JP2002311793A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002311793A
JP2002311793A JP2001120035A JP2001120035A JP2002311793A JP 2002311793 A JP2002311793 A JP 2002311793A JP 2001120035 A JP2001120035 A JP 2001120035A JP 2001120035 A JP2001120035 A JP 2001120035A JP 2002311793 A JP2002311793 A JP 2002311793A
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Japan
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transfer material
image forming
forming apparatus
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Application number
JP2001120035A
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English (en)
Inventor
Masaaki Takahashi
政明 高橋
Takashi Kawabata
隆 川端
Yoko Miyamoto
陽子 宮本
Minoru Niwa
稔 丹羽
Hideji Izeki
秀二 井関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 トナーオフセット防止用の離型剤を用い
た定着手段を有し、しかも両面画像形成が可能な画像形
成装置において、装置の構成が複雑化したり、コストア
ップを招くことなく、両面画像形成時に、転写材の裏面
汚れが発生するのを防止可能な画像形成装置を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 所定のタイミングで転写材を搬送し、前
記転写材を定着部材を通過させて、当該転写材に離型剤
を付着させ、この離型剤が付着した転写材を、前記両面
用搬送手段を介して転写材搬送手段を通過させるより、
当該転写材搬送手段を清掃するように構成して課題を解
決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真複写機
やレーザープリンター等の画像形成装置に係わり、特
に、トナーオフセット防止用の離型剤を用いた定着手段
を有し、しかも両面プリント可能な画像形成装置におい
て、転写部で像担持体からトナー像が転写された用紙
を、定着手段まで搬送する用紙搬送手段を有する画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子写真複写機やレーザ
ープリンター等の画像形成装置としては、回転駆動され
る感光体ドラム等の像担持体上に、電子写真プロセス等
により形成されるトナー像を、転写材としての用紙上に
直接転写する方式のものと、像担持体上に形成されるト
ナー像を、いったん中間転写体上に一次転写した後、こ
の中間転写体上に転写されたトナー像を、転写材として
の用紙上に一括して二次転写する方式のものとがある。
【0003】これらのうち、中間転写体を備えた画像形
成装置は、回転駆動する感光体ドラム等の像担持体上
に、電子写真プロセス等により複数色又は単色のトナー
像を形成し、この像担持体上に形成された複数色又は単
色のトナー像を、当該像担持体と一部で接触しかつ同期
して回転駆動される誘電性ベルト(又はドラム)からな
る中間転写体上に多重に一次転写させた後、この中間転
写体上に一次転写されたトナー像を、記録用紙やOHP
シート等の転写材に二次転写させることにより、画像を
形成するように構成されている。
【0004】また、上記画像形成装置では、図17に示
すように、中間転写体100上に一次転写されたトナー
像を、転写材101に二次転写させるため、中間転写体
100に二次転写ロール102を当接させ、これら中間
転写体100と二次転写ロール102との間に転写材1
01を供給して送り込むとともに、その中間転写体10
0と二次転写ロール102との間に中間転写体100上
のトナー像が転写材101側に移動する方向の電界を形
成して、トナー像を転写材101に転移するようになっ
ている。尚、図17中、103は中間転写体100を介
して二次転写ロール102に圧接するバックアップロー
ルを示している。そして、トナー像が転写された転写材
101は、転写材搬送手段104によって定着手段10
5へ搬送され、この定着手段105において、内部にヒ
ーターを有する加熱ロール106と、この加熱ロール1
06に圧接して配設された加圧ベルト(又は加圧ロー
ル)107等により、トナー像が加熱・加圧され、転写
材101上にトナー像を融着(定着)することによっ
て、画像形成プロセスが終了する。
【0005】しかしながら、上記定着手段105では、
トナー像を転写材101上に定着する際に、通常、転写
材101上の未定着トナー像が転写された面が、加熱ロ
ール106の外周面に直接接触するため、転写材101
上の未定着トナー像の一部が加熱ロール106側に転移
し、そのトナー像が加熱ロール106の1回転後に転写
材101に再転写してしまう現象、いわゆる”トナーオ
フセット現象”が起こってしまう。
【0006】そこで、従来の定着手段としての定着装置
では、このトナーオフセット現象を防止するために、加
熱ロール106の表面に離型剤を塗布する図示しない離
型剤塗布装置を設け、加熱ロール106の表面にアミン
オイルやシリコーンオイル等からなる離型剤を均一に塗
布するように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記従来の画像形成装置の場合には、図17に
示すように、転写材101としての用紙と用紙の間に位
置するインターイメージ部(非画像部)となる中間転写
体100上に、極微量のトナーTが付着しており、この
極微量のトナーTが付着した中間転写体100に二次転
写ロール102が接触すると、中間転写体100から二
次転写ロール102にトナーTが転移してしまうことに
なる。その後、用紙101が中間転写体100と二次転
写ロール102で形成される転写部を通過する際、二次
転写ロール102上に転移した極微量のトナーTは、二
次転写ロール102から用紙101の裏面に転移する。
そして、転写部を通過した用紙101は、用紙搬送ベル
ト104によって定着装置105へ搬送されるが、今度
は逆に、用紙101の裏面に転移した極微量のトナーT
が用紙搬送ベルト104に転移する。この動作が繰り返
されると、用紙搬送ベルト104上にトナーTが徐々に
堆積することになる。
【0008】ところで、近年、転写材に汎用性を持た
せ、資源保護の観点から両面プリントを行うようになっ
てきている。両面プリントは、従来例のように像担持体
から中間転写体に複数回トナー像を一次転写して、多重
色画像を形成した後、これを転写材の表面(1面目)に
一括して二次転写及び定着し、永久画像を得、さらに同
様の工程で転写材の裏面(2面目)に永久画像を得るこ
とによって行われる。
【0009】このような両面プリントが可能な画像形成
装置において、定着装置にトナーオフセット現象を防止
するための離型剤塗布装置を設けた場合、離型剤の塗布
は加熱ロール側で行われるが、少なくとも転写材を定着
する直前には、加熱ロールと加圧ロールとが圧接した状
態で回転しているため、加圧ロール側にも離型剤が塗布
された状態となっている。したがって、転写材の1面目
