JP7077123B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式のカラー画像形成装置においては、従来から、各色の画像形成部から中間転写体に順次トナー像を転写し、さらに中間転写体から転写材に一括してトナー像を転写する中間転写方式を用いる構成が知られている。
このような画像形成装置では、各色の画像形成部がそれぞれ像担持体としてのドラム状の感光体(以下、感光ドラムと称する)を有している。また、中間転写体としては、無端状のベルトで形成された中間転写ベルトが広く用いられている。各画像形成部の感光ドラムに形成されたトナー像は、中間転写ベルトを介して感光ドラムに対向して設けられた一次転写部材に一次転写電源から電圧を印加することによって、中間転写ベルトに一次転写される。各色の画像形成部から中間転写ベルトに一次転写された各色のトナー像は、二次転写部において二次転写電源から二次転写部材へ電圧を印加することによって、中間転写ベルトから紙やOHPシートなどの転写材に一括して二次転写される。転写材に転写された各色のトナー像は、その後、定着手段により転写材に定着される。
中間転写方式の画像形成装置では、中間転写ベルトから転写材にトナー像を二次転写した後に中間転写ベルトにトナー(転写残トナー)が残留する。そのため、次の画像に対応したトナー像を中間転写ベルトに一次転写する前に中間転写ベルトに残留した転写残トナーを除去する必要となる。
転写残トナーを除去するクリーニング方式としては、ブレードクリーニング方式が広く用いられている。ブレードクリーニング方式では、中間転写ベルトの移動方向に関して二次転写部よりも下流側に配置され、中間転写ベルトに当接する当接部材としてのクリーニングブレードによって転写残トナーを掻き取ってクリーニング容器に回収する。クリーニングブレードとしては、一般的に、ウレタンゴムなどの弾性体が用いられている。このクリーニングブレードは、中間転写ベルトの移動方向に対向するような方向(カウンター方向)から、クリーニングブレードのエッジ部を中間転写ベルトに対して圧接された状態で配置されることが多い。この時、クリーニングブレードと中間転写ベルトとが圧接する位置には、転写残トナーを回収するための回収ニップ部が形成される。
特許文献1には、クリーニングブレードの磨耗を抑制するために、中間転写ベルトの表面に、中間転写ベルトの移動方向に沿った溝を形成し、クリーニングブレードと中間転写ベルトとの間の摩擦係数を低減させる構成が開示されている。具体的には、特許文献1には、溝ピッチ(ベルト搬送方向に略直交する方向における間隔)が、10μm~100μm、典型的には10μm~20μmであるとの記載がある。
特開2015-125187号公報
しかしながら、特許文献1の溝の構成では、一定のクリーニング性は確保されるものの、更なる長期使用を想定した場合、製品寿命通じてクリーニングブレードの摩耗を抑制することが困難となる懸念がある。クリーニングブレードの摩耗を抑制して耐久性を向上させるためには、クリーニングブレードと中間転写ベルトとの間の摩擦係数をさらに低くすることが考えられる。一方で、クリーニングブレードと中間転写ベルトとの摩擦係数を低くし過ぎてしまうと、転写残トナーが回収ニップ部を通過してしまうことでクリーニング不良が発生してしまうおそれがある。即ち、クリーニングブレードの耐久性を向上させつつ、クリーニング不良の発生を抑制するためには、クリーニングブレードと中間転写ベルトとの間の摩擦係数を適切に設定する必要がある。
本発明は、中間転写体に当接する当接部材によって中間転写体に残留したトナーを回収する構成において、当接部材の耐久性を向上させつつ、クリーニング不良の発生を抑制することを目的とする。
本発明は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体に当接し、前記像担持体に担持されたトナー像を一次転写される移動可能な中間転写体と、前記中間転写体の移動方向に関して、前記中間転写体に一次転写されたトナー像を前記中間転写体から転写材に二次転写する二次転写部よりも下流側に設けられ、前記中間転写体に当接する当接部材と、を備え、前記二次転写部を通過した後に前記中間転写体に残留したトナーを前記当接部材によって回収手段に回収する画像形成装置において、前記中間転写体は、アクリル共重合体で形成された表層であって、前記移動方向と交差する前記中間転写体の幅方向に関して、インプリント加工により前記移動方向に沿って複数の溝、および、前記溝の両脇に前記表層の表面に対して外側へ突出する突出部が形成された表層を有し、前記表層における複数の前記溝は、前記幅方向における、隣り合う前記溝の平均間隔が、2μm以上10μm以下であることを特徴とする。
本発明によれば、中間転写体に当接する当接部材によって中間転写体に残留したトナーを回収する構成において、当接部材の耐久性を向上させつつ、クリーニング不良の発生を抑制することが可能である。
実施例1に係る画像形成装置の概略構成を示す模式的な断面図 実施例1のベルトクリーニング手段の近傍の主断面図 実施例1の中間転写ベルトの構成を説明する模式図 実施例1における、当接部材と中間転写体との間の摩擦係数と、中間転写体の溝間隔との関係を説明するグラフ 実施例1における、クリーニング性の評価結果を説明する表 実施例1における、変形例5の中間転写ベルトの構成を説明する模式図 実施例2における、クリーニング性の評価結果を説明する表
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1は、本実施例に係る画像形成装置100の概略構成を示す模式的な断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像の形成が可能な中間転写方式を採用した、タンデム型のレーザービームプリンターである。
