JP2017106963A - 画像形成装置 - Google Patents

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Riki Fukuhara
力 福原
山本 悟
Satoru Yamamoto
悟 山本
聡行 三宅
Satoyuki Miyake
聡行 三宅
貴司 横谷
Takashi Yokoya
貴司 横谷
勝也 中間
Katsuya Nakama
勝也 中間
貢司 湯本
Koji Yumoto
貢司 湯本
明広 川北
Akihiro Kawakita
明広 川北
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Abstract

【課題】封筒等の重なり部を有する記録材を用いる場合でも、適切な階調補正を実現できる画像形成装置を提供する。【解決手段】搬送部と画像形成部と重畳メディアS1を主走査方向に移動させる移動ローラとテストチャート22の濃度を検出する濃度センサと制御部とを有し、制御部は、濃度センサの位置と重畳メディアS1の重なり部S2の位置とが重複する場合に、重畳メディアS1を主走査方向に沿って移動させる移動量LMを算出しS302、テストチャート22の形成位置を主走査方向に移動させS304、移動ローラに重畳メディアS1を主走査方向に沿って移動させるS305。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に係り、特に、封筒等の重なり部を有する記録材に対して画像を形成する画像形成装置に関する。
電子写真方式を利用した画像形成装置では、記録紙等の記録材(メディア)に対して印刷等の画像形成が行われる。記録材に対する印刷においては、印刷濃度の品質安定性を確保すべく、濃度の階調補正が行われている(例えば、特許文献1を参照。)。階調補正では、所定のテストパターンを記録材に印刷しその濃度を検出することにより補正が行われる。
特開2012−255945号公報
画像形成装置で、封筒等の記録材に印刷する場合がある。封筒は紙を折って一部を貼り合せて袋状にした記録材であり、部分的に紙が重なり厚さが増した部分(以下、重なり部という)を有する。封筒等の重なり部を有する記録材を、以下、重畳メディアともいう。この重なり部は、一般的に厚さムラを有する。階調補正において、テストパターンが重なり部に印刷されてしまうと、重なり部の厚さムラの影響により、テストパターン画像の転写ムラ、定着ムラ等が生じてしまう。重なり部に印刷されたテストパターンの濃度は、重なり部以外の部分(以下、非重なり部という)にテストパターンを印刷した場合の濃度と異なってしまう。
本発明は、重なり部を有する記録材を用いる場合でも、適切な階調補正を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)記録材を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、前記搬送経路の途中の画像形成位置において、感光ドラムの表面に形成されたトナー画像を前記記録材の表面に形成する画像形成手段と、前記搬送経路における前記画像形成位置の下流に配置され、前記記録材を搬送方向に直交する方向である主走査方向に移動させる移動手段と、前記搬送経路における前記移動手段の下流に配置され、前記記録材の表面に前記画像形成手段により形成された検査画像の濃度を検出する検出手段と、記憶手段と、制御手段と、を有する画像形成装置であって、前記記憶手段に、前記検出手段の前記主走査方向における位置を示す第一位置情報と、前記記録材が部分的に重ね合わされて厚さが前記記録材における他の部分と異なる重なり部を有する場合に、当該重なり部の前記主走査方向における位置の範囲を示す第二位置情報と、が記憶されており、前記制御手段は、前記第一位置情報と前記第二位置情報とが前記主走査方向において重複する場合に、前記記録材を前記移動手段により前記主走査方向に沿って移動させる移動量を算出し、前記移動量に基づいて、前記画像形成手段に前記検査画像を前記記録材の表面に形成させる前記主走査方向における位置を移動させ、前記移動量に基づいて、前記移動手段に前記記録材を前記主走査方向に沿って移動させる、ことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、重なり部を有する記録材を用いる場合でも、適切な階調補正を実現することができる。
画像形成装置の全体構成図 画像形成装置の制御部の概略構成図 画像形成装置の階調特性補正制御のフローチャート 画像形成装置での移動量の算出手順のフローチャート 重畳メディアと濃度センサとの位置関係を示す図 重畳メディア上にテストチャートを形成した例を示す図 テストチャートの濃度テーブル並びにSmplData、目標濃度値及び補正後のLUT値のグラフ