を定着する時には、転写材の表裏面どちらにも離型剤が
付着する。このように、転写材の表裏両面に、定着装置
を通過する際に離型剤が付着していると、転写材表面の
粘着性が増してトナー等が付着しやすくなる。
【0010】次に、転写材の表面(1面目)の転写・定
着プロセスが行われ、転写材の表裏を反転させて転写材
の裏面(2面目)に画像を2次転写した後、転写材を用
紙搬送ベルトによって定着装置へ搬送する際に、転写材
の表裏両面には離型剤が付着しているため、上述したよ
うに、用紙搬送ベルト上に堆積したトナーが転写材に引
き付けられ、結果として転写材の裏面が汚れるといった
問題点が発生する。
【0011】図3は従来の画像形成装置において、転写
材の裏面(第2面)をプリントする前に、片面(第1
面)のみをプリントした枚数と用紙裏面汚れの関係を示
すグラフである。この図2に示すグラフからは、転写材
の第1面のみをプリントし続け、そのプリント枚数があ
る枚数(約200枚)をこえると、用紙搬送ベルトに堆
積したトナーが用紙裏面に転移して裏面汚れとなること
がわかる。
【0012】そこで、かかる問題点を回避するために、
特開平9−197934号公報では用紙搬送ベルトに清
掃手段を設けるように構成した技術が開示されている。
【0013】しかし、この特開平9−197934号公
報に開示された技術の場合には、清掃手段という新たな
部材を追加する必要があるため、装置の構成が複雑化し
たり、コストアップにつながるという新たな問題点を有
している。さらに、清掃部材を用紙搬送ベルトに圧接す
る必要があるため、用紙搬送ベルトの負荷が増加し、極
端な場合には、用紙搬送ベルトが回転せず、用紙を搬送
できなくなる虞れがあるという問題点を有している。
【0014】これに対し、特開平5−58497号公報
や特開平10−147037号公報においては、特殊な
クリーニングシートを用いて用紙搬送装置の清掃を行う
ように構成した技術が開示されている。
【0015】しかし、この場合においても、特殊なクリ
ーニングシートを送り出す装置が新たに必要であり、さ
らにクリーニングシートという特殊なシートを用いてい
るため、コストアップを引き起こしてしまうという問題
点を有している。また、クリーニングシートの表面には
粘着剤が塗布してあり、その粘着剤が感光体ドラムなど
の画像作像装置等に回り込んで、画質欠陥を引き起こす
虞れがあるという問題点を有している。
【0016】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、トナーオフセット防止用の離型剤を用いた
定着手段を有し、しかも両面画像形成が可能な画像形成
装置において、装置の構成が複雑化したり、コストアッ
プを招くことなく、両面画像形成時に、転写材の裏面汚
れが発生するのを防止可能な画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の画像形成装置は、画像情報に応じたトナ
ー像が形成される像担持体と、前記像担持体上に形成さ
れたトナー像を転写材に転写する転写手段と、前記トナ
ー像が転写された転写材を挟持して当該転写材上にトナ
ー像を加熱定着する一対の定着部材と、前記定着部材の
表面に離型剤を塗布する離型剤塗布手段と、前記トナー
像が転写された転写材を像担持体と転写手段とで形成さ
れる転写部から前記定着部材まで搬送する転写材搬送手
段と、前記定着部材で片面にトナー像が定着された転写
材を、表裏反転した状態で再度転写部へ搬送する両面用
搬送手段とを備えた画像形成装置において、所定のタイ
ミングで転写材を搬送し、前記転写材を定着部材を通過
させて、当該転写材に離型剤を付着させ、この離型剤が
付着した転写材を、前記両面用搬送手段を介して転写材
搬送手段を通過させるより、当該転写材搬送手段を清掃
するように構成したものである。
【0018】ここで、上記「画像情報に応じたトナー像
が形成される像担持体」としては、例えば、感光体ドラ
ムが該当することは勿論であるが、これに限定されるも
のではなく、感光体ドラム等からトナー像が転写される
ことによって形成される中間転写体をも含むものであ
る。
【0019】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の画像形成装置において、前記転写材がジャムを
起こしたときに当該転写材を回収して保管する回収トレ
イと、前記転写材搬送手段を清掃するための転写材を保
管する専用トレイのうち、少なくとも一方を備え、前記
回収トレイ又は前記専用トレイの少なくともいずれか一
方から転写材を所定のタイミングで搬送し、転写材搬送
手段を清掃するように構成したものである。
【0020】さらに、請求項3に記載された発明は、請
求項1又は2に記載の画像形成装置において、所定のタ
イミングで搬送される転写材の第1面には、全面均一濃
度の画像を形成するように構成したものである。
【0021】また更に、請求項4に記載された発明は、
請求項3に記載の画像形成装置において、所定のタイミ
ングで搬送される転写材の第1面に、全面均一濃度の画
像を形成するプロセス時には、前記定着部材を予め動作
させておくように構成したものである。
【0022】さらに、請求項5に記載された発明は、請
求項4に記載の画像形成装置において、前記所定のタイ
ミングとは、プリントジョブ中、あるいは画像形成装置
の起動時に実施する画質調整のためのセットアップサイ
クル時であるように構成したものである。
【0023】又、請求項6に記載された発明は、請求項
4に記載の画像形成装置において、前記所定のタイミン
グとは、前記転写材がジャムを起こし、当該ジャムを起
こした転写材を用紙搬送路から排出するサイクル時であ
るように構成したものである。
【0024】更にまた、請求項7に記載された発明は、
請求項4に記載の画像形成装置において、前記所定のタ
イミングとは、前記転写材の第1面にのみ画像形成を行
うプリントジョブの枚数が所定枚数を越えたときである
ように構成したものである。
【0025】また、請求項8に記載された発明は、画像
情報に応じたトナー像が形成される像担持体と、前記像
担持体上に形成されたトナー像を転写材に転写する転写
手段と、前記トナー像が転写された転写材を挟持して当
該転写材上にトナー像を加熱定着する一対の定着部材
と、前記定着部材の表面に離型剤を塗布する離型剤塗布
手段と、前記トナー像が転写された転写材を像担持体と
転写手段とで形成される転写部から前記定着部材まで搬
送する転写材搬送手段と、前記定着部材で片面にトナー
像が定着された転写材を、表裏反転した状態で再度転写
部へ搬送する両面用搬送手段とを備えた画像形成装置に
おいて、転写材の片面にのみ画像形成を行うプリントジ
ョブ時には、前記転写材の第1面に画像を形成せず、前
記転写材を前記定着部材及び前記両面用搬送手段を介し
て転写部に再送し、当該転写材の第2面に画像を形成す
るように構成したものである。
【0026】
【作用】転写材の第1面のみのプリントが続いて転写材
搬送手段上にトナーが堆積し、その後定着部材を通過し
て表裏面に離型剤が付着した転写材が転写材搬送手段を
通過したときに汚れを引き付け、結果として転写材の裏
面汚れとなる。しかし、本発明においては、転写材搬送
手段上にトナーが堆積して転写材の裏面汚れとなる前の
トナー堆積が少ない期間に、すなわち転写材の裏面汚れ
として目立たないレベルの間に離型剤(オイル)を付着
させた転写材を走行させ、転写材搬送手段のトナー汚れ
を清掃するようにしている。
【0027】図2は、転写材が定着部材を通過した後を
模式的に示した図である。転写材が定着部材を通過する
と、定着部材としての加熱ローラおよび加圧ローラ表面
に付着しているオイルが転写材の表裏面に転移する。図
4は、オイルが表裏面に付着した転写材が転写材搬送手
段を通過した時の様子を模式的に示した図である。転写
