JPH01172986A - 転写・搬送装置 - Google Patents

転写・搬送装置

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JPH01172986A
JPH01172986A JP33190487A JP33190487A JPH01172986A JP H01172986 A JPH01172986 A JP H01172986A JP 33190487 A JP33190487 A JP 33190487A JP 33190487 A JP33190487 A JP 33190487A JP H01172986 A JPH01172986 A JP H01172986A
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JP
Japan
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transfer material
transfer
belt
corona charger
drum
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Application number
JP33190487A
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English (en)
Inventor
Junko Ueda
純子 上田
Sankichi Shinoda
三吉 信太
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、転写材を静電気的に支持・搬送して転写材に
物理的または化学的な手段によってトナー像保持体上の
トナー像を転写する転写・搬送装置に関する。
従来の技術 電子写真複写装置や電子写真プリンタでは転写材の搬送
性とトナー像保持体からの転写材分離性をより確実なも
のとするために、誘電体等の絶縁性部材でベルトを構成
し、これに転写材を静電気的に密着させて搬送する手段
が知られている。
米国特許3,357,325号公報では転写材の吸着と
転写にコロナ帯電器を用いており、誘電体単層のベルト
を使用した方式を提案している。第2図に提案例の概略
図を示す。21はドラム状のトナー像保持体、22は誘
電体単層ベルト、23.24は誘電体ベルト21を支持
・伸張し回転するためのロールである。25は転写材2
6を導くためのロールである。
27は転写材26を静電気力によって誘電体ベルト22
に吸着させるためのコロナ帯電器、28は像支持体21
から転写材26にトナー像を転写するためのコロナ帯電
器である。
特開昭54−58034号公報には、上記の例における
転写材吸着用コロナ帯電器の削除された提案が示されて
いる。ベルト構成材料の抵抗値によって提案の内容が二
つに分かれており *抵抗値範囲が101〜10′3Ω・値の場合*抵抗値
範囲が1013Ω・1以上でベルト厚さが150μ以下
でかつ飽和帯電電位が2500 V以下の場合 である。第3図に提案例の概略図を示す。コロナ帯電器
29により帯電されたドラム30を光学系31により露
光し潜像を形成し、現像器32によりトナー像を形成す
る。トナー像は分離ベルト装233のベルト34により
搬送される転写材35に直流電源36へ接続された転写
コロナ帯電器37により転写される。
ベルト34は転写材35を搬送後交流またはベルト帯電
極性と逆極性のコロナ帯電器38によって除電される。
そして、ドラムからの転写材の分離性を補助するために
第4図に示すように転写コロナ帯電器の1〜l0KVの
直流電源に直列に1〜l0KVの交流電源39を接続す
る方法、あるいは第5図に示すように転写コロナ帯電器
37のベルト走行下流側に交流ま娼+帯電極性と逆極性
の直流電源である分離電源40に□接続された分離コロ
ナ帯電器41を配置する方法を示している。
ではベルトは誘電体単層であり、実用的なベルトの厚さ
を確保するとすれば帯電させ得る電荷量には限度がある
。ベルトの容量Cは、誘電率をε、ベルト厚さをdとす
れば、単位面積当りの容量Cは C=ε/d で与えら
れるからトナー像保持体となる感光体ドラムの表面容量
