JP2003029538A - 導電性エンドレスベルトおよびこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

導電性エンドレスベルトおよびこれを用いた画像形成装置

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JP2003029538A
JP2003029538A JP2001210160A JP2001210160A JP2003029538A JP 2003029538 A JP2003029538 A JP 2003029538A JP 2001210160 A JP2001210160 A JP 2001210160A JP 2001210160 A JP2001210160 A JP 2001210160A JP 2003029538 A JP2003029538 A JP 2003029538A
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image forming
belt
conductive
conductive endless
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JP2001210160A
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English (en)
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Toshiaki Shimomura
敏明 下村
Tetsukazu Ueno
哲一 上野
Hiroshi Akaha
博 赤羽
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンデム方式、中間転写方式およびタンデム
中間転写方式の画像形成装置に使用する樹脂フィルムベ
ルトにおいて、良好な強度、特には良好な屈曲耐久性を
備え、かつ、良好な帯電特性を有し、特には高電圧印加
時にも適正な抵抗値を安定して得ることができる導電性
エンドレスベルトおよびこれを用いた画像形成装置を提
供する。 【解決手段】 静電吸着により保持した記録媒体を、駆
動部材により循環駆動されて、4種の画像形成体に搬送
し、各トナー像を該記録媒体に順次転写するタンデム方
式の転写、搬送用導電性エンドレスベルトにおいて、基
材としての熱可塑性樹脂と、高分子イオン導電剤とを含
有し、かつ、該高分子イオン導電剤が、分子量700〜
30000のポリエーテルアミド成分またはポリエーテ
ルエステルアミド成分を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー等の電子写真装置や静電記録装置等における静電記録
プロセスにおいて、表面に静電潜像を保持した潜像保持
体等の画像形成体表面に現像剤を供給して形成されたト
ナー像を、紙等の記録媒体へと転写する際に用いられる
導電性エンドレスベルト(以下、単に「ベルト」とも称
する)およびこれを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機、プリンター等におけ
る静電記録プロセスでは、まず、感光体(潜像保持体)
の表面を一様に帯電させ、この感光体に光学系から映像
を投射して光の当たった部分の帯電を消去することによ
って静電潜像を形成し、次いで、この静電潜像にトナー
を供給してトナーの静電的付着によりトナー像を形成
し、これを紙、OHP、印画紙等の記録媒体へと転写す
ることにより、プリントする方法が採られている。
【0003】この場合、カラープリンターやカラー複写
機においても、基本的には前記プロセスに従ってプリン
トが行われるが、カラー印刷の場合には、マゼンタ、イ
エロー、シアン、ブラックの4色のトナーを用いて色調
を再現するもので、これらのトナーを所定割合で重ね合
わせて必要な色調を得るための工程が必要であり、この
工程を行うためにいくつかの方式が提案されている。
【0004】まず、第1には、モノクロ印刷を行う場合
と同様に、感光体上にトナーを供給して静電潜像を可視
化する際に、前記マゼンタ、イエロー、シアン、ブラッ
クの4色のトナーを順次重ねていくことにより現像を行
い、感光体上にカラーのトナー像を形成する多重現像方
式がある。この方式によれば比較的コンパクトに装置を
構成することが可能であるが、この方式では階調の制御
が非常に難しく、高画質が得られないという問題点があ
る。
【0005】第2に、4つの感光ドラムを設け、各ドラ
ムの潜像を夫々マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック
のトナーで現像することにより、マゼンタによるトナー
像、イエローによるトナー像、シアンによるトナー像お
よびブラックによるトナー像の4つのトナー像を形成
し、これらトナー像が形成された感光ドラムを1列に並