材の表裏面にオイルが付着すると、オイルの粘性により
転写材側に転写材搬送手段上の汚れ(堆積トナー)が引
き付けられ、結果として転写材搬送手段が清掃される。
【0028】転写材の画像密度とその転写材が定着部材
を通過した後の転写材に付着したオイル量の関係である
が、転写材に転写された画像の画像密度が低いか、また
は白紙の場合には、転写材にオイルが染み込んで転写材
表面に存在する量が少ない。逆に画像密度が高いと転写
材の内部にオイルが染み込まず、転写材の表面にオイル
が多く存在することになる。
【0029】図18に用紙表面に付着したオイル量とそ
のオイルが付着した用紙が用紙搬送ベルトを通過した後
の用紙裏面汚れの関係を示す。用紙に付着したオイル量
の多い方が用紙裏面汚れが悪くなる。すなわち用紙搬送
ベルトの汚れを引きける能力が強いことになる。
【0030】このように本発明においては、用紙の第1
面にのみ画像形成を行うプリントジョブの時に、用紙裏
面汚れが問題とならないプリント枚数となるように予め
設定した所定のタイミングにて、転写材の第1面に望ま
しくは全面均一濃度の画像を形成して定着部材を通過さ
せた後、第2面を用紙搬送路および前記転写部に再送さ
せ、転写材搬送手段上を走行させることで、転写材搬送
手段上に堆積したトナーを転写材に引き付け、転写材搬
送手段を清掃することができる。
【0031】また、請求項8に記載の発明では、転写材
の片面にのみ画像形成を行うプリントジョブの時に、転
写材の第1面に画像を形成せず、転写材が定着部材およ
び用紙搬送路を通過して転写部に再送された第2面に画
像を形成してプリントすることで、第2面が転写材搬送
手段を通過した時に転写材搬送手段上の目に見えない程
度の極微量な量のトナーを引き付けていくので、転写材
搬送手段へのトナーの堆積を防止し、結果として転写材
の裏面汚れとならずに転写材搬送手段を清掃することが
できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0033】実施の形態1 図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置とし
てのタンデム型のカラー電子写真複写機を示す概略構成
図である。なお、このタンデム型のカラー電子写真複写
機は、画像読取装置を備えているが、画像形成装置とし
ては、画像読取装置を備えずに、図示しないパーソナル
コンピュータ等から出力される画像データに基づいて画
像を形成するカラープリンターやファクシミリ等であっ
ても勿論よい。
【0034】図1において、1はタンデム型のカラー電
子写真複写機の本体を示すものであり、このカラー電子
写真複写機本体1は、その一端側の上部に、原稿2の画
像を読み取る画像読取装置(IIT:Image In
put Terminal)4を備えているとともに、
当該カラー電子写真複写機本体1の内部には、画像読取
装置4や図示しないパーソナルコンピュータ等から出力
される画像データ、あるいは電話回線やLAN等を介し
て送られてくる画像データに、所定の画像処理を施す画
像処理装置(IPS:Image Processin
g System)12と、当該画像処理装置12で所
定の画像処理が施された画像データに基づいて画像を出
力する画像出力装置(IOT:Image Outpu
t Terminal)100とが配設されている。
【0035】上記画像読取装置4では、プラテンカバー
3によってプラテンガラス5上に押圧された原稿2や、
図示しないADFによって自動的に搬送される原稿の画
像が読み取られる。この画像読取装置4は、プラテンガ
ラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明し、
原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7及びハー
フレートミラー8、9及び結像レンズ10からなる縮小
光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に
走査露光して、この画像読取素子11によって原稿2の
色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット
/mm)で読み取るように構成されている。
【0036】上記画像読取装置4によって読み取られた
原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑
(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率デ
ータとして画像処理装置12に送られ、この画像処理装
置12では、原稿2の反射率データに対して、シェーデ
イング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ
補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施さ
れる。
【0037】そして、上記の如く画像処理装置12で所
定の画像処理が施された画像データは、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)(各8bit)の4色の原稿色材階調データ(ラ
スタデータ)に変換され、次に述べるように、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13
C、13Kのレーザー書き込み装置14Y、14M、1
4C、14Kに送られ、これらのレーザー書き込み装置
14Y、14M、14C、14Kでは、所定の色の原稿
色材階調データに応じてレーザー光LBによる画像露光
が行われる。
【0038】ところで、上記タンデム型のカラー電子写
真複写機本体1の内部には、上述したように、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の4つの画像形成ユニット13Y、13M、13
C、13Kが、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に
配置されている。
【0039】これらの4つの画像形成ユニット13Y、
13M、13C、13Kは、すべて同様に構成されてお
り、大別して、矢印A方向に沿って所定の速度で回転駆
動される潜像担持体としての感光体ドラム15と、この
感光体ドラム15の表面を一様に帯電する帯電手段とし
ての一次帯電用のスコロトロン16と、当該感光体ドラ
ム15の表面に各色の画像情報に応じたレーザービーム
を走査露光して静電潜像を形成するレーザー書き込み装
置14と、感光体ドラム15上に形成された静電潜像を
現像する現像装置17、クリーニング装置18等からな
る作像装置(作像手段)によって構成されている。
【0040】上記レーザー書き込み装置14は、図1に
示すように、半導体レーザー19を原稿色材階調データ
に応じて変調して、この半導体レーザー19からレーザ
ー光LBを階調データに応じて出射する。この半導体レ
ーザー19から出射されたレーザー光LBは、反射ミラ
ー20、21を介して回転多面鏡22によって偏向走査
され、再び反射ミラー20、21及び複数枚の反射ミラ
ー23、24を介して像担持体としての感光体ドラム1
5上に走査露光される。
【0041】上記画像処理装置12からは、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13
C、13Kのレーザー書き込み装置14Y、14M、1
4C、14Kに各色の画像データ(ラスタデータ)が順
次出力され、これらのレーザー書き込み装置14Y、1
4M、14C、14Kから画像データに応じて出射され
るレーザービームLBが、それぞれの感光体ドラム15
Y、15M、15C、15Kの表面に走査露光されて静
