JP3091822B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3091822B2
JP3091822B2 JP21751994A JP21751994A JP3091822B2 JP 3091822 B2 JP3091822 B2 JP 3091822B2 JP 21751994 A JP21751994 A JP 21751994A JP 21751994 A JP21751994 A JP 21751994A JP 3091822 B2 JP3091822 B2 JP 3091822B2
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  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光ドラム等の静電潜
像保持体を使用して画像形成する印刷ステーションを複
数配置した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置としては、例えば
特開平3−182790号公報に記載されたものが知ら
れている。
【0003】この公報のものは、図5に示すように、装
置本体内部に張設した無端帯状の用紙搬送ベルト1に4
個の印刷ステーション21 〜24 を連続して配置してい
る。各印刷ステーション21 〜24 は、感光ドラム3の
周囲に帯電器4、露光装置5、現像装置6、ドラムクリ
ーナ7、除電ランプ8を対向配置し、かつ感光ドラム3
に用紙搬送ベルト1を介して転写ローラ9を対向配置し
ている。
【0004】各印刷ステーション21 〜23 の現像装置
6はそれぞれイエロー、マゼンタ、シアンのカラートナ
ーを収納し、また、印刷ステーション24 の現像装置6
はブラックのトナーを収納し、下部に回転自在に設けた
現像ローラ10により感光ドラム3にトナーを供給する
ようになっている。
【0005】用紙搬送ベルト1の搬送開始位置にはベル
ト帯電器11を配置し、また用紙搬送ベルト1の下面に
はベルト除電器12及びベルトクリーナ13を配置して
いる。
【0006】用紙搬送ベルト1は導電材からなり、その
表面を絶縁層で被覆している。そして導電材が接触する
ように1対のガイドローラ14,15に掛け渡され、そ
の一方、すなわち搬送開始位置側のガイドローラ14を
アースライン16に接続している。
【0007】一方のガイドローラ14には給紙ローラ1
7を対向配置し、この給紙ローラ17の近傍に記録用紙
18を積層して収納した給紙装置19を着脱自在に設け
ている。また、他方のガイドローラ15の外側に定着装
置20を近接して配置している。
【0008】そして、図6に示すように、各印刷ステー
ション21 〜24 の現像装置6のハウジング6aの底部
外面に除電針21と定電圧素子22からなる除電器23
を配置し、この除電器23で現像後の感光ドラム3を除
電するようにしている。
【0009】この装置は、給紙装置19から送り込まれ
る記録用紙18をベルト帯電器11で用紙搬送ベルト1
に吸着した後、印刷ステーション21 でイエローの画像
転写を行い、印刷ステーション22 でマゼンタの画像転
写を行い、印刷ステーション23 でシアンの画像転写を
行うことによりカラー印刷を行い、定着装置20で熱定
着して排紙するようになっている。
【0010】また、この装置は、除電器23により現像
後の感光ドラム3を除電し、これににより用紙搬送ベル
ト1や記録用紙18の帯電電位が低下するのを防止して
いる。すなわち、記録用紙18の帯電電位が低下すると
トナーの付着が悪くなり、また、用紙搬送ベルト1の帯
電電位が低下すると記録用紙18の吸着力が低下して記
録用紙18が搬送中に位置ずれを起こし、カラー印刷に
ずれが生じてしまう。
【0011】しかし、除電した場合に感光ドラム3の周
面のトナー非付着部とトナー付着部との電位差が無くな
ると、電位差で静電的に安定付着していたトナー像のト
ナーが飛散してトナー非付着部に付着してしまうという
問題が発生する。そこで、この装置ではさらに除電器2
3による除電出力を定電圧素子22で規制することによ
り、トナー非付着部とトナー付着部とに電位差が残るよ
うに制御し、トナーが飛散するのを防止している。
【0012】すなわち、反転現像方式においては、図7
に示すように除電前のトナー非付着部の電位V0 が除電
後にV0 ′になってもトナー付着部の電位VR との関係
が、|V0 ′|>|VR |となるようにしている。正規
現像方式の場合も同様で、図8に示すようにV0 ′とV
R との関係が、|V0 ′|>|VR |となるようにして
いる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
