JP6269192B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体(像担持体)へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接又は間接的に用紙に転写させた後、加熱、加圧して定着させることにより用紙に画像を形成する。
このようにトナー像を定着させる定着装置としては、定着ベルトと、定着ベルトに圧接される加圧ローラーとによって形成された定着ニップで、トナー像が転写された用紙を通紙しながら、加熱および加圧する熱定着方式の定着装置がある。
定着装置に関する技術として、特許文献1には、ベルト寄り防止を図るとともに、ベルト側端部とベルトガイド部材との接触によって生じるベルト側端部の亀裂破損によるベルト短寿命を防止する技術が開示されている。また、特許文献2には、両面コピー時に、用紙の表面と裏面との光沢度差を抑止する技術が開示されている。
特開平11−65336号公報 特開2004−29194号公報
しかしながら、従来の定着装置では、エンボス紙のような、凹凸の大きな表面形状を有する用紙(以下、「凹凸紙」と言う)に対して定着処理を行う場合、凹凸紙の凹部内のトナーが定着ベルトに接触しにくく、定着ベルトから凹部内のトナーに十分な熱が伝わらず、当該凹部内のトナーについて良好な定着性を得ることができないという問題があった。上述したように、特許文献1,2に記載の技術は、凹凸紙に対して良好な定着性を得ることを目的としたものではなく、したがってそのための構成を有していない。
本発明は、凹凸紙に対して良好な定着性を得ることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、
第1加圧ローラーと、
前記第1加圧ローラーを含む複数の支持ローラーに巻き掛けられ、回転可能な定着ベルトと、
前記定着ベルトを介して前記第1加圧ローラーを加圧し、前記定着ベルトとの間に定着ニップ部を形成する第2加圧ローラーと、
前記定着ベルトの内周面側、かつ、前記定着ベルトの回転方向における前記定着ニップ部の上流側に設けられ、前記定着ベルトを張架する張架部材と、
前記張架部材の位置を変更することによって前記定着ベルトと前記第2加圧ローラーとの接触領域を変更する張架部材位置変更部と、
前記支持ローラーの位置を変更することによって前記定着ベルトの張力を変更する張力変更部と、
前記定着ニップ部を通過する用紙が凹凸紙である場合、前記張架部材位置変更部および前記張力変更部制御し、当該用紙が凹凸紙でない場合と比べて前記定着ニップ部のニップ幅が増大するように、前記張架部材の位置および前記定着ベルトの張力変更させる制御部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、定着ニップ部を通過する用紙が凹凸紙である場合、当該用紙が凹凸紙でない場合と比べて定着ニップ部のニップ幅が増大するように、張架部材の位置および定着ベルトの張力のうち少なくとも一方が変更されるため、凹凸紙に対して定着処理を行う場合、凹部内のトナーが定着ベルトに接触しやすくなり、定着ベルトから凹部内のトナーに十分な熱が伝わる結果、当該凹部内のトナーについて良好な定着性を得ることができる。
本実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 本実施の形態における定着部の構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における張架部材の位置を変更する機構を示す図である。 本実施の形態におけるガイド部材の位置を変更する機構を示す図である。 張架部材の角度、定着ベルトの張力に応じた凹凸紙の定着性を示す図である。 張架部材の角度、定着ベルトの張力に応じた定着ベルトの従動性を示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の動作例を示すフローチャートである。 定着ベルトを介して張架部材と加圧ローラーとが接触するように、張架部材の位置を変更させた様子を示す図である。 本実施の形態における張架部材の変形例を示す図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[画像形成装置1の構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、第1駆動部80、第2駆動部85、第3駆動部90および制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム径が80[mm]のアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100が感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413は一定の周速度で回転する。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成されることとなる。