電潜像が形成される。上記各感光体ドラム15Y、15
M、15C、15Kに形成された静電潜像は、対応する
現像装置17Y、17M、17C、17Kによって、そ
れぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色のトナー像として現像さ
れる。
【0042】上記各画像形成ユニット13Y、13M、
13C、13Kの感光体ドラム15Y、15M、15
C、15K上に、順次形成されたイエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の未
定着トナー像は、当該感光体ドラム15Y、15M、1
5C、15Kと中間転写体としての中間転写ベルト25
とが接する一次転写位置において、中間転写ベルト25
の表面に互いに重ね合わされた状態で順次転写される。
この一次転写位置における中間転写ベルト25の裏面側
には、半導電性のバイアスロール26Y、26M、26
C、26Kが配設されており、これらのバイアスロール
26Y、26M、26C、26Kによって中間転写ベル
ト25が感光体ドラム15Y、15M、15C、15K
の表面に当接するようになっている。上記一次転写用の
バイアスロール26Y、26M、26C、26Kには、
トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されており、感
光体ドラム15Y、15M、15C、15K上に形成さ
れた各色の未定着トナー像は、それぞれ中間転写ベルト
25上に順次静電的に吸引され、フルカラーの画像が形
成される。
【0043】上記中間転写ベルト25は、駆動ロール2
7と、従動ロール28と、テンションロール29と、二
次転写用の対向ロール(バックアップロール)30と、
従動ロール31と、アイドルロール32との間に、一定
のテンションで張架されており、図示しない定速性に優
れた専用の駆動モーターによって回転駆動される駆動ロ
ール27により、矢印B方向に所定の速度で循環駆動さ
れるようになっている。
【0044】なお、単色の画像を形成する場合には、所
望の色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、1
3Kのみを動作させ、中間転写ベルト上に所望の単色の
未定着トナー像が形成される。
【0045】このようにして、上記中間転写ベルト25
上に多重に一次転写されたイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の未定着
トナー像は、中間転写ベルト25の回動に伴って記録用
紙33(記録媒体)の搬送経路に面した二次転写位置へ
と搬送され、この二次転写位置において、中間転写ベル
ト25から記録用紙33に未定着トナー像が二次転写さ
れる。記録用紙33は、プリント用紙トレイ34からフ
ィードローラ35によって給紙され、複数の搬送ローラ
36を備えた用紙搬送路37によってレジストローラ3
8まで搬送されて一旦停止される。次に、上記記録用紙
33は、レジストローラ38によって所定のタイミング
で搬送され、二次転写用のバイアスロール39と中間転
写ベルト25との間に挟み込まれる。また、二次転写位
置における中間転写ベルト25の裏面側には、前記バイ
アスロール39の対向をなすバックアップロール30
と、当該バックアップロール30に当接する金属ロール
41が配設されている。上記二次転写位置では、前記金
属ロール41にトナーの帯電極性と同極性の電圧(正規
の転写バイアス)を印加することにより、前記バイアス
ロール39が対向電極として転写電界を形成させ、中間
転写ベルト25上に担持された未定着トナー像は、前記
二次転写位置において記録用紙33に静電転写される。
なお、上記二次転写用のバイアスロール39は、ブラシ
ロール42によって清掃されるようになっている。
【0046】そして、未定着トナー像が転写された記録
用紙33は、平板状の除電装置43によって除電されつ
つ、中間転写ベルト25から剥離された後、シュート4
4を介して、2連の転写材搬送手段としての用紙搬送ベ
ルト45、46によって定着装置47に送り込まれ、未
定着トナー像の定着処理がなされる。上記用紙搬送ベル
ト45、46は、駆動ローラ45aと従動ローラ45b
との間に張架された無端状のゴムベルト45cから構成
されており、1つの用紙搬送ベルトでゴムベルトが5本
並列に張架されている。
【0047】上記定着装置47は、内部にヒータ(図示
せず)を有する加熱ロール48と、この加熱ロール48
に圧接して配設された加圧ロール49とからなる一対の
定着ロール(定着部材)を有している。この定着装置4
7は、未定着トナー像が形成された記録用紙33が、加
熱ロール48と加圧ロール49の間の定着領域を通過す
る際に、熱及び圧力によって記録用紙33上にトナー像
を定着するようになっている。
【0048】この定着処理の際、通常、上記記録用紙3
3の未定着トナー面が直接加熱ロール48の外周面に接
触するため、記録用紙33上の未定着トナーの一部が加
熱ロール48側に転移し、そのトナーが加熱ロール48
の1回転後に記録用紙33に再転移してしまう現象(ト
ナーオフセット現象)が起こってしまう。
【0049】そこで、この実施の形態では、トナーオフ
セット現象を防止するために、加熱ロール48表面に離
型剤を塗布する離型剤塗布装置50が設けられている。
この離型剤塗布装置50は、図2に示すように、離型剤
供給ロール51と離型剤塗布ロール52と離型剤供給量
規制ブレード53および離型剤タンク54から構成され
ており、離型剤タンク54から離型剤供給ロール51表
面に供給された離型剤を、離型剤供給規制ブレード53
により離型剤量を規制し、離型剤供給ロール51と離型
剤塗布ロール52の接触および離型剤塗布ロール52と
加熱ロール48との接触により、加熱ロール48表面に
離型剤としてのアミンオイルやシリコーンオイルを均一
に塗布している。
【0050】一方、未定着トナー像の二次転写が終了し
た中間転写ベルト25は、図1に示すように、二次転写
部の下流に位置するベルトクリーナ55によって残留ト
ナーが除去される。
【0051】また、両面プリント作成時においては、図
1に示すように、記録用紙33が前記定着装置47を通
過して第1面目が定着処理された後、画像形成装置の外
部に排出されるのではなく、前記定着装置47の下流側
に配設された切り替えゲート56により、用紙反転部5
7および両面用の用紙搬送部58の方向に切り替えられ
る。上記用紙反転部57において、記録用紙33はスイ
ッチバックにより反転し、前記用紙搬送部58を通過し
て、前記レジストローラ38まで再度搬送される。記録
用紙33が前記レジストローラ38まで搬送される間
に、第2面目用の画像が第1面目の画像形成プロセスと
同様に前記中間転写ベルト25上に作像され、前記レジ
ストローラ38によって所定のタイミングで第1面面が
作像されている先ほどの記録用紙33が二次転写部に搬
送され、第1面目と同様に第2面目に画像が転写され
る。その後、第2面目にトナー画像が転写された記録用
紙33は、前記用紙搬送ベルト45、46によって前記
定着装置47に搬送され、定着処理が行われた後、画像
形成装置の外部に設けられた排出トレイ59上に排出さ
れて一連の両面プリントの作像プロセスが終了する。
【0052】上記中間転写ベルト25としては、ポリイ
ミドあるいはポリアミド等の合成樹脂にカーボンブラッ
ク等の帯電防止剤を適当量含有させ、無端ベルト状に形
成したものが用いられ、その体積抵抗率が106 〜10
14Ω・cmとなるように形成され、その厚みは例えば
0.1mmに設定されている。
【0053】また、上記一次転写用のバイアスロール2
6は、カーボンブラックを分散した発泡ウレタンゴムか
らなり、その体積抵抗が106 〜1010Ωでロール径が
φ28mmとなるように形成され、硬度は例えば35°
