JP2017078805A - 画像形成装置、画像形成システムおよび用紙搬送制御方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システムおよび用紙搬送制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】定着部の熱により用紙がヤレ紙になるのを抑制しつつ、用紙が転写ニップに対して位置ずれするのを抑制することが可能な画像形成装置、画像形成システムおよび用紙搬送制御方法を提供することである。【解決手段】画像形成装置は、転写部と、定着部と、転写ニップと定着ニップの間における用紙の搬送経路の経路長を連続的に変更する経路長変更部と、前記転写ニップから前記定着ニップに向けて前記用紙を搬送する搬送部と、前記搬送経路の経路長を第1経路長から第2経路長に変更した後、前記転写ニップにおける前記用紙の搬送を停止させた状態で、前記搬送経路の経路長を前記第2経路長から前記第1経路長に変更する制御を行う制御部と、を備え、前記搬送部は、前記像担持体と前記転写ローラーが離間しているとき、前記転写ニップにおいて前記用紙との間に発生する電位差によって前記用紙の前記転写ニップに対応する位置を静電的に吸着する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システムおよび用紙搬送制御方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体ドラム(像担持体)へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接または間接的に用紙に転写させた後、定着ニップで加熱、加圧して定着させることにより用紙にトナー像を形成する。
このような画像形成装置では、連続紙の印刷動作中に例えばトナー像に濃度ムラ等が生じたとき、当該濃度ムラを補正するため、当該印刷動作の途中で画像形成条件を変更する動作(以下、補正動作)を行う場合がある。例えば、中間転写方式の構成の場合、中間転写ベルトにパッチ画像を形成することで補正動作を行う。
このように印刷動作の途中で補正動作を行う場合、中間転写ベルトと転写ローラーとの転写ニップに位置する用紙に中間転写ベルト上のパッチ画像が転写されないように中間転写ベルトを転写ローラーから離間させて印刷動作を中断する。印刷動作が中断されるのに伴い、連続紙の搬送を停止すると、印刷動作の中断時に用紙の定着ニップに位置する部分が定着部の熱の影響を受けてしまい、当該用紙がヤレ紙になってしまう問題が生じる。
上記問題に対して、例えば、特許文献1には、印刷動作の途中で印刷動作が中断された際に、転写ニップと定着部の間の搬送経路の経路長を変更する技術が開示されている。特許文献1の技術では、連続紙の転写ニップに位置する部分の搬送を止める際に、当該経路長を長くするように変更して、連続紙の転写ニップと定着ニップとの間に位置する部分の長さを長くする。そして、連続紙の転写ニップに位置する部分の搬送を停止させた後、定着部による搬送を停止させずに当該経路長を徐々に短くするように変更する。このようにすることで、連続紙の転写ニップと定着ニップとの間の部分のみを定着ニップに向けて搬送することで、当該連続紙がヤレ紙になるのを抑制できる。
また、特許文献2には、印刷を中断しても定着部による連続紙の搬送を止めないでそのまま連続紙を搬送し、印刷を再開する際に、印刷を中断した時点において連続紙の転写ニップに位置していた部分を転写ニップの位置までバックフィードさせてから再開後の印刷を実行する構成が開示されている。
特開平05−158309号公報 特開2010−102158号公報
ところで、印刷動作の途中で補正動作を行う場合、中間転写ベルトを転写ローラーから離間させるので、特許文献1,2の技術では、連続紙の転写ニップに位置する部分が、転写ニップと定着ニップとの間の部分の搬送により、転写ニップに対して位置ずれしてしまい、ひいては中間転写ベルトと転写ローラーを再度圧着させた際に画像ずれが発生するおそれがあった。
本発明の目的は、定着部の熱により用紙がヤレ紙になるのを抑制しつつ、連続紙が転写ニップに対して位置ずれするのを抑制することが可能な画像形成装置、画像形成システムおよび用紙搬送制御方法を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、
トナー像を像担持体に形成し、当該像担持体と転写ローラーとの間で形成される転写ニップにおいて当該像担持体に形成されたトナー像を用紙に転写する転写部と、
前記転写部により前記用紙に転写された前記トナー像を定着ニップで定着する定着部と、
前記転写ローラーを前記像担持体から離間させる離間部と、
