JP2017165577A - 画像形成装置および搬送制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体の搬送方向における弛みに起因する画像不良が発生することを抑制することが可能な画像形成装置および搬送制御方法を提供する。【解決手段】画像形成装置は、転写ニップにてトナー像を記録媒体に転写する転写部と、転写部によりトナー像が転写された記録媒体を定着ニップにて加熱、加圧することで、当該記録媒体にトナー像を定着させる定着部と、転写ニップと定着ニップとの間において、記録媒体の幅方向の中央部が記録媒体の幅方向の両端部よりも凹むように記録媒体の幅方向の両端部を押圧する押圧部と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置および搬送制御方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体ドラム(像担持体)へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接または間接的に用紙に転写させた後、定着ニップで加熱、加圧して定着させることにより用紙にトナー像を形成する。
特開2006−267375号公報
ところで、転写ニップと定着ニップとの間におけるアライメントずれが生じた場合や定着ニップにおける幅方向の手前側および奥側で搬送速度に差が生じた場合、用紙の幅方向における両端部のそれぞれにおいて搬送状態に差が生じてしまう。図1Aは、幅方向における両端部のそれぞれにおいて搬送状態に差が生じたときの用紙を示す斜視図である。図1Bは、用紙の搬送方向に弛みが発生したときの用紙を示す斜視図である。図2は、搬送方向における弛みが大きくなった用紙が周辺部材に接触した状態を示す図である。
例えば、図1Aに示すように、定着ニップにおける幅方向の手前側および奥側で搬送速度に差が生じた場合、図1Bに示すように、定着ニップに進入後の用紙に搬送方向に弛みが発生してしまうという問題が生じる。特に、長尺紙等の搬送方向に長い用紙の場合、手前側および奥側の速度差が蓄積していき、用紙の搬送方向における弛みが大きくなりやすい。
用紙Sの搬送方向における弛みが大きくなると、図2に示すように、定着ローラー63および加圧ローラー64を収容する定着部60における、定着ニップ手前に位置する上側ガイド60C等の周辺部材に用紙Sが接触してしまう。用紙Sの接触する側の面は画像形成面であることから、定着ニップ進入前の未定着画像形成面が周辺部材に接触することで、画像不良が生じてしまう。また、用紙Sの弛んだ部分が周辺部材に接触しない場合でも、用紙Sの後端が転写ニップから外れた際に、用紙の後端が跳ね上がるので、周辺部材に接触した場合、画像不良が生じてしまう。
なお、特許文献1には、定着ニップ前に配置された進入ガイドを可動させることで用紙の幅方向の中央部を押圧する構成が開示されている、しかし、特許文献1に記載の構成では、図1Bに示すような搬送方向における弛みが用紙に発生した場合、弛んだ部分に進入ガイドが接触しないので、上記問題を解決することができない。
本発明の目的は、記録媒体の搬送方向における弛みに起因する画像不良が発生することを抑制することが可能な画像形成装置および搬送制御方法を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、
転写ニップにてトナー像を記録媒体に転写する転写部と、
前記転写部によりトナー像が転写された記録媒体を定着ニップにて加熱、加圧することで、当該記録媒体にトナー像を定着させる定着部と、
前記転写ニップと前記定着ニップとの間において、前記記録媒体の幅方向の中央部が前記記録媒体の前記幅方向の両端部よりも凹むように前記記録媒体の前記幅方向の前記両端部を押圧する押圧部と、
を備える。
本発明に係る搬送制御方法は、
転写ニップにてトナー像を記録媒体に転写する転写部と、前記転写部によりトナー像が転写された記録媒体を定着ニップにて加熱、加圧することで、当該記録媒体にトナー像を定着させる定着部と、を備える画像形成装置の搬送制御方法であって、
前記転写ニップと前記定着ニップとの間において、前記記録媒体の幅方向の中央部が前記記録媒体の前記幅方向の両端部よりも凹むように前記記録媒体の前記幅方向の前記両端部を押圧する。
本発明によれば、記録媒体の搬送方向における弛みに起因する画像不良が発生することを抑制することができる。
