JP2000221738A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000221738A
JP2000221738A JP11021717A JP2171799A JP2000221738A JP 2000221738 A JP2000221738 A JP 2000221738A JP 11021717 A JP11021717 A JP 11021717A JP 2171799 A JP2171799 A JP 2171799A JP 2000221738 A JP2000221738 A JP 2000221738A
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image forming
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toner
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JP11021717A
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Matsuyuki Aoki
松之 青木
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 実行時間の長期化や画像形成シーケンス
の複雑化をもたらすことなく、中間転写体又は転写部材
保持体の地肌部分とトナー像部分を同じ位置で検出する
ことができ、常に高画質の画像形成が可能な画像形成装
置を提供することを課題とする。 【解決手段】 中間転写体又は転写部材保持体には、そ
の移動方向に沿って画像形成サイズに応じて少なくとも
1つ以上に区画されたパネル領域を複数種類設定し、前
記中間転写体又は転写部材保持体のパネル領域の所定位
置に、画像形成条件制御用のトナー像を形成して検出す
るとともに、当該画像形成条件制御用トナー像の形成位
置と同一位置における中間転写体又は転写部材保持体の
濃度を基準濃度として所定のタイミングで検出するよう
に構成して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やレーザ
ープリンタ、その他の電子写真方式を応用した画像形成
装置であって、画像形成手段によって形成された色の異
なる複数のトナー像を中間転写体上又は転写部材保持体
に保持された転写部材上に転写することにより画像の形
成を行う画像形成装置に関し、特に、中間転写体上又は
転写部材保持体上に転写された画像形成条件制御用のト
ナー像の濃度検出技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記複写機やレーザープリンタ、
その他の電子写真方式を応用した画像形成装置として
は、例えば、感光体ドラムや感光体ベルト等の像担持体
上に順次形成されるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ック等のトナー像を、中間転写体ベルト上に互いに重ね
合わせた状態で転写し、この中間転写体ベルト上に多重
に転写された各色のトナー像を、二次転写ロールとの圧
力及び静電気力によって転写部材上に一括して転写した
後、各色の未定着トナー像を定着器によって転写部材上
に定着することにより、カラー画像を形成するように構
成したものがある。また、上記複写機やレーザープリン
タ等の画像形成装置としては、感光体ドラムや感光体ベ
ルト等の像担持体上に順次形成されるイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラック等のトナー像を、転写部材搬送ベ
ルトに保持された転写部材上に互いに重ね合わせた状態
で転写し、この転写部材上に多重に転写された各色のト
ナー像を定着器によって定着することにより、カラー画
像を形成するように構成したものもある。
【0003】かかるカラー複写機等の画像形成装置にお
いては、近年、高画質化が進むにつれて、カラー画像の
画質を保証するために、プロセスコントロール用のトナ
ー像(以下、「トナーパッチ」という。)やレジストコ
ントロール用のトナーパッチ等の様々な画像形成条件制
御用のトナーパッチを、画像形成動作の開始前や転写部
材の通紙間のタイミングで中間転写体ベルト上又は転写
部材搬送ベルト上に転写し、これらのプロセスコントロ
ール用のトナーパッチやレジストコントロール用のトナ
ーパッチ等を検出して、画像形成条件を制御するように
構成されてきている。
【0004】このようなカラー複写機等の画像形成装置
においては、中間転写体ベルト上又は転写部材搬送ベル
ト上に転写されたプロセスコントロール用やレジストコ
ントロール用のトナーパッチの濃度を検出する際に、中
間転写体ベルト上又は転写部材搬送ベルト上の地肌部分
を基準とすることが知られている。また、中間転写体ベ
ルト上又は転写部材搬送ベルト上の傷や汚れなどの影響
を受けないために、中間転写体ベルト又は転写部材搬送
ベルトの地肌部分とトナー像部分を同じ位置で検出する
ことが提案されている(特開平6−148992号公
報)。この特開平6−148992号公報では、特に階
調性を制御する際の階調パターンを検出する際に、中間
転写体ベルト上の傷や汚れなどの影響を受けないため
に、中間転写体ベルトの地肌部分とトナー像部分を同じ
位置で検出することが必要であることが述べられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記従来のカラー複写機等の画像形成装置において
は、高画質化が進むにつれて、カラー画像の画質を保証
するために、プロセスコントロール用やレジストコント
ロール用のトナーパッチを中間転写体ベルト上又は転写
部材搬送ベルト上に転写し、この中間転写体ベルト上又
は転写部材搬送ベルト上に転写されたプロセスコントロ
ール用やレジストコントロール用のトナーパッチを検出
して、画像形成条件を制御するように構成されている。
【0006】その際、上記プロセスコントロール用やレ
ジストコントロール用のトナーパッチのうち、階調補正
用のトナーパッチの検出は、画像形成装置の電源投入時
や、一定時間が経過した時あるいは一定の記録枚数に達
した時などに実行する専用モードで行われるため、トナ
ーパッチを検出するための実行時間の制約や実行シーケ
ンスの複雑化が問題となることはない。
【0007】しかしながら、通常の画像形成動作中は、
トナーの補給動作等を行うために、リアルタイムで画像
形成条件制御用のトナーパッチの形成・検出を実行しな
くてはならず、現実には地肌部分とトナー像部分を同じ
位置で検出できなかったり、地肌部分とトナー像部分の
検出を対で連続して実行していたため、中間転写体ベル
トを複数回だけ回転させる必要があり、実行時間の長期
化や画像形成シーケンスの複雑化につながるという問題
点があった。
【0008】さらに、上記従来のカラー複写機等の画像
形成装置においては、生産性確保のため、連続ジョブの
中で様々な画像形成サイズに対応する場合に、画像濃度
検知のためのトナーパッチを作成しようとすると、その
位置は、中間転写体ベルト上の様々な位置で行われ、実
質的に地肌部分とトナー像部分の検出を中間転写体ベル
ト上の同じ位置で行うことは困難であるという問題点が
あった。かかる問題点は、カラーの画像形成を高速化
し、生産性を大幅にアップするため、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラック等の4つの画像形成エンジンを並
列的に配置した所謂タンデム型の画像形成装置では、中
間転写体ベルトの周長が長くなるため、特に顕著となっ
ていた。
【0009】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、画像形成手段によって形成された色の異な
る複数のトナー像を中間転写体上又は転写部材保持体に
保持された転写部材上に転写することにより画像の形成
を行う画像形成装置において、画像形成条件制御用のト
ナー像を中間転写体上又は転写部材保持体上に転写し、
この画像形成条件制御用のトナー像を検出して画像形成
条件を制御する場合でも、実行時間の長期化や画像形成
シーケンスの複雑化をもたらすことなく、中間転写体又
は転写部材保持体の地肌部分とトナー像部分を同じ位置
で検出することができ、常に高画質の画像形成が可能な
画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明は、色の異なる複数のト
ナー像を形成可能な画像形成手段と、前記画像形成手段
によって形成されたトナー像を一時転写して保持するた
めの中間転写体、又は前記画像形成手段によって形成さ
れたトナー像を転写するための転写部材を保持する転写
