JP3576895B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式によって画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来の電子写真方式によって画像形成を行う画像形成装置(本従来例では複写機)の一例を示す概略構成図である。
【0003】
この画像形成装置は、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)1と、その周囲に1次帯電器(コロナ帯電器)2、露光装置3、現像装置4、転写帯電器5、分離帯電器6、クリーニング装置7、前露光ランプ8を備えている。
【0004】
感光ドラム1は、本従来例では負帯電の有機感光体で、アルミニウム製のドラム基体(不図示)上に感光層(不図示)を有しており、矢印方向(時計方向)に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。
【0005】
1次帯電器2は、感光ドラム1表面をコロナ放電によって発生するコロナイオンにより、所定の極性、電位に一様に帯電する。
【0006】
露光装置3は、入力される画像情報(画像信号)に応じたレーザ光(画像露光)Lを、1次帯電器2により帯電処理された感光ドラム1表面に行う。露光装置3から照射されるレーザ光Lによる画像露光により、感光ドラム1表面に入力された画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0007】
現像装置4は、回転自在な現像スリーブ9により現像位置にて前記静電潜像にトナーを付着させて、トナー像として顕像化する。
【0008】
次に、上記した画像形成装置の画像形成動作について説明する。
【0009】
画像形成時には、感光ドラム1は駆動手段(不図示)により矢印方向に所定のプロセススピードで回転駆動され、1次帯電器2により表面が一様に例えば−700Vに帯電される。そして、帯電された感光ドラム1上に露光装置3からレーザ光を照射して画像露光Lが与えられて、入力される原稿(不図示)の画像情報に応じた静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に、感光ドラム1の帯電極性と同極性の現像バイアスが印加された現像スリーブ9によりトナーを付着させて、トナー像として現像される。
【0010】
そして、感光ドラム1上のトナー像が感光ドラム1と転写帯電器5間の転写ニップ部Nに到達すると、レジストローラ対17によりこのタイミングに合わせて給紙カセット10、11、12又は手差しトレイ14から選択して給紙されている転写材Pが転写ニップ部Nに搬送されて、トナーと逆極性の転写バイアスが印加された転写帯電器5により、転写材P表面に感光ドラム1上のトナー像が転写される。
【0011】
給紙カセット10、11、12には、それぞれサイズの異なる転写材Pが収納されており、各転写材Pは各給紙ローラ13a、13b、13cによって1枚ずつ給紙され、搬送ローラ15a、15b、15cにより搬送ガイド16を通してレジストローラ対17まで搬送される。また、手差しトレイ14には、任意のサイズの転写材を収納することができ、給紙ローラ13dによりレジストローラ対17まで搬送することができる。
【0012】
そして、転写ニップ部Nにてトナー像が転写された転写材Pは、分離帯電器6によって転写材Pと感光ドラム1との静電吸着力が弱められて感光ドラム1から分離された後に、定着器18の定着ローラ18aと加圧ローラ18b間へ搬送され、定着ローラ18aと加圧ローラ18bによる加熱、加圧によりトナー像が転写材P表面に熱定着されて排出される。
【0013】
また、両面画像形成や多重画像形成モードでの画像形成の場合は、転写材Pの1面目の画像形成を終えて定着器18を通過した後、不図示のパスを通って再びレジストローラ対17から転写ニップ部Nに給紙される。
【0014】
また、トナー像転写後の感光ドラム1表面に残留している転写残トナーはクリーニング装置(クリーニングブレード)7によって除去されて回収され、更に、感光ドラム1表面の残留電荷は前露光ランプ8で除去され、次の画像形成に備える。
【0015】
ところで、上記した従来の電子写真方式を利用した画像形成装置では、上記した画像形成動作の待機状態(スタンバイ状態)から、例えば画像形成装置が複写機の場合、コピーボタンを押して最初に通紙される数枚の転写材に転写、定着される画像に、横スジ状の濃度ムラが発生することがあった。