現像装置412は、例えば二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるローラー423B(以下「バックアップローラー423B」と称する)に対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング部426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用しても良い。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップ部で加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材又は裏面側支持部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。定着部60の詳細については後述する。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
第1駆動部80は、制御部100からの制御命令を受けて、後述するピン340,350を回転させる。第1駆動部80は、例えば、モーターおよびギア等の組み合わせにより構成される。
第2駆動部85は、制御部100からの制御命令を受けて、後述するカム400を回転させる。第2駆動部85は、例えば、モーターおよびギア等の組み合わせにより構成される。
第3駆動部90は、制御部100からの制御命令を受けて、後述するカム500を回転させる。第3駆動部90は、例えば、モーターおよびギア等の組み合わせにより構成される。
[定着ニップ部200を形成する構成]
次に、図3を参照し、定着ニップ部200を形成する構成について説明する。定着ニップ部200は、ベルト加熱方式により構成される。すなわち、定着部60は、定着ニップ部200を形成する上側定着部60Aと下側定着部60Bとを有する。
上側定着部60Aは、加熱ローラー210と、第1加圧ローラーとしての定着ローラー220とを有する。加熱ローラー210と定着ローラー220との間には、無端状の定着ベルト230(定着面側部材)が巻き掛けられている。つまり、加熱ローラー210および定着ローラー220は、本発明の「支持ローラー」として機能する。
下側定着部60Bは、第2加圧ローラーとしての加圧ローラー240(裏面側支持部材)を有する。加圧ローラー240は、定着ベルト230を介して定着ローラー220を所定の定着荷重(例えば、2200[N])で加圧する。このようにして、定着ローラー220と加圧ローラー240との間には、用紙Sを狭持して搬送する上凸形状の定着ニップ部200が形成される。
定着ベルト230は、トナー像が形成された用紙Sに接触して、この用紙Sを定着温度(例えば、160〜200[℃])で加熱する。ここで、定着温度とは、用紙S上のトナーを溶融するのに必要な熱量を供給しうる温度であり、画像形成される用紙Sの紙種、坪量によって異なる。
定着ベルト230は、例えば、基体として厚さ70[μm]のPI(ポリイミド)を用い、基体の外周面を弾性層として厚さ200[μm]の耐熱性のシリコンゴム(硬度JIS−A15[°])で被覆し、更に、表層に厚さ30[μm]の耐熱性樹脂であるPFA(パーフルオロアルコキシ)のコーティングをしている。定着ベルト230の外径寸法は、例えば120[mm]である。なお、PIの厚さについては50〜150[μm]程度が好ましい。PIが薄いと熱伝達には有利であるが、強度的には不利となってしまう一方、PIが厚いと強度的には有利となるが、熱伝達は不利となってしまうからである。
定着ベルト230は、加圧ローラー240(主駆動源)および定着ローラー220(補助駆動源)がそれぞれ矢印A方向および矢印C方向に主動回転することによって、矢印B方向に従動回転する。定着ベルト230の線速度は、例えば500[mm/s]である。なお、定着ベルト230は、加圧ローラー240および加熱ローラー210(補助駆動源)が主動回転することによって、矢印B方向に従動回転しても良い。
加熱ローラー210は、定着ベルト230を加熱する加熱源60Cとしてハロゲンヒーター250を内蔵している。加熱ローラー210は、例えば、アルミニウム等から形成された肉厚4[mm]の円筒状の芯金の外周面を、厚さ30[μm]のPTFEでコーティングした樹脂層で被覆されている。加熱ローラー210の外径寸法は、例えば58[mm]である。なお、ハロゲンヒーター250は、異なった用紙Sの幅に対応するために、例えば1200[W]のものを2本、750[W]のものを2本、500[W]のものを1本用いて構成され、用紙Sの異なる紙幅に対応させて軸方向に異なる発熱分布になるように配置されている。
