JP3407484B2 - 加熱収縮性を付与した熱可塑性エンドレスベルト材の製造方法 - Google Patents

加熱収縮性を付与した熱可塑性エンドレスベルト材の製造方法

Info

Publication number
JP3407484B2
JP3407484B2 JP18713095A JP18713095A JP3407484B2 JP 3407484 B2 JP3407484 B2 JP 3407484B2 JP 18713095 A JP18713095 A JP 18713095A JP 18713095 A JP18713095 A JP 18713095A JP 3407484 B2 JP3407484 B2 JP 3407484B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
mandrel
temperature
controlled
endless belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18713095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0929840A (ja
Inventor
紀宏 大津
克己 奥山
誠 森越
千晴 金剛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP18713095A priority Critical patent/JP3407484B2/ja
Publication of JPH0929840A publication Critical patent/JPH0929840A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3407484B2 publication Critical patent/JP3407484B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式複写機、レ
ーザープリンター等の感光体装置、中間転写装置、転写
分離装置、帯電装置、現像装置等において使用されるド
ラム、ローラ等に被覆する、加熱収縮性を付与したエン
ドレスベルト材の製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、電子写真式複写機等の感光体装
置、中間転写装置、転写分離装置、帯電装置、現像装置
等においては、シートをドラムに巻き付けたり、折り目
のある収縮チューブをドラムやローラに被覆したりして
使用している。 【0003】このようなシートをドラムに巻き付けたド
ラムを使用すると、ドラム上での使用範囲に制限を受け
たり、常に決められた位置よりスタートしなければいけ
ないため、位置を感知するセンサーが必要になってきた
り、使用される箇所が集中するためシートの寿命が短く
なったりする。また、折り目のある収縮チューブを被覆
して使用するとその折り目が画像に転写され画像不良を
起こしたり、加熱収縮率が大きいために抵抗の制御がか
なり困難になる。 【0004】このようなエンドレスベルトの製造方法と
して、本発明者等は、特開平1−228823号、特開
平4−255332号公報において、エンドレスベルト
材の製造方法を提案した。しかし、この製造方法を用い
たエンドレスベルトを、特開平4−313757号、記
載のごとくドラムに巻き付けて使用した場合、加熱収縮
がほとんど無いためドラムにフィットせず、電子写真式
複写機に使用すると、画像ムラが発生して鮮明な画像が
得られないという問題点を有していた。 【0005】本発明は、かかる問題に鑑がみてなされた
ものであり、その目的とするところは、折り目がなく、
更に加熱後も抵抗レベルが均一な、加熱収縮性を付与し
たエンドレスベルト材を得る製造方法を提供するもので
ある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者等は上記問題点
を解決すべく鋭意検討した結果、第1マンドレルで賦形
されたチューブの外周面に高温の気体を吹き付け、チュ
ーブをある程度軟化させた状態で、第1マンドレルより
外径を大きくした第2マンドレルによりチューブを弱延
伸させることにより、折り目もなく加熱収縮が可能でド
ラム、ローラ等にフィットし、更に加熱後も抵抗レベル
が均一であることを見いだした。 【0007】すなわち、本発明のエンドレスベルト材の
製造方法は、熱可塑性樹脂組成物を溶融し、押出機に装
着した環状ダイより下方にチューブ状に押し出し、この
チューブの外周面に温調した気体を吹き付けるととも
に、チューブの内側には供給圧力と供給流量を制御した
気体を連続的に供給・排除させ、次いで、温調された第
1マンドレルに接触させるとともに、第1マンドレルの