べて各トナー像を紙等の記録媒体に順次転写して記録媒
体上に重ねることにより、カラー画像を再現するタンデ
ム方式がある。この方式は、良好な画像が得られるもの
の、4つの感光ドラムと、各感光ドラムごとに設けられ
た帯電機構および現像機構が1列に並べられた状態とな
り、装置が大型化するとともに高価なものとなる。
【0006】図2にタンデム方式の画像形成装置の印字
部構成例を示す。感光体ドラム1、帯電ロール2、現像
ロール3、現像ブレード4、トナー供給ロール5および
クリーニングブレード6で構成する印字ユニットをイエ
ローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBの各トナー
に対応して4個並べており、駆動ローラ(駆動部材)9
により循環駆動されて転写搬送ベルト10で搬送した用
紙上に、トナーを順次転写しカラー画像を形成する。転
写搬送ベルトの帯電および除電は夫々帯電ロール7およ
び除電ロール8で行う。また、用紙をベルトへ吸着させ
るための用紙帯電には吸着ローラ(図示せず)が使用さ
れる。これらの対応により、オゾンの発生を抑えること
ができる。吸着ローラでは、用紙を搬送路から転写搬送
ベルトに乗せるとともに、転写搬送ベルトへの静電吸着
を行う。また、転写後の用紙分離は、転写電圧を低くす
ることにより用紙と転写搬送ベルトの吸着力を弱くし
て、曲率分離のみで行うことができる。
【0007】転写搬送ベルト10の材料としては抵抗体
と誘電体があり、夫々に長所、短所を持っている。抵抗
体ベルトは電荷の保持が短時間であるため、タンデム型
の転写に用いた場合、転写での電荷注入が少なく4色の
連続する転写でも比較的電圧の上昇が少ない。また、次
の用紙の転写に繰り返して使用されるときも電荷が放出
されており、電気的なリセットは必要としない。しか
し、環境変動により抵抗値が変化するため、転写効率に
影響すること、用紙の厚さや幅の影響を受けやすいこと
などが短所となっている。
【0008】一方、誘電体ベルトの場合は注入された電
荷の自然放出はなく、電荷の注入、放出とも電気的にコ
ントロールしなければならない。しかし、安定に電荷が
保持されるので、用紙の吸着が確実で高精度な紙搬送が
行える。誘電率は温湿度への依存性も低いため、環境に
対しても比較的安定な転写プロセスとなる。欠点は、転
写が繰り返されるごとにベルトに電荷が蓄積されるた
め、転写電圧が高くなることである。
【0009】第3に、紙等の記録媒体を転写ドラムに巻
き付けてこれを4回転させ、周回ごとに感光体上のマゼ
ンタ、イエロー、シアン、ブラックを順次記録媒体に転
写してカラー画像を再現する転写ドラム方式もある。こ
の方式によれば比較的高画質が得られるが、記録媒体が
葉書等の厚紙である場合には、これを前記転写ドラムに
巻き付けることが困難であり、記録媒体種が制限される
という問題点がある。
【0010】前記多重現像方式、タンデム方式および転
写ドラム方式に対して、良好な画質が得られ、かつ装置
が特に大型化するようなこともなく、しかも記録媒体種
が特に制限されるようなこともない方式として、中間転
写方式が提案されている。
【0011】即ち、この中間転写方式は、感光体上のト
ナー像を一旦転写保持するドラムやベルトからなる中間
転写部材を設け、この中間転写部材の周囲にマゼンタに
よるトナー像、イエローによるトナー像、シアンによる
トナー像およびブラックによるトナー像を形成した4つ
の感光体を配置して4色のトナー像を中間転写部材上に
順次転写することにより、この中間転写部材上にカラー
画像を形成し、このカラー画像を紙等の記録媒体上に転
写するものである。従って、4色のトナー像を重ね合わ
せて階調を調整するものであるから、高画質を得ること
が可能であり、かつタンデム方式のように感光体を1列
に並べる必要がないので装置が特に大型化することもな
く、しかも記録媒体をドラムに巻き付ける必要もないの
で記録媒体種が制限されることもないものである。ま
た、タンデム方式と中間転写方式とを組み合わせたタン
デム中間転写方式もある。
【0012】中間転写方式によりカラー画像の形成を行
う装置として、中間転写部材として無端ベルト状の中間
転写部材を用いた画像形成装置を図3に例示する。
【0013】図3中、11はドラム状の感光体であり、
図中矢印方向に回転するようになっている。この感光体
11は、一次帯電器12によって帯電され、次いで画像
露光13により露光部分の帯電が消去され、第1の色成
分に対応した静電潜像がこの感光体11上に形成され、
更に静電潜像が現像器41により第1色のマゼンタトナ
ーMで現像され、第1色のマゼンタトナー画像が感光体
11上に形成される。次いで、このトナー画像が、駆動
ローラ(駆動部材)30により循環駆動されて感光体1
1と接触しながら循環回転する中間転写部材20に転写
される。この場合、感光体11から中間転写部材20へ
の転写は、感光体11と中間転写部材20とのニップ部