【0016】
この現象は、特に画像が中間濃度領域のハーフトーンの場合に顕著である。この現像の発生メカニズムは詳しくは解明されていないが、以下のように考えられる。
【0017】
即ち、上記した画像形成装置内の1次帯電器2、転写帯電器5、分離帯電器6などのコロナ放電器から発生するオゾンやNOx等の放電生成物が、現像装置4の現像スリーブ9表面及びその表面上のトナー等の現像剤に何らかの作用をする。また、この現象は、特に高湿環境下で顕著に発生する傾向がある。これは、放電生成物が現像スリーブ9表面やその表面上のトナー等の現像剤に作用するときに、空気中の水分が介在しているためと考えられる。
【0018】
上記放電生成物による作用は、画像形成中で現像スリーブ9が回転している間は大きな問題はなく、少なくとも直に画像不良に至ることはないが、現像スリーブ9の回転が停止すると、感光ドラム1と対向する現像位置での現像スリーブ9表面やその表面上のトナー等の現像剤が、上記したオゾンやNOx等の放電生成物に晒されることになり、また、画像上の濃度ムラが現像スリーブ9の回転ピッチで発生されるようになる。
【0019】
このため、従来の画像形成装置ではファンが設けられており、このファンの回転によって装置内の昇温を防止すると共に、上記したオゾンやNOx等の放電生成物も装置外にオゾンフィルター等を介して排出するようにしている。
【0020】
一方、従来では画像形成動作(トナー像転写動作)を終了して直に現像スリーブ9の回転は停止するが、1次帯電器2への1次帯電バイアスのオフ時間はさらに遅くなる。これは、トナー像が転写、定着された転写材Pが装置外へ排出されるまで感光ドラム1が回転しているためと、感光ドラム1上の残留電荷を完全に消去するために、1次帯電器2への1次帯電バイアスと、前露光ランプ8をオンにした状態で感光ドラム1を少なくとも1回転以上の所定回転数だけ回転させる必要があるためである。即ち、画像形成終了後の一定時間は、1次帯電器2がオンになっている一方で現像スリーブ9が停止している。
【0021】
また、上記ファンによって放電生成物が装置外へ全て排出されるまでにも時間がかかる。これは、装置の構成にもよるが、例えば現像スリーブ9近傍のオゾン濃度がほぼゼロになるには10秒程度要する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した現像スリーブ9の回転ピッチによる画像上の濃度ムラを防止するために、画像形成終了後に装置内の放電生成物が装置外へ排出されるまで、画像形成動作毎に現像スリーブ9を回転続けるようにした場合には、その間中現像スリーブ9表面に現像剤が付着されていることと、また、現像装置4内の現像剤搬送・攪拌部材(不図示)の回転により、現像装置4で使用する現像剤の劣化や飛散といった問題があった。
【0023】
また、近年、感光ドラムの帯電手段として、放電生成物の発生の非常に少ない帯電ローラや帯電ブラシ等の接触帯電手段が実用に供されているが、耐久性や装置の高速化に限度があったり、現像位置と転写位置との間に位置して感光ドラム上のトナー像の電荷量や感光ドラムの表面電位を調整する転写前帯電器などには、接触帯電手段を使用できないという制約があった。
【0024】
そこで本発明は、現像スリーブの回転ピッチによる画像上の濃度ムラの発生を防止し、且つ現像剤の劣化や飛散等を防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する位置へ現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、前記像担持体上の現像剤像を転写媒体に転写する転写手段と、を有する画像形成装置において、湿度を検知する湿度検知手段と、記転写手段による転写工程終了後から前記現像剤担持体の回転を停止させるまでの時間と、前記帯電手段への帯電バイアスをオフしてから前記現像剤担持体の回転を停止させるまでの時間とが、前記湿度検知手段により低湿度とされた場合よりも高湿度とされた場合の方が長くなるように制御する制御手段と、を有することを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
【0028】
〈実施の形態1〉