接触を開始する近傍のチューブの外周面に温調した気体
を吹き付け、さらに、その下に第1マンドレルより外径
が大きく、温調された第2マンドレルを設け、第1マン
ドレルと第2マンドレルの間でチューブの外周面に温調
した気体を吹き付け、しかる後チューブ状を維持したま
まで連続して引き取って輪切り状に切断する事を特徴と
する加熱収縮性を付与したエンドレスベルト材の製造方
法である。 【0008】本発明において適用される樹脂組成物は基
本的に熱可塑性樹脂を主原料とした樹脂組成物で、ポリ
エチレン(高密度、中密度、低密度、直鎖状低密度)、
プロピレンエチレンブロックまたはランダム共重合体、
ゴムまたはラテックス成分、例えばエチレン・プロピレ
ン共重合体ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、スチレン
・ブタジエン・スチレンブロック共重合体または、その
水素添加誘導体、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、
ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアセタール、ポリ
アリレート、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテ
ル、変性ポリフェニレンエーテル、ポリイミド、液晶性
ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスル
フォン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリビスアミドトリアゾール、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエ
ーテルケトン、アクリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
フッ化ビニル、エチレンテトラフルオロエチレン共重合
体、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロ
ピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体、アクリル、アクリル酸アルキルエステル共重合体、
ポリエステルエステル共重合体、ポリエーテルエステル
共重合体、ポリエーテルアミド共重合体、ポリウレタン
共重合体等の1種またはこれらの混合物からなるものが
使用される。 【0009】また、付加的成分として、各種フィラー、
例えば、炭酸カルシウム(重質、軽質、膠質)タルク、
マイカ、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、ゼオライ
ト、ウオラストナイト、けいそう土、ガラス繊維、ガラ
スビーズ、ベントナイト、モンモリロナイト、アスベス
ト、中空ガラス玉、黒鉛、二酸化モリブデン、酸化チタ
ン、炭素繊維、アルミニウム繊維、ステンレススチール
繊維、黄銅繊維、アルミニウム粉末、木粉、もみ殻、グ
ラファイト、金属粉、導電性金属酸化物、有機金属化合
物、有機金属塩、等のフィラーの他、添加剤として:酸
化防止剤(フェノール系、硫黄系等)、滑剤、有機・無
機系の各種顔料、紫外線吸収剤、帯電防止剤、分散剤、
中和剤、発泡剤、可塑剤、銅害防止剤、難燃剤、架橋
剤、流れ性改良剤等を添加することが出来る。上記組成
物は、所望により付加的成分を一軸押出機、二軸押出
機、バンバリーミキサー、ロール、ブラベンダー、プラ
ストグラフ、ニーダー等の通常の混練機を用いて製造す
ることができる。 【0010】通常は押出機等で各成分を各々に混練して
ペレット状のコンパウンドにした後加工するが、特殊な
場合は各成分を直接成形機に供給し、成形機で本組成物
を混練しながら成形することもできる。エンドレスベル
ト材のチューブ製造装置1は、図1、図2及び図3に示
すように、押出機2に装着した環状ダイ3に支持管棒4
の上部を同軸状に固定し、この支持管棒4の下部に第1
マンドレル5及び第2マンドレル7を同軸状に固定した
ものである。 【0011】環状ダイ3とマンドレル5,7との間に支
持管棒4と同軸状に温調リング6,6' ,6'',6'''
,6''''を配設し、マンドレルの下方には複数組のニ
ップロール10,10を配設してある。ニップロール1
0,10は第2マンドレル7の下方の支持管棒4の外周
に配設した複数の内側ロール8,8と、これら内側ロー
ル8,8に対応して配設した外側ロール9,9とからな
る。 【0012】前記支持管棒4には供給圧力・供給流量制
御気体連続供給機構11及びマンドレル内熱媒供給機構
12,12' を付設してある。前記供給圧力・供給流量
制御気体連続供給機構11は、前記支持管棒4内を通り
吹出口13に開口する供給管14と、前記支持管棒4内