前記転写ニップと前記定着ニップの間における前記用紙の搬送経路の経路長を第1経路長と当該第1経路長より長い第2経路長との間で連続的に変更する経路長変更部と、
前記転写ローラーの回転により前記転写ニップから前記定着ニップに向けて前記用紙を搬送する搬送部と、
前記転写ニップにおいて、前記用紙と前記搬送部に電位差を発生させる電位差発生部と、
前記転写部により前記用紙に形成されたトナー像の濃度補正動作が実行される前に前記搬送経路の経路長を前記第1経路長から前記第2経路長に変更した後、前記濃度補正動作が実行される際に、前記転写ローラーを前記像担持体から離間させ、かつ、前記転写ローラーの回転を停止させることにより前記転写ニップにおける前記用紙の搬送を停止させた状態で、前記搬送経路の経路長を前記第2経路長から前記第1経路長に変更する制御を行う制御部と、
を備え、
前記搬送部は、前記像担持体と前記転写ローラーが離間しているとき、前記転写ニップにおいて前記用紙との間に発生する電位差によって前記用紙の前記転写ニップに対応する位置を静電的に吸着する。
本発明に係る画像形成システムは、
画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
トナー像を像担持体に形成し、当該像担持体と転写ローラーとの間で形成される転写ニップにおいて当該像担持体に形成されたトナー像を用紙に転写する転写部と、
前記転写部により前記用紙に転写された前記トナー像を定着ニップで定着する定着部と、
前記転写ローラーを前記像担持体から離間させる離間部と、
前記転写ニップと前記定着ニップの間における前記用紙の搬送経路の経路長を第1経路長と当該第1経路長より長い第2経路長との間で連続的に変更する経路長変更部と、
前記転写ローラーの回転により前記転写ニップから前記定着ニップに向けて前記用紙を搬送する搬送部と、
前記転写ニップにおいて、前記用紙と前記搬送部に電位差を発生させる電位差発生部と、
前記転写部により前記用紙に形成されたトナー像の濃度補正動作が実行される前に前記搬送経路の経路長を前記第1経路長から前記第2経路長に変更した後、前記濃度補正動作が実行される際に、前記転写ローラーを前記像担持体から離間させ、かつ、前記転写ローラーの回転を停止させることにより前記転写ニップにおける前記用紙の搬送を停止させた状態で、前記搬送経路の経路長を前記第2経路長から前記第1経路長に変更する制御を行う制御部と、
を備え、
前記搬送部は、前記像担持体と前記転写ローラーが離間しているとき、前記転写ニップにおいて前記用紙との間に発生する電位差によって前記用紙の前記転写ニップに対応する位置を静電的に吸着する。
本発明に係る用紙搬送制御方法は、
トナー像を像担持体に形成し、当該像担持体と転写ローラーとの間で形成される転写ニップにおいて当該像担持体に形成されたトナー像を用紙に転写する転写部と、前記転写部により前記用紙に転写された前記トナー像を定着ニップで定着する定着部と、前記転写ローラーの回転により前記転写ニップから前記定着ニップに向けて前記用紙を搬送する搬送部と、を備えた画像形成装置の用紙搬送制御方法であって、
前記転写ローラーを前記像担持体から離間させ、
前記転写ニップと前記定着ニップの間における前記用紙の搬送経路の経路長を第1経路長と当該第1経路長より長い第2経路長との間で連続的に変更し、
前記転写ニップにおいて、前記用紙と前記搬送部に電位差を発生させ、
前記転写部により前記用紙に形成されたトナー像の濃度補正動作が実行される前に前記搬送経路の経路長を前記第1経路長から前記第2経路長に変更した後、前記濃度補正動作が実行される際に、前記転写ローラーを前記像担持体から離間させ、かつ、前記転写ローラーの回転を停止させることにより前記転写ニップにおける前記用紙の搬送を停止させた状態で、前記搬送経路の経路長を前記第2経路長から前記第1経路長に変更する制御を行い、
前記搬送部が、前記像担持体と前記転写ローラーが離間しているとき、前記転写ニップにおいて前記用紙との間に発生する電位差によって前記用紙の前記転写ニップに対応する位置を静電的に吸着する。
本発明によれば、定着部の熱により用紙がヤレ紙になるのを抑制しつつ、用紙が転写ニップに対して位置ずれするのを抑制することができる。