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。なお、図6に示した従来の画像形成装置と同一部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。なお、本実施の形態の画像形成装置による画像形成動作は上述した従来の画像形成装置と同様であり、本実施の形態ではその説明は省略する。
【0029】
本実施の形態では、図1に示すように、画像形成装置内に温度と湿度を測定する温湿度センサ20と制御装置(CPU)21を有し、制御装置21は温湿度センサ20から入力される温湿情報に基づいて、現像装置4の現像スリーブ9の回転停止までの時間を制御するようにした(詳細は後述する)。他の構成は、図6に示した従来の画像形成装置と同様である。
【0030】
本実施の形態における現像スリーブ9の回転停止までの時間の制御を説明する前に、本画像形成装置(本実施の形態では複写機)による転写材を2枚連続して通紙したときのシーケンスについて説明する。
【0031】
図2に示すように、時刻t1にコピーボタン(不図示)の押圧によりメインモータ(不図示)が回転駆動されると、感光ドラム1が回転開始すると共に選択された転写材Pが給紙カセット(不図示)からレジストローラ17の直前まで給紙される。そして、時刻t2に1次帯電バイアスが印加された1次帯電器2により感光ドラム1表面が一様に帯電され、露光装置3から原稿(不図示)の画像情報に応じた画像露光Lにより静電潜像される。また、同時に現像スリーブ9に、感光ドラム1へカブリトナーが付着するのを防止するためにDCバイアスを印加する。
【0032】
そして、時刻t3に現像スリーブ9にACバイアスを更に印加し、現像クラッチ(不図示)をオンして現像スリーブ9を回転させて、転写帯電器5、分離帯電器6をオンし、レジストローラ17を回転させて転写材Pを転写ニップ部Nに搬送する。そして、時刻t4までの時間Aの間に、転写材P表面にトナー像が転写され、転写材Pが感光ドラム1から分離された後、現像スリーブ9へのACバイアス印加、現像クラッチ(不図示)、転写帯電器5と分離帯電器6へのバイアス印加をオフし、レジストローラ17の回転を停止する。
【0033】
そして、続いて時刻t5から時刻t6までの時間Bの間に、2枚目の転写材Pに1枚目と同様にして画像形成が行われる。2枚目の転写材Pに画像形成が終了した後、時刻t6に現像スリーブ9へのACバイアス印加、現像クラッチ(不図示)、転写帯電器5と分離帯電器6へのバイアス印加をオフし、レジストローラ17の回転を停止する。
【0034】
その後、後回転として感光ドラム1を1回転以上させて残留電荷を除去した後、時刻t7に1次帯電バイアスの印加をオフして、現像スリーブ9へのDCバイアスの印加をオフし、定着動作を含むすべての画像形成動作が終了後、時刻t8にメインモータ(不図示)の回転駆動を停止する。
【0035】
ところで、上記した現像スリーブ9の回転ピッチによる画像濃度ムラは、主に時刻t6〜t7の間の1次帯電器2がオン、現像スリーブ9が停止している領域で大きく影響を受ける。更に、時刻t7に1次帯電器2への1次帯電バイアスの印加がオフされた後でも、放電生成物が装置内からほぼ排出されるまでの時間にも影響を受ける。
【0036】
従って、これらを防止する対策として、現像スリーブ9の回転停止する時間を常に時刻t6よりも長く延長するようにした場合、上記したように現像剤の劣化、飛散といった弊害を招き易い。現像スリーブ9の回転ピッチによる画像濃度ムラは、上述したように環境依存性があり、特に高湿環境下でその発生が顕著である。
【0037】
そこで、本実施の形態では、現像スリーブ9の回転停止までの時間(延長時間)を、装置内の空気中の湿度(水分量)に応じて、時刻t6〜t8の間において制御するようにした。即ち、温湿度センサ20で装置内の湿度を測定し、制御装置21は温湿度センサ20から入力される湿度情報に基づいて、現像スリーブ9の回転停止までの時間(延長時間)を制御するようにした。
【0038】
例えば、図3に示すように、装置内の空気中の湿度(水分量)が低湿の場合は現像スリーブ9の回転停止までの時間を延長することなく、時刻t6で現像スリーブ9の回転を停止させる。また、装置内の空気中の湿度(水分量)が常湿の場合は、現像スリーブ9の回転停止までの時間を時刻t6から1秒延長した時刻t6′で現像スリーブ9の回転を停止させ、装置内の空気中の湿度(水分量)が高湿の場合は、現像スリーブ9の回転停止までの時間を時刻t6から3秒延長した時刻t6′で現像スリーブ9の回転を停止させるように制御した。
