JP2008292925A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャリブレーションモードにおいては、転写ベルト3の表面に担持される画像40のピッチ(第1ピッチB)が転写ベルト3の周長Rの1/3の長さに設定されている((a)参照)。通常時における転写ベルト3の表面に担持される画像40のピッチ(第2ピッチA)は、第1ピッチBよりも狭く設定されている。
【選択図】図3
Description
カラー画像形成装置における濃度調整は、連続印刷の間に転写ベルトに形成される各色のトナーパッチの測定濃度に基づいて実施される。かかる濃度調整においては、中間転写ベルトの表面性のばらつきが測定精度に影響を与えることを防止するために、トナーパッチ形成前およびトナーパッチ形成後において中間転写ベルトの同じ位置を濃度測定し、そのトナーパッチ形成前後の濃度を差分することで、トナーパッチの濃度を算出している(たとえば特許文献1)。
そこで、この発明は、濃度調整を、生産性の低下を抑制しつつ精度良く実施することができる画像形成装置を提供することを主たる目的とする。
請求項2記載の発明は、前記画像形成ユニットは、前記画像を形成するための感光体ドラム(4,5,6,7)をさらに含み、前記回転体は、前記感光体ドラムによって連続的に形成された画像を一時的に担持する無端状の転写ベルト(3)であることを特徴とする、請求項1記載の画像形成装置である。
請求項1記載の発明によれば、濃度調整時においては回転体の表面に第1のピッチで画像が連続して担持され、濃度調整時以外のときには回転体の表面に、第1のピッチよりも狭い第2のピッチで画像が連続して担持される。
請求項3記載の発明によれば、第1の色用の測定位置と第2の色用の測定位置とを、第1のピッチのs倍だけずらして設けているので、第1の色用の測定位置を画像と画像との間に位置させれば、第2の色用の測定位置も画像と画像との間に位置するようになる。このため、回転体を何周も回転させることなく、複数の異なる色に関して、下地の濃度と検出用画像の濃度とを測定することができる。これにより、複数の色の濃度調整を、生産性の低下を抑制しつつ精度良く実施することができる。
図1は、この発明に係る画像形成装置の一例であるカラープリンタ1の要部構成を図解的に示す断面図である。カラープリンタ1は、カラー画像を形成するためのタンデム型の画像形成ユニット2を備えている。
この画像形成ユニット2には、転写ベルト3と、転写ベルト3の表面を清掃するためのクリーニング装置28と、転写ベルト3の移動方向24に沿って転写ベルト3に接するように配列されたマゼンタ用の感光体ドラム4、シアン用の感光体ドラム5、イエロー用の感光体ドラム6およびブラック用の感光体ドラム7とが設けられている。さらに、転写ベルト3の移動方向24から見て、ブラック用の感光体ドラム7の下流側には、濃度検出用画像であるトナーパッチ41〜44(図3参照)の濃度を測定するための濃度センサ8が配置されている。
各感光体ドラム4〜7は、帯電器10,12,14,16によって、その周面がそれぞれ予め定める電位に帯電され、そこにLSU(レーザースキャニングユニット)等により原稿画像に対応した画像が書き込まれ、それによって静電潜像が形成される。その静電潜像は、現像器9,11,13,15によって互いに異なる色のトナー像にそれぞれ現像される。そして、各色のトナー像は、転写ローラ17〜20によって転写ベルト3上に一旦担持されて、転写ベルト3上で、各トナー像が重ね合わされる。
連続印字動作が開始されると、制御部30は、画像形成の対象となる画像40のサイズおよび向きを認識し(ステップS1)、その画像のサイズおよび向きに基づいて、画像40のピッチ(画像40の終端から次の画像40の終端までの距離)を通常時におけるピッチ(第2ピッチA)およびキャリブレーションモードにおけるピッチ(第1ピッチB)を設定する(ステップS2)。第2ピッチAは第1ピッチBよりも狭く設定されている。画像40のサイズが「A4」で、その向きが「ヨコ」である場合には、第2ピッチAとしてたとえば270mm(用紙40の幅210mm、用紙40間の間隔60mm)を例示することができる。また、この場合の第1ピッチBとしてたとえば300mm(用紙40の幅210mm、用紙40間の間隔90mm)を例示することができる。
印刷ジョブの印字が終了するまでに、印字枚数が所定枚数に到達したとき(たとえば前回のキャリブレーション処理終了からの印字枚数が所定枚数に到達したとき)には(ステップS5でYES)、連続印字動作と並行してキャリブレーション処理が実行されるキャリブレーションモードに突入する。
キャリブレーションモードにおける印字動作では、制御部30は、前の画像40とのピッチが第1ピッチBとなるように、各感光体ドラム4〜7、各現像器9,11,13,15および各帯電器10,12,14,16を制御して、画像40を形成する(ステップS13,図3(b)参照)。このため、転写ベルト3に連続して担持される画像40のピッチは第1ピッチBとなる。この第1ピッチBで連続する画像40と画像40との間に、濃度検出用画像であるトナーパッチ41〜44が形成される。これらのトナーパッチ41〜44は転写ベルト3の表面の予め定められた測定位置31〜34に形成される。なお、印字動作はキャリブレーション処理が終了するまで続行される(ステップS20)。
