JPH01309083A - 制電性エンドレスベルト - Google Patents

制電性エンドレスベルト

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JPH01309083A
JPH01309083A JP1034253A JP3425389A JPH01309083A JP H01309083 A JPH01309083 A JP H01309083A JP 1034253 A JP1034253 A JP 1034253A JP 3425389 A JP3425389 A JP 3425389A JP H01309083 A JPH01309083 A JP H01309083A
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thermoplastic resin
copolymer
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belt
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Takaaki Furuta
古田 隆昭
Kouji Itou
伊藤 ▲こう▼司
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、制電性エンドレスベルトに関するものであり
、電子写真式複写機、光プリンターの転写分離装置用お
よび現像器用等に好適に使用される制電性エンドレスベ
ルトに関するものである。
[従来の技術] 電圧を印加し帯電させることによって、静電気的に被転
写体を支持・搬送または現像剤を搬送するエンドレスベ
ルトもしくは円周上に段差継目のないスリーブを被覆し
た回転体は電子写真複写機や光プリンター等に使用され
、装置の信頼性向上、高速化に役立っている。
一例として、被転写体を転写位置に搬送するベルトに帯
電器により電圧を印加することにより被転写体を吸引し
て像担持体から分離する転写分離ベルトとして、体積固
有抵抗1016Ωcmのポリエステルフィルム等からな
る絶縁層と導電層からなるエンドレス転写ベルトが提案
されている(特開昭49−31326号、特開昭52−
42125号公報)。
この提案は、転写ベルトの絶縁層において、帯電器によ
り電圧が印加されることにより、電荷が飽和しかつ一定
の帯電電位が持続され、転写ならびに像担持体から被転
写紙を確実に分離することに特長があるが、被転写体を
エンドレスベルトの絶縁層から分離し、定着装置に搬送
するためには、該エンドレスベルトに交流または帯電器
電極と逆特性の除電器により絶縁層を除電する必要があ
る。
一方、エンドレスベルト自体の体積固有抵抗をI X 
10”〜I X 10”ΩCmの材料で形成させること
ができれば、印加された電荷が短時間で飽和するが、帯
電電位が減衰するため、除電器を使用しな(とも転写を
終了した被転写材をエンドレスベルトから分離すること
が可能であるとともにベルト表面の電位が次第に上昇し
非常な高電位となるトラブルがないため、装置の簡略化
・信頼性の向上・画像性能の向上に寄与させることがで
きるものと考えられる。
しかしながら、工業的にI×1010〜1×1014Ω
cmの安定した品質の材料を作ることが困難であるため
、現在1×1010〜1×1014ΩCmの体積固有抵
抗を持つエンドレスベルトは本格的に実用化されていな
い。従来、体積固有抵抗を低下させるには、エンドレス
ベルトの材料となる樹脂に導電性フィラーとして、カー
ボンブラック、カーボン短繊維、金属粉などを充填して
、体積固有抵抗の高い樹脂の抵抗値を下げることが行な
われているが、上記導電性フィラーを樹脂中に均一に分
散させることが困難であるとともに部分的に導電性フィ
ラーの分散不均一に起因する現象として、エンドレスベ
ルトに帯電器により電荷を印加したとき、導電性フィラ
ーの分散性不均一に起因した個所で、電気的短絡を起し
、絶縁破壊もしくは表面電位が希望値に上昇しない問題
点を有している。
一方、導電性材料として高級脂肪酸アルコールならびに
4級アンモニウム塩等の有機系静電防止剤は、樹脂中に
分散させて体積固有抵抗を1×1o10〜lX1014