部材保持体とを備え、前記画像形成手段によって形成さ
れた色の異なる複数のトナー像を中間転写体上又は転写
部材保持体に保持された転写部材上に転写することによ
り画像の形成を行う画像形成装置において、前記中間転
写体又は転写部材保持体には、その移動方向に沿って画
像形成サイズに応じて少なくとも1つ以上に区画された
パネル領域を複数種類設定し、前記中間転写体又は転写
部材保持体のパネル領域の所定位置に、画像形成条件制
御用のトナー像を形成して検出するとともに、当該画像
形成条件制御用トナー像の形成位置と同一位置における
中間転写体又は転写部材保持体の濃度を基準濃度として
所定のタイミングで検出するように構成したものであ
る。
【0011】ここで、上記画像形成条件制御用のトナー
像としては、例えば、画像形成手段の現像器にトナーを
補給するために、画像濃度を検出するためのトナー像が
用いられるが、これに限定される訳ではなく、他のプロ
セスコントロール用のトナー像やレジストコントロール
用のトナー像であっても良いことは勿論である。
【0012】また、上記中間転写体又は転写部材保持体
の区画された少なくとも1つのパネル領域には、例え
ば、画像部と非画像部とが設けられ、前記中間転写体又
は転写部材保持体のパネル領域に設けられた非画像部の
所定位置に、画像形成条件制御用のトナー像が形成され
る。しかし、これに限定されるものではなく、中間転写
体又は転写部材保持体のパネル領域に設けられた画像部
の所定位置に、画像形成条件制御用のトナー像を形成す
るように構成しても良い。
【0013】さらに、上記中間転写体又は転写部材保持
体に区画された各パネル領域の非画像部には、例えば、
当該中間転写体又は転写部材保持体の基準位置から距離
の近い順に番号が付与され、当該番号に従って各パネル
領域の非画像部の地肌部分の濃度が記憶手段に記憶され
る。
【0014】また、請求項2に記載された発明は、前記
中間転写体又は転写部材保持体の複数種類のパネル領域
の設定は、所定のタイミングで中間転写体又は転写部材
保持体の周長を測定して、当該中間転写体又は転写部材
保持体の周長を画像形成サイズに応じて分割することで
行うことを特徴とする請求項第1項記載の画像形成装置
である。
【0015】ここで、上記中間転写体又は転写部材保持
体のパネル領域の設定は、中間転写体又は転写部材保持
体の伸縮発生に対応するために行われるものであり、こ
のパネル領域の設定は、中間転写体又は転写部材保持体
の周長を測定して、当該の周長を画像形成サイズに応じ
て均一に分割することによって設定されるが、必ずしも
均一に分割する必要はない。
【0016】さらに、請求項3に記載された発明は、前
記中間転写体又は転写部材保持体の複数種類のパネル領
域の設定を、パネル領域の情報が消去されたとき、又は
環境条件が所定の範囲以上に変化したときに実行するこ
とを特徴とする請求項第1項又は第2項記載の画像形成
装置である。
【0017】ここで、環境条件として考慮されるのは、
例えば、画像形成装置内部の湿度が挙げられるが、これ
に限定されるものではなく、画像形成装置内部の湿度及
び温度の双方またはその一方であってもよい。
【0018】また更に、請求項4に記載された発明は、
前記中間転写体又は転写部材保持体の1周分で設定され
る複数種類のパネル領域の非画像部は、中間転写体又は
転写部材保持体の移動方向に沿って、その一部が重複し
ないように設定されていることを特徴とする請求項第1
項乃至第3項のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0019】さらに、請求項5に記載された発明は、前
記画像形成条件制御用トナー像の形成位置と同一位置に
おける中間転写体又は転写部材保持体の濃度の検出を、
画像形成動作が終了したとき、又は画像形成装置の電源
がON状態となったときに実行することを特徴とする請
求項第1項乃至第4項のいずれかに記載の画像形成装置
である。
【0020】又、請求項6に記載された発明は、通常の
画像形成動作中は、中間転写体又は転写部材保持体の非
画像部に画像形成条件制御用のトナー像を形成し、当該
中間転写体又は転写部材保持体の非画像部に形成された
画像形成条件制御用のトナー像の濃度を検出して、前記
画像形成条件制御用のトナー像の濃度と対応する中間転
写体又は転写部材保持体の非画像部の地肌濃度とから、
前記画像形成条件制御用のトナー像の濃度を計算する画
像濃度検出手段を有することを特徴とする請求項第5項
記載の画像形成装置である。
【0021】ここで、上記画像濃度検出手段は、例え
ば、前記画像形成条件制御用のトナー像の濃度と、当該
トナー像の濃度を検出した位置と同じ位置の中間転写体
又は転写部材保持体の非画像部の地肌濃度とから、両者
の比を計算することによって前記画像形成条件制御用の
トナー像の濃度を求めるものが用いられるが、両者の比
を計算するもの以外にも、他の計算によって画像形成条
件制御用のトナー像の濃度を求めるように構成しても勿
論よい。
【0022】
【作用】この発明に係る画像形成装置は、複数種類のサ
イズの画像形成を可能とした場合でも、中間転写体又は
転写部材保持体に、その移動方向に沿って画像形成サイ
ズに応じて少なくとも1つ以上に区画されたパネル領域
を複数種類設定し、前記中間転写体又は転写部材保持体
のパネル領域の所定位置に、画像形成条件制御用のトナ
ー像を形成して検出するとともに、当該画像形成条件制
御用トナー像の形成位置と同一位置における中間転写体
又は転写部材保持体の濃度を基準濃度として所定のタイ
ミングで検出するように構成したので、中間転写体又は
転写部材保持体の地肌部分の濃度は、予め設定されたパ
ネル領域の所定位置で検出される。したがって、上記中
間転写体又は転写部材保持体の地肌部分の濃度は、予め
設定されたパネル領域の所定位置で検出すればよく、異
なった画像形成サイズに対応するために、中間転写体又
は転写部材保持体の地肌部分の濃度は、予め設定された
パネル領域の所定位置で検出すればよく、異なった画像
形成サイズに対応するため、中間転写体又は転写部材保
持体の1周分すべての地肌部分の濃度等を検出する必要
がなく、画像形成条件制御用のトナー像を中間転写体上
又は転写部材保持体上に転写し、この画像形成条件制御
用のトナー像を検出して画像形成条件を制御する場合で
も、実行時間の長期化や画像形成シーケンスの複雑化を
もたらすことなく、中間転写体又は転写部材保持体の地
肌部分とトナー像部分を同じ位置で検出することがで
き、常に高画質の画像形成が可能となる。
【0023】また、請求項2に記載された発明によれ
ば、前記中間転写体又は転写部材保持体の複数種類のパ
ネル領域の設定は、所定のタイミングで中間転写体又は
転写部材保持体の周長を測定して、当該中間転写体又は
転写部材保持体の周長を画像形成サイズに応じて分割す
ることで行うように構成したので、前記中間転写体又は
転写部材保持体の周長が環境の変化等に応じて変化する
可能性がある場合でも、所定のタイミングで中間転写体
又は転写部材保持体の周長を測定し、当該中間転写体又
は転写部材保持体の周長を画像形成サイズに応じて分割
して、中間転写体又は転写部材保持体の複数種類のパネ
ル領域の設定を行うことにより、画像形成条件制御用の
トナー像の形成位置、及び当該トナー像の形成位置と同
一位置である中間転写体又は転写部材保持体の地肌部分
を、常に同一の位置とすることができ、画像形成条件制
御用のトナー像を精度良く検出して、画像形成条件を制
御することが可能となり、常に高画質の画像形成が可能
となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0025】実施の形態1 図2及び図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形成
装置としてのタンデム型のデジタルカラー電子写真複写
機を示すものである。
【0026】図3において、1はタンデム型のデジタル
カラー複写機の本体を示すものであり、このデジタルカ
ラー複写機本体1の一端側の上部には、原稿2を1枚ず
つ分離した状態で自動的にプラテンガラス5上へと搬送
する自動原稿搬送装置(ADF)3と、当該自動原稿搬
送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る原
稿読取装置4が配設されている。この原稿読取装置4
は、プラテンガラス5上へと搬送された原稿2を光源6
によって照明し、原稿2からの反射光像を、フルレート
ミラー7及びハーフレートミラー8、9及び結像レンズ
10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像
読取素子11上に走査露光して、この画像読取素子11
によって原稿2の色材反射光像を所定のドット密度(例
