JP2000231275A - 中間転写ベルト支持装置 - Google Patents

中間転写ベルト支持装置

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JP2000231275A
JP2000231275A JP11031904A JP3190499A JP2000231275A JP 2000231275 A JP2000231275 A JP 2000231275A JP 11031904 A JP11031904 A JP 11031904A JP 3190499 A JP3190499 A JP 3190499A JP 2000231275 A JP2000231275 A JP 2000231275A
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JP
Japan
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intermediate transfer
transfer belt
roll
tension
supporting
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JP11031904A
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English (en)
Inventor
Masa Ishikawa
雅 石川
Satoshi Fukada
聡 深田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 画像形成装置の出荷時や輸送・保管時な
どに、煩雑な作業が不要であり、しかも、中間転写ベル
トに巻きくせや傷等が発生するのを確実に防止すること
等が可能な中間転写ベルト支持装置を提供することを課
題とする。 【解決手段】 中間転写ベルト21にテンションを付与
するテンションロール24bを、中間転写ベルト21に
所定のテンションを付与するように支持する第1の支持
部材62と、前記中間転写ベルト21を像担持体17の
近傍で支持する支持ロール22、24aと、前記支持ロ
ール22、24aを中間転写ベルト21が像担持体17
と接離する方向に移動可能に支持する第2の支持部材5
3、54と、前記中間転写ベルト21のテンションを所
定量だけ緩めた状態で、前記第1の支持部材62を当該
中間転写ベルト支持装置に固定する固定部材69と、を
備えるように構成して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真複写
機、ファクシミリ、プリンター等の電子写真プロセスを
利用した画像形成装置に使用される中間転写ベルト支持
装置に関し、特に、中間転写ベルトに位置ずれが生じな
い程度に、当該中間転写ベルトのテンションを緩めるこ
とが可能な中間転写ベルト支持装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記電子写真プロセスを利用した
複写機やプリンター等の画像形成装置としては、例え
ば、次に示すようなものがある。この複写機やプリンタ
ー等の画像形成装置は、図21に示すように、感光体ド
ラム100の表面を一次帯電用のスコロトロン101に
よって所定の電位に一様に帯電した後、当該感光体ドラ
ム100の表面に所定の色に対応した画像をROS(R
aster OutputScanner)102によ
って走査露光することにより静電潜像を形成する。そし
て、上記画像形成装置は、感光体ドラム100の表面に
形成された静電潜像を、ロータリー現像装置103の対
応する色の現像器103Y、103M、103C、10
3BKによって現像することにより、感光体ドラム10
0上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等のトナ
ー像を順次形成する。その後、上記画像形成装置は、感
光体ドラム100上に順次形成されるイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラック等のトナー像を、中間転写ベルト
104上に互いに重ね合わせた状態で一次転写し、この
中間転写ベルト104上に多重に転写された所定の色数
のトナー像を、バックアップロール105と二次転写ロ
ール106との圧接力及び静電気力によって転写用紙1
07上に一括して転写した後、定着装置108によって
所定の色数の未定着トナー像を転写用紙107上に定着
することにより、カラー又は白黒の画像を形成するよう
に構成したものである。
【0003】かかる複写機やプリンター等の画像形成装
置においては、感光体ドラム100からトナー像が転写
される中間転写ベルト104を、当該中間転写ベルト1
04に所定のテンションを付与した状態で、複数のロー
ルによって回動可能に支持する中間転写ベルト支持装置
110が使用されている。この中間転写ベルト支持装置
110は、中間転写ベルト104にテンションを付与す
るテンションロール111と、当該中間転写ベルト10
4を感光体ドラム100の近傍で支持するアイドラロー
ル112、一次転写ロール113とを備えている。
【0004】そして、上記中間転写ベルト支持装置11
0は、図21に示すように、テンションロール111と
アイドラロール112と一次転写ロール113を所定の
位置にセットすることにより、中間転写ベルト104に
所定のテンションを付与した状態で、画像の形成を行う
ように構成されている。また、上記中間転写ベルト支持
装置110は、アイドラロール112と一次転写ロール
113を中間転写ベルト104が感光体ドラム100か
ら離間する方向に移動させるとともに、当該中間転写ベ
ルト支持装置110を画像形成装置本体の手前側に引出
した状態で、テンションロール111を支持する図示し