Ωcmの範囲にすることは比較的容易であるが、有機系
静電防止剤はブリードアウトし経口的に抵抗値が変化す
ることと湿度、温度の変化によって抵抗値が変動する問
題点を有するため、各種環境条件下で安定した抵抗値が
要求される電子写真複写機・光プリンター用のエンドレ
スベルト材料として使用できなかった。
[発明が解決しようとする課題1 本発明は、実用上要求される2KV以上の耐絶縁破壊電
圧を有し、温度、湿度変化に対し抵抗値が安定であり、
しかも帯電した電荷が容易に減衰するlX101θ〜l
X1014ΩCmの体積固有抵抗をもつ制電性エンドレ
スベルトを提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は、熱可塑性樹脂(A)98〜75重
量%に、ポリエーテルエステルアミドまたはポリエーテ
ルアミド(B)2〜20重量%およびスルフォン酸金属
塩0〜3重量%を配合してなる熱可塑性樹脂フィルムま
たはシート状物からなり、かつ該フィルムまたはシート
状物の体積固有抵抗がlXl0”〜1×1014Ωcm
の範囲にあることを特徴とする制電性エンドレスベルト
を要旨としている。
さらに表面層として厚み5〜50μの熱可塑性樹脂フィ
ルム、好ましくは表面層を形成する熱可塑性樹脂フィル
ムが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルエー
テルケトン、ポリカーボネート、ポリ弗化ビニリデン、
弗化ビニリデン共重合体、エチレンテトラフロロエチレ
ン共重合体、ポリ塩化ビニール、塩化ビニール共重合体
、ポリ塩化ビニリデンおよびアクリリル共重合体から選
ばれた少なくとも1種以上の熱可塑性樹脂(C)からな
る制電性エンドレスベルト、または表面層を形成する熱
可塑性樹脂フィルムが、上記熱可塑性樹脂(C)98〜
75重量%に、ポリエーテルエステルアミドまたはポリ
エーテルアミド(B)2〜20重量%およびスルフォン
酸金属塩0〜3重量%を配合してなる熱可塑性樹脂フィ
ルムである制電性エンドレスベルトも本発明の目的を達
成できる。
本発明において使用される熱可塑性樹脂(A)としては
、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリエーテルエステル共重合体、ポリエーテル
アミド共重合体、ポリウレタン、ポリオレフィン共重合
体、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマ
ー、ポリ塩化ビニール、塩化ビニール共重合体、ポリエ
ーテルスルフォン、ポリスルフォンおよび熱可塑性フッ
素樹脂の群から選ばれる少なくとも1種またはこれらの
混合物からなるものが使用される。
本発明においてポリエーテルエステルアミドとは、ナイ
ロン6.66.11または12等のポリアミドブロック
単位とポリエーテルエステル単位とからなるブロック共
重合体であり、炭素数6以上のラクタムまたはアミノカ
ルボン酸もしくは次数6以上のラクタムまたはアミノカ
ルボン酸の塩(a)、ポリエチレングリコール(b)お
よび炭素数4〜20のジカルボン酸、例えばテレフタル
酸、イソフタル酸、アジピン酸等のジカルボン酸(c)
から誘導された共重合体である。
また、ポリエーテルアミドとは、ナイロン6゜66.1
1または12等のポリアミドブロック単位とポリエーテ
ル単位とから成るブロック共重合体であり、実質的には
ポリエチレングリコールジアミンとジカルボン酸、脂肪
族ジアミン、ε−カプロラクタムを主たる成分とする共
重合体を言う。
これらポリエーテルエステルアミド、ポリエーテルアミ
ドの重合方法は公知の方法を採用することができる。
本発明で使用されるスルフォン酸金属塩としては、核置
換ベンゼンスルフォン酸金属塩が好ましく、その具体例
としては例えば下記に挙げるスルフォン酸のLi、Na
、に、Ca、Mg、Zn等の塩が挙げられる。
C12H2s+S 03 H スルフォン酸金属塩の添加量は、全組成物に対して0〜
3重量%であり、好ましくは0〜1.5重量%である。
スルフォン酸金属塩の添加は、ポリエーテルエステル共
重合体またはポリエーテルアミド共重合体に含浸させる
か、溶融混線とか、重合時に添加して一体化させたもの