において、中間転写部材20に電源61から印加される
一次転写バイアスにより行われる。この中間転写部材2
0に第1色のマゼンタトナー画像が転写された後、前記
感光体11はその表面がクリーニング装置14により清
掃され、感光体11の1回転目の現像転写操作が完了す
る。以降、感光体が3回転し、各周回ごとに現像器42
〜44を順次用いて第2色のシアントナー画像、第3色
のイエロートナー画像、第4色のブラックトナー画像が
順次感光体11上に形成され、これが周回ごとに中間転
写部材20に重畳転写され、目的のカラー画像に対応し
た合成カラートナー画像が中間転写部材20上に形成さ
れる。なお、図3の装置にあっては、感光体11の周回
ごとに現像器41〜44が順次入れ替わってマゼンタト
ナーM、シアントナーC、イエロートナーY、ブラック
トナーBによる現像が順次行われるようになっている。
【0014】次に、前記合成カラートナー画像が形成さ
れた中間転写部材20に転写ローラ25が当接し、その
ニップ部に給紙カセット19から紙等の記録媒体26が
給送される。これと同時に二次転写バイアスが電源29
から転写ローラ25に印加され、中間転写部材20から
記録媒体26上に合成カラートナー画像が転写されて加
熱定着され、最終画像となる。合成カラートナー画像を
記録媒体26へと転写した後の中間転写部材20は、表
面の転写残留トナーがクリーニング装置35により除去
され、初期状態に戻り次の画像形成に備えるようになっ
ている。
【0015】従来、かかる無端ベルト状の中間転写部材
20としては、半導電性の樹脂フィルムベルトと、繊維
補強体を有するゴムベルトとが主に用いられている。こ
れらのうち半導電性の樹脂フィルムベルトとしては、例
えば、ポリカーボネートにカーボンブラックを配合した
ものが知られているが、最近ではこの折り曲げに対する
耐久性面での改良を図ったポリアルキレンテレフタレー
トを基材とする樹脂フィルムベルト(特開平8−993
74号公報)や、弾性面での改良を図った熱可塑性ポリ
イミドを基材とする樹脂フィルムベルト(特開平11−
170389号公報)などが提案されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】導電性エンドレスベル
トを使用するタンデム方式、中間転写方式およびタンデ
ム中間転写方式の画像形成装置においては、いずれも導
電性エンドレスベルトが機構面で繰り返し連続使用に耐
える強度、特には屈曲耐久性を備えることが要求され
る。上記のように、これまで一部の半導電性の樹脂フィ
ルムベルトでは実用化に至っているものもあるが、画像
形成装置の高性能化に伴い、今日、前記要求特性をより
良好に満足するものが求められている。
【0017】また、かかる樹脂フィルムベルトにおいて
は、部材としての所望の帯電性能を得るために、電子導
電剤やイオン導電剤等の導電性材料を添加して導電性を
調整することが一般的に行われている。しかし、このう
ち、カーボンブラックフィラー等の導電性カーボンを始
めとする電子導電剤を用いた電子導電系のベルトでは、
抵抗の印加時における電圧依存性が大きく、特に高電圧
印加時にリークなどの不具合が発生することがあった。
また、低分子イオン系の帯電防止剤を使用した場合に
は、通電、経時により帯電防止性能が低下したり、低分
子イオン成分のブリードアウトにより接触する他の部材
の汚染が生じ、不具合を発生する等の問題があった。
【0018】そこで本発明の目的は、タンデム方式、中
間転写方式およびタンデム中間転写方式の画像形成装置
に使用する樹脂フィルムベルトにおいて、良好な強度、
特には良好な屈曲耐久性を備え、かつ、良好な帯電特性
を有し、特には高電圧印加時にも適正な抵抗値を安定し
て得ることができる導電性エンドレスベルトおよびこれ
を用いた画像形成装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく、ベルト基材としての各種合成樹脂と、導
電性材料とについて鋭意検討を行った結果、導電性エン
ドレスベルトの基材として少なくとも熱可塑性樹脂を含
有するポリマー材料を用い、かつ、導電性材料として特
定の高分子イオン導電剤を用いることにより、前記目的
を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は下記に示す通りである。
【0020】(1)静電吸着により保持した記録媒体
を、駆動部材により循環駆動されて、4種の画像形成体
に搬送し、各トナー像を該記録媒体に順次転写するタン
デム方式の転写、搬送用導電性エンドレスベルトにおい
て、基材としての熱可塑性樹脂と、高分子イオン導電剤
とを含有し、かつ、該高分子イオン導電剤が、分子量7
00〜30000のポリエーテルアミド成分またはポリ
エーテルエステルアミド成分を含有することを特徴とす
る導電性エンドレスベルトである。
【0021】(2)画像形成体と記録媒体との間に配設
され、駆動部材により循環駆動されて、前記画像形成体
