JPH04325556A - 転写材担持部材およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

転写材担持部材およびそれを用いた画像形成装置

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JPH04325556A
JPH04325556A JP9725491A JP9725491A JPH04325556A JP H04325556 A JPH04325556 A JP H04325556A JP 9725491 A JP9725491 A JP 9725491A JP 9725491 A JP9725491 A JP 9725491A JP H04325556 A JPH04325556 A JP H04325556A
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Application number
JP9725491A
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English (en)
Inventor
Noriko Otani
大谷 典子
Teigo Sakakibara
悌互 榊原
Yuichi Hashimoto
雄一 橋本
Kiyoshi Sakai
酒井 清志
Toshiaki Takada
高田 聡明
Tadami Kinugawa
衣川 忠実
Hideo Otaki
大滝 英雄
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は転写材担持部材および画
像形成装置に関するものであり、特に電子写真方式ある
いは静電記録方式などにより形成された画像担持体上の
画像を転写材に転写する転写材担持部材、および該転写
材担持部材を有する画像形成装置に関するものである。 このような画像形成装置としては、白黒、モノカラー、
あるいはフルカラーの電子写真複写機、プリンター、そ
の他種々の記録機器などがある。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像担持体上の画像を転写材
に転写するときに用いられる転写材担持部材としては様
々なものがある。例えば、帯電−像露光−トナー現像−
転写−クリーニングといった像形成手段を有する電子写
真装置においては、感光体上のトナー画像を転写材(例
えば紙)に転写する手段として図1および図2に示され
るような転写ドラムおよび転写装置が挙げられる。
【0003】転写ドラム10は、両端に配置されたシリ
ンダ12、13およびこれらのシリンダを連結する連結
部14とから構成される支持体を有し、この支持体の外
周面開口域には、転写材担持部材11が張設される。ま
た前記連結部14には、給紙装置から送給された転写材
を把持する転写材グリッパ15を有する。更に転写ドラ
ム10の内側及び外側には転写用放電器21、及び除電
手段を構成する内側除電用放電器23及び外側除電用放
電器22、24が配置される。
【0004】転写工程において、転写材担持部材11に
は転写材の搬送、転写帯電、除電およびクリーニングな
ど様々な機械的あるいは電気的外力が加えられるため、
これら外力に対する耐久性、即ち機械的強度、耐摩耗性
や電気的耐久性、更にはクリーニング部材などに対する
潤滑性に優れるといった様々な特性が要求される。
【0005】従来、転写材担持部材としては、テフロン
、ポリエステル、ポリフッ化ビニリデン、トリアセテー
トおよびポリカーボネートなどの樹脂フィルムが用いら
れていた。しかしこれらの樹脂フィルムを転写材担持部
材として用いた場合、転写直後に転写材が感光ドラムよ
り剥離される時に剥離放電が生じ転写材がこの剥離放電
に起因して帯電し、この帯電電荷は逃げることができず
に転写材および転写材担持部材に保持されてしまい転写
材上のトナー画像が乱れたり、次回の転写帯電が均一に
行われない場合があった。このような場合、転写電流値
の精密な制御あるいは転写材担持部材上の残留電荷を逆
帯電又はAC帯電により消去するなど、転写条件の厳密
な設定が必要であった。
【0006】このような欠点を改良するために特開昭6
0−10625号公報に示されているように、転写材担
持部材に用いる樹脂にカーボンブラックを分散して樹脂
フィルムの体積抵抗を任意にコントロールする方法が試
みられている。しかしながら、従来、転写材担持部材に
使用されている樹脂にカーボンブラックを分散した場合
、樹脂中にカーボンブラックを均一に分散することは非
常に困難なことであり、上記のカーボン分散樹脂フィル
ムの体積抵抗を広範囲で測定した場合は目標とする抵抗