本実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 画像形成時における搬送経路の経路長が第1経路長のときの二次転写ユニット周辺の拡大図である。 画像形成時における搬送経路の経路長が第2経路長のときの二次転写ユニット周辺の拡大図である。 パッチ画像形成時における搬送経路の経路長が第2経路長のときの二次転写ユニット周辺の拡大図である。 パッチ画像形成時における搬送経路の経路長が第2経路長から第1経路長に変位するときの二次転写ユニット周辺の拡大図である。 パッチ画像形成時における搬送経路の経路長が第1経路長のときの二次転写ユニット周辺の拡大図である。 画像形成装置における経路長変更制御の動作例の一例を示すフローチャートである。 変形例に係る二次転写ユニットの拡大図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに二次転写することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60および制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データ(入力画像データ)を受信し、この画像データに基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42、二次転写ユニット90等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示および説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、またはKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
帯電装置414は、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分逆転方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。現像装置412は、現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム413に供給することによって感光体ドラム413の表面にトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423およびベルトクリーニング装置426等を備える。中間転写ユニット42は、本発明の「転写部」に対応し、中間転写ベルト421は、本発明の「像担持体」に対応する。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト421はA方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に体積抵抗率が8〜11[logΩ・cm]である高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部100からの制御信号によって回転駆動される。なお、中間転写ベルト421については、導電性および弾性を有するものであれば、材質、厚さおよび硬度を限定しない。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
二次転写ユニット90は、二次転写ローラー91、無端状の二次転写ベルト92、経路長変更ローラー93、下流側ローラー94および張力ローラー95等を有している。二次転写ローラー91は、本発明の「転写ローラー」に対応し、二次転写ベルト92は、本発明の「搬送部」および「エンドレスベルト」に対応する。
二次転写ローラー91は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。二次転写ローラー91は、制御部100により駆動、停止の制御がなされる。
中間転写ベルト421および二次転写ベルト92を挟んで、二次転写ローラー91がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。二次転写ニップは、本発明の「転写ニップ」に対応する。
二次転写ベルト92は、ポリフッ化ビニリデンからなる半導電ベルトにより形成され、二次転写ローラー91、経路長変更ローラー93、下流側ローラー94および張力ローラー95によってループ状に張架される。二次転写ベルト92は、上側に位置する部分の上面が用紙Sの搬送面となっており、当該搬送面が、二次転写ニップと定着ニップとの間における用紙Sの搬送経路を形成している。
経路長変更ローラー93は、二次転写ベルト92の搬送面の反対側、つまり、裏側の面に接触している。下流側ローラー94は、二次転写ベルト92の回転方向において二次転写ローラー91よりも下流側、つまり、二次転写ベルト92の下流端に位置している。
