JP6677028B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙にトナー画像を定着させる定着装置を備えた画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式の画像形成装置において、種々の記録媒体に画像を良好に形成することが要求されている。特に、凹凸紙では、良好に画像を形成することが困難であるため、凹凸紙へのトナー画像の定着性を改善することが要求されている。
凹凸紙においては、凹部内のトナーに定着ベルトが接触しにくく、定着ベルトから凹部内のトナーへ十分に熱を伝えることが困難となる。このため、凹凸紙へのトナー画像の定着性が低下してしまう。
凹凸紙へのトナー画像の定着性が低下することを抑制可能な画像形成装置が開示された文献として、たとえば特開2015−172613号公報(特許文献1)が挙げられる。
特許文献1に開示の画像形成装置は、定着ベルトが巻き掛けられる複数の支持ローラーの位置を変更することにより、定着ベルトにかかる張力を変更する張力変更手段と、定着ベルトの内周側であって、ニップ部の上流側に配置された張架部材の位置を変更することにより、定着ベルト内に配置された加圧ローラーと定着ベルトとの接触領域を変更する張架部材位置変更部とを備える。
凹凸紙に画像を定着させる際に、ニップ部のニップ幅が拡がるように、定着ベルトにかかる張力を減少させるか、または、張架部材の位置を変更させる。これにより、凹部内のトナーが定着ベルトに接触しやすくなり、定着ベルトから凹部内のトナーに十分な熱を伝達することができる。この結果、凹凸紙に対して良好な定着性を得ることができる。
特開2015−172613号公報
しかしながら、特許文献1に開示の画像形成装置にあっては、張力変更手段は、加圧ローラーと異なる側の支持ローラーを移動させることにより、定着ベルトにかかる張力を変更する。定着ベルトにかかる張力を減少させた場合には、定着ベルトが緊張状態から弛緩する。
張架部材を移動させることなく、定着ベルトにかかる張力を減少させた場合には、定着ベルトの弛緩量が相当程度大きくなる。この場合には、ニップ部よりも下流側において、弛緩した部分の定着ベルトが用紙等に接触することが生じ、画像品質が低下することが懸念される。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、定着ベルトの弛緩に起因する画像形成不良を抑制しつつ、良好な定着性を得ることができる画像形成装置を提供することにある。
本発明に基づく画像形成装置は、第1加圧ローラーを含む複数の支持ローラーと、上記複数の支持ローラーに回転可能に巻き掛けられた定着ベルトと、上記定着ベルトを間に挟みこんで上記第1加圧ローラーを加圧し、上記定着ベルトとの間にニップ部を形成する第2加圧ローラーと、上記複数の支持ローラーの少なくとも一の支持ローラーの位置を変更することにより上記定着ベルトにかかる張力を調整する張力変更機構と、上記第1加圧ローラーに接触する上記定着ベルトの接触面積のうち上記ニップ部よりも下流側に位置する部分の下流側接触面積を調整する接触面積調整機構と、用紙が凹凸紙であるか否かの用紙情報を取得する用紙情報取得部と、上記張力変更機構および上記接触面積調整機構の動作を制御する制御部と、を備える。上記制御部は、上記前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合に、上記定着ベルトにかかる張力を小さくするとともに、上記下流側接触面積を小さくするように、上記張力変更機構および上記接触面積調整機構の動作を制御する。
上記本発明に基づく画像形成装置にあっては、前記複数の支持ローラーは、互いに離間して配置される前記第1加圧ローラーおよび巻回ローラーを含むことが好ましく、前記張力変更機構は、前記巻回ローラーの中心軸と前記第1加圧ローラーの中心軸との間の中心軸間距離を変更可能に構成されることが好ましい。この場合には、前記制御部は、前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合に、前記中心軸間距離が小さくなるように前記巻回ローラーを前記第1加圧ローラーに近づけることが好ましい。
上記本発明に基づく画像形成装置にあっては、上記接触面積調整機構は、上記定着ベルトの内側において上記第1加圧ローラーと上記巻回ローラーとの間に配置され、かつ、上記定着ベルトに交差する方向に移動可能に構成された可動ローラーと、上記可動ローラーを移動させる可動ローラー位置調整機構とを含んでいてもよい。この場合には、上記制御部は、上記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合に、上記可動ローラー位置調整機構を駆動させて、上記可動ローラーを、上記定着ベルトの内周面に当接させた状態で用紙の搬送方向の下流側に向けて移動させることが好ましい。
上記本発明に基づく画像形成装置にあっては、上記接触面積調整機構は、上記巻回ローラーを移動させる巻回ローラー位置調整機構を含んでいてもよい。この場合には、上記制御部は、上記前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合に、上記巻回ローラー位置調整機構を駆動させて、用紙の搬送方向の下流側に向けて、上記巻回ローラーを移動させることが好ましい。
上記本発明に基づく画像形成装置にあっては、上記接触面積調整機構は、上記第2加圧ローラーを移動させる第2加圧ローラー位置調整機構を含むことが好ましく、上記制御部は、上記前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合に、上記第2加圧ローラー位置調整機構を駆動させて、用紙の搬送方向の下流側であって、上記第1加圧ローラーの上記中心軸周りに上記第2加圧ローラーを移動させることが好ましい。
上記本発明に基づく画像形成装置にあっては、上記前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙でない場合に、上記巻回ローラーが、上記第1加圧ローラーよりも用紙の搬送方向の上流側に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、定着ベルトの弛緩に起因する画像形成不良を抑制しつつ、良好な定着性を得ることができる画像形成装置を提供することができる。