を通り吹込口15に開口する排出管16とよりなる。 【0013】前記マンドレル内熱媒供給機構12,1
2' は、前記支持管棒4内を通り第1及び第2マンドレ
ル5,7内の流入口17,17' に開口してある供給管
18,18' と、前記支持管棒4内を通り第1及び第2
マンドレル5,7内の流出口19,19' に開口する排
出管20,20' とよりなる。 【0014】環状ダイ3の向きは、押出機2に対して上
向きとすると自重によりチューブが変形し折り目等が発
生するため、下向きに取り付けなければならない。環状
ダイ3の構造は、何等制限されるものではないが、チュ
ーブの肉厚の均一性という点からはスパイラルダイが好
ましい。また、単層ダイでも多層ダイでもよく、多層ダ
イの場合において各層の樹脂組成物は同一のものであっ
てもよいし、異なるものであってもよい。 【0015】第1マンドレル5は環状ダイ3の下方に離
隔して位置させてあるが、環状ダイ3の下方に接続して
もよく、環状ダイ3を貫通して外部の構造体に接続して
もよい。環状ダイ3のダイリップと溶融状態のチューブ
が最初に第1マンドレル5に接する位置との距離は20
mm以上500mm以下が望ましい。20mm未満とす
ると、ダイリップと第1マンドレル5間でチューブが急
激に変形するため切断し易くなり、連続生産が困難とな
る。一方、500mm以上とすると、ダイリップと第1
マンドレル5間のチューブにおいて溶融張力の小さい溶
融チューブの占める割合が大となるためチューブ形状が
不安定となり、安定的連続生産が困難となる。 【0016】第2マンドレル7は第1マンドレル5の下
方に離隔して位置させてあるが、第1マンドレル5の下
方に接続してもよく、第1マンドレル5を貫通して外部
の構造体に接続してもよい。環状ダイ3のダイリップの
直径D1 と第1マンドレル5の直径D2 との関係は、図
3に示すように、D2 =3D1 以下、D2 =0.5D1
以上とすることが望ましく、好ましくはD2 =1.5D
1 以下、D2 =0.6D1 以上であり、さらに好ましく
はD2 =0.99D1 以下、D2 =0.8D1 以上であ
る。第1マンドレル5の直径D2 が3D1 以上である
と、溶融状態のチューブが第1マンドレル5に接する位
置でスティックスリップによる垂みが発生し、長手方向
に肉厚の均一なチューブが得られなくなる。一方、D2
が0.5D1 未満であると、溶融状態のチューブが円周
方向において同時に第1マンドレル5に接触しなくな
り、肉厚の均一なチューブが得られなくなる。 【0017】もっとも望ましくは、図3に示すように、
ダイリップの直径D1 より第1マンドレル5の直径D2
を若干小とし、第1マンドレル5にチューブを完全に接
触させて温調固化させるとよい。第1マンドレル5の環
状ダイ3側の周縁部は2mmR以上20mmR以下の面
取りをするのが好ましい。第1マンドレル5の直径D2
と第2マンドレル7の直径D4 との関係は、図3に示す
ように、D4 =1.1D2 以上、D4 =3D2 以下が好
ましく、更に好ましくは、D4 =1.2D2 以上、D4
=2D2 以下である。第2マンドレル7の直径D4
1.1D2 未満であれば、延伸効果が発生せず、加熱処
理後の収縮不足となる。一方D4 =3D2 を越えると延
伸が大きくなり抵抗分布を悪化する要因になる。 【0018】第2マンドレル7の第1マンドレル5側の
周縁部は2mmR以上20mmR以下の面取りをするの
が好ましい。第1及び第2マンドレル5,7の長手方向
の長さは、望ましくは10mm以上であるが、20mm
以上かつダイリップの直径D1 の3倍以下が好ましい。
10mm未満であると、ダイリップと第1マンドレル5
と溶融状態のチューブとで囲まれた空間内の圧力制限が
不安定となったり、真円性が悪くなったりする。ダイリ
ップの直径D1 の3倍以上となると、固化したチューブ
と第1及び第2マンドレル5,7側面との摩擦力が増大
し、第1及び第2マンドレル5,7と続いて位置するニ
ップロール10との間で固化したチューブが塑性変形
し、チューブの肉厚が不均一になったり、チューブがマ
ンドレルを通過しない。 【0019】第1及び第2マンドレル5,7の表面状態
は0.3μ以上の凹凸を有するいわゆる梨地加工処理と
するのが望ましく、好ましくは凹凸を0.5μ以上25
μ以下とし、さらに好ましくは1μ以上10μ以下とす
るのがよい。凹凸が0.3μ未満であると、溶融状態及
び軟化状態のチューブが第1及び第2マンドレル5,7
に接する位置でスティックスリップを発生し長手方向に
均一な肉厚のチューブが得られなくなり、凹凸が25μ
以上であると、チューブの内面に引掻き傷が発生すると
ともに、ダイリップと第1マンドレル5と溶融状態のチ
ューブとで囲まれた空間内の圧力制御が不安定となる。 【0020】第1及び第2マンドレル5,7の素材は金
属、セラミックス、木、布等が望ましく、好ましくは金