幅方向における両端部のそれぞれにおいて搬送状態に差が生じたときの用紙を示す斜視図である。 搬送方向における弛みが大きくなった用紙が周辺部材に接触した状態を示す図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 弛み矯正機構を示す斜視図である。 用紙が可動部により弛みを矯正されているときの弛み矯正機構を示す斜視図である。 用紙が可動部の位置を通過した後の弛み矯正機構を示す斜視図である。 定着ニップと転写ニップ間を搬送される用紙を示す図である。 画像形成装置における弛み矯正制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。 変形例1に係る可動部を示す図である。 変形例2に係る可動部を示す図である。 変形例3に係る可動部を示す図である。 変形例4に係る弛み矯正機構を示す斜視図である。 弛み検出部が設けられた弛み矯正機構を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す図である。図4は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図3、4に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに二次転写することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、制御部100および弛み矯正機構300を備える。用紙Sは、本発明の「記録媒体」に対応する。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データ(入力画像データ)を受信し、この画像データに基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42、二次転写ユニット90等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示および説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、またはKを添えて示すこととする。図3では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
帯電装置414は、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分逆転方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。現像装置412は、現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム413に供給することによって感光体ドラム413の表面にトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423およびベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト421はA方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、制御部100からの制御信号によって回転駆動される。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
二次転写ユニット90は、二次転写ローラー91と、二次転写ローラー91よりも用紙Sの搬送方向の下流側に位置する下流側ローラー92と、無端状の二次転写ベルト93とを有している。二次転写ユニット90は、本発明の「転写部」に対応する。
二次転写ローラー91は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。二次転写ローラー91は、制御部100により駆動、停止の制御がなされる。
中間転写ベルト421および二次転写ベルト93を挟んで、二次転写ローラー91がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。二次転写ニップは、本発明の「転写ニップ」に対応する。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側、つまり、一次転写ローラー422と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、図示しないバイアス印加部によりバックアップローラー423Bに二次転写バイアスを印加し、用紙Sの表面側、つまり、中間転写ベルト421と当接する側にトナーと同極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