(アスカC)に設定される。
【0054】さらに、上記二次転写用のバイアスロール
39は、表面にカーボンブラックを分散したウレタンゴ
ム製のチューブ、内部はカーボンブラックを分散した発
泡ウレタンゴムからなり、さらにロール表面にフッ素コ
ートを施し、その体積抵抗が103 〜1010Ωでロール
径がφ28mmとなるように形成され、硬度は例えば3
0°(アスカC)に設定される。一方、バックアップロ
ール30は、表面がカーボンブラックを分散したEPD
MとNBRのブレンドゴム製のチューブ、内部はEPD
M製のゴムからなり、その表面抵抗率が107 〜1010
Ω/□でロール径がφ28mmとなるように形成され、
硬度は例えば70°(アスカC)に設定される。
【0055】また、上記用紙搬送ベルト45、46のゴ
ムベルトは、EPDMからなるゴム製で無端状に形成さ
れ、ベルトの厚みは約1mmに設定される。
【0056】更に、上記加熱ロール48および加圧ロー
ル49は、アルミニウムなど熱伝導率の高い金属で形成
された円筒状のコアの表面にシリコーンゴムを被覆した
もので形成される。
【0057】又さらに、上記離型剤供給ロール51およ
び離型剤塗布ロール52は、シリコーンゴム製のロール
から構成される。また、上記離型剤供給量規制ブレード
53は、フッ素ゴムから構成されている。
【0058】ところで、この実施の形態では、所定のタ
イミングで転写材を搬送し、前記転写材を定着部材を通
過させて、当該転写材に離型剤を付着させ、この離型剤
が付着した転写材を、前記両面用搬送手段を介して転写
材搬送手段を通過させるより、当該転写材搬送手段を清
掃するように構成されている。
【0059】また、この実施の形態では、前記転写材が
ジャムを起こしたときに当該転写材を回収して保管する
回収トレイと、前記転写材搬送手段を清掃するための転
写材を保管する専用トレイのうち、少なくとも一方を備
え、前記回収トレイ又は前記専用トレイの少なくともい
ずれか一方から転写材を所定のタイミングで搬送し、転
写材搬送手段を清掃するように構成されている。
【0060】さらに、この実施の形態では、所定のタイ
ミングで搬送される転写材の第1面には、全面均一濃度
の画像を形成するように構成されている。
【0061】すなわち、この実施の形態では、図1に示
すように、両面用の用紙搬送路58に、転写材搬送手段
を清掃するための転写材を保管する清掃用用紙保管トレ
イ60が設けられており、この清掃用用紙保管トレイ6
0は、転写材がジャムを起こしたときに当該転写材を回
収して保管する回収トレイをも兼ねるようになってい
る。上記清掃用用紙保管トレイ60には、例えば、予め
所定サイズの清掃用の用紙61が収容されている。この
清掃用の用紙61としては、通常の記録用紙がそのまま
用いられる。また、上記清掃用用紙保管トレイ60は、
切り替えゲート62によって両面用の用紙搬送路58か
ら切り替えられ、ジャムが発生したときに、用紙搬送路
に残った記録用紙を、排出トレイ59上に排出せずに、
回収して保管するようになっている。この清掃用用紙保
管トレイ60に収容された清掃用の用紙としての記録用
紙33は、フィードロール63によって所定のタイミン
グで給紙される。
【0062】以上の構成において、この実施の形態に係
る画像形成装置では、次のようにして、トナーオフセッ
ト防止用の離型剤を用いた定着手段を有し、しかも両面
画像形成が可能な画像形成装置において、装置の構成が
複雑化したり、コストアップを招くことなく、両面画像
形成時に、転写材の裏面汚れが発生するのを防止するこ
とが可能となっている。
【0063】ここでは、片面プリントジョブ中など所定
のタイミングで均一画像の両面プリントを走行させるこ
とにより、用紙搬送ベルト45、46の汚れを清掃し
て、記録用紙33の裏面汚れを防止する動作について説
明する。なお、所定のタイミングとしては、例えば、プ
リントジョブ中、あるいは画像形成装置の起動時に実施
する画質調整のためのセットアップサイクル時などが挙
げられる。
【0064】上述した片面プリントが実行されていると
きに、それが所定のタイミング(例えば、図3に示すよ
うに、片面プリントが所定の枚数に達したときなどの実
施条件)に合致すると、図1に示すように、前記清掃用
用紙保管トレイ60から清掃用の用紙61がフィードロ
ーラ63によりフィードされる。このとき、清掃用用紙
保管トレイ60にセットされている清掃用の用紙61
は、通常の記録用紙33あるいはJAM等で回収された
記録用紙である。この清掃用の用紙61が用紙搬送路5
8、37を通ってレジロール38に到達した後、あらか
じめ前記中間転写ベルト25上に形成された均一画像が
二次転写部において記録用紙33の第1面に転写され
る。
【0065】この実施の形態では、均一画像として単色
のエリアカバレッジ( 画像密度)70%の画像が使用さ
れているが、これに限定されるものではなく、他の画像
密度であっても勿論よい。この均一画像が転写された清
掃用の用紙61は、用紙搬送ベルト45、46によって
定着装置47に搬送され、清掃用の用紙61の第1面の
定着処理が実施される。その際、清掃用の用紙61に均
一画像を定着処理することにより、当該清掃用の用紙6
1の表裏両面には、図2に示すように、加熱ロール48
等の表面に供給されたオイルが均一に存在することにな
る。
【0066】定着処理が実施され、表面にオイルが多く
存在する清掃用の用紙61は、切り替えゲート56、用
紙反転部57および両面用の用紙搬送路58を経由して
表裏反転した状態、すなわち均一画像が形成された第一
面が下面となって二次転写部に再送される。なお、この
二次転写部では、用紙上に画像は転写されない。その
後、清掃用の用紙61は、図4に示すように、前記用紙
搬送ベルト45、46と接触し、前記用紙搬送ベルト4
5、46上に付着した汚れ (堆積トナー)をオイルの粘
着力で引き付け、結果として用紙搬送ベルト45、46
の表面に付着した汚れが清掃されることになる。この汚
れを引き付けた清掃用の用紙61は、定着装置47を通
過して装置の外部に排出される。
【0067】また、この実施の形態においては、清掃用
の用紙61の表面にオイルを均一に多量に付着させるた
めに、当該用紙61の表面に高密度の均一画像を形成さ
せているが、定着装置47の加熱ロール48と加圧ロー
ル49を、定着前に所定時間だけ回転させることによっ
ても、清掃用の用紙61の表面上に多量にオイルを付着
させることが可能である。
【0068】図5は、定着ロール(加熱、加圧)の回転
時間と用紙表面上のオイル量の関係を示すものである。
定着ロールの回転時間が増加するにつれ、用紙表面上に
付着するオイル量は増加していくことがわかる。通常、
定着装置(加熱ロール、加圧ロール等)は、用紙が通過
して定着処理をするときに動作 (回転)される。しか
し、用紙搬送ベルトを清掃する清掃用の用紙61が定着
装置47を通過する条件が発生したときには、清掃用の
用紙61が定着装置47に到達する前から、加熱ロール
48、加圧ロール49を動作 (回転)させておくことに
より、清掃用の用紙61に付着するオイル量が多くな
り、清掃用の用紙61の汚れ引き付け能力が高くなり、
結果として均一画像を形成しなくても用紙搬送べルト4
5、46の清掃を行うことが可能となる。
【0069】また、この実施の形態において、清掃用の
用紙61として通常の画像を作成するプリント用紙を用
いた場合について説明したが、ジャムが発生したときに
排出する用紙33を、一時清掃用用紙保管トレイ60に
回収しておき、必要なときにその回収用紙33を使用し
て用紙搬送ベルト45、46の清掃を行うことも可能で
ある。プリント最中にジャム(紙詰まり)が発生したと
き、用紙排出サイクルとなり、マシン内の用紙搬送路内
にある記録用紙33を排出する動作が実施される。その
際、排出用紙33を装置の機外に排出せず、切り替えゲ