【0039】
なお、現像スリーブ9の回転停止までの時間を時刻t6から延長した場合には、1次帯電バイアスの印加をオフして、現像スリーブ4aへのDCバイアスの印加をオフする時刻t7を、現像スリーブ9の回転の停止を延長した時刻t6′よりも後に設定し、その後、時刻t8にメインモータ(不図示)を停止させる。このように、現像スリーブ9の回転停止までの時間を時刻t6から延長した場合においては、時刻t6の転写材Pにトナー像の転写終了直後から時刻t8の一連の画像形成動作が終了するまでの時間が制御される。
【0040】
このように本実施の形態では、装置内の空気中の湿度(水分量)に応じて、トナー像転写終了後から現像スリーブ9の回転停止までの時間、あるいはトナー像形成終了後から一連の画像形成動作の終了までの時間を制御することにより、現像剤の劣化、飛散の発生を最小限に抑えて、現像スリーブ9の回転ピッチによる画像濃度ムラの発生を防止することができる。
【0041】
なお、本実施の形態で述べた現像スリーブ9の回転停止までの延長時間は一例であり、また、現像スリーブ9の回転停止までの延長と共に、特にこの延長時間が長ければ感光ドラム1の回転停止までの時間も延長するようにしてもよい。
【0042】
また、本実施の形態では、図3に示したように、装置内の空気中の湿度(水分量)の状況を3つに分けて、感光ドラム1の回転停止の延長時間をそれぞれ設定したが、装置内の空気中の湿度(水分量)の状況を更に細かく分けてもよい。
【0043】
〈実施の形態2〉
本実施の形態においても、図1に示した画像形成装置を用いて説明する。本実施の形態の画像形成装置は、画像形成条件の異なる複数の画像形成モードを選択して画像形成を行うことができる。
【0044】
実施の形態1では、装置内の空気中の湿度(水分量)に応じて、トナー像形成終了後から現像スリーブの回転停止までの時間、あるいはトナー像形成終了後から一連の画像形成動作の終了までの時間を制御する構成であったが、本実施の形態では、装置内の空気中の湿度(水分量)と、以下の(1)〜(4)の画像形成条件の異なる各画像形成モードに応じて、トナー像形成終了後から現像スリーブの回転停止までの時間、あるいはトナー像形成終了後から一連の画像形成動作の終了までの時間を制御するようにした。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0045】
(1)通常モード…上述した通常時の画像形成動作。
【0046】
(2)写真モード…感光ドラム1表面の帯電電位変化に対して、出力される画像濃度変化が小さい。
【0047】
(3)文字モード…感光ドラム1表面の帯電電位変化に対して、出力される画像濃度変化が大きい。
【0048】
(4)高解像モード…画像処理方法により、例えば200dpiから400dpiに変更して通常よりも解像度を上げる。
【0049】
この場合、同じ環境(温湿度)下に画像形成装置が設置されていても、上記の画像形成モードによって形成されるトナー像への影響は異なり、特に文字モードと高解像モードの場合が目立ち易い。
【0050】
そこで、本実施の形態では、現像スリーブ9の回転停止までの時間(延長時間)を、装置内の空気中の湿度(水分量)と通常モード、写真モード、文字モード、高解像モードに応じて制御するようにした。即ち、本実施の形態の画像形成装置は、上記した通常モード、写真モード、文字モード、高解像モードを選択するスイッチ(不図示)を備えており、制御装置21は温湿度センサ20から入力される湿度情報と、スイッチによって選択される各画像形成モードに基づいて、現像スリーブ9の回転停止までの時間(延長時間)を制御するようにした。
【0051】
例えば、図4に示すように、装置内の空気中の湿度(水分量)が低湿の場合、文字モード、高解像モードが選択されたときには現像スリーブ9の回転停止までの時間を1秒延長する。また、装置内の空気中の湿度(水分量)が常湿の場合、通常モード、写真モードが選択されたときには現像スリーブ9の回転停止までの時間を1秒延長し、文字モード、高解像モードが選択されたときには現像スリーブ9の回転停止までの時間を3秒延長する。また、装置内の空気中の湿度(水分量)が高湿の場合、通常モード、写真モードが選択されたときには現像スリーブ9の回転の停止時間を3秒延長し、文字モード、高解像モードが選択されたときには現像スリーブ9の回転停止までの時間を5秒延長する。