実施の形態1に係る画像形成装置の概略図である。 実施の形態1に係る画像形成装置の定着装置を示す概略側面図である。 実施の形態1に係る画像形成装置の定着装置を示す概略正面図である。 実施の形態1に係る画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る画像形成装置において、用紙が凹凸紙である場合の定着装置の動作を示す図である。 実施の形態1に係る画像形成装置の定着フローを示すフロー図である。 実施の形態2に係る画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る画像形成装置において、用紙が凹凸紙である場合の定着装置の動作を示す図である。 実施の形態2に係る画像形成装置の定着フローを示すフロー図である。 実施の形態3に係る画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る画像形成装置において、用紙が凹凸紙である場合の定着装置の動作を示す図である。 実施の形態3に係る画像形成装置の定着フローを示すフロー図である。 巻回ローラーの位置と定着ベルトの下流側接触面積との関係を説明するための図である。 用紙が普通紙である場合において、定着ベルトの下流側接触面積と定着性との関係を示す図である。 用紙が凹凸紙である場合において、定着ベルトにかかる張力が高い状態でトナーを定着させた場合の画像を示す図である。 図15に示す画像の拡大図である。 用紙が凹凸紙である場合において、定着ベルトにかかる張力が高い状態でトナーを定着させた場合の画像を示す図である。 図17に示す画像の拡大図である。 用紙が凹凸紙である場合において、定着ベルトの下流側接触面積と、ニップ部の下流側にて弛緩した部分の定着ベルトが跳ね上がるベルト跳ねの発生頻度との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。また、以下に示す実施の形態においては、画像形成装置がカラープリンタである場合を例示して説明するが、これに限定されず、画像形成装置は、モノクロプリンタであってもよいし、ファックスであってもよいし、モノクロプリンタ、カラープリンタおよびファックスの複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)であってもよい。
(実施の形態1)
(画像形成装置の構成)
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置の概略図である。図1を参照して、実施の形態1に係る画像形成装置100について説明する。
図1に示すように、実施の形態1に係る画像形成装置100は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、カセット37と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、タイミングローラー40と、定着装置50と、制御部101とを備える。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト30に沿って順に並べられている。画像形成ユニット1Yは、トナーボトル15Yからトナーの供給を受けてイエロー(Y)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Mは、トナーボトル15Mからトナーの供給を受けてマゼンタ(M)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Cは、トナーボトル15Cからトナーの供給を受けてシアン(C)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Kは、トナーボトル15Kからトナーの供給を受けてブラック(BK)のトナー像を形成する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、中間転写ベルト30に沿って中間転写ベルト30の回転方向の順に配置されている。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、感光体10と、帯電装置11と、露光装置12と、現像装置13と、クリーニング装置17とを備える。
帯電装置11は、感光体10の表面を一様に帯電する。露光装置12は、制御部101からの制御信号に応じて感光体10にレーザー光を照射し、入力された画像パターンに従って感光体10の表面を露光する。これにより、入力画像に応じた静電潜像が感光体10上に形成される。
現像装置13は、現像ローラー14を回転させながら、現像ローラー14に現像バイアスを印加し、現像ローラー14の表面にトナーを付着させる。これにより、トナーが現像ローラー14から感光体10に転写され、静電潜像に応じたトナー像が感光体10の表面に現像される。
感光体10と中間転写ベルト30とは、一次転写ローラー31を設けている部分で互いに接触している。一次転写ローラー31は、ローラー形状を有し、回転可能に構成される。トナー像と反対極性の転写電圧が一次転写ローラー31に印加されることによって、トナー像が感光体10から中間転写ベルト30に転写される。イエロー(Y)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、シアン(C)のトナー像、およびブラック(BK)のトナー像が順に重ねられて感光体10から中間転写ベルト30に転写される。これにより、カラーのトナー画像が中間転写ベルト30上に形成される。
中間転写ベルト30は、従動ローラー38および駆動ローラー39に張架されている。駆動ローラー39は、たとえばモーター(図示しない)によって回転駆動される。中間転写ベルト30および従動ローラー38は、駆動ローラー39に連動して回転する。これにより、中間転写ベルト30上のトナー画像が二次転写ローラー33に搬送される。
クリーニング装置17は、感光体10に圧接されている。クリーニング装置17は、トナー画像の転写後に感光体10の表面に残留するトナーを回収する。
カセット37には、用紙Sがセットされる。用紙Sとしては、凹凸紙、または、普通紙を採用することができる。用紙Sの紙種は、定着装置50に至るまでの搬送経路41上に設けられた用紙情報取得部としての紙種検出部60によって検出される。なお、紙種検出部60は、カセット37内に設けられていてもよい。
用紙Sは、カセット37から1枚ずつタイミングローラー40によって搬送経路41に沿って二次転写ローラー33に送られる。二次転写ローラー33は、ローラー形状を有し、回転可能に構成される。二次転写ローラー33は、トナー画像と反対極性の転写電圧を搬送中の用紙Sに印加する。これにより、トナー画像は、中間転写ベルト30から二次転写ローラー33に引き付けられ、中間転写ベルト30上のトナー画像が転写される。二次転写ローラー33への用紙Sの搬送タイミングは、中間転写ベルト30上のトナー画像の位置に合わせてタイミングローラー40によって調整される。タイミングローラー40により、中間転写ベルト30上のトナー画像は、用紙Sの適切な位置に転写される。
定着装置50は、自身を通過する用紙Sを加圧および加熱する。これにより、トナー画像は用紙Sに定着する。その後、用紙Sは、トレー48に排紙される。制御部101は、CPU等からなる電気回路で構成されており、定着装置等の動作の制御を行なう。
なお、上述では、印刷方式としてタンデム方式を採用している画像形成装置100について説明したが、画像形成装置100の印刷方式は、タンデム方式に限定されない。画像形成装置100内における各構成の配置は、採用される印刷方式に従って適宜変更され得る。画像形成装置100の印刷方式として、ロータリー方式や直接転写方式が採用されてもよい。ロータリー方式の場合、画像形成装置100は、1つの感光体10と、同軸上で回転可能に構成される複数の現像装置13で構成される。画像形成装置100は、印刷時には、各現像装置13を感光体10に順に導き、各色のトナー像を現像する。直接転写方式の場合、画像形成装置100は、感光体10上に形成されたトナー画像が用紙Sに直接転写される。