図3(b)を参照して、トナーパッチ41,42,43、44は、それぞれ、マゼンタ、シアン、イエローおよびブラックのトナーパッチである。マゼンタのトナーパッチ41は、画像のマゼンタ濃度を測定するためのものである。シアンのトナーパッチ42は、画像のシアン濃度を測定するためのものである。イエローのトナーパッチ43は、画像のイエロー濃度を測定するためのものである。ブラックのトナーパッチ44は、画像のブラック濃度を測定するためのものである。
この実施形態では、各トナーパッチ41〜44の濃度を測定するだけでなく、各トナーパッチ41〜44が形成される転写ベルト3表面の測定位置31〜34の下地濃度も測定し、各トナーパッチ41〜44の濃度の測定値を下地濃度の測定値を用いて補正している。そのため、転写ベルト3の表面の汚れ(ノイズ)の影響をほとんど受けることなく、各トナーパッチ41〜44の濃度を求めることができる。各測定位置31〜における下地の濃度の測定は、トナーパッチ41〜44が形成される前に実施される。
通常時以外では、画像40のピッチ(第2ピッチA)が比較的狭く設定されているので、連続印字処理に要する時間を短くすることができる。これにより、濃度調整を、生産性の低下を抑制しつつ精度良く実施することができる。
たとえば、前述の説明では、第1ピッチBを、転写ベルト3の周長Rの1/3の長さに設定する場合について説明したが、たとえば、第1ピッチBを、周長Rの5/16の長さ(たとえば281.3mm)に設定することもできる。かかる場合には、測定位置31〜34が画像40と画像40との間に位置してから、次に測定位置31〜34が画像40と画像40との間に位置するまで、転写ベルト3を5周回転させる必要がある。
また、測定位置31〜34が、それぞれ間隔Cを隔てて設けられていてもよい。
さらに、前述の実施形態では、帯電器10,12,14,16の帯電電圧を調整することにより、各トナー像のトナー量を制御するようにしたが、トナー量の制御はこれ以外にも、現像器9,11,13,15の現像ローラに与える現像バイアスや、露光器の露光強度、転写電圧等を調整することにより行うことができる。また、トナー量の制御は、画像形成制御だけでなく、たとえば画像制御階調などの画像処理に関するパラメータの制御により実現することも可能である。
前述の説明では、画像形成装置としてカラープリンタを例に挙げて説明したが、本発明は、モノクロのプリンタにも適用でき、また、複写機や複合機などの他の画像形成装置にも適用できる。
2 画像形成ユニット
3 転写ベルト
4,5,6,7 感光体ドラム
8 濃度センサ
9,11,13,15 現像器
10,12,14,16 帯電器(濃度調整手段)
17,18,19,20 転写ローラ
30 制御部
31,32,33,34 測定位置
40 画像
41,42,43,44 トナーパッチ(濃度検出用画像)
P 用紙
Claims (3)
- 画像形成ユニットと、この画像形成ユニットに対して、所定の間隔をあけて間欠的に複数枚の用紙を搬送する搬送手段とを有し、搬送される複数枚の用紙に対して画像形成ユニットで形成される画像を連続的に転写する連続印刷処理のできる画像形成装置において、
前記画像形成ユニットは、
用紙に転写すべき連続する画像を、予め定めるピッチでその表面に担持する回転体と、
濃度調整時において、前記回転体の表面上の予め定める測定位置に対し、画像と画像との間で、濃度検出用画像を形成する濃度検出用画像形成手段と、
前記濃度検出用画像の濃度、および前記濃度検出用画像が形成される前の前記測定位置の濃度を測定する測定手段と、
前記測定手段によって測定された前記濃度検出用画像の濃度を、前記測定手段によって測定された前記測定位置の濃度に基づいて補正する手段と、
前記補正された濃度検出用画像の濃度を、予め設定された基準濃度と比較して、前記画像形成ユニットが形成する画像の濃度を前記基準濃度とするように調整する手段と、
前記濃度調整時において、前記濃度検出用画像の形成前の前記測定位置が画像と画像との間に位置するように、前記回転体に担持される画像のピッチを、前記回転体の周長のm/n倍(m,nは整数)の長さである第1のピッチに設定する手段と、
前記濃度調整時を除いて、前記回転体に担持される画像のピッチを、前記第1のピッチよりも狭い第2のピッチに設定する手段とを有することを特徴とする、画像形成装置。 - 前記画像形成ユニットは、前記画像を形成するための感光体ドラムをさらに含み、
前記回転体は、前記感光体ドラムによって連続的に形成された画像を一時的に担持する無端状の転写ベルトであることを特徴とする、請求項1記載の画像形成装置。 - 前記画像形成ユニットは、カラー画像形成ユニットであって、
前記濃度検出用画像形成手段は、互いに異なる複数の色の濃度検出用画像を形成するものであり、
前記回転体の表面には、形成される濃度検出用画像の色に対応する複数の測定位置が形成されており、
第1の色用の測定位置と第2の色用の測定位置とは、前記回転体の回転方向に、前記第1のピッチのs倍(sは整数)だけずれていることを特徴とする、請求項1または2記載の画像形成装置。
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