JP7147583B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本開示は、画像形成装置に関する。
従来から、記録媒体としてロール紙等の連帳メディアを使用した画像形成システムが利用されている。画像形成システムは、給紙装置から連帳メディアを画像形成装置に通紙し、画像形成装置が連帳メディアに所定の画像を形成して定着させ、画像が定着した連帳メディアを巻取装置で巻き取る。画像形成装置は、このような一連の工程により画像形成処理を行う。
上記のような画像形成処理を行う際、転写不良の発生を抑制するために、転写ニップ近傍にある連帳メディアの張力を低くして、連帳メディアに付与される張力を下げる制御が行われるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-003644号公報
しかし、特許文献1に記載のような従来技術は、画像形成処理開始時に連帳メディアに付与される張力が下がるため、連帳メディアの搬送状態が過渡的に変化する。よって、転写ニップの上流側の搬送機構と下流側の搬送機構とにおいて、連帳メディアの蛇行が発生する虞があるため、搬送性能が不安定となる。そこで、搬送性能を安定化させるために、連帳メディアに付与する張力を上げれば、転写ニップ近傍にある連帳メディアの張力も高くなるため、転写不良が発生する虞があり、転写性能が不安定となる。したがって、上記のような従来技術は、搬送性能及び転写性能の何れか一方を安定化させることしかできないため、搬送性能及び転写性能の両方を安定化させることができない状況である。
本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、搬送性能及び転写性能の両方を安定化させることができるようにするものである。
本開示の一側面である画像形成装置は、連帳メディアに作像可能な画像形成装置であって、トナー像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された前記トナー像を前記連帳メディアに転写ニップを介して転写する転写部と、前記転写部の上流側に設けられ、前記連帳メディアに付与される張力を分断させる第1分断ニップを前記連帳メディアに形成可能な第1ニップ部と、前記転写部の下流側に設けられ、前記連帳メディアに付与される張力を分断させる第2分断ニップを前記連帳メディアに形成可能な第2ニップ部と、前記転写部により前記トナー像を前記連帳メディアに転写させる場合、前記第1ニップ部による前記第1分断ニップの形成処理と前記第2ニップ部による前記第2分断ニップの形成処理とを制御する制御部と、弾性体と、前記転写部と前記第1ニップ部とで挟まれている前記連帳メディアの一部を前記弾性体の付勢力により押し当てる張力付与従動ローラーと、を備え、前記制御部は、前記張力付与従動ローラーの位置の変位量が増加するにつれ、前記第1ニップ部の線速度を下げることにより、前記第1ニップ部の上流側及び前記第2ニップ部の下流側のそれぞれにある前記連帳メディアの張力と比べ、前記第1ニップ部の下流側と前記第2ニップ部の上流側との間にある前記連帳メディアの張力を小さくさせる、ものである。
また、本開示の一側面である画像形成装置において、前記制御部は、前記転写部の下流側と前記第2ニップ部の上流側との間にある前記連帳メディアの張力に比べ、前記転写部の上流側と前記第1ニップ部の下流側との間にある前記連帳メディアの張力を小さくさせる、ことが好ましい。
また、本開示の一側面である画像形成装置において、前記第2分断ニップは、定着ニップから構成されるものであり、前記トナー像は、前記定着ニップを介して、熱及び圧力により定着される、ことが好ましい。
また、本開示の一側面である画像形成装置において、前記第1分断ニップと、前記第2分断ニップとが同一の仮想平面に含まれるものであって、前記仮想平面は、前記転写部により形成される前記転写ニップから離れた位置にある、ことが好ましい。
また、本開示の他の一側面である画像形成装置連帳メディアに作像可能な画像形成装置であって、トナー像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された前記トナー像を前記連帳メディアに転写ニップを介して転写する転写部と、前記転写部の上流側に設けられ、前記連帳メディアに付与される張力を分断させる第1分断ニップを前記連帳メディアに形成可能な第1ニップ部と、前記転写部の下流側に設けられ、前記連帳メディアに付与される張力を分断させる第2分断ニップを前記連帳メディアに形成可能な第2ニップ部と、前記転写部により前記トナー像を前記連帳メディアに転写させる場合、前記第1ニップ部による前記第1分断ニップの形成処理と前記第2ニップ部による前記第2分断ニップの形成処理とを制御する制御部と、弾性体と、前記転写部と前記第2ニップ部とで挟まれている前記連帳メディアの一部を前記弾性体の付勢力により押し当てる張力付与従動ローラーと、を備え、前記制御部は、前記張力付与従動ローラーの位置の変位量が増加するにつれ、前記第2ニップ部の線速度を上げることにより前記第1ニップ部の上流側及び前記第2ニップ部の下流側のそれぞれにある前記連帳メディアの張力と比べ、前記第1ニップ部の下流側と前記第2ニップ部の上流側との間にある前記連帳メディアの張力を小さくさせる、ものである
また、本開示の一側面である画像形成装置において、前記転写部は、前記像担持体に形成された前記トナー像が転写される転写ベルトと、前記転写ベルトに前記連帳メディアを押圧自在な押圧部と、をさらに備え、前記制御部は、前記押圧部による前記連帳メディアの押圧が解除された場合、前記連帳メディアから前記第1張力付与従動ローラーを退避させる、ことが好ましい。
また、本開示の一側面である画像形成装置において、前記転写部は、前記像担持体に形成された前記トナー像が転写される転写ベルトと、前記転写ベルトに前記連帳メディアを押圧自在な押圧部と、をさらに備え、前記制御部は、前記押圧部による前記連帳メディアの押圧が解除された場合、前記連帳メディアから前記第2張力付与従動ローラーを退避させる、ことが好ましい。
本開示の一側面によれば、搬送性能及び転写性能の両方を安定化させることができる。
本開示の実施形態1に係る画像形成装置3の全体構成例を示す図である。 本開示の実施形態1に係る要部構成例を示す図である。 本開示の実施形態1に係る転写ニップNTr離間時の通紙経路例を示す図である。 本開示の実施形態2に係る要部構成例を示す図である。 本開示の実施形態2に係る制御例を説明するフローチャートである。
以下、図面に基づいて本開示の実施形態を説明するが、本開示は以下の実施形態に限られるものではない。
実施形態1.
