JP2003122179A - 定着装置・画像形成装置 - Google Patents
定着装置・画像形成装置Info
- Publication number
- JP2003122179A JP2003122179A JP2001322161A JP2001322161A JP2003122179A JP 2003122179 A JP2003122179 A JP 2003122179A JP 2001322161 A JP2001322161 A JP 2001322161A JP 2001322161 A JP2001322161 A JP 2001322161A JP 2003122179 A JP2003122179 A JP 2003122179A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- fixing
- fixing belt
- pressure roller
- nip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 薄紙と厚紙の定着性やオフセット性を両立さ
せることができるようにする。 【解決手段】 加熱ローラ21と定着ローラ22間に定
着ベルト23が張架され、該定着ベルト23を介して定
着ローラ22に加圧ローラ25が圧接している。ニップ
Nの下流には、定着ベルト23を加圧ローラ25に巻き
付ける押圧ローラ26が移動可能に設けられており、厚
紙モードでは加圧ローラ25に対する定着ベルト23の
巻き付き量が多くなる方向に移動してニップの熱量を大
きくする。押圧ローラ26の移動に伴う定着ベルト23
のテンションの変化はテンション付与手段27により調
整される。
せることができるようにする。 【解決手段】 加熱ローラ21と定着ローラ22間に定
着ベルト23が張架され、該定着ベルト23を介して定
着ローラ22に加圧ローラ25が圧接している。ニップ
Nの下流には、定着ベルト23を加圧ローラ25に巻き
付ける押圧ローラ26が移動可能に設けられており、厚
紙モードでは加圧ローラ25に対する定着ベルト23の
巻き付き量が多くなる方向に移動してニップの熱量を大
きくする。押圧ローラ26の移動に伴う定着ベルト23
のテンションの変化はテンション付与手段27により調
整される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト定着方式の
定着装置、該定着装置を有する複写機、プリンタ、ファ
クシミリ等の画像形成装置に関する。
定着装置、該定着装置を有する複写機、プリンタ、ファ
クシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ベルト定着方式の定着装置は、例えば図
11に示すように、内部に熱源を有する加熱ローラ10
0と、表面に弾性層を有する定着ローラ101と、これ
らのローラ間に張架された無端状の定着ベルト102
と、定着ベルト102を挟んで定着ローラ101に圧接
する加圧ローラ103を有している。定着ローラ101
と加圧ローラ103の間にはニップN(ローラニップ)
が形成され、トナー画像を保持した用紙104がこのニ
ップを通過することにより熱と圧力が加えられてトナー
が溶融し、定着がなされる。定着ベルト102の基材と
しては、金属、ゴム、樹脂、あるいは繊維(布)等が挙
げられ、特に樹脂フィルム表面に離型層を設けたものが
多数実用化されている。
11に示すように、内部に熱源を有する加熱ローラ10
0と、表面に弾性層を有する定着ローラ101と、これ
らのローラ間に張架された無端状の定着ベルト102
と、定着ベルト102を挟んで定着ローラ101に圧接
する加圧ローラ103を有している。定着ローラ101
と加圧ローラ103の間にはニップN(ローラニップ)
が形成され、トナー画像を保持した用紙104がこのニ
ップを通過することにより熱と圧力が加えられてトナー
が溶融し、定着がなされる。定着ベルト102の基材と
しては、金属、ゴム、樹脂、あるいは繊維(布)等が挙
げられ、特に樹脂フィルム表面に離型層を設けたものが
多数実用化されている。
【0003】ベルト定着方式では定着ベルト102の熱
容量が小さいため、ローラ定着方式に比べてオフセット
(定着ベルトへのトナーの転移)が少ない利点がある。
また、ベルト定着方式では、安定した搬送性と定着性を
得るために、ニップNの下流に第3のローラとしての押
圧ローラ105を設け、定着ベルト102を加圧ローラ
103に押圧してニップを延長させるように巻き付ける
ことが行われている。これにより、ニップNに延長して
ベルトニップBが形成されることになる。定着を終えた
用紙104は分離爪106により定着ベルト102から
分離される。図示しないが、加熱ローラ100の部位の
定着ベルト102の表面には温度検知センサが接触して
おり、該温度検知センサの検知情報に基づいて加熱ロー
ラ100の熱源が制御されて定着温度の制御がなされる
ようになっている。
容量が小さいため、ローラ定着方式に比べてオフセット
(定着ベルトへのトナーの転移)が少ない利点がある。
また、ベルト定着方式では、安定した搬送性と定着性を
得るために、ニップNの下流に第3のローラとしての押
圧ローラ105を設け、定着ベルト102を加圧ローラ
103に押圧してニップを延長させるように巻き付ける
ことが行われている。これにより、ニップNに延長して
ベルトニップBが形成されることになる。定着を終えた
用紙104は分離爪106により定着ベルト102から
分離される。図示しないが、加熱ローラ100の部位の
定着ベルト102の表面には温度検知センサが接触して
おり、該温度検知センサの検知情報に基づいて加熱ロー
ラ100の熱源が制御されて定着温度の制御がなされる
ようになっている。
【0004】ベルト定着方式、ローラ定着方式に拘わら
ず薄紙と厚紙の定着性やオフセット性を両立させること
は大きな技術課題であった。具体的には、厚紙の定着性
を向上させるため定着温度を上げると、薄紙の搬送性や
オフセット性が低下する。逆に薄紙の搬送性やオフセッ
ト性を向上させると厚紙のオフセット画像が発生する。
これらの問題に対し、従来では、用紙の種類に応じて定
着温度を変更する制御を行ったり、ニップ圧を変更する
制御を行っていた。
ず薄紙と厚紙の定着性やオフセット性を両立させること
は大きな技術課題であった。具体的には、厚紙の定着性
を向上させるため定着温度を上げると、薄紙の搬送性や
オフセット性が低下する。逆に薄紙の搬送性やオフセッ
ト性を向上させると厚紙のオフセット画像が発生する。
これらの問題に対し、従来では、用紙の種類に応じて定
着温度を変更する制御を行ったり、ニップ圧を変更する
制御を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、定着温
度を変更する制御では時間が掛かるという問題があり、