ート56で第二面をプリントする時に走行させる用紙反
転部57の方に記録用紙33を搬送し、切り替えゲート
62によって清掃用用紙保管トレイ60に格納する。そ
の後、所定のタイミング(実施条件)に合致すると、清
掃用用紙保管トレイ60に保管されていた記録用紙33
を走行させ、上述したように用紙搬送ベルト45、46
の清掃が実施される。
【0070】ここで、所定のタイミング(実施条件)と
は、上述したように、例えば片面プリント時のプリント
枚数であったり、プリント中に必要に応じ用紙を走行し
ないで実施される画質セットアップサイクル時であった
り、またジャムが発生したときにマシン内の用紙を清掃
用用紙保管トレイ60に回収するパージサイクル時な
ど、適宜設定することにより、効果的に無駄無く用紙搬
送ベルト45、46を清掃することが可能となる。
【0071】実施の形態2 次に、この発明の実施の形態2について、前記実施の形
態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施の形態2では、転写材の片面にのみ画像形成を
行うプリントジョブ時には、前記転写材の第1面に画像
を形成せず、前記転写材を前記定着部材及び前記両面用
搬送手段を介して転写部に再送し、当該転写材の第2面
に画像を形成するように構成されている。
【0072】すなわち、この実施の形態2においては、
片面プリントジョブがユーザーから要求された場合で
も、記録用紙を一度定着装置を通過させて、当該記録用
紙の表裏面にオイルを付着させ、すべての用紙で用紙搬
送ベルトの汚れを清掃して、記録用紙の裏面汚れを防止
するようになっている。
【0073】片面プリントが実行する際、図1に示すよ
うに、プリント用紙トイレ34から記録用紙33がフィ
ードローラ35によりフィードされる。この記録用紙3
3は、用紙搬送路37を通ってレジストローラ38に到
達した後、記録用紙33の第1面に対しては、画像なし
(白紙)となるように作像を行う。二次転写部を通過し
た記録用紙33は、用紙搬送ベルト45、46により定
着装置47まで搬送され、定着処理が実施された後、切
り替えゲート56により記録用紙33の第2面をプリン
トする際に走行する用紙反転部57および用紙搬送路5
8の方に搬送され、再びレジストローラ38に到達す
る。第一面に画像なし(白紙)となった記録用紙33が
レジストローラ38に到達するタイミングに合わせ、中
間転写ベルト25上に本来プリントするように要求され
ていた画像が作成され、二次転写部において、記録用紙
33の第二面側に画像が形成される。その後、第一面は
白紙で第2面にユーザー要求の画像が形成された記録用
紙33は、用紙搬送ベルト45、46により定着装置4
7に搬送される。そのとき、記録用紙33は、一旦定着
装置47を通過しているため、この記録用紙33の下面
(第1面)には、オイルが付着しており、そのオイルの
粘着力により用紙搬送ベルト45、46上に存在する極
少量のトナーを引き付けたまま定着装置33で定着処理
を実施され、ユーザー希望の片面プリントが作成され
る。
【0074】この実施の形態2の特徴は、用紙搬送ベル
ト45、46上に用紙裏面汚れの原因となるトナーの堆
積が起こる前に、すべての記録用紙33にオイルを付着
させて、記録用紙33の裏面汚れとはならない極微量の
トナー(汚れ)を毎ページ(用紙)に分けて清掃を行う
ことで、用紙搬送ベルト45、46上にトナーが堆積せ
ず用紙裏面汚れを効果的に防止することができる。
【0075】実施の形態3 図6はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前記
実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明
すると、この実施の形態3は、タンデム型のカラー画像
形成装置ではなく、いわゆる4サイクルのカラー画像形
成装置となっている。
【0076】すなわち、この実施の形態3では、図6に
示すように、単一の像担持体としての感光体ドラム15
上に、1回転毎にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を順次形
成し、当該感光体ドラム15上に形成された各色のトナ
ー像を、中間転写ベルト25上に順次多重に二次転写す
ることにより、フルカラーの画像を形成するように構成
されている。
【0077】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1又は2と同様であるので、その説明を省略する。
【0078】実施の形態4 図7はこの発明の実施の形態4を示すものであり、前記
実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明
する。この実施の形態4は、画像情報に応じた静電潜像
が形成される複数の像担持体と、前記複数の像担持体に
形成された静電潜像をトナーによりトナー像として可視
化する複数の現像装置と、前記複数の像担持体に担持さ
れたトナー像を一次転写するようにそれぞれの像担持体
と接触する中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトを張
架する複数の張架ロールと、そのうち少なくとも一つの
ロールのアライメントを調整して前記中間転写ベルトの
斜行を防止する斜行防止手段と、前記中間転写ベルトを
駆動する少なくとも一つの駆動ロールと、前記中間転写
ベルトに張力を印加する少なくとも一つのテンションロ
ールと、前記複数の像担持体と前記中間転写ベルトを挟
んで対峙する複数の一次転写手段と、前記中間転写ベル
トに担持されたトナー像を転写材に二次転写する二次転
写手段と、前記転写材上の未定着トナー像を定着する定
着手段とを備えた画像形成装置において、一次転写終了
直後に前記中間転写ベルトが通過する張架ロールと前記
中間転写ベルトが接する位置が、前記複数の像担持体と
中間転写ベルトの接点を結んでできる直線よりわずかに
像担持体側寄りに設定されるように構成されている。
【0079】また、この実施の形態では、前記複数の一
次転写手段と近接した下流であって、前記複数の像担持
体と前記中間転写ベルトの接点を結んでできる直線より
わずかに像担持体側寄りで中間転写ベルトと接する張架
ロールを、少なくとも一つ配置するように構成される。
【0080】さらに、上記張架ロールは、例えば、従動
ロールからなるように構成される。
【0081】また更に、上記張架ロールの表面は、例え
ば、絶縁されるように構成される。なお、上記張架ロー
ルの代わりにバッフルを用いるように構成しても良い。
【0082】すなわち、図1に示したような画像形成装
置においては、中間転写ベルト25が感光体ドラム15
と一次転写ロール26とによってニップされた後に、当
該中間転写ベルト25が一次転写ニップ後に感光体ドラ
ム15の表面から剥離する一次転写ニップの剥離は、微
妙なバランスの上に成り立つ場合がある。つまり、中間
転写ベルト25が一次剥離する位置は、感光体ドラム1
5に中間転写ベルト25が接触し続けようとする力と引
き剥がそうとする力が釣り合った点である。中間転写ベ
ルト25が感光体ドラム15に接触し続けようとする力
は、一次転写電圧がもたらす静電気力(クーロン力)で
あり、中間転写ベルト25を感光体ドラム15から引き
剥がそうとする力は、この中間転写ベルト25の張力で
ある。しかも、実際の中間転写ベルト25の張力は、テ
ンションロール29が付与する張力だけで決まるもので
はなく、図8に示すように、中間転写ベルト25の回動
軌跡によって異なるたるみやすさを加味したものとな
る。中間転写ベルト25を張架する複数のロールにミス
アライメント等がほとんどなく、中間転写ベルト25の
斜行を防止するために設けられる斜行防止手段によっ