値を示していても、微小部分の抵抗値はカーボンブラッ
クの分散不良により不均一となっていた。このフィルム
を転写材担持部材に用いた場合は、フィルムの抵抗が不
均一であるため、転写ムラや転写ヌケなどによる画像欠
陥が生じやすかった。
【0007】また、分散性が悪いためカーボン分散樹脂
フィルムは生産安定性、膜強度、抵抗コントロールなど
に問題があった。
【0008】特に近年、画像の更なる高画質化を実現す
るために潜像を高精細にし、その潜像再現性を向上させ
るべく、現像剤として粒径10μm以下、平均粒径8μ
m程度の所謂小粒径トナー粒子を使用するようになって
きている。そのため転写時に転写材担持部材上の極く軽
微な電位ムラをトナー粒子がひろい易いので、更に帯電
ムラの生じにくい転写材担持部材が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記の
特性に優れ、常に良好な画像を得ることのできる転写材
担持部材および該転写材担持部材を用いた画像形成装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、画像担
持体上の画像を転写する転写材を担持する転写材担持部
材において、該転写材担持部材が下記式[I]
【001
1】
【外5】 (式中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖あるいは環
状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、ア
リーレンジアルキリデン基、−O−,−S−,−CO−
,−SO−又は−SO2−を示し、R1、R2、R3お
よびR4は水素、ハロゲン、炭素数1〜4のアルキル基
又はアルケニル基を示す。)で示される構成単位および
下記式[II]
【0012】
【外6】 (式中、R5は炭素数2〜6のアルキレン基又はアルキ
リデン基、R6およびR7は炭素数1〜3のアルキル基
、フェニル基又は置換フェニル基、nは1〜200の整
数を示す。)で示される構成単位を有する共重合体であ
り、かつ式[II]で示される構成単位が該共重合体の
全重量に対し、0.1〜50重量%である共重合体、熱
可塑性ポリエステル樹脂および導電性カーボンブラック
を含有し、該ポリエステル樹脂の含有量が、該転写材担
持部材が含有する樹脂の全重量に対し1〜40重量%で
あり、該カーボンブラックの含有量が該転写材担持部材
100重量部に対し0.1〜30重量部であることを特
徴とする転写材担持部材である。
【0013】また、本発明は、画像担持体および上記転
写材担持部材を有する画像形成装置である。
【0014】本発明に用いられる共重合体は、下記式[
III]
【0015】
【外7】 (式中、R1乃至R4は前記のものと同じ。)で示され
る構造を有するビスフェノールと下記式[IV]
【00
16】
【外8】 (式中、R5乃至R7は前記のものと同じ。)で示され
る構造を有するビスフェノールをホスゲン、炭酸エステ
ル又はクロロホーメートなどの存在下、界面重合させる
ことによって得ることができる。
【0017】本発明においては、式[II]で示される
構成単位は共重合体の全重量の0.1〜50重量%であ
り、好ましくは0.1〜30重量%である。また、nは
1〜200の整数を示し、好ましくは5〜100を示す
。R5としてはエチレン、プロピレン、イソプロピレン
、ブチレンおよびペンチレンなどが挙げられるが、特に
はエチレン、プロピレンおよびイソプロピレンが好まし
い。
【0018】以下に式[III]で示されるビスフェノ
ールの具体例を示すが、本発明に用いられるビフェノー
ルはこれらに限定されるものではない。例示化合物No
【0019】
【外9】
【0020】
【外10】
【0021】
【外11】
【0022】
【外12】
【0023】
【外13】
【0024】
【外14】
【0025】
【外15】
【0026】
【外16】
【0027】
【外17】
【0028】
【外18】
【0029】
【外19】
【0030】
【外20】
【0031】
【外21】
【0032】
【外22】
【0033】
【外23】
【0034】
【外24】
【0035】
【外25】
【0036】
【外26】
【0037】
【外27】
【0038】
【外28】
【0039】
【外29】
【0040】
【外30】
【0041】
【外31】
【0042】
【外32】
【0043】
【外33】
【0044】
【外34】
【0045】なお、上述の化合物の中では特に例示化合
物No.3,8,16,19および21が好ましい。
【0046】次に、本発明に用いられるポリオルガノシ
ロキサンの具体例を示すが、これらに限られるものでは
ない。例示化合物No.