(定着装置の構成)
図2は、実施の形態1に係る画像形成装置の定着装置を示す概略側面図である。図3は、実施の形態1に係る画像形成装置の定着装置を示す概略正面図である。図2および図3を参照して、実施の形態1に係る定着装置50について説明する。
図2および図3に示すように、定着装置50は、複数の支持ローラーとしての第1加圧ローラー51および巻回ローラー52と、定着ベルト53と、第2加圧ローラー54と、張力変更機構510と、接触面積調整機構520とを含む。
第1加圧ローラー51および巻回ローラー52は、互いに離間して配置されている。第1加圧ローラー51は、搬送経路41側に位置している。
第1加圧ローラー51の直径は、40mm〜60mm程度である。第1加圧ローラー51は、たとえば、芯金と、表層とで構成されている。芯金は、アルミ製または鉄製であり、パイプ形状を有する。表層は、たとえばシリコーンゴムなど弾性層である。弾性層は、数mm程度の厚さを有する。
巻回ローラー52は、搬送経路41から離れて位置している。巻回ローラー52は、第1加圧ローラー51よりも用紙Sの搬送方向の上流側に配置されている。巻回ローラー52の直径は、40mm〜60mm程度である。巻回ローラー52は、たとえば、中空の芯金と、表層とで構成されている。芯金は、アルミ製または鉄製であり、パイプ形状を有する。表層は、たとえばシリコーンゴムなど弾性層である。弾性層は、数mm程度の厚さを有する。
巻回ローラー52の内部には、熱源が設けられている。熱源としては、たとえばハロゲンヒーターを採用することができる。巻回ローラー52は、定着ベルトを加熱する加熱ローラーとして機能する。
なお、加熱ヒーターは、巻回ローラー52の内部に設けられている場合に限定されず、第1加圧ローラー51の内部に設けられていてもよいし、第2加圧ローラー54の内部に設けられていてもよい。
定着ベルト53は、柔軟性を有する無端状のベルトである。定着ベルト53は、第1加圧ローラー51および巻回ローラー52に回転可能に巻き掛けられている。定着ベルト53は、たとえば基層および弾性層で構成されている。定着ベルト53の基層は、ポリイミドフィルムで構成されている。定着ベルト53の弾性層は、シリコーンゴムで構成されている。巻き掛け前の状態における無端状の定着ベルト53の直径は、100mm程度である。
第2加圧ローラー54は、第1加圧ローラー51に対向する。第2加圧ローラー54は、定着ベルト53を間に挟み込んで第1加圧ローラー51を加圧する。これにより、第2加圧ローラー54と定着ベルト53との間に、ニップ部Nが形成される。
第2加圧ローラー54の直径は、40mm〜60mm程度である。第2加圧ローラー54は、たとえば、芯金と、表層とで構成されている。芯金は、アルミ製または鉄製であり、パイプ形状を有する。表層は、たとえばシリコーンゴムなど弾性層である。弾性層は、数mm程度の厚さを有する。
張力変更機構510は、巻回ローラー52の中心軸と第1加圧ローラー51の中心軸との間の中心軸間距離を変更可能に構成されている。張力変更機構510は、巻回ローラー52の中心および第1加圧ローラー51の中心を結ぶ線の延在方向に沿って巻回ローラー52を移動可能に構成されている。張力変更機構510によって巻回ローラー52を、たとえば、最大70mm程度移動させることができる。
張力変更機構510は、板状部材511と、巻回ローラー支持部材512と、複数の弾性部材513と、張力変更機構駆動部としての偏心カム514とを備える。
板状部材511は、複数の弾性部材513を介して巻回ローラー支持部材512を支持する。巻回ローラー支持部材512は、巻回ローラー52の回転軸方向における両端側に設けられている。巻回ローラー支持部材512は、巻回ローラー52の回転軸方向から見た場合に、半円形状を有する。巻回ローラー支持部材512は、第1加圧ローラー51側から巻回ローラー52を回転可能に支持する。
複数の弾性部材513は、板状部材511および巻回ローラー支持部材512を接続する。複数の弾性部材513は、たとえば4つ設けられている。2つの弾性部材513が、巻回ローラー52の一端側および他端側に、それぞれ配置されている。2つの弾性部材513は、間に巻回ローラー52が位置するように配置されている。複数の弾性部材513は、たとえばバネによって構成されている。
偏心カム514は、巻回ローラー52の回転軸方向における板状部材511の両端側に設けられている。偏心カム514は、制御部101によって駆動される。偏心カム514の回転に応じて、弾性部材513が伸縮する。弾性部材513が伸縮することにより、巻回ローラー支持部材512の位置が変化する。これにより、巻回ローラー52の中心軸C2と第1加圧ローラー51の中心軸C1との間の中心軸間距離Lが変更される。
接触面積調整機構520は、第1加圧ローラー51に接触する定着ベルト53の接触面積のうちニップ部Nよりも下流側に位置する部分の下流側接触面積を調整する。接触面積調整機構520は、可動ローラー521と可動ローラー位置調整機構522(図4参照)とを含む。
可動ローラー521は、定着ベルト53の内側において第1加圧ローラー51と巻回ローラー52との間に配置されている。可動ローラー521は、定着ベルト53に交差する方向に移動可能に構成されている。可動ローラー521は、定着ベルト53の回転に対する耐久性の観点から定着ベルト53の回転に従動して回転するように設けられている。なお、可動ローラー521は、回転不能に設けられていてもよい。
可動ローラー位置調整機構522は、可動ローラー521を移動させる。可動ローラー位置調整機構522は、たとえば可動ローラー521の両端側に設けられた偏心カムによって構成されている。偏心カムは、可動ローラー521の回転軸方向に平行な軸方向周りに回転可能に構成されている。偏心カムが、可動ローラー521の端部を押圧しながら回動することにより、可動ローラー521を移動させることができる。
(画像形成装置の制御構成)
図4は、実施の形態1に係る画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。図4を参照して、実施の形態1に係る画像形成装置の制御構成について説明する。
図4に示すように、画像形成装置100は、操作パネル80、メモリ83および用紙情報取得部としての紙種検出部60を備える。
操作パネル80は、各種情報をユーザに通知する表示部81、および、各種ユーザ操作を受付ける入力部82を含む。より具体的には、操作パネル80は、入力部の機能として、テンキーを含む各種入力キー群、およびタッチセンサなどを含むとともに、表示部の機能として、タッチセンサと一体化した液晶表示部、およびLED(Light Emitting Diode)などからなる各種インジケータを含む。
紙種検出部60は、たとえば定着装置50に至るまでの用紙Sの表面を光学的な手法でスキャンしたり表面粗さ等を検出したりすることで、用紙Sが凹凸紙であるか否かを判断する。用紙Sの表面粗さは、たとえば凹部と凸部との間の差によって指標化することができる。