表面に形成されたトナー像を一旦自己の表面に転写保持
し、これを記録媒体へと転写する中間転写部材用の導電
性エンドレスベルトにおいて、基材としての熱可塑性樹
脂と、高分子イオン導電剤とを含有し、かつ、該高分子
イオン導電剤が、分子量700〜30000のポリエー
テルアミド成分またはポリエーテルエステルアミド成分
を含有することを特徴とする導電性エンドレスベルトで
ある。
【0022】(3)前記(1)または(2)の導電性エ
ンドレスベルトにおいて、前記高分子イオン導電剤の添
加量が、前記基材100重量部に対し、1〜500重量
部の範囲内である導電性エンドレスベルトである。
【0023】(4)前記(1)〜(3)のいずれかの導
電性エンドレスベルトにおいて、前記ポリエーテルアミ
ド成分またはポリエーテルエステルアミド成分の分子量
が、2000〜20000の範囲内である導電性エンド
レスベルトである。
【0024】(5)前記(1)〜(4)のいずれかの導
電性エンドレスベルトにおいて、体積抵抗値が107
1014Ω・cmである導電性エンドレスベルトである。
【0025】(6)前記(1)〜(5)のいずれかの導
電性エンドレスベルトにおいて、前記駆動部材と接触す
る側の面に、該駆動部材と嵌合する嵌合部を有する導電
性エンドレスベルトである。
【0026】(7)前記(6)のいずれかの導電性エン
ドレスベルトにおいて、前記嵌合部が、回転方向に沿っ
て連続して突設された凸条である導電性エンドレスベル
トである。
【0027】(8)前記(1)〜(7)のいずれかの導
電性エンドレスベルトを用いたことを特徴とする画像形
成装置である。
【0028】本発明の導電性エンドレスベルトは、少な
くとも熱可塑性樹脂を含むポリマー材料からなる基材を
用いたことにより、良好な強度、特には良好な屈曲耐久
性を有するとともに、特定の分子量のポリマーを主要成
分とする高分子イオン導電剤を用いたことにより、帯電
特性においても従来のような問題を生じない良好な性能
を有するものである。また、前記駆動部材と導電性エン
ドレスベルトとに互いに嵌合する嵌合部を設けた場合に
は、2以上の軸に張架した導電性エンドレスベルトが回
転とともに幅方向にずれていく現象を防止することがで
きる。従って、かかる本発明の導電性エンドレスベルト
を用いた本発明の画像形成装置によれば、長期間にわた
る使用においても不良を生ずることがなく、良好な画像
を提供することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
説明する。導電性エンドレスベルトには、一般に、ジョ
イントありのものとジョイントなしのもの(いわゆるシ
ームレスベルト)とがあるが、本発明においてはいずれ
のものであってもよい。好ましくはシームレスベルトで
ある。本発明の導電性エンドレスベルトは、前述したよ
うに、タンデム方式、中間転写方式およびタンデム中間
転写方式の転写部材等として用いることができるもので
ある。本発明の導電性エンドレスベルトが、例えば、図
2に参照符号10で示す転写搬送ベルトの場合、駆動ロ
ーラ9等の駆動部材により駆動され、これに伴い搬送さ
れる記録媒体上にトナーが順次転写され、カラー画像が
形成される。
【0030】また、本発明の導電性エンドレスベルト
が、例えば、図3に参照符号20で示す中間転写部材の
場合、これを駆動ローラ30等の駆動部材により循環駆
動させ、感光体ドラム(潜像保持体)11と紙等の記録
媒体26との間に配設することで、前記感光体ドラム1
1の表面に形成されたトナー像を一旦転写保持し、次い
でこれを記録媒体26へと転写する。なお、図3の装置
は、上述したように、中間転写方式によりカラー印刷を
行うものである。
【0031】本発明の導電性エンドレスベルトの基材と
しては、少なくとも熱可塑性樹脂を用いる。かかる熱可
塑性樹脂の中でも、特に、本発明において好適に用いる
ことのできるものとしては、熱可塑性ポリアミド(P
A)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(AB
S)樹脂、熱可塑性ポリアセタール(POM)、熱可塑
性ポリアリレート(PAR)、熱可塑性ポリカーボネー
ト(PC)等を挙げることができ、これらを基材として
用いることにより、より屈曲耐久性等の向上を効果的に
図ることが可能となる。また、かかる熱可塑性樹脂と熱
可塑性エラストマートのポリマーアロイ、または、ポリ
マーブレンドを用いることもできる。本発明において
は、これらのポリマー材料のうちのいずれかを基材とし
て用いることにより、良好な強度、特には良好な屈曲耐
久性を備えたベルトを得ることができる。
【0032】本発明においては、かかるポリマー成分か
らなる基材に対し、導電性材料としての高分子イオン導
電剤が添加されている。かかる高分子イオン導電剤とし
ては、例えば、特開平9−227717号公報、特開平
10−120924号公報、および、特開2000−3
27922号公報に記載されているものを用いることが