【0047】
【外35】
【0048】
【外36】
【0049】
【外37】
【0050】
【外38】
【0051】
【外39】
【0052】
【外40】
【0053】本発明の転写材担持部材には所望に応じて
、従来、ポリカーボネート樹脂に公知の種々の添加剤類
が配合可能であり、例えば、安定剤としては特に亜リン
酸、またはホスファイトが好適である。また離型剤とし
ては飽和脂肪酸のモノ−あるいは多価アルコールのエス
テルが挙げられ、ステアリルステアレート、ベヘニルベ
ヘネート、ペンタエリスルトールテトラステアレート、
ジペンタエリスルトールヘキサオクトエートなどが好適
なものとして例示される。
【0054】また本発明の共重合体は、式[I]で示さ
れる構成単位を2種以上含有しても良く、式[II]で
示される構成単位を2種以上含有しても良い。
【0055】また、式[I]および[II]で示される
構成単位以外の単量体成分を共重合化することもできる
【0056】(合成例)水酸化ナトリウム3.8Kgを
水45リットルに溶解し、20℃に保ちながら、2.2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン7.2Kg
と両末端が2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル基で
シロキサン鎖の平均繰り返し数n=40のポリジメチル
シロキサン(信越化学株式会社製X−22−165B)
1.3Kg、およびハイドロサルファイト8gを溶解し
た。
【0057】この溶液にメチレンクロライド32リット
ルを加えて攪拌しつつ、pーt−ブチルフェノール15
8gを加え、ついでホスゲン3.5Kgを60分かけて
吹き込んだ。ホスゲン吹き込み後、激しく攪拌して反応
液を乳化させ、乳化後、8gのトリエチルアミン加え約
1時間攪拌を続け重合させた。
【0058】重合液を水相と有機相に分離し、有機相を
リン酸で中和した後、イソプロパノール35リットルを
加え、重合物を沈殿させ、沈殿物をろ過後、乾燥するこ
とにより本発明の共重合体を得た。
【0059】本発明に用いられる共重合体の分子量は、
塗布膜塗布形成する際に好適な膜厚を得られるような粘
度であればいかなる範囲であってもよいが、塗布膜の機
械的特性といった点から粘度平均分子量で10.000
〜100.000であることが好ましく、特には20.
000〜40.000の範囲であることが好ましい。
【0060】本発明においては、更に耐薬品性や耐溶剤
性を向上させるために熱可塑性ポリエステル樹脂を含有
させる。
【0061】本発明で用いられる熱可塑性ポリエステル
樹脂は、芳香族ジカルボン酸あるいはそのジエステルと
グリコールあるいはアルキレンオキサイドとを公知の方
法で反応させて得られる重合体であり、具体的には、テ
レフタル酸またはテレフタレ酸ジメチルなどを芳香族ジ
カルボン酸の主成分とし、これとエチレングリコール、
ブタンジオール、シクロヘキサンジメタノールあるいは
エチレンオキサイドなどと反応させて得られるポリエチ
レンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレー
ト、シクロヘキサンジメタノールとテレフタル酸および
イソフタル酸との共重合体、シクロヘキサンジメタノー
ルおよびエチレングリコールとテレフタル酸との共重合
体などを挙げることができる。かかるポリエステル樹脂
は、共重合体であっても良く、2種以上の混合物の形で
用いてもよい。本発明で使用する熱可塑性ポリエステル
樹脂は、フェノールとテトラクロロエチレンとを6対4
の重量比で混合した溶媒中、30℃で測定した固有粘度
(極限粘度)が0.6以上であることが好ましく、特に
は0.7〜1.5のものが好ましい。0.6未満では強
度が不十分となることもある。
【0062】本発明における熱可塑性ポリエステル樹脂