紙種検出部60は、凹部と凸部との間の差を検出することにより、用紙Sが凹凸紙であるか否かの用紙情報を取得する。制御部101には、紙種検出部60にて検出された検出情報に基づいて、用紙Sが凹凸紙に該当するか否かを判断する。制御部101は、たとえば、凹部と凸部との間の差が50μm以上である場合を凹凸紙と判断し、50μmより小さい場合に凹凸紙でないと判断する。制御部101は、紙種検出部60から入力された検出情報に基づいて張力変更機構510および接触面積調整機構520の動作を制御する。
なお、上述においては、紙種検出部60が、用紙Sの表面状態を検出することにより、用紙Sの情報を取得する場合を例示して説明したが、これに限定されず、画像形成装置の各種操作を行う操作パネル80が、用紙Sの情報を取得する用紙情報取得部として機能してもよい。
この場合、ユーザが画像形成装置100の操作パネル80からカセット37に収容している用紙Sが凹凸紙であるか、凹凸紙でないか(たとえば普通紙であるか)を入力する。これにより、制御部101は、入力された情報に基づいて、用紙Sが凹凸紙に該当するか否かを判断する。
(定着装置の動作)
図5は、実施の形態1に係る画像形成装置において、用紙が凹凸紙である場合の定着装置の動作を示す図である。なお、図5においては、用紙が普通紙である場合の定着装置の位置を破線で示している。図5を参照して、用紙Sが凹凸紙である場合の定着装置の動作について説明する。
図5に示すように、紙種検出部60によって検出された用紙Sが凹凸紙である場合(用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合)には、制御部101は、定着ベルト53にかかる張力を小さくするとともに、下流側接触面積を小さくするように、張力変更機構510および接触面積調整機構520を調整する。
具体的には、制御部101は、巻回ローラー52の中心軸C2と第1加圧ローラー51の中心軸C1との間の距離(中心軸間距離)が小さくなるように、巻回ローラー52を第1加圧ローラー51に近づける。
より具体的には、制御部101は、弾性部材513(図3参照)による張力を低減させるように、偏心カム514(図3参照)を回転させる。これにより、巻回ローラー支持部材512が第1加圧ローラー51に近づくように移動する。巻回ローラー支持部材512の移動に伴って、巻回ローラー52が矢印AR1方向に移動する。これにより、巻回ローラー52が第1加圧ローラー51に近づき、巻回ローラー52の中心軸C2と第1加圧ローラー51の中心軸C1との距離(中心軸間距離)が小さくなる。この結果、巻回ローラー52と第1加圧ローラー51に巻き掛けられている定着ベルト53にかかる張力が小さくなる。
また、制御部101は、可動ローラー位置調整機構522を駆動させて、可動ローラー521を定着ベルト53の内周面に当接させた状態で用紙Sの搬送方向(矢印DR1方向)の下流側に向けて移動させる。なお、用紙Sの搬送方向の下流側に向けて移動させるとは、移動方向の成分に、上記搬送方向と平行な成分を含んでいることを意味する。
可動ローラー521は、たとえば、巻回ローラー52の中心軸を第1加圧ローラー51の中心軸に40mm程度近づける際に、図中矢印AR2方向に39mm程度移動させる。
可動ローラー521を、用紙Sの搬送方向の下流側に向けて移動させることにより、第1加圧ローラーR1に接触する定着ベルト53の接触面積のうちニップ部Nよりも下流側に位置する部分の下流側接触面積が小さくなる。
図中に示すように、可動ローラー521の移動前における下流側接触面積が、R1で示す範囲であるのに対して、可動ローラー521の移動後における下流側接触面積は、R2で示す範囲であり、小さくなっている。
図6は、実施の形態1に係る画像形成装置の定着フローを示すフロー図である。図6を参照して、上述した定着動作を総括して説明する。
図6に示すように、画像を形成するに際して、ステップ(S1)において、制御部101は、画像形成命令を受け付ける。これにより、カセット37から用紙Sが搬送される。
次に、ステップ(S2)において、用紙情報取得部としての紙種検出部60は、搬送経路において搬送される用紙Sの表面粗さ等を検出する。検出された検出情報(用紙情報)は、制御部101に入力される。
なお、ステップ(S2)において、紙種検出部60によって用紙Sの表面状態を検出することにより、用紙Sの情報を取得する場合を例示して説明したが、これに限定されない。たとえば、使用者が、操作パネル80を操作し、用紙Sの紙種を選択することにより、用紙Sの情報を取得してもよい。この場合においては、ステップ(S2)は、ステップ(S1)と同時または、ステップ(S1)よりも前に実施されてもよい。
続いて、ステップ(S3)において、制御部101は、入力された用紙情報に基づき定着動作を切り替える。制御部101は、用紙Sが凹凸紙であるとの用紙情報が得られた場合(ステップ3;YES)には、ステップ(S4)を実行する。一方、制御部101は、用紙Sが凹凸紙でないとの用紙情報(より具体的には、用紙Sが普通紙であるとの用紙情報)が得られた場合には、ステップ(S5)を実行する。
ステップ(S4)において、制御部101は、張力変更機構510、可動ローラー位置調整機構522によって、巻回ローラー52および可動ローラー521を第1状態に設定する。第1状態とは、上述のように、巻回ローラー52を第1加圧ローラー51に近づけるとともに、可動ローラー521を用紙の搬送方向の下流側に移動させた状態である。
ステップ(S5)において、制御部101は、張力変更機構510、可動ローラー位置調整機構522によって、巻回ローラー52および可動ローラー521を第2状態に設定する。第2状態とは、巻回ローラー52が第1加圧ローラー51から遠ざかっており、可動ローラー521が、巻回ローラー52および第1加圧ローラー51の共通の接線よりも内側に位置する状態(図5の破線にて示す状態)である。
ステップ(S4)または、ステップ(S5)が実行された後、ステップ(S6)において、定着装置50を用いて、用紙S上に画像を形成する。
このように、実施の形態1に係る画像形成装置100においては、用紙情報が凹凸紙でない場合(より具体的には、用紙情報が普通紙である場合)に、定着ベルト53にかかる張力を相当適度高く保ちつつ、上述の定着ベルト53における下流側接触面積を大きくした状態で、トナーを普通紙に定着させることができる。これにより、定着ベルト53へのトナーの付着を抑制することができ、良好な定着性を得ることができる。
一方で、用紙情報が凹凸紙である場合には、定着ベルト53にかかる張力を小さくしつつ、上述の定着ベルト53における下流側接触面積を小さくした状態で、トナーを凹凸紙に定着させることができる。
定着ベルト53にかかる張力を緩めることにより、定着ベルト53が凹凸紙の凹部内に配置されているトナーに接触しやすくなり、定着ベルト53から凹部内のトナーに十分な熱を伝達することができる。これにより、良好な定着性を得ることができる。
