JPH05193020A - シームレスベルト - Google Patents
シームレスベルトInfo
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- JPH05193020A JPH05193020A JP959592A JP959592A JPH05193020A JP H05193020 A JPH05193020 A JP H05193020A JP 959592 A JP959592 A JP 959592A JP 959592 A JP959592 A JP 959592A JP H05193020 A JPH05193020 A JP H05193020A
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract
提供する。 【構成】 シームレスベルトの内側面の平滑度が、JI
S P−8119によるベック指数で2,000秒以上
であり、JIS B−0601による表面平均粗さ(R
a値)が0.1μm以下であり、かつ、このシームレス
ベルトの表面および裏面の表面導電性が1×100 〜1
×1013Ω/□である熱可塑性樹脂製シームレスベル
ト。
Description
ザープリンター等に使用される感光体基体用シームレス
ベルト、中間転写用シームレスベルト、搬送用シームレ
スベルト、定着用シームレスベルト、現像用シームレス
ベルト等に使用されるシームレスベルトに関するもので
ある。
装置、転写分離装置、帯電装置等に於いてはエンドレス
ベルトが多用されている。図1は中間転写装置の平面図
である。図中、1は感光ドラム、6は導電性エンドレス
ベルトである。1の感光ドラムの周囲には、帯電器2、
半導体レーザー等を光源とする露光光学系3、トナーが
収納されている現像器4および残留トナーを除去するた
めのクリーナー5よりなる電子写真プロセスユニットが
配置されている。
7,8,9,に掛け渡されて、矢印方向に回転する感光
ドラムと同調して矢印方向に移動するようになってい
る。この作動に関しては、まず矢印方向に回転する感光
ドラム1の表面が帯電器2により一様に帯電される。次
にこの上に光学系4により静電潜像が形成され、この潜
像が現像器4により現像される。この現像により形成さ
れたトナー像は、静電転写器10により導電性エンドレ
スベルト6へ静電転写される。
送ローラ7,8,9により搬送され、搬送ローラ9と押
圧ローラ12の間で記録紙11に転写される。上記エン
ドレスベルト6は、Tダイ法、カレンダー法にて成形さ
れた表裏の平滑なシートの端同志を、超音波シール法等
で融着してベルト状にした継ぎ目部を有する導電性抵抗
制御エンドレスベルトが使用されている。このような表
裏の平滑なシートからなるベルトを感光体装置、中間転
写装置等の抵抗制御エンドレスベルトとして使用する
と、平滑な場所では非常に鮮明な画像が得られるが、継
ぎ目部では、継ぎ目部の感光性能、転写性能等が他の部
分と異なる為、鮮明な画像が得られない、あるいは、機
能状使用できないという問題点を有している。更に、駆
動時、継ぎ目部で微小な振動が発生し、高速回転をさせ
ることができないという問題を有している。
として、導電性のカーボンブラックを含有する熱可塑性
樹脂、例えばポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレ
フタレート等を筒状フィルムとして円筒ダイより押出成
形し、この筒状フィルムを水平方向に輪切りした導電性
シームレスベルトが提案された(特開平2−23376
5号、同3−89357号、特開昭64−26439
号)。
は、ベルト全周にわたり鮮明な画像が得られること、継
ぎ目部で微小な振動が発生しないので、高速化印刷に何
等問題がない利点を有するが、このシームレスベルト
は、従来の継ぎ目部有りのベルトと比較し、耐久性が劣
ることが判明した。
複写機、レーザープリンター等の感光体装置、フルカラ
ー中間転写装置、転写分離装置、搬送装置、帯電装置、
現像装置等に使用される耐久性のある継ぎ目のないシー
ムレスベルトを提供することにある。
究明した結果、継ぎ目部有りの駆動ベルトは、Tダイ法
あるいはカレンダー法にて、成形された溶融シートを2
本以上の鏡面ロールにより溶融状態で強制的に押し圧し
て表裏を平滑にし、この平滑なシートの端面同志を融着
