JP3335242B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3335242B2
JP3335242B2 JP34962193A JP34962193A JP3335242B2 JP 3335242 B2 JP3335242 B2 JP 3335242B2 JP 34962193 A JP34962193 A JP 34962193A JP 34962193 A JP34962193 A JP 34962193A JP 3335242 B2 JP3335242 B2 JP 3335242B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に係り、
特に、カラー複写機、カラープリンタ等の、乾式現像法
により像担持体上に現像された現像剤像を、半導電性転
写ベルトにより搬送されている被転写材に、順次多重転
写して画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フルカラーの画像を形成する方法
として、4本の感光体を水平に並べ、それぞれの感光体
に接するように転写材を搬送する絶縁性ベルトとコロナ
チャージャーを用いた転写装置が実用化されている。し
かしながら、この方式では、転写電圧が6kVから9k
Vと非常に高圧であって危険であり、また、人体に有害
なオゾンが発生するという問題がある。更に、ベルト自
体が帯電するため、除電器が必要となる。
【0003】また、トナー像の転写と同時に電気絶縁性
ベルトの帯電により転写材をベルト上に吸着させて搬送
する方法(特開昭49−62135号公報)、誘電性ベ
ルトの感光体とは反対側面を、転写位置またはそれ以前
に帯電し、感光体上の現像像を転写材に転写し、該帯電
により誘電性部材と転写材との間に生じた静電吸着力を
利用して転写材を感光体表面から分離する方法(特開昭
49−89537号公報)、等の転写材の吸着に関する
方法が知られている。
【0004】しかし、これらの方法はともに、上述した
ように、吸着のための帯電によりベルト自体が帯電する
ため、除電器によるベルトの除電プロセスが必要であ
る。そこで、1〜2kVの電圧で転写を行なうことが出
来、且つ、オゾンの発生が少ない転写方式として、導電
性ローラと、導電性カーボンを絶縁性樹脂に分散した半
導電性ベルトから構成される転写装置が考案されている
(特公昭60−10625号及び特開平4−28053
0号公報)。ここで用いられている半導電性ベルトは、
電荷が蓄積し続けることがないため、除電器が不要であ
るという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の方法で
は、半導電性ベルトから成る搬送手段と、それに当接し
た吸着ローラとからなる転写装置において、転写材が吸
着部を通過し終えるまでの全領域に渡って吸着バイアス
を印加し、また、転写材が転写部に到達すると同時に転
写バイアスが印加されると言うように、吸着バイアスと
転写バイアスとがそれぞれ独立に制御されていた。
【0006】従って、転写材が吸着部と転写部の両方に
またがって存在するときには、両バイアスが同じ転写材
に同時に印加されていた。この場合、多湿の環境下で
は、転写材が特に紙の場合には、紙が吸湿して抵抗が低
下しているため、紙に供給される電荷が横方向に流れて
しまう。そのため、吸着バイアスと転写バイアスとで相
互に電荷を打ち消し合い、転写電界を弱め、転写不良が
発生するという問題があった。
【0007】転写材を搬送ベルトに吸着させて搬送する
のは、次のような理由による。
【0008】(1)転写材の位置ズレによる各色の色重
ね時の色ズレを防ぐため。
【0009】(2)転写材の先端部が搬送ベルトから浮
いていると、感光体と当接されている転写部に突入する
際にうまく突入されず、紙詰まりが発生するため。
【0010】また、吸着ローラの設置位置に関しては、
従来、吸着ローラとベルトとの接触ニップ部の位置が、
ベルトを保持しているテンションローラの軸を中心とし
て水平線を仮定した際、転写材の供給側からなす角度が
90度のところ、即ち、テンションローラの鉛直方向に
真上の位置に設置していたが、この位置では、ベルトと
テンションローラとの間に空隙が存在し、吸着ローラと
搬送ベルトとの間に形成される電界が小さくなり、結果
として転写材の帯電が不十分となり、十分な吸着が行わ
れないという問題があった。