ないアームを、図21中反時計回り方向に大きく回動さ
せることにより、中間転写ベルト104を完全に緩めた
状態とし、中間転写ベルト104の交換等を行うように
構成されている。
【0005】さらに、上記中間転写ベルト支持装置11
0においては、工場で製造された画像形成装置を出荷す
るときや輸送・保管するときに、画像形成装置を梱包す
る際、テンションロール111を支持する図示しないア
ームを、図21中反時計回り方向に若干回動させて仮に
固定する仮固定部材が、画像形成装置内の所定位置にセ
ットされるとともに、感光体ドラム100と中間転写ベ
ルト104との間に用紙を介在させ、感光体ドラム10
0と中間転写ベルト104が直接接触するのを防止する
ように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記従来の中間転写ベルト支持装置の場合には、図
21に示すように、工場で製造された画像形成装置を出
荷するときや輸送・保管するときなど、当該画像形成装
置が梱包された状態で、テンションロールを支持する図
示しないアームを、仮固定部材で所定の位置に仮固定す
ることによって、中間転写ベルト104のテンションを
若干緩めるように構成されている。
【0007】しかしながら、上記従来の中間転写ベルト
支持装置の場合には、画像形成装置の出荷時や輸送・保
管時などに、テンションロールを支持する図示しないア
ームを仮固定する仮固定部材がずれたりした場合など、
中間転写ベルト104に通常のテンションが付与された
ままの状態で放置されることがある。そのため、上記中
間転写ベルト104は、当該中間転写ベルト104を回
動自在に支持する複数のロールに強いテンションで巻き
付けられたままで放置されるので、当該中間転写ベルト
104には、複数のロールに巻き付けられた位置で巻き
くせが付いてしまう場合があるという問題点があった。
このように、上記中間転写ベルト104に巻きくせが付
くと、画像形成時に、当該中間転写ベルト104の巻き
くせが付いた位置で、転写不良が発生したり、中間転写
ベルト104の移動速度に速度変動が生じ、画質欠陥が
発生する虞れがあるという問題点があった。
【0008】また、上記従来の中間転写ベルト支持装置
の場合には、画像形成装置の出荷時や輸送・保管時など
に、テンションロールを支持する図示しないアームを仮
に固定する仮固定部材が逆にずれたりした場合など、中
間転写ベルト104のテンションが大きく緩んでしまう
ことがあり、当該中間転写ベルト104が他の部材に接
触して、中間転写ベルト104の表面に傷が付く虞れが
あるという問題点もあった。
【0009】かかる問題点を解決するためには、画像形
成装置の出荷時や輸送・保管時などに、中間転写ベルト
支持装置を画像形成装置から取り外した状態で、中間転
写ベルトのテンションを完全に緩めた状態で、輸送・保
管することなども考えられるが、こうした場合には、中
間転写ベルト支持装置を画像形成装置から取り外す作業
が必要となり、作業が非常に煩雑になるという新たな問
題点が生じる。
【0010】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、画像形成装置の出荷時や輸送・保管時など
に、中間転写ベルト支持装置を画像形成装置から取り外
すような煩雑な作業が不要であり、しかも、中間転写ベ
ルトに巻きくせや傷等が発生するのを確実に防止するこ
とができ、転写不良等の画質欠陥が発生することがない
中間転写ベルト支持装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明は、像担持体からトナー
像が転写される中間転写ベルトを、当該中間転写ベルト
に所定のテンションを付与した状態で、複数のロールに
よって回動可能に支持する中間転写ベルト支持装置にお
いて、前記中間転写ベルトにテンションを付与するテン
ションロールと、前記テンションロールを中間転写ベル
トに所定のテンションを付与するように支持する第1の
支持部材と、前記中間転写ベルトを像担持体の近傍で支
持する支持ロールと、前記支持ロールを中間転写ベルト
が像担持体と接離する方向に移動可能に支持する第2の
支持部材と、前記中間転写ベルトのテンションを所定量
だけ緩めた状態で、前記第1の支持部材を当該中間転写
ベルト支持装置に固定する固定部材と、を備えるように
構成したものである。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、前記第1
の支持部材を、前記テンションロールが中間転写ベルト
にテンションを付与した状態と、中間転写ベルトのテン
ションを解除した状態とに切り換え可能に構成するとと
もに、前記第2の支持部材を、前記支持ロールが中間転
写ベルトを像担持体に接触させた状態と、中間転写ベル
トが像担持体から離間した状態とに切り換える切換部材
を備えたことを特徴とする請求項第1項記載の中間転写
ベルト支持装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0014】図2はこの発明の実施の形態に係る中間転
写ベルト支持装置を適用した画像形成装置としてのカラ
ー電子写真複写機を示すものである。
【0015】図2において、1はカラー電子写真複写機
の本体を示すものであり、このカラー電子写真複写機本
体1の上部には、原稿2を1枚ずつ分離した状態で自動
的に搬送する自動原稿搬送装置3と、当該自動原稿搬送
装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る原稿
読取装置4が配設されている。この原稿読取装置4は、
プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によっ
て照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー
7及びハーフレートミラー8、9及び結像レンズ10か
らなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素
子11上に走査露光して、この画像読取素子11によっ
て原稿2の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、
16ドット/mm)で読み取るようになっている。
【0016】上記原稿読取装置4によって読み取られた
原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑
(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率デ
ータとして画像処理装置12に送られ、この画像処理装
置12では、原稿2の反射率データに対して、シェーデ
イング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ
補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施さ
れる。
【0017】そして、上記の如く画像処理装置12で所
定の画像処理が施された画像データは、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
K)(各8bit)の4色の原稿色材階調データとして
ROS13(Raster Output Scann
er)に送られ、このROS13では、原稿色材階調デ
ータに応じてレーザー光による画像露光が行われる。な
お、上記カラー電子写真複写機は、プリンターとしても
機能するように構成されており、当該カラー電子写真複
写機がプリンターとして機能する場合には、画像処理装
置12にパーソナルコンピュータ等のホストコンピュー
タから画像データが入力され、当該画像処理装置12で
所定の画像処理が施された後、ROS13に4色の原稿
色材階調データとして出力されるようになっている。
【0018】上記カラー電子写真複写機本体1の内部に
は、色の異なる複数のトナー像を形成可能な画像形成手
段Aが配設されている。この画像形成手段Aは、主とし
て、静電潜像が形成される像担持体としての感光体ドラ
ム17と、前記感光体ドラム17上に形成された静電潜
像を現像して色の異なる複数のトナー像を形成可能な現
像手段としてのロータリー方式の現像装置19とから構
成されている。
【0019】上記ROS13は、図2に示すように、図
示しない半導体レーザーを原稿色材階調データに応じて
変調し、この半導体レーザーからレーザー光LBを階調
データに応じて出射する。この半導体レーザーから出射
されたレーザー光LBは、回転多面鏡14によって偏向
走査され、f・θレンズ15及び反射ミラー16を介し
て像担持体としての感光体ドラム17上に走査露光され
る。
【0020】上記ROS13によってレーザー光LBが
走査露光される感光体ドラム17は、図示しない駆動手
段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動され
るようになっている。この感光体ドラム17の表面は、
予め一次帯電用のスコロトロン18によって所定の極性
(例えば、マイナス極性)及び電位に帯電された後、原
稿色材階調データに応じてレーザー光LBが走査露光さ
れることによって静電潜像が形成される。上記感光体ド
ラム17上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4
色の現像器19Y、19M、19C、19BKを回転可
能に備えたロータリー方式の現像装置19によって、例
えば、感光体ドラム17の帯電極性と同極性のマイナス
極性に帯電したトナーによって反転現像され、所定の色
のトナー像となる。尚、上記感光体ドラム17上に形成
されたトナー像は、必要に応じて転写前帯電器20によ
ってマイナス極性等の帯電を受け、電荷量が調整される
ようになっている。
【0021】上記感光体ドラム17上に形成された各色
のトナー像は、当該感光体ドラム17の下部に配置され
た中間転写体としての中間転写ベルト21上に、第1の
転写手段としての一次転写ロール22によって多重に転
写される。この中間転写ベルト21は、ドライブロール
23と、一次転写ロール22、アイドラロール24a、
テンションロール24b、ステアリングロール24c、
アイドラロール24d及び二次転写手段の一部を構成す
る対向ロールとしてのバックアップロール25によっ
て、感光体ドラム17の周速と同一の移動速度で矢印方
向に沿って回動可能に支持されている。
【0022】上記中間転写ベルト21上には、形成する
画像の色に応じて、感光体ドラム17上に形成されるイ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラッ
ク(BK)の4色のすべて又はその一部のトナー像が、
一次転写ロール22によって順次重ね合わせた状態で転
写される。この中間転写ベルト21上に転写されたトナ
ー像は、所定のタイミングで2次転写位置へと搬送され
る転写部材としての転写用紙26上に、中間転写ベルト
21を支持するバックアップロール25と、当該バック
アップロール25に圧接する二次転写手段の一部を構成
する二次転写ロール27の圧接力及び静電気力によって
転写される。上記転写用紙26は、図2に示すように、
カラー電子写真複写機本体1内の下部に配置された複数
の転写用紙収容部材としての給紙カセット28、29、
30、31の何れかから、所定のサイズのものがフィー
ドロール28a、29a、30a、31aによって給紙
される。給紙された転写用紙26は、複数の搬送ロール
32及びレジストロール33によって、所定のタイミン
グで中間転写ベルト21の二次転写位置まで搬送され
る。そして、上記転写用紙26には、上述したように、