ニップ圧を変更する制御では例えばニップ圧を上げた場
合、シワなどの副作用が発生するという問題があった。
定着ベルトの表面には分離爪や温度検知センサが当接し
ており、離型剤塗布手段が設けられている場合もある。
離型剤の有無に拘わらず、定着ベルトの表面には紙粉や
オフセットトナーが付着し、それらの付着物は分離爪や
温度検知センサに付着・堆積、固化して定着ベルトの表
面を傷付ける要因となる。ベルト定着方式ではローラ定
着方式に比べて定着ベルトの熱容量が小さく、立ち上が
り時間が短いことが利点の一つに挙げられる。しかしな
がら、このことは逆にいうと定着ベルトに付着したオフ
セットトナーが冷えやすく、固化しやすいといえる。
度を変更する制御では時間が掛かるという問題があり、
ニップ圧を変更する制御では例えばニップ圧を上げた場
合、シワなどの副作用が発生するという問題があった。
定着ベルトの表面には分離爪や温度検知センサが当接し
ており、離型剤塗布手段が設けられている場合もある。
離型剤の有無に拘わらず、定着ベルトの表面には紙粉や
オフセットトナーが付着し、それらの付着物は分離爪や
温度検知センサに付着・堆積、固化して定着ベルトの表
面を傷付ける要因となる。ベルト定着方式ではローラ定
着方式に比べて定着ベルトの熱容量が小さく、立ち上が
り時間が短いことが利点の一つに挙げられる。しかしな
がら、このことは逆にいうと定着ベルトに付着したオフ
セットトナーが冷えやすく、固化しやすいといえる。
【0006】具体的には、定着動作を終えてニップから
出てきた定着ベルトは用紙に熱を奪われるため温度が低
下しており、その温度低下はローラ定着方式のそれより
も低い。最も顕著であるのが待機時や電源オフ後の定着
ベルトの表面温度である。冷えて固まったトナーは定着
ベルトの表面を容易に傷付け、その傷部を拡大させる。
磨耗対策として、分離爪を使用せずに用紙の剛性を利用
した自然分離方式も採用されている。しかしながら、自
然分離方式は用紙の分離に対しては有効であるが、ニッ
プを通過した用紙が定着出口付近で紙詰まりを起こした
場合、該用紙を巻き込んでしまうという不具合が発生す
る。従って、近年では巻き込み防止を目的とした分離爪
が設けられるようになった。
出てきた定着ベルトは用紙に熱を奪われるため温度が低
下しており、その温度低下はローラ定着方式のそれより
も低い。最も顕著であるのが待機時や電源オフ後の定着
ベルトの表面温度である。冷えて固まったトナーは定着
ベルトの表面を容易に傷付け、その傷部を拡大させる。
磨耗対策として、分離爪を使用せずに用紙の剛性を利用
した自然分離方式も採用されている。しかしながら、自
然分離方式は用紙の分離に対しては有効であるが、ニッ
プを通過した用紙が定着出口付近で紙詰まりを起こした
場合、該用紙を巻き込んでしまうという不具合が発生す
る。従って、近年では巻き込み防止を目的とした分離爪
が設けられるようになった。
【0007】本発明は、薄紙と厚紙の定着性やオフセッ
ト性を副作用を来たすことなく両立させることができる
定着装置、該定着装置を有する画像形成装置の提供を、
その目的とする。また、本発明の他の目的は、分離爪を
用いずに転写材の巻き込みを防止できる定着装置、該定
着装置を有する画像形成装置の提供を、その目的とす
る。
ト性を副作用を来たすことなく両立させることができる
定着装置、該定着装置を有する画像形成装置の提供を、
その目的とする。また、本発明の他の目的は、分離爪を
用いずに転写材の巻き込みを防止できる定着装置、該定
着装置を有する画像形成装置の提供を、その目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、内部に熱源を有する加圧
ローラと、定着ローラと、該加圧ローラと定着ローラ間
に張架された無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを挟
んで該定着ローラとニップを形成する加圧ローラと、該
ニップに連続して該定着ベルトを該加圧ローラに押圧す
る押圧ローラを有する定着装置において、上記押圧ロー
ラが、上記加圧ローラに対する上記定着ベルトの巻き付
け量を調整できる方向に移動可能に設けられ、該定着ベ
ルトにテンションを付与するテンション付与手段を有し
ている、という構成を採っている。
に、請求項1記載の発明では、内部に熱源を有する加圧
ローラと、定着ローラと、該加圧ローラと定着ローラ間
に張架された無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを挟
んで該定着ローラとニップを形成する加圧ローラと、該
ニップに連続して該定着ベルトを該加圧ローラに押圧す
る押圧ローラを有する定着装置において、上記押圧ロー
ラが、上記加圧ローラに対する上記定着ベルトの巻き付
け量を調整できる方向に移動可能に設けられ、該定着ベ
ルトにテンションを付与するテンション付与手段を有し
ている、という構成を採っている。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
定着装置において、上記テンション付与手段が上記押圧
ローラに連動して移動可能である、という構成を採って
いる。
定着装置において、上記テンション付与手段が上記押圧
ローラに連動して移動可能である、という構成を採って
いる。
【0010】請求項3記載の発明では、内部に熱源を有
する加圧ローラと、定着ローラと、該加圧ローラと定着
ローラ間に張架された無端状の定着ベルトと、該定着ベ
ルトを挟んで該定着ローラとニップを形成する加圧ロー
ラと、該ニップに連続して該定着ベルトを該加圧ローラ
に押圧する押圧ローラを有する定着装置において、上記
押圧ローラが上記ニップの下流に位置し、該ニップの下
流であって上記テンション付与手段よりも上流に該定着
ベルトの表面から定着済みの用紙を掻き出す掻出ローラ
が設けられ、該掻出ローラは該定着ベルトとの間に隙間
を有していて該定着ベルトと同一方向に回転する、とい
う構成を採っている。
する加圧ローラと、定着ローラと、該加圧ローラと定着
ローラ間に張架された無端状の定着ベルトと、該定着ベ
ルトを挟んで該定着ローラとニップを形成する加圧ロー
ラと、該ニップに連続して該定着ベルトを該加圧ローラ
に押圧する押圧ローラを有する定着装置において、上記
押圧ローラが上記ニップの下流に位置し、該ニップの下
流であって上記テンション付与手段よりも上流に該定着
ベルトの表面から定着済みの用紙を掻き出す掻出ローラ
が設けられ、該掻出ローラは該定着ベルトとの間に隙間
を有していて該定着ベルトと同一方向に回転する、とい
う構成を採っている。
【0011】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
定着装置において、上記掻出ローラが上記押圧ローラに
連動して移動可能である、という構成を採っている。