えば、16ドット/mm)で読み取るようになってい
る。
【0027】上記原稿読取装置4によって読み取られた
原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑
(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率デ
ータとして画像処理部12に送られ、この画像処理部1
2では、原稿2の反射率データに対して、シェーデイン
グ補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補
正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施され
る。また、上記デジタルカラー複写機は、プリンタとし
ても機能するようになっており、このデジタルカラー複
写機がプリンタとして機能する場合は、画像処理部12
に図示しないホストコンピュータ等から画像データが入
力される。
【0028】そして、上記の如く画像処理装置12で所
定の画像処理が施された画像データは、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
K)(各8bit)の4色の原稿色材階調データに変換
され、次に述べるように、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色の画像
形成ユニット13Y、13M、13C、13BKのRO
S(Raster Output Scanner)1
4Y、14M、14C、14BKに送られ、これらのR
OS14Y、14M、14C、14BKでは、所定の色
の原稿色材階調データに応じてレーザー光による画像露
光が行われる。
【0029】ところで、上記タンデム型のデジタルカラ
ー複写機本体1の内部には、図2及び図3に示すよう
に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(BK)の4つの画像形成ユニット13Y、1
3M、13C、13BKが、水平方向に一定の間隔をお
いて並列的に配置されている。
【0030】これらの4つの画像形成ユニット13Y、
13M、13C、13BKは、すべて同様に構成されて
おり、大別して、矢印方向に沿って所定の回転速度で駆
動される感光体ドラム15と、この感光体ドラム15の
表面を一様に帯電する一次帯電用のスコロトロン16
と、当該感光体ドラム15の表面に各色に対応した画像
を露光して静電潜像を形成するROS14と、感光体ド
ラム15上に形成された静電潜像を現像する現像器17
と、感光体ドラム15上に残留するトナーや紙粉等を除
去するクリーニング装置18とから構成されている。
【0031】上記ROS14は、図3に示すように、半
導体レーザー19を原稿色材階調データに応じて変調し
て、この半導体レーザー19からレーザー光LBを階調
データに応じて出射する。この半導体レーザー19から
出射されたレーザー光LBは、反射ミラー20、21を
介して回転多面鏡22によって偏向走査され、再び反射
ミラー21及び複数枚の反射ミラー23、24を介して
像担持体としての感光体ドラム15上に走査露光され
る。
【0032】上記画像処理部12からは、図2及び図3
に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)、ブラック(BK)の各色の画像形成ユニット
13Y、13M、13C、13BKのROS14Y、1
4M、14C、14BKに各色の画像データが順次出力
され、これらのROS14Y、14M、14C、14B
Kから画像データに応じて出射されるレーザービームL
Bが、それぞれの感光体ドラム15Y、15M、15
C、15BKの表面に走査露光されて静電潜像が形成さ
れる。上記各感光体ドラム15Y、15M、15C、1
5BK上に形成された静電潜像は、現像器17Y、17
M、17C、17BKによって、それぞれイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
K)の各色のトナー像として現像される。
【0033】上記各画像形成ユニット13Y、13M、
13C、13BKの感光体ドラム15Y、15M、15
C、15BK上に、順次形成されたイエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色
のトナー像は、各画像形成ユニット13Y、13M、1
3C、13BKの下方にわたって循環移動するように配
設された中間転写体としての中間転写体ベルト25上
に、一次転写ロール26Y、26M、26C、26BK
によって多重に転写される。上記中間転写体ベルト25
は、ドライブロール27と、ストリッピングロール28
と、ステアリングロール29と、アイドルロール30
と、バックアップロール31と、アイドルロール32と
の間に一定のテンションで掛け回されており、図示しな
い定速性に優れた専用の駆動モーターによって回転駆動
されるドライブロール27により、矢印方向に沿って感
光体ドラム15Y、15M、15C、15BKの周速と
同一の速度で循環駆動されるようになっている。上記中
間転写体ベルト25としては、例えば、可撓性を有する
PET等の合成樹脂フィルムを幅の広い帯状に形成し、
この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等
の手段によってシーム部で接続することにより、無端ベ
ルト状に形成したものが用いられる。また、実際に使用
される中間転写体ベルト25の周長は、タンデム型の画
像形成ユニット13Y、13M、13C、13BKの構
成で、プリントスピードを高速化することが可能なよう
非常に長く設定されている。具体的には、A4サイズの
画像を中間転写体ベルト25の1周で8枚作成できるも
のであり、実際の中間転写体ベルト25の周長は、21
11mmに設定されている。
【0034】上記中間転写体ベルト25上に多重に転写
されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(BK)の各色のトナー像は、バック
アップロール31に圧接する二次転写ロール33によっ
て、圧力及び静電気力で転写部材としての転写用紙34
上に二次転写され、この各色のトナー像が転写された転
写用紙34は、2連の搬送ベルト35、36によって定
着器37へと搬送される。そして、上記各色のトナー像
が転写された転写用紙34は、定着器37によって熱及
び圧力で定着処理を受け、複写機本体1の外部に設けら
れた排出トレイ38上に排出される。
【0035】上記転写用紙34は、図3に示すように、
複数の給紙カセット39、40、41のうちの何れかか
ら所定サイズのものが、給紙ロール42及び用紙搬送用
のロール対43、44、45からなる用紙搬送路46を
介して、レジストロール47まで一旦搬送される。上記
給紙カセット39、40、41のうちの何れかから供給
された転写用紙34は、所定のタイミングで回転駆動さ
れるレジストロール47によって中間転写体ベルト25
上の二次転写位置へ送出される。
【0036】そして、上記転写用紙34上には、中間転
写体ベルト25の二次転写位置において、上述したよう
に、当該中間転写体ベルト25上からイエロー色、マゼ
ンタ色、シアン色及びブラック色のトナー像が一括して
二次転写される。
【0037】なお、上記感光体ドラム15Y、15M、
15C、15BKは、トナー像の転写工程が終了した
後、クリーニング装置18Y、18M、18C、18B
Kによって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像
形成プロセスに備える。また、中間転写体ベルト25
は、ベルト用クリーナー48によって残留トナーや紙粉
等が除去される。このベルト用クリーナー48は、中間
転写体ベルト25のクリーニングを行うとき以外は、当
該中間転写体ベルト25から離間しており、中間転写体
ベルト25のクリーニングを行うときにのみ、当該中間
転写体ベルト25に接触するように構成されている。
【0038】ところで、この実施の形態1に係るデジタ
ルカラー複写機は、前記中間転写体に、その移動方向に
沿って画像形成サイズに応じて少なくとも1つ以上に区
画されたパネル領域を複数種類設定し、前記中間転写体
のパネル領域の所定位置に、画像形成条件制御用のトナ
ー像を形成して検出するとともに、当該画像形成条件制
御用トナー像の形成位置と同一位置における中間転写体
の濃度を基準濃度として所定のタイミングで検出するよ
うに構成されている。
【0039】すなわち、この実施の形態1に係るデジタ
ルカラー複写機では、図1に示すように、中間転写体ベ
ルト25をシーム部25aから移動方向に沿って展開し
た場合に、当該中間転写体ベルト25には、その移動方