【0011】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れ、転写不良を生ずることなく、吸着バイアスの印加に
より搬送ベルトに転写材を吸着させることを可能とする
画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
転写材を搬送し、現像剤像を有する像担持体に当接させ
るベルト状の搬送手段と、この搬送手段を介して前記像
担持体と対向するように配置され、転写バイアスの印加
により前記転写材上に前記現像剤像を転写する転写手段
と、前記転写バイアスを印加する手段と、前記転写手段
よりも上流側において前記搬送手段に当接し、吸着バイ
アスの印加により前記転写材を前記搬送手段の表面に静
電吸着させる吸着手段と、前記吸着バイアスを印加する
手段と、前記転写材が転写部に到達する前に、前記吸着
バイアス印加手段をOFFする手段とを具備する画像形
成装置を提供する。
【0013】本発明(請求項2)は、転写材を搬送し、
現像剤像を有する像担持体に当接させるベルト状の搬送
手段と、この搬送手段を介して前記像担持体と対向する
ように配置され、転写バイアスの印加により前記転写材
上に前記現像剤像を転写する転写手段と、前記転写バイ
アスを印加する手段と、前記転写手段よりも上流側にお
いて前記搬送手段に当接し、吸着バイアスの印加により
前記転写材を前記搬送手段の表面に静電吸着させる吸着
手段と、前記吸着バイアスを印加する手段と、前記転写
材が転写部に到達する前に、前記吸着バイアスを降下さ
せる手段とを具備する画像形成装置を提供する。
【0014】本発明(請求項3)は、転写材を搬送し、
現像剤像を有する像担持体に当接させるベルト状の搬送
手段と、この搬送手段を介して前記像担持体と対向する
ように配置され、転写バイアスの印加により前記転写材
上に前記現像剤像を転写する転写手段と、前記転写バイ
アスを印加する手段と、前記転写手段よりも上流側にお
いて前記搬送手段に当接し、吸着バイアスの印加により
前記転写材を前記搬送手段の表面に静電吸着させる吸着
手段と、前記吸着バイアスを印加する手段と、前記転写
材が転写部に到達する前に、前記吸着バイアスを減衰さ
せる手段とを具備する画像形成装置を提供する。
【0015】本発明(請求項4)は、相互に対向する一
対のテンションローラにより保持された無端ベルトから
なり、転写材を搬送して現像剤像を有する像担持体に当
接させる搬送手段と、このベルトを介して前記像担持体
と対向するように配置され、転写バイアスの印加により
前記転写材上に前記現像剤像を転写する転写手段と、前
記転写バイアスを印加する手段と、前記転写手段よりも
上流側において前記ベルトに当接し、吸着バイアスの印
加により前記転写材を前記ベルトの表面に静電吸着させ
る吸着手段と、前記吸着バイアスを印加する手段とを具
備し、前記吸着手段と前記ベルトとが接触するニップ部
の位置が、前記テンションローラの軸を中心として転写
材の供給側の水平方向から反時計回りに60度乃至80
度の角度に位置することを特徴とする画像形成装置を提
供する。
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】本発明(請求項1)の画像形成装置では、転写
手段よりも上流側において搬送手段に当接し、吸着バイ
アスの印加により転写材を搬送手段の表面に静電吸着さ
せる吸着手段を配置するとともに、転写材が転写部に到
達する前に、吸着バイアス印加手段をOFFする手段が
設けられている。この吸着バイアス印加手段をOFFす
る手段により、吸着バイアスの印加と転写バイアスの印
加とが同時に行われず、かつ吸着バイアスの印加よりも
転写バイアスの印加のほうが優先して行われるようにさ
、転写電界が弱まることによる転写不良が防止され
る。
【0019】本発明(請求項2)の画像形成装置では、
上述の吸着手段を配置するとともに、転写材が転写部に
到達する前に、吸着バイアスを減衰させる手段が設けら
れている。この吸着バイアスを減衰させる手段により、
吸着バイアスの印加と転写バイアスの印加とが同時に行
われず、かつ転写バイアスの印加の際には吸着バイアス
が降下するようにされ、転写電界が弱まることによる転
写不良が防止される。
【0020】本発明(請求項3)の画像形成装置では、
上述の吸着手段を配置するとともに、転写材が転写部に
到達する前に、吸着バイアスを減衰させる手段が設けら