定着装置において、上記掻出ローラが上記押圧ローラに
連動して移動可能である、という構成を採っている。
【0012】請求項5記載の発明では、請求項3又は4
記載の定着装置において、上記掻出ローラの周速が上記
定着ベルトの周速よりも大きい、という構成を採ってい
る。
記載の定着装置において、上記掻出ローラの周速が上記
定着ベルトの周速よりも大きい、という構成を採ってい
る。
【0013】請求項6記載の発明では、像担持体上に形
成されたトナー像を転写材に転写し、該転写材を定着装
置に通して定着を行う画像形成装置において、上記定着
装置が、請求項1乃至5の何れかに記載のものである、
という構成を採っている。
成されたトナー像を転写材に転写し、該転写材を定着装
置に通して定着を行う画像形成装置において、上記定着
装置が、請求項1乃至5の何れかに記載のものである、
という構成を採っている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図1乃至図5に基づいて説明する。まず、図5に基づい
て本実施形態における画像形成装置としてのカラー複写
機1の全体構成の概要を説明する。カラー複写機1は、
原稿画像に応じて各色ごとの画像を形成する作像装置2
C、2Y、2M、2Bkと、これらの作像装置2C、2
Y、2M、2Bkに対向して配置されたベルト転写装置
3と、各作像装置2C、2Y、2M、2Bkとベルト転
写装置3が対向する転写領域に転写材としての用紙4を
供給する給紙手段としての手差しトレイ5、給紙カセッ
ト6と、手差しトレイ5又は給紙カセット6から搬送さ
れた用紙4を作像装置2C、2Y、2M、2Bkによる
作像タイミングに合わせて供給するレジストローラ対7
と、転写後の用紙4の定着を行うベルト定着方式の定着
装置8等を有している。
図1乃至図5に基づいて説明する。まず、図5に基づい
て本実施形態における画像形成装置としてのカラー複写
機1の全体構成の概要を説明する。カラー複写機1は、
原稿画像に応じて各色ごとの画像を形成する作像装置2
C、2Y、2M、2Bkと、これらの作像装置2C、2
Y、2M、2Bkに対向して配置されたベルト転写装置
3と、各作像装置2C、2Y、2M、2Bkとベルト転
写装置3が対向する転写領域に転写材としての用紙4を
供給する給紙手段としての手差しトレイ5、給紙カセッ
ト6と、手差しトレイ5又は給紙カセット6から搬送さ
れた用紙4を作像装置2C、2Y、2M、2Bkによる
作像タイミングに合わせて供給するレジストローラ対7
と、転写後の用紙4の定着を行うベルト定着方式の定着
装置8等を有している。
【0015】手差しトレイ5に収容された用紙4は給紙
コロ9により最上のものから順に引き出され、搬送ロー
ラ対10によりレジストローラ対7へ向けて搬送され
る。給紙カセット6に収容された用紙4も同様に、給紙
コロ11により最上のものから順に引き出され、搬送ロ
ーラ対12、13によりレジストローラ対7へ向けて搬
送される。各作像装置2C、2Y、2M、2Bkはそれ
ぞれシアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの各色の現
像を行うものであり、用いるトナーの色が異なるが、そ
の構成はほぼ同様であるから、作像装置2Cの構成を代
表として説明する。作像装置2Cは、像担持体としての
感光体ドラム14Cを有し、図示しないがその周囲には
時計回り方向に順に、帯電装置、現像装置、クリーニン
グ装置等が配置され、帯電装置と現像装置との間で露光
光15Cを受ける周知の構成である。露光光15Cはユ
ニット化された露光手段16から照射される。定着装置
8を出た用紙4は、搬送ローラ対17により上方に搬送
され、排紙ローラ対18により装置上面の排紙トレイ1
9へ画像面を下向きにして排出される。
コロ9により最上のものから順に引き出され、搬送ロー
ラ対10によりレジストローラ対7へ向けて搬送され
る。給紙カセット6に収容された用紙4も同様に、給紙
コロ11により最上のものから順に引き出され、搬送ロ
ーラ対12、13によりレジストローラ対7へ向けて搬
送される。各作像装置2C、2Y、2M、2Bkはそれ
ぞれシアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの各色の現
像を行うものであり、用いるトナーの色が異なるが、そ
の構成はほぼ同様であるから、作像装置2Cの構成を代
表として説明する。作像装置2Cは、像担持体としての
感光体ドラム14Cを有し、図示しないがその周囲には
時計回り方向に順に、帯電装置、現像装置、クリーニン
グ装置等が配置され、帯電装置と現像装置との間で露光
光15Cを受ける周知の構成である。露光光15Cはユ
ニット化された露光手段16から照射される。定着装置
8を出た用紙4は、搬送ローラ対17により上方に搬送
され、排紙ローラ対18により装置上面の排紙トレイ1
9へ画像面を下向きにして排出される。
【0016】定着装置8は、図1に示すように、内部に
熱源としてのハロゲンヒータ20を有する加熱ローラ2
1と、表面に弾性層22aを有する定着ローラ22と、
加熱ローラ21と定着ローラ22との間に張架された無
端状の定着ベルト23と、内部にハロゲンヒータ24を
有し、定着ベルト23を介して定着ローラ22に図示し
ない付勢手段により圧接された加圧ローラ25と、定着
ローラ22と加圧ローラ25の間に形成されたニップN
の下流に設けられた押圧ローラ26と、定着ベルト23
にテンションを付与するテンション付与手段27と、加
熱ローラ21の部位において定着ベルト23の表面に接
触する温度検知手段としてのサーミスタ36等を有して
いる。
熱源としてのハロゲンヒータ20を有する加熱ローラ2
1と、表面に弾性層22aを有する定着ローラ22と、
加熱ローラ21と定着ローラ22との間に張架された無
端状の定着ベルト23と、内部にハロゲンヒータ24を
有し、定着ベルト23を介して定着ローラ22に図示し
ない付勢手段により圧接された加圧ローラ25と、定着
ローラ22と加圧ローラ25の間に形成されたニップN
の下流に設けられた押圧ローラ26と、定着ベルト23
にテンションを付与するテンション付与手段27と、加
熱ローラ21の部位において定着ベルト23の表面に接
触する温度検知手段としてのサーミスタ36等を有して
いる。
【0017】押圧ローラ26は、加圧ローラ25に対す
る定着ベルト23の巻き付け量を調整できる方向に移動
可能に設けられており、テンション付与手段27は該押
圧ローラ26の変位に伴う定着ベルト23のテンション
を復帰させるものである。テンション付与手段27は、
定着ベルト23の外面に当接するテンションローラ28
と、該テンションローラ28を押圧するバネ29を有し
ている。押圧ローラ26は、図2に示すように、移動機
構30により移動する。移動機構30は、図示しない定
着ケーシングに回転自在に支持された軸31と、該軸3