属またはセラミックスである。テフロン等のプラスチッ
ク素材はスティックスリップが発生し易いため好ましく
ない。第1及び第2マンドレル5,7は、真円で長手方
向直径を一定としたもの、あるいはダイリップに近い側
の直径を大とし5/100以下の勾配を有する逆テーパ
ー状としたもの、いずれであってもよい。 【0021】第1及び第2マンドレル5,7の表面温度
はガラス転位点(Tg)以下あるいは融点(Tm)以下
とすることが望ましく、好ましくはTg−10℃以下あ
るいはTm−10℃以下である。TgあるいはTm以上
となると第1及び第2マンドレル5,7上でスティック
スリップが発生し、長手方向に肉厚の均一なチューブが
得られなくなる。 【0022】第1及び第2マンドレル5,7の表面温度
調整には公知の手段を採用し得るが、温調精度及び温調
能力の点から、第1及び第2マンドレル5,7内部に温
調した熱媒を循環させるようにするのが望ましい。ダイ
リップと第1マンドレル5と溶融状態のチューブとで囲
まれた空間には、供給圧力と供給量を制御した気体を連
続的に供給しかつ排出する必要があり、前記空間が密閉
状態にあると、チューブの肉厚の均一性には影響を与え
ない程度の微小な引取りむらを起生し、あるいはダイリ
ップと第1マンドレル5との間の溶融状態にあるチュー
ブが周方向において同時に接触しなくなり、肉厚の均一
なチューブが得られなくなる。 【0023】連続的に供給する気体としては空気、窒素
が好ましく、また供給する気体の温度は一定温度とする
ことが好ましい。第1マンドレル5の位置と第2マンド
レル7との距離Lは、50mm以上3000mm以下が
望ましい。50mm未満とすると、第1マンドレル5と
第2マンドレル7との間でチューブは軟化せず、第2マ
ンドレル7を通過しない。一方3000mm以上にする
と、第1マンドレル5とニップロール10との距離が長
くなるため、安定して引き取れなくなり、チューブの真
円性が悪くなる。 【0024】図1及び図3に示すように、溶融状態のチ
ューブが第1マンドレル5に接する位置の近傍におい
て、環状ダイ3の中心と第1マンドレル5の中心とを通
る垂直面で切った断面に関し、溶融状態のチューブが第
1マンドレル5に接する点をA点とし、このA点直近上
位のチューブ上の点をB点とし、A点を通り環状ダイ3
の中心と第1マンドレル5の中心とを通る線に平行な線
上の点をC点とする。 【0025】第1マンドレル5に向かって左側に関し、
A点とC点を結ぶ線ACと、A点とB点とを結ぶ線AB
とのなす∠CABが時計回りを−、反時計回りを+とす
るとき、∠CABは+20°以下−45°以上が望まし
く、好ましくは+10°以下−30°以上、さらに好ま
しくは0°以下−20°以上とするとよい。∠CABが
+20°以上になると、溶融状態のチューブが第1マン
ドレル5に周方向同時に接触しなくなり肉厚の均一なチ
ューブが得られなくなる。一方、∠CABが−45°未
満になると、第1マンドレル5上でスティックスリップ
が発生し均一な肉厚のチューブが得られなくなる。 【0026】固化したチューブに折り目を付けずに連続
的に引取る手段としては、ニップロールを採用する。連
続的に移動しているチューブの内側に支持管棒4の周囲
に少なくとも2ケ所以上に内側ロール8を取付け、これ
らに内側ロール8に対応してチューブの外側にゴム弾性
体で被覆した外側ロール9を配設し、内側ロール8と外
側ロール9とによりチューブを挟み付けることによりチ
ューブを連続的に引き取る。 【0027】チューブを引取る駆動力は、外側ロール9
側に付与する方が装置の簡易性、操作性の点から好まし
い。ニップロール10により引き取ったチューブは、多
少の変形が許される場合には、チューブ内に気体を保持
したままの状態で巻取ることができるし、僅かの変形も
許されない場合には、ニップロール10より引き取った
チューブを所望の長さに輪切り状に切断すればよい。 【0028】本発明により得るチューブの肉厚は10μ
以上2000μ以下が望ましく、好ましくは20μ以上
1000μ以下である。チューブの肉厚が10μ未満に
なると、ニップロール10で引き取る際塑性変形し肉厚
の均一なチューブが得られない。2000μ以上になる
と、第1マンドレル5上での冷却が困難となる。 【0029】このように、押出機2に装着した環状ダイ
3より押出された溶融チューブの外周面を温調リング
6,6' ,6''から吹出す気体により温調するととも
に、供給管14より供給圧力・供給流量を制御された気
体を連続して供給して常に内側圧力を所定圧力としなが
ら、チューブの内側を第1マンドレル5に接触させて温
調固化させ、さらに6''' ,6''''から温調された気体
を吹き付け第1マンドレル5より外径を大きくした第2
マンドレル7に接触させて賦形させ、次いで支持管棒4
の周方向に所定間隔毎に配設したニップロール10間に
