JP2000147915A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000147915A
JP2000147915A JP10320855A JP32085598A JP2000147915A JP 2000147915 A JP2000147915 A JP 2000147915A JP 10320855 A JP10320855 A JP 10320855A JP 32085598 A JP32085598 A JP 32085598A JP 2000147915 A JP2000147915 A JP 2000147915A
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直人 吉野
Masaaki Takahashi
政明 高橋
Makoto Ochiai
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 高画質化のためにプロセスコントロール
用のトナー像やレジストコントロール用のトナー像を、
中間転写体上に転写するように構成した画像形成装置で
あっても、記録媒体に裏面汚れが発生するのを確実に防
止することができるのは勿論のこと、生産性が大幅に低
下するのを防止可能な画像形成装置を提供することを課
題とする。 【解決手段】 中間転写体上の非画像領域及び画像領域
に転写されたトナー像の少なくとも一部が、記録媒体に
対応した領域以外の中間転写体上に位置する場合、第2
の転写手段には、少なくとも記録媒体以外の領域に転写
バイアス電圧と逆極性の逆転写バイアス電圧を印加する
ように制御する転写バイアス電圧印加制御手段を具備す
るように構成して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やレーザ
ープリンタ、その他の電子写真方式を応用した画像形成
装置であって、トナー像が転写された中間転写体上から
記録媒体にトナー像を二次転写することにより画像を形
成する画像形成装置に関し、特に、二次転写部における
転写手段のクリーニング技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記複写機やレーザープリンタ、
その他の電子写真方式を応用した画像形成装置として
は、感光体ドラム上に順次形成されるイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラック等のトナー像を、中間転写ベルト
上に互いに重ね合わせた状態で転写し、この中間転写ベ
ルト上に多重に転写された各色のトナー像を、バックア
ップロールと二次転写ロールとの圧接力及び静電吸引力
によって記録媒体上に一括して転写した後、各色の未定
着トナー像を定着装置によって記録媒体上に定着するこ
とにより、カラー画像を形成するように構成したものが
ある。
【0003】かかる画像形成装置は、各色のトナー像が
転写された中間転写ベルトに二次転写ロールを圧接さ
せ、当該中間転写ベルト上に多重に転写されたトナー像
を記録媒体上に二次転写することにより、カラー画像を
形成するものである。そのため、上記画像形成装置で
は、中間転写ベルト上に転写されたトナー像が二次転写
ロールに接触すると、当該二次転写ロールにトナーが圧
接力によって転移し、この二次転写ロールに付着したト
ナーが、次に二次転写位置に搬送される記録媒体の裏面
に付着し、記録媒体の裏面汚れの原因となる。
【0004】そこで、このような二次転写ロールへのト
ナー付着に伴う記録媒体の裏面汚れを防止するため、二
次転写ロールを含む転写ロールを用いた画像形成装置に
おいて、二次転写ロール等をクリーニングする技術とし
ては、特開平8−63011号公報、特開平8−272
235号公報、特開平8−328401号公報及び特開
平9−6146号公報等に開示されたものが既に提案さ
れている。
【0005】上記特開平8−63011号公報に係る画
像形成装置は、感光体と、該感光体に各色のトナー像を
逐次形成する現像器と、前記感光体と接触させて配設さ
れた中間転写体と、該中間転写体に一次転写電圧を印加
して、前記感光体のトナー像を前記中間転写体に逐次転
写してカラーのトナー像を形成する第1の電源装置と、
前記中間転写体と接触させて配設された転写体と、前記
感光体と転写体との間に転写材が存在しているときに、
二次転写電圧を前記転写体に印加して、中間転写体のカ
ラーのトナー像を転写材に転写するとともに、前記感光
体と転写体との間に転写材が存在していないときに、前
記二次転写電圧と逆の極性の電圧を前記転写体に印加す
る第2の電源装置とを有するように構成したものであ
る。
【0006】また、上記特開平8−272235号公報
に係る画像形成装置は、トナー像を静電的に担持する像
担持体と、該像担持体表面に当接して転写バイアスを印
加する転写部材と、転写位置に転写材が存在しない時に
極性の異なるバイアス電流を該転写部材に順次印加する
バイアス印加手段と、を備えた画像形成装置において、
上記バイアス印加手段は、上記トナー像を構成するトナ
ーと同極性の同極性電流を印加してから、上記トナーと
逆極性であり且つ上記同極性電流の絶対値以上の絶対値
の電流値を有する逆極性電流を印加するように構成した
ものである。
【0007】さらに、上記特開平8−328401号公
報に係る画像形成装置は、トナー像を静電的に担持する
像担持体と、該像担持体表面に当接して転写バイアスを
印加する転写部材と、該像担持体と転写部材との間に転
写材を通紙させたときに該転写部材に転写バイアスを印
加して像担持体表面に形成したトナー像を転写材に転写
するとともに転写位置に転写材が存在しないクリーニン
グ時にはトナーの帯電極性と同極性の電流を転写部材に
流した後に逆極性の電流を転写部材に流すようにしたバ
イアス印加手段と、を備えた画像形成装置において、少
なくとも上記クリーニング直後の最初の画像形成のスタ
ートから転写バイアスを印加するまでの間は上記転写バ
イアスと同じ極性のバイアスを上記転写部材に印加する
ように構成したものである。
【0008】また更に、上記特開平9−6146号公報
に係る画像形成装置は、形成すべき画像に対応したトナ
ー像が形成される感光体と、前記感光体上のトナー像を
中間転写体上に転写する1次転写部材と、前記中間転写
体に対して圧接および離間自在に設けられると共に前記
中間転写体上のトナー像を記録紙上に転写する2次転写
部材と、前記中間転写体を回転駆動する中間転写体駆動
手段と、を有してなる画像形成装置において、前記中間
転写体に対して圧接および離間自在に設けられると共に
前記中間転写体上のトナー像を除去するクリーナーブレ
ードと、前記2次転写部材を前記中間転写体に対して圧
接状態または離間状態に選択的に切り換えて保持する2
次転写部材保持手段と、前記クリーナーブレードを前記
中間転写体に対して圧接状態または離間状態に選択的に
切り換えて保持するクリーナーブレード保持手段と、記
録紙搬送経路における紙詰りを検出する紙詰り検出手段
と、紙詰り状態が解除されたことを検出する紙詰り解除
検出手段と、前記2次転写部材に電圧を印加する電圧印
加手段と、前記各検出手段による検出信号に基づいて、
前記各保持手段、前記各駆動手段および前記電圧印加手
段の作動を制御する制御手段と、を有してなり、前記制
御手段は、紙詰り状態が解除されたことを検出した後
に、前記クリーナーブレードを前記中間転写体に対して
圧接状態に保持すると共に前記2次転写部材を前記中間
転写体に対して離間状態に保持し、前記中間転写体を1
周以上回転させて前記中間転写体上のクリーニングを行
い、当該中間転写体のクリーニング後に、前記2次転写
部材を前記中間転写体に対して圧接状態を切り換えて保
持し、前記2次転写部材に電圧を印加して、前記2次転
写部材を1周以上回転させて前記2次転写部材のクリー
ニングを行うように構成したものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記特開平8−63011号公報、特開平8−27
2235号公報、特開平8−328401号公報及び特
開平9−6146号公報等に開示された技術は、いずれ
も基本的に、像担持体又は中間転写体と転写手段との間
に記録媒体(転写材)を通過させたときに、該転写手段
に転写バイアスを印加して像担持体又は中間転写体表面
に形成したトナー像を記録媒体に転写するとともに、転
写位置に記録媒体が存在しないクリーニング時には、ト
ナーの帯電極性と同極性の電圧を転写手段に印加するこ
とにより、転写位置に記録媒体が存在しないときに、像
担持体又は中間転写体上のトナーが転写手段に転移する
のを防止するように構成したものである。また、上記特
開平8−272235号公報や特開平8−328401
号公報に開示された技術は、転写位置に記録媒体が存在
しないクリーニング時にはトナーの帯電極性と同極性の
電圧を転写手段に印加するとともに、その後にトナーの
帯電極性と逆極性の電圧を印加することにより、転写手
段に付着したトナーを像担持体上に完全に逆転写し、記
録媒体の裏汚れを防止するように構成したものである。
さらに、上記特開平9−6146号公報に開示された技
術は、クリナーブレードおよび2次転写部材の接離制御
をすることにより、紙詰り解除後における中間転写体お
よび2次転写部材に残留するトナーのクリーニングを効
率的に行うことができ、紙詰り解除後になされる画像形
成動作で、残留トナーに起因するカブリやスジなどの汚
れが発生せずに、きれいな画像を形成することができ、
形成される画像の画像品質が向上するように構成したも
のである。
【0010】しかしながら、近年、カラー複写機等の画
像形成装置においては、高画質化が進むにつれて、カラ
ー画像の画質を保証するために、プロセスコントロール
用のトナー像(以下、「パッチ」という。)やレジスト
コントロール用のパッチ等の様々なトナー像を、画像形
成動作の開始前や記録媒体の通紙間のタイミングで中間
転写体上に転写し、これらのプロセスコントロール用の
パッチやレジストコントロール用のパッチを検出して、
画像形成動作を制御するように構成されてきている。
【0011】従って、上記特開平8−63011号公
報、特開平8−272235号公報、特開平8−328
401号公報及び特開平9−6146号公報等に開示さ
れた技術のように、記録媒体の通紙間のごとく当該記録
媒体へトナー像を転写しないときは、転写バイアスをO
FFしたり、転写位置に記録媒体が存在しないクリーニ
ング時に、トナーの帯電極性と同極性の逆バイアス電圧
を、ある一定の時間転写手段に印加することにより、2
次転写部材をクリーニングするような方法では、次に述
べるように、2次転写部材のトナー汚れ対策としては、
不十分であることが確認されている。
【0012】上記特開平8−328401号公報に開示
されているように、記録媒体の通紙間において、転写部
材に印加するバイアス電圧をOFFするように構成した
場合には、中間転写体上の記録媒体の通紙間に転写され
るプロセスコントロール用のパッチやレジストコントロ
ール用のパッチが、中間転写体と転写部材との圧接力に
よって転写部材上に転移してしまい、この転写部材上に
転写したプロセスあるいはレジストコントロール用のパ