1に固定された一対のブラケット32、32と、一方の
ブラケット32を連結ロッド33を介して駆動するソレ
ノイド34と、他方のブラケット32に係止され、ソレ
ノイド34のオン動作(吸引)とは逆方向にブラケット
32、32を回動させるように付勢するバネ35等を有
している。押圧ローラ26はブラケット32、32間に
回転自在に支持されている。
る定着ベルト23の巻き付け量を調整できる方向に移動
可能に設けられており、テンション付与手段27は該押
圧ローラ26の変位に伴う定着ベルト23のテンション
を復帰させるものである。テンション付与手段27は、
定着ベルト23の外面に当接するテンションローラ28
と、該テンションローラ28を押圧するバネ29を有し
ている。押圧ローラ26は、図2に示すように、移動機
構30により移動する。移動機構30は、図示しない定
着ケーシングに回転自在に支持された軸31と、該軸3
1に固定された一対のブラケット32、32と、一方の
ブラケット32を連結ロッド33を介して駆動するソレ
ノイド34と、他方のブラケット32に係止され、ソレ
ノイド34のオン動作(吸引)とは逆方向にブラケット
32、32を回動させるように付勢するバネ35等を有
している。押圧ローラ26はブラケット32、32間に
回転自在に支持されている。
【0018】図3に示すように、用紙4が薄紙の場合に
は熱量は少なくてよいので、ソレノイド34がオンさ
れ、押圧ローラ26は実線の位置に設定される。この場
合、ニップ(ローラニップ)Nに連続して形成されるベ
ルトニップB1は、加圧ローラ25に対する巻き付き量
が少なく、従って熱量も小さくなる。用紙4が厚紙の場
合には、ソレノイド34がオフされ、二点鎖線で示す位
置に設定される。この場合には、ニップ(ローラニッ
プ)Nに連続して形成されるベルトニップB2は、加圧
ローラ25に対する巻き付き量が多く、熱量も大きくな
る。押圧ローラ26が二点鎖線の位置から実線の位置へ
移動すると定着ベルト23が弛むことになるが、テンシ
ョン付与手段27のテンションローラ28が追随して同
一方向へ移動するので、弛みは防止される。このよう
に、圧力の大きいローラニップNではなく、圧力の小さ
いベルトニップを調整することにより、用紙4の厚みに
対する熱量調整を簡易且つ駆動力の小さい構成により容
易に行うことができる。
は熱量は少なくてよいので、ソレノイド34がオンさ
れ、押圧ローラ26は実線の位置に設定される。この場
合、ニップ(ローラニップ)Nに連続して形成されるベ
ルトニップB1は、加圧ローラ25に対する巻き付き量
が少なく、従って熱量も小さくなる。用紙4が厚紙の場
合には、ソレノイド34がオフされ、二点鎖線で示す位
置に設定される。この場合には、ニップ(ローラニッ
プ)Nに連続して形成されるベルトニップB2は、加圧
ローラ25に対する巻き付き量が多く、熱量も大きくな
る。押圧ローラ26が二点鎖線の位置から実線の位置へ
移動すると定着ベルト23が弛むことになるが、テンシ
ョン付与手段27のテンションローラ28が追随して同
一方向へ移動するので、弛みは防止される。このよう
に、圧力の大きいローラニップNではなく、圧力の小さ
いベルトニップを調整することにより、用紙4の厚みに
対する熱量調整を簡易且つ駆動力の小さい構成により容
易に行うことができる。
【0019】カラー複写機1の動作及び定着装置8の動
作は、図4に示す制御手段37によって制御される。例
えばメインコントローラとしての制御手段37は、CP
U,ROM,RAM,I/Oインターフェース等を含む
マイクロコンピュータである。制御手段37は、サーミ
スタ36からの検知情報に基づいてハロゲンヒータ20
への電力供給を制御し、設定温度に基づくフィードバッ
ク制御を行う。また、制御手段37は、操作パネル38
(プリンタの場合にはプリンタドライバ)や外部接続の
パーソナルコンピュータからの入力情報に基づいてソレ
ノイド34、定着モータ39等を制御する。
作は、図4に示す制御手段37によって制御される。例
えばメインコントローラとしての制御手段37は、CP
U,ROM,RAM,I/Oインターフェース等を含む
マイクロコンピュータである。制御手段37は、サーミ
スタ36からの検知情報に基づいてハロゲンヒータ20
への電力供給を制御し、設定温度に基づくフィードバッ
ク制御を行う。また、制御手段37は、操作パネル38
(プリンタの場合にはプリンタドライバ)や外部接続の
パーソナルコンピュータからの入力情報に基づいてソレ
ノイド34、定着モータ39等を制御する。
【0020】図6のフローチャートに基づいて、定着に
おける制御を説明する。まず、制御手段37によって薄
紙モードかどうかがチェックされ(S1)、薄紙モード
の場合にはソレノイド34がオンされる(S2)。次に
定着モータ39がオンされ(S3)、続いて通紙終了
(所定枚数の終了)かどうかがチェックされる(S
4)。通紙が終了すると、定着モータ39がオフされ
(S5)、続いてソレノイド34がオフされる(S
6)。すなわち、押圧ローラ26が移動は、定着装置8
が停止しているときになされる。S1において、薄紙モ
ードでない場合にはリターンとなる。本実施形態では、
図2に示すように、押圧ローラ26をブラケット32、
32間に回転自在に支持する構成としたが、押圧ローラ
26を厚紙対応位置に常時付勢するようにし、ブラケッ
ト32、32で押圧ローラ26の軸受部を押して薄紙対
応の位置へ設定する構成としてもよい。ソレノイド34
に代えてモータで駆動してもよい。
おける制御を説明する。まず、制御手段37によって薄
紙モードかどうかがチェックされ(S1)、薄紙モード
の場合にはソレノイド34がオンされる(S2)。次に
定着モータ39がオンされ(S3)、続いて通紙終了
(所定枚数の終了)かどうかがチェックされる(S
4)。通紙が終了すると、定着モータ39がオフされ
(S5)、続いてソレノイド34がオフされる(S
6)。すなわち、押圧ローラ26が移動は、定着装置8
が停止しているときになされる。S1において、薄紙モ
ードでない場合にはリターンとなる。本実施形態では、
図2に示すように、押圧ローラ26をブラケット32、
32間に回転自在に支持する構成としたが、押圧ローラ
26を厚紙対応位置に常時付勢するようにし、ブラケッ
ト32、32で押圧ローラ26の軸受部を押して薄紙対
応の位置へ設定する構成としてもよい。ソレノイド34
に代えてモータで駆動してもよい。
【0021】次に、図7に基づいて第2の実施形態を説
明する。なお、上記実施形態と同一部分は同一符号で示
し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説
明は省略する。また、要部のみ説明する(以下の他の実
施形態において同じ)。上記実施形態の場合、押圧ロー
ラ26が移動するとこれに伴ってテンションローラ28
も移動し、定着ベルト23の弛みを防止するわけである