二次転写手段としてのバックアップロール25と二次転
写ロール27とによって、中間転写ベルト21上から所
定の色のトナー像が一括して転写されるようになってい
る。
【0023】また、上記中間転写ベルト21上から所定
の色のトナー像が転写された転写用紙26は、中間転写
ベルト21から分離された後、搬送ベルト34によって
定着装置35へと搬送され、この定着装置35によって
熱及び圧力でトナー像が記録用紙26上に定着され、片
面複写の場合には、そのまま排紙トレイ36上に排出さ
れてカラー画像の複写工程が終了する。
【0024】一方、両面複写の場合には、第1面(表
面)にカラー画像が形成された転写用紙26を、そのま
ま排紙トレイ36上に排出せずに、図示しない反転ゲー
トによって下向きに搬送方向が変更され、3つのロール
が圧接されたトリロール37及び反転ロール38によっ
て、反転通路39へと一旦搬送される。そして、上記転
写用紙26は、今度は逆転する反転ロール38によって
両面用通路40へと搬送され、この両面用通路40に設
けられた搬送ロール41によってレジストロール33ま
で一旦搬送されて停止する。転写用紙26は、中間転写
ベルト21上のトナー像と同期して、再度レジストロー
ル33によって搬送が開始され、当該転写用紙26の第
2面(裏面)に対してトナー像の転写・定着工程が行わ
れた後、排出トレイ36上に排出されるようになってい
る。
【0025】なお、図2中、42は転写工程が終了した
後の感光体ドラム17の表面から残留トナーや紙粉等を
除去するためのクリーニング装置、43は中間転写ベル
ト21の表面から残留トナーや紙粉等を除去するための
クリーニング装置、44は手差しトレイをそれぞれ示し
ている。
【0026】図3は上記カラー電子写真複写機の画像形
成手段Aを示す構成図である。
【0027】このカラー電子写真複写機では、上述した
ように、感光体ドラム17の表面が一次帯電用のスコロ
トロン18によって所定の電位に一様に帯電された後、
当該感光体ドラム17の表面には、ROS13によって
所定の色に対応した画像が露光され、静電潜像が形成さ
れる。上記感光体ドラム17の表面に各色に対応して形
成された静電潜像は、対応する色の現像器19Y、19
M、19C、19BKによって現像され、当該感光体ド
ラム17の表面には、所定の色のトナー像Tが形成され
る。
【0028】例えば、上記感光体ドラム17上に形成さ
れた静電潜像がイエロー色に対応したものであれば、こ
の静電潜像は、イエロー色の現像器19Yによって現像
され、感光体ドラム17上には、イエロー色のトナー像
Tが形成される。また、他のマゼンタ色、シアン色、ブ
ラック色についても、同様のプロセスによって対応する
色のトナー像Tが、感光体ドラム17上に順次形成され
る。
【0029】上記感光体ドラム17上に順次形成された
各色のトナー像Tは、感光体ドラム17と中間転写ベル
ト21とが接触する一次転写位置において、感光体ドラ
ム17上から中間転写ベルト21の表面に一次転写され
る。この一次転写位置には、中間転写ベルト21の裏面
側に半導電性の一次転写用のバイアスロール22が配設
されており、中間転写ベルト21は、一次転写用のバイ
アスロール22によって感光体ドラム17の表面に接触
するようになっている。一次転写用のバイアスロール2
2には、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加され、
感光体ドラム17上に形成されたトナー像Tは、中間転
写ベルト21上に圧接力及び静電気力によって転写され
る。
【0030】単色の画像を形成する場合は、中間転写ベ
ルト21上に一次転写された所定の色のトナー像Tが、
直ちに転写用紙26上に二次転写されるが、複数色のト
ナー像Tを重ね合わせたカラー画像を形成する場合に
は、感光体ドラム17上への所定色のトナー像Tの形
成、並びにトナー像Tの中間転写ベルト21上への1次
転写の工程が、所定の色数分だけ繰り返される。
【0031】例えば、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色のトナ
ー像Tを重ね合わせたフルカラーの画像を形成する場
合、感光体ドラム17上には、その一回転毎にイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
K)の各色のトナー像Tが順次形成され、これらの4色
のトナー像は、順次中間転写ベルト21上に互いに重ね
合わせた状態で一次転写される。
【0032】その際、上記中間転写ベルト21は、最初
に一次転写されたイエロー色の未定着トナー像Tを保持
したまま、感光体ドラム17と同期した周期で回動し、
当該中間転写ベルト21上には、その一回転毎にマゼン
タ色、シアン色及びブラック色の未定着トナー像Tが、
イエロー色の未定着トナー像Tに順次重ね合わされた状
態で転写される。
【0033】このようにして中間転写ベルト21に一次
転写された未定着トナー像Tは、中間転写ベルト21の
回転に伴って、転写用紙26の搬送経路に面した二次転
写位置へと搬送される。
【0034】そして、この転写用紙26は、前述したよ
うに、所定の給紙カセット28、29、30、31から
フィードロール28a、29a、30a、31aによっ
て給紙され、搬送ロール32によってレジストロール3
3まで搬送され、レジストロール33によって所定のタ
イミングで、二次転写ロール27と中間転写ベルト21
とのニップ部間に給送される。
【0035】また、二次転写位置における中間転写ベル
ト21の裏面側には、二次転写ロール27の対向電極を
なすバックアップロール25が配設されている。二次転
写位置では、所定のタイミングで半導電性の二次転写ロ
ール27が中間転写ベルト21に圧接し、当該バックア
ップロール25にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印