て、テンションロール29をほとんど制御する必要がな
いときは、中間転写ベルト25は、ほぼまっすぐに回動
しているため、ベルトはたるみにくく、張力は強いもの
となる。一方、中間転写ベルト25を張架する複数のロ
ールのミスアライメント等が、公差限度ぎりぎりまであ
り、斜行防止手段がテンションロール29を大きく動か
している場合は、中間転写ベルト25が8の字走行をし
ている為たわみやすく、テンションロール29から付与
された張力の大部分が、たわみを無くすことに消費され
てしまうため、実質的なベルト張力は弱いものとなる。
【0083】上記の如く、中間転写ベルト25がたるみ
にくい状況では、ベルトの張力が大きいため、中間転写
ベルト25を感光体ドラム15から引き剥がそうとする
力は強く、たるみやすい状況では、ベルトの張力が小さ
いため、中間転写ベルト25を感光体ドラム15から引
き剥がそうとする力は弱い。これに対し、一次転写電圧
がもたらす静電気力は一定であるため、両方の力がつり
あった点である一次転写ニップ後の剥離位置は、画像形
成装置毎に、また中間転写ベルト25毎に異なってしま
う。
【0084】剥離位置が異なると、剥離位置に対する一
次転写ロール26の相対位置も異なってくる。中間転写
ベルト25がたわみにくい状況にあり、張力が強い場合
は、図9(a)に示すように、剥離位置は上流寄りとな
り、一次転写ロール26が形成する転写電界がまだ強い
転写電界印加部E内で剥離が行われる。逆に、中間転写
ベルト25がたわみやすい状況にあるため、張力が弱い
場合は、図9(b)に示すように、剥離位置は下流寄り
となり、転写電界が弱まった転写電界印加部E通過後に
剥離が行われる。そして、剥離位置が上流寄りの場合、
感光体ドラム15から中間転写ベルト25へ転写される
トナーは、転写電圧により転写されつつ、剥離放電も受
ける。このため、中間転写ベルト25上に転写されるト
ナーは、剥離放電によって異常帯電し、不安定となる。
異常帯電したトナーは、その後、中間転写ベルト25の
回動により下流へ移動していく過程で、付近に存在する
金属部材へ放電や電荷リークを起こし、画像欠陥を引き
起こす。この現象は、中間転写ベルト25上のトナーの
帯電を最終的に決定しているブラック色の転写ニップで
最も起こりやすい。
【0085】上記問題を改善するには、テンションロー
ル29から中間転写ベルト25へ印加する力を弱めて、
中間転写ベルト25の張力を弱めるという方法が最も簡
単である。これにより剥離位置は下流寄りになる。しか
し、テンションロール29から付与する力を弱めると、
場合によって中間転写ベルト25がたるんでしまい、剥
離位置が不安定となって放電むらが起こり、別の画質欠
陥を引き起こすという問題が新たに生じる。すなわち、
テンションロール29から中間転写ベルト25へ印加す
る力が強ければ、トナーの異常帯電のリスクが、弱けれ
ば放電むらのリスクがそれぞれ増大する(図10)。す
べての画像形成装置及び中間転写ベルト25に対して両
リスクを低く抑えるには、たわみを生じさせる根本原因
である張架ロールのミスアライメントや中間転写ベルト
25の両端周長差をゼロにすることが重要だが、装置の
サイズ及びベルトサイズが大きい場合、それはほとんど
不可能である。
【0086】上記問題点を改善するもう一つの方法は、
一次転写ロール26の当接位置を上流寄りに移動させる
ことである。この場合、上流に寄せすぎると、ベルト振
動による転写ムラが起きる。そのため、一次転写ロール
26のアライメント公差は非常に狭くなり、製造不可能
となってしまう。
【0087】結局、上記問題を解決するには、テンショ
ンロール29から付与する張力を弱めずに、かつ中間転
写ベルト25のたわみやすさによらず、安定した剥離位
置を維持するしかない。すなわち、特に下流側に安定し
た転写ニップを形成することが必要である。
【0088】安定したニップ形成方法として、特開平1
0−83123号公報には、2本の一次転写ロールで中
間転写ベルトを感光体ドラムにラップさせる方法が開示
されている。また、特開平7−98574号公報には、
同様の方法で2本の引き摺りロールで中間転写ベルトを
感光体ドラムにラップさせる方法が開示されている。
【0089】しかし、これらの方法の場合には、中間転
写ベルトのラップ距離が長いため、一次転写ニップ圧が
高くなり、部分的な転写不良が発生するという別の問題
が生じる。さらに、特開平10−83123号公報の方
法では、転写ニップ上流側に転写電界が回り込むことに
よる画像乱れが発生してしまう。
【0090】さらに、特開平6−95536号公報に
は、一次転写ロールを下流側に配設することによって、
一次転写ロール自身でニップを確保する方法が開示され
ているが、この方法の場合には、剥離部分に転写ロール
からの電界がかかっているため、上記問題の解決方法と
はなりえない。
【0091】そこで、この発明の実施の形態4は、上記
従来技術の問題点を解決するためになされたものであ
り、その目的とするところは、剥離部に転写電界が回り
込まない状態で、下流側に安定した一次転写ニップを確
保した画像形成装置、特に、最終色転写ニップが下流側
に安定した画像形成装置を提供することにある。
【0092】この発明の実施の形態4では、上記目的を
達成する第1の方法として、最終色転写ニップ通過直後
に中間転写ベルトが接触する張架ロールの位置を、各色
複数の像担持体と中間転写ベルトの接点を結んでできる
直線よりわずかに像担持体側寄りとすることである。ま
た、第2の方法は、一次転写手段と近接した下流であっ
て、像担持体と中間転写ベルトの接点を結んでできる直
線よりわずかに像担持体側寄りに、ベルト張架ロールを
配置することである。
【0093】剥離位置では、感光体ドラムに静電気力で
吸着して上方に移動しようとする中間転写ベルトに対し
て、同時に、中間転写ベルトには、各色の感光体ドラム
と中間転写ベルトの接点を結んでできる水平位置へ、す
なわち下方へ引っ張ろうとするベルト張力が作用してい
る。したがって、ベルト張力がかかる方向を水平位置か
らわずかに感光体ドラム寄り、すなわち上方へ変化させ
ることで、剥離力は緩和され、剥離位置は安定する。
【0094】上記第1の方法は、例えば、最終色のベル
ト剥離方向を、張架ロールを上方に移動させて配置する
ことで改善しているものであり、最終色にしか適用でき
ないが、新たなロールを追加することによるコストアッ
プも無く、最も簡便で、しかも最も異状放電が起こりや
すい最終色剥離位置を効果的に安定させることができる
ものである。また、上記第2の方法は、最終色に限らず
各色の転写ニップに適用できる。新たに配置する張架ロ
ールを一次転写手段と近接させることで、該当転写ニッ
プ下流側のみに影響をとどめ、張架ロールを挟んで隣に
位置する転写ニップへの影響を抑えることができる。さ
らに、新たに配置した張架ロールは、一次転写手段近傍
のため、表面を絶縁させることで転写電流が張架ロール
へ逃げることを防止することが好ましい。また、張架ロ
ールの代わりにバッフルを用いても同様の効果が得られ
る。
【0095】次に、上記実施の形態4の実施例1につい
て説明する。
【0096】実施例1 図7はこの実施の形態4における第1の方法を用いたカ
ラー画像形成装置である。構成要素は図1に示した実施
の形態1のカラー画像形成装置と同一であり、説明を省
略する。なお、テンションロール29は、斜行防止装置
29aによって位置が調整されるようになっている。
【0097】図11は最終色であるK色転写ニップ付近
における従来の状態と本実施の形態とをそれぞれ示した
ものである。最終色であるK色の転写ニップは、K色用
感光体ドラム15KとK色用一次転写ロール26K、中
間転写ベルト25、及び従動ロール28から構成され
る。従動ロール28は、各色の感光体ドラム15と中間
転写ベルト25の接点を結んでできる直線よりH(0.