ッチが、次の記録媒体の裏面に転写され、裏面汚れを引
き起こすという問題点を有している。
【0013】また、上記特開平8−63011号公報に
開示されているように、転写位置に記録媒体が存在して
いるとき、機械的にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を
転写手段に印加するように構成した場合には、記録媒体
の搬送不良や記録媒体のサイズの誤り等によって、中間
転写体上の画像領域と記録媒体との位置がずれると、記
録媒体に転写されないトナー像が転写体上に転写されて
しまい、記録媒体の裏汚れを引き起こしたり、中間転写
体の通紙間に相当する非画像領域に形成されるプロセス
コントロール用のパッチやレジストコントロール用のパ
ッチが、記録媒体上に転写されてしまうという新たな問
題点を有している。
【0014】さらに、上記特開平8−272235号公
報や特開平8−328401号公報等に開示されている
ように、転写位置に記録媒体が存在しないときに、トナ
ーと同極性の同極性電流を印加してから、上記トナーと
逆極性であり且つ上記同極性電流の絶対値以上の絶対値
の電流値を有する逆極性電流を印加してクリーニングす
るように構成した場合には、画像形成動作の開始前に、
中間転写体上にプロセスコントロール用のパッチやレジ
ストコントロール用のパッチを転写すると、その後にト
ナーと同極性の同極性電流を印加してから、トナーと逆
極性の逆極性電流を印加するクリーニングサイクルを実
施する必要があるため、実際に画像形成動作を開始する
までの時間が長くなり、生産性が大幅に低下するという
新たな問題点を有している。
【0015】また、上記特開平9−6146号公報に開
示されているように、2次転写部材を中間転写体に対し
て圧接状態または離間状態に選択的に切り換え可能に構
成した場合には、クリーニングサイクルが長くなり、そ
の分だけプロセスやレジストコントロール用のパッチを
形成した後に、2次転写部材の1回転分以上の間、画像
形成動作を実行することができず、やはり生産性が大幅
に低下するという新たな問題点を有している。
【0016】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、高画質化のためにプロセスコントロール用
のトナー像やレジストコントロール用のトナー像を、中
間転写体上に転写するように構成した画像形成装置であ
っても、記録媒体に裏面汚れが発生するのを確実に防止
することができるのは勿論のこと、生産性が大幅に低下
するのを防止可能な画像形成装置を提供することにあ
る。
【0017】また、この発明の他の目的とするところ
は、高画質化のためにプロセスコントロール用のトナー
像やレジストコントロール用のトナー像を、中間転写体
上に転写するように構成した画像形成装置であっても、
これらのプロセスコントロール用のトナー像やレジスト
コントロール用のトナー像が、記録媒体上に転写される
のを確実に防止可能な画像形成装置を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明は、色の異なる複数のト
ナー像を形成可能な画像形成手段と、前記画像形成手段
によって形成されたトナー像を一時転写して保持するた
めの中間転写体と、前記画像形成手段によって形成され
たトナー像を、中間転写体上に転写するための第1の転
写手段と、前記中間転写体上に転写されたトナー像を、
記録媒体上に転写するための第2の転写手段と、前記中
間転写体上に転写されたトナー像を記録媒体上に転写す
るための転写バイアス電圧を、前記第2の転写手段に印
加する転写バイアス電圧印加手段と、前記中間転写体上
の非画像領域及び画像領域に転写されたトナー像の少な
くとも一部が、記録媒体に対応した領域以外の中間転写
体上に位置する場合、前記第2の転写手段には、少なく
とも記録媒体以外の領域に転写バイアス電圧と逆極性の
逆転写バイアス電圧を印加するように制御する転写バイ
アス電圧印加制御手段と、を具備するように構成したも
のである。
【0019】上記画像形成手段としては、例えば、静電
潜像が形成される像担持体と、前記像担持体上に形成さ
れた静電潜像を現像して色の異なる複数のトナー像を形
成可能な現像手段とを備えたものが用いられる。しか
し、これに限定されるものではなく、上記画像形成手段
としては、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担
持体上に形成された静電潜像を所定の色のトナーで現像
する現像手段とからなる画像形成ユニットを複数備え、
これら複数の画像形成ユニットで色の異なる複数のトナ
ー像を順次形成するものを用いても良い。
【0020】上記第2の転写手段としては、例えば、中
間転写体を裏面から支持するバックアップロールと、当
該中間転写体を介してバックアップロールと圧接する2
次転写ロールとからなるものが用いられる。
【0021】また、請求項2に記載された発明は、前記
転写バイアス電圧印加制御手段は、前記中間転写体上の
非画像領域に転写されたトナー像が、記録媒体に対応し
た領域以外の中間転写体上に位置する場合、前記第2の
転写手段には、記録媒体の領域以外に転写バイアス電圧
と逆極性の逆転写バイアス電圧を印加するとともに、前
記中間転写体上の画像領域に転写されたトナー像が、記
録媒体に対応した領域の中間転写体上に位置する場合、
前記第2の転写手段には、記録媒体の領域に転写バイア
ス電圧を印加するように制御するものである。
【0022】さらに、請求項3に記載された発明は、前
記転写バイアス電圧印加制御手段は、前記記録媒体の後
端が第2の転写手段を通過した後、所定の時間だけ、転
写バイアス電圧と逆極性の逆転写バイアス電圧を印加す
るように制御するものである。
【0023】また更に、請求項4に記載された発明は、
前記転写バイアス電圧印加制御手段は、前記中間転写体
上の画像領域に転写されたトナー像が、中間転写体上の
記録媒体に対応した領域とそれ以外の領域の双方にわた
って位置する場合、前記第2の転写手段には、記録媒体
の領域とそれ以外の領域の双方にわたって転写バイアス
電圧と逆極性の逆転写バイアス電圧を印加するように制
御するものである。
【0024】又、請求項5に記載された発明は、前記第
2の転写手段の直前に、記録媒体を検出する検出手段を
設け、前記検出手段の検出結果に基づいて、第2の転写
手段に印加するバイアス電圧を制御するものである。
【0025】さらに、請求項6に記載された発明は、前
記記録媒体を収容した記録媒体収容部材によって、当該
記録媒体のサイズを検出し、前記記録媒体のサイズの検
出結果に基づいて、第2の転写手段に印加するバイアス
電圧を制御するように構成したものである。
【0026】また、請求項7に記載された発明は、前記
画像形成手段は、色の異なる複数のトナー画像と画像形
成動作を制御するための制御用のトナー像とを形成可能
であるように構成したものである。
【0027】
【作用】請求項1に記載された発明においては、中間転
写体上の非画像領域及び画像領域に転写されたトナー像
の少なくとも一部が、記録媒体に対応した領域以外の中
間転写体上に位置する場合、第2の転写手段には、少な
くとも記録媒体以外の領域に転写バイアス電圧と逆極性
の逆転写バイアス電圧を印加するように、転写バイアス
電圧印加制御手段によって制御することにより、記録媒
体の搬送不良や記録媒体サイズの誤り等によって、中間
転写体上の画像領域と記録媒体との位置がずれた場合で
あっても、第2の転写手段には、少なくとも記録媒体以
外の領域に転写バイアス電圧と逆極性の逆転写バイアス
電圧が印加されるので、記録媒体に転写されないトナー
像が第2の転写手段上に転写されるのを防止することが
でき、記録媒体の裏汚れを確実に防止することができ
る。
【0028】また、請求項2に記載された発明において
は、転写バイアス電圧印加制御手段は、中間転写体上の
非画像領域に転写されたトナー像が、記録媒体に対応し
た領域以外の中間転写体上に位置する場合、第2の転写
手段には、記録媒体の領域以外に転写バイアス電圧と逆
極性の逆転写バイアス電圧を印加するとともに、中間転
写体上の画像領域に転写されたトナー像が、記録媒体に
対応した領域の中間転写体上に位置する場合、第2の転
写手段には、記録媒体の領域に転写バイアス電圧を印加
するように制御するように構成したので、中間転写体上
の非画像領域に転写されたプロセスコントロール用のト
ナー像やレジストコントロール用のトナー像が、第2の
転写手段や記録媒体上に転写されるのを確実に防止する
ことができるとともに、中間転写体上の画像領域に転写
されたトナー像は、記録媒体上に確実に転写することが
でき、第2の転写手段や記録媒体の汚れを防止しつつ、
画像を確実に記録媒体上に転写することが可能となる。
【0029】さらに、請求項3に記載された発明におい
ては、転写バイアス電圧印加制御手段は、記録媒体の後
端が第2の転写手段を通過した後、所定の時間だけ、転
写バイアス電圧と逆極性の逆転写バイアス電圧を印加す
るように制御したので、記録媒体のサイズの誤り等によ
って、中間転写体上のトナー像が記録媒体より大きい場
合でも、記録媒体以外の領域において、第2の転写手段
に中間転写体上のトナー像が転写されるのを確実に防止
することができる。
【0030】また更に、請求項4に記載された発明にお
いては、転写バイアス電圧印加制御手段は、前記中間転
写体上の画像領域に転写されたトナー像が、中間転写体
上の記録媒体に対応した領域とそれ以外の領域の双方に
わたって位置する場合、前記第2の転写手段には、記録
媒体の領域とそれ以外の領域の双方にわたって転写バイ
アス電圧と逆極性の逆転写バイアス電圧を印加するよう
に制御したので、記録媒体の搬送不良や記録媒体サイズ
の誤り等によって、中間転写体上の画像領域と記録媒体
との位置がずれた場合であっても、記録媒体上に一部欠
けた画像が転写されるのを防止することができ、常に良
好な画像を形成することが可能となる。
【0031】又、請求項5に記載された発明は、第2の
転写手段の直前に、記録媒体を検出する検出手段を設
け、この検出手段の検出結果に基づいて、第2の転写手
段に印加するバイアス電圧を制御するように構成したの
で、上記検出手段によって記録媒体を実際に検出して、
第2の転写手段に印加する転写バイアス電圧を制御する
ことができ、記録媒体の搬送不良や記録媒体サイズの誤
り等によって、プロセスコントロール用のトナー像やレ
ジストコントロール用のトナー像が記録媒体上に転写さ
れたり、記録媒体上に一部欠けた画像が転写されるのを
確実に防止することができる。
【0032】さらに、請求項6に記載された発明におい
ては、記録媒体を収容した記録媒体収容部材によって、
当該記録媒体のサイズを検出し、記録媒体のサイズの検
出結果に基づいて、第2の転写手段に印加するバイアス
電圧を制御するように構成したので、記録媒体収容部材
に誤って異なったサイズの記録媒体を収容した場合など
でも、プロセスコントロール用のトナー像やレジストコ
ントロール用のトナー像が記録媒体上に転写されたり、
記録媒体上に一部欠けた画像が転写されるのを確実に防
止することができる。
【0033】また、請求項7に記載された発明において
は、画像形成手段は、色の異なる複数のトナー画像と画
像形成動作を制御するための制御用のトナー像とを形成