張力ローラー95は、二次転写ベルト92の下側に位置する部分の内側を向く面に接触しており、二次転写ベルト92に適度な張力を与えている。経路長変更ローラー93および張力ローラー95は、上下に延びるリンク部材96により接続されており、用紙Sの搬送経路の経路長を連続的に変更可能に構成されている。搬送経路の経路長の変更動作については後述する。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側、つまり、一次転写ローラー422と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、図示しない電圧印加部によりバックアップローラー423Bに二次転写バイアスを印加し、用紙Sの表面側、つまり、中間転写ベルト421と当接する側にトナーと同極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。電圧印加部は、本発明の「電位差発生部」に対応する。
また、二次転写バイアスにより用紙Sの表面側には、例えば負極性の電荷が付与された場合、用紙Sの裏面側には、正極性の電荷が偏った状態となる。このため、用紙Sの裏面に接触する二次転写ベルト92にも誘電分極により、表側に負極性の電荷が誘起され、裏側に正極性の電荷が誘起される。これにより、用紙Sと二次転写ベルト92の間に電位差が発生して、用紙Sと二次転写ベルト92が電気的に引きつけ合うので、二次転写ベルト92は、用紙Sの二次転写ニップに対応する位置を静電的に吸着するようになっている。
また、画像形成部40は、例えば、トナー像における濃度ムラ等が発生したような場合、制御部100により画像形成条件を補正する。具体的に、画像形成部40は、中間転写ベルト421にパッチ画像を形成し、図示しない濃度検知部により当該パッチ画像の濃度を検知することにより、画像形成条件を補正する。このような補正動作が実行された場合、中間転写ベルト421と二次転写ベルト92とが接触したままだと、中間転写ベルト421上のパッチ画像が二次転写ベルト92に付着してしまう。
そこで、本実施の形態では、中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421と二次転写ベルト92とが接触する転写位置と、中間転写ベルト421と二次転写ベルト92とが離間する離間位置との間で移動可能に構成されている。制御部100は、補正動作を実行する場合、図示しない離間部を制御することで、中間転写ユニット42を転写位置から離間位置に移動させるように中間転写ユニット42の位置を制御する。
定着部60は、用紙Sの定着面であるトナー像が形成されている面側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面である定着面の反対の面側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材または裏面側支持部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62および定着ローラー63を有する。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とによって張架されている。
加熱ローラー62は、加熱源(ハロゲンヒーター)を内蔵し、定着ベルト61を加熱する。加熱源によって加熱ローラー62が加熱され、その結果、定着ベルト61が加熱される。
定着ローラー63は、制御部100によって駆動制御されることで時計回り方向に回転する。定着ローラー63が回転することにより、定着ベルト61および加熱ローラー62は、時計回り方向に従動回転する。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材である加圧ローラー64を有する。加圧ローラー64は、定着ベルト61との間で用紙Sを挟持して搬送する定着ニップを形成している。加圧ローラー64は、制御部100によって駆動制御されることで反時計回り方向に回転する。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
次に、経路長変更ローラー93および張力ローラー95による搬送経路の経路長の変更動作について説明する。図3は、画像形成時における搬送経路の経路長が第1経路長のときの二次転写ユニット90周辺の拡大図である。図4は、画像形成時における搬送経路の経路長が第2経路長のときの二次転写ユニット90周辺の拡大図である。
図3および図4に示すように、リンク部材96は、図示を省略するが上下に延びるラックギヤが外面に形成されており、当該ラックギヤと噛み合うピニオンギヤ97が回転することにより上下方向に移動するようになっている。経路長変更ローラー93および張力ローラー95は、図3の位置と図4の位置の間を移動可能となっており、リンク部材96の移動動作により、上下方向に移動するように構成されている。なお、リンク部材96は、カム等によって付勢されることによって上下方向に移動するような構成であっても良い。
経路長変更ローラー93が図3の位置から図4の位置に向けて移動すると、二次転写ベルト92の搬送面は、経路長変更ローラー93に下から押されることで、上に凸となる状態に変位していく。