加熱ローラー210の回転軸方向における両端部には、断面形状が半円形状であり、加熱ローラー210を回転可能に支持する支持部材310が取り付けられている。支持部材310の一端側には、テンションばね320が取り付けられている。支持部材310の他端側には、テンションばね330が取り付けられている。テンションばね320の一端側(支持部材310とは反対側)には、ピン340が取り付けられている。テンションばね330の一端側(支持部材310とは反対側)には、ピン350が取り付けられている。
定着器F内には、天板360が固定されている。ピン340の外周部に設けられた雄ねじ部材が、天板360に形成された穴の内周面に螺刻された雌ねじに螺合している。また、ピン350の外周部に設けられた雄ねじ部材が、天板360に形成された穴の内周面に螺刻された雌ねじに螺合している。
第1駆動部80は、制御部100からの制御命令を受けて、ピン340,350を回転させる。ピン340,350が回転することにより、テンションばね320,330を介してピン340,350に接続されている支持部材310は、矢印D方向(図3中の上下方向)に移動する。制御部100は、ピン340,350の回転方向、回転量を制御することによって、矢印D方向における支持部材310、ひいては加熱ローラー210の位置を任意に制御することができる。
加熱ローラー210が矢印D方向において移動することにより、加熱ローラー210によって定着ベルト230に付与される張力は変化する。具体的には、加熱ローラー210が矢印D方向のうち図3中の上方向に移動すればするほど、定着ベルト230の張力は増大する一方、加熱ローラー210が矢印D方向のうち図3中の下方向に移動すればするほど、定着ベルト230の張力は減少する。本実施の形態では、定着ベルト230の張力のデフォルト値は200[N]に設定されている。なお、第1駆動部80、ピン340,350、テンションばね320,330および支持部材310は、加熱ローラー210の位置を変更する、より具体的には加熱ローラー210を持ち上げる又は持ち下げることによって、定着ベルト230の張力を変更する張力変更部として機能する。
ハロゲンヒーター250の温度は、制御部100によって制御される。ハロゲンヒーター250によって加熱ローラー210が加熱され、その結果、定着ベルト230が加熱される。
定着ローラー220は、加圧ローラー240とともに、定着ニップ部200を形成する。定着ローラー220の駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、回転数等)は、制御部100によって行われる。
定着ローラー220は、例えば、鉄等の金属から形成された中実の芯金220aを、表層部の弾性層として厚さ20[mm]の耐熱性のシリコンゴム220b(硬度JIS−A10[°])で被覆し、更に、厚さ30[μm]の低摩擦で耐熱性樹脂であるPTFEでコーティングした樹脂層で被覆している。定着ローラー220のローラー硬度は、ASKER−C硬度で35[°]である。定着ローラー220の外径寸法は、例えば70[mm]である。
加圧ローラー240は、定着ニップ部200を用紙Sが通過する場合(通紙時)、押圧手段(図示略)により定着ベルト230を介して定着ローラー220のシリコンゴム220bに圧接する一方、定着ニップ部200を用紙Sが通過しない場合、定着ローラー220のシリコンゴム220bから離間する。加圧ローラー240の駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、回転数等)は、制御部100によって行われる。
加圧ローラー240は、アルミニウム等から形成された肉厚4[mm]の円筒状の芯金240aの外周面を、弾性層として厚さ2[mm]の耐熱性のシリコンゴム240b(硬度JIS−A10[°])で被覆し、更に、厚さ30[μm]のPFAチューブの樹脂層で被覆している。加圧ローラー240の外径寸法は、例えば70[mm]である。加圧ローラー240の温度は、例えば80〜120[℃]に制御されている。
定着ベルト230の内周面側、かつ、定着ベルト230の回転方向における定着ニップ部200の上流側には、定着ベルト230を回転可能に支持しながら定着ベルト230を張架する張架部材260(張架ローラー)が設けられている。張架部材260は、定着ベルト230が回転することに従動して回転する。張架部材260の外径寸法は、例えば15[mm]である。
張架部材260は、定着ローラー220の中心280と加圧ローラー240の中心290とを結んだ直線L1に平行な直線L2であって、定着ベルト230の回転方向における定着ニップ部200の上流側の端点300を通る直線L2(第1の直線)を、端点300を中心として用紙進入側に所定角度(例えば、40[°])傾けた直線L3上に配置されている。