【0052】
このように本実施の形態では、装置内の空気中の湿度(水分量)と各画像形成モード(通常モード、写真モード、文字モード、高解像モード)に応じて、トナー像形成終了後から現像スリーブ9の回転停止までの時間、あるいはトナー像形成終了後から一連の画像形成動作の終了までの時間を制御することにより、現像剤の劣化、飛散の発生を最小限に抑えて、現像スリーブ9の回転ピッチによる画像濃度ムラの発生を防止することができる。
【0053】
なお、本実施の形態で述べた現像スリーブ9の回転停止までの延長時間は一例であり、また、現像スリーブ9の回転停止までの延長と共に、特にこの延長時間が長ければ感光ドラム1の回転停止までの時間も延長するようにしてもよい。また、各画像形成モードに応じた制御の仕方も適宜変更してもよい。
【0054】
また、本実施の形態では、図4に示したように、装置内の空気中の湿度(水分量)の状況を3つに分けて、感光ドラム1の回転停止の延長時間をそれぞれ設定したが、装置内の空気中の湿度(水分量)の状況を更に細かく分けてもよい。
【0055】
〈実施の形態3〉
図5は、本実施の形態に係る画像形成装置(本実施の形態では、4つの感光ドラムを一列に配置したインライン方式のフルカラー画像形成装置)を示す概略構成図である。
【0056】
この画像形成装置は、イエロー色の画像を形成する画像形成部30Yと、マゼンタ色の画像を形成する画像形成部30Mと、シアン色の画像を形成する画像形成部10Cと、ブラック色の画像を形成する画像形成部30Kの4つの画像形成部を備えており、これらの4つの画像形成部(画像形成ユニット)は一定の間隔をおいて一列に配置されている。
【0057】
各画像形成部30Y、30M、30C、30Kには、それぞれ像担持体としての感光ドラム1a、1b、1c、1dが設けられている。各感光ドラム1a、1b、1c、1dの周囲には、1次帯電器2a、2b、2c、2d、現像装置4a、4b、4c、4d、1次転写ローラ22a、22b、22c、22d、クリーニング装置(クリーニングブレード)7a、7b、7c、7dがそれぞれ設置されており、1次帯電器2a、2b、2c、2dと現像装置4a、4b、4c、4d間の上方にはそれぞれ露光装置3a、3b、3c、3dが設置されている。各現像装置4a、4b、4c、4dには、それぞれイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、ブラックトナーが収納されている。
【0058】
各感光ドラム1a、1b、1c、1d、1次帯電器2a、2b、2c、2d、露光装置3a、3b、3c、3d、現像装置4a、4b、4c、4d、クリーニング装置7a、7b、7c、7dの構成は、図6に示した従来例と同様である。
【0059】
各感光ドラム1a、1b、1c、1dの下部には、各1次転写部N1、N2、N3、N4にて無端状の中間転写ベルト23が当接している。中間転写ベルト23は、駆動ローラ24、テンションローラ25、2次転写対向ローラ26間に張架されており、駆動ローラ24の駆動によって矢印方向(反時計方向)に回転される。中間転写ベルト23の抵抗としては、体積抵抗率で10 〜1012Ω・cmのものが好ましく、ウレタン系樹脂、フッ素系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリイミド樹脂のものや、シリコーンゴムやヒドリンゴム等の弾性材料や、これらにカーボンや導電粉体を分散させ抵抗調整を行ったもの等を用いることができる。本実施の形態では、ポリイミド樹脂にカーボンを分散させて体積抵抗率を1011Ω・cmに調整した厚み0.5mmとした中間転写ベルト23を用いた。
【0060】
1次転写ローラ22a、22b、22c、22dは、中抵抗(1KV印加時のニップ形成での実抵抗が10 〜1010Ω)の弾性部材を芯金に被覆して構成されており、各1次転写ニップ部N1、N2、N3、N4にて中間転写ベルト23を介して各感光ドラム1a、1b、1c、1dに当接している。2次転写対向ローラ26は、中間転写ベルト23を介して2次転写ローラ27と当接して、2次転写部Mを形成している。2次転写ローラ27は、中間転写ベルト23に接離自在に設置されている。
【0061】
中間転写ベルト23の外側の駆動ローラ24近傍には、中間転写ベルト23表面に残った転写残トナーを除去し回収するベルトクリーニング装置28が設置されている。2次転写部Mの転写材Pの搬送方向下流側には、定着ローラ18aと加圧ローラ18bを有する定着装置18が設置されている。