具体的には、経路長変更ローラー93が図3の位置の場合、搬送経路の経路長は、二次転写ローラー91から下流側ローラー94までの用紙Sの搬送方向における長さである第1経路長D1(例えば、426mm)となる。経路長変更ローラー93が図4の位置の場合、搬送経路の経路長は、二次転写ベルト92における二次転写ローラー91の位置から経路長変更ローラー93までの第1長さD21(例えば、276mm)と、二次転写ベルト92における経路長変更ローラー93の位置から下流側ローラー94までの第2長さD22(例えば、276mm)を足し合わせた第2経路長D2(552mm)となる。
このように、経路長変更ローラー93は、転写ニップと定着部60との間における用紙Sの搬送経路の経路長を、第1経路長D1と、第1経路長D1よりも長い第2経路長D2との間で連続的に変更可能に構成されている。
ここで、連続紙である用紙Sの印刷動作の途中で補正動作が実行される場合、用紙Sが二次転写ベルト92上に配置されたまま、用紙Sの搬送が停止される。このとき、定着部60による用紙Sの搬送を停止すると、定着ニップに位置する用紙Sが定着部60の熱の影響を受けて、当該用紙Sがヤレ紙となってしまう。
そこで、本実施の形態では、制御部100が、中間転写ユニット42により用紙Sに形成されたトナー像の補正動作が実行される前に搬送経路の経路長を第1経路長D1から第2経路長D2に変更する。図5に示すように、制御部100は、経路長を変更した後、補正動作が実行される際に、二次転写ローラー91を中間転写ベルト421から離間させ、かつ、二次転写ローラー91の回転を停止させることにより二次転写ニップにおける用紙Sの搬送を停止させる。そして、制御部100は、この状態で、搬送経路の経路長を第2経路長D2から第1経路長D1に変更する制御を行う。
第1経路長D1を第2経路長D2に変更することで、用紙Sの二次転写ニップと定着部60との間に位置する部分の長さを長くすることができる。その後、中間転写ベルト421を離間位置に移動させ、用紙Sの二次転写ローラー91と接触する部分における用紙Sの搬送を停止する。
そして、第2経路長D2を第1経路長D1に変更することで、用紙Sの二次転写ニップと定着部60との間に位置する部分が定着部60により搬送されていくので、用紙Sの二次転写ローラー91による搬送を停止させても、用紙Sが定着ニップに止まらない。そのため、用紙Sが定着部60の熱の影響でヤレ紙になるのを抑制することができる。
また、二次転写ニップと定着部60の間の搬送経路の経路長を長くしている間、定着部60による搬送速度をそのままにしておくと、二次転写ニップと定着部60との間の経路長と、搬送速度とのバランスが崩れてしまう。
そのため、制御部100は、搬送経路の経路長を長くしている間、定着部60の搬送速度を、二次転写ローラー91による搬送速度である第1速度(例えば、157.5mm/sec)から第1速度より遅い第2速度(例えば、152.5mm/sec)に変更する。このようにすることで、二次転写ニップと定着部60との間の経路長と搬送速度のバランスが崩れるのを抑制することができる。
一方、経路長を第2経路長D2とした後、定着部60の搬送速度を第2速度に維持しておくと、第1速度である二次転写ローラー91により用紙Sが搬送されていくので、二次転写ニップと定着部60の間で用紙Sに弛みが出やすい。そこで、制御部100は、用紙Sに弛みが出ないように定着部60の搬送速度を制御する。
より詳細に、二次転写ニップと定着部60の間の搬送経路の経路長が第2経路長D2となったら、制御部100は、定着部60の搬送速度を、第2速度から第1速度に変更する。これにより、二次転写ローラー91による搬送速度に合わせることができるので、二次転写ニップと定着部60の間において、用紙Sに弛みが出るのを抑制することができる。
ところで、補正動作中において、二次転写ローラー91は停止しているが、定着部60は動作し続けているので、定着部60による搬送により用紙Sの二次転写ニップに対応する位置P1がずれてしまうおそれがある。用紙Sの位置P1がずれてしまうと、補正動作終了後に、中間転写ベルト421を転写位置に移動させて、画像形成動作を再開させた際に、画像のずれが発生してしまう。
しかし、本実施の形態では、二次転写ベルト92が用紙Sの二次転写ニップに対応する位置を静電的に吸着するので、二次転写ローラー91による搬送が停止している以上、用紙Sの二次転写ニップに対応する位置P1は、二次転写ベルト92の二次転写ニップに対する移動を規制されている。
このように、用紙Sの位置P1が二次転写ニップに対する移動を規制されることで、搬送経路の経路長が第2経路長D2であるときの、用紙Sの下流側ローラー94に対応する位置P2が、経路長を短くする動作において徐々に定着部60の搬送により、図6および図7に示すように、徐々に定着部60に近づいていき、経路長を第1経路長D1になった時において定着ニップに到達しても、用紙Sの位置P1がずれるのを抑制することができる。
