JP2017111188A - 定着装置、画像形成装置およびニップ形状変更方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置およびニップ形状変更方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生産性の低下を防止しつつ専用の定着器を必要とせずに、皺や画像ずれの発生を防止することできる定着装置、画像形成装置およびニップ形状変更方法を提供する。【解決手段】トナー像が形成された記録媒体の定着面側に配置される上加圧ローラーと、上加圧ローラーに巻き掛けられ、回転可能な定着ベルトと、上加圧ローラーの下方に配置され、定着ベルトを介して上加圧ローラーを加圧し、定着ベルトとの間に記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成する下加圧ローラーと、記録媒体の種類に応じて定着ベルトの張力を変更することにより、定着ニップの形状を上凸状とフラット状とに変更するニップ形状変更部と、を備え、上加圧ローラーの外径は下加圧ローラーの外径より大きく、かつ、上加圧ローラーの硬度は下加圧ローラーの硬度より小さい。【選択図】図4

Description

本発明は、定着装置、画像形成装置およびニップ形状変更方法に関する。
従来、複写機、プリンタ、FAX等の電子転写方式の画像形成装置に用いられる定着装置としては、例えば、表層にゴム層を有して内部に熱源を有する上加圧ローラーと、上加圧ローラーに圧接され、定着ニップを形成する下加圧ローラーとを備え、印字時に、上下の加圧ローラーにより、未定着のトナー像が形成された転写材(例えば記録媒体)を挟持搬送しつつ加熱して、トナー像を記録紙に定着させるものがある(熱ローラー方式)。
また、例えば、内部に熱源を有する加熱ローラーと、上加圧ローラーと、これらのローラーに巻き掛けられた定着ベルトと、定着ベルトを介して上加圧ローラーに圧接され、定着ニップを形成する下加圧ローラーとを備え、印字時に、定着ベルトおよび下加圧ローラーにより記録媒体を挟持搬送しつつ定着ベルトを介して加熱して、トナー像を記録紙に定着させるベルト方式の定着装置がある。
いずれの方式の定着装置においても、2枚の紙を重ねて接着した封筒が搬入されると、上下の加圧ローラー間で周速度の差が生じ、ひいては2枚の紙の搬送速度に差が生じる。その結果、定着処理後の封筒に、皺や画像ずれが発生する場合があるという問題があった。この問題に対して、定着装置に封筒を通紙する場合、上下の加圧ローラーで封筒を加圧するときのニップ荷重を下げることにより、定着ニップの形状をフラット状にする技術がある(例えば、特許文献1を参照)。
また、例えば、特許文献2には、専用定着器に封筒を通紙する場合、上下のローラーの硬度差を無くし、定着ニップの形状をフラット状にする技術が開示されている。
特開2015−69088号公報 特公平7−7233号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、封筒の通紙時にニップ荷重を下げると定着性が不足するため、ニップ荷重を下げた分だけ通紙速度を下げなくてはならず、生産性が低下するという別の問題点があった。
また、特許文献2に記載された技術では、定着ニップにおける封筒の排出部の曲率が低くなるために分離性が悪化し、封筒以外の通常の紙を通紙することが困難となる。これにより、同一の定着装置で、通常通紙と封筒通紙の両方を行うことができないという別の問題があった。
本発明の目的は、生産性の低下を防止しつつ専用の定着器を必要とせずに、皺や画像ずれの発生を防止することが可能な定着装置、画像形成装置およびニップ形状変更方法を提供することにある。
本発明に係る定着装置は、
トナー像が形成された記録媒体の定着面側に配置される上加圧ローラーと、
前記上加圧ローラーに巻き掛けられ、回転可能な定着ベルトと、
前記上加圧ローラーの下方に配置され、前記定着ベルトを介して前記上加圧ローラーを加圧し、前記定着ベルトとの間に前記記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成する下加圧ローラーと、
前記記録媒体の種類に応じて前記定着ベルトの張力を変更することにより、前記定着ニップの形状を上凸状とフラット状とに変更するニップ形状変更部と、
を備え、
前記上加圧ローラーの外径は前記下加圧ローラーの外径より大きく、かつ、前記上加圧ローラーの硬度は前記下加圧ローラーの硬度より小さい。