定着部60は、用紙Sの定着面であるトナー像が形成されている面側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面である定着面の反対の面側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材または裏面側支持部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62および定着ローラー63を有する。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とによって張架されている。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材である加圧ローラー64を有する。加圧ローラー64は、定着ベルト61との間で用紙Sを挟持して搬送する定着ニップを形成している。加圧ローラー64は、制御部100によって駆動制御されることで反時計回り方向に回転する。
なお、定着ローラー63は、外径が70mmであり、ゴム層がJISA硬度10°、厚さ20mmのシリコンゴムであり、表層がポリテトラフルオロエチレンである。また、加圧ローラー64は、外径が70mmであり、ゴム層がJISA硬度10°、厚さ3mmのシリコンゴムであり、表層がフッ素樹脂チューブである。また、定着ベルト61は、外径が120mmであり、基体が厚さ70μmのポリイミドであり、ゴム層が厚さ200μmのシリコンゴムであり、表層がフッ素樹脂チューブである。また、定着荷重は2200Nに設定されている。
定着部60を構成する筐体には、定着ローラー63および加圧ローラー64で形成された定着ニップに向けて用紙を案内する上側ガイド60Cおよび下側ガイド60Dが設けられている。下側ガイド60Dは、本発明の「ガイド部」に対応する。
下側ガイド60Dは、例えば水平方向に対して35°の角度で傾斜しており、傾斜部分の長さが50mmに設定されている。また、下側ガイド60Dには、図示しないループ量検出部が設けられている。このループ量検出部により検出された検出結果により定着部60における定着速度が制御されている。
また、搬送方向における定着部60の上流側には、用紙の搬送方向における弛みを矯正するための弛み矯正機構300が設けられている。弛み矯正機構300および制御部100は、本発明の「押圧部」に対応する。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
ところで、図1Aおよび図1Bに示すように、用紙Sの幅方向において搬送状態に差が生じると、用紙Sの搬送方向において弛みが生じてしまう。この用紙Sの搬送方向における弛みが大きくなり過ぎてしまうと、定着部60を構成する筐体の上側ガイド60C等の周辺部材に用紙Sが接触してしまう。用紙Sの上面は、未定着の画像形成面であるので、上側ガイド60Cに接触することで画像不良が発生してしまう。
そこで、本実施の形態では、弛み矯正機構300により、用紙の搬送方向における弛みを矯正する弛み矯正制御を行う。これにより、用紙の幅方向における搬送状態に差が生じることにより発生する用紙の搬送方向における弛みを抑制することができる。以下、弛み矯正機構300の詳細について説明する。図5は、弛み矯正機構300を示す斜視図である。なお、図5以降の定着部60における定着ベルト61および加熱ローラー62は、省略して図示している。
図5に示すように、弛み矯正機構300は、二次転写ユニット90と定着部60との間に配置されており、固定部310と、可動部320とを備えている。可動部320は、本発明の「可動部材」に対応する。
固定部310は、用紙Sの幅方向に長い板状に形成されている。固定部310は、下側ガイド60Dの搬送方向の上流側に配置されており、下側ガイド60Dに向けて用紙Sをガイドする。固定部310の幅方向の中央には、検出部330が配置されている。検出部330は、固定部310を通過する用紙Sを検出し、当該検出結果を制御部100に出力する。
可動部320は、固定部310の幅方向の両側に一対設けられており、三角柱形状に構成されている。可動部320は、用紙S側を向く面が、幅方向の外側に向かうほど上側(用紙Sの裏から表に向かう側)に位置するように傾斜する傾斜面320Aとなっている。可動部320は、例えば、高さ30mm、搬送方向の長さ30mm、幅方向の長さ50mmになる形状に構成される。
可動部320は、制御部100の制御の下、固定部310よりも幅方向の外側に位置する非矯正位置(実線位置)と、固定部310内に位置する矯正位置(二点鎖線位置)とを移動可能に構成されている。可動部320は、非矯正位置に位置するとき、用紙Sの搬送経路から外れ用紙Sと接触しない。可動部320は、矯正位置に位置するとき、用紙Sの搬送経路内に入り用紙Sの裏面と接触する。
ここで、可動部320の動作について説明する。