して継いで輪状としているため、継ぎ目部以外のベルト
の表裏には凹凸が存在ないのに対し、シームレスベルト
は、チューブ状フィルムを輪切りして作るため、ロール
等でチューブ状フィルムの表裏全域を均一に押し圧して
平滑にすることができないので、シームレスベルトの表
面平滑性が悪い。それ故、図1に示す複写装置について
耐久性が悪い理由を説明すると、シームレスベルト6は
シームレスベルトの内側6aに配置した数本の20〜5
0mmφの小径ロール7,8,9により駆動される。こ
の際、ロール上でシームレスベルトがスリップしないよ
うに数kg〜数十kgの張力がシームレスベルトに負荷
されるため、シームレスベルトの内側面6aは強くロー
ル7,8,9押さえつけられた状態になる。このような
状態でシームレスベルトの内側面に凸部が存在している
と、ロールの回転の都度シームレスベルトの内側面の凸
部に応力が集中するため、凸部近傍にクラックが発生し
耐久性が損なわれる。
は、筒状フィルム(チューブ)成形時に、熱可塑性樹脂
の高分子量物、導電性フィラー(カーボンブラック)の
凝集物あるいはシームレスベルトを製造する過程で発生
する熱可塑性樹脂の劣化物、安定剤の劣化物等が筒状フ
ィルムに含有されるので筒状フィルムの平滑性が劣るか
らである。T−ダイ法、カレンダー法ではかかる劣化
物、凝集物がシートに含有されていても鏡面ロールで圧
せられて表面が平滑となるからである。本発明は、内面
が平滑の導電性シームレスベルトの提供を目的とする。
レスベルトの内側面の平滑度が、JIS P−8119
によるベック指数で2,000秒以上であり、JIS
B−0601による表面平均粗さ(Ra値)が0.1μ
m以下であり、かつ、このシームレスベルトの表面と裏
面の表面導電性が100 〜1013Ω/□の熱可塑性樹脂
製シームレスベルトを提供するものである。
ロ的な面からベック指数が2,000秒以上、好ましく
は5,000〜25,000秒、ミクロ的な面からJI
S B−0601でカットオフ値0.4mm、測定長さ
5mm、プローブ先端5μmで測定した表面平均粗さが
0.1μm以下、好ましくは0.001〜0.08μm
である。シームレスベルトの内側面の表面状態のベック
指数が2,000秒未満、Raの値が0.1μmを越え
るとシームレスベルトの耐久性が大幅に損なわれてしま
う。好ましくは、シームレスベルトの最大表面粗さ(R
amax )は、内面側で10μm以下、好ましくは5μm
以下、より好ましくは2μm以下で、外面側のそれは2
0μm以下、好ましくは10μm以下が良い。
の素材は、導電性フィラーと熱可塑性樹脂とからなる樹
脂組成物により基本的に構成される。熱可塑性樹脂 本発明で使用される熱可塑性樹脂としては、ポリカーボ
ネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルエ
ーテルケトン、ポリ弗化ビニリデン、ポリアミド、アク
リル、ポリプロピレン、ポリスルホン、ポリエーテルス
ルホン、エチレンテトラフロロエチレン共重合体、アク
リル酸アルキルエステル共重合体、ポリエステルエステ
ル共重合体、ポリエーテルエステル共重合体、ポリエー
テルアミド共重合体、ポリウレタン共重合体等の1種ま
たはこれらの混合物からなるものが使用される。
ク、グラファイト、カーボン繊維、金属粉、導電性金属
酸化物、有機金属化合物、有機金属塩、導電性高分子等
から選ばれる少なくとも1種またはこれらの混合物から
なるものが好ましい。その中でも特に、カーボンブラッ
クが好ましい。好ましいカーボンブラックとしては、ア
セチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブ
ラックがある。その配合量は、熱可塑性樹脂100重量
部に対して3〜25重量部である。カーボンブラックが
上記範囲未満では導電性に乏しく、上記範囲超過では、
製品の外観が悪くなり、また、材料強度が低下して好ま
しくない。シームレスベルトの表面導電性は1×100
〜1×1013Ω/□の範囲が好ましい。感光体基体用シ
ームレスベルトに使用する場合には、1×100 〜1×
105 Ω/□が好ましく、1×100 〜103 Ω/□が
特に好ましい。中間転写用シームレスベルト、搬送用シ
ームレスベルト、定着用シームレスベルト、現像用シー