加えて、上述の定着ベルト53における下流側接触面積を小さくすることにより、ニップ部Nの下流側における定着ベルト53の弛緩量を減少させることができる。これにより、ニップ部N下流側において、弛緩した部分の定着ベルト53が凹凸紙に接触することを抑制でき、この結果、定着ベルトの弛緩に起因する画像形成不良を抑制することができる。
特に、実施の形態1に係る画像形成装置100においては、後述するように、弛緩した部分の定着ベルトが跳ね上がることにより発生する画像形成不良を効果的に抑制することができる。
張力変更機構510を、板状部材511、巻回ローラー支持部材512および複数の弾性部材513等によって構成する場合には、複数の弾性部材513の引張力を調整することにより、巻回ローラー支持部材512の位置ひいては巻回ローラー52の位置を調整する。これにより、巻回ローラー52と第1加圧ローラー51との間の距離を変更し、定着ベルト53にかかる張力を変更する。
定着ベルト53の下流側接触面積を小さくすることなく、定着ベルト53にかかる張力を弱くした場合には、ニップ部Nの下流側において、定着ベルト53の弛緩量が相当程度大きくなる。
定着ベルトの弛緩量が大きい場合には、上記加圧ローラーと定着ベルトとの摩擦力が減少する。この摩擦力が、弾性部材513による張力に抗することができなくなると、弾性部材513が巻回ローラー支持部材512を介して巻回ローラー52を第1加圧ローラー51から離れる方向に移動させる。これにより、弛緩していた部分の定着ベルトが跳ね上がる。この現象によって、画像品質が低下してしまう。
ここで、実施の形態1に係る画像形成装置100においては、用紙Sが凹凸紙である場合に、張力変更機構510によって、定着ベルト53にかかる張力を小さくしつつ、接触面積調整機構520によって、定着ベルト53の下流側接触面積を小さくする。このため、定着ベルト53の弛緩量を抑制し、第1加圧ローラー51と定着ベルト53との摩擦力の減少を抑制することができる。この結果、上述のように定着ベルト53が跳ね上がることを抑制することができる。
以上のように、本実施の形態1に係る画像形成装置100にあっては、定着ベルトの弛緩に起因する画像形成不良を抑制しつつ、良好な定着性を得ることができる。
(実施の形態2)
(画像形成装置の制御構成)
図7は、実施の形態2に係る画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。図7を参照して、実施の形態2に係る画像形成装置100Aについて説明する。
図7に示すように、実施の形態2に係る画像形成装置100Aは、実施の形態1に係る画像形成装置100と比較して、接触面積調整機構520Aの構成が相違する。これに伴って後述するように定着装置50Aの動作が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
接触面積調整機構520Aは、巻回ローラー52を移動させる巻回ローラー位置調整機構522Aを含む。巻回ローラー位置調整機構522Aは、たとえば、巻回ローラー52の芯金の両端部を押圧する押圧部材によって構成されている。
なお、巻回ローラー位置調整機構522Aは、上記の押圧部材に限定されず、巻回ローラー52を張力変更機構510とともに移動させる構成であればよく、たとえば、巻回ローラー支持部材512を移動させる移動手段であってもよい。
(定着装置の動作)
図8は、実施の形態2に係る画像形成装置において、用紙が凹凸紙である場合の定着装置の動作を示す図である。なお、図8においては、用紙が普通紙である場合の定着装置の位置を破線で示している。図8を参照して、用紙Sが凹凸紙である場合の定着装置の動作について説明する。
図8に示すように、紙種検出部60によって検出された用紙Sが凹凸紙である場合(用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合)には、制御部101は、定着ベルト53にかかる張力を小さくするとともに、下流側接触面積を小さくするように、張力変更機構510および接触面積調整機構520Aを調整する。
具体的には、制御部101は、実施の形態1同様に、張力変更機構510を駆動させて、巻回ローラー52の中心軸C2と第1加圧ローラー51の中心軸C1との間の距離(中心軸間距離)が小さくなるように、巻回ローラー52を第1加圧ローラー51に近づける。
また、制御部101は、巻回ローラー位置調整機構522Aを駆動させて、用紙の搬送方向(DR1方向)の下流側に向けて、巻回ローラー52を移動させる。なお、巻回ローラー52は、図中矢印AR2に示すように、第1加圧ローラー51の中心軸C1周りに移動することが好ましい。これにより、搬送方向の下流側に向けて巻回ローラー52が移動する際に、定着ベルト53が弛緩して、巻き掛け位置がずれたり、第1加圧ローラー51および巻回ローラー52から外れたりすることを防止できる。
巻回ローラー52を、用紙の搬送方向の下流側に向けて移動させることにより、第1加圧ローラーR1に接触する定着ベルト53の接触面積のうちニップ部Nよりも下流側に位置する部分の下流側接触面積が小さくなる。
図中に示すように、巻回ローラー52の移動前における下流側接触面積が、R1で示す範囲であるのに対して、巻回ローラー52の移動後における下流側接触面積は、R2で示す範囲であり、小さくなっている。
図9は、実施の形態2に係る画像形成装置の定着フローを示すフロー図である。図9を参照して、上述した定着動作を総括して説明する。
図8に示すように、画像を形成するに際して、ステップ(S1)からステップ(S3)において、実施の形態1におけるステップ(S1)からステップ(S3)とほぼ同様の処理が実施される。
ステップ(S4)において、制御部101は、張力変更機構510、巻回ローラー位置調整機構522Aによって、巻回ローラー52を第1状態に設定する。なお、第1状態とは、巻回ローラー52を、第1加圧ローラー51に近づけるとともに、用紙Sの搬送方向の下流側に移動させた状態である。この際、巻回ローラー52は、第1加圧ローラー51よりも用紙Sの搬送方向の上流側の位置から、第1加圧ローラー51よりも用紙の搬送方向の下流側の位置に移動される。
ステップ(S5)において、制御部101は、張力変更機構510、巻回ローラー位置調整機構522Aによって、巻回ローラー52を第2状態に設定する。なお、第2状態とは、巻回ローラー52が、第1加圧ローラー51から遠ざかっており、第1加圧ローラー51よりも用紙Sの搬送方向の上流側に位置する状態(図8の破線にて示す状態)である。
ステップ(S4)または、ステップ(S5)が実行された後、ステップ(S6)において、定着装置50を用いて、用紙S上に画像を形成する。
このように、実施の形態2に係る画像形成装置100Aにおいては、用紙情報が凹凸紙でない場合(より具体的には、用紙情報が普通紙である場合)に、定着ベルト53にかかる張力を相当適度高く保ちつつ、上述の定着ベルト53における下流側接触面積を大きくした状態で、トナーを普通紙に定着させることができる。これにより、定着ベルト53へのトナーの付着を抑制することができ、良好な定着性を得ることができる。
一方で、画像を形成する用紙Sが凹凸紙である場合には、定着ベルト53にかかる張力を小さくしつつ、上述の定着ベルト53における下流側接触面積を小さくした状態で、トナーを凹凸紙に定着させることができる。