用紙Sが搬送される前、可動部320は、非矯正位置に位置している。用紙Sが搬送されて、用紙Sの先端が検出部330により検出されると、制御部100により、可動部320が矯正位置に移動する。可動部320の用紙S側の面は、傾斜面320Aとなっているので、傾斜面320Aの内側の端部が用紙Sの下側にスムーズに入り込む。可動部320が用紙Sの下側に入り込むことで、図6に示すように、用紙Sの裏面における幅方向の両端部が可動部320の傾斜面320Aにより押圧される。用紙Sの裏面の両端部が可動部320により押圧されることで、用紙Sの両端部が傾斜面320Aに沿った形状に変形して、用紙Sの幅方向の中央部が、幅方向の両端部よりも凹んだ状態となる。このように変形することで、用紙Sは、搬送方向における弛みが発生しても、可動部320により、当該弛みが幅方向における弛みに変換されて搬送方向における弛みが矯正される。これにより、搬送方向における弛みが大きくなることにより定着部60の上側ガイド60C等の周辺部材に用紙Sが接触するのを抑制することが可能となる。また、用紙Sが幅方向に弛むことで、用紙Sの画像形成領域部分である中央部が、画像形成領域外である端部よりも下になるため、画像形成領域部分が周辺部材に接触しにくくなり、ひいては画像不良を抑制することが可能となる。
図7に示すように、用紙Sが可動部320の位置を通過すると、制御部100の制御の下、可動部320は非矯正位置に移動する。別の言い方をすると、可動部320は、制御部100により、用紙Sの後端が固定部310の位置を通過後、次の用紙Sの先端が固定部310の位置に達する前に、可動部320を非矯正位置に移動する。ここで、用紙Sが固定部310の位置に達する前から、可動部320を矯正位置に位置させていると、用紙Sの先端が可動部320に衝突して、用紙Sの角折れやジャム等の問題が発生してしまう可能性がある。そのため、可動部320は、用紙Sが固定部310上にない場合、用紙Sと接触しない、つまり、用紙Sの弛みを矯正しない非矯正位置に位置させる。これにより、用紙Sの先端が可動部320に衝突するのを抑制することが可能となる。
また、例えば、下側ガイド60Dのような定着ニップ直近のガイド部材を可動させる構成だと、定着ニップへの用紙Sの進入が不安定となる。定着ニップへの用紙Sの進入が不安定になると、用紙Sに皺が発生したり、定着ニップ前で用紙Sが定着ローラー63に近接して光沢ムラが発生したりする問題が生じる。しかし、本実施の形態では、下側ガイド60Dの搬送方向の上流側、つまり、定着ニップから離れた位置に位置する弛み矯正機構300により用紙Sの弛みを矯正する。そのため、図8に示すように、用紙Sの定着ニップから離れた位置が動かされ、定着ニップ直近の位置については変形前後で形状が変わらないので、定着ニップへの用紙Sの進入を安定させることが可能となる。
また、用紙の搬送方向における弛みは、用紙の剛性が低い坪量の小さい用紙や搬送方向の長さが長い用紙で発生しやすい。そこで、制御部100は、用紙の種類に応じて可動部320における可動量を変更する制御を行う。例えば、坪量の大きい用紙(例えば、坪量が136〜350g/mの用紙)の場合、搬送方向の弛みが生じにくいので、弛み矯正制御自体を行わない。また、それ以外の坪量の用紙(例えば、坪量が135g/mよりも小さい用紙)については、搬送方向の長さおよび坪量に応じて可動部320の可動量を変更する。このように制御することで、無駄な制御を行うのを抑制できるとともに、用紙Sの変形量を適切なものとすることができる。
制御部100は、坪量毎の用紙における搬送方向の長さおよび幅方向の長さに関連付けた可動部320の可動位置を以下の各表に示すようなテーブルを記憶部182等から読み出すことで、弛み矯正制御を行うようにすると良い。表1は、坪量55〜80g/mの用紙における搬送方向の長さおよび幅方向の長さに関連付けた可動部320の可動位置を示している。表2は、坪量81〜105g/mの用紙における搬送方向の長さおよび幅方向の長さに関連付けた可動部320の可動位置を示している。表3は、坪量106〜135g/mの用紙における搬送方向の長さおよび幅方向の長さに関連付けた可動部320の可動位置を示している。表4は、坪量136〜350g/mの用紙における搬送方向の長さおよび幅方向の長さに関連付けた可動部320の可動位置を示している。可動部320の可動位置は、一対の可動部320の間における中央の位置から可動部320の先端までの距離である。なお、表1〜4における可動部320の可動位置の単位は「mm」である。また、表1〜表4における「動作なし」は、可動部320を動作させないことを示している。
Figure 2017165577
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次に、画像形成装置1における弛み矯正制御を実行するときの動作例について説明する。図9は、画像形成装置1における弛み矯正制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。図9における処理は、例えば印刷ジョブにおける用紙の種類が可動部320を可動させる種類である場合に実行される。