れている。この吸着バイアスを減衰させる手段により、
吸着バイアスの印加と転写バイアスの印加とが同時に行
われず、かつ転写バイアスの印加の際には吸着バイアス
が減衰するようにされ、転写電界が弱まることによる転
写不良が防止される。
【0021】本発明(請求項4)の画像形成装置では、
上述の吸着手段を配置するとともに、吸着手段とベルト
とが接触するニップ部の位置が、テンションローラの軸
を中心として転写材の供給側の水平方向から反時計回り
に60度乃至80度の角度に位置している。このような
位置に吸着手段を配置することにより、転写材の効果的
な吸着を行うことが可能となる
【0022】
【0023】
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0025】図1は、本発明の一実施例に係るカラー画
像形成装置の概略を示す断面図である。図1において、
像担持体である感光体ドラム1aは、図示矢印方向へ回
転可能に設けられている。この感光体ドラム1aの周囲
には、回転方向に沿って以下のものが配設されている。
【0026】即ち、感光体ドラム1aを一様に帯電させ
る帯電ローラ5aが、感光体ドラム1aの表面に接触し
て設けられ、この帯電ローラ5aの下流側には、帯電し
た感光体ドラム1aを露光して静電潜像を形成する露光
部7aが設けられている。また、露光部7aの下流に
は、現像剤を収納し、この現像剤で露光部7aにより形
成された静電潜像を現像する現像器9aが設けられてい
る。現像器9aの下流には、感光体ドラム1aに対し
て、転写材である用紙Pを搬送する搬送手段が設けられ
ている。この搬送手段11については後述する。
【0027】更に、感光体ドラム1aの用紙Pとの当接
位置よりも下流側には、ブレードクリーニング装置17
a及び除電ランプ19aが設けられている。ブレードク
リーニング装置17aは、後述する現像剤像の転写後に
感光体ドラム1a上に残留した現像剤をブレード21に
より掻き落として除去するものである。また、除電ラン
プ19aは、転写後、感光体ドラム1aの表面を除電す
るものである。この除電ランプ19aによる除電によ
り、画像形成の1サイクルを終え、次に画像形成する時
に未帯電の感光体ドラム1aは再び帯電ローラ5aによ
り帯電される。
【0028】搬送手段11は、感光体ドラム1aのドラ
ム幅とほぼ等しい幅を有している。この搬送手段11
は、環状ベルトの形態をとっており、搬送手段11の上
流側及び下流側の環状部分にはそれぞれ保持ローラ13
及び保持ローラ15が設けられている。この環状部分に
おいて、保持ローラ13及び保持ローラ15の外周に沿
うように、搬送手段11は保持ローラ13及び保持ロー
ラ15に接触している。尚、保持ローラ13から保持ロ
ーラ15までの距離は、約300mmである。保持ロー
ラ13及び保持ローラ15は、各々図示矢印i及びj方
向に回転可能に設けられている。保持ローラ13及び保
持ローラ15の回転に伴って、搬送手段11が環状に送
られることになる。
【0029】この搬送手段11の近傍には、用紙Pを収
容する給紙カセット25が設けられている。この給紙カ
セット25には、用紙Pを1枚ずつピックアップするピ
ックアップローラ27が、図示矢印f方向に回転可能に
設けられている。ピックアップローラ27により取り出
された用紙Pの搬送方向で、搬送手段11の手前側に
は、上ローラ及び下ローラからなるレジストローラ対2
9が回転可能に設けられている。レジストローラ対29
は、搬送される用紙Pを、感光体ドラム1aに形成され
た現像剤像の先端が用紙Pの先端にくるようにタイミン
グをとって、搬送手段11へ送り出す。
【0030】送り出された用紙Pは、搬送手段11を挟
んで保持ローラと対向する位置で、搬送手段に当接して
設置された吸着ローラ24に搬送される。この吸着ロー
ラ24は、直径6mmのステンレス製の金属ローラを用
い、搬送手段11に当接した。吸着ローラ24として
は、導電性を有するものであればよく、金属ローラに限
らず、導電性ゴムローラでも良い。
【0031】次に、吸着手段の設定位置について、図2
を参照して更に詳細に説明する。搬送ベルト保持ローラ
13の中心を通る水平線10を仮定する。この水平線の
転写材供給側と吸着手段の搬送ベルトとの当接するニッ
プ部dとの保持ローラ13の中心でなす角度が、75度
のところ(図2においてAの位置)に吸着ローラ24を
設置した。従来の装置では、吸着ローラは保持ローラの
真上(Bの位置)にあり、この位置ではベルトと保持ロ