また、本発明に係る画像形成装置は、
定着装置を備える。
さらに、本発明に係るニップ形状変更方法は、
下加圧ローラーの外径より大きい外径および下加圧ローラーの硬度より小さい硬度を有する上加圧ローラーと前記下加圧ローラーとを定着ベルトを介して圧接することにより、記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成し、
前記記録媒体の種類に応じて前記定着ベルトの張力を変更することにより、前記定着ニップの形状を上凸状とフラット状とに変更する。
本発明によれば、生産性の低下を防止しつつ専用の定着器を必要とせずに、皺や画像ずれの発生を防止することできる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置を概略的に示す図である。 面圧分布を示す図である。 変形例1に係る定着装置を概略的に示す図である。 変形例1に係る定着装置を概略的に示す図である。 変形例2に係る定着装置を概略的に示す図である。 面圧分布を示す図である。 変形例3に係る定着装置を概略的に示す図である。 変形例3に係る定着装置を概略的に示す図である。 変形例4に係る定着装置を概略的に示す図である。 変形例4に係る定着装置を概略的に示す図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[画像形成装置1の構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙S(記録媒体)に二次転写することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、及び制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部112に格納されている各種データが参照される。記憶部112は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部111を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データ(入力画像データ)を受信し、この画像データに基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部111は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種の入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、例えば二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング部426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用しても良い。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される上加圧ローラー63、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される下加圧ローラー65、及び加熱源60C等を備える。上加圧ローラー63に下加圧ローラー65が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、二次転写TR2の位置(図3参照)でトナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。定着部60の詳細については後述する。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙Sが予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
[定着部60の構成]
次に、図3を参照し、定着部60の構成について説明する。図3は、定着部60の構成を概略的に示す図である。
なお、定着部60および制御部100は、定着装置として機能する。定着部60および制御部100は、ユニットとして構成されて画像形成装置1に取り付けられても良いし、それぞれが別々に画像形成装置1に組み込まれて、定着装置として機能するものであっても良い。
定着部60は、無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62、上加圧ローラー63、下加圧ローラー65、懸架部66およびガイド部68(本発明の「進入方向案内部材」に対応)を有する。定着ベルト61は、加熱ローラー62と上加圧ローラー63とに巻き掛けられている。