加することにより、中間転写ベルト21上に転写された
未定着トナー像Tは、前記二次転写位置において転写用
紙26上に静電的に二次転写される。
【0036】この実施の形態では、図3に示すように、
二次転写ロール27にトナーの帯電極性と逆極性の電圧
を直接印加するのではなく、当該二次転写ロール27に
中間転写ベルト21を介して圧接するバックアップロー
ル25に、バイアスロール44によって転写バイアス電
圧印加手段としての図示しない転写バイアス用高圧電源
から、トナーの帯電極性と同極性の電圧を印加するよう
に構成されている。しかし、二次転写ロール27にトナ
ーの帯電極性と逆極性の電圧を直接印加するように構成
しても勿論よい。
【0037】そして、未定着トナー像Tが転写された転
写用紙26は、中間転写ベルト21から剥離され、二次
転写部の下流に配置された電極部材45、案内板46お
よび搬送ベルト34によって定着装置35に送り込ま
れ、未定着トナー像Tの定着処理がなされる。
【0038】上記中間転写ベルト21は、ポリイミド、
ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレン等の
合成樹脂又は各種のゴムに、カーボンブラック等の導電
化剤を適当量分散させて、その体積抵抗率が106 〜1
14Ω・cmとなるように調整したフィルム状のベルト
によって形成されている。この中間転写ベルト21の厚
さは、例えば、0.1mmに設定される。なお、上記中
間転写ベルト21の周長は、感光体ドラム17の周長の
整数倍(例えば、3倍)に設定されている。
【0039】また、上記二次転写ロール27は、必要に
応じて、中間転写ベルト21と接離可能に配設されてお
り、カラー画像が形成される場合には、最終色の未定着
トナー像Tが中間転写ベルト21上に一次転写されるま
で、中間転写ベルト21から離間している。
【0040】さらに、上記二次転写ロール27は、カー
ボンを分散したウレタンゴムのチューブからなる表面層
と、カーボンを分散した発泡ウレタンゴムからなる内部
層とを備えており、当該二次転写ロール27の表面に
は、フッ素コートが施されている。この二次転写ロール
27は、その体積抵抗率が103 〜1010Ω・cmに設
定され、ロール径がφ28mmとなるように形成され、
硬度は例えば30°(アスカC)に設定される。
【0041】一方、上記バックアップロール25は、カ
ーボンを分散したEPDMとNBRのブレンドゴムのチ
ューブからなる表面層と、EPDMのゴムからなる内部
層とを備えており、その表面抵抗率が107 〜1010Ω
/□で、ロール径がφ28mmとなるように形成され、
硬度は例えば70°(アスカC)に設定される。
【0042】また、二次転写位置のニップ部下流に配置
された電極部材45は、導電性の板状部材として板金が
好ましく、この実施の形態では厚さ0.5mmのスレン
レス鋼板を使用しており、転写用紙26側を針状とした
ものが用いられている。さらに、上記電極部材45の2
次転写領域側の先端は、バックアップロール25と2次
転写ロール27のニップ部が成す線より1mmだけ二次
転写ロール27側で、かつニップ部の出口より7mmだ
け離れて配置されている。
【0043】ところで、この実施の形態に係るカラー電
子写真複写機では、像担持体からトナー像が転写される
中間転写ベルトを、当該中間転写ベルトに所定のテンシ
ョンを付与した状態で、複数のロールによって回動可能
に支持する中間転写ベルト支持装置が用いられている。
【0044】この中間転写ベルト支持装置は、前記中間
転写ベルトにテンションを付与するテンションロール
と、前記テンションロールを中間転写ベルトに所定のテ
ンションを付与するように支持する第1の支持部材と、
前記中間転写ベルトを像担持体の近傍で支持する支持ロ
ールと、前記支持ロールを中間転写ベルトが像担持体と
接離する方向に移動可能に支持する第2の支持部材と、
前記中間転写ベルトのテンションを緩めた状態で、前記
第1の支持部材を固定する固定部材とを備えるように構
成されている。
【0045】すなわち、この実施の形態では、図1に示
すように、感光体ドラム17からトナー像が転写される
中間転写ベルト21を、当該中間転写ベルト21に所定
のテンションを付与した状態で、ドライブロール23
と、一次転写ロール22、アイドラロール24a、テン
ションロール24b、ステアリングロール24c、アイ
ドラロール24d及びバックアップロール25によっ
て、回動可能に支持する中間転写ベルト支持装置として
の中間転写ベルトユニット50を備えている。
【0046】この中間転写ベルトユニット50は、図4
及び図5に示すように、ドライブロール23や一次転写
ロール22等の複数のロールを回転自在に支持するフロ
ント側のフレーム51と、リア側のフレーム52とを備
えている。また、上記フロント側及びリア側のフレーム
51、52には、一次転写ロール22と、アイドラロー
ル24aとを回転自在に支持した第2の支持部材として
のリンク53、54が、図6及び図7に示すように、支
点55、56を中心にして揺動自在に取り付けられてい
る。上記リンク53、54の基端部には、図8に示すよ
うに、フロント側及びリア側のフレーム51、52に揺
動自在に取り付けるための取付け孔57が設けられてい
るとともに、当該リンク53、54の中間部には一次転
写ロール22を回転自在に支持するための小さな挿通孔
58と、リンク53、54の先端部にはアイドルロール
24aを回転自在に支持するための大きな挿通孔59と
が穿設されている。そして、上記リンク53、54は、
図6及び図7に示すように、その基端部が取付け孔57
を介して、フロント側及びリア側のフレーム51、52
のドライブロール23の近傍に揺動自在に取り付けられ
ている。
【0047】さらに、上記リンク53、54は、図1に