可能であるように構成したので、画像形成動作の開始前
や記録媒体の通紙間に、プロセスコントロール用のトナ
ー像やレジストコントロール用のトナー像を、中間転写
体上に転写して、これらのトナー像を検出することによ
り、高画質化を可能とした場合でも、記録媒体の裏汚れ
を引き起こしたり、中間転写体上の非画像領域に転写さ
れたプロセスコントロール用のトナー像やレジストコン
トロール用のトナー像が、誤って記録媒体上に転写され
るのを防止することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0035】実施の形態1 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置とし
てのカラー電子写真複写機を示すものである。
【0036】図2において、1はカラー電子写真複写機
の本体を示すものであり、このカラー電子写真複写機本
体1の上部には、原稿2を1枚ずつ分離した状態で自動
的に搬送する自動原稿搬送装置3と、当該自動原稿搬送
装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る原稿
読取装置4が配設されている。この原稿読取装置4は、
プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によっ
て照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー
7及びハーフレートミラー8、9及び結像レンズ10か
らなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素
子11上に走査露光して、この画像読取素子11によっ
て原稿2の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、
16ドット/mm)で読み取るようになっている。
【0037】上記原稿読取装置4によって読み取られた
原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑
(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率デ
ータとして画像処理装置12に送られ、この画像処理装
置12では、原稿2の反射率データに対して、シェーデ
イング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ
補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施さ
れる。
【0038】そして、上記の如く画像処理装置12で所
定の画像処理が施された画像データは、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
K)(各8bit)の4色の原稿色材階調データとして
ROS13(Raster Output Scann
er)に送られ、このROS13では、原稿色材階調デ
ータに応じてレーザー光による画像露光が行われる。
【0039】上記カラー電子写真複写機本体1の内部に
は、色の異なる複数のトナー像を形成可能な画像形成手
段Aが配設されている。この画像形成手段Aは、主とし
て、静電潜像が形成される像担持体としての感光体ドラ
ム17と、前記感光体ドラム17上に形成された静電潜
像を現像して色の異なる複数のトナー像を形成可能な現
像手段としてのロータリー方式の現像装置19とから構
成されている。
【0040】上記ROS13は、図2に示すように、図
示しない半導体レーザーを原稿色材階調データに応じて
変調し、この半導体レーザーからレーザー光LBを階調
データに応じて出射する。この半導体レーザーから出射
されたレーザー光LBは、回転多面鏡14によって偏向
走査され、f・θレンズ15及び反射ミラー16を介し
て像担持体としての感光体ドラム17上に走査露光され
る。
【0041】上記ROS13によってレーザー光LBが
走査露光される感光体ドラム17は、図示しない駆動手
段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動され
るようになっている。この感光体ドラム17の表面は、
予め一次帯電用のスコロトロン18によって所定の極性
(例えば、マイナス極性)及び電位に帯電された後、原
稿色材階調データに応じてレーザー光LBが走査露光さ
れることによって静電潜像が形成される。上記感光体ド
ラム17上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4
色の現像器19Y、19M、19C、19BKを備えた
ロータリー方式の現像装置19によって、例えば、感光
体ドラム17の帯電極性と同極性のマイナス極性に帯電
したトナーによって反転現像され、所定の色のトナー像
となる。尚、上記感光体ドラム17上に形成されたトナ
ー像は、必要に応じて転写前帯電器20によってマイナ
ス極性の帯電を受け、電荷量が調整されるようになって
いる。
【0042】上記感光体ドラム17上に形成された各色
のトナー像は、当該感光体ドラム17の下部に配置され
た中間転写体としての中間転写ベルト21上に、第1の
転写手段としての1次転写ロール22によって多重に転
写される。この中間転写ベルト21は、駆動ロール2
3、従動ロール24a、テンションロール24b及び2
次転写手段の一部を構成する対向ロールとしてのバック
アップロール25によって、感光体ドラム17の周速と
同一の移動速度で矢印方向に沿って回動可能に支持され
ている。
【0043】上記中間転写ベルト21上には、形成する
画像の色に応じて、感光体ドラム17上に形成されるイ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラッ
ク(BK)の4色のすべて又はその一部のトナー像が、
一次転写ロール22によって順次重ね合わせた状態で転
写される。この中間転写ベルト21上に転写されたトナ
ー像は、所定のタイミングで2次転写位置へと搬送され
る記録媒体としての記録用紙26上に、中間転写ベルト
21を支持するバックアップロール25と、当該バック
アップロール25に圧接する第2の転写手段の一部を構
成する2次転写ロール27の圧接力及び静電吸引力によ
って転写される。上記記録用紙26は、図2に示すよう
に、カラー電子写真複写機本体1内の下部に配置された
複数の記録媒体収容部材としての給紙カセット28、2
9、30、31の何れかから、所定のサイズのものがフ
ィードロール28a、29a、30a、31aによって
給紙される。給紙された記録用紙26は、複数の搬送ロ
ール32及びレジストロール33によって、所定のタイ
ミングで中間転写ベルト21の2次転写位置まで搬送さ
れる。そして、上記記録用紙26には、上述したよう
に、2次転写手段としてのバックアップロール25と2
次転写ロール27とによって、中間転写ベルト21上か
ら所定の色のトナー像が一括して転写されるようになっ
ている。
【0044】また、上記中間転写ベルト21上から所定
の色のトナー像が転写された記録用紙26は、中間転写
ベルト21から分離された後、搬送ベルト34によって
定着装置35へと搬送され、この定着装置35によって
熱及び圧力でトナー像が記録用紙26上に定着され、片
面複写の場合には、そのまま排紙トレイ36上に排出さ
れてカラー画像の複写工程が終了する。
【0045】一方、両面複写の場合には、第1面(表
面)にカラー画像が形成された記録用紙26を、そのま
ま排紙トレイ36上に排出せずに、図示しない反転ゲー
トによって下向きに搬送方向が変更され、3つのロール
が圧接されたトリロール37及び反転ロール38によっ
て、反転通路39へと一旦搬送される。そして、上記記
録用紙26は、今度は逆転する反転ロール38によって
両面用通路40へと搬送され、この両面用通路40に設
けられた搬送ロール41によってレジストロール33ま
で一旦搬送されて停止する。記録用紙26は、中間転写
ベルト21上のトナー像と同期して、再度レジストロー
ル33によって搬送が開始され、当該記録用紙26の第
2面(裏面)に対してトナー像の転写・定着工程が行わ
れた後、排出トレイ36上に排出されるようになってい
る。
【0046】なお、図2中、42は転写工程が終了した
後の感光体ドラム17の表面から残留トナーや紙粉等を
除去するためのクリーニング装置、43は中間転写ベル
ト21の清掃を行うための中間転写ベルト用クリーナ
ー、44は手差しトレイをそれぞれ示している。
【0047】図1は上記カラー電子写真複写機の画像形
成手段Aを示す構成図である。
【0048】このカラー電子写真複写機では、上述した
ように、感光体ドラム17の表面が一次帯電用のスコロ
トロン18によって所定の電位に一様に帯電された後、
当該感光体ドラム17の表面には、ROS13によって
所定の色に対応した画像が露光され、静電潜像が形成さ
れる。上記感光体ドラム17の表面に各色に対応して形
成された静電潜像は、対応する色の現像器19Y、19
M、19C、19BKによって現像され、当該感光体ド
ラム17の表面には、所定の色のトナー像Tが形成され
る。
【0049】例えば、上記感光体ドラム17上に形成さ
れた静電潜像がイエロー色に対応したものであれば、こ
の静電潜像は、イエロー色の現像器19Yによって現像
され、感光体ドラム17上には、イエロー色のトナー像
Tが形成される。また、他のマゼンタ色、シアン色、ブ
ラック色についても、同様のプロセスによって対応する
色のトナー像Tが、感光体ドラム17上に順次形成され
る。
【0050】上記感光体ドラム17上に順次形成された
各色のトナー像Tは、感光体ドラム17と中間転写ベル
ト21とが接触する1次転写位置において、感光体ドラ
ム17上から中間転写ベルト21の表面に転写される。
この1次転写位置には、中間転写ベルト21の裏面側に
半導電性の1次転写用のバイアスロール22が配設され
ており、中間転写ベルト21は、1次転写用のバイアス
ロール22によって感光体ドラム17の表面に接触する
ようになっている。1次転写用のバイアスロール22に
は、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加され、感光
体ドラム17上に形成されたトナー像Tは、中間転写ベ
ルト21上に圧接力及び静電吸引力によって転写され
る。
【0051】単色の画像を形成する場合は、中間転写ベ
ルト21上に1次転写された所定の色のトナー像Tが、
直ちに記録用紙26上に2次転写されるが、複数色のト
ナー像Tを重ね合わせたカラー画像を形成する場合に
は、感光体ドラム17上への所定色のトナー像Tの形
成、並びにトナー像Tの中間転写ベルト21上への1次
転写の工程が、所定の色数分だけ繰り返される。
【0052】例えば、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色のトナ
ー像Tを重ね合わせたフルカラーの画像を形成する場
合、感光体ドラム17上には、その一回転毎にイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
K)の各色のトナー像Tが順次形成され、これらの4色
のトナー像は、順次中間転写ベルト21上に重ね合わせ