と同程度の容量として単位体積当り1009F程度の容
量を得ようとすれば通常の有機ベルト材(a−2〜4′
)を使用してミその厚さは20〜40pとなる。この厚
さでは搬送ベルトとしての実用的な強度が弱く、従って
、数100μの厚さのベルトとすれば十分な容量を取る
ことができず、ベルトの電荷保持量が少ないために、転
写位置に転写専用のコロナ帯電器を設けているものの、
転写能力に弱い面がある。この点については上記特開昭
54−58034号公報にも述べている通りであり、★
た連続使用する場合、ベルト表面電位が上昇し、これま
た特開昭54−58034号公報に示す欠点が生じて転
写上実用的ではない。
また、ベルト表面電位が上昇した場合には転写材の吸着
力もそれに比例して降下する。さらに、転写能力の観点
から言えば、ベルト表面に転写材を吸着させるためのコ
ロナ帯電器の極在はトヂーの帯電極性と同一となること
がらミ転写材が吸湿などにより抵抗値が低下すると(転
写材が普通紙の場合は体積抵抗率が環境湿度の影響によ
って大略10@〜10I4Ω・値の範囲で変化する)転
写材を通して帯電電流が流れるために転写性が太き(阻
害される。加えて、有機材料に長時間コロナ放電を照射
すると表面層の分子構造に変質層が発生し、吸湿すると
表面抵抗が大幅に降下し電荷保持性が失われるので、こ
の点においても弱点の見受けられる方式である。他方、
特開昭54−58034号公報の提案は、抵抗値範囲が
10′″Ω・1以上でベルト厚さが150μ以下でかつ
飽和帯電電位が2500 V以下の場合について言えば
、連続使用におけるベルト表面電位の上昇は除電用コb
す帯電器38を設けて防止しているものの、第3図の例
ではコロナ帯電器37からドラム30へ流れる転写電流
はベルト34→転写材35−ドラム30と流れることか
ら、ベルトと転写材の吸着力は転写材とドラムの吸着力
と同じ力を示すものであり、従って転写材がドラムから
分離し易い力は何等生ずる要素は認められない。
分離するとすればドラムの曲率に抗した転写材の曲げら
れまいとする剛性程度のものであり、転写材の剛性が小
さい場合やドラム径が大きい場合は分離する確率は相半
ばしたものとなる。また転写材の剛性が大きい厚手の転
写材であっても、最近多用され始めているモノカラー複
写装置では、転写材が紙であって、同一複写面に複数回
にわたってカラー合成複写されると、この種複写装置に
使用されている加熱ロール式定着器の影響によって加熱
ロール側転写材複写面の水分がバックアップロール側転
写材面の水分より少なくなるために表面抵抗値が上昇し
ドラムと転写材の密着力がベルトと転写材の密着力より
大きくなるために、複数回目の複写において分離不良が
発生することがしばしば見受けられる。このため、分離
性を補助するために第4図あるいは第5図に示す提案も
なされているが、これらの提案はいずれもトナー像の転
写性を減する方向の提案であり、特に転写材が紙であっ
て吸湿し抵抗値が低下している場合は転写不良を招くも
のである。さらに、交流電源を使用する場合は電源の高
価さから経済的にも不利である。また、抵抗値範囲が1
08〜1013Ω・備の場合でも上記と同様に転写材の
分離性については、特に優れた要素はなく抵抗値範囲が
1013Ω・(至)以上でベルト厚さが150μ以下の
場合と同じである。
本発明は上記問題点に鑑み、帯電装置に特別の手段を用
いることな(、搬送ベルトと転写材の帯電特性を有効に
用いて転写材の強力な分離・搬送性を実現し、複雑な高
圧電源を用いることなく良質の転写画像を得る転写・搬
送装置を提供するこ本発明は、上記問題を解決するため
に体積抵抗率が1011〜10′3Ω・(至)、厚さ1
0〜40μmの導電体より構成された表面層と体積抵抗
率が表面層のl/10以下でかつ10I0Ω・C以上の
導電体より構成されたベース層より成る無端状の転写材
搬送ベルトを支持・伸張して一定方向に回転走行する手
段と、転写材搬送ベルトの表面側においてトナー像保持
体と転写材搬送ベルトで転写材を挟持しつつ裏面側にコ
ロナ帯電器を有しトナー像を転写材に転写する転写手段
と、転写材搬送ベルトの一部分を接地する接地手段と、
転写材搬送ベルト転写手段が位置する転写部位の上流側
で、かつ接地手段が位置する接地部位の下流側に配置さ