向に沿って画像形成サイズに応じて少なくとも1つ以上
に区画されたパネル領域が設定されている。例えば、画
像形成サイズがA4サイズ又はレターサイズの場合に
は、図1(a)に示すように、中間転写体ベルト25の
1周分の長さを8等分して、8つに区画されたパネル領
域501 〜508 が設定されている。また、上記中間転
写体ベルト25は、当該中間転写体ベルト1周分で様々
な画像形成サイズに対応可能なように、複数種類のパネ
ル領域が設定されている。画像形成サイズがA3サイズ
の場合には、図1(b)に示すように、中間転写体ベル
ト25の1周分の長さを4等分して、4つに区画された
パネル領域511 〜514 が設定されている。さらに、
画像形成サイズが厚紙や非定形サイズの場合には、図1
(c)(d)に示すように、中間転写体ベルト25の1
周分の長さを2等分して、2つに区画されたパネル領域
521 〜522 と、中間転写体ベルト25の1周分の長
さで1つに区画されたパネル領域53とが設定されてい
る。また更に、画像形成サイズがB4サイズの場合に
は、図1(e)に示すように、中間転写体ベルト25の
1周分の長さを6等分して、6つに区画されたパネル領
域541 〜546 が設定されているとともに、画像形成
サイズが厚紙や非定形サイズの場合には、図1(f)に
示すように、中間転写体ベルト25の1周分の長さを3
等分して、3つに区画されたパネル領域551 〜553
とがそれぞれ設定されている。
【0040】このように、上記中間転写体ベルト25の
パネル領域50〜55の設定は、1、2、4のパネル分
割には、8パネル分割でのインターイメージ部57を共
有し、6、3パネル分割間でもインターイメージ部57
を共有するようになっている。しかし、1、2、4、8
パネル分割と6、3パネル分割間では、6パネル分割時
の4番目のインターイメージ部57の位置以外は非共通
となっている。これは、6、3パネル分割の使用頻度が
少ないことを前提にして許容しているものである。した
がって、1、2、4、8パネル分割と6、3パネル分割
との間で、非共通のパネル領域が存在しても、中間転写
体ベルト25上の同じ位置で地肌部分とトナーパッチ作
成位置とを一致させることにより、誤差が生じることは
ない。
【0041】なお、上記の如く、中間転写体ベルト25
には、6種類のパネル領域50〜55のすべてを設定す
る必要は必ずしもなく、6種類のパネル領域50〜55
の一部、例えば、図1(a)〜(d)までの4種類のパ
ネル領域50〜53のみを設定し、B4サイズの画像サ
イズに対しては、図1(b)の4パネル配置で兼用する
ようにしても良い。また、この中間転写体ベルト25に
は、上記6種類のパネル領域50〜55と異なるパネル
領域を設定するようにしても勿論よい。
【0042】このように、上記中間転写体ベルト25の
1周分には、様々な画像形成サイズに対応して合計6種
類のパネル領域50〜55がそれぞれ設定されている。
そして、同一のサイズの転写用紙34上に連続して画像
形成を行う場合には、当該転写用紙34のサイズに対応
したパネル領域が選択され、この選択されたパネル領域
に応じて画像形成工程が繰り返される。また、所定のサ
イズの転写用紙34上に1枚或いは数枚だけ画像形成を
行う場合には、当該転写用紙34のサイズに対応したパ
ネル領域が順次切り換えて選択され、この選択されたパ
ネル領域に応じて画像形成工程が実行される。
【0043】また、上記の如く区画された中間転写体ベ
ルト25の各パネル領域50〜55には、当該中間転写
体ベルト25のシーム部25aに位置するパネル領域5
1、511 、541 、551 を除いて、画像領域に対
応した画像部としてのイメージ部56と、当該イメージ
部56の先端に位置する非画像部としてのインターイメ
ージ部57がそれぞれ設けられている。なお、上記中間
転写体ベルト25のシーム部25aに位置するパネル領
域501 、511 、541 、551 には、イメージ部5
6のみが設けられており、インターイメージ部57は設
けられていない。
【0044】これらの中間転写体ベルト25の各パネル
領域50〜55に設けられるインターイメージ部57
は、各パネル領域50〜55間でできるだけ当該中間転
写体ベルト25の移動方向の位置が同じ位置となるよう
に設定されている。すなわち、この実施の形態1に係る
中間転写体ベルト25では、図1(a)(c)(d)に
示すように、8パネル構成における2番目のパネル領域
502 のインターイメージ部571 と、2パネル構成及
び1パネル構成における1番目のパネル領域52 1 、5
2 のインターイメージ部571 、571 とが、当該中
間転写体ベルト25の移動方向の同じ位置となるように
設定されている。また、上記中間転写体ベルト25は、
図1に示すように、8パネル構成における3番目のパネ
ル領域50 3 のインターイメージ部573 と4パネル構
成における2番目のパネル領域51 2 のインターイメー
ジ部573 とが、6パネル構成の3番目のパネル領域5
3と3パネル構成における2番目のパネル領域552
のインターイメージ部574とが、8パネル構成の5番
目のパネル領域505 と4パネル構成における3番目の
パネル領域513 と6パネル構成における4番目のパネ
ル領域544 のインターイメージ部576 とが、8パネ
ル構成の6番目のパネル領域506 と2パネル構成にお
ける2番目のパネル領域522 のインターイメージ部5
7 とが、6パネル構成の5番目のパネル領域545
3パネル構成における3番目のパネル領域553 のイン
ターイメージ部578 とが、8パネル構成の7番目のパ
ネル領域507 と4パネル構成における4番目のパネル
領域514 のインターイメージ部579 とが、それぞれ
当該中間転写体ベルト25の移動方向における位置が同
じ位置となるように設定されている。なお、6パネル構
成における2番目のパネル領域542 のインターイメー
ジ部572 と、8パネル構成における4番目のパネル領
域504 のインターイメージ部575 と、6パネル構成
における6番目のパネル領域546 のインターイメージ
部5710と、8パネル構成における8番目のパネル領域
508 のインターイメージ部5711は、それ自体単独で
設定されている。その結果、上記中間転写体ベルト25
には、シーム部25aに距離が近い1番目のインターイ
メージ部571 から11番目のインターイメージ部57
11まで、11個のインターイメージ部57が設定されて
いる。
【0045】また、上記中間転写体ベルト25の全パネ
ル領域50〜55のうち、上述したように、各パネル領
域50〜55間で同じ位置となるように配置された非画
像部以外は、あるパネル領域の非画像部の一部と、他の
パネル領域の非画像部の一部とが、中間転写体ベルト2
5の移動方向において重複しないように、各パネル領域
50〜55が設定されている。つまり、上記中間転写体
ベルト25は、あるパネル領域の非画像部であるインタ
ーイメージ部57の一部と、他のパネル領域のインター
イメージ部57の一部とが、中間転写体ベルト25の移
動方向において重複するように設定すると、この重複し
たインターイメージ部57に後述するように形成される
画像形成条件制御用のトナー像を同時に検出することが
できない。そのため、中間転写体ベルト25の各インタ
ーイメージ部57に形成されたすべての画像形成条件制
御用のトナー像を検出するには、当該中間転写体ベルト
25を2周以上回転させなければならなくなり、その分
だけ画像形成条件制御用のトナー像の検出に要する時間
が長くなる。これに対して、図1に示すように、あるパ
ネル領域のインターイメージ部57の一部と、他のパネ
ル領域のインターイメージ部57の一部とが、中間転写
体ベルト25の移動方向において重複しないように設定
することにより、中間転写体ベルト25を1周だけ回転
させれば、中間転写体ベルト25の各インターイメージ
部57に形成されたすべての画像形成条件制御用のトナ
ー像を一度に検出することができ、その分だけ画像形成
条件制御用のトナー像の検出に要する時間を短縮するこ
とが可能となる。
【0046】そして、上記中間転写体ベルト25は、図
1に示すように、そのシーム部25a近傍の基準位置に
設けられた矩形状の孔や反射板からなる基準マーク58
を、図及び図3に示すように、イエロー色の画像形成ユ
ニット13Yの上流側に配置されたベルトホームセンサ
ー59によって検出することにより、各パネル領域50
〜55の位置が認識され、各パネル領域50〜55のイ
メージ部56に原稿2に対応したトナー像が精度良く転
写されるようになっている。
【0047】さらに、上記カラー複写機では、高画質化
が進むにつれて、カラー画像の画質を保証するために、
画像形成条件制御用のトナー像(以下、「トナーパッ
チ」という。)として、プロセスコントロール用のトナ