ーラとの間に空隙gが存在するため、吸着ローラの転写
材を帯電する空隙hの電界が弱くなり、十分な吸着がで
きなかった。逆に、上記ニップ部と水平線とのなす角度
が10度以下(Cの位置)であると、転写材のベルトに
沿って湾曲する長さが長くなり、吸着力による巻き付け
が困難となる。従って、より好ましくは、該角度が60
度から80度の範囲にあるのがよい。
【0032】吸着ローラ24への電圧の供給は、電源4
1により行う。印加電圧は−1.5kVとした。吸着の
ための印加電圧は、高ければ高い程、ベルトに付与する
電荷量が増えて吸着力が増すが、ベルトの耐電圧性の限
界がある(大きくても3kV程度)。吸着ローラ24
は、ベルトあるいは用紙Pの搬送方向と従動して回転す
る。用紙Pが吸着ローラ部へ搬送されてくると同時に、
吸着バイアスが印加される。それによって、用紙P表面
は負に帯電し、ベルト反対側(ローラ13側)は正に帯
電する。この電荷による静電力により用紙Pはベルトに
吸着される。
【0033】上述の感光体ドラム1a、帯電ローラ5
a、露光部7a、現像器9a、ブレードクリーニング装
置17a及び除電ランプ19aによって、プロセスユニ
ット100aが構成されている。
【0034】搬送手段11上には、保持ローラ13と保
持ローラ15との間に、搬送方向に沿って、プロセスユ
ニット100aの他、プロセスユニット100b、プロ
セスユニット100c及びプロセスユニット100d
(以下、プロセスユニット100a、プロセスユニット
100b、プロセスユニット100c及びプロセスユニ
ット100dを総称してプロセスユニット100とす
る)が配置されている。プロセスユニット100b、プ
ロセスユニット100c、プロセスユニット100dは
いずれも、プロセスユニット100aと同様の構成をし
ている。
【0035】即ち、感光体ドラム1b、感光体ドラム1
c及び感光体ドラム1d(以下感光体ドラム1a、感光
体ドラム1b、感光体ドラム1c及び感光体ドラム1d
を総称して、感光体ドラム1とする)が、各々のプロセ
スユニット100のほぼ中心に設けられている。この感
光体ドラム1の周囲には各々、帯電ローラ5b、帯電ロ
ーラ5c及び帯電ローラ5d(以下、帯電ローラ5a、
帯電ローラ5b、帯電ローラ5c及び帯電ローラ5dを
総称して、帯電ローラ5とする)が設けられている。
【0036】帯電ローラ5の下流側には、露光部7b、
露光部7c及び露光部7d(以下、露光部7a、露光部
7b、露光部7c及び露光部7dを総称して、露光部7
とする);現像器9b、現像器9c及び現像器9d(以
下、現像器9a、現像器9b、現像器9c及び現像器9
dを総称して、現像器9とする);ブレードクリーニン
グ装置17b、ブレードクリーニング装置17c及びブ
レードクリーニング装置17d(以下、ブレードクリー
ニング装置17a、ブレードクリーニング装置17b、
ブレードクリーニング装置17c及びブレードクリーニ
ング装置17dを総称して、ブレードクリーニング装置
17とする);除電ランプ19b、除電ランプ19c及
び除電ランプ19d(以下、除電ランプ19a、除電ラ
ンプ19b、除電ランプ19c及び除電ランプ19dを
総称して、除電ランプ19とする)を設けた構成も、プ
ロセスユニット100aと同様である。
【0037】各プロセスユニットの異なる構成は、現像
器内に収容されている現像剤であり、プロセスユニット
100aにはイエロー、プロセスユニット100bには
マゼンタ、プロセスユニット100cにはシアン、プロ
セスユニット100dにはブラックの各色の現像剤が収
容されている点である。
【0038】カラー画像の出力の際は、搬送手段11に
より搬送される用紙Pは、各々の感光体ドラム1と順次
接触する。この用紙Pと各々の感光体ドラム1との当接
位置には、転写手段である給電ローラ23a、給電ロー
ラ23b、給電ローラ23c及び給電ローラ23d(以
下、給電ローラ23a、給電ローラ23b、給電ローラ
23c及び給電ローラ23dを総称して、給電ローラ2
3とする)が各々の感光体ドラム1に1対1に対応して
設けられている。
【0039】即ち、給電ローラ23は、対応する感光対
ドラム1と搬送手段11との当接位置において搬送手段
11に背面接触して設けられ、搬送手段11を介して感
光体ドラム1と対向するようになっている。この給電ロ
ーラ23は、搬送手段11の移動に従動して、矢印eの
方向に回転するようになっている。また、給電ローラ2