図9に示すように、制御部100は、検出部330により用紙の先端が検出されたか否かについて判定する(ステップS101)。判定の結果、検出部330が用紙の先端を検出していない場合(ステップS101、NO)、ステップS101の処理が繰り返される。一方、検出部330が用紙の先端を検出した場合(ステップS101、YES)、制御部100は、可動部320を、用紙の種類に応じた可動量に対応する矯正位置に移動させる(ステップS102)。
次に、制御部100は、検出部330が用紙の後端を検出したか否かについて判定する(ステップS103)。判定の結果、検出部330が用紙の後端を検出していない場合(ステップS103、NO)、ステップS103の処理が繰り返される。一方、検出部330が用紙の後端を検出した場合(ステップS103、YES)、制御部100は、可動部320を非矯正位置に移動させ(ステップS104)、本制御を終了する。
以上のように構成された画像形成装置1によれば、用紙Sの先端が搬送方向における可動部320の位置を通過した後のタイミングで用紙Sを変形させるので、用紙Sの幅方向における搬送状態に差が生じることにより発生する用紙Sの搬送方向における弛みを矯正することができる。そのため、用紙Sの搬送方向における弛みが大きくなった際に画像形成面が上側ガイド60C等の周辺部材に接触するのを抑制することができ、ひいては画像不良が発生するのを抑制することができる。
また、用紙Sが搬送されていないとき、可動部320が非矯正位置に位置するので、搬送される用紙Sの先端が可動部320に衝突するのを抑制することができる。
また、可動部320が下側ガイド60Dよりも搬送方向の上流側に位置するので、定着ニップ直近の下側ガイド60Dを動かさずに用紙Sを変形させる。そのため、定着ニップ直近のガイド部材が動く構成と比較して、定着ニップへの用紙Sの進入を安定させることができる。
また、可動部320の用紙Sの搬送面が傾斜面320Aとなっているので、可動部320を矯正位置に移動させる際に、用紙Sの下側に入り込ませやすくすることができる。
また、用紙Sの種類に応じて可動部320における用紙Sの矯正量を制御するので、無駄な制御を行うのを抑制できるとともに、用紙Sの変形量を適正なものとすることができる。
なお、上記実施の形態では、可動部320の傾斜面320A上を用紙Sが搬送されたが、図10に示すように、傾斜面320Aにローラー321(回転体)を設けて、当該ローラー321に用紙Sを接触させながら搬送させる構成であっても良い。このような構成によれば、用紙Sの搬送に伴いローラー321が回転することで用紙Sの搬送における摩擦力が低減されるので、用紙Sの搬送をスムーズにすることができる。また、両面印刷時において裏面の画像に可動部320が接触することで接触傷が付くのを抑制することができる。なお、ローラー321の材質は、例えば、樹脂製のものを採用することができる。
また、上記実施の形態では、可動部320が傾斜面320Aを有する構成であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、図11に示すように、可動部322が、幅方向の外側に向かうにつれ上に位置するように湾曲した湾曲面322Aを有する構成であっても良い。また、湾曲面322Aを、上記実施の形態における傾斜面320Aよりも凹んだものとすることで、可動部322を矯正位置に移動させる際に用紙Sの下側に入り込みやすくすることができる。
また、例えば、図12に示すように、可動部323が板状に形成された構成であっても良い。可動部323は、縦置きに配置されており、幅方向に移動することで用紙Sの側端面を押圧する。側端面を押圧された用紙Sは、両端部が中央部よりも下側、または両端部が中央部よりも上側になるように変形する。なお、用紙Sの画像形成面を周辺部材に接触させないことを考慮すれば、両端部が中央部よりも上側になるように可動部323を押圧させるのが望ましい。
また、図12の構成において、可動部323の上端を回動中心として、可動部323を回動させる構成であっても良い。このような構成によれば、可動部323が回動することで、可動部323の下端部が用紙Sの端部を押圧する。これにより、用紙Sの搬送方向に弛みが生じても用紙Sの弛みを矯正することができる。
また、可動部を回動させる構成において、例えば、図13に示すように、板状に形成された可動部324を横置きに配置する構成であっても良い。この構成では、可動部324は、固定部310の幅方向の両側に配置されており、幅方向の固定部310側の端部を回動中心として回動することで、非矯正位置(二点鎖線位置)と矯正位置(実線位置)との間を移動する。可動部324は、矯正位置のときに、用紙Sの両端部を押圧して用紙Sを変形させる。このような構成であっても、用紙Sの搬送方向に弛みが生じても用紙Sの弛みを矯正することができる。