図1は、本開示の実施形態1に係る画像形成装置3の全体構成例を示す図である。画像形成装置3は、前段側に給紙装置2が設けられ、後段側に巻取装置4が設けられ、画像形成部34、定着部35、及び制御部301を備えている。給紙装置2は、ロール状の連帳メディアP1が装填される。巻取装置4は、ロール状に連帳メディアP2が収納される。なお、連帳メディアP1,P2を総称して連帳メディアPと称する。また、画像形成装置3は、給紙装置2及び巻取装置4の少なくとも一方を含めた構成であってもよい。給紙装置2は、給紙駆動部21、給紙制御部22及び張力付与機構61を備えている。給紙駆動部21は例えばサーボモーターから構成され、給紙制御部22の制御指令に基づき駆動することで、連帳メディアP1の回転速度を制御する。張力付与機構61は、ロール状の連帳メディアP1の後段側に設けられ、連帳メディアP1に張力Fを付与する。給紙装置2は、張力付与機構61を介して、連帳メディアP1を画像形成装置3に給紙することで、張力Fの付与された連帳メディアP1を画像形成装置3に供給する。
張力付与機構61は、2つの従動ローラー611、ダンサーローラー612、重り613、支持部材614及びエアダンパー615を備えている。ダンサーローラー612は、ローラー本体612aと、ローラー支軸612bとを備え、ローラー本体612aがローラー支軸612bと共に上下に移動可能である。重り613は、重り本体613aと、重り支軸613bとを備えている。重り613の重さに応じて張力Fが決定される。ローラー支軸612bと、重り支軸613bとをつなぐ支持部材614により、重り613による荷重がダンサーローラー612にかけられる。支持部材614は、エアダンパー615により保持されている。エアダンパー615の圧力を弱めると、支持部材614による重り613の保持力が弱くなり、ダンサーローラー612に掛かる重り613の荷重が重くなるため、連帳メディアPに掛かる張力Fが増加する。
また、ダンサーローラー612と、2つの従動ローラー611とで連帳メディアPが支持されることにより、ダンサーローラー612は、2つの従動ローラー611と共に、回転方向に従動回転し、上下に移動可能に支持され、且つ上下方向の移動範囲が規制されている。ダンサーローラー612の位置が一定の場所になるように、給紙駆動部21及び巻取駆動部41のそれぞれのサーボモーターの回転速度が制御される。つまり、ダンサーローラー612の位置は、給紙駆動部21及び巻取駆動部41の入出力速度差に依存する。なお、給紙装置2及び巻取装置4に電源が供給されなくなると、つまり、電源が遮断されると、給紙駆動部21及び巻取駆動部41も通電しなくなるため、ダンサーローラー612は、移動範囲の下限まで重り613により加えられる荷重及び自重で落ちる。この結果、連帳メディアPには張力Fが付与されない状態となる。
巻取装置4は、画像形成装置3により画像が形成された連帳メディアPが巻き取られてロール状の連帳メディアP2として収納される。巻取装置4は、巻取駆動部41、巻取制御部42、及び張力付与機構61を備えている。巻取駆動部41は例えばサーボモーターから構成され、巻取制御部42の制御指令に基づき駆動することで、連帳メディアP2の回転速度を制御する。張力付与機構61は、ロール状の連帳メディアP2の前段側に設けられ、連帳メディアP2に張力Fを付与する。巻取装置4は、張力付与機構61を介して、ロール状の連帳メディアP2として巻き取ることで、画像形成装置3から出力された連帳メディアPを張力Fの付与された連帳メディアP2として収納する。なお、連帳メディアPは、画像形成装置3内では、搬送ローラー対37で搬送され、画像形成部34及び定着部35を通過し、排出される。なお、搬送ローラー対37は、搬送従動ローラー37a、搬送駆動ローラー37b及び搬送駆動部37cを備え、制御部301からの指令に応じて、搬送駆動部37cが搬送駆動ローラー37bを回転駆動させ、搬送駆動ローラー37bの回転駆動に応じて、搬送従動ローラー37aが追従して回転する。
画像形成装置3は、上部に設定部36を備える。設定部36は、表示部36aと、操作部36bとを備え、操作部36bを介してユーザーの操作を受け付けると共に、表示部36aにより情報を表示するものである。画像形成装置3は、上部に原稿を自動的に読み込む自動原稿給紙装置及び原稿画像走査装置を備える。原稿画像走査装置は、プラテンガラスを介して画像の読み取りが可能である。原稿画像走査装置は、例えば原稿の画像を読み取り、画像形成部34による画像の形成に利用される。画像形成部34は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等のような各色用にそれぞれ用意された像担持体34dを備え、それぞれの像担持体34dの周囲には帯電装置34a、露光装置34b及び現像装置34cが設けられている。なお、像担持体34dは、例えば、ドラム状の感光体から構成されている。
帯電装置34aにより帯電した像担持体34dの表面は、印刷ジョブの原稿画像データに基づき、露光装置34bにより像の露光が行われ、静電潜像が形成される。像担持体34dは、現像装置34cにより静電潜像が現像されてトナー像が形成される。転写部34eは、転写ベルト34e1及び押圧部34e5等を備えている。転写部34eは、転写ベルト34e1に押圧自在な押圧部34e5により形成される転写ニップNTrを介して、転写ベルト34e1に転写されたトナー像を連帳メディアPに転写する。定着部35は、トナー像が転写された連帳メディアPに定着処理を行う。なお、押圧部34e5は、詳細については後述するが、二次転写ローラー34e51及び二次転写駆動部34e52を備え、二次転写駆動部34e52が二次転写ローラー34e51の位置を調整する。