の含有量は転写剤担持部材が含有する樹脂の全重量に対
して1〜40重量%であり、好ましくは10〜40重量
%である。含有量が40重量%を越えると脆くなりはじ
め、1重量%に満たないと耐薬品性や耐溶剤性が十分で
なくなりはじめる。
【0063】本発明の転写剤担持部材においては、更に
別の樹脂を含有させることもできる。
【0064】本発明に用いられる導電性カーボンブラッ
クとしては、例えばスーパーコンダクティブファーネス
ブラック、コンダクティブファーネスブラック、エクス
トラコンダクティブファーネスブラック、スーパーアブ
レイジョンファーネスブラックおよびフィブリルカーボ
ン等があげられる。導電性カーボンブラックの添加量は
本発明の転写材担持部材100重量部に対して0.1〜
30重量部である。導電性カーボンブラックを配合する
方法はそれ自体公知の方法、例えばコポリカーボネート
粉末と導電性カーボンブラックとを単純ブレンドするこ
とができる。溶融混練はバッチ、連続のいずれも可能で
ある。
【0065】本発明に用いられる共重合体は、前述した
ような従来転写材担持部材として用いられていた樹脂に
比較して非常に優れた分散性を有するため、機械的強度
や潤滑性を損なうことなく、従来よりも大量の導電性カ
ーボンブラッックを均一に分散することができる。
【0066】そのため、本発明に用いられる共重合体を
導電性カーボン分散樹脂フィルムとした際も、広範囲に
わたって抵抗ムラが非常に小さく抵抗のコントロールも
容易となり、かかるフィルムを転写材担持部材に用いる
と、特に多色画像形成のようにトナー画像を重ねて転写
するために大きな転写電圧を用いなくてはならない場合
においても、常にムラのない安定した転写電界を得るこ
とができ、転写ムラのない良好な画像を得ることができ
る。また、転写材担持部材上の電位ムラの影響が出易い
所謂小粒径のトナーを用いる場合にも、本発明の転写材
担持部材は特に有効である。
【0067】更に、本発明の転写材担持部材は、優れた
機械的強度や潤滑性を有するため、画像形成装置内で繰
り返し使用された後も十分に本発明の効果を発揮するこ
とができる。
【0068】また、本発明の転写材担持部材は、良好な
画像が得られるばかりでなく、生産安定性についても非
常に優れている。
【0069】本発明に用いられる導電性カーボン分散樹
脂フィルムは、押出形成、射出成形などの方法により成
形されることができる。かかる樹脂フィルムの体積抵抗
率1×102[Ω・cm]〜1×1017[Ω・cm]
が好ましく、比誘電率は2.5以上であることが好まし
い。形状はシート状でも、シート端部を熱融着、超音波
融着および接着剤による接着などの手段によりエンドレ
スベルト状としても良く、用いる画像形成装置によって
任意の最も好ましい形状にするのが良い。フィルムの膜
厚は体積抵抗や比誘電率によって多少バラツキはあるも
のの、50μm〜300μm、特には70μm〜200
μmが好ましい。
【0070】本発明に用いられ共重合樹脂の合成例を以
下に示す。
【0071】本発明の転写材担持部材を有する画像形成
装置の態様の具体例を図3および図4に示す。図3およ
び図4に示される画像形成装置はいずれも多色(フルカ
ラー)画像形成装置の例である。
【0072】まず、図3を参照し簡単に説明する。図3
に示される多色電子写真複写装置には、回転自在に軸支
され矢印a方向に回転する画像担持体、すなわち感光ド
ラム33が配置され、その外周部に画像形成手段が配置
される。画像形成手段は任意の手段とし得るが、本例で
は、感光ドラム33を均一に帯電する一次帯電器34と
、色分解された光像又はこれに相当する光像を照射し、
感光ドラム33上に静電潜像を形成する、例えばレーザ
ービーム露光装置などからなる露光手段32と、感光ド
ラム33上の静電潜像を可視画像とする回転式現像装置
31とを具備する。