定着ベルト61は、例えば外径が99mmであり、厚さ70μmのPI(ポリイミド)からなる基体の外周面を弾性層として厚さ200μmの耐熱性のシリコンゴムで被覆し、さらに、表層に耐熱性樹脂であるPFA(パーフルオロアルコキシ)のチューブを被覆またはコーティングをしてなる。定着ベルト61は、下加圧ローラー65とともに、定着ニップNPを形成する。
定着ベルト61は、トナー像が形成された記録媒体に接触して、当該トナー像を記録媒体にニップ荷重(例えば、1000N)で加熱定着させる。
加熱ローラー62は、定着ベルト61を加熱する。加熱ローラー62は、定着ベルト61を加熱する例えばハロゲンヒーターである加熱源60Cを内蔵している。加熱ローラー62は、例えば、アルミニウム等から形成された円筒状の芯金における外周面をPTFEでコーティングした樹脂層で被覆されている。
加熱源60Cの温度は、制御部100によって制御される。加熱源60Cによって加熱ローラー62が加熱され、その結果、定着ベルト61が加熱される。
上加圧ローラー63は、例えば外径が70mmであり、弾性層として厚さ10mmの耐熱性のシリコンゴム(硬度:JIS−A5°)で被覆したものである。上加圧ローラー63の硬度は、Asker−C30°である。
上加圧ローラー63は、定着部60における主駆動源(図示略)により駆動回転する下加圧ローラー65に定着ベルト61を介して圧接される。上加圧ローラー63は、懸架部66により懸架されている。
下加圧ローラー65は、その外径が60mmであり、アルミニウム等から形成された円筒状の芯金の外周面を、弾性層として厚さ2mmの耐熱性のシリコンゴム(硬度:JIS−A10°)で被覆し、さらに、PFAチューブの樹脂層で被覆したものである。下加圧ローラー65の硬度は、Asker−C70°である。
懸架部66は、懸架ばね66aと、加熱ローラー62の軸受部62aの高さ位置を変更するように懸架ばね66aの長さを変更する加熱ローラー移動部66b(図2参照)と、を有する。制御部100は、加熱ローラー62の軸受部62aを低位置と高位置との間に移動するように加熱ローラー移動部66bを制御する。
ガイド部68は、定着ニップNPにおける記録媒体の進入口側に配置されている。制御部100は、記録媒体の種類に応じてガイド部68の位置および傾きを変更するように、ガイド移動部68b(図2参照)を制御する。
定着部60において、通常通紙の場合、図3に示すように、加熱ローラー移動部66bが加熱ローラー62の軸受部62aを低位置に移動することで、定着ベルト61の張力が手前側および奥側共に20Nずつの合計40Nとなる。上加圧ローラー63が大きな力で懸架されないため、また、上加圧ローラー63の硬度が下加圧ローラー65の硬度より低いため、さらに、上加圧ローラー63の外径が下加圧ローラー65の外径より大きいため、定着ニップNPの形状が上凸状となる。また、定着ニップNPにおける記録媒体の進入口側および排出口側に大きな曲率のバルジ部(膨らみ部)が形成される。これにより、定着ベルト61と下加圧ローラー65との間に周速度の差が生じる。ところで、加熱ローラー62の軸受部62aが低位置に移動されて、定着ニップNPの形状が上凸状である場合において、定着ニップNPに普通紙が通紙されるとき、普通紙に皺が発生するおそれはない。また、定着ニップNPにおける記録媒体の排出口側のバルジ部の曲率が大きいため、記録媒体の分離性が低下するおそれはない。
また、記録媒体の進入口側にバルジ部が形成される場合、記録媒体の搬送経路RTが斜め下方から記録媒体の進入口に向かう傾斜路となるため、ガイド移動部68bは、ガイド部68を傾斜路に沿わせるようにガイド部68の位置および傾きを変更する。つまり、封筒通紙時、定着ニップNPにおいて疑似ニップ部が作られる場合、記録媒体の進入口の向き(水平方向)に合わせてガイド部68の傾き角度が水平方向にされる。通常通紙時、定着ニップNPにおいてバルジ部が作られる場合、記録媒体の進入口の向き(斜め下方)に合わせてガイド部68の傾き角度が斜め下方にされる。これにより、ガイド部68が記録媒体の搬送経路RTに沿うようになるため、記録媒体を定着ニップNPに円滑に案内することが可能となる。
一方、封筒通紙の場合、図4に示すように、加熱ローラー移動部66bが加熱ローラー62の軸受部62aを低位置から上方に移動することにより、定着ベルト61の張力が上がって、定着ニップNPのバルジ部が徐々に持ち上げられる。