定着ベルト53にかかる張力を緩めることにより、定着ベルト53が凹凸紙の凹部内に配置されているトナーに接触しやすくなり、定着ベルト53から凹部内のトナーに十分な熱を伝達することができる。これにより、良好な定着性を得ることができる。
加えて、上述の定着ベルト53における下流側接触面積を小さくすることにより、ニップ部Nの下流側における定着ベルト53の弛緩量を減少させることができる。これにより、ニップ部Nの下流側において、弛緩した部分の定着ベルト53が凹凸紙に接触することを抑制でき、この結果、定着ベルトの弛緩に起因する画像形成不良を抑制することができる。また、実施の形態1同様に、定着ベルト53が跳ね上がることを抑制することできる。
以上のように、実施の形態2に係る画像形成装置100Aにあっても、実施の形態1に係る画像形成装置100とほぼ同等の効果が得られる。
(実施の形態3)
(画像形成装置の制御構成)
図10は、実施の形態3に係る画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。図10を参照して、実施の形態3に係る画像形成装置100Bについて説明する。
図10に示すように、実施の形態3に係る画像形成装置100Bは、実施の形態1に係る画像形成装置100と比較して、接触面積調整機構520Bの構成が相違する。これに伴って後述するように定着装置50Bの動作が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
接触面積調整機構520Bは、第2加圧ローラー54を移動させる第2加圧ローラー位置調整機構522Bを含む。第2加圧ローラー位置調整機構522Bは、たとえば、第2加圧ローラー54の芯金の両端部を押圧する押圧部材によって構成されている。
(定着装置の動作)
図11は、実施の形態3に係る画像形成装置において、用紙が凹凸紙である場合の定着装置の動作を示す図である。なお、図11においては、用紙が普通紙である場合の定着装置の位置を破線で示している。図11を参照して、用紙Sが凹凸紙である場合の定着装置の動作について説明する。
図11に示すように、紙種検出部60によって検出された用紙Sが凹凸紙である場合(用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合)には、制御部101は、定着ベルト53にかかる張力を小さくするとともに、下流側接触面積を小さくするように、張力変更機構510および接触面積調整機構520Bを調整する。
具体的には、制御部101は、実施の形態1同様に、張力変更機構510を駆動させて、巻回ローラー52の中心軸C2と第1加圧ローラー51の中心軸C1との間の距離(中心軸間距離)が小さくなるように、巻回ローラー52を第1加圧ローラー51に近づける。
また、制御部101は、第2加圧ローラー位置調整機構522Bを駆動させて、用紙の搬送方向(DR1方向)の下流側であって、第1加圧ローラー51の中心軸C1周りに第2加圧ローラー54を移動させる。
これにより、第2加圧ローラー54を移動させる際に、第1加圧ローラー51から第2加圧ローラー54が離間して、ニップ部が形成されなくなることを防止することができる。
第2加圧ローラー54を上述のように移動させることにより、第1加圧ローラーR1に接触する定着ベルト53の接触面積のうちニップ部Nよりも下流側に位置する部分の下流側接触面積が小さくなる。
図中に示すように、第2加圧ローラー54の移動前における下流側接触面積が、R1で示す範囲であるのに対して、第2加圧ローラー54の移動後における下流側接触面積は、R2で示す範囲であり、小さくなっている。
図12は、実施の形態3に係る画像形成装置の定着フローを示すフロー図である。図12を参照して、上述した定着動作を総括して説明する。
図12に示すように、画像を形成するに際して、ステップ(S1)からステップ(S3)において、実施の形態1におけるステップ(S1)からステップ(S3)とほぼ同様の処理が実施される。
ステップ(S4)において、制御部101は、張力変更機構510、第2加圧ローラー位置調整機構522Bによって、巻回ローラー52および第2加圧ローラー54を第1状態に設定する。第1状態とは、巻回ローラー52を、第1加圧ローラー51に近づけるとともに、第2加圧ローラー54を、用紙Sの搬送方向の下流側であって第1加圧ローラー51の中心軸周りに移動させた状態である。
ステップ(S5)制御部101は、張力変更機構510、第2加圧ローラー位置調整機構522Bによって、巻回ローラー52および第2加圧ローラー54を第2状態に設定する。なお、第2状態とは、巻回ローラー52が、第1加圧ローラー51から遠ざかっており、第1加圧ローラー51よりも用紙Sの搬送方向の上流側に位置する状態(図11の破線にて示す状態)である。
ステップ(S4)または、ステップ(S5)が実行された後、ステップ(S6)において、定着装置50を用いて、用紙S上に画像を形成する。
このように、実施の形態3に係る画像形成装置100Bにおいては、用紙情報が凹凸紙でない場合(より具体的には、用紙情報が普通紙である場合)に、定着ベルト53にかかる張力を相当適度高く保ちつつ、上述の定着ベルト53における下流側接触面積を大きくした状態で、トナーを普通紙に定着させることができる。これにより、定着ベルト53へのトナーの付着を抑制することができ、良好な定着性を得ることができる。
一方で、画像を形成する用紙が凹凸紙である場合には、定着ベルト53にかかる張力を小さくしつつ、上述の定着ベルト53における下流側接触面積を小さくした状態で、トナーを凹凸紙に定着させることができる。
定着ベルト53にかかる張力を緩めることにより、定着ベルト53が凹凸紙の凹部内に配置されているトナーに接触しやすくなり、定着ベルト53から凹部内のトナーに十分な熱を伝達することができる。これにより、良好な定着性を得ることができる。
加えて、上述の定着ベルト53における下流側接触面積を小さくすることにより、ニップ部Nの下流側における定着ベルト53の弛緩量を減少させることができる。これにより、ニップ部Nの下流側において、弛緩した部分の定着ベルト53が凹凸紙に接触することを抑制でき、この結果、定着ベルトの弛緩に起因する画像形成不良を抑制することができる。また、実施の形態1同様に、定着ベルト53が跳ね上がることを抑制することできる。
以上のように、実施の形態3に係る画像形成装置100Bにあっても、実施の形態1に係る画像形成装置100とほぼ同等の効果が得られる。
(実験例)
(用紙が普通紙である場合における定着ベルトの下流側接触面積と定着性との関係)
図13は、巻回ローラーの位置と定着ベルトの下流側接触面積との関係を説明するための図である。図14は、用紙が普通紙である場合において、定着ベルトの下流側接触面積と定着性との関係を示す図である。図13および図14を参照して、用紙が普通紙である場合における定着ベルト53の下流側接触面積と定着性との関係について説明する。
図13に示すように、巻回ローラー52の位置によって定着ベルト53の下流側接触面積が変化する。巻回ローラー52の位置が、用紙の搬送方向の下流側に向かうにつれて、定着ベルト53の下流側接触面積が減少する。