通しチューブ状を維持しながら引取るから、引き取られ
たチューブを輪切り状に切断しても継ぎ目、折り目はな
い。 【0030】 【実施例】次に、本発明の具体的実施例について説明す
る。 【0031】実施例1 ダイリップの外径104mmφ、リップ間隙1mmの4
条環状スパイラルダイとした環状ダイ3を貫通する支持
管棒4に、外径100mmφ、側面の長さ50mm、環
状ダイ3側の周縁を5mmRで面取りし、アルミナ系セ
ラミックスを表面凹凸2μになるように溶射した鋼製第
1マンドレル5を環状ダイ3の端面より100mmの位
置に取付ける。また、第1マンドレル5と同じ仕様で、
外径をφ200の第2マンドレル7を第1マンドレル5
の下端より下方500mmの位置に取り付ける。 【0032】さらに、第2マンドレル7の下端より下方
100mmの位置に10mmφのゴム製内側ロール8,
8を取り付け、これら2個の内側ロール8,8にそれぞ
れ対応してチューブの外側に位置し、かつモーター(図
示しない)によって駆動される50mmφのゴム製外側
ロール9,9を設け、内側ロール8と外側ロール9とか
らニップロール10,10を構成する。 【0033】メルトフローレート(MFR)が4.6g
/10min(280℃)のポリカーボネート(三菱瓦
斯化学(株)製 ユーピロンE−2000)83重量
部、MFRが4.32g/10min(230℃)のポ
リブチレンテレフタレート(三菱化学 (株) 製 ノバド
ール5020)17重量部、及び比表面積70m2 のア
セチレンブラック(電気化学 (株) 製)16重量部をベ
ント付二軸押出機を用いて混練造粒し、得られたペレッ
トを用いφ50mmの押出機より280℃の温度で押出
し、環状ダイ3に近接した温調リング6より150℃の
空気を、第1マンドレル5の上端より上方20mmの位
置の温調リング6' より80℃の空気を、第1マンドレ
ル5の上端より下方に20mmの位置の温調リング6''
より80℃の空気をそれぞれ吹き付けるとともに、供給
管14から0.03kg/cm2 、1NL/minの空
気を供給し、∠CABを−5°とした溶融状態のチュー
ブを、供給管18から85℃の温水を2L/minで循
環させてある第1マンドレル5に接触せしめ、第1マン
ドレル5の下端より下方50mmの位置の温調リング6
''' より150℃の空気、第2マンドレル7の上端より
上方300mmの位置の温調リング6''''より200℃
の空気をそれぞれ吹き付けるとともに供給管18' から
85℃の温水を2L/minで循環させてある第2マン
ドレル7に接触せしめた後、ニップロール10,10に
よって2m/minで引き取り、肉厚150μのチュー
ブを得た。 【0034】得られたチューブに外径φ198のアルミ
管を挿入し、150℃に温調したオーブンに1時間放置
した後オーブンの外に出し自然冷却を行った。その結果
アルミ管にフィットしたエンドレスベルト被覆ドラムが
出来た。得られた被覆ドラムのエンドレスベルト部を切
り開き長手方向の直径を測定した結果、変化は±0.5
mmであり、円周方向の肉厚変化は±5%であった。
又、アドバンテスト社製RA8340Aを用いJIS
K−6911に準拠し厚み150μのサンプルを用い体
積抵抗測定を行った。但し電極を導電性シリコーンゴ
ム、試料への電極押しつけ力を4kgとする。その結
果、長手方向及び円周方向の体積抵抗は1×109 〜9
×109 Ω・cmの範囲にあり電子写真式複写機用のエ
ンドレスベルト被覆ドラムとして十分に満足いくもので
あった。 【0035】実施例2 ダイリップの外径74mmφ、リップ間隙1mmの4条
環状スパイラルダイとした環状ダイ3を貫通する支持管
棒4に、外径71mmφ、側面の長さ50mm、環状ダ
イ3側の周縁を5mmRで面取りし、アルミナ系セラミ
ックスを表面凹凸2μになるように溶射した鋼製第1マ
ンドレル5を環状ダイ3の端面より100mmの位置に
取付ける。また、第1マンドレル5と同じ仕様で、外径
をφ142の第2マンドレル7を第1マンドレル5の下
端より下方500mmの位置に取り付ける。 【0036】さらに、第2マンドレル7の下端より下方
100mmの位置に10mmφのゴム製内側ロール8,
8を取り付け、これら2個の内側ロール8,8にそれぞ
れ対応してチューブの外側に位置し、かつモーター(図
示しない)によって駆動される50mmφのゴム製外側
ロール9,9を設け、内側ロール8と外側ロール9とか
らニップロール10,10を構成する。 【0037】メルトフローレート(MFR)が4.0g
/10min(230℃)のポリフッ化ビニリデン(三
菱化学(株)製 カイナー720)を用いφ50mmの
押出機より220℃の温度で押出し、環状ダイ3に近接
した温調リング6より120℃の空気を、第1マンドレ
ル5の上端より上方20mmの位置の温調リング6'
り50℃の空気を、第1マンドレル5の上端より下方に