できるが、特に限定されない。
【0033】高分子イオン導電剤としては、具体的に
は、(A)有機ポリマー材料、(B)イオン導電可能な
ポリマーまたはコポリマー、および、(C)無機または
低分子量有機塩、からなる混合物を挙げることができ、
ここで、成分(A)は、ポリアクリル酸エステル、ポリ
メタクリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリアミド、
ポリウレタンまたはポリエステルであり、成分(B)
は、ポリエーテルアミドまたはポリエーテルエステルア
ミドであり、また、成分(C)は、無機または低分子量
有機プロトン酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属、亜
鉛またはアンモニウム塩であり、好ましくは、LiCl
4、LiCF3SO3、NaClO4、LiBF4、Na
BF4、KBF 4、NaCF3SO3、KClO4、KP
6、KCF3SO3、KC49SO3、Ca(Cl
42、Ca(PF62、Mg(ClO42、Mg(C
3SO32、Zn(ClO42、Zn(PF62また
はCa(CF3SO32等である。
【0034】本発明においては、かかる高分子イオン導
電剤の中でも、成分(B)としてのポリエーテルアミド
成分またはポリエーテルエステルアミド成分の分子量
が、700〜30000、好ましくは2000〜200
00の範囲内のものを用いる。分子量が700未満と低
分子量である高分子イオン導電剤では、溶融粘度が低く
なって成形が不可能となり、また、経時によりベルト表
面にブリードアウトが発生するという問題も生ずる。一
方、30000を超える高分子量では、溶融粘度が高く
なりすぎて合成速度が実用に耐えないほど遅くなるとと
もに、高分子量ゲル分が多くなり、外観上実用的でなく
なる。
【0035】また、本発明に係る高分子イオン導電剤
は、成分(C)として低分子イオン導電剤成分を含有す
ることが好ましく、さらに、成分(B)の上記ポリエー
テルアミド成分およびポリエーテルエステルアミド成分
として、ポリエーテル成分が(CH2−CH2−O)であ
り、ポリアミド成分がナイロン12またはナイロン6で
あるものを含有し、成分(C)の低分子イオン導電剤成
分としてNaClO4を含有する高分子イオン導電剤が
特に好適である。
【0036】かかる高分子イオン導電剤の添加量は、基
材100重量部に対し、好ましくは1〜500重量部、
より好ましくは10〜400重量部の範囲内であり、こ
れにより弾性材層の体積抵抗値を好ましくは107〜1
14Ω・cm、より好ましくは108〜1013.5Ω・c
mに調整することができる。本発明においては、上述の
高分子イオン導電剤を導電性材料として用いたことによ
り、特に、ベルトの抵抗率として、1011Ω・cm以下
の抵抗レベルを達成し得る点に特徴がある。高分子イオ
ン導電剤の添加量が1重量部未満であるとかかる抵抗レ
ベルを達成することができず、一方、500重量部を超
えると屈曲耐久性等の物性面に影響を及ぼすおそれがあ
るため、好ましくない。
【0037】また、本発明の導電性エンドレスベルトに
は、基材と高分子イオン導電剤との相溶性を向上するた
めに、相溶化剤を添加してもよい。本発明において好適
に用いることができる相溶化剤としては、例えば、EV
A/EPDM/ポリオレフィン系グラフトコポリマー、
ポリオレフィン系グラフトコポリマーおよび反応性(G
MA、MAH含有)ポリオレフィン系グラフトコポリマ
ー、P(St−co−GMA)、EGMA、P(Et−
co−EA−co−MAH)、オレフィン系グラフトコ
ポリマー、マレイン化ポリオレフィン、SEBSおよび
そのマレイン化物、オキサゾリン基含有スチレン系また
はアクリロニトリル−スチレン系ポリマー、マレイン化
EPDM、マレイン化PE、マレイン化PP、マレイン
化EVA、スチレン・無水マレイン酸コポリマー、SA
NグラフトEPDM、反応性ポリスチレン、ポリカプロ
ラクトン−b−ポリスチレン、反応性スチレン・アクリ
ロニトリルコポリマー、イミド化ポリアクリレート、エ
チレン・グリシジルメタクリレートアクリル酸コポリマ
ー、塩素化ポリエチレン、反応性フェノキシ、シラン化
合物、ペルオキシドポリマー、ポリカプロラクトン、E
VA/EPDM/ポリオレフィン系グラフトポリマー等
が挙げられる(上記列挙中の略称は、夫々、EVA:エ
チレン酢酸ビニル共重合体、EPDM:エチレン−プロ
ピレン−ジエン共重合体、EGMA:エチレン−メタク
リル酸グリシジル共重合体、SEBS:スチレン−エチ
レン−ブタジエン−スチレン共重合体、GMA:メタク
リル酸グリシジル、MAH:無水マレイン酸、EA:ア
クリル酸エチルである)等を挙げることができ、これら
相溶化剤を、基材と高分子イオン導電剤との総量100
重量部に対して、好ましくは0.1〜20重量部添加す
ることにより、両者の相溶性を向上して、高分子イオン
導電剤の基材への均質かつ良好な分散を可能にし、高性