ローラー移動部64bが加熱ローラー62の軸受部62aを高位置に移動すると、定着ベルト61の張力が手前側および奥側共に100Nずつの合計200Nとなる。上加圧ローラー63が大きな力で懸架されるため、定着ニップNPのバルジ部がさらに持ち上げられる。これにより、定着ニップNPの形状がフラット状となる。なお、ここで、定着ニップNPとは、定着ベルト61と下加圧ローラー65とを圧接させた部分ばかりでなく、定着ベルト61が上加圧ローラー63に巻き掛け部分(疑似ニップ部)も含まれるものとする。定着ニップNPにおける記録媒体の排出側の形状がバルジ部の形状からフラット状となり、記録紙排出側の曲率が小さくなる。しかし、定着ニップNPにおいては、封筒が通紙される場合、記録媒体の分離性が低下するおそれがない。また、定着ニップNPの形状がフラット状であるため、定着ベルト61と下加圧ローラー65との間に周速度の差が生じない。これにより、封筒における2枚の紙の搬送速度に差がなく、封筒に皺が発生するおそれがない。
図5は、面圧分布を示す図である。図5に通常通紙時の面圧を点線で示し、封筒通紙時の面圧実線で示す。図5に示すように、定着ニップNPの形状をフラット状にした場合、記録媒体の搬送方向における定着ニップNPのニップ幅が狭くなるが、面圧のピーク圧が通常通紙時のピーク圧と変わらないのに加えて、上加圧ローラー63の外径が大きいために、定着ニップNPにおける記録媒体の進入口側の疑似ニップ部で封筒を加熱することで、実質的なニップ幅の低下量が最小限に抑え、定着性の悪化を防ぐことができる。また、疑似ニップ部では面圧が低いために、定着ベルト61と封筒の密着性が落ち、熱エネルギーの伝達が若干低下するが、低下する分、制御部100によって加熱源60Cの温度を制御することで、定着ニップNPにおける定着温度を上げることで、定着性の低下を防止することができる。さらに、制御部100は、疑似ニップ部の高さ位置にガイド部68を合わせるようにガイド移動部68bを制御する。これにより、ガイド部68を疑似ニップ部に近接させて、疑似ニップ部において、封筒と定着ベルト61とを確実に接触させることができる。
上記の実施形態に係る定着装置によれば、封筒通紙時に、ニップ荷重を変えずに定着ベルト61の張力を上げるので、ニップ幅は若干小さくなるものの、面圧のピーク圧が通常通紙時のピーク圧と変わらない。さらに、疑似ニップ部で定着前にも加熱を行う。これにより、定着性の悪化を抑え、生産性の低下を防止することが可能である。
また、加熱ローラー62の軸受部62aを低位置に移動し、定着ベルト61の張力を下げるだけで、通常通紙を可能にする。これにより、同一の定着装置で、通常通紙と封筒通紙との両方を行うことが可能となる。
(変形例1)
次に、本実施の形態の変形例1について図6および図7を参照して説明する。図6は変形例1に係る定着装置を概略的に示す図である。
上記の実施の形態では、定着ニップNPにおける記録媒体の進入口側にガイド部68が配置され、記録媒体の種類に応じてガイド部68の位置および傾きが変更される。しかし、ガイド部68と記録媒体の進入口との間の距離によっては、疑似ニップ部で封筒を加熱する際に、封筒が定着ベルト61から離れてしまい、密着不良による定着性不足や画像ずれが発生するおそれがある。
そこで、本変形例1では、図6に示すように、定着ニップNPにおける記録媒体の進入口側に搬送補助部材としてのバックアップローラー69が配置される。制御部100は、定着ニップNPの形状がフラット状である場合(封筒通紙時)、バックアップローラー69を疑似ニップ部の高さ位置に上昇させて、疑似ニップ部の近傍位置で封筒を押さえ、疑似ニップ部において、封筒の裏面を支持して、封筒を押さえて定着ベルト61に確実に接触させるようにして搬送可能なようにバックアップローラー移動部69bを制御する。一方、制御部100は、定着ニップNPの形状がフラット状でない場合(通常通紙時)、バックアップローラー69を通常通紙の妨げにならない位置に下降させるようにバックアップローラー移動部69bを制御する。
ところで、バックアップローラー69で封筒を搬送する場合、バックアップローラー69にトナーや紙粉が付着することが問題となる。
そこで、本変形例1では、クリーニング部材72を備える。クリーニング部材72は、テープ状のクリーニングウェブ72aと、クリーニングウェブ72aを繰り出し可能な第1ローラー72bと、繰り出されたクリーニングウェブ72aを巻き取る第2ローラー72cと、クリーニングウェブ72aを介してバックアップローラー69に圧接する第3ローラー72dを有する。クリーニングウェブ72aをバックアップローラー69に摺接させることで、バックアップローラー69に付着したトナーや紙粉を効果的に回収することができる。