れ転写材搬送ベルトの裏面側に電導接触する部材と、転
写材搬送ベルトの表面側で、かつ電導接触部材に対向す
る位置に付設されたコロナ帯電器を有する転写材密着手
段とを具備する構成を採るものである。
作用 本発明は、上記構成を採ることにより、まず転写手段が
位置する転写部位の上流側に設けられたコロナ帯電器か
ら転写材を通して搬送ベルト−電導接触部材へ電流を流
し、予め十分に転写材とベルトに電荷を付与して密着さ
せ、その後転写部位に転写材を搬送するものであるから
、トナー像保持体と転写材の静電的密着力より搬送ベル
トと転写材の静電的密着力は常に太き(保たれ、転写材
のトナー像保持体からの転写材の分離性は信頼性の高い
ものとなる。
実施例 以下、本発明の実施例である転写・搬送装置について図
面を参照して説明する。第1図は、本発明に従う転写・
搬送装置を登載した電子写真プリンタの横断面を示すも
のである。第1図において、1は回転可能なドラム状の
トナー像保持体(以下単にドラムと称す)であり、例え
ばアルミニウム等のドラム状の導体支持体上にセレン等
の感光性の誘電体層を設けたものである。通常この導体
支持体は接地されている。まず、このドラム1は帯電器
2により均一に帯電され、次段の露光部分3でプリント
原稿に即した光が図示しない手段、例えば半導体レーザ
、LEDアレイ、液晶シャッタアレイ、レンズ光学系等
を通ってドラム1に結像される。この時、−様に帯電が
施されているドラム表面において光に曝された部分の電
荷は感光層裏面の導体支持体に誘起されている逆極性の
電荷と中和することにより消失し、プリント原稿に対応
する電荷のパターン、即ち潜像が形成される。
この潜像は引き続く現像部4にて微細な絶縁性帯電粒子
(以下トナーと称す)を静電気力により付着させ、、可
視像化される。こうして得られたドラム1上のトナー像
は転写手段5にて、前記トナー像とタイミングを合わせ
て搬送されてくる転写材8に静電気的に転写され、ドラ
ム1上の残余のトナーはクリーニング部6にてブレード
等の手段により払拭された後、除電部7で−様な除電光
を照射されドラム1の除電が行われて次回の印写プロセ
スに備えられる。
次に、上記した一般的に公知なトナーを用いた電子写真
プリンタに適用される本発明に従う紙など転写材の転写
・搬送装置について詳述する。第1図において、搬送ベ
ルト9は体積抵抗率が10tt〜1o13Ω・口、厚さ
10〜40μmの導電体より構成された表面層と体積抵
抗率が表面層の1/10以下でかつ10′。Ω・1以上
の導電体より構成されたベース層より構成される0本実
施例では表面層として厚さ20μm、体積抵抗率5X1
011Ω・備の酸化錫分散型ポリエステフレ樹脂の無端
状延伸フィルム、ベース層として体積抵抗率が3X10
I0Ω・備のカーボン分散型ポリウレタン樹脂の無端状
成形ベルトを周長380m層厚0.6mに張り合わせた
ものを用いた。搬送ベルトの電荷放電時定数は、先に記
したように容量成分がC=ε/d、抵抗成分Rは抵抗率
をρとすれば、R=ρdで与えられるから時定数CR=
ερとなり、ここで用いられる搬送ベルトの時定数は、
表面層の体積抵抗率がベース層の10倍以上であること
から、殆ど表面層の時定数により決めることができε=
3として約1.3秒となる。従って、1.3秒すれば帯
電電荷の70%以上は放電するからベルトの同一カ所が
この時間以内に転写手段5を通過しなければ除電用のコ
ロナ帯電器は必要としない。表面層の体積抵抗率が高く
なり過ぎると前記するようなベルトの不要な帯電が生じ
、ベルトに電荷が注入できなくなるために転写不良や、
転写材のベルトに対する密着不良を招くことになる。こ
のような条件からベルトの体積抵抗率の上限が定められ
る。他方、下限は後述の放電時定数が短すぎて本発明の
効果が損なわれ′ることのない範囲によって決められる
このように、ベルト構成を2層に分けると、表面層とし
て高抵抗が得易く、不要なトナーが何等かのトラブルに
よってベルト表面に付着した場合にも摩擦抵抗が低いた
めにクリーニングしやすい反面、厚くすると延伸歪が生
じてベルトとして利用しにくいポリエステル系樹脂や、
柔軟性に乏しく応力負荷に弱い弗素系樹脂を利用しやす
い利点がある。一方、ベース層としては体積抵抗率を安