ムレスベルト等に使用する場合には1×105 〜1×1
013Ω/□が好ましく、107 〜1012Ω/□が特に好
ましい。
に本発明の目的とする性質を阻害しない限り、通常樹脂
組成物に配合される各種の付加的成分を含むことができ
る。このような成分としては、例えば酸化防止剤、滑
剤、離型剤、分散剤、紫外線吸収剤あるいは難燃剤など
がある。
出機、二軸押出機、ロール、バンバリー等を利用して配
合しペレットにすることができる。望ましいのは、二軸
押出機を用い、溶融混練し、ダイよりストランド状に押
し出し、冷却してペレットを得る方法である。
射出成形法あるいはブロー成形法、インフレーションフ
ィルム成形法等公知の方法を採用することができる。望
ましい製造方法は連続溶融押出成形法である。シームレ
スベルトの望ましい連続溶融押出成形法としては、押し
出したチューブの内径を高精度で制御可能な下方押し出
し方式の内部冷却マンドレル方式あるいはバキュームサ
イジング方式があげられる。特に望ましいのは、内部冷
却マンドレル方式である。内部冷却マンドレル方式の場
合には、シームレスベルトの内側面の表面を冷却マンド
レル表面に押し圧しながらシームレスベルトの直径を規
制するので、シームレスベルトの内側面の表面には凸部
ができにくい。
ンフレーションフィルムの外側面の表面をバキュームサ
イジング表面に押し圧しながらシームレスベルトとなる
インフレーションフィルムの直径を規制することができ
るので、シームレスベルトの外側面には凸部ができにく
いが、内側面の表面には凸部ができ易いので、筒状フィ
ルムの内側面のベック指数が2,000秒未満でRa値
が0.1μmを越える場合には、住友スリーエム(株)
製インペリアル印ラッピングフィルムで研磨して、ベッ
ク指数が2,000秒以上、Ra値が0.1μm以下と
なるようにする。研磨する際の引っかき傷等により、シ
ームレスベルトの耐久性を損なわない為には、ラッピン
グフィルムは、#3000以上のメッシュの番手を使用
するのが好ましい。
な導電性、厚みの均一性、機械的強度、耐クラック性を
有していなければならない。延伸操作をすると、機械的
強度の向上は期待できるが、導電性の均一性が損なわ
れ、延伸方向に裂け易くなるため耐クラック性も損なわ
れてしまう。さらに、延伸により、導電性フィラーと樹
脂の界面に剥離が生じ、導電性フィラーが脱落し、転写
むら等の原因となる。筒状フィルムをフィルムの引取方
向とは直角の方向に輪切してシームレスベルトとする。
0μm以上、1000μm以下である。好ましくは、1
00μm以上、700μm以下である。50μm未満に
なるとシームレスベルトが伸び易くなる為、画像の色む
ら等の問題が生じるとともに、耐電圧が不足し、転写に
必要な電荷を付与するに十分な電圧を印可することがで
きなくなる。また、1000μmを越えると柔軟な変形
が困難になるため、小径ロールによる均一な速度の駆動
が損なわれ、画像の転写ずれが生じるとともに、静電容
量が小さくなるため、転写に必要な電荷を付与するため
には必要以上の大がかりな高圧電源装置が必要となるた
め複写装置のコストが高くなるばかりでなく、高電圧を
印可するため周辺機器部品との間で放電等の問題が生ず
る。シームレスベルト(基材)はそのままシームレスベ
ルトとして使用しても良いし、ドラムあるいはロール等
に巻き付けて使用しても良い。更に、蛇行防止、端面補
強等の目的のために、所定の寸法のシームレスベルトの
端面を耐熱テープあるいは、シリコンゴム等で処理して
も良い。
する。 (実施例1)メルトフローレート(MFR)が4.6g
/10分(280℃で測定)のポリカーボネート(三菱
瓦斯化学(株)製商品名、ユーピロンE−2000)8
3重量部、MFRが4.32g/10分(230℃で測
定)のポリブチレンテレフタレート(三菱化成(株)製
商品名、ノバドール5020)17重量部、及び比表面
積が70m2 のアセチレンブラック(電気化学(株)
製)14重量部を325メッシュのフィルターを設置し
たベント付二軸押出機を用いて混練造粒した。
220mmφの環状ダイより下方に溶融チューブ状態で
押し出し、押し出した溶融チューブを、環状ダイの同一
軸線上に支持棒を介して装着された200mmφの冷却
マンドレル外表面に接しめて冷却固化させてシームレス
チューブとした後、シームレスチューブの中に設置され