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら説明する。以下実施例においては、画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタについて説明するが、画像形成装置はこれに限定されない。画像形成装置は、電子写真方式を用いたモノクロレーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等であってもよい。
図1は、実施例の画像形成装置1の全体構成図である。図2は、画像形成装置1のプリンタ制御部(制御手段、以下、制御部と略称する。)900の概略構成図である。図2では、制御部900と画像形成装置1及びその周辺構成との関係も示している。
[画像形成装置]
画像形成装置1は、搬送部(搬送手段)20、画像形成部(画像形成手段)80、移動ローラ(移動手段)161、濃度センサ(検出手段)15、制御部900を有している。搬送部20は、記録材としての記録紙Sを搬送経路21に沿って搬送するためのものであり、搬送ローラ101及びレジストレーションローラ(以下、レジストローラという)102を有する。画像形成部80は、搬送経路21の途中の画像形成位置において、感光ドラム801〜804の表面に形成されたトナー画像を記録紙Sの表面に形成するものである。画像形成位置は、感光ドラム801〜804から中間転写体である中間転写ベルト805に転写されたトナー画像を、搬送経路21上で二次転写ローラ806によって記録材Sの表面に転写する位置(二次転写位置)である。
移動ローラ161は、搬送経路21における画像形成位置の下流に配置され、記録紙Sを主走査方向に移動させるローラである。主走査方向は、記録紙Sの搬送方向に直交する方向であり、いわゆる記録紙Sの幅方向に対応する方向である。図1において、記録紙Sの搬送方向は図中の矢印A方向であり、主走査方向は紙面に直交する方向である。本実施例では、移動ローラ161は、二次転写ローラ806の下流側に配置された定着ローラ13の更に下流側に配置される。濃度センサ15は、搬送経路21における定着ローラ13の下流側で、更に移動ローラ161の下流に配置され、記録紙Sの表面に画像形成部80により形成されたテストチャート(検査画像)22(図6参照)の濃度を検出するものである。本実施例では、搬送経路21上に主走査方向に沿って複数の濃度センサ151、152、153、154が配置されている(図5参照)。制御部900は、演算処理部としてのCPU901、記憶装置(記憶手段)としてのROM902、RAM903を有し、画像形成装置1の全体の動作を制御するものである。
画像形成装置1において、給送部12が記録材Sを搬送経路21へと給送する。給送部12は、カセット120、ピックアップローラ121、給送ローラ122、給送センサ123を有している。複数枚の記録材Sがカセット120に積載されている。リフタモータ208(図2参照)及び上面センサ(不図示)により、最も上部の記録紙Sがピックアップローラ121に接するように、カセット120の上下方向位置(図1中の上下方向位置)が制御される。
ピックアップローラ121は、記録紙Sを給送ローラ122に送り込む。給送ローラ122は、搬送方向に記録紙Sを送り出すように回転するローラと搬送方向と逆方向に回転するローラとによって記録紙Sを一枚ずつ分離して給送する。給送センサ123によって記録紙Sが給送されたか否かを検出する。所定の時間内に給送センサ123によって記録紙Sの通過が検出されると、制御部900は、記録紙Sが無事給送されたと判断する。所定の時間内に給送センサ123によって記録紙Sの通過が検出されないと、制御部900は、給送不良であると判断する。給送ローラ122から送り出された記録紙Sは、搬送経路21へと搬送される。
記録紙Sは、搬送ローラ101により搬送経路21内を搬送され、搬送センサ141によってその通過が検出された後に、第一レジストレーションセンサ(以下、第一レジストセンサと略称する。)142へと向かう。その後、記録紙Sは、搬送経路21上に配置されたレジストローラ102、第二レジストレーションセンサ(以下、第二レジストセンサと略称する)143を通過する。第一レジストセンサ142の搬送方向下流側にレジストローラ102が配置され、更にその下流側に第二レジストセンサ143が配置される。
第一レジストセンサ142、第二レジストセンサ143及びレジストローラ102は、記録紙Sの先端が画像形成位置を通過するタイミングと画像形成部80による画像形成のタイミングとの調整を行うものである。画像形成部80による画像形成のタイミングに同期する信号と第一レジストセンサ142及び第二レジストセンサ143による記録紙Sの先端検出信号とに基づき、レジストローラ102の駆動開始タイミングを調整する。