た状態で1次転写される。
【0053】その際、上記中間転写ベルト21は、最初
に1次転写されたイエロー色の未定着トナー像Tを保持
したまま、感光体ドラム17と同期した周期で回動し、
当該中間転写ベルト21上には、位置検知センサー45
によって決められた所定の位置に、その一回転毎にマゼ
ンタ色、シアン色及びブラック色の未定着トナー像T
が、イエロー色の未定着トナー像Tに順次重ね合わされ
た状態で転写される。
【0054】このようにして中間転写ベルト21に1次
転写された未定着トナー像Tは、中間転写ベルト21の
回転に伴って、記録用紙26の搬送経路に面した2次転
写位置へと搬送される。
【0055】そして、この記録用紙26は、前述したよ
うに、所定の給紙カセット28、29、30、31から
フィードロール28a、29a、30a、31aによっ
て給紙され、搬送ロール32によってレジストロール3
3まで搬送され、レジストロール33によって所定のタ
イミングで、2次転写ロール27と中間転写ベルト21
とのニップ部間に給送される。
【0056】また、2次転写位置における中間転写ベル
ト21の裏面側には、2次転写ロール27の対向電極を
なすバックアップロール25が配設されている。2次転
写位置では、所定のタイミングで半導電性の2次転写ロ
ール27が中間転写ベルト21に圧接し、当該バックア
ップロール25にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印
加することにより、中間転写ベルト21上に転写された
未定着トナー像Tは、前記2次転写位置において記録用
紙26上に静電的に2次転写される。
【0057】この実施の形態では、図1に示すように、
2次転写ロール27にトナーの帯電極性と同極性の電圧
を直接印加するのではなく、当該2次転写ロール27に
中間転写ベルト21を介して圧接するバックアップロー
ル25に、バイアスロール46によって転写バイアス電
圧印加手段としての転写バイアス用高圧電源47から、
トナーの帯電極性と同極性の電圧を印加するように構成
されている。しかし、2次転写ロール27にトナーの帯
電極性と同極性の電圧を直接印加するように構成しても
勿論よい。
【0058】そして、未定着トナー像が転写された記録
用紙26は、中間転写ベルト21から剥離され、2次転
写部の下流に配置された電極部材48、案内板49およ
び搬送ベルト34によって定着装置35に送り込まれ、
未定着トナー像Tの定着処理がなされる。
【0059】一方、未定着トナー像Tの2次転写が終了
した中間転写ベルト21は、中間転写ベルト用クリーナ
ー44によって残留トナーが除去される。
【0060】上記中間転写ベルト21は、ポリイミド、
ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレン等の
合成樹脂又は各種のゴムに、カーボンブラック等の導電
化剤を適当量分散させて、その体積抵抗率が106 〜1
14Ω・cmとなるように調整したフィルム状のベルト
によって形成されている。この中間転写ベルト21の厚
さは、例えば、0.1mmに設定される。なお、上記中
間転写ベルト21の周長は、感光体ドラム17の周長の
整数倍(例えば、3倍)に設定されている。
【0061】また、上記2次転写ロール27及び中間転
写ベルト用クリーナー44は、中間転写ベルト21と接
離可能に配設されており、カラー画像が形成される場合
には、最終色の未定着トナー像Tが中間転写ベルト21
上に1次転写されるまで、少なくとも中間転写ベルト用
クリーナー44は、中間転写ベルト21から離間してい
る。
【0062】さらに、上記2次転写ロール27は、カー
ボンを分散したウレタンゴムのチューブからなる表面層
と、カーボンを分散した発泡ウレタンゴムからなる内部
層とを備えており、当該2次転写ロール27の表面に
は、フッ素コートが施されている。この2次転写ロール
27は、その体積抵抗率が103 〜1010Ω・cmに設
定され、ロール径がφ28mmとなるように形成され、
硬度は例えば30°(アスカC)に設定される。
【0063】一方、上記バックアップロール25は、カ
ーボンを分散したEPDMとNBRのブレンドゴムのチ
ューブからなる表面層と、EPDMのゴムからなる内部
層とを備えており、その表面抵抗率が107 〜1010Ω
/□で、ロール径がφ28mmとなるように形成され、
硬度は例えば70°(アスカC)に設定される。
【0064】また、2次転写位置のニップ部下流に配置
された電極部材48は、導電性の板状部材として板金が
好ましく、この実施の形態では厚さ0.5mmのスレン
レス鋼板を使用しており、記録用紙26側を針状とした
ものが用いられている。さらに、上記電極部材48の2
次転写領域側の先端は、バックアップロール25と2次
転写ロール27のニップ部が成す線より1mmだけ2次
転写ロール27側で、かつニップ部の出口より7mmだ
け離れて配置されている。
【0065】ところで、この実施の形態1に係るカラー
電子写真複写機は、中間転写体上の非画像領域及び画像
領域に転写されたトナー像の少なくとも一部が、記録媒
体に対応した領域以外の中間転写体上に位置する場合、
第2の転写手段には、少なくとも記録媒体以外の領域に
転写バイアス電圧と逆極性の逆転写バイアス電圧を印加
するように制御する転写バイアス電圧印加制御手段を具
備するように構成されている。
【0066】すなわち、この実施の形態1に係るカラー
電子写真複写機では、図3に示すように、中間転写ベル
ト21の表面が、予め画像領域50と非画像領域51と
に区分されており、画像領域50は、当該カラー電子写
真複写機で複写可能な最大サイズ(例えば、A3サイ
ズ)の記録用紙26に対応して設定されている。上記中
間転写ベルト21の表面には、例えば、A3サイズの記
録用紙26に対応した画像領域50が2面設定され、こ
れらの画像領域50の間は、非画像領域51となってい
る。そして、上記中間転写ベルト21は、その基準位置
に設けられたマーク52を、位置検知センサー45によ
って検出することにより、画像領域50と非画像領域5
1の位置が認識され、画像領域50に原稿2に対応した
トナー像Tを転写するように構成されている。また、上
記カラー電子写真複写機は、A3サイズの半分以下のA
4サイズ等の記録用紙26に画像を形成するときは、画
像領域50を2つの領域50a、50b(例えば、A4
サイズに相当する領域)に分割し、画像領域50中の各
領域50a、50bにも原稿2のトナー像を転写可能と
なっている。
【0067】また、上記カラー電子写真複写機では、高
画質化が進むにつれて、カラー画像の画質を保証するた
めに、プロセスコントロール用のパッチやレジストコン
トロール用のパッチを、画像形成動作の開始前や記録媒
体の通紙間のタイミングで中間転写体上に転写し、これ
らのプロセスコントロール用のパッチやレジストコント
ロール用のパッチを検出して、その検出結果に基づいて
画像形成動作を制御するように構成されている。
【0068】すなわち、上記カラー電子写真複写機で
は、当該複写機の電源スイッチが入れられたときや、所
定枚のコピーが取られたとき、あるいは複写動作をスタ
ートするコピーボタンが押された後であって、実際に複
写動作が開始する前のセットアップ動作時などに、図4
に示すように、中間転写ベルト21の画像領域50に、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラ
ック(BK)の各色のプロセスコントロール用のパッチ
53Y、53M、53C、53BKが、異なった濃度で
複数形成されるとともに、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色のレジ
ストコントロール用の横向きV字形状のパッチ54Y、
54M、54C、54BKが、所定のピッチで形成され
るようになっている。
【0069】また、上記カラー電子写真複写機では、図
5に示すように、中間転写ベルト21上の記録用紙26
の通紙間に対応した非画像領域50に、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
K)の各色のプロセスコントロール用のパッチ55Y、
55M、55C、55BKが、60%と20%の2種類
の濃度で形成されるとともに、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色のレ
ジストコントロール用の横向きV字形状のパッチ56
Y、56M、56C、56BKが、所定のピッチで形成
される。
【0070】上記中間転写ベルト21上に形成されたプ
ロセスコントロール用のパッチ53Y、53M、53
C、53BK及び54Y、54M、54C、54BKや
レジストコントロール用のパッチ55Y、55M、55
C、55BK及び56Y、56M、56C、56BK
は、図1に示すように、従動ロール24aの上方に配置
された光学センサー57によって検出されるようになっ
ている。
【0071】さらに、上記カラー電子写真複写機は、中
間転写ベルト21の非画像領域51及び画像領域50に
転写されたトナー像の少なくとも一部が、記録用紙26
に対応した領域以外の中間転写ベルト21上に位置する
場合、2次転写手段には、少なくとも記録用紙26以外
の領域に転写バイアス電圧と逆極性の逆転写バイアス電
圧を印加するように制御する転写バイアス電圧印加制御
手段としてのCPU60を備えるように構成されてい
る。
【0072】また、上記カラー電子写真複写機には、図
1に示すように、2次転写位置の上流側に、記録用紙2
6を検知する用紙検知センサー58が配置されており、
この用紙検知センサー58によって、中間転写ベルト2
1と接触する2次転写位置へ搬送される記録用紙26の
先端や後端等を検知するようになっている。
【0073】なお、上記カラー電子写真複写機には、中
間転写ベルト21の内部に湿度を検知するための湿度セ
ンサー59が配設されている。
【0074】図6は上記カラー電子写真複写機の制御回
路を示すブロック図である。
【0075】図6において、60はカラー電子写真複写
機の画像形成動作を制御するとともに、転写バイアス電
圧印加制御手段としても機能するCPU、61は複写枚
数や複写倍率あるいは記録用紙26のサイズ等を指定す
るユーザーインターフェイス、45は中間転写ベルト2
1に設けられたマーク52を検知するための位置検知セ
ンサー、57は中間転写ベルト21上に転写されたプロ
セスコントロール用のパッチ53Y、53M、53C、
53BK及び54Y、54M、54C、54BKやレジ
ストコントロール用のパッチ55Y、55M、55C、
55BK及び56Y、56M、56C、56BKを検出
するための光学センサー、58は2次転写位置の手前に
配置された用紙検知センサー、62は給紙カセット2
8、29、30、31に設けられたサイズ検知部によっ
て、当該給紙カセット28、29、30、31に収容さ
れた記録用紙26のサイズを検知するカセットセンサ
ー、59はカラー電子写真複写機本体1の内部に湿度を
検知するための湿度センサー、47は2次転写手段とし
てのバックアップロール27に転写バイアス電圧を印加
する転写バイアス電圧印加手段としての転写バイアス電
圧用高圧電源、13は感光体ドラム17上に原稿2の画