が、一端を固定されたバネ29で押圧するだけの構成で
あるため、バネ29の長さが変わることによってバネ圧
が変わってしまい、一定のテンションが掛からなくな
り、画像こすれやベルトの寄りなどが発生する場合があ
る。
明する。なお、上記実施形態と同一部分は同一符号で示
し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説
明は省略する。また、要部のみ説明する(以下の他の実
施形態において同じ)。上記実施形態の場合、押圧ロー
ラ26が移動するとこれに伴ってテンションローラ28
も移動し、定着ベルト23の弛みを防止するわけである
が、一端を固定されたバネ29で押圧するだけの構成で
あるため、バネ29の長さが変わることによってバネ圧
が変わってしまい、一定のテンションが掛からなくな
り、画像こすれやベルトの寄りなどが発生する場合があ
る。
【0022】本実施形態におけるテンション付与手段4
0は、テンションを一定にするために、テンションフレ
ーム41にテンションローラ28とバネ29を組み込ん
だ構成を有し、図示しない駆動源によってテンションフ
レーム41全体を矢印方向に移動させるようになってい
る。テンションフレーム41はコ字状に形成されてお
り、両端部には支持枠41aが形成されている。図示し
ないが、支持枠41aにはテンションローラ28の軸2
8aを回転自在に支持する軸受が摺動自在に設けられて
おり、バネ27は該軸受を押圧するように設定されてい
る。テンションフレーム41を押圧ローラ26の移動に
追随させる駆動源としては、押圧ローラ26の駆動源と
同様にソレノイドやモータを採用できる。この駆動源
は、ソレノイド34のオン・オフ動作と連動してオン・
オフされる。テンションフレーム41は図示しないガイ
ドレールに沿って矢印方向に移動する。1つの駆動源で
押圧ローラ26とテンションフレーム41を移動させる
構成としてもよい。本実施形態では、移動に伴うバネ2
9の長さの変化がないので、定着ベルト23のテンショ
ンを常に一定にすることができる。
0は、テンションを一定にするために、テンションフレ
ーム41にテンションローラ28とバネ29を組み込ん
だ構成を有し、図示しない駆動源によってテンションフ
レーム41全体を矢印方向に移動させるようになってい
る。テンションフレーム41はコ字状に形成されてお
り、両端部には支持枠41aが形成されている。図示し
ないが、支持枠41aにはテンションローラ28の軸2
8aを回転自在に支持する軸受が摺動自在に設けられて
おり、バネ27は該軸受を押圧するように設定されてい
る。テンションフレーム41を押圧ローラ26の移動に
追随させる駆動源としては、押圧ローラ26の駆動源と
同様にソレノイドやモータを採用できる。この駆動源
は、ソレノイド34のオン・オフ動作と連動してオン・
オフされる。テンションフレーム41は図示しないガイ
ドレールに沿って矢印方向に移動する。1つの駆動源で
押圧ローラ26とテンションフレーム41を移動させる
構成としてもよい。本実施形態では、移動に伴うバネ2
9の長さの変化がないので、定着ベルト23のテンショ
ンを常に一定にすることができる。
【0023】定着後の用紙4を分離する分離爪を設けな
いと、図8に示すように、定着通過後の用紙4が定着出
口ローラ対42の部位で紙詰まりを起こすと、用紙4の
後端が定着ベルト23に巻き込まれてしまうという不具
合が発生する。このような現象は大サイズ紙ほど顕著と
なる。これを防止するには分離爪や巻き込み防止の爪を
定着ベルト23に当接させればよいわけであるが、ベル
ト磨耗や破損が発生するのは前述した通りである。
いと、図8に示すように、定着通過後の用紙4が定着出
口ローラ対42の部位で紙詰まりを起こすと、用紙4の
後端が定着ベルト23に巻き込まれてしまうという不具
合が発生する。このような現象は大サイズ紙ほど顕著と
なる。これを防止するには分離爪や巻き込み防止の爪を
定着ベルト23に当接させればよいわけであるが、ベル
ト磨耗や破損が発生するのは前述した通りである。
【0024】この問題に対処した実施形態(第3の実施
形態)を図9及び図10に基づいて説明する。図9に示
すように、ニップNの下流であってテンションローラ2
8よりも上流に、定着ベルト23の表面から定着済みの
用紙を掻き出す掻出ローラ43が設けられている。掻出
ローラ43は定着ベルト23との間に隙間を有していて
定着ベルト23、押圧ローラ26と同一方向に回転す
る。掻出ローラ43のカウンター方向の回転により、定
着ベルト23に巻き込まれた用紙4の後端部は掻き出さ
れる。掻出ローラ43の表面はシリコン樹脂(ゴム)の
薄膜で覆われており、その厚みは0.1mm程度であ
る。シリコンゴムの粘着性により用紙4は容易に掻き出
される。また、掻出ローラ43の表面の周速は定着ベル
ト23の周速よりも大きく設定されており、定着ベルト
23に巻き込まれた用紙4の後端部を一層容易に掻き出
すことができるようになっている。掻出ローラ43と定
着ベルト23の表面との隙間は1mm程度が好ましい。
また、掻出ローラ43には、用紙4が巻き付かないよう
に、表面に巻き付き防止材(爪形状)が設けられてい
る。この巻き付き防止機能は、掻出ローラ43の表面に
凹凸を形成することなどによっても得られる。
形態)を図9及び図10に基づいて説明する。図9に示
すように、ニップNの下流であってテンションローラ2
8よりも上流に、定着ベルト23の表面から定着済みの
用紙を掻き出す掻出ローラ43が設けられている。掻出
ローラ43は定着ベルト23との間に隙間を有していて
定着ベルト23、押圧ローラ26と同一方向に回転す
る。掻出ローラ43のカウンター方向の回転により、定
着ベルト23に巻き込まれた用紙4の後端部は掻き出さ
れる。掻出ローラ43の表面はシリコン樹脂(ゴム)の
薄膜で覆われており、その厚みは0.1mm程度であ
る。シリコンゴムの粘着性により用紙4は容易に掻き出
される。また、掻出ローラ43の表面の周速は定着ベル
ト23の周速よりも大きく設定されており、定着ベルト
23に巻き込まれた用紙4の後端部を一層容易に掻き出
すことができるようになっている。掻出ローラ43と定
着ベルト23の表面との隙間は1mm程度が好ましい。
また、掻出ローラ43には、用紙4が巻き付かないよう
に、表面に巻き付き防止材(爪形状)が設けられてい
る。この巻き付き防止機能は、掻出ローラ43の表面に
凹凸を形成することなどによっても得られる。
【0025】本実施形態では押圧ローラ26が可動の構
成であるが、掻出ローラ43は押圧ローラ26が固定で
ある従来の構成においても設けることができる。この場
合にも同様にベルト磨耗や破損の発生を防止することが
できる。押圧ローラ26が可動の場合、掻出ローラ43
が位置固定されていると定着ベルト23との間の隙間が
変化して掻き出し機能が一定とならない。このため、本
実施形態では、図10に示すように、押圧ローラ26と