画像形成装置1は、ユーザインタフェース11を有する。ユーザインタフェース11は、操作部及び表示部を有する。操作部は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のボタンやキーを有する。表示部は、液晶その他のディスプレイ装置であり、各種機能や設定状況を表示する表示画面である。
[画像形成部]
画像形成部80では、感光ドラム801〜804の表面が帯電された後、レーザスキャナユニット807から照射されるレーザにより、感光ドラム801〜804の表面に静電潜像が形成される。4つの感光ドラム801〜804は、各々イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応する感光ドラムである。静電潜像は、現像器(不図示)から感光ドラム801〜804の表面に供給されたトナーによって感光ドラム801〜804の表面にトナー画像として現像される。感光ドラム801〜804の表面に現像されたトナー画像は、各感光ドラム801〜804と中間転写ベルト805とが接する各位置で、それぞれ中間転写ベルト805に対して転写電圧が印加されて、中間転写ベルト805へと転写される。
中間転写ベルト805が図中矢印方向に回転することにより、中間転写ベルト805に転写されたトナー画像は画像形成位置へと至る。画像形成位置で、中間転写ベルト805上のトナー画像は、レジストローラ102によって搬送された記録紙Sの表面に転写される。記録紙Sの表面へのトナー画像の転写は、二次転写ローラ806によって記録紙Sに対して転写電圧が印加されることにより行われる。表面にトナー画像が転写された記録紙Sは、定着ローラ13へと搬送される。定着ローラ13は、トナー画像が転写された記録紙Sを加熱、加圧することにより記録紙Sの表面にトナー画像を定着する。
トナー画像が定着された記録紙Sは、移動ローラ161及び濃度センサ15を経由して排出ローラ103へと至る。排出ローラ103は、記録紙Sを画像形成装置1の外部へと排出するローラである。排出ローラ103による記録紙Sの排出は、排出ローラ103の下流側に配置された排出センサ144によって検出する。排出ローラ103による記録紙Sの排出動作の後、所定の時間が経過しても記録紙Sの残存が排出センサ144によって検出されると、制御部900は、排紙不良と判断する。なお、移動ローラ161及び濃度センサ15の構成及び動作については後述する。
[制御部]
制御部900は、CPU901、ROM902、RAM903を有し、ROM902に格納されている制御プログラムにより画像信号制御部907、操作制御部906を含む画像形成装置1の全体を総括的に制御する。
ROM902、RAM903は、記憶装置である。CPU901は、RAM903を主メモリ及びワークエリアとして利用し、ROM902に格納される各種制御プログラムに従い、画像形成装置1の動作を制御する。なお、CPU901は、ROM902やその他の不揮発性メモリ(不図示)に種々の情報を記憶できる構成となっている。更に、CPU901は、タイマ機能を有しており、時間を計測することもできる。
画像信号制御部907は、画像形成装置1の外部のコンピュータ905から外部I/F904を介して入力されたデジタル画像信号(画像データ)に各種処理を実行する。画像信号制御部907は、画像データの入力値をLUT(階調補正テーブル)に基づいて変換する。なお、LUTとは、画像形成装置の濃度特性(階調特性とも呼ぶ)を理想的な濃度特性(理想的な階調特性)に変換するための変換条件である。画像信号制御部907により変換された信号値をビデオ信号(出力信号値)と称する。ビデオ信号は画像信号制御部907から画像形成部80へと入力される。本実施例では、RAM903に複数種類の記録紙Sの各々に対応して、複数種類のLUTが格納されている。LUTは、8ビットで入力された入力信号を10ビットの出力信号(濃度信号)に変換する。
画像形成装置1は、ピックアップローラ121を駆動する給送モータ207と、給送ローラ122及び搬送ローラ101を駆動する搬送モータ201を有する。画像形成装置1は、レジストローラ102を駆動するレジストレーションモータ(以下、レジストモータと略称する)202を有する。画像形成装置1は、感光ドラム801〜804、中間転写ベルト805及び二次転写ローラ806を駆動するドラムモータ203を有する。画像形成装置1は、定着ローラ13を駆動する定着モータ204と、排出ローラ103を駆動する排出モータ205とを有する。画像形成装置1は、移動ローラ161を駆動する移動モータ206を有する。画像形成装置1は、給送部12のカセット120の上下方向移動を実現するリフタモータ208を有する。給送センサ123、搬送センサ141、第一レジストセンサ142、第二レジストセンサ143、排出センサ144からの検出信号が、制御部900に入力されるようになっている。