を熱可塑性樹脂(A)に添加するのが、操作性、分散性
の点からみて好ましい。
本発明の制電性エンドレスベルトは、熱可塑性樹脂(A
)98〜75重量%、ポリエーテルエステル共重合体ま
たはポリエーテルアミド(B)2〜20重量%およびス
ルフォン酸金属塩0〜3重量%を配合してなる熱可塑性
樹脂フィルムまたはシート状物からなり、かつ該フィル
ムまたはシ−ト状物の体積固有抵抗がI×10〜lX1
014Ωcmの範囲にあることを特徴とするもので、か
かる構成を有することにより湿度変化に対し抵抗の変化
が2桁以下であり、実用上要求される耐絶縁破壊電圧も
2KV以上あるものとなすことができる。
なおポリエーテルエステル共重合体またはポリエーテル
アミド共重合体の配合量が20重量%を越えると、強度
低下ならびに高湿度下で体積固有抵抗が3桁以上の低下
が認められ、また、スルフォン酸金属塩の配合量が3重
量%を越えると粘着性が増大するため好ましくない。
本発明の制電性エンドレスベルトにおいて、特にトナー
除去性向上、耐コロナ性およびトナー除去用ブレードの
滑り性を付与するためには、制電性エンドレスベルトの
表面に、厚み5〜50μの熱可塑性樹脂フィルムからな
る表面層を接合するのが好ましい。
かかる表面層を形成するための熱可塑性樹脂フィルムと
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルエ
ーテルケトン、ポリカーボネート、ポリ弗化ビニリデン
、弗化ビニリデン共重合体、エチレンテトラフロロエチ
レン共重合体、ポリ塩化ビニール、塩化ビニール共重合
体、ポリ塩化ビニリデンおよびアクリリル共重合体の群
から選ばれた少なくとも1種以上の熱可塑性樹脂(C)
からなるフィルムが挙げられる。
また表面層を形成するための他の好ましい熱可塑性樹脂
フィルムとしては、熱可塑性樹脂(C)98〜75重量
%に、ポリエーテルエステルアミドまたはポリエーテル
アミド(B)2〜20重量%およびスルフォン酸金属塩
0〜3重量%を配合してなる熱可塑性樹脂フィルムが挙
げられる。
特に好ましい表面層形成用熱可塑性樹脂としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリ弗化ビニリデンおよび弗
化ビニリデン共重合体が挙げられる。
本発明の制電性エンドレスベルトは、電荷をより安定し
て印加させるため、その内面または表面に導電層を設け
ることができる。導電層としては、例えば熱可塑性樹脂
(A)に導電性フィラーとしてカーボンブラック、金属
粉、カーボン繊維等から選ばれる少なくとも1種を配合
した、体積固有抵抗108Ωcm以乍のシート状物が好
ましく、エンドレスベルト上に接合またはコーティング
等の方式により形成される。
また上記制電性エンドレスベルトを転写分離装置に使用
して、弾性体ブレードでトナーを除去する場合、弾性体
ブレードと制電性エンドレスベルトの間の摩擦抵抗を減
少させるために、該制電性エンドレスベルトの表面粗さ
Rmaxを1〜20μの範囲にすることが好ましく、こ
れにより該制電性エンドレスベルトの回転走行性を著し
く向上させることができる。なおここで表面粗さRma
xはJIS  BO601−1976に準拠して測定し
たものである。
制電性エンドレスベルトの成形方法としては、Tダイ法
による押出成形により製膜した単層または複合フィルム
もしくはシートから一定寸法に切断したエンドレスベル
ト基材の両端を公知の方法により接着・接合することに
より作ることができるが、後者の接合方式によるものは
接合面にトナーが溜まり、被転写材に黒い筋としてトナ
ーの汚れが付着するので、あまり好ましくない。
シームレス状エンドレスベルトを成形する一例として、
単層または二層あるいは三層(中間接着層または導電層
を設ける場合)を共押出し口金から筒状物の押出し成形
により一体に成形し、チューブ状成形物を得た後、所定
寸法に切断することにより作製することができる。
制電性エンドレスベルトの表面層に粗さを付与する方法
としては、例えば表面に凹凸を有するシート状物もしく
は円筒状物を該制電性エンドレスベルトに熱圧着し、凹
凸を熱転写する方法が挙げられる。必要ならば熱転写し
た後さらに表面層を機械的に研削してもよい。