能の導電性エンドレスベルトを得ることができる。
【0038】また、本発明においては、基材に対し、機
能性成分として他の導電性材料を添加して、補助的に導
電性の付与、調整を行うことができる。かかる導電性材
料としては、特に限定されず、ラウリルトリメチルアン
モニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、オクタ
デシルトリメチルアンモニウム、ドデシルトリメチルア
ンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、変
性脂肪酸・ジメチルエチルアンモニウムの過塩素酸塩、
塩素酸塩、ホウフッ化水素酸塩、硫酸塩、エトサルフェ
ート塩、ハロゲン化ベンジル塩(臭化ベルジル塩、塩化
ベンジル塩等)等の第4級アンモニウムなどの陽イオン
界面活性剤;脂肪族スルホン酸、高級アルコール硫酸エ
ステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加硫酸
塩、高級アルコール燐酸エステル塩等の陰イオン界面活
性剤;各種ベタイン等の両性イオン界面活性剤;高級ア
ルコールエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール
脂肪酸エステル、多価アルコール脂肪酸エステル等の非
イオン性帯電防止剤などの帯電防止剤、LiCF2
2、NaClO4、LiBF4、NaCl等の周期律表
第1族の金属塩;Ca(ClO42等の周期律表第2族
の金属塩:およびこれらの帯電防止剤がイソシアネート
と反応する活性水素を有する基(水素基、カルボキシル
基、一級乃至二級アミン基等)を1個以上有するものな
どが挙げられる。更に、これらと多価アルコール(1,
4−ブタンジオール、エチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール等)またはその誘
導体との錯体、或いはエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等との
錯体などのイオン導電剤;ケッチェンブラック、アセチ
レンブラック等の導電性カーボン;SAF、ISAF、
HAF、FEF、GPF、SRF、FT、MT等のゴム
用カーボン;酸化処理を施したカラーインク用カーボ
ン、熱分解カーボン、天然グラファイト、人造グラファ
イト等;酸化スズ、酸化チタン、酸化亜鉛、ニッケル、
銅等の金属および金属酸化物;ポリアニリン、ポリピロ
ール、ポリアセチレン等の導電性ポリマーなどを例示す
ることができる。
【0039】これら他の導電性材料の添加量は、基材1
00重量部に対して好ましくは0.01〜30重量部、
より好ましくは0.1〜20重量部程度である。
【0040】また、本発明においては、本発明の効果を
損なわない範囲内で上述の成分に加え他の機能性成分を
添加することができ、例えば、各種充填材、カップリン
グ剤、酸化防止剤、滑剤、表面処理剤、顔料、紫外線吸
収剤、帯電防止剤、分散剤、中和剤、発泡剤、架橋剤等
を適宜配合することができる。着色剤を添加して着色を
施してもよい。
【0041】本発明の導電性エンドレスベルトの厚さ
は、転写搬送ベルトまたは中間転写部材等の形態に応じ
て適宜選定されるものであるが、好ましくは50〜20
0μmの範囲内である。
【0042】また、本発明の導電性エンドレスベルトに
は、図1に一点鎖線で示すように、図2の画像形成装置
における駆動ローラ9または図3の駆動ローラ30など
の駆動部材と接触する側の面に、該駆動部材に形成した
嵌合部(図示せず)と嵌合する嵌合部を形成してもよ
く、本発明の導電性エンドレスベルトは、このような嵌
合部を設け、これを駆動部材に設けた嵌合部(図示せ
ず)と嵌合させて走行させることにより、導電性エンド
レスベルトの幅方向のずれを防止することができる。
【0043】この場合、前記嵌合部は、特に制限される
ものではないが、図1に示すように、ベルトの周方向
(回転方向)に沿って連続する凸条とし、これを駆動ロ
ーラ等の駆動部材の周面に周方向に沿って形成した溝に
嵌合させるようにすることが好ましい。
【0044】なお、図1(a)では、1本の連続する凸
条を嵌合部として設けた例を示したが、この嵌合部は多
数の凸部をベルトの周方向(回転方向)に沿って一列に
並べて突設してもよく、また嵌合部を2本以上設けたり
(図1(b))、ベルトの幅方向中央部に設けてもよ
い。更に、嵌合部として図1に示した凸条ではなく、ベ
ルトの周方向(回転方向)に沿った溝を設け、これを前
記駆動ローラ等の駆動部材の周面に周方向に沿って形成
した凸条と嵌合させるようにしてもよい。
【0045】本発明の導電性エンドレスベルトは、特に
制限されるものではないが、表面粗さをJIS10点平
均粗さRzで10μm以下、特に6μm以下、更には3
μm以下とすることが好ましい。
【0046】また、本発明の導電性エンドレスベルトを