操作制御部906は、ユーザインタフェース11を制御して、制御部900との間で情報通信を行う。操作制御部906は、ユーザインタフェース11の操作部で設定された設定情報等を制御部900に向けて送信し、制御部900からの情報に基づき、ユーザインタフェース11の表示部に情報表示を行う。
[階調特性補正制御]
以下、この画像形成装置1による重畳メディアに対する階調補正制御について説明する。重畳メディアS1(図5参照)とは、例えば、封筒などであって、部分的に厚さが増した部分である重なり部S2(図5参照)を有する記録紙Sである。例えば封筒においては、袋状にして一部を貼り合わせた部分が重なり部である。重なり部は、主走査方向に一定の幅を有して搬送方向に沿って記録紙Sの略全域(全長)に亘って延びる部分である場合がある。また、重なり部は、搬送方向に一定の幅を有して主走査方向に沿って記録紙Sの略全域(全幅)に亘って延びる部分である場合がある。
図3は、この画像形成装置1における階調特性を補正する補正制御を説明するフローチャートである。ステップ(以下、ステップをSで略称表示する)301で、CPU901は、重畳メディアS1の重なり部S2の位置情報を取得する。重なり部S2の位置情報は、重なり部S2の主走査方向における位置の範囲を示す位置情報(第二位置情報)、搬送方向における位置の範囲を示す位置情報(第三位置情報)を含む。
例えば、図5に、基準位置P0、位置P1、位置P2、基準位置Q0、位置Q1、位置Q2を示す。基準位置P0は、主走査方向における所定の基準位置である。基準位置P0は、主走査方向のいずれの位置であってもよいが、本実施例では、基準位置P0は、重畳メディアS1の主走査方向(幅方向)端部(図5中の左端部)の位置である。なお、重畳メディアS1が搬送経路21の図5中左側のガイドに沿って搬送される場合は、基準位置P0は、実質的に搬送経路21の幅方向のガイド端部(図5中の左端部)の位置と同位置となる。
位置P1は、重なり部S2の主走査方向における位置の範囲のうちの一方の端部(図5中の左端部)に対応する位置である。位置P2は、重なり部S2の主走査方向における位置の範囲のうちの他方の端部(図5中の右端部)に対応する位置である。重なり部S2は、主走査方向において、位置P1から位置P2の範囲に存在する。この位置P1を示す情報及び位置P2を示す情報を含んで第二位置情報が構成される。なお、位置P1を示す情報及び位置P2を示す情報は、いずれも基準位置P0からの距離の情報である。したがって、本実施例では、位置P1≦位置P2である。
基準位置Q0は、搬送方向における所定の基準位置である。基準位置Q0は、搬送方向のいずれの位置であってもよいが、本実施例では、基準位置Q0は、重畳メディアS1の搬送方向端部(図5中の上端部)の位置である。位置Q1は、重なり部S2の搬送方向における位置の範囲のうちの一方の端部(図5中の上端部)に対応する位置である。位置Q2は、重なり部S2の搬送方向における位置の範囲のうちの他方の端部(図5中の下端部)に対応する位置である。重なり部S2は、搬送方向において、位置Q1から位置Q2の位置の範囲に存在する。この位置Q1を示す情報及び位置Q2を示す情報を含んで第三位置情報が構成される。なお、位置Q1を示す情報及び位置Q2を示す情報は、いずれも基準位置Q0からの距離の情報である。したがって、本実施例では、位置Q1≦位置Q2である。
第二位置情報及び第三位置情報は、ユーザインタフェース11においてユーザの操作に基づいて入力され、操作制御部906を介して制御部900に入力されてもよい。予めROM902に重畳メディアS1の第二位置情報と第三位置情報とが記憶されており、CPU901がROM902からそれらを読み出すものであってもよい。例えば、以下の表1に例示するようなデータベースDがROM902に記憶されていてもよい。データベースDは、複数種類の重畳メディアS1の情報と各重畳メディアS1に各々対応する重なり部S2の第二位置情報及び第三位置情報とが相互に関連付けられて構成されている。ユーザインタフェース11においてユーザの操作に基づいていずれかの種類の重畳メディアS1が選択されると、選択された重畳メディアS1の種類に対応する第二位置情報及び第三位置情報がデータベースDからCPU901によって読み出されてもよい。なお、表1においてA1〜H1、A2〜H2は、予め定められた定数である。
Figure 2017106963