上記の変形例1では、定着ニップNPの形状がフラット状の場合、バックアップローラー69を上昇させて、封筒を押さえて搬送可能な例について説明したが、本発明はこれに限らない。
図7は、変形例1に係る定着装置を概略的に示す図である。
図7に示すように、バックアップローラー69を、定着ニップNPにおける記録媒体の進入口から斜め下方に離間した位置と、記録媒体の進入口に近接した位置との間を移動可能に配置する。制御部100は、定着ニップNPの形状がフラット状である場合、バックアップローラー69を離間した位置から近接した位置に移動するようにバックアップローラー移動部69b(図2参照)を制御する。
封筒通紙時には、封筒が定着ニップNPとバックアップローラー69に支えられるので、封筒を定着ベルト61に接触させたまま搬送でき、定着性の低下を防止することができる。なお、バックアップローラー69を定着ベルト61に接触させる場合の接触荷重はできるだけ小さくする方が好ましい。その理由は、接触荷重を大きくしてしまうと、図7の部分拡大図に示すように、その位置で上凸形状ができ、封筒にしわが生じるおそれがあるからである。
なお、バックアップローラー69に限らず、本発明として、封筒の裏面を支持して、封筒を定着ベルト61に確実に接触させるものとして、搬送補助部材としてのガイド部材を設けてもよい。また、記録媒体の種類に応じて、搬送補助部材としてのバックアップローラー69を、封筒を押さえて搬送可能な位置と通常通紙の妨げにならない位置とに移動させるものを示したが、本発明はこれに限らず、搬送補助部材が、封筒を押さえて搬送可能な角度と通常通紙の妨げにならない角度とに傾きが変更されるように構成されてもよい。また、搬送補助部材が定着ニップNPの進入口側に設けられたものを説明したが、本発明はこれに限らず、定着ニップNPの排出口側に設けられてもよい。排出口側の搬送補助部材においても、進入口側の搬送補助部材と同じように封筒を押さえて定着ベルト61に確実に接触させる効果が期待できる。なお、上述する構成および効果は、記録媒体の種類に応じてその傾きを変更可能な搬送補助部材についても同様である。
(変形例2)
次に、本実施の形態の変形例2について説明する。
上記の実施の形態に示すように、封筒通紙時に定着ベルト61の張力を上げることにより、定着ニップNPの形状がフラット状となって、定着ニップNPとして、定着ベルト61を介して上下の加圧ローラー63,65を圧接させた部分(加圧部分)ばかりでなく、加圧部分に対し記録媒体の搬送方向の上流側および下流側に疑似ニップ部が作られる。
ところで、定着性を向上するためには、トナー像が加圧部分で加圧される前の上流の疑似ニップ部でトナー像を十分に加熱させる必要がある。つまり、定着ニップNPにおいて一番加熱を行いたい場所は上流の疑似ニップ部となる。そのため、下流側の疑似ニップ部を加熱しても定着性の向上に寄与しないばかりか、加熱の効果が十分に発揮できないために、定着性が足りなくなってしまう場合がある。
図8は、変形例2に係る定着装置を概略的に示す図である。
変形例2において、ニップ位置変更部74(図2参照)は、図8に示すように、定着ニップNPの形状がフラット状になる場合、下加圧ローラー65を定着ニップNPに対して記録媒体の搬送方向の下流側に移動(シフト)させる。これにより、定着ニップNPの上流側の疑似ニップ部の幅が広がり、定着性を向上させることができる。なお、ニップ位置変更部74は、下加圧ローラー65を移動させるとき、加熱ローラー62を下加圧ローラー65の移動方向と同じ方向に移動させてもよい。これにより、上流側の疑似ニップ部をさらに効率的に作ることができる。
図9は、面圧分布を示す図である。図9に通等通紙時の面圧を点線で示し、シフト時の面圧実線で示す。図9に示すように、下加圧ローラー65を記録媒体の搬送方向の下流側に移動(シフト)させることにより、上流側の疑似ニップ部において、封筒通紙時のニップ幅Wに対しシフト時のニップ幅W1を大幅に増やすことができる。