3a、給電ローラ23b、給電ローラ23c及び給電ロ
ーラ23dは、電圧印加手段であるバイアス電源31
a、31b、31c、31dにそれぞれ接続されてい
る。
【0040】ここで、このように構成された画像形成装
置の画像形成プロセスについて説明する。上述の4つの
プロセスユニットの各々の回転する感光体ドラム1が、
まず帯電ローラ5によって一様に約−500Vに帯電さ
れる。
【0041】帯電ローラ5によって一様に帯電された感
光体ドラム1に対しては、露光部7から例えばレーザビ
ームが照射され、静電潜像が形成される。この静電潜像
は、現像器9により予め十分に帯電された各色の現像剤
により現像される。
【0042】一方、用紙Pは、給紙カセット25からピ
ックアップローラ27により取り出され、レジストロー
ラ対29へ送られる。レジストローラ対29は、用紙P
の先端に現像剤像の先端がくるように感光体ドラム1の
回転とタイミングをとった後、用紙Pを搬送手段11上
へ送り出す。
【0043】送り出された用紙Pは、吸着ローラ24に
よって搬送手段11に吸着され、搬送される。吸着バイ
アスは、用紙Pが、感光体1aの転写部に到達し、転写
バイアスが印加される時のタイミングと同じくして、O
FFされるよう制御されている。即ち、用紙Pの吸着
は、その時点で行われなくなるが、同時に、感光体1a
と転写バイアス給電ローラ23aとの当接力により用紙
Pは挟まれ、且つ転写電界による静電力で搬送手段11
に吸着されることにより、位置ズレを生じることなく搬
送される。
【0044】従来は、吸着バイアスと転写バイアスのO
N−OFF制御は、それぞれ独立して行われていたが、
多湿時には用紙Pが吸湿するため用紙Pの電気抵抗が低
くなり、用紙Pが吸着ローラと転写部の両方にまたがっ
た際に、吸着バイアスにより与えられる負の電荷が、用
紙Pの横方向に移動し、転写電界を打ち消してしまい、
転写不良が生じていた。用紙Pの表面抵抗率は、常温常
湿(21℃50%RH)では、1.6×1010Ω/□、
高温多湿(30℃85%RH)では、1.5×108 Ω
/□であり、2桁の抵抗変化がある。
【0045】用紙Pが転写位置に搬送されてくると、搬
送手段11には各々の給電ローラ23からバイアス電圧
として例えば約1000Vの電圧が印加される。バイア
ス電圧を印加することによって、感光体ドラム1と搬送
手段11との間に転写電界が形成される。従って、まず
感光体ドラム1a上の現像剤像が用紙P上に転写され、
この現像剤像を担持した用紙Pは搬送されて、感光体ド
ラム1bに達する。感光体ドラム1bに形成された現像
剤像が、先に転写された現像剤像上に重ねて転写され
る。用紙Pは更に搬送されて、感光体ドラム1c、感光
体ドラム1dにおいても、同様に各色の現像剤像が転写
される。
【0046】このように、多重転写により形成された像
を担持した用紙Pは、搬送手段11から定着器33へ送
られる。定着器33は、加熱ローラ35及び加圧ローラ
37を具備している。用紙Pは、加熱ローラと加圧ロー
ラとの間を、像が加熱ローラと接触する状態で通される
ことにより、用紙P上に定着される。
【0047】ここで、搬送手段として用いたベルト材料
について詳細に説明する。本搬送手段11を構成するベ
ルトには、転写材の搬送と現像剤の転写という2つの機
能が要求されるが、ここでは、単に転写ベルトという名
称に今後統一する。
【0048】この転写ベルト11の組成は、導電性カー
ボン粒子を25重量部混入した熱硬化性ポリイミド75
重量部から構成される。
【0049】ベルトの1cm2 当たりの厚さ方向の電気
抵抗値は1011Ω・cm2 であり、膜厚は100μmで
ある。電気抵抗値の測定は、重さ1kg重のステンレス
製の電極でベルトをサンドウィッチし、電極に500V
の電圧を印加し、面積が7.1cm2 の対向電極に流れ
る電流を測定することにより求めた。この時の測定雰囲
気は常温・常湿である。
【0050】ベルト材料としては、他にもポリカーボネ
イト、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフルオ
ロエチレン(テフロン)、ポリ弗化ビニリデン(PVD
F)等の樹脂や、合成された種々のポリマーアロイ等で
も良い。
【0051】次に、以上説明した実施例における転写及
び吸着バイアスのON/OFFのタイミングを制御する
方法について、図3に示すタイムチャ−トに基づいて説
明する。なお、これらの制御は、プリンタ内のCPUに