具体的には、定着部35は、第1の回転部材352と、第2の回転部材353とを備えている。第1の回転部材352は、加熱ローラー352a、加熱源352b、定着ベルト352c及び上加圧ローラー352dを備えている。第2の回転部材353は、下加圧ローラーとして機能する。加熱源352bは、加熱ローラー352aの内部に設けられ、昇温が可能なものであって、加熱ローラー352aを加熱する。加熱ローラー352aの下方には、上加圧ローラー352dが設けられている。定着ベルト352cは、無端状に構成され、加熱ローラー352aと、上加圧ローラー352dとに巻き掛けられている。上加圧ローラー352dに下加圧ローラーとして機能する第2の回転部材353が圧接されることにより定着ベルト352cを介して定着ニップNfが形成される。なお、第2の回転部材353が上加圧ローラー352dすなわち第1の回転部材352から離間状態となった場合、定着ニップNfは解除される。定着ニップNfが解除されても、連帳メディアPに張力Fが付与されていれば、第2の回転部材353には連帳メディアPが巻き掛けられた状態となる。
第1の回転部材352は、上側駆動部354により駆動する。上側駆動部354は、制御部301で制御されることにより、第1の回転部材352を一定の速度で走行させる。例えば、上加圧ローラー352dを駆動させることにより、定着ベルト352cを一定の速度で走行させつつ、定着ベルト352cを介して加熱ローラー352aから供給される熱が上加圧ローラー352dに形成される定着ニップNfに伝達される。よって、定着ベルト352cの温度を第1の回転部材352の温度とみなすことができる。第2の回転部材353は、下側駆動部355により駆動する。下側駆動部355は、制御部301で制御されることにより、第1の回転部材352から第2の回転部材353を離間させたり、第1の回転部材352に第2の回転部材353を圧接させたりする。つまり、上加圧ローラー352dと、下加圧ローラーとして機能する第2の回転部材353とは、位置関係が離間状態及び圧接状態の何れか一方となる。
定着ベルト352cと対向する位置には、上側温度検知部71が設けられている。上側温度検知部71は、定着ベルト352cの温度を検知する。第2の回転部材353の周囲には、下側温度検知部72が設けられていてもよい。下側温度検知部72は、第2の回転部材353の周囲の温度を検知する。第2の回転部材353は、定着ニップNfを介して第1の回転部材352から熱が伝達されているが、第2の回転部材353の内部に加熱源352bと同様のものが設けられていてもよい。
つまり、画像形成部34は、電子写真方式で連帳メディアPに作像可能なものである。なお、像担持体34dの周囲には、ドラムクリーニング装置34gが設けられている。ドラムクリーニング装置34gは、転写部34eに残る残留トナーを除去するものである。制御部301は、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェース等を備え、画像形成装置3を制御するコンピュータとして利用される。CPUは、ROMから処理内容に応じてプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置3の動作を制御する。プログラムは各種制御機能を実現するためのものである。制御部301は、CPUを主として構成されるプロセッサとしても利用される。
図2は、本開示の実施形態1に係る要部構成例を示す図である。転写部34eは、上記で概略について説明した転写ベルト34e1及び押圧部34e5に加え、複数の従動ローラー34e2、複数の一次転写ローラー34e3及び駆動ローラー34e4等を備えている。なお、図示は省略するが、転写部34eは、ベルトクリーニング装置を備えている。ベルトクリーニング装置は、ベルトクリーニングブレード等を備え、転写ベルト34e1の表面に摺接する。ベルトクリーニング装置は、二次転写後に転写ベルト34e1の表面に残留する転写残トナーを除去する。
転写ベルト34e1は、無端状ベルトで形成されている。無端状ベルトは、内周側に複数の従動ローラー34e2、複数の一次転写ローラー34e3及び1個の駆動ローラー34e4が配置されている。無端状ベルトは、複数の従動ローラー34e2、複数の一次転写ローラー34e3及び1個の駆動ローラー34e4によりループ状に張架される。駆動ローラー34e4は、K成分用の一次転写ローラー34e3よりもベルト走行方向の下流側に配置される。駆動ローラー34e4が回転することにより、転写ベルト34e1は時計方向に一定速度で走行する。
複数の一次転写ローラー34e3のそれぞれは、転写ベルト34e1の内周面側に設けられ、図1の複数の像担持体34dのそれぞれに対向した位置に配置されている。つまり、複数の一次転写ローラー34e3のそれぞれは、転写ベルト34e1を介して、図1の複数の像担持体34dのそれぞれに圧接される。このような配置構成により、図1の複数の像担持体34dのそれぞれと、転写ベルト34e1との間には一次転写ニップが形成される。一次転写ニップでは、図1の複数の像担持体34dのそれぞれから転写ベルト34e1にトナー像が転写される。
二次転写ローラー34e51は、転写ベルト34e1の外周面側に設けられている。二次転写ローラー34e51は、バックアップローラーと呼ばれ、転写ベルト34e1を介して、圧接されることにより、転写ニップNTrが形成される。転写ニップNTrは、二次転写ニップであって、転写ベルト34e1から連帳メディアPにトナー像が転写される。転写ベルト34e1が一次転写ニップを通過するとき、図1の複数のそれぞれの像担持体34d上のトナー像は、転写ベルト34e1に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー34e3に一次転写バイアスが印加されることで、転写ベルト34e1の裏面側のうち一次転写ローラー34e3と当接する側にトナー像に含まれるトナーと逆極性の電荷が付与されることにより、トナー像は転写ベルト34e1に静電的に転写される。