【0062】
また、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に画像形成装置内の温度と湿度を測定する温湿度センサ20と、温湿度センサ20から入力される温湿情報に基づいて、各現像装置4a、4b、4c、4dの現像スリーブ9a、9b、9c、9dの回転停止までの時間(延長時間)を制御する制御装置(CPU)21を有している。
【0063】
次に、上記した画像形成装置による画像形成動作について説明する。
【0064】
画像形成動作開始信号が発せられると、転写材(用紙)Pが一枚ずつ送り出され、レジストローラ17まで搬送される。その後、各画像形成部30Y、30M、30C、30Kが画像の形成を開始するタイミングに合わせてレジストローラ17は回転を始める。
【0065】
一方、各画像形成部30Y、30M、30C、30Kでは、画像形成動作開始信号が発せられると、所定のプロセススピードで回転駆動される各感光ドラム1a、1b、1c、1dは、それぞれ1次帯電器2a、2b、2c、2dによって一様に負極性に帯電される。そして、露光装置3a、3b、3c、3dは、入力されるカラー色分解された画像信号をレーザ出力部(不図示)にて光信号にそれぞれ変換し、変換された光信号であるレーザ光を帯電された各感光ドラム1a、1b、1c、1d上にそれぞれ走査露光して静電潜像を形成する。
【0066】
そして、先ず感光ドラム1a上に形成された静電潜像に、感光ドラム1aの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aの現像スリーブ9aによりイエローのトナーを付着させて、トナー像として可視像化する。このイエローのトナー像は、1次転写部N1にて1次転写バイアス電源(不図示)から1次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された1次転写ローラ22aにより、回転している中間転写ベルト23上に1次転写される。
【0067】
イエローのトナー像が転写された中間転写ベルト23は画像形成部30M側に回転される。そして、画像形成部30Mにおいても、前記同様にして感光ドラム1bに形成されたマゼンタのトナー像が、中間転写ベルト23上のイエローのトナー像上に重ね合わせて、1次転写部N2にて転写される。
【0068】
以下、同様にして中間転写ベルト23上に重畳転写されたイエロー、マゼンタのトナー像上に、画像形成部30C、30Kの感光ドラム1c、1dで形成されたシアン、ブラックのトナー像を1次転写部N3、N4にて順次重ね合わせて、フルカラーのトナー像を中間転写ベルト23上に形成する。
【0069】
そして、中間転写ベルト23上のフルカラーのトナー像先端が2次転写部Mに移動されるタイミングに合わせて、レジストローラ17により転写材Pを2次転写部Mに搬送して、この転写材Pに、2次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された2次転写ローラ27によりフルカラーのトナー像が一括して2次転写される。
【0070】
フルカラーのトナー像が形成された転写材Pは定着装置18に搬送されて、定着ローラ18aと加圧ローラ18b間の定着ニップ部でフルカラーのトナー像を加熱、加圧して転写材P表面に熱定着した後、外部に排出される。
【0071】
上記した1次転写時において、感光ドラム1a、1b、1c、1d上に残留している1次転写残トナーは、クリーニング装置7a、7b、7c、7dによって除去されて回収される。また、2次転写後に中間転写ベルト23上に残った2次転写残トナーは、ベルトクリーニング装置28によって除去されて回収される。
【0072】
また、単色や2〜3色モードの画像形成を行う場合は、必要な色の画像形成を行う画像形成部だけを動作させる。
【0073】
そして、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、中間転写ベルト23上にトナー像を形成した後に各現像装置4a、4b、4c、4dの現像スリーブ9a、9b、9c、9dの回転の停止までの時間(延長時間)を、装置内の空気中の湿度(水分量)に応じて制御するようにした。即ち、温湿度センサ20で装置内の湿度を測定し、制御装置21は温湿度センサ20から入力される湿度情報に基づいて、現像スリーブ9a、9b、9c、9dの回転の停止までの時間(延長時間)を制御するようにした。この制御は、図3に示した実施の形態1と同様に、装置内の空気中の湿度(水分量)に応じて所定時間延長して現像スリーブ9a、9b、9c、9dの回転を停止させるようにした。