次に、本発明の制電性エンドレスベルトを、転写分離装
置において使用する場合について説明する。
すなわち、図において、1は像担持体、2は転写分離装
置、3はそのエンドレスベルトであり、像担持体1には
公知の方法で、トナー像を形成される。トナー像は転写
分離装置2のエンドレスベルト3により搬送される被転
写材4に直流電源5と接続された帯電器6の電圧印加の
もとで転写されるとともに、ベルトに帯電された電荷の
吸引力により被転写材4は像担持体1より分離され、エ
ンドレスベルト3により搬送される。必要に応じ、エン
ドレスベルト1は被転写材搬送後、図示していない交流
またはエンドレスベルトの帯電電極と逆特性の除電器に
より除電して、再び転写位置に回動するようにしてもよ
い。
本発明の制電性エンドレスベルトの厚みは通常1mm以
下、好ましくは0.1〜0.6mmの範囲で使用するの
がよい。
本発明の制電性エンドレスベルトはlXl0”〜1×1
014の体積固有抵抗を有し、良好な転写画像を得るこ
とができるIKV以上の表面電位を繰り返し印加するこ
とができるため、このエンドレスベルトを使用した転写
分離装置は、被転写材が像担持体に付着することなく分
離性が良好で、分離による画像乱れもなく、エンドレス
ベルトから被転写材を容易に剥離することができる。さ
らに、本発明の制電性エンドレスベルトをウレタンもし
くはシリコーン等の弾性体の導電性ゴムローラに円筒状
に被覆固着した半導電性ローラを構成し、該ローラの芯
金に直流電源を接続して電圧印加のもとで、該半導電性
ローラと像担持体の間に被転写紙を挿入して転写を行う
方式の転写ローラとして使用することが可能である。
また本発明の制電性エンドレスベルトを現像装置におい
て使用する場合、公知の電子写真プロセスあるいは静電
記録方式により、像担持体上に静電画像が形成される。
すなわち、この現像装置は、例えば現像剤容器内に一成
分系非磁性トナーが収容され、該容器の下部に半導電性
回転体として、ウレタンもしくはシリコーン導電性ゴム
ローラの周面に、本発明の制電性エンドレスベルトを被
覆固着した半導電性ローラを設け、これに電圧が印加さ
れている。半導電性ローラに付着したトナーは、規制片
によりその付着量が調整され搬送される。
また、上記導電性ローラの下部には現像剤の供給手段と
して、本発明の制電性エンドレスベルトが一対のローラ
を介して回転されており、このローラの一方には電源よ
り高電圧を印加し、エンドレスベルトを帯電させるよう
にしている。このため、現像剤はこのエンドレスベルト
に静電付着し、ベルトの移動ととともに像担持体に対向
した位置で像担持体に向って飛翔し、像担持体上の静電
潜像に付着させることができる。この場合、現像剤の飛
翔を確実に行なうために、前記ベルト回転用の他方のロ
ーラに一方のローラと逆電極の直流電圧または交流バイ
アス電圧を印加することにより、さらに鮮明な画像を得
ることができる。
なお、現像器の現像剤供給手段として、ウレタンまたは
シリコーン導電性ゴムローラ上に、本発明の制電性エン
ドレスベルトを円筒状に被覆固着した半導電性ローラで
構成し、これに交互電圧を電源により印加し、像担持体
に近接させた半導電性ローラ上の現像剤を像担持体上の
静電潜像に飛翔させることも可能である。またこの半導
電性ローラを像担持体に圧接し、該半導電性ローラ上の
現像剤で像担持体上の静電潜像を現像することも可能で
ある。
さらに上記半導電性ローラの表面に表面粗さRmHで1
0〜30μの粗さを付与することにより、トナーの搬送
性を向上させるとともにカブリを減少させる効果が得ら
れる。
本発明の制電性エンドレスベルトの体積固有紙抗は1×
10〜lX1014Ωcmの範囲で、任意の抵抗値にコ
ントロールできるとともに、帯電電位が減衰するので、
ベルト表面の電位が次第に上昇して帯電器による電圧印
加ができなくなるトラブルがなく、また本エンドレスベ
ルトを使用することで、感光体の電圧破壊の危険性がな
いため、信頼性のある現像器を提供することができる。
本発明の制電性エンドレスベルトの応用例として、転写
分離装置用および現像器用に適用した例を説明したが、
この他、帯電させた本発明の制電性エンドレスベルトを
像担持体に摩擦接触させて、電圧を印加し、連続的に均