画像形成装置100は、一列に配置された4つの画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。各画像形成部SY、SM、SC、SKは、それぞれイエロー(Y)マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成する。本実施例では、各画像形成部SY、SM、SC、SKの構成及び動作は、使用するトナーの色が異なることを除けば、実質的に同じである。したがって、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用の要素であることを示す符号の末尾Y、M、C、Kは省略して、当該要素について統括的に説明する。
画像形成部Sは、像担持体としてドラム型(円筒形)の感光ドラム1を有する。この感光ドラム1は、図中矢印R1方向に回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って順に、帯電手段としてのローラ状の帯電部材である帯電ローラ2と、露光手段3と現像手段4と、感光ドラム1に残留したトナーを回収するドラムクリーニング手段6と、が配置されている。
現像手段4は、現像剤として非磁性一成分現像剤を収容しており、現像剤担持体としての現像スリーブ41、現像剤規制手段としての現像剤塗布ブレード42などを有する。各画像形成部Sにおいて、感光ドラム1と、これに作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、現像手段4及びドラムクリーニング手段6とは、一体的に画像形成装置100の装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ7として構成される。露光手段3は、レーザー光を多面鏡によって走査させるスキャナユニットで構成され、画像信号に基づいて変調された走査ビームを感光ドラム1上に照射する。
また、各画像形成部SY、SM、SC、SKの感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの全てと当接するように、移動可能な中間転写体としての無端状ベルトで構成された中間転写ベルト8が配置されている。中間転写ベルト8は、駆動ローラ9、張架ローラ10及び二次転写対向ローラ11(以下、単に対向ローラ11と称する)の3個のローラにより張架されている。そして、駆動ローラ9が回転駆動されることによって、中間転写ベルト8は、図中矢印R2方向で示されるベルト搬送方向に移動(回転)する。
中間転写ベルト8を介して、感光ドラム1と対向する位置には、一次転写部材としての一次転写ローラ5が配置されている。一次転写ローラ5は、中間転写ベルト8を介して感光ドラム1に対して所定の圧力で付勢されており、中間転写ベルト8と感光ドラム1とが接触する一次転写部(一次転写ニップ)N1を形成している。また、中間転写ベルト8の外周面側において、対向ローラ11と対向する位置には、二次転写部材としての二次転写ローラ15が配置されている。二次転写ローラ15は、中間転写ベルト8を介して対向ローラ11に対して所定の圧力で付勢されており、中間転写ベルト8と二次転写ローラ15とが接触する二次転写部(二次転写ニップ)N2を形成している。
また、中間転写ベルト8の外周面側において、張架ローラ10に対向する位置には、回収手段としてのベルトクリーニング手段12が配置されている。上述の3個の張架ローラ9、10、11により支持された中間転写ベルト8と、ベルトクリーニング手段12とがユニット化されて、画像形成装置100の装置本体に着脱可能な中間転写ベルトユニット13が構成されている。
画像形成動作が開始されると、各感光ドラム1、中間転写ベルト8は、所定のプロセススピードで、それぞれ図中矢印R1、R2方向に回転を始める。回転する感光ドラム1の表面は、帯電ローラ2により所定の極性(本実施例では負極性)に略一様に帯電させられる。このとき帯電ローラ2には、不図示の帯電電源から所定の帯電電圧が印加される。その後、感光ドラム1は、各画像形成部Sに対応した画像情報に応じて露光手段3によって露光されることにより、感光ドラム1の表面に、画像情報に従った静電潜像が形成される。
現像スリーブ41は、現像剤塗布ブレード42によってトナーの正規の帯電極性(本実施例においては負極性)に帯電されたトナーを担持し、不図示の現像電源から所定の現像電圧を印加される。これにより、感光ドラム1に形成された潜像が、感光ドラム1と現像スリーブ41との対向部(現像部)において負極性のトナーによって可視化され、感光ドラム1にトナー像が形成される。
次に、感光ドラム1に形成されたトナー像は、一次転写部N1において、一次転写ローラ5の作用により、回転駆動されている中間転写ベルト8に転写(一次転写)される。このとき、一次転写ローラ5には、一次転写電源E1から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の一次転写電圧が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、各画像形成部Sにおいて各感光ドラム1に静電潜像が形成され、これが現像されて各色のトナー像となる。そして、各画像形成部Sの各感光ドラム1に形成された各色のトナー像が、各一次転写部N1Y、N1M、N1C、N1Kにおいて中間転写ベルト8に順次に重ね合わせるように転写され、中間転写ベルト8に4色のトナー像が形成される。