本実施の形態では、張架部材260の位置は矢印E方向に変更可能に構成されている。ここで、図3,4を参照し、張架部材260の位置を変更する具体的な機構について説明する。図3に示すように、定着部60の手前側には側板420が設けられている。図4に示すように、側板420には、三日月形状の開口部430が形成されている。張架部材260の軸260aは、開口部430内を移動することができる。張架部材260の軸260aは、長方形状の回転部材440の一端側に接続されている。回転部材440は、その他端側に設けられた回転軸440aを中心として矢印E方向に回転可能に構成されている。回転部材440の回転軸440a付近には、回転部材440に接するように、楕円形状のカム400が配置されている。
カム400は、第2駆動部85に接続されている。第2駆動部85は、制御部100からの制御命令を受けた場合、カム400を軸400a中心で回転させる。カム400が回転することによって、カム400に押された回転部材440は、側板420に形成された開口部430の形状に沿って矢印E方向に回転する。回転部材440が矢印E方向に回転することによって、回転部材440の一端側に接続されている張架部材260の軸260aは矢印E方向に移動する。つまり、制御部100は、カム400の回転方向、回転量を制御することによって、矢印E方向における回転部材440、ひいては張架部材260の位置を任意に制御することができる。なお、第2駆動部85、カム400、側板420および回転部材440は、張架部材260の位置を変更する張架部材位置変更部として機能する。
図3に示すように、用紙搬送方向Gにおける定着ニップ部200の上流側には、定着ニップ部200を通過する用紙Sを当該定着ニップ部200に案内するガイド部材380が配置されている。より具体的には、ガイド部材380は、その先端位置380aが、定着ニップ部200の端点300,305を通る直線L4を平行に10[mm]下方に移動させた直線L5上において、定着ベルト230の回転方向における定着ニップ部200の上流側の端点300から直線距離で30[mm]離間した位置となるように配置される。このようにガイド部材380を配置することによって、ガイド部材380が定着ベルト230と接触して定着ベルト230の回転を阻害することを防止し、定着ニップ部200に対して用紙Sをスムーズに進入させることができる。
本実施の形態では、ガイド部材380の先端側の位置は矢印F方向に変更可能に構成されている。ここで、図3,5を参照し、ガイド部材380の先端側の位置を変更する具体的な機構について説明する。図3に示すように、定着部60の手前側には側板520が設けられている。図5に示すように、側板520には、長方形状の開口部530が形成されている。ガイド部材380の後端側に設けられた軸380bは、開口部530内を移動することができる。ガイド部材380の先端側に設けられた軸380cは、長方形状の回転部材540の一端側に接続されている。回転部材540は、その他端側に設けられた回転軸540aを中心として矢印F方向に回転可能に構成されている。回転部材540の回転軸540a付近には、回転部材540に接するように、楕円形状のカム500が配置されている。
カム500は、第3駆動部90に接続されている。第3駆動部90は、制御部100からの制御命令を受けた場合、カム500を軸500a中心で回転させる。カム500が回転することによって、カム500に押された回転部材540は矢印F方向に回転する。回転部材540が矢印F方向に回転することによって、回転部材540の一端側に接続されているガイド部材380の先端側の軸380cは矢印F方向に移動する。その一方、固定されていないガイド部材380の後端側の軸380bは、側板520に形成された開口部530の形状に沿って矢印H方向に移動する。つまり、制御部100は、カム500の回転方向、回転量を制御することによって、ガイド部材380の位置、より具体的には矢印F,H方向におけるガイド部材380の先端端および後端側の位置を任意に制御することができる。なお、第3駆動部90、カム500、側板520および回転部材540は、ガイド部材380の位置を変更するガイド部材位置変更部として機能する。
ところで、従来の定着部60では、凹凸紙に対して定着処理を行う場合、凹凸紙の凹部内のトナーが定着ベルト230に接触しにくく、定着ベルト230から凹部内のトナーに十分な熱が伝わらず、当該凹部内のトナーについて良好な定着性を得ることができないという問題があった。