【0073】回転式現像装置31は、イエロー色現像剤
、マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤およびブラック色
現像剤の4色の現像剤を各々収納する4個の現像器31
Y、31M、31C、31BKと、これら4個の現像器
を保持し、かつ回転自在に軸支された略円柱形状の筐体
とからなっている。前記回転式現像装置31は、筐体の
回転によって所望の現像器を感光ドラム33の外周面と
対向する位置に搬送し、感光ドラム上の静電潜像の現像
を行い4色分のフルカラー現像が可能となるように構成
されている。
【0074】感光ドラム33上の可視画像、すなわち、
トナー像は、転写装置10に担持されて搬送される転写
材Pに転写される。本例において転写装置10は回転自
在に軸支された転写ドラムである。
【0075】以下に上述した構成の多色電子写真複写装
置によるフルカラー画像の形成工程を簡単に説明する。
【0076】感光ドラム33に一次帯電器34により均
一な帯電を行った後、露光手段32にて画像情報に応じ
た光像Eを照射し、感光ドラム33上に静電潜像が形成
される。該静電潜像は、回転式現像装置31により感光
ドラム33に樹脂を基材としたトナーによりトナー像と
して可視化される。
【0077】一方、転写材Pはレジストローラ36によ
り画像と同期して転写ドラム10へと送られ、グリッパ
15等によりその先端部を把持され、図中矢印b方向に
搬送される。
【0078】次いで、感光ドラム33と当接する領域に
おいて転写ドラム10が有する本発明の転写剤担持部材
11の背面から転写用放電器21によってトナーと逆極
性のコロナ放電を受けることにより感光ドラム33上の
トナー像が転写材Pに転写される。
【0079】転写材Pは必要回数の転写工程が行われた
後、除電用放電器22、23および24により除電を受
けつつ分離爪28の作用により転写ドラム10から剥離
され搬送ベルト38により定着器39にて熱による定着
を受けた後、機外に排出される。
【0080】他方、感光ドラム33は、表面の残留トナ
ーをクリーニング装置37で清掃された後再度画像形成
プロセスに供せられる。
【0081】また、転写ドラム10の転写材担持部材1
1表面も同様にブレードまたはファーブラシ等を有する
クリーニング装置35a及びクリーニング補助手段35
bの作用により清掃された後再度、画像形成プロセスに
供せられる。
【0082】本発明においては、図2に示すように、転
写用コロナ放電器21の転写ドラム10の回転方向(矢
印bの方向)下流側シールド板に絶縁性部材26、例え
ばポリカーボネート樹脂板などを設けて、転写コロナの
うち感光ドラム33方向に向かう転写コロナ量を多くし
た構成とすることが好ましい。
【0083】又、本発明においては転写材担持部材11
の導入側から、その移動方向下流側に向けて伸びる、弾
性を有した押圧部材27を設けてもよい。この押圧部材
27は、例えば、ポリエチレン、ポロプロピレン、ポリ
エステル、ポリエチレンテレフタレートなどの、好まし
くは体積抵抗率が1010Ω・cm以上、特に好ましく
は1014Ω・cm以上であるような合成樹脂フィルム
で構成し、転写部の全域にわたって配設される。
【0084】又、該押圧部材27は、それ自身の持つ弾
性力により転写材担持部材11を押圧し、その転写材担
持部材11側の先端部は転写材Pがドラム33に接触し
終えた位置、もしくは接触を開始する位置、又は極力近
接した位置に対応する位置とするのが好ましい。
【0085】図4には、形状をエンドレスベルト上にし
た場合の本発明の転写材担持部材を用いた画像形成装置
の具体例が示されている。
【0086】図4に示された画像形成装置は、感光ドラ
ム41a〜41dを有し、その回りに1次帯電器42a
〜42d、露光手段43a〜43d、現像器44a〜4
4d、転写帯電器45a〜45d、除電放電器46a〜