定して上げ難く、表面クリーニング性に乏しい反面、柔
軟性に冨み厚手ベルトが構成しやすい導電ゴム材が利用
できる利点がある。
上記ベルト9はロール10.11により支持され、バネ
等の張力による図示しない手段により伸張される。これ
らロールは表面が導体で形成されており、ベルト9の裏
面側を通じて接地されている。
これには状況に応じて適当なバイアスを印加してもよい
。ベルト9は図示しない回転駆動手段によりロール10
または11を駆動することにより転写手段5が位置する
転写部位における回転走行の方向がドラム1と同一で且
つ周速を一致させて回転される。ここでは、ドラム周速
160m/秒とした。
従って、約2.4秒でベルトが一周する。搬送ベルト9
の転写部位の内側には転写用コロナ帯電器12が設置さ
れトナーと逆極性の直流高圧電源13により高圧電圧が
印加され転写材8に対するトナーの転写を行わしめてい
る。これは例えばトナーが正帯電であれば転写用コロナ
帯電器12は負極であってベルト9の裏面部の負の帯電
に対して正の帯電を施すべく転写電流が流れ、この正電
荷の移動に基づいてドラムlの表面のトナーをベルト9
側に転写するものである。電気抵抗の高いベルトではベ
ルトの容量成分を充電するに足る電荷の移動が有れば、
その後転写電流が流れないために転写不能になることは
先に記したが、本発明に従うベルトにおいては抵抗成分
によって転写部位を通過したのちに自己放電が成される
こと、および転写部位におけるときはこの抵抗成分を通
して転写電流が流れるために転写を補助することができ
る。
他方、最近レーザプリンタなどの電子写真プロセスを利
用したプリンタにおいては、潜像の現像を反転現像を行
うことが多いためにドラム1の帯電極性とは逆の極性で
転写用コロナ帯電器を用いることから、例えばセレン感
光体では、その整流性のために転写用コロナ帯電器12
で負極帯電すると過大な転写電流が流れドラムの劣化を
招きかねないが、本発明に従うベルトを中間に挟み込ん
で帯電される場合はベルトの抵抗成分による緩衝作用に
より転写電流を減することが可能であり、この作用を働
かせるためにはベルトが厚い方が好ましく、0.4鶴以
上が望ましい。他方、厚すぎる場合は機械的搬送時に表
面応力が大きくなるため、表面劣化や微細な搬送速度の
乱れが生じ易く、従って、1.5鶴程度に抑えられるべ
きで有る。より望ましくは0.6mm〜1.0flであ
る。また、上記したセレン感光体の逆帯電において過大
電流が流れることは、感光体の表面容量が正常帯電の場
合より数倍大きく成ると考えてもよく、従ってベルト側
においてもこれに対抗して容量を大きくしないと転写材
の分離性が悪化してくるので、この観点からも2層ベル
トにして表面容量を大きく取ることは利点の多いところ
である。ベルト表面層の厚さは、表面容量を大きく取る
ためにはできるだけ薄い方が望ましいが機械的強度、耐
摩耗性などの点から最低10μmは必要であり、一方厚
すぎると容量が取れないために分離性が悪化するので4
0μm以下に押さえることが望ましい。
本発明に従えば、さらに次の構成が本質的に付加される
必要がある。すなわち、転写材搬送ベルトの転写手段5
が位置する転写部位の上流側で、かつ接地手段が位置す
るロール10の接地部位の下流側に配置され転写材搬送
ベルトの裏面側に電導接触する部材14と、転写材搬送
ベルトの表面側で、かつ電導接触部材14に対向する位
置に付設され、転写帯電器12と逆極性の直流高圧電源
16に接続されたコロナ帯電器15より成る搬送ベルト
に対する転写材密着手段となる構成である。電導接触部
材14としては、例えばステンレス細線を束ねてブラシ
状としたもの、あるいはカーボン繊維を束ねてブラシ状
にしたもの、支点に支えられた電導性ロールなどで構成
されて良いが、電導性ロールによる場合は搬送ベルトと
の導通が微小間隙の放電で行われることが多く、従って
ここでの電位差が1000 V程度に上昇し易(損失が
大きい。ここでは、上記ステンレス細線をブラシ状にし
たものを利用して転写材搬送ベルトの裏面に摺擦させ接
地した。
また、電導接触部材14は、適当なバイアスを印加され
てもよい。なお、第2図のように転写材をベルトに密着
させるためのコロナ帯電器15の対向位置に電導接触部
材14を取り付けない場合は、コロナ帯電器15の対向