示すように、フロント側のフレーム51に回動自在に取
り付けられたカム60によって、感光体ドラム17と接
離する方向に揺動されるように構成されている。上記カ
ム60は、図9に示すように、中間転写ベルト21を感
光体ドラム17の表面に接触するように、一次転写ロー
ル22とアイドルロール24aとが取り付けられたリン
ク53、54を時計回り方向に回動させる第1の円弧部
60aと、中間転写ベルト21が感光体ドラム17の表
面から離間するように、一次転写ロール22とアイドル
ロール24aとが取り付けられたリンク53、54を反
時計回り方向に回動させる第2の曲線部60bとを備え
ており、これら第1の円弧部60aと第2の曲線部60
bとは、滑らかに接続されている。なお、60dはアイ
ドルロール24aの軸の端部を引っ掛けて固定するため
の腕部を示している。
【0048】また、上記リンク53、54は、図10に
示すように、カム60の回動軸60cに同軸状に取り付
けられたハンドル61によって回動されるようになって
いる。このハンドル61は、図11に示すように、手で
持つための把持部61aと、カム60の回動軸60cに
取り付けるための軸支部61bとを備えている。
【0049】さらに、上記フロント側及びリア側のフレ
ーム51、52には、図6に示すように、テンションロ
ール24bを回転自在に支持した第1の支持部材として
のアーム62が、回転軸63を中心にして揺動自在に取
り付けられている。上記アーム62の中央部には、図1
2に示すように、フロント側及びリア側のフレーム5
1、52に取り付けるための取付孔64が設けられてい
るとともに、当該アーム62の一端部にはテンションロ
ール24aを回転自在に支持するための大きな挿通孔6
5が、当該アーム62の他端部には当該アーム62にテ
ンションを付与するためのコイルスプリング66の一端
を固定する固定孔67が穿設されている。そして、上記
アーム62は、図6に示すように、その中央部が取付孔
64を介して、フロント側及びリア側のフレーム51、
52のテンションロール24bの内側に揺動自在に取り
付けられている。また、上記アーム62にテンションを
付与するためのコイルスプリング66の他端は、図6に
示すように、フロント側のフレーム51の下端部近傍に
固定されている。
【0050】また、この実施の形態では、図12に示す
ように、アーム62の一端部近傍に、当該アーム62を
反時計回り方向に所定量だけ回動させ、中間転写ベルト
21のテンションを所定量だけ弱めた状態で固定するた
めの開口部68が設けられている。上記アーム62の一
端部近傍に設けられた開口部68は、図12(b)に示
すように、その手前側にテーパ状拡開したテ−パ部68
aが形成されており、当該開口部68に後述するように
挿通される固定部材としての固定ワイヤー69を中心部
68bに案内するように構成されている。この固定ワイ
ヤー69は、図13に示すように構成されている。
【0051】さらに、上記フロント側及びリア側のフレ
ーム51、52には、図14に示すように、その左上の
端部に、アーム62の開口部68に挿通された固定ワイ
ヤー69を固定するための開口部70が、所定の位置に
穿設されている。上記フレーム51、52に設けられた
開口部70は、図14(b)に示すように、その手前側
にテーパ状拡開したテ−パ部70aが形成されており、
当該開口部70に後述するように挿通される固定ワイヤ
ー69を中心部70bに案内するように構成されてい
る。そして、上記アーム62の開口部68に固定ワイヤ
ー69を挿通した際に、当該固定ワイヤー69は、フロ
ント側及びリア側のフレーム51、52の開口部70に
も挿通され、アーム62を所定の位置で固定するように
構成されている。その結果、上記アーム62の開口部6
8に固定ワイヤー69を挿通することによって、当該ア
ーム62を反時計回り方向に所定量だけ回動させ、中間
転写ベルト21のテンションを所定量だけ弱めた状態で
固定することが可能となっている。
【0052】以上の構成において、この実施の形態に係
る中間転写ベルト支持装置を適用したカラー電子写真複
写機では、次に示すようにして、中間転写ベルト支持装
置を画像形成装置から取り外すような煩雑な作業が不要
であり、しかも、中間転写ベルトに巻きくせや傷等が発
生するのを確実に防止することができ、転写不良等の画
質欠陥が発生することがないように構成されている。
【0053】すなわち、この実施の形態では、図15に
示すように、画像形成を行うときには、ハンドル61を
ロック位置に回動させ、一次転写ロール22とアイドラ
ロール24aを回動自在に支持したリンク53、54
を、中間転写ベルト21が感光体ドラム17の表面に当
接するように揺動させる。こうすることによって、中間
転写ベルト21のテンションは、最大に張った状態とな
る。このとき、図16に示すように、例えば、アーム6
2の取付孔64とテンションロール24bの中心を結ん
だ直線が水平方向となす角度θは40度、中間転写ベル
ト21の周長は220.8mm、ベルト21の緩みは0
mm、スプリング66の長さは53.4mm、スプリン
グ66のばね力は9.964(N)にそれぞれ設定され
ている。
【0054】次に、この実施の形態では、カラー電子写
真複写機のメンテナンス時及び感光体ユニットの交換時
においては、図17に示すように、ハンドル61を解除
位置に回動させ、一次転写ロール22とアイドラロール
24aを回動自在に支持したリンク53、54を、中間
転写ベルト21が感光体ドラム17の表面から離間する
ように揺動させる。こうすることによって、一次転写ロ
ール22とアイドラロール24aに掛け回された中間転
写ベルト21は、感光体ドラム17から離間するが、テ
ンションロール24bには、コイルスプリング66のテ
ンションが依然として作用しているため、中間転写ベル
ト21のテンションは、最大に張った状態のままとな