トナー像が転写ベルト34e1に静電的に転写され、且つ連帳メディアPが転写ニップNTrを通過するとき、転写ベルト34e1上のトナー像は連帳メディアPに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー34e51に二次転写バイアスが印加されることで、連帳メディアPの裏面側のうち二次転写ローラー34e51と当接する側にトナーと逆極性の電荷が付与されることにより、トナー像は連帳メディアPに静電的に転写される。トナー像が転写された連帳メディアPは図1の定着部35に向けて搬送される。
なお、転写部34eにおいて、二次転写ローラー34e51に代えて、二次転写ローラー34e51を含む複数の不図示の支持ローラーに、不図示の二次転写ベルトがループ状に張架された構成、いわゆる、ベルト式の二次転写ユニットが採用されてもよい。
次に、本開示の要部構成について具体的に説明する。図1の画像形成装置3は、搬送ローラー対37と、第1の回転部材352及び第2の回転部材353を備えているが、これらは何れもニップを形成する機能を有する。図2においては、転写部34eの上流側に設けられた第1ニップ部51が搬送ローラー対37の機能を分担する。また、転写部34eの下流側に設けられた第2ニップ部52が第1の回転部材352及び第2の回転部材353の機能を分担する。第1ニップ部51は、連帳メディアPに付与される張力Fを分断させる第1分断ニップN1を連帳メディアPに形成可能なものである。一方、第2ニップ部52は、連帳メディアPに付与される張力Fを分断させる第2分断ニップN2を連帳メディアPに形成可能なものである。
従来においては、転写部34eの上流側に設けられている搬送ローラー対37の位置に配置されるものは、対を構成しないものが配置されるため、ニップを形成する機能を有していない。よって、連帳メディアPは、給紙装置2により付与された張力Fが掛かっている状態で転写部34eに搬送される。給紙装置2は、連帳メディアPの搬送性能を安定化させるために搬送に適した張力Fを連帳メディアPに付与する。しかし、連帳メディアPに付与されている張力Fが大きれば、連帳メディアPは、転写ベルト34e1と二次転写ローラー34e51との間を通過するときであっても、張力Fにより二次転写ローラー34e51側に押し下げられるため、転写ニップNTrの形成が阻害される虞がある。つまり、張力Fの大きさによっては、転写性能が不安定となり、連帳メディアPに形成される画像の画像品質が低下する虞がある。特に、連帳メディアPの紙種によっては、PP系のように放電しやすいものもあるので、搬送性能に適した張力Fは転写性能を安定化させる観点からも好ましくない。よって、転写ニップNTr近傍の張力T1及びT2は、低い方が好ましい。
しかし、単純に給紙装置2が連帳メディアPに付与する張力Fを小さくすれば、搬送性能は不安定になる。例えば、搬送の途中で、連帳メディアPが蛇行する虞又は連帳メディアPに皺が発生する虞がある。連帳メディアPが蛇行した場合、連帳メディアPに対する画像形成位置が変わるため、画像位置精度は低下する。よって、外形抜き等の後処理工程において、外形と、画像との位置ずれが大きくなり、製品として使用できないヤレとなる。また、連帳メディアPに皺が発生した場合、その皺の部分はプリント出力として使用できないヤレとなる。したがって、給紙装置2側においては、搬送性能を安定化させるために連帳メディアPに付与する張力Fは大きい方が好ましい。
また、巻取装置4においても、ロール状に連帳メディアPを巻き取るため、巻取時の張力Fは大きい方が好ましい。よって、転写性能を優先させて搬送性能を犠牲にして張力Fを小さくすれば、巻取の途中で、連帳メディアPが蛇行する虞又は連帳メディアPに皺が発生する虞がある。この結果、巻取装置4による連帳メディアPの巻取品質は低下する。よって、巻取装置4側においても、搬送性能を安定化させるために連帳メディアPに付与する張力Fは大きい方が好ましい。
このように、搬送性能と転写性能とは相反する張力Fが要求される。仮に、転写ニップNTr及び定着ニップNfのそれぞれのニップ形成時に合わせて張力Fを制御したとしても、張力Fが変動することにより搬送性能が過渡的に変化する。この結果、連帳メディアPが蛇行し、画像位置精度が悪化する虞もある。
そこで、図2に示すように、制御部301は、転写部34eによりトナー像を連帳メディアPに転写させる場合、第1ニップ部51による第1分断ニップN1の形成処理と第2ニップ部52による第2分断ニップN2の形成処理とを制御する。具体的には、制御部301は、第1ニップ部51の上流側及び第2ニップ部52の下流側のそれぞれにある連帳メディアPの張力T3,T4と比べ、第1ニップ部51の下流側と第2ニップ部52の上流側との間にある連帳メディアPの張力T1,T2を小さくさせる。より具体的には、制御部301は、転写部34eの下流側と第2ニップ部52の上流側との間にある連帳メディアPの張力T2と比べ、転写部34eの上流側と第1ニップ部51の下流側との間にある連帳メディアPの張力T1を小さくさせる。
第1ニップ部51は、第1ニップ従動ローラー51aと、第1ニップ駆動ローラー51bと、第1ニップ駆動部51cとを備えている。第1ニップ従動ローラー51aと第1ニップ駆動ローラー51bとの間には、第1分断ニップN1が形成される。第1ニップ駆動部51cは、制御部301からの指令により第1ニップ駆動ローラー51bを回転駆動させることで、第1分断ニップN1を通過する連帳メディアPの線速度を調整する。第1ニップ従動ローラー51aは、第1ニップ駆動ローラー51bに追従して回転するものである。