そこで、本実施の形態では、制御部100は、定着ニップ部200を通過する用紙Sが凹凸紙である場合、当該用紙Sが凹凸紙でない場合と比べて定着ニップ部200のニップ幅が増大するように、張架部材260の位置および定着ベルト230の張力のうち少なくとも一方を変更させる。より具体的には、張架部材260の位置を変更することによって定着ベルト230と加圧ローラー240との接触領域を増大させ、定着ニップ部200のニップ幅を増大させる。また、加熱ローラー210を持ち下げ、定着ベルト230の張力を減少させることによって定着ベルト230による定着ローラー220のシリコンゴム220bの持ち上げを抑制し、定着ニップ部200のニップ幅を増大させる。これにより、凹凸紙に対して定着処理を行う場合、凹部内のトナーが定着ベルト230に接触しやすくなり、定着ベルト230から凹部内のトナーに十分な熱が伝わる結果、当該凹部内のトナーについて良好な定着性を得ることができる。
そして、本発明者らは、張架部材260の角度(張架部材260の位置が、直線L2(図3を参照)を、端点300を中心として用紙進入側に何度傾けた直線上に位置するかを表す)や定着ベルト230の張力を具体的にどのように変更すれば、凹凸紙に対して良好な定着性を得ることができるかについて、以下の実験を行った。すなわち、実験では、用紙A(紙種:NPIエンボス梨地、坪量:84.9[g/m2])、用紙B(紙種:OKエンボス梨地、坪量:84.9[g/m2])、用紙C(紙種:NPIエンボス布目、坪量:157.0[g/m2])のそれぞれに対して、単色(青色)べた画像(濃度:255)を形成し、定着ニップ部200を通過した用紙A,B,Cにおける定着性を確認した。具体的には、まず、定着ニップ部200を通過した用紙A,B,Cについて折り試験機を用いて画像面内側に折った。次に、エア吹き装置を用いて用紙A,B,Cに残留したトナーを除去した。最後に、用紙A,B,Cに形成された単色べた画像の折り曲げ部についてトナーの剥離状態を確認することによって、用紙A,B,Cにおける定着性を評価した。
図6は、張架部材260の角度や定着ベルト230の張力をいろいろ変更した場合において、定着ニップ部200に凹凸紙(用紙A,B,C)を通紙した際、定着性が良好であったか否かについて示す図である。図6においては、定着性が良好であった条件(張架部材260の角度、定着ベルト230の張力)に対応する箇所に「○」を表示する一方、定着性が良好でなかった条件に対応する箇所に「×」を表示している。図6において、張架部材260の角度をA[°]、定着ベルト230の張力をB[N]とした場合、定着性が良好であったときにおける張架部材260の角度Aと定着ベルト230の張力Bとは、以下の式(1)の関係にあった。
0 < B < 4・A−70・・・(1)
なお、定着ニップ部200を用紙Sが通過しない間、つまり加圧ローラー240が定着ローラー220のシリコンゴム220bから離間している間、定着ベルト230は、定着ローラー220のみの回転(主動回転)によって従動回転する。この場合、定着ローラー220の速度V1と、定着ベルト230の速度V2とが以下の式(2)の関係にあるとき、定着ローラー220の回転に定着ベルト230が従動していない状態となった。定着ローラー220の回転に定着ベルト230が従動していない状態が続くと、加熱ローラー210によって定着ベルト230が局所的に加熱される。そのため、定着ベルト230において加熱される部分と加熱されない部分との間で体積膨張率の差が大きくなり、定着ベルト230が変形して破損してしまう場合がある。
V1 − V2 > 50[mm/s]・・・(2)
そこで、本発明者らは、張架部材260の角度や定着ベルト230の張力を具体的にどのように変更すれば、定着ローラー220の回転に対する定着ベルト230の従動性が良好になるかについて実験を行った。
図7は、張架部材260の角度や定着ベルト230の張力をいろいろ変更した場合において、定着ローラー220の回転に対する定着ベルト230の従動性が良好であったか否かについて示す図である。図7においては、定着ベルト230の従動性が良好であった条件(張架部材260の角度、定着ベルト230の張力)に対応する箇所に「○」を表示する一方、定着ベルト230の従動性が良好でなかった条件に対応する箇所に「×」を表示している。図7において、定着ベルト230の従動性が良好であったときにおける定着ベルト230の張力B[N]は、以下の式(3)の関係にあった。
B ≧ 10・・・(3)
次に、図8のフローチャートを参照し、本実施の形態における画像形成装置1の動作について説明する。なお、図8に示す処理は、例えば印刷ジョブに対応する画像形成処理を実行するタイミングで実行される。ここで、定着ベルト230の張力は、200[N]に初期設定されている。また、張架部材260の角度は、40[°]に初期設定されている。
まず、制御部100は、印刷ジョブに対応する画像形成処理で使用される用紙Sが凹凸紙であるか否かについて判定する(ステップS100)。本実施の形態では、制御部100は、用紙Sの凹部の深さが10[μm]以上である場合に凹凸紙であると判定する一方、用紙Sの凹部の深さが10[μm]未満である場合に凹凸紙でないと判定する。この判定の結果、用紙Sが凹凸紙でない場合(ステップS100、NO)、処理はステップS160に遷移する。