用いた本発明の画像形成装置としては、図2に示すタン
デム方式のものや図3に示す中間転写方式のもの、また
は、タンデム中間転写方式のものを例示することができ
るが、これらには限定されない。尚、図3の装置の場
合、本発明の中間転写部材20を回転させる駆動ローラ
または駆動ギアには適宜電源61から電圧を印加するこ
とができ、この場合の電圧は直流のみの印加または直流
に交流を重量する印加など、印加条件は適時選択するこ
とができる。
【0047】さらに、本発明の導電性エンドレスベルト
の製法は特に制限されるべきものではなく、例えば、二
軸混練機により基材の樹脂成分と導電性材料等の機能性
成分とを混練し、得られた混練物を環状ダイスを使って
押出し成形することにより製造することができる。また
は、静電塗装等の粉体塗装法、ディップ法または遠心注
型法も好適に採用することができる。
【0048】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づき詳細
に説明する。実施例1 アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ダイセ
ルポリマー(株)製、商品名:セビアンV680SF)
65重量部に対し、ポリエーテルエステルアミド成分を
含有するIrgastat P18(商品名、チバ・ス
ペシャルティ・ケミカルズ・インコーポレーテッド製)
35重量部を混合し、190℃において二軸混練機によ
り溶融混練した。得られた混練物を一軸押出機の先頭に
装着した環状ダイスにより押出し成形して、内径140
mm、厚さ100μm、幅247mmの導電性エンドレ
スベルトを得た。
【0049】比較例1 実施例1において、Irgastat P18に代わる
高分子イオン導電剤として、700未満の低分子量の主
要ポリマー成分を含む高分子イオン導電剤を合成し、こ
れを用いて導電性エンドレスベルトを作製したが、この
高分子イオン導電剤は主要ポリマー成分の溶融粘度が低
いために、ベルト成形が困難であった。また、得られた
ベルトの表面には経時によりブリード物が生じてしま
い、実用に耐えるものではなかった。
【0050】比較例2 実施例1において、Irgastat P18に代わる
高分子イオン導電剤として、30000を超える高分子
量の主要ポリマー成分を含む高分子イオン導電剤を合成
したが、この高分子イオン導電剤は主要ポリマー成分の
溶融粘度が高く、合成速度が遅すぎて、実用に耐えるも
のではなかった。また、得られた高分子イオン導電剤は
高分子量ゲル分が多くなって、外観上実用的なものでは
なかった。この高分子イオン導電剤を用いた以外は、実
施例1と同様にして導電性エンドレスベルトを作製し
た。
【0051】比較例3 ABS樹脂(ダイセルポリマー(株)製、商品名:セビ
アンV680SF)に代えてポリカーボネート樹脂(帝
人化成(株)製、商品名:パンライトK1300Y)1
00重量部を用い、これに対し、高分子イオン導電剤と
してのIrgastat P18(商品名、チバ・スペ
シャルティ・ケミカルズ・インコーポレーテッド製)に
代えてFEFカーボン(商品名、旭カーボン(株)製)
30重量部を混合し、260℃において溶融混練を行っ
た以外は実施例1と同様にし、導電性エンドレスベルト
を作製した。
【0052】上記実施例および比較例で得られた導電性
エンドレスベルトにつき、以下の手順に従い各測定を行
った。 <動的引っ張り弾性率(E’)の測定>以下に示す条件
にて、動的引っ張り弾性率の測定を行った。 装置:東洋精機(株)製 Rheolograph s
olid レオロジーメーター サンプル形状:5mm幅×0.15〜0.22mm厚×
30mm(チャック間距離) 測定条件:初期延伸3% 振幅±1% 周波数1Hz 温度 室温(22℃、50%)
【0053】<体積固有抵抗率の測定>温度23℃、相
対湿度50%にて、測定装置として、アドバンテスト
(ADVANTEST)社製の、抵抗計R8340Aに
サンプルチャンバーR12704Aを接続したものを用
いて、測定電圧100Vにおける体積固有抵抗率を測定
した。さらに、同条件下で同じ装置にて測定電圧100
0Vにおける体積固有抵抗率を測定し、下記式により電
圧依存性の桁数を求めた。 (式中、R100V、R1000Vは、夫々100V、1000
Vにおける体積固有抵抗率(Ω・cm)である。)
【0054】<耐折り曲げ回数の測定>東洋精機(株)
製のMIT耐揉疲労試験機を用いて耐折り曲げ回数を測
定し、この結果を、比較例3を20とした指数で示し
た。数値が大なるほど結果が良好である。
【0055】<画像特性>各ベルトを図2に示した転写
搬送ベルトを用いたタンデム方式の画像形成装置に装着
し、転写操作を繰り返してA4用紙10万枚の耐久試験
を行った。この試験の結果を画像性と汚染性について評
価した。上記各測定等の結果を下記の表2に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、良好な強度、特には良好な屈曲耐久性を備え、か