20mmの位置の温調リング6''より50℃の空気をそ
れぞれ吹き付けるとともに、供給管14から0.03k
g/cm2 、1NL/minの空気を供給し、∠CAB
を−5°とした溶融状態のチューブを、供給管18から
30℃の温水を2L/minで循環させてある第1マン
ドレル5に接触せしめ、第1マンドレル5の下端より下
方50mmの位置の温調リング6''' より100℃の空
気を、第2マンドレル7の上端より上方300mmの位
置の温調リング6''''より150℃の空気をそれぞれ吹
き付けるとともに供給管18' から30℃の温水を2L
/minで循環させてある第2マンドレル7に接触せし
めた後、ニップロール10,10によって2m/min
で引き取り、肉厚150μのチューブを得た。 【0038】得られたチューブに外径φ140のアルミ
管を挿入し、150℃に温調したオーブンに1時間放置
した後オーブンの外に出し自然冷却を行った。その結果
アルミ管にフィットしたエンドレスベルト被覆ドラムが
出来た。 【0039】得られた被覆ドラムのエンドレスベルト部
を切り開き長手方向の直径を測定した結果、変化は±
0.5mmであり、円周方向の肉厚変化は±5%であっ
た。又、アドバンテスト社製RA8340Aを用いJI
S K−6911に準拠し厚み150μのサンプルを用
い体積抵抗測定を行った。但し電極を導電性シリコーン
ゴム、試料への電極押しつけ力を4kgとする。その結
果、長手方向及び円周方向の体積抵抗は1×1013〜9
×1013Ω・cmの範囲にあり電子写真式複写機用のエ
ンドレスベルト被覆ドラムとして十分に満足いくもので
あった。 【0040】 【発明の効果】本発明によれば、加熱収縮性を付与し且
つ、抵抗も均一な折り目のない加熱収縮性を付与したエ
ンドレスベルトを製造することができ、所望の長さに輪
切り状に切断し、チューブの中にドラムを挿入した後加
熱処理を施し、電子写真式複写機用の転写ドラムとして
好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の加熱収縮性を付与した熱可塑性エンド
レスベルト材の製造方法に適用する装置の要部断面図で
ある。 【図2】図1におけるA−A線から視た断面図である。 【図3】環状ダイと第1、2マンドレルとチューブとの
関係を示す説明図である。 【符号の説明】 1 チューブ製造装置 2 押出機 3 環状ダイ 4 支持管棒 5 第1マンドレル 6,6' ,6'',6''' ,6'''' 温調リング 7 第2マンドレル 8 内側ロール 9 外側ロール 10 ニップロール 11 供給圧力・供給流量制御気体連続供給機構 12,12' マンドレル内熱媒供給機構 13 吹出口 14 供給管 15 吹込口 16 排出管 17,17' 流入口 18,18' 供給管 19,19' 流出口 20,20' 排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金剛 千晴 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学 株式会社四日市総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭64−8025(JP,A) 特開 昭63−317319(JP,A) 特開 平6−149083(JP,A) 特開 平4−313757(JP,A) 特開 平4−255332(JP,A) 特開 平1−314142(JP,A) 特開 平1−228823(JP,A) 実開 昭56−115212(JP,U) 実開 平4−17537(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 61/00 - 61/10 B29D 29/00 - 29/10 B26C 47/00 - 47/96

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 熱可塑性樹脂組成物を溶融し、押出機に
    装着した環状ダイより下方にチューブ状に押し出し、こ
    のチューブの外周面に温調した気体を吹き付けるととも
    に、チューブの内側には供給圧力と供給流量を制御した
    気体を連続的に供給・排除させ、次いで、温調された第
    1マンドレルに接触させるとともに、第1マンドレルの
    接触を開始する近傍のチューブの外周面に温調した気体
    を吹き付け、さらに、その下に第1マンドレルより外径
    が大きく、温調された第2マンドレルを設け、第1マン
    ドレルと第2マンドレルの間でチューブの外周面に温調
    した気体を吹き付け、しかる後チューブ状を維持したま
    まで連続して引き取って輪切り状に切断する事を特徴と
    する加熱収縮性を付与したエンドレスベルト材の製造方
    法。