掻出ローラ43は同一のフレーム軸受44に回転自在に
支持されており、フレーム軸受44を移動させる構成と
なっている。フレーム軸受44の移動には図2で示した
移動機構をそのまま利用することもできるが、本実施形
態では、図示しないガイド部材により移動を案内される
フレーム軸受44をバネ45により厚紙対応位置方向へ
付勢し、凹部を有するブラケット32で押圧ローラ26
の軸26aを押圧して移動させる構成としている。この
ようにすれば、掻出ローラ43と定着ベルト23間の隙
間は常に一定となり、設定モードが変化しても常に良好
な掻き出し機能を得ることができる。
成であるが、掻出ローラ43は押圧ローラ26が固定で
ある従来の構成においても設けることができる。この場
合にも同様にベルト磨耗や破損の発生を防止することが
できる。押圧ローラ26が可動の場合、掻出ローラ43
が位置固定されていると定着ベルト23との間の隙間が
変化して掻き出し機能が一定とならない。このため、本
実施形態では、図10に示すように、押圧ローラ26と
掻出ローラ43は同一のフレーム軸受44に回転自在に
支持されており、フレーム軸受44を移動させる構成と
なっている。フレーム軸受44の移動には図2で示した
移動機構をそのまま利用することもできるが、本実施形
態では、図示しないガイド部材により移動を案内される
フレーム軸受44をバネ45により厚紙対応位置方向へ
付勢し、凹部を有するブラケット32で押圧ローラ26
の軸26aを押圧して移動させる構成としている。この
ようにすれば、掻出ローラ43と定着ベルト23間の隙
間は常に一定となり、設定モードが変化しても常に良好
な掻き出し機能を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】請求項1又は6記載の発明によれば、内
部に熱源を有する加圧ローラと、定着ローラと、該加圧
ローラと定着ローラ間に張架された無端状の定着ベルト
と、該定着ベルトを挟んで該定着ローラとニップを形成
する加圧ローラと、該ニップに連続して該定着ベルトを
該加圧ローラに押圧する押圧ローラを有する定着装置に
おいて、上記押圧ローラが、上記加圧ローラに対する上
記定着ベルトの巻き付け量を調整できる方向に移動可能
に設けられ、該定着ベルトにテンションを付与するテン
ション付与手段を有している構成としたので、圧力の小
さいベルトニップ部を可変とすることで定着性や搬送性
を損なうことなく転写材の厚み変化に対応した熱量調整
をすることができる。
部に熱源を有する加圧ローラと、定着ローラと、該加圧
ローラと定着ローラ間に張架された無端状の定着ベルト
と、該定着ベルトを挟んで該定着ローラとニップを形成
する加圧ローラと、該ニップに連続して該定着ベルトを
該加圧ローラに押圧する押圧ローラを有する定着装置に
おいて、上記押圧ローラが、上記加圧ローラに対する上
記定着ベルトの巻き付け量を調整できる方向に移動可能
に設けられ、該定着ベルトにテンションを付与するテン
ション付与手段を有している構成としたので、圧力の小
さいベルトニップ部を可変とすることで定着性や搬送性
を損なうことなく転写材の厚み変化に対応した熱量調整
をすることができる。
【0027】請求項2又は6記載の発明によれば、請求
項1記載の定着装置において、上記テンション付与手段
が上記押圧ローラに連動して移動可能である構成とした
ので、定着ベルトのテンションを常に一定に維持するこ
とができ、画像こすれやベルトの寄りなどの不具合を防
止することができる。
項1記載の定着装置において、上記テンション付与手段
が上記押圧ローラに連動して移動可能である構成とした
ので、定着ベルトのテンションを常に一定に維持するこ
とができ、画像こすれやベルトの寄りなどの不具合を防
止することができる。
【0028】請求項3又は6記載の発明によれば、内部
に熱源を有する加圧ローラと、定着ローラと、該加圧ロ
ーラと定着ローラ間に張架された無端状の定着ベルト
と、該定着ベルトを挟んで該定着ローラとニップを形成
する加圧ローラと、該ニップに連続して該定着ベルトを
該加圧ローラに押圧する押圧ローラを有する定着装置に
おいて、上記押圧ローラが上記ニップの下流に位置し、
該ニップの下流であって上記テンション付与手段よりも
上流に該定着ベルトの表面から定着済みの用紙を掻き出
す掻出ローラが設けられ、該掻出ローラは該定着ベルト
との間に隙間を有していて該定着ベルトと同一方向に回
転する構成としたので、定着後の転写材後端部が定着ベ
ルトに巻き込まれるのを防止することができる。掻出ロ
ーラは定着ベルトに対して非接触であるので、分離爪等
を用いた場合に比べて定着ベルトの磨耗、破損を防止で
きる。
に熱源を有する加圧ローラと、定着ローラと、該加圧ロ
ーラと定着ローラ間に張架された無端状の定着ベルト
と、該定着ベルトを挟んで該定着ローラとニップを形成
する加圧ローラと、該ニップに連続して該定着ベルトを
該加圧ローラに押圧する押圧ローラを有する定着装置に
おいて、上記押圧ローラが上記ニップの下流に位置し、
該ニップの下流であって上記テンション付与手段よりも
上流に該定着ベルトの表面から定着済みの用紙を掻き出
す掻出ローラが設けられ、該掻出ローラは該定着ベルト
との間に隙間を有していて該定着ベルトと同一方向に回
転する構成としたので、定着後の転写材後端部が定着ベ
ルトに巻き込まれるのを防止することができる。掻出ロ
ーラは定着ベルトに対して非接触であるので、分離爪等
を用いた場合に比べて定着ベルトの磨耗、破損を防止で
きる。
【0029】請求項4又は6記載の発明によれば、請求
項3記載の定着装置において、上記掻出ローラが上記押
圧ローラに連動して移動可能である構成としたので、掻
出ローラと定着ベルト間の隙間を一定に維持することが
でき、常に良好な巻き込み防止機能を得ることができ
る。
項3記載の定着装置において、上記掻出ローラが上記押
圧ローラに連動して移動可能である構成としたので、掻
出ローラと定着ベルト間の隙間を一定に維持することが
でき、常に良好な巻き込み防止機能を得ることができ
る。
【0030】請求項5又は6記載の発明によれば、請求
項3又は4記載の定着装置において、上記掻出ローラの
周速が上記定着ベルトの周速よりも大きい構成としたの
で、巻き込み防止機能(掻き出し機能)を一層向上させ
ることができる。
項3又は4記載の定着装置において、上記掻出ローラの
周速が上記定着ベルトの周速よりも大きい構成としたの
で、巻き込み防止機能(掻き出し機能)を一層向上させ
ることができる。
【図1】本発明の第1の実施形態における定着装置の概
要正面図である。
要正面図である。
【図2】押圧ローラの移動機構の斜視図である。
【図3】押圧ローラの移動によるニップの変化を示す図
である。
である。
【図4】制御ブロック図である。
【図5】画像形成装置としてのカラー複写機の概要正面
図である。
図である。