S302で、CPU901は、S301で取得した第二位置情報に基づき、移動ローラ161で重畳メディアS1を主走査方向に移動させる移動量LMを算出する。複数の濃度センサ151〜154のうち、例えば本実施例では、濃度センサ154によって重畳メディアS1上に画像形成されたテストチャート22の濃度検出を行うものとする。移動ローラ161による移動前の重畳メディアS1における第二位置情報と濃度センサ154の主走査方向における位置を示す情報(第一位置情報)PSとが重複する場合に、移動ローラ161による重畳メディアS1の移動を実行する。移動ローラ161による重畳メディアS1の主走査方向に沿った移動により、第一位置情報PSと第二位置情報P1、P2との重複が回避される。第一位置情報PSは、濃度センサ154の主走査方向における検出位置を示す情報である。濃度センサ154が重畳メディアS1上で一定範囲の検出エリアを検出する場合には、主走査方向におけるその検出エリアに対応する位置範囲の情報が第一位置情報PSであってもよい。また、検出エリアの中心位置の主走査方向における位置の情報が第一位置情報PSであってもよい。なお、第一位置情報PSは、基準位置P0からの距離の情報である。
[移動量の算出]
移動ローラ161により重畳メディアS1を主走査方向に移動させる際の移動量LMを算出する手順について、図4のフローチャート及び図5を用いて説明する。S401で、CPU901は、濃度センサ154の第一位置情報PSと重なり部S2の第二位置情報P1、P2とを比較する。すなわち、S401で、CPU901は、P1≦PS≦P2であるか否かを判断する。S401でP1≦PS≦P2ではないと判断した場合に、CPU901は処理をS403へと進める。S403で、CPU901は、移動量LM=0とする。そして、移動ローラ161による重畳メディアS1の主走査方向への移動を行わず、CPU901は、処理を図3のS303へと進める。
一方、S401でP1≦PS≦P2であると判断した場合に、CPU901は処理をS402へと進める。S402で、CPU901は、移動ローラ161による重畳メディアS1の主走査方向への移動量LMを算出する。CPU901は、移動量LMを、以下の式(1)に基づいて算出する。
移動量LM=|L1−L2|+LS ・・・(1)
ここで、L1は、基準位置P0と第一位置情報PSとの主走査方向に沿った距離であり、本実施例では第一位置情報PSの値そのものである。L2は、基準位置P0と第二位置情報が示す一の範囲の両端部のうち移動ローラ161による重畳メディアS1の移動方向の逆側にある端部との主走査方向に沿った距離である。本実施例では、図5(a)及び(b)に示すように、重畳メディアS1を図5中の右方向に移動させる場合について説明している。したがって、L2は、基準位置P0と第二位置情報P1との主走査方向に沿った距離であり、第二位置情報P1の値そのものである。すなわち、|L1−L2|を|PS−P1|と換言することができる。
LSは、オフセット量(所定距離)であり、移動ローラ161による移動量の精度を考慮して、ある程度の余裕をもって濃度センサ154と重なり部S2との重複を回避するためのマージン値である。オフセット量LSは、予め設定され、ROM902に記憶されていてもよい。例えば、本実施例では、オフセット量LS=10mmである。S402で、CPU901が移動量LMを算出したら、CPU901は、処理を図3のS303へと進める。
[テストチャートの形成]
図5(a)は、重畳メディアS1を主走査方向に移動しない場合の、重畳メディアS1と濃度センサ151、152、153、154との位置関係を示す図である。この例では、濃度センサ154の位置と重なり部S2の位置とが重複している。すなわち、第一値情報PSが第二位置情報P1と第二位置情報P2との間に位置している。重畳メディアS1を主走査方向に移動しないと、濃度センサ154が重なり部S2を検出してしまう。
図5(b)は、重畳メディアS1を主走査方向に移動量LM分移動した場合の、重畳メディアS1と濃度センサ151、152、153、154との位置関係を示す図である。図5(b)では、重畳メディアS1を図5中の右方向に移動している。濃度センサ154の位置と重なり部S2の位置とが重複していない。すなわち、第一値情報PSが第二位置情報P1と第二位置情報P2との間に位置していない。第一値情報PSは第二位置情報P1よりも図5中の左側に位置している。濃度センサ154は重なり部S2でない部分(非重なり部)を検出することができる。