より制御される。
【0052】印字開始の信号により、紙が図1に示すレ
ジストロ−ラ対29に挿入されると、レジストロ−ラ対
29が始動する。レジストロ−ラ対29の動作は、紙の
サイズに合わせて行なわれる。2枚目の給紙は、当然、
1枚目の給紙の動作が停止してから行なわれる。
【0053】吸着バイアスの印加ONの動作は、レジス
トロ−ラ対29のON動作時からのタイマ−カウントよ
り制御される。OFFの動作も、紙が第1の転写部に到
達するまでの時間をタイマ−でカウントし、制御されて
おり、同時に第1転写バイアスもONされる。図3に示
す例では、レジストロ−ラ対29のON動作から0.6
秒後に吸着バイアスの印加がONされ、レジストロ−ラ
対29のON動作から6.7秒後にレジストロ−ラ対2
9はOFFされる。また、レジストロ−ラ対29のON
動作から1.7秒後に第1転写バイアスがONされる。
【0054】連続で給紙している場合は、1枚目の紙の
後端部がまだ第1の転写部にあり、転写バイアスが印加
されているのに、2枚目の紙が給紙され、吸着バイアス
を印加しなければならない場合が考えられる。しかしこ
の場合も、上述のように、レジストロ−ラの始動からの
タイマ−カウントにより制御され、紙ごとに独立してい
るので、転写バイアスと吸着バイアスとが同時にONの
状態が存在するが、問題ない。
【0055】図4は、本発明の他の実施例に係る、ブラ
ックのみの単色画像形成装置を示す概略図である。この
画像形成装置では、転写ベルト11の上流側が10度下
側に傾き、感光体1a、1b、1cとは接触しなくな
り、且つ、感光体1a、1b、1cの動作は停止させ
る。即ち、用紙Pはレジストローラ29により給紙さ
れ、吸着ローラ24から吸着バイアスを印加されること
により帯電し、ベルト表面へ静電吸着する。そのままベ
ルトにより感光体1dの転写部まで搬送され、転写バイ
アスが印加される直前に吸着バイアスを切る。その後実
施例1と同様の画像形成プロセスにより感光体1d上に
現像されたトナー像を用紙P上に転写し、定着器33に
て定着される。用紙Pは、吸着ローラ24での吸着と、
転写部での吸着により、常に搬送ベルト上に吸着してい
るため、位置ズレを生じることはない。また、多湿時に
おいても、転写不良の画像欠陥を生じることはない。
【0056】本実施例においても、転写及び吸着バイア
スの制御は、意1の実施例における場合と同様に、レジ
ストロ−ラ対を駆動してからのタイマ−によるカウント
により制御される。即ち、吸着バイアスは、紙が第4転
写部に到達する時間でOFFされる。
【0057】紙のサイズが小さく、紙が吸着ロ−ラと第
4転写部に同時にまたがることがなければ、吸着バイア
スを印加する時間は、紙サイズ分でよい。
【0058】以上の第1及び第2の実施例では、吸着バ
イアスをOFFする場合について説明したが、OFFす
る場合に限らず、転写に影響しない程度に、印加電圧値
を低下させても、又は減衰させてもよい。即ち、以上の
実施例では、第1転写バイアスのONの前に吸着バイア
スをOFFするよう制御していたところを、図5(a)
に示すように、低い電圧値(例えば−2kVを−500
Vに)切り替えることが出来る。或いは、図5(b)に
示すように、吸着バイアスをONしてから、時間ととも
に減衰させるシ−ケンス制御を行なってもよい。
【0059】吸着バイアスの極性は、第1及び第2の実
施例のように、マイナスの電位に限定されるものではな
く、紙とベルトの帯電により形成された電荷の静電気力
により吸着を行なっているので、プラスの極性の電位を
印加してもよい。この場合は、多湿時に紙の電気抵抗が
低下し、吸着バイアスが転写部に悪影響を及ぼす場合、
印加電圧が異なるために、転写電界に不具合を生ずる。
即ち、吸着バイアスが転写バイアスよりも高いと、現像
するトナ−を逆帯電して転写不良を生ずる。逆に、吸着
バイアスが転写バイアスよりも低い場合は、紙の電位が
吸着バイアスと同電位となり、転写電界が小さくなり、
転写不良となる。従って、以上のような制御が必要とな
る。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
静電気力により転写材を搬送用ベルトに吸着させること
により、確実に転写位置に搬送することが可能であると
ともに、転写バイアスの印加と吸着バイアスの印加とが
制御されているため、多湿環境下でも転写不良を生じる