つ、良好な帯電性能を有し、特には高電圧印加時にも適
正な抵抗値を安定して得ることができる導電性エンドレ
スベルトを提供することができる。また、かかる本発明
の導電性エンドレスベルトを用いた本発明の画像形成装
置によれば、長期間の使用においても不良を生じない良
好な画像を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る導電性エンドレス
ベルトの幅方向断面図である。
【図2】本発明の画像形成装置の一例としての転写搬送
ベルトを用いたタンデム方式の画像形成装置を示す概略
図である。
【図3】本発明の画像形成装置の他の例としての中間転
写部材を用いた中間転写装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電ロール 3 現像ロール 4 現像ブレード 5 トナー供給ロール 6 クリーニングブレード 7 帯電ロール 8 除電ロール 9 駆動ローラ(駆動部材) 10 転写搬送ベルト 11 感光体(ドラム) 12 一次帯電器 13 画像露光 14,35 クリーニング装置 19 給紙カセット 20 中間転写部材 25 転写ローラ 26 記録媒体 29,61 電源 30 駆動ローラ 41,42,43,44 現像器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/01 114 G03G 15/01 114A 114B (72)発明者 赤羽 博 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町1番地 株式 会社ブリヂストン横浜工場内 Fターム(参考) 2H030 AB02 BB42 BB43 2H200 GA12 GA23 GA50 GA51 JB06 JB25 JB40 JB45 JB46 JC03 JC10 JC15 JC16 MA02 MA11 MA20 MB01 MB04 MC01 MC04 4F071 AA12X AA22X AA34X AA40 AA48 AA50 AA54 AA56 AA57 AA77 AB18 AE15 AH16 BB06 BC05 4J002 BN15W CB00W CF16W CG00W CL00W CL07X CL08X GR00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電吸着により保持した記録媒体を、駆
    動部材により循環駆動されて、4種の画像形成体に搬送
    し、各トナー像を該記録媒体に順次転写するタンデム方
    式の転写、搬送用導電性エンドレスベルトにおいて、 基材としての熱可塑性樹脂と、高分子イオン導電剤とを
    含有し、かつ、該高分子イオン導電剤が、分子量700
    〜30000のポリエーテルアミド成分またはポリエー
    テルエステルアミド成分を含有することを特徴とする導
    電性エンドレスベルト。
  2. 【請求項2】 画像形成体と記録媒体との間に配設さ
    れ、駆動部材により循環駆動されて、前記画像形成体表
    面に形成されたトナー像を一旦自己の表面に転写保持
    し、これを記録媒体へと転写する中間転写部材用の導電
    性エンドレスベルトにおいて、 基材としての熱可塑性樹脂と、高分子イオン導電剤とを
    含有し、かつ、該高分子イオン導電剤が、分子量700
    〜30000のポリエーテルアミド成分またはポリエー
    テルエステルアミド成分を含有することを特徴とする導
    電性エンドレスベルト。
  3. 【請求項3】 前記高分子イオン導電剤の添加量が、前
    記基材100重量部に対し、1〜500重量部の範囲内
    である請求項1または2記載の導電性エンドレスベル
    ト。
  4. 【請求項4】 前記ポリエーテルアミド成分またはポリ
    エーテルエステルアミド成分の分子量が、2000〜2
    0000の範囲内である請求項1〜3のうちいずれか一
    項記載の導電性エンドレスベルト。
  5. 【請求項5】 体積抵抗値が107〜1014Ω・cmで
    ある請求項1〜4のうちいずれか一項記載の導電性エン
    ドレスベルト。
  6. 【請求項6】 前記駆動部材と接触する側の面に、該駆
    動部材と嵌合する嵌合部を有する請求項1〜5のうちい
    ずれか一項記載の導電性エンドレスベルト。
  7. 【請求項7】 前記嵌合部が、回転方向に沿って連続し
    て突設された凸条である請求項6記載の導電性エンドレ
    スベルト。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のうちいずれか一項記載の
    導電性エンドレスベルトを用いたことを特徴とする画像
    形成装置。
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