また、上記実施の形態では、用紙Sの搬送方向の弛みの有無について判断していなかったが、本発明はこれに限定されず、図14に示すように、用紙Sの搬送方向の弛みの有無について判断するように制御しても良い。
この構成における弛み矯正機構300は、用紙Sの搬送方向における弛み量を検出する第1弛み検出部341および第2弛み検出部342を有している。第1弛み検出部341および第2弛み検出部342は、本発明の「弛み検出部」に対応する。
第1弛み検出部341および第2弛み検出部342は、例えば、用紙Sとの距離を計測することで用紙Sの搬送方向における弛み量を検出するセンサーであり、搬送される用紙Sの上方における用紙Sと対向する位置に設けられている。
第1弛み検出部341は、用紙Sの幅方向の中央部に対向する位置に設けられている。第2弛み検出部342は、用紙Sの幅方向の両端部に対向する位置に1つずつ設けられている。第2弛み検出部342は、幅方向に移動可能になっており、制御部100の制御の下、用紙Sの両端部の幅方向の位置に合わせて移動するようになっている。また、第2弛み検出部342の幅方向の位置は、用紙Sの幅によって決定される。
制御部100は、第1弛み検出部341および第2弛み検出部342により検出された検出結果に基づいて用紙Sの搬送方向における弛みを矯正するか否かについて決定する。これにより、用紙Sの搬送方向における弛みが生じていない場合、弛み矯正制御を行わないので、無駄に弛み矯正制御を行うのを抑制することができる。
また、制御部100は、2つの第2弛み検出部342により検出された検出結果に応じて、用紙Sの幅方向の両端部のそれぞれの変形量を制御するように、可動部320における可動量を制御する。具体的には、制御部100は、2つの第2弛み検出部342のそれぞれを、用紙Sの両端部の幅方向の位置に合わせて移動させることで、第1弛み検出部341および第2弛み検出部342により検出された検出量に応じて可動部320の可動量を調節する。可動部320の可動量は、第1弛み検出部341および第2弛み検出部342により検出された検出量、つまり、用紙Sの弛み量により決定される。用紙Sの弛み量は、例えば、第1弛み検出部341により検出された検出量から第2弛み検出量342により検出された検出量を減算することで算出することができる。これにより、用紙Sの幅方向の両端部の変形量を、均一なものとすることができるとともに、用紙Sの弛み量に応じた適切な弛み矯正制御を行うことができる。
また、上記実施の形態では、検出部330により用紙Sの先端が通過した後のタイミングで、弛み矯正制御を実行していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、用紙Sの先端が定着ニップに進入したタイミングで弛み矯正制御を実行しても良い。
また、上記実施の形態では、用紙Sの後端が検出部330の位置を通過したタイミングで可動部320の位置を非矯正位置に戻していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、弛み検出部等により検出された検出結果に基づいて用紙Sの搬送方向における弛みが矯正されたと判断可能な場合であれば、用紙Sの後端が検出部330の位置を通過する前に可動部320の位置を非矯正位置に戻しても良い。
また、上記実施の形態では、カラーの画像形成装置を例示しているが、モノクロの画像形成装置であっても良い。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムに適用できる。複数のユニットには、例えば後処理装置、ネットワーク接続された制御装置等の外部装置が含まれる。
1 画像形成装置
60 定着部
100 制御部
300 弛み矯正機構
310 固定部
320 可動部
330 検出部

Claims (15)

  1. 転写ニップにてトナー像を記録媒体に転写する転写部と、
    前記転写部によりトナー像が転写された記録媒体を定着ニップにて加熱、加圧することで、当該記録媒体にトナー像を定着させる定着部と、