46d及び47a〜47d、感光ドラム用クリーニング
装置48a〜48dが配置され、更にこれらのユニット
を貫通するように感光ドラムの下方にエンドレスベルト
状の本発明の転写材担持部材40が配置され、ウレタン
ブレード49を有する転写材担持部材用クリーニング装
置50が配置される。
【0087】転写材P′は給紙ローラにより給紙された
後、エンドレスベルト状転写材担持部材40により各転
写用放電器45a〜45dが配置された転写部を通して
搬送される。
【0088】以下、実施例にて本発明を更に詳細に説明
する。
【0089】なお、カーボンブラックの分散性はTEM
でカーボンブラックの平均粒径を測定することで評価し
た。
【0090】
【実施例】1.合成例で得られた共重合体75重量部、
ポリブチレンテレフタレート(ポリプラスチック株式会
社製、ジュラネックス2002)20重量部、及び比表
面積800m2/gのケッチェンブラックEC(ケッチ
ェンブラックインターナショナル社製)5重量部をベン
ト付2軸押出成形機を用いてペレット化した。得られた
ペレットを射出成形して厚さ100μmのシートを作成
した。
【0091】得られた樹脂フィルムの体積抵抗率は2.
5×1014[Ω・cm]であった。又カーボンブラッ
クの分散性は非常に良く平均粒径を観察したところ0.
2μmであった。
【0092】また、この樹脂フィルムの潤滑性を評価す
るために表面性試験機(HEIDON−14、新東科学
(株)製)を用いて荷重10gの時のウレタンブレード
に対する滑り性を測定した。その結果センサーの出力値
は、ポリエチレンテレフタレートフィルムの出力値を1
とすると、0.31であった。なおこの場合、センサー
の出力値が小さい方が滑り抵抗が小さい、即ち潤滑性が
高いことを示す。
【0093】上記樹脂フィルムを用いて図1に示される
ような転写ドラムを作成し。即ち、図1に示す転写材担
持部材11として、前記樹脂フィルムを2つのアルミニ
ウムシリンダ12、13の間に張架して転写ドラム10
を作成した。転写材担持部材11の両端部は転写ドラム
10を構成する2つのアルミニウムシリンダ12、13
を連結する連結部14上に固定した。
【0094】本実施例においては転写ドラム10の直径
を160mm、移動速度を160mm/secと設定し
た。同時に感光ドラム33などの移動スピードであるプ
ロセススピードも160mm/secとした。又、転写
用コロナ放電器21の開口幅は19mmに、放電ワイヤ
ー25と感光ドラム3の外周面との距離は10.5mm
に、放電ワイヤー25と転写用コロナ放電器21のシー
ルド板底面との距離は16mmに、それぞれ設定した。
【0095】また、押圧部材27としてはポリエチレン
テレフタレート樹脂フィルムを用いた。
【0096】本発明者らは、本実施例においては、図3
に示されるような画像形成装置にてマイナス極性に帯電
された感光ドラム33に潜像を形成し、平均粒径8μm
のトナーを用いて反転現像にてトナー画像を得た。この
時、トナーは、樹脂を色材その他微量の帯電制御性や潤
滑性を向上させるための添加剤などにより構成され、現
像器中でキャリヤ粒子と摩擦帯電されてマイナス極性に
帯電するものであった。
【0097】その後該トナー画像を、上記構成の転写装
置により転写材に転写した。次いで転写材は、転写ドラ
ム10より分離し、定着器に定着した。
【0098】本実施例においては、転写ドラム10の転
写材担持部材11の表面をウレタンブレードを有するク
リーニング装置35a、及びクリーニング補助手段35
bによりクリーニングする。
【0099】上記構成の多色電子写真複写装置にて10
000枚の画像出し耐久テストを行った。その結果初期
画像は転写ムラなどのない良好な画像であり、耐久後も
初期と同様の良好な画像を得ることができた。
【0100】2.実施例1で用いたポリジメチルシロキ