【図6】定着動作の制御を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態におけるテンション付与手段の
要部斜視図である。
要部斜視図である。
【図8】定着後の転写材の後端部が定着ベルトに巻き込
まれた状態を示す概要正面図である。
まれた状態を示す概要正面図である。
【図9】第3の実施形態における概要正面図である。
【図10】第3の実施形態における押圧ローラの移動機
構の概要正面図である。
構の概要正面図である。
【図11】従来の定着装置の概要正面図である。
14 像担持体としての感光体ドラム
20 熱源としてのハロゲンヒータ
21 加熱ローラ
22 定着ローラ
23 定着ベルト
25 加圧ローラ
27 テンション付与手段
43 掻出ローラ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 安井 元一
東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式
会社リコー内
Fターム(参考) 2H033 AA15 AA16 BA12 BA31 BA32
BB01 BB18 BB28 BB33 BB34
BB35 BB38 BB39 BE03
Claims (6)
- 【請求項1】内部に熱源を有する加圧ローラと、定着ロ
ーラと、該加圧ローラと定着ローラ間に張架された無端
状の定着ベルトと、該定着ベルトを挟んで該定着ローラ
とニップを形成する加圧ローラと、該ニップに連続して
該定着ベルトを該加圧ローラに押圧する押圧ローラを有
する定着装置において、 上記押圧ローラが、上記加圧ローラに対する上記定着ベ
ルトの巻き付け量を調整できる方向に移動可能に設けら
れ、該定着ベルトにテンションを付与するテンション付
与手段を有していることを特徴とする定着装置。 - 【請求項2】請求項1記載の定着装置において、 上記テンション付与手段が上記押圧ローラに連動して移
動可能であることを特徴とする定着装置。 - 【請求項3】内部に熱源を有する加圧ローラと、定着ロ
ーラと、該加圧ローラと定着ローラ間に張架された無端
状の定着ベルトと、該定着ベルトを挟んで該定着ローラ
とニップを形成する加圧ローラと、該ニップに連続して
該定着ベルトを該加圧ローラに押圧する押圧ローラを有
する定着装置において、 上記押圧ローラが上記ニップの下流に位置し、該ニップ
の下流であって上記テンション付与手段よりも上流に該
定着ベルトの表面から定着済みの用紙を掻き出す掻出ロ
ーラが設けられ、該掻出ローラは該定着ベルトとの間に
隙間を有していて該定着ベルトと同一方向に回転するこ
とを特徴とする定着装置。 - 【請求項4】請求項3記載の定着装置において、 上記掻出ローラが上記押圧ローラに連動して移動可能で
あることを特徴とする定着装置。 - 【請求項5】請求項3又は4記載の定着装置において、 上記掻出ローラの周速が上記定着ベルトの周速よりも大
きいことを特徴とする定着装置。 - 【請求項6】像担持体上に形成されたトナー像を転写材
に転写し、該転写材を定着装置に通して定着を行う画像
形成装置において、 上記定着装置が、請求項1乃至5の何れかに記載のもの
であることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001322161A JP2003122179A (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | 定着装置・画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001322161A JP2003122179A (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | 定着装置・画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003122179A true JP2003122179A (ja) | 2003-04-25 |
Family
ID=19139254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001322161A Pending JP2003122179A (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | 定着装置・画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003122179A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006243471A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置および画像形成装置 |
JP2006285061A (ja) * | 2005-04-04 | 2006-10-19 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2006349884A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Seiko Epson Corp | 定着装置及び画像形成装置 |
US7239838B2 (en) * | 2003-11-25 | 2007-07-03 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing apparatus and image formation apparatus using same |
JP2008216294A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Kyocera Mita Corp | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2008241843A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Kyocera Mita Corp | 定着装置及び画像形成装置 |
US8391764B2 (en) | 2010-03-29 | 2013-03-05 | Sharp Kabushiki Kaisha | Fixing device including endless fixing belt, heating member and tension roller |
US8504375B2 (en) | 2010-02-26 | 2013-08-06 | Sharp Kabushiki Kaisha | Conference system, information processor, conference supporting method and information processing method |