装置では、感光ドラム3を帯電器4で帯電する前に除電
する除電ランプ8と現像後の感光ドラム3を除電する除
電器23との2つの除電器を使用することになり、装置
の小形化や低コスト化あるいは部品点数の省略化に支障
を来す問題があった。
【0014】また、除電器23は現像装置6と用紙搬送
ベルト1との間の狭い空間に配置することになり、装置
を小形化する場合にはこの空間に除電器を配置すること
はきわめて困難となり、構造が複雑化する問題があっ
た。
【0015】そこで、本発明は、現像後の静電潜像保持
体を除電する除電器を省略でき、しかも記録用紙や搬送
ベルトの帯電電位の低下を防止できると共に現像後にお
いてトナー像のトナーが飛散してトナー非付着部に付着
するのを防止できる画像形成装置を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
感光体からなる静電潜像保持体と、この静電潜像保持体
を帯電する帯電手段と、この帯電手段にて帯電した静電
潜像保持体に露光により静電潜像を形成する露光手段
と、この露光手段にて形成した静電潜像をトナーにより
現像して可視像化する現像手段と、この現像手段にて可
視像化したトナー像を記録用紙に転写して画像記録する
転写手段と、転写後の静電潜像保持体を帯電手段による
帯電に先立って光照射により除電する除電手段とからな
る印刷ステーションを、記録用紙を帯電吸着して搬送す
る搬送ベルト上に複数配置してなり、各印刷ステーショ
ンにより記録用紙に画像を重ね転写する画像形成装置に
おいて、各印刷ステーションの除電手段は、静電潜像保
持体の未露光部が現像位置から転写位置まで移動する間
に、その未露光部の暗減衰による帯電電位が露光手段に
より露光した露光部の電位より絶対値で大きく、かつ帯
電手段により帯電した未露光部の現像位置における帯電
電位の絶対値の半分以下になるように照射する光量を制
御することある。
【0017】
【作用】このような構成の発明においては、除電手段に
より静電潜像保持体を除電する場合に、照射する光量
を、静電潜像保持体の未露光部が現像位置から転写位置
まで移動する間に、その未露光部の暗減衰による帯電電
位が露光手段により露光した露光部の電位より絶対値で
大きく、かつ帯電手段により帯電した帯電電位の絶対値
の半分以下になるように制御しているので、転写位置で
の静電潜像保持体の電位はトナー付着部、トナー非付着
部とも絶対値で小さくなっていて記録用紙や搬送ベルト
の帯電電位に大きな影響を与えることはない。また、現
像後においてトナー付着部とトナー非付着部とに所定の
電位差を確保できるのでトナーの飛散を防止できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0019】図1に示すように、装置本体内部に張設し
た無端帯状の用紙搬送ベルト31に4個の印刷ステーシ
ョン321 〜324 を連続して配置している。
【0020】前記各印刷ステーション321 〜324
は、静電潜像保持体である感光ドラム33の周囲に帯電
器34、露光装置35、現像装置36、ドラムクリーナ
37、除電手段である除電ランプ38を対向配置し、か
つ前記感光ドラム3に用紙搬送ベルト31を介して転写
手段である転写ローラ39を対向配置している。
【0021】前記各印刷ステーション321 〜323 の
現像装置36はそれぞれイエロー、マゼンタ、シアンの
カラートナーを収納し、また、印刷ステーション324
の現像装置36はブラックのトナーを収納し、下部に回
転自在に設けた現像ローラ40により前記感光ドラム3
3にトナーを供給するようになっている。
【0022】前記除電ランプ38はその発光光量が調整
可能となっている。前記用紙搬送ベルト31の搬送開始
位置にはベルト帯電器41を配置し、また用紙搬送ベル
ト31の下面にはベルト除電器42及びベルトクリーナ
43を配置している。
【0023】前記用紙搬送ベルト31は導電材からな
り、その表面を絶縁層で被覆している。そして導電材が
接触するように1対のガイドローラ44,45に掛け渡
され、その一方、すなわち搬送開始位置側のガイドロー
ラ44をアースライン46に接続している。
【0024】一方のガイドローラ44には給紙ローラ4
7を対向配置し、この給紙ローラ47の近傍に記録用紙
48を積層して収納した給紙装置49を着脱自在に設け
ている。また、他方のガイドローラ45の外側に定着装
置50を近接して配置している。
【0025】この装置では、給紙装置49から送り込ま
れる記録用紙48をベルト帯電器41で用紙搬送ベルト
31を帯電することによりこの用紙搬送ベルト31に吸
着して搬送する。そして、印刷ステーション321 でイ
エローの画像転写を行い、印刷ステーション322 でマ