ーパッチやレジストコントロール用のトナーパッチを、
画像形成動作の開始前や転写部材の通紙間のタイミング
で中間転写体上に転写し、これらのプロセスコントロー
ル用のトナーパッチやレジストコントロール用のトナー
パッチを検出して、その検出結果に基づいて画像形成条
件を制御するように構成されている。
【0048】すなわち、上記カラー電子写真複写機で
は、図4に示すように、上記の如く設定された各パネル
領域50〜55のインターイメージ部57に、画像形成
条件制御用のトナーパッチとして、濃度検出用のトナー
パッチ60Y、60C、60M、60BKが形成される
ようになっている。上記濃度検出用のトナーパッチ60
Y、60C、60M、60BKは、図4に示すように、
中間転写体ベルト25のインターイメージ部57におけ
る幅方向の所定位置に、当該中間転写体ベルト25の移
動方向の長さが19mm、中間転写体ベルト25の幅方
向の長さが18mmの矩形状に形成されている。なお、
上記濃度検出用のトナーパッチ60Y、60C、60
M、60BKのうち、イエロー色とシアン色のトナーパ
ッチ60Y、60C、及びマゼンタ色とブラック色のト
ナーパッチ60M、60BKは、中間転写体ベルト25
の移動方向に沿って連続して形成されているとともに、
これらのトナーパッチ60Y、60Cとトナーパッチ6
0M、60BKは、中間転写体ベルト25の幅方向に沿
って所定の距離をおいて形成されるようになっている。
また、上記濃度検出用のトナーパッチ60Y、60C、
60M、60BKは、インターイメージ部57の先端側
及び後端側にそれぞれ4mmの間隔をあけて形成されて
いる。なお、上記中間転写体ベルト25のパネル配置が
8パネル構成の場合には、上記のインターイメージ部5
7の後端側に、215.9mmのイメージ部56が続
き、このイメージ部56の後端にも、約4mm程度の間
隙が形成されている。
【0049】また、上記カラー複写機では、上記の如く
中間転写体ベルト25のインターイメージ部57に、各
画像形成ユニット13Y、13M、13C、13BKに
よって転写・形成される濃度検出用のトナーパッチ60
Y、60C、60M、60BKの濃度を検出する濃度検
知センサー61が、図2に示すように、ブラック色の画
像形成ユニット13BKの下流側に配置されている。こ
の濃度検知センサー60は、図4に示すように、イエロ
ー色とシアン色のトナーパッチ60Y、60Cの濃度を
検出する第1の濃度検知センサー61Aと、マゼンタ色
とブラック色のトナーパッチ60M、60BKの濃度を
検出する第2の濃度検知センサー61Bとから構成され
ている。上記第1及び第2の濃度検知センサー61A、
61Bは、反射型の光センサーから構成されており、中
間転写体ベルト25の濃度検出用のトナーパッチ60
Y、60C、60M、60BKが形成される領域の幅方
向の中央部に、発光素子から直径7mmの円形状の光を
照射し、当該中間転写体ベルト25の濃度検出用のトナ
ーパッチ60Y、60C、60M、60BK、あるいは
中間転写体ベルト25の地肌部分からの反射光を受光素
子によって検知するようになっている。
【0050】さらに、上記カラー複写機では、当該複写
機の電源スイッチが入れられたときや、所定枚のコピー
が取られたとき、あるいは複写動作をスタートするコピ
ーボタンが押された後、またはプリンタ機能としてスタ
ート命令があった後であって、実際に複写動作が開始す
る前のセットアップ動作時などに、図5に示すように、
中間転写体ベルト25の各パネル領域50〜55のイメ
ージ部56に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)、ブラック(BK)の各色のプロセスコントロ
ール用のトナーパッチ62Y、62C、62M、62B
Kが、異なった濃度で複数形成されるとともに、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(BK)の各色のレジストコントロール用の横向きV字
形状のパッチ63Y、63C、63M、63BKが、所
定のピッチで形成されるようになっている。
【0051】図2は上記タンデム型のデジタルカラー複
写機の制御部をも同時に示した構成図である。
【0052】図2において、70はタンデム型のデジタ
ルカラー複写機の画像形成動作及び画像形成条件を制御
するとともに、画像濃度制御手段としても機能するCP
U等からなる制御装置、12は原稿読取装置4で読み取
られた原稿2の画像データや図示しないホストコンピュ
ータ等から送信されてくる画像データが入力される前述
した画像処理部、71は当該画像処理部12から出力さ
れる画像データ及びパッチパターン発生器72から出力
される画像形成条件制御用のパッチパターンに基づい
て、パルス幅変調信号を出力するパルス幅変調回路、7
3は当該パルス幅変調回路71から出力されるパルス幅
変調(PWM)信号に基づいて、各ROS14Y、14
M、14C、14BKの半導体レーザー19を駆動する
レーザードイラバ、59は中間転写体ベルト25に設け
られた基準マーク58を検知するためのベルトホームセ
ンサー、61は中間転写体ベルト25上に転写された濃
度検知用のトナーパッチ60Y、60M、60C、60
BK、及びプロセスコントロール用のトナーパッチ62
Y、62C、62M、62BKやレジストコントロール
用のトナーパッチ63Y、63C、63M、63BKを
検出するための濃度検知センサー、74はカラー複写機
本体1内の湿度を検知する湿度センサーをそれぞれ示す
ものである。
【0053】以上の構成において、この実施の形態1に
係るタンデム型のデジタルカラー複写機では、次のよう
にして、画像形成手段によって形成された色の異なる複
数のトナー像を中間転写体上に転写することにより画像
の形成を行う画像形成装置において、制御用のトナー像
を中間転写体上に転写し、この制御用のトナー像を検出
して画像形成動作等を制御する場合でも、実行時間の長
期化や画像形成シーケンスの複雑化をもたらすことな
く、中間転写体の地肌部分とトナー像部分を同じ位置で
検出することができ、常に高画質の画像形成が可能とな
っている。
【0054】すなわち、この実施の形態1に係るカラー
複写機では、図1に示すように、中間転写体ベルト25
上の所定位置に画像形成条件を制御するためのトナーパ
ッチを所定のタイミングで形成し、この中間転写体ベル
ト25上の所定位置に形成された画像形成条件を制御す
るためのトナーパッチの濃度を、濃度検知センサー61
によって検知して、当該トナーパッチの濃度の検出値に
基づいて、画像形成条件を制御装置70によって制御す
るようになっている。
【0055】この実施の形態1では、中間転写体ベルト
25上に濃度検出用のトナーパッチ60Y、60M、6
0C、60BKを形成し、これらの濃度検出用のトナー
パッチ60Y、60M、60C、60BKの濃度を検出
し、当該トナーパッチ濃度の検出値に応じて、各画像形
成ユニット13Y、13M、13C、13BKの現像器
17Y、17M、17C、17BKへのトナー供給量を
制御する場合を例にして説明する。
【0056】その際、この実施の形態1に係るカラー複
写機では、図4に示すように、中間転写体ベルト25の
各パネル領域50〜55のインターイメージ部57に、
濃度検出用のトナーパッチ60Y、60M、60C、6
0BKを形成するように構成されているが、中間転写体
ベルト25には、所定のタイミングで各パネル領域50
〜55が設定される。この中間転写体ベルト25に各パ
ネル領域50〜55を設定するタイミングは、図6のフ
ローチャートに示すように、パネル配置の情報がクリア
になってしまう、たとえば複写機の電源ON時、及び複
写機本体1内の環境特に湿度が前回のパネル配置の実施
時と大きく変化し、中間転写体ベルト25の伸縮発生が
想定される場合である。制御装置70は、複写機の電源
がONされたか、または複写機本体1内の湿度が所定値
以上変化したか否かを判別し、複写機の電源がONされ
たか、または複写機本体1内の湿度が所定値以上変化し
たことを判別した場合には(ステップ101)、中間転
写体ベルト25の周長を当該中間転写体ベルト25に設
けられたマーク58間の距離をベルトホームセンサー5
9によって検知することにより測定する(ステップ10
2)。そして、制御装置70は、中間転写体ベルト25
のつなぎめであるシーム部25a、または中間転写体ベ
ルト25に設けられたマーク58をベルトホームセンサ
ー59によって検知し(ステップ103)、各パネル領
域50〜55の配置を実行する(ステップ103)。
【0057】ここで、中間転写体ベルト25の各パネル
領域50〜55の配置は、制御装置70によって上記の
如く中間転写体ベルト25の周長を測定し、8つのパネ
ル配置の場合には、図1(a)に示すように、中間転写
体ベルト25の測定された周長を8等分し、各パネル領