第2ニップ部52は、第2ニップ従動ローラー52aと、第2ニップ駆動ローラー52bと、第2ニップ駆動部52cとを備えている。第2ニップ従動ローラー52aと第2ニップ駆動ローラー52bとの間には、第2分断ニップN2が形成される。第2ニップ駆動部52cは、制御部301からの指令により第2ニップ駆動ローラー52bを回転駆動させることで、第2分断ニップN2を通過する連帳メディアPの線速度を調整する。第2ニップ従動ローラー52aは、第2ニップ駆動ローラー52bに追従して回転するものである。
また、第1分断ニップN1と、第2分断ニップN2とは、同一の仮想平面VPに含まれるものである。仮想平面VPは、転写部34eにより形成される転写ニップNTrから離れた位置にある。なお、張力T1,T2,T3及びT4を総称する場合、張力Tと称する。また、図2の一例では、第2分断ニップN2は、図1の定着ニップNfから構成されるものである。定着部35は、上記で説明したように、定着ニップNfを介して、連帳メディアPに転写されたトナー像を熱及び圧力により定着させるものである。よって、第2分断ニップN2が定着ニップNfから構成されることで、定着ニップNfは、トナー像を連帳メディアPに定着させる機能と、張力Fを分断させる機能とを有する。
図3は、本開示の実施形態1に係る転写ニップNTr離間時の通紙経路例を示す図である。上記で説明したように、仮想平面VPは、転写ニップNTrから離れた位置にあり、且つ第1分断ニップN1及び第2分断ニップN2を含んでいる。よって、第1ニップ部51及び第2ニップ部52は、第1分断ニップN1及び第2分断ニップN2が仮想平面VPに含まれる位置に設けられている。したがって、押圧部34e5が転写部34eから離れることにより、すなわち、二次転写ローラー34e51が転写ベルト34e1から離れることにより、連帳メディアPは、転写部34eから離れることが可能である。
なお、上記で説明した張力Tの大きさは、第1ニップ部51及び第2ニップ部52のそれぞれの線速度から調整してもよく、第1分断ニップN1、転写ニップNTr及び第2分断ニップN2のそれぞれの位置関係から予め定めておいてもよく、第1ニップ従動ローラー51a、第1ニップ駆動ローラー51b、二次転写ローラー34e51、第2ニップ従動ローラー52a及び第2ニップ駆動ローラー52bのそれぞれの径又は伝動動力の大きさから予め定めておいてもよく、これらの組み合わせにより決めるものであってもよい。
また、連帳メディアPの紙種が放電しやすいものであるにつれ、張力T1を小さくさせるような構成であってもよい。このような構成により、転写ニップNTrにおいて放電ノイズが生じやすい連帳メディアPであったとしても、放電ノイズを避けることができるため、画像品質の低下を抑制することができる。
以上の説明から、本実施形態において、第1ニップ部51は、第1分断ニップN1により転写部34eの上流側の連帳メディアPに付与される張力Fを分断させる。第2ニップ部52は、第2分断ニップN2により転写部34eの下流側の連帳メディアPに付与される張力Fを分断させる。よって、第1分断ニップN1の上流側と下流側とで連帳メディアPに付与される張力Fを異ならせることが可能となる。同様に、第2分断ニップN2の上流側と下流側とで連帳メディアPに付与される張力Fを異ならせることが可能となる。さらに、第1ニップ部51の上流側及び第2ニップ部52の下流側のそれぞれにある連帳メディアPの張力T3,T4と比べ、第1ニップ部51の下流側と第2ニップ部52の上流側との間にある連帳メディアPの張力T1,T2を小さくさせる。
よって、転写部34e近傍にある連帳メディアPに付与される張力T1,T2を搬送に最適な張力Fよりも小さな張力Tに調整可能であるため、搬送に最適な張力Fよりも小さければ、転写に適した張力Tに調整可能である。よって、転写不良の発生を抑制することができる。また、転写部34e近傍以外にある連帳メディアPに付与される張力T3,T4を搬送に適した大きな張力Fに調整可能であるため、転写ニップNTrの上流側の搬送機構と下流側の搬送機構とで連帳メディアPの蛇行の発生を抑制することができる。このような構成とすることで、連帳メディアPの張力Tは、安定した転写性能が要求される箇所と、安定した搬送性能が要求される箇所とに分断されてそれぞれ調整可能であるので、転写性能を安定化させたとしても搬送性能が過渡的に不安定になることがない。したがって、搬送性能及び転写性能の両方を安定化させることができる。
また、本実施形態においては、転写部34eの下流側と第2ニップ部52の上流側との間にある連帳メディアPの張力T2に比べ、転写部34eの上流側と第1ニップ部51の下流側との間にある連帳メディアPの張力T1を小さくさせる。よって、転写部34eの上流側にある連帳メディアPは転写ニップNTrの形状にならいやすくなる。したがって、転写性能を良好に保つことができる。なお、連帳メディアPが転写ニップNTrの形状にならうとは、連帳メディアPの外形が転写ニップNTrの表面形状に沿って伸縮しつつ、転写ニップNTrと密着度合いが高まることを意味するものとする。
また、本実施形態においては、第2分断ニップN2が定着ニップNfから構成される。よって、トナー像を連帳メディアPに定着させる機能と、連帳メディアPの張力Tを分断させる機能とを定着ニップNfに担わせる。したがって、転写部34eに最適な張力Tと搬送に最適な張力Tとの両立と、装置全体の簡略化及び小型化とを実現することができる。
また、本実施形態においては、第1分断ニップN1と、第2分断ニップN2とを含む仮想平面VPは、転写部34eにより形成される転写ニップNTrから離れた位置にある。よって、転写ニップNTrが解除された場合、第1分断ニップN1と第2分断ニップN2とに挟まれた連帳メディアPは、連帳メディアPに付与される張力Tにより転写部34eから離間することができる。したがって、特別な機構を設けることなく連帳メディアPを転写部34eから離間させることができ、低コストで装置全体の小型化を実現することができる。
実施形態2.