電極が転写材及びベルトのみとなるために、前述したよ
うにここでの電位が異常にコロナ帯電器の放電線電位に
近づくことから、転写材および導電性ベルトを通して電
流が転写部位に印加され転写不良を招き、正常な転写画
像を得ることは不可能となる。従って、コロナ帯電器1
5の対向位置におけるベルトの表面電位を確実に制御す
るためにも電導接触部材14の役割が重要である。この
付加された構成によって、転写材とベルトには転写部位
に転写材が搬送される前に予め電荷が注入されるために
、搬送ベルトと転写材の静電的密着力は、トナー像保持
体と転写材の密着力より常に大きく保つことができる。
しかし、その効果を保つためには、コロナ帯電器15が
ら転写材8−ベルト9−電導接触部材14に流れる電流
は、コロナ帯電器12からベルト9→転写材8→トナ一
像保持体lに流れ込む電流の少なくとも20%以上にす
る必要がある。特に、転写部位と電導接触部材の距離が
大きい場合はベルトが走行しているとは言え、ベルトの
時定数によって転写部位に達するまでに注入した電荷が
放電するために、コロナ帯電器15から転写材8−ベル
ト9−電導接触部材14に流れる電流を、より大きく流
してその効果の減少を防ぐべきである。ここでは、この
距離を40酊に設定した。先に記したように、ベルト9
の表面層の放電時定数が小さすぎると、ここでの電荷放
電が大きいために本発明の効果が得にくい状態になる。
このため、ベルト表面層の電気抵抗が最適に選択される
必要がある。ベルト表面層の体積抵抗率は、上記放電時
定数を所望の値に設定し、転写材分離性を保持するため
嶋決められるが、他方、ベース層の抵抗値は高くすると
選択できる構成材料が少なくなる上に、必要以上に放電
時定数が上昇し除電手段を設けねばならな(なる恐れが
生ずる。低い場合にはドラムに流れる転写電流が遮断さ
れて転写不良を招くことや、コロナ放電によってコロナ
帯電器に面している裏面が劣化し抵抗値が吸湿時にはさ
らに降下するので、その降下分も見込んで決められる。
なお、コロナ帯電器15から流れ込む電流は、電導接触
部材14を抵抗を通して接地する、バイアスを印加する
、高圧電源16の電圧を調整するなどの手段で制御する
ことで、上記の値を満足する状態に設定される。
上記のように、ベルト9に対する転写材8の密着力が増
大するとベルト9からの転写材の分離性が課題となる。
この点については、ベルト支持ロール11の直径をより
小さくし、転写材の剛性を利用し分離し易くするか、あ
るいは転写材に注入された電荷を中和して分離し易くす
るためにロール11に対向する形で高圧電源18に接続
されたコロナ帯電器17を設置してもよい、なお、高圧
電源13゜18はいずれも極性が同一と成るので同一高
圧電源より分割して供給し、電源の簡素化を計っても、
差し支えない。
なお、転写材の搬送性の観点から、転写材そのものの電
荷保持性、言い替えれば放電時定数も重要な要因である
。先に記したように転写材が一般普通紙の場合、抵抗値
が大幅に変動するために、それに伴って放電時定数も変
化し、抵抗値の大きい場合は電荷保持性が良いために搬
送ベルト側の電荷保持性は多少低下していても十分搬送
性が得られるが、転写材の抵抗値が低下している場合は
、電荷保持能力が無いために搬送ベルト側の電荷による
搬送性に頼らざるを得ない。従って、これらの点を加味
して搬送ベルトの体積抵抗率、あるいはコロナ帯電器1
5からの転写材への印加電流を設定する必要がある。
本発明に従う転写・搬送装置は、以上の構成になるもの
である。本装置を登載した光学系に半導体レーザスキャ
ナを用いた電子写真プリンタにより、20℃、65%の
温湿度の環境下で以下のような実験を行い、本発明の効
果を確認した。即ち、本転写・搬送装置を適用した電子
写真プリンタは、A4判転写材が横送りの状態にて転写
・搬送装置に登載出来るものである。このプリンタにお
いて、トナー保持部材となる感光体ドラムは径150w
のセレン・テルル感光体、感光体ドラムの周速や搬送ベ
ルトにおける転写材搬送速度は上記したように160m
/see、、感光体の潜像は反転現像方式によって正極
性に帯電されたトナーで顕像可視化合れ、高圧直流電源
13は負極でコロナ帯電器12で転写材8上に転写した