S303で、CPU901は、重畳メディアS1の階調特性を補正するためのテストチャート22を決定する。図6は、重畳メディアS1上に形成するテストチャート22の一例を示す図である。テストチャート22は、画像形成部80によって重畳メディアS1上に画像形成される。テストチャート22の作成においては、制御部900から画像信号制御部907へ入力する入力信号の値を変化させて画像形成を行う。その結果、テストチャート22は、搬送方向に沿って濃度変化する。なお、テストチャート22の各濃度に対応して、濃度センサ154で検出されるべき目標濃度値(所定の基準濃度値)が予めROM902内に記憶されている。
図6(a)は、搬送方向に沿って長く延びる重なり部S2を有する重畳メディアS1上にテストチャート22を形成した例を示す図である。図6(a)の重畳メディアS1では、重なり部S2が重畳メディアS1の搬送方向に沿った略全長に亘って存在している。S304で、CPU901は、画像形成部80に、重畳メディアS1上にテストチャート22を形成させる。S301で取得した重なり部S2の位置情報とS302で算出した移動量LMとに基づいて、CPU901は、画像形成部80に、重畳メディアS1の非重なり部にテストチャート22を形成させる。テストチャート22の形成位置は、移動ローラ161によって重畳メディアS1を主走査方向に移動量LM分移動した後に、濃度センサ154によって検出可能な位置である。
画像形成部80は、テストチャート22を重畳メディアS1上に形成する。例えば、図6(a)に示すように、画像形成部80は、チャート番号(1)〜(7)の7段階に濃度変化するテストチャート22を、記録紙Sの搬送方向に沿って形成する。テストチャート22の形成に際して使用するLUTは、8ビットで入力された画像データの入力信号を線形的に10ビットの出力信号(濃度情報)に変換するものとする。テストチャート22に含まれる7階調の測定用画像に対応する測定用画像データの入力値は予め決められている。
なお、図6(b)は、主走査方向に沿って長く延びる重なり部S2を有する重畳メディアS1上にテストチャート22を形成した例を示す図である。図6(b)の重畳メディアS1では、重なり部S2が重畳メディアS1の主走査方向に沿った略全長に亘って存在している。この重畳メディアS1上にテストチャート22を形成する位置は、重なり部S2の第三位置情報Q1、Q2が示す位置の範囲を搬送方向において避ける必要がある。ただし、この重畳メディアS1においては、移動ローラ161によって主走査方向に移動量LM分移動させる必要がない。したがって、移動量LMを考慮して重畳メディアS1上へのテストチャート22の形成位置を主走査方向に調整する必要もない。
[階調の補正値の算出]
S304で、画像形成部80が重畳メディアS1上にテストチャート22を形成した後に、S305で、CPU901は、移動モータ206を駆動して移動ローラ161による重畳メディアS1の主走査方向への移動を実行する。重畳メディアS1の移動方向は、図5中の右方向、すなわち、第一位置情報PSから見て、第二位置情報P1のある方向と反対の方向である。重畳メディアS1の移動量はLMである。
S306で、CPU901は、濃度センサ154でテストチャート22の濃度を検出する。濃度センサ154により検出したテストチャート22の濃度値は、チャート番号(1)〜(7)の7段階の異なる濃度に対応する10ビットのサンプリングデータ(以下、SmplDataとする)としてRAM903に記憶される。S307で、CPU901は、S306で検出したSmplDataに基づき、LUT補正量(階調の補正値)を算出する。図7(a)は、テストチャート22のチャート番号(1)〜(7)の7段階の濃度に各々対応する8ビットの測定用画像データの入力値、LUTの値、10ビットのSmplDataの値、10ビットの目標濃度値、LUT補正量を示すテーブルである。図7(b)は、SmplData、目標濃度値及び補正後のLUTの値を示すグラフである。図7(b)で、各チャート番号に対応するデータの間の値は、例えば補間により求めたものである。図7(b)では、横軸が画像データの入力値を示し、縦軸が濃度値を示している。
チャート番号(3)の例について説明する。チャート番号(3)では、測定用画像データの入力値が90であり、LUTにより360の濃度情報に変換されてテストチャート22として画像形成される。画像形成されたチャート番号(3)の目標濃度値は360であり、濃度センサ154により実際に検出された濃度値(SmplData)は280であるので、目標濃度よりも低い濃度で画像形成されていることとなる。SmplDataと目標濃度値との差分に基づいて、以下の式(2)に基づいてCPU901がLUT補正量を算出する。
LUT補正量=目標濃度値−SmplData ・・・(2)
ここで、チャート番号(3)では、目標濃度値が360、SmplDataが280であるので、360−280=80となり、LUT補正量は+80となる。