域501 〜508 の配置を決定する。また、4パネル配
置、2パネル配置及び1パネル配置の場合には、図1
(b)(c)(d)に示すように、8パネル配置の各パ
ネル領域501 〜508 を基準にして、各パネル領域5
1 〜514 、521 〜522 、53の配置を決定する
ことになる。また、6パネル配置及び3パネル配置の場
合には、図1(e)(f)に示すように、中間転写体ベ
ルト25の測定された周長を6等分し、各パネル領域5
1 〜54 6 、551 〜553 の配置を決定するように
なっている。
【0058】その後、制御装置70は、図4に示すよう
に、中間転写体ベルト25の各パネル領域50〜55の
非画像形成領域であるインターイメージ部57の位置を
決定する(ステップ105)。
【0059】上記の如く中間転写体ベルト25の各パネ
ル領域50〜55を配置する場合には、中間転写体ベル
ト25のつなぎめであるシーム部25a、または中間転
写体ベルト25に設けられたマーク58を基準にして、
当該基準から距離の近い方から、各パネル領域50〜5
5の非画像形成領域であるインターイメージ部57に1
番目から11番目まで番号を付与する。
【0060】このように、上記中間転写体ベルト25に
設定される各パネル領域50〜55は、パネル配置の情
報がクリアになってしまう、たとえば複写機の電源ON
時、または複写機本体1内の環境特に湿度が前回パネル
配置の実施時と大きく変化し、中間転写体ベルト25の
伸縮発生が想定される場合などに、中間転写体ベルト2
5の周長を測定し、この測定された中間転写体ベルト2
5の周長を設定するパネル領域の数に応じて等しい距離
で分割することによって設定するようになっている。そ
のため、上記の如く設定された中間転写体ベルト25の
各パネル領域50〜55には、常にインターイメージ部
57を精度良く位置決めすることが可能となる。
【0061】また、この実施の形態1に係るカラー複写
機では、画像形成ジョブの最後または、画像形成動作に
インパクトを与えない適当なタイミングで、中間転写体
ベルト25の各インターイメージ部57の濃度検出用ト
ナーパッチ60Y、60M、60C、60BKが形成さ
れる地肌部分の反射率を、濃度検出用トナーパッチ60
Y、60M、60C、60BKの濃度の基準として、濃
度検知センサー61によって検知するようになってい
る。そして、制御装置70は、中間転写体ベルト25の
各インターイメージ部57の反射率を、当該各インター
イメージ部57の位置番号と対応させてメモリに一時記
憶しておく。
【0062】これにより、上記中間転写体ベルト25の
各インターイメージ部57の反射率を記憶するメモリ領
域の数としては、1番目から11番目までの11個の各
インターイメージ部57に、4つの濃度検出用トナーパ
ッチ60Y、60M、60C、60BKが形成されるた
め、11×4個の合計44個で済むようになっている。
【0063】これに対して、従来のように中間転写体ベ
ルト25の各インターイメージ部57を特定せず、中間
転写体ベルト25の全周の地肌濃度を検出するとする
と、仮に、中間転写体ベルト25の1周の周長である2
111mmを、プロセススピード8000mm/sec
で回転しているとすれば、検出タイミングを精度確保の
ために2msec毎に中間転写体ベルト25の地肌濃度
を検出すれば、4000ポイント必要となり、仮に2つ
の濃度センサーを使用(図2参照)していれば、中間転
写体ベルト25の幅方向で2箇所のデータが必要とな
り、4000×2=8000個のメモリ数が必要にな
る。さらに、上述したように、中間転写体ベルト25の
伸縮が発生した場合を考慮すると、検出ポイントのデー
タと中間転写体ベルト25上の位置との対応を精度良く
確保することができないことになる。
【0064】そして、この実施の形態1に係るカラー複
写機では、図7のステップ201に示すように、画像形
成ジョブの最後または、画像形成動作にインパクトを与
えない適当なタイミングで、中間転写体ベルト25の各
インターイメージ部57の濃度検出用トナーパッチ60
Y、60M、60C、60BKが形成される地肌部分の
反射率を、濃度検知センサー61によって検知し、この
値をVcleanとしてメモリに記憶する。この中間転
写体ベルト25の地肌部分の反射率を測定するタイミン
グとしては、複写機の電源ON時のセットアップサイク
ル中や、画像形成動作のジョブ終了時などに設定され
る。また、上記カラー複写機では、画像形成条件を精度
良く制御するため、各画像形成ユニット13Y、13
M、13C、13BKの感光体ドラム15Y、15M、
15C、15BKの帯電電位(暗部電位)を一定時間
(例えば、30分)毎に測定して、当該感光体ドラム1
5Y、15M、15C、15BKの暗部電位を一定に制
御するように構成されている。そのため、この実施の形
態1では、各画像形成ユニット13Y、13M、13
C、13BKの感光体ドラム15Y、15M、15C、
15BKの帯電電位の測定時に、同時に中間転写体ベル
ト25の各インターイメージ部57の濃度検出用トナー
パッチ60Y、60M、60C、60BKが形成される
地肌部分の反射率を検知してメモリに記憶するようにな
っている。
【0065】次に、上記カラー複写機では、中間転写体
ベルト25の各パネル領域50〜55のインターイメー
ジ部57に、濃度検知用のトナーパッチ60Y、60
M、60C、60BKを形成し(ステップ202)、こ
れらの濃度検知用トナーパッチ60Y、60M、60
C、60BKの濃度Vpachtを、濃度検知センサー
61によって検知する(ステップ203)。
【0066】その後、制御装置70は、図示しないメモ
リに記憶されたトナーパッチ60Y、60M、60C、
60BKの作成位置と同じ位置の中間転写体ベルト25
の地肌部分の濃度であるVcleanの測定値を呼び出
し(ステップ204)、画像濃度を自動的に調節するた
めの比であるRadc=Vpacht/Vcleanの
計算を行う(ステップ205)。
【0067】次に、制御装置70は、上記の如くして求
められた計算値Radcとトナーパッチ濃度の目標値で
あるRadcSを比較して、その差ΔRadc=Rad
c−RadcSを計算し(ステップ206)、この差Δ
Radcが0より大きいか否かを判別する(ステップ2
07)。そして、制御装置70は、差ΔRadcが0よ
り大きければ、濃度検知用トナーパッチ60Y、60
M、60C、60BKの濃度が所定値よりも薄いと判別
し、図2に示すように、該当する色の画像形成ユニット
13Y、13M、13C、13BKの現像器17に、ト
ナー供給信号をONとして、所定の色のトナーの供給を
所定量だけ行う(ステップ208)。一方、制御装置7
0は、差ΔRadcが0以下であれば、濃度検知用トナ
ーパッチ60Y、60M、60C、60BKの濃度が所
定値を満足していると判別し、図2に示すように、該当
する色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、1
3BKの現像器17に、トナー供給信号をOFFとし
て、所定の色のトナーの供給を行わない(ステップ20
9)。
【0068】なお、上記中間転写体ベルト25上に転写
された濃度検知用トナーパッチ60Y、60M、60
C、60BK等は、ベルト用クリーナー48によって除
去されるようになっている。
【0069】このように、上記の実施の形態1に係るタ
ンデム型のデジタルカラー複写機では、通常の画像形成
動作中は、中間転写体ドラム25上の傷や汚れなどの影
響を受けずに、リアルタイムで中間転写体ベルト25上
の地肌部分と濃度検出用トナーパッチ60Y、60M、
60C、60BKの濃度検出が同じ位置でできる。つま
り、濃度検出用トナーパッチ60Y、60M、60C、
60BKの検出精度もよく、生産性を落とすことなく濃
度制御を実現できる。
【0070】中間転写体ベルト25の1周分で様々な画
像形成サイズに対応するパネル配置50〜55を行うこ
とで、濃度検出用トナーパッチ60Y、60M、60
C、60BKの基準となる地肌部分を中間転写体ベルト
25の1周分で1度に検出でき、濃度検出用トナーパッ
チ60Y、60M、60C、60BKの基準となる地肌
部分の検出精度もよく、検出時間も短縮できる。なお、
上記実施の形態1では、この発明に係る画像形成装置と
して、原稿読取装置4を一体的に備えたタンデム型のデ
ジタルカラー複写機本体1について説明したが、これに
限定されるものではなく、図11に示すように、原稿読
取装置4が別に単体として設けられたタンデム型のデジ
タルカラープリンタを構成しても勿論よい。この場合に
は、デジタルカラープリンタの画像処理部12に、図示
しないホストコンピュータ等から画像データが入力され
るか、あるいは別体の原稿読取装置4等から画像データ
が入力され、当該画像処理部12において所定の画像処