る。このとき、図16に示すように、例えば、アーム6
2の取付孔64とテンションロール24bの中心を結ん
だ直線が水平方向となす角度θは50度、中間転写ベル
ト21の周長は220.8mm、ベルト21の緩みは0
mm、スプリング66の長さは49.9mm、スプリン
グ66のばね力は8.7775(N)にそれぞれ設定さ
れている。
【0055】さらに、この実施の形態では、工場で製造
されたカラー電子写真複写機を出荷するときや輸送・保
管するときに、まず先立って、図15に示すように、ハ
ンドル61をロック位置に回動させた状態とし、一次転
写ロール22とアイドラロール24aを回動自在に支持
したリンク53、54が、中間転写ベルト21を感光体
ドラム17の表面に当接させた状態とする。この状態で
は、フロント側のフレーム51の開口部70と、アーム
62の開口部68とは、図18及び図19(a)に示す
ように、その中心が角度にして約6度ずれているが、両
開口部68、70のテーパ部68a、70aは、互いに
一部重なった状態となっている。次に、図19(b)に
示すように、アーム62の一端部近傍に設けられた開口
部68に、固定ワイヤー69を挿通するとともに、当該
アーム62の開口部69に挿通された固定ワイヤー69
を、更にフロント側及びリア側のフレーム51、52の
開口部70に挿通することにより、テンションロール2
4bを回転自在に軸支したアーム62を、図20に示す
ように、反時計回り方向に僅か(例えば、6度)だけ回
動させる。こうすることによって、中間転写ベルト21
のテンションは、最大に張った状態よりも若干緩んだ状
態となる。このとき、図16に示すように、例えば、ア
ーム62の取付孔64とテンションロール24bの中心
を結んだ直線が水平方向となす角度θは34度、中間転
写ベルト21の周長は218.6mm、ベルト21の緩
みは2.2mm、スプリング66の長さは56.4mm
となっている。なお、スプリング66のばね力は10.
981(N)となるが、このばね力は、中間転写ベルト
21にそのまま作用している訳ではない。
【0056】その後、この実施の形態では、工場で製造
されたカラー電子写真複写機を出荷するときや輸送・保
管するときに、図1に示すように、ハンドル61を解除
位置に回動させ、一次転写ロール22とアイドラロール
24aを回動自在に支持したリンク53、54を、中間
転写ベルト21が感光体ドラム17の表面から離間する
ように揺動させる。こうすることによって、一次転写ロ
ール22とアイドルラール24aに掛け回された中間転
写ベルト21は、感光体ドラム17から離間するととも
に、テンションロール24bのテンションが緩んだ状態
となり、中間転写ベルト21のテンションは、中程度に
緩んだ状態となる。但し、この状態で、中間転写ベルト
21は緩んでいるが、中間転写ベルト21が軸方向にず
れることがないように、しかも、中間転写ベルト21に
巻きくせが付くことがないように、アーム62のテンシ
ョンを付与するコイルスプリング66の張力が調整され
ている。このとき、図16に示すように、例えば、アー
ム62の取付孔64とテンションロール24bの中心を
結んだ直線が水平方向となす角度θは同じく34度、中
間転写ベルト21の周長は僅かに縮んで215.3m
m、ベルト21の緩みは2.2mm、スプリング66の
長さは56.4mmとなっている。なお、スプリング6
6のばね力は10.981(N)となるが、このばね力
は、中間転写ベルト21にそのまま作用している訳では
ない。
【0057】なお、上記固定ワイヤー69は、複写機を
設置するときに引き抜かれるようになっている。
【0058】また、この実施の形態では、中間転写ベル
ト21の交換時やメンテナンス時等に、ハンドル61を
解除位置に回動させ、一次転写ロール22とアイドラロ
ール24aを回動自在に支持したリンク62を、中間転
写ベルト21が感光体ドラム17の表面から離間するよ
うに揺動させた状態で、中間転写ベルトユニット50を
スクリューを2本外すことにより、複写機本体1の手前
側に引出し、当該中間転写ベルトユニット50を上に持
ち上げて、複写機本体1から取り出す。その後、テンシ
ョンロール24bを回転自在に軸支したアーム62を、
図6に示すストッパー部材90を指で反時計回り方向に
大きく回動した位置でロックさせる。こうすることによ
って、中間転写ベルト21のテンションが完全に解除さ
れた状態となり、各ロールから中間転写ベルト21が離
れ、当該中間転写ベルト21をスムースに取り出すこと
ができるようになっている。
【0059】以上のように、この実施の形態では、工場
で製造されたカラー電子写真複写機を出荷するときや輸
送・保管するときに、図19に示すように、テンション
ロール24aを軸支するアーム62の一端部近傍に設け
られた開口部68に、固定ワイヤー69を挿通するとと
もに、当該アーム62の開口部68に挿通された固定ワ
イヤー69を、更にフロント側及びリア側のフレーム5
1、52の開口部70に挿通することにより、テンショ
ンロール24aを回転自在に軸支したアーム62を、反
時計回り方向に僅かだけ回動させ、中間転写ベルト21
のテンションを最大に張った状態よりも若干緩んだ状態
とする。
【0060】その後、ハンドル61を解除位置に回動さ
せ、一次転写ロール22とアイドラロール24aを回動
自在に支持したリンク53、54を、中間転写ベルト2
1が感光体ドラム17の表面から離間するように揺動さ
せる。こうすることによって、一次転写ロール22とア
イドルロール24aに掛け回された中間転写ベルト21
は、感光体ドラム17から離間するとともに、テンショ
ンロール24bのテンションが緩んだ状態となり、中間
転写ベルト21のテンションは、中程度に緩んだ状態と
なる。
【0061】そのため、工場で製造されたカラー電子写
真複写機を出荷するときや輸送・保管するときに、中間
転写ベルトユニット50を複写機本体1から取り外すよ