ゼンタの画像転写を行い、印刷ステーション323 でシ
アンの画像転写を行ってカラー印刷を行い、定着装置5
0で熱定着して排紙する。なお、印刷ステーション32
4 は記録用紙48にモノクロ印刷を行う場合に動作す
る。
【0026】この印刷動作において、各印刷ステーショ
ン321 〜324 では、除電ランプ38で感光ドラム3
3の感光面を除電し、帯電器34で感光ドラム33の感
光面を例えば−500Vに一様に帯電した後、露光装置
35による露光により印刷すべき画像の静電潜像を形成
する。このとき静電潜像は約−70Vになる。
【0027】この静電潜像に対して現像装置36は現像
ローラ40によりトナーを付着させて可視像化する。す
なわち、トナー付着部である静電潜像が約−200Vの
現像バイアスをかけられた現像ローラ40上の負帯電ト
ナーで現像される。
【0028】こうして可視像化したトナー像は転写ロー
ラ39により記録用紙48に転写される。そして、転写
部を通過した感光ドラム33に残った残留トナーはドラ
ムクリーナ37によりかき落とされる。
【0029】こうして感光ドラム33は再び除電ランプ
38により除電され、帯電器34により帯電されるよう
になる。
【0030】このような各印刷ステーション321 〜3
24 に対して、感光ドラム33の現像位置での帯電電位
と暗減衰の変化を調べるため、図2に示すように、現像
位置に表面電位センサ51を配置し、除電ランプ38と
してLEDランプを使用する。
【0031】そして、感光ドラム33上の現像位置での
初期帯電電位を−500±50Vに設定し、感光ドラム
33を通常の用紙1枚を印刷するに要するサイクルであ
る16回転させ帯電し続けた後停止して暗減衰を測定し
た。なお、暗減衰とは、露光や除電がない状態で感光ド
ラム33上の帯電電位が減衰していく度合いを示してい
る。
【0032】この測定において、除電ランプ38を全く
動作させない場合、除電ランプ38の発光光量を10μ
J/cm2 にした場合、除電ランプ38の発光光量を3
0μJ/cm2 にした場合の3つの場合について測定し
たところ、除電ランプ38を全く動作させない場合は図
4の(a) に示すようになり、除電ランプ38の発光光量
を10μJ/cm2 にした場合は図4の(b) に示すよう
になり、除電ランプ38の発光光量を30μJ/cm2
にした場合は図4の(c) に示すようになった。
【0033】この結果から、現像位置から転写位置まで
の感光ドラム33の回転量当たりの時間を約1.5秒と
して、暗減衰を停止直後の感光ドラム33の帯電電位と
1.5秒後の電位から換算した結果、表1の結果が得ら
れた。
【0034】
【表1】 そして、転写位置での感光ドラムの帯電電位が用紙搬送
ベルト31の帯電電位や記録用紙48の帯電電位に悪影
響を与えないようにするには、転写位置でのトナー非付
着部の帯電電位V0 ′と現像位置での感光ドラム33の
未露光部の帯電電位V0 との関係が|V0 ′|≦|1/
2V0 |を満足する必要がある。
【0035】また、トナー像のトナーが飛散してトナー
非付着部に付着するのを防止するには、トナー付着部の
帯電電位VR とトナー非付着部の帯電電位V0 ′との関
係が|V0 ′|>|VR |を満足する必要がある。
【0036】すなわち、|V0 ′|≦|1/2V0 |
で、かつ|V0 ′|>|VR |を満足すれば、転写位置
での感光ドラム33の帯電電位が用紙搬送ベルト31の
帯電電位や記録用紙48の帯電電位に悪影響を与えるこ
ともなく、またトナー像のトナーが飛散してトナー非付
着部に付着することもない。
【0037】この条件を満足するのは図4の(c) の場
合、すなわち、除電ランプ38の発光光量を30μJ/
cm2 にした場合であることが分かる。
【0038】このように除電ランプ38の発光光量を調
整することにより、現像位置から転写位置までの間に別
途除電器を配置しなくても、|V0 ′|≦|1/2V0
|で、かつ|V0 ′|>|VR |の条件を満足させるこ
とができる。そして、これは反転現像でも正規現像でも
同様であることは従来説明で述べたことと同じである。
【0039】図3は、各プロセス位置での感光ドラム3
3上の表面電位変化を模式的に示す図で、図3の(a) は
帯電位置での表面電位を示し、図3の(b) は露光位置で
の表面電位を示し、図3の(c) は現像位置での表面電位
を示し、図3の(d) は転写位置での表面電位を示し、図
3の(e) は除電位置での表面電位を示している。
【0040】感光ドラム33上の帯電電位をV01、露光
位置での表面電位をV02、現像位置での表面電位をV0
、転写位置での表面電位をV0 ′、露光残留電位をVR
、除電電位をVR ′としたとき、 |V01 |>|V02|>|V0 |>|V0 ′|>|VR