一な帯電を付与することにより、像担持体の損傷を防止
し、確実かつ均一な連続帯電を行なうこともできる。ま
た現像により得られた像担持体上の可視像を、本発明の
制電性エンドレスベルトを中間像転写ベルトとして使用
し、ベルト上の中間像を被転写紙に転写することを繰り
返すことにより、画像転写を効率よく行なうことができ
る。その他、皿の中から転写紙を静電的に吸引して搬送
するベルトとして本発明の制電性エンドレスベルトを使
用することができるなど各種の用途に有効に使用できる
ものである。
[実施例] 比較例1〜2、実施例1〜5 (1) ポリエーテルエステルアミド共重合体(PEE
A)の製造 表1に示す原料配合比率で計量し、重合装置に仕込み、
窒素雰囲気下240℃で2時間反応させエステル化反応
によって水を流出させ均質透明溶液とした後、三酸化ア
ンチモン触媒1部を添加し、減圧下で3時間重合させ、
ポリエーテルエステルアミドを得た。
表1 原料         重量部 カプロラクタム       500 ポリエチレングリコール)  450 アジピン酸          66 I r g a n o x  1098      
5(酸化防止剤) (2)ポリエーテルアミド共重合体(PEA)の製造 表2に示す原料比率で計量し、常圧で内部温度が110
℃になるまで2時間加熱した。続いて窒素雰囲気下で2
40℃18時間加熱重合させ、ポリエーテルアミド共重
合体を得た。
表2 原料           重量部 カプロラクタム水溶液(85%)    120ポリエ
チレングリコールジアンモニ 200ウムテレフタレー
ト水溶液(40%) ヘキサメチレンジアンモニウムアジ  16ペート水溶
液(40%) Irganox  1098         5(3
)組成物フィルムの製造ならびにエンドレスベルトの製
造 表3に示す原材料を表4に示す配合比率でブレンドした
ものを常法によりペレタイズを行ない、得られたペレッ
トを押出機のTダイから加熱押出しを行ない、表4に示
す厚みの無延伸フィルムを得た。
なおPETフィルムとしては、二軸延伸ポリエステルフ
ィルム“ルミラー” (東しく株)製)ヲ用いた。
得らたフィルムを表4に示す組み合わせに従い、二枚の
離型紙に挟みながら各フィルム中で最も低い融点より2
0℃高い温度で、熱ラミネートを行ない、エンドレスベ
ルト基材を得た。なおm層のエンドレスベルト基材につ
いては熱ラミネート工程を通さなかった。
上記エンドレスベルト基材から所定寸法に切断表3 したカットシートの両端を高周波接着機を用いて接合し
、制電性エンドレスベルトを得た。
得られた制電性エンドレスベルトの体積固有抵抗率を超
絶縁抵抗計を用い測定し、絶縁耐圧についてはJ Is
  C2318−75(DC)に従い測定した(20℃
、33%RH)。
結果を表4に示す。
表4から明らかなごとく、本発明を満足する実施例1〜
5の制電性エンドレスベルトは、電子写真機、光プリン
ター用エンドレスベルトに要求される1×10〜1×1
014Ωamの体制固有紙抗をもち、しかもこの値は沸
騰水で処理しても変化がなく、絶縁耐圧も8KV以上を
有するものであり、比較例1〜2に比べて著しく優れて
いることがわかる。
なお、沸騰水処理の場合は、サンプルを沸騰水で1時間
処理し、乾燥後の体積固有抵抗を測定したものである。
実施例6 上記表3の原材料を使用し、表4の実施例6に記載の原
材料配合比率でブレンドしたものを常法によりペレタイ
ズを行ない、ポリエーテルエステル/ポリエーテルエス
テルアミド/ポリ弗化ビニリデン/ドデシルベンゼンス
ルフオン酸ソーダのブレンドポリマーチップを得た。
口径45mmの単軸押出機で上記ブレンドポリマーチッ
プを、口径35mmの単軸押出機でポリ弗化ビニリデン
を表面層として2層共押出口金を通じて円筒状に押出し
、該口金の中心から押出された円筒状フィルムに圧空を
導入し、その寸法形状を一定にし、冷却後、所定の寸法
に切断して、継目のない制電性エンドレスベルトを得た
このベルトを図に示す転写分離器の転写分離ベルトに使
用して評価した。すなわち、帯電器の印加電圧を6KV
ベルトにチャージし、ベルト表面に1.4KVの表面電
位が得られた。転写分離後、ベルトの表面電位は減衰し