    前記転写ニップと前記定着ニップとの間において、前記記録媒体の幅方向の中央部が前記記録媒体の前記幅方向の両端部よりも凹むように前記記録媒体の前記幅方向の前記両端部を押圧する押圧部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記押圧部は、前記記録媒体に対して移動可能であり、前記記録媒体の前記幅方向の前記両端部を押圧する可動部材を有する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記押圧部は、前記記録媒体の先端が前記記録媒体の搬送方向における前記可動部材の位置を通過した後のタイミングで前記可動部材を可動させる、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記記録媒体の搬送方向において前記定着ニップと前記可動部材の間に位置し、前記定着ニップに向けて前記記録媒体を案内するガイド部を備える、
    請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記記録媒体の搬送方向における前記可動部材の位置に配置され、前記記録媒体の当該位置の通過を検出する検出部を備え、
    前記可動部材は、前記記録媒体の前記搬送方向における弛みを矯正する矯正位置と、前記記録媒体の前記搬送方向における弛みを矯正しない非矯正位置とを移動可能であり、
    前記押圧部は、前記検出部により検出された検出結果に基づいて前記可動部材を前記非矯正位置から前記矯正位置に移動させた後、当該記録媒体の次の記録媒体が前記検出部の位置に到達する前に、前記可動部材を前記非矯正位置に戻す、
    請求項2〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記可動部材は、前記記録媒体の幅方向の両側に一対設けられ、前記幅方向に移動することで前記記録媒体の裏面を押圧し、
    前記可動部材の押圧面は、前記幅方向の内側から前記幅方向の外側に向かうにつれ、高くなるように傾斜している、
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記押圧部は、前記記録媒体の種類に応じて前記可動部材の可動量を制御する、
    請求項2〜6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記押圧部は、前記記録媒体の搬送方向の長さが長いほど前記可動部材の可動量を大きくする、
    請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記押圧部は、前記記録媒体の坪量が小さいほど前記可動部材の可動量を大きくする、
    請求項7または請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記記録媒体の搬送方向における弛み量を検出する弛み検出部を備え、
    前記押圧部は、前記弛み検出部により検出された検出結果に基づいて前記記録媒体の前記搬送方向における弛みを矯正するか否かについて決定する、
    請求項2〜9の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記押圧部は、前記弛み検出部により検出された検出結果に応じて、前記記録媒体の両端部のそれぞれの変形量を制御するように前記可動部材の可動量を制御する、
    請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記弛み検出部は、前記記録媒体の幅方向における中央部の、前記搬送方向における弛み量を検出する第1弛み検出部と、前記記録媒体の幅方向における両端部のうち少なくとも一方側の端部の、前記搬送方向における弛み量を検出する第2弛み検出部と、を有し、
    前記第2弛み検出部は、前記幅方向に移動可能であり、
    前記押圧部は、前記記録媒体の前記両端部の前記幅方向の位置に合わせて前記第2弛み検出部を移動させる、
    請求項10または請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記可動部材は、前記記録媒体に接触する回転体を有する、
    請求項2〜12の何れか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記回転体は、ローラーである、
    請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 転写ニップにてトナー像を記録媒体に転写する転写部と、前記転写部によりトナー像が転写された記録媒体を定着ニップにて加熱、加圧することで、当該記録媒体にトナー像を定着させる定着部と、を備える画像形成装置の搬送制御方法であって、
    前記転写ニップと前記定着ニップとの間において、前記記録媒体の幅方向の中央部が前記記録媒体の前記幅方向の両端部よりも凹むように前記記録媒体の前記幅方向の前記両端部を押圧する搬送制御方法。
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