一方、用紙Sが凹凸紙である場合(ステップS100、YES)、制御部100は、張架部材260の角度を初期設定値の40[°]から110[°]に変更するように第2駆動部85を制御する(ステップS120)。次に、制御部100は、ガイド部材380の位置を変更するように第3駆動部90を制御する(ステップS140)。その後、処理はステップS160に遷移する。
図9は、張架部材260の角度が40[°]から110[°]に変更された後の様子を示している。図9に示すように、定着ベルト230を介して張架部材260と加圧ローラー240とが接触し、張架部材260の角度が変更される前と比べて定着ニップ部200のニップ幅が大きく増大している。これにより、定着ニップ部200の端点300,305を通る直線L4の傾きも変化する。そこで、ガイド部材380の位置を図中点線位置から図中実線位置まで変更する。これにより、ガイド部材380が定着ベルト230と接触して定着ベルト230の回転を阻害することを防止し、ひいては定着ニップ部200に対して用紙Sをスムーズに進入させることができる。
ステップS160では、制御部100は、印刷ジョブに対応する画像形成処理の実行を開始する。次に、制御部100は、印刷ジョブに対応する画像形成処理の実行は終了したか否かについて判定する(ステップS180)。この判定の結果、画像形成処理の実行が終了していない場合(ステップS180、NO)、処理はステップS180の前に戻る。一方、画像形成処理の実行が終了している場合(ステップS180、YES)、画像形成装置1は、図8における処理を終了する。
なお、図8のフローチャートでは、画像形成処理で使用される用紙Sが凹凸紙である場合、定着ニップ部200のニップ幅が増大するように、張架部材260の角度(位置)のみを変更させる例について説明したが、張架部材260の角度および定着ベルト230の張力の両方を変更させても良い。張架部材260の角度を増大させればさせるほど、定着ベルト230と加圧ローラー240との接触領域は増大し、定着ニップ部200のニップ幅が増大する。また、定着ベルト230の張力を減少させればさせるほど、定着ベルト230による定着ローラー220のシリコンゴム220bの持ち上げが抑制され、定着ニップ部200のニップ幅は増大する。よって、張架部材260の角度および定着ベルト230の張力の両方を変更させる方が、張架部材260の角度および定着ベルト230の張力の一方を変更させる場合と比べて、定着ニップ部200のニップ幅をより増大させることができ、凹凸紙に対してより良好な定着性を得ることができる。
[本実施の形態における効果]
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、画像形成装置1は、定着ローラー220と、定着ローラー220および加熱ローラー210に巻き掛けられ、回転可能な定着ベルト230と、定着ベルト230を介して定着ローラー220を加圧し、定着ベルト230との間に定着ニップ部200を形成する加圧ローラー240と、定着ベルト230の内周面側、かつ、定着ベルト230の回転方向における定着ニップ部200の上流側に設けられ、定着ベルト230を張架する張架部材260と、張架部材260の位置を変更することによって定着ベルト230と加圧ローラー240との接触領域を変更する張架部材位置変更部と、加熱ローラー210の位置を変更することによって定着ベルト230の張力を変更する張力変更部と、定着ニップ部200を通過する用紙Sが凹凸紙である場合、張架部材位置変更部および張力変更部のうち少なくとも一方を制御し、当該用紙Sが凹凸紙でない場合と比べて定着ニップ部200のニップ幅が増大するように、張架部材260の位置および定着ベルト230の張力のうち少なくとも一方を変更させる制御部100とを備える。
このように構成した本実施の形態によれば、定着ニップ部200を通過する用紙Sが凹凸紙である場合、当該用紙Sが凹凸紙でない場合と比べて定着ニップ部200のニップ幅が増大するように、張架部材260の位置および定着ベルト230の張力のうち少なくとも一方が変更されるため、凹凸紙に対して定着処理を行う場合、凹部内のトナーが定着ベルト230に接触しやすくなり、定着ベルト230から凹部内のトナーに十分な熱が伝わる結果、当該凹部内のトナーについて良好な定着性を得ることができる。
[変形例]
なお、上記実施の形態では、張架部材260は、定着ベルト230を回転可能に支持しながら定着ベルト230を張架する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図10に示すように、点線で示される張架部材260は、半月形状を有し、定着ベルト230の内周面に対して摺接するように固定して設けられても良い。図10において、定着ベルト230の張力は100[N]に設定されている。また、張架部材260の角度は、70[°]に設定されている。