また、不図示の転写材収容カセットに積載されている記録用紙などの転写材Pは、不図示の供給ローラ、及び、不図示の搬送ローラによりレジストローラ14まで搬送される。転写材Pは、レジストローラ14によって、中間転写ベルト8上のトナー像に同期し、中間転写ベルト8と二次転写ローラ15とで形成される二次転写部N2へ搬送される。そして、中間転写ベルト8上に担持された4色の多重トナー像が、二次転写部N2において、二次転写ローラ15の作用により、転写材Pに一括して転写される。このとき、二次転写ローラ15には、二次転写電源E2からトナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の二次転写電圧が印加される。
その後、トナー像が転写された転写材Pは、定着手段16に搬送される。転写材Pに二次転写されたトナー像は、定着手段16の定着ローラと加圧ローラとで挟持されて搬送される過程で加圧及び加熱されることで転写材Pに定着され、その後、画像形成装置100の装置本体の外部に排出される。
二次転写後に中間転写ベルト8に残った転写残トナーは、中間転写ベルト8を介して張架ローラ10に対向して設けられたベルトクリーニング手段12によって、中間転写ベルト8の表面から除去される。後に詳細に説明するが、中間転写ベルト8の移動方向に関して二次転写部N2よりも下流側に配置されるベルトクリーニング手段12は、張架ローラ10に対向する位置で中間転写ベルト8の外周面に当接するクリーニングブレード21(当接部材)を有する。
なお、本実施例で用いるトナーは、乳化重合凝集法によって製造された平均粒径6.4μmのトナー粒子に、平均粒径が20nmのシリカ微粒子を外添して構成される。平均粒径とは、例えば重量平均粒径のことで、コールター法で測定できる。測定器の一例として、「コールター・カウンター Multisizer 3」(ベックマン・コールター株式会社製)がある。また、測定条件設定および測定データ解析をするための付属の専用ソフトとして、「ベックマン・コールター Multisizer 3Version3.51」(ベックマン・コールター株式会社製)がある。また、トナー粒子の製造方法は乳化重合凝集法に限らず、粉砕法、懸濁重合法、溶解懸濁法の他の方法で製造することができる。
[ベルトクリーニング手段]
図2(a)は、後述するクリーニングブレード21が弾性変形していない場合のクリーニングブレード21の取り付け位置を説明した仮想断面図であり、図2(b)は、ベルトクリーニング手段12の構成を説明する概略断面図である。
ベルトクリーニング手段12は、クリーニング容器17と、クリーニング容器17内に設けられたクリーニング作用部20と、を有する。クリーニング容器17は、中間転写ベルト8等を有する中間転写ユニット(不図示)の枠体の一部として構成されている。クリーニング作用部20は、クリーニング部材(当接部材)としてのクリーニングブレード21と、クリーニングブレード21を支持する支持部材22と、を有する。クリーニングブレード21は、弾性材料であるウレタンゴム(ポリウレタン)から構成される弾性ブレードであり、メッキ鋼板を材料とする板金で形成された支持部材22に接着された状態で支持されている。
クリーニングブレード21は、中間転写ベルト8の移動方向(以下、ベルト搬送方向と称する)と交差する中間転写ベルト8の幅方向(クリーニングブレード21の長手方向)に関して長い板状部材である。また、クリーニングブレード21は、短手方向に関して、自由端側の端部21aを中間転写ベルト8に対して当接されており、固定端側の端部21bを支持部材22に対して接着された状態で固定されている。このクリーニングブレード21の長手方向の長さは230mmであり、厚さは2mmであり、クリーニングブレード21の硬度はJIS K 6253規格で77度である。
クリーニング作用部20は、中間転写ベルト8の表面に対して揺動可能に構成されている。すなわち、支持部材22は、クリーニング容器17に固定された揺動軸19を介して、中間転写ベルト8の表面に対して揺動可能に支持されている。クリーニング容器17内に設けられた付勢手段として加圧バネ18によって支持部材22が加圧されることで、揺動軸19を中心としてクリーニング作用部20が可動し、クリーニングブレード21が中間転写ベルト8に付勢(押圧)される。
クリーニングブレード21に対向して、中間転写ベルト8の内周側には、張架ローラ10が配置されている。クリーニングブレード21は、張架ローラ10に対向する位置で、ベルト搬送方向に対してカウンター方向で中間転写ベルト8の表面に当接されている。すなわち、クリーニングブレード21は、その短手方向における自由端側の端部21aがベルト搬送方向に関する上流側を向くようにして、中間転写ベルト8の表面に当接されている。これにより、図2(b)に示すように、クリーニングブレード21と中間転写ベルト8との間にブレードニップ部23が形成されている。クリーニングブレード21は、ブレードニップ部23において、移動する中間転写ベルト8の表面から転写残トナーを掻き取り、クリーニング容器17に回収する。
本実施例では、クリーニングブレード21の取り付け位置は、次のように設定されている。図2(a)に示すように、設定角θが24°、侵入量δが1.5mm、当接圧が0.6N/cmである。ここで、設定角θは、中間転写ベルト8とクリーニングブレード21(より詳細にはその自由端側の端面)との交点における張架ローラ10の接線と、クリーニングブレード21(より詳細にはその厚さ方向に略直交する一方の表面)とがなす角度である。また、侵入量δは、クリーニングブレード21が張架ローラ10に対して重なる厚さ方向の長さである。また、当接圧は、ブレードニップ部23におけるクリーニングブレード21からの押圧力(長手方向における線圧)で定義され、フィルム式加圧力測定システム(商品名:PINCH,ニッタ社製)を用いて測定される。このように設定することで、高温高湿環境下でのクリーニングブレード21の捲れやスリップ音を抑制でき、良好なクリーニング性能を得ることができる。また、このように設定することで、低温低湿環境下でのクリーニング不良を抑制して、良好なクリーニング性能を得ることができる。
また、一般にウレタンゴムと合成樹脂とは摺動による摩擦抵抗が大きく、クリーニングブレード21の初期の捲れが起こりやすい。そこで、予めクリーニングブレード21の自由端側の端部21aに、フッ化黒鉛などの初期潤滑剤を塗布することができる。
なお、中間転写ベルト8の材料などに応じて適宜選定されるものであるが、クリーニングブレード21のゴム硬度は、JIS K 6253規格で70度以上、且つ80度以下の範囲が好ましい。ゴム硬度が上記範囲よりも低いと、使用による摩耗量が増加して、耐久性が低下することがあり、上記範囲よりも高いと弾性力が減少して、中間転写ベルト8との摩擦により欠けなどが発生することがある。また、中間転写ベルト8の材料などに応じて適宜選定されるものであるが、クリーニングブレード21の当接圧は、0.4N/cm以上、0.8N/cm以下の範囲が好ましい。当接圧が上記範囲よりも小さいと、良好なクリーニング性能が得られないことがあり、上記範囲よりも大きいと中間転写ベルト8を回転駆動するための負荷が大きくなりすぎることがある。
[中間転写ベルト]
次に、本実施例特有の中間転写ベルトの形態について説明する。図3(a)は、ベルト搬送方向に略直交する方向に切った(ベルト搬送方向に沿って見た)中間転写ベルトの模式的な拡大部分断面図であり、図3(b)は、中間転写ベルトの表面を上方から見た模式的な上面図である。
中間転写ベルト8は、基層81と表層82との2層からなる無端状のベルト部材(或いはフィルム状部材)である。こで、基層とは、中間転写ベルト8の厚さ方向に関して、中間転写ベルト8を構成する層のうち、最も厚い層であると定義する。表層82は、感光ドラム1から中間転写ベルト8に一次転写されたトナー像を担持する。本実施例では、基層81は、ポリエチレンナフタレート樹脂に電気抵抗の調整剤としてイオン導電剤である第4級アンモニウム塩を分散した、厚さ70μmの層である。また、表層82は、基材としてのアクリル樹脂に、電気抵抗調整剤として例えば酸化亜鉛を分散した、厚さ3μm程度の層である。
一般にウレタンゴムとアクリル樹脂とは摺動による摩擦抵抗が大きく、クリーニングブレード21の捲れや耐久による摩耗などが起こりやすい。そこで、本実施例においては、表層82には、クリーニングブレード21の摩耗を抑制するために、表面加工処理が施されており、ベルト搬送方向に沿って溝(溝形状、溝部)84が形成されている。より具体的には、図3(a)~(b)に示すように、中間転写ベルト8の移動方向(図中矢印R2方向)と直交する中間転写ベルト8の幅方向に関して、中間転写ベルト8の移動方向に沿って、微細凹凸加工によって複数の溝84が形成されている。
一般に、微細凹凸を形成する手段としては、研磨加工、切削加工、インプリント加工、などの公知の手段が知られている。本実施例における、表面に溝84が施された中間転写ベルト8は、これらの形成手段のなかから好ましいものを適宜選択し利用することで、得ることが可能である。中でも加工コストや生産性の観点から、微細加工表面の基材としてのアクリル樹脂の光硬化性を活かした、インプリント加工を行うのが好適である。また、アクリル樹脂を硬化させた後にラッピング処理を施すことで、溝84を形成してもよい。
本実施例においては、微細凹凸形状が施された金型(不図示)を中間転写ベルト8に押し当て、金型の微細凹凸形状を中間転写ベルト8の表層82に転写するインプリント加工により、中間転写ベルト8の表面に溝84を形成した。図3(a)に示すように、インプリント加工により形成された溝84の両脇には、表層82の最表面85に対し、表層82の基材が金型の微細凸部により押し出されるよう盛り上がって突出したランド86(突出部)が形成されることがある。これら表面形状は、例えば、キーエンスのレーザー顕微鏡VK-X250などで計測することができる。そして、溝84は、中間転写ベルト8の移動方向に沿って中間転写ベルト8の一周全域に存在する。
ここで、図3(a)に示している幅Wは、中間転写ベルト8の幅方向における溝84の開口部の幅であり、表層82の最表面85に対し、溝として表層82の厚みが薄く形成された範囲として定義される。一例として、この溝84の幅Wは1μmである。なお、先述のランド86が比較的大きい場合は、ランド86の頂点間を開口部と見なして、ランド86の頂点間の距離を幅Wと規定しても良い。図3(a)に示している深さDは、中間転写ベルト8の厚さ方向における、表層82の溝が形成されていない面(開口部)から溝84の底部までの深さとして定義される。深さDは0.2μm以上、表層82の厚み未満であり、溝84は基層81までは届かず、表層82のみに存在するよう形成される。
溝84の幅Wはトナーの平均粒径の半分未満とすることが望ましい。溝84の幅Wをトナーの平均粒径より小さくすることで、溝84にトナーが入り込み、ブレードニップ部23においてクリーニングブレード21からすり抜けてしまうことを抑制できる。一方で、溝84の幅Wが狭すぎると、クリーニングブレード21と中間転写ベルト8との間の接触面積が大きくなり過ぎることでブレードニップ部23における摩擦が大きくなり、クリーニングブレード21の先端の摩耗を促進してしまうおそれがある。したがって、本実施例の構成においては、溝84の幅Wは0.5μm以上3μm以下に設定するのが好ましい。
図3(a)に示している間隔Iは、隣接する溝84の開口部の左端部の間隔として定義される。本実施例で規定している溝84の平均間隔とは、中間転写ベルト8の幅方向における複数の溝の間隔Iの平均値であり、以下単に溝間隔Iと称する。本実施例においては、間隔Iを3.5μmの等ピッチに設定して溝84を形成した。また、間隔Iは、隣接する溝84の開口部の右端部の間隔と定義しても良いことは言うまでもなく、さらには、隣接する溝84の開口部の底部の間隔と定義しても良い。
基層81に使用する材料としては、例えば、ポリカーボネート、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリアリレートポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、熱可塑性ポリイミドなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。これらは混合して2種以上使用することもできる。
中間転写ベルト8の表層82の耐摩耗性、耐クラック性などの強度の観点から、硬化性材料の中でも樹脂材料(硬化性樹脂)が好ましく、硬化性樹脂の中でも、不飽和二重結合含有アクリル共重合体を硬化させて得られるアクリル樹脂が好ましい。不飽和二重結合含有アクリル共重合体は、例えば、アクリル系紫外線硬化型ハードコート材料であるルシフラール(商品名、日本ペイント社製)として入手可能である。
また、表層82には、電気抵抗の調整を目的として、導電剤(導電性フィラー、電気抵抗調整剤)を添加することができる。導電剤としては、電子導電剤又はイオン導電剤を用いることができる。電子導電剤としては、例えば、カーボンブラックなどの粒子状、繊維状又はフレーク状のカーボン系導電性フィラーが挙げられる。また、銀、ニッケル、銅、亜鉛、アルミニウム、ステンレス及び鉄などの粒子状、繊維状又はフレーク状の金属系導電性フィラーでもよい。また、例えば、アンチモン酸亜鉛、酸化スズなどの粒子状の金属酸化物系導電性フィラーが挙げられる。イオン導電剤としては、例えば、イオン液体、導電性オリゴマー及び第4級アンモニウム塩などが挙げられる。これらの導電剤の中から1種又はそれ以上が適宜選択され、電子導電剤とイオン導電剤を混合して用いてもよい。
更に、本実施例においては、基層81に添加する導電剤として、イオン導電剤を用いたが、これに限らず、電子導電剤を添加して導電性を付与しても良く、電子導電剤とイオン導電剤を混合して添加して導電性を付与しても良い。なお、イオン導電剤や電子導電剤は、表層82に添加することが可能な導電剤として前述したものを用いることが可能である。
表層82の厚さは、溝84を形成することが可能な厚さ、即ち、溝84の深さD以上である必要がある。表層82の厚さが溝84の深さDよりも小さい場合、溝84が基層81に到達し、基層81に添加された物質が表層82の表面に析出してしまうことでクリーニング不良などが発生するおそれがある。一方で、表層82の厚さが厚すぎると、アクリル樹脂から構成される表層82が割れてしまうことでクリーニング不良が発生するおそれがある。したがって、本実施例の構成においては、表層82の厚さは、1μm以上5μm以下の間で設定することが好ましく、長期使用での表層82の割れを考慮すると1μm以上3μm以下の間で設定することがより好ましい。
[クリーニング性の評価]
以下、図4を用いて、溝間隔Iをそれぞれ異なる値に設定した、本実施例、変形例1~4、比較例1の中間転写ベルトに関するクリーニング性の評価結果を説明する。ここで、本実施例における中間転写ベルト8の溝間隔Iは3.5μmであり、比較例1としては、溝間隔Iを19μmに設定した中間転写ベルトを用いた。また、変形例1~4の中間転写ベルトは、変形例1は2.0μm、変形例2は2.3μm、変形例3は6.8μm、変形例4は10.0μmとして、溝間隔Iをそれぞれ設定した。なお、本実施例、変形例1~4、比較例1の構成は、溝間隔Iが異なる点を除いて実質同一であり、以下、共通する部分に関しては同一の符号を付して説明を省略する。
図4は、各中間転写ベルトとクリーニングブレードとの間の摩擦係数と、溝間隔Iの関係を示したグラフである。まずは、各中間転写ベルトとクリーニングブレードとの間の摩擦係数の測定方法について詳しく説明する。摩擦係数の測定工具は、評価用に作成した専用の工具を用いており、中間転写ベルトを2つのローラで張架し、片側の張架ローラを対向ローラとして、クリーニングブレードを当接する構成になっている。クリーニングブレードは、図2(a)~(b)にあるような揺動構成ではなく、クリーニング作用部20を固定する構成とし、図2(a)で示した定義において、設定角θを24°、侵入量δを1.5mmに設定した。なお、摩擦係数の測定は、室温25℃、湿度50%の標準環境下で行った。
上記の測定工具を用いて、中間転写ベルト上に単位面積あたり0.80g/mm2のトナーを付与し、中間転写ベルトを210mm/secのスピードで移動させて、クリーニングブレードによって中間転写ベルト上のトナーを回収する回収動作を実行する。この時、回収動作の実行と共に、クリーニングブレードが受ける垂直抗力Nと、クリーニングブレードの対向ローラが受ける摩擦力Fを30秒間モニターする。そして、それらの平均値から下記式(1)によって、実施例1、変形例1~4、比較例1の中間転写ベルトの摩擦係数μを、それぞれ算出する。なお、計測を安定させるため、上記測定を3回繰り返し、3回目の計測値から摩擦係数μを算出している。
μ=F/N ……………………………………… (1)
図4のグラフは、横軸が溝間隔Iを、縦軸が摩擦係数μを表しており、実施例1、変形例1~4、比較例1の中間転写ベルトの測定結果がそれぞれプロットされている。図4のグラフが示すように、溝間隔Iを小さくすることで摩擦係数μが低下する傾向にあり、即ち、溝間隔Iが小さくなるほど、クリーニングブレードと中間転写ベルトとの間の摩擦抵抗が減少する。
次に、それぞれの中間転写ベルトに関して、図2(b)に示したベルトクリーニング手段12を搭載した画像形成装置100における耐久評価を行い、クリーニング性とブレードの摩耗状況を確認した。耐久評価は、温度25℃、湿度50%の標準環境下にて、坪量80g/mのA4サイズの用紙(Extra/OCE社製)を用い、各色の印字率が5%のテキストパターンを4枚間欠で印刷する。そして、耐久評価を行う過程で、所望の枚数(5000枚)毎にクリーニング不良発生を確認するための画像を形成することで、クリーニング性の評価を行った。
前述の耐久評価での5000枚ごとに行うクリーニング不良発生の確認は、以下の方法を用いた。まず、二次転写電源E2からの出力をオフ(0V)にした状態でレッドベタ画像(イエロー100%、マゼンタ100%のベタ画像)を形成した後に、二次転写電源E2からの出力を適正値に設定して、画像を形成しない3枚の転写材Pを連続通紙する。即ち、二次転写部N2で転写材Pへほとんど転写されずに残ったレッドベタ画像のトナーがクリーニングブレード21によって除去できているかを確認することによって、クリーニング不良の発生の有無を確認する。
レッドベタ画像のトナーが中間転写ベルトから除去できていれば、連続通紙する3枚の転写材Pは実質的に全くの白紙状態で出力される。一方で、レッドベタ画像のトナーが除去できなければ、クリーニングブレード21をすり抜けたトナーが再び二次転写部N2に到達することで、連続通紙する3枚の転写材Pにトナーが転写されてクリーニング不良画像として出力される。
図5は、クリーニング性の評価結果として、実施例1、変形例1~4、比較例1の各中間転写ベルトにおける、クリーニング不良が発生しなかった通紙枚数を記した表である。図5に示すように、溝間隔Iが小さい中間転写ベルトの方がクリーニング不良の発生を抑制することができ、より多くの転写材Pに画像を形成することが可能であった。一方、変形例4の中間転写ベルトのように、溝間隔Iを2.0μmまで小さくすると、溝間隔Iが2.3μmのとき(変形例3)よりも、クリーニング不良がはやく発生することが確認できた。
また、クリーニング不良が発生した時点でのクリーニングブレード21の先端を確認すると、変形例4を除く構成においては、クリーニングブレード21の先端に最大10μmを超える大きさの欠けや摩耗が部分的に発生していることが確認できた。即ち、クリーニングブレード21の先端部に生じる、10μmを超えるブレード欠け及び摩耗を起点としたトナーのすり抜けにより、クリーニング不良が発生する。
以上の評価結果から、図4、図5によると、クリーニングブレード21と中間転写ベルトとの間の摩擦抵抗が小さいほど、クリーニング不良に至るブレードの欠け、摩耗の発生が抑制されることとなる。すなわち、溝間隔Iを小さくしてクリーニングブレード21と中間転写ベルトとの間の摩擦抵抗を低減させることで、クリーニングブレード21の耐久性が向上し、ベルトクリーニング手段12、しいては、画像形成装置100の長寿命化が実現可能となる。
比較例1の構成においては、100000枚まではクリーニング不良の発生が見られなかった。製品のスペックにもよるが、昨今、画像形成装置はさらなる耐久性が求められており、150000枚以上の耐久性を有していれば、更なる長期使用に対応できると考えられる。比較例1の構成であっても、例えば、ベルトクリーニング手段12や中間転写ユニットなどを交換パーツとして消耗品扱いにすることで、更なる長期使用に対応可能な画像形成装置とすることができる。しかし、この場合、交換パーツのコストをユーザーが負担することとなる。以上を鑑みて、更なる長期使用を想定した場合にも十分な耐久性を得ることが可能な構成としては、溝間隔Iを10μm以下に設定することが望ましい。
また、図5に示すように、溝間隔Iを2.0μmに設定した変形例1は、溝間隔Iを2.3μmに設定した変形例2よりもはやくクリーニング不良画像が発生した。一方で、クリーニング不良画像が発生した時点におけるクリーニングブレード21の先端を確認してみても、本実施例、比較例1、変形例2~4の構成のような、最大10μmを超える大きさの欠けや部分的な摩耗の発生は確認されなかった。このことから、変形例1における耐久末期のクリーニング不良は、クリーニングブレード21の摩耗によるものではなく、クリーニングブレード21と中間転写ベルトとの間の摩擦係数μが低すぎることで発生したと考えられる。
クリーニングブレード21と中間転写ベルトとの間の摩擦係数μを低くし過ぎてしまうと、ブレードニップ部23においてトナーがクリーニングブレード21を通過してしまった場合にクリーニング不良が発生する。即ち、溝間隔Iを変形例1の構成よりも小さい値に設定してしまうと、更なる長期使用に対応することが困難になるおそれがある。したがって、クリーニングブレード21と中間転写ベルトとの間の摩擦抵抗が小さくなることによるクリーニング不良の発生を抑制するためには、溝間隔Iは2μm以上とすることが望ましい。
以上説明したように、本実施例、及び変形例1~4の構成によれば、溝間隔Iを2μm以上10μm以下とすることで、クリーニングブレード21の耐久性を向上させつつ、クリーニング不良の発生を抑制することが可能である。これにより、更なる長期使用にも対応する画像形成装置を提供することが可能となる。
本実施例においては、中間転写ベルト8の断面構成は、表層を含めた2層構成について説明してきたが、これに限らず、中間転写ベルトは、単層、もしくは3層以上の層を有する構成としてもよい。いずれの層構成であっても、クリーニングブレード21と当接する層に微細凹凸加工を施せば本実施例と同様の効果を得ることが可能である。
本実施例においては、図3(b)に示すように、ベルト搬送方向に対し並行に溝184を形成したが、これに限らない。図6に示すように、溝184は、中間転写ベルト108の移動方向に直交する幅方向に対して交差する方向に沿って延在していればよく、中間転写ベルト108の移動方向に対して角度を有した状態で形成されていても良い。変形例5の中間転写ベルト108は、中間転写ベルト108の幅方向に関して引いた直線VLの位置において、中間転写ベルト108の断面の模式図は図3(a)と同様な構成となる。ただし、クリーニングブレード21との間の摩擦係数を低減する効果を得るためには、中間転写ベルト108の移動方向に対して溝184が延在する方向がなす角度は、好ましくは45°以下、より好ましくは10°以下に設定するのがよい。
本実施例においては、中間転写ベルト8の一周にわたって連続的に溝84を形成する構成について説明した。しかし、これに限らず、溝84は、中間転写ベルト8の移動方向に関して、中間転写ベルト8の一周にわたって連続的に形成されずに、途中で途切れていても良い。即ち、溝84は、中間転写ベルト8の一周にわたって断続的に形成されていてもよい。
また、表層82には、固体潤滑剤を添加してもよい。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂粉体、フッ化ビニル樹脂粉体、フッ化黒鉛などのフッ素含有粒子、及びそれらの共重合体から適宜選択して用いることができる。表層に固体潤滑剤を添加することで、クリーニングブレード21と中間転写ベルト8との間の摩擦抵抗を下げることが可能である。このことから、クリーニングブレード21と中間転写ベルト8との間の摩擦抵抗を調整する補助的な手段として、固体潤滑剤を添加する構成としても良い。
さらに、クリーニングブレード21と中間転写ベルト8との間の摩擦抵抗を安定させるためには、中間転写ベルト8の幅方向に関して溝84は等間隔に設けることが好ましい。むろん、わずかにずれた略等間隔であっても本質的な効果は変わらないため、そのような場合でも本発明でいうところの等間隔に含まれるものとする。
(実施例2)
実施例1では、搖動方式のクリーニング構成を主体に、クリーニングブレードの摩耗や欠けなどの耐久性の観点で中間転写ベルトの溝の平均間隔を決めていた。これに対し、本実施例では、クリーニングブレードの設定公差や、クリーニングのロバスト性を考慮した上で、よりクリーニングブレードの耐久性を向上させつつ安定したクリーニング性を確保することが可能な溝の平均間隔について説明する。なお、以下の説明においては、クリーニングブレードの設定交差やクリーニングのロバスト性の条件が揺動方式よりも厳しい、クリーニング作用部20を固定する固定方式を例に説明を行う。
[クリーニングブレードの設定とクリーニング性の評価]
図7は、クリーニングブレードの設定角θと侵入量δを変えて、各溝間隔Iの中間転写ベルトに対してクリーニング性を評価した結果を示している。クリーニング性の評価については、実施例1で既に説明したクリーニング作用部20を固定する固定方式を用いて、クリーニングブレードをトナーが通過するトナーすり抜けの発生の有無を確認することで評価した。なお、クリーニングブレードの設定角θは20°、24°、28°、32°の4水準、侵入量δは0.6mm、1.0mm、1.4mm、1.8mmの4水準で、それぞれ組み合わせ合計16通りのブレード設定において評価を行っている。
図7の結果における「○」はクリーニング性が確保されていることを示しており、「×」はトナーすり抜け、いわゆる、クリーニング不良が発生していることを示している。クリーニングブレードは新品を利用している。この試験で発生しているクリーニング不良は、実施例1における画像形成装置100での耐久評価で説明したような、クリーニングブレードの先端の欠けや部分的な摩耗によるものではなく、クリーニングブレードの設定が適切でないことで発生する現象である。また、各クリーニングブレードの設定に対し、クリーニング性が確保されている「○」の合算領域がクリーニングマージンである。クリーニングマージンが大きければ、クリーニングブレード設定(θ、δ)の自由度も向上し、クリーニング性も安定しやすい。
図7より、溝間隔Iを19μmから狭めるに従い、クリーニングマージンが拡張するものの、溝間隔Iが3.5μmの中間転写ベルトの構成からさらに溝間隔Iを狭めると、クリーニングマージンは縮小傾向となる。すなわち、溝間隔Iとクリーニングマージンの関係には変曲点があり、最もクリーニングマージンが広いのは、実施例1の中間転写ベルト8の溝間隔Iである3.5μm程度である。
固定方式の場合、ベルトクリーニング手段12を構成する部品精度や組み立ての精度から、クリーニングブレードの設定(θ、δ)の公差として、設定角θで少なくともΔ4°、侵入量δで少なくともΔ0.4mm程度を見込む必要がある。図7においてこの公差は、2×2マスに相当し、この2×2マスを包括するクリーニングマージンを確保可能な中間転写ベルトは、溝間隔Iがそれぞれ、2.0μm、2.3μm、3.5μm、6.8μmに設定された中間転写ベルトである。
ただし、溝間隔Iが2.0μmの中間転写ベルトは、2×2マスを確保しているものの、これよりも溝間隔Iを狭めると、2×2マスの確保は困難となり、ロバスト性が十分とは言えなくなるおそれがある。すなわち、クリーニングブレードの設定公差を考慮しつつクリーニングのロバスト性を確保するためには、溝間隔Iは2μm以上7μm以下と設定することが、クリーニング性の観点からより望ましい。
以上、固定方式のクリーニング構成を例に説明したが、これに限らず、揺動方式においても、中間転写ベルトに形成する溝の溝間隔Iを本実施例で説明した範囲に設定することで、よりクリーニングマージンを広くすることが可能である。即ち、本実施例の構成によれば、中間転写ベルトの平均溝間隔を2μm以上7μm以下に設定することで、実施例1の効果に加えて、クリーニングブレードの設定公差を配慮したクリーニング性の確保が可能となり、より良好なクリーニング性が得られる。
なお、クリーニングマージンがクリーニングブレードの設定公差を包括する構成であれば、溝間隔Iはこの限りではない。本実施例は、固定方式における一般的なクリーニングブレードの設定公差(Δ4°、0.4mm)を一例に説明したものであり、部品精度向上や組み立て公差を狭めることでブレード設定公差を縮小するこができれば、溝の平均間隔の規定値を拡張できる。
1 感光ドラム
8 中間転写ベルト
12 ベルトクリーニング手段
21 クリーニングブレード
82 表層
84 溝
I 溝間隔
N2 二次転写部

Claims (18)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に当接し、前記像担持体に担持されたトナー像一次転写される移動可能な中間転写体と、
    前記中間転写体の移動方向に関して、前記中間転写体に一次転写されたトナー像を前記中間転写体から転写材に二次転写する二次転写部よりも下流側に設けられ、前記中間転写体に当接する当接部材と、を備え、
    前記二次転写部を通過した後に前記中間転写体に残留したトナーを前記当接部材によって回収手段に回収する画像形成装置において、
    前記中間転写体は、
    前記像担持体及び前記当接部材に当接する外周面側に、アクリル共重合体で形成された層であって、前記移動方向と交差する前記中間転写体の幅方向に関して、インプリント加工により前記移動方向に沿って複数の溝、および、前記溝の両脇に前記表層の表面に対して外側へ突出する突出部が形成された層を有し、
    前記表層における複数の前記溝は、前記幅方向における、隣り合う前記溝の平均間隔が、2μm以上10μm以下であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記当接部材は、前記中間転写体に対しカウンター方向で当接されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記溝の前記平均間隔が、2μm以上7μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記中間転写体は、前記中間転写体の厚さ方向に関して、前記中間転写体を構成する複数の層のうち最も厚い層である基層を有し、複数の前記溝が形成された前記表層は、前記基層の表面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記基層は、イオン導電剤が添加された層であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記表層の厚さは、1μm以上5μm以下であることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記表層の厚さは、3μm以下であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記表層は、固体潤滑剤が添加されていることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記中間転写体は、前記像担持体及び前記当接部材に当接する外周面側に固体潤滑剤が添加されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記固体潤滑剤は、フッ素含有粒子であることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
  11. 前記フッ素含有粒子は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記移動方向と直交する前記中間転写体の幅方向における前記溝の開口部の幅は、0.5μm以上3μm以下であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記溝の前記開口部の幅は前記突出部の頂点間の距離であることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 複数の前記溝は、等間隔で形成されていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記溝は、前記移動方向に沿って、前記幅方向に関して所定の角度を有して形成されていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記当接部材は、ポリウレタンで形成されたブレードであることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 前記当接部材のゴム硬度(JIS K 6253規格)は、70度以上、80度以下であることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  18. 前記当接部材の前記中間転写体に対する当接圧は、0.4N/cm以上、0.8N/cm以下であることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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