ことなく、良好な転写画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る画像形成装置を概略
的に示す図。
【図2】 図1の画像形成装置における吸着手段の設定
位置の説明図。
【図3】 吸着バイアスの印加と転写バイアスの印加の
タイミングチャ−ト図。
【図4】 本発明の他の実施例に係る画像形成装置を概
略的に示す図。
【図5】 吸着バイアスの印加の他の例を示す図。
【符号の説明】
1…感光体 11…搬送手段 13,15…搬送ベルト保持ローラ 23…給電ローラ 24…吸着ロ−ラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 小宮山 文男 (56)参考文献 特開 平3−228075(JP,A) 特開 平6−175509(JP,A) 特開 平4−256978(JP,A) 特開 平3−179376(JP,A) 特開 平2−106775(JP,A) 特開 平3−179375(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/00 518 G03G 15/01 114 G03G 21/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写材を搬送し、現像剤像を有する像担
    持体に当接させるベルト状の搬送手段と、 この搬送手段を介して前記像担持体と対向するように配
    置され、転写バイアスの印加により前記転写材上に前記
    現像剤像を転写する転写手段と、 前記転写バイアスを印加する手段と、 前記転写手段よりも上流側において前記搬送手段に当接
    し、吸着バイアスの印加により前記転写材を前記搬送手
    段の表面に静電吸着させる吸着手段と、 前記吸着バイアスを印加する手段と、 前記転写材が転写部に到達する前に、前記吸着バイアス
    印加手段をOFFする手段とを具備する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 転写材を搬送し、現像剤像を有する像担
    持体に当接させるベルト状の搬送手段と、 この搬送手段を介して前記像担持体と対向するように配
    置され、転写バイアスの印加により前記転写材上に前記
    現像剤像を転写する転写手段と、 前記転写バイアスを印加する手段と、 前記転写手段よりも上流側において前記搬送手段に当接
    し、吸着バイアスの印加により前記転写材を前記搬送手
    段の表面に静電吸着させる吸着手段と、 前記吸着バイアスを印加する手段と、 前記転写材が転写部に到達する前に、前記吸着バイアス
    を降下させる手段とを具備する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 転写材を搬送し、現像剤像を有する像担
    持体に当接させるベルト状の搬送手段と、 この搬送手段を介して前記像担持体と対向するように配
    置され、転写バイアスの印加により前記転写材上に前記
    現像剤像を転写する転写手段と、 前記転写バイアスを印加する手段と、 前記転写手段よりも上流側において前記搬送手段に当接
    し、吸着バイアスの印加により前記転写材を前記搬送手
    段の表面に静電吸着させる吸着手段と、 前記吸着バイアスを印加する手段と、 前記転写材が転写部に到達する前に、前記吸着バイアス
    を減衰させる手段とを具備する画像形成装置。
  4. 【請求項4】 相互に対向する一対のテンションローラ
    により保持された無端ベルトからなり、転写材を搬送し
    て現像剤像を有する像担持体に当接させる搬送手段と、 このベルトを介して前記像担持体と対向するように配置
    され、転写バイアスの印加により前記転写材上に前記現
    像剤像を転写する転写手段と、 前記転写バイアスを印加する手段と、 前記転写手段よりも上流側において前記ベルトに当接
    し、吸着バイアスの印加により前記転写材を前記ベルト
    の表面に静電吸着させる吸着手段と、 前記吸着バイアスを印加する手段とを具備し、 前記吸着手段と前記ベルトとが接触するニップ部の位置
    が、前記テンションローラの軸を中心として転写材の供
    給側の水平方向から反時計回りに60度乃至80度の角
    度に位置することを特徴とする画像形成装置。
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