そして、制御部100は、経路長が第1経路長D1になったタイミングで、中間転写ベルト421を離間位置から転写位置に移動させ、二次転写ローラー91の搬送を再開させるように制御する。これにより、スムーズに画像形成動作を再開させることができる。
また、制御部100は、補正動作でかかる時間(例えば、0.8秒)内で経路長を短くする制御が完了するように経路長変更ローラー93の移動速度を制御すると良い。このようにすることで、補正動作から画像形成動作へスムーズに移行させることができる。
次に、以上のような制御部100を備えた画像形成装置1における経路長変更制御の動作例について説明する。図8は、画像形成装置1における経路長変更制御の動作例の一例を示すフローチャートである。図8における処理は、制御部100が補正動作の実行指示を受け付けたときに実行される。
まず、制御部100は、搬送経路の経路長が第1経路長D1から第2経路長D2になるように経路長変更ローラー93を動作させる(ステップS101)。
次に、制御部100は、搬送経路の経路長が第2経路長D2になったか否かについて判定する(ステップS102)。判定の結果、経路長が第2経路長D2になっていない場合(ステップS102、NO)、制御部100は、ステップS102の判定を繰り返し、経路長が第2経路長D2になった場合(ステップS102、YES)、経路長変更ローラー93を停止する(ステップS103)。
次に、制御部100は、補正動作開始の指示を受け付けたか否かについて判定する(ステップS104)。判定の結果、制御部100は、補正動作が開始されていない場合(ステップS104、NO)、ステップS104の判定処理を繰り返す。一方、制御部100は、補正動作が開始されている場合(ステップS104、YES)、二次転写ローラー91の回転動作を停止する(ステップS105)。
次に、制御部100は、中間転写ユニット42を離間位置に移動させる(ステップS106)。次に、制御部100は、搬送経路の経路長が第2経路長D2から第1経路長D1になるように経路長変更ローラー93を動作させる(ステップS107)。なお、ステップS105〜S107の処理は、同時に行われる。
次に、制御部100は、搬送経路の経路長が第1経路長D1になったか否かについて判定する(ステップS108)。判定の結果、制御部100は、搬送経路の経路長が第1経路長D1になってない場合(ステップS108、NO)、ステップS108の判定処理を繰り返す。一方、制御部100は、搬送経路の経路長が第1経路長D1になった場合(ステップS108、YES)、経路長変更ローラー93を停止する(ステップS109)。
次に、制御部100は、二次転写ローラー91を駆動、つまり、二次転写ローラー91の回転動作を開始させる(ステップS110)。次に、制御部100は、中間転写ユニット42を転写位置に移動させて(ステップS111)、本制御を終了する。なお、ステップS109〜S110の処理は、同時に行われる。
以上、詳しく説明したように、本実施の形態における画像形成装置1は、トナー像を中間転写ベルト421に形成し、当該中間転写ベルト421と二次転写ローラー91との間で形成される二次転写ニップにおいて当該中間転写ベルト421に形成されたトナー像を用紙に転写する中間転写ユニット42と、中間転写ユニット42により用紙Sに転写されたトナー像を定着ニップで定着する定着部60と、二次転写ローラー91を中間転写ベルト421から離間させる離間部と、二次転写ニップと定着ニップの間における用紙Sの搬送経路の経路長を第1経路長と当該第1経路長との間で連続的に変更する経路長変更ローラー93と、二次転写ローラー91の回転により二次転写ニップから定着ニップに向けて用紙Sを搬送する二次転写ベルト92と、二次転写ニップにおいて、用紙Sと二次転写ベルト92に電位差を発生させ、中間転写ユニット42により用紙Sに形成されたトナー像の濃度補正動作が実行される前に搬送経路の経路長を第1経路長から第2経路長に変更した後、濃度補正動作が実行される際に、二次転写ローラー91を中間転写ベルト421から離間させ、かつ、二次転写ローラー91の回転を停止させることにより二次転写ニップにおける用紙Sの搬送を停止させた状態で、搬送経路の経路長を第2経路長から第1経路長に変更する制御を行う制御部100と、を備え、二次転写ベルト92は、中間転写ベルト421と二次転写ローラー91が離間しているとき、二次転写ニップにおいて用紙Sとの間に発生する電位差によって用紙Sの二次転写ニップに対応する位置を静電的に吸着する。