像に対応した画像露光及びプロセスコントロール用のパ
ッチ53Y、53M、53C、53BK及び54Y、5
4M、54C、54BKやレジストコントロール用のパ
ッチ55Y、55M、55C、55BK及び56Y、5
6M、56C、56BKを形成するための画像露光を行
うROS、63は中間転写ベルト21を回転駆動するた
めのベルト駆動モーター、64はCPU60がカラー電
子写真複写機の画像形成動作や転写バイアス電圧印加制
御動作を行うためのプログラムを記憶したROM、65
はCPU60が制御動作を行うためのデータ等を記憶す
るRAMをそれぞれ示すものである。
【0076】以上の構成において、この実施の形態1に
係るカラー電子写真複写機では、次のようにして、高画
質化のためにプロセスコントロール用のトナー像やレジ
ストコントロール用のトナー像を、中間転写体上に転写
するように構成した画像形成装置であっても、記録媒体
に裏面汚れが発生するのを確実に防止することができる
のは勿論のこと、生産性が大幅に低下するのを防止可能
となっている。また、上記カラー電子写真複写機では、
プロセスコントロール用のトナー像やレジストコントロ
ール用のトナー像が、2次転写手段に転写されたり、記
録媒体上に転写されるのを確実に防止可能となってい
る。
【0077】まず、第1に、通常の画像複写動作時にお
ける中間転写ベルトの回転、及び当該中間転写ベルト上
に転写されるトナー像、並びに記録用紙の搬送状態、2
次転写手段に印加される転写バイアス電圧の制御動作に
ついて説明する。
【0078】すなわち、上記実施の形態1に係るカラー
電子写真複写機は、図2に示すように、原稿2が所定の
位置にセットされ、ユーザーインターフェイス61によ
って複写枚数や複写倍率あるいは記録用紙26のサイズ
等が指定され、コピーボタンが押されると、CPU60
の制御によって、感光体ドラム17が回転駆動されると
ともに、図7に示すように、中間転写ベルト21を回転
駆動するベルト駆動モーター63がON状態となり、中
間転写ベルト21が回転駆動される。また、2次転写手
段のバックアップロール25には、転写バイアス電圧印
加制御手段としてのCPU60によって、中間転写ベル
ト21が回転すると同時に、転写バイアス電圧用高圧電
源47を介して、例えば+550Vの逆転写バイアス電
圧が印加される。上記2次転写手段のバックアップロー
ル25に印加される逆転写バイアス電圧は、+550V
に限定されるものではなく、後述するように、中間転写
ベルト21上に転写されたトナー像が、2次転写位置を
通過する際に、当該2次転写位置に設けられた2次転写
ロール27にトナーが付着することがなく、2次転写ロ
ール27のクリーニングに最適な値に設定される。な
お、この実施の形態1では、ベルト駆動モーター63が
回転している間、2次転写ロール27は、中間転写ベル
ト21に圧接したままの状態となるように構成されてい
る。
【0079】そして、上記中間転写ベルト21の画像領
域50には、図4及び図7に示すように、複写動作をス
タートするコピーボタンが押された後であって、実際に
複写動作が開始する前のセットアップ動作時に、感光体
ドラム17上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色のプロ
セスコントロール用のパッチ53Y、53M、53C、
53BKが、異なった濃度で複数転写されるとともに、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラ
ック(BK)の各色のレジストコントロール用の横向き
V字形状のパッチ54Y、54M、54C、54BK
が、所定のピッチで転写される。上記中間転写ベルト2
1の画像領域50に転写された各色のプロセスコントロ
ール用のパッチ53Y、53M、53C、53BKや、
各色のレジストコントロール用の横向きV字形状のパッ
チ54Y、54M、54C、54BKは、図1に示すよ
うに、光学センサー57によって検出され、これらのプ
ロセスコントロール用のパッチやレジストコントロール
用のパッチの濃度や位置のデータは、図6に示すよう
に、CPU60に送られる。CPU60は、プロセスコ
ントロール用のパッチやレジストコントロール用のパッ
チの濃度や位置のデータが、所定の範囲内にあるか否か
を判別し、当該パッチの濃度や位置のデータが所定の範
囲内に入るように、画像形成用の種々のパラメータを制
御する。
【0080】また、上記中間転写ベルト21の画像領域
50に転写された各色のプロセスコントロール用のパッ
チ53Y、53M、53C、53BKや、各色のレジス
トコントロール用のパッチ54Y、54M、54C、5
4BKが2次転写位置を通過する際も、CPU60は、
図7に示すように、転写バイアス電圧用高圧電源47を
介して、バックアップロール25に例えば+550Vの
逆転写バイアス電圧を印加したままの状態を維持してい
る。そのため、上記中間転写ベルト21の画像領域50
に転写された各色のプロセスコントロール用のパッチ5
3Y、53M、53C、53BKや、各色のレジストコ
ントロール用のパッチ54Y、54M、54C、54B
Kは、2次転写位置を通過する際、バックアップロール
25に印加される逆転写バイアス電圧によって、当該中
間転写ベルト21上に転写されたままの状態となり、中
間転写ベルト21に圧接する2次転写ロール27上に転
写することがない。なお、上記中間転写ベルト21の画
像領域50に転写された各色のプロセスコントロール用
のパッチ53Y、53M、53C、53BKや、各色の
レジストコントロール用のパッチ54Y、54M、54
C、54BKは、その後、中間転写ベルト用クリーナー
43によって、中間転写ベルト21上から除去される。
【0081】次に、上記中間転写ベルト21の画像領域
50、及び記録用紙26の通紙間に相当する領域には、
図5及び図7に示すように、感光体ドラム17上に形成
された原稿2の画像に対応したトナー像70、及びイエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(BK)の各色のプロセスコントロール用のパッチ55
Y、55M、55C、55BKが、2種類の濃度で転写
されるとともに、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(BK)の各色のレジストコント
ロール用の横向きV字形状のパッチ56Y、56M、5
6C、56BKが、所定のピッチで転写される。
【0082】その際、フルカラーの画像を形成する場合
には、中間転写ベルト21の画像領域50に、感光体ド
ラム17が1回転する毎に、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色のトナ
ー像が転写されるとともに、記録用紙26の通紙間に相
当する領域には、図5に示すように、感光体ドラム17
が1回転する毎に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、
シアン(C)、ブラック(BK)の各色のプロセスコン
トロール用のパッチ55Y、55M、55C、55BK
が、2種類の濃度で転写されるとともに、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
K)の各色のレジストコントロール用の横向きV字形状
のパッチ56Y、56M、56C、56BKが、所定の
ピッチで転写される。
【0083】また、上記中間転写ベルト21の画像領域
50に最終のトナー像70、つまりフルカラーの画像を
形成する場合であれば、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色のトナ
ー像が多重に転写されたトナー像70、あるいはイエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(BK)のうちの1色乃至3色の画像を形成する場合で
あれば、これらの1色乃至3色のトナー像70が転写さ
れるまでの間、バックアップロール25には、例えば+
550Vの逆転写バイアス電圧が印加されたままの状態
となっている。
【0084】ところで、上記の如くして中間転写ベルト
21の画像領域50に転写された最終のトナー像70が
2次転写位置を通過する際、CPU60は、図7に示す
ように、転写バイアス電圧用高圧電源47を介して、バ
ックアップロール25に例えば−2.2KVの転写バイ
アス電圧を印加する。そのため、上記中間転写ベルト2
1の画像領域50に転写された最終のトナー像70は、
2次転写位置を通過する際、バックアップロール25に
印加される転写バイアス電圧によって、当該中間転写ベ
ルト21上からトナー像に同期して2次転写位置へと搬
送される記録用紙26上に転写される。
【0085】その際、上記2次転写手段のバックアップ
ロール25に印加される転写バイアス電圧は、−2.2
KVに限定されるものではなく、中間転写ベルト21上
に転写された最終トナー像70を、2次転写位置を通過
する際に、記録用紙26上に転写するために最適な値に
設定される。そのため、この実施の形態に係るカラー電
子写真複写機では、図1に示すように、湿度センサー5
9によって、複写機本体1内の湿度を検出し、CPU6
0は、湿度センサー59の検出結果に基づいて、トナー
像70の最適な転写性が得られるように、バックアップ
ロール25に印加される転写バイアス電圧を、−1.5
KV〜−3.0KVの範囲で制御するようになってい
る。
【0086】一方、上記の如くして中間転写ベルト21
の記録用紙26の通紙間に相当する領域に転写された各
色のプロセスコントロール用のパッチ55Y、55M、
55C、55BKや、各色のレジストコントロール用の
横向きV字形状のパッチ56Y、56M、56C、56
BKが2次転写位置を通過する際、CPU60は、図7
に示すように、転写バイアス電圧用高圧電源47を介し
て、選択された記録用紙26のサイズに応じた非画像領
域51のすべてにわたって、バックアップロール25に
例えば+550Vの逆転写バイアス電圧を印加したまま
の状態となっている。そのため、上記中間転写ベルト2
1の記録用紙26の通紙間に相当する非画像領域51に
転写された各色のプロセスコントロール用のパッチ55
Y、55M、55C、55BKや、各色のレジストコン
トロール用のパッチ56Y、56M、56C、56BK
は、2次転写位置を通過する際、バックアップロール2
5に印加される逆転写バイアス電圧によって、当該中間
転写ベルト21上に転写されたままの状態となり、中間
転写ベルト21に圧接する2次転写ロール27上に転写
することがない。
【0087】その後、上記中間転写ベルト21を回転駆
動するベルト駆動モーター63が停止すると、バックア
ップロール25へのバイアス電圧の印加がOFFされ
る。
【0088】このように、上記実施の形態1に係るカラ
ー電子写真複写機では、中間転写ベルト21の記録用紙
26の通紙間に相当する非画像領域51に、各色のプロ
セスコントロール用のパッチ55Y、55M、55C、
55BKや、各色のレジストコントロール用のパッチ5
6Y、56M、56C、56BKを転写して、カラー画
像の高画質化を図った場合でも、これら各色のプロセス
コントロール用のパッチや、各色のレジストコントロー