実施形態2において、実施形態1と同様の構成及び機能についての説明は省略する。実施形態2は、給紙装置2及び巻取装置4の構成が実施形態1と同様である。実施形態2は、画像形成装置3が張力T1,T2をさらに調整する構成を備えている点で実施形態1と異なる。
図4は、本開示の実施形態2に係る要部構成例を示す図である。図4に示すように、図1の画像形成装置3は、転写部34eの上流側と、第1ニップ部51の下流側との間に、第1張力付与従動ローラー531、第1弾性体541、第1位置検出器551及び第1位置調整部561をさらに備えている。第1弾性体541は、例えば、金属ばね又は非金属ばねから構成され、第1張力付与従動ローラー531に付勢力を付与するものである。第1張力付与従動ローラー531は、転写部34eと第1ニップ部51とで挟まれている連帳メディアPの一部を第1弾性体541の付勢力により押し当てるものである。第1位置検出器551は、例えば、反射型光電センサーから構成され、第1張力付与従動ローラー531の位置の変位量を検知するものである。第1位置調整部561は、例えば、第1弾性体541の付勢力を物理的に規制する規制部材から構成され、制御部301からの指令により第1弾性体541の位置を変位させないストッパーとして機能するものである。例えば、制御部301は、押圧部34e5による連帳メディアPの押圧が解除された場合、第1位置調整部561により、連帳メディアPから第1張力付与従動ローラー531を退避させる。なお、制御部301は、第1張力付与従動ローラー531の位置の変位量が増加するにつれ、第1ニップ部51の線速度を下げる。
また、図4に示すように、画像形成装置3は、転写部34eの下流側と、第2ニップ部52の上流側との間に、第2張力付与従動ローラー532、第2弾性体542、第2位置検出器552及び第2位置調整部562を備えている。第2弾性体542は、例えば、金属ばね又は非金属ばねから構成され、第2張力付与従動ローラー532に付勢力を付与するものである。第2張力付与従動ローラー532は、転写部34eと第2ニップ部52とで挟まれている連帳メディアPの一部を第2弾性体542の付勢力により押し当てるものである。第2位置検出器552は、例えば、反射型光電センサーから構成され、第2張力付与従動ローラー532の位置の変位量を検知するものである。第2位置調整部562は、例えば、第2弾性体542の付勢力を物理的に規制する規制部材から構成され、制御部301からの指令により第2弾性体542の位置を変位させないストッパーとして機能するものである。例えば、制御部301は、押圧部34e5による連帳メディアPの押圧が解除された場合、第2位置調整部562により、連帳メディアPから第2張力付与従動ローラー532を退避させる。なお、制御部301は、第2張力付与従動ローラー532の位置の変位量が増加するにつれ、第2ニップ部52の線速度を上げる。
図4の一例では、第1張力付与従動ローラー531及び第2張力付与従動ローラー532は、連帳メディアPに押し当てられる際、連帳メディアPの画面形成面と反対側から押し当てる構成となっている。ただし、第1張力付与従動ローラー531は、連帳メディアPに画像が形成される前段側に設けられているため、連帳メディアPの画像形成面側から押し当てる構成であってもよい。
図5は、本開示の実施形態2に係る制御例を説明するフローチャートである。ステップS11において、制御部301は、第1位置検出器551から第1張力付与従動ローラー531の位置の変位量を取得したか否かを判定する。制御部301は、第1位置検出器551から第1張力付与従動ローラー531の位置の変位量を取得したと判定する場合(ステップS11;Y)、ステップS12の処理に移行する。制御部301は、第1位置検出器551から第1張力付与従動ローラー531の位置の変位量を取得していないと判定する場合(ステップS11;N)、ステップS11の処理を継続する。
ステップS12において、制御部301は、第1張力付与従動ローラー531の位置の変位量が増加傾向にあるか否かを判定する。制御部301は、第1張力付与従動ローラー531の位置の変位量が増加傾向にあると判定する場合(ステップS12;Y)、ステップS13の処理に移行する。制御部301は、第1張力付与従動ローラー531の位置の変位量が増加傾向にないと判定する場合(ステップS12;N)、ステップS14の処理に移行する。ステップS13において、制御部301は、閾値線速度よりも第1ニップ部51の線速度を下げ、ステップS11の処理に戻る。閾値線速度は、例えば、生産性を維持できる線速度が設定される。
ステップS14において、制御部301は、第1張力付与従動ローラー531の位置の変位量が減少傾向にあるか否かを判定する。制御部301は、第1張力付与従動ローラー531の位置の変位量が減少傾向にあると判定する場合(ステップS14;Y)、ステップS15の処理に移行する。制御部301は、第1張力付与従動ローラー531の位置の変位量が減少傾向にないと判定する場合(ステップS14;N)、ステップS17の処理に移行する。ステップS15において、制御部301は、閾値線速度よりも第1ニップ部51の線速度が遅いか否かを判定する。制御部301は、閾値線速度よりも第1ニップ部51の線速度が遅いと判定する場合(ステップS15;Y)、ステップS16の処理に移行する。制御部301は、閾値線速度よりも第1ニップ部51の線速度が遅くないと判定する場合(ステップS15;N)、ステップS17の処理に移行する。ステップS16において、制御部301は、閾値線速度よりも第1ニップ部51の線速度を上げ、ステップS11の処理に戻る。
ステップS17において、制御部301は、第2位置検出器552から第2張力付与従動ローラー532の位置の変位量を取得したか否かを判定する。制御部301は、第2位置検出器552から第2張力付与従動ローラー532の位置の変位量を取得したと判定する場合(ステップS17;Y)、ステップS18の処理に移行する。制御部301は、第2位置検出器552から第2張力付与従動ローラー532の位置の変位量を取得していないと判定する場合(ステップS17;N)、ステップS17の処理を継続する。
ステップS18において、制御部301は、第2張力付与従動ローラー532の位置の変位量が増加傾向にあるか否かを判定する。制御部301は、第2張力付与従動ローラー532の位置の変位量が増加傾向にあると判定する場合(ステップS18;Y)、ステップS19の処理に移行する。制御部301は、第2張力付与従動ローラー532の位置の変位量が増加傾向にないと判定する場合(ステップS18;N)、ステップS20の処理に移行する。ステップS19において、制御部301は、閾値線速度よりも第2ニップ部52の線速度を上げ、ステップS17の処理に戻る。