このように構成した本実施の形態によれば、定着部60の熱により用紙Sがヤレ紙になるのを抑制しつつ、用紙Sが二次転写ニップに対して位置ずれするのを抑制することができる。
なお、上記実施の形態では、1つの経路長変更ローラー93のみで搬送経路の経路長を変更していたが、本発明はこれに限定されず、複数の経路長変更ローラーで搬送経路の経路長を変更してもよい。
図9は、変形例に係る二次転写ユニット90の拡大図である。
例えば、図9に示すように、二次転写ユニット90は、経路長変更部98として二次転写ベルト92の搬送面の裏側に接触する第1ローラー98Aと、第1ローラー98Aに対して下流側ローラー94側における二次転写ベルト92の搬送面の裏側に接触する第2ローラー98Bとを有している。
また、用紙の搬送方向における第1ローラー98Aと第2ローラー98Bとの間における二次転写ベルト92と離れた位置には、回動軸98Cが設けられている。回動軸98Cは、第1リンク98Dによって第1ローラー98Aとリンクされ、第2リンク98Eによって第2ローラー98Eとリンクされている。
制御部100は、用紙の剛性に応じて回動軸98Cを中心に第1リンク98Bの用紙Dおよび第2リンク98Eを回動させることにより、二次転写ベルト92の搬送面における曲率、つまり搬送経路の曲率を変更する。
具体的に、用紙の剛性が高い場合、第1ローラー98Aと第2ローラー98Bとが互いに近づく側に第1ローラー98Aおよび第2ローラー98Bを回動させる。また、用紙の剛性が低い場合、第1ローラー98Aと第2ローラー98Bとが互いに離れる側に第1ローラー98Aおよび第2ローラー98Bを回動させる。このようにすることで、用紙の剛性に応じて用紙の二次転写ベルト92に対する密着性を確保することができるので、用紙Sの剛性に応じた二次転写ベルト92における用紙Sの吸着性を確保することができる。
また、この構成で搬送経路の経路長を変更するには、例えば回動軸98Cおよび張力ローラー95を上下方向に移動させることで当該経路長を変更することができる。
また、上記実施の形態では、用紙として連続紙を例示したが、連続紙は、折り畳み紙であってもよいし、連帳ロール紙であってもよい。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムに適用できる。複数のユニットには、例えば後処理装置、ネットワーク接続された制御装置等の外部装置が含まれる。
1 画像形成装置
40 画像形成部
60 定着部
91 二次転写ローラー
92 二次転写ベルト
93 経路長変更ローラー
94 下流側ローラー
95 張力ローラー
100 制御部
421 中間転写ベルト
D1 第1経路長
D2 第2経路長

Claims (8)

  1. トナー像を像担持体に形成し、当該像担持体と転写ローラーとの間で形成される転写ニップにおいて当該像担持体に形成されたトナー像を用紙に転写する転写部と、
    前記転写部により前記用紙に転写された前記トナー像を定着ニップで定着する定着部と、
    前記転写ローラーを前記像担持体から離間させる離間部と、
    前記転写ニップと前記定着ニップの間における前記用紙の搬送経路の経路長を第1経路長と当該第1経路長より長い第2経路長との間で連続的に変更する経路長変更部と、
    前記転写ローラーの回転により前記転写ニップから前記定着ニップに向けて前記用紙を搬送する搬送部と、
    前記転写ニップにおいて、前記用紙と前記搬送部に電位差を発生させる電位差発生部と、
    前記転写部により前記用紙に形成されたトナー像の濃度補正動作が実行される前に前記搬送経路の経路長を前記第1経路長から前記第2経路長に変更した後、前記濃度補正動作が実行される際に、前記転写ローラーを前記像担持体から離間させ、かつ、前記転写ローラーの回転を停止させることにより前記転写ニップにおける前記用紙の搬送を停止させた状態で、前記搬送経路の経路長を前記第2経路長から前記第1経路長に変更する制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記搬送部は、前記像担持体と前記転写ローラーが離間しているとき、前記転写ニップにおいて前記用紙との間に発生する電位差によって前記用紙の前記転写ニップに対応する位置を静電的に吸着する、
    画像形成装置。
  2. 前記搬送部は、エンドレスベルトであり、
    前記エンドレスベルトの回転方向において前記転写ローラーよりも下流側に位置する下流側ローラーと、
    前記エンドレスベルトの張力を維持する張力ローラーと、
    を備え、