ル用のパッチが、中間転写ベルト21に圧接する2次転
写ロール27上に転写することがないので、記録用紙2
6の裏汚れを確実に防止することができる。
【0089】第2に、通常の画像複写動作時に、中間転
写ベルト上に転写されるトナー像と記録用紙の間にサイ
ズミスマッチが発生した場合において、2次転写手段に
印加される転写バイアス電圧の制御動作について説明す
る。
【0090】この実施の形態1に係るカラー電子写真複
写機では、図8に示すように、上述したごとく、中間転
写ベルト21の画像領域50に、複写動作をスタートす
るコピーボタンが押された後であって、実際に複写動作
が開始する前のセットアップ動作時に、感光体ドラム1
7上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(BK)の各色のプロセスコント
ロール用のパッチ53Y、53M、53C、53BK
が、異なった濃度で複数転写されるとともに、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
K)の各色のレジストコントロール用の横向きV字形状
のパッチ54Y、54M、54C、54BKが、所定の
ピッチで転写される。
【0091】その後、上記中間転写ベルト21の画像領
域50には、図8に示すように、最終のトナー像70が
転写される。すると、CPU60は、上記の如く、中間
転写ベルト21の画像領域50に転写された最終のトナ
ー像70が2次転写位置を通過する際、図8に示すよう
に、転写バイアス電圧用高圧電源47を介して、バック
アップロール25に例えば−2.2KVの転写バイアス
電圧を印加する。そのため、上記中間転写ベルト21の
画像領域50に転写された最終のトナー像70は、2次
転写位置を通過する際、バックアップロール25に印加
される転写バイアス電圧によって、当該中間転写ベルト
21上からトナー像に同期して2次転写位置へと搬送さ
れる記録用紙26上に転写される。
【0092】その際、上記CPU60は、図6に示すよ
うに、用紙検知センサー58又はカセットセンサー62
からの信号に基づいて、記録用紙26の搬送方向に沿っ
たサイズを検知しており、このCPU60は、図8に示
すように、当該記録用紙26の搬送方向に沿ったサイズ
に対応した領域にのみ、転写バイアス電圧用高圧電源4
7を介して、バックアップロール25に例えば−2.2
KVの転写バイアス電圧を印加し、記録用紙26とトナ
ー像70のミスマッチが発生している部分には、転写バ
イアス電圧用高圧電源47を介して、バックアップロー
ル25に例えば+550Vの逆転写バイアス電圧を印加
し、記録用紙26からはみ出したトナー像70が、2次
転写ロール27上に転写されるのを防止するようになっ
ている。なお、上記カセットセンサー62は、記録用紙
26の搬送方向に沿ったサイズを直接検知するものでは
ないが、給紙カセットに収容されるべき記録用紙26の
搬送方向に沿ったサイズを検知することができる。した
がって、上記カセットセンサー62は、当該給紙カセッ
トに収容されるべき記録用紙26のサイズが、例えば、
その長手方向を搬送方向に沿ったA4サイズである場
合、記録用紙26のサイズを長手方向が搬送方向に沿っ
たA4サイズであると検知する。そして、上記中間転写
ベルト21上に形成されたトナー像70が、A3サイズ
である場合に、CPU60は、記録用紙26とトナー像
70のミスマッチが発生していると判断し、記録用紙2
6からはみ出したトナー像70に対しては、逆転写バイ
アス電圧を印加するようになっている。
【0093】その後、CPU60は、中間転写ベルト2
1の記録用紙26の通紙間に相当する領域に転写された
各色のプロセスコントロール用のパッチ55Y、55
M、55C、55BKや、各色のレジストコントロール
用の横向きV字形状のパッチ56Y、56M、56C、
56BKが2次転写位置を通過する際、図8に示すよう
に、転写バイアス電圧用高圧電源47を介して、選択さ
れた記録用紙26のサイズに応じた非画像領域51のす
べてにわたって、バックアップロール25に例えば+5
50Vの逆転写バイアス電圧を印加することにより、各
色のプロセスコントロール用のパッチや、各色のレジス
トコントロール用のパッチが、2次転写ロール27上に
転写されるのを防止している。
【0094】このように、上記実施の形態1に係るカラ
ー電子写真複写機では、中間転写ベルト21の画像領域
50に転写されたトナー像70と、当該トナー像70と
転写すべき記録用紙26との間に、ミスマッチが発生し
た場合でも、記録用紙26からはみ出したトナー像70
が2次転写ロール72に転写され、次に搬送される記録
用紙26に裏汚れが発生するのを確実に防止できるよう
になっている。
【0095】第3に、記録用紙が用紙の搬送系に詰まる
ジャムが発生した後、ジャムが発生した記録用紙を取り
除いた場合など、記録用紙上に中間転写ベルト上のトナ
ー像を転写する必要がなく、且つ2次転写位置を記録用
紙とトナー像が通過するような場合において、2次転写
手段に印加される転写バイアス電圧の制御動作について
説明する。
【0096】この実施の形態1に係るカラー電子写真複
写機では、図9に示すように、最初に、複写動作をスタ
ートするコピーボタンが押された後であって、実際に複
写動作が開始する前のセットアップ動作時に、各色のプ
ロセスコントロール用のパッチ53Y、53M、53
C、53BKや、各色のレジストコントロール用の横向
きV字形状のパッチ54Y、54M、54C、54BK
の転写及び検出動作が行われる。
【0097】その後、上記中間転写ベルト21の画像領
域50には、図9に示すように、最終のトナー像70が
転写されるが、記録用紙26が用紙の搬送系に詰まるジ
ャムが発生した後、ジャムが発生した記録用紙26を取
り除いた場合など、その間、用紙搬送系に残って搬送さ
れる記録用紙26上には、中間転写ベルト上のトナー像
を転写する必要がない。そのため、CPU60は、記録
用紙26のジャムが発生したことを検出すると、中間転
写ベルト21の画像領域50に転写された最終のトナー
像70が2次転写位置を通過する際、図9に示すよう
に、転写バイアス電圧用高圧電源47を介して、バック
アップロール25に例えば+550Vの逆転写バイアス
電圧を印加したままの状態を維持する。そのため、上記
中間転写ベルト21の画像領域50に転写された最終の
トナー像70は、2次転写位置を通過する際、バックア
ップロール25に印加される逆転写バイアス電圧によっ
て、当該中間転写ベルト21上からトナー像に同期して
2次転写位置へと搬送される記録用紙26上に転写され
る。
【0098】その際、上記CPU60は、図6に示すよ
うに、用紙検知センサー58又はカセットセンサー62
からの信号に基づいて、記録用紙26の搬送方向に沿っ
たサイズを検知しており、このCPU60は、図8に示
すように、当該記録用紙26の搬送方向に沿ったサイズ
に対応した領域にのみ、転写バイアス電圧用高圧電源4
7を介して、バックアップロール25に例えば−2.2
KVの転写バイアス電圧を印加し、記録用紙26とトナ
ー像70のミスマッチが発生している部分には、転写バ
イアス電圧用高圧電源47を介して、バックアップロー
ル25に例えば+550Vの逆転写バイアス電圧を印加
し、記録用紙26からはみ出したトナー像70が、2次
転写ロール27上に転写されるのを防止するようになっ
ている。なお、上記カセットセンサー62は、記録用紙
26の搬送方向に沿ったサイズを直接検知するものでは
ないが、給紙カセットに収容されるべき記録用紙26の
搬送方向に沿ったサイズを検知することができる。した
がって、上記カセットセンサー62は、当該給紙カセッ
トに収容されるべき記録用紙26のサイズが、例えば、
その長手方向を搬送方向に沿ったA4サイズである場
合、記録用紙26のサイズを長手方向が搬送方向に沿っ
たA4サイズであると検知する。そして、上記中間転写
ベルト21上に形成されたトナー像70が、A3サイズ
である場合に、CPU60は、記録用紙26とトナー像
70のミスマッチが発生していると判断し、記録用紙2
6からはみ出したトナー像70に対しては、逆転写バイ
アス電圧を印加するようになっている。
【0099】その後、CPU60は、中間転写ベルト2
1の記録用紙26の通紙間に相当する領域に転写された
各色のプロセスコントロール用のパッチ55Y、55
M、55C、55BKや、各色のレジストコントロール
用の横向きV字形状のパッチ56Y、56M、56C、
56BKが2次転写位置を通過する際、図8に示すよう
に、転写バイアス電圧用高圧電源47を介して、選択さ
れた記録用紙26のサイズに応じた非画像領域51のす
べてにわたって、バックアップロール25に例えば+5
50Vの逆転写バイアス電圧を印加することにより、各
色のプロセスコントロール用のパッチや、各色のレジス
トコントロール用のパッチが、2次転写ロール27上に
転写されるのを防止している。
【0100】このように、上記実施の形態1に係るカラ
ー電子写真複写機では、中間転写ベルト21の画像領域
50に転写されたトナー像70と、当該トナー像70と
転写すべき記録用紙26との間に、ミスマッチが発生し
た場合でも、記録用紙26からはみ出したトナー像70
が2次転写ロール72に転写され、次に搬送される記録
用紙26に裏汚れが発生するのを確実に防止できるよう
になっている。
【0101】第4に、記録用紙が給紙カセットから給紙
される際や、用紙の搬送系によって搬送される際など
に、記録用紙の搬送不良が発生し、中間転写ベルト上の
記録用紙に対応した画像領域と記録用紙との間に位置ず
れが発生した場合において、2次転写手段に印加される
転写バイアス電圧の制御動作について説明する。
【0102】この実施の形態1に係るカラー電子写真複
写機では、中間転写ベルト21の画像領域50に、図1
0に示すように、最終のトナー像70が転写されるが、
記録用紙26の搬送不良によって、記録用紙26の2次
転写位置への搬送状態が、中間転写ベルト21の画像領
域50に転写された最終のトナー像70とずれる場合が
ある。
【0103】その際、CPU60は、図10に示すよう
に、2次転写位置に配置された用紙検知センサー58に
よって、当該2次転写位置へ搬送される記録用紙26の
先端及び後端と、中間転写ベルト21の画像領域50に
転写された最終のトナー像70との間に、位置ずれが発
生していることを検知する。すると、CPU60は、図
10に示すように、少なくとも中間転写ベルト21の画
像領域50に転写された最終のトナー像70が、記録用
紙26から外れる領域に対して、又は中間転写ベルト2
1の画像領域50に転写された最終のトナー像70のす
べての領域に対して、転写バイアス電圧用高圧電源47
を介して、バックアップロール25に例えば+550V
の逆転写バイアス電圧を印加したままの状態を維持す
る。そのため、上記中間転写ベルト21の画像領域50
に転写された最終のトナー像70は、2次転写位置を通
過する際、バックアップロール25に印加される逆転写
バイアス電圧によって、当該中間転写ベルト21上から
トナー像に対して、その搬送位置がずれた状態で2次転
写位置へと搬送される記録用紙26上に転写されること
がない。
【0104】ところで、上記第4の場合においては、記