巻回ローラー52の位置は、たとえば、第1加圧ローラー51の中心を上下方向に通過する基準線に対して、第1加圧ローラー51の中心および巻回ローラー52の中心を通過する線が傾斜する傾斜角θによって決定することができる。
第1加圧ローラー51の中心および巻回ローラー52の中心を通過する線が、基準線に対して、上流側に傾斜している場合の傾斜角を正とし、下流側に傾斜している場合の傾斜角を負としている。
図14に示すように、傾斜角θが30度である場合(巻回ローラー52が図13に示すAの位置にいる場合)における定着ベルト53の下流側接触面積を1.0と表した場合に、傾斜角θが0度である場合(巻回ローラー52が図13に示すBの位置にいる場合)における定着ベルト53の下流側接触面積は、0.6となり、傾斜角θが−30度である場合(巻回ローラー52が図13に示すCの位置にいる場合)における定着ベルト53の下流側面積は、0.2となる。
これら3つの条件において、それぞれ普通紙を用いて、トナーを定着させた。なお、定着ベルト53にかかる張力を小さくすることなく、定着を行なった。この際、普通紙に付着しているトナーの量(トナー付着量)を評価することにより、定着性を評価した。普通紙としては、坪量100[g/m]のものを使用した。
傾斜角θを−30度とした場合には、用紙へのトナーの付着量は、3.5[g/m]であり、定着ベルト53側にも相当程度のトナーが付着した。このため、定着ベルト53からのトナーの分離性が悪く、定着性としては、不良であった。
傾斜角θを0度とした場合には、用紙へのトナーの付着量は、4.8[g/m]であり、定着ベルト53側にもわずかであるがトナーが付着した。このため、定着ベルト53からのトナーの分離性は、概ね良好であり、定着性としては、概ね良好な結果が得られた。
傾斜角θを30度とした場合には、用紙へのトナーの付着量は、5.6[g/m]であり、定着ベルト53側にはトナーがほとんど付着しなかった。このため、定着ベルト53からのトナーの分離性は、良好であり、定着性としては、良好な結果が得られた。
以上の結果から、定着ベルト53にかかる張力を相当適度高く保ちつつ、上述の定着ベルト53における下流側接触面積を大きくした状態で、トナーを普通紙に定着させることにより、良好な定着性を得ることができることが実験的にも確認されたと言える。
(用紙が凹凸紙である場合の画像品質の評価)
定着ベルト53にかかる張力が高い状態と定着ベルト53にかかる張力が低い状態とにおいて、凹凸紙にトナーを定着させ、画像品質を評価した。凹凸紙としては、坪量150[g/m2]のものを使用した。
図15は、用紙が凹凸紙である場合において、定着ベルトにかかる張力が高い状態でトナーを定着させた場合の画像を示す図である。図16は、図15に示す画像の拡大図である。
図15に示すように、定着ベルト53にかかる張力が高い状態でトナーを凹凸紙に定着させた場合には、相当程度大きな白抜け部が形成されていた。図16に示すように、白抜け部の周囲に位置する画像部においては、トナー粒子が溶融している状態が確認された。
このように、定着ベルト53にかかる張力が高い状態では、凹凸紙の凹部に配置されたトナーに定着ベルト53が接触しにくく、凹部内のトナーに熱を十分に伝導することができず、相当程度大きな白抜け部が発生した。
図17は、用紙が凹凸紙である場合において、定着ベルトにかかる張力が高い状態でトナーを定着させた場合の画像を示す図である。図18は、図17に示す画像の拡大図である。
図17に示すように、定着ベルト53にかかる張力が低い状態でトナーを凹凸紙に定着させた場合には、定着ベルト53にかかる張力が高い状態でトナーを定着させた場合と比較して、白抜け部の面積が大幅に減少されていた。図18に示すように、白抜け部の周囲に位置する画像部においては、トナー粒子が溶融している状態が確認された。
このように、定着ベルト53にかかる張力が低い状態では、凹凸紙の凹部に配置されたトナーに定着ベルト53が接触しやすくなり、凹部内のトナーに熱を十分に伝導することができ、白抜け部の面積が大幅に減少した。
定着ベルト53にかかる張力が低い状態でトナーを凹凸紙に定着させることにより、良好な定着性を得られることが実験的にも確認されたと言える。
図20は、用紙が凹凸紙である場合において、定着ベルトの下流側接触面積と、ニップ部の下流側にて弛緩した部分の定着ベルトが跳ね上がるベルト跳ねの発生頻度との関係を示す図である。図20を参照して、定着ベルトの下流側接触面積と、ニップ部の下流側にて弛緩した部分の定着ベルトが跳ね上がるベルト跳ね発生頻度との関係について説明する。
図20に示すように、定着ベルト53にかかる張力が低い状態で、定着ベルト53の下流側接触面積を変化させて、上記ベルト跳ね発生頻度を確認した。下流側接触面積は、傾斜角θを変更することにより調整した。この際、傾斜角θが30度である場合(巻回ローラー52が図13に示すAの位置にいる場合)における定着ベルト53の下流側接触面積を1.0と表した。定着ベルト53の下流側接触面積を低減させるにつれて、ベルト跳ね発生頻度は減少した。
このような結果から、定着ベルト53にかかる張力が低い状態、かつ、定着ベルト53の下流側接触面積を小さくすることにより、定着ベルトの弛緩に起因する画像形成不良を抑制しつつ、良好な定着性を得ることができたと言える。
すなわち、制御部101が、用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合に、定着ベルト53にかかる張力を小さくするとともに、定着ベルト53の下流側接触面積を小さくするように、張力変更機構510および接触面積調整機構520の動作を制御することにより、定着ベルトの弛緩に起因する画像形成不良を抑制しつつ、良好な定着性を得ることができることが実験的にも確認されたと言える。
なお、上述した実施の形態1から3においては、定着ベルト53が巻き掛けられる複数の支持ローラーが、第1加圧ローラー51および巻回ローラー52である場合を例示して説明したが、これに限定されず、第1加圧ローラー51および巻回ローラー以外の単一または複数の他のローラーを含んでいてもよい。この場合には、単一の他のローラーまたは、複数の他のローラーの少なくとも一部のローラーを移動させることにより、定着ベルト53にかかる張力を調整されてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
100,100A,100B 画像形成装置、1C,1K,1M,1Y 画像形成ユニット、10 感光体、11 帯電装置、12 露光装置、13 現像装置、14 現像ローラー、15C,15K,15M,15Y トナーボトル、17 クリーニング装置、30 中間転写ベルト、31 一次転写ローラー、33 二次転写ローラー、37 カセット、38 従動ローラー、39 駆動ローラー、40 タイミングローラー、41 搬送経路、48 トレー、50,50A,50B 定着装置、51,R1 第1加圧ローラー、52 巻回ローラー、53 定着ベルト、54 第2加圧ローラー、60 紙種検出部、80 操作パネル、81 表示部、82 入力部、83 メモリ、101 制御部、510 張力変更機構、511 板状部材、512 巻回ローラー支持部材、513 弾性部材、514 偏心カム、520,520A,520B 接触面積調整機構、521 可動ローラー、522 可動ローラー位置調整機構、522A 巻回ローラー位置調整機構、522B 第2加圧ローラー位置調整機構。