ステップS20において、制御部301は、第2張力付与従動ローラー532の位置の変位量が減少傾向にあるか否かを判定する。制御部301は、第2張力付与従動ローラー532の位置の変位量が減少傾向にあると判定する場合(ステップS20;Y)、ステップS21の処理に移行する。制御部301は、第2張力付与従動ローラー532の位置の変位量が減少傾向にないと判定する場合(ステップS20;N)、処理を終了する。ステップS21において、制御部301は、閾値線速度よりも第2ニップ部52の線速度が速いか否かを判定する。制御部301は、閾値線速度よりも第2ニップ部52の線速度が速いと判定する場合(ステップS21;Y)、ステップS22の処理に移行する。制御部301は、閾値線速度よりも第2ニップ部52の線速度が速くないと判定する場合(ステップS21;N)、処理を終了する。ステップS22において、制御部301は、閾値線速度よりも第2ニップ部52の線速度を下げ、ステップS17の処理に戻る。
以上の説明から、本実施形態において、第1張力付与従動ローラー531の位置の変位量が増加するにつれ、第1ニップ部51の線速度を下げる。よって、第1ニップ部51の線速度により第1張力付与従動ローラー531の位置の変位を相殺させることができる。したがって、転写部34eの上流側にある連帳メディアPの張力T1をほぼ均一に制御することができるため、転写ニップNTrが適切に形成され、画像品質を安定させることができる。
また、本実施形態においては、第2張力付与従動ローラー532の位置の変位量が増加するにつれ、第2ニップ部52の線速度を上げる。よって、第2ニップ部52の線速度により第2張力付与従動ローラー532の位置の変位を相殺させることができる。したがって、転写部34eの下流側にある連帳メディアPの張力T2をほぼ均一に制御することができるため、転写ニップNTrが適切に形成され、画像品質を安定させることができる。
また、本実施形態においては、押圧部34e5による連帳メディアPの押圧が解除された場合、連帳メディアPから第1張力付与従動ローラー531を退避させる。よって、転写ニップNTrの解除と、第1張力付与従動ローラー531による連帳メディアPに付与する張力Tの解除とを連動させることができる。したがって、転写ニップNTrの解除時に転写ベルト34e1から連帳メディアPを離間することができるので、連帳メディアPと転写ベルト34e1とを非接触状態に確実に移行させることができる。
また、本実施形態においては、押圧部34e5による連帳メディアPの押圧が解除された場合、連帳メディアPから第2張力付与従動ローラー532を退避させる。よって、転写ニップNTrの解除と、第2張力付与従動ローラー532による連帳メディアPに付与する張力Tの解除とを連動させることができる。したがって、転写ニップNTrの解除時に転写ベルト34e1から連帳メディアPを離間することができるので、連帳メディアPと転写ベルト34e1とを非接触状態に確実に移行させることができる。
以上、本開示に係る画像形成装置3、給紙装置2及び巻取装置4を実施形態に基づいて説明したが、本開示はこれに限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
本実施形態においては、張力付与機構61が給紙装置2及び巻取装置4のそれぞれに備えられている一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、張力付与機構61は、画像形成装置3内に設けられていてもよい。
また、本実施形態においては、張力付与機構61は、重り613と支持部材614とを別々に含む一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、張力付与機構61は、重り613と支持部材614とが一体的に構成されたダンサーアームを含んでもよい。張力付与機構61がダンサーアームを含む場合、エアダンパー615は、ダンサーアームを保持すればよい。
また、本実施形態においては、張力付与機構61は、重り613により連帳メディアPに張力Fを付与する一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、エアシリンダー又はスプリングでダンサーローラー612に荷重をかけることにより、ダンサーローラー612に加圧して張力Fを連帳メディアPに付与してもよい。なお、エアシリンダーの場合、エアシリンダーによる加圧はエアの圧力変動が張力Fの変動になる。また、スプリングの場合、スプリングを安定させるためのダンパーを設ける。
また、本実施形態においては、ベルト加熱方式として第1の回転部材352が定着ベルト352cを備えている構成の一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、ローラー加熱方式として第1の回転部材352が構成されてもよい。また、ローラー加圧方式として第2の回転部材353が下加圧ローラーとして機能する一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、ベルト加圧方式として第2の回転部材353が加圧ベルトを備えている構成であってもよい。
また、本実施形態においては、電子写真方式の画像形成装置3の一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、インクジェット方式のものであってもよい。インクジェット方式のものに本開示に係る画像形成装置3を適用すれば、インクを早期に定着させるために、熱をかけたりする場合であっても、印刷コストの増加及び画像品質の低下を抑制することができる。
また、本実施形態においては、定着部35が定着ニップNfにより連帳メディアPにトナー像を定着させる一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、光の熱により連帳メディアPにトナー像を定着させるフラッシュ定着であってもよい。フラッシュ定着の場合、第2ニップ部52は、フラッシュ定着の工程の後工程となるように定着工程の下流側に設ければよい。
また、本実施形態においては、第1位置検出器551及び第2位置検出器552のそれぞれが、反射型光電センサーから構成される一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、透過型光電センサーから構成されてもよい。また、CCD又はCMOS等の撮像素子から構成されてもよい。
2 給紙装置、21 給紙駆動部、22 給紙制御部
3 画像形成装置、34 画像形成部、34a 帯電装置、34b 露光装置
34c 現像装置、34d 像担持体
34e 転写部、34e1 転写ベルト、34e2 従動ローラー