【0074】
このように本実施の形態においても、装置内の空気中の湿度(水分量)に応じて、トナー像形成終了後から現像スリーブ9a、9b、9c、9dの回転停止までの時間、あるいはトナー像形成終了後から一連の画像形成動作の終了までの時間を制御することにより、現像剤の劣化、飛散の発生を最小限に抑えて、現像スリーブ9a、9b、9c、9dの回転ピッチによる画像濃度ムラの発生を防止することができる。
【0075】
なお、本実施の形態では、現像スリーブ9a、9b、9c、9dの回転の停止までの時間(延長時間)を、装置内の空気中の湿度(水分量)に応じて制御する構成であったが、実施の形態2と同様に装置内の空気中の湿度(水分量)と各画像形成モード(通常モード、写真モード、文字モード、高解像モード)に応じて、トナー像形成終了後から現像スリーブ9a、9b、9c、9dの回転停止までの時間(延長時間)を、装置内の空気中の湿度(水分量)に応じて制御するようにしてもよい。
【0076】
また、本実施の形態では、特にイエローなどは濃度ムラがあったとしても、人間の視感度の違いにより目立ちがたが異なるので、画像形成の色によって現像スリーブ9a、9b、9c、9dの回転停止までの時間(延長時間)を変えるようにしてもよい。なお、濃度ムラの発生し易さは、1成分よりも2成分の現像剤の方が顕著であり、また、多色の場合は色味の差となって現れるため、特に2成分現像剤を使用した画像形成装置において、本発明は特に有効である。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように発明によれば、放電生成物が現像剤担持体に局所的に付着するのを防止すると共に(局所的に付着するとこれが原因で画像濃度ムラとなる)、現像剤担持体の回転に起因した現像剤の劣化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示す概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態1における制御シーケンスを示す図。
【図3】本発明の実施の形態1における水分量(湿度)に対する現像スリーブの回転停止の延長時間を示す図。
【図4】本発明の実施の形態2における水分量(湿度)と画像形成モードに対する現像スリーブの回転停止の延長時間を示す図。
【図5】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置を示す概略構成図。
【図6】従来例における画像形成装置を示す概略構成図。
【符号の説明】
1、1a〜1d 感光ドラム(像担持体)
2、2a〜2d 1次帯電器(帯電手段)
3、3a〜3d 露光装置
4、4a〜4d 現像装置(現像手段)
5 転写帯電器(転写手段)
6 分離帯電器
7 クリーニング装置
9、9a〜9d 現像スリーブ(現像剤担持体)
14 手差し給紙トレイ
18 定着器
20 温湿度センサ(環境検知手段)
21 制御装置(制御手段)
22a〜22d 1次転写ローラ(転写手段)
23 中間転写ベルト(転写体)
27 2次転写ローラ

Claims (1)

  1. 像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する位置へ現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、前記像担持体上の現像剤像を転写媒体に転写する転写手段と、を有する画像形成装置において、
    湿度を検知する湿度検知手段と
    記転写手段による転写工程終了後から前記現像剤担持体の回転を停止させるまでの時間と、前記帯電手段への帯電バイアスをオフしてから前記現像剤担持体の回転を停止させるまでの時間とが、前記湿度検知手段により低湿度とされた場合よりも高湿度とされた場合の方が長くなるように制御する制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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