理が施されて、画像の記録動作が行われる。
【0071】実施の形態2 図8乃至図10はこの発明の実施の形態2を示すもので
あり、この実施の形態2では、色の異なる複数のトナー
像を形成可能な画像形成手段と、前記画像形成手段によ
って形成されたトナー像を転写するための転写部材を保
持する転写部材保持体とを備え、前記画像形成手段によ
って形成された色の異なる複数のトナー像を転写部材保
持体に保持された転写部材上に転写することにより画像
の形成を行うように構成したものである。
【0072】図8はこの発明の実施の形態2に係る画像
形成装置としてのタンデム型のデジタルカラー複写機を
示す構成図である。
【0073】図8及び図9において、100は当該タン
デム型のデジタルカラー複写機の本体を示すものであ
り、プラテンガラス101上に載置された原稿102
は、光源及び走査ミラー等からなる走査光学系を介し
て、カラーCCDセンサー103を備えたイメージスキ
ャナーによりR(赤)、G(緑)、B(青)のアナログ
画像信号として読み取られる。そして、上記カラーCC
Dセンサー103によって読み取られたRGBのアナロ
グ画像信号は、画像処理部104によってブラック(B
K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
のデジタル画像信号に変換されて、所定の画像処理が施
された後、画像処理部104の内部に設けられたメモリ
に一時蓄積される。なお、このデジタルカラー複写機
は、カラー原稿102の画像を読み取ってカラー画像を
形成する以外にも、図示しないパーソナルコンピュータ
等のクライアントから送信されてくるカラー画像データ
に基づいて、カラー画像を形成することも可能となって
いる。この場合には、画像処理部104に対して外部の
パーソナルコンピュータ等のクライアントからカラー画
像データが入力されるようになっている。
【0074】上記画像処理部4からは、図8及び図9に
示すように、ブラック(BK)、イエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)の各色の画像形成ユニット1
05K、105Y、105M、105CのROS108
K、108Y、108M、108Cに各色の画像データ
が順次出力され、これらのROS108K、108Y、
108M、108Cから画像データに応じて出射される
レーザービームLBが、それぞれの感光体ドラム106
K、106Y、106M、106Cの表面に走査露光さ
れて静電潜像が形成される。上記各感光体ドラム106
K、106Y、106M、106C上に形成された静電
潜像は、現像器109K、109Y、109M、109
Cによって、それぞれブラック(BK)、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー
像として現像される。
【0075】上記各感光体ドラム106K、106Y、
106M、106C上に形成された各色のトナー像を転
写する転写部材としての転写用紙114は、図9に示す
ように、複数の給紙カセット115、116、117の
うちの何れかから所定のサイズのものが、給紙ロール1
18及び用紙搬送用のロール対119、120、121
からなる用紙搬送経路122を介して搬送される。上記
給紙カセット115、116、117のうちの何れかか
ら供給された転写用紙114は、所定のタイミングで回
転駆動されるレジストロール123によって、転写部材
保持体としての用紙搬送ベルト124上へ送出される。
この用紙搬送ベルト124は、ドライブロール125、
ストリッピングロール126と、テンションロール12
7と、アイドルロール128との間に一定のテンション
で無端状に掛け回されており、図示しない定速性に優れ
た専用の駆動モーターによって回転駆動されるドライブ
ロール125により、矢印方向に所定の速度で循環駆動
されるようになっている。上記用紙搬送ベルト124と
しては、例えば、可撓性を有するPET等の合成樹脂フ
ィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂
フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することに
より、無端ベルト状に形成したものが用いられる。
【0076】上記用紙搬送ベルト124によって搬送さ
れた転写用紙114の先端と、第1の画像形成ユニット
105Kにて形成される第1の感光体ドラム106Kの
画像の先端は、感光体ドラム106Kの最下点の転写ポ
イントにて一致するように、その紙送りタイミングや画
像書き込みタイミングが決められている。転写ポイント
に達した転写用紙114は、転写用のコロトロン111
Kによって、感光体ドラム106K上の可視画像が転写
され、更に感光体ドラム106Yの真下の転写ポイント
に達する。この感光体ドラム106Yの真下の転写ポイ
ントに達した転写用紙114は、感光体ドラム106K
で転写されたのと同様に感光体ドラム106Y上の可視
画像が転写される。同様にすべての転写を終えた転写用
紙114は、更に用紙搬送ベルト124によって搬送さ
れ、ストリッピングロール126の近傍まで達すると、
剥離用の除電コロトロン129によって除電されるとと
もに、曲率半径が小さく設定された当該ストリッピング
ロール126及び剥離爪130によって、用紙搬送ベル
ト124から剥離される。その後、4色のトナー像が転
写された転写用紙114は、定着器131の加熱ロール
132a及び加圧ロール132bにより定着され、排出
ロール対133によって図8に示す排出トレイ134上
に排出されて、カラー画像の複写が行われる。
【0077】なお、上記転写用紙114の両面にフルカ
ラーの画像を複写する場合には、図9に示すように、片
面にカラー画像が形成された転写用紙114を排出ロー
ル対133によってそのまま排出せずに、切替えプレー
ト135によって転写用紙114の搬送方向を下向きに
切替えて、用紙搬送用のロール対136、137、13
8、139等からなる用紙搬送経路140を介して、転
写用紙114の表裏を裏返した状態で再度用紙搬送経路
122を通して、用紙搬送ベルト124上へと搬送し、
上記と同様のプロセスによって転写用紙114の裏面に
カラー画像が形成される。
【0078】上記ブラック(BK)、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の画像形成ユニッ
ト105K、105Y、105M、105Cは、図9に
示すように、すべて同様に構成されており、これら4つ
の画像形成ユニット105K、105Y、105M、1
05Cでは、上述したように、それぞれブラック(B
K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
のトナー像が所定のタイミングで順次形成されるように
構成されている。上記各色の画像形成ユニット105
K、105Y、105M、105Cは、像担持体として
の感光体ドラム106K、106Y、106M、106
Cを備えており、これらの感光体ドラム106K、10
6Y、106M、106Cの表面は、一次帯電用のスコ
ロトロン107K、107Y、107M、107Cによ
って一様に帯電された後、ROS108K、108Y、
108M、108Cから画像データに応じて出射される
画像形成用のレーザービームLBが走査露光されて、各
色に対応した静電潜像が形成される。上記感光体ドラム
106K、106Y、106M、106Cの表面に形成
された静電潜像は、各画像形成ユニット105K、10
5Y、105M、105Cの現像器109K、109
Y、109M、109Cによってそれぞれブラック(B
K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
の各色のトナーにより現像されて可視トナー像となり、
これらの可視トナー像は、転写前帯電器1101、11
0Y、110M、110Cにより転写前帯電を受けた
後、転写帯電器111K、111Y、111M、111
Cの帯電により用紙搬送ベルト124上に保持された転
写用紙124上に順次転写される。上記ブラック(B
K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
の各色のトナー像が転写された転写用紙114は、用紙
搬送ベルト124から分離された後、上述したように定
着器131によって定着処理を受け、カラー画像の形成
が行われる。
【0079】さらに、上記転写用紙114は、上述した
ように、複数の給紙カセット115、116、117の
何れかから供給され、レジストロール123によって所
定のタイミングで用紙搬送ベルト124上に搬送される
とともに、用紙保持用の帯電器141及び帯電ロール1