、被転写材はベルトから容易に剥離し、引続き行なわれ
る電圧印加も問題なく行なわれ、1万枚の被転写材を複
写し、長期画像転写性は良好であった。
本制電性エンドレスベルトはシームレスであるため、継
目部にトナー溜りによる転写紙汚れもな(、ベルト表面
からのトナーの除去も容易に行なうことができた。
[発明の効果] 本発明の制電性エンドレスベルトは、上述のごとく熱可
塑性樹脂に特定量のポリエーテルエステルアミド共重合
体またはポリエーテルアミド共重合体を配合したものを
基材として使用するようにしたので、体積固有抵抗をl
Xl010〜1×1014Ωcmの範囲にコントロール
できるとともにと実用上要求される2KV以上の耐絶縁
破壊電圧を有するので、ベルト上に必要な電荷量を帯電
させ、しかも一定時間後にその電荷を減衰させることが
可能である。さらにベルト形成方法の選択ならびにベル
トの構成層を組合わせることにより、シームレスで表面
のトナー除去性、クリーニング性、耐コロナ性を付与す
ることができる。
従って、従来のエンドレスベルト方式に比べて、電子写
真複写機の転写分離装置、現像機等の簡略化および性能
向上をはかることが可能になる等の優れた効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の制電性エンドレスベルトの使用例を説明す
る概略図である。 1:像担持体、2:転写分離装置、 3:エンドレスベルト、4:被転写材、5:直流電源、
6:帯電器 特許出願人      東し株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性樹脂(A)98〜75重量%に、ポリエー
    テルエステルアミドまたはポリエーテルアミド(B)2
    〜20重量%およびスルフォン酸金属塩0〜3重量%を
    配合してなる熱可塑性樹脂フィルムまたはシート状物か
    らなり、かつ該フィルムまたはシート状物の体積固有抵
    抗が1×10^1^0〜1×10^1^4Ωcmの範囲
    にあることを特徴とする制電性エンドレスベルト。 2 熱可塑性樹脂(A)が、ポリエチレンテレフタレー
    ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルエステ
    ル共重合体、ポリエーテルアミド共重合体、ポリウレタ
    ン、ポリオレフィン共重合体、オレフィン系エラストマ
    ー、スチレン系エラストマー、ポリ塩化ビニール、塩化
    ビニール共重合体、ポリエーテルスルフォン、ポリスル
    フォンおよび熱可塑性フッ素樹脂の群から選ばれる少な
    くとも1種以上である請求項1記載の制電性エンドレス
    ベルト。 3 さらに厚み5〜50μの熱可塑性樹脂フィルムから
    なる表面層を有することを特徴とする請求項1記載の制
    電性エンドレスベルト。 4 表面層を形成する熱可塑性樹脂フィルムが、ポリエ
    チレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、
    ポリカーボネート、ポリ弗化ビニリデン、弗化ビニリデ
    ン共重合体、エチレンテトラフロロエチレン共重合体、
    ポリ塩化ビニール、塩化ビニール共重合体、ポリ塩化ビ
    ニリデンおよびアクリル共重合体から選ばれた少なくと
    も1種以上の熱可塑性樹脂(C)からなる請求項3記載
    の制電性エンドレスベルト。 5 表面層を形成する熱可塑性樹脂フィルムが、熱可塑
    性樹脂(C)98〜75重量%に、ポリエーテルエステ
    ルアミドまたはポリエーテルアミド(B)2〜20重量
    %およびスルフォン酸金属塩0〜3重量%を配合してな
    る熱可塑性樹脂フィルムである請求項3記載の制電性エ
    ンドレスベルト。 6 表面または内面にさらに体積固有抵抗が10^8Ω
    cm以下の導電層を有する請求項1または2記載の制電
    性エンドレスベルト。 7 表面層の表面粗さR_m_a_xが1〜30μの範
    囲である請求項3記載の制電性エンドレスベルト。
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