録用紙26が給紙カセット28〜31から給紙される際
や、用紙の搬送系によって搬送される際などに、記録用
紙26の搬送不良が発生し、中間転写ベルト21上の記
録用紙26に対応した画像領域50と記録用紙26との
間に位置ずれが発生することを想定している。これは、
上記中間転写ベルト21が感光体ドラム17と同期した
状態で回転駆動されており、感光体ドラム17上には、
CPU60によってROS13等の画像形成手段A全体
が制御されて、トナー像が形成され、このトナー像が中
間転写ベルト21上に転写されるように構成されている
ため、当該中間転写ベルト21上に転写されるトナー像
70の位置に位置ずれが発生することは、ほとんど考え
難いからである。
【0105】なお、上記CPU60は、図11に示すよ
うに、記録用紙26の搬送不良が発生した場合であって
も、各色のプロセスコントロール用のパッチ53Y、5
3M、53C、53BK又は55Y、55M、55C、
55BKや、各色のレジストコントロール用の横向きV
字形状のパッチ54Y、54M、54C、54BK又は
56Y、56M、56C、56BKのすべてが、記録用
紙26上に転写可能であり、当該記録用紙26からはず
れるトナー像がないと判断した場合には、バックアップ
ロール25に転写バイアス電圧を印加して、各色のプロ
セスコントロール用のパッチ53Y、53M、53C、
53BK又は55Y、55M、55C、55BKや、各
色のレジストコントロール用の横向きV字形状のパッチ
54Y、54M、54C、54BK又は56Y、56
M、56C、56BKのすべてを、記録用紙26上に転
写するように構成してもよいし、バックアップロール2
5に印加する転写バイアス電圧をOFFするか、あるい
は逆転写バイアス電圧を印加することにより、各色のプ
ロセスコントロール用のパッチ53Y、53M、53
C、53BK又は55Y、55M、55C、55BK
や、各色のレジストコントロール用の横向きV字形状の
パッチ54Y、54M、54C、54BK又は56Y、
56M、56C、56BKのすべてを、記録用紙26上
に転写しないように構成してもよい。
【0106】第5に、通常の画像複写動作時に、中間転
写ベルト上に転写されるトナー像と記録用紙の間にサイ
ズミスマッチが発生した場合において、2次転写手段に
印加される転写バイアス電圧の制御動作について説明す
る。
【0107】この実施の形態1に係るカラー電子写真複
写機では、図12に示すように、上述したごとく、中間
転写ベルト21の画像領域50に、複写動作をスタート
するコピーボタンが押された後であって、実際に複写動
作が開始する前のセットアップ動作時に、感光体ドラム
17上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、
シアン(C)、ブラック(BK)の各色のプロセスコン
トロール用のパッチ53Y、53M、53C、53BK
が、異なった濃度で複数転写されるとともに、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
K)の各色のレジストコントロール用の横向きV字形状
のパッチ54Y、54M、54C、54BKが、所定の
ピッチで転写される。
【0108】その後、上記中間転写ベルト21の画像領
域50には、図12に示すように、最終のトナー像70
が転写される。すると、CPU60は、上記の如く、中
間転写ベルト21の画像領域50に転写された最終のト
ナー像70が2次転写位置を通過する際、図8に示すよ
うに、転写バイアス電圧用高圧電源47を介して、バッ
クアップロール25に例えば−2.2KVの転写バイア
ス電圧を印加する。そのため、上記中間転写ベルト21
の画像領域50に転写された最終のトナー像70は、2
次転写位置を通過する際、バックアップロール25に印
加される転写バイアス電圧によって、当該中間転写ベル
ト21上からトナー像に同期して2次転写位置へと搬送
される記録用紙26上に転写される。
【0109】その際、上記CPU60は、図12に示す
ように、用紙検知センサー58又はカセットセンサー6
2からの信号に基づいて、記録用紙26が2次転写位置
を通過したことを検知し、このCPU60は、当該記録
用紙26の搬送方向に沿ったサイズに対応した領域にの
み、転写バイアス電圧用高圧電源47を介して、バック
アップロール25に例えば−2.2KVの転写バイアス
電圧を印加し、記録用紙26が2次転写位置を通過した
後、記録用紙26のサイズミスマッチ等の発生の有無に
関わりなく、常に一定時間(例えば、最大サイズの記録
用紙26に対応した時間)だけ、転写バイアス電圧用高
圧電源47を介して、バックアップロール25に例えば
+550Vの逆転写バイアス電圧を印加し、記録用紙2
6からはみ出したトナー像70が、2次転写ロール27
上に転写されるのを確実に防止可能となっている。
【0110】実施の形態2 図13はこの発明の実施の形態2を示すものであり、こ
の実施の形態2では、画像形成手段の構成が前記実施の
形態1と異なっており、画像形成手段として、静電潜像
が形成される像担持体と、前記像担持体上に形成された
静電潜像を所定の色のトナーで現像する現像手段とから
なる画像形成ユニットを複数備え、これら複数の画像形
成ユニットで色の異なる複数のトナー像を順次形成する
ものが用いられている。
【0111】図13はこの発明の実施の形態2に係る画
像形成装置としてのタンデム型のカラー電子写真複写機
を示すものである。
【0112】図13において、101はタンデム型のデ
ジタルカラー複写機の本体を示すものであり、このデジ
タルカラー複写機本体101の一端側の上部には、原稿
102をプラテンガラス105上に押圧するプラテンカ
バー103と、プラテンガラス105上に載置された原
稿102の画像を読み取る原稿読取装置104が配設さ
れている。この原稿読取装置104は、プラテンガラス
105上に載置された原稿102を光源106によって
照明し、原稿102からの反射光像を、フルレートミラ
ー107及びハーフレートミラー108、109及び結
像レンズ110からなる縮小光学系を介してCCD等か
らなる画像読取素子111上に走査露光して、この画像
読取素子111によって原稿2の色材反射光像を所定の
ドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るよ
うになっている。
【0113】上記原稿読取装置104によって読み取ら
れた原稿102の色材反射光像は、例えば、赤(R)、
緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率
データとしてIPS112(Image Proces
sing System)に送られ、このIPS112
では、原稿2の反射率データに対して、シェーデイング
補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、
枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。
【0114】そして、上記の如くIPS112で所定の
画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8bit)
の4色の原稿色材階調データに変換され、次に述べるよ
うに、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット113Y、
113M、113C、113BKのROS114Y、1
14M、114C、114BK(Raster Out
put Scanner)に送られ、これらのROS1
14Y、114M、114C、114BKでは、所定の
色の原稿色材階調データに応じてレーザー光による画像
露光が行われる。
【0115】ところで、上記タンデム型のデジタルカラ
ー複写機本体101の内部には、イエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成
ユニット113Y、113M、113C、113BK
が、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置されて
いる。
【0116】これらの4つの画像形成ユニット113
Y、113M、113C、113BKは、すべて同様に
構成されており、大別して、矢印方向に沿って所定の回
転速度で回転する感光体ドラム115と、この感光体ド
ラム115の表面を一様に帯電する一次帯電用のスコロ
トロン116と、当該感光体ドラム115の表面に各色
に対応した画像を露光して静電潜像を形成するROS1
14と、感光体ドラム115上に形成された静電潜像を
現像する現像器117、クリーニング装置118とから
構成されている。
【0117】上記ROS114は、図2に示すように、
半導体レーザー119を原稿色材階調データに応じて変
調して、この半導体レーザー119からレーザー光LB
を階調データに応じて出射する。この半導体レーザー1
19から出射されたレーザー光LBは、反射ミラー12
0、121を介して回転多面鏡122によって偏向走査
され、再び反射ミラー120、121及び複数枚の反射
ミラー123、124を介して像担持体としての感光体
ドラム115上に走査露光される。
【0118】上記IPS12からは、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各
色の画像形成ユニット113Y、113M、113C、
113BKのROS114Y、114M、114C、1
14BKに各色の画像データが順次出力され、これらの
ROS114Y、114M、114C、114BKから
画像データに応じて出射されるレーザービームLBが、
それぞれの感光体ドラム115Y、115M、115
C、115BKの表面に走査露光されて静電潜像が形成
される。上記各感光体ドラム115Y、115M、11
5C、115BKに形成された静電潜像は、現像器11
7Y、117M、117C、117BKによって、それ
ぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(BK)の各色のトナー像として現像される。
【0119】上記各画像形成ユニット113Y、113
M、113C、113Kの感光体ドラム115Y、11
5M、115C、115BK上に、順次形成されたイエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(BK)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット11
3Y、113M、113C、113BKの下方に配置さ
れた中間転写ベルト125上に、一次転写ロール126
Y、126M、126C、126BKによって多重に転
写される。この転写ベルト125は、ドライブロール1
27と、ストリッピングロール128と、ステアリング
ロール129と、アイドルロール130と、バックアッ
プロール131と、アイドルロール132との間に一定
のテンションで掛け回されており、図示しない定速性に
優れた専用の駆動モーターによって回転駆動されるドラ
イブロール127により、矢印方向に所定の速度で循環
駆動されるようになっている。上記転写ベルト125と
しては、例えば、可撓性を有するPET等の合成樹脂フ
ィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂
フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することに
より、無端ベルト状に形成したものが用いられる。
【0120】上記転写ベルト125上に多重に転写され
たイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブ
ラック(BK)の各色のトナー像は、バックアップロー
ル131に圧接する2次転写ロール133によって、圧
接力及び静電気力で記録用紙134上に2次転写され、
この各色のトナー像が転写された記録用紙134は、2
連の搬送ベルト135、136によって定着器137へ
と搬送される。そして、上記各色のトナー像が転写され
た記録用紙134は、定着器137によって熱及び圧力
で定着処理を受け、複写機本体101の外部に設けられ
た排出トレイ138上に排出される。
【0121】上記記録用紙134は、図13に示すよう
に、複数の給紙カセット139、140、141のうち
の何れかから所定のサイズのものが、給紙ローラ142
及び用紙搬送用のローラ対143、144、145から
なる用紙搬送経路146を介して、レジストロール14
7まで一旦搬送される。上記給紙カセット139、14
0、141のうちの何れかから供給された転写用紙13
4は、所定のタイミングで回転駆動されるレジストロー
ル147によって中間転写ベルト125上へ送出され
る。
【0122】そして、上記イエロー色、マゼンタ色、シ
アン色及びブラック色の4つの画像形成ユニット113
Y、113M、113C、113BKでは、上述したよ
うに、それぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色及び
ブラック色のトナー像が所定のタイミングで順次形成さ
れるようになっている。
【0123】なお、上記感光体ドラム115Y、115
M、115C、115BKは、トナー像の転写工程が終
了した後、クリーニング装置118Y、118M、11
8C、118BKによって残留トナーや紙粉等が除去さ
れて、次の画像形成プロセスに備える。また、中間転写
ベルト125は、ベルト用クリーナー148によって残
留トナーが除去される。
【0124】ところで、上記タンデム型のカラー電子写
真複写機においても、前記実施の形態1と同様に、中間
転写ベルト125上の非画像領域51及び画像領域50
に転写されたトナー像の少なくとも一部が、記録媒体1
34に対応した領域以外の中間転写ベルト125上に位
置する場合、前記第2の転写手段としてのバックアップ
ロール131及び2次転写ロール133には、少なくと
も記録媒体134以外の領域に転写バイアス電圧と逆極
性の逆転写バイアス電圧を印加するように制御する転写
バイアス電圧印加制御手段としてのCPUを具備するよ
うに構成されている。
【0125】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0126】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
高画質化のためにプロセスコントロール用のトナー像や
レジストコントロール用のトナー像を、中間転写体上に
転写するように構成した画像形成装置であっても、記録
媒体に裏面汚れが発生するのを確実に防止することがで
きるのは勿論のこと、生産性が大幅に低下するのを防止
可能な画像形成装置を提供することができる。
【0127】また、この発明によれば、高画質化のため
にプロセスコントロール用のトナー像やレジストコント
ロール用のトナー像を、中間転写体上に転写するように
構成した画像形成装置であっても、これらのプロセスコ
ントロール用のトナー像やレジストコントロール用のト
ナー像が、記録媒体上に転写されるのを確実に防止可能
な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのカラー電子写真複写機の画像形成手段を
示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのカラー電子写真複写機を示す構成図であ
る。
【図3】 図3は中間転写ベルトの画像領域及び非画像
領域を示す説明図である。
【図4】 図4は中間転写ベルト上に転写されるプロセ
スコントロール用のパッチ及びレジストコントロール用
のパッチを示す説明図である。
【図5】 図5は中間転写ベルト上に転写されるプロセ
スコントロール用のパッチ及びレジストコントロール用
のパッチを示す説明図である。
【図6】 図6はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのカラー電子写真複写機の制御回路を示す
ブロック図である。
【図7】 図7はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのカラー電子写真複写機の画像形成動作を
示すタイミングチャートである。
【図8】 図8はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのカラー電子写真複写機の画像形成動作を
示すタイミングチャートである。
【図9】 図9はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのカラー電子写真複写機の画像形成動作を
示すタイミングチャートである。
【図10】 図10はこの発明の実施の形態1に係る画
像形成装置としてのカラー電子写真複写機の画像形成動
作を示すタイミングチャートである。
【図11】 図11はこの発明の実施の形態1に係る画
像形成装置としてのカラー電子写真複写機の画像形成動
作を示すタイミングチャートである。
【図12】 図12はこの発明の実施の形態1に係る画
像形成装置としてのカラー電子写真複写機の画像形成動
作を示すタイミングチャートである。
【図13】 図13はこの発明の実施の形態2に係る画
像形成装置としてのタンデム型のカラー電子写真複写機
を示す構成図である。
【符号説明】
17:感光体ドラム(像担持体)、21:中間転写ベル
ト(中間転写体)、22:1次転写ロール(1次転写手
段)、25:バックアップロール(2次転写手段)、2
6:記録用紙(記録媒体)、27:2次転写ロール(2
次転写手段)、47:転写バイアス用高圧電源(転写バ
イアス電圧印加手段)、53Y、53M、53C、53
BK、54Y、54M、54C:プロセスコントロール
用のパッチ、55Y、55M、55C、55BK、56
Y、56M、56C、56BK:レジストコントロール
用のパッチ、58:用紙検知センサー、60:CPU
(転写バイアス電圧印加制御手段)、62:カセットセ
ンサー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 落合 誠 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H030 AD03 BB42 BB43 BB54 BB56 2H032 AA15 BA07 BA19 BA26 BA30 CA13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色の異なる複数のトナー像を形成可能な
    画像形成手段と、 前記画像形成手段によって形成されたトナー像を一時転
    写して保持するための中間転写体と、 前記画像形成手段によって形成されたトナー像を、中間
    転写体上に転写するための第1の転写手段と、 前記中間転写体上に転写されたトナー像を、記録媒体上
    に転写するための第2の転写手段と、 前記中間転写体上に転写されたトナー像を記録媒体上に
    転写するための転写バイアス電圧を、前記第2の転写手
    段に印加する転写バイアス電圧印加手段と、 前記中間転写体上の非画像領域及び画像領域に転写され
    たトナー像の少なくとも一部が、記録媒体に対応した領
    域以外の中間転写体上に位置する場合、前記第2の転写
    手段には、少なくとも記録媒体以外の領域に転写バイア
    ス電圧と逆極性の逆転写バイアス電圧を印加するように
    制御する転写バイアス電圧印加制御手段と、を具備する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写バイアス電圧印加制御手段は、
    前記中間転写体上の非画像領域に転写されたトナー像
    が、記録媒体に対応した領域以外の中間転写体上に位置
    する場合、前記第2の転写手段には、記録媒体の領域以
    外に転写バイアス電圧と逆極性の逆転写バイアス電圧を
    印加するとともに、前記中間転写体上の画像領域に転写
    されたトナー像が、記録媒体に対応した領域の中間転写
    体上に位置する場合、前記第2の転写手段には、記録媒
    体の領域に転写バイアス電圧を印加するように制御する
    ことを特徴とする請求項第1項に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記転写バイアス電圧印加制御手段は、
    前記記録媒体の後端が第2の転写手段を通過した後、所
    定の時間だけ、転写バイアス電圧と逆極性の逆転写バイ
    アス電圧を印加するように制御することを特徴とする請
    求項第1項又は第2項に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写バイアス電圧印加制御手段は、
    前記中間転写体上の画像領域に転写されたトナー像が、
    中間転写体上の記録媒体に対応した領域とそれ以外の領
    域の双方にわたって位置する場合、前記第2の転写手段
    には、記録媒体の領域とそれ以外の領域の双方にわたっ
    て転写バイアス電圧と逆極性の逆転写バイアス電圧を印
    加するように制御することを特徴とする請求項第1項乃
    至第3項のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の転写手段の直前に、記録媒体
    を検出する検出手段を設け、前記検出手段の検出結果に
    基づいて、第2の転写手段に印加するバイアス電圧を制
    御することを特徴とする請求項第1項乃至第4項のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体を収容した記録媒体収容部
    材によって、当該記録媒体のサイズを検出し、前記記録
    媒体のサイズの検出結果に基づいて、第2の転写手段に
    印加するバイアス電圧を制御することを特徴とする請求
    項第1項乃至第5項のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記画像形成手段は、色の異なる複数の
    トナー画像と画像形成動作を制御するための制御用のト
    ナー像とを形成可能であることを特徴とする請求項第1
    項乃至第6項のいずれかに記載の画像形成装置。
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