サン(信越化学株式会社製X−22−165B)1.3
Kgの代りに、両末端が2−(3−ヒドロキシフェニル
)エチル基でシロキサン鎖の平均繰り返し数n=40の
ポリジメチルシロキサン(信越化学株式会社製X−22
−2975)1.3Kgを用いた以外は実施例1と同様
にして転写材担持部材を作成し、実施例1と同様にして
評価した。
【0101】その結果を表1に示す。
【0102】3.実施例1で用いたポリジメチルシロキ
サン(信越化学株式会社製X−22−165B)1.3
Kgの代りに、両末端が3−(2−ヒドロキシフェニル
)プロピル基でシロキサン鎖の平均繰り返し数n=40
のポリジメチルシロキサン(東レダウコーニングシリコ
ン株式会社製BY16−752)1.3Kgを用いた以
外は実施例1と同様にして転写材担持部材を作成し、実
施例1と同様に評価した。
【0103】その結果を表1に示す。
【0104】4.実施例1で用いたポリブチレンテレフ
タレートの代りに、ポリエチレンテレフタレート(日本
ユニペット株式会社製、RT−580)20重量部を用
いる以外は実施例1と同様にして転写材担持部材を作成
し、実施例1と同様に評価した。
【0105】その結果を表1に示す。
【0106】(比較例1)実施例1で用いた共重合ポリ
カーボネート樹脂の代りにポリカーボネート樹脂(三菱
瓦斯化学株式会社製ユーピロンS−2000)95重量
部を用いる以外は、実施例1と同様にして転写材担持部
材を作成し、実施例1と同様にして評価した。
【0107】結果を表1に示す。
【0108】5.実施例1で用いたポリジメチルシロキ
サン(信越化学株式会社製X−22−165B)1.3
Kgの代りに、両末端が3−(2−ヒドロキシフェニル
)プロピル基でシロキサン鎖の平均繰り返し数n=10
0のポリジメチルシロキサン(東レダウコーニングシリ
コン株式会社製BY16−752E)3.0Kgを用い
、メチレンクロライド38リットルを用いた以外は、実
施例1と同様にして本発明の共重合ポリカーボネート樹
脂を得た。
【0109】この共重合体76重量部、実施例1で用い
たポリブチレンテレフタレート20重量部およびケッチ
ェンブラック4重量部を用いた以外は、実施例1と同様
にして厚さ100μmの樹脂フィルムを得た。
【0110】この樹脂フィルムの体積抵抗率、カーボン
ブラックの分散性および潤滑性を実施例1と同様の方法
で評価した。
【0111】その結果を表1に示す。
【0112】またこの樹脂フィルムを熱融着によりエン
ドレスベルト状に成形し、図4で示される画像形成装置
と実施例1と同様のトナーを用いてその画像を評価した
ところ、転写ムラなどのない良好な画像を得ることがで
きた。
【0113】更に10000枚の画像出し耐久テストを
行った。その結果、耐久後も初期と同様のムラのない安
定した画像を得ることができた。
【0114】6.実施例5で用いた2.2−ビス(4−
ヒドロキシフェノール)プロパン7.2Kgの代りに2
.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン3.6
Kgと4.4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル3.
2Kgを用いた以外は、実施例5と同様にして転写材担
持部材を作成し、実施例5と同様にして評価した。
【0115】その結果を表1に示す。
【0116】7.実施例6で用いた4.4′−ジヒドロ
キシジフェニルエーテル3.2Kgの代りに4.4′−
ジヒドロキシジフェニルスルフィド3.45Kgを用い
た以外は、実施例6と同様にして転写材担持部材を作成
し、実施例5と同様に評価した。
【0117】その結果を表1に示す。
【0118】8.実施例5で用いた2.2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン7.2Kgの代りに2.