ている中子と外側に設置されているロールにより、シー
ムレスチューブを円筒を保持した状態にて引き取った。
これを200mm幅に輪切して内側面のベック指数が1
3,400秒、Ra値が0.04μm、内側面の表面導
電性が1.2×109 Ω/□、厚みが200μm、直径
200φmm、幅が200mmのシームレスベルトを得
た。
に、厚さ50μm、幅10mmの片面接着二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートテープ13の未接着面に幅5m
m、高さ0.6mmの形状したシリコーンゴム製ガイド
14が接着してあるシームレスベルト端面処理補強用ガ
イドテープを接着した(図2)。得られた端面処理補強
シームレスベルトを、両ロール径25φmm、ロール速
度100mm/秒、ベルト張力10kg/シームレスベ
ルト全幅、温度25℃、相対湿度55%の条件で図1の
装置にセットし、耐久性テストしたところ、連続100
時間運転しても、シームレスベルトには、異常は認めら
れなかった。
時に、325メッシュのフィルターを取り外した以外、
実施例1と同一条件で成形を行ってシームレスベルトを
得た。得られた内側面のベック指数が830秒、Ra値
が0.18μmのシームレスベルト端面を実施例1と同
様に補強し、実施例1と同一条件で図1の装置にてテス
トしたところ、23時間でクラックが発生した。
ルトの内側面を住友スリーエム(株)製インペリアル印
ラッピングフィルム(商品名)メッシュナンバー#80
00で研磨し、内面側の平滑性がベック指数が6,70
0秒、Raの値が0.08μmのシームレスベルトとし
た。得られたシームレスベルトの端面を実施例1と同様
に補強し、実施例1と同一条件で図1の装置にて、テス
トしたところ、95時間でクラックが一部認められた
が、実用上は問題のない耐久性を示した。
富む。
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 シームレスベルトの内側面の平滑度が、
JIS P−8119によるベック指数で2,000秒
以上であり、JIS B−0601による表面平均粗さ
(Ra値)が0.1μm以下であり、かつ、このシーム
レスベルトの表面および裏面の表面導電性が1×100
〜1×1013Ω/□である熱可塑性樹脂製シームレスベ
ルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP959592A JP3587860B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | シームレスベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP959592A JP3587860B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | シームレスベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05193020A true JPH05193020A (ja) | 1993-08-03 |
JP3587860B2 JP3587860B2 (ja) | 2004-11-10 |
Family
ID=11724685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP959592A Expired - Fee Related JP3587860B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | シームレスベルト |
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---|---|
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-
1992
- 1992-01-23 JP JP959592A patent/JP3587860B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3587860B2 (ja) | 2004-11-10 |
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