うな煩雑な作業が不要であり、しかも、中間転写ベルト
21のテンションを中程度に緩んだ状態とすることがで
きるので、中間転写ベルト21がロールに強く巻き付け
られた状態で維持されることによって、中間転写ベルト
21に巻きくせがついたり、中間転写ベルト21のテン
ションが弱すぎて移動してしまい、中間転写ベルト21
の表面に傷が発生するのを確実に防止することができ、
転写不良等の画質欠陥が発生するのを防止することが可
能となる。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
画像形成装置の出荷時や輸送・保管時などに、中間転写
ベルト支持装置を画像形成装置から取り外すような煩雑
な作業が不要であり、しかも、中間転写ベルトに巻きく
せや傷等が発生するのを確実に防止することができ、転
写不良等の画質欠陥が発生することがない中間転写ベル
ト支持装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのカラー電子写真複写機の中間転写ベルト
支持装置を示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのカラー電子写真複写機を示す構成図であ
る。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのカラー電子写真複写機の画像形成手段を
示す構成図である。
【図4】 図4は中間転写ベルト支持装置を示す平面図
である。
【図5】 図5は中間転写ベルト支持装置のベルトを取
り外した状態を示す平面図である。
【図6】 図6はフロント側のフレームを示す正面図で
ある。
【図7】 図7はリア側のフレームを示す正面図であ
る。
【図8】 図8はリンクを示す正面図である。
【図9】 図9はカムを示す正面図である。
【図10】 図10はハンドルとカムを組合せた状態を
示す正面図である。
【図11】 図11(a)(b)はハンドルをそれぞれ
示す正面図及び裏面斜視図である。
【図12】 図12(a)(b)はアームをそれぞれ示
す正面図及び要部断面図ある。
【図13】 図13は固定ワイヤーを示す正面図であ
る。
【図14】 図14(a)(b)はフロント側のフレー
ムをそれぞれ示す正面図及び要部断面図ある。
【図15】 図15は中間転写ベルト支持装置の動作状
態を示す構成図である。
【図16】 図16はアームの傾斜角度を示す説明図で
ある。
【図17】 図17は中間転写ベルト支持装置の動作状
態を示す構成図である。
【図18】 図18は中間転写ベルト支持装置の要部を
示す部分正面図である。
【図19】 図19(a)(b)は中間転写ベルト支持
装置の動作をそれぞれ示す部分断面図である。
【図20】 図20は中間転写ベルト支持装置を示す構
成図である。
【図21】 図21は従来の画像形成装置を示す構成図
である。
【符号説明】
17:感光体ドラム(像担持体)、21:中間転写ベル
ト(中間転写体)、22:1次転写ロール(1次転写手
段)、24a:アイドラロール、24b:テンションロ
ール、53、54:リンク、62:アーム、68:開口
部、69:固定ワイヤー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体からトナー像が転写される中間
    転写ベルトを、当該中間転写ベルトに所定のテンション
    を付与した状態で、複数のロールによって回動可能に支
    持する中間転写ベルト支持装置において、 前記中間転写ベルトにテンションを付与するテンション
    ロールと、 前記テンションロールを中間転写ベルトに所定のテンシ
    ョンを付与するように支持する第1の支持部材と、 前記中間転写ベルトを像担持体の近傍で支持する支持ロ
    ールと、 前記支持ロールを中間転写ベルトが像担持体と接離する
    方向に移動可能に支持する第2の支持部材と、 前記中間転写ベルトのテンションを所定量だけ緩めた状
    態で、前記第1の支持部材を当該中間転写ベルト支持装
    置に固定する固定部材と、を備えたことを特徴とする中
    間転写ベルト支持装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の支持部材を、前記テンション
    ロールが中間転写ベルトにテンションを付与した状態
    と、中間転写ベルトのテンションを解除した状態とに切
    り換え可能に構成するとともに、前記第2の支持部材
    を、前記支持ロールが中間転写ベルトを像担持体に接触
    させた状態と、中間転写ベルトが像担持体から離間した
    状態とに切り換える切換部材を備えたことを特徴とする
    請求項第1項記載の中間転写ベルト支持装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003076155A (ja) * 2001-09-04 2003-03-14 Canon Inc 画像形成装置、中間転写ユニット及び記録材搬送ユニット
US7424257B2 (en) 2004-10-15 2008-09-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Paper guide device and image forming apparatus having the same
US7957672B2 (en) 2005-07-26 2011-06-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with a belt unit
JP2012027506A (ja) * 2011-11-07 2012-02-09 Canon Inc 画像形成装置

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