    前記経路長変更部は、前記転写ローラー、前記下流側ローラーおよび前記張力ローラーとともに前記エンドレスベルトを巻き架けるローラーを有する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記経路長変更部は、前記用紙の搬送方向における、前記転写ローラーと前記下流側ローラーの間において、前記エンドレスベルトの前記用紙に対向する搬送面と反対側の面に接触し、前記用紙側に向けて移動することで、前記搬送経路の前記経路長を変更する、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記張力ローラーは、前記経路長変更部に接続されている、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記経路長変更部は、前記転写ニップと前記定着ニップとの間における前記用紙の前記搬送経路の曲率を変更し、
    前記制御部は、前記用紙の剛性に応じて、前記搬送経路の曲率を変更するように前記経路長変更部を制御する、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記経路長変更部は、前記エンドレスベルトの前記用紙に対向する搬送面と反対側の面に接触する第1ローラーと、前記第1ローラーに対して前記下流側ローラー側の位置における前記反対側の面に接触する第2ローラーと、前記エンドレスベルトの内側における前記用紙の搬送方向の前記第1ローラーと前記第2ローラーの間に位置する回動軸と、前記回動軸と前記第1ローラーとを接続する第1リンクと、前記回動軸と、前記第2ローラーとを接続する第2リンクとを有する、
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
    トナー像を像担持体に形成し、当該像担持体と転写ローラーとの間で形成される転写ニップにおいて当該像担持体に形成されたトナー像を用紙に転写する転写部と、
    前記転写部により前記用紙に転写された前記トナー像を定着ニップで定着する定着部と、
    前記転写ローラーを前記像担持体から離間させる離間部と、
    前記転写ニップと前記定着ニップの間における前記用紙の搬送経路の経路長を第1経路長と当該第1経路長より長い第2経路長との間で連続的に変更する経路長変更部と、
    前記転写ローラーの回転により前記転写ニップから前記定着ニップに向けて前記用紙を搬送する搬送部と、
    前記転写ニップにおいて、前記用紙と前記搬送部に電位差を発生させる電位差発生部と、
    前記転写部により前記用紙に形成されたトナー像の濃度補正動作が実行される前に前記搬送経路の経路長を前記第1経路長から前記第2経路長に変更した後、前記濃度補正動作が実行される際に、前記転写ローラーを前記像担持体から離間させ、かつ、前記転写ローラーの回転を停止させることにより前記転写ニップにおける前記用紙の搬送を停止させた状態で、前記搬送経路の経路長を前記第2経路長から前記第1経路長に変更する制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記搬送部は、前記像担持体と前記転写ローラーが離間しているとき、前記転写ニップにおいて前記用紙との間に発生する電位差によって前記用紙の前記転写ニップに対応する位置を静電的に吸着する、
    画像形成システム。
  8. トナー像を像担持体に形成し、当該像担持体と転写ローラーとの間で形成される転写ニップにおいて当該像担持体に形成されたトナー像を用紙に転写する転写部と、前記転写部により前記用紙に転写された前記トナー像を定着ニップで定着する定着部と、前記転写ローラーの回転により前記転写ニップから前記定着ニップに向けて前記用紙を搬送する搬送部と、を備えた画像形成装置の用紙搬送制御方法であって、
    前記転写ローラーを前記像担持体から離間させ、
    前記転写ニップと前記定着ニップの間における前記用紙の搬送経路の経路長を第1経路長と当該第1経路長より長い第2経路長との間で連続的に変更し、
    前記転写ニップにおいて、前記用紙と前記搬送部に電位差を発生させ、
    前記転写部により前記用紙に形成されたトナー像の濃度補正動作が実行される前に前記搬送経路の経路長を前記第1経路長から前記第2経路長に変更した後、前記濃度補正動作が実行される際に、前記転写ローラーを前記像担持体から離間させ、かつ、前記転写ローラーの回転を停止させることにより前記転写ニップにおける前記用紙の搬送を停止させた状態で、前記搬送経路の経路長を前記第2経路長から前記第1経路長に変更する制御を行い、
    前記搬送部が、前記像担持体と前記転写ローラーが離間しているとき、前記転写ニップにおいて前記用紙との間に発生する電位差によって前記用紙の前記転写ニップに対応する位置を静電的に吸着する用紙搬送制御方法。
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