5〜3mm)だけ、感光体ドラム15側寄りに配設され
ている。一次転写ロール26Kは、当該感光体ドラム1
5直下から下流へL(3〜4mm)だけ離れた位置に配
設される。中間転写ベルト25は、一次転写ロール26
からの転写電圧を受け、感光体ドラム15に吸着され、
転写電界印加部E通過後に従動ロール28の方向へ剥離
する。従動ロール28がK色転写ニップまでのベルト回
動位置よりわずかに上方にあることによって、ベルト張
力が及ぼす剥離力は緩和されている。したがって、転写
電界印加部内でベルト張力によって強制的に剥離されて
発生していたトナーの異状帯電は解消される。最終色で
の異状帯電が解消されることにより、K色だけでなく、
K色転写部剥離放電で発生していたYMC色トナーの異
状帯電も同様に解消される。
【0098】実施例2 図12及び図13は本発明第2の方法を用いたカラー画
像形成装置である。従来のカラー画像形成装置に加えて
Y、M、C色の一次転写ロールに近接する下流側に張架
ロール70を配設したものである。各々の張架ロール7
0は従動ロールであり、中間転写ベルト25の回動に伴
って回転する。K色の一次転写ロール26Kの下流側に
は、張架ロール70を配設せず、従動ロール28を実施
例1と同様に各色の感光体ドラム15と中間転写ベルト
25の接点を結んでできる直線よりH(0.5〜1m
m)だけ感光体ドラム側寄りに配設される。中間転写ベ
ルト25は、一次転写ロール26からの転写電圧を受
け、感光体ドラム15に貼り付き、転写電界印加部E通
過後に張架ロール70の方向へ剥離する。実施例1と同
様に張架ロール70が感光体ドラム15の最下点よりわ
ずかに感光体側、すなわち上方にあることによって、ベ
ルト張力が及ぼす剥離力は緩和されている。したがっ
て、転写電界内でベルト張力によって強制的に剥離され
て発生していたトナーの異状放電は解消される。さら
に、張架ロール70は、C色用一次転写ロール26Cの
下流側近傍に配設されているため、K色転写ニップ上流
側は、張架ロール70により中間転写ベルト25がわず
かに持ち上げられている影響をほとんど受けない。した
がって、特開平10−83123号公報で問題となった
ような中間転写ベルト25が感光体ドラム15にラップ
しすぎることによるニップ圧の上昇は起こらない。
【0099】図14は実施例2の張架ロール70であ
る。表面は絶縁コーテイング処理されている。これによ
り、一次転写ロール26から張架ロール70へ電流が逃
げることによる転写不良を防止することができる。
【0100】この発明の実施の形態4によると、テンシ
ョンロール29で中間転写ベルト25に十分な張力を印
加しても、また装置毎、中間転写ベルト25毎にたわみ
やすさが異なっても、一次転写ロール26を配設する際
の公差を狭くせずに、安定した一次転写剥離が可能とな
り、トナーの異状放電による画像欠陥を防ぐことができ
る。
【0101】なお、図15及び図16に示すように、張
架ロールの代わりにバッフル71を用いても良い。
【0102】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、トナーオフセット防止用の離型剤を用いた定着手段
を有し、しかも両面画像形成が可能な画像形成装置にお
いて、装置の構成が複雑化したり、コストアップを招く
ことなく、両面画像形成時に、転写材の裏面汚れが発生
するのを防止可能な画像形成装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのタンデム型のカラー電子写真複写機を示
す概略構成図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのタンデム型のカラー電子写真複写機の定
着装置を示す概略構成図である。
【図3】 図3は片面プリント枚数と用紙裏面汚れグレ
ードとの関係を示すグラフである。
【図4】 図4は用紙搬送ベルトの汚れを除去する状態
を示す説明図である。
【図5】 図5は定着ロールの回転時間と用紙表面のオ
イル量との関係を示すグラフである。
【図6】 図6はこの発明の実施の形態3に係る画像形
成装置としてのカラー電子写真複写機を示す概略構成図
である。
【図7】 図7はこの発明の実施の形態4に係る画像形
成装置としてのタンデム型のカラー電子写真複写機を示
す概略構成図である。
【図8】 図8はベルト張力に及ぼすミスアライメント
と中間転写ベルト両端周長差の影響を示す図表である。
【図9】 図9はベルト張力がベルトの剥離位置に及ぼ
す影響を示す説明図である。
【図10】 図10はテンションロールがベルトに印加
する力と発生するリスクとの関係を示すグラフである。
【図11】 図11はこの発明の実施の形態4に係る画
像形成装置としてのタンデム型のカラー電子写真複写機
における一次転写部を、従来例と共に示す説明図であ
る。
【図12】 図12はこの発明の実施の形態4に係る画
像形成装置としてのタンデム型のカラー電子写真複写機
を示す概略構成図である。
【図13】 図13はこの発明の実施の形態4に係る画
像形成装置としてのタンデム型のカラー電子写真複写機
における一次転写部を、従来例と共に示す説明図であ
る。
【図14】 図14は張架ロールを示す断面図である。
【図15】 図15はこの発明の実施の形態4に係る画
像形成装置としてのタンデム型のカラー電子写真複写機
を示す概略構成図である。
【図16】 図16はこの発明の実施の形態4に係る画
像形成装置としてのタンデム型のカラー電子写真複写機
における一次転写部を、従来例と共に示す説明図であ
る。
【図17】 図17は従来の画像形成装置における問題
点を示す説明図である。
【図18】 図18は用紙のオイル量と用紙裏面汚れグ
レードとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
15:感光体ドラム(像担持体)、25:中間転写ベル
ト(像担持体)、39:二次転写ロール(転写手段)、
45、46:用紙搬送ベルト(転写材搬送手段)、4
7:定着装置、50:離型剤供給装置(離型剤塗布手
段)、58:両面用搬送経路(両面用搬送手段)、6
0:清掃用用紙保管トレイ、61:清掃用の用紙(転写
材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 陽子 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 丹羽 稔 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 井関 秀二 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA46 DC14 ED06 ED16 ED25 EE07 EE08 EE09 EF02 EF08 FA13 2H028 BA06 BA09 BB04 2H033 BA11 BA41 BB17 CA40 2H072 AB17 3F101 AB01 AB13 AB16 LA04 LB03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じたトナー像が形成される
    像担持体と、前記像担持体上に形成されたトナー像を転
    写材に転写する転写手段と、前記トナー像が転写された
    転写材を挟持して当該転写材上にトナー像を加熱定着す
    る一対の定着部材と、前記定着部材の表面に離型剤を塗
    布する離型剤塗布手段と、前記トナー像が転写された転
    写材を像担持体と転写手段とで形成される転写部から前
    記定着部材まで搬送する転写材搬送手段と、前記定着部
    材で片面にトナー像が定着された転写材を、表裏反転し
    た状態で再度転写部へ搬送する両面用搬送手段とを備え
    た画像形成装置において、所定のタイミングで転写材を
    搬送し、前記転写材を定着部材を通過させて、当該転写
    材に離型剤を付着させ、この離型剤が付着した転写材
    を、前記両面用搬送手段を介して転写材搬送手段を通過
    させるより、当該転写材搬送手段を清掃することを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、前記転写材がジャムを起こしたときに当該転写材を
    回収して保管する回収トレイと、前記転写材搬送手段を
    清掃するための転写材を保管する専用トレイのうち、少
    なくとも一方を備え、前記回収トレイ又は前記専用トレ
    イの少なくともいずれか一 方から転写材を所定のタイ
    ミングで搬送し、転写材搬送手段を清掃することを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の画像形成装置に
    おいて、所定のタイミングで搬送される転写材の第1面
    には、全面均一濃度の画像を形成することを特徴とする
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像形成装置におい
    て、所定のタイミングで搬送される転写材の第1面に、
    全面均一濃度の画像を形成するプロセス時には、前記定
    着部材を予め動作させておくことを特徴とする画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像形成装置におい
    て、前記所定のタイミングとは、プリントジョブ中、あ
    るいは画像形成装置の起動時に実施する画質調整のため
    のセットアップサイクル時であることを特徴とする画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の画像形成装置におい
    て、前記所定のタイミングとは、前記転写材がジャムを
    起こし、当該ジャムを起こした転写材を用紙搬送路から
    排出するサイクル時であることを特徴とする画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の画像形成装置におい
    て、前記所定のタイミングとは、前記転写材の第1面に
    のみ画像形成を行うプリントジョブの枚数が所定枚数を
    越えたときであることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 画像情報に応じたトナー像が形成される
    像担持体と、前記像担持体上に形成されたトナー像を転
    写材に転写する転写手段と、前記トナー像が転写された
    転写材を挟持して当該転写材上にトナー像を加熱定着す
    る一対の定着部材と、前記定着部材の表面に離型剤を塗
    布する離型剤塗布手段と、前記トナー像が転写された転
    写材を像担持体と転写手段とで形成される転写部から前
    記定着部材まで搬送する転写材搬送手段と、前記定着部
    材で片面にトナー像が定着された転写材を、表裏反転し
    た状態で再度転写部へ搬送する両面用搬送手段とを備え
    た画像形成装置において、転写材の片面にのみ画像形成
    を行うプリントジョブ時には、前記転写材の第1面に画
    像を形成せず、前記転写材を前記定着部材及び前記両面
    用搬送手段を介して転写部に再送し、当該転写材の第2
    面に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005306568A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及びシュート
US7392010B2 (en) 2005-05-02 2008-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with preheating mode operating before image formation

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