また、上記実施の形態では、加熱ローラー210の位置を変更することによって定着ベルト230の張力を変更する例について説明したが、定着ローラー220の位置を変更することによって定着ベルト230の張力を変更しても良い。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
60A 上側定着部
60B 下側定着部
60C 加熱源
71 通信部
72 記憶部
80 第1駆動部
85 第2駆動部
90 第3駆動部
100 制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
200 定着ニップ部
210 加熱ローラー
220 定着ローラー
230 定着ベルト
240 加圧ローラー
260 張架部材
310 支持部材
320,330 テンションばね
340,350 ピン
360 天板
380 ガイド部材
400,500 カム
420,520 側板
430,530 開口部
440,540 回転部材

Claims (8)

  1. 第1加圧ローラーと、
    前記第1加圧ローラーを含む複数の支持ローラーに巻き掛けられ、回転可能な定着ベルトと、
    前記定着ベルトを介して前記第1加圧ローラーを加圧し、前記定着ベルトとの間に定着ニップ部を形成する第2加圧ローラーと、
    前記定着ベルトの内周面側、かつ、前記定着ベルトの回転方向における前記定着ニップ部の上流側に設けられ、前記定着ベルトを張架する張架部材と、
    前記張架部材の位置を変更することによって前記定着ベルトと前記第2加圧ローラーとの接触領域を変更する張架部材位置変更部と、
    前記支持ローラーの位置を変更することによって前記定着ベルトの張力を変更する張力変更部と、
    前記定着ニップ部を通過する用紙が凹凸紙である場合、前記張架部材位置変更部および前記張力変更部制御し、当該用紙が凹凸紙でない場合と比べて前記定着ニップ部のニップ幅が増大するように、前記張架部材の位置および前記定着ベルトの張力変更させる制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着ベルトの張力B[N]は、以下の式(
    B ≧ 10・・・(
    の関係にあることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記張架部材位置変更部を制御し、前記定着ベルトを介して前記張架部材と前記第2加圧ローラーとが接触するように、前記張架部材の位置を変更させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着ベルトの回転方向における前記定着ニップ部の上流側に設けられ、前記定着ニップ部を通過する用紙を当該定着ニップ部に案内するガイド部材と、
    前記ガイド部材の位置を変更するガイド部材位置変更部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記張架部材の位置および前記定着ベルトの張力のうち少なくとも一方の変更に応じて、前記ガイド部材位置変更部を制御し、前記ガイド部材の位置を変更させることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1加圧ローラーは、表層部に弾性層を有し、
    前記定着ベルトは、前記第1加圧ローラーの前記弾性層に巻き掛けられ、
    前記第2加圧ローラーは、前記定着ベルトを介して前記第1加圧ローラーの前記弾性層を加圧することを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記複数の支持ローラーの1つは、前記定着ベルトを加熱する加熱ローラーであり、
    前記張力変更部は、前記加熱ローラーを持ち上げて当該前記加熱ローラーの位置を変更することによって前記定着ベルトの張力を増大させる一方、前記加熱ローラーを持ち下げて当該前記加熱ローラーの位置を変更することによって前記定着ベルトの張力を減少させることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記張架部材は、前記定着ベルトの回転に従動して回転することを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記張架部材は、前記定着ベルトの内周面に対して摺接するように固定して設けられていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の画像形成装置。
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