上記の変形例2においては、下加圧ローラー65を記録媒体の搬送方向の下流側に移動(シフト)させる構成、また、加熱ローラー62を下加圧ローラー65の移動方向と同じ方向に移動させる構成を説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、下加圧ローラー65を記録媒体の搬送方向の上流側に移動(シフト)させ、また、加熱ローラー62を下加圧ローラー65の移動方向と同じ方向(上流側)に移動させるようにしてもよい。下加圧ローラー65を単独または加熱ローラー62を伴い搬送方向の下流側に移動させると、定着性を向上させることができるが、定着ニップNPにおける排出口側の曲率が小さくなり、例えば薄紙の分離性が悪化するおそれがある。薄紙を通紙する場合、下加圧ローラー65を単独または加熱ローラー62を伴い搬送方向の上流側に移動させることで、分離性を改善することが可能となる。
(変形例3)
次に、上記実施の形態の変形例3について、図10Aおよび図10Bを参照して説明する。
変形例3に係る下加圧ローラー65は、その外径が60mmであり、アルミニウム等から形成された円筒状の芯金の外周面を、弾性層として厚さ10mmの耐熱性のシリコンゴム(硬度:JIS−A5°)で被覆し、さらに、PFAチューブの樹脂層で被覆したものである。下加圧ローラー65の硬度は、Asker−C40°である。なお、変形例3に係る上加圧ローラー63は、上記の実施の形態の上加圧ローラー63と同じである。また、変形例3に係る定着ベルト61は、上記実施の形態に係る定着ベルト61と同じである。さらに、定着ベルト61にかかる張力も上記実施の形態と同一である。
つまり、変形例3に係る下加圧ローラー65は、上記実施の形態の下加圧ローラー65よりゴム厚が厚く、硬度が低い(上加圧ローラー63の硬度より高い)構成となる。
上記の構成により、通常通紙時、図10Aに示すように、定着ニップNPの形状は上凸状であるが、下加圧ローラー65のゴムの復元力が大きいために、封筒通紙時、図10Bに示すように、定着ベルト61の張力を上げた場合、下加圧ローラー65における定着ニップNPの記録媒体の進入口側のゴム部分がその復元力により持ち上がる(図10Bに持ち上がる方向を矢印で示す)。下加圧ローラー65における持ち上がったゴム部分と上加圧ローラー63(上記実施の形態において上流側および下流側の疑似ニップ部とされた部分)とが定着ベルト61を介して圧接される。その結果、記録媒体の搬送方向の定着ニップNPのニップ幅は、通常通紙時のニップ幅と変わらない。また、面圧のピーク圧も通常通紙時のピーク圧と変わらない。これにより、定着性の悪化を抑えて、生産性の低下を防止することが可能となる。
(変形例4)
次に、上記実施の形態の変形例4について、図11Aおよび図11Bを参照して説明する。
変形例4では、下加圧ローラー65が2層構造にされている。下加圧ローラー65の外径は、60mmであり、厚さ10mmである。下加圧ローラー65の上層は、スポンジで、厚さ5mmであり、上層の硬度はAsker−C25°である。また、下加圧ローラー65の下層は、厚さ5mmのシリコンゴム(硬度:JIS−A10°)であり、下層の硬度は、Asker−C70°である。なお、変形例4において、上加圧ローラー63は上記の実施の形態と同じである。また、変形例4に係る定着ベルト61は、上記実施の形態に係る定着ベルト61と同じである。さらに、定着ベルト61にかかる張力も上記実施の形態と同一である。
変形例4において、下加圧ローラー65の上層は、スポンジ製で、その硬度は加圧ローラー63の硬度より低い。下加圧ローラー65の下層はゴム製で、その硬度は上加圧ローラー63よりも高い。
上記変形例4の構成によれば、下層のゴムが硬いので、通常通紙時に、図11Aに示すように、定着ニップNPの形状を大きな上凸状とすることができる。また、封筒通紙時、図11Bに示すように、上層のスポンジが復元し、定着ニップNPの記録媒体の進入口側のゴム部分がその復元力により持ち上がる。その結果、記録媒体の搬送方向の定着ニップNPのニップ幅が通常通紙時のニップ幅と変わらない。また、下層のゴムが上加圧ローラー63に圧接するようになるため、面圧のピーク圧が通常通紙時のピーク圧と変わらない。このようにして、定着ニップNPの形状を効率的にフラット状にすることができる。これにより、定着ベルト61の張力を変更することで、定着ニップNPの形状を効率的に上凸状とフラット状と切り替えることができる。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明の実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
60 定着部
61 定着ベルト
62 加熱ローラー
62a 軸受部
63 上加圧ローラー