JP2017167215A (ja) * | 2016-03-14 | 2017-09-21 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2001
- 2001-10-19 JP JP2001322161A patent/JP2003122179A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7239838B2 (en) * | 2003-11-25 | 2007-07-03 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing apparatus and image formation apparatus using same |
JP2006243471A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置および画像形成装置 |
JP2006285061A (ja) * | 2005-04-04 | 2006-10-19 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置及び画像形成装置 |
JP4645270B2 (ja) * | 2005-04-04 | 2011-03-09 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2006349884A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Seiko Epson Corp | 定着装置及び画像形成装置 |
JP4645829B2 (ja) * | 2005-06-15 | 2011-03-09 | セイコーエプソン株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2008216294A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Kyocera Mita Corp | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2008241843A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Kyocera Mita Corp | 定着装置及び画像形成装置 |
US8504375B2 (en) | 2010-02-26 | 2013-08-06 | Sharp Kabushiki Kaisha | Conference system, information processor, conference supporting method and information processing method |
US8391764B2 (en) | 2010-03-29 | 2013-03-05 | Sharp Kabushiki Kaisha | Fixing device including endless fixing belt, heating member and tension roller |
JP2017167215A (ja) * | 2016-03-14 | 2017-09-21 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20050271432A1 (en) | Image heating apparatus and image forming apparatus | |
JP4579600B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
KR100650455B1 (ko) | 화상 정착 장치 및 화상 형성 장치 | |
JP7379181B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0369980A (ja) | 加熱定着装置 | |
JPH11224024A (ja) | 定着装置 | |
JP2003122179A (ja) | 定着装置・画像形成装置 | |
JP4881016B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US10551773B2 (en) | Cleaning apparatus, and fixing apparatus using same | |
JP6041174B1 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH11242402A (ja) | 画像形成装置および定着装置 | |
JP7350514B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP7119717B2 (ja) | ローラ装置、定着装置及び画像形成装置 | |
JP2004149265A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH02157880A (ja) | 画像加熱定着装置 | |
JPH0780604B2 (ja) | 用紙搬送装置 | |
JP2013097098A (ja) | 圧縮空気噴射により記録媒体分離を行う定着装置及び画像形成装置 | |
JPH02277088A (ja) | 定着装置における画像ずれ防止装置 | |
JP5327098B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP7230611B2 (ja) | 画像読取装置 | |
JP7147583B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2000321893A (ja) | 加熱定着装置及び画像形成装置 | |
JPH0323150A (ja) | シート材排出装置 | |
US10496015B2 (en) | Transfer device and image forming apparatus | |
KR100370188B1 (ko) | 습식 전자사진방식 인쇄기의 잼방지장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050825 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060725 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060925 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061226 |