。転写材8上に転写されたトナーは加熱ロール定着器1
9によって定着されたが、その定着器の加熱ロールとバ
ックアップロールの線圧は1.5kg/am、加熱ロー
ル温度180℃、転写材はA4判で繊維の目の方向が転
写材の長手方向に垂直で、秤量130g、含有水分量8
.5%の紙を用い、最初に電導接触部材14およびコロ
ナ帯電器15を付加せずに連続片面2回プリントを10
0枚行い排紙トレイにて回収した。この時、片面2回目
プリントにおいて85枚のドラムからの・転写材分離不
良が発生した。なお、この時ドラムにベルトから流れ込
む転写電流は初回のプリント時は58μA、2回目は転
写紙の水分が加熱定着時に減少し抵抗値が上昇したため
43μAであった。次に、、電導接触部材14およびコ
ロナ帯電器15を付加して高圧電源16から+5.7K
Vを印加し連続片面2回プリントを同様に100枚行い
排紙トレイにて回収した。この時、ドラムからの転写紙
分離不良は皆無であった。なお、ドラムへの転写電流は
、上記とほぼ同じ値であるが、接地された電導接触部材
14ヘベルトから流した電流は初回プリント時に22μ
A、 2回目プリント時は14μAであった。また、転
写部位に対して予め転写材に電荷を注入して転写材を搬
送させることから、転写材表面電圧が正極側に上昇し特
開昭54−58034号公報に述べられているところの
画像乱れを防止する付随的効果が生じた。
上記と同様に、ベルト仕様牽変えて片面2回の連続プリ
ント実験を行い2回目におけるドラムからの転写材分離
不良回数とこの時のトナー像転写状態を評価した結果、
第1表のベルト仕様による分離・転写特性に示す値が得
られ、本発明の効果が確認された。
発明の効果 本発明によれば、転写手段が位置する転写部位の上流側
に設けられたコロナ帯電器から転写材を通して転写材搬
送ベルト−電導接触部材へ電流を流し、予め十分に転写
材とベルトに電荷を付与して密着させ、その後転写部位
に転写材を搬送することから、トナー像保持体と転写材
の静電的密着力より搬送ベルトと転写材の静電的密着力
は常に太き(保たれるから、トナー像保持体からの転写
材の分離性は信顛性の高いものとなり、転写材の搬送性
が極めて安定したものとする効果を奏するものであり工
業的価値の大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従う転写・搬送装置を登載した電子
写真プリンタの横断面、第2図・第3図・第4図及び第
5図は、公知の静電気力を利用した転写材の搬送装置の
概略図である。 1・・・・・・ドラム、4・・・・・・現像部、5・・
・・・・転写手段、8・・・・・・転写材、9・・・・
・・転写材搬送ベルト、12・・・・・・転写用コロナ
帯電器、13.16.18・・・・・・直流高圧電源、
14・・・・・・電導接触部材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)体積抵抗率が10^1^1〜10^1^3Ω・c
    m、厚さ10〜40μmの導電体より構成された表面層
    と体積抵抗率が表面層の1/10以下でかつ10^1^
    0Ω・cm以上の導電体より構成されたベース層より成
    る無端状の転写材搬送ベルトを支持・伸張して一定方向
    に回転走行する手段と、転写材搬送ベルトの表面側にお
    いてトナー像保持体と転写材搬送ベルトで転写材を挟持
    しつつ裏面側にコロナ帯電器を有しトナー像を転写材に
    転写する転写手段と、転写材搬送ベルトの一部分を接地
    する接地手段と、転写材搬送ベルト転写手段が位置する
    転写部位の上流側で、かつ接地手段が位置する接地部位
    の下流側に配置され転写材搬送ベルトの裏面側に電導接
    触する部材と、転写材搬送ベルトの表面側で、かつ電導
    接触部材に対向する位置に付設されたコロナ帯電器を有
    する転写材密着手段とを具備することを特徴とする転写
    ・搬送装置。
  2. (2)転写材搬送ベルトのベース層の厚さが0.4mm
    〜1.5mmであることを特徴とする特許請求範囲第(
    1)項記載の転写・搬送装置。
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