Claims (5)

  1. 第1加圧ローラーを含む複数の支持ローラーと、
    前記複数の支持ローラーに回転可能に巻き掛けられた定着ベルトと、
    前記定着ベルトを間に挟みこんで前記第1加圧ローラーを加圧し、前記定着ベルトとの間にニップ部を形成する第2加圧ローラーと、
    前記複数の支持ローラーの少なくとも一の支持ローラーの位置を変更することにより前記定着ベルトにかかる張力を調整する張力変更機構と、
    前記第1加圧ローラーに接触する前記定着ベルトの接触面積のうち前記ニップ部よりも下流側に位置する部分の下流側接触面積を調整する接触面積調整機構と、
    用紙が凹凸紙であるか否かの用紙情報を取得する用紙情報取得部と、
    前記張力変更機構および前記接触面積調整機構の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合に、前記定着ベルトにかかる張力を小さくするとともに、前記下流側接触面積を小さくするように、前記張力変更機構および前記接触面積調整機構の動作を制御し、
    前記複数の支持ローラーは、互いに離間して配置される前記第1加圧ローラーおよび巻回ローラーを含み、
    前記張力変更機構は、前記巻回ローラーの中心軸と前記第1加圧ローラーの中心軸との間の中心軸間距離を変更可能に構成され、
    前記制御部は、前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合に、前記中心軸間距離が小さくなるように前記巻回ローラーを前記第1加圧ローラーに近づけ、
    前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙でない場合に、前記巻回ローラーが、前記第1加圧ローラーよりも用紙の搬送方向の上流側に配置されている、画像形成装置。
  2. 前記接触面積調整機構は、前記定着ベルトの内側において前記第1加圧ローラーと前記巻回ローラーとの間に配置され、かつ、前記定着ベルトに交差する方向に移動可能に構成された可動ローラーと、前記可動ローラーを移動させる可動ローラー位置調整機構とを含み、
    前記制御部は、前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合に、前記可動ローラー位置調整機構を駆動させて、前記可動ローラーを、前記定着ベルトの内周面に当接させた状態で用紙の搬送方向の下流側に向けて移動させる、請求項に記載の画像形成装置。
  3. 第1加圧ローラーを含む複数の支持ローラーと、
    前記複数の支持ローラーに回転可能に巻き掛けられた定着ベルトと、
    前記定着ベルトを間に挟みこんで前記第1加圧ローラーを加圧し、前記定着ベルトとの間にニップ部を形成する第2加圧ローラーと、
    前記複数の支持ローラーの少なくとも一の支持ローラーの位置を変更することにより前記定着ベルトにかかる張力を調整する張力変更機構と、
    前記第1加圧ローラーに接触する前記定着ベルトの接触面積のうち前記ニップ部よりも下流側に位置する部分の下流側接触面積を調整する接触面積調整機構と、
    用紙が凹凸紙であるか否かの用紙情報を取得する用紙情報取得部と、
    前記張力変更機構および前記接触面積調整機構の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合に、前記定着ベルトにかかる張力を小さくするとともに、前記下流側接触面積を小さくするように、前記張力変更機構および前記接触面積調整機構の動作を制御し、
    前記複数の支持ローラーは、互いに離間して配置される前記第1加圧ローラーおよび巻回ローラーを含み、
    前記張力変更機構は、前記巻回ローラーの中心軸と前記第1加圧ローラーの中心軸との間の中心軸間距離を変更可能に構成され、
    前記制御部は、前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合に、前記中心軸間距離が小さくなるように前記巻回ローラーを前記第1加圧ローラーに近づけ、
    前記接触面積調整機構は、前記巻回ローラーを移動させる巻回ローラー位置調整機構を含み、
    前記制御部は、前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合に、前記巻回ローラー位置調整機構を駆動させて、用紙の搬送方向の下流側に向けて、前記巻回ローラーを移動させる、画像形成装置。
  4. 第1加圧ローラーを含む複数の支持ローラーと、
    前記複数の支持ローラーに回転可能に巻き掛けられた定着ベルトと、
    前記定着ベルトを間に挟みこんで前記第1加圧ローラーを加圧し、前記定着ベルトとの間にニップ部を形成する第2加圧ローラーと、
    前記複数の支持ローラーの少なくとも一の支持ローラーの位置を変更することにより前記定着ベルトにかかる張力を調整する張力変更機構と、
    前記第1加圧ローラーに接触する前記定着ベルトの接触面積のうち前記ニップ部よりも下流側に位置する部分の下流側接触面積を調整する接触面積調整機構と、
    用紙が凹凸紙であるか否かの用紙情報を取得する用紙情報取得部と、
    前記張力変更機構および前記接触面積調整機構の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合に、前記定着ベルトにかかる張力を小さくするとともに、前記下流側接触面積を小さくするように、前記張力変更機構および前記接触面積調整機構の動作を制御し、
    前記複数の支持ローラーは、互いに離間して配置される前記第1加圧ローラーおよび巻回ローラーを含み、
    前記張力変更機構は、前記巻回ローラーの中心軸と前記第1加圧ローラーの中心軸との間の中心軸間距離を変更可能に構成され、
    前記制御部は、前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合に、前記中心軸間距離が小さくなるように前記巻回ローラーを前記第1加圧ローラーに近づけ、
    前記接触面積調整機構は、前記第2加圧ローラーを移動させる第2加圧ローラー位置調整機構を含み、
    前記制御部は、前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙である場合に、前記第2加圧ローラー位置調整機構を駆動させて、用紙の搬送方向の下流側であって、前記第1加圧ローラーの前記中心軸周りに前記第2加圧ローラーを移動させる、画像形成装置。
  5. 前記用紙情報取得部によって取得した用紙情報が凹凸紙でない場合に、前記巻回ローラーが、前記第1加圧ローラーよりも用紙の搬送方向の上流側に配置されている、請求項3または4に記載の画像形成装置。
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