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン3.5K
gと4.4′−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド3
.3Kgを用いた以外は、実施例5と同様にして転写材
担持部材を作成し、実施例5と同様に評価した。
【0119】その結果を表1に示す。
【0120】(比較例2)実施例5で用いた共重合ポリ
カーボネート樹脂の代りに下記式
【0121】
【外41】 で示される構造を有するポリカーボネート樹脂(重量平
均分子量5.0×104)を用いた他は実施例5と同様
に転写材担持部材を作成し、実施例5と同様に評価した
【0122】その結果を表1に示す。
【0123】
【表1】
【0124】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、機械的
強度や潤滑性に優れ、また電気的特性にも優れるので繰
り返し使用しても転写ムラや転写ヌケなどの欠陥のない
良好な画像の得られる転写材転写部材およびそれを用い
た画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写材担持部材を用いた転写ドラムの
概略構成例である。
【図2】本発明の転写材担持部材を用いた転写装置の概
略の構成例である。
【図3】シート状の本発明の転写材担持部材を用いた画
像形成装置の概略構成例である。
【図4】エンドレスベルト状の本発明の転写材担持部材
を用いた画像形成装置の概略構成例である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  画像担持体上の画像を転写する転写材
    を担持する転写材担持部材において、該転写材担持部材
    が下記式[I] 【外1】 (式中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖あるいは環
    状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、ア
    リーレンジアルキリデン基、−O−,−S−,−CO−
    ,−SO−又は−SO2−を示し、R1、R2、R3お
    よびR4は水素、ハロゲン、炭素数1〜4のアルキル基
    又はアルケニル基を示す。)で示される構成単位および
    下記式[II] 【外2】 (式中、R5は炭素数2〜6のアルキレン基又はアルキ
    リデン基、R6およびR7は炭素数1〜3のアルキル基
    、フェニル基又は置換フェニル基、nは1〜200の整
    数を示す。)で示される構成単位を有する共重合体であ
    り、かつ式[II]で示される構成単位が該共重合体の
    全重量に対し、0.1〜50重量%である共重合体、熱
    可塑性ポリエステル樹脂および導電性カーボンブラック
    を含有し、該ポリエステル樹脂の含有量が、該転写材担
    持部材が含有する樹脂の全重量に対し1〜40重量%で
    あり、該カーボンブラックの含有量が該転写材担持部材
    100重量部に対し0.1〜30重量部であることを特
    徴とする転写材担持部材。
  2. 【請求項2】  画像担持体および転写材担持部材を有
    する画像形成装置において、該転写材担持部材が下記式
    [I] 【外3】 (式中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖あるいは環
    状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、ア
    リーレンジアルキリデン基、−O−,−S−,−CO−
    ,−SO−又は−SO2−を示し、R1、R2、R3お
    よびR4は水素、ハロゲン、炭素数1〜4のアルキル基
    又はアルケニル基を示す。)で示される構成単位および
    下記式[II] 【外4】 (式中、R5は炭素数2〜6のアルキレン基又はアルキ
    リデン基、R6およびR7は炭素数1〜3のアルキル基
    、フェニル基又は置換フェニル基、nは1〜200の整
    数を示す。)で示される構成単位を有する共重合体であ
    り、かつ式[II]で示される構成単位が該共重合体の
    全重量に対し、0.1〜50重量%である共重合体、熱
    可塑性ポリエステル樹脂および導電性カーボンブラック
    を含有し、該ポリエステル樹脂の含有量が、該転写材担
    持部材が含有する樹脂の全重量に対し1〜40重量%で
    あり、該カーボンブラックの含有量が該転写材担持部材
    100重量部に対し0.1〜30重量部であることを特
    徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5572304A (en) * 1994-01-24 1996-11-05 Ricoh Company, Ltd. Intermediate image transfer element and image forming apparatus using the same
JP2005120323A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 導電性熱可塑性樹脂組成物

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