65 下加圧ローラー
66 懸架部
66a 懸架ばね
66b 加熱ローラー移動部
68 ガイド部
68b ガイド移動部
69 バックアップローラー
69b バックアップローラー移動部
72 クリーニング部材
74 ニップ位置変更部
100 制御部

Claims (12)

  1. トナー像が形成された記録媒体の定着面側に配置される上加圧ローラーと、
    前記上加圧ローラーに巻き掛けられ、回転可能な定着ベルトと、
    前記上加圧ローラーの下方に配置され、前記定着ベルトを介して前記上加圧ローラーを加圧し、前記定着ベルトとの間に前記記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成する下加圧ローラーと、
    前記記録媒体の種類に応じて前記定着ベルトの張力を変更することにより、前記定着ニップの形状を上凸状とフラット状とに変更するニップ形状変更部と、
    を備え、
    前記上加圧ローラーの外径は前記下加圧ローラーの外径より大きく、かつ、前記上加圧ローラーの硬度は前記下加圧ローラーの硬度より小さい、定着装置。
  2. 前記定着ニップにおける記録媒体の進入口側もしくは排出口側、または両方に配置され、前記記録媒体の種類に応じて当該記録媒体を押さえて搬送可能な位置に変更される搬送補助部材を備える、
    請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記定着ニップにおける記録媒体の進入口側もしくは排出口側、または両方に配置され、前記記録媒体の種類に応じて当該記録媒体を押さえて搬送可能なように傾きが変更される搬送補助部材を備える、
    請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記搬送補助部材に付着したトナーを除去するクリーニング部材を備える、
    請求項2または3に記載の定着装置。
  5. 前記記録媒体の種類に応じて、前記下加圧ローラーを前記定着ニップの位置に対して記録媒体の搬送方向の下流側もしくは上流側に移動させるニップ位置変更部を備える、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 前記上加圧ローラーの上方に配置され、前記定着ベルトが巻き掛けられ、前記定着ベルトを加熱する加熱ローラーを備え、
    前記ニップ位置変更部は、前記下加圧ローラーを移動させる場合、前記加熱ローラーを前記下加圧ローラーの移動方向と同じ方向に移動させる、
    請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記下加圧ローラーは、前記定着ベルトの張力を上げた場合に、前記定着ニップのニップ幅および前記定着ニップにおける面圧のピーク圧が前記定着ベルトの張力を上げる前のニップ幅およびピーク圧と変わらないように構成される、
    請求項1に記載の定着装置。
  8. 前記下加圧ローラーは、上層および下層を有し、
    前記上層の硬度は、前記上加圧ローラーの硬度より低く、
    前記下層の硬度は、前記上加圧ローラーの硬度より高い、
    請求項7記載の定着装置。
  9. 前記制御部は、前記記録媒体が封筒である場合、前記定着ニップにおける定着温度を通常時の定着温度より高くする制御を行う、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の定着装置。
  10. 前記定着ニップにおける記録媒体の進入口側に配置され、前記記録媒体の進入口の向きに応じて傾きを変更する進入方向案内部材を備える、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の定着装置。
  11. 前記請求項1から10のいずれか一項に記載の定着装置を備える、画像形成装置。
  12. 下加圧ローラーの外径より大きい外径および下加圧ローラーの硬度より小さい硬度を有する上加圧ローラーと前記下加圧ローラーとを定着ベルトを介して圧接することにより、記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成し、
    前記記録媒体の種類に応じて前記定着ベルトの張力を変更することにより、前記定着ニップの形状を上凸状とフラット状とに変更する、ニップ形状変更方法。
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