42によって用紙搬送ベルト124上に保持搬送され
る。
【0080】なお、上記感光体ドラム106K、106
Y、106M、106Cは、図9に示すように、トナー
像の転写工程が終了した後、クリーニング用除電器11
2K、112Y、112M、112Cによって除電され
るとともに、クリーナー113K、113Y、113
M、113Cによって残留トナー等が除去されて、次の
画像形成プロセスに備える。
【0081】また、上記用紙搬送ベルト124は、転写
用紙114が剥離された後、周回する軌道中において、
用紙搬送ベルト用の除電コロトロン対143、144に
よって除電されるとともに、当該用紙搬送ベルト124
の表面は、回転ブラシ145及びブレード146からな
るクリーニング装置147によってトナーや紙粉等が除
去される。
【0082】ところで、この実施の形態2に係るデジタ
ルカラー複写機は、前記転写部材保持体に、その移動方
向に沿って画像形成サイズに応じて少なくとも1つ以上
に区画されたパネル領域を複数種類設定し、前記転写部
材保持体のパネル領域の所定位置に、画像形成条件制御
用のトナー像を形成して検出するとともに、当該画像形
成条件制御用トナー像の形成位置と同一位置における転
写部材保持体の濃度を基準濃度として所定のタイミング
で検出するように構成されている。
【0083】すなわち、この実施の形態2に係るデジタ
ルカラー複写機では、図10に示すように、用紙搬送ベ
ルト124をシーム部124aから移動方向に沿って展
開した場合に、当該用紙搬送ベルト124には、その移
動方向に沿って画像形成サイズに応じて少なくとも1つ
以上に区画されたパネル領域50〜55が、前記実施の
形態1と同様に設定されている。
【0084】また、上記の如く区画された用紙搬送ベル
ト124の各パネル領域50〜55には、当該用紙搬送
ベルト124のシーム部124aに位置するパネル領域
50 1 、511 、541 、551 を除いて、画像領域に
対応した画像部としてのイメージ部56と、当該イメー
ジ部56の先端に位置する非画像部としてのインターイ
メージ部57がそれぞれ設けられており、用紙搬送ベル
ト124の各パネル領域のイメージ部56に所定サイズ
の転写用紙114が保持されるようになっている。
【0085】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0086】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
画像形成手段によって形成された色の異なる複数のトナ
ー像を中間転写体上又は転写部材保持体に保持された転
写部材上に転写することにより画像の形成を行う画像形
成装置において、画像形成条件制御用のトナー像を中間
転写体上又は転写部材保持体上に転写し、この画像形成
条件制御用のトナー像を検出して画像形成条件を制御す
る場合でも、実行時間の長期化や画像形成シーケンスの
複雑化をもたらすことなく、中間転写体又は転写部材保
持体の地肌部分とトナー像部分を同じ位置で検出するこ
とができ、常に高画質の画像形成が可能な画像形成装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのタンデム型のデジタルカラー複写機にお
ける中間転写体ベルトのパネル領域の配置を示す構成図
である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのタンデム型のデジタルカラー複写機を示
す構成図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのタンデム型のデジタルカラー複写機を示
す構成図である。
【図4】 図4は中間転写体ベルトのパネル領域に設定
されたインターイメージ部に形成される濃度検知用トナ
ーパッチを示す説明図である。
【図5】 図5は中間転写体ベルトのパネル領域に設定
されたイメージ部に形成されるトナーパッチを示す説明
図である。
【図6】 図6は中間転写体ベルトのパネル領域の設定
動作を示すフローチャートである。
【図7】 図7はこの発明の実施の形態1に係るカラー
複写機の画像形成条件の制御動作を示すフローチャート
である。
【図8】 図8はこの発明の実施の形態2に係る画像形
成装置としてのタンデム型のデジタルカラー複写機を示
す構成図である。
【図9】 図9はこの発明の実施の形態2に係る画像形
成装置としてのタンデム型のデジタルカラー複写機を示
す構成図である。
【図10】 図10はこの発明の実施の形態2に係る画
像形成装置としてのタンデム型のデジタルカラー複写機
における用紙搬送ベルトのパネル領域の配置を示す構成
図である。
【図11】 図11はこの発明の実施の形態1の他の実
施例に係る画像形成装置としてのタンデム型のデジタル
カラープリンタを示す構成図である。
【符号説明】
13Y、13M、13C、13BK:イエロー色、マゼ
ンタ色、シアン色、ブラック色の各画像形成ユニット
(画像形成手段)、25:中間転写体ベルト、25a:
シーム部、50〜55:パネル領域、56:イメージ
部、57:インターイメージ部、61:濃度検知センサ
ー、70:制御装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色の異なる複数のトナー像を形成可能な
    画像形成手段と、前記画像形成手段によって形成された
    トナー像を一時転写して保持するための中間転写体、又
    は前記画像形成手段によって形成されたトナー像を転写
    するための転写部材を保持する転写部材保持体とを備
    え、前記画像形成手段によって形成された色の異なる複
    数のトナー像を中間転写体上又は転写部材保持体に保持
    された転写部材上に転写することにより画像の形成を行
    う画像形成装置において、前記中間転写体又は転写部材
    保持体には、その移動方向に沿って画像形成サイズに応
    じて少なくとも1つ以上に区画されたパネル領域を複数
    種類設定し、前記中間転写体又は転写部材保持体のパネ
    ル領域の所定位置に、画像形成条件制御用のトナー像を
    形成して検出するとともに、当該画像形成条件制御用ト
    ナー像の形成位置と同一位置における中間転写体又は転
    写部材保持体の濃度を基準濃度として所定のタイミング
    で検出することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写体又は転写部材保持体の複
    数種類のパネル領域の設定は、所定のタイミングで中間
    転写体又は転写部材保持体の周長を測定して、当該中間
    転写体又は転写部材保持体の周長を画像形成サイズに応
    じて分割することで行うことを特徴とする請求項第1項
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写体又は転写部材保持体の複
    数種類のパネル領域の設定を、パネル領域の情報が消去
    されたとき、又は環境条件が所定の範囲以上に変化した
    ときに実行することを特徴とする請求項第1項又は第2
    項記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記中間転写体又は転写部材保持体の1
    周分で設定される複数種類のパネル領域の非画像部は、
    中間転写体又は転写部材保持体の移動方向に沿って、そ
    の一部が重複しないように設定されていることを特徴と
    する請求項第1項乃至第3項のいずれかに記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像形成条件制御用トナー像の形成
    位置と同一位置における中間転写体又は転写部材保持体
    の濃度の検出を、画像形成動作が終了したとき、又は画
    像形成装置の電源がON状態となったときに実行するこ
    とを特徴とする請求項第1項乃至第4項のいずれかに記
    載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 通常の画像形成動作中は、中間転写体又
    は転写部材保持体の非画像部に画像形成条件制御用のト
    ナー像を形成し、当該中間転写体又は転写部材保持体の
    非画像部に形成された画像形成条件制御用のトナー像の
    濃度を検出して、前記画像形成条件制御用のトナー像の
    濃度と対応する中間転写体又は転写部材保持体の非画像
    部の地肌濃度とから、前記画像形成条件制御用のトナー
    像の濃度を計算する画像濃度検出手段を有することを特
    徴とする請求項第5項記載の画像形成装置。
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