへキサフルオロプロピレン共重合
体、テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、フ
ッ素ゴム、アクリル酸アルキルエステル共重合体、ポリ
エステルエステル共重合体、ポリエーテルエステル共重
合体、ポリエーテルアミド共重合体、オレフイン共重合
体、ポリウレタン共重合体、の1種またはこれらの混合
物からなるものが使用される。
【0057】特に電子写真式の複写機、プリンター用の
中間転写体用抵抗制御シームレスベルトとして好ましい
樹脂は、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、エ
チレンテトラフロロエチレン共重合体、ポリクロロトリ
フルオロエチレン、テトラフルオロエチレンへキフルオ
ロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレンパーフ
ルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリテトラフ
ルオロエチレン等のフッ素樹脂やフッ素ゴムがトナー等
からの汚れを防止するためにも好ましく、また、ポリカ
ーボネートやポリブチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエステルエステル共重合体、ポ
リエーテルエステル共重合体等のエステル系熱可塑性樹
脂が耐電気特性において電気抵抗値の変動が少なく安定
のため好ましい。
【0058】また、これらの熱可塑性樹脂に導電性を付
与するために、導電性フイラーが添加される。導電性フ
ィラーとしては、カーボンブラック、グラファイト、カ
ーボン繊維、金属粉、導電性金属酸化物、有機金属酸化
物、有機金属化合物、有機金属塩、導電性高分子等から
選ばれる少なくとも1種またはこれら数種の混合物から
なるものが好ましい。
【0059】その中でも特にカーボンブラックが好まし
い。カーボンブラックとしては、アセチレンブラツク、
フアーネスブラック、チャンネルブラック等のカーボン
ブラックがある。フイルムの外観を損なわないためにも
分散性に優れたアセチレンブラックが好ましい。
【0060】カーボンブラックの配合量は、カーボンブ
ラツクの種類により異なるが、アセチレンブラックの場
合、熱可塑性樹脂100重量部に対して3〜25重量部
が好ましく、ケッチェンブラックの場合には1〜10重
量部が好ましい。上記範囲未満では導電性に乏しく、上
記範囲以上では製品の外観が悪くなり、また材料強度が
低下して好ましくない。
【0061】また、付加的成分として各種フィラーとし
ては、例えば、炭酸カルシウム(重質、軟質)、タル
ク、マイカ、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、ゼオラ
イト、ウオラストナイト、けいそう土、ガラスビーズ、
ベントナイト、モンモリナイト、アスベスト、中空ガラ
ス球、黒鉛、二硫化モリブデン、酸化チタン、アルミニ
ウム織維、ステンレススチール繊維、黄銅繊維、アルミ
ニウム粉末、木粉、もみ殻、グラファイト、金属粉、導
電性金属酸化物、有機金属化合物、有機金属塩等のフィ
ラーがあげることができる。
【0062】また、添加剤としては、例えば、酸化防止
剤(フェノール系、硫黄系等)滑剤、有機・無機系の各
種顔料、紫外線吸収剤、帯電防止剤、分散剤、中和剤、
発泡剤、可塑剤、銅害防止剤、架橋剤、流れ性改良材等
をあげることができる。
【0063】上記組成物は、所望により付加的成分を一
軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ロール、
ブラベンダー、ブラストグラフ、ニーダー等の通常の混
練機を用いて製造することができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシームレ
スチューブの製造方法によれば、チューブ状体の円周方
向における細分化された部分について個別に電気抵抗を
制御するための温度制御装置を溶融押出しチューブの周
囲に少なくとも2以上配設してチューブ状体を形成する
ことにより、円周方向に均一な電気抵抗分布を有するチ
ューブを連続的に押出し成形することができ、その結果
低コストで且つ大量に、安定したシームレスチューブを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシームレスチューブ
の製造方法を実施するチューブ状体製造装置の一例を示
す断面図である。
【図2】図1に示されるチューブ状体製造装置における
環状ダイの一部を拡大して示す断面図である。
【図3】図1に示されるチューブ状体製造装置における
環状ダイの下面図である。
【図4】図1に示されるチューブ状体製造装置で形成さ
れたシームレスチューブにおける軸線方向に直交する円
周上の電気抵抗を、環状ダイの温度制御を行う前と温度
制御を行った後について測定したグラフを示す特性図で
ある。
【図5】図1に示されるチューブ状体製造装置における
溶融押出しチューブの周方向温度を、温度制御を行う前
と行った後について測定したグラフを示す特性図であ
る。
【図6】本発明の一実施形態に係るシームレスチューブ
の製造方法を実施する別なチューブ状体製造装置につい
て環状ダイの一部を拡大して示す断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るシームレスチューブ
の製造方法を実施する更に別な例のチューブ状体製造装
置を示す断面図である。
【図8】本発明のシームレスチューブの製造方法を実施
するチューブ状体製造装置の更に別の例を示す断面図で
ある。
【図9】本発明のシームレスチューブの製造方法を実施
するチューブ状体製造装置の更に別の例であって、2層
ダイ金型を備えるチューブ状体製造装置を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10、30、40、50 チューブ状体製造装置 11 押出機 12 環状ダイ 12a 環状のスリット 12b 環状流路 12c 外側ダイ部分 12d スパイラル溝 13 支持棒 14 冷却用マンドレル 15a〜15L 電気ヒータ(温度制御装置) 16a〜16L 測温センサー 17 温調リング 18 ニップロール 25a〜25L 電気ヒータ(温度制御装置) 26a〜26L 測温センサー 31 冷媒通路(温度制御装置) 41 冷風吹出管(温度制御装置)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の導電性を有する熱可塑性樹脂塑性
    物を押出機に装着した環状ダイよりチューブ状に溶融押
    出して冷却固化させた後、チューブ状を維持した状態で
    連続的に引き取ってシームレスチューブを成形する方法
    において、 冷却固化後のチューブ状体の引き取り方向に直交する円
    周上の体積電気抵抗又は表面電気抵抗を測定し、この測
    定値に基づいて溶融押出しチューブの少なくとも2以上
    の円周方向位置における温度を部分的に制御すべく配設
    された温度制御装置により調整することを特徴とするシ
    ームレスチューブの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記温度制御装置が、溶融樹脂の前記環
    状ダイ中での円周方向流れが終了した後から溶融状態の
    チューブが冷却固化されるまでの間に配設されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のシームレスチューブの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記温度制御装置が、前記環状ダイの円
    周方向に少なくとも2箇所以上配設されていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載のシームレスチューブの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記温度制御装置が、加熱器であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシームレ
    スチューブの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記温度制御装置が、冷却器であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシームレ
    スチューブの製造方法。
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