LUTの値に上記式(2)で算出されたLUT補正量を加算することにより、CPU901は重畳メディアS1用のLUTを生成する。生成された重畳メディアS1用のLUTを用いて重畳メディアS1に対して画像形成を行うことで、画像データの入力値に対応する目標濃度値を略実現することができる。したがって、画像形成装置1は、重畳メディアS1に対して適正な濃度で画像形成を行うことができる。実施例の画像形成装置1によれば、封筒等の重なり部を有する記録材を用いる場合でも、適切な階調補正を実現することができる。
S1…重畳メディア
S2…重なり部
1…画像形成装置
15、151〜154…濃度センサ(検出手段)
161…移動ローラ(移動手段)
900…制御部(制御手段)

Claims (7)

  1. 記録材を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送経路の途中の画像形成位置において、感光ドラムの表面に形成されたトナー画像を前記記録材の表面に形成する画像形成手段と、
    前記搬送経路における前記画像形成位置の下流に配置され、前記記録材を搬送方向に直交する方向である主走査方向に移動させる移動手段と、
    前記搬送経路における前記移動手段の下流に配置され、前記記録材の表面に前記画像形成手段により形成された検査画像の濃度を検出する検出手段と、
    記憶手段と、
    制御手段と、を有する画像形成装置であって、
    前記記憶手段に、
    前記検出手段の前記主走査方向における位置を示す第一位置情報と、
    前記記録材が部分的に重ね合わされて厚さが前記記録材における他の部分と異なる重なり部を有する場合に、当該重なり部の前記主走査方向における位置の範囲を示す第二位置情報と、が記憶されており、
    前記制御手段は、
    前記第一位置情報と前記第二位置情報とが前記主走査方向において重複する場合に、前記記録材を前記移動手段により前記主走査方向に沿って移動させる移動量を算出し、
    前記移動量に基づいて、前記画像形成手段に前記検査画像を前記記録材の表面に形成させる前記主走査方向における位置を移動させ、
    前記移動量に基づいて、前記移動手段に前記記録材を前記主走査方向に沿って移動させる、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段が、前記移動量を以下の式に基づいて算出する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
    LM=|L1−L2|+LS
    ここで、LM:移動量
    L1:所定の基準位置と、前記第一位置情報が示す位置と、の前記主走査方向に沿った距離
    L2:所定の基準位置と、前記第二位置情報が示す位置の範囲の両端部のうち前記移動手段による前記記録材の移動方向の逆側にある端部と、の前記主走査方向に沿った距離
    LS:所定距離
  3. 複数の前記検出手段が、前記主走査方向に沿って配置されている、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記記憶手段に、
    複数種類の前記記録材の情報と、
    前記複数種類の記録材に各々対応する重なり部の前記主走査方向における位置を示す複数種類の第二位置情報と、が相互に関連付けられたデータベースが記憶されている、ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記検査画像が、
    前記搬送方向に沿って濃度変化する画像である、ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記記憶手段に、
    前記重なり部の搬送方向における位置の範囲を示す第三位置情報も記憶されており、
    前記制御手段は、
    前記第二位置情報が示す位置の範囲が前記記録材の前記主走査方向の幅の全域に亘っている場合に、前記第三位置情報が示す位置の範囲を避けて前記画像形成手段に前記検査画像を前記記録材の表面に形成させる、ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記記憶手段に、所定の基準濃度値が記憶されており、
    前記制御手段が、前記検出手段により検出された前記検査画像の濃度と前記所定の基準濃度値との差分に基づき、前記画像形成手段によって前記記録材の表面に前記トナー画像を形成する際の濃度を補正する補正値を算出する、ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
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