34e3 一次転写ローラー、34e4 駆動ローラー
34e5 押圧部、34e51 二次転写ローラー、34e52 二次転写駆動部
34g ドラムクリーニング装置
35 定着部、352 第1の回転部材
352a 加熱ローラー、352b 加熱源、352c 定着ベルト
352d 上加圧ローラー
353 第2の回転部材、354 上側駆動部、355 下側駆動部
36 設定部、36a 表示部、36b 操作部、37 搬送ローラー対
37a 搬送従動ローラー、37b 搬送駆動ローラー、37c 搬送駆動部
301 制御部
4 巻取装置、41 巻取駆動部、42 巻取制御部
51 第1ニップ部
51a 第1ニップ従動ローラー、51b 第1ニップ駆動ローラー
51c 第1ニップ駆動部
52 第2ニップ部
52a 第2ニップ従動ローラー、52b 第2ニップ駆動ローラー
52c 第2ニップ駆動部
531 第1張力付与従動ローラー、532 第2張力付与従動ローラー
541 第1弾性体、542 第2弾性体
551 第1位置検出器、552 第2位置検出器
561 第1位置調整部、562 第2位置調整部
61 張力付与機構、611 従動ローラー
612 ダンサーローラー、612a ローラー本体、612b ローラー支軸
613 重り、613a 重り本体、613b 重り支軸、614 支持部材
615 エアダンパー
71 上側温度検知部、72 下側温度検知部
P,P1,P2 連帳メディア
NTr 転写ニップ、N1 第1分断ニップ、N2 第2分断ニップ
Nf 定着ニップ
F,T,T1,T2,T3,T4 張力
VP 仮想平面

Claims (7)

  1. 連帳メディアに作像可能な画像形成装置であって、
    トナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に形成された前記トナー像を前記連帳メディアに転写ニップを介して転写する転写部と、
    前記転写部の上流側に設けられ、前記連帳メディアに付与される張力を分断させる第1分断ニップを前記連帳メディアに形成可能な第1ニップ部と、
    前記転写部の下流側に設けられ、前記連帳メディアに付与される張力を分断させる第2分断ニップを前記連帳メディアに形成可能な第2ニップ部と、
    前記転写部により前記トナー像を前記連帳メディアに転写させる場合、前記第1ニップ部による前記第1分断ニップの形成処理と前記第2ニップ部による前記第2分断ニップの形成処理とを制御する制御部と、
    弾性体と、
    前記転写部と前記第1ニップ部とで挟まれている前記連帳メディアの一部を前記弾性体の付勢力により押し当てる張力付与従動ローラーと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記張力付与従動ローラーの位置の変位量が増加するにつれ、前記第1ニップ部の線速度を下げることにより、前記第1ニップ部の上流側及び前記第2ニップ部の下流側のそれぞれにある前記連帳メディアの張力と比べ、前記第1ニップ部の下流側と前記第2ニップ部の上流側との間にある前記連帳メディアの張力を小さくさせる、
    画像形成装置。
  2. 前記転写部は、
    前記像担持体に形成された前記トナー像が転写される転写ベルトと、
    前記転写ベルトに前記連帳メディアを押圧自在な押圧部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記押圧部による前記連帳メディアの押圧が解除された場合、前記連帳メディアから前記張力付与従動ローラーを退避させる、
    請求項に記載の画像形成装置。
  3. 連帳メディアに作像可能な画像形成装置であって、
    トナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に形成された前記トナー像を前記連帳メディアに転写ニップを介して転写する転写部と、
    前記転写部の上流側に設けられ、前記連帳メディアに付与される張力を分断させる第1分断ニップを前記連帳メディアに形成可能な第1ニップ部と、
    前記転写部の下流側に設けられ、前記連帳メディアに付与される張力を分断させる第2分断ニップを前記連帳メディアに形成可能な第2ニップ部と、
    前記転写部により前記トナー像を前記連帳メディアに転写させる場合、前記第1ニップ部による前記第1分断ニップの形成処理と前記第2ニップ部による前記第2分断ニップの形成処理とを制御する制御部と、
    弾性体と、
    前記転写部と前記第2ニップ部とで挟まれている前記連帳メディアの一部を前記弾性体の付勢力により押し当てる張力付与従動ローラーと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記張力付与従動ローラーの位置の変位量が増加するにつれ、前記第2ニップ部の線速度を上げることにより、前記第1ニップ部の上流側及び前記第2ニップ部の下流側のそれぞれにある前記連帳メディアの張力と比べ、前記第1ニップ部の下流側と前記第2ニップ部の上流側との間にある前記連帳メディアの張力を小さくさせる、
    画像形成装置。
  4. 前記転写部は、
    前記像担持体に形成された前記トナー像が転写される転写ベルトと、
    前記転写ベルトに前記連帳メディアを押圧自在な押圧部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記押圧部による前記連帳メディアの押圧が解除された場合、前記連帳メディアから前記張力付与従動ローラーを退避させる、
    請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    前記転写部の下流側と前記第2ニップ部の上流側との間にある前記連帳メディアの張力に比べ、前記転写部の上流側と前記第1ニップ部の下流側との間にある前記連帳メディアの張力を小さくさせる、
    請求項1~4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2分断ニップは、
    定着ニップから構成されるものであり、
    前記トナー像は、
    前記定着ニップを介して、熱及び圧力により定着される、
    請求項1~5の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1分断ニップと、前記第2分断ニップとが同一の仮想平面に含まれるものであって、
    前記仮想平面は、
    前記転写部により形成される前記転写ニップから離れた位置にある、
    請求項1~の何れか一項に記載の画像形成装置。
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