|>|VR ′| の関係が成立する。なお、|V0 |は略500Vであ
り、|VR |は70〜100V程度であり、|VR ′|
は略0Vである。
【0041】特に、一成分非磁性接触現像の場合、帯電
電位、現像バイアスが低くても安定して現像ができるの
で、暗減衰が速い感光体を使用した場合でも問題なく達
成できる。また、用紙搬送ベルト31と記録用紙48の
電荷付与による吸着力が低下しないため、各印刷ステー
ションに転写バイアスを印加する転写方式の場合でも、
後段の印刷ステーションにおいて転写電圧を上げる必要
が無くなり、各印刷ステーションにおける転写電圧を一
定にできる。また、環境にも左右されず安定して画像を
形成できるなどの効果も有する。
【0042】このように、各印刷ステーション321 〜
324 において、現像位置から転写位置の間に配置する
除電器を使用すること無く、帯電器34による帯電の前
に感光ドラム33を除電する除電ランプ38の光量を調
整するのみで、転写位置での感光ドラム33の帯電電位
が用紙搬送ベルト31の帯電電位や記録用紙48の帯電
電位に悪影響を与えないように制御できる。また、トナ
ー付着部の帯電電位VR とトナー非付着部の帯電電位V
0 ′とに所定の電位差を持たせることができ、トナー像
のトナーが飛散してトナー非付着部に付着することも防
止できる。従って、装置の小形化を容易に実現できると
共に印刷品質を良好に保つことができる。
【0043】なお、前記実施例では静電潜像保持体とし
て感光ドラムを使用したが必ずしもこれに限定するもの
ではない。
【0044】
【発明の効果】以上、本発明によれば、現像後の静電潜
像保持体を除電する除電器を省略でき、しかも記録用紙
や搬送ベルトの帯電電位の低下を防止できると共に現像
後においてトナー像のトナーが飛散してトナー非付着部
に付着するのを防止できる。従って、装置小形化を容易
に実現できると共に印刷品質を良好に保つことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す概略構成図。
【図2】同実施例における感光ドラムの暗減衰測定概略
図。
【図3】同実施例における各プロセスでの感光ドラムの
表面電位変化を模式的に示す図。
【図4】同実施例における除電ランプの光量と暗減衰と
の関係を示すグラフ。
【図5】従来例を示す概略構成図。
【図6】同従来例の要部構成を示す図。
【図7】反転現像方式での感光ドラムの帯電状態を模式
的に示す図。
【図8】正規現像方式での感光ドラムの帯電状態を模式
的に示す図。
【符号の説明】
31…用紙搬送ベルト 321 〜324 …印刷ステーション 33…感光ドラム(静電潜像保持体) 34…帯電器 35…露光装置 36…現像装置 38…除電ランプ(除電手段) 39…転写ローラ(転写手段) 48…記録用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/06 - 21/08 G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 15/16 - 15/16 103 G03G 21/00 370 - 502 G03G 21/14 G03G 15/00 303

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体からなる静電潜像保持体と、この
    静電潜像保持体を帯電する帯電手段と、この帯電手段に
    て帯電した静電潜像保持体に露光により静電潜像を形成
    する露光手段と、この露光手段にて形成した静電潜像を
    トナーにより現像して可視像化する現像手段と、この現
    像手段にて可視像化したトナー像を記録用紙に転写して
    画像記録する転写手段と、転写後の静電潜像保持体を前
    記帯電手段による帯電に先立って光照射により除電する
    除電手段とからなる印刷ステーションを、記録用紙を帯
    電吸着して搬送する搬送ベルト上に複数配置してなり、
    前記各印刷ステーションにより前記記録用紙に画像を重
    ね転写する画像形成装置において、 前記各印刷ステーションの除電手段は、前記静電潜像保
    持体の未露光部が現像位置から転写位置まで移動する間
    に、その未露光部の暗減衰による帯電電位が前記露光手
    段により露光した露光部の電位より絶対値で大きく、か
    つ前記帯電手段により帯電した未露光部の現像位置にお
    ける帯電電位の絶対値の半分以下になるように照射する
    光量を制御することを特徴とする画像形成装置。
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