JP18713095A 1995-07-24 1995-07-24 加熱収縮性を付与した熱可塑性エンドレスベルト材の製造方法 Expired - Fee Related JP3407484B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18713095A JP3407484B2 (ja) 1995-07-24 1995-07-24 加熱収縮性を付与した熱可塑性エンドレスベルト材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18713095A JP3407484B2 (ja) 1995-07-24 1995-07-24 加熱収縮性を付与した熱可塑性エンドレスベルト材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0929840A JPH0929840A (ja) 1997-02-04
JP3407484B2 true JP3407484B2 (ja) 2003-05-19

Family

ID=16200654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18713095A Expired - Fee Related JP3407484B2 (ja) 1995-07-24 1995-07-24 加熱収縮性を付与した熱可塑性エンドレスベルト材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3407484B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007130803A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Bridgestone Corp 導電性エンドレスベルトの製造方法
JP4964622B2 (ja) * 2007-03-06 2012-07-04 積水化成品工業株式会社 樹脂発泡シート製造装置用プラグ及び樹脂発泡シート製造方法
JP2009072923A (ja) * 2007-09-18 2009-04-09 Bridgestone Corp 樹脂ベルトの製造方法および製造装置
JP2010125634A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Suzuka Fuji Xerox Co Ltd 熱収縮性フッ素樹脂チューブの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0929840A (ja) 1997-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2845059B2 (ja) シームレスベルト
JPH06228335A (ja) シームレスベルト
CN101678590A (zh) 氟树脂管及其制造方法
JP3407484B2 (ja) 加熱収縮性を付与した熱可塑性エンドレスベルト材の製造方法
JPH06149079A (ja) シームレスベルト
JP3275394B2 (ja) シームレスベルト
JP2886350B2 (ja) 抵抗制御エンドレスベルト材の製造方法
JPH05193020A (ja) シームレスベルト
JP3318943B2 (ja) シームレスベルト
JP2792359B2 (ja) シームレスベルト
JPH11237795A (ja) シームレスベルト
JPH07172613A (ja) シームレスベルト
JP3806865B2 (ja) トナー定着用部材
JP3328969B2 (ja) シームレスベルトおよびその製造方法
JP3862442B2 (ja) シームレスベルト
JPH11344025A (ja) シームレスチューブ及びその製造方法
JP2002236407A (ja) 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP3710303B2 (ja) 円筒状フィルムの製造方法
JP2004034311A (ja) 円筒状フィルムの製造方法およびこれにより得られた円筒状フィルム
JPH11170340A (ja) シームレスチューブの製造方法
JP3293186B2 (ja) シームレスベルト
JP3608806B2 (ja) フィルミング性を改良したシームレスベルト
JP2886505B2 (ja) 抵抗制御エンドレスベルト材
JP2001062905A (ja) 円筒状フィルムの製造方法およびこれにより得られた円筒状フィルム
JP2953141B2 (ja) 導電性シームレスベルト

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees