JPH0862992A - 転写材担持部材及び画像形成装置 - Google Patents
転写材担持部材及び画像形成装置Info
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- JPH0862992A JPH0862992A JP6192524A JP19252494A JPH0862992A JP H0862992 A JPH0862992 A JP H0862992A JP 6192524 A JP6192524 A JP 6192524A JP 19252494 A JP19252494 A JP 19252494A JP H0862992 A JPH0862992 A JP H0862992A
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Abstract
ず、トナー融着、クリーニング不良の生じにくい転写材
担持部材及び画像形成装置を提供する。 【構成】 画像形成装置に用いる転写材担持部材の転写
面の表面粗さが、下記式 0.3≦Rp≦4.0 300≦D ≦700 (Rp(μm)は中心線谷高さ、D(μm)は上記Rp
の範囲のピークの平均間隔である。)で示される範囲に
ある転写材担持部材、並びに画像担持体及び該転写材担
持部材を有する画像形成装置。
Description
成装置に関するものであり、特に電子写真方式あるいは
静電記録方式などにより形成された画像担持体上にトナ
ー像を転写材に転写する転写材担持部材、及び該転写材
担持部材を有する画像形成装置に関するものである。こ
のような画像形成装置としては、白黒、モノカラー、あ
るいはフルカラーの電子写真複写機、プリンター、その
他種々の記録機器などがある。
転写するときに用いられる転写材担持部材としては様々
なものがある。例えば、帯電−像露光−トナー現像−転
写−クリーニングといった像形成手段を有する電子写真
装置においては、感光体上のトナー像を転写材(例えば
紙)に転写する手段として図1及び図2に示されるよう
な転写ドラム及び転写装置が挙げられる。
ダ12、13とこれらのシリンダを連結する連結部14
とから構成される支持体を有し、この支持体の外周面開
口域には転写材担持部材11が張設される。また前記連
結部14には、給紙装置から送給された転写材を把持す
る転写材グリッパ15を有する。更に転写ドラム10の
内側及び外側には転写用放電器21、及び除電手段を構
成する内側除電用放電器23及び外側除電用放電器2
2、24が配置される。転写工程において、転写材担持
部材11には転写材の搬送、転写帯電、除電及びクリー
ニングなど様々な機械的あるいは電気的外力が加えられ
るため、これらの外力に対する耐久性、即ち機械的強
度、耐摩耗性や電気的耐久性、更にはクリーニング部材
などに対する潤滑性に優れるといった特性が要求され
る。従って、前記転写材担持部材としては、テフロン、
ポリエステル、ポリフッ化ビニリデン、トリアセテー
ト、ポリカーボネート等の樹脂フィルムが用いられてき
た。
カラー転写機においても両面複写に対する需要が高まっ
てきた。これに対応するために具体的には、転写材の表
面に画像を定着させた後、再度転写材裏面に画像を転写
・定着させるプロセスが検討されている。
を転写材担持部材として両面複写プロセスに用いた場
合、該フィルム表面が平滑であると、転写材の表面に画
像を定着させた後、再度裏面に画像を転写・定着させる
際に、転写材の画像定着面が転写材担持部材と密着する
ため、画像表面の定着オイルが転写材担持部材上に移行
してしまう場合がある。その結果、紙送り後や感光体の
除電時等に感光体上にオイルが転着し、感光体表面が汚
染され、トナー融着やクリーニング不良を引き起こして
しまう。更に、次回の転写帯電の際に転写材担持部材表
面のオイル汚染のため、転写電流にムラが生じる恐れも
ある。
ぎる又は多く存在する場合、転写電流にムラが生じて画
像に乱れを生じたり、転写材担持部材自体の強度が低下
する等の弊害が生じる等の問題がある。
おいては、転写材担持部材は今だ解決すべき問題を有し
ている。
問題を解決し、両面複写プロセスにおいても常に良好な
画像を得ることのできる転写材担持部材及び前記転写材
担持部材を用いた画像形成装置を提供することにある。
更に、繰り返しの両面複写プロセスにおいても、長期に
わたり高画質を維持できる転写材担持部材及び前記転写
材担持部材を用いた画像形成装置を提供することにあ
る。
形成装置に用いる転写材担持部材の転写面の表面粗さが
下記式 0.3≦Rp≦4.0 300≦D ≦700 (Rp(μm)は中心線谷高さ、D(μm)は上記Rp
の範囲のピークの平均間隔である。)で示される範囲に
あることを特徴とする転写材担持部材である。
般式(1)
状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、又
は−O−、−S−、−CO−、−SO2 −を示し、
R1 、R2 、R3 及びR4 は水素、ハロゲン又は炭素数
1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示す。)で示さ
れる構成単位を有するポリカーボネート樹脂を含有する
上記転写材担持部材である。
般式(1)及び(2)
あるいは環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリ
デン基、又は−O−、−S−、−CO−、−SO 2 −を
示し、R1 、R2 、R3 及びR4 は水素、ハロゲン又は
炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示す。一
般式(2)中、R5 は炭素数2〜6のアルキレン基又は
アルキリデン基を示し、R6 及びR7 は炭素数1〜3の
アルキル基、フェニル基又は置換フェニル基を示し、n
は1〜200の整数である。)で示される構成単位を有
し、一般式(1)の構成単位の割合が0.1〜50重量
%であるコポリカーボネート樹脂を含有する上記転写材
担持部材である。
する画像形成装置である。
材の表面粗さは、その中心線谷高さRpが0.3μm以
上であることが必要であり、好ましくはRpは0.5μ
m以上である。Rpが0.3μmより小さい場合、転写
材担持部材と転写材の定着画像面との接触面積が大きく
なるため、転写材部材表面への定着オイルの付着が多く
なり、感光体への汚染が生じ、トナー融着・クリーニン
グ不良が生じる。
要であり、好ましくはRpは3.5μm以下である。R
pが4.0μmより大きい場合、凹凸の凹部分に過度の
負荷がかかり、ひび割れ等の問題が生ずる。更に、凸部
と凹部で体積抵抗値が異なるので、転写電流のムラが大
きくなり、画像の乱れが生じ易い。
4.0μmであるピークの平均間隔Dは300≦D≦7
00μmであることが必要であり、好ましくは400≦
D≦600である。Dが700μmより大きい、あるい
は300μmより小さい場合、転写材担持部材と転写材
の定着画像面との接触面積が大きくなるため、転写材部
材表面への定着オイルの付着が多くなり、感光体への汚
染が生じ、トナー融着・クリーニング不良が生じる。
ローラーを介するか、または圧力を適当に調節した対向
する2つのローラー間に通すことで上記の表面粗さを達
成することができる。また、種々の方法で成型されたフ
ィルムの表面を機械的に荒らすことで、上記の表面粗さ
を達成することもできる。
述べる。
ポリエステル、ポリフッ化ビニリデン、トリアセテー
ト、ポリカーボネート、ポリイミド等の、一般の熱可塑
性・熱硬化性樹脂を用いることができる。
合体としては、下記一般式(1)で示される構成単位を
1種又は2種以上有するポリカーボネート樹脂が他の樹
脂と比較して強度的に勝るので、耐久性の面から好まし
い材料である。
状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、又
は−O−、−S−、−CO−、−SO2 −を示し、
R1 、R2 、R3 及びR4 は水素、ハロゲン又は炭素数
1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示す。) 上記ポリカーボネート樹脂は表面を摺擦して所望の表面
粗さを与えた場合にも強度が低下せず、繰り返しコピー
時にひびわれが生じにくい。
示される構造を有するビスフェノールをホスゲン、炭酸
エステル又はクロロホーメートなどの存在下、界面重合
させることによって得ることができる。
重合体は下記一般式(1)及び(2)で示される構成単
位を有するシリコン変性ポリカーボネート樹脂であり、
一般式(1)のみの重合体と比較して、更に、潤滑性が
良く、強度的に勝り、表面を摺擦して所望の表面粗さを
与えた場合にも強度が低下せず、繰り返しコピー時にひ
びわれが生じにくい。
位を含有することによって発現され、一般式(1)及び
(2)を共重合させることにより、機械的特性が損なわ
れることなく潤滑性を任意にコントロールすることがで
きる。
一般式(2)の構成単位に耐薬品性があるため特に耐油
性に優れ、画像形成装置内で飛散した機械油や両面コピ
ー時の定着オイルが付着した際に、転写担持部材表面か
ら油が侵入して樹脂膜の強度低下、その他の異常を発生
させる確立が低い。
脂は下記一般式(3)
される構造を有するビスフェノールと下記一般式(4)
示される構造を有するビスフェノールをホスゲン、炭酸
エステル又はクロロホーメートなどの存在下、界面重合
させることによって得ることができる。本発明において
は、一般式(1)で示される構成単位は共重合体の全重
量の0.1〜50重量%であり、好ましくは0.1〜3
0重量%である。また、nは1〜200の整数を示し、
好ましくは5〜100を示す。R5 としてはエチレン、
プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、ペンチレン、
及びヘキシレン等が挙げられるが、特にはエチレン、プ
ロピレン、イソプロピレンが好ましい。
スフェノールの具体例を示すが、本発明に用いられるビ
スフェノールはこれらに限定されるものではない。
ル>
>
は、一般式(1)で示される構成単位を2種以上含有し
ても良い。
と混合して用いることもできる。
種々の添加剤類が配合可能であり、これらとしては補強
剤、酸化防止剤、充填剤、安定剤、紫外線吸収剤、滑
剤、離型剤、染料、顔料、その他の難燃剤や耐衝撃性改
良用のエラストマー等が挙げられる。例えば、安定剤と
しては特に亜リン酸、又はホスファイトが好適である。
また離型剤としては飽和脂肪酸のモノマーあるいは多価
アルコールのエステルが挙げられ、ステアリルステアレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサオクトエート等が
好適なものとして例示される。更に通常のポリカーボネ
ート、ポリエステルカーボネート、ポリアリレート等の
樹脂類も当然目的に応じて適宜好適に用いることができ
る。
るために転写担持部材に用いる樹脂に1種又は2種以上
の導電剤を分散させることが好ましい。例えば、特開昭
60−10625号公報に示されているように、樹脂に
カーボンブラックを分散して樹脂フィルムの体積抵抗を
任意にコントロールすることもできる。同様に酸化チタ
ン、酸化インジウム等の金属酸化物も分散させることが
できる。
ィルムは押出成型、射出成型等の方法により成型される
ことができる。かかる樹脂フィルムの体積抵抗率は1×
10 2 Ωcm〜1×1017Ωcmが好ましく、比誘電率
は2.5以上であることが好ましい。形状はシート上で
もシート端部を熱融着、超音波融着及び接着剤による接
着等の手段によりエンドレスベルト状としてもよく、用
いる画像形成装置によって任意の最も好ましい形状にす
るのがよい。フィルムの膜厚は体積抵抗や比誘電率によ
って異なるが、50μm〜300μm特には70μm〜
200μmが好ましい。
電、紙搬送、クリーニング処理等により電気的、機械的
外力が加えられても、それらの外力に対する耐久性、即
ち電気的耐久性、機械的強度が優れているため、繰り返
し使用にも耐え得る。更に、電気的特性にも優れている
ため、常に安定でムラやヌケのない転写を行なうことが
できる。更に転写材担持部材表面へのオイル付着が少な
く、感光体を汚染しない。
転写が行なわれ、常に安定な画像を得ることができる。
う。
装置の態様の具体例を図3及び図4に示す。図3及び図
4に示される多色電子写真複写装置には、回転自在に軸
支され矢印方向に回転する画像担持体、即ち感光ドラム
3が配置され、その外周部に画像形成手段が配置され
る。画像形成手段は任意の手段として得るが、本例で
は、感光ドラム33を均一に帯電する一次帯電器34
と、色分解された光像又はこれに相当する光像を照射
し、感光ドラム33上に静電潜像を形成する、例えばレ
ーザービーム露光装置等からなる露光手段32と、感光
ドラム33上の静電潜像を可視画像とする回転式現像装
置31とを具備する。
剤、マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、ブラック色現
像剤の4色の現像剤を各々収納する4個の現像器31
Y、31M、31C、31Bkと、これら4個の現像器
31Y、31M、31C、31Bkを保持し且つ回転自
在に軸支された略円柱形状の筐体とからなっている。前
記回転式現像装置31は、筐体の回転によって所望の現
像器を感光ドラム33の外周面と対向する位置に搬送
し、感光ドラム上の静電潜像を現像を行い、4色分のフ
ルカラー現像が可能となるように構成されている。
一な帯電を行ない露光手段32にて画像情報に応じた光
像Eを照射し、感光ドラム33上に静電潜像が形成され
る。該静電潜像は、回転式現像装置31により、感光ド
ラム33に樹脂を基材とした平均粒径8〜12μmのト
ナーによりトナー像として可視化される。
り画像と同期して転写ドラム10へと送られ、グリッパ
15等によりその先端部を把持され、該転写ドラム10
にて図中矢印方向に搬送される。
おいて転写ドラム10の転写材担持部材11の背面から
転写用放電器21によってトナーと逆極性のコロナ放電
を受けることにより感光ドラム33上のトナー像が転写
材Pに転写される。
た後、除電用放電器22、23、24により除電を受け
つつ分離爪28の作用により転写ドラム10から剥離さ
れ搬送ベルト38により定着器39にて熱による定着を
受けた後、機外に排出される。
ーをクリーニング装置37で清掃された後再度画像形成
プロセスに供せられる。
表面も同様にブレード、ファーブラシ等により成るクリ
ーニング装置35及びクリーニング補助手段35bの作
用により清掃された後再度、画像形成プロセスに供せら
れる。
用コロナ放電器21の転写ドラム10の回転方向(矢印
bの方向)下流側シールド板に絶縁性部材26、例えば
ポリカーボネート樹脂板などを設けて転写コロナのうち
感光ドラム33方向に向かう転写コロナ量を多くした構
成とすることが好ましい。
の導入側から、その移動方向下流側に向けて伸びる、弾
性を有した押圧部材27を設けてもよい。この押圧部材
27は、例えばリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス
テル、ポリエチレンテレフタレートなどの、好ましくは
体積抵抗率が1010Ωcm以上、特に好ましくは10 14
Ωcm以上の合成樹脂フィルムで構成し、転写部の全域
にわたって配置される。
場合の本発明の転写材担持部材を用いた画像形成装置の
具体例が示されている。
ム41a〜41dを有し、その回りに1次帯電器42a
〜42d、露光手段43a〜43d、現像器44a〜4
4d、転写帯電器45a〜45d、除電帯電気46a〜
46d、及び47a〜47d、感光ドラム用クリーニン
グ装置48a〜48dが位置され、更にこれらのユニッ
トを貫通するように感光ドラムの下方にエンドレスベル
ト状の本発明の転写材担持部材40が配置され、ウレタ
ンブレード49を有する転写材担持部材用クリーニング
装置50が配置される。
後、エンドレスベルト状転写材担持部材40により各転
写用放電器45a〜45dが配置された転写部を通して
搬送される。
はこれらの実施例に何ら制限されるものではない。
(三菱ガス化学(株)製ユービロンS−2000、粘度
平均分子量25000)75重量部、及びカーボンブラ
ック25重量部をタンブラーで混合し、ベント付き二軸
押出機を用いてペレット化した。
ロールを介して厚さ110μmのフィルムシートを得
た。
めに、表面粗さ計(小坂SE−3300)を用いて、R
p、D(Rp間の平均距離)を測定した。その結果、R
p=0.8μm、D=500μmであった。
示されるような転写ドラムを作成した。
脂フィルムを2つのアルミニウムシリンダ12、13の
間に張架して転写ドラム10を作成した。転写材担持部
材11の両端部は転写ドラム10を構成する2つのアル
ミニウムシリンダ12、13を連結する連結部14上に
固定した。本実施例においては転写ドラム10の直径を
160mm、移動速度を160mm/secとした。ま
た転写用コロナ放電器21の開口幅は19mmに、放電
ワイヤー25と感光ドラム33の外周面との距離は1
0.5mmに、放電ワイヤー25と転写コロナ放電器2
1のシールド板底面との距離は16mmに、それぞれ設
定した。
レフタレート樹脂フィルムを用いた。
な画像形成装置にてマイナス極性に帯電された感光ドラ
ム33に潜像を形成し、平均粒径が8μmのトナーを用
いて反転現像にてトナー画像を得た。この時、トナー
は、樹脂を色材その他微量の帯電制御性や潤滑性を向上
させるための添加剤などにより構成され、現像器中でキ
ャリア粒子と摩擦帯電されてマイナス極性に帯電するも
のであった。
置により転写材に転写した。次いで転写材は、転写ドラ
ム10より分離し、定着器にて定着した。
写材担持部材11の表面を、ウレタンブレードを有する
クリーニング装置35a、及びクリーニング補助手段3
5bによりクリーニングする。
像出しテストを行ない、更に続けて、上記プロセスによ
り定着した転写材の画像面の裏面に、画像面と同様にト
ナー画像を転写し、定着した。その結果、初期画像は転
写ムラのない良好な画像であり、裏面コピー時にも、感
光体へのオイル転着やクリーニング不良、転写材のオイ
ル汚れ等は発生しなかった。
写材表面にひびわれは生じなかった。
を押出成型した後に、カレンダーローラーと冷却ローラ
ーの2つのローラー間に通して厚さ108μmのフィル
ムシートを得た。このフィルムの表面をサンドペーパー
で摺擦した後、実施例1と同様に評価した。その結果、
初期画像は転写ムラのない良好な画像であり、裏面コピ
ー時にも、感光体へのオイル転着やクリーニング不良、
転写材のオイル汚れ等は発生しなかった。更に両面コピ
ーを500枚続けたが、転写材表面にひびわれは生じな
かった。
酸化チタン(0.2μm、三菱マテリアル(株)製:導
電粉)25部を用いる以外は、実施例2と同様にして厚
さ105μmのフィルムシートを得た。このフィルムの
表面をサンドペーパーで摺擦した後、実施例1と同様に
評価した。その結果、初期画像は転写ムラのない良好な
画像であり、裏面コピー時にも、感光体へのオイル転着
やクリーニング不良、転写材のオイル汚れ等は発生しな
かった。更に両面コピーを500枚続けたが、転写材表
面にひびわれは生じなかった。
りに、ポリプロピレン樹脂75重量部、及びカーボンブ
ラック25重量部をタンブラーで混合し、ベント付き二
軸押出機を用いてペレット化した。得られたペレットを
押出成型した後、冷却ロールを介して厚さ120μmの
フィルムシートを得た。このフィルムについて実施例1
と同様に評価した。その結果、初期画像は転写ムラのな
い良好な画像であり、裏面コピー時にも、感光体へのオ
イル転着やクリーニング不良、転写材のオイル汚れ等は
発生しなかった。更に両面コピーを500枚続けたとこ
ろ、転写材表面に僅かにひびわれが生じたが、画像上に
影響はなかった。
りに、ポリエチレンテレフタレート樹脂75重量部、及
びカーボンブラック25重量部をヘンシェルミキサーに
より十分混合を行なった後、、ベント付き二軸押出機を
用いてペレット化した。得られたペレットを押出成型し
た後に、カレンダーローラーと冷却ローラーの2つのロ
ーラー間に通して厚さ109μmのフィルムシートを得
た。このフィルムの表面をサンドペーパーで摺擦した
後、実施例1と同様に評価した。その結果、初期画像は
転写ムラのない良好な画像であり、裏面コピー時にも、
感光体へのオイル転着やクリーニング不良、転写材のオ
イル汚れ等は発生しなかった。更に両面コピーを500
枚続けたところ、転写材表面に僅かにひびわれが生じた
が、画像上に影響はなかった。
を押出成型した後に、カレンダーローラーと冷却ローラ
ーの2つのローラー間に通して厚さ109μmのフィル
ムシートを得た。このフィルムの表面を摺擦しないま
ま、実施例1と同様に評価した。その結果、初期の片面
の画像は良好であったが、裏面に画像を転写する際に、
定着画像面の定着オイルが転写担持部材に付着した。更
に裏面コピーを続けると、感光体上にトナーが融着し、
クリーニング不良が発生した。
を押出成型した後に、カレンダーローラーと冷却ローラ
ーの2つのローラー間に通して厚さ111μmのフィル
ムシートを得た。このフィルムの表面をラッピングフィ
ルム(富士フィルム(株)製、#2000)で摺擦した
後、実施例1と同様に評価した。その結果、初期の片面
の画像は良好であったが、裏面に画像を転写する際に、
定着画像面の定着オイルが転写担持部材に付着した。更
に裏面コピーを続けると、感光体上にトナーが融着し、
クリーニング不良が発生した。
を押出成型した後に、カレンダーローラーと冷却ローラ
ーの2つのローラー間に通して厚さ110μmのフィル
ムシートを得た。このフィルムの表面を鉄製のヤスリで
摺擦した後、実施例1と同様に評価した。その結果、初
期の片面の画像にムラが生じた。更に裏面に画像を転写
する際に、定着画像面の定着オイルが転写担持部材に付
着した。更に両面コピーを続けると、感光体上にトナー
が融着し、クリーニング不良が発生した。
エチレンフィルムシートの表面を、摺擦しないまま、実
施例1と同様に評価した。その結果、両面コピーの初期
から画像にムラが見られ、裏面に画像を転写する際に、
定着画像面の定着オイルが転写担持部材に付着した。ま
た200枚両面コピー耐久したところでフィルム表面の
ひびわれが生じた。
を水45リットルに溶解し、20℃に保ちながら、これ
にビスフェノールA(BPA)7.2kgと両末端が2
−(4−ヒドロキシフェニル)エチル基でシロキサン鎖
の平均繰り返し数n=40のポリジメチルシロキサン
(信越化学(株)製、X−22−165B)1.3k
g、及びハイドロサルファイト8gを溶解した。
ットルを加えて撹拌しつつ、p−t−ブチルフェノール
(PTBP)158gを加え、次いでホスゲン3.5g
を60分かけて吹き込んだ。ホスゲン吹き込み後、激し
く撹拌して反応液を乳化させ、乳化後、8gのトリエチ
ルアミンを加え、約1時間撹拌し重合させた。
リン酸で中和した後、イソプロパノール35リットルを
加え、重合物を沈殿させ、沈殿物を濾過後、乾燥するこ
とにより白色状のポリカーボネート樹脂PC−Aを得
た。
部、及びカーボンブラック25重量部をタンブラーで混
合し、ベント付き二軸押出機を用いてペレット化した。
ロールを介して厚さ120μmのフィルムシートを得
た。
めに、表面粗さ計(小坂SE−3300)を用いて、R
p、D(Rp間の平均距離)を測定した。その結果、R
p=0.9μm、D=520μmであった。
ために、表面性試験機(HEIDON−14、新東化学
(株)製)を用いて、荷重10gのときのウレタンブレ
ードに対する滑り性を測定した。その結果センサーの出
力値は、ポリエチレンテレフタレートフィルムの出力を
1とすると、0.30であった。なおこの場合、センサ
ーの出力値が小さいほうが滑り抵抗が小さい、即ち潤滑
性が高いことを示す。
り試験機((株)今田製作所製、SV55)を用いて測
定した。その結果、引張り破壊強さは630kg/cm
2 であった。
フィルム上にユニウエイ180(日本製油(株)製)を
塗布し、1週間放置した後、上述の引張試験により機械
的強度を測定した。その結果引張破壊強さは630kg
/cm2 であった。
示されるような転写ドラムを作成した。
脂フィルムを2つのアルミニウムシリンダ12、13の
間に張架して転写ドラム10を作成した。転写材担持部
材11の両端部は転写ドラム10を構成する2つのアル
ミニウムシリンダ12、13を連結する連結部14上に
固定した。本実施例においては転写ドラム10の直径を
160mm、移動速度を160mm/secとした。ま
た、転写用コロナ放電器21の開口幅は19mmに、放
電ワイヤー25と感光ドラム33の外周面との距離は1
0.5mmに、放電ワイヤー25と転写コロナ放電器2
1のシールド板底面との距離は16mmに、それぞれ設
定した。
レフタレート樹脂フィルムを用いた。
な画像形成装置にてマイナス極性に帯電された感光ドラ
ム33に潜像を形成し、平均粒径が8μmのトナーを用
いて反転現像にてトナー画像を得た。この時、トナー
は、樹脂を色材その他微量の帯電制御性や潤滑性を向上
させるための添加剤などにより構成され、現像器中でキ
ャリア粒子と摩擦帯電されてマイナス極性に帯電するも
のであった。
置により転写材に転写した。次いで転写材は、転写ドラ
ム10より分離し、定着器にて定着した。
写材担持部材11の表面を、ウレタンブレードを有する
クリーニング装置35a、及びクリーニング補助手段3
5bによりクリーニングする。
像出しテストを行ない、更に続けて、上記プロセスによ
り定着した転写材の画像面の裏面に、画像面と同様にト
ナー画像を転写し、定着した。その結果、初期画像は転
写ムラのない良好な画像であり、裏面コピー時にも、感
光体へのオイル転着やクリーニング不良、転写材のオイ
ル汚れ等は発生しなかった。
写材表面にひびわれは生じなかった。
を押出成型した後に、カレンダーローラーと冷却ローラ
ーの2つのローラー間に通して厚さ110μmのフィル
ムシートを得た。このフィルムの表面をサンドペーパー
で摺擦した後、実施例6と同様に評価した。その結果、
初期画像は転写ムラのない良好な画像であり、裏面コピ
ー時にも、感光体へのオイル転着やクリーニング不良、
転写材のオイル汚れ等は発生しなかった。更に両面コピ
ーを1000枚続けたが、転写材表面にひびわれは生じ
なかった。
酸化チタン(0.2μm、三菱マテリアル(株)製:導
電粉)25部を用いる以外は、実施例7と同様にして厚
さ108μmのフィルムシートを得た。このフィルムの
表面をサンドペーパーで摺擦した後、実施例6と同様に
評価した。その結果、初期画像は転写ムラのない良好な
画像であり、裏面コピー時にも、感光体へのオイル転着
やクリーニング不良、転写材のオイル汚れ等は発生しな
かった。更に両面コピーを1000枚続けたが、転写材
表面にひびわれは生じなかった。
を押出成型した後に、カレンダーローラーと冷却ローラ
ーの2つのローラー間に通して厚さ110μmのフィル
ムシートを得た。このフィルムの表面を摺擦しないま
ま、実施例6と同様に評価した。その結果、初期の片面
の画像は良好であったが、裏面に画像を転写する際に、
定着画像面の定着オイルが転写担持部材に付着した。更
に両面コピーを続けると、感光体上にトナーが融着し、
クリーニング不良が発生した。
を押出成型した後に、カレンダーローラーと冷却ローラ
ーの2つのローラー間に通して厚さ106μmのフィル
ムシートを得た。このフィルムの表面をラッピングフィ
ルム(富士フィルム(株)製、#2000)で摺擦した
後、実施例6と同様に評価した。その結果、初期の片面
の画像は良好であったが、裏面に画像を転写する際に、
定着画像面の定着オイルが転写担持部材に付着した。更
に両面コピーを続けると、感光体上にトナーが融着し、
クリーニング不良が発生した。
を押出成型した後に、カレンダーローラーと冷却ローラ
ーの2つのローラー間に通して厚さ115μmのフィル
ムシートを得た。このフィルムの表面を鉄製のヤスリで
摺擦した後、実施例6と同様に評価した。その結果、初
期の片面の画像にムラが生じた。更に裏面に画像を転写
する際に、定着画像面の定着オイルが転写担持部材に付
着した。更に両面コピーを続けると、感光体上にトナー
が融着し、クリーニング不良が発生した。
エチレンフィルムシートの表面を、摺擦しないまま、実
施例6と同様に評価した。その結果、両面コピーの初期
から画像にムラが見られ、裏面に画像を転写する際に、
定着画像面の定着オイルが転写担持部材に付着した。ま
た200枚両面コピー耐久したところでフィルム表面に
ひびわれが生じた。
おいてもオイル付着が生じず、トナー融着・クリーニン
グ不良の生じにくい転写担持部材及び画像形成装置を提
供するものである。
概略構成例である。
略構成例である。
像形成装置の概略構成例である。
た画像形成装置の概略構成例である。
Claims (6)
- 【請求項1】 画像形成装置に用いる転写材担持部材の
転写面の表面粗さが下記式 0.3≦Rp≦4.0 300≦D ≦700 (Rp(μm)は中心線谷高さ、D(μm)は上記Rp
の範囲のピークの平均間隔である。)で示される範囲に
あることを特徴とする転写材担持部材。 - 【請求項2】 該転写材担持部材が下記一般式(1) 【化1】 (式中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖あるいは環
状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、又
は−O−、−S−、−CO−、−SO2 −を示し、
R1 、R2 、R3 及びR4 は水素、ハロゲン又は炭素数
1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示す。)で示さ
れる構成単位を有するポリカーボネート樹脂を含有する
請求項1記載の転写材担持部材。 - 【請求項3】 該転写材担持部材が下記一般式(1)及
び(2) 【化2】 (一般式(1)中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖
あるいは環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリ
デン基、又は−O−、−S−、−CO−、−SO 2 −を
示し、R1 、R2 、R3 及びR4 は水素、ハロゲン又は
炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示す。一
般式(2)中、R5 は炭素数2〜6のアルキレン基又は
アルキリデン基を示し、R6 及びR7 は炭素数1〜3の
アルキル基、フェニル基又は置換フェニル基を示し、n
は1〜200の整数である。)で示される構成単位を有
し、一般式(1)の構成単位の割合が0.1〜50重量
%であるコポリカーボネート樹脂を含有する請求項1記
載の転写材担持部材。 - 【請求項4】 画像担持体及び転写材担持部材を有する
画像形成装置において、該転写材担持部材の転写面の表
面粗さが、下記式 0.3≦Rp≦4.0 300≦D ≦700 (Rp(μm)は中心線谷高さ、D(μm)は上記Rp
の範囲のピークの平均間隔である。)で示される範囲に
あることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項5】 該転写材担持部材が下記一般式(1) 【化3】 (式中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖あるいは環
状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、又
は−O−、−S−、−CO−、−SO2 −を示し、
R1 、R2 、R3 及びR4 は水素、ハロゲン又は炭素数
1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示す。)で示さ
れる構成単位を有するポリカーボネート樹脂を含有する
請求項4記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 該転写材担持部材が下記一般式(1)及
び(2) 【化4】 (一般式(1)中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖
あるいは環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリ
デン基、又は−O−、−S−、−CO−、−SO 2 −を
示し、R1 、R2 、R3 及びR4 は水素、ハロゲン又は
炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示す。一
般式(2)中、R5 は炭素数2〜6のアルキレン基又は
アルキリデン基を示し、R6 及びR7 は炭素数1〜3の
アルキル基、フェニル基又は置換フェニル基を示し、n
は1〜200の整数である。)で示される構成単位を有
し、一般式(1)の構成単位の割合が0.1〜50重量
%であるコポリカーボネート樹脂を含有する請求項4記
載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19252494A JP3278026B2 (ja) | 1994-08-16 | 1994-08-16 | 転写材担持部材及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19252494A JP3278026B2 (ja) | 1994-08-16 | 1994-08-16 | 転写材担持部材及び画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0862992A true JPH0862992A (ja) | 1996-03-08 |
JP3278026B2 JP3278026B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=16292725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19252494A Expired - Fee Related JP3278026B2 (ja) | 1994-08-16 | 1994-08-16 | 転写材担持部材及び画像形成装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3278026B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03154086A (ja) * | 1989-11-13 | 1991-07-02 | Canon Inc | 画像形成装置の転写装置 |
JPH05193020A (ja) * | 1992-01-23 | 1993-08-03 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | シームレスベルト |
JPH05273870A (ja) * | 1992-03-30 | 1993-10-22 | Ricoh Co Ltd | 画像転写方法 |
JPH06130712A (ja) * | 1992-10-16 | 1994-05-13 | Canon Inc | 画像形成装置 |
-
1994
- 1994-08-16 JP JP19252494A patent/JP3278026B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
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JPH03154086A (ja) * | 1989-11-13 | 1991-07-02 | Canon Inc | 画像形成装置の転写装置 |
JPH05193020A (ja) * | 1992-01-23 | 1993-08-03 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | シームレスベルト |
JPH05273870A (ja) * | 1992-03-30 | 1993-10-22 | Ricoh Co Ltd | 画像転写方法 |
JPH06130712A (ja) * | 1992-10-16 | 1994-05-13 | Canon Inc | 画像形成装置 |
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